通信システム、通信装置およびその制御方法
【課題】アカウント情報の他の装置への設定を容易にする。
【解決手段】サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、サービスを利用するユーザ装置とを含む通信システムにおいて、管理装置は、1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、機器種別情報に基づいてアカウント情報を記憶手段に記憶された1以上のアカウント情報の中から選択しユーザ装置に送信する提供手段とを含み、ユーザ装置は、管理装置により提供されたアカウント情報を利用してサーバ装置と通信する通信手段と、を含む。
【解決手段】サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、サービスを利用するユーザ装置とを含む通信システムにおいて、管理装置は、1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、機器種別情報に基づいてアカウント情報を記憶手段に記憶された1以上のアカウント情報の中から選択しユーザ装置に送信する提供手段とを含み、ユーザ装置は、管理装置により提供されたアカウント情報を利用してサーバ装置と通信する通信手段と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザアカウント等のパラメータを外部装置へ提供する通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、通信端末を用いてWEB上のサービスを利用する機会が増えてきている。WEBサービスの中にはユーザがサービスを利用するためにユーザアカウント(ユーザID、パスワード等)を用いた認証を必要とするものがある。このようなWEBサービスを利用するためにはユーザアカウントの作成処理や登録処理が必要である。WEBサービスのユーザアカウントをインターネットを介して作成・登録する場合には、WEBブラウザ等の機能を利用することが多い。ユーザがユーザ・インタフェース(UI)を介して新規に作成するユーザアカウントを入力し、WEBサービスのサーバとHTML内のフォームメッセージ等で作成処理が行われる。また、作成したユーザアカウントを利用できるようにユーザアカウントの登録用URLにアクセスしユーザアカウントの登録処理を行うといった場合もある。
【0003】
一方、WEBブラウザ機能を所持していない通信端末においては、ユーザアカウントの登録処理・作成処理を行うことは困難である。そこで、ユーザアカウントを通信端末で作成してWEBサービスに接続を行う技術が提案されている。例えば、特許文献1では、通信端末に関連した情報の一部からユーザアカウントの生成規則に基づき、動的にユーザアカウントを生成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−167269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、WEBサービスによってはユーザアカウントの作成処理にWEBブラウザ機能が必須な場合もある。例えば、作成の際に画像認証コードを用いる場合である。画像認証コードはプログラムやロボットによる自動登録を防ぐために、画像として表示されたランダムな数字や文字列を人が読み取り入力を行う手法である。画像認証コードを用いた場合、WEBブラウザ機能を持たない通信端末でユーザアカウントの自動作成を行うことは困難である。
【0006】
さらにはユーザアカウントとしてユーザIDに利用者のメールアドレスを指定するケースも増えてきており、ユーザアカウントの作成にはメールアドレスが必要な場合もある。こういったWEBサービスのユーザアカウントの作成処理においてはWEBブラウザ機能を持った端末やメール送受信機能を持った端末が必要になる。
【0007】
そのため、WEBブラウザ機能を持たない通信端末で新規ユーザアカウントを必要とするWEBサービスを利用する場合、WEBブラウザ機能を持つ他の通信端末にてユーザアカウントを作成することが必要になる。そして、その後、作成したユーザアカウントと同一のユーザアカウント情報をWEBブラウザ機能を持たない通信端末に再度設定・入力する必要がある。このようなユーザアカウントを再度設定・入力する操作は煩雑であり、ユーザの利便性を低下させてしまう。
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、ユーザアカウント情報の設定が困難な通信端末に対し、ユーザアカウント情報を容易に設定可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、前記サービスを利用するユーザ装置と、を含む通信システムにおいて、前記管理装置は、1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、前記ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供手段と、を含み、前記ユーザ装置は、前記管理装置により提供されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信する通信手段と、
を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザアカウント情報の設定が困難な通信端末に対しユーザアカウント情報を容易に設定可能とする技術を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態における通信システムの全体構成図である。
【図2】無線通信端末の内部ブロック図である。
【図3】管理端末の内部ブロック図である。
【図4】ユーザアカウント情報を例示的に示す図である。
【図5】機器種別情報テーブルおよび各機器種別とサービスタイプとの対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である。
【図7】無線通信端末のユーザアカウント取得処理の動作フローチャートである。
【図8】無線通信端末のアップロード処理の動作フローチャートである。
【図9】管理端末のユーザアカウント取得処理の動作フローチャートである。
【図10】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である(ユーザアカウント未登録の場合)。
【図11】管理端末のユーザアカウント登録処理の動作フローチャートである。
【図12】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である(ユーザアカウント未作成の場合)。
【図13】管理端末のユーザアカウント作成処理の動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
【0013】
(第1実施形態)
本発明に係る通信システムの第1実施形態として、無線通信端末101、管理端末102およびWEBサービスサーバ105を含む通信システムを例に挙げて以下に説明する。
【0014】
<装置構成>
図1は、第1実施形態に係る通信装置である管理端末102を含む通信システムの全体構成図である。通信システムには、ユーザ装置である無線通信端末101、アカウント管理装置である管理端末102、基地局103、WEBサービスサーバ105が含まれている。また、基地局103とWEBサービスサーバ105とはインターネットなどの公衆網104により相互に接続されている。
【0015】
無線通信端末101と管理端末102との間は第1の無線通信方式により通信が行われる。一方、管理端末102と基地局103とは第2の無線通信方式により通信が行なわれる。以下の説明では、第1の無線通信方式はIEEE802.11系無線LANとして説明するが、Bluetooth(登録商標)などでもよく、これに限定されるものではない。また、第2の無線通信方式はWCDMAなどの携帯通信網として説明するが、これに限定されない。
【0016】
つまり、第1実施形態において、無線通信端末101は無線LANによる通信機能を有している。また、管理端末102は無線LANによる通信機能および携帯通信網による通信機能を有している。なお、以下の説明では、無線通信端末101はカメラであり、ユーザカウント管理端末102は携帯電話端末であるとして説明するがこれに限定されるものではない。
【0017】
図2は、無線通信端末101の内部ブロックの一例を示す図である。無線通信処理部201は無線LANによる通信の通信制御を行う。制御部202は例えばCPUおよび周辺回路により構成され、無線通信端末101全体を制御する。RAM203は、揮発性のメモリであり、コンピュータプログラム実行の際のワークメモリあるいは一時的なデータ記憶に用いられる。ROM204は制御命令(コンピュータプログラム)を格納している不揮発性のメモリである。
【0018】
アンテナ205は他の無線通信端末が送信した無線信号を受信、あるいは、他の無線通信端末に無線信号を送信する。アンテナ制御部206はいわゆるRF部であり、無線信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。表示部207は液晶ディスプレイなど、ユーザに各種情報を視覚により提供する機能部である。操作部208はスイッチやボタンなどであり、ユーザからの指示を受け付ける機能部である。電源部209は無線通信端末101の各ユニットへ電力を供給する。
【0019】
機器種別情報処理部210は無線通信端末101自身の機器種別情報に関するデータの作成を行う機能部である。また、機器種別情報処理部210は相手通信端末から送られた相手通信端末の機器種別情報に関する受信データから機器種別情報の識別も行う。ユーザアカウント取得部211は、ユーザアカウントの取得のための各種データの生成を行なうと共に、取得したユーザアカウントを用いた各種処理を行う機能部である。パラメータ自動設定処理部212は、他の通信端末と無線通信を行うために必要となるパラメータ設定を行なう機能部である。
【0020】
図3は、管理端末102の内部ブロックの一例を示す図である。パラメータ自動設定処理部301は、他の通信端末と無線通信を行うために必要となるパラメータ設定を行なう機能部である。無線通信処理部302は、無線LANによる通信および携帯通信網による通信の通信制御を行う。制御部303は例えばCPUおよび周辺回路により構成され、管理端末102全体を制御する。RAM304は、揮発性のメモリ(記憶部)であり、コンピュータプログラム実行の際のワークメモリあるいは一時的なデータ記憶に用いられる。ROM305は制御命令(コンピュータプログラム)を格納している不揮発性のメモリである。携帯電話としてのメール機能やWEBブラウザ機能などを実現するコンピュータプログラムもROM305に格納される。
【0021】
無線LANアンテナ306は他の無線LAN端末が送信した無線信号を受信、あるいは、他の無線LAN端末に無線信号を送信する。無線LANアンテナ制御部307はいわゆるRF部であり、無線LANの信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。携帯網アンテナ309は基地局が送信した無線信号を受信、あるいは、基地局に無線信号を送信する。携帯網アンテナ制御部308はいわゆるRF部であり、携帯通信網における信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。表示部310は液晶ディスプレイなど、ユーザに各種情報を視覚により提供する機能部である。操作部311はスイッチやボタンなどであり、ユーザからの指示を受け付ける機能部である。電源部312は管理端末102の各ユニットへ電力を供給する。
【0022】
