限定加入者グループに対してインバウンドモビリティを提供するためのPCIの混乱を解決する方法および装置
限定加入者グループ(CSG)セルとハイブリッドセルとに対してインバウンドモビリティを提供するための方法および装置が、説明される。無線送信/受信ユニット(WTRU)は、セルグローバル識別情報CGIと物理セル識別情報PCIとを含む、隣接限定加入者グループCSGの第1の組のシステム情報を読み取る(705)。次いで、タイマは、開始される(715)。システム情報は、前記タイマの満了(720)の後に再読み取りされる(725)。WTRUは、第1の組の情報と第2の組の情報とが同じである場合(730)に、CSGセルのCGIをあいまい性なく識別している(735)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
【0003】
本出願は、2009年4月14日に出願された米国特許仮出願第61/169,190号、2009年6月10日に出願された米国特許仮出願第61/185,793号、2009年6月19日に出願された米国特許仮出願第61/218,820号、2009年6月25日に出願された米国特許仮出願第61/220,226号、2009年10月27日に出願された米国特許仮出願第61/255,251号の利益を主張するものであり、これらのすべては、本明細書において完全に説明されているかのように、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0004】
ホームノードB(home Node−B)(HNB)または拡張ホームノードB(home evolved Node−B)(HeNB)(以降では一括してHNBと称される)を用いた動作に対する基本サポートが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、および他のセルラ規格についての第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様のリリース8に導入されている。HNBは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)と同様なものであることが意図され、非常に小さなサービスエリア(例えば、家庭または小規模オフィス)にわたってユーザに対してセルラサービスに対するアクセスを可能にするように設計されることになる。これは、セルラネットワークが展開されていない、またはレガシー無線アクセス技術(legacy radio access technology)(RAT)のカバレッジが存在するエリアにおいて、またセルラカバレッジが、無線に関連する理由(例えば、地下にある地下鉄またはショッピングモール)で弱い、または存在していない可能性があるエリアにおいて有用なものとなり得る。加入者(例えば、個人または組織)は、そのようなサービスが望ましいエリアにわたってHNBを展開することができる。
【0005】
HNBは、限定加入者グループ(closed subscriber group)(CSG)セルまたはハイブリッドセルとして展開されることが可能である。CSGセルは、CSGのメンバだけアクセス可能である。ハイブリッドセルは、任意の無線送信/受信ユニット(WTRU)からアクセスすることができるが、CSGのメンバに対して、より良い、または特権のあるサービスまたはサービス品質(quality of service)(QoS)を提供することができる。
【0006】
図1は、無線通信システム100における従来のHeNB展開の一例を示す。無線通信システム100は、LTEマクロセル105、3GPPシステムセル110、より上位のネットワークノード(例えば、ゲートウェイ)115、および/またはモビリティ管理エンティティ(MME)/サービング汎用パケット無線サービス(general packet radio service)(GPRS)サポートノード(SGSN)120を含む。より上位のネットワークノード115が、いくつかのHeNB125A、125B、および125Cの動作を調整する役割を担う。あるいは、MME/SGSN120が、HeNB125A、125B、および125Cの動作を調整する役割を担うことができる。MMEは、3G/2G SGSNのLTEと同等のものである。LTEマクロセル105と3GPPシステム110(例えば、モバイル通信(GSM)用のWCDMA/グローバルシステム)との関係は、これらの2つの技術のカバレッジが重なり合うエリアが存在し得ることである。カバレッジにおけるこの重なり合いは、GSM技術とWCDMA技術の同時カバレッジと同様である。より上位のネットワークノード115は、MME/SGSN120とインターフェースするゲートウェイ機能である可能性が高い。ゲートウェイとして、より上位のネットワークノード115の役割は、いくつかの小さなホームセルをサポートしながら、MME/SGSN120に向かって単一のマクロセルとして働くこととすることができる。
【0007】
図2は、WTRU205と、サービングCSGセル210と、隣接CSGセル215とを含むLTE無線通信システム200を示す。LTE無線通信システム200においてCSGセルに対するインバウンドハンドオーバ(inbound handover)を完了するために、WTRU205は、CSGセルを測定し、それをネットワークに報告する必要がある。しかしながら、CSGセルは、WTRUが最初に接続されている無線ネットワークコントローラ(RNC)またはeNBの近傍にある2つの異なるCSGセルが同じPCIを利用しているときの、物理レイヤセル識別子(physical layer cell identity)(PCI)の混乱の影響を受けやすい。PCIの混乱は、WTRUが、(例えば、ハイブリッドセル)のメンバでないCSGセルに対してハンドオーバする必要がある場合にも存在することがある。提案された解決法は、WTRUがCSGセルグローバル識別情報(CSG cell global identity)(CGI)をネットワークに対して報告することであった。あるいは、別の提案された解決法は、ネットワークが、PCIの混乱それ自体を解決し(すなわち、PCIをCGIに対してマッピングし)、次いで必要に応じて、ハンドオーバが行われるときに、WTRUにCGIを報告するように要求することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、PCIの混乱を解決するための信頼できる方法および装置が、依然として望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
CSGセルおよびハイブリッドセルに対してインバウンドモビリティを提供するための方法および装置が、説明される。WTRUは、隣接セルのCGIを読み取り、それをCSGセルのネットワークに対して報告する。次いで、ネットワークは、CSGセルのPCIをCGIに対してマッピングし、必要に応じて、WTRUにハンドオーバにあるCGIを読み取るように要求する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
より詳細な理解は、添付図面と併せて、例として与えられた以下の説明から得ることができる。
【0011】
【図1】無線通信システムにおける従来のHeNB展開の一例を示す図である。
【図2】一実施形態によるLTE無線通信システムを示す図である。
【図3】LTE無線通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図4】図3に示されるLTE無線通信システムの一例を示す図である。
【図5】隣接CSGセルにおけるSIを測定すること、およびSIをネットワークに対して報告することのWTRUベースの方法を示す図である。
【図6】CGIについての隣接セルのSIを読み取るWTRUベースの手順を示すブロック図である。
【図7】一実施形態によるPCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法についての流れ図である。
【図8】別の実施形態によるPCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法についてのブロック図である。
【図9】CGIをソースセルに対して報告するための手順を示す図である。
【図10】ソースセルからギャップを要求するための手順を示す図である。
【図11】WTRUが、隣接CSGセルのSIを読み取ること、およびWTRUにおいて受信リソースを割り付けることを示す図である。
【図12】セルブロードキャストを受信し、隣接CSGセルを読み取るWTRUのブロック図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降で言及されるときに、専門用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、それだけには限定されないが、ユーザ装置(user equipment)(UE)、移動局、固定またはモバイルの加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、コンピュータ、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのデバイスを含む。
【0013】
以降で言及されるときに、専門用語「拡張ノードB(eNB)」は、それだけには限定されないが、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのインターフェースするデバイスを含む。
【0014】
以下の実施形態において、専門用語「測定報告」は、無線リソース制御(RRC)メッセージを意味するように使用されることが可能である。さらに、専門用語「CSG識別情報」または「ハイブリッドセルもしくはCSGセルの識別情報」は、CGI(CSG識別子)を意味することができ、またはより一般的には、サービングセルと、CSGセルまたはハイブリッドセルとの間のタイミング差など、ネットワークがセルを識別する助けをすることができる、CSGセルまたはハイブリッドセルについて行われる任意の測定結果を意味することができる。
【0015】
図3は、拡張ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(Evolved−Universal Terrestrial Radio Access Network)(E−UTRAN)305を含むロングタームエボリューション(LTE)無線通信システム/アクセスネットワーク300を示す。E−UTRAN305は、いくつかの拡張ノードB、(eNB)320とホームeNodeB(HeNB)360とを含む。WTRU310は、eNB320およびH(e)NB360と通信する。eNB320は、X2インターフェースを使用して互いにインターフェースする。eNB320のおのおのは、S1インターフェースを介してモビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S−GW)330とインターフェースする。HeNB360はまた、S1インターフェースを介してHeNBゲートウェイ(HeNB GW)370に接続される。HeNB360とHeNB GW370とは、S1インターフェースを介してMME/S−GW330に接続する。HeNB GW370は、MME/S−GW330に対してeNB320として見える。HeNB GW370は、HeNB360に対してMME/S−GW330として見える。
【0016】
単一のWTRU310と、3つのeNB320と、3つのHeNB360とが、図3において示されているが、無線デバイスと有線デバイスとの任意の組合せが、無線通信システム/アクセスネットワーク300の中に含まれ得ることが、明らかなはずである。
【0017】
図4は、WTRU310と、eNB320と、MME/S−GW330とを含むLTE無線通信システム400の一例を示す。図4に示されるように、WTRU310と、eNB320と、MME/S−GW330とは、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。
【0018】
典型的なWTRUに見出すことができるコンポーネントに加えて、WTRU310は、任意選択のリンクされたメモリ422を有するプロセッサ416と、少なくとも1つのトランシーバ414と、任意選択のバッテリ420と、アンテナ418とを含む。プロセッサ416は、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。トランシーバ414は、無線通信の送信および受信を容易にするようにプロセッサ416およびアンテナ418と通信する。バッテリ420がWTRU310において使用される場合には、バッテリ420は、トランシーバ414とプロセッサ416とに電力を供給する。
【0019】
典型的なeNBに見出すことができるコンポーネントに加えて、eNB320は、任意選択のリンクされたメモリ415を有するプロセッサ417と、トランシーバ419と、アンテナ421とを含む。プロセッサ417は、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。
【0020】
トランシーバ419は、無線通信の送信および受信を容易にするようにプロセッサ417およびアンテナ421と通信する。eNB320は、任意選択のリンクされたメモリ434を有するプロセッサ433を含むMME/S−GW330に接続される。MME/S−GW330と、eNB320と、WTRU310とは、HeNB360と通信する。
【0021】
HeNBは、データおよびコマンドを処理するためのプロセッサと、情報を送信するための送信機と、データを受信するための受信機と、送信機および受信機に結合され、無線インターフェースを通して直ちに送信および受信するためのアンテナとを備えることができる。
【0022】
本明細書において説明される概念はまた、ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system)(UMTS)など他の無線技術に対しても適用可能であることが、理解される。UMTSの場合では、PCIについての同等な専門用語は、一次スクランブリングコード(PSC)とすることができる。
【0023】
2つの方法が、提案される。WTRU310は隣接セルのCGIを読み取り、それをネットワークに対して報告するように構成されている。ネットワークは、CSGセルのPCIをCGIに対してマッピングするように構成されている。例えば、ネットワークは、サービングセルと隣接セルとについての異なるあらかじめ定義されたしきい値を信号で伝えることができる。サービングセルが、高位のしきい値より高くなったとき、または低位のしきい値より低くなったときに、WTRU310は、サービングセルをネットワークに対して報告することができる。WTRU310は、隣接セルについて類似した報告方法を使用することができる。サービングセルまたはCSGの隣接セルの信号強度または信号品質に基づいて、ネットワークは、WTRU310にCGIについての隣接セルのシステム情報(SI)を読み取るように要求すべきかどうか、またはPCIの混乱それ自体を解決すべきかどうかを判定することができる。ネットワークはまた、新しいしきい値を判定する代わりに、イベント報告についての既存のしきい値を使用することもできる。
【0024】
サービングセルの信号強度または信号品質が、しきい値より高い場合には、隣接セルの信号の強度または品質に無関係に、ネットワークは、WTRU310にCSGの隣接セルのCGIを報告するように要求することができる。CSGの隣接セルの信号の強度または品質に応じて、ネットワークは、おそらくは、より小さなギャップ持続期間(またはDRXサイクルの周期性、またはギャップ長)が、WTRU310が隣接セルのSIを読み取るのに十分であるかどうか、またはDRXサイクルのより大きな周期性が必要とされるかどうかを判定することができる。CSGの隣接セルが強い場合には、WTRU310は、隣接セルのSIを読み取ることができ、したがって必要とするギャップ持続期間はより短い可能性がある。あるいは、WTRU310は、隣接セルからのチャネル受信の品質に基づいて、必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定し、この必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えることができる。
【0025】
あるいは、サービングセルの信号強度または信号品質が、しきい値より低い場合には、ネットワークは、PCIの混乱それ自体を解決することができる。隣接セルの信号の強度または品質が如何に強いかに応じて、ネットワークは、CSGの隣接セルがWTRU310のホワイトリストの中にあるかどうかを確認するためにWTRU310にハンドオーバにおいてCSGの隣接セルのSIを読み取るように要求することもでき、または要求しなくてもよい。隣接セルの信号の強度または品質が強くない場合、ネットワークは、WTRU310にハンドオーバにおいて隣接セルのSIを読み取るように要求しなくてもよい。隣接セルの信号強度が強い場合、WTRU310はまさに第1の例においてはSIを読み取ることができるので、ネットワークは、WTRU310にハンドオーバにおいて隣接セルのSIを読み取るように要求することができる。WTRU310はまた、CSGの隣接セルについての信号強度または信号品質のしきい値を使用することもできる。WTRU310は、ハンドオーバ時の、またはハンドオーバの前の指定された期間におけるセルの信号の強度または品質に基づいて、ハンドオーバ時にCSGセルのSIを読み取ることを試みるべきかどうか意識している。信号強度または信号品質のしきい値は、ネットワークによってあらかじめ定義され、またはあらかじめ信号で伝えられることが可能である。
