説明

道路用ライン表示装置

【課題】積雪した道路の外側線などに沿って扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出し、積雪した道路の外側線や道路の中央線などを明確に表示することができる道路用ライン表示装置を提供する。
【解決手段】積雪する道路の上方に設置され、道路面または道路の外側線に向けて、扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出す道路用ライン表示装置である。下向き放射状に光を放射するように多数のLED11が光源として放射状に配置される。リニアフレネルレンズ8が、その表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条に沿って円弧状に曲折され、LED11の下側を円弧状に覆うように配置される。リニアフレネルレンズ8は、LED11からの光を道路の幅方向に集光させて扇状光として下方に照射し、雪道上の道路の外側線等に沿って線状光を映し出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、悪天候時や夜間の積雪した道路において、道路の外側線、中央線などを表示する道路用ライン表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの雪が積雪した道路では、道路の外側線を自動車のドライバが認識することは難しい。このため、積雪する道路では、その外側線に沿って所定の間隔で、矢羽根が上方から真下に向けた形態で設置され、自動車のドライバに対し、積雪した道路の外側線を示すようにしている。
【0003】
また、吹雪などの悪天候時や夜間の積雪した道路においては、単純な構造の矢羽根では、自動車のドライバにとって、非常に見にくいため、従来、下記特許文献1などで、自発光式の矢羽根が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−60367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この自発光式の矢羽根は、矢羽根本体の内部にLED等の発光体を内蔵し、夜間などに発光体を点灯させ、透光性の矢羽根カバー部を通して光を放出し、矢羽根自体を点灯表示して自発光させるものである。
【0006】
しかし、積雪の多い道路の矢羽根は、建築限界を考慮して、約5m程度の上方に、下向きに吊り下げる形態で設置され、50m〜80mの間隔で設置される場合が一般的である。このため、自動車のドライバは、道路の上方に目を移すことによって矢羽根の位置を認識できるものの、道路上からドライバの視線が離れて、事故の危険が発生しやすい。また、矢羽根と矢羽根の間の道路では、特に、外側線の位置が分かりにくく、さらに、積雪が比較的少ない場合、矢羽根と道路面との間の距離が長くなるため、やはり積雪した道路の外側線に位置が分かりにくい、という課題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、積雪した道路の外側線などに沿って扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出すことにより、積雪した道路の外側線や中央線などを明確に表示することができる道路用ライン表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る道路用ライン表示装置は、積雪する道路の上方に設置され、道路面または道路の外側線に向けて、上方から扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出す道路用ライン表示装置であって、下向き放射状に光を照射するように複数の発光体を放射状に配置した光源と、該光源の下側を円弧状に覆って配置され、表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条に沿って円弧状に曲折されたリニアフレネルレンズと、を備え、該リニアフレネルレンズが、該光源からの光を該道路の幅方向に集光させて扇状光として下方に照射し、雪道上の道路の外側線、中央線等に沿って線状光を映し出すことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って扇状光を上方から路面上に照射し、雪道上に線状光を映し出すことにより、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って、そのラインを明確に表示することができ、これにより、雪道を走行する自動車のドライバに対し、道路の外側線などの位置を見やすく表示することができる。
