通信端末のコミュニケーション確立方法
【課題】通信相手を特定することが容易な通信端末のコミュニケーション確立方法を提供する。
【解決手段】入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有する。
【解決手段】入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末のコミュニケーション確立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信に対応した通信端末と通信端末との間では、移動体通信網またはWiFi網に代表される通信ネットワークを介したデータ通信が広く行われている。また、近時の通信端末では、通信ネットワークの基地局やアクセスポイントを介することなく、通信端末と通信端末が直接通信を行うピアツーピアモードやアドホックモード等と呼ばれる形態でデータ通信を行うことも可能となっている。
【0003】
通信ネットワークを介して通信端末間でデータを送受信する場合、サーバに登録されたユーザIDまたは通信ネットワーク上における端末のアドレス若しくは回線番号を利用して相手を特定して通信することが一般的である。この場合には、予め相手の通信端末(相手端末)のアドレスまたは回線番号の情報を別途取得した上で通信が行われる。
【0004】
また、通信ネットワークを介することなく端末間で通信を行う場合には、端末のネットワークアダプタに付与されているアドレスにより相手を特定して通信する技術が知られている。例えば、Bluetooth(登録商標)では、通信可能な範囲内にあるBluetooth機器が発信しているMACアドレスおよび機器名称を検出し、検出された中から所望の機器名称(MACアドレス)を指定することにより通信相手を特定し、双方の端末で同じPINコードを入力することでペアリングを行っている。なお、WiFiでは共通のESSIDが設定された端末が同じアドホックネットワークに接続することで相互の通信を実現している。
【0005】
このような技術分野において、特開2001−156787では「無線アドホック通信ネットワークにおける無線局探索方法及び装置」が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−156787公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、移動体通信網やWiFi網を使用する通信では、通信相手のアドレスや回線番号を知らない場合には、相手端末のユーザ等からアドレスや回線番号を教えてもらわなければ通信相手として特定することはできない。また、アドホック通信でも、周囲に存在する通信可能な通信端末から通信相手を特定して接続を確立する操作が煩雑で分かりにくいという問題があった。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、通信相手を特定することが容易な通信端末のコミュニケーション確立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、
前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、
前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、
前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有することを特徴とするコミュニケーション確立方法を提供する。
【0010】
上記構成において、前記通信端末は、通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報とともに、少なくとも自らの情報をサーバに送信することが好適である。また、前記サーバは、通信端末から受信した前記他の通信端末の情報のうちタイムスタンプが所定時間内にあるものを対比して互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定することが好適である。
【0011】
また、前記二台の通信端末は、各々が備える前記近距離通信部により通信を確立する構成としてもよいし、各々が備える前記ネットワーク通信部により通信を確立する構成としてもよい。より具体的には、前記近距離通信部はBluetoothにより通信を行い、前記ネットワーク通信部は移動体通信網またはWiFi網により通信を行構成としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、近距離通信とネットワーク通信との双方に対応した通信端末で、近距離通信機能を利用して互いを見出した通信端末間のコミュニケーションを確立するので、通信相手を特定することが容易な通信端末の通信方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】通信システム200の概略図である。
【図2】通信端末100のハードウェアブロック図である。
【図3】通信端末100の機能ブロック図である。
【図4】ペアリングサーバ161の機能ブロック図である。
