選択弁
異なる構成要素を弁の異なる回転位置で選択することができ、更に、回転弁を回すことにより、構成要素を通る流れを逆転させることができる回転選択弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁に、より具体的には、複数の入口/出口ポートのセットから所望の入口/出口ポートのセットを選択するための回転弁に関する。
【背景技術】
【0002】
弁は、流体の輸送を伴う装置に広く用いられている。例えば、液体クロマトグラフィーシステム(LCS)の様な中間サイズの実験システムに用いられる代表的な型式の弁は、回転弁である。
【0003】
一般的に、回転弁は、ここでは固定子と呼ばれる静止した本体を有しており、同固定子は、ここでは回転子と呼ばれる回転する本体と協働する。
固定子には、数多くの入口及び出口ポートが設けられている。ポートは、穴を介して、内側固定子面上の対応するオリフィスのセットと流体連通している。内側固定子面は、回転子の内側回転子面と流体密封接触している固定子の内側面である。回転子は、通常、円盤として形成されており、内側回転子面は内側固定子面に押し付けられて、回転的に協働している。内側回転子面には、1つ又は複数の溝が設けられており、同溝は、固定子に対する回転子の回転位置に依って異なるオリフィスと相互接続している。
【0004】
回転弁は、高圧(例えば、30Mpaを超える圧力)に耐えるように設計することができる。それらは、ステンレス鋼、高性能高分子材料、及びセラミックの様な或る範囲の材料で作ることができる。
【0005】
入口/出口の数、並びに回転子又は固定子の溝の設計は、意図する特定の弁の用途を反映している。
一般的な型式の多目的弁は、1つの入口ポート(通常、弁の回転軸に配置されている)と、入口ポートの周りに等距離に配置されている多数の出口ポートとを有している。回転子は、一端が回転中心にある1つの半径方向に伸張する溝を有しているので、常に入口に接続されており、他方の端部は、固定子に対する回転子の角度位置に依って、出口の何れか1つと接続されている。その様な弁は、流れを、入口から一度に1つの何れかの出口へ送るのに有用である。各構成要素が入口と出口を有する、構成要素のセットの1つを選択するには、別の型式の弁が用いられる。その例は、図1に示されている、Valco Instruments社から販売されている6ポートのST弁である。
【0006】
ここでは毛管ループとして描かれている4つの構成要素121−124は、弁の固定子に接続されていてもよい。弁固定子は、更に、入口ポート132と出口ポート131を有している。弁回転子は、2つの溝125、126を有している。入口ポート132と流体連通している外側溝125は、選択された構成要素124の端部127に接続されている、半径方向内向きに伸張する部分を有している。同時に、出口ポート131と流体連通している内側溝126は、選択された構成要素124の他方の端部128に接続されている、半径方向外向きに伸張する部分を有している。
【0007】
従って、ユーザーは、流れを、選択された構成要素を通して送ることができ、その間、それ以外の構成要素は、弁の入口/出口から隔離されている。弁を通る流れの方向が常に同じであれば、各構成要素を通る流れの方向は、それが弁にどの様に接続されているかによって決まる。
【0008】
しかしながら、時には、ユーザーは、構成要素を通る流れの方向を変えたくなる。例えば、その構成要素がクロマトグラフィーカラムである場合は、時には、カラムに1つの方向に装填し、その後、逆転させた流れの方向を使って、捕捉した内容物を溶出させるのが望ましい。上に述べたものと同様の先行技術の弁を使えば、後で、流れ方向変換弁の様な追加手段を使って、流れの方向を変える必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、更に使い易い改良された構成要素選択弁を提供することである。
この目的は、本出願の請求項1による弁で達成される。従って、構成要素選択機構と流れ逆転機構の両方を有する1つの単一弁が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】先行技術の選択弁の概略図である。
【図2】回転弁の概略側面図である。
【図3】本発明の1つの実施形態による弁固定子の前面を示している。
【図4】図3の固定子の内側固定子面を示している。
【図5】本発明の1つの実施形態による内側固定子面のオリフィスの角度分布を示している。
【図6】本発明の1つの実施形態による回転子の内側回転子面を示している。
【図7】図6の回転子の溝の位置を示している。
【図8】第1回転子位置の概略図である。
【図9】第2回転子位置の概略図である。
【図10】第3回転子位置の概略図である。
【図11】本発明の1つの実施形態による、弁に接続されている5つの構成要素の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
代表的な回転弁の主要部品を、図2に概略的に示している(ブラケット又は同様の荷重担持又は締結要素は図示せず)。回転弁10は、固定子11と、回転子12と、自体の角度位置を認識するための手段(図示せず)を随意的に設けることができる回転軸13と、通常はギアボックスとモーター(弁を手動で作動させることもできるが)を備えている駆動ユニット14と、を有している。回転子は、固定子に対して、弁の回転軸RA周りに回転させることができる。
