説明

開閉検知装置

【課題】設置時の被検知体との位置関係を容易に適切な位置関係にできる開閉検知装置を提供し、設置の利便性を向上する。
【解決手段】相対的に開閉する第1構造物と第2構造物との一方に備えられ、他方に備えられた被検知体を検知する検知手段を有する開閉検知装置であって、
前記検知手段を有する本体と、正面開放のボックス状で前記本体を収容する収容ケースとを備え、前記収容ケースの背面に、前記被検知体との位置関係を確認する位置確認手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば2枚一組の窓の一方に本体を、他方に被検知体を取り付け、窓が開閉された際に前記本体が前記被検知体の移動を検知するような開閉検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、窓や扉の開閉を検知する装置として、扉の開閉を監視することが可能な磁気近接スイッチが提案されている(特許文献1参照)。この磁気近接スイッチは、扉枠にスイッチ本体を取り付け、マグネット本体を扉に取り付けて、扉を閉じたときにマグネット本体の一面とスイッチ本体の一面とが対面するように構成されている。そして、扉が閉じているとき、近接しているマグネット本体の磁束がスイッチ本体に設けられたリードスイッチを通過し、該リードスイッチの接点が閉鎖する。扉が開くと、マグネット本体が離れるため磁束がリードスイッチを通過せず、該リードスイッチの接点が開放される。このようにして、磁気近接スイッチは扉の開閉を検知できる。
【0003】
また、窓の開閉を検知するワイヤレス防犯システムが提案されている(特許文献2参照)。このワイヤレス防犯システムは、2枚窓の一方の窓枠体の側縁部にワイヤレス送信器が取り付けられ、このワイヤレス送信器に対応して、他方の窓枠体の側縁部あるいは窓ガラスに永久磁石が取り付けられている。これにより、ワイヤレス防犯システムは、上述した磁気近接スイッチと同様に磁束によって窓の開閉を検知できる。
【0004】
ここで、上記磁気近接スイッチおよびワイヤレス防犯システムは、マグネットの磁束によって窓の開閉を検知するものであるから、設置時のマグネットとの位置関係をある程度正確に位置決めする必要がある。
【0005】
この取り付け位置の位置決めに関して、取り付け位置の設定、確認を容易に行える送信器が提案されている(特許文献3参照)。この送信器は、施工モードと警戒モードとを切り替えることで、施工モードの際に不要な警告信号を送信しないものである。これにより、取り付け位置が適切か否かを施工時に確認できるとしている。
【0006】
しかし、上記送信器は、取り付け後に窓を開閉するなどして動作確認を行うことで取り付け位置が適切か否か確認するものであるから、ひとまず取り付けて動作確認をし、不適切であれば再度取り付け直して動作確認をするといった手間のかかるものであった。
【0007】
【特許文献1】特開平10−12109号公報
【特許文献2】特許第2756611号公報
【特許文献3】特開2004−353205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は上述の問題に鑑み、設置時の被検知体との位置関係を容易に適切な位置関係にできる開閉検知装置を提供し、設置の利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、相対的に開閉する第1構造物と第2構造物との一方に備えられ、他方に備えられた被検知体を検知する検知手段を有する開閉検知装置であって、前記検知手段を有する本体と、正面開放のボックス状で前記本体を収容する収容ケースとを備え、前記収容ケースの背面に、前記被検知体との位置関係を確認する位置確認手段を設けた開閉検知装置であることを特徴とする。
【0010】
前記第1構造物と第2構造物は、窓と窓、窓と窓枠、扉と扉枠、引き出しと引き出し収納枠など、相対的に開閉する構造物で構成することができる。
前記収容ケースは、正面視長方形、正面視正方形、正面視六角形など、様々な形状に形成することができる。
【0011】
前記構成により、位置確認手段で位置を確認して被検知体と開閉検知装置との位置関係を適切に設置することができる。従って、ひとまず取り付けてみて動作確認をし、不適切であれば再度やり直すといった手間のかかる作業が不要となり、容易に設置することができる。
【0012】
この発明の態様として、前記位置確認手段を、前記収容ケースの背面に形成した穴部により構成することができる。
これにより、例えば被検知体を仮取り付けあるいは本取り付けして、前記穴部からこの被検知体が見える状態で収容ケースを取り付けるといったことや、収容ケースを仮取り付けあるいは本取り付けして、前記穴部から被検知体を確認しつつ該被検知体を前記穴部に対向する位置に取り付けるといったことができる。従って、被検知体と穴部との位置関係を容易に適切化することができる。