【図5】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図6】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図7】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図8】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図9】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図10】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図11】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図12】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施形態について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明にかかるコミュニケーション確立方法を実施する通信システム200の概略図である。図1に示すように通信システム200は、通信端末100a〜100dと、当該通信端末100a〜100dと通信可能な基地局151と、当該基地局151を介して通信端末100a〜100dを相互に通信させる移動体通信網150と、当該移動体通信網150と通信可能に接続されたコンピュータネットワーク160と、移動体通信網150およびコンピュータネットワーク160を介して通信端末100a〜100dと通信可能なペアリングサーバ161とから構成されている。
【0016】
まず、通信端末100a〜100dについて説明する。図2は、通信端末100a〜100dのうちの1つの通信端末100のハードウェアブロック図である。図2に示すように、通信端末100は、Bluetooth(登録商標)技術により通信を行う近距離通信部101、基地局151を介して移動体通信網150に接続して通信を行うネットワーク通信部102、ユーザからの操作を受け付けるキーパッド、ボタン、タッチパネル等の入力部103、CPU等の処理装置である処理部104、GUI(Graphical User Interface)を表示するLCD等の表示部105および所定のプログラムないしデータを記憶する記憶部106から構成されている。
【0017】
ここで、近距離通信部101に使用する通信技術としてはアドレス情報を互いに送受信することで通信相手を認識し、アドホック通信可能なものが好適であり、例えば無線LANのようなBluetooth以外の通信技術であっても構わないし、Zigbee(登録商標)のように短縮アドレスを使用するものであっても良い。
【0018】
また、ネットワーク通信部102に使用する通信技術としては、移動体通信技術、WiMAX等が望ましく、インフラストラクチャーモードの無線LANを適用することも可能である。
【0019】
図3は、本発明にかかるコミュニケーション確立方法における通信端末100の機能ブロック図である。図3に示すように、本実施形態における通信端末100は、主として、入力受け付け部111、アドレス情報取得部112、アドレス情報送信部113、ペアリング情報取得部114、コミュニケーション確立部115という機能ブロックから構成されている。これらの機能ブロックは、通信端末100の記憶部106に格納されたソフトウェアプログラムを処理部104が実行し、これにより上述した各ハードウェア要素の動作を制御することにより仮想的に構成されるものである。
【0020】
入力受け付け部111は、表示部105上にユーザインターフェイスをなし、入力部103から入力を受け付ける機能を実現する。特に、入力受け付け部111は、コミュニケーション確立動作を開始するためのトリガーとなるユーザの入力を受け付けて、一連の処理を開始する動作を行うものである。
【0021】
アドレス情報取得部112は、ユーザが入力受け付け部111に行った入力に応じて近距離通信部101の動作を制御して、その時点で近距離通信部101の通信可能な範囲内で発信されているアドレス情報を取得する。すなわち、例えば近距離通信部101にBluetoothを利用している場合には、近距離通信部101は通信可能なBluetooth機器をサーチし、そのアドレスを取得する。Bluetooth以外の通信技術を利用している場合も同様である。
【0022】
アドレス情報送信部113は、ネットワーク通信部102を制御して、アドレス情報取得部112が取得したアドレス情報を、通信端末100自身の近距離通信部101に付与されているアドレス情報とともにペアリングサーバ161へ送信する。
【0023】
ペアリング情報取得部114は、アドレス情報送信部113が送信した情報に基づいてペアリングサーバ161が特定した通信相手の情報を、ペアリングサーバ161から取得する。
【0024】
コミュニケーション確立部115は、ペアリング情報取得部114がペアリングサーバ161から取得した通信相手の情報に基づいて、近距離通信部101またはネットワーク通信部102を利用して、相手の通信端末(相手端末)とコミュニケーションを確立する。すなわち、例えば近距離通信部101にBluetoothを利用している場合、ペアリング情報取得部114はペアリングサーバ161から通信相手のBTアドレスを取得し、コミュニケーション確立部115は通信端末100と相手端末とをペアリングすることによりコミュニケーションを確立する。
【0025】
なお、図3には通信端末100に搭載される機能ブロックのうち本実施形態に関連性の高いもののみを記載しているが、その他の機能ブロックを搭載することが許容されることは当然のことである。
【0026】
次に、基地局151は通信端末100のネットワーク通信部102と通信することにより、通信端末100を移動体通信網150に接続し、通信端末100に移動体通信網150を利用した通信機能を提供する。
【0027】
また、移動体通信網150は、基地局151が無数に接続された通信ネットワークであって、基地局151に接続した通信端末間の通信を実現する。さらに、移動体通信網150は外部のコンピュータネットワーク160と接続可能に構成されており、これにより携帯端末100はコンピュータネットワークに接続されたコンピュータと通信を行うことが可能である。コンピュータネットワーク160は、例えば複数のコンピュータネットワークがインターネットプロトコルにより接続されたインターネットや所定のLAN、WANとすることができる。
【0028】
