説明

遠隔操作装置

【課題】 複数の遠隔操作部と被制御装置との間で、運転状態を同期させることが可能な遠隔操作装置を提供する。
【解決手段】 複数の遠隔操作部1は複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部を有し、被制御装置6と複数の遠隔操作部1とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで最新の運転種別のデータと運転状態のデータとを記憶する第2の記憶部を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に第2の記憶部に記憶した前記運転種別のデータと合致する第1の記憶部に記憶した最新の運転状態のデータを第2の記憶部に記憶した運転状態のデータに書き換えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の遠隔操作部と被制御装置とが配線で接続された遠隔操作装置に関し、特に、各遠隔操作部と被制御装置との操作状態が異なることを防止することが可能な遠隔操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の遠隔操作装置は、空気調和機や給湯器など被制御装置を操作するものである。この遠隔操作装置には、遠隔操作部と被制御装置と間の信号を送受信する方式のひとつとして、遠隔操作部と被制御装置とを配線で接続した有線(ワイヤード)式がある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−308165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような有線式の遠隔操作装置において、遠隔操作部を複数備えた場合、前記各遠隔操作部と被制御装置との間の信号の送受信を所定の周期で行い、前記各遠隔操作部と被制御装置との操作状態を同期させていた。
【0004】
遠隔操作部は送受信間にスイッチなどで選択操作された操作状態などを検出しておき、送受信の直前に検出した操作状態を他の遠隔操作部や被制御装置に送信していた。このため送受信と送受信との間に行われ、かつ送受信直前以外に操作された操作状態は、他の遠隔操作部や被制御装置に送信されず、各遠隔操作部と被制御装置とで操作状態の同期がとれず、各遠隔操作部と被制御装置とで操作状態が異なるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は前述した問題点に着目し、複数の遠隔操作部と被制御装置との間で、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、被制御装置と、この被制御装置の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部とを備え、前記複数の遠隔操作部は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部を有し、前記被制御装置と前記複数の遠隔操作部とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで最新の運転種別のデータと運転状態のデータとを記憶する第2の記憶部を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に前記第2の記憶部に記憶した前記運転種別のデータと合致する前記第1の記憶部に記憶した運転種別に対応する最新の運転状態のデータを前記第2の記憶部に記憶した前記運転状態のデータに書き換えるものである。
【0007】
また、被制御装置と、この被制御装置の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部とを備え、前記複数の遠隔操作部は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部を有し、前記被制御装置と前記複数の遠隔操作部とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで各運転種別の最新の運転状態のデータを記憶する第2の記憶部を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に続けて運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に前記第2の記憶部に記憶した前記各運転種別の運転状態のデータと前記第1の記憶部に記憶した最新の運転状態のデータとが異なる場合に、前記第1の記憶部に記憶した最新の運転状態のデータを前記第2の記憶部に記憶した前記運転状態のデータに書き換えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、複数の遠隔操作部と被制御装置との間で、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、被制御装置6と、この被制御装置6の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部1とを備え、複数の遠隔操作部1は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部となる記憶部4の領域4a、4b1〜4b4を有し、被制御装置6と複数の遠隔操作部1とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで最新の運転種別のデータと運転状態のデータとを記憶する第2の記憶部となる記憶部4の領域4c、4dを設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に第2の記憶部の領域4cに記憶した前記運転種別のデータと合致する第1の記憶部の領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータを第2の記憶部の領域4dに記憶した運転状態のデータに書き換えるものである。