また、この態様でさらに本体に備えた検知手段の位置を上記穴部に対応させれば、被検知体と検知手段との間を収容ケースが遮断しないため、検知手段による検知精度を向上させることができる。
【0013】
またこの発明の態様として、前記本体の背面側に、背面へ突出して前記穴部に嵌合する嵌合凸部を備え、該嵌合凸部の内側位置に前記検知手段を配置することができる。
【0014】
これにより、検知手段と被検知体との位置関係を容易に適切化することができる。また、収容ケースの背面部分を構成する部材の肉厚分だけ検知手段と被検知体との距離が長くなるといったことを防止でき、検知手段と被検知体とが最大限接近しているときの両者間の距離を短くすることができる。
【0015】
またこの発明の態様として、前記収容ケースの一側面を、前記構造物に取り付ける取付面とし、前記位置確認手段を、正面から見て前記取付面の両端方向に対称に備えることができる。
これにより、種々の開閉方向や配置に対応して開閉検知装置を取り付けることができ、どのような取り付けであっても位置関係を容易に適切化することができる。
例えば、左右に開く一対の扉のサッシに開閉検知装置を取り付ける場合であれば、取付面を左側にした場合、サッシに右側から収容ケースを取り付け、本体を正面から収容することができる。逆に取付面を右側にした場合、サッシに左側から収容ケースを取り付け、本体を正面から収容することができる。このとき、固定手段は取付面の両端方向に対称(すなわちこの例では上下方向に対称)であるため、収容ケースが上下逆に取り付けられても、本体は上下の向きがそのままで収容ケースに収容することができる。
【0016】
またこの発明の態様として、前記検知手段をリードスイッチで構成することができる。
これにより、開閉検知装置を安価に製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明により、設置時の被検知体との位置関係を容易に適切な位置関係にできる開閉検知装置を提供し、設置の利便性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、センサユニット6の使用状態の斜視図を示し、図2は、開閉検知装置8の斜視図を示し、図3は、本体10を裏面側から見た斜視図を示し、図4は、開閉検知装置8の縦断右側面図を示し、図5は、収容ケース40の正面図を示し、図6は、収容ケース40の横断底面図を示す。
【0019】
センサユニット6は、図1に示すように、2枚一組に構成される2枚窓1に取り付けられて使用される。
2枚窓1は、左奥に位置する左奥窓2と、右手前に位置する右手前窓3が前後互い違いに左右に並べて配され、各窓2,3がいずれも左右に開閉する引き違い窓で構成されている。左奥窓2は、ガラス2aとサッシ2bとで構成されており、右手前窓3は、ガラス3aとサッシ3bとで構成されている。
【0020】
この2枚窓1は、左奥窓2と右手前窓3とがそれぞれ個別に左右にスライド移動可能に図示省略する外枠に嵌め込まれており、閉状態で左奥窓2のサッシ2bと右手前窓3のサッシ3bとが前後に重合する位置に配置されている。
【0021】
この右手前窓3のサッシ3bの左側面に、開閉検知装置8が化粧面11を正面に向けて接着固定されている。この接着固定は、両面テープで固定する、あるいは接着剤で固定するなど、適宜の方法で固定するとよい。
【0022】
左奥窓2のガラス2aには、開閉検知装置8の裏側に位置合わせされた被検知体としての永久磁石7が接着固定されている。この永久磁石7は、長方形で肉厚一定の板状に形成されている。永久磁石7の接着固定は、両面テープで固定する、あるいは接着剤で固定するなど、適宜の方法で固定するとよい。
【0023】
開閉検知装置8は、図2に示すように本体10と、該本体10を着脱可能に収容する収容ケース40とで構成されている。
【0024】
本体10は、全体が略直方体であり、左右の幅が上下方向に一定で両側面が一直線状の平行な形状に形成されている。該本体10の正面は一回り大きい板状に形成されて、その表面に化粧面11が設けられている。この化粧面11は、本実施の形態ではサッシ3bに取り付けられた際に室内側に向く面であり、印刷や彫刻等によって図示省略する適宜のデザイン加工が施されている。化粧面11の下端近傍には、内部に設けられたスピーカの音声を通過させる放音孔12が設けられている。
【0025】
本体10の下面には、導光体35と押下ボタン39とが設けられている。この導光体35と押下ボタン39は、本体10の幅方向中央位置に設けられ、本体10を収容ケース40に収容する際の収容方向(この例では前後方向)に一直線に配置されている。
【0026】
