説明

遊技場システム及び会員認証媒体発行装置

【課題】 遊技者は、正会員カードを忘れてきた場合でも、正会員カードと同等の遊技を行うことができ、しかも正会員カードと同等の特典を得られるようにする。
【解決手段】 会員認証媒体発行装置10に挿入された正会員カードが会員管理装置30で認証されると、所定の操作後、会員認証媒体(会員シール)が発行される。この会員シールは携帯電話機などに貼付される。後日、正会員カードを忘れてきたときは、会員認証媒体発行装置10のシールデータ読取手段19に携帯電話機(会員シール)をかざすことで会員シールからシールデータが読み取られる。そして、会員管理装置30で会員シールが認証されると、所定の操作後、会員認証媒体発行装置10で仮会員カード又は準会員カードが発行される。会員は、その発行された仮会員カード又は準会員カードを用いて、正会員カードと同等の遊技を行い、正会員カードと同等の会員特典を享受する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員の特典として、貯玉,サービスポイント,データ公開など所定のサービスを提供可能な遊技場システム、及びこの遊技場システムに備えられる会員認証媒体発行装置に関し、特に、正会員カードを持参し忘れた会員に対して、その会員が所持する携帯電話機等に予め貼付された会員シールの認証後、仮会員カードあるいは準会員カードを発行し、正会員カードと同等の特典の付与を可能とすることで、サービスの向上を図る遊技場システム及び会員認証媒体発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が複数設置された遊技場(遊技ホール)においては、より多くの顧客を獲得するために、会員登録が可能な遊技場システムを導入しているところが多い。
この遊技場システムを備えた遊技場では、会員登録を受けた会員に対して、例えば、サービスポイントの付与,貯玉による遊技,ダイレクトメールによるイベント等のお知らせ、所定の装置(例えば、遊技情報端末等)の利用などのサービス(特典)を付与している。
このように会員に対しては種々の特典が与えられることから、遊技客は、通常複数の遊技場で会員登録を行っている。
【0003】
一方、所定のデータを記憶可能なカード類は、社会生活を営む上において不可欠なものとなってきており、その利用頻度も高まってきている。しかも、カードが使用される分野は多岐にわたり、カードの種類は、例えば、キャッシュカード,ポイントカード,クレジットカード,定期券,学生証,運転免許証など多彩である。このため、個人一人当りが所有するカードの枚数は増加する傾向にある。
このように、ただでさえ所持枚数が多くなりがちなカードに加え、複数の遊技場から会員カードを渡されると、その管理は一層煩雑なものとなる。
【0004】
ところで、遊技場で会員が特典を受けるためには会員カードが必要であるが、会員の中には、遊ぶために遊技場まで来たものの、管理の煩雑さなどから、会員カードを忘れてきてしまう場合がある。このような場合、遊技自体は行えるものの、会員の特典を受けることはできない。特に遊技を始めるときに必要な、その遊技場の稼動データ(遊技機の稼動実績データ)を閲覧できない。
こうした状況に対応すべく、遊技場側としては、会員カードを持参し忘れた会員に対しても、その者が会員であることを証明・認証できれば、特典を付与して、集客効果の向上を図るシステムの提案が望まれていた。
【0005】
ここで、会員カードを持参し忘れた会員の認証方法として、例えば、生体認証(バイオメトリクス)や携帯電話ID認識などが考えられる(例えば、特許文献1参照。)。また、生体認証の具体例としては、例えば、指紋認識、顔認識、掌静脈認識、網膜認識、虹彩認識などが挙げられる。
これらの方法によれば、会員カードを持参しなかった会員に対しても、その認証を行うことができる。
【特許文献1】特開2002−018111号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、生体認証については多くの問題を抱えている。例えば、生体の特徴を認証の媒体とすることは、その個人にとって犯罪者にまつわる感情的な嫌悪感があり、またプライバシーの侵害につながる欠陥を有している。特に顔認識や指紋はその典型である。
【0007】
これに対し、完全に普及した携帯電話をその媒体とする携帯電話ID認識方法は、優位性があり、番号の読み取りに加えて、IDタグを備えた携帯電話も提案されている。
しかし、これらの方法は、読み取り装置が高価で、なおかつデータの加工処理が複雑で、管理装置の負担が大きい欠点がある。
【0008】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、安価かつ簡易な構成で既存の遊技場に簡単に設置可能な装置によって会員登録の認証を可能とし、これにより、会員カードを持参し忘れた会員に対しても特典を付与することができる遊技場システム及び会員認証媒体発行装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため、本発明の遊技場システムは、会員に関するデータを管理する会員管理装置を備えた遊技場システムであって、この遊技場システムに、正会員カードが認証されて所定の会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行装置を備え、この会員認証媒体発行装置は、正会員カードから所定のカードデータを読み取るカードデータ読取手段と、会員管理装置でカードデータを用いて正会員カードが認証されると、会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行手段と、会員認証媒体から所定の認証媒体データを読み取る認証媒体データ読取手段と、会員管理装置で認証媒体データを用いて会員認証媒体が認証されると、正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受が可能な仮会員カード及び/又は準会員カードを発行するカード発行手段とを有し、会員管理装置は、カードデータを用いた正会員カードの認証、及び/又は、認証媒体データを用いた会員認証媒体の認証を行う認証手段を有した構成としてある。
【0010】
遊技場システムをこのような構成とすると、この遊技場システムに備えられた会員認証媒体発行装置により、会員認証媒体(会員シール),仮会員カード,準会員カードを発行することができる。
会員は、会員認証媒体発行装置に正会員カードを挿入して認証されると会員認証媒体の発行を受け、携帯電話機など常時所持している物に貼付する。後日、遊技を行うために遊技場に来たものの正会員カードを忘れてきたときは、携帯電話機等に予め貼付しておいた会員認証媒体を会員認証媒体発行装置の認証媒体データ読取手段(シールデータ読取手段)にかざし、暗証番号の入力等所定の操作を行うことにより、仮会員カードの発行を受けることができる。これにより、会員は、その仮会員カードを用いて遊技情報端末での閲覧や遊技機での遊技などを行うことができ、しかも正会員カードと同等のサービスを受けることができる。このような会員救済サービスを提供可能とすることで、遊技場側は、顧客の固定化さらには増加を見込むことができる。
【0011】
さらに、会員認証媒体の発行を受けた遊技者は、会員認証媒体発行装置は設置されているものの会員登録を受けていない他の遊技場へ行き、その会員認証媒体を用いて準会員カードの発行を受け、その遊技場で遊技を行い、会員特典を受けることも可能である。このため、遊技場側にとっては、本発明の遊技場システムを導入することにより、顧客の増加を見込むことができる。しかも、その遊技者に対して会員登録を促すことにより、会員登録の促進を図ることができる。
【0012】
また、本発明の遊技場システムは、会員認証媒体が、会員シールからなる構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、会員認証媒体を安価な会員シールで構成でき、その会員シールを発行する装置自体も安価に製造できる。しかも、本発明の遊技場システムの構成は、従来の遊技場システムと比較して、会員認証媒体発行装置を新たに接続した点が相違するのみで、簡易な構成となっている。
したがって、本発明の遊技場システムは、安価かつ簡易な構成で既存の遊技場に簡単に設置可能な装置によって会員登録の認証を可能とし、これにより、会員カードを持参し忘れた会員に対しても特典を付与することができ、さらなる顧客の獲得を促進させることができる。
【0013】
さらに、会員シールは、生体認証と異なり、生体の特徴を認証の媒体とするものではない。このため、会員に対して、犯罪者にまつわる感情的な嫌悪感を与えることがなく、また、プライバシーの侵害につながる欠陥もない。
しかも、会員シールは、携帯電話ID認証方法と比較して、読み取り装置が安価であり、なおかつデータの加工処理が簡単で、管理装置の負担が小さくてすむ。
加えて、会員シールは、携帯電話機など会員が常時所持する物に単に貼り付けておけばよく、携帯電話機を操作して番号を読み取らせる手間が無く、また、番号がリークする心配もない。このように、会員シールは、その扱いが非常に簡単であるため、会員に殆ど負担をかけることなく、その会員の認証を容易に行うことができる。
【0014】
また、本発明の遊技場システムは、会員シールが、認証媒体データが記憶される記憶部を有するとともに、セキュリティマークが付されている構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、会員シールの記憶部に認証媒体データ(会員が所属する遊技場を特定するデータや、会員登録に関するデータなど)を記憶させることができる。
しかも、セキュリティマークが付されることで、会員シールの安易な複製を防止できる。
【0015】
また、本発明の遊技場システムは、会員認証媒体発行装置のカード発行手段が、会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場で発行されたものと判定されると、仮会員カードを発行する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、正会員カードを忘れてきた会員に対し仮会員カードを発行して、正会員カードと同等のサービスを提供できる。
【0016】
また、本発明の遊技場システムは、会員認証媒体発行装置のカード発行手段が、会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行されたものと判定されると、準会員カードを発行する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、他店(当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場)で会員認証媒体の発行を受けた遊技者を準会員として扱うことができ、来店者数の増加を見込むことができる。そして、獲得遊技媒体を貯玉可能とするために会員登録を勧めるなどして、会員登録の促進を図ることができる。
【0017】
