長尺スイッチ
【課題】製造が簡略であり、廃棄する際においても環境負荷物質を生成することがなく、また、リサイクルも容易な長尺スイッチを提供する。
【解決手段】導電体の糸材3と、天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材3を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体2と、天然繊維からなる絶縁体の糸材12の組紐状の織り上げ構造からなりスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有するものである。
【解決手段】導電体の糸材3と、天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材3を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体2と、天然繊維からなる絶縁体の糸材12の組紐状の織り上げ構造からなりスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺スイッチに関し、詳しくは組紐状の構造を有する斬新な長尺スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば電車車両の扉スイッチ等として使用される長尺スイッチとして、種々の構造のものが提案されている。
【0003】
例えば、図10に示すように、長尺の絶縁材31を挟むようにして長尺の金属電極板32、33を対向配置に接合し、これらの外周を長尺の絶縁材からなる外被34で被覆した構造のもの、図11に示すように、長尺の導電ゴム41の両側に一対の長尺の導電体42、43を対向配置に接合し、これらを長尺の絶縁材からなる外被44で被覆した構造のものが知られている。
【0004】
更に、図12に示すように、導電性を有する糸と、絶縁性を有する糸とを用いて導体部51と絶縁部52とが長さ方向に沿って交互に存在するように平織りして2枚の長尺の布50、50を織り上げ、これら布50、50を重ね合わせてその長さ方向両縁部を縫合部54にて縫合するとともに、2枚の布50、50の間に間隔保持用の保持繊維53を長さ方向に沿って縫い込んだ構造の平織りスイッチも知られている。
【0005】
上述した図10に示す長尺の絶縁材31を挟むようにして長尺の金属電極板32、33を対向配置に構成したものや、図11に示す長尺の導電ゴム41の両側に一対の長尺の導電体42、43を対向配置した構成のもの、更には図12に示す平織りスイッチの構成では、これらを廃棄する際に導体部分と絶縁体部分との分離が煩雑である。更に、図12に示す平織りスイッチの構成では、2枚の布50、50の織り上げ、縫合、保持繊維53の縫い込みというように製造工程が複雑化するという問題が有る。
【0006】
特許文献1には、長尺の一対の金属電極板を対向配置し、これら金属電極板の長さ方向の両縁部間に長さ方向に沿って長尺の絶縁材を介在させ、これらを絶縁材からなる外被で被覆した構成の長尺スイッチが提案されている。
【0007】
しかし、この特許文献1の長尺スイッチの場合にも、廃棄時に多くの手間、費用を要するという問題を包含している。
【特許文献1】特開2001−076580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、製造が簡略であり、廃棄する際においても環境負荷物質を生成することがなく、また、リサイクルも容易に実現できるという長尺スイッチが存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の長尺スイッチは、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した構成からなるものであるから、公知の製紐機を用いて簡略に製造できる長尺スイッチを提供することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁体の糸材として天然繊維を使用していることから、絶縁体の糸材の焼却により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易であるとともに焼却時に有害物質が生じることも無く、環境汚染を回避できる長尺スイッチを提供することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁体の糸材として合成繊維を使用していることから、溶剤の使用により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易な長尺スイッチを提供することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した構成からなるスイッチ本体と、このスイッチ本体の外周を覆う絶縁体の糸材を組紐状に編み上げた外被とからなるものであるから、公知の製紐機を用いて簡略に製造できる長尺スイッチを提供することができる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、スイッチ本体及び外被の絶縁体の糸材として天然繊維を使用していることから、絶縁体の糸材の焼却により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易であるとともに焼却時に有害物質が生じることも無く、環境汚染を回避できる長尺スイッチを提供することができる。また水分の無い使用環境に十分対応できる長尺スイッチを提供することができる。
【0015】