ペアリングサーバ161は、上述したコンピュータネットワーク160に接続されたサーバコンピュータであり、そのハードウェア構成は一般のサーバコンピュータと同様であるため図示は省略する。図4は、ペアリングサーバ161の機能ブロック図である。図4に示すように、本実施形態におけるペアリングサーバ161は、主として、アドレス情報受信部162、アドレス情報記憶部163、ペアリング判断部164、ペアリング情報通知部165から構成されている。
【0029】
アドレス情報受信部162は、通信端末100のアドレス情報送信部113が送信したアドレス情報を受信する。アドレス情報受信部162に受信されたアドレス情報はアドレス情報蓄積部163に蓄積される。
【0030】
ペアリング判断部164は、通信端末から送信されてアドレス情報蓄積部163に蓄積されたアドレス情報を、別の通信端末から送信されたアドレス情報と比較して、互いに相手のアドレスを検出している通信端末のペアを特定する。例えばペアリング判断部164は、アドレス受信部162が新たなアドレス情報を受信してアドレス情報蓄積部162に蓄積される度に、蓄積されているアドレス情報と対比することにより通信端末のペアを特定する構成としてもよい。
【0031】
このように本発明では、互いに相手のアドレスを検出可能な位置にあり、ユーザがペアリングする意図のある通信端末のペアを特定してペアリングを行うものであるが、さらに、ペアリングを開始するための操作が所定時間内に行われていることを条件としてもよい。その場合には、各通信端末から送信されたアドレス情報のタイムスタンプをペアリング操作の時間としてペアリングを行うことができる。タイムスタンプについては通信端末側で付加することもできるが、通信経路上でネットワーク上のSNTPサーバ等から取得した時間を付加する構成としてもよい。
【0032】
以下、上述したように構成された通信システム200において、本発明のコミュニケーション確立方法を実施する動作について、図面を参照しながら説明する。図5〜図11はコミュニケーション確立動作の説明図であり、図12は同動作のフローチャートである。
【0033】
ここでは、図1に示すように配された通信端末100a〜100dのうち、互いに近距離に位置している通信端末100aおよび100bをペアリングする動作について述べる。まず、通信端末100aを使用するユーザAおよび通信端末100bを使用するユーザBが、互いに相手の通信端末(相手端末)とペアリングして通信するために各通信端末で所定のアプリケーションを起動し、それぞれの入力部に対して所定の操作を行う(図5参照)。各通信端末は当該操作をユーザのペアリング指示として検出する(ST101、ST121)。
【0034】
上記ユーザの操作に応じて、通信端末100aおよび100bはコミュニケーション確立動作を開始する。まず図6に示すように、通信端末100aは近距離通信部によって通信可能な範囲内にある通信端末100bのアドレス(MACアドレス)を検出し、通信端末100bは同じく通信端末100aのアドレスを検出する。本実施形態の通信端末100a,100bは各々がBluetooth技術により通信を行う近距離通信部101を有しているので、各通信端末はBluetoothのサーチ機能により相手端末のアドレスを検出する(ST102,ST122)。
【0035】
次に、図7に示すように通信端末100a,100bは、検出したアドレスを自己のアドレスとともにペアリングサーバ161へ送信する(ST103,ST123)。ペアリングサーバ161は、アドレス情報受信部162で通信端末100a,100bから送信されたアドレス情報を受信し、受信した情報をアドレス情報記憶部163に格納する(ST111)。
【0036】
ペアリングサーバ161は、図8に示すように受信したアドレス情報を比較して、通信端末100aが通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を検出しており、通信端末100bが通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を検出しており、通信端末100a,100bが互いに自分のアドレスを検出した通信端末のペアであることを特定する(ST112)。
【0037】
ここでの動作は、例えばペアリングサーバ161のアドレス情報受信部162が新たなアドレス情報を受信する度に、ペアリング判断部164がアドレス情報記憶部163に格納されているアドレス情報を検索することにより行うことができる。すなわち、例えば通信端末100aからのアドレス情報が先に届いた場合、ペアリング判断部164はまず通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を含むアドレス情報を検索する。しかし通信端末100bからのアドレス情報は未着なのでペアになる相手端末は特定できない。続いて通信端末100bからのアドレス情報が届くと、ペアリング判断部164は通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を含むアドレス情報を検索し、通信端末100aからのアドレス情報を見出し、両者のアドレス情報が互いに相手のアドレスを含んでいることから通信端末100aおよび100bがペアをなす通信端末であることを特定する。
【0038】
なお、このような動作では、古いアドレス情報によってペアリング判断部164が判断を誤らないように、アドレス情報記憶部163が所定時間内だけアドレス情報を保持することが好適である。ペアリング判断部164がアドレス情報取得から所定時間内のアドレス情報のみを検索対象とする形としても構わない。このようにアドレス情報の時間を利用する際には、通信端末側またはサーバ側でアドレス情報に付したタイムスタンプを利用してもよい。さらに別途NTPサーバから取得した時間情報をタイムスタンプとして利用することもできる。
【0039】
