説明

通信装置システム、通信装置、中継装置、中継装置の制御プログラム、および中継装置の制御方法

【課題】電子ファイル格納サービスが公開するAPIを利用するプログラムを持たない画像読取装置でも、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに電子ファイルを記憶することができ、且つ、中継装置の運用費用を抑えることの出来る通信装置システム、通信装置、中継装置、中継装置の制御プログラム、および中継装置の制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】サービス連携システム10は、多機能装置100と中継装置200とを備える。サービス連携システム10は、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロードを行うことが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置を利用した通信装置システム、通信装置、中継装置、中継装置の制御プログラム、および中継装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、読み取った画像の電子ファイルをサーバへアップロードする画像読取装置や、サーバからダウンロードした電子ファイルを印刷する印刷装置等が知られている。特許文献1には、読み取った画像の電子ファイルをサーバへアップロードする画像読取装置の一例が記載されている。画像読取装置や印刷装置のメーカーが、このようなサービスを提供する場合、アップロードされる電子ファイルを記憶するための専用のサーバを独自に用意する必要がある。
【0003】
一方、近年、サービス事業者が用意したネットワーク上のデータベースに電子ファイルを記憶することが出来る電子ファイル格納サービスが普及している。たとえば、Picasa(登録商標)ウェブアルバムや、flickr(登録商標)が、その一例である。利用者は、ウェブブラウザーを備えた端末装置を利用して、所望の電子ファイルを電子ファイル格納サービスにアップロードしたり、所望の電子ファイルを電子ファイル格納サービスからダウンロードしたりすることが出来る。多くの電子ファイル格納サービスは、それぞれ独自のAPI(Application Program Interface)を公開している。他の事業者は、これを利用することにより、電子ファイル格納サービスと連携した新たなサービスをユーザに提供することが出来る。
【0004】
このような状況において、上述の画像読取装置で読み取った画像の電子ファイルを、専用のサーバにアップロードする代わりに、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに電子ファイルをアップロードするサービスが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−269250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像読取装置のメーカーがこのようなサービスを提供する場合、画像読取装置は、電子ファイル格納サービスが公開しているAPIを利用するためのプログラムを備える必要がある。しかし、電子ファイル格納サービスが公開しているAPIは、サービス事業者の都合により更新される場合がある。サービス事業者の都合によりAPIが更新されたとしても、画像読取装置と電子ファイル格納サービスとの連携を維持するためには、画像読取装置のメーカーは、利用者が所有する画像読取装置のプログラムをアップデートしなければならない。
【0007】
また、画像読取装置が連携できる電子ファイル格納サービスを追加したり、削除したりする場合においても、利用者が所有する画像読取装置のプログラムをアップデートする必要がある。また、ファイル格納サービスに依っては、画像読取装置が、電子ファイルの送信時間を示すタイムスタンプを付して、電子ファイルをファイル格納サービスへと送信する必要がある。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するために、電子ファイル格納サービスが公開するAPIを利用するプログラム及びタイムスタンプを付す機能を持たない画像読取装置でも、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに電子ファイルを格納することができ、且つ、中継装置の運用費用、又は、中継装置の設備投資費を抑えることの出来る通信装置システム、通信装置、中継装置、中継装置の制御プログラム、および中継装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る画像読取装置システムは、電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムである。下記の記載する通信装置と中継装置を備えている。
【0010】
また、上記の課題を解決するために、請求項6に係る通信装置、および請求項10に係る中継装置は、電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムにおいて、下記の記載する通信装置、および中継装置を備えている。
【0011】
通信装置は、アドレス取得要求送信部、受信手段、アップロードメッセージ作成部、およびアップロードメッセージ送信部を備えて構成される。
【0012】
電子ファイルを、ネットワーク上のサービス提供装置にある電子ファイル格納サービスにアップロードする際、アドレス取得要求送信部により、電子ファイル格納サービスへの電子ファイルのアップロード先のアドレスであるアップロード先アドレスの取得要求を中継装置に送信し、受信手段で、中継装置からアップロード先アドレスと、電子ファイル格納サービスへのアップロード要求を行うためのメッセージであるアップロードメッセージのテンプレートを受信する。アップロードメッセージ作成部では、受信手段により受信したテンプレートにしたがって、電子ファイルとアップロード先アドレスとを含むアップロードメッセージを作成する。アップロードメッセージ送信部により、アップロードメッセージ作成部により作成したアップロードメッセージをサービス提供装置へ送信する。これにより、電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロードを行う。
【0013】
中継装置は、アップロード先アドレス取得プログラム記憶部、アップロード先アドレス取得部、時刻情報付加手段、およびアップロード先アドレス送信部を備えて構成される。
【0014】
また、請求項11に係る中継装置の制御プログラムは、中継装置に、下記の制御を実行させるプログラムである。また、請求項12に係る中継装置の制御方法は、中継装置において、下記の制御を行なう制御方法である。
【0015】
アップロード先アドレス取得プログラム記憶部またはアップロード先アドレス取得プログラム記憶手段には、電子ファイル格納サービスの有する公開APIを利用して、サービス提供装置からアップロード先アドレスを取得するためのアップロード先アドレス取得プログラムが記憶されている。通信装置からアップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、アップロード先アドレス取得部またはアップロード先アドレス取得手段と、時刻情報付加手段とが機能する。アップロード先アドレス取得部またはアップロード先アドレス取得手段では、アップロード先アドレス取得プログラムを実行して、サービス提供装置からアップロード先アドレスを取得する。時刻情報付加手段では、アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を必要に応じてアップロードメッセージのテンプレートへと付加する。アップロード先アドレス送信部またはアップロード先アドレス送信手段では、時刻情報付加手段が、アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報をアップロードメッセージのテンプレートへと付加した後、アップロードメッセージのテンプレートと、アップロード先アドレス取得部により取得したアップロード先アドレスと、を通信装置へ送信する。
【0016】
また、請求項2に係る通信装置システムでは、時刻情報付加手段は、アップロード先アドレス取得部により取得したアップロード先アドレスから時刻に係る情報の要否を判断する判断手段を備えている。判断手段により、必要であると判断された場合、アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報をアップロードメッセージのテンプレートへと付加する。
