通信システム、周辺機器、及び、プログラム
【課題】複数のインタフェースを内蔵した周辺機器に対する各インタフェースの設定作業や、設定確認作業に係る操作性を向上させる。
【解決手段】プリンタ装置は、複数のインタフェースを備え、管理PCからリクエストを受信すると、各インタフェースの設定情報を表す通信管理データを、リクエスト送信元に送信する。一方、管理PCは、利用者から指令が入力されると、プリンタ装置に対し上記リクエストを送信し、プリンタ装置から通信管理データを受信する。また、受信した通信管理データに基づき、プリンタ装置が記憶する各インタフェースの設定情報を記したタブシートであって、各インタフェースの設定情報の更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートを表示する。この際、管理PCは、プリンタ装置が有する各インタフェースの内、管理PCがプリンタ装置との通信に用いているインタフェースのタブシートを、前面に初期表示する。
【解決手段】プリンタ装置は、複数のインタフェースを備え、管理PCからリクエストを受信すると、各インタフェースの設定情報を表す通信管理データを、リクエスト送信元に送信する。一方、管理PCは、利用者から指令が入力されると、プリンタ装置に対し上記リクエストを送信し、プリンタ装置から通信管理データを受信する。また、受信した通信管理データに基づき、プリンタ装置が記憶する各インタフェースの設定情報を記したタブシートであって、各インタフェースの設定情報の更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートを表示する。この際、管理PCは、プリンタ装置が有する各インタフェースの内、管理PCがプリンタ装置との通信に用いているインタフェースのタブシートを、前面に初期表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、この周辺機器及びホストコンピュータからなる通信システムと、この周辺機器に用いられるプログラムと、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、周辺機器としては、LANインタフェースやUSBインタフェース等を通じて、ホストコンピュータと接続されるプリンタ装置が知られている。また、プリンタ装置としては、ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵したプリンタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、モバイルコンピュータが普及しつつあり、これに伴って、オフィス等には、有線LAN及び無線LANが混在した通信システムが構築されることが多くなってきている。
【特許文献1】特開平8−314651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、最近では、上記有線LAN及び無線LANが混在した環境に対応するために、有線LANにケーブル接続可能な有線LANインタフェース、及び、無線LANに接続可能な無線LANインタフェースの両者を、プリンタ装置等の周辺機器に設けることが提案されている。
【0004】
しかしながら、この種の周辺機器では、有線LANインタフェース及び無線LANインタフェースの夫々について、通信設定を施さなければならず、利用者にとっては、設定に係る複雑な操作が強いられるといった問題があった。
【0005】
例えば、各インタフェースの設定操作を、利用者から受け付けるには、ホストコンピュータを通じ各インタフェースの設定画面を利用者に向けて表示することになるが、設定画面を、インタフェース毎に独立したウィンドウとして表示する場合には、表示装置(モニタ)の画面上に複数のウィンドウが表示されることになり、利用者にとっては、目的のウィンドウを探す手間が増える。つまり、複数のウィンドウが、狭い表示装置の画面上に表示される場合には、非アクティブウィンドウがアクティブウィンドウの裏に隠れた状態で表示されるため、利用者は、目的のウィンドウを探すために、何度もウィンドウを選択操作しなければならない可能性があった。
【0006】
また、他の表示形態としては、複数のタブシートを重ねて、一つのウィンドウに表示する方法が知られているが、この種の表示形態でも、利用者は、目的の設定画面を呼び出すために、タブの選択操作等を何度もしなければならない可能性があった。
【0007】
また、設定画面は、純粋に設定変更を施す時だけでなく、利用者が設定内容を確認したい場合にも呼び出されるため、周辺機器に複数のインタフェースを搭載した場合、従来知られている設定画面の表示方法では、インタフェースの設定変更及び設定確認に係る操作性の悪さが、利用者にとって強く不満に感じられる可能性があった。尚、このような問題は、有線LANに接続可能な複数のインタフェースを有する周辺機器にもあった。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器及びホストコンピュータからなる通信システムにおいて、各インタフェースの設定作業や、設定確認作業に係る操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の通信システムは、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、この周辺機器が内蔵する複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、周辺機器と通信可能なホストコンピュータとを備える。
【0010】
この通信システムにおける周辺機器は、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、設定情報送信手段とを備え、設定情報送信手段は、ホストコンピュータと通信可能な上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、ホストコンピュータに対し、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する。
【0011】
一方、ホストコンピュータは、上記設定情報送信手段の動作により、周辺機器から送信されてくる各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段を備えると共に、設定画面表示手段を備える。設定画面表示手段は、設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、インタフェース毎に表示装置に表示する。
【0012】
また、この通信システムは、画面表示制御手段を備え、画面表示制御手段は、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を優先的に、上記設定画面表示手段に表示させる。
【0013】
ホストコンピュータを操作する利用者にとっては、操作対象のホストコンピュータと周辺機器との通信に係る設定画面が最も必要な設定画面であると考えられるので、本発明のように、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、優先表示すれば、設定画面を通じた設定情報の確認作業に必要なホストコンピュータに対する操作量を従来よりも抑えることができる。従って、この発明によれば、上記種類の周辺機器を備えた通信システムにおいて、インタフェースの設定確認作業に係る操作性を向上させることができ、利用者は、煩雑な操作を行わなくとも、設定確認等を行うことができる。
【0014】
尚、画面表示制御手段は、周辺機器に設けられてもよいし、ホストコンピュータに設けられてもよい。周辺機器内に画面表示制御手段を設ければ、画面表示制御手段を周辺機器外に設ける場合よりも、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの識別を、簡単に行うことができる。
【0015】
また、設定画面表示手段は、表示装置に、各インタフェースに対応するウィンドウを表示して、各ウィンドウ内に、対応するインタフェースの設定画面を表示する構成にされてもよいし、各インタフェースに対応する設定画面を配列したページをスクロール可能にウィンドウ内に表示する構成にされてもよい。前者の場合には、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースに対応するウィンドウを、初期状態で、アクティブに設定することで、このインタフェースの設定画面を、他のインタフェースの設定画面に対して優先的に表示することができる。一方、後者の場合には、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、ページの先頭に配置することで、このインタフェースの設定画面を、他のインタフェースの設定画面に対して優先的に表示することができる。
【0016】
その他、設定画面表示手段は、インタフェース毎に、設定画面として機能するタブシートを生成し、これら各インタフェースのタブシートを重ねてなるタブ構成の画面を表示することで、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、表示装置に切替表示する構成にされてもよい。
【0017】
請求項2記載の通信システムは、設定画面表示手段が、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、画面表示制御手段が、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、初期画面として、設定画面表示手段に表示させる構成にされたものである。
【0018】
このように構成された通信システムによれば、各インタフェースの設定画面を切替表示するため、表示装置の画面スペースを有効活用することができると共に、利用者にとって最も必要な設定画面を、初期画面として表示するので、目的の設定画面を呼び出すために利用者が行う画面の切替操作を、従来よりも減少させることができる。従って、この発明によれば、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0019】
また、上記目的を達成するために、通信システムは、請求項3記載のように構成されてもよい。請求項3記載の通信システムは、上記画面表示制御手段に代えて、設定画面を優先表示すべきインタフェースの識別情報を記憶する優先情報記憶手段と、優先情報記憶手段が記憶するインタフェースの識別情報を、利用者により指示されたインタフェースの識別情報に更新する優先情報更新手段と、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を優先的に、設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段と、を設けたものである。
【0020】
この通信システムによれば、利用者により指定された「設定画面を優先表示すべきインタフェース」の情報を、優先情報記憶手段にて保持し、以後、継続的に、このインタフェースの設定画面を優先表示するので、利用者は、設定画面表示手段を起動する度、目的の設定画面を呼び出すために、ウィンドウやタブの選択操作又はスクロール操作等をする必要がなく、簡単に設定確認等を行うことができる。従って、この発明によれば、設定確認作業等に係る利用者の操作性が向上する。
【0021】
また、上記優先情報記憶手段、優先情報更新手段、及び、画面表示制御手段は、周辺機器に設けられてもよいが、ホストコンピュータに設けられると一層好ましい。このように、優先情報記憶手段、優先情報更新手段、及び、画面表示制御手段が、ホストコンピュータに設けられた通信システム(請求項4)によれば、優先表示を実現するために、周辺機器とホストコンピュータとの間で通信を行う必要がなく、簡単なシステム構成で上記操作性を向上させることができる。また、この発明によれば、ホストコンピュータ毎に、「設定画面を優先表示すべきインタフェース」を設定することができるので、周辺機器に、複数のホストコンピュータを接続する場合には、各ホストコンピュータにおいて個別に、その利用者にとって最も必要な設定画面を優先的に表示することができる。
【0022】
また、請求項5記載の通信システムは、優先情報記憶手段を備える上記通信システムにおいて、設定画面表示手段が、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、画面表示制御手段が、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を、初期画面として、設定画面表示手段に表示させる構成にされたものである。
【0023】
このように構成された通信システムによれば、請求項2に係る発明と同様、表示装置の画面スペースを有効活用して設定画面を表示することができると共に、利用者にとって最も必要な設定画面を、初期画面として表示するので、目的の設定画面を呼び出すために、利用者が行う画面の切替操作に係る操作量を、従来よりも減少させることができ、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0024】
尚、上述した周辺機器としては、有線ネットワークに接続されたインタフェースと、無線ネットワークに接続されたインタフェースと、を内蔵したものを挙げることができる。この種の周辺機器を備えた通信システムに、本発明を適用すれば、有線LAN及び無線LANが混在したオフィス等において、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる(請求項6)。
【0025】
また、上記設定画面は、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を単に記した構成ではなく、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報についての更新操作を受付可能な構成にされるとよい。例えば、設定画面は、設定情報についての更新操作を受け付けるための入力オブジェクトを備えたGUI構成の設定画面として構成することができる。
【0026】
また、このように設定画面を構成する場合、ホストコンピュータには、設定画面表示手段により表示装置に表示された設定画面に対する利用者の操作に従い、設定情報の更新を指示する信号であって、設定情報の更新内容を示した更新指示信号を、周辺機器に送信する更新指示手段を設けるとよい。また、周辺機器には、複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段を設けるとよい。
【0027】
このように構成された請求項7記載の通信システムによれば、上記優先表示により、利用者にとって設定情報の更新操作が最も必要であるインタフェースの設定画面を、優先的に利用者に対し表示することができる。従って、この通信システムによれば、設定作業のために、利用者が目的の設定画面を呼び出す回数(ウィンドウやタブを選択する回数)を従来よりも減少させることができ、インタフェースの設定作業(設定情報の更新操作)に係る操作性を向上させることができる。
【0028】
また、上記目的は、周辺機器を請求項8記載のように構成することで達成されてもよい。請求項8記載の周辺機器は、ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵した周辺機器であって、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元のホストコンピュータに、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信手段とを備えるものである。
【0029】
この周辺機器によれば、設定情報の要求信号を受信した場合、各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報のみを選択的に返信するので、ホストコンピュータでは、受信情報に基づいて設定画面を表示することで、利用者にとって確認が最も必要な設定情報を選択的に表示することができる。従って、この周辺機器によれば、設定確認作業に係る操作性を、従来よりも向上させることができる。
【0030】
尚、設定画面の表示を司るアプリケーションソフトウェアとしては専用ソフトウェアの他、ブラウザ等の汎用ソフトウェアを挙げることができる。また、ブラウザを介して、利用者に対し設定画面を表示する場合には、請求項9記載のように周辺機器を構成することができる。
【0031】
請求項9記載の周辺機器は、複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから設定情報の要求信号を受信すると、設定情報送信手段が、上記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報を記述したウェブページであって、要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信する構成にされたものである。
【0032】
この周辺機器は、上記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、ホストコンピュータから設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、設定更新手段にて、受信した更新指示信号に従い、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える。
【0033】
このように構成された周辺機器によれば、ウェブページの形態にて、設定情報を記した設定画面を、ホストコンピュータを通じ利用者に表示するので、ホストコンピュータには、設定画面表示のために、専用ソフトウェアを組み込む必要がない。従って、この周辺機器を用いれば、利用者は、簡単に設定情報を確認することができる。また、この周辺機器によれば、設定情報の更新操作を受付可能にウェブページを構成するので、設定確認に係る操作性と共に、インタフェースの設定作業に係る操作性をも向上させることができる。
【0034】
尚、設定情報送信手段が送信するウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報を付加するとよい。
【0035】
また、この種のウェブページを取扱う周辺機器では、上記リンク情報に基づいてホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信するように、設定情報送信手段を構成するとよい。
【0036】
このように構成された請求項10記載の周辺機器によれば、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面だけでなく、必要に応じ、他のインタフェースの設定画面についても、ウェブページの形態で、利用者に提供することができ、利用者にとっては大変便利である。
【0037】
また、上述の発明は、上記複数のインタフェースとして、有線ネットワークに接続されたインタフェースと、無線ネットワークに接続されたインタフェースと、を内蔵した周辺機器に適用することができる。このように構成された請求項11記載の周辺機器によれば、請求項6記載の発明と同様、有線LAN及び無線LANが混在したオフィス等において、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0038】
また、上記各手段としての機能は、プログラムによりコンピュータに実現させることができる。請求項12記載のプログラムは、外部装置と通信するための複数のインタフェースと、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報を、要求元の外部装置に、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する機能(設定情報送信機能)を実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項8記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、請求項13記載のプログラムは、外部装置と通信するための複数のインタフェースと、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の外部装置に、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能と、ウェブページを通じた利用者の更新操作により、外部装置から設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新機能と、を実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項9記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【0040】
また、ウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報を、送信するウェブページに付加する場合には、上述のプログラムを、請求項14記載のように構成するとよい。
【0041】
請求項14記載のプログラムは、上記設定更新機能及び設定情報送信機能に加えて、リンク情報に基づいてホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項10記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の実施例について、図面と共に説明する。
【実施例1】
【0043】
