通信端末機
【課題】内蔵アンテナの点検が容易であり、然も内蔵アンテナに高い性能が得られる通信端末機を提供する。
【解決手段】本発明に係る通信端末機においては、筐体1の内部に内蔵アンテナ4が収容され、該筐体1は、フロントキャビネット12とバックキャビネット13とを互いに接合すると共に、バックキャビネット13の背面には電池蓋16を着脱可能に取り付けて構成されている。そして、バックキャビネット13の背面にはアンテナ設置部が凹設され、該アンテナ設置部に内蔵アンテナ4が設置され、該内蔵アンテナ4は電池蓋16によって覆われている。
【解決手段】本発明に係る通信端末機においては、筐体1の内部に内蔵アンテナ4が収容され、該筐体1は、フロントキャビネット12とバックキャビネット13とを互いに接合すると共に、バックキャビネット13の背面には電池蓋16を着脱可能に取り付けて構成されている。そして、バックキャビネット13の背面にはアンテナ設置部が凹設され、該アンテナ設置部に内蔵アンテナ4が設置され、該内蔵アンテナ4は電池蓋16によって覆われている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の通信端末機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機においては、基地局との通信のために内蔵アンテナを具えており、内蔵アンテナは、筐体の内部に収容されている(特許文献1等)。
内蔵アンテナを具えた携帯電話機において、内蔵アンテナの点検時には、筐体を構成するバックキャビネットを分解し、更に1或いは複数の部品を取り外すことによって、内蔵アンテナを露出させ、必要に応じて内蔵アンテナを取り外す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−187361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯電話機においては、内蔵アンテナの点検時に、バックキャビネットを含む複数の部品を取り外す必要があった。
又、携帯電話機の小型化のためには、内蔵アンテナを出来るだけ小型化する必要があり、これに伴って内蔵アンテナの表面積が縮小して、アンテナ性能の更なる改善が困難であった。
【0005】
そこで本発明の目的は、内蔵アンテナの点検が容易であり、然も内蔵アンテナに高い性能が得られる通信端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信端末機においては、筐体(1)の内部に内蔵アンテナ(4)が収容され、該筐体(1)は、フロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とを互いに接合すると共に、バックキャビネット(13)の背面には電池蓋(16)を着脱可能に取り付けて構成されている。
そして、前記筐体(1)を構成するバックキャビネット(13)の背面にはアンテナ設置部(15)が凹設され、該アンテナ設置部(15)に内蔵アンテナ(4)が設置され、該内蔵アンテナ(4)は前記電池蓋(16)によって覆われている。
【0007】
具体的には、内蔵アンテナ(4)は、合成樹脂製のベース(41)の表面に金属板(42)を敷設して構成されている。
【0008】
上記通信端末機によれば、筐体(1)のバックキャビネット(13)から電池蓋(16)を取り外すことによって、内蔵アンテナ(4)が露出する。従って、バックキャビネット(13)を分解することなく、内蔵アンテナ(4)の点検が可能である。
又、内蔵アンテナ(4)は、バックキャビネット(13)の背面側に設置されており、電池蓋(16)によって覆われているに過ぎないので、バックキャビネット(13)の内面側に内蔵アンテナ(4)を設置した場合と比較して、内蔵アンテナ(4)の表面積を拡大することが出来る。これによって、アンテナ性能が向上する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る通信端末機によれば、内蔵アンテナの点検が容易であり、然も内蔵アンテナに高い性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施形態であるスライド式通信端末機の閉じた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、該スライド式通信端末機の閉じた状態を裏返して示す斜視図である。
【図3】図3は、該スライド式通信端末機の開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、該スライド式通信端末機の開いた状態を裏返して示す斜視図である。
【図5】図5は、該スライド式通信端末機において第1筐体から電池蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、更に第1筐体から内蔵アンテナを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、更に第1筐体からバックキャビネットと電池を取り外した状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明におけるバックキャビネットと内蔵アンテナの位置関係を説明する斜視図である。
