説明

配線基板

【課題】 集積回路チップ(IC)1とフィルム基板4との間に発生する気泡13の寸法を容易に確認すること。
【解決手段】 配線基板20は、フィルム基板4と、フィルム基板4の一方面に形成された第1配線パターン30とを少なくとも有する。第1配線パターン30の端部には接続端子32が形成され、接続端子32にIC1のバンプ2が接続されることにより、配線基板20上にIC1が実装される。配線基板20は、フィルム基板4の他方面に形成され、かつIC1の実装領域内に形成された気泡計測用パターンを有する。気泡計測用パターンは、マトリクス状に配置された複数の開口8を有する膜6により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線パターンを有するフィルム基板などの絶縁基板に、各種の集積回路チップ(以下、「IC」ともいう)、例えばドライバ、メモリ、コントローラ、グラフィックス等のベアチップがフェイスダウン実装される配線基板に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話型等の電子機器の小型化および多機能化に伴ってICの高密度実装が急速に進んでおり、実装密度を上げるために、フィルム基板の両面に配線パターンを形成した配線基板が採用されている。フィルム基板の両面に配線パターンが形成された配線基板が例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
図7は特許文献1に記載された配線基板の模式的な底面図であり、図8はその模式的な断面図である。特許文献1に記載された配線基板100は、フィルム基板4と、フィルム基板4の両面にそれぞれ形成された表面配線パターン30および裏面配線パターン31とを有する。表面配線パターン30の端部には、IC1のバンプ2に接続される接続端子32が形成されている。IC1が搭載される領域を除いて、表面配線パターン30を覆うようにレジスト5が印刷され、表面配線パターン30がレジスト5により保護されている。同様に、フィルム基板4の裏面全面にもレジスト7が印刷され、レジスト7により裏面配線パターン31が保護されている。
【0004】
特許文献1に記載された配線基板100では、IC接続部における配線基板の厚みを一定にして接続不良を減少させるために、フィルム基板4の裏面で、IC1を実装するエリア全体を含む領域の全面にダミーパターン16が形成されている。また、IC1とフィルム基板4との間にアンダーフィル樹脂14を注入し硬化させることにより、IC1のバンプ2と接続端子32との電気的接続が保持されている。
【0005】
一方、フィルム基板上へのICのフェイスダウン実装方法としては、異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductive Film )を用いた接続と、Au−Sn金属共晶接合とが主流となっている。ACFを用いてICを実装する場合、フィルム基板またはICにACFを仮付けし、ICとフィルム基板とを位置合わせして、両者を加圧する。このとき、フィルム基板とACFとの間に水分や気体が入り込むことがある。また、Au−Sn金属共晶接合においても、ICとフィルム基板との間にアンダーフィル樹脂を注入する際に気体を巻き込むことがある。熱圧着時またはリフロー加熱工程において、ICとフィルム基板との間の水分や気体が熱膨張して気泡となる。発生した気泡の寸法がある大きさ以上になると、ICとフィルム基板との接続信頼性が妨げられる。したがって、発生した気泡の寸法を熱圧着やリフロー加熱工程終了後に確認することが大切である。
【0006】
しかし、特許文献1に記載された配線基板100では、IC1を実装するエリア全体を含む領域の全面にダミーパターン16が形成されているので、配線基板の裏面側から目視により確認することができず、X線検査などが必要となる。また、フィルム基板の裏面にダミーパターンや配線パターンが形成されていない場合であっても、発生した気泡がICとフィルム基板の接続信頼性を妨げる寸法であるかを確認するには、計測器やテンプレート判定が必要である。さらに、X線検査や計測器、テンプレート判定は、確認が困難であったり、工程が煩雑であったりなど製造コストを上昇させる要因となる。