図1は、本発明が適用された第一実施例の通信システム1の構成を表す説明図である。図1に示すように、本実施例の通信システム1は、ルータ10を介して第一及び第二のネットワークNT1,NT2が接続された構成にされている。ルータ10は、周知のように、第一及び第二のネットワークNT1,NT2間の通信を中継するものであり、フィルタリング機能を有する。即ち、ルータ10は、特定パケットに対する配送制限機能を有し、例えば、ブロードキャストパケットについては、他のネットワークに中継しない構成にされている。換言すると、本実施例の通信システム1で実行されるブロードキャスト通信は、ルータ10で区切られた各ネットワークNT1,NT2内において、閉塞されている。
【0044】
また、第一のネットワークNT1は、LANケーブルLN1を介して、ルータ10に、無線LANアクセスポイント20が接続された構成にされている。このネットワークNT1では、無線LANインタフェース39aを備えたパーソナルコンピュータ(PC)30aと、プリンタ装置50と、が無線LANアクセスポイント20を介して通信可能に接続されている。
【0045】
一方、第二のネットワークNT2は、有線LANとして構成されている。このネットワークNT2では、有線LANインタフェース39bを備えたPC30bと、プリンタ装置50とがLANケーブルLN2を介して通信可能に接続されている。
【0046】
また、第一及び第二のネットワークNT1,NT2に接続された各PC30a,30bは、各種演算処理を行うCPU31と、ブートプログラム等を記憶するROM32と、作業用メモリとしてのRAM33と、プリンタドライバ等の各種ソフトウェアや各種データを記憶するハードディスク装置(HDD)34と、キーボードやポインティングデバイス等からなる操作部35と、液晶モニタ等からなる表示部37とを備える。尚、各PC30a,30bは、ウィンドウを通じてGUI(グラフィカルユーザインターフェース)構成の各種画面を表示可能なマルチタスクOSにて運営されている。
【0047】
また、PC30aは、無線LANアクセスポイント20を介して無線LAN内のノードと通信可能な無線LANインタフェース39aを備え、PC30bは、LANケーブルLN2を介して有線LAN内のノードと通信可能な有線LANインタフェース39bを、上記無線LANインタフェース39aに代えて備える。
【0048】
その他、第一及び第二のネットワークNT1,NT2の両者に接続されたプリンタ装置50は、各種演算処理を行うCPU51と、各種プログラムを記憶するROM52と、作業用メモリとしてのRAM53と、各種設定情報を記憶するEEPROM54と、インクジェット方式やレーザプリンタ方式等で用紙に画像を形成する印刷部55と、利用者が操作可能な各種操作キーと情報表示用の表示部とを備える表示操作部57と、無線LANアクセスポイント20を介して無線LAN内のノードと通信可能な無線LANインタフェース59aと、LANケーブルLN2を介して有線LAN(第二のネットワーク)内のノードと通信可能な有線LANインタフェース59bとを備える。
【0049】
このプリンタ装置50は、プリントサーバとしての機能及びSNMP(Simple Network Management Protocol)エージェントとしての機能をCPU51に実現させるためのプログラムをROM52に記憶しており、CPU51は、起動時に、これらのプログラムを実行することにより、プリントサーバとしての機能と、SNMPエージェントとしての機能を実現する。例えば、CPU51は、外部のPC30a,30bから、印刷対象のプリントデータを、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを介して受信すると、印刷部55を制御して、このプリントデータに基づく印刷画像を用紙に形成する。
【0050】
また、プリンタ装置50は、SNMPにて管理可能なデータとして、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bについての設定情報を表す通信管理データDTを、EEPROM54内のMIB(Management Information Base)54aに有する。図2は、MIB54aが有する通信管理データDTの構成を表す説明図である。
【0051】
通信管理データDTは、各インタフェース59a,59bの設定情報がインタフェース番号に関連付けられて記述されたものである。インタフェース番号は、インタフェースの識別番号として機能するものであり、本実施例では、有線LANインタフェースに、インタフェース番号「1」が割り当てられ、無線LANインタフェースに、インタフェース番号「2」が割り当てられている。
【0052】
また、通信管理データDTが表す有線LANインタフェース59bの設定情報は、この有線LANインタフェース59bに設定されたIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(Domain Name Server)サーバアドレス、IPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報を備える。
【0053】
尚、本実施例のプリンタ装置50は、特定のIPアドレスを送信元としたIPパケットを受信した場合、このIPパケットを破棄して、下流のタスクに伝送しない機能(IPフィルタ機能)を有し、有線LANインタフェース59bについての上記IPフィルタモード及びIPフィルタ対象アドレスの情報は、有線LANインタフェース59bが受信したIPパケットについてのIPフィルタ機能を定義する情報として機能する。
【0054】
具体的に、IPフィルタ機能は、ACCEPTモード及びREJECTモードを有し、MIB54aが有するIPフィルタモードの情報は、現在設定されているモードが、ACCEPTモード及びREJECTモードのいずれであるのかを表す。また、IPフィルタ対象アドレスの情報は、IPフィルタ機能にて破棄しないパケット又は破棄するパケットの送信元IPアドレスの範囲を定義する情報であり、IPアドレス及びサブネットマスクの組合せからなる。
【0055】
具体的に、IPフィルタ機能がACCEPTモードに設定されている場合、IPフィルタ対象アドレスは、IPフィルタ機能にて破棄しないパケットの送信元IPアドレスの範囲を表す。例えば、IPフィルタ対象アドレスのIPアドレスが「aaa.bbb.ccc.ddd」であってサブネットマスクが「255.255.0.0」である場合、上位2バイトが「aaa.bbb」であるIPアドレスを、IPフィルタ機能にて破棄しないパケットの送信元IPアドレスとして取扱う。そして、IPフィルタ機能がACCEPTモードに設定されている場合、IPフィルタ機能では、IPフィルタ対象アドレスが表す範囲内の送信元IPアドレスを表すパケットを受信した場合、このパケットを破棄せずに、対応する下流のタスクに伝送し、それ以外のパケットを受信した場合には、受信パケットを破棄する。
【0056】
その他、IPフィルタ機能がREJECTモードに設定されている場合、IPフィルタ対象アドレスは、IPフィルタ機能にて破棄するパケットの送信元IPアドレスの範囲を表す。例えば、IPフィルタ対象アドレスのIPアドレスが「aaa.bbb.ccc.ddd」であってサブネットマスクが「255.255.0.0」である場合、上位2バイトが「aaa.bbb」であるIPアドレスを、IPフィルタ機能にて破棄するパケットの送信元IPアドレスとして取扱う。そして、IPフィルタ機能がREJECTモードに設定されている場合、IPフィルタ機能では、IPフィルタ対象アドレスが表す範囲内の送信元IPアドレスを表すパケットを受信した場合、このパケットを破棄し、それ以外のパケットを受信した場合には、受信パケットを破棄せずに、下流のタスクに伝送する。
【0057】
また、通信管理データDTは、無線LANインタフェース59aについての設定情報として、この無線LANインタフェース59aに設定されたIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバアドレス、IPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報と、無線LAN機能のオン/オフ設定情報と、SSID(Service Set ID)の情報と、暗号(WEP:Wired Equivalent Privacy)キーの情報とを有する。
【0058】
尚、有線LANインタフェース59bと同様、無線LANインタフェース59aについてのIPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報は、無線LANインタフェース59aを介して受信したIPパケットについてのIPフィルタ機能を定義する情報である。プリンタ装置50が備える各インタフェース59a,59bは、CPU51と協働して、このMIB54aが表す各インタフェース59a,59bの設定情報に対応する動作を実行し、各インタフェース特有の通信を行う。
【0059】
また、プリンタ装置50のCPU51は、当該プリンタ装置50を管理するPC(以下、「管理PC」とも表現する。)30a,30bから、SNMPにて各種リクエストを受信すると、これに対応する処理を実行する。図3は、プリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【0060】
リクエスト受付処理を開始すると、CPU51は、管理PC30a,30bから送信されてくるリクエストを、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを介して受信するまで待機し(S110)、リクエストを受信すると(S110でYes)、S115に移行する。そして、S115では、受信したリクエストの種類を判別する。
【0061】
そして、受信したリクエストが、各インタフェースの設定情報を要求する旨のインタフェース設定情報リクエストである場合、CPU51は、続くS120でYesと判断し、全インタフェースの設定情報が記述されてなる上記通信管理データDTをMIB54aから取得して(S130)、この通信管理データDTを格納した応答データを生成する(S140)。また、この処理を終えると、生成した上記応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに向けて送信する(S150)。その後、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0062】
一方、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエストではなく、各インタフェースの設定変更を要求する旨のインタフェース設定変更リクエストである場合、CPU51は、S120でNoと判断すると共にS160でYesと判断し、受信したインタフェース設定変更リクエストに含まれる通信管理データDTに基づき、MIB54aが有する通信管理データDTを更新する(S170)。この動作によって、CPU51は、各インタフェースの設定情報を更新する。その後、CPU51は、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0063】
その他、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエスト及びインタフェース設定変更リクエストのいずれでもない場合、CPU51は、S160でNoと判断し、受信したリクエストに対応する処理を実行する(S180)。その後、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0064】
続いて、プリンタ装置50を管理する管理PC30a,30bの詳細構成について説明する。本実施例の通信システム1において、第一及び第二のネットワークNT1,NT2の夫々には、プリンタ装置50を管理可能なSNMPマネージャとしての機能を有するPC(管理PC)30a,30bが、少なくとも1台設けられている。
【0065】
また、各管理PC30a,30bは、ハードディスク装置34内に、自装置がプリンタ装置50との通信の際に使用しているインタフェース59a,59bの番号を表す接続インタフェース番号を記憶している。尚、図4は、管理PC30a,30bにおける接続インタフェース番号の記憶態様を表す説明図である。
【0066】
この接続インタフェース番号は、PC30a,30bに対しプリンタ装置管理用のプログラムをインストールする際、ハードディスク装置34に書き込まれる。例えば、インストール時には、初期値として、接続インタフェース番号「1」が、ハードディスク装置34に書き込まれる。また、管理PC30a,30bは、操作部35を通じて、通信設定ウィンドウの表示指令が入力されると、このプリンタ装置管理用プログラムを読み出し、CPU31にて、通信設定処理を実行する。図5は、管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【0067】
通信設定処理を開始すると、CPU31は、まず最初に、インタフェース設定情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S210)、このリクエストに対応する応答データ(レスポンス)を受信する(S220)。尚、本実施例では、ルータ10の機能により、ブロードキャストパケットが破棄されるため、第一のネットワークNT1内の管理PC30a,30bは、SNMPパケット(ブロードキャストパケット)により、ネットワークNT2内のプリンタ装置50(有線LANインタフェース59b)を検索できない。また、第二のネットワークNT2内の管理PC30bは、SNMPパケット(ブロードキャストパケット)により、ネットワークNT1内のプリンタ装置50(無線LANインタフェース59a)を検索できない。このため、本実施例では、第一のネットワークNT1内の管理PC30a,30bから、第二のネットワークNT2を通じて、インタフェース設定情報リクエストがプリンタ装置50に送信されることはないものとする。また、同様に、第二のネットワークNT2内の管理PC30bから、第一のネットワークNT1を通じて、インタフェース設定情報リクエストがプリンタ装置50に送信されることはないものとする。即ち、S210〜S220において、各管理PC30a,30bのCPU31は、自装置が所属するネットワーク(第一のネットワークNT1又は第二のネットワークNT2)内で、プリンタ装置50との通信を行う。
【0068】
また、S220での処理を終えると、CPU31は、各インタフェース59a,59bの設定画面として機能するインタフェース毎のタブシートTB1,TB2(図6参照)に関し、タブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン、プルダウンメニュー等)に初期表示する値を、応答データに含まれる通信管理データDTが示す値に決定する(S230)。
【0069】
上記表示指令を受けて、この通信設定処理のS260にて表示部37に表示される通信設定ウィンドウWNは、図6に示すように、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2を、詳細設定ダイアログDL1に有し、S230では、タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン、プルダウンメニュー等)にて、現在の設定内容(設定情報の内容)が表示されるように、インタフェース59a,59bのタブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクトに初期表示する値を決定する。
【0070】
また、S230での処理を終えると、CPU31は、S240に移行し、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2の内、詳細設定ダイアログDL1において前面に初期表示するタブシートを、現在設定されている接続インタフェース番号(ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号)に対応するインタフェースのタブシートに決定する。
【0071】
そして、S240での処理を終えると、CPU31は、通信設定ウィンドウWNの上部領域に配置される接続インタフェース設定ダイアログDL2を構成する入力オブジェクトに初期表示する値を、現在ハードディスク装置34に設定されている接続インタフェース番号に決定する(S250)。具体的に、入力オブジェクトがラジオボタンで構成される場合には、S250において、現在設定されている接続インタフェース番号に対応するラジオボタンを、チェックするラジオボタンに決定することで、入力オブジェクトに初期表示する値を、現在設定されている接続インタフェース番号に決定する。
【0072】
また、この処理を終えると、CPU31は、S260に移行し、上部領域に、接続インタフェース番号についての更新操作を受付可能な上記接続インタフェース設定ダイアログDL2を配置し、下部領域に、インタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートTB1,TB2からなる詳細設定ダイアログDL1を配置した通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。尚、この際には、上記決定内容に従って、接続インタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、前面に配置してなる詳細設定ダイアログDL1を、通信設定ウィンドウWNに表示する。
【0073】
例えば、ハードディスク装置34に記憶された接続インタフェース番号が、有線LANインタフェース59bを示す場合、CPU31は、S260にて、図6(a)に示す構成の通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。
【0074】
具体的には、有線LANインタフェース59bに対応するラジオボタン「IF1」をチェック状態にし、無線LANインタフェース59aに対応するラジオボタン「IF2」を非チェック状態にしてなる接続インタフェース設定ダイアログDL2を、ウィンドウWNの上部領域に表示する。
【0075】
また、有線LANインタフェース59bについての現在の設定値を表すように、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、有線LANインタフェース59bのMACアドレスと、IPフィルタモード設定用のラジオボタンと、IPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、を配列してなる有線LANインタフェース59b設定用のタブシートTB2を前面に配置した詳細設定ダイアログDL1を、ウィンドウWNの下部領域に表示する。
【0076】
その他、ハードディスク装置34に記憶された接続インタフェース番号が、無線LANインタフェース59aを示す場合、CPU31は、S260にて、図6(b)に示す構成の通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。
【0077】
具体的には、有線LANインタフェース59bに対応するラジオボタン「IF1」を非チェック状態にし、無線LANインタフェース59aに対応するラジオボタン「IF2」をチェック状態にしてなる接続インタフェース設定ダイアログDL2を、ウィンドウWNの上部領域に表示する。
【0078】
また、無線LANインタフェース59aについての現在の設定値を表すように、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、無線LANインタフェース59aのMACアドレスと、IPフィルタモード設定用のラジオボタンと、IPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、無線LAN機能のオン/オフ設定用のプルダウンメニューと、SSID及び暗号(WEP)キー設定用の各テキストボックスと、を配列してなる無線LANインタフェース59a設定用のタブシートTB1を前面に配置した詳細設定ダイアログDL1を、ウィンドウWNの下部領域に表示する。
【0079】
また、S260での処理を終えると、CPU31は、S270に移行し、通信設定ウィンドウWNに対する操作が、操作部35を通じて行われるまで待機する。そして、操作が行われると(S270でYes)、行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置されたインタフェース設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタンについての押下操作であるか否かを判断し(S280)、「OK」ボタンについての押下操作であると判断すると(S280でYes)、S290に移行する。一方、「OK」ボタンについての押下操作ではないと判断すると(S280でNo)、S320に移行する。
【0080】
S290に移行すると、CPU31は、受信した通信管理データDTが示す各値を、詳細設定ダイアログDL1の各タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクトに設定された値に更新する。そして、更新した通信管理データDTを付したインタフェース設定変更リクエストをプリンタ装置50に送信することにより、プリンタ装置50が有する各インタフェースの設定情報を更新する(S300)。
【0081】
この他、S300での処理を終えると、CPU31は、S310に移行し、ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号を、接続インタフェース設定ダイアログDL2の入力オブジェクトに対して設定された値に更新する。この動作によって、CPU31は、接続インタフェース番号についての設定変更を行う。そして、この処理を終えると、S330に移行する。
【0082】
一方、S320に移行すると、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置された「Cancel」ボタンのついての押下操作であるか否かを判断し、「Cancel」ボタンについての押下操作であると判断すると(S320でYes)、S330に移行する。そして、S330に移行すると、表示している通信設定ウィンドウWNを閉じて、当該通信設定処理を終了する。
