説明

配送物の追跡方法及びシステム

配送物のネスティングを追跡する方法及びシステムが提供される。その方法及びシステムは、コンベヤシステムの終端のような場所から、どの郵便取扱者が特定のトレイを取り上げるかを決定するために、受動型RFIDタイプあるいは自動検出タイプの通信デバイスを用いることを含む。郵便取扱者がトレイをコンテナに置いたとき、他のRFIDタイプのデバイスが、郵便取扱者がトレイをどのコンテナに置いたかを検出するために使用される。そして、この情報は、トレイが正しいコンテナに置かれたことをリアルタイムで確認し、証明するために、情報をデータベースに保存するアプリケーションサーバへ受動的且つ/又は無線で送信される。これらの方法及びシステムは、例えば、輸送車両中のコンテナの配置を含む、他のネスティング環境へ等価的に適用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送サービスに関し、より詳しくは、配送物の追跡方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
郵便配送サービスは、通常、効率的な処理を行うために郵便物を追跡する。この追跡は、郵便処理システム内の様々な段階、レベル又は量について行われる。例えば、この追跡は、個々の郵便物、郵便物のトレイ、又はより大きな輸送コンテナを対象とすることもある。これらの輸送コンテナは、例えば、汎用郵便コンテナ(GPMC)、東部郵便コンテナ(ERMC)、汎用コンテナ(APC)などを含むことができる。追跡が使用される一つのコンセプトは、郵便物、トレイ又はコンテナが様々なレベルで集合する「ネスティング」(すなわち、トレイに対するレター、コンテナに対するトレイ、輸送に対するコンテナ)の考え方である。このネスティング戦略は、アイテムがミクロレベルで追跡可能なまま、マクロレベルでグループ化され、追跡されることを可能とする。マクロレベルとミクロレベルの両方での同時追跡は、継承、集約、及び関連付けといった従来の概念を通じて行うことが可能である。
【0003】
例えば、米国郵政公社(USPS)で用いられているものでは、大半の郵便利用者のような顧客が、最小集約レベル、すなわち、個々の郵便物を追跡することを可能とする。他のプログラムは、例えば、電子目録を通じて郵便利用者によって提供されたネスティング情報を用いて、大口の郵便利用者によって準備されたトレイ、トレイ(又は大判郵便物)の小包、サック、パレット又はコンテナを追跡するものでもよい。追加的なプログラムは、空輸コンテナに搭載される場合のようにトレイ及びサックをスキャンすることによって集配局(THS)においてコンテナについての電子目録を作成可能とするものであってもよい。
【0004】
エンハンスドトレイラベル(Enhanced Tray Label)及び郵便輸送機器製品ラベラー(Mail Transport Equipment Labeler)といったプログラムを介して、トレイ、大判郵便物、及び郵便物のコンテナを一意に識別する能力を備えた、鍵となるインフラストラクチャのコンポーネントが導入されるので、輸送コンテナ(例えば、GPMC、ERMC、APC等)内のトレイ、輸送手段(例えば、飛行機、バン、トラック、列車、船等)内のコンテナその他のネスティングを含む、配送物の追跡及びネスティングに拡張する必要性が増大している。
【0005】
したがって、配送物のネスティングを追跡する方法及びシステムを向上することが求められている。
【発明の開示】
【0006】
本発明によると、取扱者によって移動される第1のコンテナを示すトリガに応答して第1のコンテナを識別する情報の送信と、第1のコンテナを第2のコンテナ内に配置する取扱者を示すトリガ信号に応答して第2のコンテナを識別する情報の送信と、第2のコンテナを識別する情報と第1のコンテナを識別する情報を関連付けを含む配送物のネスティングを追跡する方法を含む方法及びシステムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本出願は、ダリル・S・ハミルトンによって2003年11月25日に出願された米国仮出願第60/524619号(「配送物の追跡方法及びシステム」)に基づく優先権を主張し、その仮出願は、全ての目的及び全体において、ここに参照として組み込まれる。
【0008】
上記の概要の説明及び下記の詳細な説明は、例示であり、単なる説明のためのものであって、請求項のように本発明を限定するものではないことを理解されたい。この出願の一部を構成し、組み込まれた添付の図面は、その説明とともに本発明の実施形態を図解し、本発明の原理を説明するために有用となる。
【0009】
本発明の特徴及びこれら又は他の側面は、添付の図面とともに本発明の特定の実施形態についての以下の説明をレビューすることより、当業者にとって明らかとなるであろう。
【0010】
本発明は、図を参照しつつここに詳細に説明され、当業者が本発明を実施できるようにすることを助けるために、本発明の説明に役立つ実例として提供される。特に、以下の数値と例は、本発明の範囲を限定するものではない。必要に応じて、同一の部位又は類似の部位を参照するために、同一の参照番号を図とこの詳細な説明を通じて使用する。本発明の特定の要素が既知のコンポーネントを用いて部分的あるいは全体的に実施される場合、そのような既知のコンポーネントのうち、本発明の理解に必要な部分だけを詳しく説明し、本発明が不明瞭とならないために、そのような既知のコンポーネントの他の部分は省略される。さらに、本発明は、説明としてここに参照されるコンポーネントの現在あるいは将来の等価物を包含する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った配送センター100の概念図である。