説明

関連情報検索装置

【課題】 音声認識機能を搭載した場合でも、関連情報検索機能を利用する際の操作を容易化することができると共に、この関連情報検索機能のプログラムを小容量化することができる関連情報検索装置を提供する。
【解決手段】 複数のキーワード、及び当該キーワードに対応付けられた関連情報を記憶する記憶部18と、音声入力部12又は主操作部8のいずれかによりキーワードの入力を受付けるよう指示する入力指示操作部14と、入力指示操作部に対して第1の操作がなされた場合には、主操作部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた関連情報を記憶部から検索し、第2の操作がなされた場合には、音声入力部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた関連情報を記憶部から検索する制御部20とを備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部やマイクロホンから入力されたキーワードに対応する関連情報を検索して、表示部に表示したり又はスピーカーから音声出力したりする関連情報検索機能を備える関連情報検索装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、関連情報検索機能を備える携帯電話機があった。この関連情報検索機能は、操作部からキーワードを入力すると、このキーワードに対応するガイダンス等の関連情報を検索して表示部等に出力するようになっている機能である。
【0003】
この関連情報検索機能は、例えば操作方法が分からなくなったような場合に、この操作方法に関するキーワードを入力すると、操作方法の説明を表示部に表示させることができる。また、キーワードの入力は、文字入力可能な操作部のテンキーから一文字ずつ打込んで行なうことができる。
【0004】
ここで、上記のような関連情報検索機能を備える携帯電話機、並びにこの携帯電話機と同様の関連情報検索機能を備えるPHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、及びナビゲーションシステム等の電子機器を、関連情報検索装置と総称することとする。
【0005】
一方、携帯電話機や自動車電話機等を含む電話機の中には、音声認識機能を備えるものがあった(例えば、特許文献1参照)。この音声認識機能を備える電話機は、記憶部に通信相手の名義名の音声パターンと、この名義名に対応するダイヤル番号を記憶しており、ユーザーにより通信相手の名義名が音声入力されると、そのダイヤル番号に自動的に発呼動作を行なうようになっていた。
【0006】
このような音声認識機能は、上述した従来の関連情報検索装置にも搭載することができる。そして、このような音声認識機能を備えるようにした関連情報検索装置では、関連情報検索機能におけるキーワードの入力の際に音声認識機能を利用することができる。
【特許文献1】特開2000−69146号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の関連情報検索装置に音声認識機能を搭載した場合には、関連情報検索機能を利用する際に、キーワードを操作部から打込んで入力するか、又は音声認識機能を利用してマイクロホン(音声入力部)から音声入力するかについて、いずれかを選択する操作を行なう必要があるため、関連情報検索機能を利用するための操作が複雑化し、却って関連情報検索機能の利用自体が敬遠されて有効利用されなくなるおそれがあるという問題があった。
【0008】
また、関連情報検索機能の処理動作は、キーワードが操作部から入力される場合と、音声認識機能を利用してマイクロホンから音声入力される場合とで異なるため、関連情報検索機能のプログラムが音声認識機能に対応するために大容量化して記憶部の記憶容量を圧迫してしまうという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、音声認識機能を搭載した場合でも、関連情報検索機能を利用する際の操作を容易化することができると共に、この関連情報検索機能のプログラムの大容量化を防止することができる関連情報検索装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の関連情報検索装置は、
文字、又は文字及び画像を表示する表示部と、
音声入力部と、
複数のキーワード、及び当該キーワードに対応付けられた関連情報を記憶する記憶部と、
文字を入力することができる主操作部と、
前記音声入力部又は前記主操作部のいずれかにより前記キーワードの入力を受付けるよう指示する入力指示操作部と、
前記入力指示操作部に対して第1の操作がなされた場合には、前記キーワードの入力を前記主操作部により受付ける旨を前記表示部に表示させ、前記主操作部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた前記関連情報を前記記憶部から検索し、
前記入力指示操作部に対して第2の操作がなされた場合には、前記キーワードの入力を前記音声入力部により受付ける旨を前記表示部に表示させ、前記音声入力部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた前記関連情報を前記記憶部から検索する制御部とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による関連情報検索装置は、
