説明

鏡面冷却式露点計

【課題】光ファイバを引き回す際の制約を小さくし、高い自由度で構成部材を配置することができる鏡面冷却式露点計の提供を目的とする。
【解決手段】発光部であるLED12と、受光部であるPD13と、ミラー4との間に、LED12から照射された光をミラー4に伝送し、かつミラーの表面4Aに照射した光の反射光を受信してPD13に伝送する共通する1本の光ファイバ14と、この共通する1本の光ファイバ14を通じて供給されたミラーの表面4Aでの反射光を分離してPD13に送るビームスプリッタ10とを設けた。このような構成によって、従来のように発光側の光ファイバと、受光側の光ファイバという2本又はこれ以上の光ファイバを使用することなく、1本の光ファイバ14によって、ミラー4に伝送する照射光とミラー4で反射した反射光とを共に伝送することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーをペルチェ素子などの冷却手段を用いて冷却し、被測定気体に含まれる水蒸気をミラーの表面上に結露させることによって、該ミラーの表面の温度を被測定気体の露点温度として検出する鏡面冷却式露点計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被測定気体の温度を低下させ、その被測定気体に含まれる水蒸気の一部を結露させたときの温度を測定することにより露点を検出する露点計が知られている。このような露点計では、ペルチェ効果による電子冷却器、冷凍機、ドライアイス、液体窒素などを使用し(JIS Z 8806)、結露面の温度を白金測温抵抗体などで測定する。また、結露したミラーの表面に、光ファイバで供給された光を照射し、そのときの結露面から反射光量または散乱光量を測定することで、ミラーの表面上の結露を検出する。
【0003】
そして、この種の技術として、特許文献1あるいは特許文献2が知られている。特許文献1に示される鏡面上状態検出装置、及び特許文献2に示される鏡面冷却式センサは、いずれも発光側の光ファイバと受光側の光ファイバとを同一のチューブ内に収容する構成であって、発光側の光ファイバから鏡面上に照射された光の反射光を、受光側の光ファイバを通じて結露検知部に送り、この結露検知部にて光量を測定するようにしている。
【特許文献1】特開2005−283510号公報
【特許文献2】特開2005−291889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1、2に記載された露点計では、発光側、受光側という複数の光ファイバにより光の伝送を行っているために、トータルとしての光ファイバ径が大きくなるとともに、それら光ファイバの引き回しの際の最小曲げ半径が大きくなり(例えば、34mm〜38mm程度)、このため光ファイバの配置のために大きなスペースが必要となり、構成部材を配置する際の自由度が小さくなるという制約が発生していた。
【0005】
本発明は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、光ファイバを引き回す際の制約を小さくし、光ファイバ及び周辺の構成部材を配置する際の自由度を向上させることができる鏡面冷却式露点計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の鏡面冷却式露点計では、被測定気体が供給される空間内に配置されるミラーと、該ミラーを冷却する冷却手段と、前記ミラーの表面に対して光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光が前記ミラーの表面で反射した反射光を受光する受光部と、前記ミラーの表面温度を検出する温度検出手段とを有し、冷却手段にて冷却した前記ミラーの表面上に被測定気体に含まれる水蒸気を結露させることによって、前記受光部での反射光量の変化を基に、前記ミラーの表面上の温度を被測定気体の露点温度として検出する鏡面冷却式露点計において、前記発光部から照射された光を前記ミラーの表面まで伝送する光ファイバと前記発光部からの照射光が前記ミラーの表面で反射する反射光を前記受光部側に伝送する光ファイバとを共通の光ファイバとし、該共通の光ファイバを通じて伝送された前記ミラーの表面での反射光を分離して受光部側に送る光分離手段が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の鏡面冷却式露点計によれば、発光部から照射された光が共通の光ファイバを通じてミラーまで伝送され、このミラーの表面で反射した光の反射光は、同じ共通の光ファイバに入って該共通の光ファイバ内を逆方向に伝送される。その際、該共通の光ファイバに連続して設けられた光分離手段が、逆行する反射光を分離して受光部へと導く。