【特許文献1】特許第3026205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的はICとフィルム基板との間に発生する気泡の寸法を容易に確認することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、絶縁基板の裏面であって集積回路チップ(IC)の実装領域内に気泡計測用パターンを形成した配線基板を提供することにより、上記課題を解決する。具体的に説明すると、本発明の配線基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板の一方面に形成された第1配線パターンとを少なくとも有しており、前記第1配線パターンの端部に形成された接続端子にICのバンプが接続されることにより、前記ICが実装される配線基板であって、前記絶縁基板の他方面に形成され、かつ前記ICの実装領域内に形成された気泡計測用パターンを有する。
【0009】
気泡計測用パターンは、気泡の寸法が接続信頼性を妨げる寸法以上であるか否かを判断するためのパターンを有する。これにより、配線基板の裏面側から観察することによって、ICと配線基板との間に発生する気泡の寸法を気泡計測用パターンにより目視確認することができる。したがって、気泡の寸法が接続信頼性を妨げる寸法以上であると観察者が判断した場合には、その配線基板を製造ラインから除くことができる。すなわち、電気的な接続検査を行なう前に異常を発見することができるので、次工程への流出防止が可能となる。また、バンプと接続端子とを接続する際の加圧や加熱処理の条件設定に対して、素早くフィードバックすることができる。
【0010】
本発明の配線基板は、配線パターンが絶縁基板の一方面だけでなく、絶縁基板の両面に形成された構成を含む。すなわち、本発明の配線基板は、絶縁基板の他方面に形成された第2配線パターンをさらに有していても良い。第2配線パターンは、前記ICの前記実装領域以外の領域に形成されていることが好ましい。第2配線パターンがICの実装領域以外の領域に形成されていることにより、言い換えれば第2配線パターンがICの実装領域内に形成されていないことにより、ICの実装領域における配線基板の厚みを一定にすることができるので、ICのバンプと接続端子との接続不良を減少させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ICとフィルム基板との間に発生する気泡の寸法を容易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の配線基板を用いた電子回路素子および表示装置の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態では、表示装置として液晶表示装置を例にして説明するが、本発明の配線基板は、液晶表示装置のみならず種々の表示装置、例えば有機または無機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイパネル、真空蛍光表示装置、電子ペーパーなどの各種表示装置に適用することができる。
【0013】
図1は、実施形態の液晶表示装置を模式的に示す平面図である。この液晶表示装置は、液晶パネルPと、液晶パネルPの端部に接続されたフレキシブルプリント配線板FPCとを有する。フレキシブルプリント配線板FPCは、COF(Chip On Film)方式にて配線基板20上にベアチップ実装される液晶駆動用ICチップ(以下、「駆動用IC」という。)1を有する。
【0014】
液晶パネルPは、スイッチング素子が形成された素子基板と、素子基板に対向して配置された対向基板と、両基板間に介在する液晶層とを有する。両基板の液晶層側の面には、電極がそれぞれ形成されている。素子基板の面には、マトリクス状に配置された複数の画素電極が形成され、対向基板の面には、共通電極が形成されている。マトリクス状に配置された複数の画素電極は、それぞれの電圧印加を制御するTFT(Thin Film Transistor)に接続されている。TFTは、駆動用IC1に接続されたソース配線やゲート配線と接続されている。駆動用IC1からのゲート信号によって、TFTのスイッチングが制御され、マトリクス状に配置された複数の画素電極への電圧印加が制御される。これにより、画素ごとに液晶層の透過率が制御されて、階調表示が行われる。
【0015】
