遊技用システム
【課題】顔認証を行うと同時に顔データを登録することが可能であり、顔認証における新たな利用価値を有した遊技用システムを提供する。
【解決手段】入口カメラ６０ａにより撮像した遊技者の顔画像から、顔データを抽出して、該顔データをメモリ２３の当日来店者テーブルＭ２で記憶し、前記抽出した顔データを過去来店者テーブルＭ４で既に記憶しているか否かを所定時間毎（遊技場の営業終了後）に判定し、記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを過去来店者テーブルＭ４で新たに記憶する処理を行うと共に、前記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを過去来店者テーブルＭ４で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う。
【解決手段】入口カメラ６０ａにより撮像した遊技者の顔画像から、顔データを抽出して、該顔データをメモリ２３の当日来店者テーブルＭ２で記憶し、前記抽出した顔データを過去来店者テーブルＭ４で既に記憶しているか否かを所定時間毎（遊技場の営業終了後）に判定し、記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを過去来店者テーブルＭ４で新たに記憶する処理を行うと共に、前記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを過去来店者テーブルＭ４で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、個人の顔を識別することが可能な顔認証の技術が開発され、入退室の管理や不審人物の監視をはじめとする様々な場面で利用されつつある。一般に、顔認証装置には、予め個々の人物の顔画像を示す顔データが登録されている。そして、認証段階においては、新たに入力された画像と登録されている画像とを照合することによって、入力された画像の人物が、予め顔画像が登録されている人物であるか否かが判断される（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−２３６２４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した従来の顔認証装置の役割は専ら、登録されている顔データと入力された顔データとの照合を行う点にある。すなわち、従来の顔認証装置は、予め登録されている人物と入力された画像の人物とが同一人物であるか否かを判断するのみであり、同一人物ではないと判断した場合に、新たな人物の顔データを登録したりすることはない。しかしながら、認証を行うと同時に新たな顔データを登録することができる装置を提供することにより、例えば、会員制を導入したサービスの提供において、会員と非会員とを識別するとともに、非会員を登録する等、新たな価値を生み出す可能性も存在する。
【０００５】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、顔認証を行うと同時に顔データを登録することが可能であり、顔認証における新たな利用価値を有した遊技用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【０００７】
まず手段１に係る発明は、
遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の顔画像から顔データを抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出した顔データに基づいて、前記遊技者の年齢及び／又は性別を推定する推定手段と、
前記顔データを記憶する記憶手段と、
前記抽出手段により抽出した顔データを前記記憶手段で既に記憶しているか否かを所定時間毎に判定する判定手段と、
前記判定手段により記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で新たに記憶する処理を行うと共に、前記判定手段により記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う記憶処理手段と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【０００８】
この手段１に係る発明によれば、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物ではないと判定された場合に、該撮像された人物の顔データが新たに登録されるので、認証を行うと同時に顔データを登録することが可能である。
従来の顔認証装置は、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物であると判断された場合に、初めて何らかの処理（例えば開錠）が行われ、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物でないと判断された場合には、特別な処理が行われることはなかった。
これに対し、この手段１に係る発明によれば、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物でないと判断された場合に、顔データが新たに登録される。
この手段１に係る発明は、とりわけ、以下のような場面に適用されることにより、絶大な効果を奏する。それは、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物であるか否かを判別すると同時に、予め登録されている人物ではないと判断された場合には、当該人物の顔データを新たに登録することが望まれる場面であり、そのような場面としては、例えば遊技場が挙げられる。この手段１に係る発明の遊技用システムを遊技場に適用することにより、遊技場に来店した遊技者や遊技機で遊技を行った遊技者の顔データを登録することができる。そして登録された顔データは、遊技者に対する新たなサービス提供に活用することができる。
【０００９】
また手段２に係る発明は、
手段１に記載した遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する顔判定手段と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う非認識者報知処理手段と、をさらに有することを特徴とする遊技用システムである。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明に係る遊技用システムの全体構成を示すブロック図である。
【図２】本発明に係る入口カメラ，場内カメラ，及びカウンタカメラの配置を示す図である。
【図３】本発明に係る画像信号処理部のブロック構成図である。
【図４】本発明に係るカード処理装置の制御回路を示すブロック図である。
【図５】本発明に係る顧客管理サーバのメモリにおける記憶内容を示す図である。
【図６】本発明に係る当日遊技者テーブルの内容を示す図である。
【図７】本発明に係る過去遊技者テーブルの内容を示す図である。
【図８】本発明に係る遊技者数テーブルの内容を示す図である。
【図９】本発明に係る会員情報テーブルの内容を示す図である。
【図１０】本発明に係る遊技履歴テーブルの内容を示す図である。
【図１１】本発明に係るカメラ管理テーブルの内容を示す図である。
【図１２】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図１３】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図１４】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第３のフローチャートである。
【図１５】本発明の第１実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図１６】本発明の第１実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図１７】本発明の第１実施形態に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１８】本発明に係る情報受信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１９】本発明に係るタッチパネルの表示例を示す図である。
【図２０】本発明の第２実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図２１】本発明の第２実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図２２】本発明の第２実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図２３】本発明の第２実施形態に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図２４】本発明の変形例に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下においては、遊技場が、入店を許可する第１年齢として１８歳を定めている（即ち１８歳未満は入店不可，１８歳以上は入店可）と共に、景品交換する品目中の煙草や酒等の特定景品との交換を許可する第２年齢として２０歳を定めている（即ち２０歳未満は入店不可，２０歳以上は入店可）遊技場である例について説明するが、該遊技場は、入店を許可する第１年齢として１２歳を定めていると共に、煙草や酒等の特定商品の販売を許可する第２年齢として２０歳を定めているゲームセンター等であってもよい。即ち本発明が適用される遊技場は、入店を許可する第１年齢と、該第１年齢よりも高く設定され特定商品の提供を許可する第２年齢とを定めている遊技場であればよい。また、以下においては、遊技機が、封入循環式パチンコ遊技機（完全カード式パチンコ遊技機）である例について説明するが、該遊技機は、他の形式のパチンコ遊技機であってもよく、また他の種類の遊技機（例えばスロットマシン等）であってもよい。なお図中においては、「遊技場」を「店舗」，「遊技者」を「来店者」と表記している場合がある。
【００１２】
［１．第１実施形態］
以下、本発明の第１実施形態に係る遊技用システムについて説明する。
【００１３】
図１は、第１実施形態に係る遊技用システムの全体構成を示すブロック図であり、第１実施形態に係る遊技用システムでは、遊技場内に設置された顧客管理サーバ２０と、遊技場内に設置された複数の遊技機３０と、遊技機３０それぞれに隣接して設置された複数のカード処理装置４０と、未成年であると推定された遊技者の位置その他の情報を報知するための、遊技機３０それぞれに付属して設置された複数の呼出ランプ５０と、ＣＣＤ（電荷結合デバイスの略）カメラである入口カメラ６０ａと、ＣＣＤカメラである場内カメラ６０ｂと、ＣＣＤカメラであるカウンタカメラ６０ｃと、遊技場の店員が所持するインカム７０と、景品交換カウンタに設置されたＰＯＳ端末８０とが設けられる。入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃは、来店する遊技者により目視により容易に認識されないような態様で（位置に）設けられる。
【００１４】
顧客管理サーバ２０は、処理装置の一例であって、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）２１と、メモリ２３と、外部から情報を入力するためのキーボードやマウス等の入力部２４と、画像，音声，あるいは印字等により外部に情報を出力するための出力部２５と、景品交換カウンタに設置され情報を入力及び出力するためのタッチパネルであるカウンタパネル２５ａと、入力部２４，出力部２５，及びカウンタパネル２５ａとＣＰＵ２１との間で情報を入出力するための入出力Ｉ／Ｆ２２と、通信Ｉ／Ｆ２６と、画像信号処理部２７と、時刻を特定する計時部２８とを含む。
【００１５】
メモリ２３には、後述する当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４等の種々のテーブルが設けられる。通信Ｉ／Ｆ２６は、複数台の遊技機３０，複数のカード処理装置４０，複数の呼出ランプ５０，複数の入口カメラ６０ａ，複数の場内カメラ６０ｂ，複数のインカム７０，及びＰＯＳ端末８０を通信接続する。画像信号処理部２７は、通信Ｉ／Ｆ２６を介し入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃから与えられる画像信号ＩＭＳ（画像信号ＩＭＳは、遊技者の被写体像を撮像して得られる。）が入力されると、該画像信号ＩＭＳから遊技者の顔データＦＤを得て、ＣＰＵ２１に出力する。
【００１６】
なお、画像信号処理部２７については図３において後述する。当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４の記憶内容については図６と図７において後述する。
【００１７】
インカム７０は、ＣＰＵ７１と、入出力Ｉ／Ｆ７２と、メモリ７３と、マイク７４と、スピーカ７５と、通信Ｉ／Ｆ７６とを含む。マイク７４は、例えば遊技者が成人であるか否かの確認結果といった、店員による情報の入力を受け付ける。スピーカ７５は、音声を出力する。通信Ｉ／Ｆ７６は、顧客管理サーバ２０との間で情報の通信を行う。
【００１８】
ＰＯＳ端末８０は、各景品に付されているバーコードが内在するＪＡＮコードに対応付けて、当該景品が前記特定景品（煙草や酒等）であるか否かと、当該景品の交換に必要な交換玉数とを、少なくとも記憶している。そしてＰＯＳ端末８０は、景品交換処理として、景品希望者が所有する玉数（計数機により計数された計数玉数，及び／又は，会員登録した当該景品希望者の会員ＩＤに対応付けられている貯玉数）から、当該景品希望者が交換を希望する景品の交換玉数を減算する処理を行う。
【００１９】
図２は、第１実施形態における入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃの配置を示す図である。本実施形態における遊技場である遊技場には、１箇所に景品交換カウンタが設けられ、３箇所に入口が設けられると共に、遊技場内には遊技機の一例であるパチンコ機３０が２列に５台ずつ併設されると共に各遊技機３０の間にカード処理装置４０が設けられた遊技機設置島が複数設置されている。
【００２０】
入口カメラ６０ａは、各入口に対応させて、各入口周辺を撮像するように設置されている。この入口カメラ６０ａは、第１撮像装置の一例であって、各入口から遊技場に入場する遊技者（の顔）を撮像可能に設置されている。
【００２１】
場内カメラ６０ｂは、各遊技機設置島の間の通路の両端部に向かい合うように、又は一端部のみに設置され、通路及び通路を挟んで向かい合うすべての遊技機３０及びカード処理装置４０周辺を撮像するように設置されている。この場内カメラ６０ｂは、第１撮像装置の一例であって、遊技機３０にて遊技を行っている遊技者（の顔）を撮像可能とされている。なお場内カメラ６０ｂの設置態様は、これに限定されるものではなく、例えば遊技機設置島の端部に設けられ、遊技者が獲得した玉を計数する計数機周辺を撮像可能としたり、遊技者が獲得玉数を景品に交換する景品交換カウンタの周辺を撮像可能として、当該場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて、計数機周辺や景品交換カウンタ周辺を遊技者位置として特定するようにしてもよい。
【００２２】
カウンタカメラ６０ｃは、景品交換カウンタの背後に設置されている。このカウンタカメラ６０ｃは、第１撮像装置の一例であって、景品交換カウンタ周辺を往来する遊技者（の顔）を撮像可能に設置されている。またカウンタカメラ６０ｃは、第２撮像装置の一例であって、景品交換を希望する景品希望者（の顔）を撮像可能に設置されている。このカウンタカメラ６０ｃは、ＰＯＳ端末８０で景品交換処理が開始されるまでは、第１撮像装置として機能し、該景品交換処理が開始されてから終了するまでは、第２撮像装置として機能する。
【００２３】
本例では、カメラＩＤがそれぞれＡ，Ｂ，Ｃである３台の入口カメラ６０ａが設置されており、またカメラＩＤがそれぞれＤ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ，Ｉ，Ｊである７台の場内カメラ６０ｂが設置されており、さらにカメラＩＤがＫである１台のカウンタカメラ６０ｃが設置されている。ここでＤとＥの場内カメラ６０ｂ，ＦとＧの場内カメラ６０ｂ，及びＨとＩの場内カメラ６０ｂは、通路の両端部に向かい合うように設置され、同一箇所を別角度から撮像する複数の第１撮像装置として同一グループに属する。なおＪの場内カメラ６０ｂは、通路の一端部のみに設置され、グループには属さない。
【００２４】
図３は、画像信号処理部２７のブロック構成図である。図３による顔データ抽出のための画像処理は、例えば、特開平７−６５１４９号公報に詳述されるので、ここでは簡単に説明する。なお、被写体像を撮像して得られた画像信号から顔データを得るための方法は、図３に示されるものに限定されず、他の方法であってもよい。
【００２５】
図３を参照して、画像信号処理部２７は、遊技者の被写体像を撮像して得られた画像信号ＩＭＳを入力して処理し、被写体像の顔データを出力するために、画像メモリ１００と、２値化処理部１０１と、顔領域決定部１０２と、顔データ抽出部１０３を含む。画像信号処理部２７に入力される画像信号ＩＭＳは、入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，又はカウンタカメラ６０ｃにより撮像して出力されたものである。
【００２６】
画像メモリ１００においては、画像信号ＩＭＳが逐次書込まれて記憶されると共に、画像データＩＭＤとして読出されて、読出された画像データＩＭＤは２値化処理部１０１に与えられる。
【００２７】
２値化処理部１０１は、画像信号ＩＭＳを入力して、画像データＩＭＤを２値化処理するための所定しきい値を画像信号ＩＭＳのレベルに応じて検出して、検出された所定しきい値を用いて画像データＩＭＤを２値化処理して、２値化データとして出力する。
【００２８】
顔領域決定部１０２は、２値化処理部１０１から出力された２値化データをＸ軸方向に濃度投影（同じＸ座標の値を累積計算する）して、その結果による被写体像の水平位置を検出する。次に、求められた水平位置の区間内で同様にして２値化データをＹ軸方向に濃度投影（同じＹ座標の値を累積計算する）して、Ｙ座標の最上部を求める。これが、被写体像の頭頂座標となり、頭頂位置が検出される。
【００２９】
次に、頭頂位置をサーチ開始点として２値化された画像の領域を下方向にサーチすることで、被写体の頭幅のＸ座標が求まり、これにより顔候補位置が検出されて顔データ抽出部１０３に出力される。
【００３０】
最後に、顔データ抽出部１０３は、顔候補位置のデータについて画像信号ＩＭＳから検出したエッジ情報を調べる。具体的には、人体の顔特徴情報である頬の縦線及び眉毛や目等の横線に相当する情報が、顔候補位置のデータに含まれているか分析して、含まれていれば、顔候補位置のデータを顔データＦＤとして出力する。本実施の形態の場合、顔データＦＤ（顔画像データ）は、顔の画像を示すデータであるが、そうではなく、目の間の距離その他の顔の特徴を示すデータであってもよい。
【００３１】
次に、カード処理装置４０における主要な制御回路の構成について説明する。図４は、カード処理装置４０の制御回路を示すブロック図である。
【００３２】
カード処理装置４０には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ４１が設けられている。カードユニット制御用マイクロコンピュータ４１は、ＣＰＵ４２と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）４３と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）４４と、ＶＤＰ４５と、ＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）４６と、キャラクタＲＯＭ４７を含む制御回路である。カード処理装置４０は、貨幣を受け付けて識別する貨幣識別機２０１と、第１年齢（本例では１８歳）に達しており会員登録を行った者（会員）に対して発行される会員カードを受け付けて記録情報の読み出し及び書き込みを行うカードリーダライタ２００と、遊技機３０，玉貸ボタン１１１，及び打込玉検出スイッチ１１８からの信号が入力されると共に、顧客管理サーバ２０との通信を行う入出力インターフェイス２０２をさらに含む。
【００３３】
会員カードには、各会員を個々に識別するための識別情報としての会員ＩＤと、遊技機３０での遊技に使用される玉（遊技媒体）の貸し出しに使用されるカード残額が記録されている。
【００３４】
また、遊技機３０からは、大当りの発生期間中に継続して出力される大当り信号と、遊技機３０が入賞に応じて賞球を１０個払い出す毎に１パルス出力される賞球信号とが出力され、玉貸ボタン１１１からは、玉貸ボタン１１１が操作されたことに基づいて玉貸操作信号が出力され、打込玉検出スイッチからは、遊技機に打ち込まれた玉が１０個検出される毎に１パルス出力される打込玉検出信号が出力される。
【００３５】
ＣＰＵ４２は、ＲＯＭ４３に記憶された制御用のプログラムを読み出すと共に、ＲＡＭ４４を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、カード処理装置４０を動作させる各種制御を実行する。具体的には、受け付けた会員カードに記録されたカード残額、又は貨幣識別機２０１により識別された貨幣金額を使用して、玉貸操作信号の入力に応じて、遊技機３０に対して玉の貸し出し（払い出し）を指令する玉貸処理を行う。また、カードリーダライタ２００に会員カードを受け付けたときに、該会員カードから読み出した会員ＩＤを当該カード処理装置４０を識別するためのカード処理装置識別情報（ユニットＩＤ）と共に顧客管理サーバ２０に対して送信する処理を行う。さらに、大当り信号の入力に基づいて大当り回数を集計し、賞球信号の入力に基づいて賞球数を集計し、打込玉検出信号の入力に基づいて打込玉数を集計し、玉貸処理を行う毎に玉貸に使用された玉貸金額を集計する集計処理を行う。さらにまた、該集計処理により集計した大当り回数，賞球数，打込玉数，及び玉貸金額を、遊技機３０における遊技に関連して発生する遊技情報としてユニットＩＤと共に顧客管理サーバ２０に対して送信する遊技情報送信処理を行う。この遊技情報の送信は、定期的に行ってもよいし、顧客管理サーバ２０からの要求に応じて行われてもよい。
【００３６】
ＶＤＰ４５は、画像表示用のＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ，集積回路）である。ＶＤＰ４５には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データがＣＰＵ４２から送信される。ＶＤＰ４５は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタＲＯＭ４７から必要なデータを読み出す。そして、ＶＤＰ４５は、読み出したデータに従ってＬＣＤ４８に表示するための画像データを生成し、その画像データをＶＲＡＭ４６に格納する。そして、ＶＲＡＭ４６内の画像データは、Ｒ（Ｒｅｄ，赤），Ｇ（Ｇｒｅｅｎ，緑），Ｂ（Ｂｌｕｅ，青）信号（ＲＧＢ信号）に変換されて、ＬＣＤ４８へ与えられる。これにより、前記集計処理により集計した各種遊技情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル４９の操作に応じた操作信号がＶＤＰ４５を介してＣＰＵ４２へ与えられる。ＣＰＵ４２では、タッチパネル４９から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技情報等の画像を表示するための制御を行う。
【００３７】
これにより、顧客管理サーバ２０では、遊技場内のすべての遊技機３０を対象として遊技情報等の各種情報を管理する。例えば、顧客管理サーバ２０では、各遊技機３０の遊技情報等を遊技機３０別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行う。
【００３８】
また、顧客管理サーバ２０において管理されている各種遊技情報は、カード処理装置４０からの要求に応じて、ハブ１３０を介してカード処理装置４０に与えられる。
【００３９】
図５は、顧客管理サーバ２０のメモリ２３における記憶内容を示す図である。図６〜図１１のそれぞれは、図５における当日遊技者テーブルＭ２，過去遊技者テーブルＭ４，遊技者数テーブルＴＢ１，会員情報テーブルＴＢ３，遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ，及びカメラ管理テーブルＴＢ４のそれぞれの内容を示す図である。
【００４０】
図５において、顧客管理サーバ２０のメモリ２３には、前述した当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に追加して、遊技者数テーブルＴＢ１，会員情報テーブルＴＢ３，遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ），及びカメラ管理テーブルＴＢ４が記憶される。
【００４１】
当日遊技者テーブルＭ２は、図６に示されるように、遊技者数の集計を行う遊技者数集計期間である営業当日に該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、データ番号Ｄｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、遊技者の正面の顔データＦＤである正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、遊技者の横顔の顔データＦＤである横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が遊技をしている遊技機３０に対応付けられたカード処理装置４０の識別番号を示すカードユニット識別情報ＭＩＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が当該遊技場で遊技していた期間を示す遊技期間ＴＭｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が童顔であるか否かを示す童顔フラグＣＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が成人であるか否かを示す成人フラグＡＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）とを対応付けて含む。
【００４２】
なお、本実施の形態において、「童顔」とは、顧客管理サーバ２０によって第１年齢（本例では１８歳）未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により第１年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。童顔フラグＣＤｉの値は、顧客が童顔である場合に「１」となる。また、本実施の形態において、「成人」とは、顧客管理サーバ２０によって第２年齢（本例では２０歳）未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により第２年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。成人フラグＡＤｉの値は、顧客が成人である場合に「１」となる。
【００４３】
過去遊技者テーブルＭ４は、図７に示されるように、遊技者数集計期間である営業当日よりも前、つまり昨日以前であって遊技場が定めた過去所定期間（例えば６ケ月や１年，あるいは実施形態のシステム導入後昨日までの期間であってもよい）に当該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、童顔フラグＣＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が本遊技場にて遊技に関する不正な行為をした者及び他の遊技者に対して迷惑行為を行った者等である要注意者か否かを示す要注意フラグＶＦｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）とを対応付けて含む。要注意フラグＶＦｉの値は、顧客が要注意者である場合に「１」となる。
【００４４】
なお、本実施の形態の場合、過去遊技者テーブルＭ４には、遊技場の営業終了後に、当日遊技者テーブルＭ２に登録された顔データ（正面顔データ及び横顔データ）のうち、過去遊技者テーブルＭ４に登録されていない顔データ及び童顔フラグが新たに登録されると共に、既に過去遊技者テーブルＭ４に顔データが登録されている場合には、当該既に登録されている顔データが当日遊技者テーブルＭ２の顔データにより上書き更新され、過去遊技者テーブルＭ４には常に最新の顔データが登録されるようになっている。
【００４５】
また、本実施の形態の場合、童顔フラグＣＤｉは、後述するように第１年齢を確認するための処理（入口カメラ処理）において自動的に追加される。また、成人フラグＡＤｉも、後述するように第２年齢を確認するための処理（カウンタカメラ処理）において自動的に追加される。一方、要注意フラグＶＦｉは、入力部２４に入力された店員の指示に基づいて追加される。具体的には、店員の操作により当日遊技者テーブルＭ２に記憶された顔データの一覧が出力部２５に表示され、その表示された顔データから店員が要報知遊技者として指定した顔データに対応付けて過去遊技者テーブルＭ４に記憶されている要注意フラグＶＦｉに「１」が登録される。また、これに限らず、図１９に示すように撮像画像が表示されている状態で、撮像画像上において指定された遊技者の顔データに対応する要注意フラグＶＦｉに「１」が登録されてもよい。
【００４６】
遊技者数テーブルＴＢ１は、図８に示されるように、遊技場が定めた時間帯それぞれについて、一見客（過去遊技者テーブルＭ４に正面顔データＦＤＤｉと横顔データＦＤＳｉとが含まれていない遊技者）の数を示す一見客データと、リピータ（過去遊技者テーブルＭ４に正面顔データＦＤＤｉと横顔データＦＤＳｉとが含まれている遊技者）の数を示すリピータデータと、来店した遊技者の合計を示す合計データとを含む。
【００４７】
会員情報テーブルＴＢ３は、図９に示されるように、会員それぞれに対応付けられた、会員に対して発行された会員カードの識別番号である会員ＩＤと、会員の氏名と、会員の住所と、会員の年齢と、その他の図示しない情報（例えば貯玉数等）とを含む。
【００４８】
なお、本実施の形態の場合、会員登録を希望する遊技者は、氏名，住所，年齢等の会員情報を会員登録用紙に記載して遊技場の店員に提示する。店員は、当該遊技者に対して発行する会員カードに記録された会員ＩＤと、会員登録用紙に記載された会員情報とを顧客管理サーバ２０において入力する。これにより、会員情報テーブルＴＢ３に、氏名，住所，年齢等の該会員に関する会員情報が会員ＩＤに対応付けて登録される。また、この会員登録においては、会員登録を希望する遊技者に対して身分証の提示を求める等して年齢確認が実施されることから、会員登録が許可され会員カードを所持する遊技者については、第１年齢に達している旨の確認がとれていることになる。
【００４９】
遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）は、図１０に示されるように、会員のそれぞれについて、正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、会員ＩＤと、会員が遊技を行った年月日と、その日に会員が玉貸に使用した使用金額と、その日に会員が獲得した獲得玉数と、その日の会員の大当り回数と、その会員の通算の来店回数とを含む。ここで、使用金額及び大当り回数は、それぞれカード処理装置４０から送信されてくる玉貸金額及び大当り回数に基づいて集計され、獲得玉数は、カード処理装置４０から送信されてくる賞球数から打込玉数を減算することにより算出される。
【００５０】
カメラ管理テーブルＴＢ４は、図１１に示されるように、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂのそれぞれについて（即ち各カメラＩＤ毎に）、カメラ種別（入口又は場内）と、当該第１撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する非認識者報知処理が行われた報知回数と、当該第１撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する不適正年齢遊技者報知処理が行われた報知回数とを含むと共に、前記同一グループに属する場内カメラ６０ｂについて、各グループを識別可能なグループＩＤを含む。またカウンタカメラ６０ｃについて、カメラ種別（カウンタ）を含む。
【００５１】
図１２〜図１４を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、３台の入口カメラ６０ａのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。
【００５２】
ステップＳ３００ａにて、ＣＰＵ２１は、遊技者判定手段として機能し、入口カメラ６０ａにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。具体的には、通信インターフェイス２６は、入口カメラ６０ａから画像信号ＩＭＳとその入口カメラ６０ａのカメラＩＤとを受信して、その画像信号ＩＭＳを画像信号処理部２７に出力し、ＣＰＵ２１は、該画像信号処理部２７に入力された画像信号ＩＭＳに基づいて、入口カメラ６０ａにより動くものが撮像された場合や人型のものが撮像された場合に、遊技者の画像が撮像されたと判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ３００ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３００ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３００ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３００ａへと戻される。
【００５３】
ステップＳ３００ｂにて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３００ｃにて、ＣＰＵ２１は、顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。具体的には、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに含まれている顔を示す情報（例えば目鼻の位置等の器官位置情報）が規定量以上である場合に、顔が認識できると判定する。従って、手，帽子，サングラス，マフラー等により顔を必要以上に隠している場合や、顔の撮像角度が悪い場合（例えばうつむいている場合等）には、顔が認識できないと判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３００ｃにてＮＯ）、処理はステップＳ３００ｄへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３００ｃにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０２へと移される。
【００５４】
ステップＳ３００ｄにて、ＣＰＵ２１は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤと共に、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに表示し、かつインカム７０に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップＳ３００ｅにて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００５５】
ステップＳ３０２にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者の年齢を推定する。ここで、顔データＦＤに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開２００５−１４８８８０号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【００５６】
ステップＳ３０４にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、ステップＳ３０２にて推定された遊技者の年齢が第１年齢（本例では１８歳）未満か否かを判定する。遊技者の年齢が第１年齢未満と判定した場合には（ステップＳ３０４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０６へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０４にてＮＯ）、処理はステップＳ３０８へと移される。
【００５７】
ステップＳ３０６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが当日遊技者テーブルＭ２又は過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致するか否かを判定する。具体的には、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４の童顔フラグに「１」が登録されている正面顔データＦＤＤｉに一致するか否かを判定する。ここで、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に顔データが登録されているということは、当該遊技者は当日又は過去に既に来店し、その際に年齢確認が行われ、第１年齢に達しているとの確認がとれていることになる。また、ステップＳ３０６においては、童顔フラグに「１」が登録されている正面顔データＦＤＤｉについてのみ一致するか否かを判定しており、これにより判定処理に要する時間を短縮できるが、これに限定されず、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に登録されている全ての顔データについて一致するか否かを確認してもよい。
【００５８】
過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかにその顔データＦＤが一致すると判定した場合には（ステップＳ３０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０６にてＮＯ）、処理はステップＳ３５４へと移される。
【００５９】
ステップＳ３０８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに一致する正面顔データＦＤＤｉに対応付けられた要注意フラグＶＦｉの値が「１」か否かを判定する。要注意フラグＶＦｉの値が「１」と判定した場合には（ステップＳ３０８にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３１０へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０８にてＮＯ）、処理はステップＳ３１２へと移される。
【００６０】
ステップＳ３１０にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに制御信号を出力することにより、要注意客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。
【００６１】
図１９は、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルの表示例を示す図である。この図１９に示す例においては、「入口カメラ３」の撮像画像表示部において、要注意遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、要注意の文字が併せて表示されることにより、要注意客が来店したことが報知される。