【図9】図9は、同上の平面図(a)とA−A線に沿う断面図(b)である。
【図10】図10は、従来におけるバックキャビネットと内蔵アンテナの位置関係を説明する斜視図である。
【図11】図11は、同上の平面図(a)とA−A線に沿う断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明をスライド式通信端末機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明の一実施形態であるスライド式通信端末機は、図1〜図4に示す如く、第1筐体(1)と第2筐体(2)とを互いにスライド可能に連結して構成され、図3の如く第1筐体(1)の表面には複数の操作キー(11)が配備されると共に、図1の如く第2筐体(2)の表面には画面(21)が配備されている。
又、図2の如く、第1筐体(1)の背面には、撮影窓(44)が設けられると共に、放音孔(17)が開設されている。
【0012】
第1筐体(1)は、図5〜図7に示す如く、それぞれ合成樹脂製のフロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とを互いに接合すると共に、バックキャビネット(13)の背面には、合成樹脂製の電池蓋(16)を着脱可能に取り付けて構成されている。
【0013】
図7の如く、フロントキャビネット(12)の内面には、回路基板(51)を具えた基板アセンブリ(5)が設置されると共に、カメラ(43)が配備されている。
バックキャビネット(13)は、フロントキャビネット(12)と同一の大きさに形成され、中央部に開口(14)を有し、該開口(14)の一方の側部には、底壁(15a)と立上り壁(15b)によってアンテナ設置部(15)が凹設され、他方の側部には、フロントキャビネット(12)上のカメラ(43)と対向する位置に、透明樹脂板からなる撮影窓(44)が配備されている。
【0014】
これによって、第1筐体(1)の内部には、基板アセンブリ(5)上に、バックキャビネット(13)の開口(14)の内周面によって包囲された電池収容室が形成され、該電池収容室に電池(10)が収容される。
又、バックキャビネット(13)のアンテナ設置部(15)には、内蔵アンテナ(4)が設置される。
斯くして、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)は、電池収容室を挟んで両側(第1筐体の両端部)に配置され、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)の間に大きな距離が設けられると共に、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)の間には、アンテナ設置部(15)を形成する立上り壁(15b)が介在することになる(図9(b)参照)。
【0015】
内蔵アンテナ(4)は、合成樹脂製のベース(41)の表面に金属板(42)を敷設して構成されており、該ベース(41)には、スピーカ(40)が取り付けられている。
内蔵アンテナ(4)は、アンテナ設置部(15)に設置された状態で、複数本のビスを用いてバックキャビネット(13)に締結され、この状態で、回路基板(51)上に設けられた給電端子(52)(52)と接続されることになる。
【0016】
電池蓋(16)は、バックキャビネット(13)の全体を覆う外形を有し、内蔵アンテナ(4)上のスピーカ(40)と対向する位置に、複数の放音孔(17)が開設されると共に、バックキャビネット(13)上の撮影窓(44)と対向する位置に、円形の開口(18)が形成されている。
【0017】
尚、フロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とは複数本のビスによって互いに締結され、バックキャビネット(13)と電池蓋(16)とは複数のフック爪によって互いに係脱可能に係止される。
【0018】
上記スライド式通信端末機によれば、図1及び図2に示す閉じ状態で、鞄等に入れて携帯が可能であると共に、前記内蔵アンテナ(4)を利用した通信によって通話が可能である。又、前記スピーカ(40)を鳴動させることによって、放音孔(17)を通じて音声を出力させたり、前記カメラ(43)を動作させることによって、撮影窓(44)を通じて撮影を行なうことが可能である。
一方、図3及び図4に示す開き状態では、操作キー(11)の操作によってデータを入力しつつ、画面(21)に入力データを表示させたり、受信した情報を表示させたりすることが出来る。
【0019】
上記スライド式通信端末機においては、バックキャビネット(13)の背面側に内蔵アンテナ(4)が設置されているので、バックキャビネット(13)から電池蓋(16)を取り外すことによって、図5の如く内蔵アンテナ(4)が露出する。
従って、バックキャビネット(13)を分解することなく、内蔵アンテナ(4)を露出させて、回路基板(51)と接続された状態での内蔵アンテナ(4)の点検を行なうことが出来る。