このように構成したことによって、複数の遠隔操作部と被制御装置との間で、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【0010】
また、被制御装置6と、この被制御装置6の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部1とを備え、複数の遠隔操作部1は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部となる記憶部4の領域4a、4b1〜4b4を有し、被制御装置6と複数の遠隔操作部1とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで各運転種別の最新の運転状態のデータを記憶する第2の記憶部となる記憶部4の領域4e1〜4e4を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に第2の記憶部の領域4e1から4e4に記憶した運転状態のデータと第1の記憶部の領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータとが異なる場合に、第1の記憶部の領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータを第2の記憶部の領域4e1〜4e4に記憶した運転状態のデータに書き換えるものである。このように構成したことによって、複数の遠隔操作部と被制御装置との間で、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【実施例1】
【0011】
以下、本発明の第1実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明の遠隔操作装置のブロック図であり、遠隔操作部1は、複数のスイッチ2からなるスイッチ操作部2aと、制御部3と、記憶部4と、時間を計測するカウンタ5とを備えている。なお、6は遠隔操作装置1にて操作される暖房機などの被制御装置である。
【0013】
スイッチ操作部2aは、本実施例では、4つのスイッチ2が設けられている。4つのスイッチはそれぞれ、「換気」、「暖房」、「乾燥」、「送風」の運転種別に対応しており、これら4つの運転種別の中から1つの運転種別のみを選択することができる。また、各運転種別のスイッチ2を連続して操作することで、運転種別毎の運転状態を選択することができる。具体的な例を挙げると、「換気」スイッチ2を1度操作すると「弱」となり、続けて2度操作すると「強」となり、さらに続けて操作すると再び「弱」となり、以後、この繰り返しとなる。また、「暖房」スイッチ2の場合は、「暖房」スイッチ2の連続した操作回数によって、「弱」、「中」、「強」を切り換えて選択することができる。
【0014】
また、本実施例では、スイッチ操作部2aには、選択操作された運転種別と、その運転状態とを表示する表示部2bが設けられている。
【0015】
なお、本実施例では、スイッチ2の数が少ないので、それぞれのスイッチ2が制御部3のポートに接続されている。なお、スイッチ2の数が多い場合は、マトリックス状にスイッチ2を電気的に接続し、制御部3に接続するポート数を削減しても良い。
【0016】
制御部3と、記憶部4及びカウンタ5は、マイクロコンピュータで構成されている。記憶部4は本発明の第1の記憶部であり、複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータを記憶する領域4aと、複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータを記憶する領域4b1〜4b4を備えている。この最新の運転状態のデータを記憶する領域4b1〜4b4は、運転種別の「換気」の運転状態は領域4b1に記憶され、以下、運転種別の「乾燥」の運転状態は領域4b2に、運転種別の「暖房」の運転状態は領域4b3に、運転種別の「送風」の運転状態は領域4b4に、それぞれ記憶される。
【0017】
制御部3は、所定の周期で他の遠隔操作部1や被制御装置6に、運転種別とこの運転種別に対応した運転状態を含んだ信号など送受信している。本実施例では、送受信と送受信との周期は、2.0秒間隔である。
【0018】
また、制御部3は、スイッチ2の状態を、ほぼ10ミリ秒間隔で検出し、検出した操作されたスイッチ2が記憶部4の領域4aに記憶している運転種別のデータと異なる場合は、記憶部4の領域4aに記憶している最新の運転種別のデータを検出した運転種別のデータに書き換える。また、検出した操作されたスイッチ2が記憶部4の領域4aに記憶している運転種別のデータと同じ場合は、記憶部4の領域4b1〜4b4に記憶している最新の運転状態のデータを検出した運転種別の運転状態のデータに書き換える。そして、制御部3は、送信直前に記憶部4の領域4a、4b1〜4b4に記憶した最新の運転種別のデータと最新の運転状態のデータとに基づいて、他の遠隔操作部1や被制御装置6に運転種別と運転状態とを含んだ信号の送受信を行う。