【００６２】
ステップＳ３１２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す来店客が来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たしたか否かを判定する。来店条件とは、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の来店回数に関する条件であり、例えば来店回数が５０回以上であることが条件として設定される。遊技履歴条件は、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の遊技履歴に関する条件であり、例えば使用金額の合計が１０万円以上や、大当り回数の合計が１００回以上等が条件として設定される。来店条件及び遊技履歴条件の具体的な内容は特に限定されるものではなく、遊技場にとって優良な顧客を判別するために、遊技場が適宜な条件を設定すればよい。来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方が満たされたと判定した場合には（ステップＳ３１２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３１４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３１２にてＮＯ）、処理はステップＳ３２６へと移される。
【００６３】
ステップＳ３１４にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たす客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。例えば、図１９に示す例においては、「入口カメラ２」の撮像画像表示部において、常連者の顔の部分に囲みを付すと共に、常連客の文字が併せて表示されることにより、優良顧客が来店したことが報知される。
【００６４】
ステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域を参照することにより、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤと同一の人物を示すか否か（即ち要確認顔データとして登録されているか否か）を判定する。このステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップＳ３５４の判定は、第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段（当日遊技者テーブルＭ２）に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、後述するように、図１３のステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＮＯと判定されると、ステップＳ３２４に進まず（即ち要確認顔データとしての登録が削除されず）、かつ図１４のステップＳ３２８に進まない（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されない）ため、要確認顔データとして登録されている（ＹＥＳ）からであり、逆にステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＹＥＳと判定されると、ステップＳ３２４に進み（即ち要確認顔データとしての登録が削除され）、かつ図１４のステップＳ３２８に進む（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録される）ため、要確認顔データとして登録されていない（ＮＯ）からである。同一の人物を示す（即ち要確認顔データとして登録されている＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されていない）と判定した場合には（ステップＳ３５４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５８へと移される。もしそうでない（即ち要確認顔データとして登録されていない＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されている）と（ステップＳ３５４にてＮＯ）、処理はステップＳ３１６へと移される。
【００６５】
ステップＳ３１６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報をメモリ２３に記憶させる。
【００６６】
ステップＳ３１８にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。例えば、図１９に示す例においては、「入口カメラ１」の撮像画像表示部において、要確認遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、未成年の文字が併せて表示されることにより、年齢確認の必要な要確認客が来店したことが報知される。
【００６７】
ステップＳ３２０にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム７０から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス２６を介して受信するか、あるいは図１９に示す表示画面上において、年齢ＯＫボタン１１０あるいは年齢ＮＧボタン１１２が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部２４が受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。ここでの入力部２４は、適正年齢遊技者受付手段として機能するものである。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ３２０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３２２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３２０にてＮＯ）、処理はステップＳ３２０へと戻される。
【００６８】
ステップＳ３２２にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３２０で受け付けた確認結果を示す情報が、第１年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、第１年齢を満たしていたか否かを判定する。第１年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ３２２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３２４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３２２にてＮＯ）、ＣＰＵ２１がメモリ２３の一時記憶領域から顔データＦＤを削除した上で、処理は終了する。つまり、年齢確認の結果、第１年齢を満たしていなかった遊技者の顔データは、当日遊技者テーブルＭ２にも過去遊技者テーブルＭ４にも登録されることなく削除されるため、当該遊技者が再度来店した場合には、ステップＳ３０６にてＮＯと判定され、ステップＳ３１８で再度報知が行われることになる。
【００６９】
ステップＳ３２４にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報をメモリ２３の一時記憶領域から削除して、処理はステップＳ３２６へと移される。
【００７０】
ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、店員が所持するインカム７０に対して、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置（入口カメラ６０ａのカメラＩＤ）を出力部２５に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。つまり顔データに基づいて推定された年齢が第１年齢未満の遊技者（即ち不適正年齢遊技者及び童顔の遊技者）については、初回の来店時と、２回目以降の来店時において童顔の遊技者として登録されていない（即ち要確認顔データとして登録されている）ときに、不適正年齢遊技者報知処理が行われるが、初回の来店時に童顔の遊技者として登録されれば（即ち要確認顔データとして登録が削除されていれば）、不適正年齢遊技者報知処理は行われない。
【００７１】
図１４に進み、ステップＳ３２６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤと当日遊技者テーブルＭ２に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかとが一致するか否かを判定する。これにより、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤがこの日来店済みの客の顔を示すか否かをＣＰＵ２１が判定することとなる。メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤと当日遊技者テーブルＭ２に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかとが一致すると判定した場合には（ステップＳ３２６にてＹＥＳ）、処理は終了する。もしそうでないと（ステップＳ３２６にてＮＯ）、処理はステップＳ３２８へと移される。
【００７２】
ステップＳ３２８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤを当日遊技者テーブルＭ２に含まれる正面顔データＦＤＤｉに追加する。つまり、本実施形態においては、当該顔データの遊技者が当日において来店した旨を特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔データ自体を当日遊技者テーブルに登録する。また、この当日遊技者テーブルへの顔データの登録は、ステップＳ３１６にて要確認報知の対象となった遊技者のうち、Ｓ３２０及びＳ３２２において、第１年齢に達している旨の確認結果を受け付けた（つまりは、当該顔データについて、第１年齢に達している適性年齢遊技者である旨の入力を受け付けた）遊技者の顔画像のみを対象とする。当日遊技者テーブルＭ２に基づいて更新される過去遊技者テーブルＭ４についても、適正年齢遊技者の顔データのみが登録されることとなる。また、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された年齢確認の結果を示す情報に基づいて、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉ（即ち、ステップＳ３００にてメモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤ）に対応付けて、童顔フラグＣＤｉを当日遊技者テーブルＭ２に追加する。ここでの当日遊技者テーブルＭ２は、適正年齢遊技者登録手段として機能するものである。
【００７３】
ステップＳ３３０にて、ＣＰＵ２１は、既来店判定手段として機能し、当日遊技者テーブルＭ２にステップＳ３２８にて追加された正面顔データＦＤＤｉが過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致するか否かを判定する。これにより、当日遊技者テーブルＭ２にステップＳ３２８にて追加された正面顔データＦＤＤｉがリピータ（過去に遊技場に来店したことがある客）の顔を示すか否かが判定される。ここでの過去遊技者テーブルＭ４は、既遊技者登録手段として機能するものである。当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉが過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致すると判定した場合には（ステップＳ３３０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３３２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３３０にてＮＯ）、処理はステップＳ３３６へと移される。
【００７４】
ステップＳ３３２にて、ＣＰＵ２１は、実遊技者集計手段として機能し、遊技者数テーブルＴＢ１が含むリピータの数と合計とを「１」増加させることにより、営業当日における既遊技者の実遊技者数と全体の実遊技者数とを集計する。
【００７５】
ステップＳ３３４にて、ＣＰＵ２１は、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉのうち当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉを含むものにおける、来店回数の値を「１」増加させる。併せて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉを含む遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）を追加する。
【００７６】
ステップＳ３３６にて、ＣＰＵ２１は、実遊技者集計手段として機能し、遊技者数テーブルＴＢ１が含む一見客の数と合計とを「１」増加させることにより、営業当日における新規遊技者の実遊技者数と全体の実遊技者数とを集計する。
【００７７】
ステップＳ３３８にて、ＣＰＵ２１は、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを追加する。追加される遊技履歴テーブルＴＢ２ｉには、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）が含まれる。
【００７８】
ステップＳ３４０にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３３８にて作成された遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉと来店回数が１回であることを示す情報とを追加する。それらの情報が追加されると、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域から顔データＦＤを削除する。
【００７９】
図１５〜図１６を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、７台の場内カメラ６０ｂのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
【００８０】
ステップＳ３５０ａにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ａと同様に遊技者判定手段として機能し、場内カメラ６０ｂにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ３５０ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ａへと戻される。
【００８１】
ステップＳ３５０ｂにて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３５０ｃにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ｃと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３５０ｃにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｄへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｃにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５２へと移される。
【００８２】
ステップＳ３５０ｄにて、ＣＰＵ２１は、カメラ管理テーブルＴＢ４の記憶内容に基づいて、当該場内カメラ６０ｂと同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有るか否かを判定する。他の場内カメラ６０ｂが有ると判定した場合には（ステップＳ３５０ｄでＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｅへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｄでＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｇへと移される。
【００８３】
ステップＳ３５０ｅにて、ＣＰＵ２１は、当該他の場内カメラ６０ｂにより撮像された遊技者の画像から抽出した顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３５０ｆにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ｃと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３５０ｆにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｇへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｆにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５２へと移される。
【００８４】
ステップＳ３５０ｇにて、ＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６がステップＳ３５０ａにて受信した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤと該場内カメラ６０ｂの撮像画像における顔データＦＤが示す顔の位置とに基づいて、遊技者が操作する遊技機３０、具体的には当該遊技機３０の台番号を特定する。また、顧客管理サーバ２０は、各遊技機３０の台番号に対応付けて当該遊技機３０に併設されるカード処理装置４０のカード処理装置識別情報（ユニットＩＤ）を記憶しており、ＣＰＵ２１は、その記憶に基づいて、前記特定した台番号に対応するユニットＩＤを特定する。カード処理装置４０のユニットＩＤが特定されると、ＣＰＵ２１は、顔データＦＤとカード処理装置４０のユニットＩＤとを、メモリ２３の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
【００８５】
ステップＳ３５０ｈにて、ＣＰＵ２１は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、メモリ２３の一時記憶領域に記憶したユニットＩＤと共に、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに表示し、かつインカム７０に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップＳ３５０ｉにて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００８６】
ステップＳ３５２にて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３５０ｇと同様にして、顔データＦＤとカード処理装置４０のユニットＩＤとを、メモリ２３の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
【００８７】
ステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域を参照することにより、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤと同一の人物を示すか否か（即ち要確認顔データとして登録されているか否か）を判定する。このステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップＳ３５４の判定は、第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段（当日遊技者テーブルＭ２）に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、前述の如く、図１３のステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＮＯと判定されると、ステップＳ３２４に進まず（即ち要確認顔データとしての登録が削除されず）、かつ図１４のステップＳ３２８に進まない（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されない）ため、要確認顔データとして登録されている（ＹＥＳ）からであり、逆にステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＹＥＳと判定されると、ステップＳ３２４に進み（即ち要確認顔データとしての登録が削除され）、かつ図１４のステップＳ３２８に進む（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録される）ため、要確認顔データとして登録されていない（ＮＯ）からである。同一の人物を示す（即ち要確認顔データとして登録されている＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されていない）と判定した場合には（ステップＳ３５４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５６へと移される。もしそうでない（即ち要確認顔データとして登録されていない＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されている）と（ステップＳ３５４にてＮＯ）、処理はステップＳ３６０へと移される。
【００８８】
ステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、通信インターフェイス２６に、ステップＳ３５２にて特定されたカード処理装置４０に隣接して設けられた呼出ランプ５０へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、その呼出ランプ５０が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
【００８９】
ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、店員が所持するインカム７０に対してステップＳ３５２にて特定された台番号又はユニットＩＤを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置（台番号又はユニットＩＤ）を出力部２５に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００９０】
ステップＳ３６０にて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２にカード処理装置４０の識別情報を追加して、処理を終了する。そのカード処理装置４０の識別情報は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された際に対応付けられた顔データＦＤと同一の遊技者の正面顔データＦＤＤｉに対応付けられる。
【００９１】
図１７を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カウンタカメラ６０ｃについて、以下のようなカウンタカメラ処理を実行する。
【００９２】
ステップＳ５００ａにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ａと同様に遊技者判定手段として機能し、カウンタカメラ６０ｃにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ５００ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３００ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ５００ａにてＮＯ）、処理はステップＳ５００ｂへと移される。
【００９３】
ステップＳ５００ｂにて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる交換開始通知の受信が有るか否かを判定する。この交換開始通知は、ＰＯＳ端末８０において、ある景品希望者が交換を希望する景品に付されたバーコードを読み取る前に、交換開始ボタンが操作されることにより、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。この交換開始通知の受信が有ると判定した場合には（ステップＳ５００ｂにてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０１へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５００ｂにてＮＯ）、処理はステップＳ５００ａへと戻される。つまりカウンタカメラ６０ｃは、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信するまでは、入口カメラ６０ａと同様に第１撮像装置として機能し、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信すると、第２撮像装置として機能する。
【００９４】
ステップＳ５０１にて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる第２年齢確認要求の受信が有るか否かを判定する。この第２年齢確認要求は、ＰＯＳ端末８０において、景品のバーコードが読み取られ、該景品のバーコードが内在するＪＡＮコードに対応付けて、当該景品が特定景品（煙草や酒等）である旨が記憶されている場合（即ち特定景品のバーコードの読取＝特定景品を提供するための操作が行われた場合）に、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。この第２年齢確認要求の受信が有ると判定した場合には（ステップＳ５０１にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５０１にてＮＯ）、処理はステップＳ５１４へと移される。つまりカウンタカメラ６０ｃは、特定景品を提供するための操作が行われた場合にのみ、第２撮像装置として機能する。これにより、特定景品を提供するための操作が行われない場合には後述する第２報知処理が行われないので、特定景品以外の景品の提供を希望する景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【００９５】
ＣＰＵ２１は、ステップＳ５０２にて、第２年齢に達している旨を確認済であるか否かを判定する。ここで第２年齢に達している旨を確認済であると判定された場合（ステップＳ５０２でＹＥＳ）、即ち後述するステップＳ５０６にてＮＯと判定されているか、又は後述するステップＳ５１１にてＹＥＳと判定されている場合には、処理はステップＳ５０７へと移される。つまり今回のカウンタカメラ処理において第２年齢確認要求を二度目以降に受信した場合には、既に第２年齢に達している旨を確認済であれば交換ＯＫ通知を再び送信するので、ステップＳ５０３以降の処理が再び行われることが無く、ＣＰＵ２１の処理負担を軽減することができると共に、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。第２年齢に達している旨を確認済でないと判定された場合（ステップＳ５０２でＮＯ）、処理はステップＳ５０３へと移される。
【００９６】
ステップＳ５０３にて、ＣＰＵ２１は、カウンタカメラ６０ｃに対して、景品希望者の撮像を指令し、ステップＳ５０４にて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。
【００９７】
ステップＳ５０５にて、ＣＰＵ２１は、第２年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す景品希望者の年齢を推定する。ここで、顔データＦＤに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開２００５−１４８８８０号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【００９８】
ステップＳ５０６にて、ＣＰＵ２１は、第２年齢判定手段として機能し、ステップＳ５０５にて推定された景品希望者の年齢が第２年齢（本例では２０歳）未満か否かを判定する。景品希望者の年齢が第２年齢未満と判定した場合には（ステップＳ５０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５０６にてＮＯ）、処理はステップＳ５０７へと移される。
【００９９】
ステップＳ５０７にて、ＣＰＵ２１は、特定景品の交換を許可する旨を示す交換ＯＫ通知をＰＯＳ端末８０に対して送信する処理を行って、処理をステップＳ５１４に移す。ＰＯＳ端末８０は、交換ＯＫ通知を受信すると、前記景品希望者が所有する玉数から、前記バーコードの読取を行った特定景品の交換玉数を減算することにより、該特定景品の交換処理を実行する。
【０１００】
ステップＳ５０８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人フラグに「１」が登録されているか否かを判定する。ここで当日の最初の判定では、成人フラグ１が登録されていない（ステップＳ５０８にてＮＯ）と判定されるので、処理はステップＳ５０９へと移され、後述するステップＳ５１３で成人フラグ１が登録された後の判定では、成人フラグ１が登録されている（ステップＳ５０８にてＹＥＳ）と判定されるので、処理は前記ステップＳ５０７へと移される。
【０１０１】
ステップＳ５０９にて、ＣＰＵ２１は、第２報知処理手段として機能し、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な景品希望者であることを示す情報をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行う。これにより、店員は、当該景品希望者に対して年齢確認を行うことができる。
【０１０２】
ステップＳ５１０にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、カウンタパネル２５ａの表示画面上において、図１９と略同様に、年齢ＯＫボタンあるいは年齢ＮＧボタンが操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報をカウンタパネル２５ａが受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。ここでのカウンタパネル２５ａは、適正年齢商品希望者受付手段として機能するものである。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ５１０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１１へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５１０にてＮＯ）、処理はステップＳ５１０へと戻される。
【０１０３】
ステップＳ５１１にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ５１０で受け付けた確認結果を示す情報が、第２年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認景品希望者に対して店員が年齢確認をした結果、第２年齢を満たしていたか否かを判定する。第２年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ５１１にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５１１にてＮＯ）、処理はステップＳ５１３へと移される。
【０１０４】
ステップＳ５１２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人フラグに「１」を登録して、処理を前記ステップＳ５０７に移す。これにより、当日の以後のステップＳ５０８の判定では、成人フラグ１が登録されている（ＹＥＳ）と判定されるので、ステップＳ５０９の第２報知処理が行われることがない。従って、第２年齢に達していないと推定される景品希望者であっても、適正年齢景品希望者として顔画像データが登録されていれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１０５】
ステップＳ５１３にて、ＣＰＵ２１は、特定景品の交換を許可しない旨を示す交換ＮＧ通知をＰＯＳ端末８０に対して送信する処理を行って、処理をステップＳ５１４に移す。ＰＯＳ端末８０は、交換ＮＧ通知を受信すると、前記バーコードの読取を行った特定景品の交換処理を実行しない。これにより、第１年齢以上第２年齢未満の遊技者について、不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）は行われないが第２報知処理は行われることにより、当該遊技者は入店はできるが特定景品の交換をすることはできないので、当該遊技者にも適正に対応できる。
【０１０６】
ステップＳ５１４にて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる交換終了通知の受信が有るか否かを判定する。この交換終了通知は、ＰＯＳ端末８０において、ある景品希望者が所有する玉数（計数機により計数された計数玉数，及び／又は，会員登録した当該商品希望者の会員ＩＤに対応付けられている貯玉数）から、当該景品希望者が交換を希望する全ての景品（特定景品及び／又はその他の景品）の交換玉数を減算する処理が行われて、景品交換処理が終了した後に、交換終了ボタンが操作されることにより、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。ここで交換終了通知の受信が有ると（ステップＳ５１４にてＹＥＳ）、処理を終了する。もしそうでないと（ステップＳ５１４でＮＯ）、処理はステップＳ５０１に戻される。
【０１０７】
図１８を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カード処理装置４０からの情報の受信及び登録に関し、以下のような制御を実行する。
【０１０８】
ステップＳ３７０にて、ＣＰＵ２１は、カード処理装置４０のいずれかから遊技者の会員ＩＤ（会員登録手続を行った者に対して遊技場が発行する会員カードの識別番号）とカード処理装置４０自身の識別情報（ユニットＩＤ）とを通信インターフェイス２６が受信したか否かを判定する。それらを受信したと判定した場合には（ステップＳ３７０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７０にてＮＯ）、処理はステップＳ３７６へと移される。
【０１０９】
ステップＳ３７２にて、ＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６がステップＳ３７０にて受信した会員ＩＤが、メモリ２３に記憶された遊技履歴テーブルＴＢ２ｉのいずれかに含まれているか否かを判定する。会員ＩＤが含まれていると判定した場合には（ステップＳ３７２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７０へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７２にてＮＯ）、処理はステップＳ３７４へと移される。
【０１１０】
ステップＳ３７４にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３７０にて受信したユニットＩＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２に登録されている顔データと、受信した会員ＩＤとを対応付けて、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに登録して、処理を終了する。具体的には、当該顔データが遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに既に登録されていれば、その既に登録されている顔データに対応付けて会員ＩＤを登録する。一方、当該顔データが遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに未だ登録されていなければ、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを追加し、追加した遊技履歴テーブルＴＢ２ｉには、通信インターフェイス２６がステップＳ３７０にて受信した会員ＩＤと、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）と、来店回数が１回であることを示す情報と、顔データとが登録される。ここで、顔データとしては、入口カメラ６０ａが撮像した結果得られた顔データＦＤを正面顔データＦＤＤｉとして登録すると共に、場内カメラ６０ｂが撮像した結果得られた顔データＦＤを横顔データＦＤＳｉとして登録する。
【０１１１】
ステップＳ３７６にて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０の遊技情報送信処理により送信された遊技情報（玉貸金額，賞球数，打込玉数，大当り回数）及びユニットＩＤを受信したか否かを判定する。遊技情報及びユニットＩＤを受信したと判定した場合には（ステップＳ３７６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７６にてＮＯ）、処理はステップＳ３７０へと移される。
【０１１２】
ステップＳ３７８にて、ＣＰＵ２１は、受信したユニットＩＤに対応付けて当日遊技者テーブルに登録されている顔データを遊技履歴テーブルＴＢ２ｉにおいて検索し、当該顔データに対応する遊技履歴を更新する。具体的には、遊技履歴のうち、使用金額を前記受信した玉貸金額分だけ加算更新し、獲得玉数を前記受信した賞球数と打込玉数の差数分だけ加算更新し、大当り回数を前記受信した大当り回数分だけ加算更新する。
【０１１３】
最後に、図１９を参照して、出力部２５に表示される表示画面を説明する。該表示画面には、各入口カメラ６０ａの撮像画像が表示されると共に、その撮像画像上において前述したような各種の報知画像が表示されている。また、その右端部には、要確認である旨が表示されている遊技者が、年齢確認の結果、第１年齢に達していない場合に操作される「年齢ＯＫ」ボタン１１０と、第１年齢を満たしていなかった場合に操作される「年齢ＮＧ」ボタン１１２とが設けられると共に、その下部には「カメラ切替」ボタン１１４が設けられている。この「カメラ切替」ボタン１１４が操作されると、表示される撮像画像が入口カメラ６０ａのものから、場内カメラ６０ｂの撮像画像に切り替わる。また、各撮像画像上において、店員が遊技者を指定する操作を行うと、当該指定された遊技者の顔画像に一致する顔データが遊技履歴テーブルから検索され、その顔データに対応付けて登録されている遊技履歴（使用金額，獲得玉数，及び大当り回数）及び来店回数が表示画面上に併せて表示され、この表示内容を確認することで、常連客等の来店を迅速に判定できる。
【０１１４】
