説明

通信端末

【課題】受信者の受信時における煩わしさを抑制しつつ、送信者の送信した電子メールがより確実に受信者に伝える、という優れた効果を有する電子メール送信機能を有する通信端末を提供する。
【解決手段】電子メールの送受信機能を有する通信端末は、受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、特定の通知出力動作を設定している場合であって、特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、を備えた通信端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末にかかり、特に電子メールを送受信可能な通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信可能な情報処理端末の小型化及び軽量化が進み、使用者は情報処理端末を常に携帯することが可能となった。このことから、使用者は、いつ、どこでも第三者と通信することが容易となった。しかし、一方で受信者が望んでいない状況においても情報処理端末に着信が入り、煩わしいという問題点がある。例えば、着信に応答出来ない状況である会議中や、就寝中などである。
【0003】
また、着信に応答出来ない状況における情報処理端末への着信は、受信者に通知する方法によっては周囲に迷惑をかける要因になりうる。例えば、音やバイブレーションなどの鳴動による通知である。
【0004】
これに対して、情報処理端末は着信時に音を発せず、受信者へ着信を通知すると共に、周囲へ配慮することも可能である。例えば、携帯電話などに設けられているマナーモードや、ドライブモードなどである。これにより、着信に対して応答できない旨を送信元に通知する一方、着信者へはバイブレーションなどにより受信を通知することができる。
【0005】
しかし、受信者は、着信音が鳴らず、バイブレーションによる通知では受信に気付かないという問題点がある。例えば、緊急時における音声通信の着信に対して受信者が、着信に気付かず、また気付くまでに時間がかかってしまう場合がある。
【0006】
これに対し下記特許文献1は、マナーモード等を設定している場合であっても、緊急である通話着信である場合には、受信者に気付き易い方法で通知する技術を開示している。具体的には、予め登録してある電話番号からの通話着信である場合には、その通話着信を緊急と判断し、マナーモード等を設定している場合においても、受信者に対して着信に気づき易い方法で通知する。
【0007】
また、下記特許文献2は、受信電子メールが緊急であるか、または緊急でない通常の受信電子メールであるかを区別する技術を開示している。このとき、電子メールに付加された情報から、受信した電子メールが緊急であると判断した場合には、マナーモード等を設定していても受信者が気付きやすい方法で通知する。一方、受信した電子メールが緊急でない内容である場合には、設定している着信モードでの通知を行う。
【0008】
【特許文献1】特開2001−268638号公報
【特許文献2】特開2004−343475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、電子メールによる通信は、双方向である通話による通信とは異なり、一方向な通信である。この為、送信者は電子メールを送信した相手の通信端末が今どの様な着信モードであるかを認識することが出来ない。
【0010】
このことから、上記特許文献2に開示の技術では、送信者は送信先の着信モードが分からず、また、適切に緊急時にとるべき送信方法を使用するタイミングも分からない。この為、必要な時に緊急電子メールが、受信者に確認されない恐れがある。この結果、常に所定の情報を付加し緊急を示し電子メールを送信することも考えられる。ところが、その場合には、受信者は全て緊急で受信することになりマナーモードを設定する意味が無くなる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上述した課題である電子メールの受信時における通知出力の煩わしさを抑制しつつ、送信者が送信する緊急を要する電子メールをより確実に送信相手に伝えることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の電子メールの送受信機能を有する通信端末は、少なくとも2つ以上の通知出力動作を設ける。そして、受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段を有している。また、受信した電子メールの所定の情報に基づいて、予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段を有する。また、特定の通知出力動作を設定している場合であって、上記電子メール区別手段にて区別した電子メールに適した通知出力動作によって受信通知をおこなう。一方、特定の種類の電子メールでない場合には、適当な受信通知を行うと共に、送信元に対して電子メールを返信する、電子メール処理手段を有する、という構成を採っている。
【0013】
また、本発明のプログラムは、電子メールの送受信機能を有する通信端末に、電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、を実現させる、という構成を採る。
【0014】