機器種別情報処理部313は管理端末102自身の機器種別情報に関するデータの作成を行う機能部である。また、機器種別情報処理部313は相手通信端末から送られた相手通信端末の機器種別情報に関する受信データから機器種別情報の識別も行う。ユーザアカウント処理部314は、外部の無線通信端末からのユーザアカウント取得要求を受け付け、また、WEBサービスサーバにアクセスし、ユーザアカウントの登録処理・作成処理を行うためのデータの生成や処理を行う機能部である。
【0023】
図4は、管理端末102が保持するユーザアカウントリストを示している。401はユーザアカウントリストであり、1以上のユーザアカウントのプロファイルがリストされて記録されている。
【0024】
サービス名402はユーザアカウントを使用するWEBサービスのサービス名称である。サービス名はユーザが表示部310および操作部311によりサービス名を入力するなどで設定してもよいし、予め規定されたものでもよい。サービス名の設定はユーザが行なってもよいし、プログラムで自動的に設定してもよい。
【0025】
サービスタイプ403はWEBサービスのサービス種別(サービス種別情報)を示している。例えば、静止画データ共有のための”Image−Share”、動画データ共有のための”Movie−Share”といったようにサービス内容が示される。なお、サービスタイプはユーザが入力・指定してもよいし、ユーザアカウント作成時の情報からプログラムで取得するようにしてもよい。
【0026】
ユーザID404は各WEBサービスの認証で使用するユーザIDである。また、パスワード405はWEBサービスの認証で使用するパスワードである。以下の説明では、ユーザアカウントとしてユーザIDとパスワードとのセットを用いるが、これに限定されるものではない。例えば、アクセスコードやPINコードといったものを含めてもよい。登録済/未登録の情報406はユーザアカウントが既にWEBサービスに登録されているものか、未登録のものかを示す情報である。アカウントA、B、Cは、それぞれがユーザアカウントの1セット(プロファイル)に相当するものである。
【0027】
図5(a)は無線通信端末101および管理端末102の機器種別を格納した機器種別情報を示している。ここでは、無線通信端末101が”カメラ”であり、管理端末102が”携帯電話”であることを示す情報が格納されている。なお、無線通信端末101および管理端末102を含む各機器自身の機器種別情報は、工場出荷時などにROMに予め設定される。
【0028】
また、図5(b)は機器種別情報とサービスタイプとの対応付けを行なう対応テーブルの一例を示している。具体的には、カメラに対しては”Image−Share”、ビデオカメラに対しては”Movie−Share”というように、機器の機能に応じたサービスタイプが設定されている。なお、機器種別情報とサービスタイプとの関係に関しては図5に限定されるものではない。例えばUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて機器種別を判定し、それを利用するよう構成してもよい。
【0029】
<各装置の概略動作>
以下では、無線通信端末101が管理端末102と無線LAN接続し、WEBサービスサーバ105へ画像のアップロードを行う例について説明する。なお、初期状態として、無線通信端末101と管理端末102はまだ無線LANで接続されておらず、新規に無線LANのネットワークを作成して接続するものとする。また、管理端末102は基地局103および公衆網104を介してWEBサービスサーバ105と通信可能な状態である。管理端末102は、無線通信端末101との無線LAN接続、および、基地局103と公衆網接続の同時接続が可能である。さらに、無線通信端末101からのデータを公衆網104を介してWEBサービスサーバ105へ転送(中継)するというようなゲートウェイとしての機能も有しているものとする。
【0030】
なお、上述のように、WEBサービスサーバ105で提供されるサービスを利用する際には、ユーザアカウントを利用したアクセス認証が必要である。ただし、無線通信端末101にはWEBサービスを利用するためのユーザアカウントは記憶されていない。そこで、以下では、無線通信端末101がWEBサービスサーバ105にログインするためのユーザアカウントの設定、および、設定したユーザアカウントを用いたサービス利用について説明する。
【0031】
図6は、第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である。
【0032】
M601では、無線通信端末101と管理端末102との間で無線LANのパラメータの自動設定処理を行う。なお、当該設定処理は、例えば、無線通信端末101および管理端末102がそれぞれパラメータ設定開始の指示を受けた場合に、パラメータ自動設定処理部212、301により開始される。
【0033】
なお、無線パラメータ(通信パラメータ)の自動設定処理には、WPS(Wi-Fi Protected Setup)等を用いることが出来る。無線パラメータ自動設定においては、PINコードなどでパラメータの設定を行う端末の正当性を検証するなど、パラメータが第三者端末に漏洩しないように構成されているものとする。無線パラメータ自動設定が成功後、無線通信端末101と管理端末102間で共通のパラメータが取得でき、該パラメータを用いて無線LANによる接続を行う。
【0034】
M602では、無線通信端末101は機器種別情報メッセージを管理端末102に送信する。機器種別情報メッセージには、無線通信端末101の機器種別(例えばカメラ)であることを示す情報が含まれる。また、WEBブラウザ機能を所持していないことや、ユーザアカウントの作成が困難な端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。同様に、M603では、管理端末102は機器種別情報メッセージを無線通信端末101に送信する。機器種別情報メッセージには管理端末102が例えば携帯電話端末であることを示す情報が含まれる。また、WEBブラウザ機能を所持していることや、ユーザアカウントの作成が可能な端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。また、既にユーザアカウントを所持している端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。これにより、無線通信端末101は管理端末102がユーザアカウントを所持ないし作成が可能な端末であると判断することが出来る。
【0035】
M604では、無線通信端末101においてユーザアカウントの取得が必要である場合、ユーザアカウント取得要求メッセージを管理端末102に送信する。M605では、管理端末102はユーザアカウント判定を行い、ユーザアカウント取得応答メッセージM606を無線通信端末101に送信する。なお、ユーザアカウント判定の詳細については後述する。無線通信端末101に提供可能なユーザアカウントがあった場合は、対応するユーザアカウントをユーザアカウント取得応答メッセージに含めて送信する。
【0036】
無線通信端末101においてユーザから画像のアップロード指示が入力されるとアップロードの処理を開始する。
【0037】
M607では、WEBアクセスサーバへの認証に必要なユーザアカウントを無線通信端末101が所持しているか否かの判定を行う。所持している場合、M608において、無線通信端末101は、WEBサービスサーバ105宛の情報を含んだログイン処理メッセージを管理端末102に送信する。M609では、管理端末102は、ログイン処理メッセージを受信すると、当該ログイン処理メッセージをWEBサービスサーバ105に転送する。
【0038】
M610では、WEBサービスサーバ105は、ログイン処理メッセージに含まれるユーザアカウントを用いて認証処理を行う。認証に成功すると、WEBサービスサーバ105のサービスを利用可能になる。M611では、WEBサービスサーバ105は無線通信端末101宛の情報と認証結果とをログイン結果通知メッセージに入れて管理端末102に送信する。M612では、管理端末102は公衆網104を介して受信したログイン結果通知メッセージを無線LANのパケットに載せ替え無線通信端末101宛に送信する。
【0039】
ログインが成功した場合、M613では、無線通信端末101は、WEBサービスサーバ105へアップロードする画像を含んだ画像アップロード処理メッセージを管理端末102宛に送信する。M614では、管理端末102は、受信した画像アップロード処理メッセージを公衆網104のパケットに載せ替え、WEBサービスサーバ105に転送する。このようにして無線通信端末101からWEBサービスサーバ105への画像のアップロードが実現される。
【0040】
<無線通信端末101の詳細動作>
図7は、無線通信端末101におけるユーザアカウント取得処理のフローチャートである。なお、以下の各ステップは、無線通信端末101内の制御部202が、ROM204に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0041】
ステップS701では、無線パラメータ設定処理開始の指示を受けると、無線通信端末101は無線パラメータ自動設定処理を行う。例えば、操作部208で開始ボタンが押されることでパラメータ設定処理開始の指示が行われる。他に、パラメータ設定処理開始の指示はプログラムを用いてトリガされるよう構成してもよい。無線パラメータ自動設定処理はパラメータ自動設定処理部212で行われる。
【0042】
ステップS702では、ステップS701における無線パラメータ自動設定処理が完了後、無線パラメータの設定に成功したか否かの判定を行なう。失敗した場合はパラメータ設定処理を終了する。成功した場合は、ステップS703に進む。
【0043】
ステップS703では、ステップS701の無線パラメータ自動設定処理にて取得したパラメータを用いて無線LANの接続処理を行う。無線LANの接続処理は無線通信処理部201を介して行われる。
【0044】
ステップS704では、接続処理が完了すると機器種別情報メッセージの送信を行う。機器種別情報メッセージ送信後、ステップS705にて相手端末からの機器種別情報メッセージの受信待ちを行う。なお、自端末の機器種別情報の提供および相手端末の機機器種別情報の取得は順番が逆でもよい。
【0045】
ステップS706では、機器種別情報を受信後、相手通信端末がユーザアカウントを所持している端末か否かの判定を行なう。これは例えば、相手通信端末の機器種別情報がPCや携帯電話などWEBブラウザ機能を有しているか否かといった情報を元にする。ユーザアカウントを所持していないと判定した場合はパラメータ設定処理を終了する。ユーザアカウントを所持している端末であった場合は、ステップS707に進む。
【0046】
ステップS707では、ユーザアカウント取得部211を用いてユーザアカウント取得要求メッセージの送信を行う。ユーザアカウント取得要求メッセージ内には取得端末の正当性を示すためにパスワード等の認証情報を入れてもよい。この認証情報は例えば、パラメータ設定処理内で相手通信端末と交換した情報、あるいは事前に共有している情報を用いる。
【0047】
ステップS708では、ユーザアカウント取得応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント取得応答メッセージが受信できた場合はステップS709に進む。
【0048】
ステップS709では、ユーザアカウント取得応答メッセージの内容からユーザアカウントが取得できたか否かの判定を行なう。取得できなかった場合は、パラメータ設定処理を終了する。取得応答メッセージには、例えば、ユーザアカウントリスト401に記載されるような情報が含まれる。第1実施形態では、例えば、”アカウントA”および”アカウントB”を取得できる。ユーザアカウントが取得できた場合ステップS710に進む。