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記音声入力部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記音声出力部から出力し、前記主操作部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記表示部から出力するよう制御することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による関連情報検索装置は、
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記音声入力部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記音声出力部及び前記表示部のそれぞれから出力し、前記主操作部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記表示部から出力するよう制御することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明による関連情報検索装置は、前記制御部は、入力された前記キーワードに対応する前記関連情報を検出しなかった場合には、前記音声入力部又は前記主操作部のいずれかによる前回と同じ入力方法にてキーワードの再入力を受付ける旨を前記表示部に表示させるよう制御することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明による関連情報検索装置は、
前記入力指示操作部が単一のキーで構成され、
前記制御部は、前記入力指示操作部を一定時間未満の間だけ押下した場合、及び一定時間以上の間押下した場合のそれぞれの操作を、前記第1及び第2の操作として、又は前記第2及び第1の操作として認識し判別することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
このような本発明の関連情報検索装置によれば、音声認識機能を搭載した場合でも、関連情報検索機能を利用する際の操作を容易化することができると共に、この関連情報検索機能のプログラムの大容量化を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る関連情報検索装置の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施の形態に係る携帯電話機2(関連情報検索装置に相当)について説明するために参照する図である。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機2は、その筐体4にLCD(液晶ディスプレイ)等の表示部6、操作部8、スピーカー10(音声出力部に相当)、及びマイクロホン12(音声入力部に相当)を備えている。表示部6には、文字及び図形等の画像を表示することができる。
【0018】
操作部8は、テンキー8a、フックオフキー8b、フックオンキー8c、円環形状の上下左右方向キー8d、及びこの上下左右方向キー8dの円環形状の内側に配置される決定キー8eを有している。この操作部8は、後述のヘルプキー14と区別するために主操作部ということがあるものとする。
【0019】
操作部8のテンキー8aからは、数字以外の文字を入力することができるようになっている。また、図示しないが、表示部6にメニュー等が表示されているときには、この不図示のメニュー内の項目を指すカーソル等を上下左右方向キー8dの操作で上下左右方向に移動させて選択し、決定キー8eの操作により、このような選択した項目を指定することができるようになっている。
【0020】
また、携帯電話機2はその筐体4の側面に、操作部8のテンキー8aと同様に、配置される面に対して垂直方向に押下して操作するようになっている単一のヘルプキー14(入力指示操作部に相当)を備えている。後述するように、ユーザーは、このヘルプキー14を押下することにより、携帯電話機2に対して関連情報検索機能のキーワードの入力を受付けるよう指示することができる。
【0021】
また、このヘルプキー14による、関連情報検索機能のキーワードの入力を受付けるよう指示する操作は、後述するように、この関連情報検索機能のキーワードの入力を、操作部8から行なうか、又は音声認識機能を利用してマイクロホン12から行なうかどうかを選択する操作を兼ねている。
【0022】
図2は、携帯電話機2の回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯電話機2は、既に説明した表示部6、操作部8、スピーカー10、マイクロホン12及びヘルプキー14以外に、通信部16、記憶部18、及び制御部20を備えている。制御部20は、表示部6、操作部8、スピーカー10、マイクロホン12、通信部16、及び記憶部18のそれぞれを制御するものである。
【0023】
また、記憶部18には、関連情報テーブル18a、検索エンジンモジュール18b(関連情報検索機能のプログラムに相当)、音声認識モジュール18c(音声認識機能のプログラムに相当)、及び音声読上げモジュール18dが記憶されている。
【0024】
この記憶部18内の関連情報テーブル18aには、図3に示すように、複数のキーワードと、この複数のキーワードのそれぞれに対応付けられた、機能名称及びガイダンスが登録されている。この機能名称及びガイダンスが、それぞれのキーワードに対応付けられた関連情報である。