【0026】
図5は、隣接CSGセルのSIを測定し、SIをネットワークに対して報告する、WTRUベースの方法500を示す。WTRU310は、現在のサービングセルおよび少なくとも1つの隣接CSGセルの高いしきい値および低いしきい値を受信する(501)ように構成されている。WTRU310は、現在のサービングセルの信号強度を監視する(503)ように構成されており、測定された信号強度をサービングセルについての低いしきい値と比較するように構成されている。測定された信号強度が、サービングセルについての低いしきい値より低い場合(505)、WTRU310は隣接CSGセルからSIを読み取る(507)ことを開始する。WTRU310は、隣接CSGセルのSIを含む測定報告を送信する(509)。測定報告は、そのPCIによって識別されるように、セルについての信号強度または信号品質を含むことができる。測定報告は、それだけには限定されないが、CGIを含めて隣接CSGセルのSIに含まれる情報をさらに含むことができる。
【0027】
図6は、CGIを表す隣接セルのSIを読み取るためのWTRUベースの手順600を示すブロック図である。WTRU310は、不連続な受信(DRX)からの十分なアイドル時間(idle time)があるかどうか(605)を判定し、WTRU310は、CSGの隣接セルがしきい値より高い(610)と判定したとき、CSGの隣接セルのSIを読み取る(620)。CSGの隣接セルがその上にある必要があるしきい値は、SI上で、または専用のRRCメッセージの中で、ネットワークによって信号で伝えられることが可能であり、または自律的にWTRUによって判定されることが可能である。さらに、WTRU310が隣接セルのSIを読み取るために必要とされるDRXサイクルの最小周期性が存在することもある。最小の長さは、SIの中で、または専用のRRCメッセージの中で、ネットワークによって信号で伝えられることが可能である。信号強度のしきい値とDRXサイクルの最小周期性とは、専用の、またはブロードキャストされるRRC信号伝達によって受信されることが可能である。
【0028】
さらに、WTRU310が、DRX持続期間を暗黙のうちに拡張し、それによってCSGの隣接セルの上で測定を実行する機会を拡張することができるようにするしきい値が存在することができる。
【0029】
WTRU310が、CSGの隣接セルのCGIを読み取る(620)ことが可能である場合、WTRU310は、PCIの混乱を解決したことを示す測定報告をネットワークに対して送信する(630)ように構成されていることが可能である。測定報告は、CSGの隣接セルのPCIと、PCIの混乱が解決されることを示す情報要素(IE)と、任意選択で、隣接セルのCGIとを含むことができる。したがって、ある種の隣接セルについての2つの測定報告がある可能性があり、それによって第1の測定報告は、CSGの隣接セルの信号強度が特定のしきい値に到達する、またはそれと交差するときに、送信され、第2の測定報告は、WTRU310がCSGの隣接セルのSIを読み取るときに、送信される。あるいは、WTRU310は、タイムツートリガ(TTT)タイマが実行されているときに、隣接セルのSIを読み取ろうと試みることにより、2つの測定報告を1つの測定報告へと結合することもできる。測定報告が、イベントトリガされるときには、測定報告は、送信すべき条件がTTTについて当てはまっていたときに送信されるにすぎない。隣接セルのCGIのSIもまた、既存のRRCメッセージの一部分としてピギーバックされることが可能である。
【0030】
WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取るために使用可能なDRXからのアイドル時間を有さない場合(605)には、WTRU310は、測定ギャップを備えるように要求している(615)ネットワークに対して測定報告または他の任意のRRCメッセージを送信するように構成されていることが可能である。あるいは、WTRU310が、既存の測定報告を使用して隣接セルをネットワークに対して報告するとき(例えば、隣接セルの信号強度が、特定のしきい値より高い(610)とき)、WTRU310は、隣接セルのSIを読み取るために測定ギャップを必要とすることを示すIEを送信する(625)ことができる。このIEもまた、既存のRRCメッセージの一部分としてピギーバックされることが可能である。
【0031】
あるいは、または追加して、WTRU310はまた、測定報告または他の任意のRRCメッセージ内で、隣接セルのSIを読み取るのに必要とする測定ギャップの長さと、WTRU310が1つの隣接したギャップ、または複数のより小さなギャップを必要とするかどうかとをネットワークに対して報告することもできる。WTRU310はまた、CSGの隣接セルのSIを読み取ることを必要とすることになるギャップの数を指定する(625)こともできる。
【0032】
一実施形態においては、PCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法が、提供される。図7は、PCIからCGIに対するマッピングを判定する方法700についての流れ図を示す。WTRU310は、PCIまたはCGIを含む、隣接CSGセルの第1の組のSIを読み取る(705)ように構成されている。WTRU310は、PCIを含む、隣接CSGセルについての第1の組のSIを記憶する(710)ように構成されていることが可能である。SIが読み取られ(705)、記憶される(710)ときに、WTRU310は、タイマを開始する(715)ように構成されていることが可能である。タイマは、WTRU310が隣接CSGセルのSIを獲得することを開始するときに開始することができる。タイマは、PCIとCGIとが有効のままである間の期間を示すように構成されていることが可能である。タイマが満了する(720)とき、WTRU310は、第2の組の隣接のSIを読み取る(725)(すなわち取り出す)ように構成されていることが可能である。WTRU310は、第2の組のSIと、第1の組のSIを比較して(730)、CSGセルのCGIを識別することができる。第1の組のSIが、第2の組のSIとマッチする場合に、WTRU310は、CSGセルのCGIをあいまい性なく識別している(735)。WTRU310が1つのセルから別のセルへと移動している場合には、有効性タイマは、WTRU310が、ある種のPCIのセルを報告するときに、間違ったCGIをネットワークに対して報告しないようにすることができる。PCIの混乱を解決することは、WTRU310がCSGセルの識別情報(CGI)をあいまい性なく識別していることを意味する。
【0033】
WTRU310は、PCIからCGIに対するマッピングが有効である時間または状態と、WTRU310が隣接セルのSIを読み取ることが必要とされる状態とを知ることが必要とされることもある。WTRU310は、CGIを読み取った隣接CSGセルから離れて移動し、別のCSGセル上で同じPCIに遭遇することもある。この場合には、WTRU310は、次いで再び隣接セルのSIを読み取る必要がある可能性がある。WTRU310は、隣接セルのSIを再読み取りする必要があるかどうか、またはWTRU310がSIを有効であるともはや見なさない状態を判定することができ、これは、関連するPCIを用いて記憶された情報をクリアすることをもたらす。
【0034】
この判定を行うために、WTRU310は、上記に説明されるように、有効性タイマを使用する(720)ことができる。有効性タイマについての持続期間は、ネットワークによってあらかじめ定義され、または信号で伝えられることが可能である。あるいは、有効性タイマは、関係しているPCIと関連するCGIとを含む測定報告の送信のすぐ後に開始されることも可能である。あるいは、タイマは、WTRU310が、関係しているPCIを検出することを停止するときに開始されることも可能である。あるいは、タイマは、以下に説明される条件のどれかが満たされると判定したとき停止されることも可能である。
【0035】
したがって、ひとたび有効性タイマが満了し、または停止された後に、WTRU310は、次いで再び隣接のSIを読み取ってCGIを判定することができる。あるいは、WTRU310は、WTRU310が自律的にSIを再読み取りする代わりに、SIを再読み取りするためのネットワーク指示を待つことも可能である。ネットワークは、すべてのCSGセルについての1つの共通な有効性期間を信号で伝えることができ、またはネットワークは、CSGセル当たりに1つの有効性タイマ期間を信号で伝えることができる。
【0036】
あるいは、WTRU310が、再選択手順を実行し、または新しい公有地モバイルネットワーク(PLMN)を選択するときにはいつでも、WTRU310が、PCIからCGIに対するマッピングを実行するためにすべての隣接セルのSIを読み取るように構成されていることが可能であるということを必要とする暗黙の規則が、定義されることもある。WTRU310は、WTRU310が以前のセルまたはPLMN)上にあった間、すでに読み取っていたとしても、すべての隣接セルのSIを読み取るように構成されていることが可能である。さらに、ひとたびWTRU310が再選択またはPLMN選択を実行した後に、ネットワークは、WTRU310がPCIからCGIに対するマッピングを実行するためにそのSIを再読み取りすべきCSGの隣接セルのリストを信号で伝えることができる。
【0037】
図8は、別の実施形態による、PCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法800についてのブロック図を示す。WTRU310は、PCIまたはCSGのIDを含めて、隣接CSGセルの、第1の組の必要とされるSIを読み取る(805)ように構成されている。WTRU310は、隣接CSGセルについての獲得されたSIと、PCIとを記憶する(810)ように構成されていることが可能である。WTRU310は、マッピングが無効と見なされ得るかどうかを判定するように構成されている。WTRU310は、サービングセルが変化したかどうか、すなわちセル間のハンドオーバが行われたかどうか、またソースセルまたはターゲットセルが、関係しているPCIを使用していないかどうかを判定する(815)ように構成されている。判定が815において肯定的である場合には、WTRU310は、第2の組のSIを再読み取りする(820)ように構成されている。WTRU310は、第1の組のSIと、第2の組のSIを比較して(825)、PCIの混乱が解決されるかどうかを判定する(830)ように構成されている。WTRU310は、PCIの混乱が解決されることを述べるメッセージ(すなわち、測定報告)をネットワークに対して送信する(835)ように構成されている。
【0038】
あるいは、マッピングは、WTRU310が、関係しているPCIを使用したセルのない測定報告を送信するように構成されていることが可能であるときに、無効と見なされることが可能である。これは、WTRU310が、関係しているセルから離れて移動するときに行われ得る。あるいは、マッピングは、WTRU310が、このPCIについてのPCIの混乱を検出するように構成されていることが可能であり、すなわち、同じPCIを使用した2つの異なるセルが、与えられたロケーションにおいてかなりのレベルで聞かれ得るときに、無効と見なされる可能性もある。マッピングは、WTRU310が、関係しているPCIを有するセルに対してハンドオーバするように指示されるが、そのハンドオーバが、失敗する、またはWTRU310がアクセスを拒否されることに起因して失敗するときに、無効と見なされることが可能である。マッピングが無効になるときに、WTRU310は、ネットワークに対して、マッピングが無効であることを信号で伝え、またはこの次にPCIが測定されるときに、CGIの復号を再び試み、またはネットワークが、WTRU310にSIを読み取ることを実行するように指示するときだけに復号を再び試みる。
【0039】
あるいは、ネットワークは、WTRU310がCGIを再読み取りすることを必要とすることをCSGの隣接セルに示して、SIまたはRRCメッセージのいずれかの中でCSGの隣接セルに信号で伝えることもできる。WTRU310は、図7に関して上記で述べられるように、暗黙の条件またはタイマ値に基づいて信号で伝えられたCSGセルのSIを読み取るように構成されていることが可能である。残りのCSGセルについては、WTRU310は、PCIからCSGに対するマッピングを保持することができる。
【0040】
あるいは、ネットワークは、RRCメッセージまたはSIの中で信号で伝えられる再読み取りされたCSGの隣接セルを有するIEを使用することができる。IEが存在し、または真に設定されるときに、WTRU310は、CSGの隣接セルのSIを再読み取りしてPCIからCGIに対するマッピングを確認することができる。IEは、すべてのCSGセルについての1つの共通のIEの組とすることができ、またはネットワークは、CSGセル当たりに1つのIEを信号で伝えることができる。
【0041】
あるいは、CGIと、あらかじめ定義されたPCI(CSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される)との間のWTRU310のマッピングは、WTRUの状態または測定値の組が、CGIが以前に測定されている状態または測定値の組(すなわち、フィンガープリント、測定された地理的位置)とマッチするときに、有効と見なされる。状態または測定値は、サービングマクロセルまたは隣接するマクロセルの識別情報とすることができる。マッピングは、あらかじめ定義され、または信号で伝えられた持続期間にわたって、またはネットワークからの通知まで、またはWTRU310が、マッピングがもはや有効でないと判定するまで、有効のままであることができる。例えば、関係しているフィンガープリントとマッチするCSGセルに対するハンドオーバの失敗が発生し、CSGセルが、許容されたCSGである(すなわち、許容された範囲内にある)と仮定される場合には、マッピングは、もはや有効ではない可能性がある。
【0042】
あるいは、WTRU310が、ロケーションエリア(location area)(LA)またはトラッキングエリア(tracking area)(TA)またはルーティングエリア(routing area)(RA)の外へ移動するときに、WTRU310は、隣接するセルのCSGまたはCGIを測定するように、または獲得された情報を無効と見なすようにトリガされる(すなわち、トラッキングエリアもしくはロケーションエリアのアップデート、またはルーティングエリアのアップデート、またはユーザ登録エリア(user registration area)(URA)のアップデートが起こる)。WTRU310は、アイドル状態、またはセルページングチャネル(CELL_PCH)/URA_PCH状態、またはセル順方向チャネル(CELL_FACH)状態にある場合に、このエリア内のすべての隣接するものを測定することができる。WTRU310が、アクティブモードにある場合には、隣接セルの品質が構成された時間にわたってしきい値より高い場合、またはネットワークが、WTRU310にチャネルを測定すべきことを示す場合に、WTRU310は、CGIおよびCSGを測定する。
【0043】
隣接CSGセルの品質がしきい値の下に下がるときに、WTRU310は、対応するPCIを有する隣接CSGセルについての獲得されたSIを無効であるように見なすことができる。隣接CSGセルの品質または信号レベルが、構成され、またはあらかじめ定義された期間にわたって、しきい値より低い場合、任意選択で、WTRU310は、SIを無効と見なすことができる。品質は、UMTSまたはLTEシステムの場合に、それぞれ、チップ当たりの共通のパイロットチャネル(CPICH)エネルギー(Ec)/雑音電力スペクトル密度(No)または基準信号受信品質(RSRQ)に対応する可能性がある。信号レベルは、UMTSまたはLTEシステムの場合に、それぞれ、CPICH受信信号コード電力(RSCP)または基準信号受信電力(RSRP)に対応する可能性がある。しきい値は、ネットワークにより構成されたしきい値、またはWTRUにより判定されたしきい値とすることができる。パラメータは、特定のCSGのしきい値としてネットワークにより、または他の周波数内イベントまたは周波数間イベントについて構成される既存の絶対しきい値の値を使用することにより構成されていることが可能である。例えば、S−メジャーが、使用されることが可能であり、または他の任意のしきい値が、使用されることが可能である。測定値(基準信号受信電力(RSRP)または基準信号受信品質(RSRQ))が、S−メジャーより高いとき、WTRU310は、ある種の測定を実行することを必要とはされない。あるいは、構成されたしきい値のどれかにオフセットが、WTRU310によって追加されて、SI有効性のための新しいしきい値を判定することができる。あるいは、WTRU310が、隣接セルのSIを獲得することを開始し、または完了している時に、しきい値は、隣接セルの信号レベルまたは品質から、あらかじめ定義され、または信号で伝えられたオフセットを差し引くことによって判定される。