【0049】
ステップS710では、取得できたユーザアカウントの記憶処理を行う。取得したユーザアカウント全てを記憶してもよいし、利用可能なユーザアカウントのみを判別して記憶するようにしてもよい。取得したユーザアカウントはRAM203等に記憶される。
【0050】
図8は、無線通信端末101におけるアップロード処理のフローチャートである。以下では、無線通信端末101は、操作部208等の操作によりアップロード指示を受けるとアップロード処理を開始する。なお、以下の各ステップは、無線通信端末101内の制御部202が、ROM204に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0051】
ステップS801では、アップロード先のWEBサービスのユーザアカウントを所持しているか否かの判定を行う。アップロード先のWEBサービスのユーザアカウントを所持している場合、ステップS802へ進む。ユーザアカウントを所持していない場合はステップS806へ進む。
【0052】
ステップS802では、所持しているユーザアカウントが登録済か否かの判定を行なう。登録済か否かは例えば、ユーザアカウント情報としてユーザアカウントリスト401内の登録済/未登録の情報406を用いて判定することができる。ユーザアカウントが登録済であった場合、ステップS810に進む。ユーザアカウントが未登録であった場合、ステップS803に進む。なお、利用するWEBサービスのサービス種別に基づいて、管理装置により提供された複数のアカウント情報(例えば図4)の中から特定のアカウント情報を選択し使用するよう構成してもよい。
【0053】
ステップS803では、ユーザアカウント取得部211を用いてユーザアカウント登録要求メッセージの送信を行う。登録要求メッセージには登録するユーザアカウントの情報を含めて送信する。登録要求メッセージ送信後、ステップS804に進む。
【0054】
ステップS804では、ユーザアカウント登録応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント登録応答メッセージを受信すると、ステップS805に進む。
【0055】
ステップS805では、ユーザアカウント登録応答メッセージの内容からユーザアカウントの登録が成功したか否かの判定を行う。ユーザアカウントの登録が成功した場合はステップS810に進む。登録に失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0056】
ステップS806では、ユーザアカウントの作成が可能な端末がネットワーク内に存在するか否かの判定を行う。これは例えば、パラメータ設定処理内で取得した機器種別情報メッセージ等を参照し、機器種別情報からユーザアカウントの作成が可能な端末が存在するか否かを判定する。ユーザアカウントの作成が可能な端末が存在すると判定された場合、ステップS807に進む。存在しないと判定された場合はアップロード処理を終了する。
【0057】
ステップS807では、ユーザアカウント取得部211を介してユーザアカウント作成要求メッセージを作成し、ユーザアカウントの作成が可能な端末宛に送信する。送信後、ステップS808に進む。
【0058】
ステップS808では、ユーザアカウント作成応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント作成応答メッセージを受信すると、ステップS809へ進む。
【0059】
ステップS809では、受信したユーザアカウント作成応答メッセージの内容からユーザアカウントの作成に成功したか否かの判定を行う。作成に成功した場合はステップS810へ進み、失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0060】
ステップS810では、該当するユーザアカウントを用いてWEBサービスへのログイン処理を行う。なおログイン処理のためのプログラムは予めROM204に格納されていてもよいし外部から取得するようにしてもよい。ログイン処理が終了すると、ステップS811に進む。
【0061】
ステップS811では、ログインに成功したか否かの判定を行なう。ログインに成功した場合ステップS812へ進む。ログインに失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0062】
ステップS812では、アップロードする画像を用いて画像アップロード処理を行う。なお画像アップロード処理に必要なプロトコルは予めROM204に格納されていてもよいし、外部から取得するようにしてもよくここでは言及しない。画像アップロードが完了後、アップロード処理を終了する。
【0063】
<管理端末102の詳細動作>
図9は管理端末102におけるユーザアカウント取得処理のフローチャートを示す。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
ステップS901では、無線パラメータ設定処理開始の指示を受けると、管理端末102は無線パラメータ自動設定処理を行う。パラメータ設定処理開始の指示は操作部311で開始ボタンが押された場合等でもよいし、プログラムを用いた開始指示でもよい。無線パラメータ自動設定処理はパラメータ自動設定処理部301で行われる。
【0065】
ステップS902では、無線パラメータ自動設定処理が完了後、無線パラメータの設定に成功したか否かの判定を行なう。失敗した場合はパラメータ設定処理を終了する。成功した場合は、ステップS903に進む。
【0066】
ステップS903では、無線パラメータ設定処理に成功した相手通信端末をユーザアカウント転送可能な端末として登録する。登録には相手通信端末の識別子情報(MACアドレス等)を用いてもよいし、相手通信端末間で共有可能な情報(パスワード等)を用いてもよく、これに限るものではない。登録後、ステップS904に進む。
【0067】
ステップS904では、無線パラメータ自動設定処理にて取得したパラメータを用いて無線LANの接続処理を行う。無線LANの接続処理は無線通信処理部302を介して行われる。
【0068】
ステップS905では、接続処理が完了すると相手端末からの機器種別情報メッセージの受信待ちを行う。
【0069】
ステップS906では、機器種別情報メッセージを受信すると、機器種別情報メッセージの送信を行う。第1実施形態では機器種別情報メッセージ内に、管理端末102は携帯電話端末である旨の機器種別情報を含めて送信を行う。送信後ステップS907に進む。自端末の機器種別情報の提供および相手端末の機機器種別情報の取得は順番が逆でもよい。
【0070】
ステップS907では、ユーザアカウント取得要求メッセージがあるか否かの受信待ちを行う。ユーザアカウント取得要求メッセージを受信した場合はステップS908へ進む。
【0071】
ステップS908では、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末がユーザアカウント転送可能端末として登録されているか否かの判定を行なう。例えば、パスワード等を用いる場合はユーザアカウント取得要求メッセージ内にパスワードが含まれているか否か、また正当なパスワードか否かを判定してもよい。ユーザアカウント転送可能端末に登録されている端末であると判定された場合はS909へ進む。登録されていない端末であると判定された場合はパラメータ設定処理を終了する。
【0072】
ステップS909では、ユーザアカウント取得要求メッセージを送信した端末に提供可能なユーザアカウントがあるか否かの判定を行なう。第1実施形態において無線通信端末101の機器種別はカメラであることが機器種別情報メッセージによって判別できる。この機器種別情報を図5に示す機器種別情報とサービスタイプの比較表を用いて、対応したサービスタイプを抽出する。例えば、機器種別がカメラである場合、サービスタイプがImage−Shareのユーザアカウントが抽出される。
【0073】
すなわち、管理端末102の所持するユーザアカウントリスト401から”アカウントA”および”アカウントB”が抽出される。抽出したユーザアカウントを転送するユーザアカウントとして決定する。ユーザアカウントの転送にはユーザアカウントの他に付帯する情報(ユーザアカウントリストに記載の情報)も一緒に転送する。なお、例えば、無線通信端末101の機器種別情報がビデオカメラであった場合にはサービスタイプ403がMovie−Shareである”アカウントC”を転送する。このようにして、提供可能なユーザアカウントが存在する場合はステップS910へ進む。提供可能なユーザアカウントがない場合はステップS911へ進む。
【0074】
ステップS910では、ユーザアカウント処理部314にて提供可能なユーザアカウントをユーザアカウント取得応答メッセージに付加し、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末へ送信する。一方、ステップS911では、ユーザアカウント処理部314にて提供可能なユーザアカウントがないことを示すユーザアカウント取得応答メッセージを、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末へ送信する。
【0075】
<ユーザアカウントの登録処理>
以下では、図8のステップS802にてユーザアカウントが未登録であると判定され、ユーザアカウント登録要求メッセージが送信された場合の処理について説明する。つまり、無線通信端末101にて管理端末102から取得したユーザアカウントにおいてユーザアカウントが未登録となっているユーザアカウントをWEBサービスの認証に利用する場合である。
【0076】
図10は、ユーザアカウント登録処理の動作シーケンス図である。基本となるシーケンスは図6と同様であるため、同様の処理については説明を省略する。
【0077】
M1001では、無線通信端末101は、ユーザアカウント判定にてユーザアカウントの登録が必要と判定された場合、ユーザアカウント登録要求メッセージが管理端末102宛に送信する。ユーザアカウント登録要求メッセージは、登録対象となるユーザアカウントを指定して送られる。
【0078】
管理端末102でユーザアカウント登録要求メッセージを受信する。M1002では、管理端末102は、ユーザアカウントの登録処理を行うと判定した場合、基地局103を介してWEBサービスサーバ105との間で、無線通信端末101から指定されたユーザアカウントのユーザアカウント登録処理を行う。
【0079】
ユーザアカウントをWEBサービスサーバ105に登録し、ユーザアカウント登録処理が終了後、M1003では、管理端末102は、登録処理の結果としてユーザアカウント応答メッセージを無線通信端末101へ送信する。ユーザアカウントの登録が成功した場合は、登録したユーザアカウントを用いてログイン処理が実行され、続いて画像アップロード処理が行われる。
【0080】
図11は管理端末102におけるユーザアカウント登録処理の動作フローチャートを示す。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0081】
ステップS1101では、管理端末102はユーザアカウント登録要求メッセージを受信する。そして、ステップS1102では、送信元端末がユーザアカウント転送可能端末に登録されているか否かの判定を行う。登録されている端末と判定された場合、ステップS1103へ進む。登録されていない端末と判定された場合にはステップS1106へ進む。
【0082】
ステップS1103では、ユーザアカウント登録処理を行う。ユーザアカウントの登録は例えば、プログラムで登録処理が行われる。他には、ユーザアカウント登録通知を表示部310へ表示し、ユーザに登録処理を行わせるようにしてもよく、ユーザアカウントの登録処理ができればこれらに限るものではない。登録処理のプログラムはROM305に格納するよう構成してもよいし、別途外部から管理端末102にプログラムをインストールできるようにしてもよい。ユーザアカウントの登録処理終了後、ステップS1104に進む。
