説明

録画装置

【課題】 同時に複数の記録媒体に録画することができる録画装置を提供する。
【解決手段】 入力部6は録画部2,4のそれぞれに対応して設けられる選択部6A,6Bを含む。選択部6A,6Bの各々には映像音声信号SV1〜SV3が入力される。選択部6Aは信号SL1に応じて映像音声信号SV1〜SV3の中から出力する映像音声信号SIG1を選択する。選択部6Bは信号SL2に応じて映像音声信号SV1〜SV3の中から出力する映像音声信号SIG2を選択する。録画部2,4は映像音声信号の送信元を複数の信号出力装置の中から個別に選択できるので、録画装置1は同時に異なる信号出力装置からの映像音声信号を同時に録画することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は録画装置に関し、特に、複数の異なる記録媒体に録画することが可能な録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、たとえばビデオテープとDVD(Digital Versatile Disc)といった、異なる複数の記録媒体に画像を記録する複数の録画部を備えた複合型録画装置が普及しつつある。
【0003】
図5は、従来の複合型録画装置の構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、録画装置100は録画部102,104、入力部106、チューナ108、出力切換部110を備える。
【0004】
録画部102,104の各々は複数の信号出力装置(チューナ108、外部機器112,114)のうち、選択した信号出力装置から送られる映像音声信号を記録媒体に記録する。たとえば録画部102はビデオカセットに映像音声信号を記録し、録画部104はDVDに映像音声信号を記録する。
【0005】
チューナ108は地上アナログ放送を受信する。外部機器112あるいは外部機器114は、たとえば図示されない衛星アンテナが受信したデジタル放送信号の中から所望のチャネルを選局し、選局したチャネルの番組の映像音声信号を録画装置100に伝送するSTB(Set Top Box:セットトップボックス)である。信号SV1〜SV3はチューナ108,外部機器112,114からそれぞれ送られる映像音声信号を示す。
【0006】
信号SV1〜SV3は一旦、入力部106に入力される。録画部102,104の各々は複数の信号出力装置の中から映像音声信号の送信元を選択するための信号SLを入力部106に送る。入力部106は信号SLにより選択された信号出力装置から送られる映像音声信号SIG1を出力する。映像音声信号SIG1は録画部102,104の両方に送られる。出力切換部110は、テレビジョン受像機等の図示されない再生装置に送信する映像音声信号SIG2を録画部102から出力するか、録画部104から出力するかを切換える。
【0007】
複数の信号出力装置から情報を受信する従来の装置として、たとえば特開2004−241966号公報(特許文献1)では、発生源が異なる複数のデジタル信号に対して同時に非多重化処理を行ない、異なる出力信号としてAVネットワークに出力することによってAVネットワークが持つ機能を有効に利用できるAVネットワークデジタル受信機が開示される。
【0008】
また、特開2004−179856号公報(特許文献2)では、S/コンポジット入力端子およびD/コンポーネント入力端子とをともに備えるアナログインターフェースにおいてどちらの端子を介して入力信号が入力されているかが制御部により識別され、その結果を外部機器に通知するデジタルテレビジョン受像機、データ処理方法、およびデータ伝送方法が開示される。
【0009】
また、特開2001−127768号公報(特許文献3)では、リソース要求に対するリソースの不足およびその理由を調査し、調査結果に基づいてアナログ接続の利用等の対策を施すことでリソースを十分に活用することができるネットワークリソース管理装置が開示される。
【特許文献1】特開2004−241966号公報
【特許文献2】特開2004−179856号公報
【特許文献3】特開2001−127768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図5に示すように、録画部102,104は単数の入力部106を共用している。もし録画部102が録画を行なっている際中に録画部104が信号SLを入力部106に送ると、たとえば録画部102が録画している途中で録画内容が変更されるという問題が生じ得る。このような問題が生じるのを防ぐため、従来の録画装置では一方の録画部が録画する際に他方の録画部に信号SLを送信しないよう指示するための制御信号を送信していた。よって従来の複合型録画装置では、たとえばユーザが地上アナログ放送と衛星デジタル放送とを同時に録画したいと思っていても実際にはどちらか一方しか録画できないため不便を感じていた。
【0011】