【0044】
隣接セルの低減された品質または信号レベルは、WTRU310が隣接CSGセルから離れつつあり、同じPCIカバレッジを有する異なるCSGセルに遭遇する確率が増大する可能性があることを意味する可能性がある。あるいは、隣接セルの品質または信号レベルが、構成された測定イベントおよび判断基準のどれについても、報告する範囲に満たない。
【0045】
関係している隣接セルが、通常のイベントまたはCSG特有のイベントのいずれでも、LTEの場合におけるA3など測定イベントをトリガする場合、WTRU310は、そのイベントをトリガした条件がもはや当てはまらないとき、またはイベントについての離脱条件(leaving condition)が当てはまるようになったときに、SIを無効と見なすことができる。言い換えれば、隣接セルは、もはやサービングよりも良いあらかじめ定義されたオフセットではない。イベントA3は、隣接セルが、サービングセルよりも良いあらかじめ定義されたオフセットになることを表すことができる。
【0046】
WTRU310は、セルのSIを獲得することによって得られる情報を含む測定報告を正常に送信した後に、隣接セルのSIを無効と見なすことができる。言い換えれば、CGIと他の情報とを含む測定報告をネットワークに対して送信した後に、WTRU310は、メモリからのこの情報をクリアし、またはそれを無効と見なす。
【0047】
WTRU310が、フィンガープリントエリア、またはそれらの測定をトリガした地理的エリアから離れるときに、WTRU310は、隣接セルについての獲得されたSIを無効であると見なすことができる。特に、近接エリアから離れるメッセージをネットワークに対して報告したとき、WTRU310は、読み取ったPCIについての記憶されたSIがあればそれをクリアすることができる。あるいは、WTRU310が、現在の地理的エリアから離れ、現在のPCIが発生しそうもないと考えられる新しい地理的エリアまたはフィンガープリントエリアに入る場合に、これは起こる可能性もある。例えば、記憶されたフィンガープリント情報に応じて、PCIは、ホワイトリストに記憶されるCSGのどれにも対応しない。
【0048】
ネットワークが、PCIについてのSIを獲得するように示して、WTRU310に明示的に指示するメッセージを送信する場合に、WTRU310は、隣接セルのSIをクリアし、SIを再獲得することができる。PCIは、WTRU310によってSIが記憶されているPCIに対応する。メッセージは、測定制御または再構成のメッセージとすることができる。
【0049】
ネットワークが、周波数間またはRAT間の測定を停止するように、WTRU310に対して測定値を送信するときに、WTRU310は、SIを無効であると見なすことができる。例えば、WTRU310は、もはや周波数間またはRAT間の測定構成を有してはいない。
【0050】
あるいは、WTRU310は、アイドル状態から接続状態へ、またはその逆へなどRRC状態を変更したとき、SIを無効であると見なすこともできる。あるいは、状態遷移が発生し、WTRU310がこの情報を記憶しているとき、WTRU310は、上記に定義される代替案のどれかによって判定されるように無効と見なされるまで、新しい状態において同じ情報を継承し、使用することができる。
【0051】
SIが無効と見なされる場合、また測定報告がトリガされる場合には、WTRU310は、SI報告を空(empty)にしておくことができる。ネットワークが、WTRU310にSIを再読み取りしてもらいたいと思う場合、ネットワークは、初期の読取りについて行ったように追加の明示信号を送信することができる。あるいは、WTRU310は、ネットワークの明示的な指示を待たずに、自律的ギャップ中に内容をクリアし、SIを自律的に再読み取りすることもできる。それらの解決法は、アイドルモードまたは接続モードにおけるWTRUに対して適用可能である。
【0052】
別の実施形態においては、ソースセルに対してCGIを報告し、ギャップを要求するための手順が、提供される。以下は、そのPCIがWTRU310によって測定されているCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を報告するための、図9および10に示される複数の方法(900および1000)について説明している。それらの方法は、組み合わせて使用されることもある。一般に、WTRU310からネットワークへの報告または他の通信は、この目的のために定義される測定報告メッセージ、または他の任意の、または新しいRRCメッセージを使用して実行されることが可能である。
【0053】
図9に示される第1の方法においては、WTRU310は、CSGセルのPCIを読み取る(905)ように構成されている。WTRU310は、CSGセルによって使用される測定されたPCIに対応するCGIを識別する(910)ように構成されている。WTRU310は、マッピングの有効性が、当てはまるかどうかを判定する(915)。WTRU310は、この測定されたPCIについてのCGIの有効なマッピングを有するときはいつでも、CSGセルによって使用される測定されたPCIに対応するCGIをネットワーク(すなわち、ソースセル)に対して報告する(920)ように構成されている。WTRU310は、CGIが、許容されたCSGに対応することを報告する(920)。WTRU310は、マッピングが有効でない場合に、測定されたPCIのCGIがCSGセルに対応しないことをネットワークに対して報告する(925)ように構成されている。
【0054】
任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、この情報を報告するだけであり、CGIを報告することはない。任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、CGI、またはどのような追加の情報も報告しない。任意選択で、WTRU310はまた、マッピングが、判定される時刻を報告する。この情報は、CSGセルのPCIを含む測定報告、または他の任意のRRCメッセージの形で搬送されることが可能である。
【0055】
この情報に基づいて、ネットワークは、CSGの受信信号レベルに応じて、それが許容されたCSGである場合、CSGセルに対するハンドオーバ手順を開始することができる。WTRU310が、CSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される測定されたPCIについてのCGIを報告しない場合には、ネットワークは、WTRU310にそのCSGセルのCGIを測定するように命令し、必要とされるギャップを割り付けてその測定を容易にすることができる。
【0056】
許容されるCSGセルの可能性を含めてネットワークに対してCGIを報告するための別の方法1000が、図10の中で説明され、示されている。WTRU310は、PCIについて認識し、一般に、168個の固有のセル識別情報グループへとグループ分けされる504個の固有の識別情報(すなわち、PCI)が存在する。WTRU310は、限定セル(すなわち、ハイブリッドセルまたはオープンセルでない)のために予約されるPCIの範囲について認識する。限定セルの範囲の外側にあるどのようなPCIも、ハイブリッドセルの範囲またはオープンセルの範囲の中にある。WTRU310は、CSGセルのPCIを読み取る(1005)ように構成されている。WTRU310は、PCIが、ハイブリッドセルに対応するかどうかを判定する(1010)。WTRU310が、PCIがハイブリッドセルまたはオープンセルに対応することを(ハイブリッドセルまたはオープンセルについて利用されるPCIの範囲の知識に基づいて)検出する場合、WTRU310は、セルが許容範囲の中にある(1015)ことを認識する。WTRU310が、PCIが許容されるCSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される、または使用される可能性があると判定したときに、WTRU310は、ネットワークに対して情報を報告する(1020)ように構成されている。セルが限定セル範囲の中にある場合(1025)には、WTRU310は、PCIが使用され、または許容されるCSGセルによって高い確率で使用される可能性があることを示す情報をネットワークに対して報告する(1030)。PCIは、WTRUがそのメンバである限定セルに対応する可能性がある。
【0057】
許容されないCSGセルによって高い確率で使用され、または使用される可能性がある判定は、WTRU310が、許容されたCSGセル、許容されたハイブリッドセル、または許容されないCSGセルの近傍にあるときに存在するフィンガープリントなどの状態または測定値の組をWTRU310が認識することに基づいている可能性がある。例えば、状態の組は、WTRU310が、地理的にあらかじめ定義された位置の周囲にあることと、セルのPCIが、それが最後にアクセスされたときに許容されたCSGセルによって使用されるPCIとマッチすることとを含むことができる。報告は、CSGセルのPCIを含む任意の測定報告、または他の任意のRRCメッセージのいずれかの形で搬送されることが可能である。または、測定報告は、WTRU310にCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を提供するように指示するネットワークからメッセージを受信する結果として送信される。または、測定報告は、ハンドオーバを実行する緊急性を示す条件が満たされる場合に、送信される。
【0058】
例えば、その報告は、受信信号レベルよりも上のハイブリッドセルまたはCSGセルの検出のすぐ後に、またはタイマの満了または停止が、ある種の受信信号レベルよりも上のハイブリッドセルまたはCSGセルの検出のすぐ後に開始した後に、送信されることが可能である。タイマは、WTRU310が正常にハイブリッドセルまたはCSGセルの識別情報を復号する場合に、停止されることが可能である。タイマは、停止されることが可能であり、WTRU310は、DRX動作から生じる機会に起因したネットワークによるギャップの割付けなしに識別情報を正常に復号することができる。任意選択で、タイマは、サービングセル、ハイブリッドセルまたはCSGセルからの信号レベルが、ハイブリッドセルまたはCSGセルに対するハンドオーバが緊急でないようである場合に、使用されることが可能であるにすぎない。
【0059】
ハンドオーバ手順の緊急性を判定するための条件の例は、サービングマクロセルの信号レベルがしきい値より低いとき、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルがしきい値より高いとき、またはCSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときを含んでおり、これらは否定的である可能性がある。後者の条件は、サービングマクロセルと、ターゲットCSGセルまたはハイブリッドセルとが同じ周波数の中にある場合だけに、オプショナルに使用されることが可能である。
【0060】
情報は、PCIが、許容されたCSGセル、ハイブリッドセル、または許容されないCSGセルに対応する可能性があるという表示を含むことができ、したがって、CGIの測定値が必要とされ、または必要とされない。表示が、セルが許容されない可能性があることを述べている場合には、表示は、CGIの測定を容易にするためにギャップを割り付けるべき、ネットワークに対する要求と同等である可能性がある。あるいは、表示は、WTRU310が、アイドル時間を使用してCGIの測定を試み得る、または試みていることと、ギャップの割付けが、必要である可能性があることという、ネットワークに対する表示として解釈されることも可能である。表示が、セルが許容されないことを述べている場合には、そのような表示は、CGIの測定を容易にするためにギャップを割り付けるべきでないという、ネットワークに対する要求、またはセルが許容されないこと、またはCGIの測定が試みられない可能性があることという通知と同等である可能性がある。任意選択で、この情報は、WTRU310が、この測定されたPCIについてのCGIの有効なマッピングを有さない場合だけに、送信される。任意選択で、表示の不在は、PCIが、許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があることを意味する。あるいは、表示の不在は、CGIの測定が必要とされないことを意味する。
【0061】
情報は、使用可能な場合、PCIを使用した、CSGセルまたはハイブリッドセルの仮定され、または測定されたCGIを含むことができる。これは、CSGが許容され得るかどうかについての表示を伴って報告されることが可能である。任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、情報を報告するだけであり、CGIを報告しない可能性がある。任意選択で、PCIとCGIとの間のマッピングが判定された時刻、またはCGIがちょうど測定されたかどうかについての表示が存在する可能性がある。任意選択で、情報は、CGIとPCIとの間のマッピングが有効なままである場合にだけ、報告される。任意選択で、これは、WTRU310が、どのようなPCIの混乱についても知らない場合にだけ、報告され、それによって、許容されたCSGのPCIはまた、ソースセルの近傍内で別のCSGによって使用されている。
【0062】
CGIが提供される場合には、ネットワークは、CSGの受信信号レベルに応じてCSGセルに対するハンドオーバ手順を開始することができる。例えば、WTRU310は、測定されたPCIが、許容されたCSGに対応することを示すことができる。WTRU310が、PCIが許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があるという表示を報告するだけである場合には、ネットワークは、CSGセルまたはハイブリッドセルのCGIを測定し、かつ/またはこの測定を容易にするために必要とされるギャップを割り付けるように、WTRU310に命令することができる。ネットワークは、CGIを測定する必要があるセルのPCIを示すことができ、その結果、WTRU310は、複数のPCIが存在する場合に、どのPCIが測定されるべきかを知るようになる。ネットワークが、PCIが常に許容されるハイブリッドセルに対応することを認識する場合、ネットワークは、たとえWTRU310が指示を送らないとしても、ハイブリッドセルの識別情報を測定するようにWTRU310に命令することができる。ギャップ割付けは、再構成メッセージの中で、または測定制御メッセージの中で示されることが可能である。
【0063】
任意選択で、ネットワークは、ハンドオーバを実行する緊急性を示す条件が満たされた後だけに、ギャップを割り付けることができる。例えば、その割付けは、検出されたPCIが、許容される可能性があるCSGセルまたはハイブリッドセルに対応し得ることを示す、WTRU310からのメッセージの受信のすぐ後に開始されたタイマの満了のすぐ後に、実行されることが可能である。タイマは、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を含むWTRUメッセージの受信のすぐ後に停止されることが可能である。この手順は、WTRU310が、DRX動作に起因した自然の機会を使用してCSGセルの識別情報を復号するためにいくらかの時間を残すことができ、したがってギャップの不必要な構成を回避している。
【0064】
ハンドオーバ手順の緊急性を判定するための条件の他の例は、サービングマクロセルの信号レベルが、しきい値より低いとき、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルが、しきい値より高いとき、またはCSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときを含んでおり、これらは、否定的である可能性がある。後者の条件は、サービングマクロセルと、ターゲットCSGセルまたはハイブリッドセルとが同じ周波数の中にある場合だけに、オプショナルに使用されることが可能である。
【0065】
WTRU310が、PCIが許容されないCSGセルに対応する可能性があるという表示を報告するだけの場合には、ネットワークは、CSGセルのCGIを測定するようにWTRU310に命令することをやめ、CSGセルに向けてどのようなモビリティ手順を用いても追跡することをやめることができる。
【0066】