すなわち、本発明の鏡面冷却式露点計によれば、従来のように発光部側の光ファイバと、受光部側の光ファイバとで別々の光ファイバを使用することなく、共通の光ファイバによって、表面に供給する光と、表面で反射した反射光とを双方向に伝送することができる。その結果、光ファイバの本数を減らすことによって、光ファイバの曲げ半径が大きくならず、光ファイバを引き回す際の制約が小さくなって、周辺の構成部材を配置する際の自由度も向上させることができる。
【0008】
本発明の鏡面冷却式露点計は、前記共通の光ファイバが1本の光ファイバから構成されることが好ましい。
この場合、共通の光ファイバを必要最小限の1本の光ファイバにより構成したから、光ファイバを引き回す際の制約がより小さくなり、また、周辺の構成部材を配置する際の自由度をより一層向上させることができる。
【0009】
本発明の鏡面冷却式露点計は、前記ミラーの表面に光を照射する前記共通の光ファイバの端面が、光ファイバの軸線に対して所定の微小角度以上傾斜されていることが好ましい。
この場合、この共通の光ファイバの端面の傾斜面で一部反射した発光部からの光が、光ファイバのコア軸線に直交する線に対して所定角度(臨界角)を越えることとなって該光ファイバ内を逆行することになり、この戻り光はコアとクラッドとの境界面での反射の都度減衰する。この結果、SN比を向上させることができる。
【0010】
本発明の鏡面冷却式露点計は、前記ミラーの表面を、光ファイバの端面から照射される光の光軸に対して直角となるように配置するのが好ましい。
この場合、ミラーの表面が結露していないときは、該ミラーの表面での反射光は光ファイバ端に戻り、また、ミラーの表面に結露が生じたときには、該ミラーの表面での反射光は散乱光となり、光ファイバ端に戻る光量が減衰することになる。そして、この反射光の減衰量に基づき、ミラーの表面の結露を検出することが可能となる。
【0011】
本発明の鏡面冷却式露点計は、前記ミラーの表面を、光ファイバの端面から照射される光の光軸に対して傾斜するように配置するのが好ましい。
この場合、ミラーの表面が結露していないときは、該ミラーの表面での反射光は光ファイバ端に戻らず、また、ミラーの表面に結露が生じたときには、該ミラーの表面での反射光は散乱光となりその一部が光ファイバ端に戻ることになる。そして、光ファイバ端に戻った反射光に基づき、ミラーの表面の結露を検出することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の鏡面冷却式露点計によれば、光ファイバの本数を減らすことによって、光ファイバの曲げ半径が大きくならず、光ファイバを引き回す際の制約が小さくなって、周辺の構成部材を配置する際の自由度も向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は本発明に係わる鏡面冷却式露点計1の構成図であって、全体として検出手段1A、発光・受光手段1B、制御手段1Cによって構成される。
【0014】
検出手段1Aは、測定気体の吸入口2A及び排出口2Bが形成されたケーシング2と、ケーシング2の下部に設けられた冷却手段であるペルチェ素子3と、ペルチェ素子3の上面に水平に配置されたミラー4と、ペルチェ素子3の下部に設置されかつケーシング2の下部開口を塞ぐように固定されて該ペルチェ素子3の下面で発生する熱を外部に放出する放熱器5と、ミラー4上の表面4Aに設置された温度センサ6と、から構成されるものであって、ペルチェ素子3は、制御手段1C(後述する)によって冷却駆動される。また、温度センサ6の検出信号は制御手段1Cに供給され、この制御手段1Cにて被測定気体が露点に達した際の温度を検出できるようになっている。
【0015】