続いて、ペアリングサーバ161は、ペアをなす通信端末のそれぞれに相手端末のアドレスを通知する(ST113)。すなわち、通信端末100aには通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を通知し、通信端末100bには通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を通知する(図9)。
【0040】
ペアリングサーバ161から相手端末のアドレスを通知された通信端末100a,100bは、図10に示すように、それぞれ通知されたアドレス情報により相手端末を特定し、Bluetoothのペアリング処理に準じて開始する(ST104,ST124)。セキュリティを重視する場合には互いにPINコードを入力するペアリング処理を行ってもよいが、セキュリティを重視しない場合はPINコード入力を形式化または省略することも可能である。ただし、後者の場合にはユーザに対してPINコードを利用しないことを警告する必要がある。このようなペアリング処理により図11に示すように通信コネクションが確立され(ST105,ST125)、所望の通信処理が実行される(ST106,ST126)。
【0041】
このような動作によれば、通信相手を特定することが容易な通信端末の通信方法を提供することができる。すなわち、例えば既存するBluetoothのペアリング処理では通信可能なBluetooth端末をサーチした結果のリストからマニュアル操作で相手端末を指定する必要があったが、本発明ではサーチ結果に基づいてペアリングサーバ161が自動的に相手端末を特定するのでマニュアル操作の必要がない。
【0042】
なお、上記実施形態ではペアリングサーバ161で特定した通信端末のペアを近距離通信部101でアドホック通信させる場合を示したが、同様に特定した通信端末のペアをネットワーク通信部102により網経由で通信させることも可能である。ただし、その場合には近距離通信部101のアドレスからネットワーク通信部102で通信するための電話番号やネットワークアドレスを特定する手段を、通信端末100またはペアリングサーバ161に提供する必要がある。そのような手段の提供は、データベースサーバを設ける形で実現してもよいし、各通信端末100がアドレス情報とともに自己の電話番号やネットワークアドレスをペアリングサーバ161に送信し、ペアリングサーバ161が相手端末の電話番号やネットワークアドレスを通信端末100に提供する形とすることも可能である。
【0043】
また、上記実施形態では通信端末100aと通信端末100bが一回の操作でペアリングできた場合の動作を示したが、ペアリングサーバ161が互いに相手のアドレスを検出した通信端末のペアを特定できなかった場合には、ペアリングサーバ161から各通信端末にリトライを要求してユーザに再試行させるようにしてもよい。また、3台以上の通信端末が互いに相手のアドレスを検出しているような場合も、同様にしてペアを特定できるまでユーザに再試行させてもよい。
【0044】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0045】
100,100a,100b…通信端末、101…近距離通信部、102…ネットワーク通信部、103…入力部、104…処理部、105…表示部、106…記憶部、111…入力受け付け部、112…アドレス情報取得部、113…アドレス情報送信部、114…ペアリング情報受信部、115…コミュニケーション確立部、150…移動体通信網、151…基地局、160…コンピュータネットワーク、161…ペアリングサーバ、162…アドレス情報受信部、163…アドレス情報記憶部、164…ペアリング判断部、165…ペアリング情報通知部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末のコミュニケーション確立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信に対応した通信端末と通信端末との間では、移動体通信網またはWiFi網に代表される通信ネットワークを介したデータ通信が広く行われている。また、近時の通信端末では、通信ネットワークの基地局やアクセスポイントを介することなく、通信端末と通信端末が直接通信を行うピアツーピアモードやアドホックモード等と呼ばれる形態でデータ通信を行うことも可能となっている。
【0003】
通信ネットワークを介して通信端末間でデータを送受信する場合、サーバに登録されたユーザIDまたは通信ネットワーク上における端末のアドレス若しくは回線番号を利用して相手を特定して通信することが一般的である。この場合には、予め相手の通信端末(相手端末)のアドレスまたは回線番号の情報を別途取得した上で通信が行われる。
【0004】
また、通信ネットワークを介することなく端末間で通信を行う場合には、端末のネットワークアダプタに付与されているアドレスにより相手を特定して通信する技術が知られている。例えば、Bluetooth(登録商標)では、通信可能な範囲内にあるBluetooth機器が発信しているMACアドレスおよび機器名称を検出し、検出された中から所望の機器名称(MACアドレス)を指定することにより通信相手を特定し、双方の端末で同じPINコードを入力することでペアリングを行っている。なお、WiFiでは共通のESSIDが設定された端末が同じアドホックネットワークに接続することで相互の通信を実現している。
【0005】
このような技術分野において、特開2001−156787では「無線アドホック通信ネットワークにおける無線局探索方法及び装置」が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−156787公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、移動体通信網やWiFi網を使用する通信では、通信相手のアドレスや回線番号を知らない場合には、相手端末のユーザ等からアドレスや回線番号を教えてもらわなければ通信相手として特定することはできない。また、アドホック通信でも、周囲に存在する通信可能な通信端末から通信相手を特定して接続を確立する操作が煩雑で分かりにくいという問題があった。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、通信相手を特定することが容易な通信端末のコミュニケーション確立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、