【0083】
その他、S320において、当該通信設定ダイアログに対して行われた操作が「Cancel」ボタンのついての押下操作ではないと判断すると(S320でNo)、CPU31は、S340に移行し、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であるか否かを判断する。そして、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であると判断すると(S340でYes)、操作部35を通じて利用者から指定されたタブシートを前面に表示するように、詳細設定ダイアログDL1の画面を更新する(S350)。その後、S270に移行する。
【0084】
また、S340において、行われた操作がタブシートの切替表示操作ではないと判断すると(S340でNo)、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対し行われた操作に対応した処理を行う(S360)。具体的に、入力オブジェクトが操作された場合には、その入力オブジェクトが表示する値(入力オブジェクトに設定された値)を、操作内容にあわせて変更する。そして、S360での処理を終えると、S270に移行する。
【0085】
以上、本実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1によれば、周辺機器としてのプリンタ装置50が、複数のインタフェース59a,59bを備え、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報をMIB54aに記憶する(記憶手段に相当)。そして、プリンタ装置50は、管理PC30a,30bから、インタフェース59a,59bのいずれかを通じて、インタフェース設定情報リクエストを受信すると、MIB54aが記憶する各インタフェースの設定情報を表す通信管理データDTをMIB54aから読み出し、これを、S150にて、リクエストを受信したインタフェース59a,59bを通じ、要求元の管理PC30a,30bに送信する(設定情報送信手段に相当)。
【0086】
一方、管理PC30a,30bは、操作部35を通じて利用者から通信設定ウィンドウの表示指令が入力されると、プリンタ装置50に対してインタフェース設定情報リクエストを送信すると共に、この応答データとして、プリンタ装置50から通信管理データDTを受信する(S220:設定情報受信手段に相当)。また、この処理を終えると、S230〜S260の処理にて、受信した通信管理データDTに基づき、プリンタ装置50がMIB54aに記憶する各インタフェースの設定情報を記したタブシートであって、MIB54aに記憶された各インタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートを、利用者からの指示に従って切替可能に詳細設定ダイアログDL1に表示する(設定画面表示手段に相当)。
【0087】
その他、本実施例における管理PC30a,30bは、タブシートを優先表示すべきインタフェースの識別情報として、接続インタフェース番号をハードディスク装置34に記憶し、ハードディスク装置34(優先情報記憶手段に相当)が記憶する接続インタフェース番号を、接続インタフェース設定ダイアログDL2を通じて、利用者により指示されたインタフェース番号に更新する(優先情報更新手段に相当)。そして、S250では、ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを前面に初期表示するタブシートに決定することにより、S260にて、プリンタ装置50が備える複数のインタフェース59a,59bの内、利用者により指定されたインタフェースに対応するタブシートを優先的に、詳細設定ダイアログDL1に表示する(画面表示制御手段に相当)。
【0088】
また、管理PC30a,30bは、タブシートTB1,TB2に対する利用者の操作に従い、入力オブジェクトの設定値(表示値)を変更し、「OK」ボタンが押下操作された場合には、変更された入力オブジェクトの設定値に対応する値に、通信管理データの各値を変更して、これをインタフェース設定変更リクエストと共に、プリンタ装置50に送信する(S300:更新指示手段に相当)。これにより、管理PC30a,30bは、MIB54aが記憶する通信管理データ(各インタフェースの設定情報)を更新する。具体的に、プリンタ装置50は、管理PC30a,30bから、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを通じて、インタフェース設定変更リクエストを受信すると(S160でYes)、このリクエストに含まれる通信管理データに基づいて、MIB54aが記憶する通信管理データを書き換える(S170:設定更新手段に相当)。
【0089】
このように本実施例の通信システム1では、設定情報を確認及び変更可能な各インタフェースの設定画面(タブシート)の内、利用者により指定されたインタフェースの設定画面(タブシート)を、通信設定ウィンドウWNに優先表示するので、利用者は、頻繁に設定確認又は設定変更するインタフェースを、接続インタフェースとして指定すれば、通信設定ウィンドウWNを呼び出す度、目的のインタフェースのタブシートを呼び出すために、タブの選択操作(タブシートの切替表示操作)をする必要がなく、簡単に設定確認や設定変更等を行うことができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、設定確認作業や設定作業等に係る利用者の操作性が向上する。
【0090】
尚、本実施例では、プリンタ装置50が備える無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの内、管理PC30a,30bからアクセスするインタフェースを、利用者が、接続インタフェースとして指定することを想定しているが、このような指定がなされた場合には、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースについてのタブシートが、詳細設定ダイアログDL1内で優先的に表示されることになる。
【0091】
また、本実施例では、管理PC30a,30b毎に、接続インタフェース番号を設定可能なシステム構成を採用しているので、この通信システム1によれば、プリンタ装置50を、複数のPC30a,30bにて管理する場合、管理PC30a,30b毎に、最も必要な設定画面(タブシート)を優先的に表示することができる。
【0092】
尚、上記実施例では、接続インタフェースを利用者に指定させる通信システム1について説明したが、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースを自動検知して、このインタフェースについてのタブシートを、詳細設定ダイアログDL1内で優先表示するように、通信システム1を構成してもよい(第二実施例)。
【実施例2】
【0093】
図7は、第二実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を一部抜粋して表すフローチャートである。また、図8は、第二実施例における管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【0094】
第二実施例の通信システム1は、管理PC30a,30bが接続インタフェース番号をハードディスク装置34に記憶していないこと、及び、プリンタ装置50のCPU51が実行するリクエスト受付処理の内容が第一実施例のそれとは異なること、並びに、管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理の内容が第一実施例のそれとは異なることを除けば、第一実施例の通信システム1と略同一構成であるので、以下では、第二実施例の通信システム1について、第一実施例の通信システム1とは異なる構成部分を選択的に説明する。
【0095】
まず最初に、第二実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が実行するリクエスト受付処理について、図7を用いて説明する。第二実施例のリクエスト受付処理は、図7の点線内に示す各ステップを、図3に示すS160とS180との間の経路に設けたものである。
【0096】
即ち、第二実施例のリクエスト受付処理を開始すると、CPU51は、第一実施例と同様の手順にて、S110〜S170までの処理を実行すると共に、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエスト及びインタフェース設定変更リクエストのいずれでもない場合、S160でNoと判断して、S410に移行する。
【0097】
また、S410では、受信したリクエストが、リクエスト送信元とプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースの情報を要求する旨の接続インタフェース情報リクエストであるか否かを判断し、受信したリクエストが、接続インタフェース情報リクエストであると判断すると(S410でYes)、S420に移行する。一方、受信したリクエストが、接続インタフェース情報リクエストではないと判断すると(S410でNo)、S180の処理を実行した後、S110に移行する。
【0098】
また、S420に移行すると、CPU51は、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの中から、接続インタフェース情報リクエストを受信したインタフェースを判別し、この処理を終えると、S430にて、判別したインタフェースに割り当てられているインタフェース番号を、接続インタフェース情報として格納した応答データを生成する。その他、S430では、生成した応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、接続インタフェース情報リクエストを受信したインタフェースを通じて送信する。その後、S110に移行する。
【0099】
続いて、第二実施例における管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理について、図8を用いて説明する。
通信設定処理を開始すると、CPU31は、まず、インタフェース設定情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S510)、このリクエストに対する応答データ(レスポンス)を、プリンタ装置50から受信する(S520)。また、この処理を終えると、CPU31は、接続インタフェース情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S530)、このリクエストに対する応答データとして、上記接続インタフェース情報を有する応答データを受信する(S540)。
【0100】
また、S540での処理を終えると、CPU31は、上記タブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクトに初期表示する値を、S520で受信した応答データに含まれる通信管理データDTが示す値に決定する(S550)。また、この処理を終えると、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2の内、S540にて受信した応答データが接続インタフェース情報として示すインタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、詳細設定ダイアログDL1において前面に初期表示するタブシートに決定する(S560)。
【0101】
そして、S560での処理を終えると、CPU31は、S570に移行し、設定情報の更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートからなる詳細設定ダイアログDL1を配置した通信設定ウィンドウWNを、図6に示すように、表示部37に表示する。尚、この際には、上記決定内容に従って、接続インタフェース情報が示すインタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、前面に配置してなる詳細設定ダイアログDL1を、通信設定ウィンドウWNに表示する。但し、本実施例では、第一実施例とは異なり、通信設定ウィンドウWN内に接続インタフェース設定ダイアログDL2を表示しない。即ち、本実施例の通信設定ウィンドウWNは、接続インタフェース設定ダイアログDL2を有しない構成で表示部37に表示される。
【0102】
また、S570での処理を終えると、CPU31は、S580に移行し、通信設定ウィンドウWNに対する操作が、操作部35を通じて行われるまで待機する。そして、操作が行われると(S580でYes)、行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置されたインタフェース設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタンについての押下操作であるか否かを判断し(S590)、「OK」ボタンについての押下操作であると判断すると(S590でYes)、S600に移行する。一方、「OK」ボタンについての押下操作ではないと判断すると(S590でNo)、S620に移行する。
【0103】
S600に移行すると、CPU31は、受信した通信管理データDTが示す各値を、詳細設定ダイアログDL1の各タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクトに設定された値に更新すると共に、更新した通信管理データDTを付したインタフェース設定変更リクエストをプリンタ装置50に送信して、プリンタ装置50が有する各インタフェースの設定情報を更新する(S610)。そして、この処理を終えると、S630に移行する。
【0104】
その他、S620に移行すると、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置された「Cancel」ボタンのついての押下操作であるか否かを判断し、「Cancel」ボタンについての押下操作であると判断すると(S620でYes)、S630に移行する。また、S630に移行すると、表示している上記通信設定ウィンドウWNを閉じて、当該通信設定処理を終了する。
【0105】
一方、S620において、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が「Cancel」ボタンのついての押下操作でもないと判断すると(S620でNo)、CPU31は、S640に移行し、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であるか否かを判断する。そして、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であると判断すると(S640でYes)、操作部35を通じて利用者から指定されたタブシートを前面に表示するように、詳細設定ダイアログDL1の画面を更新する(S650)。その後、S580に移行する。
【0106】
また、上記行われた操作がタブシートの切替表示操作ではないと判断すると(S640でNo)、CPU31は、S360での処理と同様、当該通信設定ウィンドウWNに対し行われた操作に対応した処理を行う(S660)。そして、S660での処理を終えると、S580に移行する。
【0107】
以上、第二実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1では、プリンタ装置50が、接続インタフェース情報リクエストを受信すると、このリクエストを受信したインタフェースを判別して(S420)、判別したインタフェースについてのインタフェース番号を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに返信し(S430:画面表示制御手段に相当)、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、プリンタ装置50との間の通信を中継するインタフェースの設定画面(タブシート)を、詳細設定ダイアログDL1において優先表示させる。
【0108】
管理PC30a,30bを操作する利用者にとっては、操作対象の管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信に係る設定画面(タブシート)が最も必要な画面であると考えられるので、本実施例の通信システム1のように、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースのタブシートを、優先表示すれば、設定確認作業や設定作業に必要な、タブシートの切替表示操作に係る操作量を従来よりも抑えることができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、インタフェースの設定確認作業や設定作業に係る操作性を向上させることができる。
【0109】
また、上記実施例では、PC30a,30bに、通信設定処理を実現させるための専用ソフトウェアをインストールする必要があるが、プリンタ装置50に、ウェブサーバ機能を組み込めば、PC30a,30bに専用ソフトウェアをインストールすることなく、上記通信システム1と同様の機能を実現することが可能である(第三実施例)。
【実施例3】
【0110】
図9は、第三実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が、上記リクエスト受付処理に代えて、繰返し実行するウェブサーバ処理を表すフローチャートである。また、図10は、第三実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が、ウェブサーバ処理内で実行する設定画面作成送信処理を表すフローチャートである。その他、図11は、上記ウェブサーバ処理にてPC30a,30bに送信されるウェブページの構成等を示した説明図である。
【0111】
第三実施例の通信システム1は、上記第一及び第二実施例と同様、図1に示すシステム構成にされているが、本実施例の特徴として、少なくとも管理PCとして機能するPC30a,30bには、ウェブページを正常に表示可能なブラウザと呼ばれるソフトウェアが組み込まれている。
【0112】
また、第三実施例のプリンタ装置50は、自装置をウェブサーバとして機能させるためのプログラムをROM52に有し、CPU51は、このプログラムを実行することにより、自装置をウェブサーバとして機能させる。その他、第三実施例では、管理PC30a,30bの利用者(管理者)に、後述する接続インタフェース設定画面を構成するウェブページの取得先URLが通知されているものとする。
【0113】
即ち、第三実施例の通信システム1では、管理PC30a,30bの利用者が、上記URLを指定してブラウザに対しウェブページの取得指令を入力すると、管理PC30a,30bからプリンタ装置50には、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページを要求する旨のHTTPリクエストが送信されることになる。
【0114】
本実施例のプリンタ装置50は、このリクエストを受信すると、図9に示すウェブサーバ処理によって、このリクエストを処理する。尚、本実施例のプリンタ装置50は、起動直後から、繰返しCPU51にて上記ウェブサーバ処理を実行する。
【0115】
ROM52に記憶されているプログラムに基づき、ウェブサーバ処理を開始すると、CPU51は、まずHTTPリクエスト(GETリクエスト又はPOSTリクエスト)を外部から、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを通じて受信するまで待機する(S710)。そして、HTTPリクエストを受信すると、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する(S720)。
【0116】
ここで、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S720でYes)、CPU51は、S730に移行して、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの内、上記HTTPリクエストを受信したインタフェースを、設定画面作成対象インタフェースに決定し、その後、図10に示す設定画面作成処理を実行する(S740)。
【0117】
設定画面作成処理を開始すると、CPU51は、まず設定画面作成対象インタフェースに決定されたインタフェースの設定情報を、EEPROM54から読み出し(S910)、この設定情報に基づいて、設定画面作成対象インタフェースに決定されたインタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能な設定画面を構成するウェブページを生成する(S920)。
【0118】
具体的に、CPU51は、S920において、図11に示す構成のウェブページを生成する。尚、図11に示すウェブページは、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合に生成されるウェブページである。
【0119】
即ち、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合、CPU51は、S920において、有線LANインタフェース59bの設定情報が示す現在の設定値を初期値(表示値)として設定したIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、有線LANインタフェース59bのMACアドレスと、現在設定されているモードを初期値として設定したIPフィルタモード設定用のラジオボタンと、現在設定されているIPフィルタ対象アドレスを初期値として設定したIPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、を配列してなる有線LANインタフェース59b設定用のウェブページを生成する。