本発明の目的は、同時に複数の記録媒体に録画することができる録画装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は要約すれば、録画装置であって、複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置からの映像音声信号をビデオカセットおよびDVD(Digital Versatile Disc)にそれぞれ記録する第1および第2の録画部と、複数の信号出力装置の1つであるチューナとを備える。第1および第2の録画部の各々は、選択した信号出力装置を示す選択信号を出力し、かつ、チューナの選局を制御可能である。第1および第2の録画部の各々は、録画予約の設定時には、選択した信号出力装置と映像音声信号の記録を行なう時間帯とを示す予約設定情報を作成して内部に記憶するとともに自己以外の録画部に予約設定情報を送信し、自己以外の録画部から受信した予約設定情報を内部に記憶する。第1および第2の録画部の各々は、録画開始時には、自己以外の録画部から受信した予約設定情報を参照し、自己の選択した信号出力装置と自己以外の録画部の選択した信号出力装置とがともにチューナであり、かつ、自己以外の録画部がチューナから送信される映像音声信号を記録する時間帯に自己の録画開始時刻が含まれる場合には、チューナの選局を行なわない。録画装置は、映像音声信号を第1および第2の録画部に各々出力するため、複数の信号出力装置からそれぞれ送られる複数の情報信号を受ける入力部をさらに備える。入力部は、第1および第2の録画部に対応してそれぞれ設けられ、対応する録画部から受ける選択信号に応じて複数の情報信号の中から映像音声信号を選択する第1および第2の選択部を含む。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、録画装置であって、複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置を示す選択信号を各々が出力し、選択した信号出力装置からの映像音声信号を記録する複数の録画部と、映像音声信号を複数の録画部ごとに出力するため、複数の信号出力装置からそれぞれ送られる複数の情報信号を受ける入力部とを備える。入力部は、複数の録画部に対応してそれぞれ設けられ、対応する録画部から受ける選択信号に応じて複数の情報信号の中から映像音声信号を選択する複数の選択部を含む。
【0014】
好ましくは、録画装置は、複数の信号出力装置のうちの1つであるチューナをさらに備える。複数の録画部の各々は、チューナの選局を制御可能であり、録画予約の設定時には、選択した信号出力装置と映像音声信号の記録を行なう時間帯とを示す予約設定情報を作成して内部に記憶するとともに自己以外の録画部に予約設定情報を送信し、自己以外の録画部から受信した予約設定情報を内部に記憶する。複数の録画部の各々は、録画開始時には、自己以外の録画部から受信した予約設定情報を参照し、自己の選択した信号出力装置と自己以外の録画部の選択した信号出力装置とがともにチューナであり、かつ、自己以外の録画部がチューナから送信される映像音声信号を記録する時間帯に自己の録画開始時刻が含まれる場合には、チューナの選局を行なわない。
【0015】
より好ましくは、複数の録画部は、ビデオカセットに映像音声信号を記録する第1の録画部と、DVD(Digital Versatile Disc)に映像音声信号を記録する第2の録画部とを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の録画装置によれば、複数の録画部に対応してそれぞれ設けられ、複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置によって送られる映像音声信号を出力する複数の選択部を備えることにより、複数の録画部が同時に録画できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0018】
図1は、本発明の録画装置の構成の一例を示すブロック図である。図1を参照して、録画装置1は、録画部2,4、入力部6、チューナ8、出力切換部10を備える。
【0019】
録画装置1は異なる記録媒体に録画することができる複合型録画装置である。録画部2,4は複数の信号出力装置(チューナ8,外部機器12,14)のいずれかから送られる映像音声信号を記録媒体に記録する。録画部2,4に用いられる記録媒体はたとえばビデオカセットやDVDやハードディスクなどである。ただし記録媒体の種類は互いに同じでもあってもよい。また録画部は3つ以上あってもよいが、以下では録画部の数は2であるとして説明する。
【0020】
チューナ8はたとえば地上アナログ放送用チューナである。録画装置1の入力端子T1,T2には外部機器12,14がそれぞれ接続される。外部機器12あるいは外部機器14は、たとえば図示されない衛星アンテナが受信したデジタル放送信号の中から所望のチャネルを選局し、選局したチャネルの番組の映像音声信号を録画装置1に伝送するSTBである。映像音声信号SV1〜SV3はチューナ8,外部機器12,14からそれぞれ送られる映像音声信号(情報信号)を示す。
【0021】
