説明

遊技機

【課題】簡易な構成で発射ハンドルの抜け止めが行なえ、かつ防犯性も高めた遊技機用発射ハンドル備えた遊技機を提供する。
【解決手段】発射ハンドル10を枠体5aに装着する際に、ハンドル軸部13の後端部13aをベース部17に突き当てて開口部17aを係止フック13bが挿通すると、係止アーム18と係合してハンドル軸部13が前方側に抜け止めされ、位置規制部11bにより係止フック13bと係止アーム18の係合状態を維持するように位置規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパチンコ機に用いられる遊技機用発射ハンドルを備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機の前面枠には球受け皿が設けられており、球受け皿は遊技球を一時的に貯留し、該貯留した遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導する。また、前面枠には手前側に突出する遊技機用発射ハンドルが設けられている。この発射ハンドルの操作部材を遊技者が回転操作することにより、球発射装置を作動させ、球受け皿から発射位置に供給された遊技球を駆動源(モータ、ソレノイド等)により駆動する打球槌により打撃して発射レールを通じて遊技領域に向けて発射する。
【0003】
発射ハンドルの組み付け強度が弱いと当該発射ハンドルが遊技者側に脱落するおそれがある。よって、発射ハンドルは、前面枠の装着部に対してハンドル軸部を挿入してビス止めされて組み付けられる。
【0004】
発射ハンドルの着脱作業を簡素化するため、発射ハンドルが前後方向に抜け止めされて球皿の当て板に着脱可能に組み付けられる球発射装置が提案されている。発射ハンドルのハンドル軸部にフックを取り付け、当て板及び板金の挿通孔を挿通させ、板金にねじ止めされた止め具をねじを支点として回転させてフックの係合溝に止め具のフック係止部を係止させることで当て板に対して発射ハンドルが前後方向に抜け止めされている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−237558号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1の発射ハンドルは、当て板と板金と留め具のねじ孔を重ね合わせてねじ止めされているため部品点数が多く組み付け難いうえに、止め具をねじ止め位置から回転させてフック係合部を係合溝と係合させて前後方向の位置規制がされるため、作業に手間取るという課題もある。
【0007】
また、発射ハンドルには、回転式可変抵抗器若しくはポテンショメータ、タッチセンサ、ストップスイッチなどの電気部品が設けられている。これらの電気部品と遊技機本体(内枠)の背面側に設けられる制御基板と配線接続される。発射ハンドルを前面枠に組み付ける際に配線が他の部材と干渉して破損するおそれがある。
また、前面枠には発射ハンドルの組付け用の孔や配線孔が形成されるため枠体の強度が低下して、かかる組付け孔や配線孔をこじ開けて異物を挿入する不正行為が行なわれるおそれもある。
【0008】
上記従来技術の課題を解決し、簡易な構成で発射ハンドルの抜け止めが行なえ、かつ防犯性も高めた遊技機用発射ハンドル備えた遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、以下の実施形態で採用される手段は以下の通りである。
遊技球を球発射装置から遊技領域へ発射する際に遊技者に操作される遊技機用発射ハンドルが枠体に組み付けられた遊技機であって、前記発射ハンドルには、前記枠体に組み付けられるハンドル軸部の後端部に突設された係止フックが設けられ、前記枠体には、前記係止フックが挿通する開口部が形成され、前記ハンドル軸部の後端部が突き当てられて組み付けられるベース部と、前記ベース部の後面側開口部近傍に設けられ、前記開口部へ前記係止フックを挿通すると係合して前記ハンドル軸部を前方側に抜け止めする係止アームと、前記係止フックと係止アームの係合状態を維持するように位置規制する位置規制部と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
