説明

通信端末装置

【課題】
予め設定された登録条件を満たす発信元にかかる発信電話番号のみを宛先情報として登録することにより、通信端末装置が保有する記憶領域を効率的に活用することが可能な通信端末装置を提供する。
【解決手段】
相手先の宛先を第1の宛先情報として記憶する登録情報記憶領域と、発信元情報から発信元を特定する情報を解析する発信元解析部と、発信元を特定する情報が登録情報記憶領域に記憶された第1の宛先情報に存在するか否かを判定する登録情報解析部と、登録条件を登録条件情報として記憶する登録条件記憶領域と、電話帳情報を取得し、発信元を特定する情報が電話帳情報に存在するか否かを判定する電話帳検索部と、電話張情報から第2の宛先情報を抽出する宛先情報解析部と、登録条件を参照し、第2の宛先情報を記憶させるか否かを判定する登録判定部と、第2の宛先情報を記憶させる宛先登録部とを備えた通信端末装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、情報の発信元が使用した電話回線の電話番号(以下、発信電話番号と称する)を応答前の呼び出し時にユーザに対して通知する通信端末装置において、ユーザが面倒な設定作業を行うことなく通信端末装置を活用することができるように、発信電話番号を受信すると、当該発信電話番号に対応する宛先名称データを自己が保持する宛先名称データベースから取得し、発信電話番号と当該発信電話番号に対応付けられた宛先名称データとを宛先情報として登録する通信端末装置があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−78734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術にかかる通信端末装置は、受信した発信電話番号を区別することなく、当該発信電話番号を宛先名称データと対応付けて宛先情報として登録する。したがって、例えば、通信端末装置が保有している宛先情報を登録するための記憶装置の記憶容量が限界に達した場合、宛先情報を追加登録するときには、既に登録済みの宛先情報の中で不要な宛先情報を削除して登録に要する記憶領域を確保する必要があり、この操作はユーザにとって煩わしいものであった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものでり、本発明の課題は、予め設定された登録条件を満たす発信元にかかる発信電話番号のみを宛先情報として登録することにより、通信端末装置が保有する記憶領域を効率的に活用することが可能な通信端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる通信端末装置は、受信した情報から発信元情報を取得する通信端末装置であって、情報送信の相手先の宛先を第1の宛先情報として記憶する登録情報記憶領域と、発信元情報から発信元を特定する情報を解析する発信元解析部と、発信元解析部により解析された発信元を特定する情報が登録情報記憶領域に記憶された第1の宛先情報に存在するか否かを判定する登録情報解析部と、登録情報記憶領域に記憶するための登録条件を登録条件情報として記憶する登録条件記憶領域と、外部情報提供装置が備える記憶領域に記憶された電話帳情報を取得し、発信元を特定する情報が電話帳情報に存在するか否かを判定する電話帳検索部と、電話張検索部が判定した判定結果に基づき、電話張情報から第2の宛先情報を抽出する宛先情報解析部と、登録条件記憶領域に記憶された登録条件を参照し、宛先情報解析部により抽出された第2の宛先情報を登録情報記憶領域に記憶させるか否かを判定する登録判定部と、登録判定部が判定した判定結果に基づき、第2の宛先情報を登録情報記憶領域に記憶させる宛先登録部とを備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明にかかる通信端末装置は、通信元情報を受信する受信部と、宛先を宛先情報として記憶する登録情報記憶領域と、受信部が受信した発信元情報が登録情報記憶領域に記憶されているか否かを判定する登録情報解析部と、受信部が受信した発信元情報に基づき、外部端末装置の記憶領域に宛先情報が記憶されているか否かを検索する検索部と、検索部で検索した宛先情報を登録情報記憶領域に記憶させる登録部とを有し、登録情報解析部が登録情報記憶領域に宛先情報が記憶されていないと判断した場合、登録部は宛先情報を登録情報記憶領域に記憶させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、予め設定された登録条件を満たす発信元にかかる発信電話番号のみが宛先情報として登録されることになり、通信端末装置が保有する記憶領域を効率的に活用することが可能な通信端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態にかかる通信システムの構成例を説明する図である。
【図2】宛先情報を説明する図である。
【図3】登録条件情報を説明する図である。
【図4】発信元情報を説明する図である。
【図5】宛先登録情報を説明する図である。
【図6】第1の実施形態にかかる動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】宛先情報を説明する図である。
【図8】変形例にかかる通信システムの構成例を説明する図である。
【図9】変形例にかかる動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2の実施形態にかかる通信システムの構成例を説明する図である。
【図11】宛先情報を説明する図である。
【図12】登録条件情報を説明する図である。
【図13】通知宛先情報を説明する図である。
【図14】発信元情報を説明する図である。
【図15】宛先登録情報を説明する図である。
【図16】電子メール本文内容を説明する図である。
【図17】第2の実施形態にかかる動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】発信元情報を説明する図である。
【図19】宛先情報を説明する図である。
【図20】宛先情報を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0011】
[第1の実施形態]