映像音声信号SV1〜SV3は一旦、入力部6に入力される。録画部2は複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置を示す信号SL1を送る。入力部6は信号SL1に応じ、映像音声信号SV1〜SV3の中から選択した映像音声信号SIG1を録画部2に対して出力する。同様に、録画部4は複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置を示す信号SL2を送る。入力部6は信号SL2に応じ、映像音声信号SV1〜SV3の中から選択した映像音声信号SIG2を録画部4に対して出力する。
【0022】
入力部6は録画部2,4のそれぞれに対応して設けられる選択部6A,6Bを含む。選択部6A,6Bの各々には映像音声信号SV1〜SV3が入力される。選択部6Aは信号SL1に応じて映像音声信号SV1〜SV3の中から出力する映像音声信号SIG1を選択する。選択部6Bは信号SL2に応じて映像音声信号SV1〜SV3の中から出力する映像音声信号SIG2を選択する。録画部2,4は映像音声信号の送信元を複数の信号出力装置の中から個別に選択できるので、録画装置1は同時に異なる信号出力装置からの映像音声信号を同時に録画することができる。
【0023】
なお、録画部2,4はユーザのキー操作によってリモコン(図示せず)から送信される入力切換指示を受け、信号SL1,SL2をそれぞれ出力する。
【0024】
録画部2,4の各々は再生時には記録媒体から映像音声信号を読み出して出力する。録画部2,4は出力切換部10に対して信号OT1,OT2をそれぞれ出力する。出力切換部10は信号OT1を受けると録画部2から出力される映像音声信号SIG1を再生装置16に送る。同様に出力切換部10は信号OT2を受けると録画部4から出力される映像音声信号SIG2を再生装置16に送る。再生装置16はたとえばテレビジョン受像機である。
【0025】
本発明の録画装置ではチューナ8から送られる映像音声信号SV1を録画部2が記録媒体に記録し、同時に録画部4が外部機器12から送られる映像音声信号SV2を記録媒体に記録できる。多くの録画装置ではSTBから映像音声信号が入力されたと同時に録画を開始する、いわゆるシンクロ録画機能を有する。外部機器12がSTBであればユーザがSTBに対して衛星デジタル放送の録画予約を設定し、かつ、録画部4に対してシンクロ録画を設定することにより、録画部4が指定時刻から衛星デジタル放送の録画を始めることができる。よって録画部2が地上アナログ放送の番組を録画しながら録画部4が衛星デジタル放送の番組を録画することができるのでユーザの利便性が向上する。
【0026】
また、本発明の録画装置では録画部2、録画部4がともにチューナ8から送られる映像音声信号SV1を記録媒体に記録できる。ただし、録画部2,4がともにチューナ8から送られる映像音声信号SV1を記録媒体に記録する場合、録画部2と録画部4とで録画される番組は同じである。
【0027】
チューナ8の選局を制御するため録画部2は信号SC1をチューナ8に送り、録画部4は信号SC2をチューナ8に送る。しかし、録画部2が所望のチャネルの番組を録画している際中に録画部4が信号SC2をチューナ8に送ると、録画部2で録画されている番組の内容が途中で変更される可能性がある。
【0028】
録画部2および録画部4の各々はユーザにより録画予約の設定がされた場合、バスラインBLを介して予約設定情報を自己以外の録画部に送信する。録画部2,4の各々は録画の際、自己以外の録画部の予約設定情報を参照する。たとえば録画部2が録画部4よりも先にチューナ8から送られる映像音声信号を記録媒体に記録している場合、録画部4はチューナ8からの映像音声信号を記録媒体に記録する際にはチューナ8に信号SC2を送信しない。よって録画部2と録画部4とで録画される番組が同じになる。
【0029】
図2は、図1の録画部2,4の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、録画部2は制御部21、記録再生部22、および記憶部25を含む。同様に録画部4は制御部31、記録再生部32、および記憶部35を含む。
【0030】
制御部21は、たとえばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータである。制御部21は記録再生部22、および記憶部25の各々を制御する。また、制御部21は選択部6Aに信号SL1を送り、選択部6Aに映像音声信号SV1〜SV3の中から出力する映像音声信号SIG1を選択させる。
【0031】
記録再生部22は録画時には入力される映像音声信号SIG1を記録媒体(図示せず)に記録する。また記録再生部22は再生時には記録媒体から映像音声信号SIG1を読み出して出力する。図2において映像音声信号SIG1はチューナ8から送られる映像音声信号SV1に等しい。
【0032】
なお、上述した録画部2の動作において制御部21,記録再生部22,選択部6A,信号SL1,映像音声信号SIG1をそれぞれ制御部31,記録再生部32,選択部6B,信号SL2,映像音声信号SIG2に代えたものが録画部4の動作である。
【0033】