【0012】
組み込まれている器具に対して固定される固定子11には、流体源、及び弁が協働する全ての構成要素と流体連通するためのポート(図2には図示せず)が設けられている。ポートは、固定子の外側面の何れの適した位置にでも配置することができる。ポートには、毛管又は配管に接続する手段が設けられている。その様な手段は、当業者には周知の、従来型Valco継手の様な、どの様な適した型式であってもよい。ポートは、内側固定子面11a、即ち、作動中は回転子12と接触している固定子11の表面、の上の対応するオリフィスのセットと、チャネルを介して流体連通している。
【0013】
回転子12は、通常、円盤として形成されており、作動中に、内側固定子面11aに押し付けられる面である内側回転子面12aを有している。内側回転子面12aには、1つ又は複数の溝が設けられており、同溝は、固定子11に対する回転子12の回転位置に依り、内側固定子面11aの異なるオリフィスと相互接続する。
【0014】
固定子11の前面の単純化した斜視図を示す図3は、5つまでの接続された構成要素の中から選択するのに有用な、本発明による12ポート弁実施形態用の入口及び出口ポート31a、32a、33a−37a、33a’−37’aの配置を示している。前面は、ここでは、固定子11の、内側固定子面11aとは反対側の面である。
【0015】
一般的に、ポートの数、ポートの角度位置、溝、及び本出願の図面に示されている同様のものは、本発明の異なる実施形態の間で異なる場合もあり、即ち、それらは、相互の協働が本発明の概念に従っている限り、弁の回転軸に対して回転させ、鏡像化し、又は別の方法で修正できることに留意頂きたい。
【0016】
更に、固定子の入口/出口ポートは、穴(又はあらゆる型式のチャネル)を介して、内側固定子面11a上のオリフィスに接続されているので、ポートとオリフィスの間に非線形チャネルを作ることにより、ポートを、内側固定子面11a上のオリフィスのパターンとは異なる様式に配置することもできる。固定子へのポートは、固定子の、前側以外の外側面に配置することもできる。しかしながら、単純化のために、図4に関連して後で説明する様に、図では、ポートは、内側固定子面のオリフィスと一直線になるように配置されている。
【0017】
この様に、図3による実施形態の固定子11は、5つの構成要素を弁に接続するのに用いられる10個のポートを有している。図3で、参照番号33aと33a’は、この例では1つのその様な構成要素の接続に対応するポートを指している。他の構成要素は、ポート34a、34a’35a、35a’、36a、36a’及び37a、37a’にそれぞれ接続されている。更に、図3には、それぞれ、弁に入り、弁から出る、中央の入口ポート32aと、出口ポート31aとが示されている。
【0018】
図3で分かる様に、構成要素は、この実施形態では、弁の直径方向に反対のポートに接続されている。更に、これも理解頂けるように、弁は、弁の入口と出口が入れ替わった場合、即ち、ポート31aが入口として、ポート32aが出口として用いられる場合も、同様に有用であり、これについては、以下の弁配置の説明から明白となるであろう。
【0019】
入口ポート32aは、ポンプの様な、主流体源からの流体の流れを受け入れる。流体は、出口ポート31aから、器具の残り部分又は選択肢の何れかの容器に出ることができるようになっている。
【0020】
LCSに使用する場合、弁に取り付けられている構成要素は、クロマトグラフィーカラム又は従来型の毛管ループの様な保持ループでもよい。本発明による弁は、流れを逆転させることができるので、他の対応するポートがそれぞれ出口又は入口として機能するのであれば、何れの接続ポートでも入口として使用することができる。
【0021】
図4は、図3の固定子11を他の側、即ち、内側固定子面側11aから見た斜視図である。固定子の外側の各ポート31a、32a、33a、33a’−37a、37a’は、図4に示されている31b、32b、33b、33b’−37b、37b’で終結しているチャネルを介して内側固定子面11aに接続されていることに注目されたい。第1構成要素は、ポート/オリフィス33a、33a’/33b、33b’と関係付けられており、第2構成要素は、ポート/オリフィス34a、34a’/34b、34b’と関係付けられており、以下同様である。
【0022】
ポートと流体接続しているオリフィス33−37b、33−37b’に加えて、この実施形態では、溝38が、内側固定子面11aに設けられている。溝は、通常オリフィスの直径と基本的に同じ幅である。本発明による弁には、この溝38を設けなくてもよいが、溝を含んでいる方が適している。この溝38の利点について、以下に詳しく説明する。
【0023】
内側固定子面11aを見ると、オリフィスと溝端部の全体的角度分布が、図5に示されている。オリフィス及び溝端部の位置と、恐らくは用いられない位置も、この実施形態では、固定子の中央オリフィス(その中心は、弁の回転軸と一致している)の周りに実質的に等しく分布している。図示の実施形態によれば、固定子上にその様な位置は12個あるので、分割角度αは、この実施形態では30°である。多少の接続可能な構成要素を考慮して設計された他の実施形態では、角度は、30°でなくてもよい。この様に、4つの接続可能な装置用の実施形態では、36°の角度α’が有用である。
