説明

遊技機

【課題】 試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを回避しつつ、サブ制御基板の汎用性を高める。
【解決手段】 主制御基板、サブ制御基板、サブ制御基板の入力側に接続される入力中継基板、および入力中継基板に接続される所定数のランプ点灯スイッチを少なくとも含む遊技機において、ランプ点灯スイッチに接続される第1中継入力端子と、サブ制御基板に設けられたサブ入力端子に接続される第1中継出力端子とを入力中継基板に備え、第1中継入力端子をランプ点灯スイッチの所定数と同じ数だけ設け、サブ入力端子を前記所定数以上設け、第1中継出力端子をサブ入力端子と同じ数だけ設け、第1中継出力端子のうちランプ点灯スイッチに対応する端子は第1中継入力端子と電気的に接続し、第1中継出力端子のうちランプ点灯スイッチに対応しない端子はプルダウン又はプルアップする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技盤面上に遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機、又はメダルの投入により遊技を行う回胴式遊技機等の遊技機に関し、詳しくはこれらの遊技機において遊技の進行を制御する主制御基板からデータ送信され、かつ、主制御基板へのデータ送信が禁止されたサブ制御基板に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機等の弾球遊技機又は回胴遊技機等の遊技機は、近年では、遊技の進行制御と効果音制御又は電飾制御等とを別々の基板で行うことが一般的となっている(特許文献1参照)。遊技の進行を制御する制御基板を主制御基板と称し、主制御基板からデータを受信し送信することができない制御基板をサブ制御基板と称している。主制御基板は遊技の進行を制御し遊技者の利益に大きく係わることから、試験機関等で厳格に検査され、また不正防止のために透明ボックス等に封印されることが一般的である。一方、サブ制御基板は、主制御基板との一方向通信を厳守することにより主制御基板程の制限は受けない。
【0003】
この構成により、パチンコ遊技機又は回胴遊技機の性能検査は、主制御基板又は主制御基板に準じる制御基板を重点的に検査することにより、検査の負担を軽減化すると共に不正行為も未然に防止している。尚、主制御基板に準じる制御基板とは、パチンコ遊技機の場合は、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出し制御基板等をいう。これらの制御基板も、遊技者の利益に大きく関係するものであり、主制御基板に準じた扱いが為されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−253755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、パチンコ遊技機等の遊技機は、性能等以外に遊技者の趣向性に訴える側面を有している。このため、同様の性能を有する遊技機であっても、電飾制御や効果音制御を異ならせることにより需要が大きく異なる場合も多々ある。この場合、電飾制御に使用される検出センサやランプ類の数の相違によりランプ制御基板等のサブ制御基板を設計変更しなければならない。サブ制御基板は、CPU等のマイコンを搭載した制御基板であることが多く、制御の手順はプログラムを変更することにより汎用性を持たせることができる。しかし、検出センサやランプ類の数を相違させる場合は、ハードを変更することになり汎用性がなくなる。
【0006】
この課題を解決するために、ランプ制御基板等のサブ制御基板に入出力端子を余分に持たせたハード設計することも考えられる。しかしながら、このような場合には、余った入出力端子を利用して試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更されることがあるという課題や、余った入出力端子が不正に利用される可能性もあるという課題が生じてしまう。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを回避しつつ、サブ制御基板の汎用性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
遊技の進行を制御する主制御基板と、
該主制御基板からデータ送信され、かつ、主制御基板へのデータ送信が禁止されたサブ制御基板と、
該サブ制御基板の出力側に接続される中継基板と、
該中継基板に接続される所定数のアクチュエータと、
を少なくとも含む遊技機において、
前記中継基板には、前記アクチュエータに接続される中継出力端子と、前記サブ制御基板に設けられたサブ出力端子に接続される中継入力端子とが備えられており、
前記中継出力端子を、前記アクチュエータの所定数と同じ数だけ設け、
前記サブ出力端子を、前記アクチュエータの所定数以上設け、
前記中継入力端子を、前記サブ出力端子と同じ数だけ設け、
前記中継入力端子のうち前記アクチュエータに対応する端子は、前記中継出力端子と電気的に接続されていることを特徴とする遊技機である。
【0009】
これによれば、アクチュエータの数を増減する場合には、中継出力端子の数をアクチュエータの数に応じて変更し、中継入力端子のうちアクチュエータに対応する端子を中継出力端子と電気的に接続するように変更すれば良い。従って、アクチュエータの数を増減するように遊技機の構成を変更させる場合であっても、中継基板のハード変更を行うだけで良く、サブ制御基板のハード変更を不要にでき、サブ制御基板の汎用性を高めることができる。
【0010】
しかも、請求項1に記載の発明によれば、サブ出力端子と中継入力端子とは同じ数だけ設けられているため、全てのサブ出力端子が中継入力端子に接続されることとなり、余ったサブ出力端子が存在してしまうことを回避できる。また、中継出力端子はアクチュエータと同じ数だけ設けられているため、全ての中継出力端子がアクチュエータに接続されることとなり、余った中継出力端子が存在してしまうことを回避できる。以上により、試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを回避できる。
