説明

金融取引システムおよび金融取引方法、並びに、生体情報登録システム、生体情報登録方法、生体情報送信装置およびプログラム

【課題】生体情報をホスト装置に登録するときに利用者が金融窓口に行くことなくホスト装置に登録することを可能とし、利用者の利便性の向上をはかる。
【解決手段】利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部14とICカードに記録された記録生体情報を取得するカード情報取得部13とを備えた生体情報送信装置10が、ICカードに記録された記録生体情報を取得し、取得した記録生体情報と利用者から読み取った生体情報とを用いて本人確認を行った上で、ICカードから取得した記録生体情報を通信回線30を介してホスト装置20に送信する。そして、ホスト装置20は、送信された記録生体情報を記憶部24内の生体認証情報データベース241に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融取引システムおよび金融取引方法、並びに、生体情報登録システム、生体情報登録方法、生体情報送信装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、金融機関での本人確認手段の多くは、登録印鑑を用いて行っている。例えば、銀行の窓口において、現金支払の際には必ず登録印鑑がなければならない。
また、ATM(Automated Teller Machine)等での預金の引き出しには、従来キャッシュカードと4桁の暗証番号を用いて本人確認を行っている。しかし、これではセキュリティ上十分とはいえないため、最近では、犯罪防止の観点からICカード(キャッシュカード)に偽造困難な生体情報を記録し、このICカードに記録された生体情報と、利用者本人の生体情報とをその都度照合することにより本人確認を行い、現金の支払を行うようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−202729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、端末において生体情報を用いて本人確認を行うものであり、銀行ホスト装置に生体情報を記憶させておくものではない。これまでは、生体情報を銀行ホスト装置に登録することにより、登録した生体情報の不正な流出や、改ざんの危険性があり、セキュリティ面が不十分と考えられていたためである。しかし今後は、暗号化技術の向上やセキュリティシステムの強化により、現状の印鑑情報のように、生体情報が銀行内のホスト装置やサブシステム内のデータベースに記憶されていくものと考えられる。
ただし、現状において、利用者(顧客)が金融機関等のホスト装置に生体情報を登録しようとする際には、わざわざ窓口に出向いて、ICカードに生体情報を登録したときと同様に、再度生体情報の登録手続を行わなければならない。
【0004】
本発明は前記した課題を解決するためになされたものであり、ICカードに記録された生体情報をホスト装置に送信し登録することができる、金融取引システムおよび金融取引方法、並びに、生体情報登録システム、生体情報登録方法、生体情報送信装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の金融取引システムは、利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部および外部からの情報を入力する入力部を備えた生体情報送信装置と、前記生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、前記生体情報送信装置から送信された前記利用者の生体情報および予め記憶部に登録された前記利用者の登録生体情報を照合し生体認証を行うホスト装置と、を含んで構成される金融取引システムであって、 前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報は、前記生体情報送信装置が、ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部により利用者から読み取られる生体情報とを照合し本人確認を行った上で、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置が、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録したものであり、前記生体情報送信装置は、 前記生体情報読取部により前記利用者の生体情報を読み取り、前記読み取られた利用者の生体情報と前記入力部に入力される利用者の識別情報とを示す利用者情報を前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置は、前記送信された利用者情報に示される前記利用者の生体情報と、前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報とを照合して前記生体認証を行い、 前記生体認証が成功した場合に、前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を前記生体情報送信装置に送信し、前記生体情報送信装置は、前記ホスト装置から前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を受信した場合に、金融取引を行う構成とした。
【0006】