本実施形態の電子回路素子としてのフレキシブルプリント配線板FPCは、配線基板20に駆動用IC1がフェイスダウン実装された構造を有する。図2は駆動用IC1の実装領域およびその近傍における配線基板20の模式的な底面図であり、図3は駆動用IC1の実装領域およびその近傍における配線基板20の模式的な断面図である。
【0016】
配線基板20は、絶縁性を有するフィルム基板4と、フィルム基板4の両面にそれぞれ形成され、Cuなどからなる配線パターン30,31とを有する。フィルム基板4は主にポリイミドからなる。駆動用IC1は、Auからなる突起状のボンディング用バンプ電極(以下、「バンプ」という。)2を有している。駆動用IC1が実装される側のフィルム基板4の面(表面)には、コントロール基板(不図示)や液晶パネルPに接続された配線パターン(以下「第1配線パターン」という。)30が形成されている。駆動用IC1の実装領域内における第1配線パターン30の端部には、駆動用IC1のバンプ2と接続され、Snメッキ処理された接続端子(Snメッキ端子)32が形成されている。駆動用IC1の実装領域を除いて、エポキシ樹脂などからなるレジスト5がフィルム基板4上に形成されている。駆動用IC1と配線基板20との間には硬化材24が介在する。これにより、バンプ2と接続端子32との接続が安定に保持される。
【0017】
一方、駆動用IC1が実装される側に対して反対側のフィルム基板4の面(裏面)には、第1配線パターン30がフィルム基板4の表面で交差するのを防ぐために、第1配線パターン30の一部が裏面に迂回した配線パターン(以下「第2配線パターン」という。)31が形成されている。図2に示すように、フィルム基板4の裏面の第2配線パターン31は、バンプ2と接続端子32との接続部(平面視において、バンプ2と接続端子32が重なる領域)から離れて配置されている。第2配線パターン31をバンプ2の接続部から離れて配置する理由は、第2配線パターン31がバンプ2と接続端子32との接続部の領域を横断した場合、第2配線パターン31の厚み分(5〜30μm程度)の高低差ができるので、バンプ2と接続端子32との安定した接続が困難となるからである。
【0018】
フィルム基板4の裏面であって、かつ駆動用IC1が実装される領域内には、気泡計測用パターンが形成されている。気泡計測用パターンは、マトリクス状に配置された複数の開口8を有する膜6により構成されている。膜6は第2配線パターン31と同じ材料、例えばCuから形成されても良い。なお、特に問題がない場合には、第2配線パターン31が膜6と接続していても良い。
【0019】
本実施形態では、膜6はバンプ2の配置に沿った外周を有する四角形状であり、第2配線パターン31と略同じ膜厚を有する。複数の開口8は駆動用IC1のバンプ2よりも内側に、言い換えればバンプ2に包囲された領域内に形成されている。開口8がバンプ2と重ならないように形成されているので、バンプ2と接続端子32との接続部における配線基板20の厚みが一定となり、接続不良を減少させることができる。
【0020】
膜6はバンプ2と接続端子32との接続部を少なくとも含む領域に形成されていれば良く、図2に示す態様に限定されない。例えば、駆動用IC1に重なる領域に膜6が形成されていても良い。この場合、バンプ2よりも外側に開口8がさらに形成されていても良い。
【0021】
フィルム基板4の裏面には、弾力性のある絶縁被膜7が形成されている。絶縁被膜7として、例えばエポキシ樹脂などからなるレジストを用いることができる。絶縁被膜7は、フィルム基板4の裏側全面に形成され、第2配線パターン31および膜6が絶縁被膜7に覆われている。フィルム基板4の裏面に弾力性のある絶縁被膜7が形成されているので、バンプ2のバンプ高さバラツキと接続端子32の端子高さバラツキとによる圧力の不均一性が緩和される。したがって、バンプ2と接続端子32とをより安定して接続させることができる。また、接続時に配線基板20とステージとの間に異物をかみ込んだ場合の緩衝効果も得られる。
【0022】
本実施形態の配線基板20は、キャスティング法やアディティブ法などによってフィルム基板4に第1および第2配線パターン30,31や膜6を形成し、さらに印刷法などによりレジスト5および絶縁被膜7を形成することによって、製造することができる。なお、フォトリソグラフィ法によって、膜6に開口8を形成しても良い。
【0023】
