説明

部品補給案内方法

【課題】基板に装着するのに必要な回路部品の補給について、段取り替えを考慮した部品切れを予告案内する。
【解決手段】現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序を定める生産スケジュールに基づき、部品供給部6に装着された各フィーダ26について、部品切れ予想時刻を演算し、部品切れ予想時刻が現在生産中の生産ジョブの終了時刻より遅く、かつ前記予想時刻を予告する予告時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブの終了時刻前であるフィーダ26に収容された種類の回路部品が、前記次以降の生産ジョブで使用されるかを判断し、使用されるときには、現在生産中の基板種の生産ジョブの実施段階で、部品切れの予告を行うこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に装着するのに必要な回路部品の補給をディスプレイ等においてオペレータに案内する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子回路の組み立ては、部品装着機においてペースト状の半田が印刷された基板の表面に電子部品等の回路部品を装着し、回路部品が装着された基板をリフロー炉での加熱で半田を固化して回路部品を基板にしっかり固定することで行われる。部品装着機には部品供給装置を構成するフィーダが複数設置され、フィーダには例えばテープに包装された複数の電子部品をリールに巻回したテープフィーダや複数の電子部品をトレイ内に配置したトレイフィーダがある。回路部品はこれらのフィーダにより所定数量の集合体として供給され、回路部品はフィーダから1つずつ取り出されて基板の表面に装着される。このようにフィーダには所定数量の回路部品が含まれているが、装着による使用により足りなくなると補給作業を行わなければならない。多くの場合、1つの基板には複数種類の回路部品が供給され、その中の例え1種類の回路部品が部品切れを生じた場合にも装着作業は停止してしまう。そのため、基板に装着するのに必要な回路部品の補給をオペレータ等に案内して知らしめることはきわめて重要である。
【0003】
そこで、従来より回路部品を効率よく補給するシステムが考えられ、例えば特許文献1によると、各回路部品の残数から部品切れ時刻を予測し、その予測した時刻に基づいて補給スケジュールを作成し、その作成した補給スケジュールをオペレータに報知することが記載されている。これは部品切れ時刻をそのまま報知するのでなく、補給スケジュールという形式で報知することで、例えば部品切れの集中、補給作業のための準備作業、部品の補給形態等を考慮した有益な情報をオペレータに報知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−134691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の回路部品補給システムでは、基板種の変更に伴う段取り替えが考慮されていないため、段取り替え後に使用しない回路部品でも、残り生産可能時間(部品切れ予想時間)が設定値(部品切れ予告時間)を下回ると部品切れ予告案内となり、段取り替え間近のときに、すぐには使用されない回路部品について余分な部品補給をしてしまう。また、段取り替え直後に部品補給が必要な回路部品がわからないため、補給が遅れることがある。そのため、多品種少量生産を行っている段取り替えが多い生産現場では的確な部品補給ができないという問題があった。
【0006】
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、基板に装着するのに必要な回路部品の補給について、段取り替えを考慮して的確に部品切れを予告案内するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、基板を搬送方向に搬送して装着位置に搬入出する基板搬送装置、異なる種類の回路部品を夫々収容して供給する複数のフィーダが装着された部品供給部及び前記各フィーダから回路部品を採取して前記装着位置に搬送された基板に装着する部品移載装置を備えた部品装着装置と、各基板の基板1枚あたりの装着時間、各基板に装着される回路部品の種類別個数、前記部品供給部に装着された各フィーダに残存する回路部品の個数に基づいて各フィーダが部品切れとなる部品切れ予想時刻を演算し、前記部品切れ予想時刻より前の予告時刻に部品切れの予告をする部品供給管理装置とを備えた部品装着システムを用いた部品供給方法において、前記部品供給管理装置が、現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序を定める生産スケジュールに基づき、前記部品供給部に装着された各フィーダについて、前記部品切れ予想時刻を演算し、前記部品切れ予想時刻が現在生産中の生産ジョブの終了時刻より遅く、かつ前記予想時刻を予告する予告時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブの終了時刻前であるフィーダに収容された種類の回路部品が、前記次以降の生産ジョブで使用されるかを判断し、使用されるときには、現在生産中の基板種の生産ジョブの実施段階で、前記部品切れの予告を行うことである。