【0083】
ステップS1104では、ユーザアカウント処理部314によりユーザアカウントの登録に成功したか否かの判定を行なう。登録に成功した場合はステップS1105へ進む。登録に失敗した場合はステップS1106へ進む。
【0084】
ステップS1105では、ユーザアカウント登録に成功した旨を含むユーザアカウント登録応答メッセージをユーザアカウント登録取得要求メッセージの送信元端末に送信する。送信後、ユーザアカウントの登録処理を終了する。一方、ステップS1106では、ユーザアカウント登録に失敗した旨を含むユーザアカウント登録応答メッセージをユーザアカウント登録取得要求メッセージの送信元端末に送信する。送信後、ユーザアカウントの登録処理を終了する。
【0085】
<ユーザアカウントの作成処理>
以下では、図8のステップS807にてユーザアカウント作成要求メッセージが送信された場合の処理について説明する。つまり、無線通信端末101にてステップS801でアップロード先のユーザアカウントがなく、ステップS806でネットワーク内にユーザアカウント作成可能端末があると判定された場合である。
【0086】
図12は、ユーザアカウント作成処理の動作シーケンス図である。基本となるシーケンスは図6と同様であるため、同様の処理については説明を省略する。
【0087】
M1201では、無線通信端末101は、ユーザアカウント判定607でユーザアカウントの作成が必要と判定された場合、ユーザアカウント作成要求メッセージを管理端末102宛に送信する。
【0088】
管理端末102は、ユーザアカウント作成要求メッセージを受信する。M1202では、管理端末102は、ユーザアカウントの作成処理を行うと判定した場合、基地局103を介してWEBサービスサーバ105との間でユーザアカウント作成処理を行なう。
【0089】
ユーザアカウント作成処理が終了後、M1203では、管理端末102は、作成処理の結果としてユーザアカウント応答メッセージを無線通信端末101へ送信する。ユーザアカウントの作成が成功した場合は、作成したユーザアカウントを用いてログイン処理が実行され、続いて画像アップロード処理が行われる。
【0090】
図13は管理端末102におけるユーザアカウント作成処理の動作フローチャートである。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0091】
ステップS1301では、管理端末102はユーザアカウント作成要求メッセージを受信する。そして、ステップS1302では、送信元端末がユーザアカウント転送可能端末に登録されているか否かの判定を行う。登録されている端末と判定された場合、ステップS1303へ進む。登録されていない端末と判定された場合にはステップS1306へ進む。
【0092】
ステップS1303では、ユーザアカウント作成処理を行う。ユーザアカウントはプログラムで自動作成される。例えば、ユーザアカウントのユーザIDにメールアドレスが指定されるWEBサーバの場合、管理端末がメールアドレスを所持しているか否かを判定する。そして、メールアドレスを所持していた場合は該メールアドレスと任意のパスワードを作成し、これらを用いてユーザアカウントを作成する。また、無線通信端末101の所有する所定の情報を元にユーザアカウントを作成するようにしてもよい。無線通信端末101のROM204内にユーザアカウント作成のための所定の情報を格納しておき、ユーザアカウント作成要求メッセージ内に含めて管理端末102に送信を行う。所定の情報としてはメールアドレスや無線通信端末101の機器名などがあるがこれらに限定されない。
【0093】
さらに、無線パラメータ自動設定処理で使用した情報を元にユーザアカウントを作成するようにしてもよい。例えば、無線パラメータ自動設定処理においてPINコード等の認証情報を用いる場合、該PINコードをユーザIDないしパスワードとして利用する。なお、無線パラメータ自動設定処理で無線通信端末101と管理端末102とで共有される任意の情報が使用可能である。
【0094】
また、ユーザアカウントを自動的に作成するのではなく、ユーザアカウント作成通知を表示部310へ表示し、ユーザに作成処理を行わせるようにしてもよい。作成処理のプログラムはROM305に格納するよう構成してもよいし、別途外部から管理端末102にインストールできるようにしてもよい。ユーザアカウントの作成処理終了後、ステップS1304に進む。
【0095】
ステップS1304では、ユーザアカウント処理部314によりユーザアカウントの作成に成功したか否かの判定を行なう。作成に成功した場合はステップS1305へ進む。登録に失敗した場合はステップS1306へ進む。
【0096】
ステップS1305では、ユーザアカウント作成に成功した旨を含むユーザアカウント作成応答メッセージをユーザアカウント作成取得要求メッセージの送信元端末に送信する。一方、ステップS1306ではユーザアカウント作成に失敗した旨を含むユーザアカウント作成応答メッセージをユーザアカウント作成取得要求メッセージの送信元端末に送信する。
【0097】
以上説明したとおり第1実施形態に係る通信システムによれば、ユーザアカウントの作成が可能な管理端末から他の無線通信装置にユーザアカウントを転送する。これにより、当該他の無線通信装置においてはユーザアカウントを改めて設定する必要がなくなり、ユーザの利便性が向上する。つまり、自身ではユーザアカウント情報の設定が無線通信端末101に対し、容易にユーザアカウント情報を設定可能とする技術を提供することが出来る。また、提供先の無線通信装置に適したユーザアカウントを提供することが可能となる。
【0098】
なお、上述の第1実施形態では、ユーザアカウントの設定処理は無線パラメータ自動設定処理とは別個に行なわれるよう説明したが、ユーザアカウントの設定処理を無線パラメータ自動設定処理に含めるよう構成してもよい。さらに、上述の第1実施形態では、説明を簡単にするために無線通信端末が1台および管理端末が1台の通信システムについて説明した。しかし、それぞれが複数台あった場合においても上述の動作を実行可能である。さらに、複数の管理端末に優先順位をつけ、無線通信装置が複数の管理端末から送信されてきたユーザアカウントを取捨選択するようにしてもよい。
【0099】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザアカウント等のパラメータを外部装置へ提供する通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、通信端末を用いてWEB上のサービスを利用する機会が増えてきている。WEBサービスの中にはユーザがサービスを利用するためにユーザアカウント(ユーザID、パスワード等)を用いた認証を必要とするものがある。このようなWEBサービスを利用するためにはユーザアカウントの作成処理や登録処理が必要である。WEBサービスのユーザアカウントをインターネットを介して作成・登録する場合には、WEBブラウザ等の機能を利用することが多い。ユーザがユーザ・インタフェース(UI)を介して新規に作成するユーザアカウントを入力し、WEBサービスのサーバとHTML内のフォームメッセージ等で作成処理が行われる。また、作成したユーザアカウントを利用できるようにユーザアカウントの登録用URLにアクセスしユーザアカウントの登録処理を行うといった場合もある。
【0003】
一方、WEBブラウザ機能を所持していない通信端末においては、ユーザアカウントの登録処理・作成処理を行うことは困難である。そこで、ユーザアカウントを通信端末で作成してWEBサービスに接続を行う技術が提案されている。例えば、特許文献1では、通信端末に関連した情報の一部からユーザアカウントの生成規則に基づき、動的にユーザアカウントを生成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−167269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、WEBサービスによってはユーザアカウントの作成処理にWEBブラウザ機能が必須な場合もある。例えば、作成の際に画像認証コードを用いる場合である。画像認証コードはプログラムやロボットによる自動登録を防ぐために、画像として表示されたランダムな数字や文字列を人が読み取り入力を行う手法である。画像認証コードを用いた場合、WEBブラウザ機能を持たない通信端末でユーザアカウントの自動作成を行うことは困難である。
【0006】
さらにはユーザアカウントとしてユーザIDに利用者のメールアドレスを指定するケースも増えてきており、ユーザアカウントの作成にはメールアドレスが必要な場合もある。こういったWEBサービスのユーザアカウントの作成処理においてはWEBブラウザ機能を持った端末やメール送受信機能を持った端末が必要になる。
【0007】
そのため、WEBブラウザ機能を持たない通信端末で新規ユーザアカウントを必要とするWEBサービスを利用する場合、WEBブラウザ機能を持つ他の通信端末にてユーザアカウントを作成することが必要になる。そして、その後、作成したユーザアカウントと同一のユーザアカウント情報をWEBブラウザ機能を持たない通信端末に再度設定・入力する必要がある。このようなユーザアカウントを再度設定・入力する操作は煩雑であり、ユーザの利便性を低下させてしまう。
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、ユーザアカウント情報の設定が困難な通信端末に対し、ユーザアカウント情報を容易に設定可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、前記サービスを利用するユーザ装置と、を含む通信システムにおいて、前記管理装置は、1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、前記ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供手段と、を含み、前記ユーザ装置は、前記管理装置により提供されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信する通信手段と、
を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザアカウント情報の設定が困難な通信端末に対しユーザアカウント情報を容易に設定可能とする技術を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態における通信システムの全体構成図である。
【図2】無線通信端末の内部ブロック図である。
【図3】管理端末の内部ブロック図である。
【図4】ユーザアカウント情報を例示的に示す図である。
【図5】機器種別情報テーブルおよび各機器種別とサービスタイプとの対応テーブルの一例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である。
【図7】無線通信端末のユーザアカウント取得処理の動作フローチャートである。
【図8】無線通信端末のアップロード処理の動作フローチャートである。
【図9】管理端末のユーザアカウント取得処理の動作フローチャートである。
【図10】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である(ユーザアカウント未登録の場合)。
【図11】管理端末のユーザアカウント登録処理の動作フローチャートである。
【図12】第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である(ユーザアカウント未作成の場合)。
