説明

通信装置およびプログラム

【課題】コンテンツに関連する情報を短時間で大量に確認することができる通信装置およびプログラムを提供すること。
【解決手段】印刷用紙に印刷された印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列をMFP10のユーザが確認する時間は、同一量のコンテンツタイトル文字列を、表示パネル50にスクロール表示して確認する時間、或いは、表示パネル50に断片的に固定表示してその固定表示を順次切り換えて確認する時間よりも、短時間となる。よって、印刷用紙に印刷された印刷ページを確認することで、ユーザーは、コンテンツタイトル文字列を短時間で大量に確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々なコンテンツがネットワーク上で公開されている。各コンテンツのタイトルと各コンテンツのURLとを含むコンテンツ関連情報を公開しているサーバが存在する。コンテンツ関連情報の一例として、例えば、フィード情報(Feed)を挙げることができる。フィード情報のフォーマットとしては、例えば、RSSやAtomが存在する。下記の非特許文献1には、サーバのURLにアクセスし、そのサーバからフィード情報を取得して各コンテンツのタイトルを生成し、表示するためのソフトウェアが開示されている。
【非特許文献1】小津智幸、“RSS対応サイトの配信記事タイトルを電光掲示板風に表示「Dirty News Reader」”、[Online]、平成16年5月26日、Impress Corporation、[平成20年7月29日検索]、インターネット、<http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/05/26/dirtynewsreader.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した非特許文献1に開示されたソフトウェアを、プリンタ機能やスキャナ機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)に応用した場合には、コンテンツに関連する情報(例えば、コンテンツのタイトル、コンテンツの要約記事、コンテンツの更新日時、またはコンテンツのURL等)が表示装置にスクロール表示される。よって、ユーザが、コンテンツに関連する情報を大量に確認したい場合には、そのコンテンツに関連する情報が全てスクロール表示されるまで(順次切り換えて表示されるまで)、表示装置を見続ける等して、長時間待機しておかなければならないという問題点があった。
【0004】
また、コンテンツに関連する情報を、スクロール表示ではなく、MFP10の表示装置に固定表示できる場合であっても、表示装置の表示領域は比較的狭い領域であることから、一度に表示できる情報が限られる、よって、コンテンツに関連する情報を大量に確認したい場合には、コンテンツに関連する情報の断片的な情報を、固定表示を順次切り換えることで確認しなければならない。従って、ユーザは、コンテンツに関連する情報を大量に確認したい場合には、そのコンテンツに関連する情報が全て表示できるまで、表示の切り換え操作を行なう等して、長時間を費やさなければならないという問題点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザに、コンテンツに関連する情報を短時間で大量に確認させることができる通信装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために請求項1記載の通信装置は、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含むコンテンツ関連情報の位置情報である関連位置情報が示す装置にアクセス可能なものであり、前記関連位置情報を複数記憶可能な位置情報記憶手段と、その位置情報記憶手段に記憶された関連位置情報が示す装置の各々から前記コンテンツ関連情報を取得する関連情報取得手段と、その関連情報取得手段により取得されたコンテンツ関連情報に含まれる情報を順次切り換えて表示可能な表示手段と、その表示手段に表示される前記情報の印刷指示を受け付ける受付手段と、その受付手段により前記印刷指示が受け付けられた場合に、前記関連情報取得手段により取得されたコンテンツ関連情報を使用して、そのコンテンツ関連情報に含まれる情報から構成される第1情報を記載したウェブページを生成する第1生成手段と、その第1生成手段により生成されるウェブページを、外部装置からのアクセスが可能な記憶装置に記憶させる記憶手段と、前記記憶装置に記憶されたウェブページへの前記外部装置によるアクセスを可能にするウェブ位置情報を、前記ウェブページに割り当てる割当手段と、前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報に対応する第2情報を記載した印刷ページを生成する第2生成手段と、前記割当手段により前記ウェブページに割り当てられたウェブ位置情報を前記第2生成手段により生成された印刷ページに付加する第1付加手段と、前記ウェブ位置情報が前記第1付加手段により前記印刷ページに付加された印刷ページを、印刷媒体への印刷が可能な印刷手段に印刷させる第1制御手段とを備えている。
【0007】
なお、関連位置情報は、コンテンツ関連情報の位置を特定することができるあらゆる情報を含む概念である。関連位置情報の一例として、例えば、URL(Uniform Resource Locator)等を挙げることができる。また、コンテンツ関連情報に含まれる情報とは、例えば、コンテンツのタイトル、コンテンツの要約記事、コンテンツの更新日時、またはコンテンツのURL等の各情報が例示される。また、コンテンツのタイトルは、コンテンツの全体の文字列よりも少ない文字列であって、コンテンツの内容を反映している文字列を意味している。更に、コンテンツの位置情報は、コンテンツの位置を特定することができるあらゆる情報を含む概念である。
【0008】
また、第1情報に対応する第2情報とは、ウェブページに記載された第1情報のうちの一部の情報、即ち、第1情報に含まれる情報の一部の情報を意味している。
【0009】
請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、前記第2生成手段により生成される印刷ページに記載される第2情報よりも、情報量が多いものである。
【0010】
請求項3記載の通信装置は、請求項2記載の通信装置において、前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含んでおり、前記第2生成手段により生成される印刷ページに記載される第2情報は、前記コンテンツのタイトル情報を少なくとも含んでいる。
【0011】
請求項4記載の通信装置は、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置において、前記受付手段により前記印刷指示が受け付けられた場合に、予め定められた印刷媒体の数よりも少ない数で、前記記憶装置に記憶されたウェブページが印刷可能であるか否かを判定する第1判定手段と、その第1判定手段により前記ウェブページが前記印刷媒体の数よりも少ない数で印刷可能であると判定された場合に、前記記憶装置に記憶されたウェブページに、前記ウェブ位置情報を付加する第2付加手段と、前記第1制御手段による制御に代えて、前記第2付加手段により前記ウェブ位置情報が付加されたウェブページを前記印刷手段に印刷させる第2制御手段とを備えている。
【0012】
請求項5記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置において、前記第1判定手段により前記ウェブページが前記印刷媒体の数を越えて印刷されると判定された場合に、前記予め定められた印刷媒体の数よりも少ない数で、前記第2生成手段により生成された印刷ページが印刷可能であるか否かを判定する第2判定手段と、その第2判定手段により前記印刷ページが前記予め定められた印刷媒体の数を超えて印刷されると判定された場合に、前記設定された印刷媒体の数を超える印刷ページに含まれている第2情報が存在することを示す存在情報を、前記印刷ページに付加する第3付加手段と、前記第2判定手段により前記印刷ページが前記印刷媒体の数を超えて印刷されると判定された場合に、前記第2制御手段による制御に代えて、前記存在情報が付加された印刷ページを前記設定された印刷媒体の数で前記印刷手段に印刷させる第3制御手段とを備えている。なお、存在情報は、例えば、設定された印刷媒体の数を超える印刷ページに含まれている第2情報の記載件数を示す情報や、印刷媒体の数を超える印刷ページに含まれている第2情報が存在する旨の情報が例示される。