なお、図示しないが、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルＴＢ４において第１撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数（例えば１０回）に達した第１撮像装置が報知される。これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理及び不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。即ち報知回数が著しく多いものについては、第１撮像装置の不具合が考えられるため、これを報知することとしたものである。なお報知回数は、報知回数確認モードの終了後にゼロクリアされる。また所定回数は、例えば報知回数の平均値＋αの回数としてもよい。
【０１１５】
以上の第１実施形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
【０１１６】
（１） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【０１１７】
（２） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た遊技者の顔画像に基づいて、当該遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第１年齢を満たさないと判定された遊技者が過去に来店したことがあるか否かを判定し、来店したことがなければ、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第１年齢を満たさないと判定された遊技者のうち来店歴がない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、遊技客に不快感を与えることもない。
【０１１８】
（３） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂによる撮像画像に基づいて遊技者位置を特定し、その位置を報知するので、遊技場は、顔が認識できなかった遊技者や第１年齢に達していないと推定される遊技者を容易に特定できる。顔が認識できなかった遊技者や第１年齢に達していないと推定される遊技者が容易に特定されるので、迅速に退店を促したり年齢確認を実施できる。
【０１１９】
（４） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た画像に基づいて、遊技者が来店済みか否かを判定し、来店済みでなければ、遊技者数を加算更新する。これにより、来店済みの人物が遊技場に出入りするたびに遊技者数が増加するという事態は回避される。その結果、実遊技者数を正確に集計できる。
【０１２０】
（５） 本実施の形態における遊技用システムは、リピータについて、その来店回数を記憶する。これにより、リピータの来店が多いのか、一見客の来店が多いのか、容易に知ることができる。
【０１２１】
（６） 本実施の形態における遊技用システムは、リピータそれぞれについて、来店回数を記憶する。これにより、店は、リピータそれぞれについて、何度来店しているのか容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、来店回数が多いリピータに対してコーヒーを出す等の来店回数に応じたサービスの提供が可能となる。
【０１２２】
（７）本実施の形態における遊技用システムは、リピータそれぞれについて、遊技履歴を記憶する。これにより、既遊技者それぞれについて遊技履歴を容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、たとえば使用金額が一定値を超えたリピータに対して景品を贈呈する等の遊技履歴に応じたサービスの提供が可能となる。
【０１２３】
（８）本実施の形態における遊技用システムは、来店客それぞれについて、来店回数や遊技履歴（どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い）を表示する。これにより、所定の要件を満たす遊技者でなくても、遊技者の来店回数又は遊技履歴を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
【０１２４】
（９）本実施の形態における遊技用システムは、来店回数又は遊技履歴が予め定められた報知条件に達している遊技者が来店すると、そのことが報知される。これにより、来店回数又は遊技履歴が報知条件に達している遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
【０１２５】
（１０）本実施の形態における遊技用システムは、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けて管理しているので、記録媒体の識別情報に基づいて遊技者の顔を特定することができる。また、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
【０１２６】
（１１） 本実施の形態における遊技用システムは、遊技者が要報知遊技者か否かを判定する。これにより、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は要報知遊技者に応じた対応（例えば店員の監視をつける等）をとることができる。
【０１２７】
（１２） 本実施の形態における遊技用システムは、同一グループに属する一の場内カメラ６０ｂの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の場内カメラ６０ｂの撮像画像から遊技者の顔を認識する。これにより、該認識の精度を高めることができる。
【０１２８】
（１３） 本実施の形態における遊技用システムは、非認識者報知処理や不適正年齢遊技者報知処理（どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い）を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知する。これにより、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０１２９】
（１４） 本実施の形態における遊技用システムは、カウンタカメラ６０ｃが撮像により得た景品希望者の顔画像に基づいて、当該景品希望者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者について適正年齢景品希望者として登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、年齢確認が必要である旨の第２報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者のうち適正年齢景品希望者として登録されていない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、景品希望者に不快感を与えることもない。
【０１３０】
（１５） 本実施の形態における遊技用システムは、特定景品を提供するための操作が行われたことを条件として、第２報知処理を行う。これにより、特定景品を提供するための操作が行われない場合には第２報知処理が行われないので、特定景品以外の景品の提供を希望する景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１３１】
［２．第２実施形態］
以下、本発明の第２実施形態に係る遊技用システムについて説明する。
【０１３２】
本実施の形態に係る遊技用システムのハードウェア構成については、前述の第１実施形態と同じであり、それらについての機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さず、以下においては、第１実施形態と異なる入口カメラ処理，場内カメラ処理，及びカウンタカメラ処理について説明する。なお、本実施の形態において、当日遊技者テーブルＭ２には童顔フラグＣＤｉ及び成人フラグＡＤｉが記憶されず、過去遊技者テーブルＭ４には童顔フラグＣＤｉが記憶されない。
【０１３３】
図２０を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、３台の入口カメラ６０ａのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。ここで図２０に示す処理のうち、ステップＳ３００ａ〜ステップＳ３００ｃの処理は、図１２で説明した第１実施形態と同じであり、該ステップＳ３００ｂに続くステップＳ３０８〜ステップＳ３１４の処理は、図１３で説明した第１実施形態と同じであり、該ステップＳ３１４に続くステップＳ３２６〜ステップＳ３４０の処理は、図１４で説明した第１実施形態と同じである。即ち、本実施の形態では、入口カメラ処理において、図１２で説明したＳ３００ｄ〜Ｓ３００ｅの処理と、図１３で説明した第１実施形態のＳ３０２〜Ｓ３０６の処理，及びＳ３１６〜Ｓ３２４の処理を行わない。
【０１３４】
図２１〜図２２を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、７台の場内カメラ６０ｂのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
【０１３５】
ここで図２１に示す処理のうち、ステップＳ３５０ａ〜ステップＳ３５０ｇの処理は、図１５で説明した第１実施形態と同じであるが、ステップＳ３５０ｇの後、処理はステップＳ３５１ａへと移される。
【０１３６】
ステップＳ３５１ａにて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットＩＤを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップＳ３５１ｂにて、カード処理装置４０から会員ＩＤ及びユニットＩＤを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップＳ３５１ａに戻る。そして、ステップＳ３５１ｂで会員ＩＤを受信する前に、ステップＳ３５１ａで遊技情報を受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には（ステップＳ３５１ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｈへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５１ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３５１ｂへと移される。そして、ステップＳ３５１ａで会員ＩＤを受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用して遊技を開始した場合には（ステップＳ３５１ｂにてＹＥＳ）、処理を終了する。ステップＳ３５０ｈ〜ステップＳ３５０ｉの処理は、図１５で説明した第１実施形態と同じである。
【０１３７】
また図２２に示す処理のうち、ステップＳ３５２の処理は、図１６で説明した第１実施形態と同じであるが、ステップＳ３５２の後、処理はステップＳ３９０へと移される。
【０１３８】
ステップＳ３９０にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者の年齢を推定する。
【０１３９】
ステップＳ３９２にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、ステップＳ３９０にて推定された遊技者の年齢が第１年齢（本例では１８歳）未満か否かを判定する。遊技者の年齢が第１年齢未満と判定した場合には（ステップＳ３９２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３９４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９２にてＮＯ）、処理はステップＳ４０２へと移される。
【０１４０】
ステップＳ３９４にて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットＩＤを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップＳ４０６にて、カード処理装置４０から会員ＩＤ及びユニットＩＤを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップＳ３９４に戻る。そして、ステップＳ４０６で会員ＩＤを受信する前に、ステップＳ３９４で遊技情報を受信したと判定した場合、即ち第１年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には（ステップＳ３９４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３９６へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９４にてＮＯ）、処理はステップＳ４０６へと移される。そして、ステップＳ４０６で会員ＩＤを受信したと判定した場合、即ち第１年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用して遊技を開始した場合には（ステップＳ４０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４０２へと移される。
【０１４１】
ステップＳ３９６にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。
【０１４２】
さらにステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、ステップＳ３９４で遊技情報と共に受信したユニットＩＤのカード処理装置４０に隣接して設けられた呼出ランプ５０へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、その呼出ランプ５０が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
【０１４３】
さらにステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、店員が所持するインカム７０に対してステップＳ３９４で遊技情報と共に受信したユニットＩＤ（又は台番号）を示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に特定できる。
【０１４４】
ステップＳ３９８にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム７０から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス２６を介して受信するか、あるいは図１９に示す表示画面上において、年齢ＯＫボタン１１０あるいは年齢ＮＧボタン１１２が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部２４が受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ３９８にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４００へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９８にてＮＯ）、処理はステップＳ３９８へと戻される。
【０１４５】
ステップＳ４００にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３９８で受け付けた確認結果を示す情報が、第１年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、第１年齢を満たしていたか否か判定する。第１年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ４００にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４０２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ４００にてＮＯ）、処理はステップＳ４０４へと移される。
【０１４６】
ステップＳ４０２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤを当日遊技者テーブルＭ２に含まれる横顔データＦＤＳｉに追加する。併せて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３９４又はステップＳ４０６で受信したユニットＩＤを当日遊技者テーブルＭ２に追加して、処理を終了する。
【０１４７】
ステップＳ４０４にて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２のうち、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者に関するデータを削除すると共に、その遊技者についての遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを削除する。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【０１４８】
図２３を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カウンタカメラ６０ｃについて、以下のようなカウンタカメラ処理を実行する。この図２３に示す処理は、前記図１７に示す処理と比較して、ステップＳ５０８ａ〜ステップＳ５０８ｆ，及びステップＳ５１２ａの処理のみが異なり、その他の処理は同様であるため、以下においては、異なる処理についてのみ説明する。
【０１４９】
ＣＰＵ２１及びＰＯＳ端末８０は、図１７において点線で囲んだ共通処理Ｘ（即ちＣＰＵが行う前記ステップＳ５００ａ〜ステップＳ５０５の処理，並びにＰＯＳ端末８０が行う交換開始通知の送信及び第２年齢確認要求の送信）を行った後に、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ５０６の処理を行い、該ステップＳ５０６にてＮＯと判定した場合には、ステップＳ５０８ａにて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人と確認された年齢が登録されているか否かを判定する。ここで当日の最初の判定では、成人と確認された年齢が登録されていない（ステップＳ５０８ａにてＮＯ）と判定されるので、処理はステップＳ５０８ａへと移され、後述するステップＳ５０８ａで成人と確認された年齢が登録された後の判定では、該年齢が登録されている（ステップＳ５０８ａにてＹＥＳ）と判定されるので、処理は前記ステップＳ５０７へと移される。
【０１５０】
ステップＳ５０８ｂにて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、会員カードに目視可能に記録されている会員ＩＤを入力するための入力欄をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を行い、ステップＳ５０８ｃにて、ＣＰＵ２１は、該入力欄に会員ＩＤが入力されたか否かを判定する。ここで会員ＩＤの入力が無いと判定した場合（ステップＳ５０８ｃにてＮＯ）、即ち会員カードの提示が無く、入力欄に会員ＩＤが入力されずに実行ボタンが操作された場合には、処理は前記ステップＳ５０９〜ステップＳ５１１に移され、該ステップＳ５１１でＹＥＳと判定した場合には、処理は前記ステップＳ５０７に移される。一方、会員ＩＤの入力が有ると判定した場合（ステップＳ５０８ｃにてＹＥＳ）、即ち会員カードの提示があり、入力欄に会員ＩＤが入力されて実行ボタンが操作された場合には、処理はステップＳ５０８ｄに移される。
【０１５１】
ステップＳ５０８ｄにて、ＣＰＵ２１は、前記入力欄に入力された会員ＩＤに対応付けて会員情報テーブルＴＢ３で登録されている年齢を特定し、ステップＳ５０８ｅにて、ＣＰＵ２１は、会員年齢判定手段として機能し、前記特定した年齢が第２年齢（本例では２０歳）未満か否かを判定する。該特定した年齢が第２年齢未満と判定した場合には（ステップＳ５０８ｅにてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１２ａへと移される。一方、該特定した年齢が第２年齢以上と判定（即ち成人と確認）した場合には（ステップＳ５０８ｅにてＮＯ）、処理はステップＳ５０８ｆに移される。
【０１５２】
ステップＳ５０８ｆにて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で前記成人と確認された年齢を登録して、処理を前記ステップＳ５０７に移す。これにより、当日の以後のステップＳ５０８ａの判定では、成人と確認された年齢が登録されている（ＹＥＳ）と判定されるので、ステップＳ５０９やステップＳ５１３の第２報知処理が行われることがない。従って、第２年齢に達していないと推定される景品希望者であっても、会員カードの会員ＩＤから特定される年齢が第２年齢に達していれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により第２年齢に達している旨の確認がとれている景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１５３】
ステップＳ５１２ａにて、ＣＰＵ２１は、第２報知処理手段として機能し、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、景品希望者が未成年であることを示す情報をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行って、処理を前記ステップＳ５１３に移す。これにより、店員は、当該景品希望者に対する特定景品の提供を拒否することができる。そしてＣＰＵ２１は、前記ステップＳ５１４の処理を行う。
【０１５４】
以上の実施の形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
なお第１実施形態における（３）〜（１３），（１５）の特徴点の効果は、本実施の形態においても同じである。
【０１５５】
（１） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、該遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員ＩＤを受信したか否かを判定し、会員ＩＤを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また非認識者報知処理が実施されるのは、顔が認識できないと判定された遊技者のうち会員登録を行っていない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、会員登録すれば顔が認識できなかった遊技者として報知されることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
【０１５６】
（２） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂが撮像により得た画像に基づいて、遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第１年齢を満たさないと判定された遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員ＩＤを受信したか否かを判定し、会員ＩＤを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第１年齢を満たさないと判定された遊技者のうち会員カードを使用しない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、年齢確認を経て会員登録を行った会員に対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。会員に対して何度も年齢確認を行うことがないので、その会員に不快感を与えることもない。また年齢確認の結果、第１年齢に達している旨の確認が取れた遊技者に対して、会員登録すれば次回以降年齢確認を受けることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
【０１５７】
（１４） 本実施の形態における遊技用システムは、カウンタカメラ６０ｃが撮像により得た景品希望者の顔画像に基づいて、当該景品希望者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者に対して発行された会員カードの会員ＩＤから特定される年齢が第２年齢に達しているか否かを判定し、達していなければ、未成年である旨の第２報知処理を行い、会員カードの提示がなければ、年齢確認が必要である旨の第２報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者のうち会員カードを使用しない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、景品希望者に不快感を与えることもない。
【０１５８】
［３．変形例］
以上説明した実施の形態における変形例や特徴点を列挙する。
【０１５９】
実施形態の第１の変形例においては、ステップＳ３２２にて第１年齢以上の客の顔を示していないと判定された場合、通信インターフェイス２６に対し、会員カードの受付を停止するための制御信号をカード処理装置４０に送信させてもよい。通常の場合、第１年齢未満の客は会員カードを持っていないので、カード処理装置４０会員カードの受付を停止する必要はない。しかしながら、正規の会員が所有する会員カードを盗んで使用することが考えられるとき、正規の会員と遊技場とが被害を被ることを防止するため、このような制御を行うことが望ましい。
【０１６０】
実施形態の第２の変形例においては、ステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、呼出ランプ５０へ宛てて報知指示信号を送信させることに代え、カード処理装置４０へ宛てて報知指示信号を送信させてもよい。そして、報知指示信号を受信したカード処理装置４０において、ＬＣＤ４８にて年齢確認が必要な旨を表示したり、当該遊技者の顔画像を表示させる報知処理を行ってもよい。
【０１６１】
実施形態の第３の変形例においては、ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、インカム７０へ宛てて音声信号を送信させることに代え、店員に画像表示機能を有する端末装置を所持させ、当該端末装置に対して年齢確認が必要な遊技者の存在する台番号と顔画像とを送信するようにしてもよい。
【０１６２】
第２実施形態の変形例においては、ステップＳ３５１ａ又はステップＳ３９４にて、遊技情報を受信したか否かに基づき遊技が開始されたか否かを判定することに代え、ステップＳ３５０ｂにて顔データＦＤが抽出された時から所定時間経過したことに基づいて遊技開始と判定し、ステップＳ３５１ｂ又はＳ４０６にて会員ＩＤを受信する前に所定時間が経過したことに基づいて、ステップＳ３５０ｈ又はステップＳ３９６以降に移行し報知処理が行われるようにしてもよい。
【０１６３】
実施形態においては、顧客管理サーバ２０の表示画面に表示されている撮像画像上において、年齢確認が必要である旨の報知が行われている遊技者の顔画像について、同画面上において適正年齢遊技者の顔画像である旨の入力を受け付けたが、これに限定されるものではなく、報知処理の対象となった遊技者の顔画像の一覧を表示し、その一覧の中から適正年齢遊技者の顔画像の指定を受け付けてもよい。
【０１６４】
実施形態においては、報知装置としての呼出ランプ５０が遊技機１台に対して１台設けられていたが、これに限定されるものではなく、遊技機複数台（例えば、２台）に対して１台の呼出ランプ５０を設けてもよい。
【０１６５】
実施形態においては、図１３に示す入口カメラ処理において、ステップＳ３０４において第１年齢未満と判定された遊技者についてのみステップＳ３０６にて当日遊技者テーブル又は過去遊技者テーブルに登録されているか否かが判定されたが、これに限定されるものではなく、例えば遊技者の顔データが当日遊技者テーブル又は過去遊技者テーブルに登録されているか否かをまず判定し、登録されていないと判定された場合に、第１年齢未満か否かを判定するようにしてもよい。
【０１６６】
実施形態においては、遊技者が営業当日（遊技者数集計期間）に来店済みであることを特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔画像データ自体を当日遊技者テーブルに登録しているが、これに限定されるものではなく、例えば、過去遊技者テーブルの各顔画像データに対応付けてＩＤを登線しておき、当日来店した遊技者については、該遊技者の顔画像データに対応するＩＤのみを来店済み情報として、当日遊技者テーブルに登録してもよい。
【０１６７】
実施形態においては、会員カードを受け付けて処理する記録媒体処理装置として、各遊技機に併設されるカード処理装置４０が説明されているが、これに限定されず会員カードを受け付けて処理する装置であればよく、例えば遊技機設置島の端部等に設置され、会員カードを受け付けて、当該会員に対して情報を提供する情報提供装置であってもよい。
【０１６８】
実施形態においては、顧客管理サーバにおける年齢確認が必要である旨の報知（ステップＳ３１６），要注意客が来店した旨の報知（ステップＳ３１０），及び常連客が来店した旨の報知（ステップＳ３１４）が、報知内容を表示することにより行われたが、これに限らず、例えば音声により報知が行われてもよいし、他の表示端末装置に報知信号を送信するようにしてもよい。
【０１６９】
実施形態においては、入口カメラ６０ａで撮像された顔画像に基づいて、要確認顔データとして登録されると、その後場内カメラ６０ｂで撮像されたときに、当該顔画像の遊技者が存在する遊技機の台番号（又はユニットＩＤ）が報知された。しかし、子供等の場合には、遊技機で遊技を行うことなく店内を動き回ることもあるので、入口カメラ６０ａで撮像され、年齢確認が必要と判定された遊技者については、その後各入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの撮像画像上で追跡し、当該遊技者の存在位置を常時報知するようにしてもよい。
【０１７０】
実施形態においては、顔画像データにのみ基づいて年齢が推定されたが、これに限らず、例えば顔面像データに加えて、遊技者の身長や性別を撮像画像上で特定し、それらを加味して年齢を推定してもよい。
【０１７１】
実施形態の当日遊技者テーブル，過去遊技者テーブル，及び遊技履歴テーブルにおいては、遊技者の顔データ（顔画像データ）として、正面顔データと横顔データの両方を登録しているが、いずれか一方のみを登録するようにしてもよい。
【０１７２】
実施形態においては、遊技者数として実遊技者数のみを集計し、出力可能としているが、これに加えて延べ遊技者数も集計し、出力可能としてもよい。具体的には、図１４又は図２０のステップＳ３２６における本日来店済みか否かの判定に先立って、ステップＳ３３０と同様にリピータであるか否かを判定するステップを追加し、リピータであると判定されれば、リピータの延べ遊技者数を加算更新し、リピータでないと判定されれば、一見客の延べ遊技者数を加算更新し、これらに併せて全体の延べ遊技者数を加算更新すればよい。
【０１７３】
実施形態においては、図１１に示すように、場内カメラ６０ｂのみが同一グループとして設定される例について説明したが、これに限らず、同一の入口を別角度から撮像する複数の入口カメラ６０ａを設けて、該複数の入口カメラ６０ａを同一グループとして設定し、同一グループに属する一の入口カメラ６０ａの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の入口カメラ６０ａの撮像画像から遊技者の顔を認識するようにして、該認識の精度を高めるようにしてもよい。
【０１７４】
実施形態においては、図１１に示すように、同一グループに属する第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）が２台である例について説明したが、これに限らず、同一グループに属する第１撮像装置は３台以上であってもよい。
【０１７５】
実施形態においては、図１４又は図２０に示すように、第１年齢判定処理を、入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて行う例について説明したが、これに限らず、第１年齢判定処理を、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて行うようにしてもよい。また第１年齢判定処理を、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの両方の撮像画像に基づいて行うようにしてもよいが、ほとんどの場合には入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われるので、該入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われなかった（即ち入口カメラ６０ａで撮像されなかった）遊技者についてのみ、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われるように構成するのが好ましい。
【０１７６】
実施形態においては、図１４又は図２０に示すように、遊技者数の集計を、入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて行う例について説明したが、これに限らず、遊技者数の集計を、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて行うようにしてもよい。また、遊技者数の集計を、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの両方の撮像画像に基づいて行うようにしてもよいが、ほとんどの場合には入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるので、該入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて集計されなかった（即ち入口カメラ６０ａで撮像されなかった）遊技者についてのみ、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるように構成するのが好ましい。
【０１７７】
実施形態においては、図１５又は図２１に示すように、同一グループに属する一の第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない（ステップＳ３５０ｃＮＯ）場合に、当該同一グループに属する他の第１撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して（ステップＳ３５０ｅ）、該顔データから顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）例について説明したが、これに限らず、ステップＳ３５０でＹＥＳと判定されるか否かに拘わらず、予め他の第１撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して、該顔データから顔が認識できるか否かを判定しておき、ステップＳ３５０でＹＥＳと判定され、かつ他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない場合に、処理がステップＳ３５０ｇに移されるようにしてもよい。
【０１７８】
実施形態においては、図１５又は図２１に示すように、同一グループに属する一の第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できず（ステップＳ３５０ｃでＮＯ）、かつ当該同一グループに属する他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない（ステップＳ３５０ｆでＮＯ）に、当該同一グループに属する２台の第１撮像装置のカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新する（ステップＳ３５０ｉ）例について説明したが、これに限らず、一の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できないが（ステップＳ３５０ｃでＹＥＳ）、他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できる（ステップＳ３５０ｆでＹＥＳ）場合に、非認識者報知処理は行わないが、顔が認識できないと判定した前記一の第１撮像装置のカメラＩＤに対応させて非認識者報知処理の報知回数のみを１つ加算更新するようにしてもよい。同様に、図１６又は図２２のステップＳ３５９でも、顔が認識できないと判定した前記一の第１撮像装置のカメラＩＤに対応させて不適正年齢遊技者報知処理の報知回数のみを１つ加算更新するようにしてもよい。
【０１７９】
実施形態においては、図１６のステップＳ３５４で、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤ（即ち入口カメラ６０ａにより撮像された要確認顔データ）と同一の人物を示すか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、図１５のステップＳ３５０ｃでＹＥＳと判定されてから図１６のステップＳ３５２に処理が移される間に、場内カメラ６０ｂにより前記図１３の処理を行って、該場内カメラ６０ｂにより撮像された要確認顔データをメモリ２３の一時記憶領域に記憶するように構成し、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、該場内カメラ６０ｂにより撮像された要確認顔データと同一の人物を示すか否かを判定するようにしてもよく、これによれば、入口カメラ６０ａで要確認顔データを撮像できなかった場合であっても、場内カメラ６０ｂで撮像された要確認顔データに基づいて処理を行うことができる。
【０１８０】
実施形態においては、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルＴＢ４において第１撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数（例えば１０回）に達した第１撮像装置が報知される例について説明したが、これに限らず、報知回数が所定回数に達すると、当日の営業中であっても、報知が行われるようにしてもよい。
【０１８１】
第１実施形態においては、図１３のステップＳ３２０で年齢確認結果が受け付けられ、同ステップＳ３２２で第１年齢ＯＫと判定されたことに基づいて、図１４のステップＳ３２８で当日遊技者テーブルに童顔フラグ１が登録される例について説明したが、これに限らず、ステップＳ３２０で、第１年齢に達している旨、又は第１年齢に達していない旨のみならず、第２年齢に達している旨の年齢確認結果を受け付け、当該確認結果に基づいて、童顔フラグ１及び成人フラグ１を登録するようにしても良い。これによれば、成人については、年齢確認が一旦行われれば、図１７のステップＳ５０８でＹＥＳと判定されて、同ステップＳ５０９の第２報知処理が行われなくなるので、年齢確認を行う回数をより低減できる。
【０１８２】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、カウンタカメラ６０ｃが第２撮像装置として機能する例について説明したが、これに限らず、入口カメラ６０ａ又は場内カメラ６０ｂの一部を景品希望者を撮像可能にセットして、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信するまでは、それらが第１撮像装置として機能する一方、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信してから交換終了通知を受信するまでは、それらが第２撮像装置として機能するようにしてもよい。
【０１８３】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、カウンタカメラ６０ｃが第１撮像装置及び第２撮像装置として機能する例について説明したが、これに限らず、該カウンタカメラ６０ｃが第２撮像装置としてのみ機能するようにしてもよい。
