説明

通信ネットワークシステムおよびそれを使用するための方法

第1通信プロトコルを使用する第1ユーザ装置;第1通信プロトコルとは異なる第2通信プロトコルを使用する第2ユーザ装置;および第1ユーザ装置および第2ユーザ装置と作動的に連絡しているサーバであって、第1通信プロトコルを第2通信プロトコルに変換するプロセッサを含むサーバを備えた、通信ネットワークシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、Yoav Lorchによって発明された2005年1月18日出願の米国特許仮出願第60/644021号の米国特許法第119条(e)項に基づく特典を主張し、かつ2005年1月16日出願の「Method and System for Iconic Language Communication」、と称するイスラエル出願第166322号からの優先権をも主張し、それらの開示内容を参照によって本書に援用する。本願はまた、PCTのイスラエル受理官庁に本願と同時に出願した「Iconic Communication」と称する出願(代理人整理番号524/04983)、およびイスラエル特許庁に本書と同時に出願した「Communications Network System and Methods for Using Same」と称する出願(代理人整理番号524/05077)にも関連し、それらの開示内容を参照によって本書に援用する。
【0002】
技術分野
本発明は通信の分野に関し、さらに詳しくは、通信ネットワークシステムおよびそれを使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
過去数年間に、技術の進歩は、かつてなかった通信能力を人々にもたらした。例えば、セルラ通信ネットワーク、インターネット、および他の通信メディアの出現は、1人の人から他の人へ情報を伝達する迅速かつ便利な手段を生み出す。
【0004】
しかし、通信能力の向上をもたらす複数の競合技術が存在し、多くの場合、各技術はその技術を実行するための複数の競合フォーマットおよび/またはプロトコルを有する。その結果、これらのシステム、装置、フォーマット、プロトコル、および/またはネットワークの相互運用性は重大な関心事である。
【0005】
加えて、これらの技術の中には、入力能力が限定された装置を利用するものがあり、それは次にこれらの装置を介する通信の効率を低減する。電子メッセージングは、効率の低下がユーザにとって負担となり得る1つの領域である。ある種の電子メッセージング、例えばSMSは、略実時間で動作する。典型的なメッセージは複数のテキスト文字を含む。しかし、これらのメッセージはしばしば、通常12個のキーしか持たないセルラ電話機等の、入力能力が限定された装置を使用して送信される。複数のキーストロークを入力して各テキスト文字を生成すると、メッセージへの応答の遅延を導くことがある。これは次に、ユーザが能力の限定された入力装置で文字を入力するため、受信者をインスタントメッセージの受信時に長く待たせるかもしれない。略実時間通信環境では、そのような遅延は容認できないかもしれない。さらに、これらの新しい通信技術はいずれも、言語障壁を越える通信には特に有用でない。
【0006】
米国特許出願第2002/0140732号は、アイコニック言語通信ツールのための方法、システム、および記憶媒体を開示しており、その開示内容を参照によって本書に援用する。該システムは、ユーザのアイコン選択を受け取るためのアイコニック言語通信テンプレートを生成し、アイコニック言語通信テンプレートを提示し、かつアイコニック言語通信テンプレートからユーザのアイコン選択を受け取るためのホストシステムを含む。ネットワークおよびデータベースはホストシステムと交信する。
【0007】
米国公開特許出願第2002/0184309号は、ユーザが電子メッセージのために入力するように要求される入力の量を低減するためのシステムおよび方法を記載しており、その開示内容を参照によって本書に援用する。ユーザーが、電子メッセージングセッションに携わる彼らの能力を変更したとき、例えば彼らがオフラインに移行したときに、他のユーザにコマンドを送信することができる。このコマンドは、書き言葉には通常発生しない文字シーケンスの形を取ることができ、それはネットワーク装置によって解釈され、オフラインに移行したユーザに関連付けられるアイコンのディスプレイを変化させる。
【発明の開示】
【0008】
本発明の一部の例示的実施形態の態様は、サービス、装置の種類、フォーマット、および/または通信ネットワーク等の複数のプロトコルで相互運用可能に使用することのできる通信ネットワークシステムを提供することに関する。本発明の一部の例示的実施形態では、第1プロトコルのデータの送信機は、データを第2プロトコルで受信機によって受信させる。本発明の例示的実施形態では、第1プロトコルで送信されたデータは、第1ヘッダおよびデータの内容の少なくとも一部分を使用することによって、通信ネットワークシステムによって第2プロトコルに変換される。任意選択的に、第1ヘッダおよびデータの少なくとも一部分は、第2プロトコルと互換可能なデータのための第2ヘッダを構成するために使用される。本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステムはアイコニック言語を送信するために使用される。本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステムは、受信者のユーザ装置上のソフトウェアアプリケーションを起動させることのできるデータおよび/またはメッセージを送信するために使用される。任意選択的に、メッセージの送信は、少なくとも何らかのSMSメッセージを用いて行なわれる。
【0009】
本発明の一部の例示的実施形態の態様は、少なくとも1グループのアイコニック言語アイコンを、そのグループのアイコニック言語アイコンに関連付けられる少なくとも1つのユーザグループに提供する、通信ネットワークシステムを提供することに関する。本発明の一部の例示的実施形態では、単一のアイコンが2グループ以上のアイコニック言語アイコンに関連付けられ、それにより2つ以上のユーザグループにそれを同時に提供することが可能になる。本発明の一部の例示的実施形態では、1グループのアイコニック言語アイコンが2つ以上のユーザグループに関連付けられ、それにより該グループのアイコニック言語アイコンを2つ以上のユーザグループに同時に提供することが可能になる。任意選択的に、1グループのユーザが2グループ以上のアイコニック言語アイコンに関連付けられ、それにより該グループのユーザに2グループ以上のアイコニック言語アイコンが提供される。本発明の一部の例示的実施形態では、データはサーバから少なくとも1グループのユーザに提供される。任意選択的に、データはユーザから少なくとも1グループのユーザに提供される。任意選択的に、データを提供するユーザは、少なくとも1つのユーザグループのメンバである。
【0010】
本発明の一部の例示的実施形態の態様は、少なくとも部分的にアイコニック言語でありシステム内で送信されたメッセージの統計分析を実行する、通信ネットワークシステムを提供することに関する。本発明の一部の例示的実施形態では、メッセージが分析されて、アイコン使用の頻度および/または文脈が評価される。任意選択的に、メッセージに対する分析が行なわれて、特定のアイコンが他のアイコンと共にどれだけ多く、かつ/またはどのような関係で使用されているかが決定される。本発明の一部の例示的実施形態では、統計分析は、周期的にではなく、継続的に実行される。任意選択的に分析は、使用されるフォントサイズ、使用されるフォント、使用される色、および/または使用されるグラフィックス等の、ユーザのメッセージ関連の嗜好について行なわれる。本発明の一部の例示的実施形態では、統計分析は、どの個別アイコン、アイコングループ、および/または他の嗜好をデフォルトによってユーザに提示し、かつ/またはユーザによる使用のために選択可能とするかを決定するために使用される。任意選択的に、統計分析は、どのメッセージ内容がすでに入力されたかに基づいて、これらから入力されるメッセージを予測するために使用される。
【0011】
本発明の一部の例示的実施形態の態様は、メッセージの内容に基づいてメッセージサイズを最適化する通信ネットワークシステムを提供することに関する。任意選択的に、メッセージはアプリケーションデータから構成される。任意選択的に、メッセージはSMSを介して送信される。本発明の一部の例示的実施形態では、内容項目は、全体的なメッセージサイズを最適化するために、それらの最小所要サイズに縮小される。任意選択的に、通信ネットワークシステムはメッセージ内容を分析し、受信機に送信する前にメッセージサイズを自動的に最適化する。
【0012】
本発明の一部の例示的実施形態の態様は、ユーザ装置にインストールされたソフトウェアアプリケーションクライアントが動作中であるか否かを、通信ネットワークシステムが決定するための方法に関する。本発明の例示的実施形態では、動作中のソフトウェアアプリケーションクライアントは一般的に、ユーザ装置上で開いているクライアントであるとみなされ、非動作中のソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置上で閉じているクライアントであるとみなされる。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置がサーバを能動的にポーリングしている場合に、開いているとみなされる。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置が予め定められた期間内にサーバをポーリングした場合に、開いているとみなされる。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置が少なくとも予め定められた期間、サーバにポーリングしなかった場合、閉じているとみなされる。本発明の一部の例示的実施形態では、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、クライアントが開いているかあるいは閉じているという信号をサーバに送信する。
【0013】
したがって、本発明の例示的実施形態では、第1ヘッダが付加されたデータの送信に第1通信プロトコルを使用する第1ユーザ装置と、データの送信に前記第1通信プロトコルとは異なる第2通信プロトコルを使用する第2ユーザ装置と、前記第1ユーザ装置および前記第2ユーザ装置と作動的に連絡しているサーバであって、第1ヘッダおよび第1通信プロトコルと互換可能なデータ内容の少なくとも一部を使用して、第2通信プロトコルと互換可能な第2ヘッダを作成するプロセッサを含むサーバとを備えた、通信ネットワークシステムを提供する。本発明の一部の例示的実施形態では、システムはさらに複数の通信プロトコルを含み、そこから前記第1通信プロトコルおよび前記第2通信プロトコルが選択される。任意選択的に、第1通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gから成る群から選択される。任意選択的に、第2通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gから成る群から選択される。
【0014】