また、本発明の遊技場システムは、会員認証媒体発行装置のカード発行手段が、会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行されたものと判定され、かつ、当該遊技者が登録会員であると認証されると、仮会員カードを発行する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、自店(当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場)で会員登録しているが他店で会員認証媒体の発行を受けた遊技者について、未だ自店の登録会員であるとの認証がなされていない遊技者に対しては準会員カードを発行し、その後、登録会員の認証がなされれば仮会員カードを発行することができる。この場合、準会員カードの発行に際しては、準会員用ファイルを作成して会員登録データを管理し、仮会員カードの発行に際しては、その準会員用ファイルで管理されていた会員登録データを正会員用ファイルに加算して管理することができる。
【0018】
また、本発明の遊技場システムは、会員認証媒体発行装置が、当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行された会員認証媒体を用いて最初に準会員カードが発行される場合に、暗証番号を登録するための入力手段を有し、会員管理装置は、準会員に関するデータとともに、登録用の暗証番号を記憶する記憶手段を有し、会員管理装置の認証手段は、会員認証媒体を用いて二回目以降の準会員カードの発行がなされる場合に登録暗証番号を用いて会員認証媒体を認証する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、二回目以降の会員認証媒体の認証においては、認証媒体データと暗証番号との双方を用いて行うことができる。
【0019】
また、本発明の遊技場システムは、仮会員カード及び/又は準会員カードを使用して正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受を可能とする有効期間が、当該仮会員カード及び/又は準会員カードの発行日当日限りである構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、仮会員カード等の有効期間が発行日当日限りであるため、翌日以降には、もはやその仮会員カード等を用いて正会員カードと同等の遊技を行いあるいは同等のサービスを享受することはできなくなる。このため、仮会員カード等を当日中に回収し、当日中の精算等を促すことができる。また、カードが回収されない限り、以後の仮(準)会員カードの発行を停止することもできる。
【0020】
また、本発明の遊技場システムは、会員管理装置が、仮会員カード及び/又は準会員カードが所定の回収期間内に回収されていないものと判定されると、カードが使用される周辺機器で当該仮会員カード及び/又は準会員カードを用いて実行された所定の処理の一部又は全部を無効とするカード期限管理手段を有した構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、仮会員カードや準会員カードの回収を促すことができる。
【0021】
また、本発明の遊技場システムは、カードが使用される周辺機器で仮会員カード及び/又は準会員カードを用いて実行される所定の処理が、残金の精算,預金,獲得遊技媒体の景品交換,獲得遊技媒体の預け入れ,預け入れた獲得遊技媒体の引き落とし,サービスポイントの加算,個人別遊技データの記憶のうちの一又は二以上を含む構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、仮会員カードや準会員カードの回収を促すことができる。
【0022】
また、本発明の遊技場システムは、会員管理装置が、カードが使用される周辺機器で準会員カードを用いて実行される所定の処理のうち、獲得遊技媒体の預け入れ及び/又は預け入れた獲得遊技媒体の引き落としを禁止する処理内容管理手段を有した構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、法上の規制に対応させることができる。
【0023】
また、本発明の遊技場システムは、カードが使用される周辺機器が、遊技情報端末を含み、この遊技情報端末は、仮会員カード及び/又は準会員カードを用いた遊技情報の閲覧処理を実行する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすれば、仮会員カード等を用いて遊技情報端末にて遊技情報を閲覧することができる。これにより、遊技場側は、会員登録のメリットの一つである遊技情報の閲覧を、正会員カードを忘れてきた会員に対しても提供することができる。
【0024】
また、本発明の遊技場システムは、仮会員カード及び/又は準会員カードが、磁気,バーコード,2次元コード,ICのいずれか一又は二以上を用いてカードデータを記憶する構成としてある。
遊技場システムをこのような構成とすると、それら磁気などを用いて仮会員カードや準会員カードに所定のデータを記憶させることができる。
【0025】
また、本発明の会員認証媒体発行装置は、会員に関するデータを管理する会員管理装置に通信可能に接続された会員認証媒体発行装置であって、正会員カードから所定のカードデータを読み取るカードデータ読取手段と、会員管理装置でカードデータを用いて正会員カードが認証されると、会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行手段と、会員認証媒体から所定の認証媒体データを読み取る認証媒体データ読取手段と、会員管理装置で認証媒体データを用いて会員認証媒体が認証されると、正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受が可能な仮会員カード及び/又は準会員カードを発行するカード発行手段とを有した構成としてある。
【0026】
会員認証媒体発行装置をこのような構成とすれば、正会員カードの認証にもとづく会員認証媒体の発行や、会員認証媒体の認証にもとづく仮会員カード・準会員カードの発行を行うことができる。
このため、正会員カードを忘れてきた遊技者に対して仮会員カードを発行し、その者に正会員カードと同等のサービスを提供することができる。
さらに、会員シールの発行を受けた遊技者は、会員登録を受けていない他の遊技場へ行き、そこに設置されている会員認証媒体発行装置で準会員カードの発行を受けて、遊技を行い、正会員カードと同等のサービスを受けることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、遊技場システムに会員認証媒体発行装置が備えられており、この会員認証媒体発行装置は、会員シールの認証後、仮会員カードあるいは準会員カードを発行することができる。このため、会員は、会員シールの発行を受け、この会員シールを携帯電話機など常時所持する物に貼付しておくことで、後日遊技場へ来たものの正会員カードを持参し忘れたときに、仮会員カードの発行を受けて、正会員カードと同等の会員特典を得ることができる。
また、会員シールの発行を受けた遊技者が、会員登録を受けていない遊技場で、その遊技場に設置された会員認証媒体発行装置から準会員カードの発行を受けることにより、その遊技場において、正会員カードと同等のサービスを受けることができる。
さらに、会員シールは安価なものであり、その会員シールを発行する会員認証媒体発行装置自体も安価に製造可能である。また、仮(準)会員カードは、その遊技場で現用のものを使用することができる。このため、本発明は、既に遊技場に設置されている遊技場システムに簡単に適用でき、したがって、会員カードを持参し忘れた会員に対しても特典の付与を可能とする遊技場システムを、安価かつ簡易な構成で構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る遊技場システム及び会員認証媒体発行装置の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0029】
[遊技場システム及び会員認証媒体発行装置]
まず、本発明の遊技場システム及び会員認証媒体発行装置の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の遊技場システムの構成を示すブロック図である。この発明の会員シールシステムを適用できる遊技場システムは、会員カードを現金受入型カード台間機に挿入して、現金を投入するとその金額がカードに加算記録され、この金額を所定単位(500円)毎に引落して遊技媒体の貸出しを受け遊技を行う。遊技終了後の残金は精算繰越ができる。遊技の結果、獲得した遊技媒体を、景品に交換するか又は任意の数を貯玉することが可能で、その貯玉数はカードに加算記録される。カードに記録された貯玉は景品に交換又は再プレイのために引落ができる。払出数に手数料を加えた貯玉が引落される。課金、精算、貸出、遊技状態、獲得遊技媒体、景品交換、貯玉、貯玉引落等のデータは、カード台間機、精算機、遊技機、遊技媒体計数機、景品POS等周辺機器と通信回線を通じて接続された会員管理装置及び遊技場管理装置に送信され、会員個人別に管理され、所定の特典(サービスポイントなど)が付与される。また、会員カードの挿入により、その遊技場に設置された遊技機の遊技情報や、会員個人の遊技履歴情報を開示する、遊技情報端末が設置されている。また図示しないが、遊技場によって、発行した会員カードがカード台間機で受付ができない仕様である場合は、各遊技機の近傍にカードリーダを設けて、会員遊技者を特定して、遊技情報を管理し、貯玉の引落は別に設置した再プレイ機で払出す。このような遊技システムの通信回線に本発明の会員認証媒体発行装置(会員シール発行機)10が接続されている。
【0030】
ここで、会員認証媒体発行装置10は、主として、正会員カード(通常の会員カード)からカードデータを読み取りその正会員カードが認証されると会員認証媒体(例えば、会員シール(後述)など)を発行する機能や、会員認証媒体から認証媒体データを読み取りその会員認証媒体が認証されると仮会員カードあるいは準会員カードを発行する機能などを備えた装置である。仮会員カード及び準会員カードは、その遊技場で発行されている会員カードと同等の仕様を備えるカードである。
なお、本実施形態においては、会員認証媒体として会員シールを用いるものとし、会員認証媒体発行装置として会員シール発行装置を用いるものとする。
【0031】
この会員認証媒体発行装置(会員シール発行装置)10は、図2〜図4に示すように、会員カード挿入口11と、カードデータ読取手段12と、カード搬送手段13と、原反ロール14と、バーコードプリンタ15と、コート剤塗布手段16と、シール発行口17と、シール送出手段18と、シールデータ読取手段19と、カードストッカ20と、カードデータ書込手段21と、カード発行口22と、カード送出手段23と、表示手段(入力手段)24と、通信手段25と、記憶手段26と、電源手段27と、制御手段28とを有している。
【0032】
会員カード挿入口11は、正会員カードが挿入,排出される開口部である。
カードデータ読取手段(読取ヘッド)12は、正会員カードから所定のカードデータを読み取り、この読み取ったカードデータを制御手段28へ送る。
カード搬送手段13は、一又は二以上のローラと、このローラの駆動手段(図示せず)によって構成されており、会員カード挿入口11に挿入された正会員カードを、カードデータ読取手段12の直下(又は直上)を通過するように搬送する。これにより、カードデータ読取手段12は、その直下(又は直上)を通過する正会員カードから所定のカードデータを読み取ることができる。また、カード搬送手段13は、正会員カードを会員カード挿入口11へ送って排出する。