次に、配線基板20に駆動用IC1をフェイスダウン実装する工程について説明する。異方性導電膜(ACF)を用いた接続方法では、接続端子32を覆うように、フィルム基板4上にACFを貼り付け、駆動用IC1を位置合わせした後、ツール(不図示)で加熱加圧して駆動用IC1のバンプ2と接続端子32とを接続する。異方性導電膜は、主成分がエポキシ樹脂の接着材と、接着材中に分散された金属膜被覆プラスチック微粒子とを有する。金属膜被覆プラスチック微粒子は、プラスチックビーズに金属メッキを施した導電粒子である。エポキシ樹脂は熱硬化型であり、接続温度180〜210℃で加熱加圧することによって、導電粒子がバンプ2と接続端子32とで挟まれた状態となり、エポキシ樹脂中の接着材が熱硬化して電気的接続が保持される。
【0024】
Au−Sn金属共晶接合による接続方法では、Auからなるバンプ2を形成した駆動用IC1とSnメッキを施した接続端子32とを400℃で熱圧着して、Snメッキを溶融させて、Au−Sn共晶物により金属共晶接合する。駆動用IC1をフィルム基板4上に金属共晶接合した後に、駆動用IC1とフィルム基板4との隙間にエポキシ系樹脂などの絶縁性のアンダーフィル樹脂を注入し、接続部分を被覆して安定させる。
【0025】
NCP(Non Conductive Paste)またはNCF(Non Conductive Film )を用いた低温接続方法では、配線基板20上の駆動用IC1実装領域に、NCP(粘性のある液状の絶縁樹脂)を塗布するか、あるいはNCF(フィルム状の絶縁樹脂)を貼り付ける。配線基板20と駆動用IC1との位置合わせを行う。圧着ツール(不図示)を用いて、上記のAu−Sn金属共晶接合の場合よりも低温の200℃前後で加熱しながら加圧して、IC1のバンプ2とフィルム基板4の接続端子32とを金属接合する。なお、SnとAuの融点はそれぞれ232℃、1064℃であるので、接続時は両方とも溶融していない。
【0026】
上記のいずれの接続方法においても、駆動用IC1とフィルム基板4との間に付着したした水分や入り込んだ気体が熱圧着時またはリフロー加熱工程において熱膨張して気泡が発生するおそれがある。
【0027】
図4は駆動用IC1とフィルム基板4との間に気泡13が発生した状態を示す模式的に示す断面図である。本実施形態の配線基板20では、膜6が開口8を有するので、開口8がある領域と開口8がない領域とで可視光の透過率が異なる。言い換えれば、気泡計測用パターンは、可視光の透過率が異なる複数の領域を含む膜6により形成されている。これにより、観察者が配線基板20の裏面側から観察することにより、気泡13の存在を確認することができる。また、複数の開口8は所定のピッチでマトリクス状に配置されているので、気泡13に重なる開口8の数を数えることにより、あるいは気泡13と開口8の寸法を比較することにより、気泡13の寸法を計測することができる。なお、非限定的に例示すれば、開口8のピッチは0.2μm以上0.4μm以下程度であり、開口8の径は0.1μm以上0.2μm以下程度である。
【0028】
本実施形態では、複数の開口8を有する膜6が第2配線パターン31と同じ材料(Cu)により形成されているが、膜6が第2配線パターン31と異なる材料から形成されていても良い。例えば、膜6がカラーフィルタ材料やブラックマトリクスなどの非導電性材料から形成されていても良い。また、本実施形態では、膜6に開口を形成することにより、可視光の透過率が異なる複数の領域を膜6に形成しているが、これに限定されない。例えば、色調が異なる複数の領域を形成しても良い。
【0029】
本実施形態では開口8の形状が円形状であるが、これに限定されない。図5および図6はそれぞれ本実施形態の変形例を模式的に示す底面図である。図5に示す配線基板30は開口9の形状が四角形状であり、図6に示す配線基板40は開口10の形状が菱形状である。
【0030】
また、本実施形態では複数の開口8が行方向および列方向に直線状に配置されているが、例えば、列方向に千鳥状に配置され、行方向に直線状に配置されていても良い。さらに、複数の開口8はバンプ2に囲まれた領域内に均等に配置されているが、気泡13の発生する可能性が高い領域にのみ開口8を配置して、IC実装領域内で開口8が不均一に分布していても良い。
【0031】
本実施形態によれば、熱膨張した気泡の寸法を視覚的に確認することができ、バンプ2と接続端子32との接続信頼性が損なわれる寸法の気泡13の入った配線基板20を製造ラインから除くことができる。観察者により異常がないと判断された配線基板20に、コンデンサや抵抗などのチップ部品、半導体パッケージをSMT(Surface Mount Technology)にて実装することにより、電子回路素子(FPC)が製造される。さらに、ACFなどを用いて、フレキシブルプリント配線板FPCを液晶パネルPの端部に接続する。以上の工程を経て、本実施形態の液晶表示装置が製造される。