図1の概念図は、単なる例示であり、本発明を限定するものではない。幾多のそのような配送センターのうちの如何なるものも、本発明の実施形態をサポートすることができる。図に示すように、郵便取扱者102は、トレイ104をコンベヤシステム106に置くことができる。本発明の幾つかの実施形態において、郵便取扱者102は、人であってもよく、自動取扱ロボットあるいは輸送手段の何かであってもよいと考えられる。ここで用いられるように、トレイ104は、配送物、例えば、レター、小包、大判郵便物等のようなものを保持するために使用されるコンテナである。これらのトレイ104は、トレイ104を識別するラベル108を含んでいてもよい。ラベル108は、例えば、24桁コードのUCC/EAN−128バーコードラベル、例えば、エンハンスドトレイラベル仕様で定められるようなバーコードラベルであってもよい。コンベヤシステム106は、例えば、郵便物の仕分けや流通業務において代表的に見られるようなタイプの、重力駆動あるいはモータ駆動されるコンベヤ又はコンベヤセットであってもよい。コンベヤシステム106の長さ、サイズ、及び形状はさまざまなものでよく、コンベヤの終端にトレイ停止機構を含んでもよい。
【0012】
コンベヤシステム106は、トレイ104をコンベヤシステム106の終端まで輸送することができ、例えば、トレイ104は固定されたバーコードスキャナ110に到達する。このスキャナ110は、例えば、静止したUCCバーコードスキャナのような、ラベル108を走査するために適切なスキャナであればよい。スキャナ110は、それに取り付けられる無線周波数(RF)タグ112を備えてもよい。RF112は、例えば、電波方式認識(RFID)システムで使用され、例えば、オーストリアのアイデンテックソリューション社から商用利用可能とされている、読み込み専用あるいは読み書き可能なRFタグであってもよい。本発明の実施形態は、RFIDシステムに関して議論されるが、例えば、アクティブ無線タグ、光学タグ等のような、他のタイプの無線システムあるいは受動/能動自動検出戦略を使用してもよいことを理解されたい。
【0013】
スキャナ110を、アプリケーションサーバ124に接続してもよい。このアプリケーションサーバ124は、オペレーションシステム下で機能するコンピュータあるいは携帯デバイスの適当なタイプのものであればよい。アプリケーションサーバ124は、トレイラベル、RFIDタグ識別、他の関連するRFタグデータに関する情報を、RFインテロゲータに関する情報と同様に保存するようにしてもよい。RFインテロゲータは、RFIDタグから情報を読む適当なデバイスとすることができる。このアプリケーションサーバ124は、情報を読み出し、保存するデータベース126と接続してもよい。この接続は、例えば、インターナルUSPSネットワークのような、有線あるいは無線ネットワークを通じて行われるものであってもよい。
【0014】
郵便取扱者114は、コンベヤシステム106の終端に位置してもよい。これらの郵便取扱者114は、コンベヤシステム106の終端からトレイ104を受け取る人であってもよく、それらを正しい輸送コンテナ116に運ぶ。本発明の幾つかの実施形態において、郵便取扱者114は、人であってもよく、自動取扱ロボットあるいは輸送手段の何かであってもよいと考えられる。
【0015】
ここで使用されるように、輸送コンテナは、配送センター100内または配送センター間で郵便物の移動に使用されるタイプの郵便輸送機器であり、例えば、鉄道コンテナ、大口郵便長距離輸送(BMC−OTR)コンテナ(BMC Heavy)、BMC室内コンテナ(BMC light)、CON−CONコンテナ、棚の無い東部領域郵便コンテナ(ERMC)、棚の有るERMC、オレンジERMC(プラスチック)、汎用郵便コンテナ(GPMC)、ワイヤコンテナ等である。
【0016】
輸送コンテナ116は、レンジ内でRFIDインテロゲータ120の検出に応答して輸送コンテナ116を識別する能力を有する識別子を送るユニークなRFID+存在検知(RFID+PD)タグ128を備えるようにしてもよい。これらのRFID+PDタグ128は、例えば、オーストリア、ルステナウのアイデンテックソリューションズ社から商用利用可能とされているような、商用利用可能なRFID+PDタグとしてもよい。さらに、ここでは、実施形態が、RFID+PDタグに関して議論されているが、RFIDタグの他の実施形態、PDタグ、RFタグその他の適当な無線デバイスを用いるものであってもよいことを理解されたい。
【0017】
郵便取扱者114は、無線携帯情報端末(PDA)あるいは他の適当な無線あるいは有線の携帯デバイスのような、携帯通信デバイス118を備えてもよい。この携帯通信デバイス118は、例えば、ポケットPCまたはパームタイプのコンピュータデバイスであってもよく、例えば、IEEE802.11、802.16あるいは他のそのような無線プロトコルを使用するものであってもよい。この携帯通信デバイス118は、変調RFメッセージに応答してRF、RFID、PD、又はRFID+PDタグの識別を開始させる無線(RF)インテロゲータ120を含んでもよい。例えば、携帯通信デバイス118は、ニューヨーク、フォルクスビルのシンボルテクノロジー社からの2xPPT2846 PocketPCs(PPC)のようなポケットPCであってもよい。デバイス118は、例えば、PCMCIAスロットを含んでもよく、あるいはPCMCIAスレッドに配置されてもよい。また、例えば、アイデンテックソリューションズから商用利用可能となっている「論理ピラミッド」アルゴリズムを備えたtwo i−CardインテロゲータのようなRFIDインテロゲータ120を、PCMCIA接続を介してデバイス118内に挿入してもよい。
【0018】