【0033】
原反ロール14は、バーコード等が印字される前の会員シール(又はこれが貼られた台紙)が連結されてロール状に巻かれたものがセットされている。
バーコードプリンタ15は、制御手段28のシール発行制御部28−4(後述)からシールデータ(バーコードデータ、認証媒体データ)を受け取ると、そのシールデータをバーコードとして会員シールに印字するプリンタである。そのシールデータには、例えば、会員が所属する遊技場を特定するデータや、会員登録に関連するデータなどが含まれる。
コート剤塗布手段16は、会員シールの表面にコート剤を塗布する手段である。このコート剤を塗布することで、バーコードが汚染から保護される。
【0034】
シール発行口17は、会員シールが外部に排出される開口部である。
シール送出手段18は、一又は二以上のローラと、このローラの駆動手段(図示せず)によって構成されており、原反ロール14として巻かれた帯状の会員シールを引き出してカッタ(図示せず)で切り離し順次シール発行口17へ送り出す。
シールデータ読取手段(認証媒体データ読取手段)19は、会員シールに印字されたバーコードを読み取って、制御手段28へ送る。
【0035】
なお、本実施形態において、シールデータ読取手段19は、バーコードリーダで構成されている。ただし、シールデータ読取手段19は、バーコードリーダに限るものではなく、例えば、会員シールに内蔵されたICチップから非接触で所定のデータを読み取る非接触式データ読取装置(図示せず)により構成することもできる。非接触式データ読取装置は、電波方式,光通信方式,電磁誘導方式などを用いて無線通信を行うことにより、読取面に接近してきた会員シールから所定のシールデータを読み取る装置である。
また、会員シールに2次元コードが印字される場合、シールデータ読取手段19として2次元コードリーダを備えることもできる。
【0036】
カードストッカ20は、発行前のカード(生カード)の収納部分である。このカードストッカ20に収められた生カードは、その後、仮会員カードあるいは準会員カードとして発行される。
カードデータ書込手段(書き込みヘッド)21は、制御手段28のカード発行制御部28−7(後述)からカードデータを受け取ると、カードストッカ20から取り出された生カードにそのカードデータを書き込んで記憶させる。このカードデータ書込手段21により書き込まれるカードデータには、例えば、会員シールに関するデータ、その遊技場を特定するデータ、会員登録に関連するデータ、発行日を示すデータなどが含まれる。
【0037】
カード発行口22は、カードデータ書込手段21により所定のデータが書き込まれたカード(仮会員カード又は準会員カード)を外部に排出する開口部である。
カード送出手段23は、一又は二以上のローラと、このローラの駆動手段(図示せず)によって構成されており、カードストッカ20から取り出され所定のカードデータが書き込まれたカード(仮会員カード又は準会員カード)をカード発行口22へ送って外部に排出する。なお、このカード送出手段23を可逆制御して、カード書込・読取手段を設けることで、会員カード挿入口11とカード発行口22を共用にして、会員カード挿入口11を省略することもできる。また、カード発行手段(後述)を別個に設けカードストッカ20の収納量を大きくすることもできる。
【0038】
表示手段(入力手段)24は、会員認証媒体発行装置10の動作や処理の内容、会員認証媒体発行装置10を操作する手順、遊技者(会員)に対するメッセージ、認証等のエラーメッセージ、遊技場のPRなどを表示する。
具体的には、例えば、「いらっしゃいませ」,「会員シールを読取面に近づけて下さい。」,「会員カードを挿入して下さい。」,「ただいまホストコンピュータと交信中です。しばらくお待ち下さい。」,「準会員カードを発行しています。お取り下さい。」,「データを読み取れませんでした。もう一度、読取面に近づけて下さい。」,「会員カード(会員シール)を認証できませんでした。」などを表示することができる。
【0039】
また、表示手段(入力手段)24は、例えばタッチパネルで構成され入力手段として機能させることができる。この場合、表示手段(入力手段)24には、例えば、複数のキーを表示させることができる。キーには、例えば、数字キー,文字キー,記号キー,命令キーなどを含むことができる。このうち数字キーの操作により、例えば、暗証番号(登録するための暗証番号(登録用暗証番号)や認証のための暗証番号(認証用暗証番号))などを入力することができる。また、命令キーとして、例えば、「暗証番号入力完了」,「仮会員カード発行」,「準会員カード発行」などのキーを設けることもできる。
【0040】
さらに、表示手段(入力手段)24は、会員シール発行確認を表示する。会員シール発行確認とは、正会員カードを挿入した会員が会員シールの発行を希望しているかどうかを確認するための表示をいい、例えば、「会員シール発行」ボタンの表示、「会員シールを発行しますか?」等の質問文の表示などが挙げられる。
また、表示手段(入力手段)24は、仮会員カード発行確認(準会員カード発行確認)を表示する。仮会員カード発行確認(準会員カード発行確認)とは、会員シールを所持する遊技者が仮会員カード(準会員カード)の発行を希望しているかどうかを確認するための表示をいい、例えば、「仮会員カード発行(準会員カード発行)」ボタンの表示、「仮会員カードを発行しますか?(準会員カードを発行しますか?)」等の質問文の表示などが挙げられる。
【0041】
また、表示手段(入力手段)24は、暗証番号入力指示を表示する。暗証番号入力指示とは、会員シールの発行を希望する会員に暗証番号の入力を促すための表示をいい、例えば、「暗証番号を入力して下さい」等のメッセージとともに暗証番号入力用のテンキーを表示することなどが挙げられる。さらに、表示手段(入力手段)24は、登録用暗証番号入力指示や認証用暗証番号入力指示を表示することもできる。
【0042】
通信手段25は、他の装置(例えば、会員管理装置30など)との間で所定のデータを送受信するためのインタフェイスであって、例えば、インタフェイス基板や通信用コネクタなどで構成することができる。
この通信手段25は、例えば、カードデータ,シールデータ,暗証番号などを会員管理装置30へ送信する。また、認証結果,会員シールの発行指示,非発行指示,仮(準)会員カードの発行指示,非発行指示などを受信する。
【0043】
記憶手段26は、会員認証媒体発行装置10の有する諸機能を動作させるプログラムやそれら諸機能に関するデータを記憶する。
また、記憶手段26は、例えば、シールデータ(シールデータ読取手段17で読み取られたシールデータ、バーコードプリンタ15でバーコードとして会員シールに印字されるシールデータ、バーコードデータを含む),カードデータ(カードデータ読取手段12で読み取られたカードデータ、カードデータ書込手段21でカードに書き込まれるカードデータ),表示手段17での表示内容に関するデータ,表示手段(入力手段)17での入力内容に関するデータ,通信手段25で受信されたデータなどを記憶することができる。
電源手段27は、外部から受けた電力を会員認証媒体発行装置10の構成各部に供給する電源装置を含んでいる。
【0044】
制御手段28は、会員認証媒体発行装置10の有する各種機能を動作・制御する。
この制御手段28は、図4に示すように、カードデータ処理部28−1と、カード搬送制御部28−2と、シール発行判定部28−3と、シール発行制御部28−4と、シールデータ処理部28−5と、カード発行判定部28−6と、カード発行制御部28−7と、表示(入力)制御部(入力制御部)28−8と、通信制御部28−9と、記憶制御部28−10とを有している。
【0045】
カードデータ処理部28−1は、カードデータ読取手段12で読み取られたカードデータを記憶手段26へ送って記憶させる。また、カードデータ処理部28−1は、そのカードデータを通信制御部28−9へ送る。これにより、カードデータは、会員管理装置30へ送信されて、カード認証に用いられる。
カード搬送制御部28−2は、カード搬送手段13の動作制御を行う。
【0046】
シール発行判定部28−3は、会員管理装置30から送信されてきた会員シールの発行指示又は非発行指示にもとづいて、会員シールを発行するか否かを判定する。すわなち、会員シールの発行指示が送信されてきたときは、シール発行制御部28−4に対して会員シールの発行を指示する。一方、会員シールの非発行指示が送信されてきたときは、シール発行制御部28−4に対して会員シールの発行の指示は行わない。
また、シール発行判定部28−3は、会員シールの非発行指示が送信されてきたときは、表示(入力)制御部28−8に対して正会員カードの認証エラーを示すメッセージを表示手段(入力手段)24に表示させるようにすることもできる。
【0047】
シール発行制御部28−4は、シール発行判定部28−3からの会員シール発行指示にもとづいて、バーコードプリンタ15,コート剤塗布手段16,シール送出手段18を駆動制御し、会員シールを発行させる。このとき、シール発行制御部28−4は、会員シールに印字されるシールデータ(バーコードデータ)を記憶手段26から取り出して、バーコードプリンタ15へ送る。
なお、本実施形態においては、シール発行制御部28−4,バーコードプリンタ15,コート剤塗布手段16,シール送出手段18が「シール発行手段(会員認証媒体発行手段)」に相当する。
【0048】
シールデータ処理部28−5は、シールデータ読取手段19で読み取られたシールデータを受け取って記憶手段26へ送り記憶させる。また、シールデータ処理部28−5は、そのシールデータを通信制御部28−9へ送る。これにより、シールデータは、会員管理装置30へ送信されて、会員シールの認証に用いられる。
【0049】
カード発行判定部28−6は、会員管理装置30から送信されてきた仮(準)会員カードの発行指示あるいは非発行指示にもとづいて、仮(準)会員カードを発行するか否かを判定する。すなわち、仮会員カードの発行指示が送信されてきたときは、カード発行制御部28−7に対して仮会員カードの発行を指示する。また、準会員カードの発行指示が送信されてきたときは、カード発行制御部28−7に対して準会員カードの発行を指示する。さらに、仮(準)会員カードの非発行指示が送信されてきたときは、カード発行制御部28−7に対して仮(準)会員カードの発行の指示は行わない。
【0050】
カード発行制御部28−7は、カード発行判定部28−6からの仮(準)会員カードの発行指示にもとづいて、カードデータ書込手段21及びカード送出手段23を駆動制御し、仮(準)会員カードを発行させる。このとき、カード発行制御部28−7は、仮(準)会員カードに記憶させるカードデータを記憶手段26から取り出して、カードデータ書込手段21へ送る。
なお、本実施形態においては、カード発行制御部28−7,カードデータ書込手段21,カード送出手段23が「カード発行手段」に相当する。
【0051】
表示(入力)制御部28−8は、表示手段(入力手段)24におけるデータ表示を制御する。例えば、各種キー,エラーメッセージ,会員シール発行確認,仮会員カード発行確認,準会員カード発行確認,暗証番号入力指示などの表示を制御する。