前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、
前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、
前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有することを特徴とするコミュニケーション確立方法を提供する。
【0010】
上記構成において、前記通信端末は、通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報とともに、少なくとも自らの情報をサーバに送信することが好適である。また、前記サーバは、通信端末から受信した前記他の通信端末の情報のうちタイムスタンプが所定時間内にあるものを対比して互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定することが好適である。
【0011】
また、前記二台の通信端末は、各々が備える前記近距離通信部により通信を確立する構成としてもよいし、各々が備える前記ネットワーク通信部により通信を確立する構成としてもよい。より具体的には、前記近距離通信部はBluetoothにより通信を行い、前記ネットワーク通信部は移動体通信網またはWiFi網により通信を行構成としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、近距離通信とネットワーク通信との双方に対応した通信端末で、近距離通信機能を利用して互いを見出した通信端末間のコミュニケーションを確立するので、通信相手を特定することが容易な通信端末の通信方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】通信システム200の概略図である。
【図2】通信端末100のハードウェアブロック図である。
【図3】通信端末100の機能ブロック図である。
【図4】ペアリングサーバ161の機能ブロック図である。
【図5】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図6】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図7】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図8】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図9】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図10】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図11】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施態様を説明する図である。
【図12】本発明にかかるコミュニケーション確立方法の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明にかかるコミュニケーション確立方法の実施形態について図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明にかかるコミュニケーション確立方法を実施する通信システム200の概略図である。図1に示すように通信システム200は、通信端末100a〜100dと、当該通信端末100a〜100dと通信可能な基地局151と、当該基地局151を介して通信端末100a〜100dを相互に通信させる移動体通信網150と、当該移動体通信網150と通信可能に接続されたコンピュータネットワーク160と、移動体通信網150およびコンピュータネットワーク160を介して通信端末100a〜100dと通信可能なペアリングサーバ161とから構成されている。
【0016】
まず、通信端末100a〜100dについて説明する。図2は、通信端末100a〜100dのうちの1つの通信端末100のハードウェアブロック図である。図2に示すように、通信端末100は、Bluetooth(登録商標)技術により通信を行う近距離通信部101、基地局151を介して移動体通信網150に接続して通信を行うネットワーク通信部102、ユーザからの操作を受け付けるキーパッド、ボタン、タッチパネル等の入力部103、CPU等の処理装置である処理部104、GUI(Graphical User Interface)を表示するLCD等の表示部105および所定のプログラムないしデータを記憶する記憶部106から構成されている。
【0017】
ここで、近距離通信部101に使用する通信技術としてはアドレス情報を互いに送受信することで通信相手を認識し、アドホック通信可能なものが好適であり、例えば無線LANのようなBluetooth以外の通信技術であっても構わないし、Zigbee(登録商標)のように短縮アドレスを使用するものであっても良い。
【0018】
また、ネットワーク通信部102に使用する通信技術としては、移動体通信技術、WiMAX等が望ましく、インフラストラクチャーモードの無線LANを適用することも可能である。
【0019】