したがって、本発明の例示的実施形態では、ユーザ装置にインストールされたソフトウェアアプリケーションを起動させることのできるデータの送信に第1通信プロトコルを使用する第1ユーザ装置と、データの受信に第2通信プロトコルを使用する第2ユーザ装置と、第1ユーザ装置および第2ユーザ装置と作動的に連絡しているサーバであって、第1通信プロトコルによる少なくともデータヘッダを第2通信プロトコルによるデータヘッダに変換することによって第1通信プロトコルを第2通信プロトコルに変換するプロセッサを含むサーバとを備えた、通信ネットワークシステムを提供する。任意選択的に、データはSMSメッセージ内に包含される。本発明の一部の例示的実施形態では、システムはさらに複数の通信プロトコルを含み、そこから第1通信プロトコルおよび第2通信プロトコルが選択される。任意選択的に、サーバは複数の通信プロトコルのいずれか1つを、他の複数の通信プロトコルのいずれかに変換する。
【0015】
したがって、本発明の例示的実施形態では、第1ユーザ装置から第2ユーザ装置にデータを送信するステップであって、第1ユーザ装置が第2ユーザ装置の第2通信プロトコルとは異なる第1通信プロトコルを使用して成るステップと、第2ユーザ装置の第2通信プロトコルを決定するステップと、第1通信プロトコルのヘッダおよびデータの少なくとも一部の内容を第2通信プロトコルのヘッダと交換することによって、第1通信プロトコルから第2ユーザ装置の決定された第2通信プロトコルにデータを変換するステップとを含む、データを変換する方法を提供する。任意選択的に、第1通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gを含む群から選択される。任意選択的に、第2通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gを含む群から選択される。
【0016】
したがって、本発明の例示的実施形態では、通信ネットワークシステムのユーザを識別するステップと、通信ネットワークシステムの少なくとも1人のユーザから構成されるが全ユーザには満たないユーザグループを作成するステップと、少なくとも1つのアイコンをグループに割り当てるステップと、少なくとも1つのアイコンをユーザグループに提供するステップとを含む、アイコニック言語の少なくとも1つのアイコンを通信ネットワークシステムのユーザに提供する方法を提供する。
【0017】
したがって、本発明の例示的実施形態では、少なくとも1つのアイコニック言語メッセージを送信するステップと、少なくとも1つのアイコニック言語メッセージをデータベースに格納するステップと、少なくとも1つのアイコニック言語メッセージを分析するステップと、分析に基づいて統計を編集するステップとを含む、アイコニック言語通信ネットワークシステムの統計を編集する方法を提供する。任意選択的に、分析ステップは、アイコニック言語メッセージ内で少なくとも1つのアイコンの文脈を決定するステップを含む。任意選択的に、分析ステップは、アイコニック言語メッセージ内の少なくとも1つのアイコンの使用頻度を決定することを含む。
【0018】
したがって、本発明の例示的実施形態では、少なくとも1つのメッセージ要素から構成されるメッセージを作成するステップと、少なくとも1つのメッセージ要素を通信ネットワークシステムによって使用されている容認できるフォーマットで配置するステップと、通信ネットワークシステムによって使用されている少なくとも1つのより効率的なフォーマットの適用可能性について少なくとも1つのメッセージ要素を分析するステップと、可能な場合、前記容認できるフォーマットを前記少なくとも1つのより効率的なフォーマットで置換するステップとを含む、通信ネットワークシステムのメッセージサイズを最適化する方法を提供する。任意選択的に、通信ネットワークシステムによって使用されている容認できるフォーマットは、アイコン−16またはテキスト−16である。任意選択的に、少なくとも1つのより効率的なフォーマットは、1文字または1アイコン当たり16ビット未満であるが、1ビットより大きい。
【0019】
したがって、本発明の例示的実施形態では、ログファイルを分析してユーザ装置の最も最近のポーリング時間を決定するステップと、最も最近のポーリング時間と現在の時間との間の時間差を推定するステップと、推定に基づいてソフトウェアアプリケーションの動作状態を分類するステップとを含む、ユーザ装置にインストールされたソフトウェアアプリケーションクライアントの動作状態を決定するための方法を提供する。任意選択的に、時間差は予め定められた量より大きい場合、動作状態は閉じていると分類される。任意選択的に、時間差が予め定められた量より小さい場合、動作状態は開いていると分類される。
【0020】
図面の簡単な記述
本発明の例示的な非限定的実施形態は、以下の説明において、本明細書に添付される図面を参照しながら記載される。図中、2つ以上の図に現れる同一および類似の構造、要素またはその部分は、一般に、それらが現れる図において同じまたは類似の参照番号で標識されている。図において示される構成要素および特徴の寸法は、主に便宜上および提示の明確さのために選択されており、必ずしも一定の縮小比で示していない。
図1は、本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムの構成要素を表わすブロック図である。
図2は、本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムのサーバ装置を表わすブロック図である。
図3は、本発明の例示的実施形態に係る、変換プロセスを表わすフローチャートである。
図4は、本発明の例示的実施形態に係る、MIDP2および幾らかのBREWプロトコルの場合のデータ送信方法を表わすフローチャートである。
図5は、本発明の例示的実施形態に係る、MIDP1および幾らかのBREWプロトコルの場合のデータ送信方法を表わすフローチャートである。
図6は、本発明の例示的実施形態に係る、メッセージサイズ最適化方法を表わすフローチャートである。
図7は、本発明の例示的実施形態に係る、メッセージの符号化方法を表わすフローチャートである。
図8は、本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムの使用方法を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
例示的通信ネットワークシステム
本発明の例示的実施形態では、任意選択的に既存の通信ネットワークと融合させることのできる通信ネットワークシステム100(図1に示す)を提供する。任意選択的に、通信ネットワークシステム100は独立型システムである。本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は、通信ネットワークの効率、簡便性、および/または有用性の向上を可能にする、種々のタスクを実行することができる。例えば、本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は、情報を受信側の第2ユーザ装置で使用可能にするために、情報を送信側の第1ユーザ装置の第1プロトコルおよび/またはフォーマットから第2プロトコルおよび/またはフォーマットに変換する(図3に示す)。本発明の一部の例示的実施形態では、プロトコルはHTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gおよび/または4Gを含む。任意選択的に、本書に記載する通り、より多くのプロトコルを含む。
【0022】
図1を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る通信ネットワークシステム100の構成要素を表わすブロック図が示されている。本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は少なくとも1つのサーバ102を備える。サーバ102については、図2に関連してさらに詳しく述べるが、本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102は、通信ネットワークの効率、簡便性、および/または有用性を高めることに関連する少なくとも幾らかのタスクを実行することを理解されたい。サーバ102は、本発明の一部の例示的実施形態に係るサービスプロバイダ104と作動的に連絡している。サービスプロバイダ104は任意選択的に、通信および/またはデータ送信サービスをユーザ装置106に提供するいずれかのエンティティである。ユーザ装置106は任意選択的に、通信ネットワークでデータの受信および/または送信が可能である、セルラ電話機、パーソナルデータアシスタント、および/またはコンピュータ等のいずれかの装置である。例えば携帯電話会社のOrange(登録商標)(フランスおよびイスラエル、GSMプロトコル)またはVerizon(登録商標)(米国、CDMAプロトコル)は、サービスプロバイダとみなされる。ケーブルおよびインターネットサービスのプロバイダであるComcast(登録商標)(米国)もまた、サービスプロバイダとみなされる。本発明の一部の例示的実施形態では、個々のサーバは特定のサービスプロバイダに関連付けられる。任意選択的に、個々のサーバは複数のサービスプロバイダに関連付けられる。加えて、サーバは任意選択的にサービスプロバイダ104によって分類されず、例えばサーバは、本発明の一部の例示的実施形態では、地理によって分類される。任意選択的に、複数のサーバが単一のサービスプロバイダ104に関連付けられる。
【0023】
簡単に、通信ネットワークシステム100の例示的使用について説明する。より詳細な説明は、図8に関連して下述する。本発明の例示的実施形態では、ユーザ装置106は、データを第2ユーザ装置106’に送信するように動作する。本発明の一部の例示的実施形態では、これは、ユーザ装置106がデータをユーザ装置106に関連付けられるサービスプロバイダ104に送信することによって達成される。この段階で、サービスプロバイダ104は任意選択的に、サーバ102がデータに操作を実行して第2ユーザ装置106’でのその有用性を確認するように、伝送されたデータをサーバ102に送信する。例えば、第2ユーザ装置106’が関連付けられる第2サービスプロバイダ104’が、第1サービスプロバイダ104とは異なる通信プロトコルを使用する場合、サーバ102はデータを、第2サービスプロバイダ104’と互換可能なプロトコルに変換する。任意選択的に、サービスプロバイダ104から送信されたデータは最初に第2サービスプロバイダ104’に送られ、データに対して操作を実行してそれを第2ユーザ装置106’に使用可能にするために、サービスプロバイダ104’に関連付けられた第2サーバ102’に送られる。本発明の例示的実施形態では、第2サービスプロバイダ104’は、使用可能なデータを配信のために第2ユーザ装置106’に転送する。本発明の一部の例示的実施形態では、第2サービスプロバイダ104’は、受信者によるその後の検索のために、使用可能なデータを格納する。
【0024】
本発明の一部の例示的実施形態では、第1ユーザ装置106および第2ユーザ装置106’は同一サービスプロバイダを使用し、かつ/または、そうでなくても作動的に互換可能であり、したがって、変換は必要でない場合があることに注目されたい。本発明の一部の例示的実施形態では、たとえ第1ユーザ装置106および第2ユーザ装置106’が同一サービスプロバイダを使用していても、例えば、第1ユーザ装置106がMIDP2を使用し、第2ユーザ装置106’がMIDP1(MIDPは下で説明する)を使用している場合には、変換が必要である。しかし、サーバ102は依然として、任意選択的にデータに対し、第2ユーザ装置の技術的能力の検出、アップローディングおよび/またはアップグレーディング、ユーザ装置、データ最適化、統計分析、課金、メッセージアーカイビング、データ符号化および類似物をはじめとする操作を実行することができる。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102、102’は、それらの間の直接の通信を可能にするために、作動的に接続される。