WTRU310は、WTRU310がギャップを割り付けられる前または後に、DRX動作によって提供されるアイドル時間、および/または測定ギャップの間にCGIの測定を試みることができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIの検出のすぐ後に測定を開始することができる。WTRU310は、ある種のしきい値よりも上の受信信号の強度または品質を有するCSGセルまたはハイブリッドセルのPCIの検出のすぐ後に、測定を開始することができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときに、測定を開始することができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIが、ある種のしきい値よりも上の受信信号の強度または品質で検出されるときに開始されるタイマの満了のすぐ後に、測定を開始することができる。タイマは、信号の強度または品質がしきい値の下に下がる場合に、停止されている。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIを含む測定報告を送信した後に、測定を開始することができる。あるいは、WTRU310は、PCIが許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があるという表示を有する、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIを含む測定報告を送信した後に、測定を開始することもできる。
【0067】
上記の方法のどれかの中の測定報告についてのトリガをサポートするために、新しい測定イベントが、定義されることが可能である。異なるイベントの定義は、隣接CSGセル、または通常のセルと比べられるハイブリッドセルについての異なるしきい値の使用を容易にする。そのような新しいイベントの例が、以下で説明される。ここで説明されるイベントタグ名は、任意であり、すなわちイベントH3、H4、H5、およびH6が、説明される。
【0068】
イベントH3は、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、サービングセルよりも良いオフセットになるときに、起こる。このイベントは、LTEのRRCプロトコルの中のイベントA3と同様であるが、但し隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0069】
イベントH4は、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、あらかじめ判定されたしきい値よりも良くなるときに、起こる。このイベントは、イベントA4と同様であるが、但し隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0070】
イベントH5は、サービングが、あらかじめ定義されたしきい値1よりも悪くなり、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、あらかじめ定義されたしきい値2よりも良くなるときに起こる。このイベントは、イベントA5と同様であり、隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0071】
イベントH6は、隣接のCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報が、正常に測定されているときに起こる。
【0072】
図11は、隣接CSGセルのSIを読み取ることを開始すべき、WTRU310における信号伝達を受信し、WTRUに受信リソースを割り付けるための方法1100を示す。WTRU310は、少なくとも1つの隣接CSGセルのSIを読み取るべき信号を受信する(1101)ように構成されている。信号は、タイマの満了に応じてネットワークによって生成されていることが可能であり、またはサービングセルまたはCSGセルの信号強度が、ハンドオーバが必ずしも必要でない、あるいは望ましい可能性があることを示す監視されたしきい値を超過し、またはそのしきい値よりも下に下がる場合のしきい値の交差などのイベントに起因して信号で伝えられていることが可能である。WTRU310は、DRXギャップの割付けを受信する(1103)ように構成されており、これは、隣接CSGセルからのSIの測定を容易にする。WTRU310は、割り付けられたDRXギャップ中に隣接CSGセルからのSIを読み取る(1105)ように構成されている。隣接CSGセルのSIが読み取られているときに、WTRU310は、隣接CSGセルについてのSIを含む測定報告をネットワークに対して送信する(1107)ように構成されている。
【0073】
一例においては、手順は、許容されたCSGセルに対してハンドオーバするWTRUのために提供される。WTRU310は、最初に、マクロセルによってサーブされる。WTRU310は、CSGセルのPCIを検出するように構成されている。このCSGセルのフィンガープリントは、以前に許容されたCSGセルのフィンガープリントとマッチする。フィンガープリントは、CSGセルの地理的ロケーションまたは使用されたPCIとすることができる。しかしながら、WTRU310は、そのセルの有効なCSGのIDを有してはいない。WTRU310は、DRXおよび/または測定のギャップによって生成されるアイドル期間中に、CSGのIDを復号するように試みることができる。WTRU310は、CSGセルのPCIと、CGIが測定される必要があることを示す表示とを含む測定報告をネットワークに対して送信することができる。あらかじめ定義された遅延の後に、ネットワークは、CGIの測定を容易にするギャップをWTRU310に割り付けるメッセージを送信する。WTRU310は、正常にCGIを復号し、CSGが許容されたCSGセルのそのリストの中に含まれることを見出す。WTRU310は、PCIと、対応するCGIとを含む測定報告を送信する。ネットワークは、CSGセルに対してハンドオーバ手順を開始する。
【0074】
別の例においては、許容されていないCSGセルを測定する手順が、WTRUのために提供される。WTRU310は、最初に、マクロセルによってサーブされる。WTRU310は、CSGセルのPCIを検出する。このCSGセルのフィンガープリントは、以前に許容されたCSGセルのフィンガープリントとマッチする。フィンガープリントは、CSGセルの地理的ロケーションまたは使用されたPCIとすることができる。しかしながら、WTRU310は、そのセルの有効なCSGのIDを有してはいない。WTRU310は、DRXおよび/または測定のギャップによって生成されるアイドル期間中にCSGのIDを復号するように試みることができる。WTRU310は、CSGセルのPCIと、CGIが測定される必要があることを示す表示とを含む測定報告をネットワークに対して送信することができる。あらかじめ定義された遅延の後に、ネットワークは、CGIの測定を容易にするギャップをWTRU310に割り付けるメッセージを送信する。WTRU310は、CGIを復号することができ、CSGが許容されたCSGのそのリストの中に含まれないことを見出す。WTRU310は、PCIを含む測定報告を送信することができ、CGIが測定される必要があることを示すどのような表示も送信しない。ネットワークは、PCIが、許容されたCSGセルに対応しないことを理解し、CSGセルに対するハンドオーバ手順を開始しない。
【0075】
ネットワークが、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報の測定のためにWTRU310を支援するギャップを割り付けるときに、ギャップは、以下で説明されるように割り付けられることが可能である。
【0076】
ギャップの単一または有限の数のインスタンスは、時間内にあらかじめ定義される。ギャップは、インスタンスのこの数を超えて反復されない。ギャップは、開始するシステムフレーム番号(SFN)とサブフレーム番号に関連してサブフレーム間隔の観点で定義されることが可能である。複数の、ギャップのインスタンスが存在する場合には、インスタンスの間の時間間隔もまた、示され、またはあらかじめ定義される。
【0077】
ギャップまたはギャップのシーケンスは、それらの間のあらかじめ定義され、または信号で伝えられた間隔を用いて定期的に起こる。それらのギャップは、以下のイベント:WTRU310は、測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を有する測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報が、測定されることができない、または測定される必要がないことを示す測定報告を送信するというイベント(例えば、WTRU310が、CSGセルまたはハイブリッドセルに対するアクセス権を有することを期待しない場合)、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号強度が、しきい値より低いことを示す測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、新しいセル(すなわち、CSGセルまたは他の任意のセル)に対してハンドオーバされるというイベント、WTRU310は、ギャップを割り付けるメッセージの受信のすぐ後に開始されるタイマが、満了するときに、ギャップが停止され、またはギャップが割り付けられることを示すネットワークから新しい測定制御または他のRRCのメッセージを受信するというイベント、のうちの1つまたは組合せが起こるまで割り付けられる。タイマ持続期間は、このメッセージの中で示されていることが可能である。
【0078】
ギャップ中においてCGIを測定するWTRUの手順についての方法が、提供される。CSGの隣接セルの信号品質に基づいて、かなりの長さの時間が、マスター情報ブロック(MIB)を、次いで隣接セルのSIB1を復号するために必要とされる可能性がある。この問題を緩和するために、以下の方法が、個別に、または組み合わせて可能である。
【0079】
MIBおよびSIB1を読み取るために定義される複数のギャップが、存在する可能性がある。言い換えれば、WTRU310は、第1のギャップの中のMIBを検出し復号するように、第2のギャップの中のSIB1を検出し復号するように、構成されていることが可能である。2つのギャップが、両方の動作が実行される場合の単一ギャップよりも個々に小さい可能性がある。これは、データ転送の中断を最小にする観点で有利である。
【0080】
あるいは、MIBだけ、またはSIB1だけを読み取るために定義される複数のギャップが存在する可能性もある。WTRU310は、2つの異なるギャップから受信されるハイブリッド自動反復要求(HARQ)送信を結合することができる。これは、1つまたは複数のHARQプロセスの予約を必要とする。HARQプロセスは、介在するデータ送信中に使用されなくてもよい。予約されたHARQプロセスは、ギャップが構成される時にネットワークによって信号で伝えられることが可能である。あるいは、必要な場合には常に使用されるあらかじめ定義されたHARQプロセスが存在することもある。いずれにしても、WTRU310は、第1のギャップ中に受信を開始したとき、対応するHARQバッファをフラッシュする。
【0081】
PCIの混乱を解決するネットワークベースの方法が、提供される。PCIを解決するネットワークベースの方法を可能にするために、ネットワークは、サービングセルの信号強度が良好でなく、ハンドオーバプロセスを遅延させることができないと認識した場合に、PCIの混乱を解決しようと判断することができる。ネットワークが、PCIの混乱を解決することができない場合、ネットワークは、隣接セルのSIを読み取るようにWTRU310に要求することができ、またはネットワークは、隣接セルに対してWTRU310を直接にハンドオーバすることができる。
【0082】
ネットワークによって送信されるハンドオーバコマンドの中で、または他の任意のRRCメッセージ(すなわち、測定制御など)の中で、ネットワークは、WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取ることができるかどうかを示すことができるIEを設定することができる。あるいは、IEの存在は、WTRU310が、隣接セルのSIを読み取る必要があることを示す可能性があり、不在は、WTRU310がそれを読み取る必要がないことを示す可能性がある。
【0083】
WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取る必要がある場合、WTRU310は、プロセスを開始することができ、ひとたびWTRU310が、SIを読み取ることを完了した後に、WTRU310は、SIが獲得されているという測定報告または他の任意のRRCメッセージを通してネットワークに通知することができる。ネットワークは、データを隣接セルに対して転送することなど、適切なアクションを取ることができる。
【0084】
図12は、セルのブロードキャストを受信し、隣接CSGセルを読み取るように構成されたWTRU310のブロック図1200の一例である。WTRU310は、アンテナ1205と、送信機1210と、受信機1215と、プロセッサ1220と、ユニバーサル加入者識別モジュール(universal subscriber identity module)(USIM)(またはLTEの同等物)1225とを含む。受信機1215は、セルIDを含むセルからアンテナ1205を経由してブロードキャストを受信するように構成されている。プロセッサ1220は、送信機1210と、受信機1215と、USIM(またはLTEの同等物)1225とに電気的に結合される。プロセッサ1220は、CSGセルに対するインバウンドハンドオーバのために上記で説明された方法を実行するように構成されている。
【0085】
特徴および要素が、特定の組合せの形で上記に説明されているが、おのおのの特徴または要素は、他の特徴および要素なしに単独で、または他の特徴および要素を伴って、またはそれらなしに様々な組合せの中で使用されることが可能である。本明細書の中で提供される方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行のためのコンピュータ読取り可能ストレージ媒体の中に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアの形で実装されることが可能である。コンピュータ読取り可能ストレージ媒体の例は、ROM(読取り専用メモリ)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)と、レジスタと、キャッシュメモリと、半導体メモリデバイスと、内部ハードディスクや着脱可能ディスクなどの磁気媒体と、磁気光学的媒体と、CD−ROMディスクやDVD(デジタル多用途ディスク)などの光媒体とを含む。
【0086】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、ASSP(特定用途向け標準プロダクト)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/または状態機械を含む。
【0087】
実施形態
実施形態1
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取るステップ
を具えたことを特徴とする方法。
【0088】
実施形態2
前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、
タイマを開始するステップと、
前記タイマが満了したことを条件に前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1記載の方法。
【0089】
実施形態3
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件として、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態2記載の方法。
【0090】
実施形態4
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1ないし3のいずれかに記載の方法。
【0091】
実施形態5
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする実施形態4記載の方法。
【0092】
実施形態6
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする実施形態4ないし5のいずれかに記載の方法。
【0093】
実施形態7
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するステップと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1ないし6のいずれかに記載の方法。
【0094】
実施形態8
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする実施形態1ないし7のいずれかに記載の方法。
【0095】
実施形態9
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルのシステム情報を読み取ることを特徴とする実施形態8記載の方法。
【0096】
実施形態10
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取るように構成されたプロセッサ
を具えたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0097】
実施形態11