【0011】
また、請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータの数が増減しても、中継入力端子とサブ出力端子の数は変更する必要がないので、中継入力端子とサブ出力端子とを接続する配線コネクタ等の接続手段を変更不要にできる。また、サブ制御基板から主制御基板へのデータ送信は禁止されているので、中継出力端子、中継入力端子、サブ出力端子等を利用してサブ制御基板に何等かのデータを入力しても、主制御基板で簡単には利用できない。
【0012】
因みに、請求項1に記載のアクチュエータの具体例を挙げると、ソレノイド、モータ等の駆動源の他、ランプ、発光ダイオード等の発光源、スピーカ等の音源が考えられる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明では、前記サブ制御基板から前記中継基板にのみ出力できる一方向通信回路としたことを特徴としている。これにより、中継入力端子のうち前記アクチュエータに対応しない端子を利用して、サブ制御基板に何等かのデータを入力し、更にサブ制御基板から主制御基板に不正改造によりデータを入力して不正行為をすることが困難になる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明では、前記アクチュエータは、電飾又は効果音に関するアクチュエータであることを特徴としているので、遊技者の利益を不正に増減する不正行為に供することは未然に防止される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を採用した一実施形態に係るパチンコ機10を示す、外観斜視図である。
【図2】図1のパチンコ機10を裏面からみた裏面図である。
【図3】図1のパチンコ機10に備えられた遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】図3の遊技盤22に備えられた構造物Kの構成を示す正面図である。
【図5】図1のパチンコ機10に係る電気的構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すランプ制御基板34の入力側に接続された、入力中継基板60の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図5に示すランプ制御基板34の出力側に接続された、出力中継基板70の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】ランプ点灯スイッチ39Sの数を変更した場合における、入力中継基板60の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】ランプ39Lの数を変更した場合における、出力中継基板70の電気的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機10は、大きくは長方形の本体枠11と前面枠12とからなり、本体枠11の左隣に公知のカードリーダ13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により本体枠11に対し回動可能に取り付けられている。
【0018】
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。カードリーダ13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
【0019】
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重にはめ込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。
【0020】
上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。
【0021】
上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0022】
図2はパチンコ機10を裏側から見た裏面図である。図示するように、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した本体枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び賞球払出装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を賞球払出装置29により前述した上皿15に排出することができる。
【0023】
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が、遊技盤22には特別図柄表示装置32が、前面枠左下部には発射制御基板33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板50が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0024】
次に図3および図4を用いて遊技盤22について説明する。
【0025】
図3に示すように遊技盤22には、中央に特別図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)32a、その下部に第1種始動口としての普通電動役物36、LCD32a上部の普通図柄表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄作動ゲート38、普通電動役物36下部の大入賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入賞口、風車及び遊技釘等が備えられている。