【0013】
請求項6記載の通信装置は、請求項1から5に記載の通信装置において、前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含んでおり、前記第1生成手段により生成されたウェブページが前記記憶装置に記憶できないことを検出する検出手段と、前記生成されたウェブページが記憶できないことが前記検出手段により検出された場合に、前記印刷ページに、その印刷ページに記載されている前記コンテンツのタイトル情報に対応した前記コンテンツの位置情報を付加する第4付加手段と、請求項1から3に従属する場合には前記第1制御手段による制御に代えて、請求項4に従属する場合には前記第2制御手段による制御に代えて、請求項5に従属する場合には前記第3制御手段による制御に代えて、前記第4付加手段により前記コンテンツの位置情報が付加された印刷ページを、前記印刷手段を制御して前記印刷媒体に印刷させる第4制御手段とを備えている。
【0014】
請求項7記載の通信装置は、請求項1から6のいずれかに記載の通信装置において、前記通信装置を使用するユーザに対応して、前記第1生成手段による前記ウェブページの生成に使用するコンテンツ関連情報を設定可能な関連情報設定手段を備えている。
【0015】
請求項8記載のプログラムは、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含むコンテンツ関連情報の位置情報である関連位置情報が示す装置にアクセス可能な通信装置に実行させるものであり、位置情報記憶手段に記憶された関連位置情報が示す装置の各々から前記コンテンツ関連情報を取得する関連情報取得ステップと、その関連情報取得ステップにより取得されたコンテンツ関連情報に含まれる情報を順次切り換えて表示可能な表示手段に表示される前記情報の印刷指示を受け付ける受付ステップと、その受付ステップにより前記印刷指示が受け付けられた場合に、前記関連情報取得ステップにより取得されたコンテンツ関連情報を使用して、そのコンテンツ関連情報に含まれる情報から構成される第1情報を記載したウェブページを生成する第1生成ステップと、その第1生成ステップにより生成されるウェブページを、外部装置からのアクセスが可能な記憶装置に記憶させる記憶ステップと、前記記憶装置に記憶されたウェブページへの前記外部装置によるアクセスを可能にするウェブ位置情報を、前記ウェブページに割り当てる割当ステップと、前記第1生成ステップにより生成されるウェブページに記載される第1情報に対応する第2情報を記載した印刷ページを生成する第2生成ステップと、前記割当ステップにより前記ウェブページに割り当てられたウェブ位置情報を前記第2生成ステップにより生成された印刷ページに付加する第1付加ステップと、前記ウェブ位置情報が前記第1付加ステップにより前記印刷ページに付加された印刷ページを、印刷媒体への印刷が可能な印刷手段に印刷させる第1制御ステップとを、前記通信装置に実行させる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の通信装置によれば、ユーザに対し、外部装置で第1情報を確認させることが可能になると共に、印刷媒体で第2情報を確認させることが可能となる。ここで、ウェブページに記載された第1情報を外部装置で確認する時間は、通常、同じ第1情報を表示手段で順次切り換えて確認する時間よりも短時間となる。また、ウェブページに記載された第1情報を単位時間当たりに確認できる量は、通常、外部装置で確認を行なう方が、表示手段の表示を順次切り換えて確認を行なうよりも、大量となる。よって、記憶装置に記憶されたウェブページへ外部装置からアクセスすることで、ユーザに、第1情報、即ち、コンテンツ関連情報に含まれる情報を短時間で大量に確認させることができる。
【0017】
また、印刷ページに記載される第2情報を印刷媒体で確認する時間は、通常、同じ第2情報を表示手段で順次切り換えて確認する時間よりも短時間となる。また、印刷ページに記載された第2情報を単位時間当たりに確認できる量は、通常、外部装置で確認を行なう方が、表示手段の表示を順次切り換えて確認を行なうよりも、大量となる。よって、印刷媒体に印刷された印刷ページを確認することで、第2情報、即ち、コンテンツ関連情報に含まれる情報を短時間で大量に確認することができる。従って、請求項1の通信装置によれば、ユーザに、コンテンツ関連情報に含まれる情報を短時間で大量に確認させることができるという効果がある。
【0018】
請求項2記載の通信装置によれば、請求項1記載の通信装置の奏する効果に加え、ユーザは、外部装置からウェブページにアクセスすることで、第2情報よりも多量の第1情報、即ち、コンテンツ関連情報に含まれる情報を確認できる一方、印刷ページに記載される第2情報の情報量を抑制することで、印刷ページの印刷に使用される印刷媒体の数を抑制することができるという効果がある。
【0019】
請求項3記載の通信装置によれば、請求項2記載の通信装置の奏する効果に加え、外部装置は、ウェブページにアクセスした後、ウェブページに記載されたコンテンツの位置情報を利用して、所望のコンテンツに容易にアクセスすることができるという効果がある。また、印刷ページに記載される第2情報は、コンテンツのタイトル情報を少なくとも含んでいるので、ユーザは、印刷ページが印刷された印刷媒体により、コンテンツのタイトルの一覧を容易に確認することができるという効果がある。
【0020】
請求項4記載の通信装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、予め定められた印刷媒体の数よりも少ない数の印刷媒体で記憶装置に記憶されたウェブページが印刷可能である場合には、ウェブページを印刷媒体に印刷することができる。よって、ユーザは、印刷手段により使用される印刷媒体の数を抑制した上で、印刷媒体に印刷されたウェブページを確認して、記憶装置に記憶されたウェブページの内容を把握することができるという効果がある。また、印刷媒体に印刷されたウェブページにはウェブ位置情報が付加されているので、このウェブ位置情報を利用して、ユーザは、外部装置からウェブページに容易にアクセスすることができるという効果がある。
【0021】
請求項5記載の通信装置によれば、印刷媒体に印刷された印刷ページに、印刷されなかった第2情報が存在することを示す存在情報(例えば、印刷されなかった第2情報の記載件数(残件数))を印刷することができる。従って、請求項4記載の通信装置の奏する効果に加え、ユーザは、印刷媒体を閲覧することで、印刷媒体に印刷されなかった第2情報が存在することに容易に気づくことができる。ここで、印刷ページに記載される第2情報は、第1情報と対応しているので、例えば、残件数を印刷する場合、印刷媒体に記載された第2情報の件数と残件数との合計件数は、第1生成手段が生成したウェブページに記載される第1情報の件数と同一である。従って、設定手段により設定された印刷媒体の数に抑制して印刷ページを印刷しても、ウェブページに記載されている第1情報の件数が全部で何件であるかを把握することができるという効果がある。
【0022】
請求項6記載の通信装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、ウェブページが記憶装置に記憶できず、外部装置によりウェブページにアクセスできない場合であっても、印刷媒体に印刷されたコンテンツの位置情報を利用して、ユーザは、外部装置から各コンテンツへ容易にアクセスすることができるという効果がある。
【0023】
請求項7記載の通信装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、ウェブページに記載される第1情報および印刷ページに記載される第2情報をユーザ毎に変更することができるという効果がある。