【0024】
出口オリフィス(図4のオリフィス31b)と溝38の外側端部は、この実施形態では、内側固定子面11aの中心から半径方向距離R1のところに配置されており、構成要素ポート33a、33a’−37a、37a’と関係付けられているオリフィス33b、33b’−37b、37b’と、溝38の内側端部は、内側固定子面11aの中心に更に近い半径方向距離R2のところに配置されている。
【0025】
一例として、直径0.5mmのオリフィスと、幅0.5mmの溝とを有する或る実施形態では、R1は3mmが適しており、R2は2mmが適している。
本発明による弁の実施形態の回転子12の内側回転子面12aを、図6に示している。この内側回転子面12aは、先に説明した、図4と図5に示されている内側固定子面11aの実施形態に適合するようになっている。内側回転子面12aには、基本的に環状の溝41と半径方向の溝43が設けられている。環状溝41は、この実施形態では、基本的に環状の形状を有しており、半径方向に内向きに伸張する拡張部42を備えている。半径方向溝43は、内側回転子面12aの回転中心から半径方向に外向きに伸張している。
【0026】
溝41、43の形状を、図7に更に明確に示している。環状溝41は、半径R1に配置されており、その拡張部42は、内側回転子面の回転中心から半径R2まで伸張している。半径方向溝43は、拡張部42とほぼ一直線になるように伸張しているが、回転子面の回転中心から、中心からの半径方向距離R2のところまで、反対方向に伸張している。距離R1とR2は、図5の内側固定子面11aに用いられている距離と同じである。溝41、42、及び43の幅は、通常、オリフィスの直径と同じである。
【0027】
固定子並びに回転子の溝の深さは、弁の体積流量に合うように選択されるが、通常は、オリフィスの直径と同じ程度である。
組み立てられるとき、内側回転子面12aは、何れの従来型回転弁でも一般的な方式(当業者には周知であり、ここでは説明しない)で、内側固定子面11aに押し付けられる。回転子12と固定子11の相互の角度位置に依って、弁では、異なる作動モードが得られる。これらを、図8から図10に示しており、回転子の溝を太線で示している。
【0028】
図8に示されている第1回転子位置では、構成要素オリフィス33b(及び構成要素33a)は、半径方向溝43を介して、弁の入口オリフィス32b(及び弁の入口ポート32a)に接続されている。同時に、環状溝41とその拡張部42は、構成要素オリフィス33b’(及び構成要素ポート33a’)を弁の出口オリフィス31b(及び弁の出口ポート31a)に接続している。
【0029】
クロマトグラフィーカラム又は毛管ループの様な構成要素(図示せず)が各ポート33aと33a’に接続されると、入口ポート32a(及び入口オリフィス32b)を介して弁に入る流体の流れは、半径方向溝43を通り、オリフィス33bとポート33aを介して構成要素に入り、構成要素を通り、ポート33a’とオリフィス33b’を介して弁に戻り、拡張部42と環状溝41を通り、最終的に、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。
【0030】
回転子を(図8で見て)反時計回りに回転させると、もう一つの接続ポート対(例えば、図4の34aと34a’)が、弁の入口ポート32a及び出口ポート31aに接続されることになり、もう一つの接続された構成要素が選択される。
【0031】
図9は、第2回転子位置を示しており、回転子は、図8に示している位置に対して180°回転されている。この位置では、同じ構成要素が接続されているが、流れの方向は逆転している。そのため、流体は、入口ポート32aと入口オリフィス32bを介して依然として弁に入ってくるが、半径方向溝43を通り、オリフィス33b’とポート33a’を介して構成要素に入り、構成要素を(逆方向に)通り、ポート33aとオリフィス33bを介して弁に戻り、拡張部42と環状溝41を通り、最終的に、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。
【0032】
この様に、回転子を180°回すだけで、構成要素を通る流れの方向は、何ら弁を追加し又は配管をやり直す必要無しに、逆転する。
更に、図示の実施形態は、図10に示す様に、弁の入口と出口の間に接続が設けられ、流れが、接続されている構成要素の何れにも入ること無く弁を通過することができる、第3位置を考慮している。
【0033】
バイパス位置では、流体は、中央入口ポート32aとオリフィス32bに入り、半径方向溝43と固定子溝38を通る。次に、流体は、環状溝41を通り、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。この位置は、環状溝41を洗浄できるようになっている。
【0034】
固定子溝38は、外部ポートの数を減らすには好ましいが、本発明にとって不可欠なものではない。代わりに、或る長さの配管で外部に相互接続されている、別の入口/出口ポートのセット(例えば、ポート33a及び33a’と同様)によって、外部バイパスを設けることもできる。これは、勿論、弁のどの様な直径に沿った位置に設けることもできるので、何れの入口/出口ポートでもバイパスポートとして使用することができる。
【0035】