また、本発明の受信メール処理方法は、電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定工程を有する。また、受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別工程を有する。そして、特定の通知出力動作を設定している場合であって、特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理工程を有する、という構成を採っている。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上のように構成されているため、受信者の受信時における煩わしさを抑制しつつ、送信者の送信した電子メールがより確実に受信者に伝える、という優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一形態である電子メールの送受信機能を有する通信端末は、
電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、
特定の通知出力動作を設定している場合であって、特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、を備える構成を採っている。
【0017】
上記発明では、電子メールの送受信機能を有する通信端末は、受信時に受信を通知するために通知出力動作をする。当該通信端末においては、まず、この受信通知出力動作を選択設定する。そして、通信端末は電子メールを受信すると、特定の種類の電子メールであるか否かを区別する。
【0018】
その後、区別した受信電子メールに適した受信通知を出力する。例えば、受信電子メールが特定の種類の電子メールであった場合には、特定の通知出力動作が選択設定されていても、他の通知出力動作で受信を通知する。また、受信電子メールが、特定の種類でない受信電子メールであった場合には、送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する。
【0019】
このことから、送信者は送信先の通信端末が現在どういう状態であるかを自動応答によって返信された電子メールで認識することが可能となる。そして、送信者は、送信先の状態に応じて対応することが出来る。この結果、受信者の受信時における煩わしさを抑制する。また、送信者は受信者の通信端末の設定された着信モードを知ることで、適した対応をとることができ利便性が向上する。
【0020】
また本発明である通信端末の上記電子メール処理手段は、上記電子メール区別手段で区別した電子メールが、特定の種類の電子メールである場合には、他の通知出力動作で通知し、
一方、電子メール区別手段で区別した電子メールが、特定の種類でない場合には、設定されている特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている前記特定の通知出力動作を表す情報と、電子メール区別手段にて電子メールが特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する。
【0021】
さらに上記構成に加え、電子メール処理手段が返信する上記送信方法を表す情報は、電子メールに特定の情報を付加する旨を通知する情報である。
【0022】
上記発明によると当該通信端末は、上記電子メール区別手段にて特定の種類の電子メールと区別された場合には、当該選択設定している特定の通知出力動作に関わらず、他の通知出力動作にて受信を通知する。
【0023】
例えば、特定の通知出力動作をマナーモードとし、一方、特別でない他の通知出力動作を通常モードとする。そして、上記電子メール区別手段にて特定の種類でない電子メールと区別された場合には、設定されている通知出力動作によって受信を通知する。
【0024】
また、特定の種類でない電子メールの場合に当該通信端末は、送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する。具体的な電子メールの所定の内容は、通信端末の現在設定されている特定の通知出力動作を表す情報を記載する。また、上記電子メール区別手段にて電子メールが所定の情報を付加することにより特定の種類の電子メールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表わす情報を記載して送信元に返送する。
【0025】
このことから、送信者は送信先の通信端末が現在どういう状態であるかを、返信された電子メールで認識することが可能となる。また、受信者の通信端末における電子メール区別手段にて、上記特定の種類の電子メールと区別される電子メールを送信する送信方法も同時に得られる。一方、通信端末は適した通知出力動作を行うことが可能となる。この結果、受信者の受信時における煩わしさを抑制すると共に、送信者は特定の種類の電子メールをより確実に受信者に伝えることが可能となる。
【0026】
また、本発明である通信端末における電子メール区別手段にて区別する特定の種類の電子メールは、送信者が受信者に対して通知することに緊急を要する緊急メールであり、特定の種類でない電子メールは、送信者が受信者に対して通知することに緊急を要しない通常メールである、という構成を採っている。
【0027】
上記発明によると、上記電子メール区別手段は、受信電子メールの所定の情報に基づき特定の種類の電子メールを緊急メールと、特定の種類でない電子メールを通常メールと、に区別する。また、上記緊急メールとは、送信者が受信者に対して通知することに緊急を要する電子メールである。一方、上記通常メールとは、送信者が受信者に知愛して通知することに緊急を要さない電子メールである。
【0028】
このことから、受信者は、優先的に緊急メールに目を通すことが可能となり、一方、送信者は、送信した緊急メールをより確実に受信者に伝えることが可能となる。
【0029】
また、本発明である通信端末における電子メール区別手段は、受信した電子メール内から「緊急」という文字を検索し、当該「緊急」の文字を検出した電子メールを緊急メールと区別し、「緊急」の文字を検出しない場合は、通常メールと区別する、という構成を採っている。