請求項5に記載の金融取引方法は、利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部および外部からの情報を入力する入力部を備えた生体情報送信装置と、前記生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、前記生体情報送信装置から送信された前記利用者の生体情報および予め記憶部に登録された前記利用者の登録生体情報を照合し生体認証を行うホスト装置と、を含んで構成される金融取引システムに用いられる金融取引方法であって、前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報は、前記生体情報送信装置が、ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部により利用者から読み取られる生体情報とを照合し本人確認を行った上で、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置が、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録したものであり、前記生体情報送信装置は、前記生体情報読取部により前記利用者の生体情報を読み取り、前記読み取られた利用者の生体情報と前記入力部に入力される利用者の識別情報とを示す利用者情報を前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置は、前記送信された利用者情報に示される前記利用者の生体情報と、前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報とを照合して前記生体認証を行い、前記生体認証が成功した場合に、前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を前記生体情報送信装置に送信し、前記生体情報送信装置は、前記ホスト装置から前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を受信した場合に、金融取引を行う構成とした。
【0007】
このようにすることで、本発明に係る金融取引システムおよび金融取引方法は、ICカードがなくても、口座番号を入力する、あるいは、通帳を入力するだけで、利用者から読み取った生体情報とホスト装置に登録された生体情報とを用いて生体認証を行い、現金支払等の金融取引を行うことができる。つまり、金融取引の際にICカードを所持する必要がなくなり、利用者の利便性を向上させることができる。
【0008】
また、前記課題を解決するため、請求項2に記載の生体情報登録システムは、金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報と利用者から読み取る生体情報とを照合して本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムであって、前記生体情報送信装置は、前記ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記本人確認を行った上で、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置は、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録する構成とした。
【0009】
請求項3に記載の生体情報登録システムは、金融取引処理を管理するホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報を用いて本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムであって、前記生体情報送信装置は、外部からの情報を入力する入力部と、操作の案内を表示し、処理結果を出力する表示部と、前記記録生体情報を取得するカード情報取得部と、利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、前記生体情報読取部により読み取られた生体情報と、前記記録生体情報と、を照合し前記本人確認を行う生体情報照合部と、前記生体情報照合部により本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信する生体情報送信部と、を備え、前記ホスト装置は、前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記記録生体情報を受信する生体情報受信部と、前記生体情報受信部が受信した前記記録生体情報を、記憶部に登録する生体情報登録部と、を備える構成とした。
【0010】
請求項6に記載の生体情報登録方法は、金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報を用いて本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムに用いられる生体情報登録方法であって、前記生体情報送信装置は、外部からの情報を入力する入力部と、操作の案内を表示し処理結果を出力する表示部とを備え、前記記録生体情報を取得し、利用者の生体情報を読み取り、前記読み取られた利用者の生体情報と、前記記録生体情報と、を照合し前記本人確認を行い、前記本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置は、前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記記録生体情報を受信し、当該受信した前記記録生体情報を、記憶部に登録する構成とした。
【0011】
請求項7に記載の生体情報送信装置は、金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報と利用者から読み取る生体情報とを照合して本人確認を行う生体情報送信装置であって、前記ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記本人確認を行った上で、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信する構成とした。