【0032】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、上記実施形態ではTFTを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置を例にして説明した。しかし、本発明の表示装置は、TFTなどの3端子素子だけでなく、MIM(Metal Insulator Metal) などの2端子素子をスイッチング素子とするアクティブマトリクス型液晶表示装置であっても良い。また、本発明の表示装置は、アクティブ駆動型の表示装置だけでなく、パッシブ(マルチプレックス)駆動型の表示装置にも適用することができる。さらに、本発明の表示装置は、透過型、反射型、透過反射両用型のいずれのタイプの表示装置にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、液晶表示装置などの各種表示装置、携帯電話、携帯型ゲーム機器、電子手帳、携帯情報端末、音楽情報端末、映像情報端末などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施形態の液晶表示装置を模式的に示す平面図である。
【図2】駆動用IC1の実装領域およびその近傍における配線基板20の模式的な底面図である。
【図3】駆動用IC1の実装領域およびその近傍における配線基板20の模式的な断面図である。
【図4】駆動用IC1とフィルム基板4との間に気泡13が発生した状態を示す模式的に示す断面図である。
【図5】実施形態の変形例を模式的に示す底面図である。
【図6】実施形態の変形例を模式的に示す底面図である。
【図7】特許文献1に記載された配線基板の模式的な底面図である。
【図8】特許文献1に記載された配線基板の模式的な断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 駆動用IC
2 バンプ
4 フィルム基板
5 レジスト
6 膜
7 絶縁被膜(レジスト)
8,9,10 開口
13 気泡
14 アンダーフィル樹脂
16 ダミーパターン
20,21,22 配線基板
24 硬化材
30 第1配線パターン(表面配線パターン)
31 第2配線パターン(裏面配線パターン)
32 接続端子
100 配線基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板と、前記絶縁基板の一方面に形成された第1配線パターンとを少なくとも有しており、前記第1配線パターンの端部に形成された接続端子に集積回路チップのバンプが接続されることにより、前記集積回路チップが実装される配線基板であって、
前記絶縁基板の他方面に形成され、かつ前記集積回路チップの実装領域内に形成された気泡計測用パターンを有する配線基板。
【請求項2】
前記絶縁基板の他方面に形成され、かつ前記集積回路チップの前記実装領域以外の領域に形成された第2配線パターンをさらに有する、請求項1に記載の配線基板。
【請求項3】
前記集積回路チップと前記絶縁基板との間に、異方性導電膜または硬化材が介在する、請求項1に記載の配線基板。
【請求項4】
前記気泡計測用パターンは、可視光の透過率が異なる複数の領域を含む膜により形成されている、請求項1に記載の配線基板。
【請求項5】
前記気泡計測用パターンは、マトリクス状に配置された複数の開口を有する膜により形成されている、請求項1に記載の配線基板。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の配線基板と、前記集積回路チップとを有する電子回路素子。
【請求項7】
請求項6に記載の電子回路素子を有する表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−302966(P2006−302966A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118696(P2005−118696)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】