又、バックキャビネット(13)を分解することなく、バックキャビネット(13)から内蔵アンテナ(4)を取り外すことによって、回路基板(51)と切り離された状態での内蔵アンテナ(4)の点検を行なうことが出来る。
【0020】
更に、上記スライド式通信端末機においては、図8及び図9に示す様に、バックキャビネット(13)の背面に設けたアンテナ設置部(15)に内蔵アンテナ(4)が設置されているので、図10及び図11に示す様にバックキャビネット(9)の内面側に内蔵アンテナ(91)が設置されている場合と比較して、内蔵アンテナ(4)の表面積を拡大することが出来る。
【0021】
尚、図8〜図11には、便宜上、電池収容室を形成するための開口を有しない単純化したバックキャビネットを示しており、図8及び図10においては、内蔵アンテナの表面領域をハッチングで表わしている。
【0022】
上記スライド式通信端末機によれば、内蔵アンテナ(4)の表面積の拡大によって、図7に示す金属板(42)をより大きな外形に形成して、アンテナ性能を向上させることが出来る。
【0023】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。又、本発明は、スライド式通信端末機に限らず、単一の筐体を具えた通信端末機に実施することも可能である。
【符号の説明】
【0024】
(1) 第1筐体
(2) 第2筐体
(10) 電池
(12) フロントキャビネット
(13) バックキャビネット
(14) 開口
(15) アンテナ設置部
(16) 電池蓋
(4) 内蔵アンテナ
(41) ベース
(42) 金属板
(43) カメラ
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の通信端末機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機においては、基地局との通信のために内蔵アンテナを具えており、内蔵アンテナは、筐体の内部に収容されている(特許文献1等)。
内蔵アンテナを具えた携帯電話機において、内蔵アンテナの点検時には、筐体を構成するバックキャビネットを分解し、更に1或いは複数の部品を取り外すことによって、内蔵アンテナを露出させ、必要に応じて内蔵アンテナを取り外す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−187361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯電話機においては、内蔵アンテナの点検時に、バックキャビネットを含む複数の部品を取り外す必要があった。
又、携帯電話機の小型化のためには、内蔵アンテナを出来るだけ小型化する必要があり、これに伴って内蔵アンテナの表面積が縮小して、アンテナ性能の更なる改善が困難であった。
【0005】
そこで本発明の目的は、内蔵アンテナの点検が容易であり、然も内蔵アンテナに高い性能が得られる通信端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信端末機においては、筐体(1)の内部に内蔵アンテナ(4)が収容され、該筐体(1)は、フロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とを互いに接合すると共に、バックキャビネット(13)の背面には電池蓋(16)を着脱可能に取り付けて構成されている。
そして、前記筐体(1)を構成するバックキャビネット(13)の背面にはアンテナ設置部(15)が凹設され、該アンテナ設置部(15)に内蔵アンテナ(4)が設置され、該内蔵アンテナ(4)は前記電池蓋(16)によって覆われている。
【0007】
具体的には、内蔵アンテナ(4)は、合成樹脂製のベース(41)の表面に金属板(42)を敷設して構成されている。
【0008】
上記通信端末機によれば、筐体(1)のバックキャビネット(13)から電池蓋(16)を取り外すことによって、内蔵アンテナ(4)が露出する。従って、バックキャビネット(13)を分解することなく、内蔵アンテナ(4)の点検が可能である。
又、内蔵アンテナ(4)は、バックキャビネット(13)の背面側に設置されており、電池蓋(16)によって覆われているに過ぎないので、バックキャビネット(13)の内面側に内蔵アンテナ(4)を設置した場合と比較して、内蔵アンテナ(4)の表面積を拡大することが出来る。これによって、アンテナ性能が向上する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る通信端末機によれば、内蔵アンテナの点検が容易であり、然も内蔵アンテナに高い性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施形態であるスライド式通信端末機の閉じた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、該スライド式通信端末機の閉じた状態を裏返して示す斜視図である。