【0030】
上記電子メール区別手段は、受信した電子メール内から「緊急」の文字を検索する。そして、当該受信電子メール内に「緊急」の文字を検出した場合に、当該受信電子メールは緊急メールと区別する。一方、当該受信電子メール内に「緊急」の文字を検出しなかった場合には、当該受信電子メールは通常メールと判断する。
【0031】
このことにより、受信者は、受信した電子メールが緊急メールであるのか、そうでない通常の電子メールであるのかを認識することが可能である。そして、受信者は、緊急メールに対し優先的に応答することが可能である。一方、送信者は、送信する電子メール内に「緊急」の文字を入力することで、通知することに緊急を要することが示せることから、より確実に受信者に伝えることが可能となる。
【0032】
また、本発明である通信端末における特定の通知出力動作は、音を発しないで電子メールの受信を通知出力する第1の無音通知モードであり、他の通知出力動作は、音を発することにより電子メールの受信を通知出力する通常モードである、という構成を採っている。
【0033】
上記発明によると、通信端末の選択設定可能な特定の通知出力動作は、音を発することなく受信を通知する第1の無音通知モードである。一方、音発することにより受信を通知する選択設定可能な他の通知出力動作は、通常モードである。(効果)このことにより、受信者は、時間、場所、状況等に応じた受信の通知を受けることが可能となる。
【0034】
また、本発明である通信端末における電子メール処理手段は、上記着信モード設定手段にて、第1の無音通知モードが設定されている場合に、特定の種類でない電子メールを受信した場合に、視覚認識による受信の通知出力のみを行う第2の無音通知モードにて通知出力動作を行う、という構成を採っている。
【0035】
上記発明によると、第2の無音通知モードにおける通知出力動作は、視覚認識による受信の通知のみを行う。
【0036】
このことから、受信者のタイミングで受信を視覚確認することが可能となる。この結果、受信者の望んでいない状況による、受信の煩わしさを抑制しつつ、より確実に受信者に伝えることが可能である。
【0037】
本発明の他の形態であるプログラムは、電子メールの送受信機能を有する通信端末に、
電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、
前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、を実現させる、という構成を採る。
【0038】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、電子メール処理手段は、
電子メール区別手段で区別した電子メールが、特定の種類の電子メールである場合には、他の通知出力動作で通知し、
一方、電子メール区別手段で区別した電子メールが、特定の種類の電子メールでない場合に、設定されている特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている特定の通知出力動作を表す情報と、電子メール区別手段にて電子メールが特定の情報を付加することにより、特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して電子メールにて返信するよう制御する、ことを実現させる、という構成を採っている。
【0039】
また、本発明の他の形態である受信電子メール処理方法は、電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定工程と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別工程と、
前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理工程と、を有する構成を採っている。
【0040】
また、本発明の他の形態である受信電子メール処理方法は、電子メール処理工程は、
電子メール区別工程にて区別した電子メールが、特定の種類の電子メールである場合には、他の通知出力動作で通知し、
一方、電子メール区別工程にて区別した電子メールが、特定の種類の電子メールでない場合には、設定されている特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている特定の通知出力動作を表す情報と、電子メール区別工程にて電子メールが特定の情報を付加することにより、特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して電子メールにて自動返信するよう制御する、という構成を採っている。
【0041】
上述した構成のプログラム及び受信電子メール処理方法の発明であっても、上記通信端末と同様の作用をするため、上述した本発明の目的を達成することが出来る。以下、本発明の具体構成及び動作を各実施形態にて説明する。
【0042】
なお、実施形態1では、着信モードの1つとして、第1の無音通知モードとしてマナーモード付き携帯電話を例示して説明する。また、実施形態2では、第2の無音通知モードとして、第2のマナーモード付き携帯電話を例示して説明する。なお、本発明は携帯電話に限られない。例えば、PDAや、電子手帳や、ポータブルゲーム機などの、電子メールの送受信機能を有するいかなる通信端末であってもよい。また、着信モードはマナーモードや、第2のマナーモードに限られない。例えば、ドライブモードなど、操作者が選択設定できるいかなる着信モードであってもよい。