請求項6記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、スイッチ本体及び外被の絶縁体の糸材として合成繊維を使用していることから、外被の絶縁体の糸材を密構造とすることで、水分の有る使用環境にも対応できる長尺スイッチを提供することができる。
【0016】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明におけるスイッチ本体の導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしているので、請求項1乃至6記載の各発明において、各々第1電極の導電体の糸材、第2電極の導電体の糸材間のオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めることができる。
【0017】
請求項8、9記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、合成樹脂絶縁材、すなわち高分子化合物(例えばPVC系、オレフィン系等の柔軟性あるもの)の合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、を有する構成としたので、スイッチ本体を公知の製紐機を用いて簡略に製造し、更に、このスイッチ本体を合成樹脂の押出成形機に入れて押し出し成形を行うことで簡略に長尺スイッチを製造することができる。
【0018】
請求項10記載の発明によれば、請求項8又は9に記載の発明におけるスイッチ本体の導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしているので、請求項8又は9記載の各発明において、各々第1電極の導電体の糸材、第2電極の導電体の糸材間のオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めることができる。することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、製造が簡略であり、廃棄する際においても環境負荷物質を生成することがなく、またリサイクルも容易な長尺スイッチを提供するという発明の目的を、導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、天然繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、を有する構成により実現した。
【実施例】
【0020】
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。
(実施例1)
図1、図2に示す本発明の実施例1に係る長尺スイッチ1は、長尺のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有し、スイッチ本体2に接続した一対の導線21、22をスイッチ信号処理部20に接続して、前記スイッチ本体2のオン、オフ動作に伴い直流回路用のスイッチ信号処理部20により例えば図示しない警報部(ブザー等)を動作又は不動作させるように構成している。
【0021】
前記スイッチ本体2は、図2、図3、更には図4に展開状態で示すように、例えば銅線のような導電体の2本の並列配置の第1電極、第2電極を構成する糸材3a、3bからなる糸材3と、木綿糸、麻糸等のような天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状で、かつ、円筒状の織り上げ構造を有している。このスイッチ本体2は、公知の製紐機を使用して導電体の糸材3と、絶縁体の糸材4とを組紐状に織り上げることで形成している。
【0022】
なお、図2、図3、図4においては、2本の並列配置の糸材3a、3bからなる糸材3の部分を、導電体系を示す黒塗りで表し、絶縁体の糸材4の部分を、絶縁体系を示す紙面の色(白色)で表している。
【0023】
また、スイッチ本体2は、2本の並列配置の糸材3a、3bからなる導電体系である糸材3の領域全体を、図3及び図4に示すように、相互に接触しないような第1電極であるプラス(+)電極系と第2電極系であるマイナス(−)電極系とに分割した構成としている。
【0024】
すなわち、図1に示すように、外被11の外側から外部負荷30が作用するとき、スイッチ本体2におけるプラス(+)電極系とマイナス(−)電極系との変形による接触によってオン状態となり、外部負荷30が作用しないときにはプラス(+)電極系とマイナス(−)電極系とが接触しない状態、すなわち、オフ状態となるように構成している。
【0025】
また、前記スイッチ本体2の一部(例えば端部)からプラス(+)電極系、マイナス(−)電極系を構成する2本の並列配置の糸材3a、3bを導出させ、これらに電極端子5を取り付けて、前記一対の導線21、22を各々接続するように構成している。
【0026】
図1、図2及び図5に示す外被11は、例えば木綿糸、麻糸等の絶縁性を有する所要本数の天然繊維の糸材12(又は絶縁性を有する合成繊維の糸材)を公知の製紐機を使用して組紐状に織り上げることで形成している。この場合、製紐機においてまず前記スイッチ本体2を織り上げた後、このスイッチ本体2を芯としてその外周を覆うように天然繊維の糸材12(又は合成繊維の糸材)を使用して組紐状で、かつ、円筒状に織り上げて外被11とするものである。
【0027】
