説明

遊技管理システム、遊技集計管理装置、計数機、カウンタ端末および遊技管理方法

【課題】 遊技機ごとに、交換率の設定などの管理を容易に行うことを目的とする。
【解決手段】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムSであって、遊技機での遊技状態を集計、管理する遊技集計管理装置111と、遊技媒体を計数する計数機106と、遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末108と、を備え、遊技集計管理装置111は、計数機106から受信したカードの識別情報に対応する交換率情報を計数機106に送信し、計数機106は、計数値と交換率情報をレシートに書き込んで、そのレシートを排出し、カウンタ端末108は、レシートから計数値と交換率情報を読み出して演算を行うことで景品の数を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機(以下「スロットマシン」という)や弾球遊技機(以下「パチンコ機」という)などの遊技機から払い出されるメダルやパチンコ球などの遊技媒体を景品と交換するときの交換率の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スロットマシンやパチンコ機に代表される遊技機は、メダルやパチンコ球などの遊技媒体を投入して遊技を行い、その遊技結果に応じて遊技媒体が払い出されるようになっている。そして、この遊技媒体は遊技場で用意されている景品と交換可能となっており、景品の種類や定価に応じて、交換に要する遊技媒体数が定められている。
【0003】
また、一般的に、遊技者が遊技場から遊技媒体を借りる際の金額は、たとえば、スロットマシンではメダルが1枚20円に設定されているものの、メダルを景品に交換する際には定価に対して景品の価格を一律で値引きするようになっていることもある。つまり、遊技場によっては、同一の景品と交換するために必要な遊技媒体数を、他の遊技場よりも少なくしていることもある。
たとえば、遊技場は、メダルを1箱260円のクッキーとを交換する場合、定価であればメダル13枚と交換するが、赤字とならない範囲内で、特別な場合にはメダル12枚と交換可能に設定することもある。
【0004】
しかし、このような遊技媒体と景品との交換枚数(以下「交換率」という)は、店舗ごとや営業日(営業時間)ごとに設定されることが一般的であった。そのため、たとえば、同一種類の複数の遊技機において、高設定(高出玉率:一般にメダルのことも「玉」と呼ぶ)台を多くして遊技結果としての満足感を与える代わりに景品との交換率を低くした営業(低交換率営業)と、景品との交換率を高くする代わりに低設定(低出玉率)台を多くして良い遊技結果が得られた場合に大きい利益を還元する営業(高交換率営業)とを並存することができず、多様化する遊技者のニーズに応えられないという問題があった。
【0005】
そこで、近年では、遊技島を境界柵で仕切って、その境界柵を越えて移動する遊技者の所持する遊技媒体を金属探知機によって検知するようにしたり、遊技媒体の色を変えたりして、遊技者の移動を規制するようにした遊技場も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平10−337369号公報(段落0020〜0033、図1および図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遊技島単位で交換率を変更するにすぎず、遊技機ごとに交換率を設定することが困難であった。さらに、交換率の異なる遊技島を物理的に区画するための設置コストがかかるばかりでなく、従来と同一の遊技空間で実施しようとすると、遊技島数を減らしたり、遊技者の座席スペースが狭くなるなどの制約が生じ、現行の遊技店(遊技島)に適用するのは困難であった。
そこで、本発明は、遊技機ごとに、交換率の設定などの管理を容易に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る遊技管理システムは、遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、前記遊技機ごとの交換率情報を記憶した遊技機情報テーブル、および、遊技者が所持する第1情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機とを関連付けて記憶した対応情報テーブル、を有する遊技集計管理装置と、前記遊技媒体を計数して計数値を取得し、近接または挿入された前記第1情報媒体から前記識別情報を読み出し、前記計数値と前記識別情報を前記遊技集計管理装置に送信する計数機と、前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、前記遊技集計管理装置は、前記計数機から前記計数値と前記識別情報を受信した場合、前記遊技機情報テーブルと前記対応情報テーブルを参照し、受信した前記識別情報に対応する交換率情報を前記計数機に送信し、前記計数機は、前記計数値と前記遊技集計管理装置から受信した交換率情報を第2情報媒体に書き込んで、その第2情報媒体を排出し、前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記第2情報媒体から前記計数値と前記交換率情報を読み出し、その計数値と交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出することを特徴とする。その他の装置と方法については後述する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、遊技機ごとに、交換率の設定などの管理を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本実施形態における遊技機は、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の規制の対象となるスロットマシンやパチンコ機などをいう。以下では、遊技機としてスロットマシンを例にとって説明する。また、スロットマシンの遊技者は、磁気カードなどのID(Identification)カード(以下、単に「カード」という)を所有しているものとする。
【0011】
まず、図1を参照しながら、遊技場の全体構成について説明する。図1は、遊技場の平面図である。
遊技場Hは、図の下方に、遊技者が出入するための出入口101を有している。また、遊技場Hは、遊技島A〜Fを備えている。
【0012】