【0043】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、着信モード付き携帯電話1の構成を示す構成図である。図2は、当該着信モード付携帯電話1の構成を示すブロック図である。図3は、第1の無音通知モードであるマナーモードを選択設定している場合であって、受信電子メールの処理の動作を示すフローチャートである。図4は、電子メール区別手段14の動作を示すフローチャートである。図5は、受信通知制御を示す通知出力動作制御部17動作を示すフローチャートである。図6は、自動応答部16の動作を示すフローチャートである。
【0044】
[構成]
図1は、2以上の選択設定可能な着信モードを有する、電子メールの送受信が可能な携帯電話1である。当該携帯電話1は、制御部2と、CPU3と、記憶部4と、通知部5と、表示部6と、操作部7と、無線部8と、アンテナ部9と、を備える。
【0045】
上記、無線部8とアンテナ部9は、携帯電話1による通話データ及び通信データを送受信する。また、操作部7は、テンキーなどの操作ボタンであり、操作者が種々の情報を入力することが出来る。表示部6は、例えば液晶ディスプレイであり、携帯電話1の状態を表示する。なお、以下では、表示部6をディスプレイ6とも記載する。また、通知部5は、携帯電話1に受信があったときに、受信者に音や、振動や、光などを出力し受信を通知する。例えば、通知部5は、スピーカー10や、振動するバイブレーター11や、点灯するLED12などである。
【0046】
そして、上記制御部2は、携帯電話1全体の動作を制御する。また、記憶部4は、プログラムや情報などを記憶している。なお、CPU3は上記記憶部4に予め格納している、プログラムや情報に基づいて処理を行う。
【0047】
次に、携帯電話1の全体構成を、図2を参照し説明する。携帯電話1は、上述したように携帯電話1全体の制御をする制御部2を備えている。この制御部2は、携帯電話1による通信動作を制御する。また、制御部2は、所定のプログラムが組み込まれることで実現される着信モード検出部13と、電子メール区別部14と、受信メール処理部15と、を備える。
【0048】
また、本実施形態における携帯電話1は、着信時の通知出力動作である着信モードとして、特定の通知出力動作である第1の無音通知モードと、他の通知出力動作である通常モードとを設定可能である。この第1の無音通知モードとは、スピーカー10から音を出力しないで光や振動を用いて受信者に受信を通知する着信モードである。一方、通常モードとは、音を出力することにより受信者に受信を通知する着信モードである。
【0049】
上記、着信モード検出部13(着信モード検出手段)は、操作部7からの情報を受け付けて、着信モードを設定する。具体的には、操作者による操作部7であるテンキーの押下を検出して、かかるテンキーの押下によって、設定された着信モードを認識する。その後、着信モード検出部13が検出した携帯電話1の設定された着信モードを、電子メール区別部14と、受信メール処理部15と、に通知する。
【0050】
次に上記電子メール区別部14(電子メール区別手段)は、上記着信モード検出部13から現在選択設定されている着信モードを取得する。そして、電子メール区別部14は、アンテナ9を介し、無線部8にて電子メールを受信する。
【0051】
また、電子メール区別部14は、上記着信モード検出部13から取得した着信モードがマナーモードであった場合に、無線部8で受信した電子メール内の所定の情報に基づいて当該電子メールを区別する。具体的に電子メール区別部14は、受信した電子メール内に「緊急」という文字を検索し、当該「緊急」という文字を検出することで受信電子メールを緊急メールであると区別する。また、電子メール内に「緊急」という文字を検出しなかった場合には、通常メールであると区別する。
【0052】
上述したように、本発明の実施形態1における、受信した電子メール内の所定の情報とは、電子メール内の「緊急」という文字である。但し、電子メールの所定の情報は、「緊急」という文字に限定されない。つまり、通信端末にプログラムすることで、所定の情報として設定することが出来るため、いかなる文字であってもよい。
【0053】
また、着信モード検出部13から取得した着信モードが通常モードであった場合には、電子メール内の「緊急」という文字の検索を行わず、受信電子メールの区別も行わない。そして、上記区別した電子メールの区別情報を受信メール処理部15へ通知する。
【0054】
当該受信メール処理部15へ通知する電子メールの区別情報とは、受信電子メールが電子メール区別部14によって区別された電子メールの種類を示す情報である。つまり、本実施形態において上記電子メールの種類を示す情報とは、受信した電子メールが緊急メールであるか、もしくは通常メールであるかを示す情報である。
【0055】
上記受信メール処理部15は、上記着信モード検出部13から現在選択設定している着信モードと、上記電子メール区別部14より受信した電子メールの区別情報を取得する。つまり、受信メール処理部15は通常モードか、又はマナーモードのどちらかを着信モードとして取得する。また、受信メール処理部15は、受信した電子メールが、緊急メールであるか、又は通常メールであるかを示す情報を取得する。
【0056】
また、受信メール処理部15(電子メール処理手段)は、送信元に対して電子メールを返送する自動応答部16と、受信した際に受信者に受信通知を行う通知出力動作制御部17と、を備える。
【0057】
上記自動応答部16は、上記取得した着信モードと、上記取得した電子メールの区別情報に基づいて、自動返信を行う。具体的には、取得した着信モードがマナーモードである場合であって、取得した電子メールの区別情報が通常メールであった場合に自動応答を行う。当該自動応答とは、受信した電子メールの送信元に対して所定の情報を記載した電子メールを無線部8から返信する。この送信元の通信端末に返信される電子メールの所定の情報とは、受信者の通信端末の選択設定されている着信モードを表す情報と、緊急メールとして通知される電子メールとして送信する送信方法を表す情報である。なお、返信アドレスは、例えば、受信した電子メールのヘッダから送信元のメールアドレスを取得して使用する。