【0017】
また、請求項3に係る通信装置システムでは、下記の記載する通信装置と中継装置を備えている。また、請求項7に係る通信装置では、下記の記載する通信装置を備えている。
【0018】
通信装置は、情報を表示する表示部と、アップロードメッセージを受信したサービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信するアップロード結果受信手段と、アップロード結果受信手段によりレスポンス・メッセージを受信した場合、中継装置に対してレスポンス・メッセージの解読要求を送信する解読要求送信部と、解読要求送信部により解読要求を送信後、中継装置から解読結果を受信する解読結果受信手段と、解読結果受信手段により継続可能なエラーを受信した場合、アップロード終了後、エラー情報を表示部に表示する表示制御部と、を備えている。
【0019】
また、中継装置は、通信装置から解読要求を受信した場合、解読要求に含まれるレスポンス・メッセージを解読し、通信装置に送信する解読結果を作成する解読結果作成部と、解読結果作成部により作成した解読結果を、通信装置に送信する解読結果送信部と、を備えている。
【0020】
また、請求項4に係る通信装置システム、およびまた、請求項8に係る通信装置では、アップロードメッセージを受信したサービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信した後、電子ファイル格納サービスへ送信すべき電子ファイルが残存しているか否かを判断する残存ファイル判断部を備え、残存ファイル判断部により電子ファイルが残存していると判断された場合、アドレス取得要求送信部によりアップロード先アドレスの取得要求を中継装置に送信する。
【0021】
ここで、請求項5に係る通信装置システム、または請求項9に係る通信装置によれば、通信装置は、用紙に記録された画像を読み取る画像読取部と、画像読取部により読み取った画像データから電子ファイルを作成する電子ファイル作成部とを備えるものとすることができる。
【発明の効果】
【0022】
請求項1に係る通信装置システム、請求項6に係る通信装置、請求項10に係る中継装置、請求項11に係る中継装置の制御プログラム、および請求項12に係る中継装置の制御方法によれば、時計機能等の計時機能がなく時刻に係る情報の生成機能を有しない通信装置であっても、時刻に係る情報が付加されたテンプレートを取得して、電子ファイル格納サービスに電子ファイルをアップロードすることができる。電子ファイル格納サービスに時刻に係る情報と共に電子ファイルを記憶することができる。
【0023】
請求項2に係る通信装置システムによれば、アップロード先アドレスにより電子ファイル格納サービスが識別されるため、アップロード先アドレスにより、電子ファイルをアップロードする電子ファイル格納サービスが時刻に係る情報を必要とするか否かの判別をすることができる。これにより、時刻に係る情報は必要に応じてアップロードされる電子ファイルに付与される。
【0024】
請求項3に係る通信装置システム、および請求項7に係る通信装置によれば、通信装置が電子ファイル格納サービスの有する公開APIを有していなくとも、電子ファイルのアップロード結果であるレスポンス・メッセージを解読して、解読結果のエラー情報を表示部に表示することができる。
【0025】
請求項4に係る通信装置システム、および請求項8に係る通信装置によれば、アップロードすべき電子ファイルが複数ある場合、アップロードする電子ファイルごとに時間に係る情報が付与される。これにより、複数の電子ファイルを連続してアップロードする場合に、個々の電子ファイルのアップロード時刻と時刻に係る情報とが整合するので、時刻に係るデータの不整合が生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態に係るサービス連携システム10の概略を示す図である。
【図2】サービス連携システム10に備えられるハードウェアの構成を示す図である。
【図3】サービス連携システム10の動作の一例について説明する図である。
【図4】多機能装置100の動作(メイン処理)について説明するフロー図である。
【図5】多機能装置100の動作(アップロード処理の前半)について説明するフロー図である。
【図6】多機能装置100の動作(アップロード処理の後半)について説明するフロー図である。
【図7】中継装置200の動作について説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を具現化した実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、単なる説明例である。本発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
【0028】
<サービス連携システム10の概略>
図1を参照して、本発明を具現化した実施形態であるサービス連携システム10の概略について説明する。サービス連携システム10は、多機能装置100と中継装置200とを備える。サービス連携システム10は、サービス事業者が提供する電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロード、又は、電子ファイル格納サービスから電子ファイルのダウンロードを行うことが出来る。
【0029】
電子ファイル格納サービスは、各サービス事業者がインターネット上に設置したサービス提供装置300によって提供される。具体的には、サービス提供装置300は、周知のWebサーバである。サービス提供装置300は、インターネットに接続された他の端末とHTTP、又は、HTTPSによる通信を行い、前記他の端末に対して所定のサービスを提供する。
【0030】
多機能装置100は、具体的には、小型のデジタル複合機である。多機能装置100は、印刷機能、スキャナ機能、FAX機能、コピー機能、外部記憶媒体への書き込み及び読み出し機能を備えている。
【0031】
多機能装置100の利用者は、多機能装置100のスキャナ機能により読み取った画像の電子ファイルを電子ファイル格納サービスにアップロードすることが出来る。
【0032】
また、多機能装置100の利用者は、電子ファイル格納サービスからダウンロードした電子ファイルを、多機能装置100の印刷機能により印刷することが出来る。
【0033】
多機能装置100は、中継装置200と連携して電子ファイルのアップロード及びダウンロードを行う。多機能装置100は、電子ファイル格納サービスへの電子ファイルのアップロード先のURLであるアップロード先URLや、電子ファイル格納サービスからダウンロードする電子ファイルのURLである電子ファイルURL等は、中継装置200を経由して、電子ファイル格納サービスから取得する。しかし、データ量の多い電子ファイルのバイナリデータの送受信は、中継装置200を経由せずに、電子ファイル格納サービスと直接行う。このため、サービス連携システム10によれば、中継装置200を経由するデータ量を抑えることが出来る。また、中継装置200に発生する負荷を抑えることが出来る。
【0034】
中継装置200は周知のサーバ機能を持った装置であればよい。中継装置200は、多機能装置100のメーカーが自前で用意しても良いが、周知のレンタルサーバや、Amazon EC2(登録商標)に代表されるような複数の物理的な装置が協働して一つのサーバとして機能するヴァーチャルマシンを利用することも考えられる。この場合、中継装置200の運用費用は、中継装置200を経由するデータ量や、中継装置200での処理の負荷によって変化する。上述のように、中継装置200を経由するデータ量を少なくしたり、中継装置200に発生する負荷を少なくしたりすることにより、レンタルサーバや、ヴァーチャルマシンを利用する場合の中継装置200の運用費用を抑えることが出来る。また、中継装置200を、メーカーが自前で用意する場合においても、中継装置200は、高い処理性能を必要としないので、中継装置の設備投資を抑えることが出来る。
【0035】
<サービス連携システム10のハードウェア構成>