上記実施形態は、一例的な実施形態に過ぎない。ポート及びオリフィスの数は、様々であってもよく、従って、接続される構成要素の数はどの様な数であってもよいものと理解されたい。更に、オリフィスと溝の位置を僅かに変えることもできる。環状溝41は、出口オリフィス31bと常に流体連通していて、他のオリフィスの何れとも接触せず、半径方向溝43は、入口オリフィス32bと常に流体接触していて、回転させると、全ての接続オリフィス33b−37b、33b’−37b’に達することができ、拡張部42は、回転させると、全ての接続オリフィスに到達することができなければならない、というのが制約的特徴である。本発明に関わる全ての利点を得るために、接続される構成要素は、2つの、直径方向に反対側のオリフィスに接続され、拡張部42と半径方向溝43も、直径方向に反対側にある。
【0036】
図11は、5つの構成要素51−55(この事例では毛管ループとして示されている)が、上記弁の実施形態に、どの様に接続されているかを示している。この事例では、弁の回転子は、第3構成要素53が選択されている位置で示されている。
【符号の説明】
【0037】
10 回転選択弁
11 固定子
11a 内側固定子面
12 回転子
12a 内側回転子面
13 回転軸
14 駆動ユニット
31a、32a、33a−37a、33a’−37’ ポート/オリフィス
31b、32b、33b、33b’−37b、37b’ ポート/オリフィス
38、43、41 溝
42 溝の拡張部
51−55 毛管ループ
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁に、より具体的には、複数の入口/出口ポートのセットから所望の入口/出口ポートのセットを選択するための回転弁に関する。
【背景技術】
【0002】
弁は、流体の輸送を伴う装置に広く用いられている。例えば、液体クロマトグラフィーシステム(LCS)の様な中間サイズの実験システムに用いられる代表的な型式の弁は、回転弁である。
【0003】
一般的に、回転弁は、ここでは固定子と呼ばれる静止した本体を有しており、同固定子は、ここでは回転子と呼ばれる回転する本体と協働する。
固定子には、数多くの入口及び出口ポートが設けられている。ポートは、穴を介して、内側固定子面上の対応するオリフィスのセットと流体連通している。内側固定子面は、回転子の内側回転子面と流体密封接触している固定子の内側面である。回転子は、通常、円盤として形成されており、内側回転子面は内側固定子面に押し付けられて、回転的に協働している。内側回転子面には、1つ又は複数の溝が設けられており、同溝は、固定子に対する回転子の回転位置に依って異なるオリフィスと相互接続している。
【0004】
回転弁は、高圧(例えば、30Mpaを超える圧力)に耐えるように設計することができる。それらは、ステンレス鋼、高性能高分子材料、及びセラミックの様な或る範囲の材料で作ることができる。
【0005】
入口/出口の数、並びに回転子又は固定子の溝の設計は、意図する特定の弁の用途を反映している。
一般的な型式の多目的弁は、1つの入口ポート(通常、弁の回転軸に配置されている)と、入口ポートの周りに等距離に配置されている多数の出口ポートとを有している。回転子は、一端が回転中心にある1つの半径方向に伸張する溝を有しているので、常に入口に接続されており、他方の端部は、固定子に対する回転子の角度位置に依って、出口の何れか1つと接続されている。その様な弁は、流れを、入口から一度に1つの何れかの出口へ送るのに有用である。各構成要素が入口と出口を有する、構成要素のセットの1つを選択するには、別の型式の弁が用いられる。その例は、図1に示されている、Valco Instruments社から販売されている6ポートのST弁である。
【0006】
ここでは毛管ループとして描かれている4つの構成要素121−124は、弁の固定子に接続されていてもよい。弁固定子は、更に、入口ポート132と出口ポート131を有している。弁回転子は、2つの溝125、126を有している。入口ポート132と流体連通している外側溝125は、選択された構成要素124の端部127に接続されている、半径方向内向きに伸張する部分を有している。同時に、出口ポート131と流体連通している内側溝126は、選択された構成要素124の他方の端部128に接続されている、半径方向外向きに伸張する部分を有している。
【0007】
従って、ユーザーは、流れを、選択された構成要素を通して送ることができ、その間、それ以外の構成要素は、弁の入口/出口から隔離されている。弁を通る流れの方向が常に同じであれば、各構成要素を通る流れの方向は、それが弁にどの様に接続されているかによって決まる。
【0008】
しかしながら、時には、ユーザーは、構成要素を通る流れの方向を変えたくなる。例えば、その構成要素がクロマトグラフィーカラムである場合は、時には、カラムに1つの方向に装填し、その後、逆転させた流れの方向を使って、捕捉した内容物を溶出させるのが望ましい。上に述べたものと同様の先行技術の弁を使えば、後で、流れ方向変換弁の様な追加手段を使って、流れの方向を変える必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、更に使い易い改良された構成要素選択弁を提供することである。
この目的は、本出願の請求項1による弁で達成される。従って、構成要素選択機構と流れ逆転機構の両方を有する1つの単一弁が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】先行技術の選択弁の概略図である。
