説明

運動を模倣するためのSIRT−3関連方法及び組成物

本発明は、SIRT3活性レベルの修飾に関する。本発明は、筋細胞中の代謝を調節すると共に、カロリー制限又は運動を模倣するための用途を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
筋細胞中でカロリー制限又は運動の利点を模倣する方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項2】
筋細胞中でミトコンドリア生合成又は代謝を増加させる、あるいは、ミトコンドリア活性/持久性を高める、ための方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項3】
糖取り込みに対して筋細胞を感作する方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項4】
筋細胞中の脂肪酸酸化を増加させる方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項5】
筋細胞中の活性酸素種(ROS)を減少させる方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項6】
筋細胞中のPGC-1α 及び/又は ucp3 及び/又はGLUT4 発現を増加させる、及び/又は、AMP活性化タンパク質キナーゼ (AMPK) を活性化させる方法であって、前記細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質に筋細胞を接触させるステップを含む、方法。
【請求項7】
前記筋細胞が骨格筋細胞である、請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記筋細胞が遅筋の細胞である、請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記筋細胞がヒラメ筋細胞である、請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記筋細胞が対象内にあって、前記方法が、前記対象の細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質、これを必要とする対象である対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項11】
前記作用物質が対象の筋肉に標的決定される又は投与される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記作用物質がSIRT3タンパク質又はその生物学的に有効なホモログ又はこのようなものをコードする核酸である、請求項1乃至11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記作用物質が、ヒトSIRT3をコードする核酸又はその生物学的に有効なホモログである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記生物学的に有効なホモログが、脱アセチル化酵素及び/又はADPリボシルトランスフェラーゼ活性を有するヒトSIRT3の断片である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記作用物質が低分子である、請求項1乃至11のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記作用物質がSIRT1の活性化剤である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記細胞が、タンパク質又は活性レベルでSIRT3の増加を必要とする細胞である、請求項1乃至16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記細胞が、対象の罹患細胞である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
対象の骨格筋代謝又は骨格筋エネルギー恒常性を調節する方法であって、対象においてSIRT3のタンパク質又は活性レベルを修飾する作用物質を、これを必要とする対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項20】
対象の骨格筋代謝又は骨格筋エネルギー恒常性を調節する方法であって、対象においてAMPKのタンパク質又は活性レベルを修飾する作用物質を、これを必要とする対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項21】
対象の骨格筋代謝又は骨格筋エネルギー恒常性を増加させる方法であって、対象においてAMPKのタンパク質又は活性レベルを刺激する作用物質を対象に投与するステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
筋細胞中のSIRT3のタンパク質レベルを増加させる方法であって、カロリー制限又は絶食に細胞をさらすステップを含む、方法。
【請求項23】
対象の筋内のSIRT3のタンパク質レベルを増加させる方法であって、前記対象をカロリー制限、絶食又は運動にさらすステップを含む、方法。
【請求項24】
筋細胞がカロリー制限又は運動から利益を得るであろう対象において疾患又は状態を処置又は防止する方法であって、筋細胞中のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる作用物質を、これを必要とする対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項25】
前記疾患又は状態がミトコンドリア疾患、代謝障害、神経学的障害、筋肉障害、心臓血管疾患、体重過剰又は肥満である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記疾患がインシュリン耐性又は糖尿病又は糖尿病関連状態又は障害である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記疾患がメタボリック・シンドロームである、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
ある対象が、筋肉代謝又は筋肉エネルギー恒常性の欠陥に関連する疾患又は状態を有するかどうか、又は、発症する可能性が高いかどうかを判定する方法であって、対象の筋細胞内のSIRT3のタンパク質又は活性のレベルを判定するステップを含み、この場合、コントロールに比較したときに、対象の細胞内のSIRT3のタンパク質又は活性のレベルが統計上低いレベルであることは、前記対象が、筋肉代謝又は筋肉エネルギー恒常性の欠陥に関連する疾患又は状態を有する、又は、発症する可能性が高いことの指標となる、方法。
【請求項29】
前記コントロールが、ある健康な対象の同様な筋細胞内のSIRT3のタンパク質又は活性のレベルであるか、あるいは、少なくとも5人の健康な対象の平均のそれである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
筋細胞内でカロリー制限又は運動の利点を模倣する作用物質を同定する方法であって、筋細胞を作用物質に接触させる、又は、筋細胞内に作用物質を投与するステップと、カロリー制限又は運動の利点が細胞内で模倣されたかどうかを判定するステップとを含む、方法。
【請求項31】
前記作用物質が、筋細胞内のSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記作用物質が筋細胞内でのSIRT3のタンパク質又は活性レベルを増加させるかどうかを判定するステップを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記作用物質が、筋細胞内でSIRT3及びSIRT1のタンパク質又は活性レベルを増加させる、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記作用物質が筋細胞内でSIRT3及びSIRT1のタンパク質又は活性レベルを増加させるかどうかを判定するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記細胞が真核細胞である、請求項1乃至34のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記細胞が哺乳動物細胞である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記哺乳動物細胞がヒト細胞である、請求項36に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2011−500810(P2011−500810A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531037(P2010−531037)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/012058
【国際公開番号】WO2009/054994
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(502072134)プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ (92)
【氏名又は名称原語表記】President and Fellows of Harvard College
【Fターム(参考)】