【0120】
また、ウェブページ生成の際には、利用者の操作により上記各入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン)に設定された値を記述したPOSTリクエスト(以下、「設定変更リクエスト」ともいう。)を、プリンタ装置50に送信可能な「OK」ボタンを、ウェブページ最下部に付加し、更に、このウェブページを構成する各入力オブジェクトの設定値を、初期値にリセット可能な「Cancel」ボタンを、ウェブページ最下部に付加する。
【0121】
その他、ウェブページ生成の際には、ウェブページ最上部に、当該ウェブページが有線LANインタフェース設定用のウェブページであることを示す文字列「IF1」と、このウェブページでは設定不可能な他のインタフェース(即ち、無線LANインタフェース)についての設定画面(無線LAN設定画面)を構成するウェブページを取得可能なリンク情報(リンクタグ)と、を付加する。CPU51は、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合、このようにして、図11に示すウェブページを生成する。
【0122】
一方、設定画面作成対象インタフェースが無線LANインタフェース59aである場合、CPU51は、S920において、無線LANインタフェース59aの設定情報が示す現在の設定値を初期値(表示値)として設定したIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、無線LANインタフェース59aのMACアドレスと、現在設定されているモードを初期値として設定したIPフィルタモード設定用のラジオボタンと、現在設定されているIPフィルタ対象アドレスを初期値として設定したIPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、現在設定されている値を初期値として設定した無線LAN機能のオン/オフ設定用のプルダウンメニューと、SSID及び暗号(WEP)キー設定用の各テキストボックスと、を配列してなる無線LANインタフェース59a設定用のウェブページを生成する。
【0123】
その他、ウェブページ生成の際には、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合と同様、設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタン及びリセット用の「Cancel」ボタンを、ウェブページ最下部に付加する。また、ウェブページ生成の際には、ウェブページ最上部に、当該ウェブページが、無線LANインタフェース設定用のウェブページであることを示す文字列「IF2」と、このウェブページでは設定不可能な他のインタフェース(即ち、有線LANインタフェース)についての設定画面を構成するウェブページを取得可能なリンク情報(リンクタグ)と、を付加する。CPU51は、設定画面作成対象インタフェースが無線LANインタフェース59aである場合、このようにして、図6(b)に示す詳細設定ダイアログDL1に類似した表示形態のウェブページを生成する。
【0124】
また、S920での処理を終えると、CPU51は、S930に移行し、上記生成したウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、リクエストを受信したインタフェースを通じて送信する。その後、当該設定画面作成送信処理を終了する。
【0125】
また、このようにしてS740での設定画面作成送信処理を終了すると、CPU51は、S710に移行し、次のHTTPリクエストを受信するまで待機する。
その他、CPU51は、S720において、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S720でNo)、S750に移行し、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する。尚、このリクエストは、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報又は無線LAN設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報に基づいて、管理PC30a,30bから送信されてくることになる。
【0126】
S750において、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S750でYes)、CPU51は、S760に移行し、設定画面作成対象インタフェースを、有線LANインタフェース59bに設定する。また、この処理を終えると、CPU51は、S770にて、上述の設定画面作成処理(図10参照)を実行することで、有線LANインタフェース59bについての設定情報を表し、この設定情報についての更新操作を受付可能な有線LAN設定画面を構成するウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、CPU51は、S710に移行する。
【0127】
その他、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S750でNo)、CPU51は、S780に移行し、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する。尚、このリクエストは、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報又は有線LAN設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報に基づいて、管理PC30a,30bから送信されてくることになる。
【0128】
S780において、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S780でYes)、CPU51は、続くS790にて、設定画面作成対象インタフェースを、無線LANインタフェース59aに設定する。また、この処理を終えると、S800に移行し、上述の設定画面作成処理(図10参照)を実行することで、無線LANインタフェース59aについての設定情報を表し、この設定情報についての更新操作を受付可能な無線LAN設定画面を構成するウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、CPU51は、S710に移行する。
【0129】
その他、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S780でNo)、CPU51は、S810に移行して、受信したHTTPリクエストが、上記ウェブページを通じた「OK」ボタンの押下操作により管理PC30a,30bから送信された設定変更リクエストであるか否かを判断する。
【0130】
そして、受信したHTTPリクエストが、上記設定変更リクエストであると判断すると(S810でYes)、CPU51は、このリクエストが表す上記各入力オブジェクトの設定値に基づき、EEPROM54が記憶する対応するインタフェースの設定情報を更新する。尚、この設定変更リクエストには、各入力オブジェクトの設定値と共に、更新対象の設定情報を示すインタフェース番号が格納されているものとする。このような動作は、S920の処理において、ウェブページに、設定画面作成対象インタフェースについてのインタフェース番号を隠しデータとして記述することで実現することができる。また、この処理を終えると、CPU51は、S830に移行し、設定変更が正常終了した旨の応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、S710に移行する。
【0131】
その他、受信したHTTPリクエストが、上記設定変更リクエストではないと判断すると(S810でNo)、CPU51は、S840に移行し、受信したリクエストに対応したその他の処理を実行する。その後、S710に移行する。
【0132】
以上、第三実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1では、所定のHTTPリクエストを管理PC30a,30bから受信すると、プリンタ装置50が、EEPROM54が記憶する各インタフェース59a,59bの設定情報の内、HTTPリクエストを受信したインタフェースの設定情報が示す各パラメータ値を、設定情報更新操作用の各入力オブジェクトに初期値(表示値)として設定して、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能な設定画面を構成するウェブページを生成する。そして、これをリクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する(S730〜S740:設定情報送信手段)。
【0133】
また、プリンタ装置50は、このウェブページを通じた利用者の更新操作により、管理PC30a,30bから設定情報の更新を指示する上記設定変更リクエストを受信すると、この設定変更リクエストが示す各入力オブジェクトの設定値に従い、EEPROM54が記憶する対応するインタフェースの設定情報を更新する(S820:設定更新手段)。
【0134】
このように、本実施例の通信システム1では、ウェブページの形態にて、現在の設定情報を示した更新操作受付用の設定画面を表示するので、管理PC30a,30bには、設定画面表示のために、専用ソフトウェアを組み込む必要がない。従って、このプリンタ装置50を用いれば、利用者は、PC30a,30bを通じて簡単に各インタフェース59a,59bについての設定確認作業及び設定作業を行うことができる。
【0135】
また、本実施例によれば、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bについての各設定画面の内、利用者にとって最も必要な接続インタフェースの設定画面を、優先的に管理PC30a,30bに表示させるため、利用者は、管理PC30a,30bからリクエストを送信する程度で、インタフェースを指定することなく、設定確認(変更)対象のインタフェースについての設定画面を、表示部37に表示させることができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、各インタフェースについての設定確認作業及び設定作業に係る操作性が従来と比較して格段に向上する。
【0136】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、第三実施例では、第二実施例の通信システム1と等価な処理を、ウェブサーバ機能を用いて実現したが、第一実施例の通信システム1と等価な処理を、ウェブサーバ機能を用いて実現してもよい。
【0137】
その他、上記実施例では、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bを内蔵したプリンタ装置50に係る通信システム1について説明したが、本発明は、プリンタ装置50が、無線LANインタフェース59aに代えて、複数の有線LANインタフェースを備える場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明が適用された通信システム1の構成を表す説明図である。
【図2】EEPROM54が有する通信管理データDTの構成を表す説明図である。
【図3】プリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【図4】管理PC30a,30bにおける接続インタフェース番号の記憶態様を表す説明図である。
【図5】管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【図6】通信設定ウィンドウWNの構成を表す説明図である。
【図7】第二実施例のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【図8】第二実施例のCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【図9】第三実施例のCPU51が繰返し実行するウェブサーバ処理を表すフローチャートである。
【図10】第三実施例のCPU51が実行する設定画面作成送信処理を表すフローチャートである。
【図11】ウェブサーバ処理にて送信されるウェブページの構成等を示した説明図である。
【符号の説明】
【0139】
1…通信システム、10…ルータ、20…無線LANアクセスポイント、30a,30b…PC、31,51…CPU、32,52…ROM、33,53…RAM、34…ハードディスク装置、35…操作部、37…表示部、39a…無線LANインタフェース、39b…有線LANインタフェース、50…プリンタ装置、54…EEPROM、55…印刷部、57…表示操作部、59a…無線LANインタフェース、59b…有線LANインタフェース、DL1…詳細設定ダイアログ、DL2…接続インタフェース設定ダイアログ、DT…通信管理データ、TB1,TB2…タブシート、WN…通信設定ウィンドウ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、この周辺機器及びホストコンピュータからなる通信システムと、この周辺機器に用いられるプログラムと、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、周辺機器としては、LANインタフェースやUSBインタフェース等を通じて、ホストコンピュータと接続されるプリンタ装置が知られている。また、プリンタ装置としては、ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵したプリンタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、モバイルコンピュータが普及しつつあり、これに伴って、オフィス等には、有線LAN及び無線LANが混在した通信システムが構築されることが多くなってきている。
【特許文献1】特開平8−314651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、最近では、上記有線LAN及び無線LANが混在した環境に対応するために、有線LANにケーブル接続可能な有線LANインタフェース、及び、無線LANに接続可能な無線LANインタフェースの両者を、プリンタ装置等の周辺機器に設けることが提案されている。
【0004】
しかしながら、この種の周辺機器では、有線LANインタフェース及び無線LANインタフェースの夫々について、通信設定を施さなければならず、利用者にとっては、設定に係る複雑な操作が強いられるといった問題があった。
【0005】
例えば、各インタフェースの設定操作を、利用者から受け付けるには、ホストコンピュータを通じ各インタフェースの設定画面を利用者に向けて表示することになるが、設定画面を、インタフェース毎に独立したウィンドウとして表示する場合には、表示装置(モニタ)の画面上に複数のウィンドウが表示されることになり、利用者にとっては、目的のウィンドウを探す手間が増える。つまり、複数のウィンドウが、狭い表示装置の画面上に表示される場合には、非アクティブウィンドウがアクティブウィンドウの裏に隠れた状態で表示されるため、利用者は、目的のウィンドウを探すために、何度もウィンドウを選択操作しなければならない可能性があった。
【0006】
また、他の表示形態としては、複数のタブシートを重ねて、一つのウィンドウに表示する方法が知られているが、この種の表示形態でも、利用者は、目的の設定画面を呼び出すために、タブの選択操作等を何度もしなければならない可能性があった。
【0007】
また、設定画面は、純粋に設定変更を施す時だけでなく、利用者が設定内容を確認したい場合にも呼び出されるため、周辺機器に複数のインタフェースを搭載した場合、従来知られている設定画面の表示方法では、インタフェースの設定変更及び設定確認に係る操作性の悪さが、利用者にとって強く不満に感じられる可能性があった。尚、このような問題は、有線LANに接続可能な複数のインタフェースを有する周辺機器にもあった。
【0008】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器及びホストコンピュータからなる通信システムにおいて、各インタフェースの設定作業や、設定確認作業に係る操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の通信システムは、複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、この周辺機器が内蔵する複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、周辺機器と通信可能なホストコンピュータとを備える。
【0010】
この通信システムにおける周辺機器は、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、設定情報送信手段とを備え、設定情報送信手段は、ホストコンピュータと通信可能な上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、ホストコンピュータに対し、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する。
【0011】
一方、ホストコンピュータは、上記設定情報送信手段の動作により、周辺機器から送信されてくる各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段を備えると共に、設定画面表示手段を備える。設定画面表示手段は、設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、インタフェース毎に表示装置に表示する。
【0012】
また、この通信システムは、画面表示制御手段を備え、画面表示制御手段は、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を優先的に、上記設定画面表示手段に表示させる。
【0013】
ホストコンピュータを操作する利用者にとっては、操作対象のホストコンピュータと周辺機器との通信に係る設定画面が最も必要な設定画面であると考えられるので、本発明のように、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、優先表示すれば、設定画面を通じた設定情報の確認作業に必要なホストコンピュータに対する操作量を従来よりも抑えることができる。従って、この発明によれば、上記種類の周辺機器を備えた通信システムにおいて、インタフェースの設定確認作業に係る操作性を向上させることができ、利用者は、煩雑な操作を行わなくとも、設定確認等を行うことができる。
【0014】
尚、画面表示制御手段は、周辺機器に設けられてもよいし、ホストコンピュータに設けられてもよい。周辺機器内に画面表示制御手段を設ければ、画面表示制御手段を周辺機器外に設ける場合よりも、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの識別を、簡単に行うことができる。
【0015】
また、設定画面表示手段は、表示装置に、各インタフェースに対応するウィンドウを表示して、各ウィンドウ内に、対応するインタフェースの設定画面を表示する構成にされてもよいし、各インタフェースに対応する設定画面を配列したページをスクロール可能にウィンドウ内に表示する構成にされてもよい。前者の場合には、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースに対応するウィンドウを、初期状態で、アクティブに設定することで、このインタフェースの設定画面を、他のインタフェースの設定画面に対して優先的に表示することができる。一方、後者の場合には、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、ページの先頭に配置することで、このインタフェースの設定画面を、他のインタフェースの設定画面に対して優先的に表示することができる。
【0016】
その他、設定画面表示手段は、インタフェース毎に、設定画面として機能するタブシートを生成し、これら各インタフェースのタブシートを重ねてなるタブ構成の画面を表示することで、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、表示装置に切替表示する構成にされてもよい。
【0017】
請求項2記載の通信システムは、設定画面表示手段が、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、画面表示制御手段が、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、初期画面として、設定画面表示手段に表示させる構成にされたものである。
【0018】
このように構成された通信システムによれば、各インタフェースの設定画面を切替表示するため、表示装置の画面スペースを有効活用することができると共に、利用者にとって最も必要な設定画面を、初期画面として表示するので、目的の設定画面を呼び出すために利用者が行う画面の切替操作を、従来よりも減少させることができる。従って、この発明によれば、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0019】
また、上記目的を達成するために、通信システムは、請求項3記載のように構成されてもよい。請求項3記載の通信システムは、上記画面表示制御手段に代えて、設定画面を優先表示すべきインタフェースの識別情報を記憶する優先情報記憶手段と、優先情報記憶手段が記憶するインタフェースの識別情報を、利用者により指示されたインタフェースの識別情報に更新する優先情報更新手段と、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を優先的に、設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段と、を設けたものである。