【０１８４】
実施形態においては、図１７のステップＳ５０９，又は図２３のステップＳ５０９，ステップＳ５１２ａに示すように、景品希望者が第２年齢に達していない旨の報知がカウンタパネル２５ａで行われる例について説明したが、これに限らず、該報知がＰＯＳ端末８０で行われるようにしてもよい。この場合には、第２報知処理手段として機能するＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６を介してＰＯＳ端末８０に制御信号を出力することにより、該報知をＰＯＳ端末８０で表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行う。
【０１８５】
実施形態においては、図１７に示すように、ＰＯＳ端末８０において特定景品のバーコードの読取が行われたことに基づいて、該ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して第２年齢確認要求が送信される例について説明したが、これに限らず、例えばＰＯＳ端末８０に設けられた特定景品ボタンを店員が操作することにより、第２年齢確認要求が送信されるようにしてもよい。
【０１８６】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、ステップＳ５０１で第２年齢確認要求の受信が有ると判定された場合、即ち特定景品を提供するための操作が行われた場合に、ステップＳ５０３以下の処理が行われる例について説明したが、これに限らず、図２４に示すように、ステップＳ５００ｂで交換開始通知の受信が有ると判定されると、前記ステップＳ５０３，ステップＳ５０４，及びステップＳ５０５の処理を行ってから、前記ステップＳ５０１，ステップＳ５０２，及びステップＳ５０６以下の処理を行うようにしてもよい。
【０１８７】
第１実施形態においては、図１７のステップＳ５１１で第２年齢に達していると判定された場合に、ステップＳ５１２で、当日遊技者テーブルＭ２に成人フラグ１を登録し、ステップＳ５０８で、該成人フラグ１が登録されているか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、ステップＳ５１２で、確認された年齢を登録し、ステップＳ５０８で、該登録された年齢が第２年齢未満か否かを判定するようにしてもよい。
【０１８８】
第２実施形態においては、図２３のステップＳ５０８ｅで第２年齢に達していると判定された場合に、ステップＳ５０８ｆで、当日遊技者テーブルＭ２に成人であると確認された年齢を登録し、ステップＳ５０８ａで、該年齢が登録されているか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、ステップＳ５０８ｆで、成人フラグ１を登録し、ステップＳ５０８ａで、該成人フラグＡＤｉ１が登録されているか否かを判定するようにしてもよい。
【０１８９】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【０１９０】
［４．他の発明］
最後に、実施形態で説明した遊技用システムに含まれる他の発明について説明する。なお、実施形態で説明した遊技用システムに含まれる各発明は、任意に組み合わせることが可能である。
【０１９１】
［４−１．第１の発明］
特開２００５−１４８８８０号公報は、実年齢の推定時に、抽出された特徴量に基づいて記憶装置に記憶された第１の相関関係から入力インターフェイスにより入力された顔画像の実年齢を推定する年齢推定装置を開示する。
【０１９２】
特開２００５−１４８８８０号公報に開示された発明を、制限年齢を定めている店（例えば、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機が設置される遊技場等）で使用すれば、遊技者の顔画像に基づいて年齢を推定して報知し、制限年齢に達していないと推定される遊技者に年齢確認を行うことにより、制限年齢未満の入店を防止することができる。
【０１９３】
しかし、特開２００５−１４８８８０号公報に開示された発明によると、年齢推定装置により推定された年齢は制限年齢に達していなかったが、その後の年齢確認により制限年齢を満たしている旨の確認がとれた場合であっても、当該遊技者（童顔の遊技者）が再度来店したときには再び制限年齢に達していない年齢が推定され報知されることになってしまう。
【０１９４】
その結果、前記童顔の遊技者については、来店の度に年齢確認を求められることとなり、そのような遊技者に対して不快感を与えてしまうという問題点がある。
【０１９５】
これに対し、本実施形態に記載された第１の発明は、以下のような構成を含む。
【０１９６】
（１）制限年齢（第１年齢＝例えば１８歳）を定めている遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システム（第１実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ、ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ、ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ、ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像に基づいて前記遊技者の年齢を推定し（ステップＳ３０２）、該推定した年齢が前記制限年齢に達しているか否か判定する（ステップＳ３０４）年齢判定手段（第１年齢判定手段＝ＣＰＵ２１）と、
該年齢判定手段により制限年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記遊技者が制限年齢に達していない不適正年齢遊技者である旨を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理＝ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段＝ＣＰＵ２１）と、
該不適正年齢遊技者報知処理の対象となった遊技者のうち前記制限年齢に達している旨の確認がとれた遊技者の顔画像について、適正年齢遊技者の顔画像である旨の入力を受け付ける（ステップＳ３２０）適正年齢遊技者受付手段（入力部２４）と、
該適正年齢遊技者受付手段により入力を受け付けた適正年齢遊技者の顔画像データを登録する（ステップＳ３２８）適正年齢遊技者登録手段（メモリ２３）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記適正年齢遊技者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ３５４）適正年齢登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、を有し、
前記不適正年齢遊技者報知処理手段は、前記年齢判定手段により推定した年齢が前記制限年齢に達していないと判定され、かつ前記適正年齢登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記適正年齢遊技者登録手段に登録されていないと判定されたことを条件として、前記不適正年齢遊技者報知処理を行う。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また制限年齢に達していないと推定される遊技者であっても、適正年齢遊技者として顔画像データが登録されていれば、不適正年齢遊技者報知処理の対象とならなくなるので、一旦制限年齢を満たしている旨の確認がとれた遊技者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該遊技者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１９７】
（２）遊技機（遊技機３０）が設置されると共に制限年齢（第１年齢＝例えば１８歳）を定めており、該制限年齢に達しており会員登録を行った者に対して前記遊技機で遊技を行う際に使用される記録媒体を発行する遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システム（第２実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記遊技機での遊技において前記遊技者に対して発行した前記記録媒体が使用されているか否かを判定する（ステップＳ３５１ｃ、ステップＳ４０６）記録媒体使用判定手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定され、かつ前記記録媒体使用判定手段により記録媒体が使用されていないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像に基づいて前記遊技者の年齢を推定し（ステップＳ３９０）、該推定した年齢が前記制限年齢に達しているか否か判定する（ステップＳ３９２）年齢判定手段（第１年齢判定手段＝ＣＰＵ２１）と、
該年齢判定手段により制限年齢に達していないと判定され、かつ前記記録媒体使用判定手段により記録媒体が使用されていないと判定されたことを条件として、前記遊技者が制限年齢に達していない不適正年齢遊技者である旨を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理＝ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段＝ＣＰＵ２１）と、を有する。
これによれば、遊技者の顔が認識できず、かつ会員登録を行った遊技者に発行される記録媒体が使用されていなければ、遊技者の顔が認識できなかった旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また制限年齢に達していないと推定される遊技者であっても、制限年齢を満たしており、かつ会員登録を行った遊技者に発行される記録媒体が使用されていれば、不適正年齢遊技者報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により制限年齢を満たしている旨の確認がとれている遊技者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該遊技者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１９８】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記遊技場内の異なる箇所を撮像する前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）による撮像画像に基づいて、前記遊技者の位置である遊技者位置を特定する（ステップＳ３５２、Ｓ３５０ｇ）ための位置特定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、該位置特定手段が特定した遊技者位置を示す情報を店員の所持する端末装置（インカム７０）に対して送信する処理（ステップＳ３５８、ステップＳ３５０ｈ）を前記非認識者報知処理及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理として行う。
これによれば、遊技者位置が特定され、該遊技者位置が端末装置に送信されて報知されるので、店員が非認識者及び／又は制限年齢に達していないと推定される遊技者を容易に特定でき、迅速に非認識者確認及び／又は年齢確認を実施できる。
【０１９９】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された顔画像のうち、要報知遊技者の顔画像の指定を受け付ける要報知遊技者受付手段（入力部２４）と、
該要報知遊技者受付手段により指定を受け付けた要報知遊技者の顔画像データを登録するための要報知遊技者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知遊技者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は該要報知遊技者に応じた対応をとることができる。
【０２００】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、同一箇所を別角度から撮像する複数の前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を同一グループとして記憶するグループ記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）をさらに有し、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔が認識できないと判定されたことに基づいて、当該顔画像を撮像した第１撮像装置と同一グループに属する他の第１撮像装置により撮像された遊技者の画像から当該遊技者の顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）。
これによれば、同一グループに属する複数の第１撮像装置による撮像画像から顔が認識できるか否かが判定されるので、該認識の精度を高めることができる。
【０２０１】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記非認識者報知処理及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数を、該非認識者報知処理及び／又は不適正年齢遊技者報知処理の対象となった画像を撮像した前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）毎に記憶する報知回数記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）と、
該記憶手段で記憶している報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知するための処理を行う第１撮像装置報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理及び／又は不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０２０２】
［４−２．第２の発明］
特開２００７−２０６５３号公報は、カメラから画像データを取得し、取得した画像データから顔情報を取得し、取得した顔情報に基づいて遊技者数を集計する顧客分析処理装置を開示する。
【０２０３】
しかし、特開２００７−２０６５３号公報に開示された発明によると、遊技者数の集計期間（例えば１営業日）に同一人が複数回来店した場合に、その都度遊技者数の加算が行われるため、実遊技者数を正確に集計できないという問題点がある。
【０２０４】
これに対し、本実施形態に記載された第２の発明は、以下のような構成を含む。
【０２０５】
（１）遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ、ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ、ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ、ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者が予め定められた遊技者数集計期間（例えば当日）に来店した旨を特定可能な来店済み情報を登録する（ステップＳ３２８）来店済み情報登録手段（メモリ２３の当日遊技者テーブルＭ２）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者について前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３２６）来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店判定手段により登録されていないと判定されたことを条件として、遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３２、Ｓ３３６）実遊技者数集計手段（ＣＰＵ２１）と、を有する。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また遊技者の顔が認識できれば、当該顔画像の遊技者について来店済み情報が登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、遊技者数が加算更新されるので、来店済みの人物が遊技場に出入りするたびに遊技者数が加算されるという事態が回避され、その結果、実遊技者数を正確に集計できる。
【０２０６】
（２）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記遊技者数集計期間（例えば営業当日）よりも前の過去所定期間において来店した遊技者の顔画像データを登録する既遊技者登録手段（メモリ２３の過去遊技者テーブルＭ４）と、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像データが前記既遊技者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ３３０）既来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有し、
前記実遊技者数集計手段（ＣＰＵ２１）は、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていると判定されたことを条件として、既遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３２）一方、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていないと判定されたことを条件として、新規遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３６）。
これによれば、顔が認識できた遊技者について、過去所定期間において来店した遊技者と判定されたか否かに応じて、既遊技者数と新規遊技者数とのうち一方が加算更新されるので、既遊技者の来店が多いのか、新規遊技者の来店が多いのかを、容易に知ることができる。
【０２０７】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記遊技者の顔画像データに対応付けて、当該遊技者の来店回数を管理する遊技者別来店回数管理手段（メモリ２３の遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ）と、
前記来店判定手段（ＣＰＵ２１）により来店済み情報が登録されていないと判定されたことを条件として、判定の対象となった遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を加算更新する（ステップＳ３３４）遊技者別来店回数集計手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、各遊技者の来店回数を把握することができるので、例えば来店回数に応じたサービスの提供等が可能となる。
【０２０８】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）の撮像画像を表示する表示手段（出力部２５）と、
該表示手段に表示された撮像画像において、遊技者の指定を受け付ける遊技者指定手段（入力部２４）と、をさらに有し、
該遊技者指定手段にて指定を受け付けた遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を前記表示手段に表示する。
これによれば、遊技者の来店回数を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
【０２０９】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）により撮像された遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数が予め定められた報知条件に達していることを条件として来店回数報知処理（ステップＳ３１２及びステップＳ３１４）を行う来店回数報知処理手段（ＣＰＵ２１）をさらに有する。
これによれば、来店回数が予め定められた報知条件に達している遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、来店回数が報知条件に達している遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
【０２１０】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体に記録され、当該会員を個々に識別するための識別情報（会員ＩＤ）に対応付けて、該会員に関する会員情報を管理する会員情報管理手段（メモリ２３の会員情報テーブルＴＢ３）をさらに有し、
前記第１撮像装置は、前記遊技場内に設置され前記記録媒体を受け付けて処理する記録媒体処理装置（カード処理装置４０）の周辺を撮像可能な第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を含み、
前記処理装置は、前記記録媒体処理装置にて受け付けられた記録媒体の識別情報を受信したことに基づいて、前記第１撮像装置により撮像された該記録媒体を所有する遊技者の顔画像データと前記受信した識別情報とを対応付けて管理する（ステップＳ３７４）。
これによれば、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
【０２１１】
（７）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された顔画像のうち、要報知遊技者の顔画像の指定を受け付ける要報知遊技者受付手段（入力部２４）と、
該要報知遊技者受付手段により指定を受け付けた要報知遊技者の顔画像データを登録するための要報知遊技者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知遊技者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は該要報知遊技者に応じた対応をとることができる。
【０２１２】
（８）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、同一箇所を別角度から撮像する複数の前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を同一グループとして記憶するグループ記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）をさらに有し、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔が認識できないと判定されたことに基づいて、当該顔画像を撮像した第１撮像装置と同一グループに属する他の第１撮像装置により撮像された遊技者の画像から当該遊技者の顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）。
これによれば、同一グループに属する複数の第１撮像装置による撮像画像から顔が認識できるか否かが判定されるので、該認識の精度を高めることができる。
【０２１３】
（９）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記非認識者報知処理を行った報知回数を、該非認識者報知処理の対象となった画像を撮像した前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）毎に記憶する報知回数記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）と、
該記憶手段で記憶している報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知するための処理を行う第１撮像装置報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０２１４】
［４−３．第３の発明］
【０２１５】
従来より、特開２００８−１６１５２４号公報に示すように、バーや風俗店等のように制限年齢を定めている施設において、年齢条件を満たすか否かを、入場希望者の生体情報で照合する入場管理方法が知られている。
【０２１６】
しかしながら、バーならば２０歳未満の入場を一律に禁止し、風俗店ならば１８歳未満の入場を一律に禁止すれば足りるため、上記特開２００８−１６１５２４号公報に示す技術でも対応できたが、例えばパチンコ遊技店の場合には、入店及び遊技は１８歳未満について禁止されるが、景品交換する品目中の煙草や酒等の特定景品との交換は２０歳未満について禁止されるため、２０歳未満の入場を一律に禁止すると、遊技機の稼働が低下して遊技場に不利益になるという問題が生ずる。
【０２１７】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、入店を許可する第１年齢（例えば１８歳以上）と、該第１年齢よりも高く設定され特定商品の提供を許可する第２年齢（例えば２０歳以上）とを定めている店舗において、第１年齢以上第２年齢未満の来店者にも適正に対応可能な店舗用システムを提供することにある。
【０２１８】
これに対し、本実施形態に記載された第３の発明は、以下のような構成を含む。
【０２１９】
（１）店舗（遊技場）に設けられ、該店舗への来店者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）と、前記来店者のうち当該店舗で特定商品の提供を希望する商品希望者（特定景品の交換を希望する景品希望者）を撮像する第２撮像装置（カウンタカメラ６０ｃ）と、前記第１撮像装置及び前記第２撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える店舗用システム（第１実施形態，第２実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により撮像された来店者の顔画像に基づいて当該来店者の年齢を推定し（ステップＳ３０２）、該推定した年齢が、入店を許可する第１年齢（１８歳）に達しているか否かを判定する第１年齢判定処理（ステップＳ３０４）を行う第１年齢判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該第１年齢判定手段により推定した年齢が前記第１年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記来店者が第１年齢に達していない旨を報知するための第１報知処理（ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う第１報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第２撮像装置により撮像された商品希望者の顔画像に基づいて当該商品希望者の年齢を推定し（ステップＳ５０５）、該推定した年齢が、前記第１年齢よりも高く設定され前記特定商品の提供を許可する第２年齢（２０歳）に達しているか否かを判定する第２年齢判定処理（ステップＳ５０６）を行う第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該第２年齢判定手段により推定した年齢が前記第２年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記商品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理（ステップＳ５０９）を行う第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、を有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第１年齢以上第２年齢未満の来店者について、第１報知処理は行われないが第２報知処理は行われることにより、当該来店者は入店はできるが特定商品の提供を受けることはできないので、当該来店者にも適正に対応できる。
【０２２０】
（２）前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により第２年齢に達していないと判定され（ステップＳ５０６でＹＥＳ）、かつ前記特定商品を提供するための操作（ＰＯＳ端末８０における特定景品のバーコードの読取）が行われたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５０９）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、特定商品を提供するための操作が行われない場合には第２報知処理が行われないので、特定商品以外の商品の提供を希望する商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２１】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）により前記来店者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ，ステップＳ５００ａ）来店者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店者判定手段により来店者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該来店者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記来店者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有し、
前記第１年齢判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたこと（ステップＳ３００ｃでＹＥＳ）を条件として、前記第１年齢判定処理（ステップＳ３０２及びステップＳ３０４）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、来店者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、店舗は該来店者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【０２２２】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第２報知処理の対象となった商品希望者のうち前記第２年齢に達している旨の確認がとれた商品希望者の顔画像について、適正年齢商品希望者の顔画像である旨の入力を受け付ける（ステップＳ５１０）適正年齢商品希望者受付手段（カウンタパネル２５ａ）と、
該適正年齢商品希望者受付手段により入力を受け付けた適正年齢商品希望者の顔画像データを登録する（ステップＳ３２８及びステップＳ５１２）適正年齢商品希望者登録手段（メモリ２３の当日来店者テーブルＭ２）と、
前記第２撮像装置（カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された商品希望者の顔画像データが前記適正年齢商品希望者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ５０８）適正年齢登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、を有し、
前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により推定した年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０６でＮＯ）と判定され、かつ前記適正年齢登録判定手段により商品希望者の顔画像データが前記適正年齢商品希望者登録手段に登録されていない（ステップＳ５０８でＹＥＳ）と判定されたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５０９）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第２年齢に達していないと推定される商品希望者であっても、適正年齢商品希望者として顔画像データが登録されていれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた商品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２３】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記特定商品の提供の際に、前記店舗において会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体の記録情報から特定される当該会員の年齢（会員ＩＤに対応する年齢）が、前記第２年齢に達しているか否かを判定する（ステップＳ５０８ｅ）会員年齢判定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により推定した年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０６でＹＥＳ）と判定され、かつ前記会員年齢判定手段により前記会員の年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０８ｅでＹＥＳ）と判定されたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５１２ａ）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第２年齢に達していないと推定される商品希望者であっても、記録媒体の記録情報から特定される年齢が第２年齢に達していれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により第２年齢に達している旨の確認がとれている商品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２４】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
予め定められた来店者数集計期間（当日）に前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された来店者の顔画像に基づいて該顔画像の来店者が来店した旨を特定可能な来店済み情報を登録する（ステップＳ３２８）来店済み情報登録手段（メモリ２３の当日来店者テーブルＭ２）と、
前記第１撮像装置により撮像された顔画像の来店者について、前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３２６）来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店判定手段により登録されていない（ステップＳ３２６でＮＯ）と判定されたことを条件として、来店者数を加算更新する（ステップＳ３３２，ステップＳ３３６）実来店者数集計手段（ＣＰＵ２１）と、を有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第１撮像装置により撮像された顔画像の来店者について来店済み情報が登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、来店者数が加算更新されるので、来店済みの人物が店舗に出入りするたびに来店者数が加算されるという事態が回避され、その結果、実来店者数を正確に集計できる。
【０２２５】
（７）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記店舗内の異なる箇所を撮像する前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）による撮像画像に基づいて、前記来店者の位置である来店者位置を特定する（ステップＳ３５２，ステップＳ３５０ｇ）ための位置特定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記第１報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、該位置特定手段が特定した来店者位置を示す情報を店員の所持する端末装置（インカム７０）に対して送信する処理（ステップＳ３５８，ステップＳ３５０ｈ）を前記第１報知処理として行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、来店者位置が特定され、該来店者位置が端末装置に送信されて報知されるので、店員が第１年齢に達していないと推定される来店者を容易に特定でき、迅速に年齢確認を実施できる。
【０２２６】
（８）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された顔画像のうち、要報知来店者の顔画像の指定を受け付ける要報知来店者受付手段（入力部２４）と、
該要報知来店者受付手段により指定を受け付けた要報知来店者の顔画像データを登録するための要報知来店者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された来店者の顔画像データが前記要報知来店者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により来店者の顔画像データが前記要報知来店者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知来店者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知来店者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、要報知来店者が来店すると、そのことが報知されるので、店舗は該要報知来店者に応じた対応をとることができる。
【符号の説明】
【０２２７】
２０…顧客管理サーバ
２１…ＣＰＵ
２２…入出力インターフェイス
２３…メモリ
２４…入力部
２５…出力部
２５ａ…カウンタパネル
２６…通信インターフェイス
２７…画像信号処理部
３０…遊技機
３１…遊技制御用マイクロコンピュータ
３２…インターフェイス
４０…カード処理装置
４１…カードユニット制御用マイクロコンピュータ
４２…ＣＰＵ
４３…ＲＯＭ
４４…ＲＡＭ
４５…ＶＤＰ
４６…ＶＲＡＭ
４７…キャラクタＲＯＭ
４８…ＬＣＤ
４９…タッチパネル
５０…呼出ランプ
６０ａ…入口カメラ
６０ｂ…場内カメラ
６０ｃ…カウンタカメラ
７０…インカム
７１…ＣＰＵ
７２…入出力インターフェイス
７３…メモリ
７４…マイク
７５…スピーカ
８０…ＰＯＳ端末
１００…画像メモリ
１０１…２値化処理部
１０２…顔領域決定部
１０３…顔データ抽出部
１１０…ボタン
１１１…玉貸ボタン
１１２…ボタン
１１４…ボタン
１１８…打込玉検出スイッチ
１３０…ハブ
２００…カードリーダライタ
２０１…貨幣識別機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、個人の顔を識別することが可能な顔認証の技術が開発され、入退室の管理や不審人物の監視をはじめとする様々な場面で利用されつつある。一般に、顔認証装置には、予め個々の人物の顔画像を示す顔データが登録されている。そして、認証段階においては、新たに入力された画像と登録されている画像とを照合することによって、入力された画像の人物が、予め顔画像が登録されている人物であるか否かが判断される（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−２３６２４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した従来の顔認証装置の役割は専ら、登録されている顔データと入力された顔データとの照合を行う点にある。すなわち、従来の顔認証装置は、予め登録されている人物と入力された画像の人物とが同一人物であるか否かを判断するのみであり、同一人物ではないと判断した場合に、新たな人物の顔データを登録したりすることはない。しかしながら、認証を行うと同時に新たな顔データを登録することができる装置を提供することにより、例えば、会員制を導入したサービスの提供において、会員と非会員とを識別するとともに、非会員を登録する等、新たな価値を生み出す可能性も存在する。