【図3】図3は、該スライド式通信端末機の開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、該スライド式通信端末機の開いた状態を裏返して示す斜視図である。
【図5】図5は、該スライド式通信端末機において第1筐体から電池蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、更に第1筐体から内蔵アンテナを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、更に第1筐体からバックキャビネットと電池を取り外した状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明におけるバックキャビネットと内蔵アンテナの位置関係を説明する斜視図である。
【図9】図9は、同上の平面図(a)とA−A線に沿う断面図(b)である。
【図10】図10は、従来におけるバックキャビネットと内蔵アンテナの位置関係を説明する斜視図である。
【図11】図11は、同上の平面図(a)とA−A線に沿う断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明をスライド式通信端末機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明の一実施形態であるスライド式通信端末機は、図1〜図4に示す如く、第1筐体(1)と第2筐体(2)とを互いにスライド可能に連結して構成され、図3の如く第1筐体(1)の表面には複数の操作キー(11)が配備されると共に、図1の如く第2筐体(2)の表面には画面(21)が配備されている。
又、図2の如く、第1筐体(1)の背面には、撮影窓(44)が設けられると共に、放音孔(17)が開設されている。
【0012】
第1筐体(1)は、図5〜図7に示す如く、それぞれ合成樹脂製のフロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とを互いに接合すると共に、バックキャビネット(13)の背面には、合成樹脂製の電池蓋(16)を着脱可能に取り付けて構成されている。
【0013】
図7の如く、フロントキャビネット(12)の内面には、回路基板(51)を具えた基板アセンブリ(5)が設置されると共に、カメラ(43)が配備されている。
バックキャビネット(13)は、フロントキャビネット(12)と同一の大きさに形成され、中央部に開口(14)を有し、該開口(14)の一方の側部には、底壁(15a)と立上り壁(15b)によってアンテナ設置部(15)が凹設され、他方の側部には、フロントキャビネット(12)上のカメラ(43)と対向する位置に、透明樹脂板からなる撮影窓(44)が配備されている。
【0014】
これによって、第1筐体(1)の内部には、基板アセンブリ(5)上に、バックキャビネット(13)の開口(14)の内周面によって包囲された電池収容室が形成され、該電池収容室に電池(10)が収容される。
又、バックキャビネット(13)のアンテナ設置部(15)には、内蔵アンテナ(4)が設置される。
斯くして、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)は、電池収容室を挟んで両側(第1筐体の両端部)に配置され、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)の間に大きな距離が設けられると共に、カメラ(43)と内蔵アンテナ(4)の間には、アンテナ設置部(15)を形成する立上り壁(15b)が介在することになる(図9(b)参照)。
【0015】
内蔵アンテナ(4)は、合成樹脂製のベース(41)の表面に金属板(42)を敷設して構成されており、該ベース(41)には、スピーカ(40)が取り付けられている。
内蔵アンテナ(4)は、アンテナ設置部(15)に設置された状態で、複数本のビスを用いてバックキャビネット(13)に締結され、この状態で、回路基板(51)上に設けられた給電端子(52)(52)と接続されることになる。
【0016】
電池蓋(16)は、バックキャビネット(13)の全体を覆う外形を有し、内蔵アンテナ(4)上のスピーカ(40)と対向する位置に、複数の放音孔(17)が開設されると共に、バックキャビネット(13)上の撮影窓(44)と対向する位置に、円形の開口(18)が形成されている。
【0017】
尚、フロントキャビネット(12)とバックキャビネット(13)とは複数本のビスによって互いに締結され、バックキャビネット(13)と電池蓋(16)とは複数のフック爪によって互いに係脱可能に係止される。
【0018】
上記スライド式通信端末機によれば、図1及び図2に示す閉じ状態で、鞄等に入れて携帯が可能であると共に、前記内蔵アンテナ(4)を利用した通信によって通話が可能である。又、前記スピーカ(40)を鳴動させることによって、放音孔(17)を通じて音声を出力させたり、前記カメラ(43)を動作させることによって、撮影窓(44)を通じて撮影を行なうことが可能である。