【0012】
図1は、本実施形態にかかる通信システムの構成例の一例を説明する図であり、主に通信端末装置110の機能構成を説明する機能ブロック図である。
【0013】
第1の実施形態においては、本発明を適用した通信端末装置110に対して、PBX(Private Branch eXchange)、又はPSTN(Public Switched Telephone Network)を介して図示せぬ外部端末装置と、ネットワーク100、及びネットワーク120を介してWebサーバー130と、が接続されることにより構築された通信システムについて説明する。本実施形態にかかる通信システムにおいて、通信端末装置110は、例えば、ファクシミリ装置等の図示せぬ外部端末装置から送信された通信データを受信可能であると共に、Webサーバー130とデータの授受を行うことができる。
【0014】
まず、通信端末装置110について説明する。通信端末装置110は、CPU(Central Processing Unit)111と、操作/表示部112と、画像読取部113と、画像印刷部114と、モデム115と、NCU(Network Control Unit)116と、RAM(Random Access Memory)117と、ROM(Read Only Memory)118と、通信制御部119と、システムバス1110とを備える。
【0015】
CPU111は中央演算処理装置であり、マイクロプロセッサ等から構成される。CPU111は、システムバス1110を介して接続されている各デバイスやROM118に格納されているプログラムを統括的に制御し、通信端末装置110全体を制御する。
【0016】
操作/表示部112は、例えば、タッチパネル等の図示せぬ情報入力手段と、液晶ディスプレイ等の図示せぬ情報表示手段と、を備え、情報入力手段を介してユーザにより入力された情報の受付けや、情報表示手段を介して通信端末装置110の動作状況、又は各種情報の表示を行う。
【0017】
画像読取部113は、例えば、図示せぬCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備え、ユーザによりセットされた原稿上の画像を読取り、読取った画像に基づく画像データを生成する。
【0018】
画像印刷部114は、例えば、図示せぬ電子写真方式等の印刷エンジンを備え、画像読取部113が生成した画像データや、外部から入力された画像データに基づき記録媒体上に画像を印刷する。
【0019】
モデム115は変復調装置であり、例えば、ファクシミリ伝送制御手段によるバイナリコードや画像データを変復調し、外部端末装置としての相手先のファクシミリ装置間において通信データを交換する。
【0020】
NCU116は網制御装置であり、モデム115と、PBX、又はPSTNとの接続/開放を制御する。
【0021】
RAM117は、例えば、CPU111がプログラムの実行に必要な情報や、画像読取部113が生成した画像データ等を一時的に格納するための揮発性の記憶装置である。
【0022】
ROM118は、CPU111が実行するプログラムを格納するための不揮発性の記憶装置である。
【0023】
通信制御部119は、ネットワーク100を介した双方向のデータ通信を制御する。
【0024】
システムバス1110は、CPU111と上記各デバイスとを接続する電気信号線である。
【0025】
次に、ROM118に形成される記憶領域、及び格納されるプログラムについて説明する。ROM118は、登録情報記憶領域1181と、登録条件記憶領域1182と、発信元解析部1183と、登録情報解析部1184と、電話帳検索部1185と、宛先情報解析部1186と、登録判定部1187と、宛先登録部1188とを備える。
【0026】
登録情報記憶領域1181は、通信端末装置110が保有している宛先情報を記憶する記憶領域である。なお、図2に示すように、第1の宛先情報としての宛先情報300は、登録番号301、名称302、電話番号303、及び住所304の4項目の情報から構成されており、名称、電話番号、及び住所のそれぞれの情報は登録番号に対してテーブル形式で対応付けられている。そして、宛先情報300は、操作/表示部113を介してユーザにより編集することが可能である。
【0027】
登録条件記憶領域1182は、宛先情報300を上記登録情報記憶領域1181に記憶させることが可能か否かの判定条件である登録条件情報を記憶する記憶領域である。なお、図3に示すように、登録条件情報400は、上記判定条件としての登録条件パラメータを備える。本実施形態にかかる登録条件パラメータは、後述する宛先情報解析部1186により抽出された宛先登録情報の名称中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれる場合に、当該宛先登録情報の記憶内容は宛先情報として登録情報記憶領域1181に記憶させることが可能であると判定するために、登録判定部1187が参照するパラメータである。そして、登録条件情報400は、操作/表示部113を介してユーザにより編集することが可能である。
【0028】
発信元解析部1183は、通信端末装置110がNCU116を介して受信した発信元情報から発信電話番号を解析して取得するプログラムである。なお、図4に示すように、発信元情報500は、相手先の電話回線上の番号である発信元電話番号501を備えており、発信元解析部1183は、受信した発信元情報500を解析することで、発信元電話番号501を取得する。
【0029】
登録情報解析部1184は、発信元解析部1183が取得した発信元電話番号501に基づき、登録情報記憶領域1181に記憶されている宛先情報300を参照して、当該発信元電話番号501に対応する宛先情報が既に登録情報記憶領域1181に記憶済みか否かを判定するプログラムである。
【0030】
電話帳検索部1185は、発信元解析部1183が取得した発信電話番号501に基づき、Webサーバー130が一般公開して提供する電話帳情報を参照して、当該発信電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在するか否かを判定するプログラムである。
【0031】