【0012】
請求項8に記載のプログラムは、利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部とICカードに記録された記録生体情報を取得するカード情報取得部とを備えた生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、金融取引に必要な前記利用者の個人情報が登録される記憶部を備え、金融取引処理を管理するホスト装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記ICカードに記録された記録生体情報を前記カード情報取得部が取得し、前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部が利用者から読み取る生体情報とを照合し本人確認を行い、前記本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信すること、をコンピュータに実行させるためのプログラムを前記通信回線を介して前記生体情報送信装置に配信する処理と、前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記ICカードから取得した記録生体情報を受信する処理と、当該受信した前記記録生体情報を、前記記憶部に登録する処理と、をコンピュータに実行させる構成とした。
【0013】
このようにすることで、本発明に係る生体情報登録システム、生体情報登録方法、生体情報登録装置、およびプログラムは、生体情報をホスト装置に登録する際に、利用者が金融機関等の窓口に再度出向き生体情報の登録手続をする必要はなく、ICカードに記録された生体情報を金融機関等のホスト装置の記憶部に登録することが可能となる。
【0014】
また、請求項4に記載の生体情報登録システムは、前記ホスト装置は、前記生体情報登録部が前記記録生体情報を登録したことの確認メッセージである登録確認情報を、前記生体情報送信装置に送信する登録確認情報送信部を、さらに備え、前記生体情報送信装置は、前記ホスト装置から送信された前記登録確認情報を受信する登録確認情報受信部と、前記登録確認情報受信部が前記登録確認情報を受信したことを契機として、前記ICカードに記録された記録生体情報を消去するか否かの選択を利用者に求める選択情報を前記表示部に表示し、利用者により当該記録生体情報の消去が選択された場合に、前記ICカードに記録された記録生体情報を消去する生体情報消去部と、をさらに備える構成とした。
【0015】
このような構成によれば、ICカードに記録された生体情報を金融機関のホスト装置に登録した後に、利用者がICカードに記録された生体情報を消去するか否かの選択をすることができる。したがって、利用者はICカード内に不必要となった生体情報を記録し続けることなく消去することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ICカードに生体情報を記録している利用者が、生体情報を金融機関等のホスト装置に登録するときに、ICカードに記録された生体情報をホスト装置に送信し登録することができる、金融取引システムおよび金融取引方法、並びに、生体情報登録システム、生体情報登録方法、生体情報送信装置およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(生体情報登録システム)
図1は、本実施形態に係る生体情報登録システムの構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る生体情報登録システム1は、ICカードから生体情報を取得するカード情報取得手段と、利用者の生体情報を読み取る生体情報読取手段とを備えた生体情報送信装置10と、銀行等の金融機関において、金融取引に関する処理を管理するホスト装置20とが、通信回線30を介して接続されている。なお、通信回線30を介して送受信されるデータは、暗号化により高いセキュリティが確保されているものとする。
【0019】
また、図1に示す生体情報送信装置10は、ホスト装置20と通信可能に接続される1つ以上の装置であり、例えば、生体情報送信装置10の構成をその内部に備える、ATM、金融機関等の受付端末、金融機関等の窓口で使用される取引端末等である。
【0020】
生体情報送信装置10は、CPU(Central Processing Unit)で構成される制御部18を制御中枢とし、表示部11と、入力部12と、カード情報取得部13と、生体情報読取部14と、通信部15と、一時記憶部16と、記憶部17とを含んで構成される。
【0021】
表示部11は、操作の案内が表示され、処理結果が出力される液晶ディスプレイ等から構成される。入力部12は、液晶ディスプレイに設けられたタッチパネルを利用者が操作したり、キーボードを押下すること等により、外部からの情報を入力する。また、入力部12は、通帳等の挿入を受け付け、制御部18が口座番号等の利用者の識別情報を取得する。
【0022】
カード情報取得部13は、生体情報を記録したICカードが、カード挿入口に挿入され、または非接触のセンサに近づけられると、制御部18(生体情報照合部181)の制御により、ICカードに記録された生体情報(記録生体情報)を取得する。
【0023】
生体情報読取部14は、制御部18(生体情報照合部181)の制御により、利用者の生体情報を読み取る。ここで、生体情報は、指紋、手の平静脈、指静脈、虹彩、顔画像、音声情報等のうちICカードに記録された生体情報と照合することが可能であれば、いずれのものでもよい。
【0024】
通信部15は、制御部18の制御により、ICカードに記録された生体情報等を通信回線30を介してホスト装置20に送信する。また、通信部15は、ホスト装置20から送信された後記する登録確認情報等を受信する。
【0025】