遊技島Aには、メダル(遊技媒体)を貸し出すメダル貸出機102、遊技機であるスロットマシン103(以下、単に「台」ということもある)、および、遊技者が所持するカード((第1)情報媒体)Cを遊技中に挿入しておくためのカードユニット(情報ユニット)104が、それぞれ図のような配置で複数備えられている。なお、図示を省略しているが、遊技島B〜Fについても、遊技島Aと同様に、スロットマシン103などが備えられている。
【0013】
遊技島Aの横には、遊技者が両替をするための両替機105が備えられている。また、遊技島Bの横には、店員が遊技者の獲得したメダルを流す(投入する)ことにより計数を行い、その計数値(メダル数)をカードCまたはレシート(第2情報媒体)に書き込むための計数機106が備えられている(詳細は図3で説明)。
カウンタ107は、獲得したメダル数を計数機106により書き込んだカードCまたはレシートを遊技者が持参し、店員がカウンタ端末108に対してそのカードCまたはレシートの情報を読み込ませることによりメダルと景品を交換するところである。
【0014】
管理室109は、店員のみが立ち入りできるエリアであり、出入口であるドア110と遊技集計管理装置(いわゆる「ホールコンピュータ」)111(詳細は図4で説明)が備えられている。
【0015】
次に、図2を参照しながら、遊技者が遊技時に対面するスロットマシンなどの構成について説明する(適宜図1参照)。図2は、メダル貸出機、スロットマシンおよびカードユニットの正面図である。
スロットマシン103は、遊技者がメダルを投入するメダル投入口211、貯留中のメダルにより遊技する場合に押下するBETボタン212、遊戯時に押下するスタートレバー213、スタートレバー213の押下により回転するリールユニット214、リールユニット214の各リールを止めるためのストップボタン215、入賞によりメダルが払い出されるメダル払出口216、および、メダル払出口216から払い出されたメダルを貯めておく下皿217を備えて構成される。
【0016】
なお、スロットマシン103の内部には、制御装置(不図示)が設けられている。この制御装置は、そのスロットマシン103の遊技機情報、すなわち、メダル投入(IN)情報、メダル排出(OUT)情報、大当たり(特賞)情報などの各種情報を、遊技集計管理装置111に対してパルス状の信号として送信可能となっている。
【0017】
スロットマシン103の左には、カードユニット104が備えられている。カードユニット104は、遊技者が遊技中にカードCを挿入しておくためのカード挿入部201、遊技者が遊技終了時にカードCを取り出すときに押下するカード排出ボタン202、および、カードCや遊技場Hなどの情報を表示するための表示部203を備えて構成される。
【0018】
スロットマシン103の右には、メダル貸出機102が備えられている。メダル貸出機102は、遊技者がメダルを借りるために札(千円札など)を挿入する札挿入部221、札挿入部221に札が挿入されたときにメダル(たとえば千円で50枚)が排出されるメダル排出部222を備えて構成される。
【0019】
続いて、図3を参照しながら、計数機の構成について説明する。図3は、計数機の構成を示した斜視図である。
計数機106は、遊技者が獲得してドル箱(収容箱)などに入れられたメダルを店員が投入するメダル投入口301、メダルの計数値などを表示するLCD(Liquid Crystal Display)302、店員が遊技者の所持するカードCを挿入するカード挿入部303、店員が必要に応じて操作を入力する操作入力部304、店員が計数機106を開けるときなどに専用キー(不図示)を挿入する鍵挿入部305、および、メダルの計数値などの情報が記載されたレシートを排出するレシート排出部306を備えて構成される。
【0020】
この計数機106は、計数を行う際に、店員が、鍵挿入部305に専用キーを挿入し、操作入力部304に暗証番号などを入力することで、計数処理を行うことができるようになっている。つまり、計数機106による計数は、専用キーを持つ店員のみによって可能となっている。
【0021】
次に、図4を参照しながら、遊技管理システムの構成について説明する(適宜図1〜図3参照)。図4は、遊技管理システムの構成を示すブロック図である。
遊技管理システムSは、遊技集計管理装置111、計数機106、カウンタ端末108、メダル貸出機102、スロットマシン103およびカードユニット104を備えて構成される。なお、それらの各装置の接続に用いられる通信回線は、LAN(Local Area Network)、インターネットなど、どのようなものであってもよい。
【0022】
遊技集計管理装置111は、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどのコンピュータ装置であり、記憶部410、CPU(Central Processing Unit)などであり各種処理を行う処理部421、キーボードなどの入力部422、および、表示画面やスピーカなどの出力部423を備えて構成される。
【0023】
記憶部410は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクなどから構成され、遊技機情報テーブル411、カード情報テーブル412、対応情報テーブル413およびメダル貸出情報テーブル414を記憶している(各テーブルの詳細は図5〜図8で説明)。
また、記憶部410は、処理部421が動作するためのプログラムなども記憶しており、さらに、前述した各テーブル以外の情報も記憶できるようになっている。
【0024】
処理部421は、各種処理を行い、たとえば、メダル貸出機102から得たデータに基づいてメダル貸出情報テーブル414を更新し、スロットマシン103から得たデータに基づいて遊技機情報テーブル411を更新し、カードユニット104から得たデータに基づいて対応情報テーブル413を更新する。
【0025】
計数機106は、遊技集計管理装置111と接続され、前述したLCD302および操作入力部304のほか、RAM、ROM、ハードディスクなどでありメダルの計数値などを記憶する計数機記憶部431、実際にメダルの計数を行う計数部432、CPUなどであり各種処理を行う計数機処理部433、カードCに対して情報の読み出しや書き込みを行うカードリーダライタ434、および、計数結果や交換率情報などをレシートに書き込んでレシート排出部306から排出するレシート出力部435を備えて構成される。
【0026】
カウンタ端末108は、遊技集計管理装置111と接続され、遊技者の所持するカードCの情報を読み取るカードリーダ(読出部)441、景品数などの表示を行う表示部443、遊技者の所持するレシートのデータを読み取るレシートリーダ(読出部)444、および、カードリーダ441やレシートリーダ444などから受信した情報などに基づいて演算処理を行う端末処理部442、を備えて構成される。