宛先情報解析部1186は、発信電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在する場合において、通信端末装置110で保有する宛先情報300として必要な情報である第2の宛先情報としての宛先登録情報を抽出するプログラムである。なお、図5に示すように、宛先登録情報600は、電話番号601、名称602、及び住所603の3項目の情報から構成されており、名称、及び住所のそれぞれの情報は電話番号に対してテーブル形式で対応付けられている。
【0032】
登録判定部1187は、宛先情報解析部1186により抽出された宛先登録情報600に対して、登録条件記憶領域1182に記憶されている登録条件情報400の登録条件パラメータを参照して、当該宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報として登録情報記憶領域1181に記憶させることが可能であるか否かを判定するプログラムである。
【0033】
宛先登録部1188は、登録判定部1187の判定結果に基づき、宛先登録情報600の宛先情報にかかる情報を登録情報記憶領域1181に記憶させるプログラムである。
【0034】
このような構成を備えた通信端末装置110によれば、予め設定された登録条件を満たす発信元にかかる発信電話番号のみが宛先情報として登録することができるため、通信端末装置110が保有する記憶領域を効率的に活用することができる。
【0035】
次に、本実施形態にかかるネットワーク、及びWebサーバーについて説明する。
【0036】
ネットワーク120は、一般的なインターネット回線であり、ネットワーク100に対してファイアウォール等のセキュリティシステムを介して接続されている。
【0037】
Webサーバ130は、ネットワーク120を介して接続されており、インターネット回線を通じて電話張情報としての電話番号登録情報を検索・参照サービスを提供する一般的なWebサーバである。
【0038】
次に、上記構成を備えた本実施形態にかかる動作について説明する。
【0039】
図6は、本実施形態にかかる動作を説明するためのフローチャートである。なお、本実施形態にかかる動作の説明において、通信端末装置110の登録情報記憶領域1181には、図2で説明した宛先情報300が記憶されており、登録条件記憶領域1182には、図3で説明した登録条件情報400が記憶されているものとする。
【0040】
まず、ステップS01において、通信端末装置110は、NCU116を介してファクシミリデータを受信するときに、図4で説明した発信元情報500も併せて受信する。
【0041】
発信元情報500を受信すると、発信元解析部1183は、受信した発信元情報500を解析することで発信元電話番号501を取得し、RAM117に一時的に記憶させる(ステップS02)。そして、発信元解析部1183は、発信元電話番号501を取得した旨を登録情報解析部1184に通知する。
【0042】
発信元解析部1183からの通知を受けた登録情報解析部1184は、RAM117から発信元電話番号501を取得し、当該発信元電話番号501に基づき、登録情報記憶領域1181に記憶されている宛先情報300を参照して、当該発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に既に記憶済みか否かを判定する。ここで、発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に記憶済みの場合(ステップS03/Y)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に記憶されていない場合(ステップS03/N)、登録情報解析部1184は、その旨を電話帳検索部1185に通知する。
【0043】
登録情報解析部1184からの通知を受けた電話帳検索部1185は、通信制御部119に対してWebサーバー130から一般公開されている電話帳情報を取得するよう指示を与える。指示を受けた通信制御部119は、ネットワーク100、及びネットワーク120を介してWebサーバー130に接続し、電話帳情報を取得すると共に、RAM117に一時的に記憶させる。
【0044】
そして、電話帳検索部1185は、発信元電話番号501に基づき、RAM117から取得した電話帳情報を参照して(ステップS04)、当該発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在するか否かを判定する。ここで、発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在しない場合(ステップS05/N)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在する場合(ステップS05/Y)、電話帳検索部1185は、その旨を宛先情報解析部1186に通知する。
【0045】
電話帳検索部1185からの通知を受けた宛先情報解析部1186は、発信元電話番号501に該当する電話番号に対応した電話帳情報から、通信端末装置110で保有する宛先情報300として必要な情報である、図5で説明した宛先登録情報600を抽出すると共に、抽出した当該宛先登録情報600をRAM117に一時的に記憶させる(ステップS06)。そして、宛先情報解析部1186は、宛先登録情報600を抽出した旨を登録判定部1187に通知する。
【0046】
宛先情報解析部1186からの通知を受けた登録判定部1187は、RAM117から宛先登録情報600を取得し、取得した当該宛先登録情報600に対して、登録条件記憶領域1182に記憶されている登録条件情報400の登録条件パラメータを参照して、当該宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域1181に記憶させることが可能か否かを判定する。ここで、当該宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域1181に記憶させることが不可能であると判定した場合(ステップS07/N:本実施形態においては、宛先登録情報600の名称602中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれない場合)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、当該宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域1181に記憶させることが可能であると判定した場合(ステップS07/Y:本実施形態においては、宛先登録情報600の名称602中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれる場合)、登録判定部1187は、その旨を宛先登録部1188に通知する。