【図13】管理端末のユーザアカウント作成処理の動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
【0013】
(第1実施形態)
本発明に係る通信システムの第1実施形態として、無線通信端末101、管理端末102およびWEBサービスサーバ105を含む通信システムを例に挙げて以下に説明する。
【0014】
<装置構成>
図1は、第1実施形態に係る通信装置である管理端末102を含む通信システムの全体構成図である。通信システムには、ユーザ装置である無線通信端末101、アカウント管理装置である管理端末102、基地局103、WEBサービスサーバ105が含まれている。また、基地局103とWEBサービスサーバ105とはインターネットなどの公衆網104により相互に接続されている。
【0015】
無線通信端末101と管理端末102との間は第1の無線通信方式により通信が行われる。一方、管理端末102と基地局103とは第2の無線通信方式により通信が行なわれる。以下の説明では、第1の無線通信方式はIEEE802.11系無線LANとして説明するが、Bluetooth(登録商標)などでもよく、これに限定されるものではない。また、第2の無線通信方式はWCDMAなどの携帯通信網として説明するが、これに限定されない。
【0016】
つまり、第1実施形態において、無線通信端末101は無線LANによる通信機能を有している。また、管理端末102は無線LANによる通信機能および携帯通信網による通信機能を有している。なお、以下の説明では、無線通信端末101はカメラであり、ユーザカウント管理端末102は携帯電話端末であるとして説明するがこれに限定されるものではない。
【0017】
図2は、無線通信端末101の内部ブロックの一例を示す図である。無線通信処理部201は無線LANによる通信の通信制御を行う。制御部202は例えばCPUおよび周辺回路により構成され、無線通信端末101全体を制御する。RAM203は、揮発性のメモリであり、コンピュータプログラム実行の際のワークメモリあるいは一時的なデータ記憶に用いられる。ROM204は制御命令(コンピュータプログラム)を格納している不揮発性のメモリである。
【0018】
アンテナ205は他の無線通信端末が送信した無線信号を受信、あるいは、他の無線通信端末に無線信号を送信する。アンテナ制御部206はいわゆるRF部であり、無線信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。表示部207は液晶ディスプレイなど、ユーザに各種情報を視覚により提供する機能部である。操作部208はスイッチやボタンなどであり、ユーザからの指示を受け付ける機能部である。電源部209は無線通信端末101の各ユニットへ電力を供給する。
【0019】
機器種別情報処理部210は無線通信端末101自身の機器種別情報に関するデータの作成を行う機能部である。また、機器種別情報処理部210は相手通信端末から送られた相手通信端末の機器種別情報に関する受信データから機器種別情報の識別も行う。ユーザアカウント取得部211は、ユーザアカウントの取得のための各種データの生成を行なうと共に、取得したユーザアカウントを用いた各種処理を行う機能部である。パラメータ自動設定処理部212は、他の通信端末と無線通信を行うために必要となるパラメータ設定を行なう機能部である。
【0020】
図3は、管理端末102の内部ブロックの一例を示す図である。パラメータ自動設定処理部301は、他の通信端末と無線通信を行うために必要となるパラメータ設定を行なう機能部である。無線通信処理部302は、無線LANによる通信および携帯通信網による通信の通信制御を行う。制御部303は例えばCPUおよび周辺回路により構成され、管理端末102全体を制御する。RAM304は、揮発性のメモリ(記憶部)であり、コンピュータプログラム実行の際のワークメモリあるいは一時的なデータ記憶に用いられる。ROM305は制御命令(コンピュータプログラム)を格納している不揮発性のメモリである。携帯電話としてのメール機能やWEBブラウザ機能などを実現するコンピュータプログラムもROM305に格納される。
【0021】
無線LANアンテナ306は他の無線LAN端末が送信した無線信号を受信、あるいは、他の無線LAN端末に無線信号を送信する。無線LANアンテナ制御部307はいわゆるRF部であり、無線LANの信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。携帯網アンテナ309は基地局が送信した無線信号を受信、あるいは、基地局に無線信号を送信する。携帯網アンテナ制御部308はいわゆるRF部であり、携帯通信網における信号を復調・復号して情報を復元したり、送信対象データを符号化、変調して送信信号を生成したりする機能部である。表示部310は液晶ディスプレイなど、ユーザに各種情報を視覚により提供する機能部である。操作部311はスイッチやボタンなどであり、ユーザからの指示を受け付ける機能部である。電源部312は管理端末102の各ユニットへ電力を供給する。
【0022】
機器種別情報処理部313は管理端末102自身の機器種別情報に関するデータの作成を行う機能部である。また、機器種別情報処理部313は相手通信端末から送られた相手通信端末の機器種別情報に関する受信データから機器種別情報の識別も行う。ユーザアカウント処理部314は、外部の無線通信端末からのユーザアカウント取得要求を受け付け、また、WEBサービスサーバにアクセスし、ユーザアカウントの登録処理・作成処理を行うためのデータの生成や処理を行う機能部である。
【0023】
図4は、管理端末102が保持するユーザアカウントリストを示している。401はユーザアカウントリストであり、1以上のユーザアカウントのプロファイルがリストされて記録されている。
【0024】
サービス名402はユーザアカウントを使用するWEBサービスのサービス名称である。サービス名はユーザが表示部310および操作部311によりサービス名を入力するなどで設定してもよいし、予め規定されたものでもよい。サービス名の設定はユーザが行なってもよいし、プログラムで自動的に設定してもよい。
【0025】
サービスタイプ403はWEBサービスのサービス種別(サービス種別情報)を示している。例えば、静止画データ共有のための”Image−Share”、動画データ共有のための”Movie−Share”といったようにサービス内容が示される。なお、サービスタイプはユーザが入力・指定してもよいし、ユーザアカウント作成時の情報からプログラムで取得するようにしてもよい。
【0026】
ユーザID404は各WEBサービスの認証で使用するユーザIDである。また、パスワード405はWEBサービスの認証で使用するパスワードである。以下の説明では、ユーザアカウントとしてユーザIDとパスワードとのセットを用いるが、これに限定されるものではない。例えば、アクセスコードやPINコードといったものを含めてもよい。登録済/未登録の情報406はユーザアカウントが既にWEBサービスに登録されているものか、未登録のものかを示す情報である。アカウントA、B、Cは、それぞれがユーザアカウントの1セット(プロファイル)に相当するものである。
【0027】
図5(a)は無線通信端末101および管理端末102の機器種別を格納した機器種別情報を示している。ここでは、無線通信端末101が”カメラ”であり、管理端末102が”携帯電話”であることを示す情報が格納されている。なお、無線通信端末101および管理端末102を含む各機器自身の機器種別情報は、工場出荷時などにROMに予め設定される。
【0028】
また、図5(b)は機器種別情報とサービスタイプとの対応付けを行なう対応テーブルの一例を示している。具体的には、カメラに対しては”Image−Share”、ビデオカメラに対しては”Movie−Share”というように、機器の機能に応じたサービスタイプが設定されている。なお、機器種別情報とサービスタイプとの関係に関しては図5に限定されるものではない。例えばUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて機器種別を判定し、それを利用するよう構成してもよい。
【0029】
<各装置の概略動作>
以下では、無線通信端末101が管理端末102と無線LAN接続し、WEBサービスサーバ105へ画像のアップロードを行う例について説明する。なお、初期状態として、無線通信端末101と管理端末102はまだ無線LANで接続されておらず、新規に無線LANのネットワークを作成して接続するものとする。また、管理端末102は基地局103および公衆網104を介してWEBサービスサーバ105と通信可能な状態である。管理端末102は、無線通信端末101との無線LAN接続、および、基地局103と公衆網接続の同時接続が可能である。さらに、無線通信端末101からのデータを公衆網104を介してWEBサービスサーバ105へ転送(中継)するというようなゲートウェイとしての機能も有しているものとする。
【0030】
なお、上述のように、WEBサービスサーバ105で提供されるサービスを利用する際には、ユーザアカウントを利用したアクセス認証が必要である。ただし、無線通信端末101にはWEBサービスを利用するためのユーザアカウントは記憶されていない。そこで、以下では、無線通信端末101がWEBサービスサーバ105にログインするためのユーザアカウントの設定、および、設定したユーザアカウントを用いたサービス利用について説明する。
【0031】
図6は、第1実施形態に係る通信システムの動作シーケンス図である。
【0032】
M601では、無線通信端末101と管理端末102との間で無線LANのパラメータの自動設定処理を行う。なお、当該設定処理は、例えば、無線通信端末101および管理端末102がそれぞれパラメータ設定開始の指示を受けた場合に、パラメータ自動設定処理部212、301により開始される。
【0033】
なお、無線パラメータ(通信パラメータ)の自動設定処理には、WPS(Wi-Fi Protected Setup)等を用いることが出来る。無線パラメータ自動設定においては、PINコードなどでパラメータの設定を行う端末の正当性を検証するなど、パラメータが第三者端末に漏洩しないように構成されているものとする。無線パラメータ自動設定が成功後、無線通信端末101と管理端末102間で共通のパラメータが取得でき、該パラメータを用いて無線LANによる接続を行う。
【0034】
M602では、無線通信端末101は機器種別情報メッセージを管理端末102に送信する。機器種別情報メッセージには、無線通信端末101の機器種別(例えばカメラ)であることを示す情報が含まれる。また、WEBブラウザ機能を所持していないことや、ユーザアカウントの作成が困難な端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。同様に、M603では、管理端末102は機器種別情報メッセージを無線通信端末101に送信する。機器種別情報メッセージには管理端末102が例えば携帯電話端末であることを示す情報が含まれる。また、WEBブラウザ機能を所持していることや、ユーザアカウントの作成が可能な端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。また、既にユーザアカウントを所持している端末であるといった情報が一緒に含まれてもよい。これにより、無線通信端末101は管理端末102がユーザアカウントを所持ないし作成が可能な端末であると判断することが出来る。
【0035】
M604では、無線通信端末101においてユーザアカウントの取得が必要である場合、ユーザアカウント取得要求メッセージを管理端末102に送信する。M605では、管理端末102はユーザアカウント判定を行い、ユーザアカウント取得応答メッセージM606を無線通信端末101に送信する。なお、ユーザアカウント判定の詳細については後述する。無線通信端末101に提供可能なユーザアカウントがあった場合は、対応するユーザアカウントをユーザアカウント取得応答メッセージに含めて送信する。