【0026】
この構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ33c(図5参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0027】
以上の構成により、前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御装置33により駆動される発射モータ33cが駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0028】
次に、遊技盤22の中央部分に設けられた構造物Kについて説明すると、該構造物Kは、LCD32aを取り囲むように延び、かつ、遊技盤22から板ガラス21に向けて突出する形状である。構造物KのうちLCD32aの左右に位置する部分には、遊技釘に干渉することなく普通電動役物36の近傍に遊技球を誘導する誘導通路39が備えられている。
【0029】
図4は構造物K単体を示す正面図であり、符号39aは誘導通路39の入口を示し、符号39bは誘導通路39の出口を示している。そして、誘導通路39内には、誘導通路39を遊技球が通過したか否かを検出するランプ点灯スイッチ(検出手段)39Sが備えられており、当該ランプ点灯スイッチ39Sにより遊技球の通過が検出された場合には、構造物Kに備えられたランプ(アクチュエータ)39Lが点灯し、誘導通路39を遊技球が通過した旨を遊技者に報知するように構成されている。
【0030】
なお、本実施形態では、ランプ点灯スイッチ39Sは左右の誘導通路39に1つずつ備えられており、ランプ39Lはランプ点灯スイッチ39Sに対応して1つずつ備えられている。
【0031】
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図5のブロック図を用いて説明する。
【0032】
パチンコ機10の電気回路は、図示するように、前述した主制御基板30、賞球制御基板31、特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び効果音制御基板35等から構成されている。尚、この回路図では、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板等を省略している。
【0033】
また、特別図柄表示装置32に備えられた後述の画像制御基板32b、ランプ制御基板34および効果音制御基板35は、所謂サブ制御基板と呼ばれるものであり、当該サブ制御基板32b,34,35には、遊技の進行を制御する主制御基板30から各種データが送信され、かつ、主制御基板30へのデータ送信が禁止されている。
【0034】
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
【0035】
主制御基板30の入力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動スイッチ38a、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、及びカウントスイッチ40b等の各種検出手段が接続されている。また、出力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド40d、普通役物ソレノイド36b等のアクチュエータ及び外部接続端子基板50等が接続されている。
【0036】
ここで、主制御基板30の入力側は、図示しない入力バッファ及び入力ポートから構成されている。これにより、不正使用者が主制御基板30の入力ポートに外部機器を接続し、入力ポートから外部機器にデータを出力するといった不正行為ができないように保証されている。
【0037】
第1種始動口スイッチ36aは前述した遊技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッチ38aは各々普通図柄作動ゲート38内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、に各々取り付けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞口40内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッチ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、各々検出するためのものである。
【0038】
また、出力側に接続された大入賞口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド40dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド36bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるものである。Vソレノイド40dは、特別領域に遊技球が1個通過すると特別領域を閉鎖するためのものである。
【0039】
特別図柄表示装置32は、前述したLCD32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄表示装置制御基板(以下、単に「画像制御基板」という。)32b及びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニット32cから構成されている。画像制御基板32bは、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
【0040】
賞球制御基板31は、主制御基板30と同様、賞球払い出しに係るプログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各種スイッチ類及び各種ソレノイド類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