【0027】
次に、図5を参照しながら、遊技機情報テーブル(図4参照)の構成について説明する。図5は、遊技機情報テーブルのデータ構成を示す図である。
遊技機情報テーブル411では、台番号501、機種名502、区分503、島R(Read)/W(Write)コード504、6段階などで設定される入賞確率505、2種類以上に設定可能な交換率506、総投入メダル数を示すIN507、総排出メダル数を示すOUT508、IN507の値からOUT508を引いた値を示す差枚数509、大当たりの回数を示す特賞510、および、差枚数509の最大値から最小値を引いた差を示す差数ピーク511が関連付けられている。
【0028】
なお、差数ピーク511の値とメダル貸出機102(図1参照)から一度に借りる枚数(通常は50枚)を合わせれば、それが遊技者の手元に残りえるメダル枚数の上限値と考えることができる。
また、遊技機情報テーブル411は、特に図示していないが、時間情報とも関連付けられており、時刻ごとにそれぞれの情報がわかるようになっている。
【0029】
続いて、図6を参照しながら、カード情報テーブル(図4参照)について説明する。図6は、カード情報テーブルのデータ構成を示す図である。
カード情報テーブル412では、遊技者が所持するカードC(図1参照)ごとに、カードID601、氏名602、性別603、生年月日604、住所605、職業606、遊技開始日時607、遊技終了日時608、期間内差枚数609および交換率610が関連付けられている。
【0030】
期間内差枚数609は、遊技者が遊技を行った遊技開始日時607から遊技終了日時608の時間帯における、そのスロットマシン103(図1参照)でのメダルの差枚数を示すものであり、それぞれの時刻における差枚数509(図5参照)から求めることができる。
交換率610は、そのカードCを所持する遊技者が遊技した台の交換率が書き込まれるものであり、詳細は図9で後述する。
【0031】
次に、図7を参照しながら、対応情報テーブルの構成について説明する(適宜図1参照)。図7は、対応情報テーブルのデータ構成を示す図である。
対応情報テーブル413では、カードID701と台番号702が関連付けられ、どのカードCを所持する遊技者がどのスロットマシン103を遊技しているかがわかるようになっている。
【0032】
続いて、図8を参照しながら、メダル貸出情報テーブルの構成について説明する(適宜図1参照)。図8は、メダル貸出情報テーブルのデータ構成を示す図である。
メダル貸出情報テーブル414では、メダル貸出機ID801とメダル貸出数802が関連付けられ、どのメダル貸出機102から何枚のメダルが貸し出されたかがわかるようになっている。
【0033】
なお、本実施形態において、メダル貸出機102とスロットマシン103はそれぞれ1対1対応であるものとし、あるメダル貸出機102で貸し出されたメダルはその隣接するスロットマシン103で使用されるものとする。つまり、台番号501が「1」のスロットマシン103とメダル貸出機ID801が「10000001」のメダル貸出機102、台番号501が「2」のスロットマシン103とメダル貸出機ID801が「10000002」のメダル貸出機102、・・・、がそれぞれ対応している。
【0034】
遊技管理システムについて、以上で構成の説明を終わり、以下、図9〜図12を参照しながら、その動作について説明する(適宜図1〜図8参照)。なお、ここでは、スロットマシンごとに交換率が異なる場合、つまり、たとえば、イベントなどにより、遊技島ごとやスロットマシン103の機種ごとに交換率を異ならせる場合、あるいは、スロットマシン103の台番号の末尾が「7」の台のみ高交換率にする場合などについて説明する。
【0035】
また、遊技管理システムSの各装置に関して、図9を参照して遊技者による遊技中およびその前後の処理を、図10を参照して店員が遊技者の獲得したメダルを計数機に流す(投入する)ときの処理を、図11を参照して遊技者がカウンタでレシートを用いて景品を得るときの処理を、図12を参照して遊技者がカウンタでカードとレシートを用いて景品を得るときの処理を、説明する。
【0036】
<遊技者による遊技中およびその前後の各装置の処理>
図9は、遊技者による遊技中およびその前後の、各装置の処理を示した説明図である。
【0037】
遊技場Hの営業時間中、それぞれのスロットマシン103(あるいはスロットマシン103に接続された通信装置(不図示):以下同様)は、遊技結果が更新されたか、すなわち、遊技が行われたか否かを判断する(ステップS901)。
遊技結果が更新された場合(ステップS901でYes)、スロットマシン103は、遊技機情報を遊技集計管理装置111に送信する(ステップS902)。
【0038】
遊技集計管理装置111の処理部421は、スロットマシン103から遊技機情報を受信したか否かを判断し(ステップS903)、遊技機情報を受信していない場合(No)、ステップS907に進み、遊技機情報を受信した場合(Yes)、遊技機情報テーブル411を更新する(ステップS904)。
【0039】
遊技者は、所持するカードCをカードユニット104のカード挿入部201に挿入してから、スロットマシン103で遊技を開始する。
カードユニット104は、挿入されたカードCからカード情報(たとえばカードID:以下同様)を読み込み(ステップS905)、遊技集計管理装置111にそのカード情報を送信する(ステップS906)。
【0040】
遊技集計管理装置111の処理部421は、カードユニット104からカード情報を受信したか否かを判断し(ステップS907)、カード情報を受信していない場合(No)、ステップS914に進み、カード情報を受信した場合(Yes)、カード情報テーブル412においてそのカード情報(カードID)を検索する(ステップS908)。
【0041】
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、カード情報テーブル412において、該当するカードID601の遊技開始日時607に、そのときの日時を書き込む(ステップS909)。
これにより、そのカードCを所持する遊技者がいつから遊技を開始したのかを記録することができる。
【0042】
次に、遊技集計管理装置111の処理部421は、遊技台特定情報を書き込む、すなわち、対応情報テーブル413を更新する(ステップS910)。
これにより、どの遊技者がどのスロットマシン103で遊技を行っているかを記録することができる。なお、図7では特に示していないが、対応情報テーブル413は、時間情報とも関連付けられており、時刻ごとにその記録がわかるようになっている。