【0024】
請求項8記載のプログラムによれば、請求項1の通信装置と同様な効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるMFPシステム2の概略を示した図である。MFPシステム2は、MFP(Multifunction Peripheral)10と複数の携帯電話機(以下、「CP」と称す)70,71と複数のコンテンツ提供サーバ90,91とを有している。なお、図1では、1つのMFP10と2つのCP70,71と2つのコンテンツ提供サーバ90,91としか示されていないが、これらの数は適宜変更することができる。
【0026】
図1に示すMFP10は、印刷機能、スキャナ機能、電話機能等を実現する通信装置であり、LAN回線4に接続されている。LAN回線4は、ルータ6を介してインターネット8に接続されている。各CP70,71は、インターネット8に接続された基地局60を介して、MFP10にアクセス可能に構成されている。
【0027】
各コンテンツ提供サーバ90,91は、インターネット8に接続されている。本実施形態では、コンテンツ提供サーバ90が1つのサイトを公開しており、コンテンツ提供サーバ91が他の1つのサイトを公開している。各サイトは、複数のコンテンツを含んでいる。さらに、各コンテンツ提供サーバ90,91は、自身のサイトが含んでいる複数のコンテンツの関連情報であるフィード情報(RSS形式のフィード情報)を記憶している。
【0028】
MFP10は、制御部12と表示パネル50とキーパッド52と印刷部54とスキャン部56とFAX部58とネットワークインターフェイス(以後、「ネットワークI/F」と称す)60とPSTNインターフェイス(以後、「PSTN I/F」と称す)62とスピーカ64とを主に有する。なお、制御部12と各部50〜64とは、バスライン66を介して互いに接続されている。制御部12は、CPU14とROM16とRAM18とNVRAM20を主に有する。
【0029】
CPU14は、演算装置であり、ROM16に記憶されている各プログラム16a,16bに従って処理を実行する。ROM16は、各プログラム16a〜16cを記憶する書き込み不能な不揮発性のメモリである。
【0030】
基本機能プログラム16aは、MFP10の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本機能プログラム16aは、例えば、表示パネル50で表示を行なうための情報(以下、「表示情報」と称す)を生成するためのプログラムを含んでいる。また、基本機能プログラム16aは、例えば、印刷部54、スキャン部56、FAX部58等の各部50〜64を制御するためのプログラムを含んでいる。
【0031】
インターネット接続プログラム16bは、定期的(例えば、1日毎)にインターネット8へ接続し、コンテンツ提供サーバ90,91により提供されるフィード情報を取得するためのプログラムである。
【0032】
フィード情報利用プログラム16cは、ユーザによるキーパッド52の操作により起動が行われると、コンテンツ提供サーバ90,91から取得されるフィード情報を解析し、表示情報を作成して、その表示情報を表示する処理を実行するプログラムである。フィード情報利用プログラム16cは、作成した表示情報に、フィード情報の取得先、即ち、コンテンツ提供サーバの名称を対応付ける。よって、CPU14は、各表示情報が、何れのコンテンツ提供サーバから提供されたものであるかを特定することができる。
【0033】
各表示情報は、表示情報の作成に伴い更新される更新コンテンツ情報を含んでいる。更新コンテンツ情報の数は、コンテンツ提供サーバが公開するサイトに含まれるコンテンツの数に等しい。例えば、コンテンツ提供サーバ90が公開するサイトにスポーツおよびニュースが含まれている場合には、コンテンツ提供サーバ90に対応付けられた表示情報に含まれる更新コンテンツ情報は、スポーツに対応するものと、ニュースに対応するものとの2つとなる。
【0034】
更新コンテンツ情報は、コンテンツタイトル文字列、コンテンツ更新日時情報、コンテンツ要約文字列、コンテンツURLを含んでいる。コンテンツタイトル文字列は、コンテンツのタイトルの文字列である。コンテンツ更新日時情報は、コンテンツ提供サーバ90,91においてコンテンツが更新された日時(最新の更新日時)に関する情報である。コンテンツ要約文字列は、コンテンツが有する文字列が要約化されたものである。具体的には、コンテンツ要約文字列は、コンテンツタイトル文字列よりも文字数が多い文字列である一方、コンテンツの全体の文字列より少ない文字列であり、コンテンツの内容が反映された文字列である。コンテンツURLは、コンテンツの位置情報を示すURLである。
【0035】
RAM18は、表示情報記憶領域18aを有する読み書き可能な揮発性のメモリである。表示情報記憶領域18aは、フィード情報利用プログラム16cがフィード情報を利用して作成した表示情報を記憶する記憶領域である。
【0036】
NVRAM20は、各記憶領域20a〜20cを有する書き換え可能な不揮発性のメモリである。URL記憶領域20aは、各コンテンツ提供サーバ90,91が有するフィード情報の取得先(位置情報)を示すURLを記憶するための記憶領域である。
【0037】
例えば、ユーザは、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURL設定を行なう必要がある。このURL設定は、表示パネル50に表示されるサイト設定画面(図示せず)で行なうことができる。サイト設定画面で、コンテンツ提供サーバ90,91のフィード情報の取得先を示すURLが、キーパッド52を使用してユーザにより設定されると、その設定されたURLがURL記憶領域20aに記憶される。
【0038】
なお、URL設定は、サイト設定画面以外にも、CP70,71を利用して設定してもよい。例えば、ユーザがCP70を利用してコンテンツ提供サーバ90からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURL設定を行なった場合、コンテンツ提供サーバ90のフィード情報の取得先を示すURLがCP70からMFP10へ出力される。これにより、コンテンツ提供サーバ90のフィード情報の取得先を示すURLがURL記憶領域20aに記憶されるように構成しても良い。
【0039】
ユーザ設定記憶領域20bは、ウェブページ記憶領域20cに記憶するウェブページ(図4(e)参照)と、そのウェブページに対応する印刷ページ(図4(a)〜(d)のいずれか)とに記載する情報を、ユーザ毎に設定した設定ファイルを記憶する記憶領域である。なお、ウェブページおよび印刷ページは、ユーザ設定記憶領域20bに記憶された設定ファイルと、表示情報記憶領域18aに記憶された表示情報とを使用して、CPU14により生成される。なお、ウェブページとは、ウェブブラウザに表示されるデータのまとまりであり、印刷ページとは、一度の印刷命令で印刷用紙に印刷されるデータのまとまりである。
【0040】
ウェブページ記憶領域20cは、CPU14により生成されたウェブページを記憶する記憶領域である。ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページは、MFP10へアクセスを行なったCP70,71に対して公開される。ウェブページについては、図4(e)を使用して詳しく説明する。
【0041】
表示パネル50は、様々な情報を表示する表示装置である。表示パネル50の表示領域は比較的狭い領域であるので、表示情報に含まれる情報(例えば、コンテンツタイトル文字列)を、1行の表示形態で順次切り換え表示して(スクロール表示して)、表示情報に含まれる全ての情報を表示している。なお、表示パネル50には、スクロール表示の他に、表示情報に含まれる情報(例えば、コンテンツタイトル文字列)を例えば、2〜3つ固定表示することができるが、この一度の固定表示で表示できる情報量は、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページの情報量および印刷用紙に印刷される印刷ページの情報量よりも、大幅に少ない。なお、本実施形態では、表示情報に含まれる情報をスクロールさせることで、表示情報に含まれる全ての情報を表示パネル50に表示したが、表示情報に含まれる情報の一部を断片的に表示パネル50に固定表示して、その固定表示をキーパッド52の操作により順次切り換えることで、表示情報に含まれる全ての情報を表示パネル50に表示しても良い。