【図2】回転弁の概略側面図である。
【図3】本発明の1つの実施形態による弁固定子の前面を示している。
【図4】図3の固定子の内側固定子面を示している。
【図5】本発明の1つの実施形態による内側固定子面のオリフィスの角度分布を示している。
【図6】本発明の1つの実施形態による回転子の内側回転子面を示している。
【図7】図6の回転子の溝の位置を示している。
【図8】第1回転子位置の概略図である。
【図9】第2回転子位置の概略図である。
【図10】第3回転子位置の概略図である。
【図11】本発明の1つの実施形態による、弁に接続されている5つの構成要素の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
代表的な回転弁の主要部品を、図2に概略的に示している(ブラケット又は同様の荷重担持又は締結要素は図示せず)。回転弁10は、固定子11と、回転子12と、自体の角度位置を認識するための手段(図示せず)を随意的に設けることができる回転軸13と、通常はギアボックスとモーター(弁を手動で作動させることもできるが)を備えている駆動ユニット14と、を有している。回転子は、固定子に対して、弁の回転軸RA周りに回転させることができる。
【0012】
組み込まれている器具に対して固定される固定子11には、流体源、及び弁が協働する全ての構成要素と流体連通するためのポート(図2には図示せず)が設けられている。ポートは、固定子の外側面の何れの適した位置にでも配置することができる。ポートには、毛管又は配管に接続する手段が設けられている。その様な手段は、当業者には周知の、従来型Valco継手の様な、どの様な適した型式であってもよい。ポートは、内側固定子面11a、即ち、作動中は回転子12と接触している固定子11の表面、の上の対応するオリフィスのセットと、チャネルを介して流体連通している。
【0013】
回転子12は、通常、円盤として形成されており、作動中に、内側固定子面11aに押し付けられる面である内側回転子面12aを有している。内側回転子面12aには、1つ又は複数の溝が設けられており、同溝は、固定子11に対する回転子12の回転位置に依り、内側固定子面11aの異なるオリフィスと相互接続する。
【0014】
固定子11の前面の単純化した斜視図を示す図3は、5つまでの接続された構成要素の中から選択するのに有用な、本発明による12ポート弁実施形態用の入口及び出口ポート31a、32a、33a−37a、33a’−37’aの配置を示している。前面は、ここでは、固定子11の、内側固定子面11aとは反対側の面である。
【0015】
一般的に、ポートの数、ポートの角度位置、溝、及び本出願の図面に示されている同様のものは、本発明の異なる実施形態の間で異なる場合もあり、即ち、それらは、相互の協働が本発明の概念に従っている限り、弁の回転軸に対して回転させ、鏡像化し、又は別の方法で修正できることに留意頂きたい。
【0016】
更に、固定子の入口/出口ポートは、穴(又はあらゆる型式のチャネル)を介して、内側固定子面11a上のオリフィスに接続されているので、ポートとオリフィスの間に非線形チャネルを作ることにより、ポートを、内側固定子面11a上のオリフィスのパターンとは異なる様式に配置することもできる。固定子へのポートは、固定子の、前側以外の外側面に配置することもできる。しかしながら、単純化のために、図4に関連して後で説明する様に、図では、ポートは、内側固定子面のオリフィスと一直線になるように配置されている。
【0017】
この様に、図3による実施形態の固定子11は、5つの構成要素を弁に接続するのに用いられる10個のポートを有している。図3で、参照番号33aと33a’は、この例では1つのその様な構成要素の接続に対応するポートを指している。他の構成要素は、ポート34a、34a’35a、35a’、36a、36a’及び37a、37a’にそれぞれ接続されている。更に、図3には、それぞれ、弁に入り、弁から出る、中央の入口ポート32aと、出口ポート31aとが示されている。
【0018】
図3で分かる様に、構成要素は、この実施形態では、弁の直径方向に反対のポートに接続されている。更に、これも理解頂けるように、弁は、弁の入口と出口が入れ替わった場合、即ち、ポート31aが入口として、ポート32aが出口として用いられる場合も、同様に有用であり、これについては、以下の弁配置の説明から明白となるであろう。
【0019】
入口ポート32aは、ポンプの様な、主流体源からの流体の流れを受け入れる。流体は、出口ポート31aから、器具の残り部分又は選択肢の何れかの容器に出ることができるようになっている。
【0020】
LCSに使用する場合、弁に取り付けられている構成要素は、クロマトグラフィーカラム又は従来型の毛管ループの様な保持ループでもよい。本発明による弁は、流れを逆転させることができるので、他の対応するポートがそれぞれ出口又は入口として機能するのであれば、何れの接続ポートでも入口として使用することができる。
【0021】
図4は、図3の固定子11を他の側、即ち、内側固定子面側11aから見た斜視図である。固定子の外側の各ポート31a、32a、33a、33a’−37a、37a’は、図4に示されている31b、32b、33b、33b’−37b、37b’で終結しているチャネルを介して内側固定子面11aに接続されていることに注目されたい。第1構成要素は、ポート/オリフィス33a、33a’/33b、33b’と関係付けられており、第2構成要素は、ポート/オリフィス34a、34a’/34b、34b’と関係付けられており、以下同様である。