【0020】
この通信システムによれば、利用者により指定された「設定画面を優先表示すべきインタフェース」の情報を、優先情報記憶手段にて保持し、以後、継続的に、このインタフェースの設定画面を優先表示するので、利用者は、設定画面表示手段を起動する度、目的の設定画面を呼び出すために、ウィンドウやタブの選択操作又はスクロール操作等をする必要がなく、簡単に設定確認等を行うことができる。従って、この発明によれば、設定確認作業等に係る利用者の操作性が向上する。
【0021】
また、上記優先情報記憶手段、優先情報更新手段、及び、画面表示制御手段は、周辺機器に設けられてもよいが、ホストコンピュータに設けられると一層好ましい。このように、優先情報記憶手段、優先情報更新手段、及び、画面表示制御手段が、ホストコンピュータに設けられた通信システム(請求項4)によれば、優先表示を実現するために、周辺機器とホストコンピュータとの間で通信を行う必要がなく、簡単なシステム構成で上記操作性を向上させることができる。また、この発明によれば、ホストコンピュータ毎に、「設定画面を優先表示すべきインタフェース」を設定することができるので、周辺機器に、複数のホストコンピュータを接続する場合には、各ホストコンピュータにおいて個別に、その利用者にとって最も必要な設定画面を優先的に表示することができる。
【0022】
また、請求項5記載の通信システムは、優先情報記憶手段を備える上記通信システムにおいて、設定画面表示手段が、各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、画面表示制御手段が、周辺機器が備える複数のインタフェースの内、優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を、初期画面として、設定画面表示手段に表示させる構成にされたものである。
【0023】
このように構成された通信システムによれば、請求項2に係る発明と同様、表示装置の画面スペースを有効活用して設定画面を表示することができると共に、利用者にとって最も必要な設定画面を、初期画面として表示するので、目的の設定画面を呼び出すために、利用者が行う画面の切替操作に係る操作量を、従来よりも減少させることができ、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0024】
尚、上述した周辺機器としては、有線ネットワークに接続されたインタフェースと、無線ネットワークに接続されたインタフェースと、を内蔵したものを挙げることができる。この種の周辺機器を備えた通信システムに、本発明を適用すれば、有線LAN及び無線LANが混在したオフィス等において、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる(請求項6)。
【0025】
また、上記設定画面は、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を単に記した構成ではなく、周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報についての更新操作を受付可能な構成にされるとよい。例えば、設定画面は、設定情報についての更新操作を受け付けるための入力オブジェクトを備えたGUI構成の設定画面として構成することができる。
【0026】
また、このように設定画面を構成する場合、ホストコンピュータには、設定画面表示手段により表示装置に表示された設定画面に対する利用者の操作に従い、設定情報の更新を指示する信号であって、設定情報の更新内容を示した更新指示信号を、周辺機器に送信する更新指示手段を設けるとよい。また、周辺機器には、複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段を設けるとよい。
【0027】
このように構成された請求項7記載の通信システムによれば、上記優先表示により、利用者にとって設定情報の更新操作が最も必要であるインタフェースの設定画面を、優先的に利用者に対し表示することができる。従って、この通信システムによれば、設定作業のために、利用者が目的の設定画面を呼び出す回数(ウィンドウやタブを選択する回数)を従来よりも減少させることができ、インタフェースの設定作業(設定情報の更新操作)に係る操作性を向上させることができる。
【0028】
また、上記目的は、周辺機器を請求項8記載のように構成することで達成されてもよい。請求項8記載の周辺機器は、ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵した周辺機器であって、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元のホストコンピュータに、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信手段とを備えるものである。
【0029】
この周辺機器によれば、設定情報の要求信号を受信した場合、各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報のみを選択的に返信するので、ホストコンピュータでは、受信情報に基づいて設定画面を表示することで、利用者にとって確認が最も必要な設定情報を選択的に表示することができる。従って、この周辺機器によれば、設定確認作業に係る操作性を、従来よりも向上させることができる。
【0030】
尚、設定画面の表示を司るアプリケーションソフトウェアとしては専用ソフトウェアの他、ブラウザ等の汎用ソフトウェアを挙げることができる。また、ブラウザを介して、利用者に対し設定画面を表示する場合には、請求項9記載のように周辺機器を構成することができる。
【0031】
請求項9記載の周辺機器は、複数のインタフェースのいずれか一つを通じてホストコンピュータから設定情報の要求信号を受信すると、設定情報送信手段が、上記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報を記述したウェブページであって、要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信する構成にされたものである。
【0032】
この周辺機器は、上記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、ホストコンピュータから設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、設定更新手段にて、受信した更新指示信号に従い、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える。
【0033】
このように構成された周辺機器によれば、ウェブページの形態にて、設定情報を記した設定画面を、ホストコンピュータを通じ利用者に表示するので、ホストコンピュータには、設定画面表示のために、専用ソフトウェアを組み込む必要がない。従って、この周辺機器を用いれば、利用者は、簡単に設定情報を確認することができる。また、この周辺機器によれば、設定情報の更新操作を受付可能にウェブページを構成するので、設定確認に係る操作性と共に、インタフェースの設定作業に係る操作性をも向上させることができる。
【0034】
尚、設定情報送信手段が送信するウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報を付加するとよい。
【0035】
また、この種のウェブページを取扱う周辺機器では、上記リンク情報に基づいてホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信するように、設定情報送信手段を構成するとよい。
【0036】
このように構成された請求項10記載の周辺機器によれば、ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面だけでなく、必要に応じ、他のインタフェースの設定画面についても、ウェブページの形態で、利用者に提供することができ、利用者にとっては大変便利である。
【0037】
また、上述の発明は、上記複数のインタフェースとして、有線ネットワークに接続されたインタフェースと、無線ネットワークに接続されたインタフェースと、を内蔵した周辺機器に適用することができる。このように構成された請求項11記載の周辺機器によれば、請求項6記載の発明と同様、有線LAN及び無線LANが混在したオフィス等において、設定確認作業等に係る操作性を向上させることができる。
【0038】
また、上記各手段としての機能は、プログラムによりコンピュータに実現させることができる。請求項12記載のプログラムは、外部装置と通信するための複数のインタフェースと、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースについての設定情報を、要求元の外部装置に、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する機能(設定情報送信機能)を実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項8記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、請求項13記載のプログラムは、外部装置と通信するための複数のインタフェースと、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、上記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から設定情報の要求信号を受信すると、記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の外部装置に、要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能と、ウェブページを通じた利用者の更新操作により、外部装置から設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新機能と、を実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項9記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【0040】
また、ウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報を、送信するウェブページに付加する場合には、上述のプログラムを、請求項14記載のように構成するとよい。
【0041】
請求項14記載のプログラムは、上記設定更新機能及び設定情報送信機能に加えて、リンク情報に基づいてホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元のホストコンピュータに送信する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項10記載の周辺機器と同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の実施例について、図面と共に説明する。
【実施例1】
【0043】
図1は、本発明が適用された第一実施例の通信システム1の構成を表す説明図である。図1に示すように、本実施例の通信システム1は、ルータ10を介して第一及び第二のネットワークNT1,NT2が接続された構成にされている。ルータ10は、周知のように、第一及び第二のネットワークNT1,NT2間の通信を中継するものであり、フィルタリング機能を有する。即ち、ルータ10は、特定パケットに対する配送制限機能を有し、例えば、ブロードキャストパケットについては、他のネットワークに中継しない構成にされている。換言すると、本実施例の通信システム1で実行されるブロードキャスト通信は、ルータ10で区切られた各ネットワークNT1,NT2内において、閉塞されている。
【0044】
また、第一のネットワークNT1は、LANケーブルLN1を介して、ルータ10に、無線LANアクセスポイント20が接続された構成にされている。このネットワークNT1では、無線LANインタフェース39aを備えたパーソナルコンピュータ(PC)30aと、プリンタ装置50と、が無線LANアクセスポイント20を介して通信可能に接続されている。
【0045】
一方、第二のネットワークNT2は、有線LANとして構成されている。このネットワークNT2では、有線LANインタフェース39bを備えたPC30bと、プリンタ装置50とがLANケーブルLN2を介して通信可能に接続されている。
【0046】
また、第一及び第二のネットワークNT1,NT2に接続された各PC30a,30bは、各種演算処理を行うCPU31と、ブートプログラム等を記憶するROM32と、作業用メモリとしてのRAM33と、プリンタドライバ等の各種ソフトウェアや各種データを記憶するハードディスク装置(HDD)34と、キーボードやポインティングデバイス等からなる操作部35と、液晶モニタ等からなる表示部37とを備える。尚、各PC30a,30bは、ウィンドウを通じてGUI(グラフィカルユーザインターフェース)構成の各種画面を表示可能なマルチタスクOSにて運営されている。
【0047】
また、PC30aは、無線LANアクセスポイント20を介して無線LAN内のノードと通信可能な無線LANインタフェース39aを備え、PC30bは、LANケーブルLN2を介して有線LAN内のノードと通信可能な有線LANインタフェース39bを、上記無線LANインタフェース39aに代えて備える。
【0048】
その他、第一及び第二のネットワークNT1,NT2の両者に接続されたプリンタ装置50は、各種演算処理を行うCPU51と、各種プログラムを記憶するROM52と、作業用メモリとしてのRAM53と、各種設定情報を記憶するEEPROM54と、インクジェット方式やレーザプリンタ方式等で用紙に画像を形成する印刷部55と、利用者が操作可能な各種操作キーと情報表示用の表示部とを備える表示操作部57と、無線LANアクセスポイント20を介して無線LAN内のノードと通信可能な無線LANインタフェース59aと、LANケーブルLN2を介して有線LAN(第二のネットワーク)内のノードと通信可能な有線LANインタフェース59bとを備える。
【0049】
このプリンタ装置50は、プリントサーバとしての機能及びSNMP(Simple Network Management Protocol)エージェントとしての機能をCPU51に実現させるためのプログラムをROM52に記憶しており、CPU51は、起動時に、これらのプログラムを実行することにより、プリントサーバとしての機能と、SNMPエージェントとしての機能を実現する。例えば、CPU51は、外部のPC30a,30bから、印刷対象のプリントデータを、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを介して受信すると、印刷部55を制御して、このプリントデータに基づく印刷画像を用紙に形成する。
【0050】
また、プリンタ装置50は、SNMPにて管理可能なデータとして、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bについての設定情報を表す通信管理データDTを、EEPROM54内のMIB(Management Information Base)54aに有する。図2は、MIB54aが有する通信管理データDTの構成を表す説明図である。
【0051】
通信管理データDTは、各インタフェース59a,59bの設定情報がインタフェース番号に関連付けられて記述されたものである。インタフェース番号は、インタフェースの識別番号として機能するものであり、本実施例では、有線LANインタフェースに、インタフェース番号「1」が割り当てられ、無線LANインタフェースに、インタフェース番号「2」が割り当てられている。
【0052】
また、通信管理データDTが表す有線LANインタフェース59bの設定情報は、この有線LANインタフェース59bに設定されたIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(Domain Name Server)サーバアドレス、IPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報を備える。
【0053】
尚、本実施例のプリンタ装置50は、特定のIPアドレスを送信元としたIPパケットを受信した場合、このIPパケットを破棄して、下流のタスクに伝送しない機能(IPフィルタ機能)を有し、有線LANインタフェース59bについての上記IPフィルタモード及びIPフィルタ対象アドレスの情報は、有線LANインタフェース59bが受信したIPパケットについてのIPフィルタ機能を定義する情報として機能する。
【0054】
具体的に、IPフィルタ機能は、ACCEPTモード及びREJECTモードを有し、MIB54aが有するIPフィルタモードの情報は、現在設定されているモードが、ACCEPTモード及びREJECTモードのいずれであるのかを表す。また、IPフィルタ対象アドレスの情報は、IPフィルタ機能にて破棄しないパケット又は破棄するパケットの送信元IPアドレスの範囲を定義する情報であり、IPアドレス及びサブネットマスクの組合せからなる。
【0055】
具体的に、IPフィルタ機能がACCEPTモードに設定されている場合、IPフィルタ対象アドレスは、IPフィルタ機能にて破棄しないパケットの送信元IPアドレスの範囲を表す。例えば、IPフィルタ対象アドレスのIPアドレスが「aaa.bbb.ccc.ddd」であってサブネットマスクが「255.255.0.0」である場合、上位2バイトが「aaa.bbb」であるIPアドレスを、IPフィルタ機能にて破棄しないパケットの送信元IPアドレスとして取扱う。そして、IPフィルタ機能がACCEPTモードに設定されている場合、IPフィルタ機能では、IPフィルタ対象アドレスが表す範囲内の送信元IPアドレスを表すパケットを受信した場合、このパケットを破棄せずに、対応する下流のタスクに伝送し、それ以外のパケットを受信した場合には、受信パケットを破棄する。
【0056】
その他、IPフィルタ機能がREJECTモードに設定されている場合、IPフィルタ対象アドレスは、IPフィルタ機能にて破棄するパケットの送信元IPアドレスの範囲を表す。例えば、IPフィルタ対象アドレスのIPアドレスが「aaa.bbb.ccc.ddd」であってサブネットマスクが「255.255.0.0」である場合、上位2バイトが「aaa.bbb」であるIPアドレスを、IPフィルタ機能にて破棄するパケットの送信元IPアドレスとして取扱う。そして、IPフィルタ機能がREJECTモードに設定されている場合、IPフィルタ機能では、IPフィルタ対象アドレスが表す範囲内の送信元IPアドレスを表すパケットを受信した場合、このパケットを破棄し、それ以外のパケットを受信した場合には、受信パケットを破棄せずに、下流のタスクに伝送する。
【0057】
また、通信管理データDTは、無線LANインタフェース59aについての設定情報として、この無線LANインタフェース59aに設定されたIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバアドレス、IPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報と、無線LAN機能のオン/オフ設定情報と、SSID(Service Set ID)の情報と、暗号(WEP:Wired Equivalent Privacy)キーの情報とを有する。
【0058】
尚、有線LANインタフェース59bと同様、無線LANインタフェース59aについてのIPフィルタモード、及び、IPフィルタ対象アドレスの情報は、無線LANインタフェース59aを介して受信したIPパケットについてのIPフィルタ機能を定義する情報である。プリンタ装置50が備える各インタフェース59a,59bは、CPU51と協働して、このMIB54aが表す各インタフェース59a,59bの設定情報に対応する動作を実行し、各インタフェース特有の通信を行う。
【0059】
また、プリンタ装置50のCPU51は、当該プリンタ装置50を管理するPC(以下、「管理PC」とも表現する。)30a,30bから、SNMPにて各種リクエストを受信すると、これに対応する処理を実行する。図3は、プリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【0060】
リクエスト受付処理を開始すると、CPU51は、管理PC30a,30bから送信されてくるリクエストを、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを介して受信するまで待機し(S110)、リクエストを受信すると(S110でYes)、S115に移行する。そして、S115では、受信したリクエストの種類を判別する。
【0061】
そして、受信したリクエストが、各インタフェースの設定情報を要求する旨のインタフェース設定情報リクエストである場合、CPU51は、続くS120でYesと判断し、全インタフェースの設定情報が記述されてなる上記通信管理データDTをMIB54aから取得して(S130)、この通信管理データDTを格納した応答データを生成する(S140)。また、この処理を終えると、生成した上記応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに向けて送信する(S150)。その後、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0062】