【0058】
上記返送する電子メールは、例えば、「只今、マナーモードが設定されています。緊急を要する電子メールの送信である場合には、当該送信メールに「緊急」の文字を入力の上、再度電子メールの送信をお願い致します。」といった記載の文章を含む。なお、この返信用電子メールの文面は、予めプログラムされることにより、返信用電子メールの自動作成をすることが可能となる。
【0059】
また、上記通知出力動作制御部17は、受信通知における通知出力動作を制御する。具体的には、通知出力動作部17は、通知部5と接続している。この通知部5は、前述したように受信通知を行う際に出力動作する各装置を有する。そして、通知出力動作制御部17は、上記着信モード検出部13から取得した着信モードに従い、受信通知の際の通知出力動作を制御する。
【0060】
具体的には、取得した着信モードが通常モードである場合には、スピーカー10から音を発し、LED12を点灯し、ディスプレイ6に着信があった旨を表示する。なお、通常モードによる通知出力は、上記通知出力動作に限定するものではない。また、通知出力の内容は、操作者によって選択することが可能である。例えば、バイブレーター11による振動も上記受信通知に追加することも可能である。一般的に、通常モードとは受信者が気付きやすい通知出力動作で受信通知を行う。
【0061】
一方、取得した着信モードがマナーモードである場合には、スピーカー10から音を発することなく、LED12を点灯し、バイブレーター11を振動させ、ディスプレイ6に着信があった旨を表示する。一般的に、マナーモードとは、静粛が要求される空間である場合であっても携帯電話を持ち歩くとともに、周囲に迷惑をかけないために消音による受信通知を行うために搭載されている。つまりマナーモードは、音を発することなく受信者に受信があった旨を通知する通知出力動作である。
【0062】
[動作]
次に、携帯電話1においてマナーモードを選択設定している場合における受信電子メールの処理の動作について図3を参照して説明する。まず、着信モード設定手段である着信モード検出部13は、携帯電話1の操作部7からの情報を受け付けて着信モードを設定する。このとき、携帯電話1の操作者は操作部7であるテンキーから情報を入力し着信モードをマナーモードに設定する。そして、上記着信モード検出部13は、かかるテンキーの押下によって、選択設定した着信モードを検出する(ステップS1、着信モード検出工程)。
【0063】
その後、アンテナ9を介し無線部8において電子メールを受信する(ステップS2)。次に、電子メール区別部14が、受信した電子メール内に「緊急」の文字が存在するか検索を行う(ステップS3、電子メール区別工程)。
【0064】
上記受信電子メール内に「緊急」の文字を検出しない場合は、自動応答部16により発信者に対して無線部8からアンテナ9を介し電子メールを返信する(ステップS4でノー、ステップS5)。そして、受信電子メールがあった旨を、受信者に設定しているマナーモードよる、音を出力しない通知出力動作によって通知する(ステップS6、受信メール処理工程)。
【0065】
一方、上記受信電子メール内に「緊急」の文字を検出した場合には、設定しているマナーモードを解除して、通常モードよるスピーカー10より音を発して受信を通知する通知出力動作によって受信を通知する(ステップS4でイエス、ステップS7)。
【0066】
次に、電子メール区別部14が当該受信電子メールを、緊急メールであるか、そうでない通常メールであるかに区別する動作について図4を参照して説明する。まず、上記着信モード検出部13が検出した携帯電話1の着信モードを取得する(ステップS11)。
【0067】
この取得した着信モードが通常モードである場合には、通常モードによる受信を行うと共に、受信電子メールの区別を行わない(ステップS12でノー、ステップS13)。一方、取得した着信モードが、マナーモードであった場合には、マナーモードによる電子メールの受信を行う(ステップS12でイエス、ステップS14)。
【0068】
上記マナーモードが設定してある際に電子メールの受信を行った場合、受信電子メール内に「緊急」の文字があるかを検索する(ステップS15)。受信した電子メール内に「緊急」の文字を検出しない場合には、当該受信電子メールは緊急でない通常メールと判断する(ステップS16でノー、ステップS17)。そして、上記受信電子メールが通常メールであることを自動応答部16へ通知し、発信元に対し電子メールの返信を要求する(ステップS18)。このことに伴い、電子メール区別部14は、通知出力制御部18へ、当該受信した通常メールを受信者に通知する受信通知を要求する(ステップS20)。
【0069】
また、当該受信電子メール内に「緊急」の文字を検出した場合には、この受信電子メールは緊急メールであると判断する(ステップS16でイエス、ステップS19)。そして、この受信電子メールを緊急メールと判断すると電子メール区別部14は、緊急メールとして受信者に受信を通知する為に、通知出力動作制御部17に受信通知要求を行う(ステップS20)。
【0070】
次に、受信通知出力動作の制御をする通知出力動作制御部17の動作について、図5を参照し説明する。まず、上記電子メール区別部14より、受信通知要求を受付ける。そして、上記着信モード検出部13より携帯電話1の選択設定している着信モードを取得する(ステップS21)。上記取得した着信モードがマナーモードではない通常モードである場合には、通常モードによる受信通知出力動作で受信通知する(ステップS22でノー、ステップS23)。
