説明

長時間にわたって活性本体を放出する皮下移植物

押出で得た皮下移植物であって、乳酸/グリコール酸のモル比が異なり且つ平均分子量が異なる少なくとも2つのPLGA、又は重量平均分子量の異なるPLGA及びPLAのブレンドからなる押出品を研磨して得たPLGAマトリックスに分散された活性成分を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長時間にわたって活性本体を放出する皮下移植物であって、乳酸/グリコール酸のモル比が異なり且つ重量平均分子量が異なる少なくとも2つのPLGAのブレンド、平均分子量の異なるPLGA及びPLAの押出品を研磨して得た、PLGAのマトリックスに分散された活性成分を含有するもの、及びこの移植物を調製する相対的方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの治療剤は、ヒト又は哺乳類の臓器により、急速に代謝され、消失される。従って、十分な治療濃度を保持する目的で、頻繁に薬物を投与する必要がある。
【0003】
制御された放出性を有する薬物を含有する移植物を用いることの利点は、先行技術において、周知である。
【0004】
本技術分野において公知の多くの皮下移植物のうち、特許文献1に開示のものは、ポリ乳酸−グリコール酸のマトリックスに分散されたポリペプチドを活性本体として含有する従前の皮下移植物に対してネットの向上性を示し、これは、6ヶ月にわたって上記の活性本体の放出が可能である。上記の特許文献に開示の皮下移植物は、二相の放出特性とは異なる本質的に三相の放出特性を示すものとは異なり、いわゆる、純粋な拡散による放出であって、ポリマーの分解による膨潤及び放出に続いて制御された拡散である。
【0005】
従って、この経過により、放出時間の延長が可能となる。事実、これらの移植物が水性媒体に導入される場合、水は、ポリマーマトリックスを介して拡散して、表面及び内部領域に最も近接したペプチド粒子に達する。
【0006】
移植物は、約6週間の間、実質的に改変されない状態であり、この期間、ペプチドの約30%を放出する。
【0007】
純粋な拡散のステージの期間は、ペプチドの次元の不均一性のレベルにより本質的に決定され、その率は、PLGAマトリックスにおける粒子含量により本質的に決定される。
【0008】
活性本体は、不均一な粒子の次元を示すので、十分量のペプチドは、第一の崩壊のステージの後にも残存し、言及した続くステージにおいて放出可能であって、これは、拡散及び膨潤により放出され、ポリマーの崩壊による放出である。
【0009】
言及したものを含有する全ての皮下移植物は、主として一日目に上記のものを人体に一度投与すると、活性本体のかなり高い全体的な量(場合によっては日許容最大投与量よりも決定的に高い量)が日々放出されるという事実に本質的に起因する欠点が生じる。
【0010】
これは、活性本体の急速な崩壊により本質的に引き起こされ、この現象は、数日の間低下しないが、場合によっては、スカラー的経過(scalar progression)で増加し、初期的なバースト(burst)として知られている。従って、斯かる場合、斯かるシステムから放出された薬物の量は、投与された皮下移植物に含有される全体の活性本体の量と比較して低い場合であっても、場合によって、斯かる初期的なバーストを伴って斯かる種類の薬物に関する日許容最大投与量に達する又は超える場合、かなり危険であり得る。
【0011】
特許文献2には、活性本体の初期放出が制限され且つ続いて線形的に変化する放出性を有する皮下移植物が開示されており、これは:
ポリ乳酸−グリコール酸(PLGA)共重合体のポリマーマトリックスに分散された活性本体を有するコア(i)と;
乳酸−グリコール酸共重合体から本質的になるフィルム状態のコーティング(ii)と;
からなるもの、及びこの移植物を調製する相対方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】国際公開第00/33809号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2005/000278号A1パンフレット
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】Goodman及びGilman著、”The pharmacological basis of therapeutics”、第9版、第23章、p.521〜555
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本願出願人は、上記の欠点、いわゆる、線形的な放出特性の欠如及び重要な初期放出率又はバースト的放出を克服し、上記の特許文献2に必要な移植物をコートする必要がない、皮下のPLGAを基礎とした移植物処方を予期せず発見した。
【課題を解決するための手段】
【0015】
従って、本発明は、押出により得られる皮下移植物に関し、これは、PLGAマトリックスに分散された活性成分を含有し、このマトリックスは:
乳酸/グリコール酸のモル比が異なり且つ平均分子量が異なる少なくとも2つのPLGA、又は
平均分子量の異なるPLGA及びPLA;
のブレンドからなる押出品を研磨して得られる。
【0016】
斯かる移植物は、適正な線形形式で活性成分を放出し、より一般的に言えば、特定の処方の目的(例えば、初期のバースト的な放出を制限することによる全体的な放出時間を増加させるなど)に関する基準の特定のセットに適合した方法で放出する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出特性を示し、横軸には、例1に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【図2】縦軸には、全体に対する%で示した活性本体の全体的な放出を示し、横軸には、例1に述べるように調製した単独の皮下移植物1#3を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【図3】縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出特性を示し、横軸には、例2に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【図4】縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出を示し、横軸には、例3に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【図5】mgで表記した活性成分の全体的な放出を示し、横軸には、例4に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【図6】mgで表記した活性成分の全体的な放出を示し、横軸には、例5に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の皮下移植物は、ペプチド、骨密度を増加し得る活性本体、鎮痛−麻薬性活性本体、及び更年期障害のホルモン処置用又は避妊用ステロイドホルモンからなる群から選択された活性本体を好ましく含有する。
【0019】
より好ましくは、ペプチドは、アボレリン、トリプトレリン、ゴスレリン及びロイプロレリンから選択される。
【0020】
骨密度を増加し得る活性成分は、医薬的に許容な二リン酸及びその塩、ビタミンD又はこれらのアナログ及び性ホルモンから好ましく選択される。
【0021】
これらの二リン酸及びその医薬的に許容な関連塩のうち、例えば、下記の一般式(I)の化合物について述べる。
【0022】
【化1】