例示の「論理ピラミッド」アルゴリズムは、取扱者がトレイ104を置く正しいコンテナを決定することができる。そのアルゴリズムは、この決定を為す上での様々な基準、例えば、存在検知デバイスが生成する特定の測定値、RFタグが返信する閾値応答、RFタグのブロードキャストのdBレベル等を結合する。この例でのトリガイベントは、RFID+PD128が報告するコンテナ内の存在とすることができる。
【0019】
さらに、配送センタ100は、郵便取扱者の携帯通信デバイス118と無線通信し、アプリケーションサーバ124と接続される無線トランシーバ122を含んでもよい。この無線トランシーバ122は、携帯通信デバイス118にアプリケーションサーバ124との無線接続性を提供するために、例えば、IEEE802.11プロトコルのような、携帯通信デバイス118と同一の無線プロトコルを使用してもよい。しかし、有線通信プロトコルも、本発明の実施形態とともに働かせることができる。
【0020】
輸送コンテナ116が一杯になると、それは電気的且つ物理的に閉じられるようにしてもよい。その後、それを「チョークポイント」を通じて配送センター100の分離エリアへ移動するようにしてもよい。チョークポイントは、例えば、チョークポイントを通るコンテナ116を識別するために、特定の場所への輸送コンテナの移動において必ず通らなければならない配送センタ100内の場所である。チョークポイントは、輸送コンテナのRFID+PDタグ128を読むRFインテロゲータ130を含んでもよい。RFインテロゲータ130を、チョークポイントを通過するコンテナ116(あるいは、特に、コンテナ116に付けられるRFID+PDタグ128)に関する情報を転送するためにアプリケーションサーバ124に接続してもよい。
【0021】
図2は、本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、配送物のネスティングを自動的に追跡する方法のフローチャートである。図2を、図1を参照しつつ説明する。最初に、郵便取扱者102は、配送センタ100に到着したトレイ104をコンベヤシステム106に載せる(ステップS202)。一つの実施形態では、トレイ104を、各ユニット搭載トレイの取扱いを画一化するために一つずつコンベヤシステム106に載せるようにしてもよい。トレイがコンベヤシステム106の終端に到達すると、スキャナ110は自動的にトレイラベル108を走査することができる(ステップS204)。上記のように、この例では、ラベル108はトレイ104を一意に識別することができ、例えば、24桁コードのUCC/EAN−128バーコードラベル、例えば、エンハンスドトレイラベル仕様で定められるようなバーコードラベルであってもよい。
【0022】
その後、バーコードスキャナ110は、走査ステーションについての一意なプログラムRFタグ識別子122(以下、走査ステーションIDという)を、トレイ104から走査されたラベル108からの一意に識別される情報(以下、トレイIDという)と関連付ける(ステップS206)。一例では、コンベヤシステム106は、丁度走査されるトレイ104が除去されるまで停止するようにしてもよい。
【0023】
郵便取扱者114、例えば、郵便局の従業者は、走査されたトレイ104を取得する(ステップS208)。RFタグ122の範囲内に入ることに応答して、郵便取扱者のRFインテロゲータ120は、コンテナに対するトレイの論理的なネスティングに基づいて、トレイが正しいコンテナ116に置かれることを将来確認するために、RFタグ122に走査するステーションID及びトレイIDをRFインテロゲータ120に送信することを開始させる(ステップS210)。上記のように、郵便取扱者114は、ポケットPC(PPC)デバイスのような携帯通信端末118を持ち、その携帯通信端末118は、受動式RFIDインテロゲータ120をアプリケーションサーバ124との無線接続性とともに組み込む。
【0024】
その後、携帯通信デバイス118は、RFタグ122から受信した情報を、郵便取扱者114がトレイ104を取り出したことをアプリケーション/データベースサーバ124へ知らせる無線トランシーバ122を介して、アプリケーション/データベースサーバ124へ送信する(ステップS212)。例えば、携帯通信デバイス118は、郵便取扱者のRFIDインテロゲータ120を識別する情報(以下、RFIDインテロゲータIDという)を、トレイID及び走査ステーションIDを含むスキャナのRFIDタグ112から受信したRFID情報とともにアプリケーション/データベースサーバ124へ送信する。
【0025】
その後、郵便取扱者114は、トレイ104を適当な輸送コンテナ116へ運ぶ(ステップS214)。この例では、郵便取扱者114の通過に伴って、郵便取扱者のRFインテロゲータ120は、様々な輸送コンテナRFID+PDタグ128から多数の信号を検出することもあり得るが、RFインテロゲータ120は、適当な輸送コンテナ116のRFID+PDタグ128からの信号を受信するまでこれらの信号を無視する。RFインテロゲータ120は、郵便取扱者114がトレイ104を置く輸送コンテナ116を決定する「ロジカルネスティング」ピラミッドアルゴリズムを実行することにより、適当なコンテナを決定する。このネスティング/ピラミッドアルゴリズムは、例えば、存在検知デバイスと、一意に識別されたトレイの一意に識別されたより大きなコンテナ内の配置を確認し、記録するイベントを生成し、開始させる仮のネスティングの関連付けの組み合わせを含むことができる。
【0026】
その後、郵便取扱者114は、トレイ104を輸送コンテナ116に置く(ステップS216)。そして、携帯通信デバイス118は、郵便取扱者114がトレイ104を輸送コンテナ116に置いたことをアプリケーションサーバ124に知らせるために、コンテナ内のトレイの存在を報告するRFID+PDタグ128に応答して、アプリケーションサーバ124に情報を送信する(ステップS218)。