【0071】
また、取得した着信モードがマナーモードであった場合には、上記受け付けた受信通知要求に応じた受信通知を行う(ステップS22でイエス)。さらに、受け付けた受信通知要求が、緊急メールでない通常のメールの受信を通知する場合には、当該選択設定しているマナーモードによる受信通知を行うように通知出力動作を制御する(ステップS24でノー、ステップS25)。
【0072】
一方、受け付けた受信通知要求が、緊急メールの受信を通知する場合には、選択設定しているマナーモードを自動解除し、通常モードによる受信の通知を行うように通知出力動作を制御する(ステップS24でイエス、ステップS26)。
【0073】
次に、自動応答部16の動作について、図6を参照して説明する。まず、上記電子メール区別部14から、発信元に対して電子メールを返送する為の自動返信要求を受付ける。また、上記着信モード検出部13から、携帯電話1の選択設定している着信モードを取得する(ステップS31)。
【0074】
そして、携帯電話1の選択設定しているマナーモードを表す情報と共に、緊急時における電子メールの送信方法を表す情報を記載した返送用電子メールを作成する(ステップS32)。このときの、返送用電子メールの内容は上述したように、「只今、マナーモードが設定されています。緊急を要する電子メールの送信である場合には、当該送信メールに「緊急」の文字を入力の上、再度電子メールの送信をお願い致します。」と記載している。そして、当該作成した返信用電子メールは、無線部8からアンテナ9を介して発信元に対して自動送信を行う(ステップS33)。
【0075】
上述したように実施形態1における携帯電話1は、受信電子メールを緊急メールであるか、通常メールであるか区別することで、受信電子メールに適した受信通知を行うことが可能である。また、送信者は、自動応答部17による返信メールによって送信先の携帯電話1の着信モードを認識することが可能となる。また同時に、送信者は緊急時にとるべき電子メールの送信方法と、それを使用するタイミングと、が与えられる。このことから、受信者の受信にかかる煩わしさを抑制しつつ、送信者は緊急である際により確実に受信者に伝えることが出来る。
【0076】
なお、実施形態1において、特定の通知出力動作である音を発しない着信モードは、マナーモードに限られない。例えば、ドライブモードなどの、いかなる音を出力しない受信通知であってもよい。
【0077】
また、実施形態1において着信モードの選択設定は、テンキーの押下によって選択設定したが、それに限られない。例えば、操作者によって時間や曜日を入力することにより、自動的に入力した時間や曜日に着信モードが設定され、また、設定時間や設定した曜日を経過することで自動的に着信モードを解除するという構成を採ってもよい。また、着信モードを設定する為のワンタッチボタンにて着信モードの設定及び解除することが可能である構成を採ってもよい。つまり、本発明における着信モードの選択設定及び解除する手段は、いかなる手段をとってもよい。
【0078】
さらに、実施形態1において上記電子メール区別部14が受信電子メールを区別する際の受信電子メール内の所定の情報として、「緊急」の文字を検索及び検出していたが、それに限られない。プログラムすることによって所定の情報として設定が可能であるため、いかなる文字であってもよい。
【0079】
次に、本発明の第2の実施形態として、音を出力しない受信の通知をする特定の出力動作として、上述した無音通知モードの1つとして、第2のマナーモード付き携帯電話を例示して説明する。
【0080】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を図7と、図8とを用いて説明する。また、第2の実施形態における携帯電話は、上述した実施形態1の携帯電話1にプログラムされている選択設定可能な着信モードに、第2のマナーモードが付いているという構成とする。つまり、当該実施形態2における携帯電話1は、着信モードとして通常モードと、マナーモードと、第2のマナーモードと、を有する構成をとる。このことから、上記実施形態1と、当該実施形態2の差異は、選択設定した着信モードによる通知出力を制御する通知出力動作制御部17である。
【0081】
当該通知出力動作制御部17以外の構成及び動作については、上記実施形態1と同様の為、図を省略する。また、第2のマナーモードを有する携帯電話も、上述した携帯電話1と以下記載する。また、上記実施形態1における着信モードの1つであるマナーモードを、当該実施形態2において第1のマナーモードと以下記載する。
【0082】
本発明の実施形態2における第2のマナーモード付き携帯電話1の通知出力動作制御部17の動作を、図7を用いて説明する。上述したように、電子メール区別部14より、区別した受信メールに適した受信通知要求を受ける。また、上記実施形態1同様、着信モード検出部13より、携帯電話1において選択設定している着信モードを取得する(ステップS41)。
【0083】
取得した着信モードが第2のマナーモードではなく、また第1のマナーモードでもなければ、特定の通知出力動作を伴う着信モードは設定されてなく、当該携帯電話1の着信モードは通常モードである。取得した着信モードが通常モードである場合には、上記実施形態1と同様に通常モードによる受信通知を行う通知出力を制御する(ステップS42でノー、ステップS43でノー、ステップS44)。
【0084】
また、上記取得した着信モードが第2のマナーモードでなく、第1のマナーモードである場合には、上記電子メール区別部14からの受信通知要求に従い、通知出力動作を制御する。
【0085】