図2を参照して、サービス連携システム10のハードウェア構成について説明する。尚、以下の説明においては、サービス連携システム10は、サービスAと、サービスBとの、2つの電子ファイル格納サービスとの連携を行うものとして説明する。以下の説明において、サービスAのサービス提供装置300を、サービス提供装置300Aと称す。また、サービスBのサービス提供装置300を、サービス提供装置300Bと称す。両者を特に区別する必要がない場合は、単にサービス提供装置300と称す。多機能装置100と、中継装置200と、サービス提供装置300Aと、サービス提供装置300Bとは、互いに、ネットワーク400を介して接続されている。ネットワーク400は、たとえばインターネット網を採用することができる。これらの多機能装置100と、中継装置200と、サービス提供装置300とは互いに、HTTP/1.1に従ってデータの送受信を行う。
【0036】
先ず、多機能装置100のハードウェア構成について説明する。多機能装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、メモリカードコントローラ140と、表示部150と、印刷部160と、スキャナ部170と、操作部180とを備えている。
【0037】
通信部110は、ネットワークに接続された他の装置と通信を行うための機器である。通信部110としては、周知のネットワークカードを採用することが出来る。
【0038】
制御部120は、図示しないCPUと、CPUに接続されたROM及びRAMを備えている。CPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、多機能装置100の動作を制御する。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
【0039】
記憶部130は、NAND型フラッシュメモリー等の不揮発性の記憶装置である。記憶部130は、多機能装置100の利用者を特定するための利用者特定情報と、各種の設定情報等を記憶する。
【0040】
メモリカードコントローラ140は、多機能装置100に装着されたメモリカード141の記憶の制御を行う。具体的には、制御部120の指示に従って、メモリカード141へのデータの書込み、メモリカード141に記憶されているデータの削除、又は、メモリカード141に記憶されているデータの読み込み等を行う。メモリカード141には、所定形式の電子ファイルが記憶されている。
【0041】
表示部150は、周知のLCD等のディスプレイを備えた表示装置である。表示部150は、制御部120からの指示に従って、後述のメニュー項目選択画面等の所定の情報を表示する。
【0042】
印刷部160は、制御部120の指示に従って、画像の印刷を行う装置である。
【0043】
スキャナ部170は、利用者にセットされた用紙に記録された画像を読み取る機器である。制御部120の指示に従って、画像の読取を行う。
【0044】
操作部180は、利用者により操作される複数の操作ボタンを備え、利用者の押下操作に応じた信号を制御部120へ送信する装置である。利用者は、操作部180を操作することにより所望の指示を入力することが出来る。
【0045】
次に、中継装置200についてのハードウェア構成について説明する。本実施形態の説明では、中継装置200は、物理的に存在する一つのサーバであるものとして説明するが、上述したように中継装置200は、複数の物理的な装置が協働して一つのサーバとして機能するEC2のようなヴァーチャルマシンであっても良い。
【0046】
中継装置200は、通信部210、制御部220、記憶部230を備える。
【0047】
通信部210は、ネットワークに接続された他の装置と通信を行うための機器である。通信部210としては、周知のネットワークカードを採用することが出来る。
【0048】
制御部220は、図示しないCPUと、CPUに接続されたROM及びRAMを備えている。CPUは、ROM及び記憶部230に記憶されたプログラムにしたがって、中継装置100の動作を制御する。RAMは、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
【0049】
記憶部230は、ハードディスクドライブのような不揮発性の記憶装置である。記憶部230は、サービスA用URL取得プログラムと、サービスA用テンプレート作成プログラムと、サービスA用解読プログラムと、サービスB用URL取得プログラムと、サービスB用テンプレート作成プログラムと、サービスB用解読プログラムと、タイムスタンプ作成プログラムと、の複数のソフトウェアのモジュールを記憶している。また、記憶部230は上述の複数のモジュールと協働して、多機能装置100とサービス提供装置300との通信の中継を行うための中継プログラム(図示外)を記憶している。
【0050】
サービスA用URL取得プログラムは、サービスAの公開しているAPIを利用してサービス提供装置300Aからアップロード先URLを取得するプログラムである。また、サービスA用テンプレート作成プログラムは、サービスAへ電子ファイルをアップロードする際のメッセージであるアップロードメッセージのテンプレートを作成するプログラムである。また、サービスA用解読プログラムは、サービス提供装置300Aからのレスポンス・メッセージを解読するためのプログラムである。
【0051】
サービスB用URL取得プログラムは、サービスBの公開しているAPIを利用してサービス提供装置300Bからアップロード先URLを取得するプログラムである。また、サービスB用テンプレート作成プログラムは、サービスBへ電子ファイルをアップロードする際のメッセージであるアップロードメッセージのテンプレートを作成するプログラムである。また、サービスB用解読プログラムは、サービス提供装置300Bからのレスポンス・メッセージを解読するためのプログラムである。
【0052】
タイムスタンプ作成プログラムは、サービスA又はBへの電子ファイルの送信時刻に係る情報をタイムスタンプとして作成するプログラムである。さらに、サービスA用テンプレート作成プログラム及びサービスB用テンプレート作成プログラムは、アップロードメッセージのテンプレートへタイムスタンプを埋め込む。タイムスタンプ作成プログラムは、例えば、中継装置の備える計時機能から時刻に係る情報を取得する。または、外部のNTP(Network Time Protocol)サーバと通信し、時刻に係る情報を取得する。
【0053】
多機能装置100の利用者は、複数の電子ファイル格納サービスのうち所望のサービスを指定することが出来る。そして、多機能装置100の利用者は、指定したサービスに対して、所望の電子ファイルをアップロードすることが出来る。また、多機能装置100の利用者は、スキャナ部170で読み取った画像の電子ファイルをアップロードするか、メモリカード141に記憶されている既存の電子ファイルをアップロードするかを選択することが出来る。
【0054】
<サービス連携システム10の動作>
次に、図3を参照して、サービス連携システム10の動作の一例について説明する。図3は、サービス連携システム10の動作の一例を示したシーケンス図である。この例では、多機能装置100の利用者が、スキャナ部170より読み取った画像の電子ファイルをアップロードすることを選択した場合の流れを説明する。当然、メモリカード141中に記憶されている電子ファイルをアップロードすることも可能である。尚、以下の説明において電子ファイル格納サービスを単にサービスと称す。
【0055】
先ず、利用者が、多機能装置100の操作部180を操作して、電子ファイルをアップロードするサービスを選択すると、多機能装置100は、スキャナ部170を制御部120により制御し、画像を読み取り、読み取った画像データから電子ファイルを作成する(U001)。そして、多機能装置100は、中継装置200に対して、アップロード先URL取得要求を送信する(U002)。アップロード先URL取得要求には、利用者に選択されたサービスを特定するための情報であるサービス特定情報と、利用者を特定するための情報である利用者特定情報とを含む。
【0056】
アップロード先URL取得要求を受信した中継装置200は、利用者に選択されたサービスのサービス提供装置300に対してアップロード先URL要求を送信する(U003)。中継装置200は、多機能装置100から受信したアップロード先URL取得要求に含まれるサービス特定情報と利用者特定情報とに基づいてサービスと利用者とを特定する。そして、そのサービスと利用者とに対応するアップロード先URL要求を作成し、それをサービス提供装置300に送信する。この際、中継装置200は、利用者に指定されたサービスに応じたプログラムにしたがって、アップロード先URL要求を作成する。
【0057】