ユーザが録画部2にタイマー予約録画を設定すると、制御部21は録画部2の予約設定情報であるデータD12を作成する。制御部21はデータD12を記憶部25に格納するとともに、制御部31に対してデータD12を送る。制御部31はデータD12を記憶部35に格納する。同様に、ユーザが録画部4にタイマー予約録画を設定すると、制御部31は録画部4の予約設定情報であるデータD21を作成する。制御部31はデータD21を記憶部35に格納するとともに、制御部21にデータD21を送信する。制御部21は記憶部25にデータD21を格納する。
【0034】
制御部21は録画を行なう場合には記憶部25に格納されたデータD12を参照し、現在の時刻がタイマー予約録画の開始時刻になったか否かを判定する。現在時刻がタイマー予約録画の開始時刻であれば制御部21は信号SL1を送信し、チューナ8からの映像音声信号SV1が入力されるように選択部6Aを制御する。
【0035】
制御部21はさらに記憶部25からデータD21を読出す。制御部21は録画部2の録画開始時刻よりも先に録画部4がチューナ8から映像音声信号SV1を受信しているか否かを判定する。録画部2よりも先に録画部4がチューナ8から映像音声信号SV1を受信していれば制御部21は信号SC1を送らない。一方、録画部2よりも後で録画部4が録画を開始する場合には、制御部21は選局のために信号SC1をチューナ8に送る。同様に、録画部4も録画開始時刻になるとデータD21を参照し、先に録画部2がチューナ8から映像音声信号SV1を受信していれば信号SC2を送信しない。
【0036】
図3は、図2のデータD12の一例を示す図である。図3を参照して、データD12は領域A〜Fを含む。領域AにはデータD12の発信元である録画部2を示すID番号が格納される。領域Bには録画部2に入力される映像音声信号の送信元(たとえばチューナ8)の情報が格納される。領域Cには領域Bに格納される送信元の情報がチューナを示す場合にチャネルの情報が格納される。領域Dには予約録画を行なう日が格納される。領域Eには予約録画の開始時刻の情報が格納される。領域Fには予約録画の終了時刻が格納される。つまり領域E,Fに格納された情報は録画部2の予約録画の時間帯を示す。
【0037】
なお、データD21の構成はデータD12と同様である。ただしデータD21には領域Aに録画部4を示すID番号(たとえば02)が格納されている点でデータD12と異なる。よってデータD21の構成に関する以後の説明は繰り返さない。
【0038】
図4は、録画部2がチューナ8からの映像音声信号を記録媒体に記録する際の処理を示すフローチャートである。
【0039】
図4を参照して録画処理が開始されると、まずステップS1では、制御部21は記憶部25に格納されたデータD12の領域D〜Fを参照し、現在の時刻がタイマー予約録画の開始時刻になったか否かを判定する。現在時刻が録画開始時刻であれば、制御部21は映像音声信号SV1を受けるため、信号SL1をチューナ8に送信する。
【0040】
ステップS2では、制御部21は記憶部25からデータD21を読み出し、先に録画を開始した録画部が存在するか否かを判定する。ステップS2において、制御部21はデータD12の領域EおよびデータD21の領域D〜Fに格納された情報を参照し、録画部2の開始時刻が録画部4の予約録画の時間帯の間に含まれているか否かを判定する。
【0041】
録画部2が録画部4よりも先に録画を開始する場合(ステップS2においてNO)、処理はステップS4に進む。ステップS4では、録画部2は信号SC1をチューナ8に送信してチューナの選局を制御する。ステップS2において、録画部4が録画部2よりも先に録画を開始する場合(ステップS2においてYES)、処理はステップS3に進む。
【0042】
ステップS3では、制御部21は録画部2の録画処理と同じ時間帯にチューナ8が使用されているか、つまり、録画部4がチューナ8から映像音声信号SV1を受信しているか否かをデータD21の領域Bに格納された情報に基づいて判定する。録画部2が録画部4より先にチューナを使用している場合(ステップS3においてNO)、処理は上述するステップS4に進む。ステップS4では制御部21は信号SC1をチューナ8に送信する。録画部4の録画処理の時間帯に録画部2の録画開始時刻が含まれる場合(ステップS3においてYES)、処理はステップS5に進む。ステップS5では、制御部21は信号SC1を送信しない。ステップS5での処理により録画部2は録画部4が選択した放送局の番組と同じ番組を録画する。
【0043】
ステップS4での処理が終了すると処理はステップS6に進む。同様にステップS5での処理が終了すると処理はステップS6に進む。ステップS6では映像音声信号が記録媒体に記録される。
【0044】
なお、録画部4がチューナ8からの映像音声信号を記録媒体に記録する際の処理は図4のフローチャートに示す処理と同様であり、制御部21を制御部31とし,記憶部25を記憶部35とし、信号SC1を信号SC2とすればよい。さらに、ステップS1〜S3においてデータD12をデータD21とし、ステップS2,S3において録画部2を録画部4とし、録画部4を録画部2とすればよい。
【0045】
以上のように本発明の実施の形態によれば、複数の録画部に対応して設けられる複数の選択部を備えることによって、同時に複数の記録媒体に録画することができる。