【0036】
無線通信端末101においてユーザから画像のアップロード指示が入力されるとアップロードの処理を開始する。
【0037】
M607では、WEBアクセスサーバへの認証に必要なユーザアカウントを無線通信端末101が所持しているか否かの判定を行う。所持している場合、M608において、無線通信端末101は、WEBサービスサーバ105宛の情報を含んだログイン処理メッセージを管理端末102に送信する。M609では、管理端末102は、ログイン処理メッセージを受信すると、当該ログイン処理メッセージをWEBサービスサーバ105に転送する。
【0038】
M610では、WEBサービスサーバ105は、ログイン処理メッセージに含まれるユーザアカウントを用いて認証処理を行う。認証に成功すると、WEBサービスサーバ105のサービスを利用可能になる。M611では、WEBサービスサーバ105は無線通信端末101宛の情報と認証結果とをログイン結果通知メッセージに入れて管理端末102に送信する。M612では、管理端末102は公衆網104を介して受信したログイン結果通知メッセージを無線LANのパケットに載せ替え無線通信端末101宛に送信する。
【0039】
ログインが成功した場合、M613では、無線通信端末101は、WEBサービスサーバ105へアップロードする画像を含んだ画像アップロード処理メッセージを管理端末102宛に送信する。M614では、管理端末102は、受信した画像アップロード処理メッセージを公衆網104のパケットに載せ替え、WEBサービスサーバ105に転送する。このようにして無線通信端末101からWEBサービスサーバ105への画像のアップロードが実現される。
【0040】
<無線通信端末101の詳細動作>
図7は、無線通信端末101におけるユーザアカウント取得処理のフローチャートである。なお、以下の各ステップは、無線通信端末101内の制御部202が、ROM204に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0041】
ステップS701では、無線パラメータ設定処理開始の指示を受けると、無線通信端末101は無線パラメータ自動設定処理を行う。例えば、操作部208で開始ボタンが押されることでパラメータ設定処理開始の指示が行われる。他に、パラメータ設定処理開始の指示はプログラムを用いてトリガされるよう構成してもよい。無線パラメータ自動設定処理はパラメータ自動設定処理部212で行われる。
【0042】
ステップS702では、ステップS701における無線パラメータ自動設定処理が完了後、無線パラメータの設定に成功したか否かの判定を行なう。失敗した場合はパラメータ設定処理を終了する。成功した場合は、ステップS703に進む。
【0043】
ステップS703では、ステップS701の無線パラメータ自動設定処理にて取得したパラメータを用いて無線LANの接続処理を行う。無線LANの接続処理は無線通信処理部201を介して行われる。
【0044】
ステップS704では、接続処理が完了すると機器種別情報メッセージの送信を行う。機器種別情報メッセージ送信後、ステップS705にて相手端末からの機器種別情報メッセージの受信待ちを行う。なお、自端末の機器種別情報の提供および相手端末の機機器種別情報の取得は順番が逆でもよい。
【0045】
ステップS706では、機器種別情報を受信後、相手通信端末がユーザアカウントを所持している端末か否かの判定を行なう。これは例えば、相手通信端末の機器種別情報がPCや携帯電話などWEBブラウザ機能を有しているか否かといった情報を元にする。ユーザアカウントを所持していないと判定した場合はパラメータ設定処理を終了する。ユーザアカウントを所持している端末であった場合は、ステップS707に進む。
【0046】
ステップS707では、ユーザアカウント取得部211を用いてユーザアカウント取得要求メッセージの送信を行う。ユーザアカウント取得要求メッセージ内には取得端末の正当性を示すためにパスワード等の認証情報を入れてもよい。この認証情報は例えば、パラメータ設定処理内で相手通信端末と交換した情報、あるいは事前に共有している情報を用いる。
【0047】
ステップS708では、ユーザアカウント取得応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント取得応答メッセージが受信できた場合はステップS709に進む。
【0048】
ステップS709では、ユーザアカウント取得応答メッセージの内容からユーザアカウントが取得できたか否かの判定を行なう。取得できなかった場合は、パラメータ設定処理を終了する。取得応答メッセージには、例えば、ユーザアカウントリスト401に記載されるような情報が含まれる。第1実施形態では、例えば、”アカウントA”および”アカウントB”を取得できる。ユーザアカウントが取得できた場合ステップS710に進む。
【0049】
ステップS710では、取得できたユーザアカウントの記憶処理を行う。取得したユーザアカウント全てを記憶してもよいし、利用可能なユーザアカウントのみを判別して記憶するようにしてもよい。取得したユーザアカウントはRAM203等に記憶される。
【0050】
図8は、無線通信端末101におけるアップロード処理のフローチャートである。以下では、無線通信端末101は、操作部208等の操作によりアップロード指示を受けるとアップロード処理を開始する。なお、以下の各ステップは、無線通信端末101内の制御部202が、ROM204に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0051】
ステップS801では、アップロード先のWEBサービスのユーザアカウントを所持しているか否かの判定を行う。アップロード先のWEBサービスのユーザアカウントを所持している場合、ステップS802へ進む。ユーザアカウントを所持していない場合はステップS806へ進む。
【0052】
ステップS802では、所持しているユーザアカウントが登録済か否かの判定を行なう。登録済か否かは例えば、ユーザアカウント情報としてユーザアカウントリスト401内の登録済/未登録の情報406を用いて判定することができる。ユーザアカウントが登録済であった場合、ステップS810に進む。ユーザアカウントが未登録であった場合、ステップS803に進む。なお、利用するWEBサービスのサービス種別に基づいて、管理装置により提供された複数のアカウント情報(例えば図4)の中から特定のアカウント情報を選択し使用するよう構成してもよい。
【0053】
ステップS803では、ユーザアカウント取得部211を用いてユーザアカウント登録要求メッセージの送信を行う。登録要求メッセージには登録するユーザアカウントの情報を含めて送信する。登録要求メッセージ送信後、ステップS804に進む。
【0054】
ステップS804では、ユーザアカウント登録応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント登録応答メッセージを受信すると、ステップS805に進む。
【0055】
ステップS805では、ユーザアカウント登録応答メッセージの内容からユーザアカウントの登録が成功したか否かの判定を行う。ユーザアカウントの登録が成功した場合はステップS810に進む。登録に失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0056】
ステップS806では、ユーザアカウントの作成が可能な端末がネットワーク内に存在するか否かの判定を行う。これは例えば、パラメータ設定処理内で取得した機器種別情報メッセージ等を参照し、機器種別情報からユーザアカウントの作成が可能な端末が存在するか否かを判定する。ユーザアカウントの作成が可能な端末が存在すると判定された場合、ステップS807に進む。存在しないと判定された場合はアップロード処理を終了する。
【0057】
ステップS807では、ユーザアカウント取得部211を介してユーザアカウント作成要求メッセージを作成し、ユーザアカウントの作成が可能な端末宛に送信する。送信後、ステップS808に進む。
【0058】
ステップS808では、ユーザアカウント作成応答メッセージの受信待ちを行う。ユーザアカウント作成応答メッセージを受信すると、ステップS809へ進む。
【0059】
ステップS809では、受信したユーザアカウント作成応答メッセージの内容からユーザアカウントの作成に成功したか否かの判定を行う。作成に成功した場合はステップS810へ進み、失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0060】
ステップS810では、該当するユーザアカウントを用いてWEBサービスへのログイン処理を行う。なおログイン処理のためのプログラムは予めROM204に格納されていてもよいし外部から取得するようにしてもよい。ログイン処理が終了すると、ステップS811に進む。
【0061】
ステップS811では、ログインに成功したか否かの判定を行なう。ログインに成功した場合ステップS812へ進む。ログインに失敗した場合はアップロード処理を終了する。
【0062】
ステップS812では、アップロードする画像を用いて画像アップロード処理を行う。なお画像アップロード処理に必要なプロトコルは予めROM204に格納されていてもよいし、外部から取得するようにしてもよくここでは言及しない。画像アップロードが完了後、アップロード処理を終了する。
【0063】
<管理端末102の詳細動作>
図9は管理端末102におけるユーザアカウント取得処理のフローチャートを示す。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
ステップS901では、無線パラメータ設定処理開始の指示を受けると、管理端末102は無線パラメータ自動設定処理を行う。パラメータ設定処理開始の指示は操作部311で開始ボタンが押された場合等でもよいし、プログラムを用いた開始指示でもよい。無線パラメータ自動設定処理はパラメータ自動設定処理部301で行われる。
【0065】
ステップS902では、無線パラメータ自動設定処理が完了後、無線パラメータの設定に成功したか否かの判定を行なう。失敗した場合はパラメータ設定処理を終了する。成功した場合は、ステップS903に進む。
【0066】
ステップS903では、無線パラメータ設定処理に成功した相手通信端末をユーザアカウント転送可能な端末として登録する。登録には相手通信端末の識別子情報(MACアドレス等)を用いてもよいし、相手通信端末間で共有可能な情報(パスワード等)を用いてもよく、これに限るものではない。登録後、ステップS904に進む。
【0067】
ステップS904では、無線パラメータ自動設定処理にて取得したパラメータを用いて無線LANの接続処理を行う。無線LANの接続処理は無線通信処理部302を介して行われる。
【0068】
ステップS905では、接続処理が完了すると相手端末からの機器種別情報メッセージの受信待ちを行う。
【0069】
ステップS906では、機器種別情報メッセージを受信すると、機器種別情報メッセージの送信を行う。第1実施形態では機器種別情報メッセージ内に、管理端末102は携帯電話端末である旨の機器種別情報を含めて送信を行う。送信後ステップS907に進む。自端末の機器種別情報の提供および相手端末の機機器種別情報の取得は順番が逆でもよい。
【0070】
ステップS907では、ユーザアカウント取得要求メッセージがあるか否かの受信待ちを行う。ユーザアカウント取得要求メッセージを受信した場合はステップS908へ進む。
【0071】