具体的には、利用者によりサービスAが指定されている場合は、中継装置200は、記憶部230に記憶されているサービスA用URL取得プログラムにしたがって、サービスAに対応したアップロード先URL要求を作成し、それをサービス提供装置300Aに送信する。尚、このとき作成されるアップロード先URL要求は、サービスAにより公開されているAPIを利用したHTTPメッセージである。サービス毎にアップロード先のURLを取得するためのAPIは異なる。このため、中継装置200は各サービスに応じたアップロード先URL要求を作成するためのプログラムを備えている。具体的には、中継装置200は、サービスAのアップロード先URL要求を作成するためのサービスA用URL取得プログラムと、サービスBのアップロード先URL要求を作成するためのサービスB用URL取得プログラムとを備えている。中継装置200はこれらを利用して各サービスに対応するアップロード先URL要求を作成する。
【0058】
このとき作成されるアップロード先URL要求に含まれる情報は、各サービスによって異なる場合がある。サービス側がアップロード先URLを特定するために、アルバムIDなどのそのサービスの電子ファイルの格納位置を特定するための情報が必要な場合は、アップロード先URL要求には、その利用者が利用しているアルバムのアルバムIDが含まれる。また、サービス側がアップロード先URLを特定するために、フォルダ名などのそのサービスの電子ファイルの格納位置を特定するための情報が必要な場合は、アップロード先URL要求には、その利用者が利用しているフォルダ名が含まれる。利用者が利用しているアルバムIDやフォルダ名等の付属情報は、記憶部230が予め記憶している。中継装置200は必要な付属情報を利用して各サービスに応じたアップロード先URL要求を作成する。
【0059】
アップロード先URL要求を受信したサービス提供装置300は、そのアップロード先URL要求に対応するURLをアップロード先URLとして、中継装置200へ送信する(U004)。
【0060】
上述のU001において、アップロード先URL取得要求を受信した中継装置200は、アップロード先URL取得要求がなされた時間を示すタイムスタンプを作成する。そして、アップロード先URL取得要求を受信した中継装置200は、サービス提供装置300にアップロード先URL要求を送信するとともに、多機能装置100からサービス提供装置300に対して送信するアップロードメッセージのテンプレートを作成する(U005)。テンプレートには、接続先のサービスに応じて、タイムスタンプが埋め込まれる。アップロードメッセージとは、電子ファイル格納サービスへのアップロード要求を行うためのメッセージである。
【0061】
中継装置200は、利用者により指定されたサービスに対応するプログラムを利用して、それぞれのサービスに応じたテンプレートを作成する。サービス提供装置300に送信するアップロードメッセージの内容は、サービス毎に異なる。アップロードメッセージは、具体的にはHTTPのリクエスト・メッセージであるが、ヘッダに入れる情報や、リクエストボディに入れる情報の種類や情報の数はサービス毎に異なる。例えば、ヘッダに入れる情報として、ファイル送信時の時刻を示す情報であるタイムスタンプを必要とするサービスがある。アップロードメッセージを受信したサービスは、ヘッダに埋め込まれたタイムスタンプと受信した時刻とを比較する。そして、サービスは、比較結果を用いてデータの送信エラーや通信経路での盗聴を発見する。また、リクエストボディに、電子ファイルのバイナリデータ以外に、電子ファイルのファイル名等の情報を入れる必要のあるサービスもあれば、リクエストボディには、電子ファイルのバイナリデータのみを入れ、ヘッダにファイル名等の情報を入れる必要のあるサービスもある。
【0062】
このように、様々なサービスに応じて適したテンプレートを作成するために、中継装置200は、テンプレートを作成するためのプログラムをサービス毎に備えている。具体的には、中継装置200は、サービスA用テンプレート作成プログラムと、サービスB用テンプレート作成プログラムとを備えている。
【0063】
U003によりアップロード先URLを取得し、U004によりアップロードメッセージのテンプレートを作成した中継装置200は、サービス提供装置300から受信したアップロード先URLと、作成したテンプレートとを多機能装置100に送信する(U006)。
【0064】
多機能装置100は、中継装置200から取得したテンプレートに基づいて、アップロードメッセージの作成を行う(U007)。作成されるアップロードメッセージは、中継装置200から取得したアップロード先URLと、読み取った画像の電子ファイルのバイナリデータを含む。多機能装置100は、中継装置200から受信したテンプレートの所定の位置に、電子ファイルのバイナリデータとアップロード先アドレスと電子ファイルのデータサイズを記憶するだけで、各サービスに応じたアップロードメッセージを作成することが出来る。
【0065】
アップロードメッセージを作成した多機能装置100は、利用者に選択されたサービスのサービス提供装置300に対してアップロードメッセージを送信する(U008)。このようにして、多機能装置100の利用者は、所望のサービスに対して所望の画像の電子
ファイルをアップロードすることができる。
【0066】
アップロードメッセージを受信したサービス提供装置300は、多機能装置100に対してアップロード結果を示すレスポンス・メッセージを送信する(U009)。尚、このレスポンス・メッセージも、サービス毎に内容が異なる。このため、多機能装置100は、そのレスポンス・メッセージの解読ができない。尚、アップロード結果は、電子ファイルが正常にアップロードできたか否かを示す情報である。また、電子ファイルが正常にアップロードできた場合、アップロード結果には、その電子ファイルのIDを示す情報も含まれる。
【0067】
多機能装置100はそのレスポンス・メッセージの解読ができないので、このままでは、アップロード結果を表示部150に表示することができない。そこで、多機能装置100は、解読要求を中継装置200へ送信し(U010)、中継装置200にレスポンス・メッセージの解読を行わせる。解読要求のメッセージには、多機能装置100が受信したレスポンス・メッセージがそのまま記憶されている。
【0068】
解読要求を受信した中継装置200は、レスポンス・メッセージの解読結果を作成する(U011)。具体的には、レスポンス・メッセージに含まれているアップロード結果を抽出し、そのアップロード結果を含み、多機能装置100で解読可能な形式のメッセージを解読結果として作成する。解読結果の作成は、利用者により指定されたサービスに対応するプログラムに基づいて行われる。具体的には、利用者により指定されたサービスがサービスAである場合は、中継装置200は、記憶部230に記憶されているサービスA用解読プログラムに基づいて、解読結果を作成する。また、利用者により指定されたサービスがサービスBである場合は、中継装置200は、記憶部230に記憶されているサービスB用解読プログラムに基づいて、解読結果を作成する。
【0069】
解読結果を作成した中継装置200は、多機能装置100に対して作成した解読結果を送信する(U012)。
【0070】
アップロードが完了した電子ファイルの他に、スキャナ部170より読み取られた画像に係る電子データが記憶部130に記憶されている場合、再度アップロード先URLを取得し(U101)、手続きU001からU012と同様の動作を行う。ここで、個々の電子ファイルについて、タイムスタンプを取得しテンプレートに埋め込む事で(U004)、アップロード先URLを取得した時刻と、タイムスタンプとして示される電子ファイルの送信時刻との時間差を少なくすることが可能となる。これにより、アップロード先のサービスによりエラーとして検出されることを防止することが出来る。
【0071】
そして、全ての画像に係る電子ファイルについてアップロードが完了すると、全ての電子ファイルのアップロード結果について解読結果を受信した多機能装置100は、受信した解読結果に含まれるアップロード結果を表示部150に表示させる(U113)。これにより、利用者は、アップロードが成功したか否かを確認することができる。また、アップロードが成功した場合には、アップロードされた電子ファイルがどこに記憶されたかを確認することができる。
【0072】