上述した構成の本実施例1に係る長尺スイッチ1によれば、導電体の糸材3と、天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材3をプラス電極、マイナス電極に分割した構成のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆う天然繊維からなる絶縁体の糸材12の組紐状の織り上げ構造からなる外被11とからなるものであるから、公知の製紐機を用いて少ない工程で簡略にこの長尺スイッチ1を製造することができる。
【0028】
更に、天然繊維からなる絶縁体の糸材12を使用して外被11を形成した場合においても、長尺スイッチ1の使用環境が水気の無い場所であれば外被11内のスイッチ本体2が水分の浸入により短絡する等の支障を生じさせるという不都合はない。
【0029】
また、この長尺スイッチ1を廃棄する際においても、天然繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を焼却するだけで容易に導電体の糸材3を取り出すことができ、焼却時にゴム材焼却時のような有害物質が生成することがなく、これにより環境汚染の回避とリサイクルの容易化を図ることができる。
【0030】
更に、合成繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を使用した構成の長尺スイッチ1の場合においては、合成繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を溶剤を用いてこれらを溶かすようにすれば、容易に導電体の糸材3を取り出すことができ、リサイクルの容易化を図ることができる。
【0031】
また、合成繊維からなる絶縁体の前記糸材12を使用して外被11を形成した場合には、糸材12を密構造とすることで外被11内のスイッチ本体2への水分の浸入を防止でき、これにより、長尺スイッチ1の使用環境が水気の有る場所の場合においてもこの長尺スイッチ1を何等支障なく使用することが可能となる。
【0032】
次に、図6を参照して、本実施例1におけるスイッチ本体2の変形例について説明する。
【0033】
図6は変形例のスイッチ本体2Aの断面構造を示すものであり、このスイッチ本体2Aは、既述したスイッチ本体2と同様、公知の製紐機を使用して組紐状に織り上げるものである。
すなわち、第1電極、第2電極を構成する銅線のような導電体の糸材3cと、天然繊維又は合成繊維からなる絶縁体の糸材3dと使用し、組紐状(導電体糸数2、16打ち)に織り上げることで形成している。
【0034】
このスイッチ本体2Aにおいては、導電体の糸材3cの径を、絶縁体の糸材3dの径よりも太くし、これにより、外部負荷30が作用するとき、導電体の糸材3c間の接触によるオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めている。
【0035】
図6に示すスイッチ本体2Aと、既述した外被11とを組み合わせることにより、既述した実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用、効果を発揮し、かつ、感度の良い長尺スイッチを提供することができる。
【0036】
図7は、別の変形例のスイッチ本体2Bの断面構造を示すものであり、このスイッチ本体2Bは、図6に示すスイッチ本体2Aの構成において、絶縁体の糸材3dの内、特定の導電体の糸材3cの近傍に位置するもの(図7においてクロス斜線を付して示す)を例えば赤色の色付きとしたものである。
【0037】
このスイッチ本体2Bを用いた場合には、特定の導電体の糸材3cの近傍に位置する絶縁体の糸材3dを色付きとしているので、導電体の糸材3c、すなわち、電極の位置を分かり易くすることができる。
【0038】
また、図7に示すスイッチ本体2Bと、既述した外被11とを組み合わせることにより、既述した実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用、効果を発揮し、かつ、感度の良い長尺スイッチを提供することができる。
【0039】
(実施例2)
次に、図8を参照して本発明の実施例2について説明する。
図8に示す実施例2の長尺スイッチ1Aは、実施例1の長尺スイッチ1が直流回路用の構成であるのと異なり、交流回路用として構成した点が特徴である。
【0040】
実施例2に係る長尺スイッチ1Aは、実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な長尺のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有し、スイッチ本体2に接続した一対の導線21、22を交流回路用のスイッチ信号処理部20Aに接続して、前記スイッチ本体2のオン、オフ動作に伴いスイッチ信号処理部20Aにより例えば図示しない警報部(ブザー等)を動作又は不動作させるように構成している。
【0041】
すなわち、図8に示すように、外被11の外側から外部負荷30が作用するとき、スイッチ本体2における第1電極と第2電極との変形による接触によってオン状態となり、外部負荷30が作用しないときにはスイッチ本体2における第1電極と第2電極とが接触しない状態、すなわち、オフ状態となるように構成している。
【0042】
また、前記スイッチ本体2の一部(例えば端部)から第1電極、第2電極を構成する2本の並列配置の糸材3a、3bを導出させ、これらに電極端子5を取り付けて、前記一対の導線21、22を各々接続するように構成している。
【0043】
実施例2の長尺スイッチ1Aによれば、交流の電気回路のスイッチとして適用し、実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用効果を発揮させることができる。
【0044】