【０００５】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、顔認証を行うと同時に顔データを登録することが可能であり、顔認証における新たな利用価値を有した遊技用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。
【０００７】
まず手段１に係る発明は、
遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の顔画像から顔データを抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出した顔データに基づいて、前記遊技者の年齢及び／又は性別を推定する推定手段と、
前記顔データを記憶する記憶手段と、
前記抽出手段により抽出した顔データを前記記憶手段で既に記憶しているか否かを所定時間毎に判定する判定手段と、
前記判定手段により記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で新たに記憶する処理を行うと共に、前記判定手段により記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う記憶処理手段と、を有することを特徴とする遊技用システムである。
【０００８】
この手段１に係る発明によれば、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物ではないと判定された場合に、該撮像された人物の顔データが新たに登録されるので、認証を行うと同時に顔データを登録することが可能である。
従来の顔認証装置は、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物であると判断された場合に、初めて何らかの処理（例えば開錠）が行われ、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物でないと判断された場合には、特別な処理が行われることはなかった。
これに対し、この手段１に係る発明によれば、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物でないと判断された場合に、顔データが新たに登録される。
この手段１に係る発明は、とりわけ、以下のような場面に適用されることにより、絶大な効果を奏する。それは、撮像装置により撮像された人物が予め登録されている人物であるか否かを判別すると同時に、予め登録されている人物ではないと判断された場合には、当該人物の顔データを新たに登録することが望まれる場面であり、そのような場面としては、例えば遊技場が挙げられる。この手段１に係る発明の遊技用システムを遊技場に適用することにより、遊技場に来店した遊技者や遊技機で遊技を行った遊技者の顔データを登録することができる。そして登録された顔データは、遊技者に対する新たなサービス提供に活用することができる。
【０００９】
また手段２に係る発明は、
手段１に記載した遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する顔判定手段と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う非認識者報知処理手段と、をさらに有することを特徴とする遊技用システムである。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明に係る遊技用システムの全体構成を示すブロック図である。
【図２】本発明に係る入口カメラ，場内カメラ，及びカウンタカメラの配置を示す図である。
【図３】本発明に係る画像信号処理部のブロック構成図である。
【図４】本発明に係るカード処理装置の制御回路を示すブロック図である。
【図５】本発明に係る顧客管理サーバのメモリにおける記憶内容を示す図である。
【図６】本発明に係る当日遊技者テーブルの内容を示す図である。
【図７】本発明に係る過去遊技者テーブルの内容を示す図である。
【図８】本発明に係る遊技者数テーブルの内容を示す図である。
【図９】本発明に係る会員情報テーブルの内容を示す図である。
【図１０】本発明に係る遊技履歴テーブルの内容を示す図である。
【図１１】本発明に係るカメラ管理テーブルの内容を示す図である。
【図１２】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図１３】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図１４】本発明の第１実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示す第３のフローチャートである。
【図１５】本発明の第１実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図１６】本発明の第１実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図１７】本発明の第１実施形態に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１８】本発明に係る情報受信処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図１９】本発明に係るタッチパネルの表示例を示す図である。
【図２０】本発明の第２実施形態に係る入口カメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図２１】本発明の第２実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第１のフローチャートである。
【図２２】本発明の第２実施形態に係る場内カメラ処理の制御の手順を示す第２のフローチャートである。
【図２３】本発明の第２実施形態に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図２４】本発明の変形例に係るカウンタカメラ処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下においては、遊技場が、入店を許可する第１年齢として１８歳を定めている（即ち１８歳未満は入店不可，１８歳以上は入店可）と共に、景品交換する品目中の煙草や酒等の特定景品との交換を許可する第２年齢として２０歳を定めている（即ち２０歳未満は入店不可，２０歳以上は入店可）遊技場である例について説明するが、該遊技場は、入店を許可する第１年齢として１２歳を定めていると共に、煙草や酒等の特定商品の販売を許可する第２年齢として２０歳を定めているゲームセンター等であってもよい。即ち本発明が適用される遊技場は、入店を許可する第１年齢と、該第１年齢よりも高く設定され特定商品の提供を許可する第２年齢とを定めている遊技場であればよい。また、以下においては、遊技機が、封入循環式パチンコ遊技機（完全カード式パチンコ遊技機）である例について説明するが、該遊技機は、他の形式のパチンコ遊技機であってもよく、また他の種類の遊技機（例えばスロットマシン等）であってもよい。なお図中においては、「遊技場」を「店舗」，「遊技者」を「来店者」と表記している場合がある。
【００１２】
［１．第１実施形態］
以下、本発明の第１実施形態に係る遊技用システムについて説明する。
【００１３】
図１は、第１実施形態に係る遊技用システムの全体構成を示すブロック図であり、第１実施形態に係る遊技用システムでは、遊技場内に設置された顧客管理サーバ２０と、遊技場内に設置された複数の遊技機３０と、遊技機３０それぞれに隣接して設置された複数のカード処理装置４０と、未成年であると推定された遊技者の位置その他の情報を報知するための、遊技機３０それぞれに付属して設置された複数の呼出ランプ５０と、ＣＣＤ（電荷結合デバイスの略）カメラである入口カメラ６０ａと、ＣＣＤカメラである場内カメラ６０ｂと、ＣＣＤカメラであるカウンタカメラ６０ｃと、遊技場の店員が所持するインカム７０と、景品交換カウンタに設置されたＰＯＳ端末８０とが設けられる。入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃは、来店する遊技者により目視により容易に認識されないような態様で（位置に）設けられる。
【００１４】
顧客管理サーバ２０は、処理装置の一例であって、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）２１と、メモリ２３と、外部から情報を入力するためのキーボードやマウス等の入力部２４と、画像，音声，あるいは印字等により外部に情報を出力するための出力部２５と、景品交換カウンタに設置され情報を入力及び出力するためのタッチパネルであるカウンタパネル２５ａと、入力部２４，出力部２５，及びカウンタパネル２５ａとＣＰＵ２１との間で情報を入出力するための入出力Ｉ／Ｆ２２と、通信Ｉ／Ｆ２６と、画像信号処理部２７と、時刻を特定する計時部２８とを含む。
【００１５】
メモリ２３には、後述する当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４等の種々のテーブルが設けられる。通信Ｉ／Ｆ２６は、複数台の遊技機３０，複数のカード処理装置４０，複数の呼出ランプ５０，複数の入口カメラ６０ａ，複数の場内カメラ６０ｂ，複数のインカム７０，及びＰＯＳ端末８０を通信接続する。画像信号処理部２７は、通信Ｉ／Ｆ２６を介し入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃから与えられる画像信号ＩＭＳ（画像信号ＩＭＳは、遊技者の被写体像を撮像して得られる。）が入力されると、該画像信号ＩＭＳから遊技者の顔データＦＤを得て、ＣＰＵ２１に出力する。
【００１６】
なお、画像信号処理部２７については図３において後述する。当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４の記憶内容については図６と図７において後述する。
【００１７】
インカム７０は、ＣＰＵ７１と、入出力Ｉ／Ｆ７２と、メモリ７３と、マイク７４と、スピーカ７５と、通信Ｉ／Ｆ７６とを含む。マイク７４は、例えば遊技者が成人であるか否かの確認結果といった、店員による情報の入力を受け付ける。スピーカ７５は、音声を出力する。通信Ｉ／Ｆ７６は、顧客管理サーバ２０との間で情報の通信を行う。
【００１８】
ＰＯＳ端末８０は、各景品に付されているバーコードが内在するＪＡＮコードに対応付けて、当該景品が前記特定景品（煙草や酒等）であるか否かと、当該景品の交換に必要な交換玉数とを、少なくとも記憶している。そしてＰＯＳ端末８０は、景品交換処理として、景品希望者が所有する玉数（計数機により計数された計数玉数，及び／又は，会員登録した当該景品希望者の会員ＩＤに対応付けられている貯玉数）から、当該景品希望者が交換を希望する景品の交換玉数を減算する処理を行う。
【００１９】
図２は、第１実施形態における入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃの配置を示す図である。本実施形態における遊技場である遊技場には、１箇所に景品交換カウンタが設けられ、３箇所に入口が設けられると共に、遊技場内には遊技機の一例であるパチンコ機３０が２列に５台ずつ併設されると共に各遊技機３０の間にカード処理装置４０が設けられた遊技機設置島が複数設置されている。
【００２０】
入口カメラ６０ａは、各入口に対応させて、各入口周辺を撮像するように設置されている。この入口カメラ６０ａは、第１撮像装置の一例であって、各入口から遊技場に入場する遊技者（の顔）を撮像可能に設置されている。
【００２１】
場内カメラ６０ｂは、各遊技機設置島の間の通路の両端部に向かい合うように、又は一端部のみに設置され、通路及び通路を挟んで向かい合うすべての遊技機３０及びカード処理装置４０周辺を撮像するように設置されている。この場内カメラ６０ｂは、第１撮像装置の一例であって、遊技機３０にて遊技を行っている遊技者（の顔）を撮像可能とされている。なお場内カメラ６０ｂの設置態様は、これに限定されるものではなく、例えば遊技機設置島の端部に設けられ、遊技者が獲得した玉を計数する計数機周辺を撮像可能としたり、遊技者が獲得玉数を景品に交換する景品交換カウンタの周辺を撮像可能として、当該場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて、計数機周辺や景品交換カウンタ周辺を遊技者位置として特定するようにしてもよい。
【００２２】
カウンタカメラ６０ｃは、景品交換カウンタの背後に設置されている。このカウンタカメラ６０ｃは、第１撮像装置の一例であって、景品交換カウンタ周辺を往来する遊技者（の顔）を撮像可能に設置されている。またカウンタカメラ６０ｃは、第２撮像装置の一例であって、景品交換を希望する景品希望者（の顔）を撮像可能に設置されている。このカウンタカメラ６０ｃは、ＰＯＳ端末８０で景品交換処理が開始されるまでは、第１撮像装置として機能し、該景品交換処理が開始されてから終了するまでは、第２撮像装置として機能する。
【００２３】
本例では、カメラＩＤがそれぞれＡ，Ｂ，Ｃである３台の入口カメラ６０ａが設置されており、またカメラＩＤがそれぞれＤ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ，Ｉ，Ｊである７台の場内カメラ６０ｂが設置されており、さらにカメラＩＤがＫである１台のカウンタカメラ６０ｃが設置されている。ここでＤとＥの場内カメラ６０ｂ，ＦとＧの場内カメラ６０ｂ，及びＨとＩの場内カメラ６０ｂは、通路の両端部に向かい合うように設置され、同一箇所を別角度から撮像する複数の第１撮像装置として同一グループに属する。なおＪの場内カメラ６０ｂは、通路の一端部のみに設置され、グループには属さない。
【００２４】
図３は、画像信号処理部２７のブロック構成図である。図３による顔データ抽出のための画像処理は、例えば、特開平７−６５１４９号公報に詳述されるので、ここでは簡単に説明する。なお、被写体像を撮像して得られた画像信号から顔データを得るための方法は、図３に示されるものに限定されず、他の方法であってもよい。
【００２５】
図３を参照して、画像信号処理部２７は、遊技者の被写体像を撮像して得られた画像信号ＩＭＳを入力して処理し、被写体像の顔データを出力するために、画像メモリ１００と、２値化処理部１０１と、顔領域決定部１０２と、顔データ抽出部１０３を含む。画像信号処理部２７に入力される画像信号ＩＭＳは、入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，又はカウンタカメラ６０ｃにより撮像して出力されたものである。
【００２６】
画像メモリ１００においては、画像信号ＩＭＳが逐次書込まれて記憶されると共に、画像データＩＭＤとして読出されて、読出された画像データＩＭＤは２値化処理部１０１に与えられる。
【００２７】
２値化処理部１０１は、画像信号ＩＭＳを入力して、画像データＩＭＤを２値化処理するための所定しきい値を画像信号ＩＭＳのレベルに応じて検出して、検出された所定しきい値を用いて画像データＩＭＤを２値化処理して、２値化データとして出力する。
【００２８】
顔領域決定部１０２は、２値化処理部１０１から出力された２値化データをＸ軸方向に濃度投影（同じＸ座標の値を累積計算する）して、その結果による被写体像の水平位置を検出する。次に、求められた水平位置の区間内で同様にして２値化データをＹ軸方向に濃度投影（同じＹ座標の値を累積計算する）して、Ｙ座標の最上部を求める。これが、被写体像の頭頂座標となり、頭頂位置が検出される。
【００２９】
次に、頭頂位置をサーチ開始点として２値化された画像の領域を下方向にサーチすることで、被写体の頭幅のＸ座標が求まり、これにより顔候補位置が検出されて顔データ抽出部１０３に出力される。
【００３０】
最後に、顔データ抽出部１０３は、顔候補位置のデータについて画像信号ＩＭＳから検出したエッジ情報を調べる。具体的には、人体の顔特徴情報である頬の縦線及び眉毛や目等の横線に相当する情報が、顔候補位置のデータに含まれているか分析して、含まれていれば、顔候補位置のデータを顔データＦＤとして出力する。本実施の形態の場合、顔データＦＤ（顔画像データ）は、顔の画像を示すデータであるが、そうではなく、目の間の距離その他の顔の特徴を示すデータであってもよい。
【００３１】
次に、カード処理装置４０における主要な制御回路の構成について説明する。図４は、カード処理装置４０の制御回路を示すブロック図である。
【００３２】
カード処理装置４０には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ４１が設けられている。カードユニット制御用マイクロコンピュータ４１は、ＣＰＵ４２と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）４３と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）４４と、ＶＤＰ４５と、ＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）４６と、キャラクタＲＯＭ４７を含む制御回路である。カード処理装置４０は、貨幣を受け付けて識別する貨幣識別機２０１と、第１年齢（本例では１８歳）に達しており会員登録を行った者（会員）に対して発行される会員カードを受け付けて記録情報の読み出し及び書き込みを行うカードリーダライタ２００と、遊技機３０，玉貸ボタン１１１，及び打込玉検出スイッチ１１８からの信号が入力されると共に、顧客管理サーバ２０との通信を行う入出力インターフェイス２０２をさらに含む。
【００３３】
会員カードには、各会員を個々に識別するための識別情報としての会員ＩＤと、遊技機３０での遊技に使用される玉（遊技媒体）の貸し出しに使用されるカード残額が記録されている。
【００３４】
また、遊技機３０からは、大当りの発生期間中に継続して出力される大当り信号と、遊技機３０が入賞に応じて賞球を１０個払い出す毎に１パルス出力される賞球信号とが出力され、玉貸ボタン１１１からは、玉貸ボタン１１１が操作されたことに基づいて玉貸操作信号が出力され、打込玉検出スイッチからは、遊技機に打ち込まれた玉が１０個検出される毎に１パルス出力される打込玉検出信号が出力される。
【００３５】
ＣＰＵ４２は、ＲＯＭ４３に記憶された制御用のプログラムを読み出すと共に、ＲＡＭ４４を作業領域として用いて制御用のプログラムを実行することにより、カード処理装置４０を動作させる各種制御を実行する。具体的には、受け付けた会員カードに記録されたカード残額、又は貨幣識別機２０１により識別された貨幣金額を使用して、玉貸操作信号の入力に応じて、遊技機３０に対して玉の貸し出し（払い出し）を指令する玉貸処理を行う。また、カードリーダライタ２００に会員カードを受け付けたときに、該会員カードから読み出した会員ＩＤを当該カード処理装置４０を識別するためのカード処理装置識別情報（ユニットＩＤ）と共に顧客管理サーバ２０に対して送信する処理を行う。さらに、大当り信号の入力に基づいて大当り回数を集計し、賞球信号の入力に基づいて賞球数を集計し、打込玉検出信号の入力に基づいて打込玉数を集計し、玉貸処理を行う毎に玉貸に使用された玉貸金額を集計する集計処理を行う。さらにまた、該集計処理により集計した大当り回数，賞球数，打込玉数，及び玉貸金額を、遊技機３０における遊技に関連して発生する遊技情報としてユニットＩＤと共に顧客管理サーバ２０に対して送信する遊技情報送信処理を行う。この遊技情報の送信は、定期的に行ってもよいし、顧客管理サーバ２０からの要求に応じて行われてもよい。
【００３６】
ＶＤＰ４５は、画像表示用のＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ，集積回路）である。ＶＤＰ４５には、画像表示をするための指令データとしての表示制御データがＣＰＵ４２から送信される。ＶＤＰ４５は、受信した表示制御データに従った画像表示をするために、画像データが記憶されたキャラクタＲＯＭ４７から必要なデータを読み出す。そして、ＶＤＰ４５は、読み出したデータに従ってＬＣＤ４８に表示するための画像データを生成し、その画像データをＶＲＡＭ４６に格納する。そして、ＶＲＡＭ４６内の画像データは、Ｒ（Ｒｅｄ，赤），Ｇ（Ｇｒｅｅｎ，緑），Ｂ（Ｂｌｕｅ，青）信号（ＲＧＢ信号）に変換されて、ＬＣＤ４８へ与えられる。これにより、前記集計処理により集計した各種遊技情報等の各種画像が表示される。また、タッチパネル４９の操作に応じた操作信号がＶＤＰ４５を介してＣＰＵ４２へ与えられる。ＣＰＵ４２では、タッチパネル４９から与えられた操作信号に応じて、遊技者の操作に応じた遊技情報等の画像を表示するための制御を行う。
【００３７】
これにより、顧客管理サーバ２０では、遊技場内のすべての遊技機３０を対象として遊技情報等の各種情報を管理する。例えば、顧客管理サーバ２０では、各遊技機３０の遊技情報等を遊技機３０別に所定期間にわたり記憶し、各種情報についての管理を行う。
【００３８】
また、顧客管理サーバ２０において管理されている各種遊技情報は、カード処理装置４０からの要求に応じて、ハブ１３０を介してカード処理装置４０に与えられる。
【００３９】
図５は、顧客管理サーバ２０のメモリ２３における記憶内容を示す図である。図６〜図１１のそれぞれは、図５における当日遊技者テーブルＭ２，過去遊技者テーブルＭ４，遊技者数テーブルＴＢ１，会員情報テーブルＴＢ３，遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ，及びカメラ管理テーブルＴＢ４のそれぞれの内容を示す図である。
【００４０】
図５において、顧客管理サーバ２０のメモリ２３には、前述した当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に追加して、遊技者数テーブルＴＢ１，会員情報テーブルＴＢ３，遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ），及びカメラ管理テーブルＴＢ４が記憶される。
【００４１】
当日遊技者テーブルＭ２は、図６に示されるように、遊技者数の集計を行う遊技者数集計期間である営業当日に該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、データ番号Ｄｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、遊技者の正面の顔データＦＤである正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、遊技者の横顔の顔データＦＤである横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が遊技をしている遊技機３０に対応付けられたカード処理装置４０の識別番号を示すカードユニット識別情報ＭＩＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が当該遊技場で遊技していた期間を示す遊技期間ＴＭｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が童顔であるか否かを示す童顔フラグＣＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が成人であるか否かを示す成人フラグＡＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）とを対応付けて含む。
【００４２】
なお、本実施の形態において、「童顔」とは、顧客管理サーバ２０によって第１年齢（本例では１８歳）未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により第１年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。童顔フラグＣＤｉの値は、顧客が童顔である場合に「１」となる。また、本実施の形態において、「成人」とは、顧客管理サーバ２０によって第２年齢（本例では２０歳）未満の年齢であると推定され、遊技場の店員により第２年齢以上の年齢であることが確認された顧客であることを示す。成人フラグＡＤｉの値は、顧客が成人である場合に「１」となる。
【００４３】
過去遊技者テーブルＭ４は、図７に示されるように、遊技者数集計期間である営業当日よりも前、つまり昨日以前であって遊技場が定めた過去所定期間（例えば６ケ月や１年，あるいは実施形態のシステム導入後昨日までの期間であってもよい）に当該遊技場に来店した遊技者のそれぞれについて、正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、童顔フラグＣＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、該遊技者が本遊技場にて遊技に関する不正な行為をした者及び他の遊技者に対して迷惑行為を行った者等である要注意者か否かを示す要注意フラグＶＦｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）とを対応付けて含む。要注意フラグＶＦｉの値は、顧客が要注意者である場合に「１」となる。
【００４４】
なお、本実施の形態の場合、過去遊技者テーブルＭ４には、遊技場の営業終了後に、当日遊技者テーブルＭ２に登録された顔データ（正面顔データ及び横顔データ）のうち、過去遊技者テーブルＭ４に登録されていない顔データ及び童顔フラグが新たに登録されると共に、既に過去遊技者テーブルＭ４に顔データが登録されている場合には、当該既に登録されている顔データが当日遊技者テーブルＭ２の顔データにより上書き更新され、過去遊技者テーブルＭ４には常に最新の顔データが登録されるようになっている。
【００４５】
また、本実施の形態の場合、童顔フラグＣＤｉは、後述するように第１年齢を確認するための処理（入口カメラ処理）において自動的に追加される。また、成人フラグＡＤｉも、後述するように第２年齢を確認するための処理（カウンタカメラ処理）において自動的に追加される。一方、要注意フラグＶＦｉは、入力部２４に入力された店員の指示に基づいて追加される。具体的には、店員の操作により当日遊技者テーブルＭ２に記憶された顔データの一覧が出力部２５に表示され、その表示された顔データから店員が要報知遊技者として指定した顔データに対応付けて過去遊技者テーブルＭ４に記憶されている要注意フラグＶＦｉに「１」が登録される。また、これに限らず、図１９に示すように撮像画像が表示されている状態で、撮像画像上において指定された遊技者の顔データに対応する要注意フラグＶＦｉに「１」が登録されてもよい。
【００４６】
遊技者数テーブルＴＢ１は、図８に示されるように、遊技場が定めた時間帯それぞれについて、一見客（過去遊技者テーブルＭ４に正面顔データＦＤＤｉと横顔データＦＤＳｉとが含まれていない遊技者）の数を示す一見客データと、リピータ（過去遊技者テーブルＭ４に正面顔データＦＤＤｉと横顔データＦＤＳｉとが含まれている遊技者）の数を示すリピータデータと、来店した遊技者の合計を示す合計データとを含む。
【００４７】
会員情報テーブルＴＢ３は、図９に示されるように、会員それぞれに対応付けられた、会員に対して発行された会員カードの識別番号である会員ＩＤと、会員の氏名と、会員の住所と、会員の年齢と、その他の図示しない情報（例えば貯玉数等）とを含む。
【００４８】
なお、本実施の形態の場合、会員登録を希望する遊技者は、氏名，住所，年齢等の会員情報を会員登録用紙に記載して遊技場の店員に提示する。店員は、当該遊技者に対して発行する会員カードに記録された会員ＩＤと、会員登録用紙に記載された会員情報とを顧客管理サーバ２０において入力する。これにより、会員情報テーブルＴＢ３に、氏名，住所，年齢等の該会員に関する会員情報が会員ＩＤに対応付けて登録される。また、この会員登録においては、会員登録を希望する遊技者に対して身分証の提示を求める等して年齢確認が実施されることから、会員登録が許可され会員カードを所持する遊技者については、第１年齢に達している旨の確認がとれていることになる。
【００４９】
遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）は、図１０に示されるように、会員のそれぞれについて、正面顔データＦＤＤｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、横顔データＦＤＳｉ（ただしｉ＝１，２，３，…，ｎ）と、会員ＩＤと、会員が遊技を行った年月日と、その日に会員が玉貸に使用した使用金額と、その日に会員が獲得した獲得玉数と、その日の会員の大当り回数と、その会員の通算の来店回数とを含む。ここで、使用金額及び大当り回数は、それぞれカード処理装置４０から送信されてくる玉貸金額及び大当り回数に基づいて集計され、獲得玉数は、カード処理装置４０から送信されてくる賞球数から打込玉数を減算することにより算出される。
【００５０】
カメラ管理テーブルＴＢ４は、図１１に示されるように、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂのそれぞれについて（即ち各カメラＩＤ毎に）、カメラ種別（入口又は場内）と、当該第１撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する非認識者報知処理が行われた報知回数と、当該第１撮像装置の撮像した画像に基づいて後述する不適正年齢遊技者報知処理が行われた報知回数とを含むと共に、前記同一グループに属する場内カメラ６０ｂについて、各グループを識別可能なグループＩＤを含む。またカウンタカメラ６０ｃについて、カメラ種別（カウンタ）を含む。
【００５１】
図１２〜図１４を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、３台の入口カメラ６０ａのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。
【００５２】
ステップＳ３００ａにて、ＣＰＵ２１は、遊技者判定手段として機能し、入口カメラ６０ａにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。具体的には、通信インターフェイス２６は、入口カメラ６０ａから画像信号ＩＭＳとその入口カメラ６０ａのカメラＩＤとを受信して、その画像信号ＩＭＳを画像信号処理部２７に出力し、ＣＰＵ２１は、該画像信号処理部２７に入力された画像信号ＩＭＳに基づいて、入口カメラ６０ａにより動くものが撮像された場合や人型のものが撮像された場合に、遊技者の画像が撮像されたと判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ３００ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３００ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３００ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３００ａへと戻される。
【００５３】
ステップＳ３００ｂにて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３００ｃにて、ＣＰＵ２１は、顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。具体的には、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに含まれている顔を示す情報（例えば目鼻の位置等の器官位置情報）が規定量以上である場合に、顔が認識できると判定する。従って、手，帽子，サングラス，マフラー等により顔を必要以上に隠している場合や、顔の撮像角度が悪い場合（例えばうつむいている場合等）には、顔が認識できないと判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３００ｃにてＮＯ）、処理はステップＳ３００ｄへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３００ｃにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０２へと移される。
【００５４】
ステップＳ３００ｄにて、ＣＰＵ２１は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤと共に、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに表示し、かつインカム７０に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップＳ３００ｅにて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００５５】
ステップＳ３０２にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者の年齢を推定する。ここで、顔データＦＤに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開２００５−１４８８８０号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【００５６】
ステップＳ３０４にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、ステップＳ３０２にて推定された遊技者の年齢が第１年齢（本例では１８歳）未満か否かを判定する。遊技者の年齢が第１年齢未満と判定した場合には（ステップＳ３０４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０６へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０４にてＮＯ）、処理はステップＳ３０８へと移される。
【００５７】
ステップＳ３０６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが当日遊技者テーブルＭ２又は過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致するか否かを判定する。具体的には、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４の童顔フラグに「１」が登録されている正面顔データＦＤＤｉに一致するか否かを判定する。ここで、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に顔データが登録されているということは、当該遊技者は当日又は過去に既に来店し、その際に年齢確認が行われ、第１年齢に達しているとの確認がとれていることになる。また、ステップＳ３０６においては、童顔フラグに「１」が登録されている正面顔データＦＤＤｉについてのみ一致するか否かを判定しており、これにより判定処理に要する時間を短縮できるが、これに限定されず、当日遊技者テーブルＭ２及び過去遊技者テーブルＭ４に登録されている全ての顔データについて一致するか否かを確認してもよい。
【００５８】
過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかにその顔データＦＤが一致すると判定した場合には（ステップＳ３０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３０８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０６にてＮＯ）、処理はステップＳ３５４へと移される。
【００５９】
ステップＳ３０８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに一致する正面顔データＦＤＤｉに対応付けられた要注意フラグＶＦｉの値が「１」か否かを判定する。要注意フラグＶＦｉの値が「１」と判定した場合には（ステップＳ３０８にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３１０へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３０８にてＮＯ）、処理はステップＳ３１２へと移される。
【００６０】
ステップＳ３１０にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに制御信号を出力することにより、要注意客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。
【００６１】
図１９は、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルの表示例を示す図である。この図１９に示す例においては、「入口カメラ３」の撮像画像表示部において、要注意遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、要注意の文字が併せて表示されることにより、要注意客が来店したことが報知される。
【００６２】
ステップＳ３１２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す来店客が来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たしたか否かを判定する。来店条件とは、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の来店回数に関する条件であり、例えば来店回数が５０回以上であることが条件として設定される。遊技履歴条件は、遊技履歴テーブルに登録される各遊技者の遊技履歴に関する条件であり、例えば使用金額の合計が１０万円以上や、大当り回数の合計が１００回以上等が条件として設定される。来店条件及び遊技履歴条件の具体的な内容は特に限定されるものではなく、遊技場にとって優良な顧客を判別するために、遊技場が適宜な条件を設定すればよい。来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方が満たされたと判定した場合には（ステップＳ３１２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３１４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３１２にてＮＯ）、処理はステップＳ３２６へと移される。
【００６３】
ステップＳ３１４にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、来店条件と遊技履歴条件とのうち少なくとも一方を満たす客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。例えば、図１９に示す例においては、「入口カメラ２」の撮像画像表示部において、常連者の顔の部分に囲みを付すと共に、常連客の文字が併せて表示されることにより、優良顧客が来店したことが報知される。
【００６４】
ステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域を参照することにより、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤと同一の人物を示すか否か（即ち要確認顔データとして登録されているか否か）を判定する。このステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップＳ３５４の判定は、第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段（当日遊技者テーブルＭ２）に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、後述するように、図１３のステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＮＯと判定されると、ステップＳ３２４に進まず（即ち要確認顔データとしての登録が削除されず）、かつ図１４のステップＳ３２８に進まない（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されない）ため、要確認顔データとして登録されている（ＹＥＳ）からであり、逆にステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＹＥＳと判定されると、ステップＳ３２４に進み（即ち要確認顔データとしての登録が削除され）、かつ図１４のステップＳ３２８に進む（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録される）ため、要確認顔データとして登録されていない（ＮＯ）からである。同一の人物を示す（即ち要確認顔データとして登録されている＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されていない）と判定した場合には（ステップＳ３５４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５８へと移される。もしそうでない（即ち要確認顔データとして登録されていない＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されている）と（ステップＳ３５４にてＮＯ）、処理はステップＳ３１６へと移される。
【００６５】
ステップＳ３１６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報をメモリ２３に記憶させる。
【００６６】
ステップＳ３１８にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。例えば、図１９に示す例においては、「入口カメラ１」の撮像画像表示部において、要確認遊技者の顔の部分に囲みを付すと共に、未成年の文字が併せて表示されることにより、年齢確認の必要な要確認客が来店したことが報知される。
【００６７】
ステップＳ３２０にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム７０から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス２６を介して受信するか、あるいは図１９に示す表示画面上において、年齢ＯＫボタン１１０あるいは年齢ＮＧボタン１１２が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部２４が受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。ここでの入力部２４は、適正年齢遊技者受付手段として機能するものである。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ３２０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３２２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３２０にてＮＯ）、処理はステップＳ３２０へと戻される。
【００６８】
ステップＳ３２２にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３２０で受け付けた確認結果を示す情報が、第１年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、第１年齢を満たしていたか否かを判定する。第１年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ３２２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３２４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３２２にてＮＯ）、ＣＰＵ２１がメモリ２３の一時記憶領域から顔データＦＤを削除した上で、処理は終了する。つまり、年齢確認の結果、第１年齢を満たしていなかった遊技者の顔データは、当日遊技者テーブルＭ２にも過去遊技者テーブルＭ４にも登録されることなく削除されるため、当該遊技者が再度来店した場合には、ステップＳ３０６にてＮＯと判定され、ステップＳ３１８で再度報知が行われることになる。
【００６９】
ステップＳ３２４にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報をメモリ２３の一時記憶領域から削除して、処理はステップＳ３２６へと移される。
【００７０】
ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段として機能し、店員が所持するインカム７０に対して、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置（入口カメラ６０ａのカメラＩＤ）を出力部２５に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した入口カメラ６０ａのカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。つまり顔データに基づいて推定された年齢が第１年齢未満の遊技者（即ち不適正年齢遊技者及び童顔の遊技者）については、初回の来店時と、２回目以降の来店時において童顔の遊技者として登録されていない（即ち要確認顔データとして登録されている）ときに、不適正年齢遊技者報知処理が行われるが、初回の来店時に童顔の遊技者として登録されれば（即ち要確認顔データとして登録が削除されていれば）、不適正年齢遊技者報知処理は行われない。
【００７１】
図１４に進み、ステップＳ３２６にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤと当日遊技者テーブルＭ２に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかとが一致するか否かを判定する。これにより、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤがこの日来店済みの客の顔を示すか否かをＣＰＵ２１が判定することとなる。メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤと当日遊技者テーブルＭ２に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかとが一致すると判定した場合には（ステップＳ３２６にてＹＥＳ）、処理は終了する。もしそうでないと（ステップＳ３２６にてＮＯ）、処理はステップＳ３２８へと移される。
【００７２】
ステップＳ３２８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤを当日遊技者テーブルＭ２に含まれる正面顔データＦＤＤｉに追加する。つまり、本実施形態においては、当該顔データの遊技者が当日において来店した旨を特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔データ自体を当日遊技者テーブルに登録する。また、この当日遊技者テーブルへの顔データの登録は、ステップＳ３１６にて要確認報知の対象となった遊技者のうち、Ｓ３２０及びＳ３２２において、第１年齢に達している旨の確認結果を受け付けた（つまりは、当該顔データについて、第１年齢に達している適性年齢遊技者である旨の入力を受け付けた）遊技者の顔画像のみを対象とする。当日遊技者テーブルＭ２に基づいて更新される過去遊技者テーブルＭ４についても、適正年齢遊技者の顔データのみが登録されることとなる。また、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された年齢確認の結果を示す情報に基づいて、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉ（即ち、ステップＳ３００にてメモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤ）に対応付けて、童顔フラグＣＤｉを当日遊技者テーブルＭ２に追加する。ここでの当日遊技者テーブルＭ２は、適正年齢遊技者登録手段として機能するものである。
【００７３】
ステップＳ３３０にて、ＣＰＵ２１は、既来店判定手段として機能し、当日遊技者テーブルＭ２にステップＳ３２８にて追加された正面顔データＦＤＤｉが過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致するか否かを判定する。これにより、当日遊技者テーブルＭ２にステップＳ３２８にて追加された正面顔データＦＤＤｉがリピータ（過去に遊技場に来店したことがある客）の顔を示すか否かが判定される。ここでの過去遊技者テーブルＭ４は、既遊技者登録手段として機能するものである。当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉが過去遊技者テーブルＭ４に含まれた正面顔データＦＤＤｉのいずれかに一致すると判定した場合には（ステップＳ３３０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３３２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３３０にてＮＯ）、処理はステップＳ３３６へと移される。
【００７４】
ステップＳ３３２にて、ＣＰＵ２１は、実遊技者集計手段として機能し、遊技者数テーブルＴＢ１が含むリピータの数と合計とを「１」増加させることにより、営業当日における既遊技者の実遊技者数と全体の実遊技者数とを集計する。
【００７５】
ステップＳ３３４にて、ＣＰＵ２１は、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉのうち当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉを含むものにおける、来店回数の値を「１」増加させる。併せて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉを含む遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）を追加する。
【００７６】
ステップＳ３３６にて、ＣＰＵ２１は、実遊技者集計手段として機能し、遊技者数テーブルＴＢ１が含む一見客の数と合計とを「１」増加させることにより、営業当日における新規遊技者の実遊技者数と全体の実遊技者数とを集計する。
【００７７】
ステップＳ３３８にて、ＣＰＵ２１は、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを追加する。追加される遊技履歴テーブルＴＢ２ｉには、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）が含まれる。
【００７８】
ステップＳ３４０にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３３８にて作成された遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに、当日遊技者テーブルＭ２に追加された正面顔データＦＤＤｉと来店回数が１回であることを示す情報とを追加する。それらの情報が追加されると、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域から顔データＦＤを削除する。
【００７９】
図１５〜図１６を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、７台の場内カメラ６０ｂのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
【００８０】
ステップＳ３５０ａにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ａと同様に遊技者判定手段として機能し、場内カメラ６０ｂにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ３５０ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ａへと戻される。
【００８１】
ステップＳ３５０ｂにて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３５０ｃにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ｃと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３５０ｃにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｄへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｃにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５２へと移される。
【００８２】
ステップＳ３５０ｄにて、ＣＰＵ２１は、カメラ管理テーブルＴＢ４の記憶内容に基づいて、当該場内カメラ６０ｂと同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有るか否かを判定する。他の場内カメラ６０ｂが有ると判定した場合には（ステップＳ３５０ｄでＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｅへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｄでＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｇへと移される。
【００８３】
ステップＳ３５０ｅにて、ＣＰＵ２１は、当該他の場内カメラ６０ｂにより撮像された遊技者の画像から抽出した顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。ステップＳ３５０ｆにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ｃと同様に顔判定手段として機能し、遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する。顔が認識できないと判定した場合には（ステップＳ３５０ｆにてＮＯ）、処理はステップＳ３５０ｇへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５０ｆにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５２へと移される。
【００８４】
ステップＳ３５０ｇにて、ＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６がステップＳ３５０ａにて受信した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤと該場内カメラ６０ｂの撮像画像における顔データＦＤが示す顔の位置とに基づいて、遊技者が操作する遊技機３０、具体的には当該遊技機３０の台番号を特定する。また、顧客管理サーバ２０は、各遊技機３０の台番号に対応付けて当該遊技機３０に併設されるカード処理装置４０のカード処理装置識別情報（ユニットＩＤ）を記憶しており、ＣＰＵ２１は、その記憶に基づいて、前記特定した台番号に対応するユニットＩＤを特定する。カード処理装置４０のユニットＩＤが特定されると、ＣＰＵ２１は、顔データＦＤとカード処理装置４０のユニットＩＤとを、メモリ２３の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
【００８５】
ステップＳ３５０ｈにて、ＣＰＵ２１は、非認識者報知処理手段として機能し、遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う。具体的には、遊技者の顔が認識できなかった旨を、メモリ２３の一時記憶領域に記憶したユニットＩＤと共に、入力部２４兼出力部２５であるタッチパネルに表示し、かつインカム７０に送信する処理を、非認識者報知処理として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、顔が認識できなかった遊技者の位置を容易に知ることができる。そしてステップＳ３５０ｉにて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００８６】
ステップＳ３５２にて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３５０ｇと同様にして、顔データＦＤとカード処理装置４０のユニットＩＤとを、メモリ２３の図示しない一時記憶領域に互いに対応付けて記憶させる。
【００８７】
ステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域を参照することにより、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤと同一の人物を示すか否か（即ち要確認顔データとして登録されているか否か）を判定する。このステップＳ３５４にて、ＣＰＵ２１は、適正年齢登録判定手段として機能するものであり、該ステップＳ３５４の判定は、第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された遊技者の顔画像データが適正年齢遊技者登録手段（当日遊技者テーブルＭ２）に登録されているか否かを判定するのに等しい。なぜならば、前述の如く、図１３のステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＮＯと判定されると、ステップＳ３２４に進まず（即ち要確認顔データとしての登録が削除されず）、かつ図１４のステップＳ３２８に進まない（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されない）ため、要確認顔データとして登録されている（ＹＥＳ）からであり、逆にステップＳ３１６で要確認顔データとして登録され、ステップＳ３２２でＹＥＳと判定されると、ステップＳ３２４に進み（即ち要確認顔データとしての登録が削除され）、かつ図１４のステップＳ３２８に進む（即ち適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録される）ため、要確認顔データとして登録されていない（ＮＯ）からである。同一の人物を示す（即ち要確認顔データとして登録されている＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されていない）と判定した場合には（ステップＳ３５４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５６へと移される。もしそうでない（即ち要確認顔データとして登録されていない＝適正年齢遊技者の顔画像データが当日遊技者テーブルＭ２に登録されている）と（ステップＳ３５４にてＮＯ）、処理はステップＳ３６０へと移される。
【００８８】
ステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、通信インターフェイス２６に、ステップＳ３５２にて特定されたカード処理装置４０に隣接して設けられた呼出ランプ５０へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、その呼出ランプ５０が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
【００８９】
ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、店員が所持するインカム７０に対してステップＳ３５２にて特定された台番号又はユニットＩＤを示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に知ることができる。またこれに併せて、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な遊技者の位置（台番号又はユニットＩＤ）を出力部２５に表示させる処理を不適正年齢遊技者報知処理として行ってもよい。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【００９０】
ステップＳ３６０にて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２にカード処理装置４０の識別情報を追加して、処理を終了する。そのカード処理装置４０の識別情報は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された際に対応付けられた顔データＦＤと同一の遊技者の正面顔データＦＤＤｉに対応付けられる。
【００９１】
図１７を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カウンタカメラ６０ｃについて、以下のようなカウンタカメラ処理を実行する。
【００９２】
ステップＳ５００ａにて、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ３００ａと同様に遊技者判定手段として機能し、カウンタカメラ６０ｃにより遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する。遊技者の画像が撮像されたと判定した場合には（ステップＳ５００ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３００ｂへと移される。もしそうでないと（ステップＳ５００ａにてＮＯ）、処理はステップＳ５００ｂへと移される。
【００９３】
ステップＳ５００ｂにて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる交換開始通知の受信が有るか否かを判定する。この交換開始通知は、ＰＯＳ端末８０において、ある景品希望者が交換を希望する景品に付されたバーコードを読み取る前に、交換開始ボタンが操作されることにより、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。この交換開始通知の受信が有ると判定した場合には（ステップＳ５００ｂにてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０１へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５００ｂにてＮＯ）、処理はステップＳ５００ａへと戻される。つまりカウンタカメラ６０ｃは、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信するまでは、入口カメラ６０ａと同様に第１撮像装置として機能し、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信すると、第２撮像装置として機能する。
【００９４】
ステップＳ５０１にて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる第２年齢確認要求の受信が有るか否かを判定する。この第２年齢確認要求は、ＰＯＳ端末８０において、景品のバーコードが読み取られ、該景品のバーコードが内在するＪＡＮコードに対応付けて、当該景品が特定景品（煙草や酒等）である旨が記憶されている場合（即ち特定景品のバーコードの読取＝特定景品を提供するための操作が行われた場合）に、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。この第２年齢確認要求の受信が有ると判定した場合には（ステップＳ５０１にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５０１にてＮＯ）、処理はステップＳ５１４へと移される。つまりカウンタカメラ６０ｃは、特定景品を提供するための操作が行われた場合にのみ、第２撮像装置として機能する。これにより、特定景品を提供するための操作が行われない場合には後述する第２報知処理が行われないので、特定景品以外の景品の提供を希望する景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【００９５】
ＣＰＵ２１は、ステップＳ５０２にて、第２年齢に達している旨を確認済であるか否かを判定する。ここで第２年齢に達している旨を確認済であると判定された場合（ステップＳ５０２でＹＥＳ）、即ち後述するステップＳ５０６にてＮＯと判定されているか、又は後述するステップＳ５１１にてＹＥＳと判定されている場合には、処理はステップＳ５０７へと移される。つまり今回のカウンタカメラ処理において第２年齢確認要求を二度目以降に受信した場合には、既に第２年齢に達している旨を確認済であれば交換ＯＫ通知を再び送信するので、ステップＳ５０３以降の処理が再び行われることが無く、ＣＰＵ２１の処理負担を軽減することができると共に、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。第２年齢に達している旨を確認済でないと判定された場合（ステップＳ５０２でＮＯ）、処理はステップＳ５０３へと移される。
【００９６】
ステップＳ５０３にて、ＣＰＵ２１は、カウンタカメラ６０ｃに対して、景品希望者の撮像を指令し、ステップＳ５０４にて、画像信号処理部２７は、顔データＦＤをＣＰＵ２１に出力し、ＣＰＵ２１は、その顔データＦＤをメモリ２３の図示しない一時記憶領域に記憶させる。
【００９７】
ステップＳ５０５にて、ＣＰＵ２１は、第２年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す景品希望者の年齢を推定する。ここで、顔データＦＤに基づいて年齢を推定する具体的手法については、例えば特開２００５−１４８８８０号公報に記載された方法を適用できるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【００９８】
ステップＳ５０６にて、ＣＰＵ２１は、第２年齢判定手段として機能し、ステップＳ５０５にて推定された景品希望者の年齢が第２年齢（本例では２０歳）未満か否かを判定する。景品希望者の年齢が第２年齢未満と判定した場合には（ステップＳ５０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５０８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５０６にてＮＯ）、処理はステップＳ５０７へと移される。
【００９９】
ステップＳ５０７にて、ＣＰＵ２１は、特定景品の交換を許可する旨を示す交換ＯＫ通知をＰＯＳ端末８０に対して送信する処理を行って、処理をステップＳ５１４に移す。ＰＯＳ端末８０は、交換ＯＫ通知を受信すると、前記景品希望者が所有する玉数から、前記バーコードの読取を行った特定景品の交換玉数を減算することにより、該特定景品の交換処理を実行する。
【０１００】
ステップＳ５０８にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人フラグに「１」が登録されているか否かを判定する。ここで当日の最初の判定では、成人フラグ１が登録されていない（ステップＳ５０８にてＮＯ）と判定されるので、処理はステップＳ５０９へと移され、後述するステップＳ５１３で成人フラグ１が登録された後の判定では、成人フラグ１が登録されている（ステップＳ５０８にてＹＥＳ）と判定されるので、処理は前記ステップＳ５０７へと移される。
【０１０１】
ステップＳ５０９にて、ＣＰＵ２１は、第２報知処理手段として機能し、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な景品希望者であることを示す情報をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行う。これにより、店員は、当該景品希望者に対して年齢確認を行うことができる。
【０１０２】
ステップＳ５１０にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、カウンタパネル２５ａの表示画面上において、図１９と略同様に、年齢ＯＫボタンあるいは年齢ＮＧボタンが操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報をカウンタパネル２５ａが受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。ここでのカウンタパネル２５ａは、適正年齢商品希望者受付手段として機能するものである。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ５１０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１１へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５１０にてＮＯ）、処理はステップＳ５１０へと戻される。
【０１０３】
ステップＳ５１１にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ５１０で受け付けた確認結果を示す情報が、第２年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認景品希望者に対して店員が年齢確認をした結果、第２年齢を満たしていたか否かを判定する。第２年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ５１１にてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ５１１にてＮＯ）、処理はステップＳ５１３へと移される。
【０１０４】
ステップＳ５１２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人フラグに「１」を登録して、処理を前記ステップＳ５０７に移す。これにより、当日の以後のステップＳ５０８の判定では、成人フラグ１が登録されている（ＹＥＳ）と判定されるので、ステップＳ５０９の第２報知処理が行われることがない。従って、第２年齢に達していないと推定される景品希望者であっても、適正年齢景品希望者として顔画像データが登録されていれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１０５】
ステップＳ５１３にて、ＣＰＵ２１は、特定景品の交換を許可しない旨を示す交換ＮＧ通知をＰＯＳ端末８０に対して送信する処理を行って、処理をステップＳ５１４に移す。ＰＯＳ端末８０は、交換ＮＧ通知を受信すると、前記バーコードの読取を行った特定景品の交換処理を実行しない。これにより、第１年齢以上第２年齢未満の遊技者について、不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）は行われないが第２報知処理は行われることにより、当該遊技者は入店はできるが特定景品の交換をすることはできないので、当該遊技者にも適正に対応できる。
【０１０６】
ステップＳ５１４にて、ＣＰＵ２１は、ＰＯＳ端末８０から送信されてくる交換終了通知の受信が有るか否かを判定する。この交換終了通知は、ＰＯＳ端末８０において、ある景品希望者が所有する玉数（計数機により計数された計数玉数，及び／又は，会員登録した当該商品希望者の会員ＩＤに対応付けられている貯玉数）から、当該景品希望者が交換を希望する全ての景品（特定景品及び／又はその他の景品）の交換玉数を減算する処理が行われて、景品交換処理が終了した後に、交換終了ボタンが操作されることにより、ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して送信される。ここで交換終了通知の受信が有ると（ステップＳ５１４にてＹＥＳ）、処理を終了する。もしそうでないと（ステップＳ５１４でＮＯ）、処理はステップＳ５０１に戻される。
【０１０７】
図１８を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カード処理装置４０からの情報の受信及び登録に関し、以下のような制御を実行する。
【０１０８】
ステップＳ３７０にて、ＣＰＵ２１は、カード処理装置４０のいずれかから遊技者の会員ＩＤ（会員登録手続を行った者に対して遊技場が発行する会員カードの識別番号）とカード処理装置４０自身の識別情報（ユニットＩＤ）とを通信インターフェイス２６が受信したか否かを判定する。それらを受信したと判定した場合には（ステップＳ３７０にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７０にてＮＯ）、処理はステップＳ３７６へと移される。
【０１０９】
ステップＳ３７２にて、ＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６がステップＳ３７０にて受信した会員ＩＤが、メモリ２３に記憶された遊技履歴テーブルＴＢ２ｉのいずれかに含まれているか否かを判定する。会員ＩＤが含まれていると判定した場合には（ステップＳ３７２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７０へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７２にてＮＯ）、処理はステップＳ３７４へと移される。
【０１１０】
ステップＳ３７４にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３７０にて受信したユニットＩＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２に登録されている顔データと、受信した会員ＩＤとを対応付けて、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに登録して、処理を終了する。具体的には、当該顔データが遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに既に登録されていれば、その既に登録されている顔データに対応付けて会員ＩＤを登録する。一方、当該顔データが遊技履歴テーブルＴＢ２ｉに未だ登録されていなければ、遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを追加し、追加した遊技履歴テーブルＴＢ２ｉには、通信インターフェイス２６がステップＳ３７０にて受信した会員ＩＤと、計時部２８が計時した来店日を示す情報（図１０において「年月日」を示す情報）と、来店回数が１回であることを示す情報と、顔データとが登録される。ここで、顔データとしては、入口カメラ６０ａが撮像した結果得られた顔データＦＤを正面顔データＦＤＤｉとして登録すると共に、場内カメラ６０ｂが撮像した結果得られた顔データＦＤを横顔データＦＤＳｉとして登録する。
【０１１１】
ステップＳ３７６にて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０の遊技情報送信処理により送信された遊技情報（玉貸金額，賞球数，打込玉数，大当り回数）及びユニットＩＤを受信したか否かを判定する。遊技情報及びユニットＩＤを受信したと判定した場合には（ステップＳ３７６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３７８へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３７６にてＮＯ）、処理はステップＳ３７０へと移される。
【０１１２】
ステップＳ３７８にて、ＣＰＵ２１は、受信したユニットＩＤに対応付けて当日遊技者テーブルに登録されている顔データを遊技履歴テーブルＴＢ２ｉにおいて検索し、当該顔データに対応する遊技履歴を更新する。具体的には、遊技履歴のうち、使用金額を前記受信した玉貸金額分だけ加算更新し、獲得玉数を前記受信した賞球数と打込玉数の差数分だけ加算更新し、大当り回数を前記受信した大当り回数分だけ加算更新する。
【０１１３】
最後に、図１９を参照して、出力部２５に表示される表示画面を説明する。該表示画面には、各入口カメラ６０ａの撮像画像が表示されると共に、その撮像画像上において前述したような各種の報知画像が表示されている。また、その右端部には、要確認である旨が表示されている遊技者が、年齢確認の結果、第１年齢に達していない場合に操作される「年齢ＯＫ」ボタン１１０と、第１年齢を満たしていなかった場合に操作される「年齢ＮＧ」ボタン１１２とが設けられると共に、その下部には「カメラ切替」ボタン１１４が設けられている。この「カメラ切替」ボタン１１４が操作されると、表示される撮像画像が入口カメラ６０ａのものから、場内カメラ６０ｂの撮像画像に切り替わる。また、各撮像画像上において、店員が遊技者を指定する操作を行うと、当該指定された遊技者の顔画像に一致する顔データが遊技履歴テーブルから検索され、その顔データに対応付けて登録されている遊技履歴（使用金額，獲得玉数，及び大当り回数）及び来店回数が表示画面上に併せて表示され、この表示内容を確認することで、常連客等の来店を迅速に判定できる。
【０１１４】
なお、図示しないが、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルＴＢ４において第１撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数（例えば１０回）に達した第１撮像装置が報知される。これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理及び不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。即ち報知回数が著しく多いものについては、第１撮像装置の不具合が考えられるため、これを報知することとしたものである。なお報知回数は、報知回数確認モードの終了後にゼロクリアされる。また所定回数は、例えば報知回数の平均値＋αの回数としてもよい。
【０１１５】
以上の第１実施形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
【０１１６】
（１） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【０１１７】
（２） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た遊技者の顔画像に基づいて、当該遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第１年齢を満たさないと判定された遊技者が過去に来店したことがあるか否かを判定し、来店したことがなければ、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第１年齢を満たさないと判定された遊技者のうち来店歴がない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、遊技客に不快感を与えることもない。
【０１１８】
（３） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂによる撮像画像に基づいて遊技者位置を特定し、その位置を報知するので、遊技場は、顔が認識できなかった遊技者や第１年齢に達していないと推定される遊技者を容易に特定できる。顔が認識できなかった遊技者や第１年齢に達していないと推定される遊技者が容易に特定されるので、迅速に退店を促したり年齢確認を実施できる。
【０１１９】
（４） 本実施の形態における遊技用システムは、入口カメラ６０ａと場内カメラ６０ｂとカウンタカメラ６０ｃとが撮像により得た画像に基づいて、遊技者が来店済みか否かを判定し、来店済みでなければ、遊技者数を加算更新する。これにより、来店済みの人物が遊技場に出入りするたびに遊技者数が増加するという事態は回避される。その結果、実遊技者数を正確に集計できる。
【０１２０】