一方、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエストではなく、各インタフェースの設定変更を要求する旨のインタフェース設定変更リクエストである場合、CPU51は、S120でNoと判断すると共にS160でYesと判断し、受信したインタフェース設定変更リクエストに含まれる通信管理データDTに基づき、MIB54aが有する通信管理データDTを更新する(S170)。この動作によって、CPU51は、各インタフェースの設定情報を更新する。その後、CPU51は、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0063】
その他、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエスト及びインタフェース設定変更リクエストのいずれでもない場合、CPU51は、S160でNoと判断し、受信したリクエストに対応する処理を実行する(S180)。その後、S110に移行し、次のリクエストを受信するまで待機する。
【0064】
続いて、プリンタ装置50を管理する管理PC30a,30bの詳細構成について説明する。本実施例の通信システム1において、第一及び第二のネットワークNT1,NT2の夫々には、プリンタ装置50を管理可能なSNMPマネージャとしての機能を有するPC(管理PC)30a,30bが、少なくとも1台設けられている。
【0065】
また、各管理PC30a,30bは、ハードディスク装置34内に、自装置がプリンタ装置50との通信の際に使用しているインタフェース59a,59bの番号を表す接続インタフェース番号を記憶している。尚、図4は、管理PC30a,30bにおける接続インタフェース番号の記憶態様を表す説明図である。
【0066】
この接続インタフェース番号は、PC30a,30bに対しプリンタ装置管理用のプログラムをインストールする際、ハードディスク装置34に書き込まれる。例えば、インストール時には、初期値として、接続インタフェース番号「1」が、ハードディスク装置34に書き込まれる。また、管理PC30a,30bは、操作部35を通じて、通信設定ウィンドウの表示指令が入力されると、このプリンタ装置管理用プログラムを読み出し、CPU31にて、通信設定処理を実行する。図5は、管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【0067】
通信設定処理を開始すると、CPU31は、まず最初に、インタフェース設定情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S210)、このリクエストに対応する応答データ(レスポンス)を受信する(S220)。尚、本実施例では、ルータ10の機能により、ブロードキャストパケットが破棄されるため、第一のネットワークNT1内の管理PC30a,30bは、SNMPパケット(ブロードキャストパケット)により、ネットワークNT2内のプリンタ装置50(有線LANインタフェース59b)を検索できない。また、第二のネットワークNT2内の管理PC30bは、SNMPパケット(ブロードキャストパケット)により、ネットワークNT1内のプリンタ装置50(無線LANインタフェース59a)を検索できない。このため、本実施例では、第一のネットワークNT1内の管理PC30a,30bから、第二のネットワークNT2を通じて、インタフェース設定情報リクエストがプリンタ装置50に送信されることはないものとする。また、同様に、第二のネットワークNT2内の管理PC30bから、第一のネットワークNT1を通じて、インタフェース設定情報リクエストがプリンタ装置50に送信されることはないものとする。即ち、S210〜S220において、各管理PC30a,30bのCPU31は、自装置が所属するネットワーク(第一のネットワークNT1又は第二のネットワークNT2)内で、プリンタ装置50との通信を行う。
【0068】
また、S220での処理を終えると、CPU31は、各インタフェース59a,59bの設定画面として機能するインタフェース毎のタブシートTB1,TB2(図6参照)に関し、タブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン、プルダウンメニュー等)に初期表示する値を、応答データに含まれる通信管理データDTが示す値に決定する(S230)。
【0069】
上記表示指令を受けて、この通信設定処理のS260にて表示部37に表示される通信設定ウィンドウWNは、図6に示すように、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2を、詳細設定ダイアログDL1に有し、S230では、タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン、プルダウンメニュー等)にて、現在の設定内容(設定情報の内容)が表示されるように、インタフェース59a,59bのタブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクトに初期表示する値を決定する。
【0070】
また、S230での処理を終えると、CPU31は、S240に移行し、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2の内、詳細設定ダイアログDL1において前面に初期表示するタブシートを、現在設定されている接続インタフェース番号(ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号)に対応するインタフェースのタブシートに決定する。
【0071】
そして、S240での処理を終えると、CPU31は、通信設定ウィンドウWNの上部領域に配置される接続インタフェース設定ダイアログDL2を構成する入力オブジェクトに初期表示する値を、現在ハードディスク装置34に設定されている接続インタフェース番号に決定する(S250)。具体的に、入力オブジェクトがラジオボタンで構成される場合には、S250において、現在設定されている接続インタフェース番号に対応するラジオボタンを、チェックするラジオボタンに決定することで、入力オブジェクトに初期表示する値を、現在設定されている接続インタフェース番号に決定する。
【0072】
また、この処理を終えると、CPU31は、S260に移行し、上部領域に、接続インタフェース番号についての更新操作を受付可能な上記接続インタフェース設定ダイアログDL2を配置し、下部領域に、インタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートTB1,TB2からなる詳細設定ダイアログDL1を配置した通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。尚、この際には、上記決定内容に従って、接続インタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、前面に配置してなる詳細設定ダイアログDL1を、通信設定ウィンドウWNに表示する。
【0073】
例えば、ハードディスク装置34に記憶された接続インタフェース番号が、有線LANインタフェース59bを示す場合、CPU31は、S260にて、図6(a)に示す構成の通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。
【0074】
具体的には、有線LANインタフェース59bに対応するラジオボタン「IF1」をチェック状態にし、無線LANインタフェース59aに対応するラジオボタン「IF2」を非チェック状態にしてなる接続インタフェース設定ダイアログDL2を、ウィンドウWNの上部領域に表示する。
【0075】
また、有線LANインタフェース59bについての現在の設定値を表すように、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、有線LANインタフェース59bのMACアドレスと、IPフィルタモード設定用のラジオボタンと、IPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、を配列してなる有線LANインタフェース59b設定用のタブシートTB2を前面に配置した詳細設定ダイアログDL1を、ウィンドウWNの下部領域に表示する。
【0076】
その他、ハードディスク装置34に記憶された接続インタフェース番号が、無線LANインタフェース59aを示す場合、CPU31は、S260にて、図6(b)に示す構成の通信設定ウィンドウWNを、表示部37に表示する。
【0077】
具体的には、有線LANインタフェース59bに対応するラジオボタン「IF1」を非チェック状態にし、無線LANインタフェース59aに対応するラジオボタン「IF2」をチェック状態にしてなる接続インタフェース設定ダイアログDL2を、ウィンドウWNの上部領域に表示する。
【0078】
また、無線LANインタフェース59aについての現在の設定値を表すように、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、無線LANインタフェース59aのMACアドレスと、IPフィルタモード設定用のラジオボタンと、IPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、無線LAN機能のオン/オフ設定用のプルダウンメニューと、SSID及び暗号(WEP)キー設定用の各テキストボックスと、を配列してなる無線LANインタフェース59a設定用のタブシートTB1を前面に配置した詳細設定ダイアログDL1を、ウィンドウWNの下部領域に表示する。
【0079】
また、S260での処理を終えると、CPU31は、S270に移行し、通信設定ウィンドウWNに対する操作が、操作部35を通じて行われるまで待機する。そして、操作が行われると(S270でYes)、行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置されたインタフェース設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタンについての押下操作であるか否かを判断し(S280)、「OK」ボタンについての押下操作であると判断すると(S280でYes)、S290に移行する。一方、「OK」ボタンについての押下操作ではないと判断すると(S280でNo)、S320に移行する。
【0080】
S290に移行すると、CPU31は、受信した通信管理データDTが示す各値を、詳細設定ダイアログDL1の各タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクトに設定された値に更新する。そして、更新した通信管理データDTを付したインタフェース設定変更リクエストをプリンタ装置50に送信することにより、プリンタ装置50が有する各インタフェースの設定情報を更新する(S300)。
【0081】
この他、S300での処理を終えると、CPU31は、S310に移行し、ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号を、接続インタフェース設定ダイアログDL2の入力オブジェクトに対して設定された値に更新する。この動作によって、CPU31は、接続インタフェース番号についての設定変更を行う。そして、この処理を終えると、S330に移行する。
【0082】
一方、S320に移行すると、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置された「Cancel」ボタンのついての押下操作であるか否かを判断し、「Cancel」ボタンについての押下操作であると判断すると(S320でYes)、S330に移行する。そして、S330に移行すると、表示している通信設定ウィンドウWNを閉じて、当該通信設定処理を終了する。
【0083】
その他、S320において、当該通信設定ダイアログに対して行われた操作が「Cancel」ボタンのついての押下操作ではないと判断すると(S320でNo)、CPU31は、S340に移行し、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であるか否かを判断する。そして、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であると判断すると(S340でYes)、操作部35を通じて利用者から指定されたタブシートを前面に表示するように、詳細設定ダイアログDL1の画面を更新する(S350)。その後、S270に移行する。
【0084】
また、S340において、行われた操作がタブシートの切替表示操作ではないと判断すると(S340でNo)、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対し行われた操作に対応した処理を行う(S360)。具体的に、入力オブジェクトが操作された場合には、その入力オブジェクトが表示する値(入力オブジェクトに設定された値)を、操作内容にあわせて変更する。そして、S360での処理を終えると、S270に移行する。
【0085】
以上、本実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1によれば、周辺機器としてのプリンタ装置50が、複数のインタフェース59a,59bを備え、各インタフェースの動作を決定付ける設定情報をMIB54aに記憶する(記憶手段に相当)。そして、プリンタ装置50は、管理PC30a,30bから、インタフェース59a,59bのいずれかを通じて、インタフェース設定情報リクエストを受信すると、MIB54aが記憶する各インタフェースの設定情報を表す通信管理データDTをMIB54aから読み出し、これを、S150にて、リクエストを受信したインタフェース59a,59bを通じ、要求元の管理PC30a,30bに送信する(設定情報送信手段に相当)。
【0086】
一方、管理PC30a,30bは、操作部35を通じて利用者から通信設定ウィンドウの表示指令が入力されると、プリンタ装置50に対してインタフェース設定情報リクエストを送信すると共に、この応答データとして、プリンタ装置50から通信管理データDTを受信する(S220:設定情報受信手段に相当)。また、この処理を終えると、S230〜S260の処理にて、受信した通信管理データDTに基づき、プリンタ装置50がMIB54aに記憶する各インタフェースの設定情報を記したタブシートであって、MIB54aに記憶された各インタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートを、利用者からの指示に従って切替可能に詳細設定ダイアログDL1に表示する(設定画面表示手段に相当)。
【0087】
その他、本実施例における管理PC30a,30bは、タブシートを優先表示すべきインタフェースの識別情報として、接続インタフェース番号をハードディスク装置34に記憶し、ハードディスク装置34(優先情報記憶手段に相当)が記憶する接続インタフェース番号を、接続インタフェース設定ダイアログDL2を通じて、利用者により指示されたインタフェース番号に更新する(優先情報更新手段に相当)。そして、S250では、ハードディスク装置34が記憶する接続インタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを前面に初期表示するタブシートに決定することにより、S260にて、プリンタ装置50が備える複数のインタフェース59a,59bの内、利用者により指定されたインタフェースに対応するタブシートを優先的に、詳細設定ダイアログDL1に表示する(画面表示制御手段に相当)。
【0088】
また、管理PC30a,30bは、タブシートTB1,TB2に対する利用者の操作に従い、入力オブジェクトの設定値(表示値)を変更し、「OK」ボタンが押下操作された場合には、変更された入力オブジェクトの設定値に対応する値に、通信管理データの各値を変更して、これをインタフェース設定変更リクエストと共に、プリンタ装置50に送信する(S300:更新指示手段に相当)。これにより、管理PC30a,30bは、MIB54aが記憶する通信管理データ(各インタフェースの設定情報)を更新する。具体的に、プリンタ装置50は、管理PC30a,30bから、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを通じて、インタフェース設定変更リクエストを受信すると(S160でYes)、このリクエストに含まれる通信管理データに基づいて、MIB54aが記憶する通信管理データを書き換える(S170:設定更新手段に相当)。
【0089】
このように本実施例の通信システム1では、設定情報を確認及び変更可能な各インタフェースの設定画面(タブシート)の内、利用者により指定されたインタフェースの設定画面(タブシート)を、通信設定ウィンドウWNに優先表示するので、利用者は、頻繁に設定確認又は設定変更するインタフェースを、接続インタフェースとして指定すれば、通信設定ウィンドウWNを呼び出す度、目的のインタフェースのタブシートを呼び出すために、タブの選択操作(タブシートの切替表示操作)をする必要がなく、簡単に設定確認や設定変更等を行うことができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、設定確認作業や設定作業等に係る利用者の操作性が向上する。
【0090】
尚、本実施例では、プリンタ装置50が備える無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの内、管理PC30a,30bからアクセスするインタフェースを、利用者が、接続インタフェースとして指定することを想定しているが、このような指定がなされた場合には、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースについてのタブシートが、詳細設定ダイアログDL1内で優先的に表示されることになる。
【0091】
また、本実施例では、管理PC30a,30b毎に、接続インタフェース番号を設定可能なシステム構成を採用しているので、この通信システム1によれば、プリンタ装置50を、複数のPC30a,30bにて管理する場合、管理PC30a,30b毎に、最も必要な設定画面(タブシート)を優先的に表示することができる。
【0092】
尚、上記実施例では、接続インタフェースを利用者に指定させる通信システム1について説明したが、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースを自動検知して、このインタフェースについてのタブシートを、詳細設定ダイアログDL1内で優先表示するように、通信システム1を構成してもよい(第二実施例)。
【実施例2】
【0093】
図7は、第二実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を一部抜粋して表すフローチャートである。また、図8は、第二実施例における管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【0094】
第二実施例の通信システム1は、管理PC30a,30bが接続インタフェース番号をハードディスク装置34に記憶していないこと、及び、プリンタ装置50のCPU51が実行するリクエスト受付処理の内容が第一実施例のそれとは異なること、並びに、管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理の内容が第一実施例のそれとは異なることを除けば、第一実施例の通信システム1と略同一構成であるので、以下では、第二実施例の通信システム1について、第一実施例の通信システム1とは異なる構成部分を選択的に説明する。
【0095】
まず最初に、第二実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が実行するリクエスト受付処理について、図7を用いて説明する。第二実施例のリクエスト受付処理は、図7の点線内に示す各ステップを、図3に示すS160とS180との間の経路に設けたものである。
【0096】
即ち、第二実施例のリクエスト受付処理を開始すると、CPU51は、第一実施例と同様の手順にて、S110〜S170までの処理を実行すると共に、受信したリクエストが、インタフェース設定情報リクエスト及びインタフェース設定変更リクエストのいずれでもない場合、S160でNoと判断して、S410に移行する。
【0097】
また、S410では、受信したリクエストが、リクエスト送信元とプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースの情報を要求する旨の接続インタフェース情報リクエストであるか否かを判断し、受信したリクエストが、接続インタフェース情報リクエストであると判断すると(S410でYes)、S420に移行する。一方、受信したリクエストが、接続インタフェース情報リクエストではないと判断すると(S410でNo)、S180の処理を実行した後、S110に移行する。
【0098】
また、S420に移行すると、CPU51は、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの中から、接続インタフェース情報リクエストを受信したインタフェースを判別し、この処理を終えると、S430にて、判別したインタフェースに割り当てられているインタフェース番号を、接続インタフェース情報として格納した応答データを生成する。その他、S430では、生成した応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、接続インタフェース情報リクエストを受信したインタフェースを通じて送信する。その後、S110に移行する。
【0099】
続いて、第二実施例における管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理について、図8を用いて説明する。