一時記憶部16は、制御部18が処理した結果である生体情報等を一時的に保存する記憶手段からなり、RAM(Random Access Memory)等により構成される。また、記憶部17は、生体情報送信装置10を制御するプログラム等を記憶しておく補助記憶装置であり、ハードディスク等から構成される。
【0026】
制御部18は、生体情報送信装置10全体の制御を司り、生体情報照合部181と、生体情報送信部182と、登録確認情報受信部183と、生体情報消去部184とを含んで構成される。なお、この制御部18は、例えば生体情報送信装置10の記憶部17に格納されたプログラムをCPUがRAMに展開し実行することで実現される。
【0027】
生体情報照合部181は、カード情報取得部13および生体情報読取部14を制御し、カード情報取得部13により取得されたICカードに記録された生体情報と、生体情報読取部14により読み取られた利用者の生体情報とを照合する。
【0028】
生体情報送信部182は、生体情報照合部181における照合の結果、生体情報が一致すると判断された場合において、カード情報取得部13が取得したICカードに記録された生体情報を、通信部15を介してホスト装置20に送信する。
【0029】
登録確認情報受信部183は、ICカードに記録された生体情報がホスト装置20の記憶部24に登録されたことの確認メッセージを示す登録確認情報を、通信部15を介してホスト装置20から受信する。
【0030】
生体情報消去部184は、登録確認情報受信部183が、ICカードに記録された生体情報を登録した旨を示す登録確認情報を受信した場合に、利用者がICカードに記録された生体情報を消去するか否かを判断させる画面を表示部11に表示させる。また、利用者が、ICカードに記録された生体情報を消去することを選択した場合に、ICカード内の生体情報を消去する。
【0031】
次に、ホスト装置20は、銀行等の金融取引処理における制御全般を司る装置であり、通信部21と、制御部22と、一時記憶部23と、記憶部24とを含んで構成される。
【0032】
通信部21は、通信回線30を介して、生体情報送信装置10から送信されるICカードに記録された生体情報等を受信する。また、通信部21は、制御部22の制御により登録確認情報等を生体情報送信装置10に送信する。
【0033】
制御部22は、ホスト装置20の全体の制御を司り、生体情報受信部221と、生体情報登録部222と、登録確認情報送信部223とを含んで構成される。なお、この制御部22は、例えばホスト装置20の記憶部24に格納されたプログラムをCPUがRAMに展開し実行することで実現される。
【0034】
生体情報受信部221は、生体情報送信装置10が送信したICカードに記録された生体情報を、通信回線30および通信部21を介して受信する。
【0035】
生体情報登録部222は、生体情報受信部221が受信したICカードに記録された生体情報を、記憶部24内の生体認証情報データベース241に記憶させる。
【0036】
登録確認情報送信部223は、生体情報登録部222がICカードに記録された生体情報を生体認証情報データベース241に登録したことを契機として、登録したことの確認メッセージである登録確認情報を生成し、通信部21を介して生体情報送信装置10に送信する。
【0037】
一時記憶部23は、制御部22が処理する生体情報等を一時的に記憶する記憶手段からなり、RAM等により構成される。
【0038】
記憶部24は、ホスト装置20を制御するプログラム等を記憶しておく補助記憶装置であり、ハードディスク等から構成される。
また、記憶部24は、生体認証情報データベース241を備える。この生体認証情報データベース241は、生体情報登録部222の制御により、ICカードに記録された生体情報を、その個人を識別する識別情報(例えば、口座番号、氏名等)と関連付けて保存する。
【0039】
次に、図1を参照しつつ、図2に沿って、本実施形態に係る生体情報登録システムの処理を説明する。
図2は、本実施形態に係る生体情報登録システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
まず、生体情報送信装置10の表示部11に表示された生体情報転送釦が利用者によって押下されたか否かを判断する(ステップS201)。利用者により生体情報転送釦が押下されなければ(ステップS201→No)、押下されるまで待つ。一方、生体情報転送釦が押下されれば(ステップS201→Yes)、表示部11に、ICカードを挿入するように促すメッセージが表示される。そして、利用者により生体情報を記録したICカードがカード情報取得部13に挿入される(ステップS202)。そして、生体情報照合部181の制御により、ICカードに記録された生体情報が取得され、一時記憶部16に記憶される。
【0041】
次に、生体情報送信装置10の表示部11に、利用者の生体情報の読み取りを行うことを促すメッセージが表示される。そして、生体情報読取部14により、利用者の生体情報が読み取られ(ステップS203)、一時記憶部16に記憶される。
【0042】
続いて、生体情報照合部181は、一時記憶部16に記憶され、ICカードに記録された生体情報と、利用者から読み取った生体情報との照合を行う(ステップS204)。そして、生体情報照合部181は、照合の結果、ICカードに記録された生体情報と、利用者から読み取った生体情報とが一致するか否かを判断する(ステップS205)。
【0043】
そして、生体情報照合部181の照合の結果、生体情報が一致しなかった場合は(ステップS205→No)、利用者にICカードを返却し処理を終了する。
一方、生体情報が一致した場合は(ステップS205→Yes)、生体情報が一致した旨を表示部11に表示する。そしてさらに、ICカードに記録された生体情報を、ホスト装置20に送信する旨のメッセージを表示部11に表示し(ステップS207)、ICカードに記録された生体情報をホスト装置20に送信する(ステップS208)。