【0010】
ここで、上記発光体には有彩色光を発光するLEDを使用し、複数のLEDをケース内に下向きラジアル方向に放射状に配設し、且つ該LEDは上記リニアフレネルレンズの焦点位置に配置することが好ましい。これにより、雪道上に明確な線状光を外側線などに沿って長く映し出し、雪道を走行する自動車のドライバには、道路の外側線の位置を、より見やすく表示することができる。
【0011】
また、上記ケースの下部には、上記リニアフレネルレンズの出射側の両側端部を覆う端部カバーを取り付け、リニアフレネルレンズを通して放射される光源の扇状光を、その厚さ方向に絞って照射するように構成することが好ましい。この発明によれば、雪道上に映し出す線状光のエッジがボケずに、より鮮明に映し出され、線状光をより見やすく表示することができる。
【0012】
さらに、上記ケースは、正面視を半円形とし平面を横長の長方形とし下側面を円弧状に開口して形成され、該ケースの開口部に、上記円弧状に曲折したリニアフレネルレンズが取り付けられ、該ケース内の該リニアフレネルレンズの焦点位置に複数のLEDが円弧状に並べて配置され、該各LEDは、各々の回路基板に実装された状態で、各々のアルミ取付板に固定され、該各アルミ取付板が該ケース内に円弧状に並べて取り付けられた構成とすることができる。
【0013】
さらに、上記ケースの上部には取付部が取り付けられ、道路側部に設置した支柱上にビームが道路上に張り出して取り付けられ、該ビームの先端に該取付部を介して該ケースを取り付けることができる。
【0014】
また、本発明の道路用ライン表示装置は、道路の上方に設置され、悪視程時や夜間に、路面に向けて上方から扇状光を放射し、中央線、外側線等上に線状光を照射して、該中央線、外側線等を照明表示する道路用ライン表示装置であって、下向き放射状に光を照射するように複数の発光体を放射状に配置した光源と、該光源の下側を円弧状に覆って配置され、表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条に沿って円弧状に曲折されたリニアフレネルレンズと、を備え、該リニアフレネルレンズが、該光源からの光を該道路の幅方向に集光させて扇状光として下方に照射し、道路の中央線、外側線等に線状光を照射することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、降雨時や濃霧発生時の道路で、夜間、中央線、外側線などが非常に見にくい場合、道路の中央線、外側線上に線状光を照射して、中央線、外側線等を照明表示することにより、中央線、外側線等を見やすく表示することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の道路用ライン表示装置によれば、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って上方から扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出すので、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って、ライン等を明確に表示することができ、雪道を走行する自動車のドライバに対し道路の外側線などの位置を見やすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態を示す道路用ライン表示装置の正面図である。
【図2】同道路用ライン表示装置の左側面図である。
【図3】同道路用ライン表示装置の底面図である。
【図4】同道路用ライン表示装置の拡大断面図である。
【図5】アルミ取付板とLED回路基板の斜視図である。
【図6】リニアフレネルレンズとLEDの関係を示す説明斜視図である。
【図7】リニアフレネルレンズとLEDの関係を示す説明斜視図である。
【図8】道路用ライン表示装置を支柱に取り付けた状態の左側面図である。
【図9】道路上での使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この道路用ライン表示装置1は、図1〜4に示すように、正面視を半円形とし平面を横長の長方形とし下側面を開口したケース2を有し、ケース2内の下部に、円弧状に曲折したリニアフレネルレンズ8を取り付け、ケース2内のリニアフレネルレンズ8の焦点位置に、光源9の発光体として、多数のLED11を、円弧状に並べて且つ下方に放射状に向けて配置し、構成される。
【0019】