（５） 本実施の形態における遊技用システムは、リピータについて、その来店回数を記憶する。これにより、リピータの来店が多いのか、一見客の来店が多いのか、容易に知ることができる。
【０１２１】
（６） 本実施の形態における遊技用システムは、リピータそれぞれについて、来店回数を記憶する。これにより、店は、リピータそれぞれについて、何度来店しているのか容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、来店回数が多いリピータに対してコーヒーを出す等の来店回数に応じたサービスの提供が可能となる。
【０１２２】
（７）本実施の形態における遊技用システムは、リピータそれぞれについて、遊技履歴を記憶する。これにより、既遊技者それぞれについて遊技履歴を容易に知ることができる。それを容易に知ることができるので、たとえば使用金額が一定値を超えたリピータに対して景品を贈呈する等の遊技履歴に応じたサービスの提供が可能となる。
【０１２３】
（８）本実施の形態における遊技用システムは、来店客それぞれについて、来店回数や遊技履歴（どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い）を表示する。これにより、所定の要件を満たす遊技者でなくても、遊技者の来店回数又は遊技履歴を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
【０１２４】
（９）本実施の形態における遊技用システムは、来店回数又は遊技履歴が予め定められた報知条件に達している遊技者が来店すると、そのことが報知される。これにより、来店回数又は遊技履歴が報知条件に達している遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
【０１２５】
（１０）本実施の形態における遊技用システムは、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けて管理しているので、記録媒体の識別情報に基づいて遊技者の顔を特定することができる。また、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
【０１２６】
（１１） 本実施の形態における遊技用システムは、遊技者が要報知遊技者か否かを判定する。これにより、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は要報知遊技者に応じた対応（例えば店員の監視をつける等）をとることができる。
【０１２７】
（１２） 本実施の形態における遊技用システムは、同一グループに属する一の場内カメラ６０ｂの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の場内カメラ６０ｂの撮像画像から遊技者の顔を認識する。これにより、該認識の精度を高めることができる。
【０１２８】
（１３） 本実施の形態における遊技用システムは、非認識者報知処理や不適正年齢遊技者報知処理（どちらか一方のみでもよく、双方であっても良い）を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知する。これにより、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０１２９】
（１４） 本実施の形態における遊技用システムは、カウンタカメラ６０ｃが撮像により得た景品希望者の顔画像に基づいて、当該景品希望者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者について適正年齢景品希望者として登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、年齢確認が必要である旨の第２報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者のうち適正年齢景品希望者として登録されていない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、景品希望者に不快感を与えることもない。
【０１３０】
（１５） 本実施の形態における遊技用システムは、特定景品を提供するための操作が行われたことを条件として、第２報知処理を行う。これにより、特定景品を提供するための操作が行われない場合には第２報知処理が行われないので、特定景品以外の景品の提供を希望する景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１３１】
［２．第２実施形態］
以下、本発明の第２実施形態に係る遊技用システムについて説明する。
【０１３２】
本実施の形態に係る遊技用システムのハードウェア構成については、前述の第１実施形態と同じであり、それらについての機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明はここでは繰り返さず、以下においては、第１実施形態と異なる入口カメラ処理，場内カメラ処理，及びカウンタカメラ処理について説明する。なお、本実施の形態において、当日遊技者テーブルＭ２には童顔フラグＣＤｉ及び成人フラグＡＤｉが記憶されず、過去遊技者テーブルＭ４には童顔フラグＣＤｉが記憶されない。
【０１３３】
図２０を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、３台の入口カメラ６０ａのそれぞれについて、以下のような入口カメラ処理を実行する。ここで図２０に示す処理のうち、ステップＳ３００ａ〜ステップＳ３００ｃの処理は、図１２で説明した第１実施形態と同じであり、該ステップＳ３００ｂに続くステップＳ３０８〜ステップＳ３１４の処理は、図１３で説明した第１実施形態と同じであり、該ステップＳ３１４に続くステップＳ３２６〜ステップＳ３４０の処理は、図１４で説明した第１実施形態と同じである。即ち、本実施の形態では、入口カメラ処理において、図１２で説明したＳ３００ｄ〜Ｓ３００ｅの処理と、図１３で説明した第１実施形態のＳ３０２〜Ｓ３０６の処理，及びＳ３１６〜Ｓ３２４の処理を行わない。
【０１３４】
図２１〜図２２を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、７台の場内カメラ６０ｂのそれぞれについて、以下のような場内カメラ処理を実行する。
【０１３５】
ここで図２１に示す処理のうち、ステップＳ３５０ａ〜ステップＳ３５０ｇの処理は、図１５で説明した第１実施形態と同じであるが、ステップＳ３５０ｇの後、処理はステップＳ３５１ａへと移される。
【０１３６】
ステップＳ３５１ａにて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットＩＤを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップＳ３５１ｂにて、カード処理装置４０から会員ＩＤ及びユニットＩＤを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップＳ３５１ａに戻る。そして、ステップＳ３５１ｂで会員ＩＤを受信する前に、ステップＳ３５１ａで遊技情報を受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には（ステップＳ３５１ａにてＹＥＳ）、処理はステップＳ３５０ｈへと移される。もしそうでないと（ステップＳ３５１ａにてＮＯ）、処理はステップＳ３５１ｂへと移される。そして、ステップＳ３５１ａで会員ＩＤを受信したと判定した場合、即ち顔が認識できないと判定された遊技者が会員カードを使用して遊技を開始した場合には（ステップＳ３５１ｂにてＹＥＳ）、処理を終了する。ステップＳ３５０ｈ〜ステップＳ３５０ｉの処理は、図１５で説明した第１実施形態と同じである。
【０１３７】
また図２２に示す処理のうち、ステップＳ３５２の処理は、図１６で説明した第１実施形態と同じであるが、ステップＳ３５２の後、処理はステップＳ３９０へと移される。
【０１３８】
ステップＳ３９０にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者の年齢を推定する。
【０１３９】
ステップＳ３９２にて、ＣＰＵ２１は、第１年齢判定手段として機能し、ステップＳ３９０にて推定された遊技者の年齢が第１年齢（本例では１８歳）未満か否かを判定する。遊技者の年齢が第１年齢未満と判定した場合には（ステップＳ３９２にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３９４へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９２にてＮＯ）、処理はステップＳ４０２へと移される。
【０１４０】
ステップＳ３９４にて、ＣＰＵ２１は、前述したカード処理装置４０における遊技情報送信処理により送信された遊技情報及びユニットＩＤを受信したか否かを判定すると共に、受信していないと判定した場合には、ステップＳ４０６にて、カード処理装置４０から会員ＩＤ及びユニットＩＤを受信したか否かを判定し、受信していないと判定した場合には、再びステップＳ３９４に戻る。そして、ステップＳ４０６で会員ＩＤを受信する前に、ステップＳ３９４で遊技情報を受信したと判定した場合、即ち第１年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用することなく遊技を開始したと判定した場合には（ステップＳ３９４にてＹＥＳ）、処理はステップＳ３９６へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９４にてＮＯ）、処理はステップＳ４０６へと移される。そして、ステップＳ４０６で会員ＩＤを受信したと判定した場合、即ち第１年齢未満と判定された遊技客が会員カードを使用して遊技を開始した場合には（ステップＳ４０６にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４０２へと移される。
【０１４１】
ステップＳ３９６にて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介して出力部２５であるディスプレイに制御信号を出力することにより、年齢確認が必要な客が来店したことを示す情報を出力部２５に表示させる。
【０１４２】
さらにステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、ステップＳ３９４で遊技情報と共に受信したユニットＩＤのカード処理装置４０に隣接して設けられた呼出ランプ５０へ宛てて、所定のランプを点灯するよう指示する旨の信号を送信させる処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、その呼出ランプ５０が点灯するので、年齢確認が必要な遊技者の位置を遊技場の店員は容易に知ることができる。
【０１４３】
さらにステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段）として機能し、店員が所持するインカム７０に対してステップＳ３９４で遊技情報と共に受信したユニットＩＤ（又は台番号）を示す音声情報を送信する処理を、要確認遊技者の位置を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）として行う。これにより、インカム７０を所持する店員は、年齢確認が必要な遊技者の位置を容易に特定できる。
【０１４４】
ステップＳ３９８にて、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたか否かを判定する。具体的には、年齢確認を行った店員の所持するインカム７０から送信されてくる年齢確認結果を示す情報を通信インターフェイス２６を介して受信するか、あるいは図１９に示す表示画面上において、年齢ＯＫボタン１１０あるいは年齢ＮＧボタン１１２が操作されることにより、操作されたボタンに応じた年齢確認を示す情報を入力部２４が受け付けたときに、ＣＰＵ２１は、年齢確認の結果が得られたと判定する。年齢確認の結果が得られたと判定した場合には（ステップＳ３９８にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４００へと移される。もしそうでないと（ステップＳ３９８にてＮＯ）、処理はステップＳ３９８へと戻される。
【０１４５】
ステップＳ４００にて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３９８で受け付けた確認結果を示す情報が、第１年齢を満たす旨を示すものであるか否か、つまりは、要確認遊技者に対して店員が年齢確認をした結果、第１年齢を満たしていたか否か判定する。第１年齢に達している旨の情報であったと判定した場合には（ステップＳ４００にてＹＥＳ）、処理はステップＳ４０２へと移される。もしそうでないと（ステップＳ４００にてＮＯ）、処理はステップＳ４０４へと移される。
【０１４６】
ステップＳ４０２にて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤを当日遊技者テーブルＭ２に含まれる横顔データＦＤＳｉに追加する。併せて、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３９４又はステップＳ４０６で受信したユニットＩＤを当日遊技者テーブルＭ２に追加して、処理を終了する。
【０１４７】
ステップＳ４０４にて、ＣＰＵ２１は、当日遊技者テーブルＭ２のうち、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤが示す遊技者に関するデータを削除すると共に、その遊技者についての遊技履歴テーブルＴＢ２ｉを削除する。そしてステップＳ３５９にて、ＣＰＵ２１は、当該遊技者を撮像した場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ（同一グループの他の場内カメラ６０ｂが有る場合には当該同一グループに属する２台の場内カメラ６０ｂのカメラＩＤ）に対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している不適正年齢遊技者報知処理の報知回数を１つ加算更新して、処理を終了する。
【０１４８】
図２３を参照して、顧客管理サーバ２０で実行されるプログラムは、カウンタカメラ６０ｃについて、以下のようなカウンタカメラ処理を実行する。この図２３に示す処理は、前記図１７に示す処理と比較して、ステップＳ５０８ａ〜ステップＳ５０８ｆ，及びステップＳ５１２ａの処理のみが異なり、その他の処理は同様であるため、以下においては、異なる処理についてのみ説明する。
【０１４９】
ＣＰＵ２１及びＰＯＳ端末８０は、図１７において点線で囲んだ共通処理Ｘ（即ちＣＰＵが行う前記ステップＳ５００ａ〜ステップＳ５０５の処理，並びにＰＯＳ端末８０が行う交換開始通知の送信及び第２年齢確認要求の送信）を行った後に、ＣＰＵ２１は、前記ステップＳ５０６の処理を行い、該ステップＳ５０６にてＮＯと判定した場合には、ステップＳ５０８ａにて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で成人と確認された年齢が登録されているか否かを判定する。ここで当日の最初の判定では、成人と確認された年齢が登録されていない（ステップＳ５０８ａにてＮＯ）と判定されるので、処理はステップＳ５０８ａへと移され、後述するステップＳ５０８ａで成人と確認された年齢が登録された後の判定では、該年齢が登録されている（ステップＳ５０８ａにてＹＥＳ）と判定されるので、処理は前記ステップＳ５０７へと移される。
【０１５０】
ステップＳ５０８ｂにて、ＣＰＵ２１は、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、会員カードに目視可能に記録されている会員ＩＤを入力するための入力欄をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を行い、ステップＳ５０８ｃにて、ＣＰＵ２１は、該入力欄に会員ＩＤが入力されたか否かを判定する。ここで会員ＩＤの入力が無いと判定した場合（ステップＳ５０８ｃにてＮＯ）、即ち会員カードの提示が無く、入力欄に会員ＩＤが入力されずに実行ボタンが操作された場合には、処理は前記ステップＳ５０９〜ステップＳ５１１に移され、該ステップＳ５１１でＹＥＳと判定した場合には、処理は前記ステップＳ５０７に移される。一方、会員ＩＤの入力が有ると判定した場合（ステップＳ５０８ｃにてＹＥＳ）、即ち会員カードの提示があり、入力欄に会員ＩＤが入力されて実行ボタンが操作された場合には、処理はステップＳ５０８ｄに移される。
【０１５１】
ステップＳ５０８ｄにて、ＣＰＵ２１は、前記入力欄に入力された会員ＩＤに対応付けて会員情報テーブルＴＢ３で登録されている年齢を特定し、ステップＳ５０８ｅにて、ＣＰＵ２１は、会員年齢判定手段として機能し、前記特定した年齢が第２年齢（本例では２０歳）未満か否かを判定する。該特定した年齢が第２年齢未満と判定した場合には（ステップＳ５０８ｅにてＹＥＳ）、処理はステップＳ５１２ａへと移される。一方、該特定した年齢が第２年齢以上と判定（即ち成人と確認）した場合には（ステップＳ５０８ｅにてＮＯ）、処理はステップＳ５０８ｆに移される。
【０１５２】
ステップＳ５０８ｆにて、ＣＰＵ２１は、メモリ２３の一時記憶領域に記憶された顔データＦＤに対応付けて当日遊技者テーブルＭ２で前記成人と確認された年齢を登録して、処理を前記ステップＳ５０７に移す。これにより、当日の以後のステップＳ５０８ａの判定では、成人と確認された年齢が登録されている（ＹＥＳ）と判定されるので、ステップＳ５０９やステップＳ５１３の第２報知処理が行われることがない。従って、第２年齢に達していないと推定される景品希望者であっても、会員カードの会員ＩＤから特定される年齢が第２年齢に達していれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により第２年齢に達している旨の確認がとれている景品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該景品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１５３】
ステップＳ５１２ａにて、ＣＰＵ２１は、第２報知処理手段として機能し、入出力インターフェイス２２を介してカウンタパネル２５ａに制御信号を出力することにより、景品希望者が未成年であることを示す情報をカウンタパネル２５ａに表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行って、処理を前記ステップＳ５１３に移す。これにより、店員は、当該景品希望者に対する特定景品の提供を拒否することができる。そしてＣＰＵ２１は、前記ステップＳ５１４の処理を行う。
【０１５４】
以上の実施の形態の特徴点の効果を列挙すると以下の通りである。
なお第１実施形態における（３）〜（１３），（１５）の特徴点の効果は、本実施の形態においても同じである。
【０１５５】
（１） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂが撮像により得た遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定し、顔が認識できなければ、該遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員ＩＤを受信したか否かを判定し、会員ＩＤを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、当該遊技者の顔が認識できなかった旨の非認識者報知処理を行う。これにより、遊技場は当該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また非認識者報知処理が実施されるのは、顔が認識できないと判定された遊技者のうち会員登録を行っていない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、会員登録すれば顔が認識できなかった遊技者として報知されることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
【０１５６】
（２） 本実施の形態における遊技用システムは、場内カメラ６０ｂが撮像により得た画像に基づいて、遊技者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第１年齢を満たさないと判定された遊技者の遊技開始を判定すると共に、会員ＩＤを受信したか否かを判定し、会員ＩＤを受信することなく遊技開始が判定されたことを条件として、年齢確認が必要である旨の不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理）を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第１年齢を満たさないと判定された遊技者のうち会員カードを使用しない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、年齢確認を経て会員登録を行った会員に対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。会員に対して何度も年齢確認を行うことがないので、その会員に不快感を与えることもない。また年齢確認の結果、第１年齢に達している旨の確認が取れた遊技者に対して、会員登録すれば次回以降年齢確認を受けることがなくなることを説明し、会員登録を促すことができる。
【０１５７】
（１４） 本実施の形態における遊技用システムは、カウンタカメラ６０ｃが撮像により得た景品希望者の顔画像に基づいて、当該景品希望者の年齢を推定し、年齢が推定されると、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者に対して発行された会員カードの会員ＩＤから特定される年齢が第２年齢に達しているか否かを判定し、達していなければ、未成年である旨の第２報知処理を行い、会員カードの提示がなければ、年齢確認が必要である旨の第２報知処理を行う。これにより、年齢確認が実施されるのは、第２年齢を満たさないと判定された景品希望者のうち会員カードを使用しない者に限定されることとなる。そのように限定されるので、リピータに対して何度も年齢確認を行うことがなくなる。リピータに対して何度も年齢確認を行うことがないので、景品希望者に不快感を与えることもない。
【０１５８】
［３．変形例］
以上説明した実施の形態における変形例や特徴点を列挙する。
【０１５９】
実施形態の第１の変形例においては、ステップＳ３２２にて第１年齢以上の客の顔を示していないと判定された場合、通信インターフェイス２６に対し、会員カードの受付を停止するための制御信号をカード処理装置４０に送信させてもよい。通常の場合、第１年齢未満の客は会員カードを持っていないので、カード処理装置４０会員カードの受付を停止する必要はない。しかしながら、正規の会員が所有する会員カードを盗んで使用することが考えられるとき、正規の会員と遊技場とが被害を被ることを防止するため、このような制御を行うことが望ましい。
【０１６０】
実施形態の第２の変形例においては、ステップＳ３５６にて、ＣＰＵ２１は、呼出ランプ５０へ宛てて報知指示信号を送信させることに代え、カード処理装置４０へ宛てて報知指示信号を送信させてもよい。そして、報知指示信号を受信したカード処理装置４０において、ＬＣＤ４８にて年齢確認が必要な旨を表示したり、当該遊技者の顔画像を表示させる報知処理を行ってもよい。
【０１６１】
実施形態の第３の変形例においては、ステップＳ３５８にて、ＣＰＵ２１は、インカム７０へ宛てて音声信号を送信させることに代え、店員に画像表示機能を有する端末装置を所持させ、当該端末装置に対して年齢確認が必要な遊技者の存在する台番号と顔画像とを送信するようにしてもよい。
【０１６２】
第２実施形態の変形例においては、ステップＳ３５１ａ又はステップＳ３９４にて、遊技情報を受信したか否かに基づき遊技が開始されたか否かを判定することに代え、ステップＳ３５０ｂにて顔データＦＤが抽出された時から所定時間経過したことに基づいて遊技開始と判定し、ステップＳ３５１ｂ又はＳ４０６にて会員ＩＤを受信する前に所定時間が経過したことに基づいて、ステップＳ３５０ｈ又はステップＳ３９６以降に移行し報知処理が行われるようにしてもよい。
【０１６３】
実施形態においては、顧客管理サーバ２０の表示画面に表示されている撮像画像上において、年齢確認が必要である旨の報知が行われている遊技者の顔画像について、同画面上において適正年齢遊技者の顔画像である旨の入力を受け付けたが、これに限定されるものではなく、報知処理の対象となった遊技者の顔画像の一覧を表示し、その一覧の中から適正年齢遊技者の顔画像の指定を受け付けてもよい。
【０１６４】
実施形態においては、報知装置としての呼出ランプ５０が遊技機１台に対して１台設けられていたが、これに限定されるものではなく、遊技機複数台（例えば、２台）に対して１台の呼出ランプ５０を設けてもよい。
【０１６５】
実施形態においては、図１３に示す入口カメラ処理において、ステップＳ３０４において第１年齢未満と判定された遊技者についてのみステップＳ３０６にて当日遊技者テーブル又は過去遊技者テーブルに登録されているか否かが判定されたが、これに限定されるものではなく、例えば遊技者の顔データが当日遊技者テーブル又は過去遊技者テーブルに登録されているか否かをまず判定し、登録されていないと判定された場合に、第１年齢未満か否かを判定するようにしてもよい。
【０１６６】
実施形態においては、遊技者が営業当日（遊技者数集計期間）に来店済みであることを特定可能な来店済み情報として、当該遊技者の顔画像データ自体を当日遊技者テーブルに登録しているが、これに限定されるものではなく、例えば、過去遊技者テーブルの各顔画像データに対応付けてＩＤを登線しておき、当日来店した遊技者については、該遊技者の顔画像データに対応するＩＤのみを来店済み情報として、当日遊技者テーブルに登録してもよい。
【０１６７】
実施形態においては、会員カードを受け付けて処理する記録媒体処理装置として、各遊技機に併設されるカード処理装置４０が説明されているが、これに限定されず会員カードを受け付けて処理する装置であればよく、例えば遊技機設置島の端部等に設置され、会員カードを受け付けて、当該会員に対して情報を提供する情報提供装置であってもよい。
【０１６８】
実施形態においては、顧客管理サーバにおける年齢確認が必要である旨の報知（ステップＳ３１６），要注意客が来店した旨の報知（ステップＳ３１０），及び常連客が来店した旨の報知（ステップＳ３１４）が、報知内容を表示することにより行われたが、これに限らず、例えば音声により報知が行われてもよいし、他の表示端末装置に報知信号を送信するようにしてもよい。
【０１６９】
実施形態においては、入口カメラ６０ａで撮像された顔画像に基づいて、要確認顔データとして登録されると、その後場内カメラ６０ｂで撮像されたときに、当該顔画像の遊技者が存在する遊技機の台番号（又はユニットＩＤ）が報知された。しかし、子供等の場合には、遊技機で遊技を行うことなく店内を動き回ることもあるので、入口カメラ６０ａで撮像され、年齢確認が必要と判定された遊技者については、その後各入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの撮像画像上で追跡し、当該遊技者の存在位置を常時報知するようにしてもよい。
【０１７０】
実施形態においては、顔画像データにのみ基づいて年齢が推定されたが、これに限らず、例えば顔面像データに加えて、遊技者の身長や性別を撮像画像上で特定し、それらを加味して年齢を推定してもよい。
【０１７１】
実施形態の当日遊技者テーブル，過去遊技者テーブル，及び遊技履歴テーブルにおいては、遊技者の顔データ（顔画像データ）として、正面顔データと横顔データの両方を登録しているが、いずれか一方のみを登録するようにしてもよい。
【０１７２】
実施形態においては、遊技者数として実遊技者数のみを集計し、出力可能としているが、これに加えて延べ遊技者数も集計し、出力可能としてもよい。具体的には、図１４又は図２０のステップＳ３２６における本日来店済みか否かの判定に先立って、ステップＳ３３０と同様にリピータであるか否かを判定するステップを追加し、リピータであると判定されれば、リピータの延べ遊技者数を加算更新し、リピータでないと判定されれば、一見客の延べ遊技者数を加算更新し、これらに併せて全体の延べ遊技者数を加算更新すればよい。
【０１７３】
実施形態においては、図１１に示すように、場内カメラ６０ｂのみが同一グループとして設定される例について説明したが、これに限らず、同一の入口を別角度から撮像する複数の入口カメラ６０ａを設けて、該複数の入口カメラ６０ａを同一グループとして設定し、同一グループに属する一の入口カメラ６０ａの撮像画像から遊技者の顔が認識できなければ、当該グループに属する他の入口カメラ６０ａの撮像画像から遊技者の顔を認識するようにして、該認識の精度を高めるようにしてもよい。
【０１７４】
実施形態においては、図１１に示すように、同一グループに属する第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）が２台である例について説明したが、これに限らず、同一グループに属する第１撮像装置は３台以上であってもよい。
【０１７５】
実施形態においては、図１４又は図２０に示すように、第１年齢判定処理を、入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて行う例について説明したが、これに限らず、第１年齢判定処理を、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて行うようにしてもよい。また第１年齢判定処理を、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの両方の撮像画像に基づいて行うようにしてもよいが、ほとんどの場合には入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われるので、該入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われなかった（即ち入口カメラ６０ａで撮像されなかった）遊技者についてのみ、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて第１年齢判定処理が行われるように構成するのが好ましい。
【０１７６】
実施形態においては、図１４又は図２０に示すように、遊技者数の集計を、入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて行う例について説明したが、これに限らず、遊技者数の集計を、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて行うようにしてもよい。また、遊技者数の集計を、入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂの両方の撮像画像に基づいて行うようにしてもよいが、ほとんどの場合には入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるので、該入口カメラ６０ａの撮像画像に基づいて集計されなかった（即ち入口カメラ６０ａで撮像されなかった）遊技者についてのみ、場内カメラ６０ｂの撮像画像に基づいて遊技者数が集計されるように構成するのが好ましい。
【０１７７】
実施形態においては、図１５又は図２１に示すように、同一グループに属する一の第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない（ステップＳ３５０ｃＮＯ）場合に、当該同一グループに属する他の第１撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して（ステップＳ３５０ｅ）、該顔データから顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）例について説明したが、これに限らず、ステップＳ３５０でＹＥＳと判定されるか否かに拘わらず、予め他の第１撮像装置で撮像された画像から遊技者の顔データを抽出して、該顔データから顔が認識できるか否かを判定しておき、ステップＳ３５０でＹＥＳと判定され、かつ他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない場合に、処理がステップＳ３５０ｇに移されるようにしてもよい。
【０１７８】
実施形態においては、図１５又は図２１に示すように、同一グループに属する一の第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できず（ステップＳ３５０ｃでＮＯ）、かつ当該同一グループに属する他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できない（ステップＳ３５０ｆでＮＯ）に、当該同一グループに属する２台の第１撮像装置のカメラＩＤに対応付けてカメラ管理テーブルＴＢ４で記憶している非認識者報知処理の報知回数を１つ加算更新する（ステップＳ３５０ｉ）例について説明したが、これに限らず、一の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できないが（ステップＳ３５０ｃでＹＥＳ）、他の第１撮像装置で撮像された画像から抽出した顔データから顔が認識できる（ステップＳ３５０ｆでＹＥＳ）場合に、非認識者報知処理は行わないが、顔が認識できないと判定した前記一の第１撮像装置のカメラＩＤに対応させて非認識者報知処理の報知回数のみを１つ加算更新するようにしてもよい。同様に、図１６又は図２２のステップＳ３５９でも、顔が認識できないと判定した前記一の第１撮像装置のカメラＩＤに対応させて不適正年齢遊技者報知処理の報知回数のみを１つ加算更新するようにしてもよい。
【０１７９】
実施形態においては、図１６のステップＳ３５４で、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、年齢確認が必要な客の顔データＦＤであることを示す情報に対応付けて記憶された顔データＦＤ（即ち入口カメラ６０ａにより撮像された要確認顔データ）と同一の人物を示すか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、図１５のステップＳ３５０ｃでＹＥＳと判定されてから図１６のステップＳ３５２に処理が移される間に、場内カメラ６０ｂにより前記図１３の処理を行って、該場内カメラ６０ｂにより撮像された要確認顔データをメモリ２３の一時記憶領域に記憶するように構成し、ステップＳ３５２にてメモリ２３に記憶された顔データＦＤが、該場内カメラ６０ｂにより撮像された要確認顔データと同一の人物を示すか否かを判定するようにしてもよく、これによれば、入口カメラ６０ａで要確認顔データを撮像できなかった場合であっても、場内カメラ６０ｂで撮像された要確認顔データに基づいて処理を行うことができる。
【０１８０】
実施形態においては、当日の営業終了後に報知回数確認モードを起動すると、カメラ管理テーブルＴＢ４において第１撮像装置毎に管理されている報知回数が表示されると共に、該報知回数が所定回数（例えば１０回）に達した第１撮像装置が報知される例について説明したが、これに限らず、報知回数が所定回数に達すると、当日の営業中であっても、報知が行われるようにしてもよい。
【０１８１】
第１実施形態においては、図１３のステップＳ３２０で年齢確認結果が受け付けられ、同ステップＳ３２２で第１年齢ＯＫと判定されたことに基づいて、図１４のステップＳ３２８で当日遊技者テーブルに童顔フラグ１が登録される例について説明したが、これに限らず、ステップＳ３２０で、第１年齢に達している旨、又は第１年齢に達していない旨のみならず、第２年齢に達している旨の年齢確認結果を受け付け、当該確認結果に基づいて、童顔フラグ１及び成人フラグ１を登録するようにしても良い。これによれば、成人については、年齢確認が一旦行われれば、図１７のステップＳ５０８でＹＥＳと判定されて、同ステップＳ５０９の第２報知処理が行われなくなるので、年齢確認を行う回数をより低減できる。
【０１８２】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、カウンタカメラ６０ｃが第２撮像装置として機能する例について説明したが、これに限らず、入口カメラ６０ａ又は場内カメラ６０ｂの一部を景品希望者を撮像可能にセットして、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信するまでは、それらが第１撮像装置として機能する一方、ＰＯＳ端末８０から交換開始通知を受信してから交換終了通知を受信するまでは、それらが第２撮像装置として機能するようにしてもよい。
【０１８３】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、カウンタカメラ６０ｃが第１撮像装置及び第２撮像装置として機能する例について説明したが、これに限らず、該カウンタカメラ６０ｃが第２撮像装置としてのみ機能するようにしてもよい。
【０１８４】
実施形態においては、図１７のステップＳ５０９，又は図２３のステップＳ５０９，ステップＳ５１２ａに示すように、景品希望者が第２年齢に達していない旨の報知がカウンタパネル２５ａで行われる例について説明したが、これに限らず、該報知がＰＯＳ端末８０で行われるようにしてもよい。この場合には、第２報知処理手段として機能するＣＰＵ２１は、通信インターフェイス２６を介してＰＯＳ端末８０に制御信号を出力することにより、該報知をＰＯＳ端末８０で表示させる処理を、景品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理として行う。
【０１８５】
実施形態においては、図１７に示すように、ＰＯＳ端末８０において特定景品のバーコードの読取が行われたことに基づいて、該ＰＯＳ端末８０から顧客管理サーバ２０に対して第２年齢確認要求が送信される例について説明したが、これに限らず、例えばＰＯＳ端末８０に設けられた特定景品ボタンを店員が操作することにより、第２年齢確認要求が送信されるようにしてもよい。
【０１８６】
実施形態においては、図１７又は図２３に示すように、ステップＳ５０１で第２年齢確認要求の受信が有ると判定された場合、即ち特定景品を提供するための操作が行われた場合に、ステップＳ５０３以下の処理が行われる例について説明したが、これに限らず、図２４に示すように、ステップＳ５００ｂで交換開始通知の受信が有ると判定されると、前記ステップＳ５０３，ステップＳ５０４，及びステップＳ５０５の処理を行ってから、前記ステップＳ５０１，ステップＳ５０２，及びステップＳ５０６以下の処理を行うようにしてもよい。
【０１８７】
第１実施形態においては、図１７のステップＳ５１１で第２年齢に達していると判定された場合に、ステップＳ５１２で、当日遊技者テーブルＭ２に成人フラグ１を登録し、ステップＳ５０８で、該成人フラグ１が登録されているか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、ステップＳ５１２で、確認された年齢を登録し、ステップＳ５０８で、該登録された年齢が第２年齢未満か否かを判定するようにしてもよい。
【０１８８】
第２実施形態においては、図２３のステップＳ５０８ｅで第２年齢に達していると判定された場合に、ステップＳ５０８ｆで、当日遊技者テーブルＭ２に成人であると確認された年齢を登録し、ステップＳ５０８ａで、該年齢が登録されているか否かを判定する例について説明したが、これに限らず、ステップＳ５０８ｆで、成人フラグ１を登録し、ステップＳ５０８ａで、該成人フラグＡＤｉ１が登録されているか否かを判定するようにしてもよい。
【０１８９】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【０１９０】
［４．他の発明］
最後に、実施形態で説明した遊技用システムに含まれる他の発明について説明する。なお、実施形態で説明した遊技用システムに含まれる各発明は、任意に組み合わせることが可能である。
【０１９１】
［４−１．第１の発明］
特開２００５−１４８８８０号公報は、実年齢の推定時に、抽出された特徴量に基づいて記憶装置に記憶された第１の相関関係から入力インターフェイスにより入力された顔画像の実年齢を推定する年齢推定装置を開示する。