【0025】
本発明の一部の例示的実施形態では、サーバの機能は複数のサーバの間に分散される。サーバ102、またはサーバ102によって代表されるサーバのクラスタは、全ての場所の全てのユーザにサービスを提供するように集中化することができ、あるいは分散アーキテクチャを使用して様々な地理的位置に配置することができることに注目されたい。分散サーバを使用する本発明の一部の例示的実施形態では、各地理的位置サーバは、同一領域の他のユーザと通信するユーザを取り扱う。本発明の一部の例示的実施形態では、地理的位置の外にいるユーザとの通信は、1つの地理的位置サーバが別の地理的位置サーバと連絡することによって行なわれる。本発明の例示的実施形態では、ユーザは、識別子、例えば彼らの電話番号のプレフィックスを使用することによって、異なるサーバに割り当てられる。
【0026】
本発明の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は、SMSを介して送信できるデータを送信するために使用される。任意選択的に、データはアイコニック言語に関係する。任意選択的に、データはゲーミング(gaming)および/または娯楽に関連する。任意選択的に、データは撮像および/またはグラフィックスに関係する。任意選択的に、データは事実上テキストである。任意選択的に、データはオーディオおよび/または音楽関係である。
【0027】
本発明の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100での通信は、その構成要素のいずれかから始まる。例えば、通信は任意選択的にユーザ、サービスプロバイダ、および/またはサーバから始まる。
【0028】
例示的サーバ
図2を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る、サーバ102の例示的機能アーキテクチャを表わすブロック図が示されている。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102は、少なくとも1つのデータプロセッサ204および/またはデータ格納用の少なくとも1つのデータベース206を備えたコンピュータである。サーバ102はまた一般的に、通信ネットワークシステム100の他の要素との通信を可能にするために、通信202の機能を備える。任意選択的に、サーバ102は、他のサーバ、サービスプロバイダ、データベース、管理システムおよび/またはユーザ装置と通信する。
【0029】
上述の通り、サーバ102は一般的に、データ格納用の少なくとも1つのデータベース206を備える。任意選択的に、追加データの格納のために、追加的データベース208がサーバ102に設けられる。本発明の一部の例示的実施形態では、データはアイコニック言語のアイコンを含む。本発明の一部の例示的実施形態では、データはユーザ情報を含む。本発明の一部の例示的実施形態では、データは通信ネットワークシステム100で送信かつ/または受信されるメッセージを含む。本発明の一部の例示的実施形態では、データは、通信ネットワークシステム100および/または関連装置、例えばサーバおよび/またはクライアントソフトウェアの動作に関連するいずれかの情報である。
【0030】
本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102は、アイコニック言語に関係するデータの集中的格納および保守のためのデータベースを含む。アイコニック言語に関係するデータは任意選択的に、言語カテゴリ、言語アイコン、アイコン識別、グラフィック画像、アイコン名および類似物を含む。このデータベースは任意選択的に、アイコニック言語の様々なバージョンおよびカスタマイゼーションを含む。任意選択的に、データベースは階層型および/または関係型である。本発明の一部の例示的実施形態では、アイコニック言語データベースは、言語アイコンに直接または間接的に関連付けられる言語カテゴリ記号を含む。任意選択的に、アイコニック言語データベースは、言語カテゴリ記号に従属しかつ言語アイコンに関連付けられる言語サブカテゴリ記号を含む。代替的に、アイコニック言語データベースはアイコンをカテゴリに関連付けない。本発明の一部の例示的実施形態では、各言語アイコンは、それに割り当てられた一意の識別番号を有する。任意選択的に、この識別はデータベース206に格納される。データプロセッサ204は、データベースに格納されかつ言語アイコンに関係するデータ(例えば各々のアイコン名、ID、ユーザグループ、ヘルプファイル、様々な言語バージョン等)を処理かつ管理することができる。
【0031】
本発明の一部の例示的実施形態では、アイコニック言語データベースは定期的に更新される。任意選択的に、アイコニック言語データベースの更新は完全または部分的更新である。任意選択的に、部分的更新はアイコンのカテゴリの追加または除去を含む。任意選択的に、部分的更新は少なくとも1つのアイコンの追加または除去を含むが、アイコンが割り当てられたカテゴリまたはサブカテゴリ全体の追加または除去は含まない。本発明の例示的実施形態では、更新はユーザ装置106からの要求に応答して開始される。追加的に、または代替的に、更新はサーバ102またはサービスプロバイダ104から送信されたデータに応答して開始される。
【0032】
本発明の例示的実施形態では、アイコニック言語データベースは、少なくとも1つの特殊言語カテゴリ(以下「システムカテゴリ」)、およびこのカテゴリに関連付けられる少なくとも1つのグラフィック画像(以下「システムアイコン」)を含む。システムカテゴリに含まれるシステムアイコンは、例えば言語アイコン、商標、ロゴ、または他の商業的グラフィック画像である。本発明の一部の例示的実施形態では、これらのシステムアイコンは、装置を介してメッセージを作成中にはユーザは利用できないが、サーバ102および/または第三者サーバ、例えば第2サーバ102’によって発信されるメッセージに含まれる。任意選択的に、これらのシステムアイコンはユーザによって受信され、読み出される。
【0033】
アイコニック言語データベースまたは異なるデータベースは、他の非アイコニック言語アイコン、例えば様々な制御機能を示すように意図されたものを任意選択的に含む。例えば送信アイコンは、その日常的な言語的使用とは別の制御機能とみなすことができ、送信アイコンは、語「送信」を実際に伝達するのではなく、データを送信するために使用される。制御機能アイコンの別の例として、ヘルプアイコンを挙げることができる。それは必ずしも語「ヘルプ(助ける)」を伝達するように意図されたものではなく、むしろ何かについてユーザに指示するために、ヘルプテキストおよび/またはアプリケーションを呼び出すように意図されている。
【0034】
上記データベースは、アイコニック言語アイコン、システムアイコン、制御機能アイコン、および/または他のアイコンの多数の変形を任意選択的に含む。例示的実施形態は、様々なディスプレイサイズに使用される様々なサイズのアイコン、および/または様々なディスプレイサイズに適合する、かつ/もしくはユーザの嗜好に適合する様々なフォント/サイズ/色のテキスト要素、および/または様々な言語に関連するアイコンを含む。さらに、本発明の一部の例示的実施形態では、言語カテゴリ記号、言語サブカテゴリ記号、および/または言語アイコンは、アイコン(または記号)をユーザに説明する関連名を有する。アイコン名は任意選択的に、アイコンとは別個に格納されるので、装置毎に異なる言語で表わすことができる。
【0035】
本発明の一部の例示的実施形態では、アイコン言語データベースおよびサーバ102は、言語アイコンをユーザ装置に提供するために使用される。任意選択的に、言語アイコンの提供は、メモリおよび/または格納空間等の、ユーザ装置の技術的能力に依存する。しかし、ユーザ装置が、典型的なパッケージに含まれるより多くのアイコンを格納するためのメモリを有する場合、追加アイコンは任意選択的に、サーバ102からユーザにアップロードされ、またはユーザによってダウンロードされる。本発明の一部の例示的実施形態では、ユーザ装置のニーズによっては、データはサーバ102とユーザ装置との間で交換されない。本発明の例示的実施形態では、自動機構が使用され、アイコンまたはアイコンのカテゴリ全体がサーバから取り出される。そのような方法は任意選択的に、ユーザ装置に仮想/動的データベースを構築するために使用され、かつ追加的に、ストレージメモリが非常に限定されているユーザ装置は、より効率的に使用される。これらの方法は任意選択的に、ユーザ装置に充分なストレージメモリがある場合から、ストレージメモリが全く無く、通信ネットワークシステム100で作業する場合まで、全ての範囲をサポートするように一般化される。
【0036】
本発明の一部の例示的実施形態では、ユーザ情報データベースがサーバ102に設けられる。情報は任意選択的に、ユーザ装置情報、個人データ、加入情報(下述)、グループメンバシップ(下述)、課金情報、サービスプロバイダ、ユーザの連絡先リスト、トークン、およびユーザに関する他の有用な情報を含む。本発明の例示的実施形態では、ユーザ情報データベースはまた、ユーザグループに関するデータをも含み、グループは複数の個人ユーザ(メンバ)から構成される。任意選択的に、ユーザは同時に2つ以上のグループのメンバになることができる。本発明の一部の例示的実施形態では、ユーザグループに関するデータは、グループ名、グループのユーザメンバシップ、グループに加入するための規則、各グループに関連付けられるアイコンおよび/またはアイコンカテゴリなどを含む。
【0037】
サーバ102は任意選択的に、ユーザが新しいグループを形成しかつ/またはグループのメンバリストを制御することを可能にするインタフェースを含む。例えば、ユーザは任意選択的に、他者にグループへの加入を勧める招待状を送信し、加入申請を承認かつ/または拒絶し、メンバを除名し、グループ全体に対し管理者権限を有し、そのような権限を他者に付与することなどが許される。ユーザグループは、例として、証券会社、ニューヨーク市の住人、またはスポーツファンから構成することができる。
【0038】
本発明の特定の実施形態では、アイコニック言語アイコンの名前は、特定のユーザグループ用に調整し、かつ/またはグループによってセルフカスタマイズすることができる。ユーザグループはまた、任意選択的に、例えばアイコニック言語アイコンの専用セットのサブスクリプションによってグループメンバだけが利用できる、アイコニック言語アイコンの専用セットを持つこともできる。これらの専用言語アイコンは、サブスクリプションのみによるユーザグループ専用の特殊カテゴリのみならず、一般的に利用可能な言語カテゴリにも含めることができる。異なるユーザグループは任意選択的に異なるセットの専用アイコンを持ち、したがって任意選択的に、異なるセットの専用アイコンをサブスクライブする。本発明の一部の例示的実施形態では、ユーザグループは任意選択的に、グループの内部のニーズおよび嗜好に従って、アイコニック言語アイコンの外観および/または意味をパーソナライズし、アイコニック言語アイコン、カテゴリ、およびサブカテゴリを追加かつ/または削除する。本発明の一部の例示的実施形態では、特定のグループのメンバだけが専用言語アイコンをダウンロードすることを許可される。ユーザグループに特殊アイコンを使用する場合、サーバ102は任意選択的に、ユーザの電話番号および/または他の識別手段を使用することによって、ユーザグループのメンバユーザへのそれらの割当てを管理する。本発明の例示的実施形態では、ユーザグループは少なくとも1人のメンバを有し、任意選択的に通信ネットワークシステム100の全ユーザは含まない。
【0039】