また、表示(入力)制御部28−8は、表示手段(入力手段)24で入力されたデータを記憶手段26へ送って記憶させるとともに、その入力データの指示内容にしたがって、会員認証媒体発行装置10の構成各部に所定の処理を実行させる。
【0052】
通信制御部28−9は、通信手段25を介して外部の装置(例えば、会員管理装置30)から送信してきたデータを記憶手段26へ送って記憶させる。また、通信制御部28−9は、所定のデータを通信手段25を介して外部の装置へ送信する。
記憶制御部28−10は、記憶手段26に記憶されているデータを管理、編集、加工等する。
【0053】
会員管理装置30は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、図5に示すように、通信手段31と、記憶手段32と、入力手段33と、表示手段34と、認証手段35と、発行カード種類決定手段36と、カード期限管理手段37と、データ管理手段38と、処理内容管理手段39と、制御手段40とを有している。
【0054】
通信手段31は、遊技場システム1に備えられた各装置との間で所定のデータを送受信する。
具体的には、例えば、通信手段31は、会員認証媒体発行装置10からカードデータ,シールデータ,暗証番号(登録用暗証番号,認証用暗証番号)などを受信する。また、通信手段31は、会員シールの発行指示や非発行指示、仮(準)会員カードの発行指示や非発行指示などを会員認証媒体発行装置10へ送信する。
さらに、通信手段31は、例えば、カードが使用される周辺機器からカードデータや暗証番号などを受信する。また、通信手段31は、実行許可信号や実行不可信号をカードが使用される周辺機器へ送信する。
【0055】
記憶手段32は、会員管理装置30の有する各種機能に関するデータやプログラムなどを記憶する。
例えば、記憶手段32は、会員に関するデータ(会員登録データ)を記憶する。この会員登録データには、通常会員用データ,仮会員用データ,準会員用データがある。そして、その記憶手段32においては、通常会員用データが収められる会員用ファイル、仮会員用データが収められる仮会員用ファイル、準会員用データが収められる準会員用ファイルが作成される。
また、記憶手段32は、自己の遊技場を特定するデータや、会員シールに関連するデータを記憶する。
【0056】
入力手段33は、複数のボタンやキーなどで構成されており、会員管理装置30の有する各種機能の実行に関する命令等を入力する。
表示手段34は、会員登録データなど所定のデータを表示することができる。
【0057】
認証手段35は、会員認証媒体発行装置10から送信されてきた正会員カードのカードデータと暗証番号とを用いて、その正会員カードの認証を行う。ここで、そのカードデータ及び暗証番号と一致するデータがそれぞれ記憶手段32に記憶・登録されているときは、正会員カードは正規のものであると判定される。一方、そのカードデータ及び暗証番号と一致するデータが記憶手段32に記憶・登録されていないときは、正会員カードは正規のものではない(偽物である)と判定される。
【0058】
また、認証手段35は、会員認証媒体発行装置10から送信されてきたシールデータを用いて会員シールの認証を行う。ここで、そのシールデータに自己又は他の遊技場を特定するデータが含まれ、及びセキュリティマークが確認されたときは、そのシールデータが記憶されていた会員シールは正規のものであると判定される。一方、そのデータが含まれていないときは、その会員シールは正規のものではない(偽物である)と判定される。
【0059】
さらに、認証手段35は、カードが使用される周辺機器から送信されてきたカードデータと暗証番号とを用いて正会員カード、仮会員カード、準会員カードの認証を行う。ここで、そのカードデータ及び暗証番号と一致するデータがそれぞれ記憶手段32に記憶・登録されているときは、そのカードデータが記憶されていた正会員カード等は正規のものであると判定される。一方、そのカードデータ及び暗証番号と一致するデータが記憶手段32に記憶・登録されていないときは、そのカードデータが記憶されていた正会員カード等は正規のものではない(偽物である)と判定される。
【0060】
発行カード種類決定手段36は、会員シールのシールデータを用いて、仮会員カードと準会員カードとのいずれを会員認証媒体発行装置10に発行させるかを決定する。この決定処理は、認証手段35で会員シールが正規のものであると認証されたときに行うことができる。
具体的には、例えば、会員シールが自己の店舗(自店)に設置された会員認証媒体発行装置10で発行されたものであることをシールデータが示すときは、会員認証媒体発行装置10に仮会員カードを発行させることを決定する。一方、会員シールが他の店舗(他店)に設置された会員認証媒体発行装置10で発行されたものであることをシールデータが示すときは、会員認証媒体発行装置10に準会員カードを発行させることを決定する。
【0061】
カード期限管理手段37は、カードが使用される周辺機器からのカードデータを用いて仮(準)会員カードが有効期間内の使用であるか否かを判定し、さらに、その判定の結果にもとづいてカードが使用される周辺機器での所定の処理の実行可能/実行不可を決定する。この決定内容は、実行許可信号(有効の場合)や実行不可信号(無効の場合)として、通信手段31を介してカードが使用される周辺機器へ送られる。
なお、仮(準)会員カードの有効期間は、例えば、仮(準)会員カードの発行日当日とすることができる。また、その発行日を含む数日以内、次回来店時まで、などとすることもできる。
【0062】
また、カード期限管理手段37は、仮(準)会員カードが回収期間内に回収されなかったときは、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータの一部又は全部を無効とすることを決定する。仮(準)会員カードの回収は、カード台間機70(カード課金残高が0になったとき)や、精算機54(精算をしてカード課金残高が0になったとき)で行うことができる。
仮(準)会員カードが回収期間内に回収されたか否かの判断は、例えば、会員管理装置がカード回収信号を受信した日時が、仮(準)会員カードの発行日を起算点とする回収期間内か否かを判定することにより行うことができる。この場合、カード回収信号の受信日時が回収期間内であるときは、所定の処理に関するデータを有効とする。一方、カード回収信号の受信日時が回収期間を超過しているときは、所定の処理に関するデータの一部又は全部を無効とする。
ここで、所定の処理には、例えば、景品交換処理、預け入れ玉処理、預け入れ玉引き落とし処理、残金処理(精算若しくは預金処理)、サービスポイントの加算、又は個人別遊技データの記憶のうちの一又は二以上を含めることができる。
【0063】
仮(準)会員カードの有効期間と回収期間とは同じ日数にすることもでき、また異なる日数にすることもできる。
例えば、仮(準)会員カードの有効期間と回収期間との双方をいずれも仮(準)会員カードの発行日当日としたときは、その発行日当日に回収されなければ、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータの一部又は全部は無効となる。
一方、仮(準)会員カードの有効期間と回収期間とが異なる日数のときは、カードの有効期間が経過しても回収期間が経過するまでは、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータは有効となる。具体的には、例えば、仮(準)会員カードの有効期間が発行日当日限りであり、回収期間が発行日翌日までの場合、その発行日翌日までに仮(準)会員カードが回収されれば、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータは有効となる(仮(準)会員カードのお助け処理)。
【0064】
データ管理手段38は、発行カード種類決定手段36で準会員カードの発行が決定されると、その準会員カードに関するデータと暗証番号との双方が収められる準会員用ファイルを記憶手段32に作成する。これにより、その後、準会員カードを用いた遊技等については、カードデータと暗証番号との双方により認証を行うことができる。また、そのファイルに、カードに対応させて遊技関連データを記憶する。
また、データ管理手段38は、仮会員カードの使用により遊技等所定の処理が実行されたときは、正会員カードとリンクされて正会員用ファイルに遊技関連データなどを記憶する。
処理内容管理手段39は、カードが使用される周辺機器で準会員カードを用いて実行される所定の処理のうち、獲得遊技媒体の預け入れあるいは預け入れた獲得遊技媒体の引き落としを禁止する処理を行うことができる。
【0065】
制御手段40は、会員管理装置30の有する各種機能についての動作・制御を実行する。
また、制御手段40は、認証手段35から「(会員認証媒体発行装置10に挿入された)正会員カードは正規のものである」との認証結果を受けたときは、会員シールの発行指示を通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信する。一方、「(会員認証媒体発行装置10に挿入された)正会員カードは正規のものではない」との認証結果を受けたときは、会員シールの非発行指示を、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信する。
【0066】
さらに、制御手段40は、認証手段35から「(会員認証媒体発行装置10でシールデータが読み取られた)会員シールは正規のものである」との認証結果を受けたときは、発行カード種類決定手段36での決定内容にもとづいて、仮会員カードの発行指示又は準会員カードの発行指示を、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信する。
一方、制御手段40は、認証手段35から「(会員認証媒体発行装置10でシールデータが読み取られた)会員シールは正規のものではない」との認証結果を受けたときは、仮(準)会員カードの非発行指示を、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信する。
【0067】
また、制御手段40は、認証手段35から「(カードが使用される周辺機器に挿入された)正会員カード(あるいは仮(準)会員カード)は正規のものである」との認証結果を受けたときは、カード期限管理手段37での決定内容にもとづいて、実行許可信号又は実行不可信号を、通信手段31を介して、カードが使用される周辺機器へ送信する。
一方、認証手段35から「(カードが使用される周辺機器に挿入された)正会員カード(あるいは仮(準)会員カード)は正規のものではない」との認証結果を受けたときは、実行不可信号を、通信手段31を介して、カードが使用される周辺機器へ送信する。
【0068】
さらに、制御手段40は、会員認証媒体発行装置10で仮(準)会員カードあるいは会員シールを発行させるときは、それら仮(準)会員カードあるいは会員シールに記憶させるデータ(仮(準)会員カード記憶データあるいは会員シール記憶データ)を作成する。この作成された仮(準)会員カード記憶データあるいは会員シール記憶データは、記憶手段32へ送られて記憶されるとともに、会員認証媒体発行装置10へ送信されて、仮(準)会員カードあるいは会員シールに記憶される。
【0069】
なお、カードが使用される周辺機器には、例えば、図1に示すように、景品POS(貯玉)51、遊技情報端末装置52、遊技媒体計数機53、カード精算回収装置54、遊技台60、台間機70などが含まれる。