【0041】
賞球制御基板31の入力側には、図5に示すように、満タンスイッチ43、補給スイッチ44、賞球払い出しスイッチ51、その他入賞口スイッチ52、リセットスイッチ53が接続される。また、賞球制御基板31の入力側には、主制御基板30を中継して前記第1種始動口スイッチ36a及びカウントスイッチ40b等の検出手段からの検出信号が入力される。賞球制御基板31の出力側には球切モータ54及びエラー表示LED(7セグLED)55等のアクチュエータが接続され、更に双方向に前述したプリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板42も接続されている。
【0042】
満タンスイッチ43は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、賞球払い出しスイッチ51は前記賞球払出装置29内の球切モータ54の下流側、リセットスイッチ53は前記賞球払出装置29に、各々設けられている。
【0043】
満タンスイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在することを、賞球払い出しスイッチ51は賞球払出装置29の球切モータ54により賞球として払い出される遊技球を、各々検出するためのものであり、又リセットスイッチ53はパチンコホールの店員により操作されるスイッチである。
【0044】
また、大入賞口40の賞球個数は15個、その他入賞口の賞球個数は10個、普通電動役物36の賞球個数は5個に設定されている。従って、カウントスイッチ40bにより入賞が検出される毎に15個の賞球が払い出され、その他入賞口スイッチ52により入賞が検出される毎に10個の賞球が払い出され、第1種始動口スイッチ36aにより入賞が検出される毎に5個の賞球が払い出される。尚、前記CR精算表示基板42は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。
【0045】
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33cを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ45を点灯させる。タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを検出するためのものである。
【0046】
ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、導通路39を遊技球が通過した旨を遊技者に報知するランプ39L、大当りランプ、エラーランプ等のランプ類および各種LED類等のアクチュエータと、普通図柄表示装置37と、前述したランプ点灯スイッチ39S等の検出手段とが接続されている。なお、これらの検出手段39Sおよびアクチュエータ39Lは、中継基板を介してランプ制御基板34に接続されるように構成されており、当該構成については後に詳述する。
【0047】
そして、ランプ制御基板34は、主制御基板30からの指令を受けて普通図柄表示装置37の作動を制御するとともに、前記検出手段39Sの検出信号に基づいて前記アクチュエータ39Lの作動を制御して点灯表示させる。
【0048】
効果音制御基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、効果音制御基板35には各種センサ等の検出手段および各種スピーカ46等のアクチュエータが接続されている。そして、効果音制御基板35は、主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を駆動制御する。
【0049】
前述した特別図柄表示装置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び効果音制御基板35への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。
【0050】
また、これらの各制御基板30〜35へは電源回路PSにより電源が供給される。この電源回路PSには大容量コンデンサが搭載され、制御基板30〜32の1チップマイコンのRAMはバッテリバックアップされる構成を採用している。
【0051】
次に、主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)による処理を説明すると、各乱数更新処理により、初期乱数、当否乱数、大当り図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新される。また、主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。本実施形態では、前述した満タンスイッチ43、補給スイッチ44、第1種始動口スイッチ36a、Vスイッチ40a、カウントスイッチ40b、普通図柄作動スイッチ38a等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
【0052】
この入力処理により第1種始動口スイッチ36aに入力がある場合には、始動口としての普通電動役物36に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される。本実施形態のパチンコ機10は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」であり、高確率時には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」である。抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して大当りとなる確率は、通常確率時には1/330であり、高確率時には1/55(=6/330)となる。
【0053】