また、実施例2に係る長尺スイッチ1Aにおいても、上述した図6、図7に示す変形例のスイッチ本体2A、スイッチ本体2Bを採用することで、各々上述した場合と同様な作用効果を発揮させることができる。
【0045】
(実施例3)
次に、図9を参照して本発明の実施例3について説明する。
図9に示す実施例3の長尺スイッチ1Bは、図6に示す変形例のスイッチ本体2Aと同様な第1電極、第2電極を構成する銅線のような導電体の糸材3eと、天然繊維又は合成繊維からなる絶縁体の糸材3fと使用し、組紐状(導電体糸数2、16打ち)に織り上げることで形成したスイッチ本体2Cと、このスイッチ本体2Cの外周を覆う合成樹脂絶縁材、すなわち高分子化合物(例えばPVC(ポリ塩化ビニル)系、オレフィン系等の柔軟性あるもの)からなる外被11Aとを有している。
【0046】
実施例3の長尺スイッチ1Bは、スイッチ本体2Cを公知の製紐機を用いて簡略に製造し、更に、このスイッチ本体2Cを合成樹脂の押出成形機に入れて押し出し成形を行うことで、スイッチ本体2Cと合成樹脂絶縁材からなる外被11Aとの組み合わせとして簡略に製造することができる。
【0047】
また、実施例3の長尺スイッチ1Bは、外被11Aとして合成樹脂絶縁材を用いているので、スイッチ本体2Cへの水分の浸入を防止でき、これにより長尺スイッチ1Bの使用環境が水気の有る場所の場合においてもこの長尺スイッチ1Bを何等支障なく使用することが可能となる。
【0048】
更に、前記スイッチ本体2Cとして、図6に示すスイッチ本体2Aと同様に導電体の糸材3eの径を、絶縁体の糸材3fの径よりも太くする構成とすれば、オン動作をし易くし、スイッチ感度が高い長尺スイッチ1Bとすることができる。また、図7に示すスイッチ本体2Bと同様に、特定の導電体の糸材3eの近傍に位置する絶縁体の糸材3fを色付きとすることで、導電体の糸材3e、すなわち、電極の位置を分かり易くすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、電車車両の扉における異物検出スイッチ、建造物の出入扉における異物検出スイッチ等として幅広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの一部を切欠した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1に係る長尺スイッチのスイッチ本体を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1に係る長尺スイッチのスイッチ本体における一部の展開状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの外被を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例1に係る長尺スイッチにおけるスイッチ本体の変形例を示す概略断面図である。
【図7】本発明の実施例1に係る長尺スイッチにおけるスイッチ本体の別の変形例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の実施例2に係る長尺スイッチの概略断面図である。
【図9】本発明の実施例3に係る長尺スイッチの概略断面図である。
【図10】従来の長尺スイッチの一例を示す断面図である。
【図11】従来の長尺スイッチの他例を示す断面図である。
【図12】従来の平織り構造の長尺スイッチを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 長尺スイッチ
1A 長尺スイッチ
1B 長尺スイッチ
2 スイッチ本体
2A スイッチ本体
2B スイッチ本体
2C スイッチ本体
3 糸材
3a、3b 糸材
3c 糸材
3d 糸材
3e 糸材
3f 糸材
4 糸材
5 電極端子
11 外被
11A 外被
12 糸材
20 スイッチ信号処理部
20A スイッチ信号処理部
21、22 導線
30 外部負荷
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺スイッチに関し、詳しくは組紐状の構造を有する斬新な長尺スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば電車車両の扉スイッチ等として使用される長尺スイッチとして、種々の構造のものが提案されている。
【0003】
例えば、図10に示すように、長尺の絶縁材31を挟むようにして長尺の金属電極板32、33を対向配置に接合し、これらの外周を長尺の絶縁材からなる外被34で被覆した構造のもの、図11に示すように、長尺の導電ゴム41の両側に一対の長尺の導電体42、43を対向配置に接合し、これらを長尺の絶縁材からなる外被44で被覆した構造のものが知られている。
【0004】
更に、図12に示すように、導電性を有する糸と、絶縁性を有する糸とを用いて導体部51と絶縁部52とが長さ方向に沿って交互に存在するように平織りして2枚の長尺の布50、50を織り上げ、これら布50、50を重ね合わせてその長さ方向両縁部を縫合部54にて縫合するとともに、2枚の布50、50の間に間隔保持用の保持繊維53を長さ方向に沿って縫い込んだ構造の平織りスイッチも知られている。
【0005】
上述した図10に示す長尺の絶縁材31を挟むようにして長尺の金属電極板32、33を対向配置に構成したものや、図11に示す長尺の導電ゴム41の両側に一対の長尺の導電体42、43を対向配置した構成のもの、更には図12に示す平織りスイッチの構成では、これらを廃棄する際に導体部分と絶縁体部分との分離が煩雑である。更に、図12に示す平織りスイッチの構成では、2枚の布50、50の織り上げ、縫合、保持繊維53の縫い込みというように製造工程が複雑化するという問題が有る。