本発明の例示的実施形態では、送信されるデータのサイズは、(送信されるデータサイズに関して)より効率的な名前を各グループに相関させるテーブルにユーザグループ名をインデックス化することによって、低減することができることに注目されたい。例えばユーザ情報データベースは、ユーザがグループ「abcdef」および「abcdeg」に所属することを示し、相関テーブルでグループ「abcdef」は1とインデックス化される一方、グループ「abcdeg」は2とインデックス化される。本発明の例示的実施形態では、グループ「abcdef」に割り当てられたアイコンは、各アイコンがそれに割り当てられる前のグループの完全な名前を反復しなければならない代わりに、整数1がプレフィックスとして付けられる。本発明の一部の例示的実施形態では、相関テーブルはユーザ装置106にも存在する。これは、本発明の一部の例示的実施形態では、かなりのメッセージ空間を節約する。本発明の例示的実施形態では、サーバ102はグループ内の様々な種類のプロセス、例えば新しいメンバ、新しいアイコン、アイコン名、「共用」アイコンの調整されたグラフィック画像等に関する対話型「民主的」決定または中央化された決定をサポートする。
【0040】
本発明の例示的実施形態では、サーバ102には、サーバ102を介して送信されたメッセージの一部または全部を格納するためのメッセージデータベースが設けられる。任意選択的に、それは、アイコン使用の頻度および/または文脈を評価することを含め、様々な目的のためにメッセージを分析する。任意選択的に、メッセージに対して分析が行なわれて、特定のアイコンが他のアイコンと共にどれだけ多く、かつ/またはどのような関係で使用されているかが決定される。
【0041】
例示的変換プロセス
図3を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る、変換のための例示的プロセス300が示されている。変換は任意選択的に、ユーザが第1通信プロトコルに従って、例えば1つのネットワークおよび/またはサービスフォーマットから異なる第2通信プロトコルを使用する受信機へ、データを送信する場合に(302)必要である。本発明の一部の実施形態では、サーバ102は、受信者の技術的詳細(例えばネットワーク、サービスフォーマット等)の決定(304)に基づいて、セルラ電話機ネットワーク、広帯域ネットワーク、POTSネットワーク、インターネットネットワーク、他のデータ通信ネットワークの間で、かつ/または様々なサービス(例えばSMS、MMS、インスタントメッセージング、IMSおよびその他のようなメッセージングサービス、移動体広告、移動体コンテンツサービス等)の間で互換可能となるようにデータを変換する。本発明の例示的実施形態では、サーバ102は任意選択的に、CDMAセルラ電話機ネットワークおよびGSMセルラ電話機ネットワーク間等の、異なる型のネットワーク間の変換を行なう(306)。本発明の例示的実施形態では、変換は、無線通信業界のためのJava(登録商標)技術仕様をサポートするJava(登録商標)2 Platform,Micro Edition(「J2ME」)ワイヤレスツールキットを、第1ユーザ装置106および第2ユーザ装置106’等のユーザ装置で実現することによって促進される(例えばhttp://java.sun.com/products/j2mewtoolkit/を参照されたい)。J2MEワイヤレスツールキットは、携帯電話機、主流パーソナルデジタルアシスタント、および他の小型移動装置で実行するように設計されたワイヤレスアプリケーションを開発するためのツールボックスである。ツールキットは、エミュレーション環境、性能最適化、および同調機能を含む。本発明の例示的実施形態では、メッセージ本体の形のデータは同一であるが、メッセージヘッダは様々なネットワークの間で異なる。例えば、GSM J2MEネットワークのJ2MEポート番号は任意選択的に、CDMA BREWに基づくネットワークのクラスIDとは異なる。
【0042】
J2MEツールキットはまた、ショートメッセージサービス(SMS)のような無線通信資源へのプラットフォーム独立アクセスを提供するワイヤレスメッセージングAPI(WMA)を含むこともできる。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102は、受信したメッセージからの特定のサービス送信プロトコルに準拠するメッセージへの変換を促進する。例えば、SMSサービスに準拠するために、サーバ102はメッセージをSMSペイロードに変換する(308)。本発明の例示的実施形態では、SMS通信のメッセージ送信は任意選択的に、クライアント−クライアントおよびクライアント−サーバ動作モードに対し異なる実現を有する。
【0043】
クライアント−クライアントモードでは、メッセージは、宛先電話番号、およびユーザ装置のサーバ102指定ポート番号(デフォルトまたは他の「周知の」ポート番号とは一般的に異なる。CDMA BREWでは、それは「クラスID」と呼ばれる)、およびメッセージとしてかつ/またはSMSデータペイロードとして特徴付けることのできるデータをはじめ、(例えばGSM、CDMA等で使用される)標準SMSヘッダを含む。本発明の一部の実施形態では、ポート番号/クラスIDは一般的SMSペイロードの内容である。例えば、GSM非J2MEユーザ装置は、SMSデータ内容の一部としてポート番号を示すことができる。任意選択的に、メッセージはアイコニック言語で表わされる。任意選択的に、メッセージは、例えば下述するように符号化される。
【0044】
クライアント−サーバモードでは、メッセージはサーバアドレスを中間宛先として標準SMSヘッダ(例えばGSM、CDMA等で使用されるような)を含む一方、SMSペイロード(データ内容)は、データ送信ソフトウェアによってメッセージに付加される別のメッセージヘッダ(最終宛先URIを含む)を含む。中間宛先に着信すると、サーバはSMSペイロードから最終宛先URIを取り出し、それをSMS宛先とする一方、任意選択的にサーバに着信したSMSから抽出された送信者URIを、受信側クライアントが送信者を識別することができるように、SMSペイロードの一部として挿入する。
【0045】
最終宛先URIは様々なフォーマットを取ることができる。
a.別の電話機宛ての場合:tel://[電話番号]、例えばtel://+972544550135
b.電子メール宛ての場合:email://[電子メールアドレス]、例えばemail://abc@aol.com
c.直接IP宛ての場合:udp://[IPアドレス]:[ポート]、例えばudp://127.0.0.1:8009
d.インスタントメッセージングユーザ等宛ての場合
【0046】
本発明の例示的実施形態では、中間宛先として働くサーバ102は標準SMSヘッダを認識し、メッセージの残部をペイロードとして取り扱い、それを配信のために最終宛先装置に転送する(310)。任意選択的に、メッセージをどこに配信するかを決定するために、ヘッダはサーバ102によって分析される。SMSフォーマットメッセージを受信すると、受信側のユーザ装置はSMSヘッダを抽出し、メッセージの残部を受信ユーザに表示するためのメッセージ読出しアプリケーションに転送する。任意選択的に、SMSフォーマットメッセージは、受信装置に表示される前に復号される(符号化/復号については下述する)。任意選択的に、表示されるメッセージはアイコニック言語で表わされる。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバは、ユーザ装置によって発信されたメッセージと同様にメッセージを生成する。この能力は任意選択的に、例えば広告、パーソナライズされたコンテンツサービス、更新アラート等、システムに由来する様々な種類のメッセージを送信するために使用される。
【0047】
データをユーザ装置に送信するための例示的方法
本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は、装置の有用性および/または通信ネットワークシステム100に対する運用性を高めるために、ソフトウェアおよび/またはアイコン等のデータを装置にアップロードする。本発明の一部の例示的実施形態では、通信ネットワークシステム100は、データをユーザ装置106、106’に「プッシュ」および/または「プル」動作モードで送信することができる。任意選択的に、「プッシュ」および/または「プル」モードは、装置の特定の技術的能力に基づいて選択される。任意選択的に、どのデータがユーザ装置に送信されるかは、装置の特定の技術的能力および/またはインストールされたソフトウェア状態および/または、2つ以上の選択肢がサポートされる場合、ビジネス上の考慮点に基づいて決定される。例えばサービスプロバイダはSMS課金モデルよりWAP/HTTPの課金モデルを好むので(WAP/HTTP対SMSについては、図4および5に関連して以下でさらに詳述する)、サービスプロバイダは、全てのユーザ装置に対して、MIDP2「プッシュ」方法ではなく、MIDP1「プル」方法を使用することを好むかもしれない。本発明の例示的実施形態では、ソフトウェアは、ユーザによる使用開始の前に、ユーザ装置に予めロードされる。本発明の一部の例示的実施形態では、ソフトウェアはユーザ装置によってダウンロードされ、かつ/またはユーザ装置にアップロードされる。任意選択的に、ソフトウェアは、無線(「OTA」)技術を使用して、ユーザ装置によってダウンロードされ、かつ/またはユーザ装置によってアップロードされる。
【0048】
GSM移動情報装置プロファイル(「MIDP」)は、ハンドへルドユーザ装置用のJ2ME実現である(詳細説明はhttp://www.jcp.orgで見ることができる)。現在利用可能なユーザ装置の中には、(仕様JSR−37)をサポートするものがある一方、新世代のユーザ装置は、MIDP2バージョン(仕様JSR−118以上)をサポートする。バージョン間の主な相違点は、本発明の一部の実施形態に関する限り、MIDP2が、特定のポートで受信されるSMSメッセージの場合等の、ソフトウェアアプリケーションをデータのデフォルトハンドラとして登録することができるのに対して、MIDP1はそれができないことである。したがって、MIDP2装置では、メッセージを「プッシュ」モードで送信し、かつ装置のOSにそれらを自動的に処理のための適切なソフトウェアアプリケーションに転送させることができるのに対して、MIDP1装置では、適切なソフトウェアアプリケーションが、装置のデフォルトメッセージングソフトウェアではなくメッセージを処理することを確実にするために、該ソフトウェアアプリケーションが「プル」モードで働くことが要求される。本発明の例示的実施形態では、処理のための適切なソフトウェアアプリケーションへのメッセージの転送は、ソフトウェアアプリケーションがユーザ装置でメッセージに操作を実行することができるように、それを自動的に起動させることも含む。将来の世代のMIDP、JSR、または同様のアプリケーションは、特定のソフトウェアアプリケーションを特定の型のデータのデフォルトハンドラとして加えるようにこの能力を持つことになりそうであり、かつ本書に記載する方法および装置はこれらの新しい装置およびアプリケーション(例えばMMS、IMS)に適用されることに注目されたい。
【0049】