ステップS908では、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末がユーザアカウント転送可能端末として登録されているか否かの判定を行なう。例えば、パスワード等を用いる場合はユーザアカウント取得要求メッセージ内にパスワードが含まれているか否か、また正当なパスワードか否かを判定してもよい。ユーザアカウント転送可能端末に登録されている端末であると判定された場合はS909へ進む。登録されていない端末であると判定された場合はパラメータ設定処理を終了する。
【0072】
ステップS909では、ユーザアカウント取得要求メッセージを送信した端末に提供可能なユーザアカウントがあるか否かの判定を行なう。第1実施形態において無線通信端末101の機器種別はカメラであることが機器種別情報メッセージによって判別できる。この機器種別情報を図5に示す機器種別情報とサービスタイプの比較表を用いて、対応したサービスタイプを抽出する。例えば、機器種別がカメラである場合、サービスタイプがImage−Shareのユーザアカウントが抽出される。
【0073】
すなわち、管理端末102の所持するユーザアカウントリスト401から”アカウントA”および”アカウントB”が抽出される。抽出したユーザアカウントを転送するユーザアカウントとして決定する。ユーザアカウントの転送にはユーザアカウントの他に付帯する情報(ユーザアカウントリストに記載の情報)も一緒に転送する。なお、例えば、無線通信端末101の機器種別情報がビデオカメラであった場合にはサービスタイプ403がMovie−Shareである”アカウントC”を転送する。このようにして、提供可能なユーザアカウントが存在する場合はステップS910へ進む。提供可能なユーザアカウントがない場合はステップS911へ進む。
【0074】
ステップS910では、ユーザアカウント処理部314にて提供可能なユーザアカウントをユーザアカウント取得応答メッセージに付加し、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末へ送信する。一方、ステップS911では、ユーザアカウント処理部314にて提供可能なユーザアカウントがないことを示すユーザアカウント取得応答メッセージを、ユーザアカウント取得要求メッセージの送信元端末へ送信する。
【0075】
<ユーザアカウントの登録処理>
以下では、図8のステップS802にてユーザアカウントが未登録であると判定され、ユーザアカウント登録要求メッセージが送信された場合の処理について説明する。つまり、無線通信端末101にて管理端末102から取得したユーザアカウントにおいてユーザアカウントが未登録となっているユーザアカウントをWEBサービスの認証に利用する場合である。
【0076】
図10は、ユーザアカウント登録処理の動作シーケンス図である。基本となるシーケンスは図6と同様であるため、同様の処理については説明を省略する。
【0077】
M1001では、無線通信端末101は、ユーザアカウント判定にてユーザアカウントの登録が必要と判定された場合、ユーザアカウント登録要求メッセージが管理端末102宛に送信する。ユーザアカウント登録要求メッセージは、登録対象となるユーザアカウントを指定して送られる。
【0078】
管理端末102でユーザアカウント登録要求メッセージを受信する。M1002では、管理端末102は、ユーザアカウントの登録処理を行うと判定した場合、基地局103を介してWEBサービスサーバ105との間で、無線通信端末101から指定されたユーザアカウントのユーザアカウント登録処理を行う。
【0079】
ユーザアカウントをWEBサービスサーバ105に登録し、ユーザアカウント登録処理が終了後、M1003では、管理端末102は、登録処理の結果としてユーザアカウント応答メッセージを無線通信端末101へ送信する。ユーザアカウントの登録が成功した場合は、登録したユーザアカウントを用いてログイン処理が実行され、続いて画像アップロード処理が行われる。
【0080】
図11は管理端末102におけるユーザアカウント登録処理の動作フローチャートを示す。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0081】
ステップS1101では、管理端末102はユーザアカウント登録要求メッセージを受信する。そして、ステップS1102では、送信元端末がユーザアカウント転送可能端末に登録されているか否かの判定を行う。登録されている端末と判定された場合、ステップS1103へ進む。登録されていない端末と判定された場合にはステップS1106へ進む。
【0082】
ステップS1103では、ユーザアカウント登録処理を行う。ユーザアカウントの登録は例えば、プログラムで登録処理が行われる。他には、ユーザアカウント登録通知を表示部310へ表示し、ユーザに登録処理を行わせるようにしてもよく、ユーザアカウントの登録処理ができればこれらに限るものではない。登録処理のプログラムはROM305に格納するよう構成してもよいし、別途外部から管理端末102にプログラムをインストールできるようにしてもよい。ユーザアカウントの登録処理終了後、ステップS1104に進む。
【0083】
ステップS1104では、ユーザアカウント処理部314によりユーザアカウントの登録に成功したか否かの判定を行なう。登録に成功した場合はステップS1105へ進む。登録に失敗した場合はステップS1106へ進む。
【0084】
ステップS1105では、ユーザアカウント登録に成功した旨を含むユーザアカウント登録応答メッセージをユーザアカウント登録取得要求メッセージの送信元端末に送信する。送信後、ユーザアカウントの登録処理を終了する。一方、ステップS1106では、ユーザアカウント登録に失敗した旨を含むユーザアカウント登録応答メッセージをユーザアカウント登録取得要求メッセージの送信元端末に送信する。送信後、ユーザアカウントの登録処理を終了する。
【0085】
<ユーザアカウントの作成処理>
以下では、図8のステップS807にてユーザアカウント作成要求メッセージが送信された場合の処理について説明する。つまり、無線通信端末101にてステップS801でアップロード先のユーザアカウントがなく、ステップS806でネットワーク内にユーザアカウント作成可能端末があると判定された場合である。
【0086】
図12は、ユーザアカウント作成処理の動作シーケンス図である。基本となるシーケンスは図6と同様であるため、同様の処理については説明を省略する。
【0087】
M1201では、無線通信端末101は、ユーザアカウント判定607でユーザアカウントの作成が必要と判定された場合、ユーザアカウント作成要求メッセージを管理端末102宛に送信する。
【0088】
管理端末102は、ユーザアカウント作成要求メッセージを受信する。M1202では、管理端末102は、ユーザアカウントの作成処理を行うと判定した場合、基地局103を介してWEBサービスサーバ105との間でユーザアカウント作成処理を行なう。
【0089】
ユーザアカウント作成処理が終了後、M1203では、管理端末102は、作成処理の結果としてユーザアカウント応答メッセージを無線通信端末101へ送信する。ユーザアカウントの作成が成功した場合は、作成したユーザアカウントを用いてログイン処理が実行され、続いて画像アップロード処理が行われる。
【0090】
図13は管理端末102におけるユーザアカウント作成処理の動作フローチャートである。なお、以下の各ステップは、管理端末102内の制御部303が、ROM305に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0091】
ステップS1301では、管理端末102はユーザアカウント作成要求メッセージを受信する。そして、ステップS1302では、送信元端末がユーザアカウント転送可能端末に登録されているか否かの判定を行う。登録されている端末と判定された場合、ステップS1303へ進む。登録されていない端末と判定された場合にはステップS1306へ進む。
【0092】
ステップS1303では、ユーザアカウント作成処理を行う。ユーザアカウントはプログラムで自動作成される。例えば、ユーザアカウントのユーザIDにメールアドレスが指定されるWEBサーバの場合、管理端末がメールアドレスを所持しているか否かを判定する。そして、メールアドレスを所持していた場合は該メールアドレスと任意のパスワードを作成し、これらを用いてユーザアカウントを作成する。また、無線通信端末101の所有する所定の情報を元にユーザアカウントを作成するようにしてもよい。無線通信端末101のROM204内にユーザアカウント作成のための所定の情報を格納しておき、ユーザアカウント作成要求メッセージ内に含めて管理端末102に送信を行う。所定の情報としてはメールアドレスや無線通信端末101の機器名などがあるがこれらに限定されない。
【0093】
さらに、無線パラメータ自動設定処理で使用した情報を元にユーザアカウントを作成するようにしてもよい。例えば、無線パラメータ自動設定処理においてPINコード等の認証情報を用いる場合、該PINコードをユーザIDないしパスワードとして利用する。なお、無線パラメータ自動設定処理で無線通信端末101と管理端末102とで共有される任意の情報が使用可能である。
【0094】
また、ユーザアカウントを自動的に作成するのではなく、ユーザアカウント作成通知を表示部310へ表示し、ユーザに作成処理を行わせるようにしてもよい。作成処理のプログラムはROM305に格納するよう構成してもよいし、別途外部から管理端末102にインストールできるようにしてもよい。ユーザアカウントの作成処理終了後、ステップS1304に進む。
【0095】
ステップS1304では、ユーザアカウント処理部314によりユーザアカウントの作成に成功したか否かの判定を行なう。作成に成功した場合はステップS1305へ進む。登録に失敗した場合はステップS1306へ進む。
【0096】
ステップS1305では、ユーザアカウント作成に成功した旨を含むユーザアカウント作成応答メッセージをユーザアカウント作成取得要求メッセージの送信元端末に送信する。一方、ステップS1306ではユーザアカウント作成に失敗した旨を含むユーザアカウント作成応答メッセージをユーザアカウント作成取得要求メッセージの送信元端末に送信する。
【0097】
以上説明したとおり第1実施形態に係る通信システムによれば、ユーザアカウントの作成が可能な管理端末から他の無線通信装置にユーザアカウントを転送する。これにより、当該他の無線通信装置においてはユーザアカウントを改めて設定する必要がなくなり、ユーザの利便性が向上する。つまり、自身ではユーザアカウント情報の設定が無線通信端末101に対し、容易にユーザアカウント情報を設定可能とする技術を提供することが出来る。また、提供先の無線通信装置に適したユーザアカウントを提供することが可能となる。
【0098】
なお、上述の第1実施形態では、ユーザアカウントの設定処理は無線パラメータ自動設定処理とは別個に行なわれるよう説明したが、ユーザアカウントの設定処理を無線パラメータ自動設定処理に含めるよう構成してもよい。さらに、上述の第1実施形態では、説明を簡単にするために無線通信端末が1台および管理端末が1台の通信システムについて説明した。しかし、それぞれが複数台あった場合においても上述の動作を実行可能である。さらに、複数の管理端末に優先順位をつけ、無線通信装置が複数の管理端末から送信されてきたユーザアカウントを取捨選択するようにしてもよい。
【0099】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、前記サービスを利用するユーザ装置と、を含む通信システムであって、
前記管理装置は、
1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、
前記ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供手段と、
を含み、
前記ユーザ装置は、
前記管理装置により提供されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信する通信手段と、