【0008】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記フィーダに収容された種類の回路部品が、現在の生産ジョブで使用されている場合において、前記生産スケジュールに基づき、次の生産ジョブで使用されるときには、前記部品切れの予告を行い、次の生産ジョブで使用されないときには、前記部品切れの予告を行わないことである。
【0009】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記フィーダに収容された種類の回路部品が、現在の生産ジョブで使用されていないが、前記部品供給部に装着されている場合において、前記生産スケジュールに基づき、次の生産ジョブで使用される場合又は次々の生産ジョブで使用される場合には、前記部品切れの予告を行うことである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によると、各フィーダについて部品切れ予想時刻を具体的に演算し、生産スケジュールに表された現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序に基づいて、演算された部品切れ予想時刻と現在生産中の生産ジョブの生産終了時刻とを比較する。そして、部品切れ予想時刻が現在生産中の生産ジョブの終了時刻より遅い場合には、次以降の生産ジョブで使用されるときだけ、回路部品の供給が必要となる。そのため、前記部品切れ予想時刻を予告する予告時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブの終了時刻前であるフィーダに収容された種類の回路部品が、次以降の生産ジョブで使用されるかを判断し、使用されるときには、現在生産中の基板種の生産ジョブの実施段階において、部品切れの予告を行い、次以降の生産ジョブで使用されないときには、部品切れの予告を行わない。このように、生産スケジュールに表された現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序に基づいて、現在生産中の基板種の生産ジョブの実施段階で部品切れ予告を行うか否かを判断して部品切れ予告を行うので、必要な部品切れ予告を必要なときに適切に行うことができ、無駄のないかつ円滑な回路部品の種類の供給を図ることができる。
【0011】
請求項2に係る発明によると、現在生産中の基板種の生産を継続した場合、回路部品を収納したフィーダが部品切れの予告を行う予告時刻に該当する場合であっても、部品切れ予想時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブの終了時刻より遅い場合(この場合、回路部品の種類の残数が現在生産中の基板種の生産ジョブでの使用数を満足している)で、かつそのフィーダに収納された回路部品の種類が次に生産される基板種の生産ジョブで使用されない場合には、部品切れの予告を行わない。これによって、生産ジョブですぐに使用されることのない種類の回路部品が余分に補給されることを防止することができる。また、そのフィーダに収納された回路部品の種類が次に生産される基板種の生産ジョブで使用される場合には、回路部品の供給が必要なので、例えば次の生産ジョブの各基板に装着される回路部品の個数等の変更により、部品切れ予想時刻を変更して部品切れの予告を行うことで、円滑な回路部品の種類の供給を図ることができる。
【0012】
請求項3に係る発明によると、部品供給部に現在装着済みである前記フィーダに収容された種類の回路部品が、現在生産中の基板種の生産ジョブでは使用されないが、次又は次々で生産される基板種の生産ジョブに使用される場合には、前記部品切れ予想時刻を演算して部品切れ予告を行う。これによって、次又は次々で生産される基板種の生産ジョブで使用される種類の回路部品が生産開始直後に部品切れ状態になる場合であっても、その部品切れ予告が現在生産中の基板種の生産ジョブ段階で事前におこなわれるので、次又は次々の生産ジョブにおける回路部品の供給を確実かつ円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る部品補給案内方法を実施する部品装着装置の概要を示す図。
【図2】現在の生産ジョブで使用されている回路部品について部品補給案内方法の手順を示すフローチャート。
【図3】現在の生産ジョブで使用されている回路部品について部品切れ予告を行う状態を示す図。
【図4】ジョブの生産スケジュールの例を示す図。
【図5】部品補給案内の例を表わす図。
【図6】ジョブの生産スケジュールが変更される場合のフローチャート。
【図7】部品供給装置に装着済みであるが現在の生産ジョブでは使用されていない回路部品について部品補給案内方法の手順を示すフローチャート。