【0027】
さらに、「ロジカルネスティング」ピラミッドアルゴリズムは、例えば、輸送コンテナのRFID+PDタグ128に配置される物理的なインジケータ(例えば、光、音、振動等)とともに、郵便取扱者114にトレイ104が正しいコンテナ116に置かれたか否かを知らせるための物理的ガイドとして働いてもよい(ステップS220)。例えば、視覚的インジケータ(例えば、LED等)が、それが誤ったコンテナであることを示すために赤に変わり、あるいは、正しいコンテナであることを示すために緑に変わるようにしてもよい。さらに、携帯通信デバイス118は、経過データ及び識別情報の更新だけでなく、ネストされたユニット貨物の保存されたデータベース情報に対するトレイ104のコンテナ詰めのリアルタイムエラーチェックにも、アプリケーションサーバ124との通信(例えば、携帯通信デバイス118に実装された802.11b無線カードを介して)を保持する。
【0028】
輸送コンテナ116が容量いっぱいとなると(ステップS222)、コンテナ116は、電気的且つ物理的に閉じ、その後コンテナ116は、例えば、コンテナ116の輸送のためのドック領域へのドックのドアを通って別の配送センタへ移動するように、静止RFインテロゲータ130を備えたチョークポイントを通って区分領域へ移動される(ステップS224)。この静止RFインテロゲータ130は、例えば、特定範囲内の全てのRFIDタグを読むことのみに関係するよりシンプルな論理ピラミッドを用いることにより、携帯通信デバイス118のRFインテロゲータ120と同一でもよく、異なっていてもよい。輸送コンテナ116が容量いっぱいになっていなければ、ユニット貨物トレイ104の積み込みが継続される(ステップS226)。
【0029】
他の実施形態では、各輸送コンテナ116は、そのコンテンツ(例えば、郵便物のタイプ、zipコード、最終目的地等)の視覚的に一意な識別を提供する紙ベースのバーコードプラカードを備えてもよい。これらのプラカードは、トレイの積載前に貼付される(そのため、郵便取扱者にトレイを置く場所の視覚的指示を与える)。郵便取扱者が最初に輸送コンテナ116を保持する場所(以下、ブルペンエリアとして参照される)をセットアップするとき、それらは、一意なプラカードバーコードIDを輸送コンテナのRFID+PDタグ128のバーコードと関連付け、この情報をアプリケーションサーバ124に提供する。そして、郵便取扱者114がトレイ104を輸送コンテナ116に積載するとき、アプリケーションサーバ124はトレイ104を輸送コンテナのプラカードの情報(例えば、コンテナの中身、目的地等)と関連付ける。この関連付けは、コンテナ116及び個々のトレイ104の移動を追跡するために、コンテナがいっぱいになり、運び去られ、新しいコンテナが設置され、セットアップされるときに生じるようにしてもよい。
【0030】
本発明の実施形態に従った、全体の運用戦略は、1以上のレベル(例えば、論理ピラミッドレベル、バックエンドビジネスシステムレベル等)で決定を為す様々なステップを通じて集められるデータと、ローカルな、あるいはネットワーク接続された1以上のデータベースに書き込まれ得る最終的な回答/関連付けとを含むことができる。図3は、本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、例示的な流れ図である。
【0031】
図3に示すように、生データを、例えば、コンベヤシステムの静止バーコードスキャナ312あるいは取扱者の携帯デバイス314のような複数の情報源からベースレベル310で集めることができる。このベースレベル310において、静止スキャナ312及び携帯デバイス314は、互いに排他的であり、互いに独立とすることができる。静止バーコードスキャナ312からの全ての生データを直接ビジネスロジックモジュールへ転送することができる一方で(322)、携帯デバイス314からの生データと関連付けられるイベントトリガ及びコントロールデータは、直接ビジネスロジックモジュールへ転送することができる(324)。
【0032】
携帯デバイス314から受信した新しい生データは、すなわち、携帯端末及び携帯端末が「見た」RFタグと関連付けられたユーザIDは、その後タグデータに対する論理導出(logic resolution)モジュール340を通じて転送される(330)。タグの導出は、取扱いユニット(例えば、トレイ、大判郵便物、サック等)がネストされるタグID(例えば、コンテナ)にユーザID(例えば、携帯ID)を相互に関連付ける能力を持つことができる一連の論理アルゴリズムを用いて完遂することができる。論理アルゴリズムは、受動型追跡装置の特性(すなわち、信号長、タグからの読み出し数、読み出し継続期間等)に基づくことができる。このタグ導出アルゴリズム(TRA)プロセスは、その生データの入力がユーザID及びトレイ/コンテナID(すなわち、トレイ/コンテナのRFIDタグ)に限定できるため、このレベルでのトレイの身元を知る必要はない。TRAプロセスがユーザIDとタグ/コンテナIDの導出されたデータを持つと、その後関連付けられ、導出されたデータは、例えば、バックエンドサーバ上で機能するビジネスロジックレベル360へ転送される。
【0033】
ビジネスロジックモジュール360は、ユーザ、トレイ及びコンテナ間全体の関連付けが備わるところである。バックエンドサーバ及びビジネスロジックには、生成点からのトレイデータ及びコンベヤラインの終端でのバーコードスキャナ、論理TRAプロセス(例えば、ユーザがどのトレイ及び各トレイが置かれるどのコンテナ内かを見て)、コンベヤラインの終端で圧力スイッチを備えたRFIDタグ及びその他の同様なデータの収集(例えば、エンハンスドデータラベル等を介して)に責任を持たすことができる。