【0043】
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、遊技機情報テーブル411の交換率506からその台の交換率情報を取得し、その交換率情報をカード情報テーブル412の該当するカードID601の交換率610に書き込む(ステップS911)。
これにより、カード情報テーブル412において、カードIDと交換率情報を関連付けることができる。
【0044】
遊技者は、そのスロットマシン103での遊技を終えると、カードユニット104のカード排出ボタン202を操作する。そうすると、カードユニット104は、カードCの排出指示を検出し(ステップS912)、遊技集計管理装置111にカード排出情報を送信する(ステップS913)。
【0045】
次に、遊技集計管理装置111の処理部421は、カードユニット104からカード排出情報を受信したか否かを判断し(ステップS914)、カード排出情報を受信していない場合(No)、ステップS903に戻り、カード排出情報を受信した場合(Yes)、カード情報テーブル412の該当するカードID601の遊技終了日時608にそのときの日時を書き込む(ステップS915)。
これにより、そのカードCを所持する遊技者がいつ遊技を終了したのかを記録することができる。
【0046】
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、遊技機情報テーブル411から遊技機情報(遊技開始日時と遊技終了日時の差数ピーク511の値など)を読み込み(ステップS916)、カード情報テーブル412の期間内差枚数609に該当する数値(期間内遊技情報)を書き込む(ステップS917)。
これにより、カード情報テーブル412において、その遊技者の遊技によるメダルの差枚数を記録することができる。
【0047】
次に、遊技集計管理装置111の処理部421は、カードユニット104にカード排出許可信号を送信し(ステップS918)、ステップS903に戻る。
カードユニット104は、遊技集計管理装置111からカード排出許可信号を受信し(ステップS919)、カードCの排出処理を行う(ステップS920)。
そして、遊技者は、カードユニット104のカード挿入部201から排出されたカードCを受け取る。
【0048】
<店員が遊技者の獲得したメダルを計数機に流すときの各装置の処理>
図10は、店員が遊技者の獲得したメダルを計数機に流すときの、各装置の処理を示した説明図である。
遊技者は、スロットマシン103での遊技が終わり、獲得したメダルがある場合、ドル箱(不図示)にそのメダルを入れ、計数機106のところまでそのドル箱を運ぶ。
【0049】
店員は、遊技者からカードCとドル箱を受け取り、カードCを計数機106のカード挿入部303に挿入し、ドル箱のメダルをメダル投入口301に流す(投入する)。
計数機106において、カードリーダライタ434はカード情報(カードIDなど:以下同様)を読み込み(ステップS1001)、計数機処理部433はそのカード情報を遊技集計管理装置111に送信する(ステップS1002)。
【0050】
遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106からカード情報を受信したか否かを判断し(ステップS1003)、カード情報を受信した場合(Yes)、カード情報テーブル412においてそのカード情報(カードID)を検索する(ステップS1004)。
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、対応情報テーブル413を参照し、そのカードIDに対応する台番号(遊技台特定情報)を読み込む(ステップS1005)。
【0051】
次に、遊技集計管理装置111の処理部421は、カード情報テーブル412を参照し、そのカードIDに対応する交換率情報を読み込み(ステップS1006)、期間内遊技機情報(期間内差枚数609)を読み込む(ステップS1007)。
遊技集計管理装置111の処理部421は、ステップS1005〜ステップS1007で読み込んだデータに異常がないか否かを判断する(ステップS1008)。
【0052】
読み込んだデータに異常がある場合(たとえば通信エラー)(ステップS1008でNo)、遊技集計管理装置111の処理部421は復帰処理を行い(ステップS1009)、ステップS1010に進む。
ここで、復帰処理は、たとえば、計数機106のLCD302に通信異常の旨の表示を行い、店員が操作入力部304を操作することで台番号などを入力し、その台番号などを遊技集計管理装置111に送信するようにすればよい。そうすれば、その台番号などを受信した遊技集計管理装置111の処理部421は、ステップS1006およびステップS1007の処理を行うことができる。また、その際、入力操作を行った店員や時刻などを遊技集計管理装置111の記憶部410に記憶させるとともに、カードCにその旨を識別可能な情報を記憶させるようにすることが望ましい。これらにより、各装置に機械的な不具合があったときでも、問題を解消し、また、人為的な不正行為を抑制することができる。
【0053】
次に、遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106に計数開始を指示する(ステップS1010)。
計数機106において、計数機処理部433は遊技集計管理装置111から計数開始の指示を受信し(ステップS1011)、計数部432は遊技媒体(メダル)の計数を行い(ステップS1012)、計数機処理部433は計数結果(計数値など:以下同様)を遊技集計管理装置111に送信する(ステップS1013)。
【0054】
遊技集計管理装置111の処理部421は、106から計数結果を受信し(ステップS1014)、計数値と遊技機情報との比較を行う(ステップS1015)。
ステップS1015は、具体的には、たとえば、計数値と、カード情報テーブル412の該当する期間内差枚数609およびメダル貸出情報テーブル414の該当するメダル貸出数802の和と、を比較する。そして、前述したように、メダル貸出機102とスロットマシン103はそれぞれ1対1対応であるので、それぞれの値の差は、所定の閾値以内であるのが妥当であると考えられる。ここで、所定の閾値とは、遊技者がメダルを落としたり拾ったり、あるいは、各装置の機械的な誤差などを考慮して決定されるものであり、たとえば50枚程度である。
【0055】