光源9は、図4に示すように、例えば17個のLED11を、中心点O(LED11の円弧及びリニアフレネルレンズ8の円弧の中心点)を中心に、θ°の角度間隔で放射状に下向きに配置して構成され、17個のLED11全体で、角度α°の範囲で、板状で扇形の扇状光を、下方に向けて照射するようになっている。ここで、17個のLED11を等間隔で放射状に配置した場合、角度θを例えば10°とすると、全体の照射角度αは160°となるが、図9に示すように、道路用ライン表示装置1を道路上5mの位置に配置した場合、扇状光を雪道上の下側に向けて照射した際の線状光の長さLは、約56mとなり、道路には約56m間隔で道路用ライン表示装置1を設置すれば、連続して線状光を雪道上に表示できることとなる。
【0020】
つまり、光源9の照射角度αを180°に近づけるように大きくした場合、1台の道路用ライン表示装置1により発生する線状光の長さを長くすることができる一方、LED11の数と角度間隔は任意に設定することができるが、LED11の輝度性能と数によって決まる有効照度は有限である。したがって、ここでは、17個のLED11を約10°の角度間隔で放射状に配置し、全体の照射角度αは160°としているが、光源9の光を扇状光として、照射角度αを180°未満の範囲で、光を放射状に出射可能であれば、LEDの数と角度間隔は任意に決めることができる。
【0021】
なお、LED11には、認識しやすい色として青色光を発光する青色発光ダイオードを使用することが望ましいが、青色光のほか、雪道で認識が容易な有彩色光を発光する赤色発光ダイオード、黄色発光ダイオードなどを使用することもできる。
【0022】
道路用ライン表示装置1のケース2は、図1〜図4のように、長方形のベース板5の下側に、正面視を半円形とした正面板3と背面板4を、その正面と背面に平行に固定した形状に形成される。ケース2の開口した下部の半円周部に、図4の如く、リニアフレネルレンズ8が、ケース2の下部開口を覆うように取り付けられる。このリニアフレネルレンズ8は、その表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条8aに沿って円弧状に曲折され、円弧形状(半円筒状)に曲折されている。さらに、ケース2の正面板3と背面板4の下側周縁部には、複数本の連結ロッド10が正面板3と背面板4を前後に連結してその間を保持するように固定され、ケース2の下部を補強している。
【0023】
さらに、ケース2内のリニアフレネルレンズ8の焦点位置に、上述の光源9の発光体として、17個のLED11が円弧状に並べられて放射状に且つ下方に向けて配置される。各LED11は、図5に示すように、そのチップが各々の回路基板13上に実装され、各回路基板13が各々アルミ取付板12の正面に接着される。アルミ取付板12は、図5のように、帯状のアルミニウム板の両端を直角に曲折し、その両端の曲折部に固定孔を設けて構成され、LED11を実装した回路基板13が正面に固定される。
【0024】
LED11を実装した回路基板13を正面に取り付けたアルミ取付板12は、ケース2内の正面板3と背面板4間に、その両側の曲折部を正面板3と背面板4の内側に当接させて、固定ねじ、リベットなどにより固定される。このとき、各LED11のアルミ取付板12は、図4に示すように、各LED11が中心点Oを中心とした放射方向を向き、且つリニアフレネルレンズ8の焦点位置に配置するように、取り付けられる。
【0025】
つまり、図4の如く、リニアフレネルレンズ8は下方を向けて円弧状に曲げられて配置されるため、各LED11のアルミ取付板12は、ケース2内に同じ角度αの範囲で円弧状に並べて取り付けられ、各LED11の方向は、放射状に下側に向けられている。なお、回路基板13のLEDの電源となる直流電力供給用の電源回路は、図示を省略しているが、ケース2内の中央部などに設置される。
【0026】
ケース2の下部に円弧状に曲折して取り付けられるリニアフレネルレンズ8は、平面状のシリンドリカスレンズであり、透明合成樹脂により長方形のシート状に形成され、その一面に、図6に示すように、多数の平行直線状のプリズム突条8aが長手方向に沿って形成される。
【0027】
これらのプリズム突条8aは横断面を鋸歯とするように形成され、焦点位置から入射された光をプリズム突条8aに導光して屈折させ、図6,7のように、平行光線としてレンズの反対側に出射させるようになっている。これにより、LED11から放射される光(例えば120°の角度範囲で全周に放射される光)を、その一方向(リニアフレネルレンズ8のプリズム突条8aの横断方向)に集光させ、光源9の多数のLED11から放射された光を、平板状の扇状光に集光させて放射するようになっている。
【0028】