発光・受光手段1Bは、ビームスプリッタ10を内部に配置した光カプラ11と、この光カプラ11の入力部11Aに配置された光源となる発光部のLED12と、光カプラ11の出力部11Bに配置された受光部となるPD13と、光カプラ11の入出力部11Cに配置された1本の光ファイバ14と、LED12を駆動するLED駆動部15とを主な構成要素とする。光カプラ11内のビームスプリッタ10は、LED12から発光された光を透過させて入出力部11Cに接続された光ファイバ14に至らせる。また、光ファイバ14を通じて伝送されたミラー4の反射光(後述する)は、ビームスプリッタ10の反射面10Aで反射してPD13に送られる。
【0016】
光ファイバ14は、一端側が光カプラ11の入出力部11Cに接続され、他端側が検出手段1A内のミラー4の上方に配置されたものであって、他端側の端面は、ミラー4の表面4Aと対向する位置に取り付けられている。そして、このような構成により、LED12で発光された光はカプラ11内のビームスプリッタ10を透過した後、光ファイバ14を通じて検出手段1Aに伝送され、検出手段1A内のミラー14に照射される。ミラー14に照射された先の光は、該ミラー14で反射して反射光となる。この反射光は、光ファイバ14の他端側の端面で受光された後、該光ファイバ14を先と逆方向に伝送されて、再度、光カプラ11内のビームスプリッタ10に案内される。ここでビームスプリッタ10の反射面10Aは、この伝送光を反射してPD13に至らせる。
【0017】
なお、他端部に位置する光ファイバ14から照射された光の光軸(符号Mで示す)は、図2に示すようにミラーの表面4Aと直交する位置関係になるように調整する。そして、このような配置によって、ミラーの表面4Aが結露していない場合に、該ミラー表面4Aでの反射光は、光ファイバ14にそのまま戻り、また、ミラー表面4Aに結露が生じた場合に、該ミラー表面4Aでの反射光は散乱光となり光ファイバ14端に戻る光量が減衰することになる。そして、この反射光の減衰量に基づき、制御手段1C(後述する)にてミラー表面4Aの結露を検出する。
【0018】
また、光ファイバ14の他端側の端面は、図2に示されるように、光ファイバ14の軸線に対し所定の微小角度θa(例えば4°〜5°)以上に設定された傾斜面16とされている。この光ファイバ14の端面を傾斜面16としたのは、この傾斜16においてファイバ伝送光の一部が反射した反射光と、ミラー表面4Aでの反射光とを区別するためである。すなわち、光ファイバ14の傾斜面16で一部反射したLED12からの光は、光ファイバ14のコア軸線14Aに対して斜めとなって該光ファイバ14内を逆行することになり(符号Nで示す)、その結果、ミラー表面4Aで反射してかつ該光ファイバ14のコア軸線14Aに沿う本来の反射光とは、異なる角度で、該光ファイバ14内を進行する。
【0019】
このとき、前記傾斜面16の傾斜角度θaを所定の微小角度以上に設定することで、前記光ファイバ14のコア軸線に沿って伝送される反射光が、光ファイバ14におけるコア14aとクラッド14bとの境界部分に入射する際、光ファイバのコア軸線に直交する線に対して所定角度θt(臨界角)を越える角度をもって入射させることが可能となる。
この条件を求めてみると、
Sinθt=n2/n1
1;コアの屈折率
2;クラッドの屈折率
θt=Sin-1(1.46/1.47)=83.31°
【0020】
ここで、光ファイバの端面の傾斜角度θaと所定角度θtの関係は、下記の式の通りである。
2θa=90°―θt
したがって、
θa=(90°―θt)/2
θa=(90°―83.31°)/2=3.35°
つまり、光ファイバ14の端面の傾斜角度θaを3.35°を越える値に設定すると、光ファイバ14のコア軸線に沿って伝送される反射光が、光ファイバ14におけるコア14aとクラッド14bとの境界部分に入射する際、全反射しない状況となる。
【0021】
制御手段1Cは、増幅器20、基準データ記憶部21、比較器22、温度調節部23、演算部24を主な構成要素とするものである。増幅器20は、PD13で受光した光の検出信号を増幅する。基準データ記憶部21は、PD13で検出された光量が、ミラー4上で結露が生じたことを示す値となった否かの判断基準となる基準光量データが予め記憶されている。比較器22では、増幅器20から供給された光の光量を示す検出データと、基準データ記憶部21の基準光量データとを比較し、ミラー表面4Aに結露が生じるように、温度調節部24に対してペルチェ素子3に供給する電流を調整する。演算部24は、比較器22での判定結果に基づき、結露が生じ始めたときの温度センサ6の検出温度を計算し、図示しない出力部から出力する。