本発明の例示的実施形態では、クライアント−サーバ動作モードでユーザ装置にデータを転送する場合、ユーザ装置のサポートのレベルに応じて(例えばGSM J2MEではMIDP1、MIDP2、およびWMA、ならびCDMAではBREW)、様々なシナリオが存在する。本発明の例示的実施形態では、WMAは、送信者ユーザ装置がソフトウェアアプリケーションからSMSを発行することを可能にする。本発明の例示的実施形態では、MIDP2は、受信者ユーザが適切なソフトウェアアプリケーションを使用してメッセージを自動的に開くことを可能にする。例えば、送信者がアイコニック言語のメッセージを受信者に送信する場合、受信後、MIDP2を持つ受信者は、メッセージを表示するように設計されたソフトウェアアプリケーションによって、アイコニック言語メッセージを自動的に開かせる。本発明の例示的実施形態では、ほとんどのBREWユーザ装置は、アイコニック言語メッセージを適切なソフトウェアにより自動的に開くことができるが、全てのBREWユーザ装置ができるわけではなく、またMIDP1ユーザ装置はできない。様々なシナリオについて、さらに詳しく下述する。
【0050】
SMSによりクライアントを起動させることのできるMIDP2またはBREWを使用する本発明の例示的実施形態では、ソフトウェアの起動ならびにデータの送信および/または受信は、SMSメッセージを使用して達成される。図4を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る、MIDP2/BREW(SMSクライアントの起動が可能な)装置にデータを送信する方法を表わすフローチャート400が示されている。本発明の例示的実施形態では、データがサーバ102に配置され(402)、受信者の装置に送信するために利用可能な状態にある。サーバ102は、クライアントの動作状態を、つまり受信者の装置のソフトウェアクライアントが開いていそうであるか、それとも閉じていそうであるかを決定する(404)。本発明の一部の例示的実施形態では、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、クライアントが開いているか、または閉じているかを知らせる信号をサーバに送信する。任意選択的に、この信号はデータベースに格納され、信号を送信したユーザ装置にインデックス化される。ソフトウェアクライアントが閉じていそうであると決定された場合(404)、本発明の例示的実施形態に従って、受信者装置がクライアントを自動的に開く(406)か、それとも受信者が、SMSを表示するためのソフトウェアアプリケーションクライアントを開くように受信者装置によって要求される(408)。ひとたびソフトウェアクライアントが自動的に開く(406)か、受信者がクライアントを開く(410)と、あるいはソフトウェアクライアントが開いて始動していた場合、サーバ102に配置された(402)データは、受信者の装置にプッシュされる(412)。本発明の例示的実施形態では、ソフトウェアクライアントは受信者に、データがアクセスできる状態であること(416)を知らせる(414)。
【0051】
MIDP1またはBREW(自動的なソフトウェアクライアントの起動ができない)を使用する本発明の例示的実施形態では、ソフトウェアクライアントの起動は、HTTPおよび/またはTCP/IPおよび/またはWAPフォーマットを使用して行なわれる。図5を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る、MIDP1またはBREW(自動的なソフトウェアクライアントの起動ができない)を使用して受信者にデータを送信するための方法を表わすフローチャート500が示されている。任意選択的に、サーバはまた、サーバ102および通信ネットワークシステム100との通信中にユーザ装置を識別するために、起動中に一意のトークンを生成する。本発明の一部の例示的実施形態では、このトークンは、ユーザ装置を識別するために、通信ネットワークシステム100とのその後の全ての交信に使用される。任意選択的に、トークンは無作為に生成される英数字番号である。ひとたびデータが、受信者への送信のためにサーバ102に配置される(502)と、SMSによってクライアントソフトウェアを起動することのできないMIDP1またはBREWの環境でのデータの送信は任意選択的に、HTTPおよび/またはTCP/IPおよび/またはWAPフォーマットを使用して行なわれる。この動作環境でのメッセージの受信は、本発明の例示的実施形態に従って、SMSアラートとHTTP/WAPおよび/またはTCP/IPポーリング要求との組合せを使用する。本発明の例示的実施形態では、受信者の装置でソフトウェアクライアントが開いているかどうかが決定される(504)。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置がサーバを能動的にポーリングしている場合、開いているとみなされる。ポーリングについては下述する。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションクライアントは、ユーザ装置が予め定められた期間内にサーバをポーリングした場合、開いているとみなされる。任意選択的に、ユーザ装置が少なくとも予め定められた期間にわたってサーバにポーリングしなかった場合、ソフトウェアアプリケーションクライアントは閉じているとみなされる。任意選択的に、予め定められた期間は最高で5分である。任意選択的に、予め定められた期間は5分超である。任意選択的に、予め定められた期間は、サーバローディングおよび/またはカスタマサービス等の様々な考慮事項に応じて、異なる時間に設定される。クライアントが受信者の装置で閉じており、かつ/またはクライアントの状態に関する他の情報が無い場合、サーバはアラートSMSを発生し(506)、ユーザは受信者の装置のクライアントを手動で開く(508)。本発明の例示的実施形態では、ひとたびクライアントが開くと、アラートSMSに従ったか、それともユーザの自発性によるかに関係なく、クライアントは本発明の例示的実施形態に従って以下の動作を実行する。
−ポーリング(510)し、サーバ102または102’に格納され待機しているSMSメッセージを検索(「Get」コマンドによる)する。これはまた、サーバ102または102’にクライアントがオンであることをも通知する。サーバは任意選択的に、一意の識別トークンを使用してクライアントのアイデンティティを検証する。
−メッセージの初期検索の後に、オプショナル漸進的ポーリングシーケンスが開始され(514)、ポーリングシーケンスが停止するまで、ポーリング相互の時間間隔が徐々に増加する。例えば、1回目のポーリングは、サーバに格納されたメッセージを検索してから30秒後であり、2回目のポーリングは1回目のポーリングから30秒後であり、3回目のポーリングは1分後(つまり開始から2分後)であり、4回目のポーリングは2分後(つまり開始から4分後)であり、5回目のポーリングは4回目のポーリングから4分後(開始から8分後)に発生する。これらの時間間隔およびポーリングの回数は単なる例である。本発明の例示的実施形態では、各ポーリングの少なくとも時間を示すログがデータベースに作成される。本発明の例示的実施形態では、このログはソフトウェアアプリケーションクライアントの動作状態を、それが開いているか、それとも閉じているか、決定するために使用される。例えば、最後のポーリング以降にクライアントとの通信が無いこと、または予め定められた期間を超えることがログで示されると、任意選択的にクライアントは閉じているとみなされる。
【0052】
本発明の例示的実施形態では、ポーリング(510)、(514)の後、データにアクセスすることができる(516)ことが受信者に通知される(512)。本発明の例示的実施形態では、待機しているSMSメッセージに対するポーリングは、ユーザがメッセージを送信することに応答して発生する。任意選択的に、上述したポーリングシーケンスは、ユーザがメッセージを送信することに応答して、あるいは本発明の一部の例示的実施形態では、クライアントが非活動期間後に「覚醒した」場合に開始される。
【0053】
本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102および/または102’はクライアントによって行なわれたポーリングの時間を記録する。サーバ102および/または102’は任意選択的に、サーバがユーザ向けのSMSメッセージを受け取るたびに、最後のポーリングから経過した時間をチェックする。経過時間が予め定められた間隔より大きい場合には、サーバは任意選択的に、アラートSMSを発生してユーザに送信する。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバはユーザを待っているメッセージを分析し、まだユーザに検索されず、予め定められた期間より長く待機しているメッセージがあることを表わすアラートを発生する。任意選択的に、サーバは、待機しているSMSメッセージについてアラートが生成されたことを通知する。本発明の一部の例示的実施形態では、サーバはメッセージを格納し、各メッセージに一意の識別番号を割り当てることに注目されたい。任意選択的に、検索されたメッセージは、ユーザの入力ボックスおよび/またはサーバから削除される。任意選択的に、格納されたメッセージは、統計の収集のために分析される。データベース待ち行列を節約するために、本発明の一部の例示的実施形態では、サーバは、次のスキャンを待っておりアラートSMSがまだ生成されていないSMSメッセージのための専用待ち行列を使用する。
【0054】
メッセージフォーマットおよび最適化
本発明の例示的実施形態における様々な型のメッセージのフォーマットについて下述する。全てのZMSメッセージの第1内容フィールドは、本発明の例示的実施形態では、TLV規則(下述)の例外であり、それはプロトコルバージョンであり、その長さは6ビットであることに注意されたい。任意選択的に、その値が0である場合、それはエスケープ文字であるとみなされ、プロトコルが絶対に63バージョンを超える必要がある場合、次の12ビットがプロトコルバージョンと受け取られることを意味する。本発明の例示的実施形態では、プロトコルバージョンはURLセーフベース64の単一文字として符号化される(またはエスケープを使用する場合、零の後に2つのURLセーフベース64文字が続く)。
【0055】
次に、様々なメッセージの型について、各フィールド型の名前を<>括弧内に入れて説明する。各フィールド型は、下述するTLVスキームで異なる値の「T」を有する。
【0056】
本発明の例示的実施形態では、起動メッセージは、次のフォーマット:プロトコルバージョン<起動識別子><セキュリティトークン><装置型><電話番号><オペレータ><ソフトウェアクライアントバージョン番号><言語><ニックネーム>を用いて構成される。ここで、
1.<起動識別子>は値を持たない型であり、それはメッセージが起動メッセージであり、したがってその長さは常に0であることを示すだけであり、長さフィールドは0を含む。
2.<セキュリティトークン>は、ユーザ装置のアイデンティティを識別しかつ検証するために使用される、上述したトークンである。
3.<装置型>は任意選択的に、使用されるユーザ装置の型を識別する文字列を含む。本発明の例示的実施形態では、それはインストールファイルの一部であり、そういうものとしてそれはダウンロード中にクライアントの一部として供給される。
4.<電話番号>は受信者の電話番号である。本発明の例示的実施形態では、フォーマットは完全な国際番号を有する。
5.<ソフトウェアクライアントバージョン番号>は任意選択的に、ダウンロードプロセス中にクライアントの一部として提供されるユニコード文字列である。
6.<言語>は任意選択的に、ユーザによって設定可能なユニコード文字列である。
7.<ニックネーム>は任意選択的に、ユーザおよび/または通信ネットワークシステムによって選択されるユニコード文字列である。
【0057】