【0034】
本発明の実施形態との関連で、向上された流通モデル(EDL)は、各トレイあるいはサックを一意に識別することができる。一般のUCC/EAN−Code128のバーコードフォーマットを、EDLに対して用いることができる。しかし、一意な識別の他のフォーマットを使用することもできる。バーコードに保持される情報には、例えば、目的地郵便コード、内容識別番号、サービス関連情報、郵便処理コードなどを含めることができる。この例のEDLは、トレイ又はサックが発送点を出発し、目的地に着いた時点で、トレイ又はサックを追跡する能力を向上することができる。EDL内の情報は、個々の取り扱うユニットを特定のコンテナにリンクし、流通及び配送プロセス全体を通じてコンテナのネスティング及び追跡を容易にするためにも使用することができる。
【0035】
一連の指標及び決定プログラムを通じて、ビジネスロジックモジュール360は、どの取扱者がどのトレイをどのコンテナに置いたかを決定し、関連付けることができる。バックエンドシステムは、同時にトレイが正しいコンテナに入れられたか否かを知ることができ、もし正しいコンテナでなければ、トレイが誤って置かれたことをユーザに気付かせることができる。バックエンドサーバとビジネスロジックが、トレイ、ユーザ及びコンテナデータの完全な関連付けを為すと、その完全な関連付けは転送され(370)、データベース380に保存される。当業者には明らかなように、データベース380は、本実施形態の他の要素と一緒に用いられ、あるいはネットワーク接続される1以上の分離したデータベースとすることができる。
【0036】
本発明のバックエンドサーバのアプリケーション部分360は、幾つかのモジュールを含み、それらのモジュールが各々個別のタスクを実行するスタンドアローンのJava(登録商標)アプリケーションで構成することができる。対話型ユーザインターフェースは不要であり、コンソールはアプリケーションモジュールからのメッセージを表示し、コンソールに入力された簡単なコマンドに応答するものでよい。しかし、例えば、ブラウザが可能とするグラフィカルインターフェースのような、ネットワークベースのユーザインターフェースを付け加えることもできる。バックエンドサーバのアプリケーションモジュール360は、例えば、EDLインポータ、スキャナインターフェース、タグイベントプロセッサ、様々なデータベーススクリプト等を含むことができる。
【0037】
EDLインポータモジュールは、コンソールから要求された場合に実行することができる。例えば、特定のパスにEDLのエクスポートファイルを読み込み、エクスポートファイルの各EDLラインについて一つの新しい「トレイ」データベースレコードを生成することができる。各「トレイ」レコードはEDLと関連する全てのデータを含むことができ、システムを通じてユニットの状態を追跡するための追加のフィールドを持つことができる。このモジュールは、インポートが完了次第終了することができる。
【0038】
スキャナインターフェースモジュールは、静止バーコードリーダ322への通信接続(例えば、RS−232Cシリアルポートケーブル、IEEE801.11b無線接続等)から読み込み試行を続けることができる。データをスキャナから受信すると、このモジュールはトレイデータベース(すなわち、先にインポートされたEDLレコード)において対応するトレイIDを発見するよう試みることができる。トレイ状態が「走査済み」であることを示すために、トレイレコードを修正することができる。このモジュールは、新しいスレッドで開始され、それが停止するまで連続的に実行されるようにしてもよい。
【0039】
タグイベントプロセッサモジュールは、生データモジュール310から「タグイベント」324を受信するために使用することができる。タグイベントプロセッサは、そのような受信データを処理するためにデータベースサーバスクリプトを使用することができる。「タグイベント」は、以下に述べるように、データベースサーバスクリプトの結果として発生するイベントである。これらは、通信されるべきアクション(あるいはイベント)のタイプに対するデータ仕様とともにレコードを「タグイベント」テーブルに置くことによって通信することができる。全てのイベントに対して、タイムスタンプをレコードに追加することができる。タイムスタンプを、イベントの時間順を比較し、処理するために使用することができる。イベントのタイプは、例えば、トレイがユーザによって取り去られること、トレイがコンテナ内に置かれること等を含むことができる。
【0040】
トレイがユーザによって取り去られる例では、「タグイベント」レコードに受信される情報は、ユーザのユーザID及びトレイIDを含むことができる。ユーザIDは「トレイ」データベースにセットされ、そしてトレイIDをユーザIDに関連付け、そのトレイ状態を「除去」に設定することができる。トレイがコンテナ内に置かれる例では、「タグイベント」レコードに受信される情報は、ユーザのユーザID、トレイID及びコンテナIDを含むことができる。「トレイ」データベースを、このユーザが指定されたトレイを発見するために探索することができる。そして、コンテナIDは「トレイ」レコードに置かれ、トレイ状態は「コンテナ内」に設定することができる。
【0041】
様々なデータベーススクリプトが、RFタグから(インテロゲータを介して)受信したデータボリュームを操作し、上記のように使用における「タグイベント」テーブルに結果をセーブするためにプログラムされる。特に、この実施形態では、スクリプトは以下のアクションを実行することができる。すなわち、圧力センサスイッチが開いたときにどのユーザがトレイを取り去ったかの決定、及びどのコンテナにユーザがトレイを置いたかの決定である。