【0022】
そして、以上のような鏡面冷却式露点計では、以下のような作用が奏される。
まず、LED12で発光された光はカプラ11内のビームスプリッタ10を透過した後、光ファイバ14を通じて検出手段1Aに供給され、検出手段1A内のミラー14に照射される(図2参照)。ミラー14に照射された先の光は、該ミラー14で反射して反射光となる。この反射光は、光ファイバ14の他端側の端面で受光された後、該光ファイバ14を逆行して、再度、光カプラ11内のビームスプリッタ10に案内され、ここでビームスプリッタ10の反射面10Aは、この光を反射してPD13に至らせる。
【0023】
PD13で検出された光の光量を示す検出信号は、増幅器20で増幅された後、比較器22に供給される。比較器22では、PD13で検出された光量を、基準データ記憶部21に記憶されている基準光量データと比較し、例えば検出光量が基準光量データを下回っているか否かにより、ミラー表面4Aで結露が生じているか否かを判定する。すなわち、比較器22では、ミラー表面4A上で散乱光が発生して受光量が基準光量データを下回って減少した場合に、ミラー表面4Aに結露が生じていると判定する。そして、この判定結果を常時取り込むことで、ミラー表面4Aに結露が生じるように、温度調整部23に対してペルチェ素子3への供給電流を調整させる。また、比較器22の判定結果は演算部24にも供給され、この演算部24において、結露が生じ始めたときの温度センサ6の検出温度を計算した後、図示しない表示部に出力する。
【0024】
以上詳細に説明したように本実施形態に示される鏡面冷却式露点計では、発光素子であるLED12と、受光素子であるPD13と、ミラー4との間に、LED12から照射された光をミラー4に伝送し、かつ該表面4Aに照射した光の反射光を受信してPD13に伝送する一本の光ファイバ14と、この光ファイバ14を通じて供給されたミラー表面4Aでの反射光を分離してPD13に送るビームスプリッタ10とを設けた。このような構成によって、従来のように発光側の光ファイバと、受光側の光ファイバというような2本又はこれ以上の光ファイバを使用することなく、1本の光ファイバ14によって、ミラー4を照射する光と、ミラー4で反射した反射光とを双方向に伝送することができ、その結果、光ファイバ14の曲げ半径が大きくならず、光ファイバ14を引き回す際の制約が小さくなって、高い自由度で構成部材を配置することができる。例えば、光ファイバ14を引き回す際の制約を小さくすることができるために、図3に示すように光カプラ11を検出手段1Aの側部に配置するといった周辺の構成部材の自由なレイアウトが可能となる。また、図1に符号14Bで示すように光ファイバ14の余分な部分を丸めて束ねることもでき、光ファイバ14の自由な引き回しが可能となる。このように光ファイバ14の引き回しが自由となり、しかも、発光部と受光部を近接して配置できるので、装置全体の小型化を図ることができる。
【0025】
また、本実施形態で示される鏡面冷却式露点計では、表面4Aに光を照射する光ファイバ14の端面を傾斜面16に形成したので、この傾斜面16で一部反射したLED12からの光が、光ファイバ14のコア軸線14Aに対して斜めとなって該光ファイバ14内を逆行することになり、その結果、ミラー表面4Aで反射してかつ該光ファイバ14のコア軸線14Aに沿う反射光とは、異なる角度で、該光ファイバ14内を進行する。この戻り光が光ファイバ内を逆行する際に、コア14aとクラッド14bとの境界面での反射の都度、減衰することとなり、結果的にSN比を向上させることができる。
また、光ファイバ14の端面を傾斜面16に形成するのとは別個単独に、あるいはそれと併用して、光ファイバ14の端面に反射防止コート処理を施すことにより、SN比をより向上させることができる。
【0026】