【0019】
また、記憶部4は本発明の第2の記憶部でもあり、前回の送受信の後に選択操作された運転種別のデータを記憶する領域4cと運転状態のデータとを記憶する領域4dとから構成されている。例えば、送受信の間に運転状態を「暖房」スイッチ2の操作によって、「弱」から「中」へ運転状態を切り換えた時に、領域4cに「暖房」のデータを、領域4dに「弱」のデータを記憶するものである。
【0020】
制御部3は、送受信の間に運転状態のみが変更された後に続けて運転種別が変更され送受信が行われた時に、送受信後に第2の記憶部である領域4cに記憶した運転種別のデータと合致する第1の記憶部の領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータを第2の記憶部の領域4dに記憶した運転状態のデータに書き換えるものである。
【0021】
以上の構成において、以下、本実施例の遠隔操作装置の動作を図4、5を用いて説明する。
【0022】
前提として、Aの時点での送受信では、送受信直前の運転種別が「暖房」で、運転状態が「弱」を他の遠隔操作部と被制御装置6に送受信する。この時、第1の記憶部の領域4aに記憶している運転種別は「暖房」で、領域4b1〜4b4の運転種別毎の運転状態は、すべて「弱」を記憶しているものとする。
【0023】
Aの時点での送信後、Bの時点で「換気」スイッチ2を操作すると、制御部3は、選択操作されたスイッチ2が記憶部4の領域4aに記憶している運転種別のデータ、この場合、「暖房」と異なるので、記憶部4の領域4aに記憶している最新の運転種別のデータを検出した運転種別のデータ「換気」に書き換える。また、Bの時点で、運転種別が異なっているので、これは、図5のステップ101でNOとなり、ステップ102に進み、最新の運転種別のデータ「換気」と、最新の運転状態のデータ「弱」とを第2の記憶部である記憶部4の領域4cと4dに記憶する。そして、ステップ103に進み、運転状態に変更がないのでNOとなり、再びステップ101に戻る。
【0024】
さらに、Cの時点でさらに「換気」スイッチ2を操作すると、制御部3は、選択操作されたスイッチ2が記憶部4の領域4aに記憶している運転種別のデータ、この場合、「換気」と同じなので、記憶部4の領域4b1に記憶している最新の運転状態のデータ「弱」を「強」に書き換える。この時ステップ101でYESとなり、ステップ103に進む。そして、ステップ103で、NOとなり、再びステップ101に戻る。また、Cの時点で、運転種別が同じで運転状態のみが変更されたので、最新の運転種別のデータと、最新の運転状態のデータとを第2の記憶部である記憶部4の領域4cと4dに記憶することを停止する。
【0025】
さらに、Dの時点で「暖房」スイッチ2を操作すると、制御部3は、選択操作されたスイッチ2が記憶部4の領域4aに記憶している運転種別のデータ、この場合、「換気」と異なるので、記憶部4の領域4aに記憶している最新の運転種別のデータを検出した運転種別のデータ「暖房」に書き換える。この時、ステップ101ではNOとなり、ステップ102に進むが、既に、第2の記憶部への書き込みが停止しているので、ステップ102をスキップして、ステップ103に進み、ステップ103でYESとなり、ステップ104に進む。ステップ104では、送信の有無を判断し、この時点ではNOとなり、ステップ101に戻る。
【0026】
そして、Eの時点で、Aの時点から2秒経過したので、制御部3は、送信直前に記憶部4の領域4a、4b3に記憶した最新の運転種別のデータ「暖房」と最新の運転状態のデータ「弱」とに基づいて、他の遠隔操作部1や被制御装置6に運転種別と運転状態とを含んだ信号の送受信を行う。これが図5のステップ104で、YESとなり、ステップ105に進む。
【0027】
この場合、Cの時点で、「換気」スイッチ2の操作によって、変更された「換気」の運転状態の「弱」から「強」への変更が、本遠隔操作部1では、記憶部4の領域4d1に記憶することができるが、他の遠隔操作部1と被制御装置6に送信されないので、本遠隔操作部1と他の遠隔操作部1と被制御装置6とでは、操作状態が異なってしまう。そこで、Eの時点で(今回)の送受信後に、第2の記憶部となる記憶部4の領域4cに記憶した運転種別のデータ「換気」と合致する第1の記憶部となる記憶部4の領域4b1に記憶した運転種別「換気」に対応する最新の運転状態のデータ「強」を第2の記憶部の領域4dに記憶した運転状態のデータ「弱」に書き換える。これが図5のステップ105であり、ステップ105に処理後、ステップ101に戻る。このように構成したことによって、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【実施例2】
【0028】
また、第1実施例では、第2の記憶部である領域4c、4dは、それぞれ1つの運転種別のデータと運転状態のデータとを記憶するものであったが、第2実施例では、第2の記憶部として、前回の送受信の後に選択操作された各運転種別毎の運転状態のデータを記憶する領域4e1から4e4を備えたものである。