【0042】
以下に、輸送コンテナ116にRFID+PDタグ128の配置についての様々な可能性を説明する。なお、以下の説明は、単に可能な配置のリストを示すものであって、網羅的なものではなく、限定を意図するものではない。
【0043】
図4は、本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、例示的な輸送コンテナのブロック図である。図4に示される例の輸送コンテナ116は、RFID+PDタグ128の例示的な配置についての以下の説明に使用される。図4は、単に輸送コンテナの一般的な図であり、輸送コンテナのRFID+PDタグの可能な配置の説明に使用されるもので、本発明の範囲を限定するために使用するものではないことを理解されたい。
【0044】
コンテナ116のRFID+PDタグ128の第1の配置可能箇所は、コンテナ116の背面402の中央である。すなわち、RFID+PDタグ128は、コンテナの背面中央に(作業者に面するように)取り付けられ、外側へ(作業者の方へ)向けられる。RFID+PDタグ128の第2の配置可能箇所は、コンテナの分割トレイ404内であり、上側、下側両方に向けられる。これは、例えば、コンテナの分割トレイ404内に、単一のRFIDタグを複数のPDセンサとともに取り付けること、あるいは複数のRFIDタグをそれぞれ単一のPDセンサとともに取り付けることを含む。
【0045】
RFID+PDタグ128の第3の配置可能箇所は、コンテナ406の上部中央であり、下方へ向けられる。第4の可能性は、RFID+PDタグ128を側面板408の一つに取り付けることであり、反対側の側面板の方へ向けられる。第5の可能性は、コンテナ410の床面にRFタグを取り付けることであり、上方へ向けられる。
【0046】
第6の可能性は、複数のPDセンサを、例えば、RFIDタグと様々なPDセンサを含むコンテナに取り付けられる薄い本のように視覚的に見え得るそれぞれ「有線接続された」単一のタグとともに取り付けることである。この例では、RFID+PDタグ128は、金属製の棚404の上部及び下部の両方にセンサが置かれるように取り付けてもよい。
【0047】
第7の可能性は、複数のRFID+PDタグ128を、各コンテナで異なるPDセンサのセッティング及び異なる取り付けブラケットとともに取り付けることである。実施形態によっては、訓練されていない人とともに数千の場所で配置される非常に多数のコンテナを含むこともあるので、ファクトリーチューンされ、ホームセキュリティ動き検出器の製造業者によって使用されるような、「ドッグ トーレラント(dog−tolerant)」センサ、「熱・動き」センサ、「レーザ光・熱」センサ等を用いて同一の方法でテストされる異なるタグ構成を持つことが好ましい。この実施形態では、センサはコンテナ内にトレイを置くこととコンテナの前面ゲートを閉じることの差を検出することができる。
【0048】
第8の可能性は、例えば、各コンテナ116についての詳細な組み込み指示に従ってRFID+PDタグ128を組み込むことにより、タグを「自動的に較正」し、そして実際のコンテナ上で「通常の」センサ及び「感知された」センサを読ませる較正モードを開始することである。
【0049】
以下に、郵便取扱者114のRFインテロゲータ120のアンテナの配置についての様々な可能性を説明する。なお、以下の説明は、単に可能な配置のリストを示すものであって、網羅的なものではないことを理解されたい。
【0050】
内蔵RFインテロゲータ120及び内蔵アンテナを含むヒップマウント型の携帯通信デバイス118(例えば、ポケットPC、パーム等)を使うことも、可能なオプションの一つである。第2の可能性は、内蔵RFインテロゲータ120を備えたヒップマウント型の携帯通信デバイス118と有線接続された、リストマウント型のアンテナあるいは郵便取扱者114のその他のところに取り付けるアンテナを使用することである。第3の可能性は、(内蔵RFインテロゲータ120を備えた)携帯通信デバイス118とツールベルト又はベストに「織り込まれた」アンテナの両方を保持する「ツールベルト」又はベストを使用することである。
【0051】
以下に、トレイ104の一意なラベル(例えば、バーコード)をそのトレイを取った郵便取扱者114(すなわち、郵便取扱者の携帯通信デバイス118及び関連するRFインテロゲータ120)の識別情報と関連付ける方法の例を説明する。各郵便取扱者114が一度に一つのトレイ104を取る際に異なるロジックを用いる下で、幾つかの例が提供される。しかし、本発明の教示の後に、各郵便取扱者114が一度に複数のトレイ104を取ることもできることは、当業者には明らかであろう。
【0052】
第1の例は、アプリケーションサーバ124が、静止スキャナ126によってトレイラベル108から走査したデータを、トレイ104を取り上げる郵便取扱者114の携帯通信デバイス118と照合することを必要とする。これは、例えば、最後に走査されたトレイラベル108を静止スキャナ110のRFタグ112の範囲内に入った第1のRFインテロゲータ120を関連付けることによって達成される。第2の例は、第1の例と同様であるが、トレイのデータをパーソナルインテロゲータと照合するキューシステムというよりはタイムスタンプシステムを使用する。第3の例は、サーバ側で照合するよりも郵便取扱者の携帯通信デバイス118を用いて、トレイラベル(バーコード)のデータを送信し、データを照合するように、アプリケーション/データベースサーバ124がスキャナ110のRFタグ112をプログラムすることが必要となる。
【0053】