前記タイマが満了したことを条件に前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、タイマを開始するステップと、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0098】
実施形態12
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件に前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態11記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0099】
実施形態13
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するように構成された送信機
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10ないし12のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0100】
実施形態14
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする実施形態13記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0101】
実施形態15
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする実施形態13ないし14のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0102】
実施形態16
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するように構成された前記プロセッサと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるように構成された送信機と
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10ないし15のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0103】
実施形態17
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする実施形態10ないし16のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0104】
実施形態18
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルの前記システム情報を読み取ることを特徴とする実施形態17記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0105】
実施形態19
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
隣接限定加入者グループ(CSG)セルの物理セル識別情報(PCI)を読み取るステップ
を具えたことを特徴とする方法。
【0106】
実施形態20
前記PCIが、あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応するかどうかを判定するステップ
をさらに具え、前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応することを条件として、前記隣接CSGセルは、許容されたオープンセルの範囲の中にあることを特徴とする実施形態19記載の方法。
【0107】
実施形態21
前記PCIが前記隣接CSGセルによって使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態19ないし20のいずれかに記載の方法。
【0108】
実施形態22
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応しないことを条件として、前記隣接CSGセルは、限定セルの範囲の中にあることを特徴とする実施形態20記載の方法。
【0109】
実施形態23
前記隣接CSGセルが、限定セルの範囲の中にあることを条件として、前記PCIは、限定セルの範囲の中にあるCSGセルによって高い確率で使用されることを示す情報をネットワークに対して報告することを特徴とする実施形態20記載の方法。
【0110】
ソフトウェアに関連するプロセッサは、無線送信受信ユニット(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)または拡張パケットコア(EPC)、または任意のホストコンピュータの中で使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用されることが可能である。WTRUは、ソフトウェアにより定義された無線(SDR)と、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロフォン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、近接場通信(NFC)モジュール、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレイヤー、メディアプレイヤー、ビデオゲームプレイヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)もしくは超広帯域(UWB)のモジュールなど、他のコンポーネントとを含めて、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で実装されたモジュールと組み合わせて使用されることが可能である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
【0003】
本出願は、2009年4月14日に出願された米国特許仮出願第61/169,190号、2009年6月10日に出願された米国特許仮出願第61/185,793号、2009年6月19日に出願された米国特許仮出願第61/218,820号、2009年6月25日に出願された米国特許仮出願第61/220,226号、2009年10月27日に出願された米国特許仮出願第61/255,251号の利益を主張するものであり、これらのすべては、本明細書において完全に説明されているかのように、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0004】
ホームノードB(home Node−B)(HNB)または拡張ホームノードB(home evolved Node−B)(HeNB)(以降では一括してHNBと称される)を用いた動作に対する基本サポートが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、および他のセルラ規格についての第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様のリリース8に導入されている。HNBは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)と同様なものであることが意図され、非常に小さなサービスエリア(例えば、家庭または小規模オフィス)にわたってユーザに対してセルラサービスに対するアクセスを可能にするように設計されることになる。これは、セルラネットワークが展開されていない、またはレガシー無線アクセス技術(legacy radio access technology)(RAT)のカバレッジが存在するエリアにおいて、またセルラカバレッジが、無線に関連する理由(例えば、地下にある地下鉄またはショッピングモール)で弱い、または存在していない可能性があるエリアにおいて有用なものとなり得る。加入者(例えば、個人または組織)は、そのようなサービスが望ましいエリアにわたってHNBを展開することができる。
【0005】
HNBは、限定加入者グループ(closed subscriber group)(CSG)セルまたはハイブリッドセルとして展開されることが可能である。CSGセルは、CSGのメンバだけアクセス可能である。ハイブリッドセルは、任意の無線送信/受信ユニット(WTRU)からアクセスすることができるが、CSGのメンバに対して、より良い、または特権のあるサービスまたはサービス品質(quality of service)(QoS)を提供することができる。
【0006】
図1は、無線通信システム100における従来のHeNB展開の一例を示す。無線通信システム100は、LTEマクロセル105、3GPPシステムセル110、より上位のネットワークノード(例えば、ゲートウェイ)115、および/またはモビリティ管理エンティティ(MME)/サービング汎用パケット無線サービス(general packet radio service)(GPRS)サポートノード(SGSN)120を含む。より上位のネットワークノード115が、いくつかのHeNB125A、125B、および125Cの動作を調整する役割を担う。あるいは、MME/SGSN120が、HeNB125A、125B、および125Cの動作を調整する役割を担うことができる。MMEは、3G/2G SGSNのLTEと同等のものである。LTEマクロセル105と3GPPシステム110(例えば、モバイル通信(GSM)用のWCDMA/グローバルシステム)との関係は、これらの2つの技術のカバレッジが重なり合うエリアが存在し得ることである。カバレッジにおけるこの重なり合いは、GSM技術とWCDMA技術の同時カバレッジと同様である。より上位のネットワークノード115は、MME/SGSN120とインターフェースするゲートウェイ機能である可能性が高い。ゲートウェイとして、より上位のネットワークノード115の役割は、いくつかの小さなホームセルをサポートしながら、MME/SGSN120に向かって単一のマクロセルとして働くこととすることができる。
【0007】
図2は、WTRU205と、サービングCSGセル210と、隣接CSGセル215とを含むLTE無線通信システム200を示す。LTE無線通信システム200においてCSGセルに対するインバウンドハンドオーバ(inbound handover)を完了するために、WTRU205は、CSGセルを測定し、それをネットワークに報告する必要がある。しかしながら、CSGセルは、WTRUが最初に接続されている無線ネットワークコントローラ(RNC)またはeNBの近傍にある2つの異なるCSGセルが同じPCIを利用しているときの、物理レイヤセル識別子(physical layer cell identity)(PCI)の混乱の影響を受けやすい。PCIの混乱は、WTRUが、(例えば、ハイブリッドセル)のメンバでないCSGセルに対してハンドオーバする必要がある場合にも存在することがある。提案された解決法は、WTRUがCSGセルグローバル識別情報(CSG cell global identity)(CGI)をネットワークに対して報告することであった。あるいは、別の提案された解決法は、ネットワークが、PCIの混乱それ自体を解決し(すなわち、PCIをCGIに対してマッピングし)、次いで必要に応じて、ハンドオーバが行われるときに、WTRUにCGIを報告するように要求することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、PCIの混乱を解決するための信頼できる方法および装置が、依然として望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
CSGセルおよびハイブリッドセルに対してインバウンドモビリティを提供するための方法および装置が、説明される。WTRUは、隣接セルのCGIを読み取り、それをCSGセルのネットワークに対して報告する。次いで、ネットワークは、CSGセルのPCIをCGIに対してマッピングし、必要に応じて、WTRUにハンドオーバにあるCGIを読み取るように要求する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
より詳細な理解は、添付図面と併せて、例として与えられた以下の説明から得ることができる。
【0011】
【図1】無線通信システムにおける従来のHeNB展開の一例を示す図である。
【図2】一実施形態によるLTE無線通信システムを示す図である。
【図3】LTE無線通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図4】図3に示されるLTE無線通信システムの一例を示す図である。
【図5】隣接CSGセルにおけるSIを測定すること、およびSIをネットワークに対して報告することのWTRUベースの方法を示す図である。
【図6】CGIについての隣接セルのSIを読み取るWTRUベースの手順を示すブロック図である。
【図7】一実施形態によるPCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法についての流れ図である。
【図8】別の実施形態によるPCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法についてのブロック図である。
【図9】CGIをソースセルに対して報告するための手順を示す図である。
【図10】ソースセルからギャップを要求するための手順を示す図である。
【図11】WTRUが、隣接CSGセルのSIを読み取ること、およびWTRUにおいて受信リソースを割り付けることを示す図である。
【図12】セルブロードキャストを受信し、隣接CSGセルを読み取るWTRUのブロック図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降で言及されるときに、専門用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、それだけには限定されないが、ユーザ装置(user equipment)(UE)、移動局、固定またはモバイルの加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯型個人情報端末(personal digital assistant)(PDA)、コンピュータ、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのデバイスを含む。
【0013】
以降で言及されるときに、専門用語「拡張ノードB(eNB)」は、それだけには限定されないが、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのインターフェースするデバイスを含む。
【0014】
以下の実施形態において、専門用語「測定報告」は、無線リソース制御(RRC)メッセージを意味するように使用されることが可能である。さらに、専門用語「CSG識別情報」または「ハイブリッドセルもしくはCSGセルの識別情報」は、CGI(CSG識別子)を意味することができ、またはより一般的には、サービングセルと、CSGセルまたはハイブリッドセルとの間のタイミング差など、ネットワークがセルを識別する助けをすることができる、CSGセルまたはハイブリッドセルについて行われる任意の測定結果を意味することができる。
【0015】
図3は、拡張ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(Evolved−Universal Terrestrial Radio Access Network)(E−UTRAN)305を含むロングタームエボリューション(LTE)無線通信システム/アクセスネットワーク300を示す。E−UTRAN305は、いくつかの拡張ノードB、(eNB)320とホームeNodeB(HeNB)360とを含む。WTRU310は、eNB320およびH(e)NB360と通信する。eNB320は、X2インターフェースを使用して互いにインターフェースする。eNB320のおのおのは、S1インターフェースを介してモビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S−GW)330とインターフェースする。HeNB360はまた、S1インターフェースを介してHeNBゲートウェイ(HeNB GW)370に接続される。HeNB360とHeNB GW370とは、S1インターフェースを介してMME/S−GW330に接続する。HeNB GW370は、MME/S−GW330に対してeNB320として見える。HeNB GW370は、HeNB360に対してMME/S−GW330として見える。
【0016】
単一のWTRU310と、3つのeNB320と、3つのHeNB360とが、図3において示されているが、無線デバイスと有線デバイスとの任意の組合せが、無線通信システム/アクセスネットワーク300の中に含まれ得ることが、明らかなはずである。
【0017】
図4は、WTRU310と、eNB320と、MME/S−GW330とを含むLTE無線通信システム400の一例を示す。図4に示されるように、WTRU310と、eNB320と、MME/S−GW330とは、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。
【0018】