【0025】
次に、図4のフローチャートに基づいて、関連情報検索機能が利用されるときの制御部20の処理動作について説明する。この関連情報検索機能の処理動作には、記憶部18内の検索エンジンモジュール18b、音声認識モジュール18c、及び音声読上げモジュール18dが用いられる。
【0026】
通話や電子メールの受信を待受けている状態のときに(ステップS1)、ユーザーによりヘルプキー14が押下されると(ステップS2)、制御部20は関連情報検索機能を起動する。
【0027】
そして、制御部20は、このステップS2のヘルプキー14の押下の操作が、押下した状態を一定時間(例えば2秒)以上維持するように行なわれたかどうか、すなわち長押しであったかどうかを判断する(ステップS3)。
【0028】
このステップS3において、ヘルプキー14を押下した状態が、一定時間未満だけしか維持されていなかったと判断した場合には(ステップS3のNO)、制御部20は、キーワードの入力を操作部8から受付けるようにするため、「キーワードの入力を操作部により受付ける」旨の表示を表示部6に表示させてる(ステップS4)。
【0029】
ステップS4の処理動作後において、操作部8のテンキーを押下する操作が行なわれると、制御部20は、この操作をキーワードの文字の入力として認識する(ステップS5)。そして、操作部8の決定キー8eが押下されると、制御部20は、キーワードの入力が終了したものと判断して、ステップS11に移行する。
【0030】
また、ステップS3において制御部20は、ヘルプキー14を押下した状態が、一定時間以上維持されていたと判断した場合には(ステップS3のYES)、関連情報検索機能のキーワードの入力を、音声認識機能を利用して行なうようにするため、「キーワードの入力をマイクロホンにより受付ける」旨を表示部6に表示させる(ステップS6)。また、制御部20は、「キーワードの入力をマイクロホンにより受付ける」旨の音声ガイダンスをスピーカー10から出力させる(ステップS7)。
【0031】
ステップS7の処理動作後において、マイクロホン12から音声入力が行なわれると、制御部20は、この音声入力をキーワードの入力として認識する(ステップS8)。このステップS8で入力された音声が例えば不明瞭であったために音声認識することができなかった場合には(ステップS9のNO)、制御部20は、音声認識することができるまでステップS7及びステップS8の処理動作を繰返し行なう。
【0032】
ステップS8で入力された音声について音声認識することができた場合には(ステップS9のYES)、制御部20は、「音声認識することができた」旨と、音声認識したキーワードのそれぞれを表示部6に表示させ(ステップS10)、ステップS11に移行する。
【0033】
ステップS11において制御部20は、ステップS5又はステップS8のいずれかで入力されたキーワードに基づいて、このキーワードに対応付けられた関連情報を、図3に示す記憶部18の関連情報テーブル18aから検索する。
【0034】
すなわち、制御部20は、記憶部18の関連情報テーブル18a中から、ステップS5又はステップS8のいずれかで入力されたキーワードと一致する、関連情報テーブル18a内のキーワードを検索し、一致するキーワードを検出した場合には、このキーワードに対応する機能名称及びガイダンスを抽出する。
【0035】
例えば、図4中のステップS5又はステップS8のいずれかにおいて、キーワードとして「音」と入力された場合には、制御部20は、この「音」というキーワードについて図3に示す関連情報テーブル18a内を検索する。
【0036】
そして、この「音」というキーワードに対応する機能名称及びガイダンスの組合せとして、「音量」及び「電話着信時やメールを受信した時などの着信メロディの音量を調節できます。」の組合せ、「呼出し音選択」及び「電話着信時やメールを受信した時などの着信メロディの種類を変更できます。」の組合せ、並びに「撮影確認音」及び「写真撮影時のシャッター音を変更します。」の組合せを抽出する。
【0037】
ここで、制御部20は、この図4中のステップS11において記憶部18の関連情報テーブル18a内に、ステップS5又はステップS8のいずれかで入力されたキーワードと一致するキーワードを検出しなかった場合には(ステップS12のNO)、このキーワードが操作部8から入力されたものであるか、又は音声認識機能を利用してマイクロホン12から入力されたものであるかを判別し(ステップS13)、同じ方法によるキーワードの入力をユーザーに再度行なわせるために、処理動作の手順をステップS5の直前、又はステップS7の直前に戻すようになっている。
【0038】
すなわち、以前のキーワードの入力が、操作部8から行なわれていた場合には(ステップS13のNO)、制御部20は、キーワードを操作部8から再度入力することができる旨のメッセージを表示部6に表示し(ステップS14)、処理動作の手順をステップS5の直前に戻す。
【0039】
また、以前のキーワードの入力が、音声認識機能を利用してマイクロホン12から行なわれていた場合には(ステップS13のYES)、制御部20は、キーワードを音声認識機能を利用して再度入力することができる旨のメッセージを表示し(ステップS15)、処理動作の手順をステップS7の直前に戻す。
【0040】