【0046】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の録画装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の録画部2,4の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図2のデータD12の一例を示す図である。
【図4】録画部2がチューナ8からの映像音声信号を記録媒体に記録する際の処理を示すフローチャートである。
【図5】従来の複合型録画装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0048】
1,100 録画装置、2,4,102,104 録画部、6,106 入力部、6A,6B 選択部、8,108 チューナ、10,110 出力切換部、12,14,112,114 外部機器、16 再生装置、21,31 制御部、22,32 記録再生部、25,35 記憶部、A〜F 領域、BL バスライン、D12,D21 データ、S1〜S6 ステップ、T1,T2 入力端子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画装置であって、
複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置からの映像音声信号をビデオカセットおよびDVD(Digital Versatile Disc)にそれぞれ記録する第1および第2の録画部と、
前記複数の信号出力装置の1つであるチューナとを備え、
前記第1および第2の録画部の各々は、
前記選択した信号出力装置を示す選択信号を出力し、かつ、前記チューナの選局を制御可能であり、
録画予約の設定時には、前記選択した信号出力装置と前記映像音声信号の記録を行なう時間帯とを示す予約設定情報を作成して内部に記憶するとともに自己以外の録画部に前記予約設定情報を送信し、
前記自己以外の録画部から受信した前記予約設定情報を内部に記憶し、
録画開始時には、前記自己以外の録画部から受信した前記予約設定情報を参照し、自己の前記選択した信号出力装置と前記自己以外の録画部の前記選択した信号出力装置とがともに前記チューナであり、かつ、前記自己以外の録画部が前記チューナから送信される前記映像音声信号を記録する時間帯に自己の録画開始時刻が含まれる場合には、前記チューナの選局を行なわず、
前記録画装置は、
前記映像音声信号を前記第1および第2の録画部に各々出力するため、前記複数の信号出力装置からそれぞれ送られる複数の情報信号を受ける入力部をさらに備え、
前記入力部は、
前記第1および第2の録画部に対応してそれぞれ設けられ、対応する録画部から受ける前記選択信号に応じて前記複数の情報信号の中から前記映像音声信号を選択する第1および第2の選択部を含む、録画装置。
【請求項2】
複数の信号出力装置の中から選択した信号出力装置を示す選択信号を各々が出力し、前記選択した信号出力装置からの映像音声信号を記録する複数の録画部と、
前記映像音声信号を前記複数の録画部ごとに出力するため、前記複数の信号出力装置からそれぞれ送られる複数の情報信号を受ける入力部とを備え、
前記入力部は、
前記複数の録画部に対応してそれぞれ設けられ、対応する録画部から受ける前記選択信号に応じて前記複数の情報信号の中から前記映像音声信号を選択する複数の選択部を含む、録画装置。
【請求項3】
前記録画装置は、前記複数の信号出力装置のうちの1つであるチューナをさらに備え、
前記複数の録画部の各々は、前記チューナの選局を制御可能であり、
録画予約の設定時には、前記選択した信号出力装置と前記映像音声信号の記録を行なう時間帯とを示す予約設定情報を作成して内部に記憶するとともに自己以外の録画部に前記予約設定情報を送信し、
前記自己以外の録画部から受信した前記予約設定情報を内部に記憶し、
録画開始時には、前記自己以外の録画部から受信した前記予約設定情報を参照し、自己の前記選択した信号出力装置と前記自己以外の録画部の前記選択した信号出力装置とがともに前記チューナであり、かつ、前記自己以外の録画部が前記チューナから送信される前記映像音声信号を記録する時間帯に自己の録画開始時刻が含まれる場合には、前記チューナの選局を行なわない、請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記複数の録画部は、
ビデオカセットに前記映像音声信号を記録する第1の録画部と、
DVD(Digital Versatile Disc)に前記映像音声信号を記録する第2の録画部とを含む、請求項3に記載の録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−324901(P2006−324901A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145735(P2005−145735)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】