説明

還元剤供給装置及びこれを備えた排気ガス浄化装置

【課題】NOxの還元効率を向上させることのできる還元剤供給装置及びこれを備えた排気ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】各噴出管12は、環状流路11の径方向内側において、それらの中央部分において一か所で交わったスポーク形状を構成している。各噴出管12には、複数の噴出孔25が設けられている。各噴出管12において、隣り合う噴出孔25間の距離は一定となっている。また、各噴出管12には、扇型形状を有する平板状のフィン30が取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、還元剤供給装置及びこれを備えた排気ガス浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を低減するために、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムが開発されている。尿素SCRシステムの基本構成は、一酸化窒素(NO)を酸化して二酸化窒素(NO)にするための酸化触媒と、酸化触媒の下流側に設けられ、尿素水から生成したアンモニアとNOxとの化学反応により、NOxを窒素及び水に還元するためのSCR触媒と、SCR触媒に尿素水を添加するための尿素添加システムと、SCR触媒の下流側に設けられ、SCR触媒における化学反応で消費されずに残ったアンモニアを酸化するための酸化触媒とから構成される。
【0003】
このような尿素SCRシステムが例えば、特許文献1に記載されている。この尿素SCRシステムでは、触媒担体の上流側に、複数の噴出孔が形成された格子状のパイプが設けられ、ポンプによって尿素水が格子状のパイプに送られて、噴出孔から触媒担体に向けて尿素水が供給されるようになっている。噴出孔は、格子状に設けられたパイプに等間隔に設けられているので、触媒担体の端面全体に均一に尿素水が供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−107450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、排気管を排気ガスが流通する際、排気ガスは一般的に、排気管の壁面から中心部に向かって速度が大きくなるような速度分布をなすので、触媒担体の端面全体に均一に尿素水を供給すると、排気管の壁面付近の領域では尿素水が過剰であるにもかかわらず、中心部付近の領域では尿素水が不足してしまい、NOxの還元効率が低下してしまうといった問題点があった。
【0006】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、NOxの還元効率を向上させることのできる還元剤供給装置及びこれを備えた排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る還元剤供給装置は、内燃機関から排出されて排気管を流通する排気ガス中のNOxを還元するSCR触媒が担持された触媒担体に還元剤を供給する還元剤供給装置であって、還元剤が噴出される複数の噴出孔を備え、複数の噴出孔は、排気管の壁面から中心部に向かって、排気管の流路断面に対する噴出孔の開孔率が増加するように設けられている。排気管の壁面から中心部に向かって還元剤の供給量が増加するので、排気管を流通する排気ガスの速度分布に応じて適切な量の尿素水が供給される。
還元剤が流通する環状の環状流路と、環状流路の径方向内側に設けられると共に複数の噴出孔が形成された複数の噴出管とを備え、噴出管は、それらの両端部が環状流路と連通してもよい。複数の噴出管は、それらの両端部以外の部分において一か所で交わったスポーク形状を構成してもよい。噴出管は多孔質材から構成されてもよい。
噴出管は、前記排気ガスの流れを変化させるミキサー部を有してもよい。
【0008】