を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記ユーザ装置と前記サーバ装置との通信を中継する中継手段をさらに含み、
前記ユーザ装置は、前記管理装置を介して前記サーバ装置と通信を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記1以上のユーザアカウント情報の各々は、対応するサービスのサービス種別情報を含み、
前記提供手段は、
前記ユーザ装置から取得した前記機器種別情報に基づいて利用するサービスを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたサービスに対応するアカウント情報を選択する選択手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記管理装置は、
該管理装置とユーザ装置との通信パラメータを設定する設定手段をさらに含み、
前記提供手段は、前記設定手段により通信パラメータを設定したユーザ装置に、前記アカウント情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項5】
前記ユーザ装置は、使用するサービスに基づいて、前記管理装置により提供されたアカウント情報の中から使用するアカウント情報を選択する選択手段をさらに含み、
前記通信手段は、前記選択手段により選択されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する通信装置であって、
1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、
前記サービスを利用するユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたアカウント情報を、前記ユーザ装置に提供する提供手段と、
を含むことを特徴とする通信装置。
【請求項7】
ユーザ装置から指定されたアカウント情報を、サーバ装置に登録する登録手段をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
ユーザ装置からの指示に応じて、アカウント情報を作成する作成手段をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項9】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と通信する通信装置であって、
前記管理装置にアカウント情報の取得要求を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信した前記取得要求に応答して前記管理装置から送られてきたアカウント情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信したアカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用する利用手段と、
を含むことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
前記サーバ装置に未登録のアカウント情報を指定して、前記管理装置にアカウント情報の登録を要求する要求手段をさらに含み、
前記利用手段は、前記要求手段による要求に応答して前記管理装置に登録されたカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記管理装置にアカウント情報の作成を要求する要求手段をさらに含み、
前記利用手段は、前記要求手段による要求に応答して、前記管理装置により作成されたカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項12】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する通信装置の制御方法であって、
前記サービスを利用するユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得工程と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を記憶部に記憶された1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供工程と、
を含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項13】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と通信する通信装置の制御方法であって、
前記管理装置にアカウント情報の取得要求を送信する送信工程と、
前記送信工程において送信した前記取得要求に応答して前記管理装置から送られてきたアカウント情報を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信したアカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用する利用工程と、
を含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項1】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と、前記サービスを利用するユーザ装置と、を含む通信システムであって、
前記管理装置は、
1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、
前記ユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供手段と、
を含み、
前記ユーザ装置は、
前記管理装置により提供されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信する通信手段と、
を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記ユーザ装置と前記サーバ装置との通信を中継する中継手段をさらに含み、
前記ユーザ装置は、前記管理装置を介して前記サーバ装置と通信を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記1以上のユーザアカウント情報の各々は、対応するサービスのサービス種別情報を含み、
前記提供手段は、
前記ユーザ装置から取得した前記機器種別情報に基づいて利用するサービスを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたサービスに対応するアカウント情報を選択する選択手段と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記管理装置は、
該管理装置とユーザ装置との通信パラメータを設定する設定手段をさらに含み、
前記提供手段は、前記設定手段により通信パラメータを設定したユーザ装置に、前記アカウント情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項5】
前記ユーザ装置は、使用するサービスに基づいて、前記管理装置により提供されたアカウント情報の中から使用するアカウント情報を選択する選択手段をさらに含み、
前記通信手段は、前記選択手段により選択されたアカウント情報を利用して前記サーバ装置と通信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する通信装置であって、
1以上のアカウント情報を記憶する記憶手段と、
前記サービスを利用するユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得手段と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を前記記憶手段に記憶された前記1以上のアカウント情報の中から選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたアカウント情報を、前記ユーザ装置に提供する提供手段と、
を含むことを特徴とする通信装置。
【請求項7】
ユーザ装置から指定されたアカウント情報を、サーバ装置に登録する登録手段をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
ユーザ装置からの指示に応じて、アカウント情報を作成する作成手段をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項9】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と通信する通信装置であって、
前記管理装置にアカウント情報の取得要求を送信する送信手段と、
前記送信手段により送信した前記取得要求に応答して前記管理装置から送られてきたアカウント情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信したアカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用する利用手段と、
を含むことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
前記サーバ装置に未登録のアカウント情報を指定して、前記管理装置にアカウント情報の登録を要求する要求手段をさらに含み、
前記利用手段は、前記要求手段による要求に応答して前記管理装置に登録されたカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記管理装置にアカウント情報の作成を要求する要求手段をさらに含み、
前記利用手段は、前記要求手段による要求に応答して、前記管理装置により作成されたカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項12】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する通信装置の制御方法であって、
前記サービスを利用するユーザ装置から該ユーザ装置の機器種別情報を取得する取得工程と、
前記ユーザ装置からアカウント情報の取得要求を受信した場合、前記機器種別情報に基づいて、提供するアカウント情報を記憶部に記憶された1以上のアカウント情報の中から選択し前記ユーザ装置に送信する提供工程と、
を含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項13】
サーバ装置により提供されるサービスの利用の際に使用するアカウント情報を管理する管理装置と通信する通信装置の制御方法であって、
前記管理装置にアカウント情報の取得要求を送信する送信工程と、
前記送信工程において送信した前記取得要求に応答して前記管理装置から送られてきたアカウント情報を受信する受信工程と、
前記受信工程において受信したアカウント情報を使用して前記サーバ装置が提供するサービスを利用する利用工程と、
を含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−39793(P2011−39793A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−186778(P2009−186778)
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月11日(2009.8.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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