【0044】
次に、ホスト装置20は、生体情報送信装置10からICカードに記録された生体情報を受信したか否かを判断する(ステップS209)。ホスト装置20の生体情報受信部221が、ICカードに記録された生体情報を受信していなければ(ステップS209→No)、生体情報を受信するまで待つ。一方、生体情報受信部221が、生体情報を受信していれば(ステップS209→Yes)、ステップS210へ進む。
【0045】
ステップS210において、生体情報登録部222は、生体情報受信部221が受信したICカードに記録された生体情報を、ICカードの利用者の識別情報と共に、記憶部24内の生体認証情報データベース241に登録する(ステップS210)。
【0046】
続いて、登録確認情報送信部223は、ICカードに記録された生体情報が生体認証情報データベース241に登録されたことを契機として、生体情報が登録されたことの確認メッセージである登録確認情報を生成し、通信部21を介して生体情報送信装置10に送信する(ステップS211)。
【0047】
次に、生体情報送信装置10は、登録確認情報受信部183が、ホスト装置20から登録確認情報を受信したか否かを判断する(ステップS212)。ここで、登録確認情報受信部183が、登録確認情報を受信していない場合には(ステップS212→No)、受信するまで待つ。一方、登録確認情報受信部183が、登録確認情報を受信している場合には(ステップS212→Yes)、次のステップS213へ進む。
【0048】
そしてステップS213において、生体情報消去部184は、表示部11にICカードに記録された生体情報のホスト装置への登録が完了したことを表示させ、利用者がICカードに記録された生体情報を消去するか否かを判断させる画面を表示する(ステップS213)。
【0049】
図3は、生体情報消去部184が、表示部11に表示させるICカードの生体情報を消去するか否かを判断させる画面の一例である。図3に示すように、ステップS213において、利用者により生体情報の消去が選択された場合には(ステップS213→Yes)、生体情報消去部184により、ICカードに記録された生体情報を消去し(ステップS214)、例えば、「ICカード内の生体情報を削除しました。」のように示し、登録が完了したことを表示する(ステップS215)。一方、利用者により生体情報の消去が選択されなかった場合には(ステップS213→No)、ICカード内の生体情報を消去せずに、例えば、「ICカード内の生体情報は、そのまま記録されます。」のように示し、生体情報の登録処理が終了したことを表示する(ステップS215)。
【0050】
このようにすることで、本実施形態に係る生体情報登録システム、生体情報登録方法および生体情報登録装置によれば、利用者が生体情報を金融機関等のホスト装置に登録する際に、窓口に出向いて再度生体情報の登録手続をする手間を省き、利用者の利便性を向上させることができる。なお、ステップS213でホスト装置20から登録確認情報を受信した後にICカードに記録された生体情報を消去するか否かを判断させる画面を表示するようにしたが、これに限らず、ステップS207でICカードに記録された生体情報をホスト装置20に送信する際にICカードに記録された生体情報を消去するか否かを判断させる画面を表示して顧客に選択させるようにしてもよい。この場合、顧客が消去するように選択すると、ホスト装置20に生体情報を登録後、生体情報消去部184に生体情報を消去する消去通知を送信し、生体情報消去部184は消去通知を受信後、ICカードに記録された生体情報を消去する。
【0051】
次に、本実施形態に係る生体情報登録システムの変形例について説明する。図4は、本実施形態に係る生体情報登録システムの変形例を説明するための機能ブロック図である。図1の実施形態との違いは、ホスト装置20の制御部22内に、プログラム配信部224を備えていることである。図4に示すプログラム配信部224以外の機能は、図1と同様であるので、同じ符号を付し説明を省略する。
【0052】
プログラム配信部224は、生体情報送信装置10の制御部18が備える機能を実行するプログラムを、生体情報送信装置10へ配信する。具体的には、プログラム配信部224は、生体情報照合部181、生体情報送信部182、登録確認情報受信部183、および生体情報消去部184を実行させるプログラムを生体情報送信装置10に配信する。そして、記憶部17に格納されているプログラムが更新される。
【0053】
このようにすることで、カード情報取得部13および生体情報読取部14を備える装置において、ホスト装置20がプログラム配信部224の制御により、生体情報照合部181、生体情報送信部182、登録確認情報受信部183、および生体情報消去部184を実行させるプログラムを配信する。そして、本実施形態に係る生体情報送信装置10の機能を、ATMや、受付端末、窓口で使用される取引端末等に実行させることができる。
【0054】
(金融取引システム)
次に、本実施形態に係る金融取引システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る金融取引システムの構成例を示す機能ブロック図である。図5に示す金融取引システムの構成は、図1に示す生体情報登録システムの構成をすべて含んでいる。したがって、同じ機能を有する構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0055】
生体情報送信装置10aは、図1の生体情報送信装置10に示した構成に加えて、制御部18内に、利用者情報送信部185と、生体認証結果情報受信部186と、金融取引処理部187とを含んで構成される。
【0056】