また、メダル貸出機102とスロットマシン103がそれぞれ1対1対応していない場合、すなわち、たとえば、2台のスロットマシン103に対して1台のメダル貸出機102という比率でそれらが設置されているような場合などにおいて、ステップS1015では、計数値と、その遊技者が遊技していた時間帯における差数ピーク(遊技機情報テーブル411の差数ピーク511から算出)の値と、を比較するようにすればよい。その場合、それぞれの値の差は、所定の閾値以内であるのが妥当と考えられる。ここで、所定の閾値とは、遊技者がメダルを落としたり拾ったり、各装置の機械的な誤差、あるいは、遊技者がメダルを最後に借りた枚数(通常は50枚)などを考慮して決定されるものであり、たとえば100枚程度である。
【0056】
遊技集計管理装置111の処理部421は、ステップS1015における比較結果が異常か否か、つまり、2つの数値の差が所定の閾値以内か否かを判断する(ステップS1016)。もし、遊技者が、他の台や遊技場Hの外部などからメダルを持ち込んだり、他の遊技者からメダルの横流しを受けたりして、そのメダルを計数機106に流した場合は、計数値の値が不当に大きくなり、このステップS1016で2つの数値の差が所定の閾値を超えることで、不正を発見することができる。なお、遊技者が、他の遊技者にメダルの横流しをするなどして、残りのメダルを計数機106に流した場合は、計数値の値が不当に小さくなり、このステップS1016で2つの数値の差が所定の閾値を超えることで、不正を発見することができる。
【0057】
比較結果が異常である場合(ステップS1016でYes)、遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106にデータ異常の報知を指示する(ステップS1017)。
計数機106において、計数機処理部433は、遊技集計管理装置111からデータ異常の報知指示を受信し(ステップS1018)、LCD302は、データ異常が発生した旨を表示する(ステップS1019)。
店員は、計数機106のLCD302を見てデータ異常の発生を認識し、操作入力部304で所定のリセット操作を行う。また、そのとき、店員は、計数されたメダル枚数が不当(異常)であった旨を遊技者に伝え、その原因を調べることができる。
【0058】
計数機106の計数機処理部433は、リセット処理を実行し(ステップS1020)、遊技集計管理装置111にリセット情報を送信する(ステップS1021)。ここで、リセット情報とは、たとえば、不正の可能性を考慮して交換率を最低(遊戯者にとってもっとも不利な値)にセットしたりするための情報のことである。
遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106からリセット情報を受信し(ステップS1022)、交換率のデータセットやエラーリセットなどを行う(ステップS1023)。
【0059】
比較結果が異常でない場合(ステップS1016でNo)、あるいは、ステップS1023の後、遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106に、計数結果と交換率情報を書き込んだレシートの発行を指示する(ステップS1024)。
これを受けて、計数機106の計数機処理部433は、レシートを発行、すなわち、レシート出力部435によってレシートに計数結果と交換率情報を書き込み、レシート排出部306からそのレシートを排出する(ステップS1025)。レシートは、カウンタ端末108で読み取ることができるように、計数結果と交換率情報をバーコードやQR(Quick Response)コードなどで表記し、また、遊技者や店員が視認できるように数字などでも合わせて表記するのが望ましい。
【0060】
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、計数機106にカードCの排出を指示する(ステップS1026)。これを受けて、計数機106の計数機処理部433は、カードCの排出処理を行う、すなわち、カード挿入部303からカードCを排出する(ステップS1027)。
【0061】
そして、遊技者は、店員から、レシートとカードCを受け取る。このようにして、遊技者は、計数結果と交換率情報の記載されたレシートを得ることができる。また、計数機106と遊技集計管理装置111で情報通信を行い、遊技集計管理装置111で計数結果が正当であるか否かの判断などを行うことで、遊技者の不正を迅速に発見でき、より高いセキュリティレベルを実現することができる。
【0062】
<遊技者がカウンタでレシートを用いて景品を得るときの各装置の処理>
図11は、遊技者がカウンタでレシートを用いて景品を得るときの、各装置の処理を示した説明図である。
遊技者は、カウンタ107に行き、店員にレシートを手渡す。その店員は、カウンタ端末108のレシートリーダ444にレシートの情報を読み込ませる。
【0063】
カウンタ端末108において、レシートリーダ444は、レシートの計数情報(計数結果)を読み込み(ステップS1101)、また、レシートの交換率情報を読み込む(ステップS1102)。
続いて、カウンタ端末108の端末処理部442は、得られた交換率情報および計数情報から景品数を演算し、表示部443にその景品数を表示する(ステップS1103)。
【0064】
店員は、カウンタ端末108の表示部443を見て景品数を認識し、その分の景品を遊技者に手渡す。なお、ここでは、カウンタ端末108に接続された景品排出装置(不図示)から自動的に景品が排出されるようにしてもよい。
カウンタ端末108の端末処理部442は、遊技集計管理装置111に交換完了情報を送信する(ステップS1104)。
【0065】
遊技集計管理装置111の計数機処理部433は、カウンタ端末108から交換完了情報を受信し(ステップS1105)、記憶部410にレシート交換履歴を書き込む(ステップS1106)。
このようにして、遊技者は、レシートを用いて、遊戯した台の交換率に応じた数の景品を受け取ることができる。
【0066】
<遊技者がカウンタでカードとレシートを用いて景品を得るときの各装置の処理>
次に、図11の場合とは別に、遊技者が、レシートだけではなく、レシートとカードCを用いて景品を得るときの各装置の処理について説明する。
図12は、遊技者がカウンタでカードとレシートを用いて景品を得るときの、各装置の処理を示した説明図である。
【0067】
遊技者は、カウンタ107に行き、店員にレシートとカードCを手渡す。その店員は、カウンタ端末108のレシートリーダ444にレシートの情報を読み込ませ、カードリーダ441にカードCの情報を読み込ませる。