通信回線90は、従来公知の任意好適な通信回線を用いることができる。
【0070】
[会員認証媒体(会員シール)、仮会員カード、準会員カード]
次に、会員認証媒体(会員シール),仮会員カード,準会員カードについて、説明する。
<会員認証媒体(会員シール)>
会員認証媒体とは、会員の認証に用いられるデータ(認証媒体データ)を記憶可能な媒体をいう。この会員認証媒体には、例えば、会員シールが含まれる。
会員シールは、図6に示すように、例えば矩形や円形等の任意の形状に形成された紙片やプラスチック片等であって、裏面には粘着剤が塗布されており、表面にはシールデータを示すバーコード(記憶部)が印字される。裏面に粘着剤が塗布されているため、例えば携帯電話機など、遊技者が常時所持する物(その他、キャッシュカードなど)に貼付可能である。
【0071】
バーコードは、所定のシールデータ(認証媒体データ)を示すものである。このシールデータには、例えば、遊技者が会員登録をしている遊技場を特定するデータ、会員IDに関連するデータなどを含むことができる。また、バーコードには、セキュリティのため、蛍光等の特殊インクを使用してもよい。なお、バーコードに代えて、2次元コードを用いることもできる。
【0072】
また、会員シールには、磁気又は蛍光インクでみだりに複製ができないようにセキュリティマーク(セキュリティ印刷)を付すことができる。
さらに、会員シールは、会員認証媒体発行装置10から発行されるときには、台紙に貼られた状態で発行することができる。
なお、会員シールや台紙の大きさ,形状は、任意好適な大きさ,形状とすることができる。
また、会員シールの発行枚数は、会員一人あたり一枚のみとすることができる。また、事情により再発行することもできる。
【0073】
<仮会員カード、準会員カード>
会員認証媒体発行装置で発行される、仮会員カード及び準会員カードは、その遊技場で使用されている会員カードと同等のもので、発行に際して、そのカードを特定する所定のデータが記憶されているもので、そのカードが使用される周辺機器で読み取った記憶データと、会員管理装置に記憶している会員シールに対応した暗証番号とで認証される。
これら仮会員カードや準会員カードにデータを記憶させる方法としては、例えば、磁気記憶、バーコード(2次元を含む)、ICなどがある。
【0074】
[会員管理方法]
次に、本実施形態の遊技場システムの動作手順について説明する。
【0075】
<動作手順1>
まず、遊技者aが会員登録をしている遊技場Aで会員シールの発行を受け、後日その遊技場Aで仮会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作について、図7a、図7bを参照して説明する。
【0076】
遊技者aが会員登録をしている遊技場Aには、会員認証媒体発行装置10が設置されている。
遊技者aにより正会員カードが会員認証媒体発行装置10の会員カード挿入口11に挿入される。これにより、会員認証媒体発行装置10は、その正会員カードを受け入れる(ステップ100)。
会員カード挿入口11に挿入された正会員カードが、カード搬送手段13によりカードデータ読取手段12の直下へ搬送されると、そのカードデータ読取手段12により正会員カードからカードデータが読み取られる(カードデータ読取処理、ステップ101)。この読み取られたカードデータが、制御手段28のカードデータ処理部28−1へ送られ、さらに記憶手段26へ送られて記憶される。
【0077】
次いで、制御手段28の表示(入力)制御部28−8での制御により、会員シール発行確認が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ102)。この会員シール発行確認の表示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で会員シールの発行のための入力操作が行われると、この操作内容が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(会員シール発行操作の入力、ステップ103)。
【0078】
続いて、表示(入力)制御部28−8の制御により、暗証番号入力指示が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ104)。
この暗証番号入力指示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で暗証番号が入力されると、この入力された暗証番号が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(暗証番号の入力、ステップ105)。この入力された暗証番号は、表示(入力)制御部28−8から記憶手段26へ送られて記憶される。
【0079】
通信制御部28−9において、記憶手段26からカードデータ及び暗証番号が取り出され、通信手段25を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ106)。
会員管理装置30の通信手段31において、会員認証媒体発行装置10から送信されてきたカードデータ及び暗証番号が受信される(ステップ107)。この受信されたカードデータ及び暗証番号が記憶手段34へ送られて記憶される。
【0080】
次いで、認証手段35において、それらカードデータ及び暗証番号の認証が行われる(認証処理、ステップ108)。
認証の結果、正会員カードが正規のものであるとされたときは、制御手段40で会員シール記憶データが作成され(ステップ109)、この会員シール記憶データを含む会員シール発行指示が、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ110)。
【0081】
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、会員管理装置30から送信されてきた会員シール発行指示が受信される(ステップ111)。この受信された会員シール発行指示に含まれる会員シール記憶データ等が記憶手段26へ送られて記憶される。
そして、シール発行判定部28−3において、その会員シール発行指示にもとづき会員シールを発行するとの判定がなされる。この判定により、シール発行制御部28−4において、シール送出手段18,バーコードプリンタ15,コート剤塗布手段16が駆動制御されて、会員シール記憶データがバーコードとして会員シールに印字されて、その会員シールが発行される(ステップ112)。
【0082】
一方、会員管理装置30の認証手段35での認証の結果、正会員カードが正規のものではないとされたときは、会員シール非発行指示が会員管理装置30の通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ113)。
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、会員シール非発行指示が受信されると(ステップ114)、シール発行判定部28−3において、その会員シール非発行指示にもとづいて会員シールを発行しないとの判定がなされる。そして、表示(入力)制御部28−8に対してエラーメッセージの表示が指示され、表示(入力)制御部28−8での制御により、表示手段(入力手段)24でエラーメッセージが表示される(ステップ115)。
【0083】
会員シールの発行を受けた遊技者aが、後日、正会員カードを所持しないで遊技場Aに来たときは、会員シールを用いて仮会員カードの発行を受けることができる。
遊技者aにより、会員シールが貼付された物(例えば、遊技者aが所持する携帯電話機など)が会員認証媒体発行装置10のシールデータ読取手段19に近づけられる(かざされる)。これにより、シールデータ読取手段19において、その会員シールからシールデータが読み取られる(シールデータ読取処理、ステップ116)。この読み取られたシールデータが、制御手段28のシールデータ処理部28−5へ送られ、さらに記憶手段26へ送られて記憶される。
【0084】
次いで、制御手段28の表示(入力)制御部28−8での制御により、仮会員カード発行確認が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ117)。この仮会員カード発行確認の表示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で仮会員カードの発行のための入力操作が行われると、この操作内容が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(仮会員カード発行操作の入力、ステップ118)。
【0085】
続いて、表示(入力)制御部28−8の制御により、暗証番号入力指示が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ119)。
この暗証番号入力指示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で暗証番号が入力されると、この入力された暗証番号が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(暗証番号の入力、ステップ120)。この入力された暗証番号は、表示(入力)制御部28−8から記憶手段26へ送られて記憶される。
【0086】
通信制御部28−9において、記憶手段26からシールデータ及び暗証番号が取り出され、通信手段25を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ121)。
会員管理装置30の通信手段31において、会員認証媒体発行装置10から送信されてきたシールデータ及び暗証番号が受信される(ステップ122)。この受信されたシールデータ及び暗証番号が記憶手段34へ送られて記憶される。
【0087】
次いで、認証手段35において、それらシールデータ及び暗証番号の認証が行われる(認証処理、ステップ123)。
認証の結果、会員シールが正規のものとされたときは、制御手段40で仮会員カード記憶データが作成され(ステップ124)、この仮会員カード記憶データを含む仮会員カード発行指示が、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ125)。
【0088】
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、会員管理装置30から送信されてきた仮会員カード発行指示が受信される(ステップ126)。この受信された仮会員カード発行指示に含まれる仮会員カード記憶データが記憶手段26へ送られて記憶される。
そして、カード発行判定部28−6において、その仮会員カード発行指示にもとづき仮会員カードを発行するとの判定がなされる。この判定によりカード発行制御部28−7において、カード送出手段23及びカードデータ書込手段21が駆動制御されて、仮会員カード記憶データが仮会員カードに記憶され、その仮会員カードが発行される(ステップ127)。
【0089】
一方、会員管理装置30の認証手段35での認証の結果、会員シールが正規のものではないとされたときは、仮会員カード非発行指示が会員管理装置30の通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ128)。