【図8】部品供給装置に装着済みであるが現在の生産ジョブでは使用されていない回路部品について部品切れ予告を行う状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下、本発明に係る部品補給案内方法を、回路部品を基板に装着する部品装着装置及び部品装着装置への回路部品の供給を管理する部品供給管理装置を備えた部品装着システムに実施した実施形態について、図に基づいて以下に説明する。
【0015】
実施形態の部品装着装置2は、図1に示すように、基板搬送装置4、部品供給部としての部品供給装置6、部品移載装置8、基板認識用カメラ10及び部品認識用カメラ12を備えている。この部品装着装置2には、その作動を制御する制御装置14が設けられている。
【0016】
基板搬送装置4は、基板SをX軸方向に搬送し、第1搬送装置16と第2搬送装置18とを並設したいわゆるダブルコンベアタイプのものである。第1搬送装置16(第2搬送装置18)は、基台20上に一対のガイドレール22(24)を互い平行に対向させてそれぞれ水平に並設し、このガイドレール22(24)によりそれぞれ案内される基板Sを支持して搬送する一対のコンベアベルト(図示省略)を互いに対向させて並設して構成されたものである。また、基板搬送装置4には所定の停止位置まで搬送された基板Sを押し上げてクランプするクランプ装置(図示省略)が設けられ、このクランプ装置によって基板Sが装着位置(回路部品が基板Sに装着される位置)で位置決め固定されようになっている。
【0017】
部品供給装置6は、前記基板搬送装置4の側部(図1において手前側)に複数のカセット式フィーダ26を並設して構成したものである。部品供給装置6はカセット式フィーダ26を整列して配設するためのデバイステーブル27を有し、デバイステーブル27には各カセット式フィーダ26を取付けるための複数のスロット(図略)が設けられている。そして、これらの各スロットの位置関係は、回路部品の供給を管理する部品供給管理装置32に予め記録されている。カセット式フィーダ26はこれらの複数のスロットのいずれかに取付けられることによって、部品供給装置6における所定の位置つまり部品供給管理装置32に認識される位置に配設されることとなる。カセット式フィーダ26は、前記スロットに離脱可能に取り付けたケース部(図略)と、ケース部の後部に設けた供給リール28と、ケース部の先端に設けた部品取出部30を備えている。供給リール28には回路部品(例えば電子部品・シールド部品等)が所定ピッチで封入された細長いテープ(図示省略)が巻回保持され、このテープがスプロケット(図示省略)により所定ピッチで引き出され、回路部品が封入状態を解除されて部品取出部30に順次送り込まれる。部品供給管理装置32には、IDと封入されている回路部品の種類及び数量の対応関係が予め登録されている。また、カセット式フィーダ26にはID・部品番号・封入数等を示すコードが貼着され、このコードのデータが各スロットに設けられたリーダにより読み取られて部品供給管理装置32に信号として送信される。また、部品供給管理装置32はジョブの生産スケジュールにおける基板種、その順番、生産数等を把握して回路部品の供給を制御する。このようにして、送信されてきた各スロットにおける回路部品のデータと生産される基板種に使用される回路部品のデータとにより、回路部品の円滑な供給を図る。
【0018】
また、部品供給管理装置32には、基板Sに装着される回路部品の補給案内が行われるディスプレイ34を有する操作装置36が設けられている。
【0019】
部品供給装置6の上方に配置可能に、後述する部品移載装置8に付設された基板認識用カメラ10が設けられる。この基板認識用カメラ10は、CCDカメラであり、基板搬送装置4により搬送されて装着位置でクランプされた基板Sの位置を、基板Sに設けられたマーク(図略)より認識し、基板S上の位置に部品Pを正確に装着させる修正作業を行わせるためのものである。
【0020】
また、部品供給装置6と基板搬送装置4の間には、図1に示すように、部品認識用カメラ12が設けられている。この部品認識用カメラ12は、CCDカメラであり、垂直方向であるZ方向と平行な光軸を有している。この部品認識用カメラ12は、採取された回路部品の採取姿勢の良否、回路部品自体の良否を判定するのに使用される。
【0021】
前記基板搬送装置4の上方には、基板Sの搬送方向であるX方向に直交するY方向に細長いスライド38が、X方向に延びる図略の1対の固定レールにより移動可能に案内支持され(図1参照)、スライド38のX方向移動はボールねじを介して図略のX方向サーボモータにより駆動される。スライド38の一側面には基板認識用カメラ10と部品移載装置8とが取り付けられる移動台40がY方向に移動可能に案内支持されて、その移動はボールねじを介して図略のY方向サーボモータにより駆動される。
【0022】