【0029】
この前回の送受信の後に選択操作された各運転種別毎の運転状態のデータを記憶する領域4e1〜4e4は、運転種別の「換気」の運転状態は領域4e1に記憶され、以下、運転種別の「乾燥」の運転状態は領域4e2に、運転種別の「暖房」の運転状態は領域4e3に、運転種別の「送風」の運転状態は領域4e4に、それぞれ記憶される。
【0030】
これに伴い、制御部3は、今回の(Eの時点での)送受信後に第2の記憶部の領域4e1〜4e4に記憶した各運転種別毎の運転状態のデータと第1の記憶部である記憶部4の領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータとが異なる場合に、領域4b1〜4b4に記憶した最新の運転状態のデータを領域4e1から4e4に記憶した運転状態のデータに書き換えるものである。このように構成したことによって、送受信間に、異なるスイッチ2を操作して、すべての運転種別と、運転状態を変更しても、操作状態を良好に同期させることが可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【0031】
なお、前記各実施例においては、送受信の間隔は、2.0秒で固定されていたが、前記各実施例に限定されるものではなく、最後にスイッチ2が操作されてから所定時間経過後に送受信を行うものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施例の遠隔操作装置を示すブロック図。
【図2】同遠隔操作装置のスイッチ操作部を示す正面図。
【図3】同遠隔操作装置の記憶部を説明する図。
【図4】同遠隔操作装置の操作状態を説明する図
【図5】同遠隔操作装置の動作を説明する図。
【図6】本発明の第2実施例の記憶部を説明する図。
【符号の説明】
【0033】
1 遠隔操作部
2 スイッチ
2a スイッチ操作部
2b 表示部
3 制御部
4 記憶部
4a 最新の運転種別を記憶する領域(第1の記憶部)
4b1 運転種別「換気」の最新の運転状態を記憶する領域(第1の記憶部)
4b2 運転種別「乾燥」の最新の運転状態を記憶する領域(第1の記憶部)
4b3 運転種別「暖房」の最新の運転状態を記憶する領域(第1の記憶部)
4b4 運転種別「送風」の最新の運転状態を記憶する領域(第1の記憶部)
4c 運転種別を記憶する領域(第2の記憶部)
4d 運転状態を記憶する領域(第2の記憶部)
4e1 運転種別「換気」の運転状態を記憶する領域(第2の記憶部)
4e2 運転種別「乾燥」の運転状態を記憶する領域(第2の記憶部)
4e3 運転種別「暖房」の運転状態を記憶する領域(第2の記憶部)
4e4 運転種別「送風」の運転状態を記憶する領域(第2の記憶部)
5 カウンタ
6 被制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被制御装置と、この被制御装置の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部とを備え、前記複数の遠隔操作部は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部を有し、前記被制御装置と前記複数の遠隔操作部とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで最新の運転種別のデータと運転状態のデータとを記憶する第2の記憶部を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に前記第2の記憶部に記憶した前記運転種別のデータと合致する前記第1の記憶部に記憶した運転種別に対応する最新の運転状態のデータを前記第2の記憶部に記憶した前記運転状態のデータに書き換えることを特徴とする遠隔操作装置。
【請求項2】
被制御装置と、この被制御装置の複数の運転種別とこの運転種別毎に対応する複数の運転状態の中から1つの運転種別と1つの運転状態とを選択操作可能な複数の遠隔操作部とを備え、前記複数の遠隔操作部は前記複数の運転種別の中で最新の運転種別のみのデータと前記複数の運転種別毎に最新の運転状態のデータとを記憶する第1の記憶部を有し、前記被制御装置と前記複数の遠隔操作部とが前記運転種別と前記運転状態とを含んだ信号の送受信を所定の周期で行う遠隔操作装置において、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更されるまで各運転種別の最新の運転状態のデータを記憶する第2の記憶部を設け、送受信の間に運転種別が同じで運転状態のみが変更された後に運転種別が変更されて送受信が行われた時に、今回の送受信後に前記第2の記憶部に記憶した前記各運転種別の運転状態のデータと前記第1の記憶部に記憶した最新の運転状態のデータとが異なる場合に、前記第1の記憶部に記憶した最新の運転状態のデータを前記第2の記憶部に記憶した前記運転状態のデータに書き換えることを特徴とする遠隔操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−311298(P2006−311298A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−132470(P2005−132470)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】