【0006】
特許文献1には、長尺の一対の金属電極板を対向配置し、これら金属電極板の長さ方向の両縁部間に長さ方向に沿って長尺の絶縁材を介在させ、これらを絶縁材からなる外被で被覆した構成の長尺スイッチが提案されている。
【0007】
しかし、この特許文献1の長尺スイッチの場合にも、廃棄時に多くの手間、費用を要するという問題を包含している。
【特許文献1】特開2001−076580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、製造が簡略であり、廃棄する際においても環境負荷物質を生成することがなく、また、リサイクルも容易に実現できるという長尺スイッチが存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の長尺スイッチは、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した構成からなるものであるから、公知の製紐機を用いて簡略に製造できる長尺スイッチを提供することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁体の糸材として天然繊維を使用していることから、絶縁体の糸材の焼却により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易であるとともに焼却時に有害物質が生じることも無く、環境汚染を回避できる長尺スイッチを提供することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、絶縁体の糸材として合成繊維を使用していることから、溶剤の使用により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易な長尺スイッチを提供することができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した構成からなるスイッチ本体と、このスイッチ本体の外周を覆う絶縁体の糸材を組紐状に編み上げた外被とからなるものであるから、公知の製紐機を用いて簡略に製造できる長尺スイッチを提供することができる。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、スイッチ本体及び外被の絶縁体の糸材として天然繊維を使用していることから、絶縁体の糸材の焼却により容易に導電体の糸材を取り出すことができリサイクルが容易であるとともに焼却時に有害物質が生じることも無く、環境汚染を回避できる長尺スイッチを提供することができる。また水分の無い使用環境に十分対応できる長尺スイッチを提供することができる。
【0015】
請求項6記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、スイッチ本体及び外被の絶縁体の糸材として合成繊維を使用していることから、外被の絶縁体の糸材を密構造とすることで、水分の有る使用環境にも対応できる長尺スイッチを提供することができる。
【0016】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明におけるスイッチ本体の導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしているので、請求項1乃至6記載の各発明において、各々第1電極の導電体の糸材、第2電極の導電体の糸材間のオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めることができる。
【0017】
請求項8、9記載の発明によれば、導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、合成樹脂絶縁材、すなわち高分子化合物(例えばPVC系、オレフィン系等の柔軟性あるもの)の合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、を有する構成としたので、スイッチ本体を公知の製紐機を用いて簡略に製造し、更に、このスイッチ本体を合成樹脂の押出成形機に入れて押し出し成形を行うことで簡略に長尺スイッチを製造することができる。
【0018】
請求項10記載の発明によれば、請求項8又は9に記載の発明におけるスイッチ本体の導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしているので、請求項8又は9記載の各発明において、各々第1電極の導電体の糸材、第2電極の導電体の糸材間のオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めることができる。することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、製造が簡略であり、廃棄する際においても環境負荷物質を生成することがなく、またリサイクルも容易な長尺スイッチを提供するという発明の目的を、導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、天然繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、を有する構成により実現した。
【実施例】
【0020】
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。
(実施例1)