また、前記ベース部の後方側には配線基板が設けられ、該配線基板を後方から覆う基板カバーが前記枠体に開閉可能に組み付けられており、前記位置規制部は、前記基板カバーに設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、前記位置規制部は、前記基板カバーが枠体に閉鎖状態のとき、前記係止アームの上方側に位置するように形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、前記基板カバーの前面には板金が設けられており、当該板金は前記発射ハンドルの組み付け位置に対応する枠体後面側を覆うように組み付けられていることを特徴とする。
【0013】
また、前記係止フックは、先端挿入方向から板厚が上方に増す傾斜面を有する係止部を備え、前記係止アームは前記係止部に係止する位置と解除する位置とで回転自在に設けられ、前記ベース部後面に前記係止アームが前記係止フックの傾斜面に接触する位置で下方側に回転することを防止するストッパーが設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、前記発射ハンドルの係止フックの下方には、前記発射ハンドルに搭載された電気部品に接続された配線が挿通される貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上述した遊技機を用いれば、ハンドル軸部の後端部をベース部に突き当て発射ハンドルを枠体に装着する際に、開口部を係止フックが挿通すると係止アームと係合してハンドル軸部が前方側に抜け止めされ、位置規制部により係止フックと係止アームの係合状態を維持するように位置規制される。
したがって、仮に発射ハンドルの枠体へのビス止めを外されても、発射ハンドルの抜け止め状態が維持されるため、簡易な構成で発射ハンドルを故意に引き抜いた際のハーネスの断線やコネクタの破損を防ぐことができる。また、遊技機を輸送、搬送時に発射ハンドルの係合状態が外れることがないので、格別な梱包がなくても破損等を防ぐことができる。
【0016】
また、位置規制部は、ベース部の後方側に設けられた配線基板を後方から覆う基板カバーに開閉可能に設けられているので、発射ハンドルを枠体に係止した後、基板カバーを枠体に閉めるだけで係止フックと係止アームの係合状態を維持するように位置規制が行なえるので、発射ハンドルの組み付け作業を簡略化することができるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0017】
また、位置規制部は、基板カバーが枠体に閉鎖状態のとき、係止アームの上方側に位置するように形成されているので、基板カバーを閉めるだけで格別な抜け止め機構を設けることなく、係止アームを位置規制することができる。
【0018】
また、基板カバーの前面には板金が設けられており、当該板金は発射ハンドルの組み付け位置に対応する枠体後面側を覆うように組み付けられているので、基板カバーに穴をあけ、その穴から異物を挿入したり、発射ハンドルの組付け用の孔や配線接続用の孔から異物を挿入したりする等の不正行為を防ぐことができる。
【0019】
また、発射ハンドルが枠体に組み付けられる際に、係止アームがストッパーに当接した位置から係止フックの先端挿入方向から板厚が上方に増す傾斜面に沿って係止部との係止を解除する位置まで上方に持ち上げられ、当該傾斜面を乗り越えると自重により係止部と係止する位置まで回転する。よって、発射ハンドルを枠体に組み付けるだけで係止フックと係止アームが係合状態となるので、ハンドル軸部が簡易な構成で抜け止めされる。
【0020】
また、係止フックの下方には、発射ハンドルに搭載された電気部品に接続された配線が挿通される貫通孔が形成されているので、発射ハンドルを枠体に組み付ける際に配線が係止フック等と干渉することなく組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】パチンコ機の斜視図である。
【図2】パチンコ機の前面枠を開放した状態の斜視図である。
【図3】発射ハンドルの分解斜視図である。
【図4】発射ハンドルの後方斜視図である。
【図5】前面枠の発射ハンドル装着部の背面図及び矢印A−A方向断面図である。
【図6】抜け止め部の拡大斜視図である。
【図7】発射ハンドル装着前の前面枠背面図である。
【図8】発射ハンドル装着途中の前面枠背面図である。
【図9】発射ハンドル装着後の前面枠背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2を参照して本実施形態に係る遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明する。図1において、パチンコ機1の外形をなす外枠2に対して図示しないヒンジ部により内枠3が開閉可能に取り付けられ、該内枠3の前面を覆う前面枠5がヒンジ部4を中心に開閉可能に取り付けられている。