カウンタ端末108において、レシートリーダ444は、レシートから計数情報(計数結果)を読み込み(ステップS1201)、また、カードCから識別情報(カードIDなど)を読み込む(ステップS1202)。
【0068】
そして、カウンタ端末108の端末処理部442は、遊技集計管理装置111に識別情報を送信する(ステップS1203)。なお、この処理は、遊技集計管理装置111から該当する交換率情報を取得するためのものである。
遊技集計管理装置111の処理部421は、カウンタ端末108から識別情報を受信し(ステップS1204)、カード情報テーブル412を参照して、その識別情報(カードID601)に対応した交換率情報(交換率610)を読み込む(ステップS1205)。
続いて、遊技集計管理装置111の処理部421は、カウンタ端末108にその交換率情報を送信する(ステップS1206)。
【0069】
カウンタ端末108の端末処理部442は、遊技集計管理装置111から交換率情報を受信し(ステップS1207)、その交換率情報および計数情報から景品数を演算し、表示部443にその景品数を表示する(ステップS1208)。
店員は、カウンタ端末108の表示部443を見て景品数を認識し、その分の景品を遊技者に手渡す。なお、ここでは、カウンタ端末108に接続された景品排出装置(不図示)から自動的に景品が排出されるようにしてもよい。
【0070】
カウンタ端末108の端末処理部442は、遊技集計管理装置111に交換完了情報を送信する(ステップS1209)。
遊技集計管理装置111の計数機処理部433は、カウンタ端末108から交換完了情報を受信し(ステップS1210)、記憶部410にレシート交換履歴を書き込む(ステップS1211)。
【0071】
このようにして、遊技者は、カードCとレシートを用いて、遊戯した台の交換率に応じた数の景品を受け取ることができる。
また、このような処理により、遊技集計管理装置111で記憶してる交換率情報を使用することができ、レシートにおける交換率情報の不正な書き換えなどを防止または発見することができる。
【0072】
また、本発明に係る遊技管理システムSは、本実施形態に限定することなく、種々の変更が可能である。
たとえば、本実施形態では、遊技者がカウンタ107で景品を得るときに、レシートのみ、あるいは、カードCとレシートを用いることとしたが、カードCのみを用いるようにしてもよい。
【0073】
その場合、たとえば、まず、遊技集計管理装置111は、ステップS1014(図10参照)で受信した計数結果をカード情報テーブル412にカードIDと対応付けて記憶しておく(記憶する欄は不図示)。
景品交換時には、カウンタ107の店員が、遊技者から受け取ったカードCをカウンタ端末108のカードリーダ441で読み取る。そして、カウンタ端末108の端末処理部442が、遊技集計管理装置111のカード情報テーブル412から、そのカードCに対応する計数結果と交換率情報(交換率610)を得ることで、景品数を演算し、その景品数を表示部443に表示するようにすればよい。
【0074】
また、別の方法として、遊技者がスロットマシン103で遊技をする際にカードユニット104に挿入するカードCに対して、遊技集計管理装置111が、カードユニット104を介して、その台の交換率情報を書き込むようにしてもよい。そして、遊技者が遊技を終了し、計数機106で計数を行うときに、計数機106がその計数値をカードCに書き込む。景品交換時には、カウンタ端末108が、カードCから交換率情報と計数値を読み取って、景品数を演算し、その景品数を表示するようにすればよい。
【0075】
なお、この場合、遊技集計管理装置111が、カードユニット104に挿入されたカードCに対して、カードユニット104を介して、遊技機情報テーブル411の差枚数509や差数ピーク511などに基づいて算出したその遊技機の遊技者が所有していると予測される遊技媒体数を書き込むようにしてもよい。そうすれば、計数機106は、計数を行うときに、計数値と、カードCから受信したその予測される遊技媒体数を比較し、所定の閾値以内か否かによって、その計数値が異常かどうかを判断することができる。
これらのようにすれば、遊技者は、レシートを用いずに、カードCのみを用いて、遊戯した台の交換率に応じた数の景品を受け取ることができる。
【0076】
また、本実施形態では、計数機106と遊技集計管理装置111を通信可能としたが(図4、図10参照)、計数機106を遊技集計管理装置111と通信を行わずにスタンドアロンとすることもできる。そうすれば、その分の通信回線の配線を省略し、計数機106や遊技集計管理装置111における処理の負担を軽減することができる。
【0077】
その場合、計数機106では、メダルを投入して計数を行い、計数結果を書き込んだレシートを発行する。そして、遊技者が遊技中にカードユニット104のカード挿入部201に挿入しているカードCに対して、遊技集計管理装置111がその台の交換率情報を書き込む。
【0078】
景品交換時には、カウンタ107の店員が、カードCとレシートを遊技者から受け取り、カウンタ端末108によって、カードCから交換率情報を読み取り、レシートから計数情報を読み取る。そして、カウンタ端末108の端末処理部442が、その計数結果と交換率情報から景品数を演算し、その景品数を表示部443に表示するようにすればよい。
【0079】
その際、カウンタ端末108が遊技集計管理装置111に計数情報、交換率情報およびカードIDを送信するようにすれば、その計数情報(計数値)が正当であるか否かを確認することができる(図10のステップS1015、ステップS1016およびその後の処理に対応)。
【0080】
また、本実施形態では、計数機106において、レシートに、計数情報と交換率情報を書き込むようにしたが、それ以外に、その計数情報と交換率情報から演算した景品数の情報なども数字、バーコードなどによって表記するようにしてもよい。そうすれば、遊技者は景品数を視認することができ、また、カウンタ端末108は演算をしなくても景品数の値を得ることができる。
【0081】
さらに、本実施形態では、スロットマシン103の台ごとに交換率が異なっていることとしたが、遊技者によって交換率を異ならせることもできる。たとえば、イベントなどによって、誕生日が3月の遊技者や、住所が東京都の遊技者を、高い交換率に設定する場合である。
その場合、遊技機情報テーブル411(図5参照)の交換率506の情報を使用せずに、カード情報テーブル412(図6参照)の交換率610にそれぞれの遊技者の交換率を設定しておき、その交換率を使用して図9〜図12の処理を行うようにすればよい(処理内容を適宜変更して対応)。
【0082】