一方、図3及び図4に示す開き状態では、操作キー(11)の操作によってデータを入力しつつ、画面(21)に入力データを表示させたり、受信した情報を表示させたりすることが出来る。
【0019】
上記スライド式通信端末機においては、バックキャビネット(13)の背面側に内蔵アンテナ(4)が設置されているので、バックキャビネット(13)から電池蓋(16)を取り外すことによって、図5の如く内蔵アンテナ(4)が露出する。
従って、バックキャビネット(13)を分解することなく、内蔵アンテナ(4)を露出させて、回路基板(51)と接続された状態での内蔵アンテナ(4)の点検を行なうことが出来る。
又、バックキャビネット(13)を分解することなく、バックキャビネット(13)から内蔵アンテナ(4)を取り外すことによって、回路基板(51)と切り離された状態での内蔵アンテナ(4)の点検を行なうことが出来る。
【0020】
更に、上記スライド式通信端末機においては、図8及び図9に示す様に、バックキャビネット(13)の背面に設けたアンテナ設置部(15)に内蔵アンテナ(4)が設置されているので、図10及び図11に示す様にバックキャビネット(9)の内面側に内蔵アンテナ(91)が設置されている場合と比較して、内蔵アンテナ(4)の表面積を拡大することが出来る。
【0021】
尚、図8〜図11には、便宜上、電池収容室を形成するための開口を有しない単純化したバックキャビネットを示しており、図8及び図10においては、内蔵アンテナの表面領域をハッチングで表わしている。
【0022】
上記スライド式通信端末機によれば、内蔵アンテナ(4)の表面積の拡大によって、図7に示す金属板(42)をより大きな外形に形成して、アンテナ性能を向上させることが出来る。
【0023】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。又、本発明は、スライド式通信端末機に限らず、単一の筐体を具えた通信端末機に実施することも可能である。
【符号の説明】
【0024】
(1) 第1筐体
(2) 第2筐体
(10) 電池
(12) フロントキャビネット
(13) バックキャビネット
(14) 開口
(15) アンテナ設置部
(16) 電池蓋
(4) 内蔵アンテナ
(41) ベース
(42) 金属板
(43) カメラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の内部に内蔵アンテナが収容され、該筐体は、フロントキャビネットとバックキャビネットとを互いに接合すると共に、バックキャビネットの背面には電池蓋を着脱可能に取り付けて構成されている通信端末機において、前記筐体を構成するバックキャビネットの背面にはアンテナ設置部が凹設され、該アンテナ設置部に内蔵アンテナが設置され、該内蔵アンテナは前記電池蓋によって覆われていることを特徴とする通信端末機。
【請求項2】
前記内蔵アンテナは、合成樹脂製のベースの表面に金属板を敷設して構成されている請求項1に記載の通信端末機。
【請求項3】
前記内蔵アンテナのベースには、スピーカが取り付けられている請求項2に記載の通信端末機。
【請求項4】
前記筐体を構成するバックキャビネットの中央部には開口が形成され、該筐体には、バックキャビネットの開口の内周面によって包囲された電池収容室が形成され、該電池収容室は前記電池蓋によって覆われている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の通信端末機。
【請求項1】
筐体の内部に内蔵アンテナが収容され、該筐体は、フロントキャビネットとバックキャビネットとを互いに接合すると共に、バックキャビネットの背面には電池蓋を着脱可能に取り付けて構成されている通信端末機において、前記筐体を構成するバックキャビネットの背面にはアンテナ設置部が凹設され、該アンテナ設置部に内蔵アンテナが設置され、該内蔵アンテナは前記電池蓋によって覆われていることを特徴とする通信端末機。
【請求項2】
前記内蔵アンテナは、合成樹脂製のベースの表面に金属板を敷設して構成されている請求項1に記載の通信端末機。
【請求項3】
前記内蔵アンテナのベースには、スピーカが取り付けられている請求項2に記載の通信端末機。
【請求項4】
前記筐体を構成するバックキャビネットの中央部には開口が形成され、該筐体には、バックキャビネットの開口の内周面によって包囲された電池収容室が形成され、該電池収容室は前記電池蓋によって覆われている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の通信端末機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−231280(P2012−231280A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98048(P2011−98048)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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