この発明に係る排気ガス浄化装置は、内燃機関から排出されて排気管を流通する排気ガス中のNOxを還元するSCR触媒が担持された触媒担体と、SCR触媒によってNOxを還元するために触媒担体に還元剤を供給する還元剤供給装置とを備え、還元剤供給装置は、還元剤が噴出される複数の噴出孔を備え、複数の噴出孔は、排気管の壁面から中心部に向かって、排気管の流路断面に対する噴出孔の開孔率が増加するように設けられている。排気管の壁面から中心部に向かって還元剤の供給量が増加するので、排気管を流通する排気ガスの速度分布に応じて適切な量の尿素水が供給される。
還元剤が流通する環状の環状流路と、環状流路の径方向内側に設けられると共に複数の噴出孔が形成された複数の噴出管とを備え、噴出管は、それらの両端部が環状流路と連通してもよい。複数の噴出管は、それらの両端部以外の部分において一か所で交わったスポーク形状を構成してもよい。噴出管は多孔質材から構成されてもよい。
噴出孔は、排気管内を排気ガスが流れる方向に対して上流側に向かって還元剤が噴出される向きに設けられてもよい。
噴出管は、前記排気ガスの流れを変化させるミキサー部を有してもよい。
還元剤供給装置は、前記触媒担体の上流側の端面に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、排気管の壁面から中心部に向かって還元剤の供給量が増加することにより、排気管を流通する排気ガスの速度分布に応じて適切な量の尿素水が供給されるので、NOxの還元効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態に係る排気ガス浄化装置の構成模式図である。
【図2】この実施の形態に係る排気ガス浄化装置の触媒担体の断面図である。
【図3】この実施の形態に係る排気ガス浄化装置の還元剤供給装置の平面図である。
【図4】この実施の形態に係る排気ガス浄化装置の還元剤供給装置の噴出管の変形例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、内燃機関であるディーゼルエンジン1から排出された排気ガスが流通する排気管2に、酸化触媒3と、ウォールフロー型の触媒担体6を備えた排気ガス浄化フィルタ4と、酸化触媒5とが設けられている。排気ガス浄化フィルタ4と酸化触媒5との間には、排気ガス中のNOx濃度を検出するためのNOxセンサ7が設けられている。触媒担体6の上流側の端面6aには、還元剤である尿素水を噴出する還元剤供給装置10が設けられている。還元剤供給装置10は、触媒担体6の外径と同じ外径を有する環状流路11と、両端が環状流路11と連通する複数の噴出管12とを有している。環状流路11は、配管13を介して、尿素水が貯留されている尿素水タンク14に連通されている。配管13には、尿素水タンク14に貯留された尿素水を環状流路11に圧送するポンプ15と、電磁弁16とが設けられている。NOxセンサ7とポンプ15と電磁弁16とはそれぞれ、制御装置であるECU17に電気的に接続されている。
【0012】
図2に示されるように、触媒担体6は、多孔質性の基材21から構成されている。基材21の材質としては、コージェライト、アルミナ、炭化珪素等の、通常のフィルタ基材として用いられるセラミックス材料が利用できる。基材21の内部の細孔内には、NOxを還元するためのSCR触媒が担持されている。基材21のディーゼルエンジン1側の表面21aには、排気ガス中のパティキュレートマター(PM)を捕集する捕集層22がコーティングされている。捕集層22の材質としても基材21と同様の材料が利用可能である。触媒担体6の内部には、触媒担体6の軸方向に延びる複数の排気ガス通路23が形成されているが、触媒担体6はウォールフロー型の触媒担体であるので、各排気ガス通路23は、端面6a側及び他方の端面6b側のいずれか一方の端部が開口部23aを構成し、他方の端部が目封じ部23bを構成している。
【0013】
図3に示されるように、各噴出管12は、環状流路11の径方向内側において、それらの両端部以外の部分(この実施の形態では中央部分)において一か所で交わったスポーク形状を構成している。各噴出管12には、触媒担体6の端面6a(図1参照)に対向する向きに還元剤供給装置10を見たときに、尿素水を噴出する噴出孔25が見えるように、複数の噴出孔25が設けられている。これにより、尿素水は、排気管2(図1参照)内を排気ガスが流れる方向に対して上流側に向かって、噴出孔25から噴出されるようになる。ただし、尿素水は、排気ガスの流れに対して完全に対向する向き(排気ガスの流れと平行)に噴出される必要はなく、排気ガスの流れる方向に対して斜めに、すなわちある角度をなしながら、排気ガスが流れる方向に対して上流側に向かって噴出されてもよい。