リニアフレネルレンズは、通常のフレネルレンズと同様、プリズム突条側と平坦面側の何れの側から光を入射させ、その反対側から出射させても、同様なレンズ効果を得ることができる。このため、リニアフレネルレンズ8は、図6のように、そのプリズム突条8a側を外側に、平坦面側を内側にして、円弧状に曲げられて成形することができる一方、図7のように、そのプリズム突条8a側を外側に、平坦面側を内側にして円弧状に曲げられて成形することができ、何れの形状のリニアフレネルレンズ8であっても、光源9から放射された光を入射しその幅方向に集光し、扇状光として出射することができる。
【0029】
さらに、ケース2の下部には、図1,2に示す如く、リニアフレネルレンズ8の出射側の前後両側端部を覆うように、端部カバー7が取り付けられる。この端部カバー7により、リニアフレネルレンズ8の出射側は、その前後が絞られ、中央部分が全体幅の約1/3程度開口して扇状光の出射開口部18が形成される。これにより、リニアフレネルレンズ8を通して放射される光源9の扇状光は、その出射開口部18から放射され、その厚さ方向に両側から絞って下方に照射されるようになっている。
【0030】
ケース2の上部には、取付部6がベース板5上に設けられ、図8のように、道路側部に設置した支柱15上のビーム16の先端部に、取付部6を介して道路用ライン表示装置1のケース2を取り付ける構造としている。
【0031】
上記構成の道路用ライン表示装置1は、図8に示すように、積雪する道路の外側に立設され支柱15を用いて設置され、支柱15上にはビーム16が道路側に張り出すように取り付けられ、そのビーム16の先端部近傍に、表示装置のケース2が取付部6を介して、扇状光の出射開口部18を下方に向けて取り付けられる。
【0032】
このとき、ケース2の出射開口部18は道路の外側線の真上に位置するように設置され、且つ出射開口部18の長手方向つまりリニアフレネルレンズ8の長手方向(プリズム突条8aの方向)が道路の外側線と平行となるように取り付けられる。また、このような支柱15は道路の外側線に沿って例えば約50mの間隔で設置され、各支柱15には上記と同様な形態で、道路用ライン表示装置1がそれらの支柱15のビーム16の先端部近傍に下向きに設置される。
【0033】
光源9のLED11が点灯すると、多数のLED11から放射状に出射された光がリニアフレネルレンズ8に入射して、その幅方向つまり道路の幅方向に集光され、図9に示すように、平板状の扇状光として出射開口部18から下方に照射され、雪道上の道路の外側線に沿って、青色の線状光が映し出される。これにより、積雪した道路の外側線に沿って青色の線状光が雪面上に映し出され、雪道を走行する自動車のドライバに対し、道路の外側線の位置が見やすく表示される。
【0034】
また、道路用ライン表示装置1は、多数のLED11を円弧状に配置した光源9と、光源9の光を集光する、円弧状に曲折されたリニアフレネルレンズ8の作用により、板状に集光した扇形の扇状光を、下方に向けて照射するので、図9に示すように、道路用ライン表示装置1を例えば道路上5mの位置に配置した場合、線状光の長さLは約56mと非常に長く、長い線状光として表示することができるので、例えば道路に約50の間隔で道路用ライン表示装置1を設置すれば、連続して線状光を雪道上に表示できる。
【0035】
なお、道路用ライン表示装置1は上記のように道路の外側線の真上に配置して使用するほか、積雪した道路の中央線に沿って配置することもでき、この場合には、道路用ライン表示装置1によって照射される扇状光によって、積雪した道路の中央線上に線状光が表示され、積雪により見えなくなった中央線を表示することができる。また、降雪や積雪を電気的、光学的に検出する雪センサを設け、降雪時または積雪時に、道路用ライン表示装置1を自動的に点灯動作させるように構成することができる。
【0036】
このように、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って扇状光を上方から路面上に照射し、雪道上に線状光を映し出すことにより、積雪した道路の外側線や中央線などに沿って、そのラインを明確に表示することができ、これにより、雪道を走行する自動車のドライバに対し、道路の外側線などの位置を見やすく表示することができる。
【0037】
なお、上記実施形態では、光源としてLEDを使用したが、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、低圧ナトリウムランプ、高圧ナトリウムランプ、水銀ランプ、冷陰極管などを光源として使用することもできる。
【0038】
また、上記では雪道の外側線や中央線を線状光により表示したが、雪道以外の通常の夜間の路面における中央線、外側線などを、上方から扇状光を路面上のラインに沿って線状光を照射することにより、中央線、外側線などを明確に表示することができる。特に、降雨時や濃霧発生時の道路では、夜間、中央線、外側線などが非常に見にくい場合があり、上記構成のような道路用ライン表示装置を、道路の上方に設置して、通常の夜間の路面における中央線、外側線などを、上方から扇状光を路面上のラインに沿って線状光を照射して表示すれば、中央線、外側線などを見やすく表示することができる。