本体10の右側面には、上下に長い溝状の凹部18が、上下方向に3つ配設されている。この3つの凹部18は、いずれも本体10の表裏方向に同一の高さに設けられており、本体10の上下方向中央位置に設けられた凹部18を中心に上下対称に形成されている。
【0027】
本体10の左側面には、図3の裏側から見た斜視図に示すように、3つの凹部18が上述した右側面の凹部18と左右対称に設けられている。また、本体10の左側面には、電池の着脱を許容する開口部15が設けられ、該開口部15の内側に電池を収納する電池収納部16が設けられている。電池収納部16の上部には、電池蓋21の着脱突起23を着脱する着脱穴14が設けられ、電池収納部16の下部には、電池蓋21の図示省略する係合突起と係合する係合穴17が設けられている。
【0028】
電池収容後に前記開口部15を塞ぐ電池蓋21は、上部にツマミ部22が設けられ、装着時の内側面に電池を押圧する押圧部材24が設けられている。この押圧部材24は、例えばスポンジで構成されている。電池蓋21の内側には、着脱突起23も設けられている。この着脱突起23は、弾性を有して電池蓋21本体とツマミ部22とを接続する役割も有しており、この弾性力で利用者がツマミ部22を容易につまんで電池蓋21を取り外せるようにしている。
【0029】
図4に示すように、本体10の内部には、電池収納部16と、基板30とが設けられている。基板30は、本体10の裏面に近い部分に設けられており、磁束の通過の有無によってスイッチON/OFFが切り替わるリードスイッチ31と、アラーム音を鳴らすスピーカ32と、発光を行うLED33が設けられている。
【0030】
リードスイッチ31は、基板30の裏面部分で、本体10の上下方向中央部に設けられている。本体10の裏面25の上下方向中央部には、このリードスイッチ31を収容できるように裏面側へ突出したリードスイッチ収容凸部26が設けられている。また、本体10の裏面25の下端近傍にも、裏面側へ突出した凸部27が設けられている。
【0031】
LED33の先端部分に対向して、導光体35の導光部38が設けられている。この導光部38は、LED33が正面へ向けて発した光を下方へ屈曲させる。そして、導光体35の下端部分には、光を外部へ放出する発光部36が設けられている。これにより、LED33の光を外部へ誘導し、外から発光を視認できるようにしている。
【0032】
また、この開閉検知装置8は左奥窓2(図1参照)または右手前窓3の開閉を検知すると無線通信で図示省略するセンタコントローラに検知信号を送信するものであるから、図示省略する無線通信部と制御部とが基板30に設けられている。この制御部の制御により、非警戒モードではLED33を消灯し、警戒モードではLED33を10秒間隔で点滅させ、警戒モードで開閉を検知したときにLED33を1秒間隔で点滅させると共にセンタコントローラに開閉検知信号を送信する。
【0033】
図5に示すように、収容ケース40は、正面を完全開放した直方体であり、肉厚一定の平面形状で長方形の裏面81に、突出部用穴82,82および位置確認穴83が設けられている。位置確認穴83は、永久磁石7の大きさより一回り大きい程度の長方形の穴であり、上下方向中央に設けられている。突出部用穴82,82は、上下端部にそれぞれ上下対称に設けられている。また、右側面61と左側面71は一直線状に平行に構成され、収容ケース40の内部幅が上下方向に同一になるように構成されている。
【0034】
収容ケース40の右側面61には、図2に示すように、サッシ3b(図1参照)に取り付ける両面テープを貼り付けるための接着取付部57,57が上下対称に設けられている。
【0035】
また、収容ケース40の右側面61には、付勢部62が上下方向に3つ配設されている。この付勢部62は、前記位置確認穴83が設けられている上下方向中央位置に1つ設けられ、前記突出部用穴82が設けられている上下端部近傍位置にそれぞれ1つずつ設けられて、上下対称に配設されている。
【0036】
また、収容ケース40の左側面71には、付勢部72が上下方向に3つ配設されている。この付勢部72は、前記位置確認穴83が設けられている上下方向中央位置に1つ設けられ、前記突出部用穴82が設けられている上下端部近傍位置にそれぞれ1つずつ設けられて、上下対称に配設されている。
【0037】
図6に示すように、付勢部62と付勢部72は、互いに左右対向して配置されている。ここで、図6(A)は図5のA−A矢視断面図を示し、図6(B)は図5のB−B矢視断面図を示す。
【0038】
付勢部72は、図4に示すように右側面71に設けられた抜き窓75部分の正面側端に、正面から裏面へ向けて垂れ下がるように設けられた弾性板73と、該弾性板73の裏面側端に図6に示すように内側へ向けて突出形成された凸部74とで構成されている。弾性板73は、凸部74が設けられている端部に向けて内側へ少し傾斜するように形成されている。このため、付勢部72は、収容される本体10をしっかりと付勢することができる。この付勢部72は、樹脂で形成される収容ケース40と一体形成されている。