具体的には、受信した電子メールが緊急メールの受信通知であるか、通常メールの受信通知のどちらかである。上記受け付けた受信通知要求が、緊急メールではなく通常メールを通知する受信通知要求である場合には、第1のマナーモードによる受信通知を行う(ステップS42でノー、ステップS43でイエス、ステップS45でノー、ステップS46)。
【0086】
また、受け付けた受信通知要求が、緊急メールを通知する受信通知要求である場合には、設定しているマナーモードを自動解除する。そして、スピーカー10から音を出力し受信通知をおこなう、通常モードによる通知出力動作を制御する。(ステップS42でノー、ステップS43でイエス、ステップS45でイエス、ステップS49)。
【0087】
次に、上記取得した着信モードが第2のマナーモードである場合、上記受け付けた受信通知要求に応じた通知出力動作を制御する。そして、上記受け付けた受信通知要求が通常メールの受信通知要求である場合には、第2のマナーモードによる通知出力動作を制御する(ステップS42でイエス、ステップS47でノー、ステップS48)。
【0088】
このとき、通知出力動作制御部17は、ディスプレイ6に受信の旨を表示するのみの通知出力動作を制御する。この為、上述した第1のマナーモードではバイブレーターの振動による通知をしたが、第2のマナーモードは振動による通知も制限する。
【0089】
次に、着信モードが第2のマナーモードであって、上記受け付けた受信通知要求が緊急メールである場合には、設定している第2のマナーモードを自動解除する。そして、スピーカー10から音を出力し通知する通常モードによる通知出力動作を制御する(ステップS42でイエス、ステップS47でイエス、ステップS49)。
【0090】
また、設定した着信モードと、受信した電子メールの関係をまとめた表を、図8を参照し説明する。上記携帯電話1が備える少なくとも選択設定可能な2つ以上の着信モードを大きく二つに分けて、音を出力し通知する通常モードと、音を出力することなく通知する無音通知モードと、に分けられる。
【0091】
ここで、音を出力しない特定の通知出力動作による無音通知モードは、第1のマナーモードや、第2のマナーモードである。そして、音を出力し受信者が認識しやすい方法で受信を通知するのが、通常モードである。
【0092】
上記携帯電話1の操作者が、特定の通知出力動作による無音通知モードを設定する場合は、受信に対して直ぐに応答できない状況である。このため、通話における双方向による通信とは異なり、一方向である電子メールによる通信では、送信者は携帯電話1の設定された着信モードを認識することができない。
【0093】
このため、図8に示すように、音を発しない特定の通知出力動作である第1のマナーモードや、第2のマナーモードにおいては、発信元に対して自動応答用電子メールを自動返信する。このことから、上述したように送信者は携帯電話1の着信モードを認識することが出来ると共に、緊急時にとる送信方法と、これを使用するタイミングと、を得ることが出来る。
【0094】
また、同じ音を出力せず通知する特定の通知出力動作である無音通知モードであっても、第1のマナーモードはバイブレーターの振動による通知を行うが、第2のマナーモードはディスプレイ6に受信の旨を表示するのみである。これは、第1のマナーモードは、音を出力せず通知するため、音以外で受信者に受信の旨を伝えるためである。
【0095】
一方、第2のマナーモードは受信者が受信を視認出来るようディスプレイ6に受信の旨を表示する。これは、映画館など静粛をさらに厳しく要求される状況においても、受信者は受信を確認することが出来ると共に、周囲にかける迷惑を抑制することが出来る。この結果、受信者は、同じ静粛を要求される状況であっても、静粛を要求される度合いに適した段階的な無音通知を受けることが可能である。
【0096】
なお、上述した実施形態2における第2のマナーモードの通知出力動作は、上述した通知出力動作に限られない。例えば、LED12の点灯とディスプレイ6のバックライトの点灯を行わないという通知出力動作を制御することであってもよい。これにより、携帯電話1の無駄な消費電流を抑えることが可能となる。
【0097】
また、本発明の実施形態1及び実施形態2において、電子メールによる通信を例示して説明したが、それに限られない。当然、本発明による通信端末における通話による通信であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、携帯電話に限られず、PDAや、電子手帳や、ポータブルゲーム機など、電子メールの送受信機能を有するいかなる通信端末にも利用することが可能であるため、産業上利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】携帯電話の構成を示す図。
【図2】携帯電話の構成を示すブロック図。
【図3】受信電子メールの処理の動作を示すフローチャート。
【図4】電子メール区別部の動作を示すフローチャート。
【図5】通知出力動作制御部の動作を示すフローチャート。
【図6】自動応答部の動作を示すフローチャート。
【図7】第2のマナーモードを有する携帯電話における通知出力動作制御部の動作を示すフローチャート。
【図8】着信モードと通知出力動作制御の関係を示す表。
【符号の説明】
【0100】
1 携帯電話
2 制御部
3 CPU
4 記憶部
5 通知部
6 表示部
7 操作部
8 無線部
9 アンテナ
10 スピーカー
11 バイブレーター
12 LED
13 着信モード検出部
14 電子メール区別部
15 受信メール処理部
16 自動応答部
17 通知出力動作制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの送受信機能を有する通信端末であって、
電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、