本発明をその実施形態を参照しつつ詳しく説明してきたが、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、その形式及び細部において様々な変更、修正及び置換を為し得ることが当業者にはすぐに分かることであろう。従って、当然のことながら、多数の実例において、本発明の幾つかの特徴を、対応する他の特徴を使用することなく採用することができる。さらに、当業者は、上記の図に示されたコンポーネントの構成及び数を変更を為し得ることが理解されよう。添付の特許請求の範囲は、そのような変更及び修正を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った配送センターの概念図である。
【図2】本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、配送物のネスティングを自動的に追跡する方法のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、例示的な流れ図である。
【図4】本発明の実施形態と合致する方法及びシステムに従った、例示的な輸送コンテナのブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送物を保持する第1のコンテナと、
前記第1のコンテナが取扱者によって移動されることを示す第1の表示に応答して、前記第1のコンテナに関する第1の識別情報を送信する第1のデバイスと、
前記第1のコンテナを保持する第2のコンテナと、
前記第1のコンテナが取扱者によって前記第2のコンテナに置かれたことを示す第2の表示に応答して、前記第2のコンテナに関する第2の識別情報を送信する第2のデバイスと、
前記第1及び第2のデバイスから前記第1及び第2の識別情報をそれぞれ受信する第3のデバイスであって、前記第1及び第2の識別情報と該第3のデバイスに関する第3の識別情報を送信する第3のデバイスと、
前記第3のデバイスから前記第1、第2及び第3の識別情報を受信し、前記第1、第2及び第3の識別情報に応答して前記第1のコンテナを前記第2のコンテナと関連付けるコンピュータシステムと、
を有する配送物のネスティングを追跡するシステム。
【請求項2】
前記第1のコンテナは、前記配送物のトレイを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のデバイスは、前記第1のデバイスと結合されたRF識別タグである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の識別情報は、第1のアイテムのグループから選択された少なくとも一つの第1のアイテムを含み、該第1のアイテムのグループは、第1の一意な識別子、配送物のタイプ、配送物の目的地の郵便番号、配送物の最終目的地の住所、配送物の内容の識別子、配送物のサービスタイプの識別子及び配送物の処理コードを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の一意な識別子は、前記第1のアイテムのグループにおける他の第1のアイテムの少なくとも一つを代表する走査可能なバーコード番号を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の表示は、前記第3のデバイスのインテロゲータが前記第1のデバイスから前記第1の識別情報の受信を開始した後に、前記第3のデバイスにより生成される信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2のコンテナは、鉄道コンテナ、大口郵便長距離輸送(BMC)コンテナ、BMC室内コンテナ、棚の無い東部領域郵便コンテナ(ERMC)、棚の有るERMC、プラスチックERMC、汎用郵便コンテナ及びワイヤコンテナの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第2のデバイスは、前記第2のコンテナと結合されたRF識別タグである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第2の識別情報は、第2のアイテムのグループから選択された少なくとも一つの第2のアイテムを含み、該第2のアイテムのグループは、第2の一意な識別子、コンテナのタイプ、コンテナの最終目的地、コンテナの内容の識別子及びコンテナの処理コードを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2の一意な識別子は、前記第2のアイテムのグループにおける他の第2のアイテムの少なくとも一つを代表する走査可能なバーコード番号を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の表示は、前記第3のデバイスのインテロゲータが前記第2のデバイスから前記第2の識別情報の受信を開始した後に、前記第3のデバイスにより生成される信号を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第3のデバイスは、取扱者によって操作される携帯コンピュータデバイスである、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第3の識別情報は、第3の一意な識別子を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第3の一意な識別子は、前記第3のデバイスを代表する第3のデバイスの識別番号を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1、第2及び第3の情報は、無線で送受信される、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記コンピュータシステムは、前記第1、第2及び第3の識別情報を受信し、受信した情報を解決し、解決された情報を関連付け、関連付けられたデータをデータベースに保存する複数のモジュールをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