【0022】
ポートと流体接続しているオリフィス33−37b、33−37b’に加えて、この実施形態では、溝38が、内側固定子面11aに設けられている。溝は、通常オリフィスの直径と基本的に同じ幅である。本発明による弁には、この溝38を設けなくてもよいが、溝を含んでいる方が適している。この溝38の利点について、以下に詳しく説明する。
【0023】
内側固定子面11aを見ると、オリフィスと溝端部の全体的角度分布が、図5に示されている。オリフィス及び溝端部の位置と、恐らくは用いられない位置も、この実施形態では、固定子の中央オリフィス(その中心は、弁の回転軸と一致している)の周りに実質的に等しく分布している。図示の実施形態によれば、固定子上にその様な位置は12個あるので、分割角度αは、この実施形態では30°である。多少の接続可能な構成要素を考慮して設計された他の実施形態では、角度は、30°でなくてもよい。この様に、4つの接続可能な装置用の実施形態では、36°の角度α’が有用である。
【0024】
出口オリフィス(図4のオリフィス31b)と溝38の外側端部は、この実施形態では、内側固定子面11aの中心から半径方向距離R1のところに配置されており、構成要素ポート33a、33a’−37a、37a’と関係付けられているオリフィス33b、33b’−37b、37b’と、溝38の内側端部は、内側固定子面11aの中心に更に近い半径方向距離R2のところに配置されている。
【0025】
一例として、直径0.5mmのオリフィスと、幅0.5mmの溝とを有する或る実施形態では、R1は3mmが適しており、R2は2mmが適している。
本発明による弁の実施形態の回転子12の内側回転子面12aを、図6に示している。この内側回転子面12aは、先に説明した、図4と図5に示されている内側固定子面11aの実施形態に適合するようになっている。内側回転子面12aには、基本的に環状の溝41と半径方向の溝43が設けられている。環状溝41は、この実施形態では、基本的に環状の形状を有しており、半径方向に内向きに伸張する拡張部42を備えている。半径方向溝43は、内側回転子面12aの回転中心から半径方向に外向きに伸張している。
【0026】
溝41、43の形状を、図7に更に明確に示している。環状溝41は、半径R1に配置されており、その拡張部42は、内側回転子面の回転中心から半径R2まで伸張している。半径方向溝43は、拡張部42とほぼ一直線になるように伸張しているが、回転子面の回転中心から、中心からの半径方向距離R2のところまで、反対方向に伸張している。距離R1とR2は、図5の内側固定子面11aに用いられている距離と同じである。溝41、42、及び43の幅は、通常、オリフィスの直径と同じである。
【0027】
固定子並びに回転子の溝の深さは、弁の体積流量に合うように選択されるが、通常は、オリフィスの直径と同じ程度である。
組み立てられるとき、内側回転子面12aは、何れの従来型回転弁でも一般的な方式(当業者には周知であり、ここでは説明しない)で、内側固定子面11aに押し付けられる。回転子12と固定子11の相互の角度位置に依って、弁では、異なる作動モードが得られる。これらを、図8から図10に示しており、回転子の溝を太線で示している。
【0028】
図8に示されている第1回転子位置では、構成要素オリフィス33b(及び構成要素33a)は、半径方向溝43を介して、弁の入口オリフィス32b(及び弁の入口ポート32a)に接続されている。同時に、環状溝41とその拡張部42は、構成要素オリフィス33b’(及び構成要素ポート33a’)を弁の出口オリフィス31b(及び弁の出口ポート31a)に接続している。
【0029】
クロマトグラフィーカラム又は毛管ループの様な構成要素(図示せず)が各ポート33aと33a’に接続されると、入口ポート32a(及び入口オリフィス32b)を介して弁に入る流体の流れは、半径方向溝43を通り、オリフィス33bとポート33aを介して構成要素に入り、構成要素を通り、ポート33a’とオリフィス33b’を介して弁に戻り、拡張部42と環状溝41を通り、最終的に、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。
【0030】
回転子を(図8で見て)反時計回りに回転させると、もう一つの接続ポート対(例えば、図4の34aと34a’)が、弁の入口ポート32a及び出口ポート31aに接続されることになり、もう一つの接続された構成要素が選択される。
【0031】
図9は、第2回転子位置を示しており、回転子は、図8に示している位置に対して180°回転されている。この位置では、同じ構成要素が接続されているが、流れの方向は逆転している。そのため、流体は、入口ポート32aと入口オリフィス32bを介して依然として弁に入ってくるが、半径方向溝43を通り、オリフィス33b’とポート33a’を介して構成要素に入り、構成要素を(逆方向に)通り、ポート33aとオリフィス33bを介して弁に戻り、拡張部42と環状溝41を通り、最終的に、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。
【0032】