【0042】
キーパッド52は、複数のキーによって構成される。ユーザは、キーパッド52を操作することによって様々な指示や情報をMFP10に入力することができる。印刷部54は、インクジェットタイプ、レーザタイプ等の印刷機構を有し、例えば、生成された印刷ページを印刷用紙に印刷する。スキャン部56は、CCD、CIS等の読取機構を有する。FAX部58は、FAX通信を実行するための各種動作を実行する。ネットワークインターフェイス60は、LAN回線4に接続されている。よって、MFP10は、インターネット8にアクセス可能である。
【0043】
CP70の内部構成について説明する。なお、CP71は、CP70と同様の内部構成であるので、その説明を省略する。CP70は、CPU72とNVRAM74と表示部82と操作部84と小型カメラ86とを主に有する。
【0044】
CPU72は、演算装置であり、基本プログラム76に従って処理を実行する。NVRAM74は、基本プログラム76を記憶している。基本プログラム76は、CP70の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本プログラム76は、例えば、インターネット8のサイトからコンテンツをダウンロードして表示するためのブラウザを含んでいる。表示部82は、様々な情報を表示する表示装置である。操作部84は、キーボードやマウスによって構成される。小型カメラ86は、様々な情報を撮影可能な撮影装置である。
【0045】
次に、図2を参照して、ユーザ設定記憶領域20b(図1参照)に記憶された設定ファイルの内容について説明する。図2は、設定ファイルの内容の一例を示した図である。設定ファイルは、ウェブページおよび印刷ページの生成に使用する情報から構成されている。具体的には、設定ファイルは、ユーザ名、使用表示情報、ウェブページ掲載項目、ウェブページ掲載件数および印刷ページ使用枚数から構成されている。
【0046】
ユーザ名は、設定ファイルを設定したユーザの名前を示している。図2においては、設定ファイルを設定したユーザは、「一郎」および「花子」である。なお、設定ファイルに設定されたユーザは、ウェブページおよび印刷ページの生成の指示(以下、「生成指示」と称する)を行なうことができる。
【0047】
使用表示情報は、ウェブページおよび印刷ページの生成に使用する表示情報を示している。例えば、生成指示を行なったユーザが「一郎」であれば、CPU14は、ウェブページおよび印刷ページの生成に使用する表示情報を、「コンテンツ提供サーバ90,91」から取得したフィード情報により生成された表示情報に決定する。その後、CPU14は、ウェブページおよび印刷ページの生成に使用する情報を、決定した表示情報から更に更新コンテンツ情報へ絞り込んでいく。
【0048】
ウェブページ掲載項目は、絞り込んだ更新コンテンツ情報に含まれる情報のうち、ウェブページに掲載する情報を示している。ウェブページ掲載項目には、更新コンテンツ情報に含まれる情報のうち、コンテンツタイトル文字列、コンテンツ更新日時情報、コンテンツ要約文字列の最大3つの情報を設定することができる。例えば、生成指示を行なったユーザが「一郎」であれば、ウェブページに掲載する情報は、絞り込んだ更新コンテンツ情報に含まれる情報のうち、「コンテンツタイトル文字列」および「コンテンツ要約文字列」となる。なお、本実施形態においては、ウェブページ掲載項目の設定に拘らず、生成されるウェブページには、自動的に、絞り込んだ更新コンテンツ情報に含まれるコンテンツURLが掲載される。
【0049】
ウェブページ掲載件数は、ウェブページに掲載する情報の最大掲載数を示している。例えば、生成指示を行なったユーザが「一郎」であれば、「コンテンツタイトル文字列」および「コンテンツ要約文字列」が一組となった情報を1件として、最大「100」件が、ウェブページに掲載可能となる。
【0050】
印刷ページ使用枚数は、印刷ページの印刷に使用可能な印刷用紙の最大枚数を示している。例えば、生成指示を行なったユーザが「一郎」であれば、印刷ページの印刷に使用可能な印刷用紙の最大枚数は、「2」枚となる。
【0051】
上述した通り、ユーザ設定記憶領域20bに記憶される設定ファイルを用いて、MFP10を使用するユーザ毎に各種設定を変更することができるので、ウェブページに記載される情報をユーザ毎にアレンジすることができる。
【0052】
次に、図3を参照して、MFP10のCPU14により実行される生成印刷処理を説明する。図3は、ウェブページおよび印刷ページを生成する生成印刷処理を示すフローチャートである。なお、生成印刷処理は、キーパッド52のユーザによる操作によりウェブページおよび印刷ページの生成が指示された場合に実行される処理である。
【0053】
生成印刷処理では、まず、CPU14は、MFP10へアクセスを行なったCP70,71に対してウェブページを公開できるように、これから生成するウェブページに付与するURLを決定する(S1)。なお、CPU14は、生成印刷処理が複数人で行なわれる場合には、生成されるウェブページがユーザに応じて変わることが考えられるため、生成印刷処理が実行される度に、ウェブページに付与するURLをS1の処理で決定する。しかし、印刷生成処理が、一人のユーザでしか行なわれない場合には、前回生成したウェブページに、今回生成するウェブページを上書きすれば良い。よって、この場合には、CPU14は、S1の処理をスキップしても良い。なお、生成印刷処理が一人で行なわれるか否かは、CPU14が、ユーザ設定記憶領域20bに記憶された設定ファイルのユーザ名を参照することで判別できる。
【0054】
次に、CPU14は、ユーザ名を入力させて、生成印刷処理を実行しているユーザを特定する(S2)。そして、CPU14は、特定したユーザに対応する表示情報を、表示情報記憶領域18aから取得する(S3)。具体的には、S3の処理では、CPU14は、特定したユーザに対応する表示情報を、ユーザ設定記憶領域20bに記憶された設定ファイルの使用表示情報から特定し、その特定した表示情報を表示情報記憶領域18aから取得する(S3)。
【0055】
次に、CPU14は、取得した表示情報を使用して、ウェブページを生成する(S4)。具体的には、S4の処理では、CPU14は、S2の処理で特定したユーザが設定したウェブページ掲載項目、ウェブページ掲載件数を設定ファイルで確認し、それに基づいて、ウェブページの生成に使用する情報を、S3の処理で取得した表示情報に含まれる更新コンテンツ情報から抽出する。そして、CPU14は、抽出した情報を使用して、ウェブページを生成する(S4)。
【0056】
S4の処理後、CPU14は、生成したウェブページにS1の処理で決定したURLを割り当てた後、そのウェブページをウェブページ記憶領域20cに記憶する(S5)。そして、CPU14は、URLが割り当てられたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できたか否かを判定する(S6)。CPU14は、URLが割り当てられたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できたと判定した場合には(S6:Yes)、S7の処理へ移行する。一方、CPU14は、URLが割り当てられたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できないと判定した場合には(S6:No)、S16の処理へ移行する。なお、ウェブページ記憶領域20cにウェブページが記憶できない場合としては、ウェブページ記憶領域20cの空き容量がない(少ない)場合や、ウェブページ記憶領域20cへのアクセスができない場合等が例示される。
【0057】