また、制御部20は、ステップS11の処理動作において、記憶部18の関連情報テーブル18a内に、ステップS5又はステップS8のいずれかで入力されたキーワードと一致するキーワードを検出した場合には(ステップS12のYES)、図示しないが、ステップS11で抽出した機能名称及びガイダンスの組み合わせの全部を表示部6にメニュー形式で表示させる(ステップS16)。
【0041】
そして、制御部20は、キーワードの入力が音声認識機能を利用してマイクロホン12から行なわれていた場合には(ステップS17のYES)、ステップS16で表示部に表示した機能名称及びガイダンスを読上げて、これをスピーカー10から出力させる(ステップS18)。
【0042】
次に、ユーザーが操作部8の上下左右方向選択キー8d及び決定キー8eにより、表示部6に表示中の機能名称のいずれかを選択及び指定する操作を行なうと(ステップS19のYES)、制御部20は、この指定された機能名称に対応する機能の処理動作を開始すると共に(ステップS20)、関連情報検索機能の処理動作を終了する。
【0043】
また、ステップS19において、表示部6に表示中の機能名称のいずれかについて選択及び指定する操作が行なわれずに(ステップS19のNO)、操作部8のフックオンキー8cを押下する操作が行なわれると(ステップS21のYES)、制御部20は、直ちに関連情報検索機能の処理動作を終了する。
【0044】
表示部6に表示中の機能名称のいずれかを選択及び指定する操作、並びにフックオンキー8cを押下する操作のいずれも行なわれない場合には(ステップS19のNO、及びステップS21のNO)、制御部20は、ステップS16からステップS18までの処理動作を継続的に繰返し行なう。
【0045】
このような本実施の携帯に係る携帯電話機2によれば、音声認識機能を搭載した場合でも、関連情報検索機能を利用する際の操作を容易化することができると共に、この関連情報検索機能のプログラムの大容量化を防止することができる。
【0046】
すなわち、本実施の形態に係る携帯電話機2によれば、関連情報検索機能を利用しようとするときにおいて、この関連情報検索機能を起動する操作、並びに関連情報検索機能においてキーワードを操作部8から打ち込んで入力する方法と、音声認識機能を利用してマイクロホン12から音声入力する方法のいずれを選択するかについての操作が、ヘルプキー14により一体的に行なうことができるようになるため、関連情報検索機能を利用する際の操作を容易化することができる。
【0047】
また、従来の関連情報検索機能においてキーワードを操作部8から打ち込んで入力する方法と、音声認識機能を利用してマイクロホン12から入力する方法とは互いの処理動作が異なるため、関連情報検索機能のプログラムが大容量化していたが、本実施の形態に係る携帯電話機2では、互いに共通化することができるような処理動作は、図4のフローチャートに示すように、ステップS1,S2,S11,S12,S16ないしS21のような同一の処理動作として共通化したため、この関連情報検索機能のプログラムの大容量化を防止することができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、単一のヘルプキー14を設けていたが、ヘルプキー14は複数設けてもよい。例えば2つのヘルプキー14を設けるようにした場合には、関連情報検索機能を起動する際に、キーワードを主操作部から打ち込んで入力する方法と、音声認識機能を利用して入力する方法のいずれを選択するかによって、この2つのヘルプキー14のいずれか一方を押下するようになっていてもよい。
【0049】
また、本実施の形態では、表示部6は、文字及び画像を表示するようになっていたが、文字だけを表示するようになっていてもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、図4のフローチャートに示すように、ステップS2のヘルプキー14の押下の操作が、この押下された状態を一定時間未満の間だけしか維持しないように行なわれた場合には(ステップS3のNO)、制御部20はステップS4及びステップS5の処理動作を行ない、また、ステップS2のヘルプキー14の押下の操作が、この押下された状態を一定時間以上の間維持するように行なわれた場合には(ステップS3のYES)、制御部20はステップS6ないしステップS10の処理動作を行なうようになっていたが、ステップS2のヘルプキー14の押下の操作が、この押下された状態を一定時間未満の間だけしか維持しないように行なわれた場合に、制御部20がステップS6ないしステップS10の処理動作を行ない、ステップS2のヘルプキー14の押下の操作が、この押下された状態を一定時間以上の間維持するように行なわれた場合に、制御部20がステップS4及びステップS5の処理動作を行なうようになっていてもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、図4のフローチャートに示すように、キーワードの入力を音声認識機能を利用してマイクロホン12から行なった場合には、ステップS17及びステップS18の処理動作により機能名称及びガイダンスを読上げるようになっていたが、このステップS17及びステップS18は省略されてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、図4のフローチャートに示すように、ステップS11において記憶部18の関連情報テーブル18a内に、ステップS5又はステップS8のいずれかで入力されたキーワードと一致するキーワードを検出しなかった場合には(ステップS12のNO)、制御部20は、ステップS13及びステップS14、又はステップS13及びステップS15を経て、処理動作の手順をステップS5の直前、又はステップS7の直前に戻すようになっていたが、ステップS13ないしステップS15の処理動作を省略すると共に、ステップS2の直前に戻るようになっていてもよい。