部品移載装置8は、移動台40に着脱可能に取り付けられる支持ベース(図略)と、この支持ベースにX方向及びY方向と直角なZ方向に昇降可能に案内支持されてボールねじを介して図略のZ方向サーボモータにより昇降が制御される装着ヘッド42と、この装着ヘッド42から下方に突出して設けられて下端に回路部品を吸着保持する円筒状の吸着ノズル(図略)と、により構成される。装着ヘッド42には複数本(例えば4本)の円筒状のノズルホルダ(図略)が軸線回りに回転可能に取り付けられている。ノズルホルダには上下方向に往復運動可能な前記吸着ノズルが取り付けられ、各吸着ノズルは図略の圧縮スプリングにより上方へ付勢されている。また、ノズルホルダは図略のモータによって吸着ノズルが所定位置で停止するように間欠的に回転される。また、各吸着ノズルには、スピンドル(図略)を介して図示しない吸着ノズル駆動装置から負圧が供給されるようになっている。これにより、各吸着ノズルは、前記部品供給装置6において部品取出部30に取り出された各回路部品を先端部で吸着する。
【0023】
制御装置14は、基板搬送装置4におけるコンベヤベルトおよびクランプ装置の駆動を制御する基板搬送制御装置44と、部品移載装置8の駆動、基板認識用カメラ10及び部品認識用カメラ12の撮像・画像処理を制御する装着システム制御装置46と、生産される基板種等を把握して回路部品の供給を管理する前述の部品供給管理装置32とを備えている。制御装置14は、部品装着装置2の上流側にある図略のプリント印刷機からの受け渡しや下流側にある図略のリフロー装置への受け渡しの制御をもおこなう。
【0024】
また、この制御装置14により、前記部品供給装置6におけるスロット位置と回路部品の種類の対応関係の情報が部品移載装置8に送信され、送信された部品移載装置8は、受信した情報を基にしてカセット式フィーダ26の制御指令を送信して回路部品の基板Sへの装着を行う。装着の進行によりカセット式フィーダ26に封入されている回路部品の数が不足して部品切れを生じたときには、後で詳述する回路部品が新たに収納されている他のカセット式フィーダ26への切換えや部品切れとなるテープに新たなテープを繋ぐことで部品補給が行われる。
【0025】
また、部品移載装置8より生産情報が制御装置14に送信される。この生産情報には、電子部品の移動が完了した基板枚数の情報や、供給された回路部品の数量の情報が含まれる。送信された制御装置14が受け取った生産情報のデータと既に把握している回路部品の種類の封入数から、部品供給管理装置32は、部品補給に関する補給案内を決定し、部品移載装置8及び操作装置36に送信するよう構成される。
【0026】
上記のように構成された部品装着装置2の作動について、図に基づき以下に説明する。まず、図1に示すように、上流側にあるプリント印刷機により表面に半田が印刷された基板Sは、機外より第1搬送装置16又は第2搬送装置18のコンベヤベルトにより所定の停止位置まで搬送される。停止位置において基板Sはクランプ装置によりクランプされ、基板Sはクランプされた状態で装着位置まで上昇される。基板Sは装着位置で保持され、部品移載装置8によって回路部品が装着される。この回路部品の装着は装着システム制御装置46に組み込まれた装着プログラムに従って行われる。部品供給装置6は装着が予定されている回路部品を順に部品取出部30に取り出して位置決めさせる。部品移載装置8は前記装着ヘッド42を前記回路部品が取り出された部品取出部30に移動し、回路部品を間欠回転する吸着ノズルの1つに吸着する。続いて、回路部品が取り出された部品取出部30に順に移動して必要な回路部品を吸着ノズルに吸着する。次に、装着ヘッド42を部品認識用カメラ12の上方に位置決めし、部品認識用カメラ12で各回路部品を撮像することで吸着ノズルに吸着された各回路部品の吸着姿勢の良否・部品自体の良否を判断する。例えば、吸着姿勢が不良であるが装着可能な場合は、装着時に基板Sへの装着位置を修正して装着する。次に、回路部品を吸着した部品移載装置8を基板S上方に移動させ、装着ヘッド42に並設された基板認識用カメラ10により基板Sの表面に設けられた基準マークを認識する。そして認識された基準マークより基板S上の装着位置を位置決めし、基板Sの表面に回路部品を装着する。装着が予定される他の回路部品について、同様にして基板上に装着される。このようにして装着が完了した基板Sは、装着位置から下降されて第1搬送装置16(第2搬送装置18)に移載され、第1搬送装置16(第2搬送装置18)によって機外に搬出される。
【0027】
以上のように、部品供給装置6により供給された回路部品は基板Sの表面に装着されるが、装着の進行によりカセット式フィーダ26に保有された回路部品が部品切れを生じた場合の部品補給について以下に説明する。
【0028】
まず、1つ目の態様として、例えば、或る一種類の回路部品について封入されているカセット式フィーダ26が部品装着装置2に装着されている場合に、部品切れが予想されるときには、同じ種類の回路部品が封入された別のカセット式フィーダ26を予め別の空スロットに装着しておく。そして、部品切れが予想されるカセット式フィーダ26が部品切れを実際に生じたら、予め装着しておいた別のカセット式フィーダ26に切り替えて回路部品を供給する(いわゆるネクストデバイス)。これにより部品切れによる作業停止を防止することができる。
【0029】
また、2つ目の態様として、例えば、部品切れが発生しそうなカセット式フィーダ26からリールを外し、そのリールから巻きほぐしたテープの終端部と、予め用意した新たなリールに巻回されたテープの始端部とを繋ぎ、その新たなリールをそのカセット式フィーダ26に装着する(いわゆるスプライシング)。このようにして、部品装着装置2に新たな回路部品の補給を行う。