利用者情報送信部185は、生体情報読取部14により読み取られた利用者の生体情報と、口座番号等の利用者の識別情報とを示す利用者情報を、通信回線30を介してホスト装置20aに送信する。なお、入力部12に利用者により入力される口座番号は、タッチパネルやキーボードにより入力されてもよいし、入力部12に挿入された通帳から読み取るものでもよい。
【0057】
生体認証結果情報受信部186は、利用者情報送信部185が送信した利用者情報に示される利用者の生体情報と、ホスト装置20aの記憶部24内の生体認証情報データベース241に登録されている生体情報とを照合した結果を示す情報である生体認証結果情報を受信する。
【0058】
金融取引処理部187は、生体認証結果情報受信部186が受信した生体認証結果情報が、生体認証が成功したことを示している場合に、利用者により金融取引処理を実行させる機能を有する。
【0059】
次に、ホスト装置20aは、図1のホスト装置20に示した構成に加えて、制御部22内に、利用者情報受信部225と、生体認証部226と、生体認証結果情報送信部227とを含んで構成される。
【0060】
利用者情報受信部225は、生体情報送信装置10aの利用者情報送信部185から送信された利用者情報を通信部21を介して受信する。
【0061】
生体認証部226は、利用者情報受信部225が受信した利用者情報に示される利用者の生体情報と、予め記憶部24内の生体認証情報データベース241に生体情報登録部222の処理により登録されている生体情報(ICカードに記録された生体情報)とを照合して生体認証を行う。
【0062】
生体認証結果情報送信部227は、生体認証部226が生体認証を行った結果、生体認証に成功した場合には、生体認証に成功した旨を示す生体認証結果情報を生成する。また、生体認証部226が、生体認証に失敗した場合には、生体認証に失敗した旨を示す生体認証結果情報を生成する。そして、生体認証結果情報送信部227は、生成した生体認証結果情報を、通信部21を介して生体情報送信装置10aに送信する。
【0063】
次に図5を参照しつつ、図6に沿って、本実施形態に係る金融取引システムの処理の流れを説明する。
図6は、本実施形態に係る金融取引システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
まず、金融取引処理部187の制御により表示部11に表示された金融取引処理のうちの1つが利用者により選択される(ステップS601)。例えば、「出金取引」が利用者により選択される。次に、金融取引処理部187は、表示部11に利用者の口座番号の入力を促すメッセージを表示し、利用者により、入力部12に口座番号が入力される(ステップS602)。
【0065】
続いて、金融取引処理部187は、表示部11に利用者の生体情報の読み取りを促すメッセージを表示し、生体情報読取部14により、利用者の生体情報が読み取られる(ステップS603)。
【0066】
そして、利用者情報送信部185の制御により、読み取った利用者の生体情報と利用者により入力された口座番号等の識別情報とを示す利用者情報をホスト装置20aに送信する(ステップS604)。
【0067】
次に、ホスト装置20aは、生体情報送信装置10aから利用者情報を受信したか否かを判断する(ステップS605)。ホスト装置20aの利用者情報受信部225が、利用者情報を受信していなければ(ステップS605→No)、利用者情報を受信するまで待つ。一方、利用者情報受信部225が、利用者情報を受信していれば(ステップS605→Yes)、ステップS606へ進む。
【0068】
そして、ステップS606において、生体認証部226は、利用者情報に含まれる利用者の口座番号等の識別情報に基づいて、受信した利用者情報に含まれる利用者の生体情報と生体認証データベース241に登録された生体情報(登録生体情報)とを照合する(ステップS606)。
【0069】
続いて、生体認証結果情報送信部227は、生体認証部226の生体認証の結果を示す生体認証結果情報を生成し、生体認証結果情報を生体情報送信装置10aに送信する(ステップS607)。
【0070】
次に、生体情報送信装置10aの生体認証結果情報受信部186は、ホスト装置20aから、生体認証結果情報を受信したか否かを判断する(ステップS608)。ここで、生体認証結果情報を受信していない場合には(ステップS608→No)、生体認証結果情報を受信するまで待つ。一方、生体認証結果情報を受信した場合には(ステップS608→Yes)、ステップS609に進む。
【0071】
そして生体認証結果情報受信部186は、受信した生体認証結果情報が、ホスト装置20aの生体認証部226により生体認証が成功した旨を示す生体認証結果情報か否かを判断する(ステップS609)。
ここで、生体認証結果情報が、生体認証に成功した旨の情報でなければ(ステップS609→No)、つまり生体認証に失敗していれば、生体認証結果情報受信部186は、その旨を表示部11に表示し(ステップS610)、処理を終える。一方、生体認証結果情報が、生体認証に成功した旨の情報であれば(ステップS609→Yes)、生体認証結果情報受信部186は、生体認証に成功した旨を表示部11に表示する(ステップS611)。そして、金融取引処理部187が「出金取引」等の金融取引処理を実行する(ステップS612)。
【0072】
このようにすることで、本実施形態に係る金融取引システムおよび金融取引方法は、ICカードに記録された生体情報を事前にホスト装置の記憶部に登録しておくことにより、ICカードがなくても、口座番号を入力する、あるいは通帳を入力するだけで、現金支払等の金融取引処理を行うことが可能となる。さらに、出金、入金等の金融取引処理のみならず、窓口での投資業務等における本人確認についても、ホスト装置に登録した生体情報を利用することが可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本実施形態に係る生体情報登録システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施形態に係る生体情報登録システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る生体情報消去部の制御により表示部に表示される判断情報を説明する図である。