【0047】
登録判定部1187からの通知を受けた宛先登録部1188は、図7に示すように、宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報300として登録情報記憶領域1181に記憶させる(ステップS08)。そして、CPU111は一連の処理を終了する。
【0048】
以上のように、第1の実施形態によれば、通信端末装置が外部端末装置からのファクシミリデータを受信したときに、発信元情報から相手先の宛先を特定して自動的に発信元情報を記憶する処理において、予め設定した登録条件を満たす発信元にかかる外部端末装置の宛先情報のみを記憶するため、通信端末装置が保有する記憶領域を効率的に活用することができる。
【0049】
[変形例]
第1の実施形態にかかる変形例では、発信元情報(電話番号、又は電子メールアドレス)と当該発信元情報に関連付けられた宛先情報(名称、住所等)とを記憶する記憶装置を備えた通信端末装置において、受信した発信元情報に基づいて記憶装置を検索し、受信した発信元情報に関連付けられた宛先情報が当該記憶装置に存在しない場合に、Webサーバー等の外部端末装置が提供する電話張サービスから発信元情報に係る情報を検索し、当該発信元情報に係る情報が存在したときに、これを取得すると共に、記憶装置に記憶させる例について説明する。
【0050】
変形例の構成においては、第1の実施形態にかかる通信システムの構成と略同一である。したがって、変形例の説明においては、第1の実施形態と同一な箇所については、同一の符合を付してその説明は省略し、異なる箇所について説明する。
【0051】
図8は、変形例にかかる通信システムの構成例の一例を説明する図であり、主に通信端末装置110’の機能構成を説明する機能ブロック図である。
【0052】
通信端末装置110’は、第1の実施形態にかかる通信端末装置110のROM118に変えてROM118’を備える。
【0053】
ROM118’は、登録情報記憶領域1181と、発信元解析部1183と、登録情報解析部1184と、電話帳検索部1185と、宛先情報解析部1186と、宛先登録部1188とから構成されている。ROM118’に形成されるき各記憶領域、及び格納される各プログラムは、第1の実施形態で説明したものと略同一であるため、ここでの説明は省略する。
【0054】
次に、上記構成を備えた変形例にかかる動作について図9を用いて説明する。
【0055】
図9は、変形例にかかる動作を説明するためのフローチャートである。なお、変形例にかかる動作の説明において、通信端末装置110’の登録情報記憶領域1181には、第1の実施形態の図2で説明した宛先情報300が記憶されているものとする。
【0056】
まず、ステップS11において、通信端末装置110’は、NCU116を介してファクシミリデータを受信するときに、図4で説明した発信元情報500も併せて受信する。
【0057】
発信元情報500を受信すると、発信元解析部1183は、受信した発信元情報500を解析することで発信元電話番号501を取得し、RAM117に一時的に記憶させる(ステップS12)。そして、発信元解析部1183は、発信元電話番号501を取得した旨を登録情報解析部1184に通知する。
【0058】
発信元解析部1183からの通知を受けた登録情報解析部1184は、RAM117から発信元電話番号501を取得し、当該発信元電話番号501に基づき、登録情報記憶領域1181に記憶されている宛先情報300を参照して、当該発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に既に記憶済みか否かを判定する。ここで、発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に記憶済みの場合(ステップS13/Y)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、発信元電話番号501に対応する宛先情報が登録情報記憶領域1181に記憶されていない場合(ステップS13/N)、登録情報解析部1184は、その旨を電話帳検索部1185に通知する。
【0059】
登録情報解析部1184からの通知を受けた電話帳検索部1185は、通信制御部119に対してWebサーバー130から一般公開されている電話帳情報を取得するよう指示を与える。指示を受けた通信制御部119は、ネットワーク100、及びネットワーク120を介してWebサーバー130に接続し、電話帳情報を取得すると共に、RAM117に一時的に記憶させる。
【0060】
そして、電話帳検索部1185は、発信元電話番号501に基づき、RAM117から取得した電話帳情報を参照して(ステップS14)、当該発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在するか否かを判定する。ここで、発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在しない場合(ステップS15/N)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、発信元電話番号501に該当する電話番号が電話帳情報に存在する場合(ステップS15/Y)、電話帳検索部1185は、その旨を宛先情報解析部1186に通知する。
【0061】
電話帳検索部1185からの通知を受けた宛先情報解析部1186は、発信元電話番号501に該当する電話番号に対応した電話帳情報から、通信端末装置110’で保有する宛先情報300として必要な情報である、宛先登録情報600を抽出すると共に、抽出した当該宛先登録情報600をRAM117に一時的に記憶させる。そして、宛先情報解析部1186は、宛先登録情報600を抽出した旨を宛先登録部1188に通知する。
【0062】