図3は、本発明にかかるコミュニケーション確立方法における通信端末100の機能ブロック図である。図3に示すように、本実施形態における通信端末100は、主として、入力受け付け部111、アドレス情報取得部112、アドレス情報送信部113、ペアリング情報取得部114、コミュニケーション確立部115という機能ブロックから構成されている。これらの機能ブロックは、通信端末100の記憶部106に格納されたソフトウェアプログラムを処理部104が実行し、これにより上述した各ハードウェア要素の動作を制御することにより仮想的に構成されるものである。
【0020】
入力受け付け部111は、表示部105上にユーザインターフェイスをなし、入力部103から入力を受け付ける機能を実現する。特に、入力受け付け部111は、コミュニケーション確立動作を開始するためのトリガーとなるユーザの入力を受け付けて、一連の処理を開始する動作を行うものである。
【0021】
アドレス情報取得部112は、ユーザが入力受け付け部111に行った入力に応じて近距離通信部101の動作を制御して、その時点で近距離通信部101の通信可能な範囲内で発信されているアドレス情報を取得する。すなわち、例えば近距離通信部101にBluetoothを利用している場合には、近距離通信部101は通信可能なBluetooth機器をサーチし、そのアドレスを取得する。Bluetooth以外の通信技術を利用している場合も同様である。
【0022】
アドレス情報送信部113は、ネットワーク通信部102を制御して、アドレス情報取得部112が取得したアドレス情報を、通信端末100自身の近距離通信部101に付与されているアドレス情報とともにペアリングサーバ161へ送信する。
【0023】
ペアリング情報取得部114は、アドレス情報送信部113が送信した情報に基づいてペアリングサーバ161が特定した通信相手の情報を、ペアリングサーバ161から取得する。
【0024】
コミュニケーション確立部115は、ペアリング情報取得部114がペアリングサーバ161から取得した通信相手の情報に基づいて、近距離通信部101またはネットワーク通信部102を利用して、相手の通信端末(相手端末)とコミュニケーションを確立する。すなわち、例えば近距離通信部101にBluetoothを利用している場合、ペアリング情報取得部114はペアリングサーバ161から通信相手のBTアドレスを取得し、コミュニケーション確立部115は通信端末100と相手端末とをペアリングすることによりコミュニケーションを確立する。
【0025】
なお、図3には通信端末100に搭載される機能ブロックのうち本実施形態に関連性の高いもののみを記載しているが、その他の機能ブロックを搭載することが許容されることは当然のことである。
【0026】
次に、基地局151は通信端末100のネットワーク通信部102と通信することにより、通信端末100を移動体通信網150に接続し、通信端末100に移動体通信網150を利用した通信機能を提供する。
【0027】
また、移動体通信網150は、基地局151が無数に接続された通信ネットワークであって、基地局151に接続した通信端末間の通信を実現する。さらに、移動体通信網150は外部のコンピュータネットワーク160と接続可能に構成されており、これにより携帯端末100はコンピュータネットワークに接続されたコンピュータと通信を行うことが可能である。コンピュータネットワーク160は、例えば複数のコンピュータネットワークがインターネットプロトコルにより接続されたインターネットや所定のLAN、WANとすることができる。
【0028】
ペアリングサーバ161は、上述したコンピュータネットワーク160に接続されたサーバコンピュータであり、そのハードウェア構成は一般のサーバコンピュータと同様であるため図示は省略する。図4は、ペアリングサーバ161の機能ブロック図である。図4に示すように、本実施形態におけるペアリングサーバ161は、主として、アドレス情報受信部162、アドレス情報記憶部163、ペアリング判断部164、ペアリング情報通知部165から構成されている。
【0029】
アドレス情報受信部162は、通信端末100のアドレス情報送信部113が送信したアドレス情報を受信する。アドレス情報受信部162に受信されたアドレス情報はアドレス情報蓄積部163に蓄積される。
【0030】
ペアリング判断部164は、通信端末から送信されてアドレス情報蓄積部163に蓄積されたアドレス情報を、別の通信端末から送信されたアドレス情報と比較して、互いに相手のアドレスを検出している通信端末のペアを特定する。例えばペアリング判断部164は、アドレス受信部162が新たなアドレス情報を受信してアドレス情報蓄積部162に蓄積される度に、蓄積されているアドレス情報と対比することにより通信端末のペアを特定する構成としてもよい。
【0031】
このように本発明では、互いに相手のアドレスを検出可能な位置にあり、ユーザがペアリングする意図のある通信端末のペアを特定してペアリングを行うものであるが、さらに、ペアリングを開始するための操作が所定時間内に行われていることを条件としてもよい。その場合には、各通信端末から送信されたアドレス情報のタイムスタンプをペアリング操作の時間としてペアリングを行うことができる。タイムスタンプについては通信端末側で付加することもできるが、通信経路上でネットワーク上のSNTPサーバ等から取得した時間を付加する構成としてもよい。
【0032】
以下、上述したように構成された通信システム200において、本発明のコミュニケーション確立方法を実施する動作について、図面を参照しながら説明する。図5〜図11はコミュニケーション確立動作の説明図であり、図12は同動作のフローチャートである。
【0033】
ここでは、図1に示すように配された通信端末100a〜100dのうち、互いに近距離に位置している通信端末100aおよび100bをペアリングする動作について述べる。まず、通信端末100aを使用するユーザAおよび通信端末100bを使用するユーザBが、互いに相手の通信端末(相手端末)とペアリングして通信するために各通信端末で所定のアプリケーションを起動し、それぞれの入力部に対して所定の操作を行う(図5参照)。各通信端末は当該操作をユーザのペアリング指示として検出する(ST101、ST121)。