【0039】
付勢部62は、前記付勢部72と同様に、抜き窓65に設けられた弾性板63と凸部64とで構成されており、凸部64の表裏方向の位置は凸部74と同一であるが、凸部64の幅方向の突出高さH1が凸部74の突出高さH2より低く形成されている。また、弾性板63の厚みおよび大きさは、弾性板73の厚みおよび大きさと同一に形成されており、この弾性板63による弾性力は弾性板73による弾性力と同一になるように構成されている。
【0040】
この突出高さH1と突出高さH2の差により、本体10はサッシ3bに取り付けられている接着取付部57側へより強く付勢されることになる。これにより、収容ケース40に対して本体10を上下どちらの向きに収納しても、開閉検知装置8全体の重心を接着取付部57側に近づけることができる。
【0041】
このように、凸部64,74はケース側係合部として機能し、凹部18は本体側係合部として機能して、このケース側係合部と本体側係合部によって本体10を収容ケース40に固定する固定手段が構成される。
【0042】
収容ケース40の上面51には、幅方向中央位置に表裏方向に一直線に溝52と穴53とが設けられている。収容ケース40の下面54にも、溝52と穴53とが設けられている。この溝52と穴53は、上面51と下面54とで上下対称に設けられている。そして、収容ケース40に本体10を収容した状態で、溝52内に本体10の導光体35が位置し、穴53内に本体10の押下ボタン39が位置するように構成されている。
【0043】
以上の構成により、種々の開閉方向や配置に対応して適切な位置に取り付けることができる開閉検知装置8を提供できる。
【0044】
詳述すると、図1に示したように、サッシ3bの左側面に接着固定する場合には、図7の斜視図に示すように、左奥窓2と右手前窓3とを閉めた状態で、収容ケース40の接着取付部57(図2参照)をサッシ3bの左側面に軽くあてがう。
【0045】
そして、図5に示すように、真正面から見て位置確認穴83内に永久磁石7が収まって見えるように位置決めして、永久磁石7をガラス2aに貼り付け固定する。これにより、永久磁石7を容易に適切な位置に貼り付け固定できる。
【0046】
次に、接着取付部57に両面テープを貼り付けて、収容ケース40をサッシ3bの左側面に貼り付け固定する。このとき、真正面から見て位置確認穴83内に永久磁石7が収まって見えるように位置決めして、収容ケース40を貼り付け固定することで、位置確認穴83と永久磁石7が前後方向に面対向し、上下左右の位置がずれることなく確実に正面対応させることができる。この位置決めも目視によって容易に行える。
【0047】
さらに、図2に矢印で示したように、収容ケース40内に本体10を挿入し、凸部64および凸部74が凹部18に嵌まり込ませ、図8の縦断右側面図に示すように本体10を収容ケース40に固定する。
【0048】
固定されると、位置確認穴83内に本体10のリードスイッチ収容凸部26が位置し、この中にリードスイッチ31が位置する。このため、リードスイッチ31の位置が永久磁石7と対向する位置となる。このとき、リードスイッチ収容凸部26の外面と収容ケース40の裏面81の外面とが略同一平面上に位置して面一となる。この面一の構成により、収納ケース40の裏面81を永久磁石7にぎりぎりまで近接させても、本体10を収納した際にリードスイッチ収容凸部26が裏面81より背面側へ突出して永久磁石7に接触するといったことを防止できる。
【0049】
さらに、位置確認穴83からリードスイッチ収容凸部26を背面側(永久磁石7側)に突出させているため、リードスイッチ31と永久磁石7との間に、収容ケース40の裏面81の肉厚分の離間距離が生じず、リードスイッチ31と永久磁石7とを近接させることができる。
【0050】
図示の例では、リードスイッチ収容凸部26と永久磁石7の間に一定間隔を開けているが、これを互いに接触しない程度でさらに近接させてもよい。このように近接させるほど、開閉検知の確実性を高めることができる。
【0051】
このように開閉検知装置8をサッシ3bに取り付けて、図9の斜視図に示すように左奥窓2または右手前窓3を開けば、開閉検知装置8のリードスイッチ31に近接していた永久磁石7が離間し、開閉を検知することができる。
【0052】
さらに、窓の構成がこれと逆に左側が手前で右側が奥であった場合、図10の斜視図に示すように収容ケース40を上下反転させ、サッシの右側面に、上下反転によって左側面に位置した接着取付部57を両面テープで固定することができる。