宛先情報解析部1186からの通知を受けた宛先登録部1188は、宛先登録情報600の記憶内容を宛先情報300として登録情報記憶領域1181に記憶させる(ステップS16)。そして、CPU111は一連の処理を終了する。
【0063】
以上のように、変形例によれば、Webサーバー等の外部端末装置が提供する電話張サービスから発信元情報に係る情報を検索し、当該発信元情報に係る情報が存在しない場合には、宛先情報を記憶領域に記憶させないので、通信端末装置が備える記憶装置の記憶容量がいたずらに使用されることを防止することができる。
【0064】
[第2の実施形態]
第2の実施形態においては、第1の実施形態において説明した登録条件情報の登録条件パラメータに基づき、通信端末装置に記憶させる条件に合致しなかった相手先の宛先情報が存在した場合においても、ユーザの任意の決定により通信端末装置に記憶させることが可能な形態について説明する。
【0065】
図10は、本実施形態にかかる通信システムの構成例の一例を説明する図であり、主に通信端末装置210の機能構成を説明する機能ブロック図である。
【0066】
第2の実施形態においては、本発明を適用した通信端末装置210に対して、PBX、又はPSTNを介して図示せぬ外部端末装置と、ネットワーク200を介して情報処理端末240、若しくはメールサーバー250と、ネットワーク200、及びネットワーク220を介してWebサーバー230と、が接続されることにより構築された通信システムについて説明する。本実施形態にかかる通信システムにおいて、通信端末装置210は、図示せぬ外部端末装置から送信された通信データを受信可能であると共に、Webサーバー230、情報処理端末240、又はメールサーバー250とデータの授受を行うことができる。
【0067】
まず、通信端末装置210について説明する。通信端末装置210は、CPU211と、操作/表示部212と、画像読取部213と、画像印刷部214と、モデム215と、NCU216と、RAM217と、ROM218と、通信制御部219と、システムバス2110とを備える。
【0068】
CPU211は中央演算処理装置であり、マイクロプロセッサ等から構成される。CPU211は、システムバス2110を介して接続されている各デバイスやROM218に格納されているプログラムを統括的に制御し、通信端末装置210全体を制御する。
【0069】
操作/表示部212は、例えば、タッチパネル等の図示せぬ情報入力手段と、液晶ディスプレイ等の図示せぬ情報表示手段と、を備え、情報入力手段を介してユーザにより入力された情報の受付けや、情報表示手段を介して通信端末装置210の動作状況、又は各種情報の表示を行う。
【0070】
画像読取部213は、例えば、図示せぬCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備え、ユーザによりセットされた原稿上の画像を読取り、読取った画像に基づく画像データを生成する。
【0071】
画像印刷部214は、例えば、図示せぬ電子写真方式等の印刷エンジンを備え、画像読取部213が生成した画像データや、外部から入力された画像データに基づき記録媒体上に画像を印刷する。
【0072】
モデム215は変復調装置であり、例えば、ファクシミリ伝送制御手段によるバイナリコードや画像データを変復調し、外部端末装置としての相手先のファクシミリ装置間において通信データを交換する。
【0073】
NCU216は網制御装置であり、モデム215と、PBX、又はPSTNとの接続/開放を制御する。
【0074】
RAM217は、例えば、CPU211がプログラムの実行に必要な情報や、画像読取部213が生成した画像データ等を一時的に格納するための揮発性の記憶装置である。
【0075】
ROM218は、CPU211が実行するプログラムを格納するための不揮発性の記憶装置である。
【0076】
通信制御部219は、ネットワーク200を介した双方向のデータ通信を制御する。
【0077】
システムバス2110は、CPU211と上記各デバイスを接続する電気信号線である。
【0078】
次に、ROM218に形成される記憶領域、及び格納されるプログラムについて説明する。ROM218は、登録情報記憶領域2181と、登録条件記憶領域2182と、保存情報記憶領域2189と、通知宛先記憶領域21810と、メール記憶領域21811と、発信元解析部2183と、登録情報解析部2184と、電話帳検索部2185と、宛先情報解析部2186と、登録判定部2187と、宛先登録部2188と、通知処理部21812と、メール受信部21813と、通知解析部21814とを備える。
【0079】
登録情報記憶領域2181は、通信端末装置210が保有している宛先情報を記憶する記憶領域である。なお、図11に示すように、宛先情報310は、登録番号311、名称312、電話番号313、及び住所314の4項目の情報から構成されており、名称、電話番号、及び住所のそれぞれの情報は登録番号に対してテーブル形式で対応付けられている。そして、宛先情報310は、操作/表示部113を介してユーザにより編集することが可能である。
【0080】
登録条件記憶領域2182は、宛先情報310を上記登録情報記憶領域2181に記憶させることが可能か否かの判定条件である登録条件情報を記憶する記憶領域である。なお、図12に示すように、登録条件情報410は、上記判定条件としての登録条件パラメータを備える。本実施形態にかかる登録条件パラメータは、後述する宛先情報解析部2186により抽出された宛先登録情報の名称中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれる場合に、当該宛先登録情報の記憶内容は宛先情報として登録情報記憶領域2181に記憶させることが可能であると判定するために、登録判定部2187が参照するパラメータである。そして、登録条件情報410は、操作/表示部213を介してユーザにより編集することが可能である。
【0081】
保存情報記憶領域2189は、上記登録情報記憶領域2181に記憶させる宛先登録情報の記憶内容を一時的に記憶する記憶領域である。
【0082】
通知宛先記憶領域21810は、電子メールを送信する相手先の通知宛先情報を記憶する記憶領域である。なお、図13に示すように、通知宛先情報800は、電子メールを送信する相手先の電子メールアドレス801を備える。そして、通知宛先情報800は、操作/表示部213を介してユーザにより編集することが可能である。