【0023】
ここで、M、M、M及びMは、一価のカチオン又は水素であって、一価のカチオンは、アルカリ金属、脂肪族又は脂環族のアミンのカチオンから選択され、より好ましくは、カチオンは、Naであり、例えば、R及びRは、下記の表1に示す意味を有するものである。
【0024】
【表1】

【0025】
好ましくは、エチドロネート二ナトリウム、アレンドロネート二ナトリウム及びパミドロネート二ナトリウムである。
【0026】
好ましい性ホルモンは、エストロゲン類及びプロゲスチンの群から選択され、後者のうち、アンドロゲン性プロゲスチン類が好ましく使用される。
【0027】
エストロゲン類としては、エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エストラジオールシピオネート(cypionate)、エストロン、硫酸エストロン、又は例えば、ジエチルスチルベストール、p−p’−DDT、ビス−フェニルAなどの非ステロイド型エストロゲンからなる群から好ましく選択される。
【0028】
男性プロゲスチンのうち、好ましいものは、ノルエチンドロン、ノルエチノドレル、ノルゲストレル、デソゲストレル、ノルゲスチメートからなるクラスから選択される。
【0029】
「麻薬性鎮痛活性を有する薬物」として好ましいのは、モルヒネ及びモルヒナンであって、つまり、モルヒネと同様の化学構造及び活性を有する化合物、μ受容体アゴニストであるが、モルヒネ型活性を有する化合物であり、言い換えれば、μ受容体アゴニストであるが、フェニルピペリジン類に属するものなどの異なる化学構造を有するものである(非特許文献1)。フェニルピペリジンμ受容体アゴニストとして、好ましくは、メペリジン、フェンタニル及び関連する医薬的に許容な塩、フェンタニル、フェンタニルと同種の薬物、例えば、スフェンタニル、アルフェンタニル、ロフェンタニル、カルフェンタニル、レミフェンタニル及びその医薬的に許容な塩からなるクラスから選択される少なくとも1つの活性本体である。
【0030】
本発明の皮下移植物に存在する活性本体は、不均一な次元で存在してもよく、又はより均一な粒子径分布を有してもよい。
【0031】
好ましくは、本発明による皮下移植物が活性成分としてペプチドを含有する場合、不均一な寸法分布を示し、より好ましくは、1〜63μmの範囲、又は1〜100μmの範囲である。
【0032】
特に、本発明の皮下移植物が上記の不均一な粒子寸法を有するペプチドを含有する場合、本発明による皮下移植物に含まれる、得られる、押し出され混合された(blended)PLGAは、50/50〜90:10の範囲の乳酸/グリコール酸のモル比、及び50000〜150000の範囲の平均重量平均分子量を有する。
【0033】
本発明による皮下移植物は、下記のステップを有する方法により調製される。
【0034】
すなわち:
a)異なる重量平均分子量と、乳酸/グリコール酸の異なるモル比とを有する少なくとも2つのPLGAを混合するステップと;
b)ステップ(a)に由来する粉末混合物を押出し、押し出されたPLGA混合物を研磨し、これにより、混合され押し出されたPLGAの顆粒を得るステップと;
c)粒子形態の活性剤を、ステップ(b)で得た混合され押し出されたPLGAの顆粒と乾燥混合するステップ、又は(c’) 水、低級アルコールなどの適当な溶媒の存在下で、上記の活性成分の粒子、及びステップ(b)に由来の押し出され混合されたPLGAの顆粒を湿式造粒するステップと;
d)ステップ(c’)の湿式造粒法に由来の粒状の産物を乾燥して、0.1〜3%の最大液体含量を含有する残渣を得るステップと;
e)ステップ(c)で得た乾燥混合物、又はステップ(d)に由来の乾燥した粒状の産物を押し出すステップと;
を有する。
【実施例】
【0035】
以下、例示を目的とし、限定する目的ではなく、本発明による皮下移植物の数次の例を示す。
【0036】
例1
ゴセレリンを含有する皮下移植物の調製(処方番号1#1、1#2及び1#3)
下記の表に定義したL/Gモル比及び分子量を有する、23.5%w/wのゴセレリンを含有する皮下移植物(1〜63μmの範囲の粒子径分布を有するもの)及びPLGAを、特許文献1に開示の通り調製した。
【0037】
【表2】