【図4】本実施形態に係る生体情報登録システムの変形例の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施形態に係る金融取引システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態に係る金融取引システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
1 生体情報登録システム
2 金融取引システム
10,10a 生体情報送信装置
11 表示部
12 入力部
13 カード情報取得部
14 生体情報読取部
15,21 通信部
16,23 一時記憶部
17,24 記憶部
18,22 制御部
20,20a ホスト装置
30 通信回線
181 生体情報照合部
182 生体情報送信部
183 登録確認情報受信部
184 生体情報消去部
185 利用者情報送信部
186 生体認証結果情報受信部
187 金融取引処理部
221 生体情報受信部
222 生体情報登録部
223 登録確認情報送信部
224 プログラム配信部
225 利用者情報受信部
226 生体認証部
227 生体認証結果情報送信部
241 生体認証情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部および外部からの情報を入力する入力部を備えた生体情報送信装置と、前記生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、前記生体情報送信装置から送信された前記利用者の生体情報および予め記憶部に登録された前記利用者の登録生体情報を照合し生体認証を行うホスト装置と、を含んで構成される金融取引システムであって、
前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報は、
前記生体情報送信装置が、IC(Integrated Circuit)カードに記録された記録生体情報を取得し、前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部により利用者から読み取られる生体情報とを照合し本人確認を行った上で、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置が、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録したものであり、
前記生体情報送信装置は、
前記生体情報読取部により前記利用者の生体情報を読み取り、
前記読み取られた利用者の生体情報と前記入力部に入力される利用者の識別情報とを示す利用者情報を前記ホスト装置に送信し、
前記ホスト装置は、
前記送信された利用者情報に示される前記利用者の生体情報と、前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報とを照合して前記生体認証を行い、
前記生体認証が成功した場合に、前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を前記生体情報送信装置に送信し、
前記生体情報送信装置は、
前記ホスト装置から前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を受信した場合に、金融取引を行うこと
を特徴とする金融取引システム。
【請求項2】
金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報と利用者から読み取る生体情報とを照合して本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムであって、
前記生体情報送信装置は、前記ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記本人確認を行った上で、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信し、
前記ホスト装置は、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録すること
を特徴とする生体情報登録システム。
【請求項3】
金融取引処理を管理するホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報を用いて本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムであって、
前記生体情報送信装置は、
外部からの情報を入力する入力部と、
操作の案内を表示し、処理結果を出力する表示部と、
前記記録生体情報を取得するカード情報取得部と、
利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、
前記生体情報読取部により読み取られた生体情報と、前記記録生体情報と、を照合し前記本人確認を行う生体情報照合部と、
前記生体情報照合部により本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信する生体情報送信部と、を備え、
前記ホスト装置は、
前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記記録生体情報を受信する生体情報受信部と、
前記生体情報受信部が受信した前記記録生体情報を、記憶部に登録する生体情報登録部と、
を備えたことを特徴とする生体情報登録システム。
【請求項4】