【0083】
メール記憶領域21811は、受信した電子メールデータを記憶する記憶領域である。
【0084】
発信元解析部2183は、通信端末装置210がNCU216を介して受信した発信元情報から発信電話番号を解析して取得するプログラムである。なお、図14に示すように、発信元情報510は、相手先の電話回線上の番号である発信元電話番号511を備えており、発信元解析部2183は、発信元情報510を解析することで、発信元電話番号511を取得する。
【0085】
登録情報解析部2184は、発信元解析部2183が取得した発信元電話番号511に基づき、登録情報領域2181に記憶されている宛先情報310を参照して、当該発信元電話番号511に対応する宛先情報が既に登録情報記憶領域2181に記憶済みか否かを判定するプログラムである。
【0086】
電話帳検索部2185は、発信元解析部2183が取得した発信電話番号511に基づき、Webサーバー230が一般公開して提供する電話帳情報を参照して、当該発信電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在するか否かを判定するプログラムである。
【0087】
宛先情報解析部2186は、発信電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在する場合において、通信端末装置210で保有する宛先情報310として必要な情報である宛先登録情報を抽出するプログラムである。なお、図15に示すように、宛先登録情報610は、電話番号611、名称612、及び住所613の3項目の情報から構成されており、名称、及び住所のそれぞれの情報は電話番号に対してテーブル形式で対応付けられている。
【0088】
登録判定部2187は、宛先情報解析部2186により抽出された宛先登録情報610に対して、登録条件記憶領域2182に記憶されている登録条件情報410の登録条件パラメータを参照して、当該宛先登録情報610の記憶内容を宛先情報として登録情報記憶領域2181に記憶させることが可能か否かを判定するプログラムである。
【0089】
宛先登録部2188は、登録判定部2187の判定結果に基づき、宛先登録情報610の宛先情報にかかる情報を登録情報記憶領域2181に記憶させるプログラムである。
【0090】
通知処理部21812は、通知宛先情報800の電子メールアドレス801に基づき、図16に示すような、発信元情報を本分とした電子メールを通信制御部219を介して送信させるプログラムである。
【0091】
メール受信部21813は、通信端末装置210宛てに送信された電子メールを通信制御部219を介してメールサーバー250から取得すると共に、取得した電子メールをメール記憶領域21811に記憶させるプログラムである。
【0092】
通知解析部21814は、メール記憶領域21811に記憶された電子メールを解析し、登録情報記憶領域2181に宛先情報を記憶させるプログラムである。
【0093】
このような構成を備えた通信端末装置210によれば、記憶させる条件に合致しなかった相手先の宛先情報が存在した場合においても、ユーザの任意の決定により通信端末装置に記憶させることができる。
【0094】
次に、本実施形態にかかるネットワーク、Webサーバー、情報処理端末、及びメールサーバーについて説明する。
【0095】
ネットワーク220は、一般的なインターネット回線であり、ネットワーク200に対してファイアウォール等のセキュリティシステムを介して接続されている。
【0096】
Webサーバ230は、ネットワーク220を介して接続されており、インターネット回線を通じて電話張情報としての電話番号登録情報を検索・参照サービスを提供する一般的なWebサーバである。
【0097】
情報処理端末240は、ネットワーク200に接続された一般的なPC(Personal Computer)であり、CPU241と、操作/表示部242と、RAM243と、HDD(Hard Disk Drive)244と、通信制御部245と、システムバス246とを備える。
【0098】
CPU241は中央演算処理装置であり、マイクロプロセッサ等から構成される。CPU241は、システムバス246を介して接続されている各デバイスやHDD244に格納されているプログラムを統括的に制御し、情報処理端末240全体を制御する。
【0099】
操作/表示部242は、例えば、図示せぬキーボードやマウス等の情報入力手段と、図示せぬCRT(Cathode Ray Tube)等の情報表示手段と、を備え、情報入力手段を介してユーザにより入力された情報の受付けや、情報表示手段を介して情報処理端末240の動作状況、又は各種情報の表示を行う。
【0100】
RAM243は、例えば、CPU241がプログラムの実行に必要な情報を一時的に格納するための揮発性の記憶装置である。
【0101】
HDD244は、電気的に読書き可能な記憶装置であり、CPU241が情報処理端末241を制御するためのプログラムを記憶する。また、HDD244は、一般的な電子メール送受信機能を備えたメールソフト2441を備える。
【0102】
通信制御部245は、ネットワーク200を介した双方向のデータ通信を制御する。
【0103】
システムバス246は、CPU241と上記各デバイスとを接続する電気信号線である。
【0104】
メールサーバー250は、ネットワーク200を介して接続されており、電子メールの送受信の機能を備えた一般的なメールサーバーである。
【0105】
次に、上記構成を備えた本実施形態にかかる動作について説明する。
【0106】
図17は、本実施形態にかかる動作を説明するためのフローチャートである。なお、本実施形態にかかる動作の説明において、通信端末装置210の登録情報記憶領域2181には、図11で説明した宛先情報310が記憶されており、登録条件記憶領域2182には、図12で説明した登録条件情報410が記憶されているものとする。また、通知宛先記憶領域21810には、図13で説明した情報処理端末240のメールソフト2441が取り扱う電子メールアドレス801が記憶されているものとする。
【0107】