【0038】
図1は、縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出特性を示し、横軸には、例1に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【0039】
図2は、縦軸には、全体に対する%で示した活性本体の全体的な放出を示し、横軸には、例1に述べるように調製した単独の皮下移植物1#3を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。
【0040】
図1に見られるように、同様の平均分子量及びL/Gモル比を有する単一のPLGAを含有する皮下移植物MedRH108で得た結果と、1#2及び1#3を利用して得た混合したPLGAの値とを比較した場合、60000Daの得た重量平均分子量及び59/41のL/Gモル比を有する混合され押し出されたPLGAを含有する皮下移植物1#2及び1#3について、最初の3〜4週間で緩徐な放出特性が得られた。この場合、処方(1#3)は、より適正な線形の放出特性を実際に示す(一次回帰により算出した1〜17週の放出された活性成分f(t)についてR=0.9820、図2参照)。
【0041】
例2
ロイプロレリンを含有する皮下移植物の調製(処方番号2#1及び2#2)
下記の表に定義したL/Gモル比及び分子量を有する、23.5%w/wのロイプロレリンを含有する皮下移植物(1〜100μmの範囲の粒子径分布を有するもの)及びPLGAを、特許文献1に開示の通り調製した。
【0042】
【表3】

【0043】
図3は、縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出特性を示し、横軸には、例2に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示し、より小さな図形において、最初の7日目における活性成分の放出特性をmgで表記した。
【0044】
これに見られるように、より高いグリコリド比及びより低い分子量のPLGAを添加することで、単一の75/25−高い分子量のPLGAで得たものと比較して、より低い初期放出率及びより線形な放出特性が実際に得られる。
【0045】
例3
ロイプロレリンを含有する皮下移植物の調製(処方番号3#1及び3#2)
下記の表に定義したL/Gモル比及び分子量を有する、27%w/wのロイプロレリンを含有する皮下移植物(1〜100μmの範囲の粒子径分布を有するもの)及びPLGAを、特許文献1に開示の通り調製した。
【0046】
【表4】

【0047】
図4は、縦軸には、mgで表記した活性成分の全体的な放出を示し、横軸には、例3に述べるように調製した皮下移植物を水性媒体に浸漬した後の日数で示した時間を示す。これに見られるように、低い重量平均分子量及び51/49のL/Gモル比のPLGAを有するPLGAを、75/25のL/Gモル比及び高い分子量を有するPLGAに添加して得たものと比較して、より低い分子量のPLGAを添加することで、より低い初期放出率及びより長い放出時間が実際に得られる。
【0048】
例4
クエン酸フェンタニルを含有する皮下移植物の調製
下記の表に定義したL/Gモル比及び分子量を有する、40.0%m/mのクエン酸フェンタニルを含有する皮下移植物(1〜63μmの範囲の粒子径分布を有するもの)及びPLGAを、特許文献1に開示の通り調製した。
【0049】
【表5】

【0050】
図5は、例4の種々の移植物の活性成分放出特性(浸漬後の時間対放出された量の%)を示す。
【0051】
この例が示すように、単一のPLGAの放出特性と比較して、処方(4#2)により、最初の7日目及び25日目の間でも、より線形性の放出特性を得ることができる。
【0052】
例5
酢酸メドキシプロゲステロンを含有する皮下移植物の調製
下記の表に定義したL/Gモル比及び分子量を有する、55%m/mの酢酸メドキシプロゲステロンを含有する皮下移植物(1〜63μmの範囲の粒子径分布を有するもの)及びPLGAを、特許文献1に開示の通り調製した。
【0053】
【表6】