通信設定処理を開始すると、CPU31は、まず、インタフェース設定情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S510)、このリクエストに対する応答データ(レスポンス)を、プリンタ装置50から受信する(S520)。また、この処理を終えると、CPU31は、接続インタフェース情報リクエストを、無線LANインタフェース39a又は有線LANインタフェース39bを通じて、プリンタ装置50に送信し(S530)、このリクエストに対する応答データとして、上記接続インタフェース情報を有する応答データを受信する(S540)。
【0100】
また、S540での処理を終えると、CPU31は、上記タブシートTB1,TB2を構成する各入力オブジェクトに初期表示する値を、S520で受信した応答データに含まれる通信管理データDTが示す値に決定する(S550)。また、この処理を終えると、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの夫々についてのタブシートTB1,TB2の内、S540にて受信した応答データが接続インタフェース情報として示すインタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、詳細設定ダイアログDL1において前面に初期表示するタブシートに決定する(S560)。
【0101】
そして、S560での処理を終えると、CPU31は、S570に移行し、設定情報の更新操作を受付可能なインタフェース毎のタブシートからなる詳細設定ダイアログDL1を配置した通信設定ウィンドウWNを、図6に示すように、表示部37に表示する。尚、この際には、上記決定内容に従って、接続インタフェース情報が示すインタフェース番号に対応するインタフェースのタブシートを、前面に配置してなる詳細設定ダイアログDL1を、通信設定ウィンドウWNに表示する。但し、本実施例では、第一実施例とは異なり、通信設定ウィンドウWN内に接続インタフェース設定ダイアログDL2を表示しない。即ち、本実施例の通信設定ウィンドウWNは、接続インタフェース設定ダイアログDL2を有しない構成で表示部37に表示される。
【0102】
また、S570での処理を終えると、CPU31は、S580に移行し、通信設定ウィンドウWNに対する操作が、操作部35を通じて行われるまで待機する。そして、操作が行われると(S580でYes)、行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置されたインタフェース設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタンについての押下操作であるか否かを判断し(S590)、「OK」ボタンについての押下操作であると判断すると(S590でYes)、S600に移行する。一方、「OK」ボタンについての押下操作ではないと判断すると(S590でNo)、S620に移行する。
【0103】
S600に移行すると、CPU31は、受信した通信管理データDTが示す各値を、詳細設定ダイアログDL1の各タブシートTB1,TB2を構成する入力オブジェクトに設定された値に更新すると共に、更新した通信管理データDTを付したインタフェース設定変更リクエストをプリンタ装置50に送信して、プリンタ装置50が有する各インタフェースの設定情報を更新する(S610)。そして、この処理を終えると、S630に移行する。
【0104】
その他、S620に移行すると、CPU31は、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が、ウィンドウWNの最下部に配置された「Cancel」ボタンのついての押下操作であるか否かを判断し、「Cancel」ボタンについての押下操作であると判断すると(S620でYes)、S630に移行する。また、S630に移行すると、表示している上記通信設定ウィンドウWNを閉じて、当該通信設定処理を終了する。
【0105】
一方、S620において、当該通信設定ウィンドウWNに対して行われた操作が「Cancel」ボタンのついての押下操作でもないと判断すると(S620でNo)、CPU31は、S640に移行し、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であるか否かを判断する。そして、行われた操作が、タブシートの切替表示操作であると判断すると(S640でYes)、操作部35を通じて利用者から指定されたタブシートを前面に表示するように、詳細設定ダイアログDL1の画面を更新する(S650)。その後、S580に移行する。
【0106】
また、上記行われた操作がタブシートの切替表示操作ではないと判断すると(S640でNo)、CPU31は、S360での処理と同様、当該通信設定ウィンドウWNに対し行われた操作に対応した処理を行う(S660)。そして、S660での処理を終えると、S580に移行する。
【0107】
以上、第二実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1では、プリンタ装置50が、接続インタフェース情報リクエストを受信すると、このリクエストを受信したインタフェースを判別して(S420)、判別したインタフェースについてのインタフェース番号を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに返信し(S430:画面表示制御手段に相当)、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、プリンタ装置50との間の通信を中継するインタフェースの設定画面(タブシート)を、詳細設定ダイアログDL1において優先表示させる。
【0108】
管理PC30a,30bを操作する利用者にとっては、操作対象の管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信に係る設定画面(タブシート)が最も必要な画面であると考えられるので、本実施例の通信システム1のように、管理PC30a,30bとプリンタ装置50との通信を中継するインタフェースのタブシートを、優先表示すれば、設定確認作業や設定作業に必要な、タブシートの切替表示操作に係る操作量を従来よりも抑えることができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、インタフェースの設定確認作業や設定作業に係る操作性を向上させることができる。
【0109】
また、上記実施例では、PC30a,30bに、通信設定処理を実現させるための専用ソフトウェアをインストールする必要があるが、プリンタ装置50に、ウェブサーバ機能を組み込めば、PC30a,30bに専用ソフトウェアをインストールすることなく、上記通信システム1と同様の機能を実現することが可能である(第三実施例)。
【実施例3】
【0110】
図9は、第三実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が、上記リクエスト受付処理に代えて、繰返し実行するウェブサーバ処理を表すフローチャートである。また、図10は、第三実施例におけるプリンタ装置50のCPU51が、ウェブサーバ処理内で実行する設定画面作成送信処理を表すフローチャートである。その他、図11は、上記ウェブサーバ処理にてPC30a,30bに送信されるウェブページの構成等を示した説明図である。
【0111】
第三実施例の通信システム1は、上記第一及び第二実施例と同様、図1に示すシステム構成にされているが、本実施例の特徴として、少なくとも管理PCとして機能するPC30a,30bには、ウェブページを正常に表示可能なブラウザと呼ばれるソフトウェアが組み込まれている。
【0112】
また、第三実施例のプリンタ装置50は、自装置をウェブサーバとして機能させるためのプログラムをROM52に有し、CPU51は、このプログラムを実行することにより、自装置をウェブサーバとして機能させる。その他、第三実施例では、管理PC30a,30bの利用者(管理者)に、後述する接続インタフェース設定画面を構成するウェブページの取得先URLが通知されているものとする。
【0113】
即ち、第三実施例の通信システム1では、管理PC30a,30bの利用者が、上記URLを指定してブラウザに対しウェブページの取得指令を入力すると、管理PC30a,30bからプリンタ装置50には、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページを要求する旨のHTTPリクエストが送信されることになる。
【0114】
本実施例のプリンタ装置50は、このリクエストを受信すると、図9に示すウェブサーバ処理によって、このリクエストを処理する。尚、本実施例のプリンタ装置50は、起動直後から、繰返しCPU51にて上記ウェブサーバ処理を実行する。
【0115】
ROM52に記憶されているプログラムに基づき、ウェブサーバ処理を開始すると、CPU51は、まずHTTPリクエスト(GETリクエスト又はPOSTリクエスト)を外部から、無線LANインタフェース59a又は有線LANインタフェース59bを通じて受信するまで待機する(S710)。そして、HTTPリクエストを受信すると、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する(S720)。
【0116】
ここで、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S720でYes)、CPU51は、S730に移行して、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bの内、上記HTTPリクエストを受信したインタフェースを、設定画面作成対象インタフェースに決定し、その後、図10に示す設定画面作成処理を実行する(S740)。
【0117】
設定画面作成処理を開始すると、CPU51は、まず設定画面作成対象インタフェースに決定されたインタフェースの設定情報を、EEPROM54から読み出し(S910)、この設定情報に基づいて、設定画面作成対象インタフェースに決定されたインタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能な設定画面を構成するウェブページを生成する(S920)。
【0118】
具体的に、CPU51は、S920において、図11に示す構成のウェブページを生成する。尚、図11に示すウェブページは、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合に生成されるウェブページである。
【0119】
即ち、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合、CPU51は、S920において、有線LANインタフェース59bの設定情報が示す現在の設定値を初期値(表示値)として設定したIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、有線LANインタフェース59bのMACアドレスと、現在設定されているモードを初期値として設定したIPフィルタモード設定用のラジオボタンと、現在設定されているIPフィルタ対象アドレスを初期値として設定したIPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、を配列してなる有線LANインタフェース59b設定用のウェブページを生成する。
【0120】
また、ウェブページ生成の際には、利用者の操作により上記各入力オブジェクト(テキストボックス、ラジオボタン)に設定された値を記述したPOSTリクエスト(以下、「設定変更リクエスト」ともいう。)を、プリンタ装置50に送信可能な「OK」ボタンを、ウェブページ最下部に付加し、更に、このウェブページを構成する各入力オブジェクトの設定値を、初期値にリセット可能な「Cancel」ボタンを、ウェブページ最下部に付加する。
【0121】
その他、ウェブページ生成の際には、ウェブページ最上部に、当該ウェブページが有線LANインタフェース設定用のウェブページであることを示す文字列「IF1」と、このウェブページでは設定不可能な他のインタフェース(即ち、無線LANインタフェース)についての設定画面(無線LAN設定画面)を構成するウェブページを取得可能なリンク情報(リンクタグ)と、を付加する。CPU51は、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合、このようにして、図11に示すウェブページを生成する。
【0122】
一方、設定画面作成対象インタフェースが無線LANインタフェース59aである場合、CPU51は、S920において、無線LANインタフェース59aの設定情報が示す現在の設定値を初期値(表示値)として設定したIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及び、DNSサーバアドレス設定用の各テキストボックスと、無線LANインタフェース59aのMACアドレスと、現在設定されているモードを初期値として設定したIPフィルタモード設定用のラジオボタンと、現在設定されているIPフィルタ対象アドレスを初期値として設定したIPフィルタ対象アドレス設定用のテキストボックスと、現在設定されている値を初期値として設定した無線LAN機能のオン/オフ設定用のプルダウンメニューと、SSID及び暗号(WEP)キー設定用の各テキストボックスと、を配列してなる無線LANインタフェース59a設定用のウェブページを生成する。
【0123】
その他、ウェブページ生成の際には、設定画面作成対象インタフェースが有線LANインタフェース59bである場合と同様、設定変更リクエスト送信用の「OK」ボタン及びリセット用の「Cancel」ボタンを、ウェブページ最下部に付加する。また、ウェブページ生成の際には、ウェブページ最上部に、当該ウェブページが、無線LANインタフェース設定用のウェブページであることを示す文字列「IF2」と、このウェブページでは設定不可能な他のインタフェース(即ち、有線LANインタフェース)についての設定画面を構成するウェブページを取得可能なリンク情報(リンクタグ)と、を付加する。CPU51は、設定画面作成対象インタフェースが無線LANインタフェース59aである場合、このようにして、図6(b)に示す詳細設定ダイアログDL1に類似した表示形態のウェブページを生成する。
【0124】
また、S920での処理を終えると、CPU51は、S930に移行し、上記生成したウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに、リクエストを受信したインタフェースを通じて送信する。その後、当該設定画面作成送信処理を終了する。
【0125】
また、このようにしてS740での設定画面作成送信処理を終了すると、CPU51は、S710に移行し、次のHTTPリクエストを受信するまで待機する。
その他、CPU51は、S720において、受信したHTTPリクエストが、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S720でNo)、S750に移行し、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する。尚、このリクエストは、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報又は無線LAN設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報に基づいて、管理PC30a,30bから送信されてくることになる。
【0126】
S750において、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S750でYes)、CPU51は、S760に移行し、設定画面作成対象インタフェースを、有線LANインタフェース59bに設定する。また、この処理を終えると、CPU51は、S770にて、上述の設定画面作成処理(図10参照)を実行することで、有線LANインタフェース59bについての設定情報を表し、この設定情報についての更新操作を受付可能な有線LAN設定画面を構成するウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、CPU51は、S710に移行する。
【0127】
その他、受信したHTTPリクエストが、有線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S750でNo)、CPU51は、S780に移行し、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページを要求する旨のリクエストであるか否かを判断する。尚、このリクエストは、接続インタフェース設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報又は有線LAN設定画面を構成するウェブページに付加されたリンク情報に基づいて、管理PC30a,30bから送信されてくることになる。
【0128】
S780において、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストであると判断すると(S780でYes)、CPU51は、続くS790にて、設定画面作成対象インタフェースを、無線LANインタフェース59aに設定する。また、この処理を終えると、S800に移行し、上述の設定画面作成処理(図10参照)を実行することで、無線LANインタフェース59aについての設定情報を表し、この設定情報についての更新操作を受付可能な無線LAN設定画面を構成するウェブページを、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、CPU51は、S710に移行する。
【0129】
その他、受信したHTTPリクエストが、無線LAN設定画面を構成するウェブページについての上記リクエストではないと判断すると(S780でNo)、CPU51は、S810に移行して、受信したHTTPリクエストが、上記ウェブページを通じた「OK」ボタンの押下操作により管理PC30a,30bから送信された設定変更リクエストであるか否かを判断する。
【0130】
そして、受信したHTTPリクエストが、上記設定変更リクエストであると判断すると(S810でYes)、CPU51は、このリクエストが表す上記各入力オブジェクトの設定値に基づき、EEPROM54が記憶する対応するインタフェースの設定情報を更新する。尚、この設定変更リクエストには、各入力オブジェクトの設定値と共に、更新対象の設定情報を示すインタフェース番号が格納されているものとする。このような動作は、S920の処理において、ウェブページに、設定画面作成対象インタフェースについてのインタフェース番号を隠しデータとして記述することで実現することができる。また、この処理を終えると、CPU51は、S830に移行し、設定変更が正常終了した旨の応答データ(レスポンス)を、リクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する。その後、S710に移行する。
【0131】
その他、受信したHTTPリクエストが、上記設定変更リクエストではないと判断すると(S810でNo)、CPU51は、S840に移行し、受信したリクエストに対応したその他の処理を実行する。その後、S710に移行する。
【0132】
以上、第三実施例の通信システム1について説明したが、この通信システム1では、所定のHTTPリクエストを管理PC30a,30bから受信すると、プリンタ装置50が、EEPROM54が記憶する各インタフェース59a,59bの設定情報の内、HTTPリクエストを受信したインタフェースの設定情報が示す各パラメータ値を、設定情報更新操作用の各入力オブジェクトに初期値(表示値)として設定して、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受付可能な設定画面を構成するウェブページを生成する。そして、これをリクエスト送信元の管理PC30a,30bに送信する(S730〜S740:設定情報送信手段)。
【0133】
また、プリンタ装置50は、このウェブページを通じた利用者の更新操作により、管理PC30a,30bから設定情報の更新を指示する上記設定変更リクエストを受信すると、この設定変更リクエストが示す各入力オブジェクトの設定値に従い、EEPROM54が記憶する対応するインタフェースの設定情報を更新する(S820:設定更新手段)。
【0134】
このように、本実施例の通信システム1では、ウェブページの形態にて、現在の設定情報を示した更新操作受付用の設定画面を表示するので、管理PC30a,30bには、設定画面表示のために、専用ソフトウェアを組み込む必要がない。従って、このプリンタ装置50を用いれば、利用者は、PC30a,30bを通じて簡単に各インタフェース59a,59bについての設定確認作業及び設定作業を行うことができる。
【0135】
また、本実施例によれば、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bについての各設定画面の内、利用者にとって最も必要な接続インタフェースの設定画面を、優先的に管理PC30a,30bに表示させるため、利用者は、管理PC30a,30bからリクエストを送信する程度で、インタフェースを指定することなく、設定確認(変更)対象のインタフェースについての設定画面を、表示部37に表示させることができる。従って、本実施例の通信システム1によれば、各インタフェースについての設定確認作業及び設定作業に係る操作性が従来と比較して格段に向上する。
【0136】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、第三実施例では、第二実施例の通信システム1と等価な処理を、ウェブサーバ機能を用いて実現したが、第一実施例の通信システム1と等価な処理を、ウェブサーバ機能を用いて実現してもよい。
【0137】
その他、上記実施例では、無線LANインタフェース59a及び有線LANインタフェース59bを内蔵したプリンタ装置50に係る通信システム1について説明したが、本発明は、プリンタ装置50が、無線LANインタフェース59aに代えて、複数の有線LANインタフェースを備える場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明が適用された通信システム1の構成を表す説明図である。