まず、ステップS31において、通信端末装置210は、NCU216を介してファクシミリデータを受信するときに、図14で説明した発信元情報510も併せて受信する。
【0108】
発信元情報510を受信すると、発信元解析部2183は、受信した発信元情報510を解析することで発信元電話番号511を取得し、RAM217に一時的に記憶させる(ステップS32)。そして、発信元解析部2183は、発信元電話番号511を取得した旨を登録情報解析部2184に通知する。
【0109】
発信元解析部2183からの通知を受けた登録情報解析部2184は、RAM217から発信元電話番号511を取得し、当該発信元電話番号511に基づき、登録情報記憶領域2181に記憶されている宛先情報310を参照して、当該発信元電話番号511に対応する宛先情報が登録情報記憶領域2181に既に記憶済みか否かを判定する。ここで、発信元電話番号511に対応する宛先情報が登録情報記憶領域2181に記憶済みの場合(ステップS33/Y)、CPU111は一連の処理を終了する。一方、発信元電話番号511に対応する宛先情報が登録情報記憶領域2181に記憶されていない場合(ステップS33/N)、登録情報解析部2184は、その旨を電話帳検索部2185に通知する。
【0110】
登録情報解析部2184からの通知を受けた電話帳検索部2185は、通信制御部219に対してWebサーバー230から一般公開されている電話帳情報を取得するよう指示を与える。指示を受けた通信制御部219は、ネットワーク200、及びネットワーク220を介してWebサーバー230に接続し、電話帳情報を取得すると共に、RAM217に一時的に記憶させる。
【0111】
そして、電話帳検索部2185は、発信元電話番号511に基づき、RAM217から取得した電話帳情報を参照して(ステップS34)、当該発信元電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在するか否かを判定する。ここで、発信元電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在する場合(ステップS35/Y)、電話帳検索部2185は、その旨を宛先情報解析部2186に通知する。一方、発信元電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在しない場合(ステップS35/N)、電話帳検索部2185は、その旨を通知処理部21812に通知する。
【0112】
電話帳検索部2185からの通知を受けた宛先情報解析部2186は、発信元電話番号511に該当する電話番号に対応した電話帳情報から、通信端末装置210で保有する宛先情報310として必要な情報である、図15で説明した宛先登録情報610を抽出すると共に、抽出した当該宛先登録情報610をRAM117に一時的に記憶させる(ステップS36)。そして、宛先情報解析部2186は、宛先登録情報610を抽出した旨を登録判定部2187に通知する。
【0113】
宛先情報解析部2186からの通知を受けた登録判定部2187は、RAM217から宛先登録情報610を取得し、取得した当該宛先登録情報610に対して、登録条件記憶領域2182に記憶されている登録条件情報410の登録条件パラメータを参照して、当該宛先登録情報610の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域2181に記憶させることが可能か否かを判定する。ここで、当該宛先登録情報610の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域2181に記憶させることが不可能であると判定した場合(ステップS37/N:本実施形態においては、宛先登録情報610の名称612中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれない場合)、登録判定部2187は、その旨を通知処理部21812に通知する。一方、当該宛先登録情報610の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域2181に記憶させることが可能であると判定した場合(ステップS37/Y:本実施形態においては、宛先登録情報610の名称612中に(株)、株式会社、(有)、又は有限会社の何れかのキーワードが含まれる場合)、登録判定部2187は、その旨をメール受信部21813に通知する。
【0114】
発信元電話番号511に該当する電話番号が電話帳情報に存在しない場合(ステップS35/N)、及び当該宛先登録情報610の記憶内容を宛先情報として登録情報記領域2181に記憶させることが不可能であると判定した場合、通知処理部21812は、電子メールアドレス801を宛先とし、図16に示す本文内容の電子メールを生成し、当該電子メールを通信制御部219を介してメールサーバー250に送信させる(ステップS41)。そして、通知処理部21812は、宛先登録情報610の記憶内容を保存情報記憶領域2189に記憶させ(ステップS42)、CPU211は一連の処理を終了する。
【0115】
ステップS41において送信された電子メールをメールソフト2441を介して受信すると、情報処理端末240のユーザは、電子メール本文の指示に従い、発信元情報を通信端末装置210に記憶させることが必要であれば、電子メール本文を履歴につけて返送し、発信元情報を通信端末装置210に記憶させることが不必要であれば、何もしないといった判断を任意で行う。
【0116】
ステップS37以降において、メール受信部21813は、通信制御部219を介してメールサーバー250から電子メールの受信を実行する。ここで、受信する電子メールがメールサーバー250に存在する場合(ステップS38/Y)、メール受信部21813は、受信した電子メールをメール記憶領域21811に記憶させる(ステップS39)。一方、受信する電子メールがメールサーバー250に存在しない場合(ステップS38/N)、メール受信部21813は、その旨を宛先登録部2188に通知する。
【0117】
ステップS39において、電子メールがメール記憶領域21811に記憶されると、通知解析部21814は、メール記憶領域21811から電子メールを取得すると共に、電子メール本文内容から図18に示す発信元情報900を抽出する。そして、通知解析部21814は、当該発信元情報900を宛先登録情報610の記憶内容に付加し、その旨を宛先登録部2188に通知する。