典型的なWTRUに見出すことができるコンポーネントに加えて、WTRU310は、任意選択のリンクされたメモリ422を有するプロセッサ416と、少なくとも1つのトランシーバ414と、任意選択のバッテリ420と、アンテナ418とを含む。プロセッサ416は、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。トランシーバ414は、無線通信の送信および受信を容易にするようにプロセッサ416およびアンテナ418と通信する。バッテリ420がWTRU310において使用される場合には、バッテリ420は、トランシーバ414とプロセッサ416とに電力を供給する。
【0019】
典型的なeNBに見出すことができるコンポーネントに加えて、eNB320は、任意選択のリンクされたメモリ415を有するプロセッサ417と、トランシーバ419と、アンテナ421とを含む。プロセッサ417は、CSGセルおよびハイブリッドセルに対するインバウンドモビリティについてのPCIの混乱を解決する方法を実行するように構成されている。
【0020】
トランシーバ419は、無線通信の送信および受信を容易にするようにプロセッサ417およびアンテナ421と通信する。eNB320は、任意選択のリンクされたメモリ434を有するプロセッサ433を含むMME/S−GW330に接続される。MME/S−GW330と、eNB320と、WTRU310とは、HeNB360と通信する。
【0021】
HeNBは、データおよびコマンドを処理するためのプロセッサと、情報を送信するための送信機と、データを受信するための受信機と、送信機および受信機に結合され、無線インターフェースを通して直ちに送信および受信するためのアンテナとを備えることができる。
【0022】
本明細書において説明される概念はまた、ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system)(UMTS)など他の無線技術に対しても適用可能であることが、理解される。UMTSの場合では、PCIについての同等な専門用語は、一次スクランブリングコード(PSC)とすることができる。
【0023】
2つの方法が、提案される。WTRU310は隣接セルのCGIを読み取り、それをネットワークに対して報告するように構成されている。ネットワークは、CSGセルのPCIをCGIに対してマッピングするように構成されている。例えば、ネットワークは、サービングセルと隣接セルとについての異なるあらかじめ定義されたしきい値を信号で伝えることができる。サービングセルが、高位のしきい値より高くなったとき、または低位のしきい値より低くなったときに、WTRU310は、サービングセルをネットワークに対して報告することができる。WTRU310は、隣接セルについて類似した報告方法を使用することができる。サービングセルまたはCSGの隣接セルの信号強度または信号品質に基づいて、ネットワークは、WTRU310にCGIについての隣接セルのシステム情報(SI)を読み取るように要求すべきかどうか、またはPCIの混乱それ自体を解決すべきかどうかを判定することができる。ネットワークはまた、新しいしきい値を判定する代わりに、イベント報告についての既存のしきい値を使用することもできる。
【0024】
サービングセルの信号強度または信号品質が、しきい値より高い場合には、隣接セルの信号の強度または品質に無関係に、ネットワークは、WTRU310にCSGの隣接セルのCGIを報告するように要求することができる。CSGの隣接セルの信号の強度または品質に応じて、ネットワークは、おそらくは、より小さなギャップ持続期間(またはDRXサイクルの周期性、またはギャップ長)が、WTRU310が隣接セルのSIを読み取るのに十分であるかどうか、またはDRXサイクルのより大きな周期性が必要とされるかどうかを判定することができる。CSGの隣接セルが強い場合には、WTRU310は、隣接セルのSIを読み取ることができ、したがって必要とするギャップ持続期間はより短い可能性がある。あるいは、WTRU310は、隣接セルからのチャネル受信の品質に基づいて、必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定し、この必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えることができる。
【0025】
あるいは、サービングセルの信号強度または信号品質が、しきい値より低い場合には、ネットワークは、PCIの混乱それ自体を解決することができる。隣接セルの信号の強度または品質が如何に強いかに応じて、ネットワークは、CSGの隣接セルがWTRU310のホワイトリストの中にあるかどうかを確認するためにWTRU310にハンドオーバにおいてCSGの隣接セルのSIを読み取るように要求することもでき、または要求しなくてもよい。隣接セルの信号の強度または品質が強くない場合、ネットワークは、WTRU310にハンドオーバにおいて隣接セルのSIを読み取るように要求しなくてもよい。隣接セルの信号強度が強い場合、WTRU310はまさに第1の例においてはSIを読み取ることができるので、ネットワークは、WTRU310にハンドオーバにおいて隣接セルのSIを読み取るように要求することができる。WTRU310はまた、CSGの隣接セルについての信号強度または信号品質のしきい値を使用することもできる。WTRU310は、ハンドオーバ時の、またはハンドオーバの前の指定された期間におけるセルの信号の強度または品質に基づいて、ハンドオーバ時にCSGセルのSIを読み取ることを試みるべきかどうか意識している。信号強度または信号品質のしきい値は、ネットワークによってあらかじめ定義され、またはあらかじめ信号で伝えられることが可能である。
【0026】
図5は、隣接CSGセルのSIを測定し、SIをネットワークに対して報告する、WTRUベースの方法500を示す。WTRU310は、現在のサービングセルおよび少なくとも1つの隣接CSGセルの高いしきい値および低いしきい値を受信する(501)ように構成されている。WTRU310は、現在のサービングセルの信号強度を監視する(503)ように構成されており、測定された信号強度をサービングセルについての低いしきい値と比較するように構成されている。測定された信号強度が、サービングセルについての低いしきい値より低い場合(505)、WTRU310は隣接CSGセルからSIを読み取る(507)ことを開始する。WTRU310は、隣接CSGセルのSIを含む測定報告を送信する(509)。測定報告は、そのPCIによって識別されるように、セルについての信号強度または信号品質を含むことができる。測定報告は、それだけには限定されないが、CGIを含めて隣接CSGセルのSIに含まれる情報をさらに含むことができる。
【0027】
図6は、CGIを表す隣接セルのSIを読み取るためのWTRUベースの手順600を示すブロック図である。WTRU310は、不連続な受信(DRX)からの十分なアイドル時間(idle time)があるかどうか(605)を判定し、WTRU310は、CSGの隣接セルがしきい値より高い(610)と判定したとき、CSGの隣接セルのSIを読み取る(620)。CSGの隣接セルがその上にある必要があるしきい値は、SI上で、または専用のRRCメッセージの中で、ネットワークによって信号で伝えられることが可能であり、または自律的にWTRUによって判定されることが可能である。さらに、WTRU310が隣接セルのSIを読み取るために必要とされるDRXサイクルの最小周期性が存在することもある。最小の長さは、SIの中で、または専用のRRCメッセージの中で、ネットワークによって信号で伝えられることが可能である。信号強度のしきい値とDRXサイクルの最小周期性とは、専用の、またはブロードキャストされるRRC信号伝達によって受信されることが可能である。
【0028】
さらに、WTRU310が、DRX持続期間を暗黙のうちに拡張し、それによってCSGの隣接セルの上で測定を実行する機会を拡張することができるようにするしきい値が存在することができる。
【0029】
WTRU310が、CSGの隣接セルのCGIを読み取る(620)ことが可能である場合、WTRU310は、PCIの混乱を解決したことを示す測定報告をネットワークに対して送信する(630)ように構成されていることが可能である。測定報告は、CSGの隣接セルのPCIと、PCIの混乱が解決されることを示す情報要素(IE)と、任意選択で、隣接セルのCGIとを含むことができる。したがって、ある種の隣接セルについての2つの測定報告がある可能性があり、それによって第1の測定報告は、CSGの隣接セルの信号強度が特定のしきい値に到達する、またはそれと交差するときに、送信され、第2の測定報告は、WTRU310がCSGの隣接セルのSIを読み取るときに、送信される。あるいは、WTRU310は、タイムツートリガ(TTT)タイマが実行されているときに、隣接セルのSIを読み取ろうと試みることにより、2つの測定報告を1つの測定報告へと結合することもできる。測定報告が、イベントトリガされるときには、測定報告は、送信すべき条件がTTTについて当てはまっていたときに送信されるにすぎない。隣接セルのCGIのSIもまた、既存のRRCメッセージの一部分としてピギーバックされることが可能である。
【0030】
WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取るために使用可能なDRXからのアイドル時間を有さない場合(605)には、WTRU310は、測定ギャップを備えるように要求している(615)ネットワークに対して測定報告または他の任意のRRCメッセージを送信するように構成されていることが可能である。あるいは、WTRU310が、既存の測定報告を使用して隣接セルをネットワークに対して報告するとき(例えば、隣接セルの信号強度が、特定のしきい値より高い(610)とき)、WTRU310は、隣接セルのSIを読み取るために測定ギャップを必要とすることを示すIEを送信する(625)ことができる。このIEもまた、既存のRRCメッセージの一部分としてピギーバックされることが可能である。
【0031】
あるいは、または追加して、WTRU310はまた、測定報告または他の任意のRRCメッセージ内で、隣接セルのSIを読み取るのに必要とする測定ギャップの長さと、WTRU310が1つの隣接したギャップ、または複数のより小さなギャップを必要とするかどうかとをネットワークに対して報告することもできる。WTRU310はまた、CSGの隣接セルのSIを読み取ることを必要とすることになるギャップの数を指定する(625)こともできる。
【0032】
一実施形態においては、PCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法が、提供される。図7は、PCIからCGIに対するマッピングを判定する方法700についての流れ図を示す。WTRU310は、PCIまたはCGIを含む、隣接CSGセルの第1の組のSIを読み取る(705)ように構成されている。WTRU310は、PCIを含む、隣接CSGセルについての第1の組のSIを記憶する(710)ように構成されていることが可能である。SIが読み取られ(705)、記憶される(710)ときに、WTRU310は、タイマを開始する(715)ように構成されていることが可能である。タイマは、WTRU310が隣接CSGセルのSIを獲得することを開始するときに開始することができる。タイマは、PCIとCGIとが有効のままである間の期間を示すように構成されていることが可能である。タイマが満了する(720)とき、WTRU310は、第2の組の隣接のSIを読み取る(725)(すなわち取り出す)ように構成されていることが可能である。WTRU310は、第2の組のSIと、第1の組のSIを比較して(730)、CSGセルのCGIを識別することができる。第1の組のSIが、第2の組のSIとマッチする場合に、WTRU310は、CSGセルのCGIをあいまい性なく識別している(735)。WTRU310が1つのセルから別のセルへと移動している場合には、有効性タイマは、WTRU310が、ある種のPCIのセルを報告するときに、間違ったCGIをネットワークに対して報告しないようにすることができる。PCIの混乱を解決することは、WTRU310がCSGセルの識別情報(CGI)をあいまい性なく識別していることを意味する。
【0033】
WTRU310は、PCIからCGIに対するマッピングが有効である時間または状態と、WTRU310が隣接セルのSIを読み取ることが必要とされる状態とを知ることが必要とされることもある。WTRU310は、CGIを読み取った隣接CSGセルから離れて移動し、別のCSGセル上で同じPCIに遭遇することもある。この場合には、WTRU310は、次いで再び隣接セルのSIを読み取る必要がある可能性がある。WTRU310は、隣接セルのSIを再読み取りする必要があるかどうか、またはWTRU310がSIを有効であるともはや見なさない状態を判定することができ、これは、関連するPCIを用いて記憶された情報をクリアすることをもたらす。
【0034】
この判定を行うために、WTRU310は、上記に説明されるように、有効性タイマを使用する(720)ことができる。有効性タイマについての持続期間は、ネットワークによってあらかじめ定義され、または信号で伝えられることが可能である。あるいは、有効性タイマは、関係しているPCIと関連するCGIとを含む測定報告の送信のすぐ後に開始されることも可能である。あるいは、タイマは、WTRU310が、関係しているPCIを検出することを停止するときに開始されることも可能である。あるいは、タイマは、以下に説明される条件のどれかが満たされると判定したとき停止されることも可能である。
【0035】
したがって、ひとたび有効性タイマが満了し、または停止された後に、WTRU310は、次いで再び隣接のSIを読み取ってCGIを判定することができる。あるいは、WTRU310は、WTRU310が自律的にSIを再読み取りする代わりに、SIを再読み取りするためのネットワーク指示を待つことも可能である。ネットワークは、すべてのCSGセルについての1つの共通な有効性期間を信号で伝えることができ、またはネットワークは、CSGセル当たりに1つの有効性タイマ期間を信号で伝えることができる。
【0036】
あるいは、WTRU310が、再選択手順を実行し、または新しい公有地モバイルネットワーク(PLMN)を選択するときにはいつでも、WTRU310が、PCIからCGIに対するマッピングを実行するためにすべての隣接セルのSIを読み取るように構成されていることが可能であるということを必要とする暗黙の規則が、定義されることもある。WTRU310は、WTRU310が以前のセルまたはPLMN)上にあった間、すでに読み取っていたとしても、すべての隣接セルのSIを読み取るように構成されていることが可能である。さらに、ひとたびWTRU310が再選択またはPLMN選択を実行した後に、ネットワークは、WTRU310がPCIからCGIに対するマッピングを実行するためにそのSIを再読み取りすべきCSGの隣接セルのリストを信号で伝えることができる。
【0037】
図8は、別の実施形態による、PCIからCGIに対するマッピングについての有効性を判定する方法800についてのブロック図を示す。WTRU310は、PCIまたはCSGのIDを含めて、隣接CSGセルの、第1の組の必要とされるSIを読み取る(805)ように構成されている。WTRU310は、隣接CSGセルについての獲得されたSIと、PCIとを記憶する(810)ように構成されていることが可能である。WTRU310は、マッピングが無効と見なされ得るかどうかを判定するように構成されている。WTRU310は、サービングセルが変化したかどうか、すなわちセル間のハンドオーバが行われたかどうか、またソースセルまたはターゲットセルが、関係しているPCIを使用していないかどうかを判定する(815)ように構成されている。判定が815において肯定的である場合には、WTRU310は、第2の組のSIを再読み取りする(820)ように構成されている。WTRU310は、第1の組のSIと、第2の組のSIを比較して(825)、PCIの混乱が解決されるかどうかを判定する(830)ように構成されている。WTRU310は、PCIの混乱が解決されることを述べるメッセージ(すなわち、測定報告)をネットワークに対して送信する(835)ように構成されている。
【0038】
あるいは、マッピングは、WTRU310が、関係しているPCIを使用したセルのない測定報告を送信するように構成されていることが可能であるときに、無効と見なされることが可能である。これは、WTRU310が、関係しているセルから離れて移動するときに行われ得る。あるいは、マッピングは、WTRU310が、このPCIについてのPCIの混乱を検出するように構成されていることが可能であり、すなわち、同じPCIを使用した2つの異なるセルが、与えられたロケーションにおいてかなりのレベルで聞かれ得るときに、無効と見なされる可能性もある。マッピングは、WTRU310が、関係しているPCIを有するセルに対してハンドオーバするように指示されるが、そのハンドオーバが、失敗する、またはWTRU310がアクセスを拒否されることに起因して失敗するときに、無効と見なされることが可能である。マッピングが無効になるときに、WTRU310は、ネットワークに対して、マッピングが無効であることを信号で伝え、またはこの次にPCIが測定されるときに、CGIの復号を再び試み、またはネットワークが、WTRU310にSIを読み取ることを実行するように指示するときだけに復号を再び試みる。
