説明

長尺物の搬送装置及び搬送システム

【課題】 径の異なる重量物の長尺物であっても安定的な搬送が可能な搬送装置及び搬送システムを提供する。
【解決手段】 長尺物が載置される載置部を、隣接する部材との間で互いに接続されている複数枚の板状体によって構成し、互いに接続されている各部材を接続部において回転運動可能にし、互いの間に所定の角度を維持できるようにすると共に、当該載置部を上下方向への移動、これに直交する水平方向への移動可能にして課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は長尺物の搬送装置及びこれを用いた搬送システムに関し、特に原木、木材等の重量物である長尺物の搬送に適した搬送装置及びこれを用いた搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
原木、木材および鋼材等の重量物である長尺物の搬送においては、一般に各種コンベア、クレーン等の搬送装置が使われている。これらの重量物たる長尺物を搬送する場合、特に、上下方向に搬送する場合などには、落下等の危険防止、あるいは落下等による破損防止のため、はバンド、鎖等による緊締具を使用して長尺物を固定することがある。
【0003】
しかしこのような緊締具を使用すると、その装着と解除に手間がかかり、作業効率の向上を図ることが難しくなる。
【0004】
重量物である長尺物、例えば、木材等を安定的にかつ能率よく搬送するものとして、コンベア上を搬送する木材を左右からクランププレートで挟持する木材固定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また長尺部を搬送するシステムとして、長尺部を載置する架台と吊り具を使用するクレーン搬送の技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−58402号公報
【特許文献2】特開平5−17016
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、シリンダロッドの伸縮でクランププレートを作動させて木材を挟持するもので、装置が複雑なものとなる反面、ローラコンベアを使用することから限定された使用となり、さらに径の異なる長尺物の搬送を自在に行うにはロッド長さを調整する必要から煩雑になるという難点があった。
【0007】
また特許文献2に記載の搬送システムは、クレーンを使用するものであり、所定形状のものを安定的に搬送するには適しているが、原木等のように径の異なる各種の長尺物を安定的に搬送するには架台の形状が限定されることから支障がある。
【0008】
本発明は、径の異なる重量物の長尺物であっても安定的な搬送が可能な搬送装置及び搬送システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、長尺物が載置される載置部を、隣接する部材との間で互いに接続されている複数枚の板状体によって構成し、互いに接続されている各部材を接続部において回転運動可能にし、互いの間に所定の角度を維持できるようにすると共に、当該載置部を上下方向への移動、これに直交する水平方向への移動可能にして、前記課題を解決したのである。
【0010】
すなわち、この発明が、提案する長尺物の搬送装置は、上下方向に移動可能な昇降部と、当該昇降部の下端側縁に一端側縁が接続される長尺物の載置部とを有する長尺物の搬送装置であって、前記載置部は隣接する部材との間で互いに接続されている複数枚の板状体によって構成されていると共に、当該複数枚の板状体の中の前記昇降部の下端側縁に一端側縁が接続される第一の板状体と、当該昇降部との間の接続部に配備される接続機構及び、隣接する板状体の側縁と側縁との間の接続部に配備される接続機構が、隣接する部材を回転運動させて所定の角度で保持する回動保持手段を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
前述した載置部を構成する複数枚の板状体は、長手方向の長さが被搬送物たる長尺物の長手方向の長さに対応できる大きさを有するものを使用する。
【0012】