取扱者によって移動される第1のコンテナを示す第1の表示に応答して、該第1のコンテナを識別する第1の情報を送信するステップと、
前記第1のコンテナを前記第2のコンテナに置く取扱者を示す第2の表示に応答して、前記第2のコンテナを識別する第2の情報を送信するステップと、
前記第2の情報を前記第1の情報と関連付けるステップと、
を有する配送物のネスティングを追跡する方法。
【請求項18】
前記第1のコンテナは、配送物のトレイを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の情報を送信するステップは、前記第1のコンテナに結合されたRF識別タグによって実行される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の情報は、第1のアイテムのグループから選択された少なくとも一つの第1のアイテムを含み、該第1のアイテムのグループは、第1の一意な識別子、配送物のタイプ、配送物の目的地の郵便番号、配送物の最終目的地の住所、配送物の内容の識別子、配送物のサービスタイプの識別子及び配送物の処理コードを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の一意な識別子は、前記第1のアイテムのグループにおける他の第1のアイテムの少なくとも一つを代表する走査可能なバーコード番号を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2のコンテナは、鉄道コンテナ、大口郵便長距離輸送(BMC)コンテナ、BMC室内コンテナ、棚の無い東部領域郵便コンテナ(ERMC)、棚の有るERMC、プラスチックERMC、汎用郵便コンテナ及びワイヤコンテナの少なくとも一つを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の情報を送信するステップは、前記第2のコンテナに結合されたRF識別タグによって実行される、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記第2の情報は、第2のアイテムのグループから選択された少なくとも一つの第2のアイテムを含み、該第2のアイテムのグループは、第2の一意な識別子、コンテナのタイプ、コンテナの最終目的地、コンテナの内容の識別子及びコンテナの処理コードを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の一意な識別子は、前記第2のアイテムのグループにおける他の第2のアイテムの少なくとも一つを代表する走査可能なバーコード番号を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
取扱者によって操作される携帯コンピュータデバイスにおいて前記第1及び第2の情報を受信するステップと、
前記第1及び第2の情報と前記コンピュータデバイスに関する第3の情報をコンピュータシステムに送信するステップと、
をさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記第3の情報は、第3の一意な識別子を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第3の一意な識別子は、前記携帯コンピュータデバイスを代表する第3のデバイス識別番号を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第1、第2及び第3の情報は、無線で送信される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の表示は、前記第3のデバイスのインテロゲータが前記第1のデバイスから前記第1の識別情報の受信を開始した後に、前記携帯コンピュータデバイスにより生成される信号を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の表示は、前記第3のデバイスのインテロゲータが前記第2のデバイスから前記第2の識別情報の受信を開始した後に、前記携帯コンピュータデバイスにより生成される信号を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記コンピュータシステムは、前記第1、第2及び第3の識別情報を受信し、受信した情報を解決し、解決された情報を関連付け、関連付けられたデータをデータベースに保存する複数のモジュールを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記解決した情報の関連付けは、前記第1、第2及び第3の情報に応答して前記第1のコンテナを前記第2のコンテナと関連付けることを含む、請求項32に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−512208(P2007−512208A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541140(P2006−541140)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/031956
【国際公開番号】WO2005/057331
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(500329814)ユナイテッド ステイツ ポスタル サービス (9)
【Fターム(参考)】