【0030】
次に、上記構成の部品装着システム(部品装着装置2及び部品供給管理装置32)における回路部品の第1の部品補給案内方法について、図2に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。まず、前提として、回路部品を基板に装着する装着プログラムが実行され、この装着プログラムの実行経過に応じて部品供給プログラムが部品供給管理装置32においてスタートする(ステップ101(以下「S101」と略記する))。なお、この第1の補給案内方法は、現在の生産ジョブで生産されている基板種に使用されている回路部品の補給方法についてのものである(図3参照)。
【0031】
次に、部品供給管理装置32は、ジョブの生産スケジュールを特定する(S102)。生産スケジュールには、例えば、図4に示すように、基板種の生産順、目標生産枚数、生産されるライン名、ジョブ名等が記録されている。
【0032】
次に、部品供給管理装置32は、部品切れ予告時間を特定する(S103)。例えば、後述する部品切れ予想時刻の30分前に予告すると設定する。
【0033】
次に、部品供給管理装置32は、各カセット式フィーダ26について、部品切れ予想時刻(部品切れ時刻)を算出する(S104)。部品切れ予想時刻は、生産を継続した場合、部品切れが生じると予想される時刻であり、例えば以下の式により算出する。なお、現在の時刻は、例えば14時35分とする。
部品切れ予想時間=部品残数/1枚あたり使用部品数×サイクルタイム…(式1)
部品切れ予想時刻=現在の時刻+部品切れ予想時間…(式2)
【0034】
例えばカセット式フィーダ26に保有された回路部品の残数が80個であり、基板1枚あたりの部品の使用個数が1個であり、基板1枚の装着に要するサイクルタイムが30秒である場合、(式1)より、
部品切れ予想時間=80/1×30=2400(秒)すなわち40分となる。
そして、現在の時刻が14時35分であるので、(式2)より、
部品切れ予想時刻=14時35分+40分=15時15分となる。
【0035】
なお、サイクルタイムは、基板1枚あたりの回路部品装着にかかる最速値、または実測値の平均、近似曲線などにより求める。また、この部品切れ予想時刻の算出は、各スロットに配されたカセット式フィーダ26毎に例えば5分毎に行われる。
【0036】
次に、部品供給管理装置32は、装着に使用されている各回路部品が、部品切れ予告の対象か否かを判断する(S105)。この場合、ステップ104で算出された部品切れ予想時刻を基準にして、算出作業を行った時点がステップ103で設定された予告時間である30分前に入るかで判断する。
【0037】
ステップ105で部品切れ予告の対象ではないと判断した場合には、部品切れ予告を通知しない(S111)。例えば、図5に示す、部品補給案内において「スロット1−10、部品コード3216R」は、13時40分に算出作業を行った時点では部品切れ予告時間内に該当しなかったため、部品切れ予告がなされなかった。そして、その後の13時50分時点で部品切れ予告時間内に該当し、部品切れ予告がなされて部品補給がなされている。
【0038】
ステップ105において部品切れ予告の対象であると判断した場合には、ステップ106に移行する。
【0039】
次に、部品供給管理装置32は、現在生産中の生産ジョブにおいて、対象となった回路部品の残数が足りるか不足するかを判断する(S106)。
現在の生産ジョブの終了時刻と部品切れ予想時刻とを比較し、現在の生産ジョブの終了時刻が部品切れ予想時刻より遅い場合には不足すると判断する。
【0040】
部品供給管理装置32は、回路部品が不足するときには、部品切れ予告を行う(S107)。例えば図5において「スロット1−13、部品コード0603R」は、図3(1)に示すように、ジョブAの生産中に部品切れ予想時刻が、前記(式1)及び(式2)より、例えば14時10分と算出され、ジョブAの終了時刻が14時50分であり、ジョブAの終了時刻が部品切れ予想時刻よりも遅いことから、部品供給管理装置32は、不足すると判断して部品切れ予告を30分前である13時40分に行っている。そして、部品補給が終了しているので、図5の部品補給案内には、準備状況「セット済み」、残数「2030」と表示されている。
【0041】
現在の生産ジョブの終了時刻よりも部品切れ予想時刻が遅い場合には、回路部品の残数が足りているので、ステップ108に移行し、部品供給管理装置32は、次の生産ジョブで残っている回路部品が使用されるか否かを判断する(S108)。これはジョブの生産スケジュールより生産される基板種及び使用される回路部品の種類を特定して確認する。
【0042】
ステップ108において、次の生産ジョブであるジョブBで使用されない場合には、部品切れ予告を通知しない(S111)。これは例えば図3(2)の場合であり、ジョブBの開始後となる14時55分が部品切れ予想時刻に該当し、14時25分が部品切れ予告時刻となるが、ジョブAの生産に現在の回路部品の残数で足りる場合である。このように、回路部品が収納されたカセット式フィーダ26が部品切れ予告をおこなう時間に該当していても、次生産ジョブで使用されない回路部品の部品切れを予告しないことで、余分な回路部品の補給を防止することができる。