前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記電子メール処理手段は、
前記電子メール区別手段で区別した電子メールが、前記特定の種類の電子メールである場合には、前記他の通知出力動作で通知し、
一方、前記電子メール区別手段で区別した前記電子メールが、前記特定の種類の電子メールでない場合には、設定されている前記特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている前記特定の通知出力動作を表す情報と、前記電子メール区別手段にて電子メールが前記特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して前記所定の内容の電子メールを返信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
前記電子メール処理手段が返信する前記送信方法を表す情報は、電子メールに特定の情報を付加する旨を通知する情報である、
ことを特徴とする請求項1及び2記載の通信端末。
【請求項4】
前記電子メール区別手段にて区別する前記特定の種類の電子メールは、送信者が受信者に対して通知することに緊急を要する緊急メールであり、前記特定の種類でない電子メールは、送信者が受信者に対して通知することに緊急を要しない通常メールである、
ことを特徴とする請求項1,2及び3記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記電子メール区別手段は前記受信した電子メール内から「緊急」という文字を検索し、当該「緊急」の文字を検出した電子メールを緊急メールと区別し、「緊急」の文字を検出しない場合は、通常メールと区別する、
ことを特徴とする請求項1,2,3及び4記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記特定の通知出力動作は、音を発しないで前記電子メールの受信を通知出力する第1の無音通知モードであり、前記他の通知出力動作は、音を発することにより前記電子メールの受信を通知出力する通常モードである、
ことを特徴とする請求項1,2,3,4及び5記載の通信端末。
【請求項7】
前記着信モード設定手段にて、前記第1の無音通知モードが設定されている場合に、
前記電子メール処理手段は、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、視覚認識による受信の通知出力のみを行う第2の無音通知モードにて通知出力動作を行う、
ことを特徴とする請求項6記載の通信端末。
【請求項8】
電子メールの送受信機能を有する通信端末に、
電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定手段と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別手段と、
前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項9】
前記電子メール処理手段は、
前記電子メール区別手段で区別した電子メールが、前記特定の種類の電子メールである場合には、前記他の通知出力動作で通知し、
一方、前記電子メール区別手段で区別した前記電子メールが、前記特定の種類の電子メールでない場合に、設定されている前記特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている前記特定の通知出力動作を表す情報と、前記電子メール区別手段にて電子メールが特定の情報を付加することにより前記特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して前記電子メールにて返信するよう制御する、
ことを特徴とする請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
電子メールの受信時における通信端末の特定の通知出力動作と、他の通知出力動作とを選択設定する着信モード設定工程と、
受信した電子メールに含まれる所定の情報に基づいて、当該受信した電子メールが予め設定された特定の種類の電子メールであるか否かを区別する電子メール区別工程と、
前記特定の通知出力動作を設定している場合であって、前記特定の種類でない電子メールを受信した場合に、当該電子メールの送信元に対して所定の内容の電子メールを返信する、電子メール処理工程と、
を有することを特徴とする受信電子メール処理方法。
【請求項11】
前記電子メール処理工程は、
前記電子メール区別工程にて区別した電子メールが、前記特定の種類の電子メールである場合には、前記他の通知出力動作で通知し、
一方、前記電子メール区別工程にて区別した前記電子メールが、前記特定の種類の電子メールでない場合には、設定されている前記特定の通知出力動作で通知すると共に、通信端末の現在設定されている前記特定の通知出力動作を表す情報と、前記電子メール区別工程にて電子メールが特定の情報を付加することにより、前記特定の種類のメールとして区別されるよう電子メールを送信する送信方法を表す情報とを、送信元に対して前記電子メールにて自動返信するよう制御する、
ことを特徴とする請求項10記載の受信電子メール処理方法。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−151577(P2009−151577A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329445(P2007−329445)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】