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、仮会員カード非発行指示が受信されると(ステップ129)、カード発行判定部28−6において、その仮会員カード非発行指示にもとづいて仮会員カードを発行しないとの判定がなされる。そして、表示(入力)制御部28−8に対してエラーメッセージの表示が指示され、表示(入力)制御部28−8での制御により、表示手段(入力手段)24でエラーメッセージが表示される(ステップ130)。
【0090】
以上説明した手順を実行することにより、遊技場システムは、正会員カードを認証すると会員シールを発行し、会員シールを認証して、この会員シールが自店で発行されたものであると仮会員カードを発行することができる。
これにより、会員は、正会員カードを忘れてきた場合でも、仮会員カードの発行を受けて、正会員カードと同等の遊技を行い、同等のサービスを享受することができる。
【0091】
<動作手順2>
次に、遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて初めて準会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作について、図8a及び図8bを参照して説明する。
【0092】
遊技者aは、遊技場Aに設置された会員認証媒体発行装置10aから会員シールの発行を受けている。また、遊技場Bには、会員認証媒体発行装置10bが設置されている。
遊技者aにより、会員シールが貼付された携帯電話機などの遊技者aの所持物が、会員認証媒体発行装置10bのシールデータ読取手段19にかざされる。これにより、シールデータ読取手段19において、その会員シールからシールデータが読み取られる(シールデータ読取処理、ステップ200)。この読み取られたシールデータが、制御手段28のシールデータ処理部28−5へ送られ、さらに記憶手段26へ送られて記憶される。
【0093】
また、会員シールから読み取られたシールデータが、制御手段28の通信制御部28−9から通信手段25を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ201)。
会員管理装置30の通信手段31で、会員認証媒体発行装置10から送信されてきたシールデータが受信される(ステップ202)。この受信されたシールデータは、記憶手段32へ送られて記憶される。
【0094】
認証手段35にて、シールデータを用いた会員シールの認証が行われる(ステップ203)。ここで、会員シールが正規のものであると認証されたときは、発行カード種類決定手段36で、会員認証媒体発行装置10bに発行させるカードを仮会員カードと準会員カードのいずれにするかが決定される(発行カード種類決定処理、ステップ204)。本説明において、会員シールは遊技場Aで発行されているため、シールデータには遊技場Bではなく遊技場A(他店)を特定するデータが含まれている。このため、準会員カードの発行が決定される。
続いて、処理内容管理手段40で、その会員シールを用いた準会員カードの発行が初めて行われるものであるか否かが判定される(初回発行判定処理、ステップ205)。判定の結果、本説明においては、初めて行われるものであると判定される。
【0095】
そして、発行カード種類決定手段36で準会員カードの発行が決定されたことにもとづき、制御手段40から通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10bへ、準会員カード発行操作要求が送信される(ステップ206)。
会員認証媒体発行装置10bの通信手段25で、会員管理装置30から送信されてきた準会員カード発行操作要求が受信される(ステップ207)。
【0096】
次いで、制御手段28の表示(入力)制御部28−8での制御により、準会員カード発行確認が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ208)。
この準会員カード発行確認の表示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で準会員カードの発行のための入力操作が行われると、この操作内容が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(準会員カード発行操作の入力、ステップ209)。
【0097】
また、処理内容管理手段40で準会員カードの発行が初めて行われるものであると判定されたことにもとづき、制御手段40から通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10bへ、登録用暗証番号送信要求が送信される(ステップ210)。
なお、図8aにおいては、登録用暗証番号要求の送信が準会員カード発行操作の入力(ステップ209)の後になっているが、準会員カード発行操作の入力(ステップ209)の後に限るものではなく、例えば、準会員カード発行操作要求の送信(ステップ206)と同時あるいはその後に行うこととしてもよい。
会員認証媒体発行装置10bの通信手段25で、会員管理装置30から送信されてきた登録用暗証番号要求が受信される(ステップ211)。
【0098】
続いて、表示(入力)制御部28−8の制御により、登録用暗証番号入力指示が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ212)。
この登録用暗証番号入力指示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で登録用暗証番号が入力されると、この入力された登録用暗証番号が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(登録用暗証番号の入力、ステップ213)。この入力された登録用暗証番号は、表示(入力)制御部28−8から記憶手段26へ送られて記憶される。
【0099】
さらに、通信制御部28−9において、記憶手段26から登録用暗証番号が取り出され、通信手段25を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ214)。
会員管理装置30の通信手段31において、会員認証媒体発行装置10から送信されてきた登録用暗証番号が受信される(ステップ215)。この受信された登録用暗証番号が記憶手段34へ送られて記憶される。
【0100】
制御手段40において、準会員用ファイルが作成され、準会員用データが収められるとともにシールデータと登録用暗証番号が登録され、記憶手段34へ送られて記憶される(ステップ216)。
さらに、制御手段40にて、準会員カード記憶データが作成され(ステップ217)、この準会員カード記憶データを含む準会員カード発行指示が、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ218)。
【0101】
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、会員管理装置30から送信されてきた準会員カード発行指示が受信される(ステップ219)。この受信された準会員カード発行指示に含まれる準会員カード記憶データが記憶手段26へ送られて記憶される。
そして、カード発行判定部28−6において、その準会員カード発行指示にもとづき準会員カードを発行するとの判定がなされる。この判定によりカード発行制御部28−7において、カード送出手段23及びカードデータ書込手段21が駆動制御されて、準会員カード記憶データが準会員カードに記憶され、その準会員カードが発行される(ステップ220)。
【0102】
一方、会員管理装置30の認証手段35でのシールデータ認証処理(ステップ203)の結果、会員シールが正規のものではないとされたときは、準会員カード非発行指示が会員管理装置30の通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信される(ステップ221)。
会員認証媒体発行装置10の通信手段25において、準会員カード非発行指示が受信されると(ステップ222)、カード発行判定部28−6において、その準会員カード非発行指示にもとづいて準会員カードを発行しないとの判定がなされる。そして、表示(入力)制御部28−8に対してエラーメッセージの表示が指示され、表示(入力)制御部28−8での制御により、表示手段(入力手段)24でエラーメッセージが表示される(ステップ223)。
【0103】
以上説明した手順を実行することにより、遊技場システムは、他店で発行された会員シールを認証すると準会員カードを発行することができる。
これにより、遊技場側は、本実施形態の遊技場システムを導入することにより、他店で会員登録した遊技者を自店に引き入れて、会員登録の促進を図ることができる。
【0104】
なお、以上説明した手順において遊技場Bの準会員カードが発行されると、遊技場Aの会員シールのIDとともに、遊技場Bの準会員として準会員ファイルに登録され、当日限り遊技場Bの正会員カードと同等の遊技やサービスを受けることができる。ただし、カードが使用される周辺機器における所定の処理(景品交換処理、預け入れ玉処理、預け入れ玉引き落とし処理、又は残金処理(精算あるいは預金処理)については、準会員カードが回収されなければ、未処理のものを無効とすることができる。また、預け入れ玉に関する処理は禁止される場合がある。ただし、会員登録を促し集客度を高めるため、データ公開機53でのデータの閲覧は、通常会員であってもまた仮会員あるいは準会員であっても行えるようにすることが望ましい。
【0105】
<動作手順3>
次に、遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて準会員カードの発行を受けるのが二回目以降である場合の遊技場システムの動作について、図9a及び図9bを参照して説明する。
【0106】
図9aに示す「シールデータ読取・記憶処理(ステップ300)」から「発行カード種類決定処理(ステップ304)」までの処理は、図8aに示す「シールデータ読取・記憶処理(ステップ200)」から「発行カード種類決定処理(ステップ204)」までの処理と同一の処理内容であるため、それらの説明を省略する。
【0107】
発行カード種類決定手段36で発行カード種類決定処理(ステップ304)が実行された後、処理内容管理手段40で、その会員シールを用いた準会員カードの発行が初めて行われるものであるか否かが判定される(ステップ305)。判定の結果、本説明においては、二回目以降であると判定される。
そして、準会員カード発行操作要求の送信処理(ステップ306)、準会員カード発行操作要求の受信処理(ステップ307)、準会員カード発行確認の表示処理(ステップ308)、準会員カード発行操作の入力処理(ステップ309)がそれぞれ実行される。なお、これら処理は、図8aに示す準会員カード発行操作要求の送信処理(ステップ206)、準会員カード発行操作要求の受信処理(ステップ207)、準会員カード発行確認の表示処理(ステップ208)、準会員カード発行操作の入力処理(ステップ209)と同様の処理内容である。
【0108】
また、処理内容管理手段40で準会員カードの発行が二回目以降であると判定されたことにもとづき、制御手段40から通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10bへ、認証用暗証番号送信要求が送信される(ステップ310)。