この大当りを発生させる確率が低確率状態から高確率状態に移行するのは、本実施形態では、大当り発生時の割り込み処理における大当り図柄乱数の値が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」及び「13」、即ち、大当り図柄が「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「BBB」及び「DDD」(以下、「高確率図柄」という。)の場合であり、大当りが発生するときの7/15の確率で高確率に移行する。そして、高確率中において、再び大当りを発生させたときの大当り図柄が高確率図柄であれば更に高確率状態が継続する。
【0054】
また、主制御基板30は、特別図柄表示装置32のLCD32a上に当否判定処理の結果に従った画像を表示すべく、特別図柄表示装置32に所定のコマンドを送信する。これにより、特別図柄表示装置32は、画像を所定時間変動表示した後、当否判定結果を遊技者に報知する画像を静止表示する処理を実行する。また、主制御基板30は、遊技の進行に応じて特別図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板34、効果音制御基板35、大入賞口ソレノイド40c等の各種ソレノイドに対して各々所定の出力処理を実行する。
【0055】
以上の各処理を実行することにより、パチンコ機10は次のような動作を実行する。
【0056】
遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33cにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第1種始動口としての普通電動役物36に入賞すれば第1種始動口スイッチ36aにより検出され、特別図柄表示装置32のLCD32aの画面上に特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示するよう働く。この静止表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば「777」等の3桁同一図柄を表示すると大当り状態として遊技者に有利なゲーム内容を提供する。大当り状態となるか否かは、遊技球が第1種始動口スイッチ36aにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。
【0057】
大当り状態となると、大入賞口40が約30秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ40bにより検出されるまでいずれか早く経過する時まで開放され、このとき大入賞口40内に入賞した遊技球が特別領域を通過したことがVスイッチ40aにより検出されると一旦大入賞口40が閉鎖された後に再び開放され、この開放動作を最大16回繰り返す。
【0058】
通常、大入賞口40への遊技球1個の入賞に対して15個の遊技球が賞球として払い出すよう構成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として獲得することができる。この賞球排出動作は賞球制御基板31が実行する。
【0059】
次に、本発明の要部である、サブ制御基板32b,34,35と、各種検出手段および各種アクチュエータとの接続構造について説明する。
【0060】
図6は、サブ制御基板としてランプ制御基板34を例に挙げて前記接続構造を説明する模式図であり、検出手段としてのランプ点灯スイッチ39Sは、入力中継基板(第1中継基板)60を介してランプ制御基板34の入力回路34aに接続されている。従って、ランプ点灯スイッチ39Sから出力される検出信号は、入力中継基板60を経由してランプ制御基板34の入力回路34aに入力されることとなる。
【0061】
より具体的に説明すると、入力中継基板60には、所定数のランプ点灯スイッチ39Sのコネクタ391が接続される第1中継入力コネクタ61と、ランプ制御基板34に接続された配線W1のコネクタ341が接続される第1中継出力コネクタ62とが備えられている。
【0062】
そして、第1中継入力コネクタ61の端子のうち接地端子を除く端子(第1中継入力端子)61a,61bは、ランプ点灯スイッチ39Sと同じ数だけ設けられている。換言すれば、第1中継入力コネクタ61を、ランプ点灯スイッチ39Sと同じ数だけ設けている。図6に示す本実施形態ではランプ点灯スイッチ39Sが2つ備えられているため、第1中継入力端子61a,61bも2つ設けられている。なお、図6中の符号391a,391bはコネクタ391のハウジング内に配置された雌型端子を示しており、雄型の第1中継入力端子61a,61bと電気的に接続するものである。
【0063】
また、ランプ制御基板34側のコネクタ341の端子(サブ入力端子)341a,341b,341c,341d,341eは、ランプ点灯スイッチ39Sの数以上設けられている。そして、第1中継出力コネクタ62の第1中継出力端子62a,62b,62c,62d,62eは、サブ入力端子341a,341b,341c,341d,341eと同じ数だけ設けられている。図6に示す本実施形態ではランプ点灯スイッチ39Sが2つ備えられているのに対し、サブ入力端子341a,341b,341c,341d,341eおよび第1中継出力端子62a,62b,62c,62d,62eはそれぞれ5つずつ設けられている。なお、本実施形態のサブ入力端子341a〜341eはハウジング内に配置された雌型の端子であり、第1中継出力端子62a〜62eは雄型の端子である。
【0064】
そして、第1中継出力端子62a〜62eのうちランプ点灯スイッチ39Sに対応する端子62a,62bは、第1中継入力端子61a,61bと電気的に接続され、第1中継出力端子62a〜62eのうちランプ点灯スイッチ39Sに対応しない端子62c,62d,62eはプルダウン又はプルアップされている。本実施形態では、ランプ点灯スイッチ39Sに対応しない第1中継出力端子62c,62d,62eをグランドラインに接地することでプルダウンさせている。これにより、第1中継出力端子62c,62d,62eからの入力信号は入力中継基板60上でグランドに固定され、当該固定された信号がサブ入力端子341c,341d,341eに入力される。