本発明の例示的実施形態では、起動メッセージは任意選択的に、ユーザ名の変更、特殊アイコンパッケージのインストール、SIMカードの異なるユーザ装置への転送等の様々な事象の発生時に、サーバを更新するために再送信される。起動メッセージはまた、任意選択的に、外部ダウンロードサーバが使用され、そこで新しいユーザに関するレポートの生成にかなりの遅延がある場合に、インスタントサービスを可能にするために使用される。本発明の例示的実施形態では、このメッセージに対する応答は新しいセキュリティトークンであり、それはその後のメッセージに含まれる(本書に記載した通り)。この登録メッセージが最初に送信されるとき、セキュリティトークンは任意選択的に空白フィールドである(長さ0)。
【0058】
本発明の例示的実施形態では、送出メッセージは次の通りである:プロトコルバージョン<セキュリティトークン><宛先電話番号><送信者電話番号><送信者ニックネーム><SMS内容>。<送信者ニックネーム>は任意選択的にサーバによって抽出されるが、任意の検証目的のために挿入される。本発明の一部の例示的実施形態では、<送信者電話番号>は、メッセージがHTTPを介してサーバ102に送信されるときに、メッセージに含まれる。本発明の例示的実施形態では、メッセージがSMSによって送信されるときに、受信者は送信者の電話番号を見ることができなければならない。本発明の一部の実施形態では、送信者の電話番号は、それをセキュリティトークンと照合させるために使用される。代替的に、送信者の電話番号は送信されず、サーバ102はそれをセキュリティトークンから推測する。本発明の例示的実施形態では、着信メッセージは次の通りである:プロトコルバージョン<送信者電話番号><送信者ニックネーム><SMS内容>。
【0059】
本発明の例示的実施形態では、<セキュリティトークン><宛先電話番号><送信者電話番号><送信者ニックネーム>を単一の<ヘッダ>TLVに短縮する、代替的送出メッセージフォーマットが使用される。任意選択的に、送信者電話番号およびニックネームを除外した<単純ヘッダ>、送信者電話番号のみを除外した<ニックネーム付きヘッダ>、および全てのフィールドを含む<ニックネームおよび送信者電話付きヘッダ>を含め、少なくとも3種類の<ヘッダ>がある。
【0060】
本発明の例示的実施形態では、アイコニック言語のSMSメッセージは、TLVフォーマットすなわち型、長さ、および値を使用して符号化される。これは任意選択的に、新しい型を追加することによって、アイコニック言語SMSメッセージに新しい情報を追加することを可能にする。この型フィールドは任意選択的に長さ8ビットであり、255の型が可能であり、かつ255では少なすぎることが分かった場合には、「エスケープ」タイプを加えることが可能である。長さフィールドは任意選択的に、本発明の一部の例示的実施形態に従って、古いクライアントが新しい未知の型の値フィールドをスキップすることを可能にする。長さフィールドは任意選択的に10ビットの長さであり、単一チャンクに対して最高で1Kの長さが可能である。長さフィールドは任意選択的にサイズをビット単位で指定して、所定の型がそれ自体の暗黙のチャンクサイズを定義することを可能にし、利用可能な空間の最良の使用を可能にする。例えばアイコンは、各アイコンidに9ビットが使用されることを意味し最高で512のアイコン値を可能にするアイコン−9型、またはアイコンid当たり12ビットを使用し最高で4095のアイコン値を可能にするアイコン−12型を使用して、符号化することができる。
【0061】
本発明の例示的実施形態では、アイコニック言語のSMS内容は、3つのカテゴリすなわち<アイコン−#>、<テキスト−#>、および<拡張アイコン−#>から取り出される一連のTLVであり、ここで#は、下にリストする特定の型に対して利用可能な値の1つである(例えばアイコン−7、テキスト−16)。
【0062】
テキストTLV<テキスト−#>は、本発明の一部の例示的実施形態では、一連のユニコード文字を含む。選択される特定の#は、各ユニコード文字idにどれだけのビット数が使用されるかを決定する。例えば、テキスト−16は1ユニコード文字当たり16ビットを割り当て、それによって範囲全体をカバーする。任意選択的に、テキスト−7またはテキスト−12を本発明と共に使用して、全ユニコード範囲のより限定された部分を使用するメッセージが可能になる(例えば英語は7ビット未満のユニコードを使用する)。任意選択的に、1文字当たり2ないし16ビットが使用される。任意選択的に、1文字当たり16ビット超が使用される。
【0063】
アイコンTLV<アイコン−#>は、本発明の一部の例示的実施形態では、一連のアイコン識別を含む。特定の#は、各アイコン識別にどれだけのビット数を使用するかを決定する。本発明の一部の例示的実施形態では、アイコン−9が使用され、各アイコン識別に9ビットが割り当てられる(512の可能性)。任意選択的に、より大きい範囲のアイコン識別を可能にするために、アイコン−16またはそれ以上が使用される。任意選択的に、1アイコン当たり2ないし16ビットが使用される。
【0064】
複数のアイコンセットをサポートするために、本発明の一部の例示的実施形態ではアイコンセットIDがある。本発明の例示的実施形態では、これは16ビットの整数値であり、非常に広範囲のアドオンアイコンセットが可能である。いずれかの所定のアイコンセットで、アイコンの識別は1から始まる。通常のSMSにこれらのアイコンを含めるために、アイコンセットIDは任意選択的に、アイコンIDと組み合わせて指定される。本発明の例示的実施形態では、ユーザはごく少数のアドオンアイコンセットしか持たず、したがってアイコンセットテーブルTLVおよび拡張アイコンTLVが使用される。
【0065】
アイコンセットテーブルTLV<アイコンセットテーブル>は、本発明の一部の例示的実施形態では、最高16までのアイコンセットIDのリストを含む。これらは、メッセージで使用されるアドオンアイコンセットIDである。全く無い場合には、アイコンセットテーブルTLVがメッセージに現われる必要は無い。16未満がある場合、TLVはそれに応じて短くすることができる。
【0066】
本発明の例示的実施形態では、拡張アイコンTLV<拡張アイコン−#>はアイコンTLVと同様であるが、それはアイコンセットテーブルへのインデックスである追加の4ビットフィールドを冒頭に含み、どのアイコンセットIDが、TLVに含まれるアイコンIDのシーケンスに適用可能であるかを指定する。
【0067】
このスキームの実際の結果は、10個の異なるアドオンアイコンセットからの例えば10個のアイコンを含むメッセージが、10個の拡張アイコンTLVを有するようになることである。例えばデフォルトアイコンセットからの10個のアイコンを含み、その後に単一のアドオンセットからの10個のアイコンが続くメッセージは2つのTLVを含み、最初の10個のアイコンのidを持つアイコンTLVの後に、アドオンセットidのアイコンセットテーブルのインデックスおよび次いで残りの10個のアイコンidを持つ拡張アイコンTLVが続く。
【0068】
本発明の一部の例示的実施形態では、アイコンおよびテキストの両方を含むメッセージの最適な符号化に使用される、混合内容TLVが存在する。混合内容TLVは任意選択的に、アイコン符号化およびテキスト符号化に使用されるビット幅を示すヘッダを有する。本発明の一部の例示的実施形態では、これらの数字はその混合内容TLVの持続時間中固定される。その後、アイコンidおよびテキストの交互セグメントがあり、各々任意選択的に8ビット長のフィールドが先行する。
【0069】
任意選択的に使用される型を下にリストする。本発明の例示的実施形態では、リストの番号は、符号化においてその型を表わすために使用される番号である。フィールドの内容の符号化スキームは、本発明の例示的実施形態では、型によって決定される。任意選択的に、フィールドの内容はユニコード7で符号化される。つまり、内容は7ビットのチャンク単位に構成され、その各々がユニコード値を表わす符号無し整数として解釈される。我々が用語ユニコード−7を使用する場合、それは特定の意味論を伴わず、データフォーマットのみを指す。テキスト−7は、ユニコード−7データフォーマットを使用して符号化される、SMSメッセージのテキスト内容を指すプロトコルのデータ型である。
【0070】
本発明の一部の例示的実施形態で使用される例示的な型フィールドとして、次のようなものが挙げられる。
1.<登録識別子>
2.<セキュリティトークン>
3.<装置型>
4.<送信者電話番号>
5.<オペレータ>
6.<クライアントバージョン番号>−インストールの一部として提供される
7.<言語>−インストールまたは言語更新の一部として提供される
8.<送信者ニックネーム>−ユニコード16で符号化される内容
9.<宛先電話番号>
10−19.<アイコン−#> #は、10−19に対応する7から16までのいずれかの番号とすることができる。これは一連のアイコン識別を符号化し、ここで各アイコン識別は#ビット数によって表わされる。
20−29.<テキスト−#> #は、20−29に対応する7から16までのいずれかの番号とすることができる。これは一連のユニコード文字を符号化し、ここで各文字は#ビット数によって表わされる。
30−39.<拡張アイコン−#> <アイコン−#>に似ているが、一連のアイコン識別の前に追加的な4ビットフィールドがある。4ビットフィールドはアイコンセットテーブルへのインデックスである。
40.<アイコンセットテーブル>は一連の16個のビットアイコンセット識別である。最高で16個のそのような識別が存在することができる。本発明の例示的実施形態では、1つの<アイコンセットテーブル>TLVがメッセージに現われる。任意選択的に、複数のそのようなTLVが現われ、16個を超えるアドオンアイコンセットが可能である。そのようなシナリオで、アイコンセットテーブルの言及は任意選択的に、メッセージ内で最も最近の以前のアイコンセットテーブルを指す。
41.<内容検査>は、内容検査が現われる位置までのメッセージのビット単位の長さを示す16ビット値を含む。本発明の例示的実施形態では、それはメッセージの最後に配置され、メッセージの完全な内容が受信されたことを検証することができる。
42.<混合内容>は、テキストおよびアイコンの両方を含むほとんどのメッセージを符号化するための特殊フォーマットである。その目標は、本発明の例示的実施形態では、メッセージ内のテキストおよびアイコンの間で交互に切り替えることに関与するオーバヘッドを最小限に低減することである。任意選択的に、それは2つの4ビットフィールドで開始され、最初の1つが1つのアイコン当たりに使用されるビット数を示し、2番目がテキストの1文字当たりに使用されるビット数を示す。その後、それは任意選択的に、メッセージ全体が符号化されるまで必要に応じて何回でも、交互に切り替わる一連のアイコンチャンクおよびテキストチャンクを有する。各チャンクは任意選択的に、チャンク内の項目(アイコンまたは文字のいずれか)の個数を示す、8ビットフィールドで開始される。(したがってこのTLVは、255文字より長いテキスト文字列を含むメッセージには使用できない)。本発明の例示的実施形態では、データはその後現われ、各項目がTLVのヘッダに示されたビット数を取る。メッセージがテキスト文字列で開始される場合、混合内容TLVは任意選択的に依然として、アイコンチャンクから開始されることに注意されたい。そのチャンクの長さは任意選択的に0となる。同様に、メッセージが255より長い、例えば265の一連のアイコンを有する場合、混合内容TLVは、本発明の一部の例示的実施形態では、これを長さ255のアイコンチャンク、長さ0のテキストチャンク、および長さ10の別のアイコンチャンクとして符号化する。
【0071】
<混合内容>の例示的内部構造を要約すると、次のようになる。
<アイコンid幅><テキスト文字幅>(<アイコンチャンク><テキストチャンク>)*
ここで、
<アイコンチャンク>=<numIcons><アイコン−id−1><アイコン−id−2>...