【0053】
また、本実施の形態では、本発明を関連情報検索装置としての携帯電話機2に対して適用した場合について説明したが、本発明は、携帯電話機2以外の他の関連情報検索装置、例えばPHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、及びナビゲーションシステム等の電子機器に対しても適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施の形態に係る携帯電話機2を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る携帯電話機2の回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す関連情報テーブル18a内の情報を詳細に示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る制御部20の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
2 携帯電話機
4 筐体
6 表示部
8 操作部
10 スピーカー
12 マイクロホン
14 ヘルプキー
16 通信部
18 記憶部
18a 関連情報テーブル
18b 検索エンジンモジュール
18c 音声認識モジュール
18d 音声読上げモジュール
20 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字、又は文字及び画像を表示する表示部と、
音声入力部と、
複数のキーワード、及び当該キーワードに対応付けられた関連情報を記憶する記憶部と、
文字を入力することができる主操作部と、
前記音声入力部又は前記主操作部のいずれかにより前記キーワードの入力を受付けるよう指示する入力指示操作部と、
前記入力指示操作部に対して第1の操作がなされた場合には、前記キーワードの入力を前記主操作部により受付ける旨を前記表示部に表示させ、前記主操作部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた前記関連情報を前記記憶部から検索し、
前記入力指示操作部に対して第2の操作がなされた場合には、前記キーワードの入力を前記音声入力部により受付ける旨を前記表示部に表示させ、前記音声入力部から入力されたキーワードに基づいて当該キーワードに対応付けられた前記関連情報を前記記憶部から検索する制御部と
を備えることを特徴とする関連情報検索装置。
【請求項2】
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記音声入力部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記音声出力部から出力し、前記主操作部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記表示部から出力するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の関連情報検索装置。
【請求項3】
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記音声入力部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記音声出力部及び前記表示部のそれぞれから出力し、前記主操作部から前記キーワードが入力された場合には前記検索した関連情報を前記表示部から出力するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の関連情報検索装置。
【請求項4】
前記制御部は、入力された前記キーワードに対応する前記関連情報を検出しなかった場合には、前記音声入力部又は前記主操作部のいずれかによる前回と同じ入力方法にてキーワードの再入力を受付ける旨を前記表示部に表示させるよう制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の関連情報検索装置。
【請求項5】
前記入力指示操作部が単一のキーで構成され、
前記制御部は、前記入力指示操作部を一定時間未満の間だけ押下した場合、及び一定時間以上の間押下した場合のそれぞれの操作を、前記第1及び第2の操作として、又は前記第2及び第1の操作として認識し判別することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の関連情報検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−331302(P2006−331302A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−157511(P2005−157511)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】