なお、光ファイバ14から照射される光の光軸は、ミラー表面4Aに対して直角では無く、図4で示されるようにミラー表面4Aに対して所定の微小角度(例えば、2°〜3°)傾斜するように配置しても良い。そして、このようなミラー4の配置によって、ミラー表面4Aが結露していないときは、該ミラー表面4Aでの反射光は、実線矢印で示すように光ファイバ14の端面に戻らず、また、ミラー表面4Aに結露が生じたときには、該ミラー表面4Aでの反射光は散乱光となりその一部(点線矢印で示す)が光ファイバ14の端面に戻ることになる。そして、光ファイバ14に戻った反射光に基づき、制御手段1Cにてミラー表面4Aの結露を検出することが可能となる。
【0027】
また、上記実施形態では、発光部から照射された光をミラーの表面まで伝送する光ファイバと発光部からの照射光が前記ミラーの表面で反射する反射光を受光部側に伝送する光ファイバとを共通する1本の光ファイバで構成したが、これに限られることなく、共通する複数本の光ファイバにより構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係わる鏡面冷却式露点計の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】光ファイバの端面を示す拡大図である。
【図3】本発明に係わる鏡面冷却式露点計の一実施形態の光ファイバの引き回し自由度を説明するための説明図である。
【図4】他の実施形態である光ファイバとミラーとの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1A 検出手段
1B 発光・受光手段
1C 制御手段
3 ペルチェ素子(冷却手段)
4 ミラー
4A 表面
10 ビームスプリッタ(光分離手段)
12 LED(発光部)
13 PD(受光部)
14 光ファイバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定気体が供給される空間内に配置されるミラーと、該ミラーを冷却する冷却手段と、前記ミラーの表面に対して光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光が前記ミラーの表面で反射した反射光を受光する受光部と、前記ミラーの表面温度を検出する温度検出手段とを有し、冷却手段にて冷却した前記ミラーの表面上に被測定気体に含まれる水蒸気を結露させることによって、前記受光部での反射光量の変化を基に、前記ミラーの表面上の温度を被測定気体の露点温度として検出する鏡面冷却式露点計において、
前記発光部から照射された光を前記ミラーの表面まで伝送する光ファイバと前記発光部からの照射光が前記ミラーの表面で反射する反射光を前記受光部側に伝送する光ファイバとを共通の光ファイバとし、
該共通の光ファイバを通じて伝送された前記ミラーの表面での反射光を分離して受光部側に送る光分離手段が設けられていることを特徴とする鏡面冷却式露点計。
【請求項2】
前記共通の光ファイバは1本の光ファイバから構成されることを特徴とする請求項1に記載の鏡面冷却式露点計。
【請求項3】
前記ミラーの表面に光を照射する前記共通の光ファイバの端面は、光ファイバの軸線に対して所定の微小角度以上傾斜されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鏡面冷却式露点計。
【請求項4】
前記ミラーの表面は、前記共通の光ファイバの端面から照射される光の光軸に対して直角となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鏡面冷却式露点計。
【請求項5】
前記ミラーの表面は、前記共通の光ファイバの端面から照射される光の光軸に対して傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鏡面冷却式露点計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−186440(P2009−186440A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29670(P2008−29670)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】