【0043】
次の生産ジョブで使用される場合には、ステップ109に移行して、部品供給管理装置32は、次の生産ジョブにおける部品切れ予想時刻を算出する(S109)。これは、ステップ104と同様に、例えば以下の式で算出され、1枚あたりの使用部品数、サイクルタイムなどの値が、ジョブBの値に変更されて算出される。
次生産ジョブの部品切れ予想時間=次生産開始時の部品残数/1枚あたり使用部品数×サイクルタイム…(式3)
部品切れ予想時刻=現在の生産ジョブの終了時刻+次生産ジョブの部品切れ予想時間…(式4)
【0044】
これは例えば図3(3)の場合であり、現在のジョブAの終了時刻が生産スケジュールより14時50分であり(図5参照)、ジョブBにおける部品切れ予想時間が(式3)よりジョブB開始後15分と算出されると、
(式4)より、部品切れ予想時刻=14時50分+15分=15時05分
となり、部品切れ予想時刻として15時05分が算定される。
【0045】
次に、部品供給管理装置32は、部品切れ予告の対象か否かを判断する(S110)。これはステップ109で算出された部品切れ予想時刻に対して、現時点である14時35分がステップ103で設定された予告時間である30分前に該当するかで判断する。
【0046】
この場合現時点で30分前であり、部品切れ予告の対象であるので、部品切れ予告を通知する(S107)。このようにして、図5に示すように、「スロット1−14、部品コード2125R」において部品補給案内として部品切れ予告がおこなわれている。
【0047】
ステップ110で部品切れ予告の対象ではない場合には、部品切れ予告を通知しない(S111)。さらに、S108からS111と同様な処理を繰り返すことにより、次々生産ジョブ以降の生産で発生する部品切れに対する予告が行われる。
【0048】
そして、上記ステップ104からステップ107まで、または、ステップ104からステップ111までのフローが各フィーダについて例えば5分毎に繰り返し実行される。
【0049】
部品供給管理装置32は、生産プログラムに基づく基板種の生産が完了すると、フローの実行を終了する(S112)。
【0050】
また、図4に示すジョブの生産スケジュールに、追加・削除・変更が発生した場合、上記ステップ102におけるジョブの生産スケジュールを特定する手順において、図6に示すように、新たなスケジュール表の取得確認処理(S301)、現在までの生産実績を求める処理(S302)、部品切れ予想時間の修正処理(S303)を行うことで、ステップ104における部品切れ予想時刻を繰り返し修正して、迅速に生産計画の変更に追従することができる。
【0051】
上記のように構成された部品補給案内方法によると、各フィーダ(カセット式フィーダ)26について部品切れ予想時刻を具体的に演算し、生産スケジュールに表された現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序に基づいて、演算された部品切れ予想時刻と現在生産中の生産ジョブ(ジョブA)の生産終了時刻とを比較する。そして、部品切れ予想時刻が現在生産中の生産ジョブの終了時刻より遅い場合には、次以降の生産ジョブで使用されるか否かにより回路部品の供給が必要であるか不要であるかが決まる。そのため、前記部品切れ予想時刻の予告時間が現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)の終了時刻前であるカセット式フィーダ26に収容された種類の回路部品が、次以降の生産ジョブ(生産ジョブB等)で使用されるときには、現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)の実施段階において、部品切れの予告を行い、次以降の生産ジョブ(生産ジョブB等)で使用されないときには、部品切れの予告を行わない。このように、生産スケジュールに表された現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序に基づいて、現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)の実施段階で部品切れ予告を行うか否かを判断して部品切れ予告を行うので、必要な部品切れ予告を必要なときに適切に行うことができ、無駄のないかつ円滑な回路部品の種類の供給を図ることができる。
【0052】
また、現在生産中の基板種の生産を継続した場合、回路部品を収納したカセット式フィーダ26が部品切れの予告を行う予告時刻に該当する場合であっても、部品切れ予想時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)の終了時刻より遅い場合(この場合、回路部品の種類の残数が現在生産中の基板種の生産ジョブでの使用数を満足している)で、かつそのカセット式フィーダ26に収納された回路部品の種類が次に生産される基板種の生産ジョブ(生産ジョブB)で使用されない場合には、部品切れの予告を行わない。これによって、生産ジョブですぐに使用されることのない種類の回路部品が余分に補給されることを防止することができる。また、そのカセット式フィーダ26に収納された回路部品の種類が次に生産される基板種の生産ジョブ(生産ジョブB)で使用される場合には、回路部品の供給が必要なので、例えば次の生産ジョブの各基板に装着される回路部品の個数等の変更により、部品切れ予想時刻を変更して部品切れの予告を行うことで、円滑な回路部品の種類の供給を図ることができる。