【0054】
図6は、例5の種々の移植物の活性成分放出特性(浸漬後の時間対放出された量の%)を示す。
【0055】
2つの放出活性を比較した結果から、本発明の処方5#2の40日後においても、PLGAの混合物を含有する皮下移植物について、同様のL/Gモル比及びほぼ同様の平均分子量を有する単一のPLGAを含有する皮下移植物と比較して、より線形性の放出特性が取得可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PLGAマトリックスに分散された活性成分を含有する、押出で得られる皮下移植物であって、
前記マトリックスは:
乳酸/グリコール酸の異なるモル比及び異なる重量平均分子量を有する少なくとも2つのPLGA;又は
異なる重量平均分子量を有するPLGA及びPLA;
のブレンドからなる押出産物を研磨して得られ、
前記活性成分は、ペプチド、骨密度を増加し得る活性成分、鎮痛−麻薬性活性本体、及び更年期障害のホルモン処置用又は避妊用ステロイドホルモンからなる群から選択されることを特徴とする皮下移植物。
【請求項2】
前記ペプチドは、アボレリン、トリプトレリン、ゴセレリン及びロイプロレリンからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の皮下移植物。
【請求項3】
前記の骨密度を増加し得る活性成分は、医薬的に許容な二リン酸及びその塩、ビタミンD又はそのアナログ及び性ホルモンから選択されることを特徴とする請求項2に記載の皮下移植物。
【請求項4】
前記の二リン酸の塩は、エチドロネート二ナトリウム、アレンドロネート二ナトリウム及びパミドロネート二ナトリウムから選択されることを特徴とする請求項3に記載の皮下移植物。
【請求項5】
前記性ホルモンは、エストロゲン類及びアンドロゲン性プロゲスチン類からなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の皮下移植物。
【請求項6】
前記エストロゲン類は、エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エストラジオールシピオネート、エストロン、硫酸エストロン及び非ステロイド型エストロゲンからなるクラスから選択されることを特徴とする請求項5に記載の皮下移植物。
【請求項7】
前記アンドロゲン性プロゲスチンは、ノルエチンドロン、ノルエチノドレル、ノルゲストレル、デソゲストレル及びノルゲスチメートからなるクラスから選択されることを特徴とする請求項5に記載の皮下移植物。
【請求項8】
前記の麻薬性鎮痛活性を有する活性成分は、モルヒネ、モルヒナン及びμ受容体アゴニストからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の皮下移植物。
【請求項9】
前記μ受容体アゴニストは、メペリジン、フェンタニル及び関連する医薬的に許容な塩、並びにフェンタニルと同種の薬物からなる群から選択されたフェニルピペリジン類であることを特徴とする請求項8に記載の皮下移植物。
【請求項10】
含有される活性成分は、均一又は不均一な粒子径分布を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の皮下移植物。
【請求項11】
前記活性成分がペプチドである場合、1〜63μm、又は1〜100μmの不均一な粒子径分布を示すことを特徴とする請求項10に記載の皮下移植物。
【請求項12】
得た押し出され混合されたPLGAは、50/50〜90:10の範囲の乳酸/グリコール酸モル比率及び50000〜150000の範囲の重量平均分子量を有することを特徴とする請求項11に記載の皮下移植物。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の皮下移植物の調製方法であって:
a)異なる重量平均分子量と、乳酸/グリコール酸の異なるモル比とを有する少なくとも2つのPLGAを混合するステップと;
b)ステップ(a)に由来する粉末混合物を押出し、押し出されたPLGA混合物を研磨し、これにより、混合され押し出されたPLGA顆粒を得るステップと;
c)粒子形態の活性剤を、ステップ(b)に由来する混合され押し出されたPLGA顆粒と乾燥混合するステップ、又は(c’)適当な溶媒の存在下で、前記の活性成分の粒子、及びステップ(b)に由来の混合され押し出されたPLGAの顆粒を湿式造粒するステップと;
d)ステップ(c’)の湿式造粒法に由来の粒状の産物を乾燥して、0.1〜3%の最大液体含量を含有する残渣を得るステップと;
e)ステップ(c)に由来する乾燥混合物、又はステップ(d)に由来の乾燥した粒状の産物を押し出すステップと;
を有することを特徴とする調製方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−545563(P2009−545563A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522273(P2009−522273)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【国際出願番号】PCT/EP2007/057967
【国際公開番号】WO2008/015236
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(504052648)メディオラヌム ファルマチェウティカルズ リミテッド (3)
【Fターム(参考)】