【0065】
図7は、サブ制御基板としてランプ制御基板34を例に挙げて前記接続構造を説明する模式図であり、アクチュエータとしてのランプ39Lは、出力中継基板(第2中継基板)70を介してランプ制御基板34の出力回路34bに接続されている。従って、ランプ制御基板34の出力回路34bから出力される制御信号は、出力中継基板70を経由してランプ39Lに入力されることとなる。
【0066】
より具体的に説明すると、出力中継基板70には、所定数のランプ39Lのコネクタ392が接続される第2中継出力コネクタ71と、ランプ制御基板34に接続された配線W2のコネクタ342が接続される第2中継入力コネクタ72とが備えられている。
【0067】
そして、第2中継出力コネクタ71の端子のうち接地端子を除く端子(第2中継出力端子)71a,71bは、ランプ39Lと同じ数だけ設けられている。換言すれば、第2中継出力コネクタ71を、ランプ39Lと同じ数だけ設けている。図7に示す本実施形態ではランプ39Lが2つ備えられているため、第2中継出力端子71a,71bも2つ設けられている。なお、図7中の符号392a,392bはコネクタ392のハウジング内に配置された雌型端子を示しており、雄型の第2中継出力端子71a,71bと電気的に接続するものである。
【0068】
また、ランプ制御基板34側のコネクタ342の端子(サブ出力端子)342a,342b,342c,342d,342eは、ランプ39Lの数以上設けられている。そして、第2中継入力コネクタ72の第2中継入力端子72a,72b,72c,72d,72eは、サブ出力端子342a,342b,342c,342d,342eと同じ数だけ設けられている。図7に示す本実施形態ではランプ39Lが2つ備えられているのに対し、サブ出力端子342a,342b,342c,342d,342eおよび第2中継入力端子72a,72b,72c,72d,72eはそれぞれ5つずつ設けられている。なお、本実施形態のサブ出力端子342a〜342eはハウジング内に配置された雌型の端子であり、第2中継入力端子72a〜72eは雄型の端子である。
【0069】
そして、第2中継入力端子72a〜72eのうちランプ39Lに対応する端子72a,72bは、第2中継出力端子71a,71bと電気的に接続されている。また、第2中継入力端子72a〜72eのうちランプ39Lに対応しない端子の一つ72eはグランドラインに接地され、残りの第2中継入力端子72c,72dは開放された状態になっている。
【0070】
次に、上記構成の本実施形態による種々の効果を説明する。
【0071】
はじめに、パチンコ機10を、電飾制御や効果音制御が異なる機種に変更するにあたり、ランプ点灯スイッチ39S等の検出手段の数を変更する場合における効果を説明すると、このような場合であっても、本実施形態によれば、第1中継入力端子61a,61bの数をランプ点灯スイッチ39Sの数に応じて変更し、第1中継入力端子61a,61bおよび第1中継出力端子62a〜62eの電気的接続を次のように変更すれば良い。
【0072】
すなわち、例えばランプ点灯スイッチ39Sの数を2つから4つに変更する場合には、図8に示すように、第1中継出力端子62a〜62eのうち4つのランプ点灯スイッチ39Sに対応する端子62a,62b,62c,62dを第1中継入力端子61a,61bと電気的に接続し、第1中継出力端子62a〜62eのうちランプ点灯スイッチ39Sに対応しない端子62eをプルダウン又はプルアップさせる。従って、ランプ点灯スイッチ39Sの数を増減するようにパチンコ機10の構成を変更させる場合であっても、入力中継基板60のハード変更を行うだけで良く、ランプ制御基板34のハード変更を不要にでき、ランプ制御基板34の汎用性を高めることができる。なお、入力中継基板60のハード価格はランプ制御基板34に比べて極めて安価であるため、入力中継基板60のハード変更を必要とするもののランプ制御基板34のハード変更を不要にできることは、大幅なコストダウンに繋がる。
【0073】
しかも、本実施形態によれば、サブ入力端子341a〜341eと第1中継出力端子62a〜62eとは同じ数だけ設けられているため、全てのサブ入力端子341a〜341eが第1中継出力端子62a〜62eに接続されることとなり、いずれの端子にも接続されないサブ入力端子が存在してしまうことを回避できる。また、第1中継入力端子61a,61bはランプ点灯スイッチ39Sと同じ数だけ設けられているため、全ての第1中継入力端子61a,61bがランプ点灯スイッチ39Sに接続されることとなり、いずれの端子にも接続されない第1中継入力端子61a,61bが存在してしまうことを回避できる。以上により、試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを回避できる。
【0074】
さらに、第1中継出力端子62a〜62eのうちランプ点灯スイッチ39Sに対応しない端子62c,62d,62eは、プルダウン又はプルアップされているので、第1中継入力端子61a,61bとは電気的に遮断されることとなり、試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを、より一層確実に回避できる。また、ランプ点灯スイッチ39Sに対応しない端子62c,62d,62eから不測の信号が入力されてしまい、ランプ制御基板34が誤検出することを、未然に防止することができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、ランプ点灯スイッチ39Sの数が増減しても、第1中継出力端子62a〜62eとサブ入力端子341a〜341eの数は変更する必要がないので、第1中継出力端子62a〜62eとサブ入力端子341a〜341eとを接続する配線W1を変更不要にできる。また、ランプ制御基板34から主制御基板30へのデータ送信は禁止されているので、第1中継入力端子61a,61b、第1中継出力端子62a〜62e、サブ入力端子341a〜341e等を利用してランプ制御基板34に何等かのデータを入力しても、主制御基板30で簡単には利用できない。