尚、上述のフローチャートによる説明はあくまで一例であって、本発明を限定するものではない。たとえば、flickr(登録商標)のように、電子ファイルのアップロードが完了した後、アップロードした電子ファイルを所定のアルバムにマッピングさせる必要のあるサービスの場合、中継装置200は、上述のU011において次のような処理を行う。解読要求を受信した中継装置200は、サービス提供装置300からのレスポンス・メッセージを解読すると共に、アップロードした電子ファイルを予め定められた所定のアルバムにマッピングする指示をサービス提供装置300へ送信する。その後、サービス提供装置300へマッピングを指示したアルバムに電子ファイルがアップロードされたことを示す情報を、解読結果にかえて多機能装置100へ送信するようにしてもよい。
【0073】
<多機能装置100の動作>
次に、図4、図5、図6を参照し、多機能装置100の詳細な動作について説明する。多機能装置100の電源がONされると、多機能装置100の制御部120は、ROMに記憶された所定のプログラムに従って図4に示すメイン処理を開始する。
【0074】
先ず、制御部120は、表示部150にメニュー項目選択画面を表示して、利用者によるメニュー項目の選択を受け付ける(S110)。メニュー項目選択画面では、複数のメニュー項目が表示される。利用者は所望のメニュー項目を操作部180を操作して選択することができる。複数のメニュー項目には少なくとも「アップロード」、「ダウンロード」のメニュー項目が存在する。
【0075】
「アップロード」は、電子ファイル格納サービスに所望の電子ファイルをアップロードする際に選択するメニュー項目である。また、「ダウンロード」は、電子ファイル格納サービスから所望の電子ファイルをダウンロードするメニュー項目である。
【0076】
利用者によるメニュー項目の選択を受け付けた後、制御部120は、選択されたメニュー項目が「アップロード」であるか否かを判断する(S111)。
【0077】
選択されたメニュー項目が「アップロード」である場合(S111:YES)、制御部120は、後述のアップロード処理を行う(S112)。
【0078】
選択されたメニュー項目が「アップロード」でない場合(S111:NO)、制御部120は、選択されたメニュー項目が「ダウンロード」であるか否かを判断する(S113)。
【0079】
選択されたメニュー項目が「ダウンロード」である場合(S113:YES)、制御部120はダウンロード処理を行う(S114)。ダウンロード処理は、利用者が選択するサービスから電子ファイルをダウンロードする処理である。
【0080】
選択されたメニュー項目が「ダウンロード」でない場合(S113:NO)、制御部120は、その他のメニュー項目の選択に応じた処理を行う(S115)。
【0081】
S112、S114、S115のいずれかの処理を行った後、制御部120は、利用者により電源のOFF操作が行われたか否かを判断する(S116)。利用者により電源がOFFされていない場合(S116:NO)、制御部120は、上述のS110に戻り、上述のS110からS115までの処理を繰り返す。電源のOFF操作が行われた場合(S116:YES)、制御部120は、多機能装置100の電源をOFFしてメイン処理を終了する。
【0082】
次に、図5及び6を参照して、上述のアップロード処理についての詳細を説明する。アップロード処理を開始すると、制御部120は、表示部150にサービス選択画面を表示して、利用者が利用したいサービスの選択を受け付ける(S210)。本実施形態においては、サービスAとサービスBとの中から利用者は所望のサービスを選択できる。利用者により何れかのサービスが選択されると、制御部120は、利用者により選択されたサービスを特定するためのサービス特定情報をRAMに記憶する。
【0083】
サービスの選択を受け付けた後、制御部120は、スキャン/メディア選択画面を表示部150に表示させ、利用者に電子ファイルをアップロードさせる方法を選択させる(S211)。スキャン/メディア選択画面には、アップロードさせる方法の選択項目として「スキャン」と、「メディア」との項目が表示される。「スキャン」は、スキャナ部170により紙に印刷された画像を読み取らせ、その画像の電子ファイルをサービスにアップロードさせる項目である。一方、「メディア」は、メモリカード141に予め記憶されている電子ファイルの中から所望の電子ファイルを選択し、選択した電子ファイルをサービスにアップロードさせる項目である。
【0084】
利用者に「スキャン」が選択された場合(S212:YES)、制御部120は、表示部150に読取設定の入力画面を表示して、利用者による読取設定の入力を受け付ける(S213)。読取設定とは、紙に印刷された画像をカラーで読み取るか、モノクロで読み取るかの設定、読み取る際にどのような解像度で読み取るか等の各種の設定である。
【0085】
利用者が、スキャナ部170に所定の画像が記録された用紙をセットして、操作部180の読取開始のボタンを押下すると、制御部120は、スキャナ部170に用紙に記録された画像を読み取らせ、読み取った画像データから電子ファイルを作成する(S214)。尚、この際、スキャナ部170は、S213での設定に応じた読取を行う。
【0086】
一方、利用者に「メディア」が選択された場合(S212:NO)、制御部120は、メモリカード141に記憶されている電子ファイルの中から所望の電子ファイルを選択させるファイル選択画面を表示し、利用者による電子ファイルの選択を受け付ける(S215)。
【0087】
S214、又は、S215の後、制御部120は、中継装置200にアップロード先URL取得要求を送信する(S216)。上述したようにアップロード先URL取得要求にはサービス特定情報と、利用者特定情報とが含まれる。サービス特定情報は、上述のS210でRAMに記憶されたサービス特定情報が用いられる。記憶部130には、多機能装置100の利用者を特定するための利用者特定情報が予め記憶されているものとする。アップロード先URL取得要求の利用者特定情報には、この記憶部130に記憶されている利用者特定情報が用いられる。尚、複数の利用者が一つの多機能装置100を共有して利用している場合は、利用者に「アップロード」のメニュー項目が選択されたあと、周知の方法で利用者のログイン処理を行い、現在操作している利用者の利用者特定情報を特定するようにすれば良い。
【0088】
アップロード先URL取得要求を送信後、制御部120は、上述のS216においてアップロード先URL取得要求を送信した中継装置200から、アップロードメッセージのテンプレートと、アップロード先URLとを受信したか否かを判断する(S217)。
【0089】
テンプレート、及び、アップロード先URLを中継装置200から受信していない場合は(S217:NO)、制御部120は、それらの情報を受信するまで待機する。
【0090】
テンプレート、及び、アップロード先URLを中継装置200から受信している場合は(S217:YES)、制御部120は、受信したテンプレートと、受信したアップロード先URLと、S214により作成した電子ファイルまたはS215により選択された電子ファイルと、に基づいてアップロードメッセージを作成する(S218)。アップロードメッセージの作成は、上述のU008の説明のとおりである。
【0091】
アップロードメッセージを作成後、制御部120は、利用者により選択されたサービスのサービス提供装置300に対して、アップロードメッセージを送信する(S219)。
【0092】
次に、アップロード結果を示すレスポンス・メッセージを、サービス提供装置300から受信するか否かを判断する(S220)。
【0093】
サービス提供装置300からアップロード結果を受信していない場合(S220:NO)、制御部120は、アップロード結果を受信するまで待機する。
【0094】
サービス提供装置300からアップロード結果を受信した場合(S220:YES)、制御部120は、中継装置200に対して解読要求を送信する(S221)。上述したように解読要求には、サービス提供装置300から受信したレスポンス・メッセージが含まれている。更に、解読要求には、利用者により選択されたサービスを特定するためのサービス特定情報も含まれている。
【0095】
次に、制御部120は、中継装置200から解読結果を受信したか否かを判断する(S222)。中継装置200から解読結果を受信していない場合(S222:NO)、制御部120は、解読結果を受信するまで待機する。
【0096】