【0039】
また、この場合、道路用ライン表示装置が扇状光として照射する光は、白色光、黄色光、赤色光、青色光、緑色光などのさまざまな光色とすることができ、上記雪センサをライン表示装置に接続し、光源としてのLEDにフルカラーLED(任意の色の光に変化可能なLED)を使用すれば、雪センサが降雪や積雪を検出しない通常の夜間には、白色光または黄色光を中央線上に照射し、雪センサが雪を検出した降雪時や積雪時の夜間には、扇状光として照射する光を青色光、赤色光、緑色光などのさまざまな光色に変化させるようにして、降雪時や積雪時と共に、降雨時や濃霧発生時の道路でも、夜間、中央線などを見やすく表示することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 道路用ライン表示装置
2 ケース
3 正面板
4 背面板
5 ベース板
6 取付部
7 端部カバー
8 リニアフレネルレンズ
8a プリズム突条
9 光源
10 連結ロッド
11 LED
12 アルミ取付板
13 回路基板
15 支柱
16 ビーム
18 出射開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積雪する道路の上方に設置され、道路面または道路の外側線等に向けて、上方から扇状光を照射して、雪道上に線状光を映し出す道路用ライン表示装置であって、
下向き放射状に光を照射するように複数の発光体を放射状に配置した光源と、
該光源の下側を円弧状に覆って配置され、表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条に沿って円弧状に曲折されたリニアフレネルレンズと、
を備え、該リニアフレネルレンズが、該光源からの光を該道路の幅方向に集光させて扇状光として下方に照射し、雪道上の道路の外側線、中央線等に沿って線状光を映し出すことを特徴とする道路用ライン表示装置。
【請求項2】
前記発光体には有彩色光を発光するLEDが使用され、複数の該LEDがケース内に下向きラジアル方向に放射状に配設され、且つ該LEDは前記リニアフレネルレンズの焦点位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の道路用ライン表示装置。
【請求項3】
前記ケースの下部には、前記リニアフレネルレンズの出射側の両側端部を覆う端部カバーが取り付けられ、該リニアフレネルレンズを通して放射される光源の扇状光を、その厚さ方向に絞って照射することを特徴とする請求項2記載の道路用ライン表示装置。
【請求項4】
前記ケースは、正面視を半円形とし平面を横長の長方形とし下側面を円弧状に開口して形成され、該ケースの開口部に、前記円弧状に曲折したリニアフレネルレンズが取り付けられ、該ケース内の該リニアフレネルレンズの焦点位置に複数のLEDが円弧状に並べて配置され、該各LEDは、各々の回路基板に実装された状態で、各々のアルミ取付板に固定され、該各アルミ取付板が該ケース内に円弧状に並べて取り付けられたことを特徴とする請求項2または3記載の道路用ライン表示装置。
【請求項5】
前記ケースの上部には取付部が取り付け、道路側部に設置した支柱上にビームが道路上に張り出して取り付けられ、該ビームの先端部近傍に該取付部を介して該ケースが取り付けられることを特徴とする請求項2乃至4記載の道路用ライン表示装置。
【請求項6】
道路の上方に設置され、悪視程時や夜間に、路面に向けて上方から扇状光を放射し、中央線、外側線等に線状光を照射して、該中央線、外側線等を照明表示する道路用ライン表示装置であって、
下向き放射状に光を照射するように複数の発光体を放射状に配置した光源と、
該光源の下側を円弧状に覆って配置され、表面に設けた多数の平行直線状のプリズム突条に沿って円弧状に曲折されたリニアフレネルレンズと、
を備え、該リニアフレネルレンズが、該光源からの光を該道路の幅方向に集光させて扇状光として下方に照射し、道路の中央線、外側線等に線状光を照射することを特徴とする道路用ライン表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−154083(P2012−154083A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−13380(P2011−13380)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(000159021)株式会社キクテック (42)
【Fターム(参考)】