【0023】
図2において、内枠3にはガイドレール8によって全体として円形の遊技領域が形成される遊技盤6が設けられると共に該遊技盤6の下方には遊技領域へ向かって遊技球を発射する球発射装置7が組み付けられている。
【0024】
また、図1において、前面枠5の下方には貸球や賞球等の遊技球を一時的に貯留し、該遊技球を球発射装置7(図2参照)へ誘導する球受け皿9が一体に設けられている。球受け皿9の右側には、球発射装置7によって遊技領域へ発射される遊技球の発射力を調節するための発射ハンドル10が設けられている。図2において、発射ハンドル10が装着された前面枠5の背面側には、基板カバー11が開閉可能に組み付けられている。基板カバー11は、後述する発射ハンドル10の電気部品(回転式可変抵抗器若しくはポテンショメータ、タッチセンサ、ストップスイッチなど)と配線接続される中継基板20を後方から覆っている。
内枠3の背面側上部には貯留タンク12が設けられ、貯留タンク12にはパチンコ機1が配置されたホールの島から遊技球が供給されるようになっている。
【0025】
次に発射ハンドル10の構成について図3乃至図6を参照して説明する。
図3において、発射ハンドル10は、前面枠5の枠体5a(図5(b)参照)に装着されるハンドル軸部13、遊技者が回転操作する操作部材14、キャップ15が一体に組み付けられている。
発射ハンドル10は、前面枠5の枠体5aに対してハンドル軸部13がビス16により止めされて組み付けられる(図5(b)参照)。
【0026】
図3及び図4に示すように、ハンドル軸部13の手前側には、操作部材14が当該ハンドル軸部13に対して予め定められた回転基準位置から所定範囲で回転可能に軸支されている。操作部材14は導電性を有しており(例えば樹脂材をめっきコーティングされている)、その外周部には把持したまま回動(正逆いずれの方向へ回転)できるように複数の指掛突起14aが設けられている。操作部材14の前面側はキャップ15により覆われている。操作部材14の回転中心には当該操作部材14の回転基準位置からの回転量を検出する図示しないポテンショメータ若しくは可変抵抗器、タッチセンサ、ストップスイッチなどの電気部品が設けられている。
また、図4に示すように、ハンドル軸部13と操作部材14との境界部には、遊技球の発射を停止するストップレバー22が設けられている。
【0027】
図4において、ハンドル軸部13の後端部13aには係止フック13bが突設されている。係止フック13bの先端部には先端挿入方向から板厚が増す傾斜面13cを有する係止部13dが形成されている(図5(b)参照)。
また、図3に示すベース部17は、図5(b)に示すように前面枠5の枠体5aに一体に組み付けられる。ベース部17には、係止フック13bが挿通する開口部17aが形成されている。ベース部17の前面17dには、開口部17aの近傍にリブ17eが突設されている。発射ハンドル10は、ハンドル軸部13の後端部13aがリブ17eに突き当てられて組み付けられる。このリブ17eは、発射ハンドル10から中継基板20へ接続される配線23(図5(b)参照)が、開口部17aを通過する際の広がり(ばらつき)を規制している。
【0028】
また、図4に示すように、係止フック13bの下方には、発射ハンドル10に搭載された電気部品に接続された配線23(図5(b)参照)が挿通される貫通孔13eが形成されている。これにより、図5(b)において、発射ハンドル10を枠体5aに組み付ける際に配線23が係止フック13b等と干渉することなく組み付けることができ、配線23を開口部17aに挿通させて後方側へ引き出して中継基板20の端子台20aと配線接続することができる。
【0029】
図3において、ベース部17の後面側開口部17a近傍には係止アーム18がビス19を中心に係止フック13bの係止部13dに係止する位置と解除する位置とで回転自在に組み付けられる。係止アーム18の先端側には、係止フック13bの係止部13dと係止する係止部18aが下辺側に形成されている。係止アーム18は、後述するように開口部17aに係止フック13bが挿通すると持ち上げられて係止部13dと係止してハンドル軸部13を前方側に抜け止めする。
【0030】