【0039】
あるいは、ネットワークは、WTRU310がCGIを再読み取りすることを必要とすることをCSGの隣接セルに示して、SIまたはRRCメッセージのいずれかの中でCSGの隣接セルに信号で伝えることもできる。WTRU310は、図7に関して上記で述べられるように、暗黙の条件またはタイマ値に基づいて信号で伝えられたCSGセルのSIを読み取るように構成されていることが可能である。残りのCSGセルについては、WTRU310は、PCIからCSGに対するマッピングを保持することができる。
【0040】
あるいは、ネットワークは、RRCメッセージまたはSIの中で信号で伝えられる再読み取りされたCSGの隣接セルを有するIEを使用することができる。IEが存在し、または真に設定されるときに、WTRU310は、CSGの隣接セルのSIを再読み取りしてPCIからCGIに対するマッピングを確認することができる。IEは、すべてのCSGセルについての1つの共通のIEの組とすることができ、またはネットワークは、CSGセル当たりに1つのIEを信号で伝えることができる。
【0041】
あるいは、CGIと、あらかじめ定義されたPCI(CSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される)との間のWTRU310のマッピングは、WTRUの状態または測定値の組が、CGIが以前に測定されている状態または測定値の組(すなわち、フィンガープリント、測定された地理的位置)とマッチするときに、有効と見なされる。状態または測定値は、サービングマクロセルまたは隣接するマクロセルの識別情報とすることができる。マッピングは、あらかじめ定義され、または信号で伝えられた持続期間にわたって、またはネットワークからの通知まで、またはWTRU310が、マッピングがもはや有効でないと判定するまで、有効のままであることができる。例えば、関係しているフィンガープリントとマッチするCSGセルに対するハンドオーバの失敗が発生し、CSGセルが、許容されたCSGである(すなわち、許容された範囲内にある)と仮定される場合には、マッピングは、もはや有効ではない可能性がある。
【0042】
あるいは、WTRU310が、ロケーションエリア(location area)(LA)またはトラッキングエリア(tracking area)(TA)またはルーティングエリア(routing area)(RA)の外へ移動するときに、WTRU310は、隣接するセルのCSGまたはCGIを測定するように、または獲得された情報を無効と見なすようにトリガされる(すなわち、トラッキングエリアもしくはロケーションエリアのアップデート、またはルーティングエリアのアップデート、またはユーザ登録エリア(user registration area)(URA)のアップデートが起こる)。WTRU310は、アイドル状態、またはセルページングチャネル(CELL_PCH)/URA_PCH状態、またはセル順方向チャネル(CELL_FACH)状態にある場合に、このエリア内のすべての隣接するものを測定することができる。WTRU310が、アクティブモードにある場合には、隣接セルの品質が構成された時間にわたってしきい値より高い場合、またはネットワークが、WTRU310にチャネルを測定すべきことを示す場合に、WTRU310は、CGIおよびCSGを測定する。
【0043】
隣接CSGセルの品質がしきい値の下に下がるときに、WTRU310は、対応するPCIを有する隣接CSGセルについての獲得されたSIを無効であるように見なすことができる。隣接CSGセルの品質または信号レベルが、構成され、またはあらかじめ定義された期間にわたって、しきい値より低い場合、任意選択で、WTRU310は、SIを無効と見なすことができる。品質は、UMTSまたはLTEシステムの場合に、それぞれ、チップ当たりの共通のパイロットチャネル(CPICH)エネルギー(Ec)/雑音電力スペクトル密度(No)または基準信号受信品質(RSRQ)に対応する可能性がある。信号レベルは、UMTSまたはLTEシステムの場合に、それぞれ、CPICH受信信号コード電力(RSCP)または基準信号受信電力(RSRP)に対応する可能性がある。しきい値は、ネットワークにより構成されたしきい値、またはWTRUにより判定されたしきい値とすることができる。パラメータは、特定のCSGのしきい値としてネットワークにより、または他の周波数内イベントまたは周波数間イベントについて構成される既存の絶対しきい値の値を使用することにより構成されていることが可能である。例えば、S−メジャーが、使用されることが可能であり、または他の任意のしきい値が、使用されることが可能である。測定値(基準信号受信電力(RSRP)または基準信号受信品質(RSRQ))が、S−メジャーより高いとき、WTRU310は、ある種の測定を実行することを必要とはされない。あるいは、構成されたしきい値のどれかにオフセットが、WTRU310によって追加されて、SI有効性のための新しいしきい値を判定することができる。あるいは、WTRU310が、隣接セルのSIを獲得することを開始し、または完了している時に、しきい値は、隣接セルの信号レベルまたは品質から、あらかじめ定義され、または信号で伝えられたオフセットを差し引くことによって判定される。
【0044】
隣接セルの低減された品質または信号レベルは、WTRU310が隣接CSGセルから離れつつあり、同じPCIカバレッジを有する異なるCSGセルに遭遇する確率が増大する可能性があることを意味する可能性がある。あるいは、隣接セルの品質または信号レベルが、構成された測定イベントおよび判断基準のどれについても、報告する範囲に満たない。
【0045】
関係している隣接セルが、通常のイベントまたはCSG特有のイベントのいずれでも、LTEの場合におけるA3など測定イベントをトリガする場合、WTRU310は、そのイベントをトリガした条件がもはや当てはまらないとき、またはイベントについての離脱条件(leaving condition)が当てはまるようになったときに、SIを無効と見なすことができる。言い換えれば、隣接セルは、もはやサービングよりも良いあらかじめ定義されたオフセットではない。イベントA3は、隣接セルが、サービングセルよりも良いあらかじめ定義されたオフセットになることを表すことができる。
【0046】
WTRU310は、セルのSIを獲得することによって得られる情報を含む測定報告を正常に送信した後に、隣接セルのSIを無効と見なすことができる。言い換えれば、CGIと他の情報とを含む測定報告をネットワークに対して送信した後に、WTRU310は、メモリからのこの情報をクリアし、またはそれを無効と見なす。
【0047】
WTRU310が、フィンガープリントエリア、またはそれらの測定をトリガした地理的エリアから離れるときに、WTRU310は、隣接セルについての獲得されたSIを無効であると見なすことができる。特に、近接エリアから離れるメッセージをネットワークに対して報告したとき、WTRU310は、読み取ったPCIについての記憶されたSIがあればそれをクリアすることができる。あるいは、WTRU310が、現在の地理的エリアから離れ、現在のPCIが発生しそうもないと考えられる新しい地理的エリアまたはフィンガープリントエリアに入る場合に、これは起こる可能性もある。例えば、記憶されたフィンガープリント情報に応じて、PCIは、ホワイトリストに記憶されるCSGのどれにも対応しない。
【0048】
ネットワークが、PCIについてのSIを獲得するように示して、WTRU310に明示的に指示するメッセージを送信する場合に、WTRU310は、隣接セルのSIをクリアし、SIを再獲得することができる。PCIは、WTRU310によってSIが記憶されているPCIに対応する。メッセージは、測定制御または再構成のメッセージとすることができる。
【0049】
ネットワークが、周波数間またはRAT間の測定を停止するように、WTRU310に対して測定値を送信するときに、WTRU310は、SIを無効であると見なすことができる。例えば、WTRU310は、もはや周波数間またはRAT間の測定構成を有してはいない。
【0050】
あるいは、WTRU310は、アイドル状態から接続状態へ、またはその逆へなどRRC状態を変更したとき、SIを無効であると見なすこともできる。あるいは、状態遷移が発生し、WTRU310がこの情報を記憶しているとき、WTRU310は、上記に定義される代替案のどれかによって判定されるように無効と見なされるまで、新しい状態において同じ情報を継承し、使用することができる。
【0051】
SIが無効と見なされる場合、また測定報告がトリガされる場合には、WTRU310は、SI報告を空(empty)にしておくことができる。ネットワークが、WTRU310にSIを再読み取りしてもらいたいと思う場合、ネットワークは、初期の読取りについて行ったように追加の明示信号を送信することができる。あるいは、WTRU310は、ネットワークの明示的な指示を待たずに、自律的ギャップ中に内容をクリアし、SIを自律的に再読み取りすることもできる。それらの解決法は、アイドルモードまたは接続モードにおけるWTRUに対して適用可能である。
【0052】
別の実施形態においては、ソースセルに対してCGIを報告し、ギャップを要求するための手順が、提供される。以下は、そのPCIがWTRU310によって測定されているCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を報告するための、図9および10に示される複数の方法(900および1000)について説明している。それらの方法は、組み合わせて使用されることもある。一般に、WTRU310からネットワークへの報告または他の通信は、この目的のために定義される測定報告メッセージ、または他の任意の、または新しいRRCメッセージを使用して実行されることが可能である。
【0053】
図9に示される第1の方法においては、WTRU310は、CSGセルのPCIを読み取る(905)ように構成されている。WTRU310は、CSGセルによって使用される測定されたPCIに対応するCGIを識別する(910)ように構成されている。WTRU310は、マッピングの有効性が、当てはまるかどうかを判定する(915)。WTRU310は、この測定されたPCIについてのCGIの有効なマッピングを有するときはいつでも、CSGセルによって使用される測定されたPCIに対応するCGIをネットワーク(すなわち、ソースセル)に対して報告する(920)ように構成されている。WTRU310は、CGIが、許容されたCSGに対応することを報告する(920)。WTRU310は、マッピングが有効でない場合に、測定されたPCIのCGIがCSGセルに対応しないことをネットワークに対して報告する(925)ように構成されている。
【0054】
任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、この情報を報告するだけであり、CGIを報告することはない。任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、CGI、またはどのような追加の情報も報告しない。任意選択で、WTRU310はまた、マッピングが、判定される時刻を報告する。この情報は、CSGセルのPCIを含む測定報告、または他の任意のRRCメッセージの形で搬送されることが可能である。
【0055】
この情報に基づいて、ネットワークは、CSGの受信信号レベルに応じて、それが許容されたCSGである場合、CSGセルに対するハンドオーバ手順を開始することができる。WTRU310が、CSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される測定されたPCIについてのCGIを報告しない場合には、ネットワークは、WTRU310にそのCSGセルのCGIを測定するように命令し、必要とされるギャップを割り付けてその測定を容易にすることができる。
【0056】
許容されるCSGセルの可能性を含めてネットワークに対してCGIを報告するための別の方法1000が、図10の中で説明され、示されている。WTRU310は、PCIについて認識し、一般に、168個の固有のセル識別情報グループへとグループ分けされる504個の固有の識別情報(すなわち、PCI)が存在する。WTRU310は、限定セル(すなわち、ハイブリッドセルまたはオープンセルでない)のために予約されるPCIの範囲について認識する。限定セルの範囲の外側にあるどのようなPCIも、ハイブリッドセルの範囲またはオープンセルの範囲の中にある。WTRU310は、CSGセルのPCIを読み取る(1005)ように構成されている。WTRU310は、PCIが、ハイブリッドセルに対応するかどうかを判定する(1010)。WTRU310が、PCIがハイブリッドセルまたはオープンセルに対応することを(ハイブリッドセルまたはオープンセルについて利用されるPCIの範囲の知識に基づいて)検出する場合、WTRU310は、セルが許容範囲の中にある(1015)ことを認識する。WTRU310が、PCIが許容されるCSGセルまたはハイブリッドセルによって使用される、または使用される可能性があると判定したときに、WTRU310は、ネットワークに対して情報を報告する(1020)ように構成されている。セルが限定セル範囲の中にある場合(1025)には、WTRU310は、PCIが使用され、または許容されるCSGセルによって高い確率で使用される可能性があることを示す情報をネットワークに対して報告する(1030)。PCIは、WTRUがそのメンバである限定セルに対応する可能性がある。
【0057】
許容されないCSGセルによって高い確率で使用され、または使用される可能性がある判定は、WTRU310が、許容されたCSGセル、許容されたハイブリッドセル、または許容されないCSGセルの近傍にあるときに存在するフィンガープリントなどの状態または測定値の組をWTRU310が認識することに基づいている可能性がある。例えば、状態の組は、WTRU310が、地理的にあらかじめ定義された位置の周囲にあることと、セルのPCIが、それが最後にアクセスされたときに許容されたCSGセルによって使用されるPCIとマッチすることとを含むことができる。報告は、CSGセルのPCIを含む任意の測定報告、または他の任意のRRCメッセージのいずれかの形で搬送されることが可能である。または、測定報告は、WTRU310にCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を提供するように指示するネットワークからメッセージを受信する結果として送信される。または、測定報告は、ハンドオーバを実行する緊急性を示す条件が満たされる場合に、送信される。
【0058】
例えば、その報告は、受信信号レベルよりも上のハイブリッドセルまたはCSGセルの検出のすぐ後に、またはタイマの満了または停止が、ある種の受信信号レベルよりも上のハイブリッドセルまたはCSGセルの検出のすぐ後に開始した後に、送信されることが可能である。タイマは、WTRU310が正常にハイブリッドセルまたはCSGセルの識別情報を復号する場合に、停止されることが可能である。タイマは、停止されることが可能であり、WTRU310は、DRX動作から生じる機会に起因したネットワークによるギャップの割付けなしに識別情報を正常に復号することができる。任意選択で、タイマは、サービングセル、ハイブリッドセルまたはCSGセルからの信号レベルが、ハイブリッドセルまたはCSGセルに対するハンドオーバが緊急でないようである場合に、使用されることが可能であるにすぎない。
【0059】
ハンドオーバ手順の緊急性を判定するための条件の例は、サービングマクロセルの信号レベルがしきい値より低いとき、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルがしきい値より高いとき、またはCSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときを含んでおり、これらは否定的である可能性がある。後者の条件は、サービングマクロセルと、ターゲットCSGセルまたはハイブリッドセルとが同じ周波数の中にある場合だけに、オプショナルに使用されることが可能である。
【0060】
情報は、PCIが、許容されたCSGセル、ハイブリッドセル、または許容されないCSGセルに対応する可能性があるという表示を含むことができ、したがって、CGIの測定値が必要とされ、または必要とされない。表示が、セルが許容されない可能性があることを述べている場合には、表示は、CGIの測定を容易にするためにギャップを割り付けるべき、ネットワークに対する要求と同等である可能性がある。あるいは、表示は、WTRU310が、アイドル時間を使用してCGIの測定を試み得る、または試みていることと、ギャップの割付けが、必要である可能性があることという、ネットワークに対する表示として解釈されることも可能である。表示が、セルが許容されないことを述べている場合には、そのような表示は、CGIの測定を容易にするためにギャップを割り付けるべきでないという、ネットワークに対する要求、またはセルが許容されないこと、またはCGIの測定が試みられない可能性があることという通知と同等である可能性がある。任意選択で、この情報は、WTRU310が、この測定されたPCIについてのCGIの有効なマッピングを有さない場合だけに、送信される。任意選択で、表示の不在は、PCIが、許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があることを意味する。あるいは、表示の不在は、CGIの測定が必要とされないことを意味する。