<テキストチャンク>=<strLength><文字−1><文字−2>...
である。
本発明の一部の例示的実施形態では、numIconsおよび/またはstrLengthは0であることに注意されたい。
43.<単純ヘッダ>は、本発明の例示的実施形態では、18ビットのセキュリティトークン、電話番号プレフィックス型を表わす2ビット、および宛先電話番号を含む50ビットを含む。ビットサイズは単なる例であって、任意選択的に、ヘッダが付加されたメッセージの適切な送信を可能にする、いずれのビットサイズでも使用されることに注意されたい。本発明の一部の例示的実施形態では、プレフィックス符号化と番号符号化との間に区切りが使用される。これは、本発明の一部の実施形態では、完全な宛先電話番号の符号化が、いずれかの非番号プレフィックスを符号化できないことを意味するためであり、かつ/または先行するゼロに関する情報が失われるためである。本発明の例示的実施形態では、有効なプレフィックス型は(0=プレフィックス無し、1=プラスプレフィックス、2=単一ゼロプレフィックス、3=ダブルゼロプレフィックス)である。
44.<ニックネーム付きヘッダ>は、本発明の一部の例示的実施形態では、<単純ヘッダ>に似ているが、テキスト−12を使用して符号化されたニックネームが付加される。本発明の一部の実施形態では、ニックネームの長さは完全TLVから最初の2つの固定フィールを差し引いた長さから導出することができることに注意されたい。
45.<ニックネームおよび送信者電話付きヘッダ>は、本発明の一部の例示的実施形態では、<ニックネーム付きヘッダ>に似ているが、任意選択的に追加的な2ビットの電話プレフィックスおよび送信者の電話を表わす50ビットの電話番号が付加され、その後に宛先電話番号が続き、その前に可変調のニックネームが先行する。
【0072】
通信ネットワークシステム100はまた、本発明の一部の例示的実施形態に従って、システム100で送信されるデータを最適化することもできる。図6を参照すると、本発明の例示的実施形態に従って、メッセージサイズを最適化するための方法のフローチャート600が示されている。メッセージが作成された(602)後、それがサービスプロバイダ104に送信される(610)前、またはそれ以外の仕方でユーザ装置によって操作される前に、任意の最適化の段階がある。通信ネットワークシステム100によって使用可能ないずれかの容認できるフォーマットが、テキストまたはアイコニック文字等の、作成されたメッセージの少なくとも1つの要素のデフォルトによって指定される(604)。任意選択的に、通信ネットワークシステム100によって使用されている最小効率のフォーマットが使用される。任意選択的に、このフォーマットは、メッセージがアイコン、テキスト、または両方のどれを使用するかによって、アイコン−16および/またはテキスト−16である。
【0073】
適切な型の変形(例えばアイコン−9またはアイコン−12、またはテキスト−7対テキスト−16)を選択する論理をアプリケーションに投入する代わりに、アプリケーションは任意選択的に最小効率の変形(アイコン−16またはテキスト−16)を指定し、次いでメッセージ内容を分析し(606)、かつ可能な場合にはより効率的な型に置換する(608)、最適化ツールを有する。換言すると、アプリケーションが全てのテキストにテキスト−16を使用する場合、最適化ツールは各文字を分析して、内容がより高位のビットを使用しているか否かを調べる。否の場合、どれだけのより高位のビット数が未使用であるかに応じて、クライアントは単に、テキスト−7またはテキスト−12を使用するようにチャンクを変更することができる。同じことがアイコンに当てはまる。本発明の例示的実施形態では、メッセージサイズは、占める空間の少ない型変形を選択することによって最適化される。
【0074】
セキュリティ
上述の通り、セキュリティトークンの使用に加えて、ユーザ装置およびサーバ102は、メッセージングサービスの現在の標準と互換可能なフォーマットでの送信を容易にするために、メッセージ(関連がある場合、アイコニックおよびテキストセグメントを含む)を符号化および/または復号することができる。本発明の例示的実施形態に従って、アイコニックメッセージを符号化/復号するプロセス700をさらに図7に示す。メッセージが作成された(702)後、それはその後、本発明の例示的実施形態に従って、SMSおよびHTTPでの安全な送信を確実にするために,URLセーフベース64符号化を使用して(A−Z、a−z、0−9、*−、文字を使用して)さらに符号化される(または「チャネル符号化」される)。URLセーフベース64への符号化は、TLV構造に関係なく、メッセージを6ビット単位でチャンクする(704)ことを含む。本発明の例示的実施形態では、ベース64符号化(706)は、メッセージの内容を一度に6ビットずつ取り出し、これをベース64のURLセーフ変形の文字にマッピングすることによって行なわれる。本発明の例示的実施形態では、ビット単位の長さが6ビットの倍数ではないメッセージは、それらの長さを6の倍数にするために、「0」ビットを右詰めされる(708)。本発明の一部の実施形態では、6ビットのチャンクの値は最高位ビットから始まると解釈されることに留意されたい。したがって「100000」は32であり、「000001」は1である。本発明の一部の例示的実施形態では、例えばメッセージのフォーマットおよび/または受信者および/または送信者を識別するために、少なくとも1つのヘッダがメッセージの内容に付加される。本発明の例示的実施形態では、メッセージを符号化した後、送信される(710)。メッセージの復号は、受信者がそれを読む前のいずれかの時点で行なわれる。任意選択的に、復号は受信者の装置で行なわれる。任意選択的に、復号はサーバ102または102’で行なわれる。
【0075】
例示的使用方法
アイコニック言語ソフトウェアアプリケーションクライアントが初めて実行されるときに、クライアントは任意選択的に、ユーザからニックネームを得、ニックネームおよび装置の型を含む起動/登録メッセージをサーバ102に送信する。本発明の一部の例示的実施形態では、ニックネームは英語の文字である。ユーザ装置の型情報は任意選択的に、インストールされたバージョンから取られる(J2MEの場合、JADファイルから)。本発明の例示的実施形態では、例えばユーザがニックネームを更新したい場合、かつ/またはユーザがSIMを新しい装置に送信したい場合に、この登録メッセージは任意選択的に情報を更新するために再送信される。
【0076】
図8を参照すると、本発明の例示的実施形態に係る使用方法を表わすフローチャート800が示されている。ユーザがユーザ装置でアイコニックメッセージを作成した(802)後、本発明の一部の例示的実施形態に従って、ユーザはメッセージの送信を開始する。ユーザ装置は任意選択的に、メッセージを送信する(804)前に、上述の通りそれを符号化する。本発明の例示的実施形態では、メッセージはサービスプロバイダ104によって受信される(806)。メッセージを受信した(806)後、サービスプロバイダ104は任意選択的にメッセージを構文解析し(808)、特殊なマーク(例えばポート番号)によりメッセージがアイコニックメッセージであることを認識し、さらなる操作のために、サービスプロバイダ104に関連付けられるサーバ102に、または受信者のサービスプロバイダ104’にメッセージを転送する(810)。
【0077】
本発明の一部の例示的実施形態では、サーバ102または102’は受信者を識別し、メッセージの受信後に、メッセージをいかに配信するかを決定するために、ユーザデータベースから受信者関連情報を得る(812)。例えば、メッセージが誰かの電子メールアドレスに送信される場合、本発明の例示的実施形態では、サーバ102は、受信した符号化されたアイコニック言語メッセージを復号し、適切なアイコンを持つ画像ファイルを作成し、SMTPを介して電子メールメッセージを、画像ファイルをこのメッセージに添付して、ターゲット電子メールアドレスに送信する。このようにして、標準電子メールクライアントが、いかなるインストール等も実行する必要なく、アイコニックメッセージを受信することができる。同様に、インスタントメッセージング、例えばICQをサポートするために、サーバは任意選択的に、あたかもメッセージが別のICQクライアントから送信されたかのように、ICQプロトコルを介してメッセージを送信する。
【0078】
本発明の例示的実施形態で、アイコニック言語メッセージがセルラ電話機ユーザ装置に送信される場合、サーバ102は、受信者の装置の型および/またはそれがメッセージを受信するためにどの方法を使用するかを決定しようと試みる(814)。それは例えばCDMA BREW、MIDP、または他の方法とすることができる。本発明の例示的実施形態で、アイコニック言語メッセージを表示することのできない装置(例えばMIDP1装置)を使用している受信者に送信されるアイコニック言語メッセージは、サーバ102の例えば受信者のメッセージ入力ボックスに追加する(816)ことができる。本発明の特定の実施形態では、サーバ102は、通知メッセージ(例えば受信者の装置に送信される通常のSMS)および/または他のアラートを送信することによって、新しいメッセージについて受信者に通知する。受信者は任意選択的に、アイコニック言語メッセージングアプリケーションを起動し、メッセージを読む(820)ためにサーバ102をポーリングする(「プル」モード)ことによって、メッセージをダウンロードする(818)。J2MEを実装した旧世代のユーザ装置は、アプリケーションからSMSを生成するオプションを提供するWMAモジュールが欠如しているかもしれない。そのような場合、クライアントは任意選択的に、サーバとのIP(一般的にHTTPまたはWAP)セッションを開始し、その後メッセージが受信者に伝達される。本発明の例示的実施形態では、受信者の装置がMIDP2をサポートしている場合、サーバ102は任意選択的に、アイコニック言語メッセージを装置の指定ポートに送信する(822)。本発明の一部の例示的実施形態では、アイコニック言語メッセージングアプリケーションは自動的に起動され、受信者は任意選択的に通知を受信し、かつ/または通常のSMSメッセージ(「プッシュ」モード)と同様の仕方でアイコニック言語メッセージを読む(824)。
【0079】
本発明の例示的実施形態では、受信者の装置がアイコニック言語メッセージを表示することができず、かつ/または受信者がユーザ情報データベースに存在しない他の理由がある場合、サーバ102は任意選択的に、サービスプロバイダ104を介して送信者に配信が失敗したことを通知する。本発明の特定の例示的実施形態では、サーバ102は任意選択的に、図3に関連して述べた通り、アイコニック言語メッセージを受信者が容認できるフォーマットに変換し、変換されたメッセージを、サービスプロバイダ104を介して受信者に送信する。代替的に、サーバ102は、受信者に送信するためのメッセージのレンダリング画像を持つWAPページを作成する。任意選択的に、WAPページは様々な一般的スクリーンサイズに適合される。任意選択的に、継続リンクを用いて、レンダリングメッセージを連続ページに分割することができる。本発明の一部の例示的実施形態では、受信者の装置は任意選択的に、UA−Profまたは/およびUAヘッダによってWAPトランザクションプロトコルによって伝達されるそのプロファイルまたはIDによって識別される。本発明の例示的実施形態では、適切なWAPページは、装置のディスプレイおよび/またはブラウジング能力に適合するようにレンダリングされる。WAPページはまた、任意選択的に、クライアントソフトウェアをダウンロードサーバからダウンロードするリンクを含む。WAPページ解決法に代わって、サーバ102は任意選択的に、アイコニック言語メッセージを表示するための適切なユーザ装置を持たないユーザに、特定のウェブ位置で見るために利用できるレンダリングメッセージがあることを通知し、受信者がインターネットに接続されたコンピュータ等の適切な手段を用いてそれを見ることを可能にする。任意選択的に、メッセージはテキストで受信者に送信される。任意選択的に、メッセージは受信者の電子メールアドレスに送信される。