一方、横手方向の長さ(すなわち、板状体の横幅)は、被搬送物たる長尺物の横幅(径)に必ずしも対応させる必要はない。一枚の板状体の横幅が被搬送物たる長尺物の横幅(径)より小さい場合であっても、隣接する板状体の側縁と側縁との間の接続部に配備される接続機構が隣接する部材を回転運動させて所定の角度で保持する回動保持手段を備えているので、隣接する板状体を互いの間に形成される角度が180度になるようにし、すなわち、隣接する2枚の板状体で一枚の板状体を形成するようにし、この隣接する2枚の板状体の横幅を被搬送物たる長尺物の横幅(径)に対応させることができる。
【0013】
また、複数枚の板状体によって載置部が形成されていて、当該複数枚の板状体の中の前記昇降部の下端側縁に一端側縁が接続される第一の板状体と、当該昇降部との間の接続部に配備される接続機構及び、隣接する板状体の側縁と側縁との間の接続部に配備される接続機構が、隣接する部材を回転運動させて所定の角度で保持する回動保持手段を備えているので、隣接する部材(昇降部と第一の板状体、隣接する2枚の板状体)の間に形成される角度を、被搬送物たる長尺物の径を考慮して適宜設定することにより、被搬送物たる長尺物の径の大きさがどのようなものであっても、これを載置部に安定して載置、保持して搬送することができる。
【0014】
前述したように、本発明の長尺物の搬送装置は、上下方向に移動可能な昇降部の下端側縁に載置部の一端側縁が接続されているので、前記のように、載置部に長尺物を安定して載置、保持しつつ、上下方向の搬送を行うことができる。
【0015】
また、前記昇降部を水平方向に移動させる水平方向移動機構を備えている構成にすれば、上下方向だけでなく、水平方向にも安定して搬送することができる。
【0016】
次に前記目的を達成するため、本発明が提案する長尺物の搬送システムは、前述した本発明の長尺物の搬送装置と、循環走行する無端状部材に被搬送物である長尺物を載置して前記長尺物の搬送装置に搬入するコンベア装置とを備えてなる長尺物の搬送システムであって、前記長尺物を前記無端状部材上に載置して搬送する際に前記長尺物が搬送されている方向と反対の方向に前記長尺物転動することを規制する転動規制手段が、前記長尺物が搬送されている方向において互いに所定の間隔をあけて前記無端状部材上に複数個設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
これによって、重量の大きい長尺物が循環走行する無端状部材に載置されて搬送される際に、搬送方向と反対側に当該長尺物が転動することを防止でき、また、無端状部材上に複数個設けられている転動規制手段は、長尺物が搬送されている方向において互いに所定の間隔をあけて配置されているので、少なくとも、隣接する転動規制手段の間の間隔に対応した時間間隔で、重量の大きい長尺物を前述した本発明の長尺物の搬送装置の載置部に搬入することができる。これによって、転動による長尺物の落下を防止でき、また、長尺物の搬送装置への搬入を調節可能なインターバルで行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、径の大きさが異なる長尺物を安定して保持しつつ搬送することができる。また、水平方向に搬送する際の不要な方向への長尺物の転動を防止し、適切な間隔で、長尺物を安定して搬送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0020】
図1(a)、(b)、(c)は本発明の長尺物の搬送装置を説明する概念斜視図であり、図1(a)は、本装置全体を鉛直方向(上下方向)に延ばした状態、図1(b)は図1(a)図示の状態から鉛直方向(上下方向)に移動可能な昇降部が上側方向に縮んだ状態の図、図1(c)は、本装置において載置部を構成する複数の板状体のうち、所定の板状体が隣接する板状体との間に所定の角度を維持するようになっている状態の図である。
【0021】
長尺物の搬送装置1は、上下方向に移動可能な昇降部2と、昇降部2の下端側縁に一端側縁が接続される長尺物の載置部3とから構成されている。
【0022】
図示の実施形態においては、上下方向に移動可能な昇降部2は、天井面など(図示せず)に取付けられて垂下する直方体状の収納部5と、収納部5にテレスコープ状に収納される直方体状の可動部6と、この可動部6の下端側縁に一端側縁が取り付けられている板状体7とから構成されている。すなわち、収納部5の天井面など(図示せず)に取付けられる面と対向する位置にある図中下側を向いた面が開放されており、この収納部5の下側の開放部分から可動部6が鉛直方向(上下方向)に出没可能になっている。この収納機構は、収納部5内に設けられたウインチ、ワイヤ等による巻回により行うことや、あるいはアクチュエイターを用いた油圧駆動装置などを採用できる。