図5(a)に示すようにベース部17の後面17cにはストッパー17bが突設されている。このストッパー17bは、係止アーム18が開口部17aの一部(上方側)を塞ぐ位置であって、かつ係止アーム18が係止フック13bの傾斜面13cに接触する位置で下側へ回転するのを防止する。係止フック18の開口部17aの挿入動作に伴って係止アーム18は傾斜面13cに沿ってストッパー17bから離間する向きに(係止アーム18を持ち上げるように)回転させ、当該係止アーム18が傾斜面13cを乗り越えると自重によりストッパー17bに当たるまで回転して、係止フック13bを抜け止めするようになっている。
【0031】
また、図5(a)に示すようにベース部17の後面17c(後方側)には、中継基板20(配線基板)が組み付けられる。中継基板20は、発射ハンドル10の内部に設けられた電気部品とパチンコ機本体側の制御基板とを配線接続するために設けられる。また、図3に示すように中継基板20は、板金21が前面に設けられた基板カバー11で覆われる。基板カバー11は前面枠5の後面側に開閉可能に組み付けられる。
【0032】
図6において、基板カバー11の前面11aには、リブ11b(位置規制部)が突設されている。このリブ11bは、係止フック13bと係止状態にある係止アーム18の上方位置まで延設されている。基板カバー11を前面枠5の後面に閉じた状態で、リブ11bが係止アーム18の上方側に位置するように形成されている。発射ハンドル10を枠体5aに装着した後(図5(b)参照)、係止フック13bと係止アーム18が係合状態にあることを確認してから、基板カバー11を枠体5aに確実に閉めることができる。また、リブ11bが係止アーム18の浮き上がり方向への回転を規制して、係止フック13bと係止アーム18の係合状態を維持するので、基板カバー11を閉めるだけで格別な抜け止め機構を設けることなく、係止アーム18を位置規制してハンドル軸部13の抜脱を防止することができる。
【0033】
次に、発射ハンドル10の枠体5aへの組み付けに伴う係止アーム18の動作について図7乃至図9を参照して説明する。図7乃至図9は基板カバー11及び板金21を省略したベース部17を後面17c側からみた後面図である。尚、発射ハンドル10の組み付けに先立って、前面枠5を内枠3より開放し、前面枠5の後面の基板カバー11を開放した状態にしておく。
【0034】
図7は、前面枠5に対して前方からハンドル軸部13を挿入開始し、未だ係止フック13bが開口部17aに届いていない状態(発射ハンドル10を組み付ける前の状態)を示す。係止アーム18はビス19を中心に回転自在に組み付けられているが、ベース部17の開口部17aの一部(上方側)を塞ぎ係止フック13bの傾斜面13cに接触し得る位置でストッパー17bに当接して下方へ回転せずに回転停止している。
【0035】
図8は、ハンドル軸部13の後端部13aに突設された係止フック13bが開口部17aへ挿通し始めた状態を示す。係止フック13bの傾斜面13cが開口部17aに進入すると、係止アーム18の係止部18aが傾斜面13cに沿って上方に持ち上げられる。即ち、係止アーム18は開口部17aより離間する向き(図7の時計回り方向)へ回転する。
【0036】
そして、係止アーム18の係止部18aが傾斜面13cを乗り越えると、自重により図9の反時計回り方向に回転して係止部13dと係止アーム18の係止部18aが係止して抜け止めされる(図6(a)(b)参照)。このとき、係止アーム18は、ストッパー17bに当接しており、ハンドル軸部13の後端部13aは、ベース部17の前面に突き当てられて発射ハンドル10が組み付けられる。
【0037】
係止アーム18は、図9の時計回り方向に自由に回転できる状態であるが、図6に示すように、前面枠5の後面側に開放されていた基板カバー11を閉じると、リブ11bが係止アーム18の上方に配置されるため、係止アーム18の回動(正逆いずれの方向へも回転)が規制(位置規制)される。この状態で、前面枠5を内枠3に閉じ枠体5aからハンドル軸部13にビス16を螺締すると、発射ハンドル10の組み付けが完了する。
したがって、仮に発射ハンドル10のハンドル軸部13へのビス16を外されても、係止アーム18がリブ11bによって位置規制されていることにより発射ハンドル10の抜け止め状態が維持されるため、簡易な構成で発射ハンドル10を故意に引き抜いた際のハーネスの断線やコネクタの破損を防ぐことができる。また、パチンコ機1を輸送、搬送時に発射ハンドル10の係合状態が外れることがないので、格別な梱包がなくても破損等を防ぐことができる。
【0038】