【0053】
次に、上記構成の部品供給管理装置における回路部品の第2の補給案内方法について、フローチャートに基づいて以下に説明する。この第2の補給案内方法は、部品供給装置6のスロットにフィーダが装着されているが、現在の生産ジョブでは使用されていない回路部品の補給についてのものである。まず、第1の部品補給案内方法と同様に、回路部品を基板Sに装着する装着プログラムが実行され、図7に示すように、この装着プログラムの実行経過に応じて部品供給プログラムが部品供給管理装置32において実行される(S201)。
【0054】
次に、部品供給管理装置32は、ジョブの生産スケジュールを特定する(S202)。ジョブの生産スケジュールには、第1の部品補給案内方法と同様に、図4に示すように、例えば基板種の生産順、目標生産枚数、生産されるライン名、ジョブ名等が記録されている。
【0055】
次に、部品供給管理装置32は、部品供給装置6に装着済みで、現在の生産ジョブでは使用されない回路部品を特定する(S203)。部品供給装置6の各スロットに配されたカセット式フィーダに封入されている未使用の回路部品を選び出し、その部品コードを特定する。
【0056】
次に、部品供給管理装置32は、特定されたジョブAでは使用されていない回路部品について、次以降の生産ジョブで使用するか否かを判断する(S204)。これには、例えば、次の生産ジョブ(ジョブB)及び次々の生産ジョブ(ジョブC)に使用されるものであるかが判断される。部品供給管理装置32は、ジョブの生産スケジュールより生産される基板種及び使用される回路部品の種類を特定して確認する。なお、現時点は14時35分とする。
【0057】
次以降の生産ジョブで使用する場合には、ステップ205に移行して、部品切れ予告時間を特定する(S205)。例えば、後述する部品切れ予想時刻より補給のための作業時間を考慮してジョブBに係る回路部品では30分(図8(1)参照)、ジョブCに使用される回路部品では40分(図8(2)参照)と予告時間を設定する。
【0058】
次に、部品供給管理装置32は、部品切れ予想時刻を算出する(S206)。算出方法は、第1の補給案内方法におけるステップ108と同様に以下の式で求める。
【0059】
まず、図8(1)の場合においては、ジョブBにおいて使用される回路部品であり、
次生産ジョブの部品切れ予想時間=次生産開始時の部品残数/1枚あたり使用部品数×サイクルタイム…(式5)
部品切れ予想時刻=現在の生産ジョブの終了時刻+次生産ジョブの部品切れ予想時間…(式6)
次生産ジョブ(ジョブB)の部品切れ予想時間が、(式5)より、15分である場合、部品切れ予想時刻は(式6)より、14時50分+15分となり15時05分であると算定される。
【0060】
次に図8(2)の場合においては、
次々生産ジョブの部品切れ予想時間=次々生産開始時の部品残数/1枚あたり使用部品数×サイクルタイム…(式7)
部品切れ予想時刻=次生産ジョブの終了時刻+次々生産ジョブの部品切れ予想時間…(式8)
次々生産ジョブ(生産ジョブC)の部品切れ予想時間が、(式7)より、5分であり、ジョブBの終了時刻が15時10分の場合、部品切れ予想時刻は、(式8)より、15時10分+5分となり15時15分であると算定される。
【0061】
次に部品供給管理装置32は、部品切れ予告の対象であるかを判断する(S207)。これはステップ206で算出された部品切れ予想時刻に対して、現時点(14時35分)がステップ205で特定された予告時間内に入るか否かで判断する。例えば図8(1)の場合、予告時間が30分であり、現時点が部品切れ予告の対象であり、14時35分に部品補給案内としての部品切れ予告がなされる(図5において「スロット1−17、部品コード5653R」)(S208)。
【0062】
また、図8(2)の場合、予告時間が40分であり、現時点が部品切れ予告の対象であり、14時35分に部品補給案内としての部品切れ予告がなされる(図5において「スロット1−18、部品コードSOP16」)(S208)。
【0063】
なお、ジョブBの開始が14時50分であり、部品供給装置6に装着されていない部品についてはジョブBの開始される30分前である14時20分に部品切れ予告が行われ、段取り替えとして回路部品が装着されている(図5において「スロット1−11、部品コード0603D」、「スロット1−16、部品コード3136F」)。
【0064】
部品切れ予告の対象でない場合には、部品切れ予告を通知しない(S209)。
そして、上記ステップ204からステップ208まで、または、ステップ204からステップ209までのフローが各フィーダについて例えば5分毎に繰り返し実行される。
【0065】