【0014】
各噴出管12において、隣り合う噴出孔25間の距離は一定となっている。しかしながら、各噴出管12は、それらの中央部分において一か所で交わっているため、環状流路11から各噴出管12の交わった部分に向かって、隣り合う噴出管12間の距離が短くなっている。これにより、環状流路11から各噴出管12の交わった部分に向かって噴出孔25が密になるように、すなわち単位面積当たりの噴出孔25の数が増加するように、噴出孔25が設けられている。つまり、噴出孔25は、排気管2の壁面から中心部に向かって、排気管2の流路断面に対する噴出孔25の開孔率が増加するように設けられている。これにより、還元剤供給装置10を排気管2(図1参照)内に設置したときに、尿素水の供給量は、排気管2の壁面から中心部に向かって増加するようになっている。
【0015】
また、各噴出管12には、扇型形状を有する平板状のフィン30が取り付けられている。フィン30は、図3の紙面に対して奥側に斜めに、すなわち、還元剤供給装置10を排気管2(図1参照)内に設置したときに触媒担体6の端面6a(図1参照)に向かって斜めに傾斜するように設けられている。ここで、フィン30は、排気管2を流通する排気ガスの流通方向がフィン30の傾斜に沿って曲げられるので、排気ガスの流れを変化させるミキサー部を構成する。
【0016】
次に、この実施の形態に係る還元剤供給装置及びこれを備えた排気ガス浄化装置の動作について説明する。
図1に示されるように、ディーゼルエンジン1の始動後、排気ガスは排気管2を流通する。排気ガスが酸化触媒3を流通することにより、排気ガス中のNOの一部がNOに酸化される。続いて排気ガスは、排気ガス浄化フィルタ4に流入する。排気ガス浄化フィルタ4内において、排気ガスは、還元剤供給装置10を通り抜ける。この際、排気ガスの流れがフィン30に沿って変化して乱れ、排気ガスの渦が発生する。この状態で排気ガスは触媒担体6内に流入する。
【0017】
図2に示されるように、開口部23aを介して触媒担体6に流入した排気ガスは、排気ガス通路23を流通する。端面6a側の端部に開口部23aが設けられた排気ガス通路23は、端面6b側の端部に目封じ部23bが設けられているので、排気ガス通路23を流通する際に排気ガスは、排気ガス通路23の壁、すなわち捕集層22及び基材21を通り抜けて隣の排気ガス通路23へ移動する。この隣の排気ガス通路23は、端面6b側の端部に開口部23aが設けられているので、この開口部23aを介して触媒担体6から流出する。
【0018】
排気ガスが排気ガス通路23の壁を通り抜ける際、捕集層22によって、排気ガスに含まれるPMが捕集される。捕集層22を通り抜けた排気ガスは、基材21の内部の細孔を拡散しながら基材21を通り抜ける。この際、後述する動作により供給された尿素水が加水分解されたアンモニアと二酸化炭素(CO)となり、基材21の内部の細孔内に担持されたSCR触媒において、生成したアンモニアと排気ガス中のNOxとが反応して、窒素(N)及び水(HO)となる。図1に示されるように、排気ガス浄化フィルタ4において消費されずに残ったアンモニアは、酸化触媒5において酸化される。このようにしてNOxが浄化された排気ガスは、排気管2を流通して大気中へ排気される。
【0019】
次に、尿素水が触媒担体6に供給される動作について説明する。