図1、図2に示す本発明の実施例1に係る長尺スイッチ1は、長尺のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有し、スイッチ本体2に接続した一対の導線21、22をスイッチ信号処理部20に接続して、前記スイッチ本体2のオン、オフ動作に伴い直流回路用のスイッチ信号処理部20により例えば図示しない警報部(ブザー等)を動作又は不動作させるように構成している。
【0021】
前記スイッチ本体2は、図2、図3、更には図4に展開状態で示すように、例えば銅線のような導電体の2本の並列配置の第1電極、第2電極を構成する糸材3a、3bからなる糸材3と、木綿糸、麻糸等のような天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状で、かつ、円筒状の織り上げ構造を有している。このスイッチ本体2は、公知の製紐機を使用して導電体の糸材3と、絶縁体の糸材4とを組紐状に織り上げることで形成している。
【0022】
なお、図2、図3、図4においては、2本の並列配置の糸材3a、3bからなる糸材3の部分を、導電体系を示す黒塗りで表し、絶縁体の糸材4の部分を、絶縁体系を示す紙面の色(白色)で表している。
【0023】
また、スイッチ本体2は、2本の並列配置の糸材3a、3bからなる導電体系である糸材3の領域全体を、図3及び図4に示すように、相互に接触しないような第1電極であるプラス(+)電極系と第2電極系であるマイナス(−)電極系とに分割した構成としている。
【0024】
すなわち、図1に示すように、外被11の外側から外部負荷30が作用するとき、スイッチ本体2におけるプラス(+)電極系とマイナス(−)電極系との変形による接触によってオン状態となり、外部負荷30が作用しないときにはプラス(+)電極系とマイナス(−)電極系とが接触しない状態、すなわち、オフ状態となるように構成している。
【0025】
また、前記スイッチ本体2の一部(例えば端部)からプラス(+)電極系、マイナス(−)電極系を構成する2本の並列配置の糸材3a、3bを導出させ、これらに電極端子5を取り付けて、前記一対の導線21、22を各々接続するように構成している。
【0026】
図1、図2及び図5に示す外被11は、例えば木綿糸、麻糸等の絶縁性を有する所要本数の天然繊維の糸材12(又は絶縁性を有する合成繊維の糸材)を公知の製紐機を使用して組紐状に織り上げることで形成している。この場合、製紐機においてまず前記スイッチ本体2を織り上げた後、このスイッチ本体2を芯としてその外周を覆うように天然繊維の糸材12(又は合成繊維の糸材)を使用して組紐状で、かつ、円筒状に織り上げて外被11とするものである。
【0027】
上述した構成の本実施例1に係る長尺スイッチ1によれば、導電体の糸材3と、天然繊維からなる絶縁体の糸材4とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材3をプラス電極、マイナス電極に分割した構成のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆う天然繊維からなる絶縁体の糸材12の組紐状の織り上げ構造からなる外被11とからなるものであるから、公知の製紐機を用いて少ない工程で簡略にこの長尺スイッチ1を製造することができる。
【0028】
更に、天然繊維からなる絶縁体の糸材12を使用して外被11を形成した場合においても、長尺スイッチ1の使用環境が水気の無い場所であれば外被11内のスイッチ本体2が水分の浸入により短絡する等の支障を生じさせるという不都合はない。
【0029】
また、この長尺スイッチ1を廃棄する際においても、天然繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を焼却するだけで容易に導電体の糸材3を取り出すことができ、焼却時にゴム材焼却時のような有害物質が生成することがなく、これにより環境汚染の回避とリサイクルの容易化を図ることができる。
【0030】
更に、合成繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を使用した構成の長尺スイッチ1の場合においては、合成繊維からなる絶縁体の糸材4及び糸材12を溶剤を用いてこれらを溶かすようにすれば、容易に導電体の糸材3を取り出すことができ、リサイクルの容易化を図ることができる。
【0031】
また、合成繊維からなる絶縁体の前記糸材12を使用して外被11を形成した場合には、糸材12を密構造とすることで外被11内のスイッチ本体2への水分の浸入を防止でき、これにより、長尺スイッチ1の使用環境が水気の有る場所の場合においてもこの長尺スイッチ1を何等支障なく使用することが可能となる。
【0032】
次に、図6を参照して、本実施例1におけるスイッチ本体2の変形例について説明する。
【0033】
図6は変形例のスイッチ本体2Aの断面構造を示すものであり、このスイッチ本体2Aは、既述したスイッチ本体2と同様、公知の製紐機を使用して組紐状に織り上げるものである。
すなわち、第1電極、第2電極を構成する銅線のような導電体の糸材3cと、天然繊維又は合成繊維からなる絶縁体の糸材3dと使用し、組紐状(導電体糸数2、16打ち)に織り上げることで形成している。
【0034】
このスイッチ本体2Aにおいては、導電体の糸材3cの径を、絶縁体の糸材3dの径よりも太くし、これにより、外部負荷30が作用するとき、導電体の糸材3c間の接触によるオン動作をし易くし、スイッチ感度を高めている。
【0035】
図6に示すスイッチ本体2Aと、既述した外被11とを組み合わせることにより、既述した実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用、効果を発揮し、かつ、感度の良い長尺スイッチを提供することができる。