【0023】
載置部3は、隣接する部材(板状体)との間で互いに接続されている4枚の板状体3a〜3dによって構成されている。
【0024】
ここで、前記の複数枚(4枚)の板状体3a〜3dの中の昇降部2の下端側縁に一端側縁が接続される第一の板状体3aと、昇降部2の下端側になる板状体7との間の接続部に配備される接続機構8a及び、隣接する第一の板状体3aの側縁と第二の板状体3bの側縁との間の接続部に配備される接続機構8b、隣接する第二の板状体3bの側縁と第三の板状体3cの側縁との間の接続部に配備される接続機構8c、隣接する第三の板状体3cの側縁と第四の板状体3dの側縁との間の接続部に配備される接続機構8dは、いずれも隣接する部材を回転運動させて所定の角度で保持する回動保持手段(不図示)を備えている。
【0025】
矩形状(図示の形態では、長方形状)の各板状体7、3a〜3dの長手方向の長さは、被搬送物たる長尺物の長手方向の長さに対応させておく。
【0026】
接続機構8(8a、8b、8c、8d)は、図示の形態では、いずれも同一の形状・構造のもので、円筒状の形状をなしその長手方向の長さは接続する板状体と略同じである。
【0027】
接続機構8(8a、8b、8c、8d)の内部には回転運動が可能なロータリーアクチュエータ(図示せず)が取り付けられている。隣接して接続されている一方の板状体に円筒状のケーシングが取付けられ、この円筒状のケーシングの中に嵌装されているロータリーアクチュエータの回転軸が隣接して接続されている他方の板状体に取り付けた蝶番と接続されて回動可能となっている。
【0028】
ロータリーアクチュエータでは、例えば、内臓されたピストンが、その外周に配置されたヘリカルスプラインと、ケーシング固定のギアリング内面に設けたヘリカルスプラインとが噛み合うことにより、軸方向に移動しながら回転する。またバルブ操作により回動途中の所定回動角度で停止・保持が可能になっている。
【0029】
図1(c)に示すように、載置部3(3a、3b、3c、3d)の各板状体3a、3b、3c、3dは、それぞれ接続機構8により隣接する板状体との間で所定の角度に回動されると共に、所定の角度をなした位置において保持される。
【0030】
載置部3(3a、3b、3c、3d)の各板状体3a、3b、3c、3dに、隣接する板状体との間で所定の角度を形成させた一例を図2を参照して説明する。
【0031】
図2は径の大きな長尺物10(図中想像線で示す)を載置した状態を現す概念斜視図である。
【0032】
一枚の板状体3bで作る載置面では径の大きな長尺材10を載置できないときは、板状体3b及び3cで水平な載置面を構成し、端部の板状体3dを立ち上げ回動し所定の位置で保持して立ち上げ面とし、残りの板状部材3aを背面とする。
【0033】
このように載置面を2枚の板状体3b、3cで構成することで、径の大きな長尺物も安定して、載置、保持することができる。
【0034】
載置部に形成される水平面は、本実施形態の場合、最大3枚の板状体(3a、3b、3c)で構成することができるが(この場合、昇降部2の下端側になる板状体7で長尺物の背面を、端部の板状体3dで長尺物の前面を支持することになる)、さらに大きな径の長尺物を載置する場合は各板状体の横手方向の長さを大きくするか、あるいは連設する板状体の枚数を増加させることで対応できる。すなわち、載置部3を形成する板状体は複数枚であれば、図示の実施形態のように4枚に限られることなく、2枚、3枚、5枚以上等々に変更可能である。
【0035】
なお、昇降部2の下端側になる板状体7は、収納部5内の図示しないウインチによりワイヤで巻上げられるようにして、可動部6内にテレスコープ状に収納されるようにすることもできる。
【0036】
前記の長尺物の搬送装置1において、可動部6を収納部5に出没させる機構や、昇降部2の下端側になる板状体7を可動部6内に収納する機構、接続機構8(8a、8b、8c、8d)における回動保持手段のロータリーアクチュエータ等の動作に対する制御は、有線又は無線で、中央の駆動制御機構(不図示)から行うことができる。
【0037】
図3は本発明にかかる長尺物の搬送システムの一部を構成するコンベア装置の実施形態を示すもので、図3(a)はその概念平面図、図3(b)は概念断面図である。
【0038】