中継装置200から解読結果を受信した場合(S222:YES)、制御部120は、受信した解読結果を確認する(S223)。そして、解読結果が、正常終了でなかった場合(S225:NO)、制御部120は、解読結果が継続可能なエラーか継続不可能なエラーかを判断する(S225)。ここで、継続不可能なエラーとは、例えば、サービス提供装置300やネットワーク400に異常が発生しており、サービス提供装置300との通信が正常に行えない場合のエラーを言う。また、継続可能なエラーとは、例えば、サービス提供装置300との通信は正常に行えているが、アップロードされた電子ファイルが何らかの原因で正常に送信できなかった場合のエラーを言う。
【0097】
中継装置200から送信された解読結果が、継続不可能なエラーであった場合(S225:NO)、制御部120は、解読結果に基づいて表示部150を制御し、継続不可能なエラーが発生した事を表示する(S226)。そして、処理を終了する(S232)。ステップS225において、解読結果が、継続可能なエラーであった場合(S225:YES)、制御部120は、継続可能なエラーが発生した事を、記憶部130を制御し記憶する(S227)。そして、後述するステップS228へと移行する。
【0098】
ステップS224で、解読結果が正常終了と判断された場合(S224:YES)、スキャナ部170で読み取る画像が他に存在しないか、又、メモリカード141中にアップロード対象となる電子ファイルが他に存在しないか否かを判断する(S228)。ここで、スキャナ部170で読み取られた画像に係る電子ファイルが存在する場合や、メモリカード141中にアップロード対象となる電子ファイルが存在する場合(S228:YES)、ステップS216へと移行する。スキャナ部170で読み取る画像が存在せず、メモリカード141中にもアップロード対象となる電子ファイルが存在しない場合(S228:NO)、制御部120は記憶部150を制御し、継続可能なエラーが発生したか否かを判断する(S229)。継続可能なエラーが発生していた場合(S229:YES)、制御部120は、表示部150を制御し、継続可能なエラーが発生していたことを表示する(S230)。そして、処理を終了する(S232)。ステップS229において、継続可能なエラーが発生していないと制御部120が判断した場合(S229:NO)、制御部120は、表示部150を制御し、処理が正常に終了したことを表示し(S231)、処理を終了する(S232)。
【0099】
<中継装置200の動作>
次に、図7を参照し、中継装置200の詳細な動作について説明する。記憶部230に記憶されている中継プログラムが起動されると、中継装置200の制御部220は、記憶部230に記憶されている各種のプログラムにしたがって、図6に示す中継装置処理を開始する。
【0100】
中継装置処理を開始すると、先ず、制御部220は、アップロード先URL取得要求を多機能装置100から受信したか否かを判断する(S310)。
【0101】
アップロード先URL取得要求を受信したと判断した場合(S310:YES)、制御部220は、サービス提供装置300からアップロード先URLの取得する(S311)。具体的は、上述のU002で説明したように、受信したアップロード先URL取得要求に含まれるサービス特定情報に対応するプログラムを実行することにより、サービス提供装置300にアップロード先URL要求を送信することで、アップロード先URLを取得する。
【0102】
アップロード先URLを取得したあと、制御部220は、利用者に選択されたサービスのアップロードメッセージのテンプレートにタイムスタンプの埋め込みが必要か否かを判断する(S312)。制御部220が、タイムスタンプの埋め込みが不要であると判断した場合(S312:NO)、タイムスタンプの埋め込みを行わずに、利用者に選択されたサービスに対応するアップロードメッセージのテンプレートを作成し(S313)、後述するステップS316へ移行する。また、ステップS312において、制御部220がテンプレートへのタイムスタンプの埋め込みが必要であると判断した場合(S312:YES)、制御部220は、記憶部230に記憶されているタイムスタンプ作成プログラムを用いてタイムスタンプを作成する(S314)。そして、制御部220は、利用者に選択されたサービスに対応するアップロードメッセージのテンプレートを作成し、作成されたタイムスタンプを埋め込む(S315)。テンプレートの作成は、上述のU004の説明のとおりである。
【0103】
つぎに、制御部220は、サービス提供装置300から受信したアップロード先URLと、作成したテンプレートを多機能装置100へ送信し(S316)、S310に戻る。
【0104】
上述のS310において、アップロード先URL取得要求を受信していない場合は(S310:NO)、制御部220は、多機能装置100から解読要求を受信したか否かを判断する(S317)。
【0105】
多機能装置100から解読要求を受信したと判断した場合(S317:YES)、制御部220は、解読要求に含まれるレスポンス・メッセージに基づいて解読結果を作成する(S318)。この際、制御部220は、上述したように、利用者に選択されたサービスに対応するプログラムにしたがって解読要求を作成する。制御部220は、解読要求に含まれるサービス特定情報によって利用者によって選択されたサービスを特定することが出来る。
【0106】
解読結果を作成した後、制御部220は、作成した解読結果を多機能装置100に送信して(S319)、S310へ戻る。
【0107】
S314において解読要求を受信していないと判断した場合(S317:NO)、制御部220は、その他の処理を行い(S320)、S310へ戻る。その他の処理の具体例としては、多機能装置100がサービスから所望の画像をダウンロードする際に、多機能装置100とサービス提供装置300との通信の中継を行う処理等を行う。
【0108】
以上、説明したように、サービス連携システム10によれば、スキャナ部170で読み取った画像の電子ファイルを、所望のサービスにアップロードすることができ、且つ、電子ファイルは中継装置200を経由しないため、中継装置200の運用費用を抑えることが出来る。
【0109】
中継装置200に対して多数の多機能装置100を接続することで、一つの中継装置200で、多数の多機能装置100とサービスとを連携させることが出来る。サービス連携システムを利用者に提供する事業者は、中継装置200のAPIを利用するプログラムを必要に応じて更新するだけで、他のサービスとの連携を維持することが出来る。さらに、アップロードメッセージのテンプレートにタイムスタンプを要求するサービスに対しては、中継装置200が、アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻についてタイムスタンプを生成し、テンプレートに埋め込む事で、多機能装置100とサービスとの連携を可能とする。また、一つの電子ファイルをアップロードする毎に、タイムスタンプを生成し、テンプレートへと埋め込む事で、タイムスタンプに示される時刻と、実際にアップロードメッセージが多機能装置100から送信される時刻との相違を軽減することが可能となる。
【0110】
尚、上述の実施形態におけるサービス提供装置300が、特許請求の範囲に記載のサービス提供装置に相当する。上述の実施形態における中継装置200が、特許請求の範囲に記載の中継装置に相当する。上述の実施形態におけるスキャナ部170が、特許請求の範囲に記載の画像読取部に相当する。上述の実施形態における多機能装置100が、特許請求の範囲に記載の通信装置に相当する。上述の実施形態におけるサービス連携システム10が、特許請求の範囲に記載の通信装置システムに相当する。上述の実施形態におけるS214を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載の電子ファイル作成部に相当する。上述の実施形態におけるS216を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載のアドレス取得要求送信部に相当する。上述の実施形態におけるS218を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載のアップロードメッセージ作成部に相当する。上述の実施形態におけるS219を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載のアップロードメッセージ送信部に相当する。上述の実施形態における記憶部230が、特許請求の範囲に記載のアップロード先アドレス取得プログラム記憶部に相当する。上述の実施形態におけるS311を行う制御部220が、特許請求の範囲に記載のアップロード先アドレス取得部に相当する。上述の実施形態におけるS316を行う制御部220が、特許請求の範囲に記載のアップロード先アドレス送信部に相当する。上述の実施携帯におけるS315を行う制御部220が、特許請求の範囲に記載の時刻情報付加手段に相当する。上述の実施形態における表示部150が、特許請求の範囲に記載の表示部に相当する。上述の実施形態におけるS221を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載の解読要求送信部に相当する。上述の実施形態におけるS226、S230、S231を行う制御部120が、特許請求の範囲に記載の表示制御部に相当する。上述の実施形態におけるS318を行う制御部220が、特許請求の範囲に記載の解読結果作成部に相当する。上述の実施形態におけるS319を行う制御部220が、特許請求の範囲に記載の解読結果送信部に相当する。