【図2】EEPROM54が有する通信管理データDTの構成を表す説明図である。
【図3】プリンタ装置50のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【図4】管理PC30a,30bにおける接続インタフェース番号の記憶態様を表す説明図である。
【図5】管理PC30a,30bのCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【図6】通信設定ウィンドウWNの構成を表す説明図である。
【図7】第二実施例のCPU51が繰返し実行するリクエスト受付処理を表すフローチャートである。
【図8】第二実施例のCPU31が実行する通信設定処理を表すフローチャートである。
【図9】第三実施例のCPU51が繰返し実行するウェブサーバ処理を表すフローチャートである。
【図10】第三実施例のCPU51が実行する設定画面作成送信処理を表すフローチャートである。
【図11】ウェブサーバ処理にて送信されるウェブページの構成等を示した説明図である。
【符号の説明】
【0139】
1…通信システム、10…ルータ、20…無線LANアクセスポイント、30a,30b…PC、31,51…CPU、32,52…ROM、33,53…RAM、34…ハードディスク装置、35…操作部、37…表示部、39a…無線LANインタフェース、39b…有線LANインタフェース、50…プリンタ装置、54…EEPROM、55…印刷部、57…表示操作部、59a…無線LANインタフェース、59b…有線LANインタフェース、DL1…詳細設定ダイアログ、DL2…接続インタフェース設定ダイアログ、DT…通信管理データ、TB1,TB2…タブシート、WN…通信設定ウィンドウ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、
前記周辺機器が内蔵する前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記周辺機器と通信可能なホストコンピュータと、
を備える通信システムであって、
前記周辺機器は、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータと通信可能な前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記ホストコンピュータに、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する設定情報送信手段と、
を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記設定情報送信手段の動作により、前記周辺機器から送信されてくる前記各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段と、
前記設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、前記各インタフェース毎に表示装置に表示する設定画面表示手段と、
を備え、
当該通信システムは、更に、
前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記ホストコンピュータと前記周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を優先的に、前記設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記設定画面表示手段は、前記各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、
前記画面表示制御手段は、前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、初期画面として、前記設定画面表示手段に表示させる構成にされていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、
前記周辺機器が内蔵する前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記周辺機器と通信可能なホストコンピュータと、
を備える通信システムであって、
前記周辺機器は、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータと通信可能な前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記ホストコンピュータに、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する設定情報送信手段と、
を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記設定情報送信手段の動作により、前記周辺機器から送信されてくる前記各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段と、
前記設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、前記各インタフェース毎に表示装置に表示する設定画面表示手段と、
を備え、
当該通信システムは、更に、
設定画面を優先表示すべきインタフェースの識別情報を記憶する優先情報記憶手段と、
前記優先情報記憶手段が記憶するインタフェースの識別情報を、利用者により指示されたインタフェースの識別情報に更新する優先情報更新手段と、
前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を優先的に、前記設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項4】
前記優先情報記憶手段、前記優先情報更新手段、及び、前記画面表示制御手段は、前記ホストコンピュータに設けられていることを特徴とする請求項3記載の通信システム。
【請求項5】
前記設定画面表示手段は、前記各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、
前記画面表示制御手段は、前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を、初期画面として、前記設定画面表示手段に表示させる構成にされていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の通信システム。
【請求項6】
前記周辺機器は、前記複数のインタフェースとして、
有線ネットワークに接続されたインタフェースと、
無線ネットワークに接続されたインタフェースと、
を内蔵することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の通信システム。
【請求項7】
前記設定画面は、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報についての更新操作を受付可能な構成にされ、
前記ホストコンピュータは、前記設定画面表示手段により表示装置に表示された前記設定画面に対する利用者の操作に従い、設定情報の更新を指示する信号であって設定情報の更新内容を示した更新指示信号を、前記周辺機器に送信する更新指示手段、を備え、
前記周辺機器は、前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の通信システム。
【請求項8】
ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵した周辺機器であって、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元の前記ホストコンピュータに、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信手段と、
を備えることを特徴とする周辺機器。
【請求項9】
前記設定情報送信手段は、前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する構成にされ、
当該周辺機器は、更に、
前記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、前記ホストコンピュータから設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段、
を備えることを特徴とする請求項8記載の周辺機器。
【請求項10】
前記設定情報送信手段が送信するウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報が付加されており、
前記設定情報送信手段は、前記リンク情報に基づいて前記ホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する構成にされていることを特徴とする請求項9記載の周辺機器。
【請求項11】
前記複数のインタフェースとして、
有線ネットワークに接続されたインタフェースと、
無線ネットワークに接続されたインタフェースと、
を内蔵することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載の周辺機器。
【請求項12】
外部装置と通信するための複数のインタフェースと、前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する前記各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元の外部装置に、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能
を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
外部装置と通信するための複数のインタフェースと、前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の外部装置に、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能と、
前記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、外部装置から設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項14】
前記設定情報送信機能により送信されるウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報が付加されており、
前記プログラムは、前記設定更新機能及び前記設定情報送信機能に加えて、
前記リンク情報に基づいて前記ホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラムであることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項1】
複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、
前記周辺機器が内蔵する前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記周辺機器と通信可能なホストコンピュータと、
を備える通信システムであって、
前記周辺機器は、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータと通信可能な前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記ホストコンピュータに、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する設定情報送信手段と、
を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記設定情報送信手段の動作により、前記周辺機器から送信されてくる前記各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段と、
前記設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、前記各インタフェース毎に表示装置に表示する設定画面表示手段と、
を備え、
当該通信システムは、更に、
前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記ホストコンピュータと前記周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を優先的に、前記設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記設定画面表示手段は、前記各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、
前記画面表示制御手段は、前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記ホストコンピュータと周辺機器との通信を中継するインタフェースの設定画面を、初期画面として、前記設定画面表示手段に表示させる構成にされていることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
複数のインタフェースを内蔵した周辺機器と、
前記周辺機器が内蔵する前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記周辺機器と通信可能なホストコンピュータと、
を備える通信システムであって、
前記周辺機器は、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記ホストコンピュータと通信可能な前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて、前記ホストコンピュータに、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報を送信する設定情報送信手段と、
を備え、
前記ホストコンピュータは、
前記設定情報送信手段の動作により、前記周辺機器から送信されてくる前記各インタフェースの設定情報を受信する設定情報受信手段と、
前記設定情報受信手段が受信した設定情報に基づき、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報を記した設定画面を、前記各インタフェース毎に表示装置に表示する設定画面表示手段と、
を備え、
当該通信システムは、更に、
設定画面を優先表示すべきインタフェースの識別情報を記憶する優先情報記憶手段と、
前記優先情報記憶手段が記憶するインタフェースの識別情報を、利用者により指示されたインタフェースの識別情報に更新する優先情報更新手段と、
前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を優先的に、前記設定画面表示手段に表示させる画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項4】
前記優先情報記憶手段、前記優先情報更新手段、及び、前記画面表示制御手段は、前記ホストコンピュータに設けられていることを特徴とする請求項3記載の通信システム。
【請求項5】
前記設定画面表示手段は、前記各インタフェースの設定画面を、利用者の指示に従い、切り替えて表示装置に表示する構成にされ、
前記画面表示制御手段は、前記周辺機器が備える複数のインタフェースの内、前記優先情報記憶手段が記憶する識別情報に対応するインタフェースの設定画面を、初期画面として、前記設定画面表示手段に表示させる構成にされていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の通信システム。
【請求項6】
前記周辺機器は、前記複数のインタフェースとして、
有線ネットワークに接続されたインタフェースと、
無線ネットワークに接続されたインタフェースと、
を内蔵することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の通信システム。
【請求項7】
前記設定画面は、前記周辺機器の記憶手段が記憶する設定情報についての更新操作を受付可能な構成にされ、
前記ホストコンピュータは、前記設定画面表示手段により表示装置に表示された前記設定画面に対する利用者の操作に従い、設定情報の更新を指示する信号であって設定情報の更新内容を示した更新指示信号を、前記周辺機器に送信する更新指示手段、を備え、
前記周辺機器は、前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の通信システム。
【請求項8】
ホストコンピュータと通信するための複数のインタフェースを内蔵した周辺機器であって、
前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元の前記ホストコンピュータに、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信手段と、
を備えることを特徴とする周辺機器。
【請求項9】
前記設定情報送信手段は、前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて前記ホストコンピュータから前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する構成にされ、
当該周辺機器は、更に、
前記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、前記ホストコンピュータから設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新手段、
を備えることを特徴とする請求項8記載の周辺機器。
【請求項10】
前記設定情報送信手段が送信するウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報が付加されており、
前記設定情報送信手段は、前記リンク情報に基づいて前記ホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する構成にされていることを特徴とする請求項9記載の周辺機器。
【請求項11】
前記複数のインタフェースとして、
有線ネットワークに接続されたインタフェースと、
無線ネットワークに接続されたインタフェースと、
を内蔵することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載の周辺機器。
【請求項12】
外部装置と通信するための複数のインタフェースと、前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する前記各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を、要求元の外部装置に、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能
を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
外部装置と通信するための複数のインタフェースと、前記各インタフェースの動作を決定付ける設定情報を記憶する記憶手段と、を備えた通信装置が内蔵するコンピュータに、
前記複数のインタフェースのいずれか一つを通じて外部装置から前記設定情報の要求信号を受信すると、前記記憶手段が記憶する各インタフェースの設定情報の内、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、前記要求信号を受信したインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の外部装置に、前記要求信号を受信したインタフェースを通じて送信する設定情報送信機能と、
前記ウェブページを通じた利用者の更新操作により、外部装置から設定情報の更新を指示する更新指示信号を受信すると、受信した更新指示信号に従って、前記記憶手段が記憶する設定情報を書き換える設定更新機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項14】
前記設定情報送信機能により送信されるウェブページには、このウェブページにて構成される設定画面を通じて更新可能な設定情報に対応するインタフェース以外のインタフェースについての設定画面を構成する各ウェブページを要求可能なリンク情報が付加されており、
前記プログラムは、前記設定更新機能及び前記設定情報送信機能に加えて、
前記リンク情報に基づいて前記ホストコンピュータから送信されてくるウェブページの要求信号を受信すると、対応するインタフェースの設定情報を記述したウェブページであって、このインタフェースの設定情報についての更新操作を受け付けるための設定画面を構成するウェブページを、要求元の前記ホストコンピュータに送信する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラムであることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図6】
【公開番号】特開2007−164680(P2007−164680A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−363255(P2005−363255)
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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