【0036】
図7は、別の変形例のスイッチ本体2Bの断面構造を示すものであり、このスイッチ本体2Bは、図6に示すスイッチ本体2Aの構成において、絶縁体の糸材3dの内、特定の導電体の糸材3cの近傍に位置するもの(図7においてクロス斜線を付して示す)を例えば赤色の色付きとしたものである。
【0037】
このスイッチ本体2Bを用いた場合には、特定の導電体の糸材3cの近傍に位置する絶縁体の糸材3dを色付きとしているので、導電体の糸材3c、すなわち、電極の位置を分かり易くすることができる。
【0038】
また、図7に示すスイッチ本体2Bと、既述した外被11とを組み合わせることにより、既述した実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用、効果を発揮し、かつ、感度の良い長尺スイッチを提供することができる。
【0039】
(実施例2)
次に、図8を参照して本発明の実施例2について説明する。
図8に示す実施例2の長尺スイッチ1Aは、実施例1の長尺スイッチ1が直流回路用の構成であるのと異なり、交流回路用として構成した点が特徴である。
【0040】
実施例2に係る長尺スイッチ1Aは、実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な長尺のスイッチ本体2と、このスイッチ本体2の外周を覆うように形成した外被11とを有し、スイッチ本体2に接続した一対の導線21、22を交流回路用のスイッチ信号処理部20Aに接続して、前記スイッチ本体2のオン、オフ動作に伴いスイッチ信号処理部20Aにより例えば図示しない警報部(ブザー等)を動作又は不動作させるように構成している。
【0041】
すなわち、図8に示すように、外被11の外側から外部負荷30が作用するとき、スイッチ本体2における第1電極と第2電極との変形による接触によってオン状態となり、外部負荷30が作用しないときにはスイッチ本体2における第1電極と第2電極とが接触しない状態、すなわち、オフ状態となるように構成している。
【0042】
また、前記スイッチ本体2の一部(例えば端部)から第1電極、第2電極を構成する2本の並列配置の糸材3a、3bを導出させ、これらに電極端子5を取り付けて、前記一対の導線21、22を各々接続するように構成している。
【0043】
実施例2の長尺スイッチ1Aによれば、交流の電気回路のスイッチとして適用し、実施例1の長尺スイッチ1の場合と同様な作用効果を発揮させることができる。
【0044】
また、実施例2に係る長尺スイッチ1Aにおいても、上述した図6、図7に示す変形例のスイッチ本体2A、スイッチ本体2Bを採用することで、各々上述した場合と同様な作用効果を発揮させることができる。
【0045】
(実施例3)
次に、図9を参照して本発明の実施例3について説明する。
図9に示す実施例3の長尺スイッチ1Bは、図6に示す変形例のスイッチ本体2Aと同様な第1電極、第2電極を構成する銅線のような導電体の糸材3eと、天然繊維又は合成繊維からなる絶縁体の糸材3fと使用し、組紐状(導電体糸数2、16打ち)に織り上げることで形成したスイッチ本体2Cと、このスイッチ本体2Cの外周を覆う合成樹脂絶縁材、すなわち高分子化合物(例えばPVC(ポリ塩化ビニル)系、オレフィン系等の柔軟性あるもの)からなる外被11Aとを有している。
【0046】
実施例3の長尺スイッチ1Bは、スイッチ本体2Cを公知の製紐機を用いて簡略に製造し、更に、このスイッチ本体2Cを合成樹脂の押出成形機に入れて押し出し成形を行うことで、スイッチ本体2Cと合成樹脂絶縁材からなる外被11Aとの組み合わせとして簡略に製造することができる。
【0047】
また、実施例3の長尺スイッチ1Bは、外被11Aとして合成樹脂絶縁材を用いているので、スイッチ本体2Cへの水分の浸入を防止でき、これにより長尺スイッチ1Bの使用環境が水気の有る場所の場合においてもこの長尺スイッチ1Bを何等支障なく使用することが可能となる。
【0048】
更に、前記スイッチ本体2Cとして、図6に示すスイッチ本体2Aと同様に導電体の糸材3eの径を、絶縁体の糸材3fの径よりも太くする構成とすれば、オン動作をし易くし、スイッチ感度が高い長尺スイッチ1Bとすることができる。また、図7に示すスイッチ本体2Bと同様に、特定の導電体の糸材3eの近傍に位置する絶縁体の糸材3fを色付きとすることで、導電体の糸材3e、すなわち、電極の位置を分かり易くすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、電車車両の扉における異物検出スイッチ、建造物の出入扉における異物検出スイッチ等として幅広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの一部を切欠した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例1に係る長尺スイッチのスイッチ本体を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1に係る長尺スイッチのスイッチ本体における一部の展開状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例1に係る長尺スイッチの外被を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例1に係る長尺スイッチにおけるスイッチ本体の変形例を示す概略断面図である。