S7の処理では、CPU11は、ウェブページに割り当てられたURLをQRコード(登録商標、以下記載を省略)に変換し(S7)、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページが、設定ファイルの印刷ページ使用枚数以下で印刷できるか否かを判定する(S8、図2参照)。CPU14は、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページが、印刷ページ使用枚数以下で印刷できないと判定した場合には(S8:No)、ウェブページの印刷に代えて印刷ページを印刷するS11以降の処理へ移行する。一方、CPU14は、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページが、印刷ページ使用枚数以下で印刷できると判定した場合には(S8:Yes)、印刷ページの生成を行わず、印刷ページの印刷に代えて(印刷ページの印刷を中止して)、ウェブページを印刷するS9以降の処理へ移行する。
【0058】
S9の処理では、CPU14は、ウェブページ記憶領域20cからウェブページを取得し、そのウェブページに、S7の処理で変換したQRコードを、即ち、ウェブページに割り当てられたURLを示すQRコードを、印刷ページへの付加に代えて、付加する(S9)。そして、CPU14は、QRコードが付加されたウェブページを、印刷部54を使用して印刷用紙に印刷し、この生成印刷処理を終了する。
【0059】
ここで、図4(a),(e)を参照して、CPU14によりS9の処理が実行された場合に印刷用紙に印刷されたウェブページ、および印刷されたウェブページに付加されたQRコードを使用して、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページにCP70からアクセスした場合の表示部82の表示について説明する。なお、図4は、印刷されたウェブページ、印刷された各種印刷ページおよび表示部82に表示されたウェブページを示した図である。
【0060】
図4(a)は、印刷されたウェブページを示した図であり、図4(e)は、ウェブページにCP70がアクセスした場合の表示部82を示した図である。なお、図4(a),(d)は、生成印刷処理を実行しているユーザが「一郎」である場合(図2参照)に、印刷用紙に印刷されたウェブページと表示部82の表示とをそれぞれ示している。
【0061】
図4(a)に示す通り、印刷されたウェブページには、設定ファイルのウェブページ掲載項目に対応して(図2参照)、コンテンツタイトル文字列およびコンテンツ要約文字列が記載されている。また、このウェブページには、設定ファイルのウェブページ掲載件数に対応して(図2参照)、コンテンツタイトル文字列と、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツ要約文字列と、が一組となった情報が、即ち、1つの更新コンテンツ情報に含まれる情報が、100件記載されている。更に、このウェブページには、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページのURLを示すQRコード160が付与されている。よって、CP70,71は、内蔵された小型カメラ86でQRコードを撮影することで、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページへ容易にアクセスすることができる。
【0062】
このように、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページが、印刷ページ使用枚数以下で印刷できる場合には、使用される印刷用紙の数を抑制した上で、ウェブページを印刷用紙に印刷することができると共に、CP70,71からウェブページへのアクセスも容易化することができる。
【0063】
次に、図4(e)に示す通り、表示部82に表示されたウェブページには、印刷されたウェブページと同様に、コンテンツタイトル文字列と、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツ要約文字列と、が一組となった情報が100件記載されている。また、ウェブページに記載されたコンテンツタイトル文字列には、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLがリンクされている(コンテンツタイトル文字列への下線が、コンテンツURLがリンクされていることを示している)。よって、CP70のユーザは、ウェブページにアクセスした後、コンテンツタイトル文字列を確認した上で、操作部84を操作してコンテンツタイトル文字列を選択することで、コンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツへ容易にアクセスすることができる。
【0064】
更に、表示部82に表示されたウェブページには、コンテンツタイトル文字列を素早く探す場合に使用される検索領域150が設けられている。この検索領域150に、一組となった情報にそれぞれ付与された昇順の番号を入力することで、表示部82の表示を、入力した番号と一致する一組となった情報、即ち、素早く探したい一組となった情報を中心とした表示に切り換えることができる。
【0065】
図3の説明に戻る。S8の処理で、CPU14は、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページが、設定ファイルの印刷ページ使用枚数以下で印刷できないと判定した場合には(S8:No)、ウェブページの印刷に代えて、コンテンツタイトル文字列とウェブページのURLを示すQRコードとを記載した印刷ページの印刷を行うS11以降の処理へ移行する。具体的には、CPU14は、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページに記載された情報のうち、コンテンツタイトル文字列だけを取得し、印刷ページを生成する(S11)。その後、CPU14は、印刷ページに、S7の処理で変換したQRコードを、即ち、ウェブページに割り当てられたURLを示すQRコードを付加する(S12)。
【0066】
そして、CPU14は、生成した印刷ページが、印刷ページ使用枚数以下で印刷できるか否かを判定する(S13、図2参照)。CPU14は、印刷ページが、印刷ページ使用枚数以下で印刷できると判定した場合には(S13:Yes)、QRコードが付与された印刷ページを、印刷部54を使用して印刷用紙に印刷し(S10)、この生成印刷処理を終了する。
【0067】
ここで、図4(b)を参照して、S13の処理で「Yes」とCPU14により判定された場合に印刷用紙に印刷された印刷ページについて説明する。図4(b)は、生成印刷処理を実行しているユーザが「一郎」である場合(図2参照)に、印刷用紙に印刷された印刷ページを示した図である。なお、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページは、S13の処理で「Yes」と判定された場合においても、図4(e)で説明したものと同一であるので、説明を省略する。
【0068】
図4(b)に示す通り、印刷ページには、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページと異なり、ウェブページに記載された情報(100件)に対応するコンテンツタイトル文字列(100件)のみが記載されている(ウェブページに記載された情報のうちの一部の情報が記載されている)。ここで、印刷ページに使用できる印刷用紙は、設定ファイルの印刷ページ使用枚数に対応して「2枚」であるが(図2参照)、CPU14は、S13の処理で、この2枚の印刷用紙の使用で、コンテンツタイトル文字列の100件分が印刷できると判定しているので(S13:Yes)、印刷用紙2枚に、100件分のコンテンツタイトル文字列が収まって印刷されている。この印刷ページに印刷されたコンテンツタイトル文字列(ウェブページに記載されたコンテンツタイトル文字列)により、MFP10のユーザは、コンテンツのタイトルの一覧を短時間で大量に確認することができる。
【0069】