【0118】
メール受信部21813、又は通知解析部21814からの通知を受けた宛先登録部2188は、メール受信部21813、又は通知解析部21814の何れかからの通知に基づき、図19に示す宛先情報320、又は図20に示す宛先情報330の何れか内容を登録情報記憶領域2181に記憶させる(ステップS40)。そして、CPU111は一連の処理を終了する。
【0119】
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、通信端末装置に記憶させる条件に合致しなかった相手先の宛先情報が存在した場合においても、ユーザの任意の決定により通信端末装置に記憶させることが可能となる。
【0120】
本発明にかかる実施形態の説明においては、ファクシミリ通信を行う通信端末装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、電子メールを受信する機能を有する通信端末装置にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0121】
100 ネットワーク
110 通信端末装置
111 CPU
112 操作/表示部
113 画像読取部
114 画像印刷部
115 モデム
116 NCU
117 RAM
118ROM
1181 登録情報記憶領域
1182 登録条件記憶領域
1183 発信元解析部
1184 登録情報解析部
1185 電話帳検索部
1186 宛先情報解析部
1187 登録判定部
1188 宛先登録部
119 通信制御部
1110 システムバス
120 ネットワーク
130 Webサーバー
200 ネットワーク
210 通信端末装置
211 CPU
212 操作/表示部
213 画像読取部
214 画像印刷部
215 モデム
216 NCU
217 RAM
218ROM
2181 登録情報記憶領域
2182 登録条件記憶領域
2183 発信元解析部
2184 登録情報解析部
2185 電話帳検索部
2186 宛先情報解析部
2187 登録判定部
2188 宛先登録部
2189 保存情報記憶領域
21810 通知宛先記憶領域
21811 メール記憶領域
21812 通知処理部
21813 メール受信部
21814 通知解析部
219 通信制御部
2110 システムバス
220 ネットワーク
230 Webサーバー
240 情報処理端末
250 メールサーバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した情報から発信元情報を取得する通信端末装置であって、
情報送信の相手先の宛先を第1の宛先情報として記憶する登録情報記憶領域と、
前記発信元情報から発信元を特定する情報を解析する発信元解析部と、
前記発信元解析部により解析された前記発信元を特定する情報が前記登録情報記憶領域に記憶された前記第1の宛先情報に存在するか否かを判定する登録情報解析部と、
前記登録情報記憶領域に記憶するための登録条件を登録条件情報として記憶する登録条件記憶領域と、
外部情報提供装置が備える記憶領域に記憶された電話帳情報を取得し、前記発信元を特定する情報が前記電話帳情報に存在するか否かを判定する電話帳検索部と、
前記電話帳検索部が判定した判定結果に基づき、前記電話帳情報から第2の宛先情報を抽出する宛先情報解析部と、
前記登録条件記憶領域に記憶された前記登録条件情報を参照し、前記宛先情報解析部により抽出された前記第2の宛先情報を前記登録情報記憶領域に記憶させるか否かを判定する登録判定部と、
前記登録判定部が判定した判定結果に基づき、前記第2の宛先情報を前記登録情報記憶領域に記憶させる宛先登録部とを備えること
を特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記第1の宛先情報は、
登録番号情報、名称情報、電話番号情報、及び住所情報からなること
を特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記第2の宛先情報は、
電話番号情報、名称情報、及び住所情報からなること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信端末装置。
【請求項4】
宛先情報を記憶する保存情報記憶領域と、
任意の外部端末装置へ通知する送信先情報を記憶する通知宛先情報記憶領域と、
前記任意の外部端末装置から受信する情報を記憶するメール記憶領域と、
前記通知宛先情報記憶領域に記憶されている送信先に対して前記宛先情報を記した通知情報を送信し、前記宛先情報を前記保存情報記憶領域に記憶させる通知処理部と、
前記通知処理部が通知した前記通知情報の返送を受信し、前記メール記憶領域に記憶させるメール受信部と、
前記メール受信部が記憶させた前記通知情報の返送を解析し、前記保存情報記憶領域に記憶されている前記宛先情報を記憶させる通知解析部とを備えること
を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項記載の通信端末装置。
【請求項5】
発信元情報を受信する受信部と、
宛先を宛先情報として記憶する登録情報記憶領域と、
前記受信部が受信した前記発信元情報が前記登録情報記憶領域に記憶されているか否かを判定する登録情報解析部と、
前記受信部が受信した前記発信元情報に基づき、外部端末装置の記憶領域に宛先情報が記憶されているか否かを検索する検索部と、
前記検索部で検索した前記宛先情報を前記登録情報記憶領域に記憶させる登録部とを有し、
前記登録情報解析部が前記登録情報記憶領域に前記宛先情報が記憶されていないと判断した場合、前記登録部は前記宛先情報を前記登録情報記憶領域に格納すること
を特徴とする通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−109179(P2011−109179A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259021(P2009−259021)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】