【０１９２】
特開２００５−１４８８８０号公報に開示された発明を、制限年齢を定めている店（例えば、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機が設置される遊技場等）で使用すれば、遊技者の顔画像に基づいて年齢を推定して報知し、制限年齢に達していないと推定される遊技者に年齢確認を行うことにより、制限年齢未満の入店を防止することができる。
【０１９３】
しかし、特開２００５−１４８８８０号公報に開示された発明によると、年齢推定装置により推定された年齢は制限年齢に達していなかったが、その後の年齢確認により制限年齢を満たしている旨の確認がとれた場合であっても、当該遊技者（童顔の遊技者）が再度来店したときには再び制限年齢に達していない年齢が推定され報知されることになってしまう。
【０１９４】
その結果、前記童顔の遊技者については、来店の度に年齢確認を求められることとなり、そのような遊技者に対して不快感を与えてしまうという問題点がある。
【０１９５】
これに対し、本実施形態に記載された第１の発明は、以下のような構成を含む。
【０１９６】
（１）制限年齢（第１年齢＝例えば１８歳）を定めている遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，及びカウンタカメラ６０ｃ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システム（第１実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ、ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ、ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ、ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像に基づいて前記遊技者の年齢を推定し（ステップＳ３０２）、該推定した年齢が前記制限年齢に達しているか否か判定する（ステップＳ３０４）年齢判定手段（第１年齢判定手段＝ＣＰＵ２１）と、
該年齢判定手段により制限年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記遊技者が制限年齢に達していない不適正年齢遊技者である旨を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理＝ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段＝ＣＰＵ２１）と、
該不適正年齢遊技者報知処理の対象となった遊技者のうち前記制限年齢に達している旨の確認がとれた遊技者の顔画像について、適正年齢遊技者の顔画像である旨の入力を受け付ける（ステップＳ３２０）適正年齢遊技者受付手段（入力部２４）と、
該適正年齢遊技者受付手段により入力を受け付けた適正年齢遊技者の顔画像データを登録する（ステップＳ３２８）適正年齢遊技者登録手段（メモリ２３）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記適正年齢遊技者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ３５４）適正年齢登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、を有し、
前記不適正年齢遊技者報知処理手段は、前記年齢判定手段により推定した年齢が前記制限年齢に達していないと判定され、かつ前記適正年齢登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記適正年齢遊技者登録手段に登録されていないと判定されたことを条件として、前記不適正年齢遊技者報知処理を行う。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また制限年齢に達していないと推定される遊技者であっても、適正年齢遊技者として顔画像データが登録されていれば、不適正年齢遊技者報知処理の対象とならなくなるので、一旦制限年齢を満たしている旨の確認がとれた遊技者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該遊技者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１９７】
（２）遊技機（遊技機３０）が設置されると共に制限年齢（第１年齢＝例えば１８歳）を定めており、該制限年齢に達しており会員登録を行った者に対して前記遊技機で遊技を行う際に使用される記録媒体を発行する遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システム（第２実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記遊技機での遊技において前記遊技者に対して発行した前記記録媒体が使用されているか否かを判定する（ステップＳ３５１ｃ、ステップＳ４０６）記録媒体使用判定手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定され、かつ前記記録媒体使用判定手段により記録媒体が使用されていないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像に基づいて前記遊技者の年齢を推定し（ステップＳ３９０）、該推定した年齢が前記制限年齢に達しているか否か判定する（ステップＳ３９２）年齢判定手段（第１年齢判定手段＝ＣＰＵ２１）と、
該年齢判定手段により制限年齢に達していないと判定され、かつ前記記録媒体使用判定手段により記録媒体が使用されていないと判定されたことを条件として、前記遊技者が制限年齢に達していない不適正年齢遊技者である旨を報知するための不適正年齢遊技者報知処理（第１報知処理＝ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う不適正年齢遊技者報知処理手段（第１報知処理手段＝ＣＰＵ２１）と、を有する。
これによれば、遊技者の顔が認識できず、かつ会員登録を行った遊技者に発行される記録媒体が使用されていなければ、遊技者の顔が認識できなかった旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また制限年齢に達していないと推定される遊技者であっても、制限年齢を満たしており、かつ会員登録を行った遊技者に発行される記録媒体が使用されていれば、不適正年齢遊技者報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により制限年齢を満たしている旨の確認がとれている遊技者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該遊技者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０１９８】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記遊技場内の異なる箇所を撮像する前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）による撮像画像に基づいて、前記遊技者の位置である遊技者位置を特定する（ステップＳ３５２、Ｓ３５０ｇ）ための位置特定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、該位置特定手段が特定した遊技者位置を示す情報を店員の所持する端末装置（インカム７０）に対して送信する処理（ステップＳ３５８、ステップＳ３５０ｈ）を前記非認識者報知処理及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理として行う。
これによれば、遊技者位置が特定され、該遊技者位置が端末装置に送信されて報知されるので、店員が非認識者及び／又は制限年齢に達していないと推定される遊技者を容易に特定でき、迅速に非認識者確認及び／又は年齢確認を実施できる。
【０１９９】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された顔画像のうち、要報知遊技者の顔画像の指定を受け付ける要報知遊技者受付手段（入力部２４）と、
該要報知遊技者受付手段により指定を受け付けた要報知遊技者の顔画像データを登録するための要報知遊技者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知遊技者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は該要報知遊技者に応じた対応をとることができる。
【０２００】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、同一箇所を別角度から撮像する複数の前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を同一グループとして記憶するグループ記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）をさらに有し、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔が認識できないと判定されたことに基づいて、当該顔画像を撮像した第１撮像装置と同一グループに属する他の第１撮像装置により撮像された遊技者の画像から当該遊技者の顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）。
これによれば、同一グループに属する複数の第１撮像装置による撮像画像から顔が認識できるか否かが判定されるので、該認識の精度を高めることができる。
【０２０１】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記非認識者報知処理及び／又は前記不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数を、該非認識者報知処理及び／又は不適正年齢遊技者報知処理の対象となった画像を撮像した前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）毎に記憶する報知回数記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）と、
該記憶手段で記憶している報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知するための処理を行う第１撮像装置報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理及び／又は不適正年齢遊技者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０２０２】
［４−２．第２の発明］
特開２００７−２０６５３号公報は、カメラから画像データを取得し、取得した画像データから顔情報を取得し、取得した顔情報に基づいて遊技者数を集計する顧客分析処理装置を開示する。
【０２０３】
しかし、特開２００７−２０６５３号公報に開示された発明によると、遊技者数の集計期間（例えば１営業日）に同一人が複数回来店した場合に、その都度遊技者数の加算が行われるため、実遊技者数を正確に集計できないという問題点がある。
【０２０４】
これに対し、本実施形態に記載された第２の発明は、以下のような構成を含む。
【０２０５】
（１）遊技場（例えば遊技場）に設けられ、該遊技場への遊技者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）と、該第１撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により前記遊技場への遊技者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ、ステップＳ３５０ａ）遊技者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該遊技者判定手段により遊技者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ、ステップＳ３５０ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ、ステップＳ３５０ｈ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者が予め定められた遊技者数集計期間（例えば当日）に来店した旨を特定可能な来店済み情報を登録する（ステップＳ３２８）来店済み情報登録手段（メモリ２３の当日遊技者テーブルＭ２）と、
前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像の遊技者について前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３２６）来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店判定手段により登録されていないと判定されたことを条件として、遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３２、Ｓ３３６）実遊技者数集計手段（ＣＰＵ２１）と、を有する。
これによれば、遊技者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、遊技場は該遊技者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。また遊技者の顔が認識できれば、当該顔画像の遊技者について来店済み情報が登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、遊技者数が加算更新されるので、来店済みの人物が遊技場に出入りするたびに遊技者数が加算されるという事態が回避され、その結果、実遊技者数を正確に集計できる。
【０２０６】
（２）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記遊技者数集計期間（例えば営業当日）よりも前の過去所定期間において来店した遊技者の顔画像データを登録する既遊技者登録手段（メモリ２３の過去遊技者テーブルＭ４）と、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）により顔が認識できると判定されたことを条件として、当該顔が認識できた顔画像データが前記既遊技者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ３３０）既来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有し、
前記実遊技者数集計手段（ＣＰＵ２１）は、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていると判定されたことを条件として、既遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３２）一方、前記来店判定手段により来店済み情報が登録されていないと判定され、かつ前記既来店判定手段により顔画像データが登録されていないと判定されたことを条件として、新規遊技者数を加算更新する（ステップＳ３３６）。
これによれば、顔が認識できた遊技者について、過去所定期間において来店した遊技者と判定されたか否かに応じて、既遊技者数と新規遊技者数とのうち一方が加算更新されるので、既遊技者の来店が多いのか、新規遊技者の来店が多いのかを、容易に知ることができる。
【０２０７】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記遊技者の顔画像データに対応付けて、当該遊技者の来店回数を管理する遊技者別来店回数管理手段（メモリ２３の遊技履歴テーブルＴＢ２ｉ）と、
前記来店判定手段（ＣＰＵ２１）により来店済み情報が登録されていないと判定されたことを条件として、判定の対象となった遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を加算更新する（ステップＳ３３４）遊技者別来店回数集計手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、各遊技者の来店回数を把握することができるので、例えば来店回数に応じたサービスの提供等が可能となる。
【０２０８】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）の撮像画像を表示する表示手段（出力部２５）と、
該表示手段に表示された撮像画像において、遊技者の指定を受け付ける遊技者指定手段（入力部２４）と、をさらに有し、
該遊技者指定手段にて指定を受け付けた遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数を前記表示手段に表示する。
これによれば、遊技者の来店回数を来店時点で把握し、迅速な対応が可能となる。
【０２０９】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）により撮像された遊技者の顔画像データに対応付けて管理されている来店回数が予め定められた報知条件に達していることを条件として来店回数報知処理（ステップＳ３１２及びステップＳ３１４）を行う来店回数報知処理手段（ＣＰＵ２１）をさらに有する。
これによれば、来店回数が予め定められた報知条件に達している遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、来店回数が報知条件に達している遊技者を迅速に把握し対応が可能となる。
【０２１０】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体に記録され、当該会員を個々に識別するための識別情報（会員ＩＤ）に対応付けて、該会員に関する会員情報を管理する会員情報管理手段（メモリ２３の会員情報テーブルＴＢ３）をさらに有し、
前記第１撮像装置は、前記遊技場内に設置され前記記録媒体を受け付けて処理する記録媒体処理装置（カード処理装置４０）の周辺を撮像可能な第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を含み、
前記処理装置は、前記記録媒体処理装置にて受け付けられた記録媒体の識別情報を受信したことに基づいて、前記第１撮像装置により撮像された該記録媒体を所有する遊技者の顔画像データと前記受信した識別情報とを対応付けて管理する（ステップＳ３７４）。
これによれば、会員登録時に顔画像の撮影等の手間をかけることなく、遊技者の顔画像データと識別情報とを対応付けることができる。
【０２１１】
（７）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ）により撮像された顔画像のうち、要報知遊技者の顔画像の指定を受け付ける要報知遊技者受付手段（入力部２４）と、
該要報知遊技者受付手段により指定を受け付けた要報知遊技者の顔画像データを登録するための要報知遊技者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により遊技者の顔画像データが前記要報知遊技者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知遊技者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知遊技者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、要報知遊技者が来店すると、そのことが報知されるので、遊技場は該要報知遊技者に応じた対応をとることができる。
【０２１２】
（８）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、同一箇所を別角度から撮像する複数の前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）を同一グループとして記憶するグループ記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）をさらに有し、
前記顔判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔が認識できないと判定されたことに基づいて、当該顔画像を撮像した第１撮像装置と同一グループに属する他の第１撮像装置により撮像された遊技者の画像から当該遊技者の顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３５０ｆ）。
これによれば、同一グループに属する複数の第１撮像装置による撮像画像から顔が認識できるか否かが判定されるので、該認識の精度を高めることができる。
【０２１３】
（９）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記非認識者報知処理を行った報知回数を、該非認識者報知処理の対象となった画像を撮像した前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ及び場内カメラ６０ｂ）毎に記憶する報知回数記憶手段（メモリ２３のカメラ管理テーブルＴＢ４）と、
該記憶手段で記憶している報知回数が所定回数に達した第１撮像装置を報知するための処理を行う第１撮像装置報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有する。
これによれば、撮像画像に基づいて非認識者報知処理を行った報知回数が所定回数に達した第１撮像装置が報知されるので、例えば該第１撮像装置の不具合（取付角度やレンズの汚れ等）を修正することができる。
【０２１４】
［４−３．第３の発明］
【０２１５】
従来より、特開２００８−１６１５２４号公報に示すように、バーや風俗店等のように制限年齢を定めている施設において、年齢条件を満たすか否かを、入場希望者の生体情報で照合する入場管理方法が知られている。
【０２１６】
しかしながら、バーならば２０歳未満の入場を一律に禁止し、風俗店ならば１８歳未満の入場を一律に禁止すれば足りるため、上記特開２００８−１６１５２４号公報に示す技術でも対応できたが、例えばパチンコ遊技店の場合には、入店及び遊技は１８歳未満について禁止されるが、景品交換する品目中の煙草や酒等の特定景品との交換は２０歳未満について禁止されるため、２０歳未満の入場を一律に禁止すると、遊技機の稼働が低下して遊技場に不利益になるという問題が生ずる。
【０２１７】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、入店を許可する第１年齢（例えば１８歳以上）と、該第１年齢よりも高く設定され特定商品の提供を許可する第２年齢（例えば２０歳以上）とを定めている店舗において、第１年齢以上第２年齢未満の来店者にも適正に対応可能な店舗用システムを提供することにある。
【０２１８】
これに対し、本実施形態に記載された第３の発明は、以下のような構成を含む。
【０２１９】
（１）店舗（遊技場）に設けられ、該店舗への来店者を撮像する第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）と、前記来店者のうち当該店舗で特定商品の提供を希望する商品希望者（特定景品の交換を希望する景品希望者）を撮像する第２撮像装置（カウンタカメラ６０ｃ）と、前記第１撮像装置及び前記第２撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置（顧客管理サーバ２０）と、を備える店舗用システム（第１実施形態，第２実施形態）であって、
前記処理装置は、
前記第１撮像装置により撮像された来店者の顔画像に基づいて当該来店者の年齢を推定し（ステップＳ３０２）、該推定した年齢が、入店を許可する第１年齢（１８歳）に達しているか否かを判定する第１年齢判定処理（ステップＳ３０４）を行う第１年齢判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該第１年齢判定手段により推定した年齢が前記第１年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記来店者が第１年齢に達していない旨を報知するための第１報知処理（ステップＳ３５６及びステップＳ３５８）を行う第１報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第２撮像装置により撮像された商品希望者の顔画像に基づいて当該商品希望者の年齢を推定し（ステップＳ５０５）、該推定した年齢が、前記第１年齢よりも高く設定され前記特定商品の提供を許可する第２年齢（２０歳）に達しているか否かを判定する第２年齢判定処理（ステップＳ５０６）を行う第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該第２年齢判定手段により推定した年齢が前記第２年齢に達していないと判定されたことを条件として、前記商品希望者が第２年齢に達していない旨を報知するための第２報知処理（ステップＳ５０９）を行う第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、を有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第１年齢以上第２年齢未満の来店者について、第１報知処理は行われないが第２報知処理は行われることにより、当該来店者は入店はできるが特定商品の提供を受けることはできないので、当該来店者にも適正に対応できる。
【０２２０】
（２）前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により第２年齢に達していないと判定され（ステップＳ５０６でＹＥＳ）、かつ前記特定商品を提供するための操作（ＰＯＳ端末８０における特定景品のバーコードの読取）が行われたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５０９）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、特定商品を提供するための操作が行われない場合には第２報知処理が行われないので、特定商品以外の商品の提供を希望する商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２１】
（３）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）により前記来店者の画像が撮像されたか否かを判定する（ステップＳ３００ａ，ステップＳ５００ａ）来店者判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店者判定手段により来店者の画像が撮像されたと判定されたことを条件として、該来店者の画像から顔が認識できるか否かを判定する（ステップＳ３００ｃ）顔判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記来店者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理（ステップＳ３００ｄ）を行う非認識者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有し、
前記第１年齢判定手段（ＣＰＵ２１）は、前記顔判定手段により顔が認識できると判定されたこと（ステップＳ３００ｃでＹＥＳ）を条件として、前記第１年齢判定処理（ステップＳ３０２及びステップＳ３０４）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、来店者の顔が認識できなければ、その旨が報知されるので、店舗は該来店者が不審者であるか否かを確認して、不審者であれば退店させる等の対応をとることができる。
【０２２２】
（４）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第２報知処理の対象となった商品希望者のうち前記第２年齢に達している旨の確認がとれた商品希望者の顔画像について、適正年齢商品希望者の顔画像である旨の入力を受け付ける（ステップＳ５１０）適正年齢商品希望者受付手段（カウンタパネル２５ａ）と、
該適正年齢商品希望者受付手段により入力を受け付けた適正年齢商品希望者の顔画像データを登録する（ステップＳ３２８及びステップＳ５１２）適正年齢商品希望者登録手段（メモリ２３の当日来店者テーブルＭ２）と、
前記第２撮像装置（カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された商品希望者の顔画像データが前記適正年齢商品希望者登録手段に登録されているか否か判定する（ステップＳ５０８）適正年齢登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、を有し、
前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により推定した年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０６でＮＯ）と判定され、かつ前記適正年齢登録判定手段により商品希望者の顔画像データが前記適正年齢商品希望者登録手段に登録されていない（ステップＳ５０８でＹＥＳ）と判定されたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５０９）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第２年齢に達していないと推定される商品希望者であっても、適正年齢商品希望者として顔画像データが登録されていれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、一旦第２年齢に達している旨の確認がとれた商品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２３】
（５）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記特定商品の提供の際に、前記店舗において会員登録を行った会員に対して発行される記録媒体の記録情報から特定される当該会員の年齢（会員ＩＤに対応する年齢）が、前記第２年齢に達しているか否かを判定する（ステップＳ５０８ｅ）会員年齢判定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記第２報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、前記第２年齢判定手段（ＣＰＵ２１）により推定した年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０６でＹＥＳ）と判定され、かつ前記会員年齢判定手段により前記会員の年齢が前記第２年齢に達していない（ステップＳ５０８ｅでＹＥＳ）と判定されたことを条件として、前記第２報知処理（ステップＳ５１２ａ）を行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第２年齢に達していないと推定される商品希望者であっても、記録媒体の記録情報から特定される年齢が第２年齢に達していれば、第２報知処理の対象とならなくなるので、会員登録により第２年齢に達している旨の確認がとれている商品希望者に対して繰り返し年齢確認が行われ、当該商品希望者に不快感を与えるという事態を回避できる。
【０２２４】
（６）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
予め定められた来店者数集計期間（当日）に前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，場内カメラ６０ｂ，カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された来店者の顔画像に基づいて該顔画像の来店者が来店した旨を特定可能な来店済み情報を登録する（ステップＳ３２８）来店済み情報登録手段（メモリ２３の当日来店者テーブルＭ２）と、
前記第１撮像装置により撮像された顔画像の来店者について、前記来店済み情報が前記来店済み情報登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３２６）来店判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該来店判定手段により登録されていない（ステップＳ３２６でＮＯ）と判定されたことを条件として、来店者数を加算更新する（ステップＳ３３２，ステップＳ３３６）実来店者数集計手段（ＣＰＵ２１）と、を有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、第１撮像装置により撮像された顔画像の来店者について来店済み情報が登録されているか否かを判定し、登録されていなければ、来店者数が加算更新されるので、来店済みの人物が店舗に出入りするたびに来店者数が加算されるという事態が回避され、その結果、実来店者数を正確に集計できる。
【０２２５】
（７）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、前記店舗内の異なる箇所を撮像する前記第１撮像装置（場内カメラ６０ｂ）による撮像画像に基づいて、前記来店者の位置である来店者位置を特定する（ステップＳ３５２，ステップＳ３５０ｇ）ための位置特定手段（ＣＰＵ２１）をさらに有し、
前記第１報知処理手段（ＣＰＵ２１）は、該位置特定手段が特定した来店者位置を示す情報を店員の所持する端末装置（インカム７０）に対して送信する処理（ステップＳ３５８，ステップＳ３５０ｈ）を前記第１報知処理として行うことを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、来店者位置が特定され、該来店者位置が端末装置に送信されて報知されるので、店員が第１年齢に達していないと推定される来店者を容易に特定でき、迅速に年齢確認を実施できる。
【０２２６】
（８）前記処理装置（顧客管理サーバ２０）は、
前記第１撮像装置（入口カメラ６０ａ，カウンタカメラ６０ｃ）により撮像された顔画像のうち、要報知来店者の顔画像の指定を受け付ける要報知来店者受付手段（入力部２４）と、
該要報知来店者受付手段により指定を受け付けた要報知来店者の顔画像データを登録するための要報知来店者登録手段（ＣＰＵ２１）と、
前記第１撮像装置により撮像された来店者の顔画像データが前記要報知来店者登録手段に登録されているか否かを判定する（ステップＳ３０８）要報知登録判定手段（ＣＰＵ２１）と、
該要報知登録判定手段により来店者の顔画像データが前記要報知来店者登録手段に登録されていると判定されたことを条件として、要報知来店者が来店した旨を報知するための処理（ステップＳ３１０）を行う要報知来店者報知処理手段（ＣＰＵ２１）と、をさらに有することを特徴とする店舗用システムである。
これによれば、要報知来店者が来店すると、そのことが報知されるので、店舗は該要報知来店者に応じた対応をとることができる。
【符号の説明】
【０２２７】
２０…顧客管理サーバ
２１…ＣＰＵ
２２…入出力インターフェイス
２３…メモリ
２４…入力部
２５…出力部
２５ａ…カウンタパネル
２６…通信インターフェイス
２７…画像信号処理部
３０…遊技機
３１…遊技制御用マイクロコンピュータ
３２…インターフェイス
４０…カード処理装置
４１…カードユニット制御用マイクロコンピュータ
４２…ＣＰＵ
４３…ＲＯＭ
４４…ＲＡＭ
４５…ＶＤＰ
４６…ＶＲＡＭ
４７…キャラクタＲＯＭ
４８…ＬＣＤ
４９…タッチパネル
５０…呼出ランプ
６０ａ…入口カメラ
６０ｂ…場内カメラ
６０ｃ…カウンタカメラ
７０…インカム
７１…ＣＰＵ
７２…入出力インターフェイス
７３…メモリ
７４…マイク
７５…スピーカ
８０…ＰＯＳ端末
１００…画像メモリ
１０１…２値化処理部
１０２…顔領域決定部
１０３…顔データ抽出部
１１０…ボタン
１１１…玉貸ボタン
１１２…ボタン
１１４…ボタン
１１８…打込玉検出スイッチ
１３０…ハブ
２００…カードリーダライタ
２０１…貨幣識別機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の顔画像から顔データを抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出した顔データに基づいて、前記遊技者の年齢及び／又は性別を推定する推定手段と、
前記顔データを記憶する記憶手段と、
前記抽出手段により抽出した顔データを前記記憶手段で既に記憶しているか否かを所定時間毎に判定する判定手段と、
前記判定手段により記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で新たに記憶する処理を行うと共に、前記判定手段により記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う記憶処理手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。
【請求項２】
請求項１に記載した遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する顔判定手段と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う非認識者報知処理手段と、をさらに有することを特徴とする遊技用システム。
【請求項１】
遊技場に設けられ、遊技者を撮像する撮像装置と、該撮像装置による撮像に基づく処理を行う処理装置と、を備える遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の顔画像から顔データを抽出する抽出手段と、
該抽出手段により抽出した顔データに基づいて、前記遊技者の年齢及び／又は性別を推定する推定手段と、
前記顔データを記憶する記憶手段と、
前記抽出手段により抽出した顔データを前記記憶手段で既に記憶しているか否かを所定時間毎に判定する判定手段と、
前記判定手段により記憶していないと判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で新たに記憶する処理を行うと共に、前記判定手段により記憶していると判定したら、前記判定対象の顔データを前記記憶手段で記憶している顔データに上書き記憶する処理を行う記憶処理手段と、を有することを特徴とする遊技用システム。
【請求項２】
請求項１に記載した遊技用システムであって、
前記処理装置は、
前記撮像装置により撮像した遊技者の画像から顔が認識できるか否かを判定する顔判定手段と、
該顔判定手段により顔が認識できないと判定されたことを条件として、前記遊技者の顔が認識できなかった旨を報知するための非認識者報知処理を行う非認識者報知処理手段と、をさらに有することを特徴とする遊技用システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【公開番号】特開２０１３−１７８５０（Ｐ２０１３−１７８５０Ａ）
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−２３８３９７（Ｐ２０１２−２３８３９７）
【出願日】平成２４年１０月２９日（２０１２．１０．２９）
【分割の表示】特願２００８−３１６２８３（Ｐ２００８−３１６２８３）の分割
【原出願日】平成２０年１２月１１日（２００８．１２．１１）
【出願人】（０００１４４１５３）株式会社三共 (5,148)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年１０月２９日（２０１２．１０．２９）
【分割の表示】特願２００８−３１６２８３（Ｐ２００８−３１６２８３）の分割
【原出願日】平成２０年１２月１１日（２００８．１２．１１）
【出願人】（０００１４４１５３）株式会社三共 (5,148)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]