また、この印刷ページには、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページのURLを示すQRコード160が付与されている。よって、CP70,71は、内蔵された小型カメラ86でQRコードを撮影することで、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページへ容易にアクセスすることができる。
【0070】
図3の説明に戻る。S13の処理で、CPU14は、生成した印刷ページが、設定ファイルの印刷ページ使用枚数以下で印刷できないと判定した場合には(S13:No)、印刷ページ使用枚数を超える印刷ページに(印刷ページ使用枚数内に収まらない印刷ページに)含まれるコンテンツタイトル文字列の件数を算出し(S14)、算出した件数を示すメッセージを、印刷ページ使用枚数番目に印刷される印刷ページに、即ち、印刷される最終頁の印刷ページに付加する(S15)。その後、CPU14は、メッセージおよびQRコードが付加された印刷ページを、印刷部54を使用して印刷用紙に印刷し(S10)、この生成印刷処理を終了する。
【0071】
ここで、図4(c)を参照して、S13の処理で「No」とCPU14により判定された場合に印刷用紙に印刷された印刷ページについて説明する。図4(c)は、生成印刷処理を実行しているユーザが「一郎」である場合(図2参照)に、印刷用紙に印刷された印刷ページを示した図である。なお、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページは、S13の処理で「No」と判定された場合においても、図4(e)で説明したものと同一であるので、説明を省略する。
【0072】
図4(c)に示す通り、印刷ページには、図4(b)と同様、コンテンツタイトル文字列のみが記載されている。ここで、印刷ページに使用された印刷用紙は、印刷ページ使用枚数に対応して、2枚となっている(図2参照)。このとき、CPU14は、この2枚の印刷用紙の使用では、ウェブページに記載された情報(100件)に対応するコンテンツタイトル文字列の全てが、即ち、生成した印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列の100件分が、印刷できないと判定しているので(S13:No)、印刷用紙2枚に、印刷可能な70件分のコンテンツタイトル文字列が印刷されている。なお、CPU14は、S14の処理で算出した件数を示すメッセージ、即ち、使用枚数の2枚を超える印刷ページに含まれるコンテンツタイトル文字列の件数(残件数)が30件であることを示すメッセージを、2番目に印刷される印刷ページに(印刷される最終頁の印刷ページに)付加しているので、このメッセージ161(印刷できなかったコンテンツタイトル文字列が「30」件あります)が2枚目の印刷ページの下部に印刷されている。よって、印刷ページ使用枚数に印刷用紙を抑制して印刷ページを印刷しても、MFP10のユーザは、印刷用紙に印刷された件数と残件数とから、ウェブページに記載されたコンテンツタイトル文字列の件数が全部で何件であるかを把握することができる。
【0073】
なお、この印刷ページにも、図4(b)の場合と同様、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページのURLを示すQRコード160が付与されている。
【0074】
図3の説明に戻る。S6の処理で、CPU14は、URLを割り当てたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できないと判定した場合には(S6:No)、ウェブページの印刷およびS11〜S15の処理で生成される印刷ページ(コンテンツタイトル文字列およびウェブページのURLを示すQRコードを記載した印刷ページ)の印刷に代えて、コンテンツタイトル文字列とそのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLを示すQRコードとを記載した印刷ページの印刷を行うS16以降の処理へ移行する。具体的には、CPU14は、S4の処理で生成したウェブページに記載されたコンテンツタイトル文字列を取得し、印刷ページを生成する(S16)。そして、CPU14は、生成された印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLを更新コンテンツ情報から取得する(S17)。
【0075】
その後、CPU14は、取得したコンテンツURLをQRコードに変換し(S18)、そのQRコードを、印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列の各々に対応付けて付加する(S19)。このS19の処理により、印刷ページには、コンテンツタイトル文字列に加え、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLを示すQRコードが、ウェブページのURLを示すQRコード160に代えて記載される。その後、CPU14は、コンテンツタイトル文字列とQRコードとが記載された印刷ページを、印刷部54を使用して印刷用紙に印刷し(S10)、この生成印刷処理を終了する。
【0076】
ここで、図4(d)を参照して、S6の処理で「No」とCPU14により判定された場合に印刷用紙に印刷された印刷ページについて説明する。図4(d)は、生成印刷処理を実行しているユーザが「一郎」である場合(図2参照)に、印刷用紙に印刷された印刷ページを示した図である。なお、CPU14によりS6の処理で「No」と判定された場合には、ウェブページ記憶領域20cにウェブページが記憶されない。よって、この場合には、図4(e)に示すウェブページへCP70,71からアクセスすることはできない。
【0077】
図4(d)に示す通り、印刷ページには、図4(b)と同様、コンテンツタイトル文字列のみが記載されている。ここで、設定ファイルの印刷ページ使用枚数は、「2枚」となっているが(図2参照)、実際には印刷ページには、「3枚」の印刷用紙が使用されている。これは、CP70,71からウェブページにアクセスして、100件分のコンテンツタイトル文字列等を確認することができないので、CPU14は、S10の処理で、設定ファイルの印刷ページ使用枚数に拘らず、コンテンツタイトル文字列の100件分が印刷できる枚数で印刷ページを印刷するからである。
【0078】
図4(d)に示す通り、印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列の全てには、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLを示すQRコード162a1〜162a100が、ウェブページのURLを示すQRコード160に代えて記載されている。よって、生成されたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できず、CP70,71からウェブページにアクセスできない場合であっても、印刷ページに記載された、即ち、印刷用紙に印刷されたQRコード162a1〜162a100を、内蔵された小型カメラ86で撮影することで、CP70,71からコンテンツへ容易にアクセスすることができる。
【0079】
上述した通り、ウェブページに記載された情報をCP70,71を用いて確認する時間は、ウェブページに記載された情報と同一の情報を、表示パネル50にスクロール表示して確認する時間、或いは、表示パネル50に断片的に固定表示してその固定表示を順次切り換えて確認する時間よりも、通常、短時間となる。また、ウェブページに記載された情報を単位時間当たりに確認できる量は、通常、CP70,71を用いて確認を行なう方が、表示パネル50を用いて確認を行なうよりも、大量となる。よって、本実施形態のMFPシステム2によれば、ユーザに対し、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページへCP70,71からアクセスさせることで、ウェブページに記載された情報、即ち、ユーザ設定記憶領域20bに記憶された設定ファイルに基づいて生成されたコンテンツタイトル文字列等を短時間で大量に確認させることができる。
【0080】