この様に、回転子を180°回すだけで、構成要素を通る流れの方向は、何ら弁を追加し又は配管をやり直す必要無しに、逆転する。
更に、図示の実施形態は、図10に示す様に、弁の入口と出口の間に接続が設けられ、流れが、接続されている構成要素の何れにも入ること無く弁を通過することができる、第3位置を考慮している。
【0033】
バイパス位置では、流体は、中央入口ポート32aとオリフィス32bに入り、半径方向溝43と固定子溝38を通る。次に、流体は、環状溝41を通り、出口オリフィス31bとポート31aを介して弁を出る。この位置は、環状溝41を洗浄できるようになっている。
【0034】
固定子溝38は、外部ポートの数を減らすには好ましいが、本発明にとって不可欠なものではない。代わりに、或る長さの配管で外部に相互接続されている、別の入口/出口ポートのセット(例えば、ポート33a及び33a’と同様)によって、外部バイパスを設けることもできる。これは、勿論、弁のどの様な直径に沿った位置に設けることもできるので、何れの入口/出口ポートでもバイパスポートとして使用することができる。
【0035】
上記実施形態は、一例的な実施形態に過ぎない。ポート及びオリフィスの数は、様々であってもよく、従って、接続される構成要素の数はどの様な数であってもよいものと理解されたい。更に、オリフィスと溝の位置を僅かに変えることもできる。環状溝41は、出口オリフィス31bと常に流体連通していて、他のオリフィスの何れとも接触せず、半径方向溝43は、入口オリフィス32bと常に流体接触していて、回転させると、全ての接続オリフィス33b−37b、33b’−37b’に達することができ、拡張部42は、回転させると、全ての接続オリフィスに到達することができなければならない、というのが制約的特徴である。本発明に関わる全ての利点を得るために、接続される構成要素は、2つの、直径方向に反対側のオリフィスに接続され、拡張部42と半径方向溝43も、直径方向に反対側にある。
【0036】
図11は、5つの構成要素51−55(この事例では毛管ループとして示されている)が、上記弁の実施形態に、どの様に接続されているかを示している。この事例では、弁の回転子は、第3構成要素53が選択されている位置で示されている。
【符号の説明】
【0037】
10 回転選択弁
11 固定子
11a 内側固定子面
12 回転子
12a 内側回転子面
13 回転軸
14 駆動ユニット
31a、32a、33a−37a、33a’−37’ ポート/オリフィス
31b、32b、33b、33b’−37b、37b’ ポート/オリフィス
38、43、41 溝
42 溝の拡張部
51−55 毛管ループ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定子(11)と回転子(12)を備えている回転選択弁(10)であって、前記固定子(11)は、前記固定子の中に突き出ていて、それぞれが、内側固定子面(11a)上のオリフィスで終結している多数の接続ポートを備えており、同内側固定子面は、前記回転子(12)の内側回転子面(12a)と流体密封方式で接触している前記固定子の面であり、前記内側回転子面(12a)は、前記内側固定子面(11a)に対して、回転軸(RA)の周りに回転させて動かすことができ、多数の異なる構成要素が前記固定子へのポートに接続され、同ポートは、前記回転子の異なる回転位置で選択され、
前記内側固定子面は、
対応する第1入口/出口ポート(31a)に接続されている第1入口/出口オリフィス(31b)であって、前記第1入口/出口オリフィス(31b)は、前記回転子の回転軸から第1半径方向距離(R1)に配置されている、第1入口/出口オリフィス(31b)と、
対応する第2入口/出口ポート(32a)に接続されている第2入口/出口オリフィス(32b)であって、前記第2入口/出口オリフィスは、前記回転子(12)の回転軸と略一致して配置されている、第2入口/出口オリフィス(32b)と、を備えている回転選択弁において、
前記内側固定子面は、
対を成す接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)であって、各オリフィスは、対応する接続ポート(33a−37a、33a’−37a’)と連通しており、前記弁に接続されることになる構成要素は、2つのポートそれぞれに接続されるようになっており、接続可能な構成要素それぞれに関係付けられている前記2つのオリフィスは、前記回転子の回転軸に対して基本的に直径方向に反対側の位置に配置されており、前記接続オリフィスそれぞれ(33b−37b、33b’−37b’)は、前記回転子の回転軸から、前記第1半径方向距離(R1)より短い半径方向距離に配置されている、対を成す接続オリフィスを更に備えており、
前記内側回転子面は、
前記回転子の回転軸の周りの前記第1半径距離(R1)に配置されている基本的に環状の溝(41)であって、前記環状溝(41)は、前記環状溝(41)の1つの位置から、前記回転子の回転中心に向けて、全行程ではなく、全ての接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)に到達できる長さだけ伸張している拡張部(42)を更に有している、環状溝と、