この場合も、上述した取り付け方法により、永久磁石7とリードスイッチ31の位置関係を容易に適切な位置関係にして、永久磁石7と開閉検知装置8を各窓2,3に取り付け固定できる。
【0053】
このようにして、取り付け対象となる窓や扉の配置にかかわらず、収容ケース40の向きを適宜設定して接着固定し、本体10はそのままの向きで収容ケース40に収容できる開閉検知装置8を提供することができる。そして、収容ケース40を窓や扉に接着固定する向きが変わっても、本体10の向きを変えることなくリードスイッチ収容凸部26を位置確認穴83内に位置させることができる。
【0054】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の第1構造物および第2構造物は、実施形態の左奥窓2および右手前窓3に対応し、
以下同様に、
被検知体は、永久磁石7に対応し、
嵌合凸部は、リードスイッチ収容凸部26に対応し、
検知手段は、リードスイッチ31に対応し、
取付面は、接着固定部57に対応し、
背面は、裏面81に対応し、
位置確認手段および穴部は、位置確認穴83に対応し、
取付面の両端方向は、上下方向に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0055】
例えば、片方の窓(例えば左奥窓2または右手前窓3)のみが開閉して他方は固定である片引き窓にセンサユニット6を取り付けても良い。この場合、永久磁石7および開閉検知装置8の一方を開閉する窓に取り付け、他方を固定の窓あるいは窓枠に取り付けると良い。
【0056】
また、上下に上げ下げする2枚一組の上げ下げ窓の場合は、上述した実施の形態での左右の引き違い窓を90度回転させた状態と同様に永久磁石7および開閉検知装置8を取り付ければよい。
【0057】
また、固定された窓枠の中の窓が回動して開閉する外開き窓や内開き窓や滑り出し窓等の窓の場合は、永久磁石7および開閉検知装置8の一方を窓に取り付け、他方を窓枠に取り付けると良い。
【0058】
また、戸を内側に引いて回動させて開閉する引き戸や、戸を外側へ回動させて開閉する開き戸などの場合も、永久磁石7および開閉検知装置8の一方を戸に取り付け、他方を戸枠に取り付けると良い。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】センサユニットの使用状態の斜視図。
【図2】開閉検知装置の斜視図。
【図3】本体を裏面側から見た斜視図。
【図4】開閉検知装置の縦断右側面図。
【図5】収容ケースの正面図。
【図6】収容ケースの横断底面図。
【図7】取り付け作業中の斜視図。
【図8】センサユニットの縦断右側面図。
【図9】センサユニットの使用状態の斜視図。
【図10】サッシに対して左右逆側から取り付ける場合の開閉検知装置の斜視図。
【符号の説明】
【0060】
2…左奥窓
3…右手前窓
7…永久磁石
8…開閉検知装置
10…本体
26…リードスイッチ収容凸部
31…リードスイッチ
40…収容ケース
57…接着固定部
81…裏面
83…位置確認穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対的に開閉する第1構造物と第2構造物との一方に備えられ、他方に備えられた被検知体を検知する検知手段を有する開閉検知装置であって、
前記検知手段を有する本体と、
正面開放のボックス状で前記本体を収容する収容ケースとを備え、
前記収容ケースの背面に、前記被検知体との位置関係を確認する位置確認手段を設けた
開閉検知装置。
【請求項2】
前記位置確認手段を、前記収容ケースの背面に形成した穴部により構成した
請求項1記載の開閉検知装置。
【請求項3】
前記本体の背面側に、背面へ突出して前記穴部に嵌合する嵌合凸部を備え、
該嵌合凸部の内側位置に前記検知手段を配置した
請求項2記載の開閉検知装置。
【請求項4】
前記収容ケースの一側面を、前記構造物に取り付ける取付面とし、
前記位置確認手段を、正面から見て前記取付面の両端方向に対称に備えた
請求項1、2または3記載の開閉検知装置。
【請求項5】
前記検知手段をリードスイッチで構成した
請求項1から4のいずれか1つに記載の開閉検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−233689(P2007−233689A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−54653(P2006−54653)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【特許番号】特許第3832508号(P3832508)
【特許公報発行日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】