長尺物10を搬送するコンベア装置20においては、無端状部材である帯状のベルト21を搬送面として駆動機構(図示せず)によりコンベア装置20の上面及び下面を循環走行させ、長尺物10をベルト21の上に載置して搬送する。
【0039】
帯状のベルト21上の左右両脇には、図3(a)図示のように、長尺物10が搬送されていく方向(矢印23方向)と反対の方向に長尺物10が転動することを規制する転動規制手段22が、長尺物10が搬送されていく方向(矢印23方向)において所定の間隔をあけて複数個設けられている。図示の実施形態では、転動規制手段22は、三角柱形状の部材からなり、その一面がベルト21側に取り付けられている。
【0040】
長尺物10はその長手方向をベルト21の搬送方向と直交する方向にしてベルト21上に載置され、搬送に際しては、搬送されていく方向(矢印23方向)と反対側の両端部がベルト21の左右両脇に設けられた転動規制手段22に当接し、図中の矢示23方向に搬送されるようになっている。
【0041】
ベルト21は、図3(a)、(b)の左側端部において反転し、コンベア20の下部を逆に走行し、右側の端部で再度反転して上面に戻ることで循環走行している。長尺物10の搬送はベルト21がコンベア20の上面を走行中に行われる。
【0042】
転動規制手段22はベルト21がコンベア上面を搬送しているときに、載置された長尺材10に、図3(a)図示のように、背後から当接することでその転動を規制する働きをする。
【0043】
ベルト21が図3(a)、(b)の左側端部において反転するときに長尺物10はベルト21の端部から図中、左下に転がり、このとき左側に設置してある図示しない長尺物の搬送装置1の載置部3に長尺物10を搬入するようになっている。
【0044】
コンベア20の搬送速度及び転動規制手段の配置のピッチ長によって、長尺物の搬送装置1への搬入のタイミングを調節することができ、より安定した搬送ができる。
【0045】
次に本実施形態の動作について、図4を参照して説明する。
【0046】
図4は、長尺物の搬送装置1を用いた長尺物の搬送システムの一実施形態を示す説明図である。
【0047】
長尺物(この実施形態では原木)を搬送するコンベア装置20の無端状部材である帯状のベルト21に長尺物10aをその長手方向がベルト21の走行方向と直交する位置に載置する。こうして、長尺物10aが図4中、左側方向に水平搬送されるときに、ベルト21の両脇に配設された転動規制手段22が長尺物10aに背後から当接して、長尺物10aが搬送される方向と反対の方向に転動することを規制している。
【0048】
コンベア20の端部(図中、左側端)においてベルト21が反転する位置で、長尺物10aがベルト21から離反する。これにより、図4のBの位置で載置部3が矢印31方向に降下している搬送装置1に長尺物10aが搬入される。
【0049】
コンベア20から長尺物10aが搬入され、図4のBに位置する長尺物の搬送装置1は載置部3に長尺物10aを収容する。
【0050】
その後、昇降部2の可動部6、板状体7がテレスコープ状に収納部5内に収納され、載置部3が破線図示の位置に、矢印30のように上昇する。
【0051】
この位置において原木である長尺物10aは所定の処理を受けることができる。例えば、その両端面が図示しないスピンドルで挟持され、図示しないノズルからドライアイス粒子を原木である長尺物10aの外周表面に吹きつけて表面の皮を剥ぐ処理が行われる。このように、皮剥ぎ処理が行われる場合には、搬送装置1は、長尺物10aの両端面が図示しないスピンドルで挟持された後に、Aの位置まで点まで水平移動する。水平移動は図示しないガイドレール上を駆動装置により走行して行うようにすることができる。なお、図示の状態では、Aの位置の搬送装置1における載置部3は接続機構8における回動保持手段が動作してまっすぐに延びた状態になっている。
【0052】
また、原木である長尺物10aから剥かれた表皮は落下し、下部に位置する原木表皮搬送コンベア24により外部(図中、右側)へ排出される。
【0053】
皮剥ぎ処理終了後に再び図中のAの位置に水平移動した搬送装置1は、再び、載置部3に皮剥ぎ処理後の長尺物10bを載置する。
【0054】
そして水平方向を図中Cまで走行し、載置部3の接続機構8における回動保持手段を動作させて長尺物10bを装置外へ搬送するコンベア25上に移す。
【0055】
以上の搬送過程において、載置部3は、図1、図3を用いて説明したように構成されているので、異なる大きさの径を有する長尺物を搬送する場合であっても、安定して保持し、搬送することができる。