図1に示されるように、NOxセンサ7は、排気ガス浄化フィルタ4から流出した排気ガス中のNOx濃度を検出し、この検出値がECU17に伝送される。ECU17は、NOxセンサ7の検出値に基づいて、ポンプ15の起動及び電磁弁16の開閉を制御する。例えば、ECU17にNOx濃度の上限値を予め設定しておき、NOxセンサ7の検出値がこの上限値以上となったら、排気ガス浄化フィルタ4においてNOxの浄化が必要であると判断し、ポンプ15を起動すると共に電磁弁16を開く。すると、尿素水タンク14内の尿素水が配管13を流通し、還元剤供給装置10の環状流路11に流入する。環状流路11に流入した尿素水は、噴出管12に流入し、噴出管12に形成された噴出孔25から噴出される。逆に、NOxセンサ7の検出値がこの上限値未満の場合には、排気ガス浄化フィルタ4においてNOxの浄化が必要でないと判断し、ECU17は、ポンプ15を停止し、電磁弁16を閉じる。また、NOxセンサ7の検出値と尿素水の供給量とのマップ等をECU17に予め組み込んでおき、このマップに基づいて尿素水の供給量を調整するように、ポンプ15の起動及び電磁弁16の開閉を制御することもできる。
【0020】
既に述べたように、この実施の形態では、尿素水は、排気ガスが流れる方向に対して上流側に向かって噴出されることにより、流れてくる排気ガスに衝突するようになるので、排気ガス中に分散されやすくなる。また、フィン30(図3参照)によって排気ガスの渦が発生するので、排気ガス中に噴出された尿素水がさらに攪拌されるので、尿素水の分散性が向上する。
【0021】
また、排気管2を排気ガスが流通する際、排気ガスは一般的に、排気管2の壁面から中心部に向かって速度が大きくなるような速度分布をなす。これに対し、既に述べたように、この実施の形態では、尿素水の供給量は、排気管2の壁面から中心部に向かって増加するようになっているので、排気ガスの速度が大きい個所に尿素水を多く供給するようになり、触媒担体6内でのNOxの還元効率が向上する。
【0022】
このように、排気管2の壁面から中心部に向かって還元剤の供給量が増加することにより、排気管2を流通する排気ガスの速度分布に応じて適切な量の尿素水が供給されるので、NOxの還元効率を向上させることができる。
【0023】
この実施の形態では、複数の噴出管12がスポーク形状を構成していたが、この形態に限定するものではない。二本の噴出管12を十字状に配置したり、複数の噴出管12を格子状にしたり、複数の噴出管12を平行に配置したりしてもよい。ただし、十字状に配置する場合以外では、各噴出管12における隣り合う噴出孔25の間隔を同じにすると、排気管2の壁面から中心部に向かって単位面積当たりの噴出孔25の数が増加するようにはならないので、これらの場合には、各噴出管12において、排気管2の壁面から中心部に向かって、隣り合う噴出孔25間の間隔を短くしたり、噴出孔25のサイズを大きくしたりすればよい。
【0024】
この実施の形態では、噴出管12は、管状の部材に、噴出孔25として複数の孔を形成したものであったが、この形態に限定するものではない。複数の噴出管がスポーク形状を構成していたり、2本の噴出管が十字状に配置されたりしている場合には、例えばセラミック焼結多孔質体のような多孔質材からなる噴出管を用いても、排気管2の壁面から中心部に向かって隣り合う噴出管の間隔が短くなるので、排気管2の壁面から中心部に向かって還元剤の供給量を増加するようにすることができる。尚、この場合、多孔質材の細孔が噴出孔を構成する。
【0025】
この実施の形態では、ミキサー部として、扇型形状を有する平板状のフィン30を用いたが、この形態に限定するものではなく、噴出管の配置態様に応じて、形状や大きさ、個数等を適宜変更してもよい。また、図4に示されるように、断面が長方形状の噴出管32を還元剤供給装置に設け、互いに向かい合う2組の側面のうち、面積が広い方の側面32aの一方を、排気ガスの流れに対して下流側にある角度をなして傾斜させることによっても、排気ガスの流れを変化させることができる。この場合には、側面32aがミキサー部を構成する。
【0026】
この実施の形態では、触媒担体6を構成する多孔質性の基材21のディーゼルエンジン1側の表面21aに、排気ガス中のPMを捕集する捕集層22がコーティングされているが、この形態限定するものではない。基材21にはPMを捕集する部材を設けずに、酸化触媒3と触媒担体6との間に、PMを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を設けてもよい。また、この実施の形態では、触媒担体6はウォールフロー型であったが、フロースルー型であってもよい。