また、印刷ページに記載されたコンテンツタイトル文字列をMFP10のユーザが印刷用紙で確認する時間は、ウェブページに記載された情報の場合と同様、表示パネル50を用いて同一のコンテンツタイトル文字列を確認する時間よりも、短時間となる。また、コンテンツタイトル文字列を単位時間当たりに確認できる量は、通常、CP70,71を用いて確認を行なう方が、表示パネル50を用いて確認を行なうよりも、大量となる。よって、ユーザは、印刷用紙に印刷された印刷ページを確認することで、ウェブページに記載されている情報のうち、コンテンツタイトル文字列を短時間で大量に確認することができる。
【0081】
また、本実施形態のMFPシステム2によれば、ウェブページに記載できる情報は、更新コンテンツ情報に含まれる情報のうち、コンテンツタイトル文字列、コンテンツ更新日時情報、コンテンツ要約文字列の最大3つの情報を設定することができる。一方で、印刷ページに記載される情報は、更新コンテンツ情報に含まれる情報のうち、コンテンツタイトル文字列だけである。よって、ウェブページに記載できる情報は、印刷ページに記載される情報よりも情報量が多い。従って、ユーザは、CP70,71からウェブページにアクセスすることで、印刷ページに記載された情報よりも多量の情報を確認できる一方、印刷ページに記載された情報の情報量を抑制することで、印刷ページの印刷に使用される印刷用紙の枚数を抑制することができる。
【0082】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0083】
本実施形態においては、MFP10は、印刷ページにコンテンツタイトル文字列のみを記載したが、これに限られるものではない。即ち、コンテンツタイトル文字列に加え、印刷ページに、例えば、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツ更新日時情報を記載しても良い。この場合には、印刷ページに記載される情報量を増やすことができる。
【0084】
更には、ユーザ設定記憶領域20bに記憶された設定ファイルに、印刷ページ掲載項目の欄を設け、その欄に、印刷ページに記載する項目をユーザ毎に設定可能に構成しても良い。この場合には、コンテンツタイトル文字列の印刷ページへの記載に代えて、コンテンツ要約文字列のみを印刷ページに記載したり、或いはコンテンツ更新日時情報を印刷ページに記載することができる。この印刷ページ掲載項目の欄により、印刷ページに記載される情報をユーザ毎にアレンジすることができる。なお、印刷ページにコンテンツ更新日時情報のみを記載した場合でも、ウェブページおよび印刷ページで共通して付与される昇順の番号で、ユーザは、印刷ページに記載されたコンテンツ更新日時情報が、ウェブページの何れの情報に対応するかを容易に判別することができる。
【0085】
また、本実施形態では、図3に示す生成印刷処理で、S4の処理で生成したウェブページにS1の処理で決定したURLを割り当てた後、そのウェブページをウェブページ記憶領域20cに記憶したが(S5)、これに限られるものではない。即ち、S4の処理で生成したウェブページをウェブページ記憶領域20cに記憶して、その後に、記憶されたウェブページにS1の処理で決定したURLを割り当てても良い。この構成の場合には、ウェブページ記憶領域20cに記憶されたウェブページに対してのみ、即ち、CP70、71からアクセス可能な状態となったウェブページに対してのみ、URLを付与することができる。よって、S1の処理で決定したURLが割り当てられたウェブページをウェブページ記憶領域20cに記憶できず、そのURLが無駄になることを防止することができる。
【0086】
また、本実施形態では、ウェブページを記憶するウェブページ記憶領域20cをNVRAM20に設けたが、これに限られるものではない。即ち、ウェブページの容量が比較的大きくなることが予想される場合には、MFP10内部にハードディスクドライブを設け、そのハードディスクドライブにウェブページ記憶領域20cを設けても良い。また、インターネット8に接続される外部のサーバに、ウェブページ記憶領域20cを設けても良い。この場合には、MFP10の記憶容量を抑制することができる。
【0087】
また、本実施形態においては、各コンテンツ提供サーバ90,91は、コンテンツとフィード情報の両方を記憶していたが、これに限られるものではなく、コンテンツを記憶するためのサーバとフィード情報を記憶するためのサーバが別体に構成されていてもよい。
【0088】
また、本実施形態においては、図3に示す生成印刷処理をMFP10のCPU14で実行したが、これに限られるものではない。即ち、図3に示す生成印刷処理のうちS10を除く処理を、MFP10と通信可能に接続される制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)で実行し、その後、その制御装置がMFP10へ印刷指示を出力する構成とする。そして、印刷指示を受けたMFP10が、S10の処理を実行するように構成しても良い。この場合には、S10の処理のみをMFP10で実行させるので、MFP10の処理負担を軽減することができる。
【0089】
また、本実施形態においては、図3に示す生成印刷処理で、ウェブページが印刷ページ使用枚数以下で印刷できる場合には(S8:Yes)、印刷ページの生成を行わなかったが、これに限られるものではない。即ち、S8の処理で「Yes」と判定された場合でも、印刷ページを生成する構成としても良い。ただし、この場合には、印刷ページの生成は行うものの、生成した印刷ページは印刷されず、印刷ページの印刷に代えて、ウェブページが印刷される。
【0090】
また、本実施形態においては、図4(c)に示すように、印刷ページに、印刷ページ使用枚数を超える印刷ページに含まれるコンテンツタイトル文字列の記載件数を示すメッセージ161を付加したが、これに限られるものではない。即ち、印刷ページに付加するメッセージを、記載件数を示さず、印刷ページ使用枚数を超える印刷ページに含まれるコンテンツタイトル文字列が存在する旨のメッセージ(例えば、印刷できなかったコンテンツタイトル文字列があります)としても良い。この場合には、件数を算出する処理、具体的には、図3に示すS14およびS15の処理を簡略化することができる。
【0091】
また、本実施形態においては、図4(c)に示すように、印刷ページ使用枚数を超える印刷ページに含まれるコンテンツタイトル文字列の記載件数を示すメッセージ161を、印刷される最終頁の印刷ページに付加したが、これに限られるものではない。即ち、上述のメッセージを、印刷される最初のページや、印刷される全てのページに付加しても良い。
【0092】
また、本実施形態においては、URLが割り当てられたウェブページがウェブページ記憶領域20cに記憶できないと判定された場合には(S6:No)、コンテンツタイトル文字列に加え、そのコンテンツタイトル文字列に対応するコンテンツURLを示すQRコード162a1〜162a100を、ウェブページのURLを示すQRコード160に代えて印刷ページに記載したが、これに限られるものではない。即ち、ウェブページにアクセスはできないものの、ウェブページに割り当てられたURLを示すQRコード160を、コンテンツタイトル文字列、コンテンツURLを示すQRコード162a1〜162a100に加えて印刷ページに記載しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の一実施形態におけるMFPシステムの概略を示した図である。
【図2】設定ファイルの内容の一例を示した図である。
【図3】MFPのCPUにより実行される生成印刷処理を示すフローチャートである。
【図4】印刷されたウェブページ、印刷された各種印刷ページおよび表示部に表示されたウェブページを示した図である。
【符号の説明】
【0094】
10 MFP(通信装置の一例)
16a インターネット接続プログラム(関連情報取得手段の一例、関連情報取得ステップの一例)
20a URL記憶領域(位置情報記憶手段の一例)
20b ユーザ設定記憶領域(関連情報設定手段の一例)
20c ウェブページ記憶領域(記憶装置の一例)
50 表示パネル(表示手段の一例)
52 キーパッド(受付手段の一例、受付ステップの一例)
54 印刷部(印刷手段の一例)
S4 生成印刷処理(第1生成手段の一例、第1生成ステップの一例)
S5 生成印刷処理(記憶手段の一例、割当手段の一例、記憶ステップの一例、割当ステップの一例)