【0111】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0112】
上述の実施形態においては、アップロード先のアドレスとしてURLを用いて説明したが本発明はこれに限るものではない。
【0113】
また、上述の実施形態においては、中継装置処理のS312において、中継装置200の制御部220が、テンプレートを作成するものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、各サービスに対応したテンプレートを記憶部230に予め記憶させておき、中継装置200が、そのテンプレートを多機能装置100に送信するようにしてもよい。
【0114】
また、上述の実施形態においては、アップロード処理のS221において、多機能装置100が中継装置221へ解読要求を送信するものとして説明したが、本発明はこれに限
るものではない。たとえば、S221からS223の処理を省略しても良い。
【0115】
また、上述の実施形態ではアップロード先URL要求に必要な付属情報を、中継装置200が予め記憶しているものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。たとえば、アップロード先URL要求を作成する前に、その都度、中継装置200が、多機能装置100に必要な付属情報を問い合わせるようにしても良い。付属情報の問い合わせを受けた多機能装置100は、表示部150に付属情報の問い合わせ画面を表示して、利用者に付属情報の入力または選択を行わせる。そして、利用者に入力または選択された付属情報を、多機能装置100が中継装置200に送信する。これにより中継装置200は、必要な付属情報を特定することができる。尚、この場合は、中継装置200が、各サービスに対応した問い合わせ画面を、XML等のマークアップ言語で作成する。これは、サービス毎に利用者に入力または選択させるべき付属情報の種類が異なるためである。中継装置200は、XML等のマークアップ言語で記載された問い合わせ画面のメッセージを多機能装置100に送信する。多機能装置100は、受信したそのメッセージに基づいてレンダリングを行うことによって、利用者に指定されたサービスに対応する問い合わせ画面を表示することができる。多機能装置100は、XML等のマークアップ言語で記載されたメッセージのレンダリングドライバさえ備えていれば、各サービスに応じた問い合わせ画面を表示させることが可能である。よって、利用者に各サービスに応じた付属情報の入力または選択を行わせることが出来る。このような対話的な処理は、アップロード先URL要求の送信前に行うだけに限らず、中継装置200からサービス提供装置300に何らかのリクエスト・メッセージを送信する前に行うことで、さまざまなサービスと連携を容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0116】
100 多機能装置
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
140 メモリカードコントローラ
141 メモリカード
150 表示部
160 印刷部
170 スキャナ部
180 操作部
200 中継装置
210 通信部
220 制御部
230 記憶部
300 サービス提供装置
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、前記ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムであって、
前記通信装置は、
前記電子ファイル格納サービスへの電子ファイルのアップロード先のアドレスであるアップロード先アドレスの取得要求を前記中継装置に送信するアドレス取得要求送信部と、
前記アドレス取得要求送信部により前記アップロード先アドレスの取得要求を送信後に、前記中継装置から前記アップロード先アドレスと、前記電子ファイル格納サービスへのアップロード要求を行うためのメッセージであるアップロードメッセージのテンプレートを受信するための受信手段と、
前記受信手段により受信したテンプレートにしたがって、前記電子ファイルと前記アップロード先アドレスとを含む前記アップロードメッセージを作成するアップロードメッセージ作成部と、
前記アップロードメッセージ作成部により作成した前記アップロードメッセージを前記サービス提供装置へ送信することで、前記電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロードを行うアップロードメッセージ送信部と、を備え、
前記中継装置は、
前記電子ファイル格納サービスの有する公開APIを利用して、前記サービス提供装置から前記アップロード先アドレスを取得するためのアップロード先アドレス取得プログラムを記憶したアップロード先アドレス取得プログラム記憶部と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレス取得プログラムを実行して、前記サービス提供装置から前記アップロード先アドレスを取得するアップロード先アドレス取得部と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を必要に応じて前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加する時刻情報付加手段と、
前記時刻情報付加手段が、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加した後、前記アップロードメッセージのテンプレートと、前記アップロード先アドレス取得部により取得した前記アップロード先アドレスと、を前記通信装置へ送信するアップロード先アドレス送信部と、を備えることを特徴とする通信装置システム。
【請求項2】
前記時刻情報付加手段は、前記アップロード先アドレス取得部により取得した前記アップロード先アドレスから時刻に係る情報の要否を判断する判断手段を備え、
前記判断手段により、必要であると判断された場合、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加することを特徴とする請求項1に記載の通信装置システム。
【請求項3】
前記通信装置は、
情報を表示する表示部と、
前記アップロードメッセージを受信した前記サービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信するアップロード結果受信手段と、
前記アップロード結果受信手段により前記レスポンス・メッセージを受信した場合、前記中継装置に対して前記レスポンス・メッセージの解読要求を送信する解読要求送信部と、
前記解読要求送信部により前記解読要求を送信後、前記中継装置から解読結果を受信する解読結果受信手段と、
前記解読結果受信手段により継続可能なエラーを受信した場合、アップロード終了後、エラー情報を前記表示部に表示する表示制御部と、を備え、
前記中継装置は、
前記通信装置から前記解読要求を受信した場合、前記解読要求に含まれる前記レスポンス・メッセージを解読し、前記通信装置に送信する前記解読結果を作成する解読結果作成部と、
前記解読結果作成部により作成した前記解読結果を、前記通信装置に送信する解読結果送信部と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置システム。
【請求項4】
前記通信装置は、
前記アップロードメッセージを受信した前記サービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信した後、前記電子ファイル格納サービスへ送信すべき電子ファイルが残存しているか否かを判断する残存ファイル判断部を備え、