また、この実施の形態では、還元剤供給装置10を触媒担体6の上流側の端面6aに設けたが、触媒担体6と間隔をあけて配置してもよい。
【0027】
この実施の形態では、還元剤として尿素水を使用しているが、これに限定するものではない。アンモニア水、アンモニアガス等その他の還元剤を使用してもよい。
また、この実施の形態では、NOxセンサ7の検出値に基づいて還元剤の供給を制御したが、ディーゼルエンジン1の運転状況などを利用したり、併用したりして、還元剤の供給を制御してもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)、2 排気管、6 触媒担体、6a (触媒担体の)端面、10 還元剤供給装置、11 環状流路、12,32 噴出管、25 噴出孔、30 フィン(ミキサー部)、32a (噴出管の)側面(ミキサー部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関から排出されて排気管を流通する排気ガス中のNOxを還元するSCR触媒が担持された触媒担体に還元剤を供給する還元剤供給装置であって、
前記還元剤が噴出される複数の噴出孔を備え、該複数の噴出孔は、前記排気管の壁面から中心部に向かって、前記排気管の流路断面に対する前記噴出孔の開孔率が増加するように設けられている還元剤供給装置。
【請求項2】
前記還元剤が流通する環状の環状流路と、
該環状流路の径方向内側に設けられると共に前記複数の噴出孔が形成された複数の噴出管と
を備え、
該噴出管は、それらの両端部が前記環状流路と連通する、請求項1に記載の還元剤供給装置。
【請求項3】
前記複数の噴出管は、それらの両端部以外の部分において一か所で交わったスポーク形状を構成する、請求項2に記載の還元剤供給装置。
【請求項4】
前記噴出管は多孔質材からなる、請求項3に記載の還元剤供給装置。
【請求項5】
前記噴出管は、前記排気ガスの流れを変化させるミキサー部を有する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の還元剤供給装置。
【請求項6】
内燃機関から排出されて排気管を流通する排気ガス中のNOxを還元するSCR触媒が担持された触媒担体と、
前記SCR触媒によってNOxを還元するために前記触媒担体に還元剤を供給する還元剤供給装置と
を備え、
該還元剤供給装置は、前記還元剤が噴出される複数の噴出孔を備え、該複数の噴出孔は、前記排気管の壁面から中心部に向かって、前記排気管の流路断面に対する前記噴出孔の開孔率が増加するように設けられている排気ガス浄化装置。
【請求項7】
前記還元剤供給装置は、
前記還元剤が流通する環状の環状流路と、
該環状流路の径方向内側に設けられると共に前記複数の噴出孔が形成された複数の噴出管と
を備え、
該噴出管は、それらの両端部が前記環状流路と連通する、請求項6に記載の排気ガス浄化装置。
【請求項8】
前記複数の噴出管は、それらの両端部以外の部分において一か所で交わったスポーク形状を構成する、請求項7に記載の排気ガス浄化装置。
【請求項9】
前記噴出管は多孔質材からなる、請求項8に記載の排気ガス浄化装置。
【請求項10】
前記噴出孔は、前記排気管内を前記排気ガスが流れる方向に対して上流側に向かって前記還元剤が噴出される向きに設けられている、請求項6〜8のいずれか一項に記載の排気ガス浄化装置。
【請求項11】
前記噴出管は、前記排気ガスの流れを変化させるミキサー部を有する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の排気ガス浄化装置。
【請求項12】
前記還元剤供給装置は、前記触媒担体の上流側の端面に配置されている、請求項6〜11のいずれか一項に記載の排気ガス浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−87745(P2013−87745A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231450(P2011−231450)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】