【0080】
本発明の一部の例示的実施形態では、ソフトウェアアプリケーションはユーザ装置にダウンロードされ、サーバ102でソフトウェアアプリケーションを起動させることなく、かつ/またはセキュリティトークン(上述の通り)を受け取ることなく、依然として使用することができる。例えば、ユーザ装置106にダウンロードされインストールされたソフトウェアアプリケーションは必ずしも、機能するためにサーバ102と対話する必要はなく、その場合、アプリケーションは通常通り完全にユーザ装置106上で動作することができる。任意選択的に、ソフトウェアアプリケーションはユーザ装置106にダウンロードされ、インストールされ、そして試験的に試される。本発明の試験的な例示的実施形態では、起動は試験期間が経過した後でのみ行なわれてよい。
【0081】
本発明の一部の例示的実施形態では、装置および方法は、例えば、PCTに従って本願と同時に出願した「Iconic Communication」と称する出願(代理人整理番号524/04983)、およびイスラエル特許庁に本願と同時に出願した「Communication Network System and Method for Using Same」と称する出願(代理人整理番号524/05077)に記載されている通信ネットワークシステム100と共に使用され、それらの開示内容を参照によって本書に援用する。
【0082】
本発明は、例示として提供されるその実施形態の限定されない詳細な説明を使用して説明されており、本発明の範囲を限定しようとするものではない。1つの実施形態に関して記載された特徴および/または工程は、他の実施形態で使用されることができること、および本発明の全ての実施形態が、特定の図面において示されたか、または実施形態のうちの1つに関して記載された特徴および/または工程の全てを有するわけではないことが理解されるべきである。記載された実施形態の変形は、当業者が思いつくであろう。さらに、用語「備える/含む(comprise)」、「含む(include)」、「有する(have)」およびそれらの活用形は、明細書および特許請求の範囲において使用されるとき、「含むが必ずしも限定されない(including but necessarily limited to)」ということを意味するだろう。
【0083】
記載された実施形態のうちいくつかは、発明者によって企図される最良の形態を記載し、それゆえ本発明に必須ではない、実施例として記載される構造、行為、または構造および行為の詳細を含むことができるということに注意されたい。本明細書中に記載される構造および行為は、構造または行為が異なっていても同じ機能を実行する、当該分野において公知の均等物によって置き換えられる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲において使用される要素および限定によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムの構成要素を表わすブロック図である。
【図2】本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムのサーバ装置を表わすブロック図である。
【図3】本発明の例示的実施形態に係る、変換プロセスを表わすフローチャートである。
【図4】本発明の例示的実施形態に係る、MIDP2および幾らかのBREWプロトコルの場合のデータ送信方法を表わすフローチャートである。
【図5】本発明の例示的実施形態に係る、MIDP1および幾らかのBREWプロトコルの場合のデータ送信方法を表わすフローチャートである。
【図6】本発明の例示的実施形態に係る、メッセージサイズ最適化方法を表わすフローチャートである。
【図7】本発明の例示的実施形態に係る、メッセージの符号化方法を表わすフローチャートである。
【図8】本発明の例示的実施形態に係る、通信ネットワークシステムの使用方法を表わすフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ヘッダが付加されたデータの送信に第1通信プロトコルを使用する第1ユーザ装置;
データの送信に前記第1通信プロトコルとは異なる第2通信プロトコルを使用する第2ユーザ装置;および
前記第1ユーザ装置および前記第2ユーザ装置と作動的に連絡しているサーバであって、第1ヘッダおよび第1通信プロトコルと互換可能なデータ内容の少なくとも一部を使用して、第2通信プロトコルと互換可能な第2ヘッダを作成するプロセッサを含むサーバ
を備えた、通信ネットワークシステム。
【請求項2】
前記第1通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gから成る群から選択される、請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
【請求項3】
前記第2通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gから成る群から選択される、請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
【請求項4】
ユーザ装置にインストールされたソフトウェアアプリケーションを起動させることのできるデータの送信に第1通信プロトコルを使用する第1ユーザ装置;
データの受信に第2通信プロトコルを使用する第2ユーザ装置;および
前記第1ユーザ装置および前記第2ユーザ装置と作動的に連絡しているサーバであって、第1通信プロトコルによる少なくともデータヘッダを第2通信プロトコルによるデータヘッダに変換することによって第1通信プロトコルを第2通信プロトコルに変換するプロセッサを含むサーバ
を備えた、通信ネットワークシステム。
【請求項5】
データはSMSメッセージ内に包含される、請求項4に記載の通信ネットワークシステム。
【請求項6】
さらに複数の通信プロトコルを含み、そこから前記第1通信プロトコルおよび前記第2通信プロトコルが選択される、請求項1または4に記載の通信ネットワークシステム。
【請求項7】
前記サーバは複数の通信プロトコルのいずれか1つを、他の複数の通信プロトコルのいずれかに変換する、請求項6に記載の通信ネットワークシステム。
【請求項8】
第1ユーザ装置から第2ユーザ装置にデータを送信するステップであって、前記第1ユーザ装置が前記第2ユーザ装置の第2通信プロトコルとは異なる第1通信プロトコルを使用して成るステップ;
前記第2ユーザ装置の前記第2通信プロトコルを決定するステップ;および
第1通信プロトコルのヘッダおよびデータの少なくとも一部の内容を第2通信プロトコルのヘッダと交換することによって、前記第1通信プロトコルから前記第2ユーザ装置の前記決定された第2通信プロトコルに前記データを変換するステップ
を含む、データを変換する方法。
【請求項9】
前記第1通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gを含む群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2通信プロトコルは、HTTP、TCP/IP、SMS、MMS、IMS、WAP、GSM、CDMA、iDEN、WCDMA、3Gまたは4Gを含む群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
通信ネットワークシステムのユーザを識別するステップ;
前記通信ネットワークシステムの少なくとも1人のユーザから構成されるが全ユーザには満たないユーザグループを作成するステップ;
少なくとも1つのアイコンを前記グループに割り当てるステップ;および
前記少なくとも1つのアイコンを前記ユーザグループに提供するステップ
を含む、アイコニック言語の少なくとも1つのアイコンを通信ネットワークシステムのユーザに提供する方法。
【請求項12】
少なくとも1つのアイコニック言語メッセージを送信するステップ;
少なくとも1つのアイコニック言語メッセージをデータベースに格納するステップ;
前記少なくとも1つのアイコニック言語メッセージを分析するステップ;および
前記分析に基づいて統計を編集するステップ
を含む、アイコニック言語通信ネットワークシステムの統計を編集する方法。
【請求項13】
前記分析ステップは、前記アイコニック言語メッセージ内で少なくとも1つのアイコンの文脈を決定するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分析ステップは、前記アイコニック言語メッセージ内の少なくとも1つのアイコンの使用頻度を決定することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つのメッセージ要素から構成されるメッセージを作成するステップ;
少なくとも1つのメッセージ要素を通信ネットワークシステムによって使用されている容認できるフォーマットで配置するステップ;
前記通信ネットワークシステムによって使用されている少なくとも1つのより効率的なフォーマットの適用可能性について少なくとも1つのメッセージ要素を分析するステップ;および
可能な場合、前記容認できるフォーマットを前記少なくとも1つのより効率的なフォーマットで置換するステップ
を含む、通信ネットワークシステムのメッセージサイズを最適化する方法。
【請求項16】
前記通信ネットワークシステムによって使用されている前記容認できるフォーマットは、アイコン−16またはテキスト−16である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのより効率的なフォーマットは、1文字または1アイコン当たり16ビット未満であるが、1ビットより大きい、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ログファイルを分析してユーザ装置の最も最近のポーリング時間を決定するステップ;
最も最近のポーリング時間と現在の時間との間の時間差を推定するステップ;および
前記推定に基づいてソフトウェアアプリケーションの動作状態を分類するステップ
を含む、ユーザ装置にインストールされたソフトウェアアプリケーションクライアントの動作状態を決定するための方法。
【請求項19】
前記時間差は予め定められた量より大きい場合、動作状態は閉じていると分類される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記時間差が予め定められた量より小さい場合、動作状態は開いていると分類される、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−529325(P2008−529325A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550934(P2007−550934)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【国際出願番号】PCT/IL2006/000062
【国際公開番号】WO2006/075335
【国際公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(507241160)ズランゴー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】