また、本実施形態では、あらかじめ、各遊技者がカードCを所持しており、カード情報テーブル412(図6参照)が作成されているものとしたが、遊技場Hに初めて来た遊技者などに対して、カード情報テーブル412にカードID601などの最低限の情報が書き込まれたカードCを渡して、使用してもらうようにしてもよい。
【0083】
さらに、本実施形態では、すべての遊技者が遊技する際にカードユニット104にカードCを挿入するものとしたが、カードユニット104にカードCを挿入しない遊技者に対しては最低交換率を適用するものとして対応してもよい。
【0084】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
たとえば、各装置、カードあるいはレシートが保持したり通信したりする情報は、暗号化されたものであってもよい。そうすれば、情報の改ざんなどの不正に対するセキュリティレベルを一層向上させることができる。
【0085】
また、遊技者が使用する(第1)情報媒体は、カードでなくても、携帯電話などの情報通信端末などであってもよく、その場合は、カードユニット、計数機、カウンタ端末などのハードウェア構成などを変更することで対応できる。
その他、ハードウェアや各装置の処理の流れなどの具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】遊技場の平面図である。
【図2】メダル貸出機、スロットマシンおよびカードユニットの正面図である。
【図3】計数機の構成を示した斜視図である。
【図4】遊技管理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】遊技機情報テーブルのデータ構成を示す図である。
【図6】カード情報テーブルのデータ構成を示す図である。
【図7】対応情報テーブルのデータ構成を示す図である。
【図8】メダル貸出情報テーブルのデータ構成を示す図である。
【図9】遊技者による遊技中およびその前後の、各装置の処理を示した説明図である。
【図10】店員が遊技者の獲得したメダルを計数機に流すときの、各装置の処理を示した説明図である。
【図11】遊技者がカウンタでレシートを用いて景品を得るときの、各装置の処理を示した説明図である。
【図12】遊技者がカウンタでカードとレシートを用いて景品を得るときの、各装置の処理を示した説明図である。
【符号の説明】
【0087】
102 メダル貸出機
103 スロットマシン
104 カードユニット
106 計数機
108 カウンタ端末
111 遊技集計管理装置
302 LCD
304 操作入力部
410 記憶部
411 遊技機情報テーブル
412 カード情報テーブル
413 対応情報テーブル
414 メダル貸出情報テーブル
421 処理部
432 計数部
433 計数機処理部
434 カードリーダライタ
442 端末処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
前記遊技機ごとの交換率情報を記憶した遊技機情報テーブルと、遊技者が所持する第1情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機とを関連付けて記憶した対応情報テーブルと、を有する遊技集計管理装置と、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得し、近接または挿入された前記第1情報媒体から前記識別情報を読み出し、前記計数値と前記識別情報を前記遊技集計管理装置に送信する計数機と、
前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、
前記遊技集計管理装置は、前記計数機から前記計数値と前記識別情報を受信した場合、前記遊技機情報テーブルと前記対応情報テーブルを参照し、受信した前記識別情報に対応する交換率情報を前記計数機に送信し、
前記計数機は、前記計数値と前記遊技集計管理装置から受信した交換率情報を第2情報媒体に書き込んで、その第2情報媒体を排出し、
前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記第2情報媒体から前記計数値と前記交換率情報を読み出し、その計数値と交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する
ことを特徴とする遊技管理システム。
【請求項2】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
遊技者が所持する第1情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機の交換率情報とを関連付けて記憶したカード情報テーブル、を有する遊技集計管理装置と、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得する計数機と、
前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、
前記計数機は、前記計数値を第2情報媒体に書き込んで、その第2情報媒体を排出し、
前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記第2情報媒体から前記計数値を読み出し、近接または挿入された前記第1情報媒体から前記識別情報を読み出し、その識別情報を前記遊技集計管理装置に送信し、前記遊技集計管理装置により前記カード情報テーブルを参照して送信されたその識別情報に対応する前記交換率情報を受信し、前記計数値とその交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する
ことを特徴とする遊技管理システム。
【請求項3】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
遊技者が所持する情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機の交換率情報とを関連付けて記憶したカード情報テーブル、を有する遊技集計管理装置と、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得し、その計数値を、近接または挿入された前記情報媒体に書き込む計数機と、
前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、
前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記情報媒体から前記計数値と前記識別情報を読み出し、その識別情報を前記遊技集計管理装置に送信し、前記遊技集計管理装置により前記カード情報テーブルを参照して送信されたその識別情報に対応する前記交換率情報を受信し、前記計数値とその交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する