前記ホスト装置は、
前記生体情報登録部が前記記録生体情報を登録したことの確認メッセージである登録確認情報を、前記生体情報送信装置に送信する登録確認情報送信部を、さらに備え、
前記生体情報送信装置は、
前記ホスト装置から送信された前記登録確認情報を受信する登録確認情報受信部と、
前記登録確認情報受信部が前記登録確認情報を受信したことを契機として、前記ICカードに記録された記録生体情報を消去するか否かの選択を利用者に求める選択情報を前記表示部に表示し、利用者により当該記録生体情報の消去が選択された場合に、前記ICカードに記録された記録生体情報を消去する生体情報消去部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の生体情報登録システム。
【請求項5】
利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部および外部からの情報を入力する入力部を備えた生体情報送信装置と、前記生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、前記生体情報送信装置から送信された前記利用者の生体情報および予め記憶部に登録された前記利用者の登録生体情報を照合し生体認証を行うホスト装置と、を含んで構成される金融取引システムに用いられる金融取引方法であって、
前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報は、
前記生体情報送信装置が、ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部により利用者から読み取られる生体情報とを照合し本人確認を行った上で、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信し、前記ホスト装置が、前記送信された記録生体情報を、前記記憶部に登録したものであり、
前記生体情報送信装置は、
前記生体情報読取部により前記利用者の生体情報を読み取り、
前記読み取られた利用者の生体情報と前記入力部に入力される利用者の識別情報とを示す利用者情報を前記ホスト装置に送信し、
前記ホスト装置は、
前記送信された利用者情報に示される前記利用者の生体情報と、前記予め記憶部に登録された前記登録生体情報とを照合して前記生体認証を行い、
前記生体認証が成功した場合に、前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を前記生体情報送信装置に送信し、
前記生体情報送信装置は、
前記ホスト装置から前記生体認証が成功したことを示す生体認証結果情報を受信した場合に、金融取引を行うこと
を特徴とする金融取引方法。
【請求項6】
金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置と、前記ホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報を用いて本人確認を行う生体情報送信装置と、を備えた生体情報登録システムに用いられる生体情報登録方法であって、
前記生体情報送信装置は、
外部からの情報を入力する入力部と、操作の案内を表示し処理結果を出力する表示部とを備え、
前記記録生体情報を取得し、
利用者の生体情報を読み取り、
前記読み取られた利用者の生体情報と、前記記録生体情報と、を照合し前記本人確認を行い、
前記本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信し、
前記ホスト装置は、
前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記記録生体情報を受信し、
当該受信した前記記録生体情報を、記憶部に登録すること、
を特徴とする生体情報登録方法。
【請求項7】
金融取引に必要な利用者の個人情報が登録される記憶部を備えるホスト装置に通信回線を介して接続され、ICカードに記録された記録生体情報と利用者から読み取る生体情報とを照合して本人確認を行う生体情報送信装置であって、
前記ICカードに記録された記録生体情報を取得し、前記本人確認を行った上で、前記記録生体情報を、前記通信回線を介して、前記ホスト装置に送信することを特徴とする生体情報送信装置。
【請求項8】
利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部とICカードに記録された記録生体情報を取得するカード情報取得部とを備えた生体情報送信装置に通信回線を介して接続され、金融取引に必要な前記利用者の個人情報が登録される記憶部を備え、金融取引処理を管理するホスト装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記ICカードに記録された記録生体情報を前記カード情報取得部が取得し、
前記取得した記録生体情報と、前記生体情報読取部が利用者から読み取る生体情報とを照合し本人確認を行い、
前記本人確認が行われ照合に成功した場合に、前記取得した記録生体情報を前記通信回線を介して前記ホスト装置に送信すること、
をコンピュータに実行させるためのプログラムを前記通信回線を介して前記生体情報送信装置に配信する処理と、
前記生体情報送信装置から、前記通信回線を介して、前記ICカードから取得した記録生体情報を受信する処理と、
当該受信した前記記録生体情報を、前記記憶部に登録する処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−288993(P2009−288993A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140237(P2008−140237)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】