尚、中継基板19へのパチンコ機本体からの配線接続(図示せず)は、前面枠5を開放して基板カバー11を開放することで行なわれる。基板カバー11の前面11aには板金20が設けられているので(図5(b)参照)、基板カバー11に穴をあけ、その穴から異物を挿入したり、発射ハンドル10の組付け用の孔や配線接続用の孔から異物を挿入したりする等の不正行為を防ぐことができる。
【0039】
また、発射ハンドル10を前面枠5から取り外す場合には、枠体5aにビス止めされているビス16(図5(b)参照)を外すとともに前面枠5を内枠3から開放する(図2参照)。次いで、基板カバー11を開放して、配線23と中継基板20との接続を取り外した後、係止アーム18を手動で持ち上げて係止フック13bとの係合を解除したままハンドル軸部13をベース部17より手前側に引き抜くことで取り外すことができる。
【0040】
なお、実施例に示した内容に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態を実施し得るものである。例えば位置規制部を開閉自在に設けた中継基板20を覆う基板カバー11に設けるようにしたが、位置規制部を備えた部材を前面枠5に着脱自在に設けるようにしてもよい。
【0041】
上述した発射ハンドル10は、パチンコ機1に備えたものについて説明したが、他の遊技機、例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などに備えてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 パチンコ機
2 外枠
3 内枠
4 ヒンジ部
5 前面枠
5a 枠体
6 遊技盤
7 球発射装置
8 ガイドレール
9 球受け皿
10 発射ハンドル
11 基板カバー
11a 前面
11b リブ
12 貯留タンク
13 ハンドル軸部
13a 後端部
13b 係止フック
13c 傾斜面
13d 係止部
14 操作部材
14a 指掛突起
15 キャップ
16,19 ビス
17 ベース部
17a 開口部
17b ストッパー
17c 後面
17d 前面
17e リブ
18 係止アーム
20 中継基板
20a 端子台
21 板金
22 ストップレバー
23 配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を球発射装置から遊技領域へ発射する際に遊技者に操作される遊技機用発射ハンドルが枠体に組み付けられた遊技機であって、
前記発射ハンドルには、前記枠体に組み付けられるハンドル軸部の後端部に突設された係止フックが設けられ、
前記枠体には、前記係止フックが挿通する開口部が形成され、前記ハンドル軸部の後端部が突き当てられて組み付けられるベース部と、
前記ベース部の後面側開口部近傍に設けられ、前記開口部へ前記係止フックを挿通すると係合して前記ハンドル軸部を前方側に抜け止めする係止アームと、
前記係止フックと係止アームの係合状態を維持するように位置規制する位置規制部と、を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記ベース部の後方側には配線基板が設けられ、該配線基板を後方から覆う基板カバーが前記枠体に開閉可能に組み付けられており、前記位置規制部は、前記基板カバーに設けられている請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記位置規制部は、前記基板カバーが枠体に閉鎖状態のとき、前記係止アームの上方側に位置するように形成されている請求項2記載の遊技機。
【請求項4】
前記基板カバーの前面には板金が設けられており、当該板金は前記発射ハンドルの組み付け位置に対応する枠体後面側を覆うように組み付けられている請求項2又は3記載の遊技機。
【請求項5】
前記係止フックは、先端挿入方向から板厚が上方に増す傾斜面を有する係止部を備え、前記係止アームは前記係止部に係止する位置と解除する位置とで回転自在に設けられ、前記ベース部後面に前記係止アームが前記係止フックの傾斜面に接触する位置で下方側に回転することを防止するストッパーが設けられている請求項1ないし4のいずれか1項記載の遊技機。
【請求項6】
前記発射ハンドルの係止フックの下方には、前記発射ハンドルに搭載された電気部品に接続された配線が挿通される貫通孔が形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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