前記回転子の回転中心から、全ての接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)に到達することができるが、前記第1半径方向距離(R1)よりは短い、或る長さまで伸張している半径方向溝(43)であって、前記半径方向溝(43)は、前記環状溝(41)の前記拡張部(42)の方向に対して略直径方向に配置されている、半径方向溝と、を備えていることを特徴とする回転選択弁。
【請求項2】
前記内側固定子面(11a)は、前記第1入口/出口オリフィス(31b)と直径方向に反対側に配置されている固定子溝(38)を更に備えており、前記固定子溝(38)は、前記第1半径方向距離(R1)と、前記半径方向溝(43)が前記回転中心から伸張しているのと基本的に同じ長さまでの間を、半径方向に伸張していることを特徴とする、請求項1に記載の回転選択弁。
【請求項1】
固定子(11)と回転子(12)を備えている回転選択弁(10)であって、前記固定子(11)は、前記固定子の中に突き出ていて、それぞれが、内側固定子面(11a)上のオリフィスで終結している多数の接続ポートを備えており、同内側固定子面は、前記回転子(12)の内側回転子面(12a)と流体密封方式で接触している前記固定子の面であり、前記内側回転子面(12a)は、前記内側固定子面(11a)に対して、回転軸(RA)の周りに回転させて動かすことができ、多数の異なる構成要素が前記固定子へのポートに接続され、同ポートは、前記回転子の異なる回転位置で選択され、
前記内側固定子面は、
対応する第1入口/出口ポート(31a)に接続されている第1入口/出口オリフィス(31b)であって、前記第1入口/出口オリフィス(31b)は、前記回転子の回転軸から第1半径方向距離(R1)に配置されている、第1入口/出口オリフィス(31b)と、
対応する第2入口/出口ポート(32a)に接続されている第2入口/出口オリフィス(32b)であって、前記第2入口/出口オリフィスは、前記回転子(12)の回転軸と略一致して配置されている、第2入口/出口オリフィス(32b)と、を備えている回転選択弁において、
前記内側固定子面は、
対を成す接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)であって、各オリフィスは、対応する接続ポート(33a−37a、33a’−37a’)と連通しており、前記弁に接続されることになる構成要素は、2つのポートそれぞれに接続されるようになっており、接続可能な構成要素それぞれに関係付けられている前記2つのオリフィスは、前記回転子の回転軸に対して基本的に直径方向に反対側の位置に配置されており、前記接続オリフィスそれぞれ(33b−37b、33b’−37b’)は、前記回転子の回転軸から、前記第1半径方向距離(R1)より短い半径方向距離に配置されている、対を成す接続オリフィスを更に備えており、
前記内側回転子面は、
前記回転子の回転軸の周りの前記第1半径距離(R1)に配置されている基本的に環状の溝(41)であって、前記環状溝(41)は、前記環状溝(41)の1つの位置から、前記回転子の回転中心に向けて、全行程ではなく、全ての接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)に到達できる長さだけ伸張している拡張部(42)を更に有している、環状溝と、
前記回転子の回転中心から、全ての接続オリフィス(33b−37b、33b’−37b’)に到達することができるが、前記第1半径方向距離(R1)よりは短い、或る長さまで伸張している半径方向溝(43)であって、前記半径方向溝(43)は、前記環状溝(41)の前記拡張部(42)の方向に対して略直径方向に配置されている、半径方向溝と、を備えていることを特徴とする回転選択弁。
【請求項2】
前記内側固定子面(11a)は、前記第1入口/出口オリフィス(31b)と直径方向に反対側に配置されている固定子溝(38)を更に備えており、前記固定子溝(38)は、前記第1半径方向距離(R1)と、前記半径方向溝(43)が前記回転中心から伸張しているのと基本的に同じ長さまでの間を、半径方向に伸張していることを特徴とする、請求項1に記載の回転選択弁。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2010−519484(P2010−519484A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550834(P2009−550834)
【出願日】平成20年2月11日(2008.2.11)
【国際出願番号】PCT/SE2008/000110
【国際公開番号】WO2008/103097
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(509088240)ジーイー・ヘルスケア・バイオ−サイエンシズ・アーベー (22)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月11日(2008.2.11)
【国際出願番号】PCT/SE2008/000110
【国際公開番号】WO2008/103097
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(509088240)ジーイー・ヘルスケア・バイオ−サイエンシズ・アーベー (22)
【Fターム(参考)】
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