ことを特徴とする遊技管理システム。
【請求項4】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムであって、
前記遊技機ごとの交換率情報を記憶した遊技機情報テーブルを有する遊技集計管理装置と、
それぞれの遊技機に対応して設置され、対応する遊技機について前記遊技集計管理装置から受信した前記交換率情報を、近接または挿入された情報媒体に書き込む情報ユニットと、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得し、その計数値を、近接または挿入された前記情報媒体に書き込む計数機と、
前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、
前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記情報媒体から前記計数値と前記交換率情報を受信し、その計数値と交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する
ことを特徴とする遊技管理システム。
【請求項5】
前記遊技機情報テーブルは、さらに、前記遊技機ごとの前記遊技媒体の出入数量を記憶し、
前記情報ユニットは、さらに、前記遊技集計管理装置が前記遊技機情報テーブルに基づいて算出したその遊技機の遊技者が所有していると予測される遊技媒体数を、近接または挿入された情報媒体に書き込み、
前記計数機は、さらに、前記計数値を取得した際に、その計数値と、近接または挿入された前記情報媒体から受信した前記予測される遊技媒体数との差が所定の閾値以内か否かを判断し、その差が前記閾値を超えていた場合、前記計数値が異常であると判断する
ことを特徴とする請求項4に記載の遊技管理システム。
【請求項6】
前記遊技機情報テーブルは、さらに、前記遊技機ごとの前記遊技媒体の出入数量を記憶し、
前記遊技集計管理装置は、さらに、前記計数機から前記計数値と前記識別情報を受信した場合、前記遊技機情報テーブルに基づいて算出したその遊技機の遊技者が所有していると予測される遊技媒体数と前記計数値との差が所定の閾値以内か否かを判断し、その差が前記閾値を超えていた場合、前記計数値が異常であると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技管理システム。
【請求項7】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において、記憶部と処理部を有し、前記遊技機での遊技状態を集計、管理する遊技集計管理装置であって、
前記記憶部は、前記遊技機ごとの交換率情報を記憶した遊技機情報テーブル、および、遊技者が所持する情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機とを関連付けた対応情報テーブル、を記憶し、
前記処理部は、前記遊技媒体を計数する計数機から計数値と前記識別情報を受信した場合、前記遊技機情報テーブルと前記対応情報テーブルを参照し、受信した前記識別情報に対応する交換率情報を前記計数機に送信する
ことを特徴とする遊技集計管理装置。
【請求項8】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において、前記遊技機から払い出された前記遊技媒体を計数する計数機であって、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得する計数部と、
遊技者が所持する第1情報媒体が近接または挿入されたとき、その第1情報媒体から識別情報を読み出す読出部と、
前記計数部が取得した前記計数値と、前記読出部が読み出した前記識別情報とを、前記遊技機の遊技状態を集計、管理する遊技集計管理装置に送信し、その遊技集計管理装置から前記識別情報に対応する交換率情報を受信し、その交換率情報と前記計数値のそれぞれを、前記第1情報媒体および排出可能な第2情報媒体の少なくともいずれか一方に書き込む計数機処理部と、
を有することを特徴とする計数機。
【請求項9】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において、前記景品の数を算出するカウンタ端末であって、
遊技者が所持する第1情報媒体が近接または挿入されたとき、その第1情報媒体からその識別情報を読み出し、前記第1情報媒体、または、前記遊技媒体を計数して計数値を取得する計数機が排出する第2情報媒体が近接または挿入されたとき、そのいずれかから前記計数値を読み出す読出部と、
前記識別情報を前記遊技集計管理装置に送信し、前記遊技集計管理装置により送信されたその識別情報に対応する交換率情報を受信し、前記計数値とその交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する端末処理部と、
を有することを特徴とするカウンタ端末。
【請求項10】
遊技機が払い出す遊技媒体を所定の交換率で景品と交換することが可能な遊技場において使用される遊技管理システムによる遊技管理方法であって、
遊技管理システムは、
前記遊技機ごとの交換率情報を記憶した遊技機情報テーブル、および、遊技者が所持する第1情報媒体の識別情報と前記遊技者が遊技した前記遊技機とを関連付けて記憶した対応情報テーブル、を有する遊技集計管理装置と、
前記遊技媒体を計数して計数値を取得し、近接または挿入された前記第1情報媒体から前記識別情報を読み出し、前記計数値と前記識別情報を前記遊技集計管理装置に送信する計数機と、
前記遊技場のカウンタに設置されたカウンタ端末と、を備え、
前記遊技集計管理装置は、前記計数機から前記計数値と前記識別情報を受信した場合、前記遊技機情報テーブルと前記対応情報テーブルを参照し、受信した前記識別情報に対応する交換率情報を前記計数機に送信し、
前記計数機は、前記計数値と前記遊技集計管理装置から受信した交換率情報を第2情報媒体に書き込んで、その第2情報媒体を排出し、
前記カウンタ端末は、近接または挿入された前記第2情報媒体から前記計数値と前記交換率情報を読み出し、その計数値と交換率情報に基づいて演算を行うことで前記景品の数を算出する
ことを特徴とする遊技管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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