なお、図9aにおいては、認証用暗証番号要求の送信が準会員カード発行操作の入力(ステップ309)の後になっているが、準会員カード発行操作の入力(ステップ309)の後に限るものではなく、例えば、準会員カード発行操作要求の送信(ステップ306)と同時あるいはその後に行うこととしてもよい。
会員認証媒体発行装置10bの通信手段25で、会員管理装置30から送信されてきた認証用暗証番号要求が受信される(ステップ311)。
【0109】
続いて、表示(入力)制御部28−8の制御により、認証用暗証番号入力指示が表示手段(入力手段)24に表示される(ステップ312)。
この認証用暗証番号入力指示に対して、遊技者aにより表示手段(入力手段)24で認証用暗証番号が入力されると、この入力された認証用暗証番号が表示(入力)制御部28−8で受け取られる(認証用暗証番号の入力、ステップ313)。この入力された認証用暗証番号は、表示(入力)制御部28−8から記憶手段26へ送られて記憶される。
【0110】
さらに、通信制御部28−9において、記憶手段26から認証用暗証番号が取り出され、通信手段25を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ314)。
会員管理装置30の通信手段31において、会員認証媒体発行装置10から送信されてきた認証用暗証番号が受信される(ステップ315)。この受信された認証用暗証番号が記憶手段34へ送られて記憶される。
【0111】
認証手段35において、認証用暗証番号を用いて会員シールが認証される(ステップ316)。この認証は、認証用暗証番号と、図8aのステップ216で登録された暗証番号(準会員カードの初回発行時に登録された暗証番号)とを照合することにより行われる。その結果、認証用暗証番号にもとづき会員シールが正規のものであると認証されると、制御手段40にて、準会員カード記憶データが作成され(ステップ317)、この準会員カード記憶データを含む準会員カード発行指示が、通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信され(ステップ318)、会員認証媒体発行装置10の通信手段25で受信され(ステップ319)、その準会員カード発行指示に含まれる準会員カード記憶データが記憶手段26へ送られて記憶され、カード発行判定部28−6で準会員カードを発行するとの判定がなされ、カード発行制御部28−7でカード送出手段23及びカードデータ書込手段21が駆動制御されて、準会員カード記憶データが準会員カードに記憶され、その準会員カードが発行される(ステップ320)。
【0112】
一方、会員管理装置30の認証手段35での暗証番号認証処理(ステップ316)の結果、会員シールが正規のものではないとされたときは、準会員カード非発行指示が会員管理装置30の通信手段31を介して会員認証媒体発行装置10へ送信され(ステップ321)、会員認証媒体発行装置10の通信手段25で受信され(ステップ322)、カード発行判定部28−6で準会員カードを発行しないとの判定がなされ、表示(入力)制御部28−8に対してエラーメッセージの表示が指示され、表示(入力)制御部28−8での制御により、表示手段(入力手段)24でエラーメッセージが表示される(ステップ323)。
【0113】
以上説明した手順を実行することにより、他店で発行された会員シールを認証して準会員カードを発行する場合であって、その準会員カードの発行が一の会員シールについて二回目以降であるときは、その会員シールのシールデータと暗証番号との両方によって認証を行うことができる。
さらに、遊技場側にとっては、本実施形態の遊技場システムを導入することにより、他店で会員登録した遊技者に対して準会員カードを発行し、正会員カードと同等の遊技及びサービスを提供できるため、会員登録の促進を図ることができる。
【0114】
<動作手順4>
次に、遊技者aが、会員登録をしている遊技場Cで、遊技場A発行の会員シールを用いて準会員カード(あるいは仮会員カード)の発行を受ける場合の遊技場システムの動作について説明する。
【0115】
上記の場合における本実施形態に遊技場システムの動作は、図8a,図8b,図9a,図9bに示した動作手順と同様である。
すなわち、遊技者aが遊技場Cで、遊技場A発行の会員シールを用いて初めて準会員カードの発行を受ける場合には、図8a及び図8bに示す動作が実行され、遊技者aが遊技場Cで遊技場A発行の会員シールを用いて準会員カードの発行を受けるのが二回目以降である場合には、図9a及び図9bに示す動作が実行される。
【0116】
ただし、本動作手順4において、遊技者aは、遊技場Cの登録会員であるものの準会員カードの発行を受けている。すなわち、遊技場A発行の会員シールを所持する遊技者aが遊技場Cの会員であるものと認証されるまでは、遊技場Cにおいては準会員扱いとなる。
ただし、遊技者aが遊技場Cの正会員カードを所持している場合に、その正会員カードを用いて遊技場Cの登録会員であると認証されたときは、遊技場Cの仮会員カードが発行される。
【0117】
このように遊技者aが遊技場Cの会員と認証されて、遊技場Cの仮会員カードが発行された場合、遊技者aは、遊技場Cの正会員カードと同等の遊技を行うことができ、同等のサービスを受けることができる。
そして、遊技場Cの仮会員カードは、遊技場Cの会員カードとリンクされ、遊技者aの遊技データは遊技場Cの会員ファイルに記憶される。すなわち、遊技者aが遊技場Cの準会員から正会員と認証され、仮会員カードが発行された時点で、それまでの準会員ファイルのデータは正会員ファイルに加算されて更新される。
【0118】
<仮会員カード又は準会員カードの有効期間の管理処理>
次に、仮会員カード又は準会員カードの有効期間の管理処理について、図10を参照して説明する。
なお、カードが使用される周辺機器は、カードが挿入されるカード挿入口、カードから所定のデータを読み取るデータ読取手段、暗証番号等が入力される入力手段、会員管理装置30等との間で所定のデータの送受信を行う通信手段などを備えている(カード挿入口,データ読取手段,入力手段,通信手段などは、図示せず)。
【0119】
同図に示すように、カードが使用される周辺機器のカード挿入口に仮(準)会員カードが挿入されると、データ読取手段で、その仮(準)会員カードからカードデータが読み取られ(ステップ400)、さらに、入力手段で暗証番号が入力される(ステップ401)。これらカードデータ及び暗証番号が、通信手段を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ402)。
【0120】
会員管理装置30の通信手段31でカードデータ及び暗証番号が受信され(ステップ403)、認証手段35で、それらカードデータ及び暗証番号にもとづきカード認証が行われる(ステップ404)。
認証の結果、正規の仮(準)会員カードでないと判断されたときは、カードが使用される周辺機器へカード排出信号が送信される。これにより、カードが使用される周辺機器において、挿入されていた仮(準)会員カードが排出される(カード搬送手段によりカード挿入口へ仮(準)会員カードが搬送され排出される)。
一方、正規の仮(準)会員カードであると判断されたときは、続いて、制御手段40でそのカードデータにもとづいて仮(準)会員カードの使用が有効期間内か否かが判定される(ステップ405)。
【0121】
判定の結果、仮(準)会員カードの使用が有効期間内であるときは、通信手段31を介して、カードが使用される周辺機器へ実行許可信号が送信される(ステップ406)。そして、カードが使用される周辺機器の通信手段で実行許可信号が受信されると(ステップ407)、仮(準)会員カードを使用した所定の処理が実行される(ステップ408)。
一方、仮(準)会員カードの使用が有効期間内でないときは、通信手段31を介して、カードが使用される周辺機器へ実行不可信号が送信される(ステップ409)。そして、カードが使用される周辺機器の通信手段で実行不可信号が受信されると(ステップ410)、仮(準)会員カードを使用した所定の処理は実行されない(ステップ411)。
【0122】
以上説明した手順を実行することにより、仮会員カードや準会員カードは、有効期間内(例えば、発行日当日)に限り、正会員カードと同等の遊技を行うことができ、サービスを受けることができる。ただし、カードが使用される周辺機器における所定の処理(例えば、景品交換処理、預け入れ玉処理、預け入れ玉引き落とし処理又は残金処理(精算あるいは預金処理)など)が行われた後、所定期間内に仮会員カードが回収されなかったときは、未処理のものについては無効とすることができる。しかし、遊技場Aが仮会員カードのお助け処理(翌日に限り精算可能)が行われている場合は、翌日お助け処理を許容してもよい。
【0123】
<仮(準)会員カードの回収にもとづく所定の処理に関するデータの有効/無効の判定処理>
次に、仮(準)会員カードの回収にもとづく所定の処理に関するデータの有効/無効の判定処理について、図11を参照して説明する。
遊技者によりカード台間機70もしくは精算機54で、カード挿入口に仮(準)会員カードが挿入されて回収されると(ステップ500)、データ読取手段で、その仮(準)会員カードからカードデータが読み取られ(ステップ501)、このカードデータを含むカード回収信号が、通信手段を介して会員管理装置30へ送信される(ステップ502)。
【0124】
会員管理装置30の通信手段31でカード回収信号が受信され(ステップ503)、認証手段35で、そのカード回収信号に含まれるカードデータにもとづきカード認証が行われる(ステップ504)。
認証の結果、仮(準)会員カードが正規のものであると判定されたときは、続いて、制御手段40でカード回収信号が仮(準)会員カードの回収期間内に受信されたか否かが判定される(ステップ505)。
【0125】
判定の結果、仮(準)会員カードの回収期間内に受信されたものであるときは、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータは有効とされる(ステップ506)。
一方、仮(準)会員カードの回収期間内に受信されなかったとき(未回収カード)は、カードが使用される周辺機器でその仮(準)会員カードを使用して実行された所定の処理に関するデータは無効とされる(ステップ507)。
なお、ステップ505で正規の仮(準)会員カードでないと判断されたときは、ステップ506以降の処理は実行されない。
【0126】
以上説明した手順を実行することにより、仮会員カードや準会員カードが回収期間内(例えば、発行日当日)に回収されなければ、カードが使用される周辺機器で仮会員カード等を使用して実行された所定の処理に関するデータのうち未処理のものについては無効とすることができる。なお、遊技場Aが仮会員カードのお助け処理(翌日に限り精算可能)が行われている場合は、翌日お助け処理を許容してもよい。
【0127】
以上、本発明の遊技場システム及び会員認証媒体発行装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場システム及び会員認証媒体発行装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
【0128】