【0076】
次に、パチンコ機10を、電飾制御や効果音制御が異なる機種に変更するにあたり、ランプ39L等のアクチュエータの数を変更する場合における効果を説明すると、このような場合であっても、本実施形態によれば、第2中継出力端子71a,71bの数をランプ39Lの数に応じて変更し、第2中継入力端子72a〜72eのうちランプ39Lに対応する端子72a,72bを第2中継出力端子71a,71bと電気的に接続するように変更すれば良い。従って、ランプ39Lの数を増減するようにパチンコ機10の構成を変更させる場合であっても、出力中継基板70のハード変更を行うだけで良く、ランプ制御基板34のハード変更を不要にでき、ランプ制御基板34の汎用性を高めることができる。なお、出力中継基板70のハード価格はランプ制御基板34に比べて極めて安価であるため、出力中継基板70のハード変更を必要とするもののランプ制御基板34のハード変更を不要にできることは、大幅なコストダウンに繋がる。
【0077】
しかも、本実施形態によれば、サブ出力端子342a〜342eと第2中継入力端子72a〜72eとは同じ数だけ設けられているため、全てのサブ出力端子342a〜342eが第2中継入力端子72a〜72eに接続されることとなり、余ったサブ出力端子が存在してしまうことを回避できる。また、第2中継出力端子71a,71bはランプ39Lと同じ数だけ設けられているため、全ての第2中継出力端子71a,71bがランプ39Lに接続されることとなり、余った第2中継出力端子71a,71bが存在してしまうことを回避できる。以上により、試験機関で適合した性能と異なる性能に設計変更される恐れおよび不正利用の恐れを回避できる。
【0078】
また、本実施形態によれば、ランプ39Lの数が増減しても、第2中継入力端子72a〜72eとサブ出力端子342a〜342eの数は変更する必要がないので、第2中継入力端子72a〜72eとサブ出力端子342a〜342eとを接続する配線W2を変更不要にできる。また、ランプ制御基板34から主制御基板30へのデータ送信は禁止されているので、第2中継出力端子71a,71b、第2中継入力端子72a〜72e、サブ出力端子342a〜342e等を利用してランプ制御基板34に何等かのデータを入力しても、主制御基板30で簡単には利用できない。
【0079】
(他の実施形態)
上記実施形態では、サブ制御基板32b,34,35のうちランプ制御基板34の入力中継基板60、出力中継基板70に本発明を適用させているが、本発明はランプ制御基板34への適用に限られるものではない。特に、効果音制御基板35に用いて好適であり、例えば、電飾制御や効果音制御が異なる機種に変更するにあたりスピーカ46等のアクチュエータの数を変更する場合であっても、効果音制御基板35のハード変更を不要にでき、効果音制御基板35の汎用性を高めることができる等、前述の効果と同様の効果を発揮できる。
【0080】
また、上記実施形態では、入力中継基板60と出力中継基板70とを別々の基板で構成していたが、本発明の実施にあたり、両中継基板60,70を同一の基板で構成するようにすれば、両中継基板60,70の省スペース化を図り、省コスト化を図ることができ、好適である。
【符号の説明】
【0081】
10…パチンコ機(遊技機) 30…主制御基板
32b…画像制御基板(サブ制御基板) 34…ランプ制御基板(サブ制御基板)
35…音制御基板(サブ制御基板) 39L…ランプ(アクチュエータ)
39S…ランプ点灯スイッチ(検出手段) 60…入力中継基板(第1中継基板)
61a,61b…第1中継入力端子
62a,62b,62c,62d,62e…第1中継出力端子
70…出力中継基板(第2中継基板) 71a,71b…第2中継出力端子
72a,72b,72c,72d,72e…第2中継入力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技の進行を制御する主制御基板と、
該主制御基板からデータ送信され、かつ、主制御基板へのデータ送信が禁止されたサブ制御基板と、
該サブ制御基板の出力側に接続される中継基板と、
該中継基板に接続される所定数のアクチュエータと、
を少なくとも含む遊技機において、
前記中継基板には、前記アクチュエータに接続される中継出力端子と、前記サブ制御基板に設けられたサブ出力端子に接続される中継入力端子とが備えられており、
前記中継出力端子を、前記アクチュエータの所定数と同じ数だけ設け、
前記サブ出力端子を、前記アクチュエータの所定数以上設け、
前記中継入力端子を、前記サブ出力端子と同じ数だけ設け、
前記中継入力端子のうち前記アクチュエータに対応する端子は、前記中継出力端子と電気的に接続されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記サブ制御基板から前記中継基板にのみ出力できる一方向通信回路としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記アクチュエータは、電飾又は効果音に関するアクチュエータであることを特徴とする請求項1ないし2に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−254855(P2009−254855A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180385(P2009−180385)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【分割の表示】特願2003−316990(P2003−316990)の分割
【原出願日】平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願人】(395018239)株式会社高尾 (550)
【Fターム(参考)】