前記残存ファイル判断部により前記電子ファイルが残存していると判断された場合、前記アドレス取得要求送信部により前記アップロード先アドレスの取得要求を前記中継装置に送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置システム。
【請求項5】
前記通信装置は、
用紙に記録された画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部により読み取った画像データから電子ファイルを作成する電子ファイル作成部とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置システム。
【請求項6】
電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、前記ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムにおける通信装置であって、
前記電子ファイル格納サービスへの電子ファイルのアップロード先のアドレスであるアップロード先アドレスの取得要求を前記中継装置に送信するアドレス取得要求送信部と、
前記アドレス取得要求送信部により前記アップロード先アドレスの取得要求を送信後に、前記中継装置から前記アップロード先アドレスと、前記電子ファイル格納サービスへのアップロード要求を行うためのメッセージであるアップロードメッセージのテンプレートを受信するための受信手段と、
前記受信手段により受信したテンプレートにしたがって、前記電子ファイルと前記アップロード先アドレスとを含む前記アップロードメッセージを作成するアップロードメッセージ作成部と、
前記アップロードメッセージ作成部により作成した前記アップロードメッセージを前記サービス提供装置へ送信することで、前記電子ファイル格納サービスに対して電子ファイルのアップロードを行うアップロードメッセージ送信部と、を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項7】
情報を表示する表示部と、
前記アップロードメッセージを受信した前記サービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信するアップロード結果受信手段と、
前記アップロード結果受信手段により前記レスポンス・メッセージを受信した場合、前記中継装置に対して前記レスポンス・メッセージの解読要求を送信する解読要求送信部と、
前記解読要求送信部により前記解読要求を送信後、前記中継装置から解読結果を受信する解読結果受信手段と、
前記解読結果受信手段により継続可能なエラーを受信した場合、アップロード終了後、エラー情報を前記表示部に表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記アップロードメッセージを受信した前記サービス提供装置から、アップロード結果を含むレスポンス・メッセージを受信した後、前記電子ファイル格納サービスへ送信すべき電子ファイルが残存しているか否かを判断する残存ファイル判断部を備え、
前記残存ファイル判断部により前記電子ファイルが残存していると判断された場合、前記アドレス取得要求送信部により前記アップロード先アドレスの取得要求を前記中継装置に送信することを特徴とする請求項6または7に記載の通信装置。
【請求項9】
用紙に記録された画像を読み取る画像読取部と、
前記画像読取部により読み取った画像データから電子ファイルを作成する電子ファイル作成部とを備えることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、前記ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムにおける前記中継装置であって、
前記電子ファイル格納サービスの有する公開APIを利用して、前記サービス提供装置からアップロード先アドレスを取得するためのアップロード先アドレス取得プログラムを記憶したアップロード先アドレス取得プログラム記憶部と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレス取得プログラムを実行して、前記サービス提供装置から前記アップロード先アドレスを取得するアップロード先アドレス取得部と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を必要に応じて前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加する時刻情報付加手段と、
前記時刻情報付加手段が、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加した後、前記アップロードメッセージのテンプレートと、前記アップロード先アドレス取得部により取得した前記アップロード先アドレスと、を前記通信装置へ送信するアップロード先アドレス送信部と、を備えることを特徴とする中継装置。
【請求項11】
電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、前記ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムにおける前記中継装置の制御プログラムであって、
前記電子ファイル格納サービスの有する公開APIを利用して、前記サービス提供装置からアップロード先アドレスを取得するためのアップロード先アドレス取得プログラムを記憶したアップロード先アドレス取得プログラム記憶手段と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレス取得プログラムを実行して、前記サービス提供装置から前記アップロード先アドレスを取得するアップロード先アドレス取得手段と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を必要に応じて前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加する時刻情報付加手段と、
前記時刻情報付加手段が、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加した後、前記アップロードメッセージのテンプレートと、前記アップロード先アドレス取得部により取得した前記アップロード先アドレスと、を前記通信装置へ送信するアップロード先アドレス送信手段として機能させるための中継装置の制御プログラム。
【請求項12】
電子ファイル格納サービスのサービス提供装置が存在するネットワークと接続された中継装置と、前記ネットワークと接続された通信装置と、を備える通信装置システムにおける前記中継装置の制御方法であって、
前記電子ファイル格納サービスの有する公開APIを利用して、前記サービス提供装置からアップロード先アドレスを取得するためのアップロード先アドレス取得プログラムを記憶したアップロード先アドレス取得プログラム記憶手段と、
前記通信装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレス取得プログラムを実行して、前記サービス提供装置から前記アップロード先アドレスを取得するアップロード先アドレス取得手段と、
前記画像読取装置から前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した場合に、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を必要に応じて前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加する時刻情報付加手段と、
前記時刻情報付加手段が、前記アップロード先アドレスの取得要求を受信した時刻に係る情報を前記アップロードメッセージのテンプレートへと付加した後、前記アップロードメッセージのテンプレートと、前記アップロード先アドレス取得部により取得した前記アップロード先アドレスと、を前記通信装置へ送信するアップロード先アドレス送信手段と、を備えることを特徴とする中継装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−104978(P2012−104978A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250315(P2010−250315)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】