部品供給管理装置32は、生産プログラムに基づく基板種の生産が完了すると、フローの実行を終了する(S210)。
【0066】
上記のように構成された部品補給案内方法によると、部品供給装置6に現在装着済みであるカセット式フィーダ26に収容された種類の回路部品が、現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)では使用されないが、次又は次々で生産される基板種の生産ジョブ(生産ジョブB又は生産ジョブC)に使用される場合には、部品切れ予想時刻を演算して部品切れ予告を行う。これによって、次又は次々で生産される基板種の生産ジョブ(生産ジョブB又は生産ジョブC)で使用される種類の回路部品が生産開始直後に部品切れ状態になる場合であっても、その部品切れ予告が現在生産中の基板種の生産ジョブ(生産ジョブA)段階で事前におこなわれるので、次又は次々の生産ジョブ(生産ジョブB又は生産ジョブC)における回路部品の供給を確実かつ円滑に行うことができる。
【0067】
なお、現在生産中の生産ジョブにおいて、対象となった回路部品の残数が足りるか不足するかを判断する場合に、上記実施形態では、現在の生産ジョブの終了時刻と部品切れ予想時刻とを比較し、現在の生産ジョブの終了時刻が部品切れ予想時刻より遅い場合には不足すると判断するものとしたが、これに限定されず、例えば、必要回路部品数と回路部品の残数とを比較してもよい。この場合の、必要回路部品数は、例えば、以下の式より算出する。
必要回路部品数=残り生産枚数×1枚あたり使用部品数…(式9)
必要回路部品数が回路部品の残数より大きい場合には、不足すると判断する。
この残り生産枚数は、ジョブの生産スケジュール及び基板種の生産実績より求められる。
【0068】
また、回路部品を収納するフィーダとして、回路部品が封入されたテープが巻回されたカセット式フィーダとしたが、これに限定されず、例えば、回路部品をトレイに収納したトレイ式フィーダなど既知のフィーダを使用することができる。
【0069】
また、図4に示すジョブの生産スケジュールは、スケジュールとしてどのような項目があるのかを示すもので、スケジュールに表示されている数字の値は、必ずしも上記実施形態における部品切れ予想時刻等を算出する計算の根拠となるものではない。
【0070】
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
【符号の説明】
【0071】
2…部品装着装置、4…基板搬送装置、6…部品供給部(部品供給装置)、8…部品移載装置、26…フィーダ(カセット式フィーダ)、32…部品供給管理装置、S…基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を搬送方向に搬送して装着位置に搬入出する基板搬送装置、異なる種類の回路部品を夫々収容して供給する複数のフィーダが装着された部品供給部及び前記各フィーダから回路部品を採取して前記装着位置に搬送された基板に装着する部品移載装置を備えた部品装着装置と、
各基板の基板1枚あたりの装着時間、各基板に装着される回路部品の種類別個数、前記部品供給部に装着された各フィーダに残存する回路部品の個数に基づいて各フィーダが部品切れとなる部品切れ予想時刻を演算し、前記部品切れ予想時刻より前の予告時刻に部品切れの予告をする部品供給管理装置と、
を備えた部品装着システムを用いた部品供給方法において、
前記部品供給管理装置が、現在及び今後生産される基板種の生産枚数及び生産順序を定める生産スケジュールに基づき、前記部品供給部に装着された各フィーダについて、前記部品切れ予想時刻を演算し、前記部品切れ予想時刻が現在生産中の生産ジョブの終了時刻より遅く、かつ前記予想時刻を予告する予告時刻が現在生産中の基板種の生産ジョブの終了時刻前であるフィーダに収容された種類の回路部品が、前記次以降の生産ジョブで使用されるかを判断し、使用されるときには現在生産中の基板種の生産ジョブの実施段階で、前記部品切れの予告を行うことを特徴とする部品補給案内方法。
【請求項2】
請求項1において、前記フィーダに収容された種類の回路部品が、現在の生産ジョブで使用されている場合において、前記生産スケジュールに基づき、次の生産ジョブで使用されるときには、前記部品切れの予告を行い、次の生産ジョブで使用されないときには、前記部品切れの予告を行わないことを特徴とする部品補給案内方法。
【請求項3】
請求項1において、前記フィーダに収容された種類の回路部品が、現在の生産ジョブで使用されていないが、前記部品供給部に装着されている場合において、前記生産スケジュールに基づき、次の生産ジョブで使用される場合又は次々の生産ジョブで使用される場合には、前記部品切れの予告を行うことを特徴とする部品補給案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−204824(P2011−204824A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69318(P2010−69318)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】