S6 生成印刷処理(検出手段の一例)
S8 生成印刷処理(第1判定手段の一例)
S9 生成印刷処理(第2付加手段の一例)
S10 生成印刷処理(第1制御手段の一例、第2制御手段の一例、第3制御手段の一例、第4制御手段の一例、第1制御ステップの一例)
S11,S16 生成印刷処理(第2生成手段の一例、第2生成ステップの一例)
S12 生成印刷処理(第1付加手段の一例、第1付加ステップの一例)
S13 生成印刷処理(第2判定手段の一例)
S15 生成印刷処理(第3付加手段の一例)
S19 生成印刷処理(第4付加手段の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含むコンテンツ関連情報の位置情報である関連位置情報が示す装置にアクセス可能な通信装置であって、
前記関連位置情報を複数記憶可能な位置情報記憶手段と、
その位置情報記憶手段に記憶された関連位置情報が示す装置の各々から前記コンテンツ関連情報を取得する関連情報取得手段と、
その関連情報取得手段により取得されたコンテンツ関連情報に含まれる情報を順次切り換えて表示可能な表示手段と、
その表示手段に表示される前記情報の印刷指示を受け付ける受付手段と、
その受付手段により前記印刷指示が受け付けられた場合に、前記関連情報取得手段により取得されたコンテンツ関連情報を使用して、そのコンテンツ関連情報に含まれる情報から構成される第1情報を記載したウェブページを生成する第1生成手段と、
その第1生成手段により生成されるウェブページを、外部装置からのアクセスが可能な記憶装置に記憶させる記憶手段と、
前記記憶装置に記憶されたウェブページへの前記外部装置によるアクセスを可能にするウェブ位置情報を、前記ウェブページに割り当てる割当手段と、
前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報に対応する第2情報を記載した印刷ページを生成する第2生成手段と、
前記割当手段により前記ウェブページに割り当てられたウェブ位置情報を前記第2生成手段により生成された印刷ページに付加する第1付加手段と、
前記ウェブ位置情報が前記第1付加手段により前記印刷ページに付加された印刷ページを、印刷媒体への印刷が可能な印刷手段に印刷させる第1制御手段とを備えていることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、前記第2生成手段により生成される印刷ページに記載される第2情報よりも、情報量が多いことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含んでおり、
前記第2生成手段により生成される印刷ページに記載される第2情報は、前記コンテンツのタイトル情報を少なくとも含んでいることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
前記受付手段により前記印刷指示が受け付けられた場合に、予め定められた印刷媒体の数よりも少ない数で、前記記憶装置に記憶されたウェブページが印刷可能であるか否かを判定する第1判定手段と、
その第1判定手段により前記ウェブページが前記印刷媒体の数よりも少ない数で印刷可能であると判定された場合に、前記記憶装置に記憶されたウェブページに、前記ウェブ位置情報を付加する第2付加手段と、
前記第1制御手段による制御に代えて、前記第2付加手段により前記ウェブ位置情報が付加されたウェブページを前記印刷手段に印刷させる第2制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信装置。
【請求項5】
前記第1判定手段により前記ウェブページが前記印刷媒体の数を越えて印刷されると判定された場合に、前記予め定められた印刷媒体の数よりも少ない数で、前記第2生成手段により生成された印刷ページが印刷可能であるか否かを判定する第2判定手段と、
その第2判定手段により前記印刷ページが前記予め定められた印刷媒体の数を超えて印刷されると判定された場合に、前記設定された印刷媒体の数を超える印刷ページに含まれている第2情報が存在することを示す存在情報を、前記印刷ページに付加する第3付加手段と、
前記第2判定手段により前記印刷ページが前記印刷媒体の数を超えて印刷されると判定された場合に、前記第2制御手段による制御に代えて、前記存在情報が付加された印刷ページを前記設定された印刷媒体の数で前記印刷手段に印刷させる第3制御手段とを備えていることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1生成手段により生成されるウェブページに記載される第1情報は、コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含んでおり、
前記第1生成手段により生成されたウェブページが前記記憶装置に記憶できないことを検出する検出手段と、
前記生成されたウェブページが記憶できないことが前記検出手段により検出された場合に、前記印刷ページに、その印刷ページに記載されている前記コンテンツのタイトル情報に対応した前記コンテンツの位置情報を付加する第4付加手段と、
請求項1から3に従属する場合には前記第1制御手段による制御に代えて、請求項4に従属する場合には前記第2制御手段による制御に代えて、請求項5に従属する場合には前記第3制御手段による制御に代えて、前記第4付加手段により前記コンテンツの位置情報が付加された印刷ページを、前記印刷手段を制御して前記印刷媒体に印刷させる第4制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1から5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信装置を使用するユーザに対応して、前記第1生成手段による前記ウェブページの生成に使用するコンテンツ関連情報を設定可能な関連情報設定手段を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通信装置。
【請求項8】
コンテンツの位置情報とコンテンツのタイトル情報とを少なくとも含むコンテンツ関連情報の位置情報である関連位置情報が示す装置にアクセス可能な通信装置に実行させるプログラムであって、
位置情報記憶手段に記憶された関連位置情報が示す装置の各々から前記コンテンツ関連情報を取得する関連情報取得ステップと、
その関連情報取得ステップにより取得されたコンテンツ関連情報に含まれる情報を順次切り換えて表示可能な表示手段に表示される前記情報の印刷指示を受け付ける受付ステップと、
その受付ステップにより前記印刷指示が受け付けられた場合に、前記関連情報取得ステップにより取得されたコンテンツ関連情報を使用して、そのコンテンツ関連情報に含まれる情報から構成される第1情報を記載したウェブページを生成する第1生成ステップと、
その第1生成ステップにより生成されるウェブページを、外部装置からのアクセスが可能な記憶装置に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶装置に記憶されたウェブページへの前記外部装置によるアクセスを可能にするウェブ位置情報を、前記ウェブページに割り当てる割当ステップと、
前記第1生成ステップにより生成されるウェブページに記載される第1情報に対応する第2情報を記載した印刷ページを生成する第2生成ステップと、
前記割当ステップにより前記ウェブページに割り当てられたウェブ位置情報を前記第2生成ステップにより生成された印刷ページに付加する第1付加ステップと、
前記ウェブ位置情報が前記第1付加ステップにより前記印刷ページに付加された印刷ページを、印刷媒体への印刷が可能な印刷手段に印刷させる第1制御ステップとを、前記通信装置に実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−152793(P2010−152793A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332250(P2008−332250)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】