【図7】本発明の実施例1に係る長尺スイッチにおけるスイッチ本体の別の変形例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の実施例2に係る長尺スイッチの概略断面図である。
【図9】本発明の実施例3に係る長尺スイッチの概略断面図である。
【図10】従来の長尺スイッチの一例を示す断面図である。
【図11】従来の長尺スイッチの他例を示す断面図である。
【図12】従来の平織り構造の長尺スイッチを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 長尺スイッチ
1A 長尺スイッチ
1B 長尺スイッチ
2 スイッチ本体
2A スイッチ本体
2B スイッチ本体
2C スイッチ本体
3 糸材
3a、3b 糸材
3c 糸材
3d 糸材
3e 糸材
3f 糸材
4 糸材
5 電極端子
11 外被
11A 外被
12 糸材
20 スイッチ信号処理部
20A スイッチ信号処理部
21、22 導線
30 外部負荷
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項2】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項3】
導電体の糸材と、合成繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項4】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項5】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
天然繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項6】
導電体の糸材と、合成繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
合成繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項7】
前記スイッチ本体における導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の長尺スイッチ。
【請求項8】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項9】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
高分子化合物の合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項10】
前記スイッチ本体における導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしたことを特徴とする請求項8又は9のいずれかに記載の長尺スイッチ。
【請求項1】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項2】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項3】
導電体の糸材と、合成繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項4】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項5】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
天然繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項6】
導電体の糸材と、合成繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
合成繊維からなる絶縁体の糸材の組紐状の織り上げ構造からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項7】
前記スイッチ本体における導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の長尺スイッチ。
【請求項8】
導電体の糸材と、絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項9】
導電体の糸材と、天然繊維からなる絶縁体の糸材とが長さ方向、周方向各々に交互に配置される組紐状の織り上げ構造からなり、前記導電体の糸材を第1電極、第2電極に分割した長尺のスイッチ本体と、
高分子化合物の合成樹脂絶縁材からなり前記スイッチ本体の外周を覆うように形成した外被と、
を有することを特徴とする長尺スイッチ。
【請求項10】
前記スイッチ本体における導電体の糸材の径を、絶縁体の糸材の径よりも太くしたことを特徴とする請求項8又は9のいずれかに記載の長尺スイッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−4457(P2008−4457A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−174624(P2006−174624)
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(390024718)株式会社東京センサ (12)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(390024718)株式会社東京センサ (12)
【Fターム(参考)】
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