【0034】
上記ユーザの操作に応じて、通信端末100aおよび100bはコミュニケーション確立動作を開始する。まず図6に示すように、通信端末100aは近距離通信部によって通信可能な範囲内にある通信端末100bのアドレス(MACアドレス)を検出し、通信端末100bは同じく通信端末100aのアドレスを検出する。本実施形態の通信端末100a,100bは各々がBluetooth技術により通信を行う近距離通信部101を有しているので、各通信端末はBluetoothのサーチ機能により相手端末のアドレスを検出する(ST102,ST122)。
【0035】
次に、図7に示すように通信端末100a,100bは、検出したアドレスを自己のアドレスとともにペアリングサーバ161へ送信する(ST103,ST123)。ペアリングサーバ161は、アドレス情報受信部162で通信端末100a,100bから送信されたアドレス情報を受信し、受信した情報をアドレス情報記憶部163に格納する(ST111)。
【0036】
ペアリングサーバ161は、図8に示すように受信したアドレス情報を比較して、通信端末100aが通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を検出しており、通信端末100bが通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を検出しており、通信端末100a,100bが互いに自分のアドレスを検出した通信端末のペアであることを特定する(ST112)。
【0037】
ここでの動作は、例えばペアリングサーバ161のアドレス情報受信部162が新たなアドレス情報を受信する度に、ペアリング判断部164がアドレス情報記憶部163に格納されているアドレス情報を検索することにより行うことができる。すなわち、例えば通信端末100aからのアドレス情報が先に届いた場合、ペアリング判断部164はまず通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を含むアドレス情報を検索する。しかし通信端末100bからのアドレス情報は未着なのでペアになる相手端末は特定できない。続いて通信端末100bからのアドレス情報が届くと、ペアリング判断部164は通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を含むアドレス情報を検索し、通信端末100aからのアドレス情報を見出し、両者のアドレス情報が互いに相手のアドレスを含んでいることから通信端末100aおよび100bがペアをなす通信端末であることを特定する。
【0038】
なお、このような動作では、古いアドレス情報によってペアリング判断部164が判断を誤らないように、アドレス情報記憶部163が所定時間内だけアドレス情報を保持することが好適である。ペアリング判断部164がアドレス情報取得から所定時間内のアドレス情報のみを検索対象とする形としても構わない。このようにアドレス情報の時間を利用する際には、通信端末側またはサーバ側でアドレス情報に付したタイムスタンプを利用してもよい。さらに別途NTPサーバから取得した時間情報をタイムスタンプとして利用することもできる。
【0039】
続いて、ペアリングサーバ161は、ペアをなす通信端末のそれぞれに相手端末のアドレスを通知する(ST113)。すなわち、通信端末100aには通信端末100bのアドレスである22:22:22:22:22:22を通知し、通信端末100bには通信端末100aのアドレスである11:11:11:11:11:11を通知する(図9)。
【0040】
ペアリングサーバ161から相手端末のアドレスを通知された通信端末100a,100bは、図10に示すように、それぞれ通知されたアドレス情報により相手端末を特定し、Bluetoothのペアリング処理に準じて開始する(ST104,ST124)。セキュリティを重視する場合には互いにPINコードを入力するペアリング処理を行ってもよいが、セキュリティを重視しない場合はPINコード入力を形式化または省略することも可能である。ただし、後者の場合にはユーザに対してPINコードを利用しないことを警告する必要がある。このようなペアリング処理により図11に示すように通信コネクションが確立され(ST105,ST125)、所望の通信処理が実行される(ST106,ST126)。
【0041】
このような動作によれば、通信相手を特定することが容易な通信端末の通信方法を提供することができる。すなわち、例えば既存するBluetoothのペアリング処理では通信可能なBluetooth端末をサーチした結果のリストからマニュアル操作で相手端末を指定する必要があったが、本発明ではサーチ結果に基づいてペアリングサーバ161が自動的に相手端末を特定するのでマニュアル操作の必要がない。
【0042】
なお、上記実施形態ではペアリングサーバ161で特定した通信端末のペアを近距離通信部101でアドホック通信させる場合を示したが、同様に特定した通信端末のペアをネットワーク通信部102により網経由で通信させることも可能である。ただし、その場合には近距離通信部101のアドレスからネットワーク通信部102で通信するための電話番号やネットワークアドレスを特定する手段を、通信端末100またはペアリングサーバ161に提供する必要がある。そのような手段の提供は、データベースサーバを設ける形で実現してもよいし、各通信端末100がアドレス情報とともに自己の電話番号やネットワークアドレスをペアリングサーバ161に送信し、ペアリングサーバ161が相手端末の電話番号やネットワークアドレスを通信端末100に提供する形とすることも可能である。
【0043】