【0056】
このように本発明の長尺物の搬送装置、搬送システムによれば、径が均一でない長尺物であっても、載置部を構成する複数の板状体を隣接する板状体との間に形成される角度を任意に調整することによって対応できるので、安定した上下搬送、水平方向搬送が可能である。
【0057】
また締結具等で長尺物を固定していないので長尺物に対して皮剥ぎ等の処理を施す際も搬送装置を処理位置から容易に移動することができ、処理の支障になることがない。そこで、前述したような皮剥ぎ以外の各種処理にもこの搬送装置1は広い用途がある。
【0058】
なお、載置部を構成する複数の板状体を回動保持する回動保持手段は、前記の実施形態では、ロータリーアクチュエータを使用しているが、ウインチによりワイヤを巻き上げることで回動、保持する機構のように、種々の機構を採用することができる。
【0059】
またコンベア20には搬送面にベルトを使用しているが、チェーンコンベア 、ホイールコンベア 、スラットチェーンコンベア 、パレットコンベア などをそれ単独で、または組み合わせて使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の長尺物の搬送装置を説明する一部を省略した概念斜視図であり、(a)は本装置全体を鉛直方向(上下方向)に延ばした状態を表す図、(b)は図1(a)図示の状態から鉛直方向(上下方向)に移動可能な昇降部が上側方向に縮んだ状態を表す図、(c)は本装置おいて載置部を構成する複数の板状体のうち、所定の板状体が隣接する板状体との間に所定の角度を維持するようになっている状態を表す図
【図2】は径の大きな長尺物(図中想像線で示す)を載置した状態を現す一部を省略した概念斜視図
【図3】長尺材の搬送システムの一部を構成するコンベア装置を説明するもので、(a)は一部を省略した概念平面図、(b)は一部を省略した概念断面図
【図4】本発明の長尺物の搬送装置を用いた本発明の長尺物の搬送システムによる搬送工程を説明する一部を省略した斜視図
【符号の説明】
【0061】
1 長尺物の搬送装置
2 昇降部
3 載置部
3a、3b、3c、3d 第一の板状体〜第四の板状体
5 収納部
6 可動部
7 板状体
8(8a、8b、8c、8d) 接続機構
10 長尺物
20 コンベア装置
21 ベルト
22 転動規制手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に移動可能な昇降部と、当該昇降部の下端側縁に一端側縁が接続される長尺物の載置部とを有する長尺物の搬送装置であって、
前記載置部は隣接する部材との間で互いに接続されている複数枚の板状体によって構成されていると共に、
当該複数枚の板状体の中の前記昇降部の下端側縁に一端側縁が接続される第一の板状体と、当該昇降部との間の接続部に配備される接続機構及び、隣接する板状体の側縁と側縁との間の接続部に配備される接続機構が、隣接する部材を回転運動させて所定の角度で保持する回動保持手段を備えている
ことを特徴とする長尺材の搬送装置。
【請求項2】
前記昇降部を水平方向に移動させる水平方向移動機構を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の長尺物の搬送装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の長尺物の搬送装置と、
循環走行する無端状部材に被搬送物である長尺物を載置して前記長尺物の搬送装置に搬入するコンベア装置とを備えてなる長尺物の搬送システムであって、
前記長尺物を前記無端状部材上に載置して搬送する際に前記長尺物が搬送されている方向と反対の方向に前記長尺物が転動することを規制する転動規制手段が、前記長尺物が搬送されている方向において互いに所定の間隔をあけて前記無端状部材上に複数個設けられていることを特徴とする長尺物の搬送システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−341972(P2006−341972A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−170661(P2005−170661)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】