例えば、上述した実施形態では、会員認証媒体発行装置や会員管理装置をそれぞれ一台ずつ備えた構成としているが、それらは一台ずつに限るものではなく、二台以上備えることもできる。
また、会員管理装置と通信が不可能であれば、会員認証媒体発行装置と会員管理装置とリンクせずに、会員認証媒体発行装置が準会員登録を行い、その遊技場の準会員カードを発行するシステムも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明は、遊技場の会員に関する会員登録データを管理する方法,システム,プログラムについての発明であるため、会員登録データを管理するシステムを有した施設や会場等において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の遊技場システムの構成を示すブロック図である。
【図2】会員認証媒体発行装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】会員認証媒体発行装置の内部構造を示す縦方向断面側面図である。
【図4】会員認証媒体発行装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】会員管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】会員シールの外観構成を示す斜視図である。
【図7a】遊技者aが会員登録をしている遊技場Aで会員シールの発行を受け、後日その遊技場Aで仮会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図7b】遊技者aが会員登録をしている遊技場Aで会員シールの発行を受け、後日その遊技場Aで仮会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図8a】遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて初めて準会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図8b】遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて初めて準会員カードの発行を受ける場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図9a】遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて準会員カードの発行を受けるのが二回目以降である場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図9b】遊技者aが、会員登録をしていない遊技場Bで、遊技場A発行の会員シールを用いて準会員カードの発行を受けるのが二回目以降である場合の遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図10】仮会員カード又は準会員カードの有効期間の管理処理に関する遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【図11】仮(準)会員カードの回収にもとづく所定の処理の有効/無効の判定処理に関する遊技場システムの動作を示す動作手順図である。
【符号の説明】
【0131】
1 遊技場システム
10 会員認証媒体発行装置
12 カードデータ読取手段
15 バーコードプリンタ
16 コート剤塗布手段
19 シールデータ読取手段
21 カードデータ書込手段
24 表示手段(入力手段)
25 通信手段
26 記憶手段
28 制御手段
28−1 カードデータ処理部
28−3 シール発行判定部
28−5 シールデータ処理部
28−6 カード発行判定部
28−8 表示(入力)制御部
28−9 通信制御部
30 会員管理装置
31 通信手段
32 記憶手段
35 認証手段
36 発行カード種類決定手段
37 カード期限管理手段
38 データ管理手段
39 処理内容管理手段
52 遊技情報端末装置
54 カード精算回収装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員に関するデータを管理する会員管理装置を備えた遊技場システムであって、
この遊技場システムに、正会員カードが認証されて所定の会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行装置を備え、
この会員認証媒体発行装置は、
前記正会員カードから所定のカードデータを読み取るカードデータ読取手段と、
前記会員管理装置で前記カードデータを用いて前記正会員カードが認証されると、前記会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行手段と、
前記会員認証媒体から所定の認証媒体データを読み取る認証媒体データ読取手段と、
前記会員管理装置で前記認証媒体データを用いて前記会員認証媒体が認証されると、正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受が可能な仮会員カード及び/又は準会員カードを発行するカード発行手段とを有し、
前記会員管理装置は、
前記カードデータを用いた前記正会員カードの認証、及び/又は、前記認証媒体データを用いた前記会員認証媒体の認証を行う認証手段を有した
ことを特徴とする遊技場システム。
【請求項2】
前記会員認証媒体は、会員シールからなる
ことを特徴とする請求項1記載の遊技場システム。
【請求項3】
前記会員シールは、
前記認証媒体データが記憶される記憶部を有するとともに、セキュリティマークが付されている
ことを特徴とする請求項2記載の遊技場システム。
【請求項4】
前記会員認証媒体発行装置の前記カード発行手段は、
前記会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場で発行されたものと判定されると、前記仮会員カードを発行する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項5】
前記会員認証媒体発行装置の前記カード発行手段は、
前記会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行されたものと判定されると、前記準会員カードを発行する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項6】
前記会員認証媒体発行装置の前記カード発行手段は、
前記会員認証媒体が当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行されたものと判定され、かつ、当該遊技者が登録会員であると認証されると、前記仮会員カードを発行する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項7】
前記会員認証媒体発行装置は、当該会員認証媒体発行装置の備えられた遊技場以外の遊技場で発行された会員認証媒体を用いて最初に準会員カードが発行される場合に、暗証番号を登録するための入力手段を有し、
前記会員管理装置は、準会員に関するデータとともに、登録用の前記暗証番号を記憶する記憶手段を有し、
前記会員管理装置の前記認証手段は、前記会員認証媒体を用いて二回目以降の準会員カードの発行がなされる場合に前記登録暗証番号を用いて前記会員認証媒体を認証する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項8】
前記仮会員カード及び/又は前記準会員カードを使用して正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受を可能とする有効期間が、当該仮会員カード及び/又は準会員カードの発行日当日限りである
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項9】
前記会員管理装置は、
前記仮会員カード及び/又は前記準会員カードが所定の回収期間内に回収されていないものと判定されると、カードが使用される周辺機器で当該仮会員カード及び/又は準会員カードを用いて実行された所定の処理の一部又は全部を無効とするカード期限管理手段を有した
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項10】
カードが使用される周辺機器で前記仮会員カード及び/又は前記準会員カードを用いて実行される所定の処理は、
残金の精算,預金,獲得遊技媒体の景品交換,獲得遊技媒体の預け入れ,預け入れた獲得遊技媒体の引き落とし,サービスポイントの加算,個人別遊技データの記憶
のうちの一又は二以上を含む
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項11】
前記会員管理装置は、
カードが使用される周辺機器で前記準会員カードを用いて実行される所定の処理のうち、獲得遊技媒体の預け入れ及び/又は預け入れた獲得遊技媒体の引き落としを禁止する処理内容管理手段を有した
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項12】
カードが使用される周辺機器は、遊技情報端末を含み、
この遊技情報端末は、前記仮会員カード及び/又は前記準会員カードを用いた遊技情報の閲覧処理を実行する
ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項13】
前記仮会員カード及び/又は前記準会員カードは、磁気,バーコード,2次元コード,ICのうちの一又は二以上を用いてカードデータを記憶する
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の遊技場システム。
【請求項14】
会員に関するデータを管理する会員管理装置に通信可能に接続された会員認証媒体発行装置であって、
正会員カードから所定のカードデータを読み取るカードデータ読取手段と、
前記会員管理装置で前記カードデータを用いて前記正会員カードが認証されると、前記会員認証媒体を発行する会員認証媒体発行手段と、
前記会員認証媒体から所定の認証媒体データを読み取る認証媒体データ読取手段と、
前記会員管理装置で前記認証媒体データを用いて前記会員認証媒体が認証されると、正会員カードと同等の遊技及び/又は同等のサービスの享受が可能な仮会員カード及び/又は準会員カードを発行するカード発行手段とを有した
ことを特徴とする会員認証媒体発行装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7a】
image rotate

【図7b】
image rotate

【図8a】
image rotate

【図8b】
image rotate

【図9a】
image rotate

【図9b】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−212328(P2006−212328A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−30570(P2005−30570)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】