また、上記実施形態では通信端末100aと通信端末100bが一回の操作でペアリングできた場合の動作を示したが、ペアリングサーバ161が互いに相手のアドレスを検出した通信端末のペアを特定できなかった場合には、ペアリングサーバ161から各通信端末にリトライを要求してユーザに再試行させるようにしてもよい。また、3台以上の通信端末が互いに相手のアドレスを検出しているような場合も、同様にしてペアを特定できるまでユーザに再試行させてもよい。
【0044】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0045】
100,100a,100b…通信端末、101…近距離通信部、102…ネットワーク通信部、103…入力部、104…処理部、105…表示部、106…記憶部、111…入力受け付け部、112…アドレス情報取得部、113…アドレス情報送信部、114…ペアリング情報受信部、115…コミュニケーション確立部、150…移動体通信網、151…基地局、160…コンピュータネットワーク、161…ペアリングサーバ、162…アドレス情報受信部、163…アドレス情報記憶部、164…ペアリング判断部、165…ペアリング情報通知部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、
前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、
前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、
前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有することを特徴とするコミュニケーション確立方法。
【請求項2】
前記通信端末は、通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報とともに、少なくとも自らの情報をサーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項3】
前記サーバは、通信端末から受信した前記他の通信端末の情報のうちタイムスタンプが所定時間内にあるものを対比して互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項4】
前記二台の通信端末は、各々が備える前記近距離通信部により通信を確立することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項5】
前記二台の通信端末は、各々が備える前記ネットワーク通信部により通信を確立することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項6】
前記近距離通信部はBluetooth(登録商標)により通信を行い、前記ネットワーク通信部は移動体通信網またはWiFi網により通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項1】
入力部、近距離通信部およびネットワーク通信部を備えた通信端末間のコミュニケーションを確立する方法であって、
前記通信端末が、前記入力部でユーザの操作を受け付けたことに応じて、その時点で前記近距離通信部が通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報をネットワーク通信部を介してサーバに送信するステップと、
前記サーバが、複数の通信端末から受信した前記他の通信端末の情報を対比することにより、互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定し、特定された各通信端末に通信可能な相手の情報を提供するステップと、
前記サーバから提供された前記通信可能な相手の情報に基づいて、前記二台の通信端末が通信を確立するステップとを有することを特徴とするコミュニケーション確立方法。
【請求項2】
前記通信端末は、通信可能な範囲内に存在する他の通信端末の情報とともに、少なくとも自らの情報をサーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項3】
前記サーバは、通信端末から受信した前記他の通信端末の情報のうちタイムスタンプが所定時間内にあるものを対比して互いに通信可能な状態にある二台の通信端末を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項4】
前記二台の通信端末は、各々が備える前記近距離通信部により通信を確立することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項5】
前記二台の通信端末は、各々が備える前記ネットワーク通信部により通信を確立することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【請求項6】
前記近距離通信部はBluetooth(登録商標)により通信を行い、前記ネットワーク通信部は移動体通信網またはWiFi網により通信を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコミュニケーション確立方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−15964(P2012−15964A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153233(P2010−153233)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(394020376)ガイアホールディングス株式会社 (51)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【出願人】(394020376)ガイアホールディングス株式会社 (51)
【Fターム(参考)】
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