【0061】
情報は、使用可能な場合、PCIを使用した、CSGセルまたはハイブリッドセルの仮定され、または測定されたCGIを含むことができる。これは、CSGが許容され得るかどうかについての表示を伴って報告されることが可能である。任意選択で、CSGが許容されない場合には、WTRU310は、情報を報告するだけであり、CGIを報告しない可能性がある。任意選択で、PCIとCGIとの間のマッピングが判定された時刻、またはCGIがちょうど測定されたかどうかについての表示が存在する可能性がある。任意選択で、情報は、CGIとPCIとの間のマッピングが有効なままである場合にだけ、報告される。任意選択で、これは、WTRU310が、どのようなPCIの混乱についても知らない場合にだけ、報告され、それによって、許容されたCSGのPCIはまた、ソースセルの近傍内で別のCSGによって使用されている。
【0062】
CGIが提供される場合には、ネットワークは、CSGの受信信号レベルに応じてCSGセルに対するハンドオーバ手順を開始することができる。例えば、WTRU310は、測定されたPCIが、許容されたCSGに対応することを示すことができる。WTRU310が、PCIが許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があるという表示を報告するだけである場合には、ネットワークは、CSGセルまたはハイブリッドセルのCGIを測定し、かつ/またはこの測定を容易にするために必要とされるギャップを割り付けるように、WTRU310に命令することができる。ネットワークは、CGIを測定する必要があるセルのPCIを示すことができ、その結果、WTRU310は、複数のPCIが存在する場合に、どのPCIが測定されるべきかを知るようになる。ネットワークが、PCIが常に許容されるハイブリッドセルに対応することを認識する場合、ネットワークは、たとえWTRU310が指示を送らないとしても、ハイブリッドセルの識別情報を測定するようにWTRU310に命令することができる。ギャップ割付けは、再構成メッセージの中で、または測定制御メッセージの中で示されることが可能である。
【0063】
任意選択で、ネットワークは、ハンドオーバを実行する緊急性を示す条件が満たされた後だけに、ギャップを割り付けることができる。例えば、その割付けは、検出されたPCIが、許容される可能性があるCSGセルまたはハイブリッドセルに対応し得ることを示す、WTRU310からのメッセージの受信のすぐ後に開始されたタイマの満了のすぐ後に、実行されることが可能である。タイマは、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を含むWTRUメッセージの受信のすぐ後に停止されることが可能である。この手順は、WTRU310が、DRX動作に起因した自然の機会を使用してCSGセルの識別情報を復号するためにいくらかの時間を残すことができ、したがってギャップの不必要な構成を回避している。
【0064】
ハンドオーバ手順の緊急性を判定するための条件の他の例は、サービングマクロセルの信号レベルが、しきい値より低いとき、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルが、しきい値より高いとき、またはCSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときを含んでおり、これらは、否定的である可能性がある。後者の条件は、サービングマクロセルと、ターゲットCSGセルまたはハイブリッドセルとが同じ周波数の中にある場合だけに、オプショナルに使用されることが可能である。
【0065】
WTRU310が、PCIが許容されないCSGセルに対応する可能性があるという表示を報告するだけの場合には、ネットワークは、CSGセルのCGIを測定するようにWTRU310に命令することをやめ、CSGセルに向けてどのようなモビリティ手順を用いても追跡することをやめることができる。
【0066】
WTRU310は、WTRU310がギャップを割り付けられる前または後に、DRX動作によって提供されるアイドル時間、および/または測定ギャップの間にCGIの測定を試みることができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIの検出のすぐ後に測定を開始することができる。WTRU310は、ある種のしきい値よりも上の受信信号の強度または品質を有するCSGセルまたはハイブリッドセルのPCIの検出のすぐ後に、測定を開始することができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号レベルと、サービングセルの信号レベルとの間のdBにおける差が、しきい値より高いときに、測定を開始することができる。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIが、ある種のしきい値よりも上の受信信号の強度または品質で検出されるときに開始されるタイマの満了のすぐ後に、測定を開始することができる。タイマは、信号の強度または品質がしきい値の下に下がる場合に、停止されている。WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIを含む測定報告を送信した後に、測定を開始することができる。あるいは、WTRU310は、PCIが許容されたCSGセルまたはハイブリッドセルに対応する可能性があるという表示を有する、CSGセルまたはハイブリッドセルのPCIを含む測定報告を送信した後に、測定を開始することもできる。
【0067】
上記の方法のどれかの中の測定報告についてのトリガをサポートするために、新しい測定イベントが、定義されることが可能である。異なるイベントの定義は、隣接CSGセル、または通常のセルと比べられるハイブリッドセルについての異なるしきい値の使用を容易にする。そのような新しいイベントの例が、以下で説明される。ここで説明されるイベントタグ名は、任意であり、すなわちイベントH3、H4、H5、およびH6が、説明される。
【0068】
イベントH3は、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、サービングセルよりも良いオフセットになるときに、起こる。このイベントは、LTEのRRCプロトコルの中のイベントA3と同様であるが、但し隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0069】
イベントH4は、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、あらかじめ判定されたしきい値よりも良くなるときに、起こる。このイベントは、イベントA4と同様であるが、但し隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0070】
イベントH5は、サービングが、あらかじめ定義されたしきい値1よりも悪くなり、CSGセルまたはハイブリッドセルの隣接セルが、あらかじめ定義されたしきい値2よりも良くなるときに起こる。このイベントは、イベントA5と同様であり、隣接セルが、CSGセル、ハイブリッドセルであり、またはWTRU310によって許容される可能性のあるCSGセルまたはハイブリッドセルとして識別されるという追加の条件を有する。
【0071】
イベントH6は、隣接のCSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報が、正常に測定されているときに起こる。
【0072】
図11は、隣接CSGセルのSIを読み取ることを開始すべき、WTRU310における信号伝達を受信し、WTRUに受信リソースを割り付けるための方法1100を示す。WTRU310は、少なくとも1つの隣接CSGセルのSIを読み取るべき信号を受信する(1101)ように構成されている。信号は、タイマの満了に応じてネットワークによって生成されていることが可能であり、またはサービングセルまたはCSGセルの信号強度が、ハンドオーバが必ずしも必要でない、あるいは望ましい可能性があることを示す監視されたしきい値を超過し、またはそのしきい値よりも下に下がる場合のしきい値の交差などのイベントに起因して信号で伝えられていることが可能である。WTRU310は、DRXギャップの割付けを受信する(1103)ように構成されており、これは、隣接CSGセルからのSIの測定を容易にする。WTRU310は、割り付けられたDRXギャップ中に隣接CSGセルからのSIを読み取る(1105)ように構成されている。隣接CSGセルのSIが読み取られているときに、WTRU310は、隣接CSGセルについてのSIを含む測定報告をネットワークに対して送信する(1107)ように構成されている。
【0073】
一例においては、手順は、許容されたCSGセルに対してハンドオーバするWTRUのために提供される。WTRU310は、最初に、マクロセルによってサーブされる。WTRU310は、CSGセルのPCIを検出するように構成されている。このCSGセルのフィンガープリントは、以前に許容されたCSGセルのフィンガープリントとマッチする。フィンガープリントは、CSGセルの地理的ロケーションまたは使用されたPCIとすることができる。しかしながら、WTRU310は、そのセルの有効なCSGのIDを有してはいない。WTRU310は、DRXおよび/または測定のギャップによって生成されるアイドル期間中に、CSGのIDを復号するように試みることができる。WTRU310は、CSGセルのPCIと、CGIが測定される必要があることを示す表示とを含む測定報告をネットワークに対して送信することができる。あらかじめ定義された遅延の後に、ネットワークは、CGIの測定を容易にするギャップをWTRU310に割り付けるメッセージを送信する。WTRU310は、正常にCGIを復号し、CSGが許容されたCSGセルのそのリストの中に含まれることを見出す。WTRU310は、PCIと、対応するCGIとを含む測定報告を送信する。ネットワークは、CSGセルに対してハンドオーバ手順を開始する。
【0074】
別の例においては、許容されていないCSGセルを測定する手順が、WTRUのために提供される。WTRU310は、最初に、マクロセルによってサーブされる。WTRU310は、CSGセルのPCIを検出する。このCSGセルのフィンガープリントは、以前に許容されたCSGセルのフィンガープリントとマッチする。フィンガープリントは、CSGセルの地理的ロケーションまたは使用されたPCIとすることができる。しかしながら、WTRU310は、そのセルの有効なCSGのIDを有してはいない。WTRU310は、DRXおよび/または測定のギャップによって生成されるアイドル期間中にCSGのIDを復号するように試みることができる。WTRU310は、CSGセルのPCIと、CGIが測定される必要があることを示す表示とを含む測定報告をネットワークに対して送信することができる。あらかじめ定義された遅延の後に、ネットワークは、CGIの測定を容易にするギャップをWTRU310に割り付けるメッセージを送信する。WTRU310は、CGIを復号することができ、CSGが許容されたCSGのそのリストの中に含まれないことを見出す。WTRU310は、PCIを含む測定報告を送信することができ、CGIが測定される必要があることを示すどのような表示も送信しない。ネットワークは、PCIが、許容されたCSGセルに対応しないことを理解し、CSGセルに対するハンドオーバ手順を開始しない。
【0075】
ネットワークが、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報の測定のためにWTRU310を支援するギャップを割り付けるときに、ギャップは、以下で説明されるように割り付けられることが可能である。
【0076】
ギャップの単一または有限の数のインスタンスは、時間内にあらかじめ定義される。ギャップは、インスタンスのこの数を超えて反復されない。ギャップは、開始するシステムフレーム番号(SFN)とサブフレーム番号に関連してサブフレーム間隔の観点で定義されることが可能である。複数の、ギャップのインスタンスが存在する場合には、インスタンスの間の時間間隔もまた、示され、またはあらかじめ定義される。
【0077】
ギャップまたはギャップのシーケンスは、それらの間のあらかじめ定義され、または信号で伝えられた間隔を用いて定期的に起こる。それらのギャップは、以下のイベント:WTRU310は、測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報を有する測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの識別情報が、測定されることができない、または測定される必要がないことを示す測定報告を送信するというイベント(例えば、WTRU310が、CSGセルまたはハイブリッドセルに対するアクセス権を有することを期待しない場合)、WTRU310は、CSGセルまたはハイブリッドセルの信号強度が、しきい値より低いことを示す測定報告を送信するというイベント、WTRU310は、新しいセル(すなわち、CSGセルまたは他の任意のセル)に対してハンドオーバされるというイベント、WTRU310は、ギャップを割り付けるメッセージの受信のすぐ後に開始されるタイマが、満了するときに、ギャップが停止され、またはギャップが割り付けられることを示すネットワークから新しい測定制御または他のRRCのメッセージを受信するというイベント、のうちの1つまたは組合せが起こるまで割り付けられる。タイマ持続期間は、このメッセージの中で示されていることが可能である。
【0078】
ギャップ中においてCGIを測定するWTRUの手順についての方法が、提供される。CSGの隣接セルの信号品質に基づいて、かなりの長さの時間が、マスター情報ブロック(MIB)を、次いで隣接セルのSIB1を復号するために必要とされる可能性がある。この問題を緩和するために、以下の方法が、個別に、または組み合わせて可能である。
【0079】
MIBおよびSIB1を読み取るために定義される複数のギャップが、存在する可能性がある。言い換えれば、WTRU310は、第1のギャップの中のMIBを検出し復号するように、第2のギャップの中のSIB1を検出し復号するように、構成されていることが可能である。2つのギャップが、両方の動作が実行される場合の単一ギャップよりも個々に小さい可能性がある。これは、データ転送の中断を最小にする観点で有利である。
【0080】
あるいは、MIBだけ、またはSIB1だけを読み取るために定義される複数のギャップが存在する可能性もある。WTRU310は、2つの異なるギャップから受信されるハイブリッド自動反復要求(HARQ)送信を結合することができる。これは、1つまたは複数のHARQプロセスの予約を必要とする。HARQプロセスは、介在するデータ送信中に使用されなくてもよい。予約されたHARQプロセスは、ギャップが構成される時にネットワークによって信号で伝えられることが可能である。あるいは、必要な場合には常に使用されるあらかじめ定義されたHARQプロセスが存在することもある。いずれにしても、WTRU310は、第1のギャップ中に受信を開始したとき、対応するHARQバッファをフラッシュする。
【0081】
PCIの混乱を解決するネットワークベースの方法が、提供される。PCIを解決するネットワークベースの方法を可能にするために、ネットワークは、サービングセルの信号強度が良好でなく、ハンドオーバプロセスを遅延させることができないと認識した場合に、PCIの混乱を解決しようと判断することができる。ネットワークが、PCIの混乱を解決することができない場合、ネットワークは、隣接セルのSIを読み取るようにWTRU310に要求することができ、またはネットワークは、隣接セルに対してWTRU310を直接にハンドオーバすることができる。
【0082】
ネットワークによって送信されるハンドオーバコマンドの中で、または他の任意のRRCメッセージ(すなわち、測定制御など)の中で、ネットワークは、WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取ることができるかどうかを示すことができるIEを設定することができる。あるいは、IEの存在は、WTRU310が、隣接セルのSIを読み取る必要があることを示す可能性があり、不在は、WTRU310がそれを読み取る必要がないことを示す可能性がある。
【0083】
WTRU310が、CSGの隣接セルのSIを読み取る必要がある場合、WTRU310は、プロセスを開始することができ、ひとたびWTRU310が、SIを読み取ることを完了した後に、WTRU310は、SIが獲得されているという測定報告または他の任意のRRCメッセージを通してネットワークに通知することができる。ネットワークは、データを隣接セルに対して転送することなど、適切なアクションを取ることができる。
【0084】
図12は、セルのブロードキャストを受信し、隣接CSGセルを読み取るように構成されたWTRU310のブロック図1200の一例である。WTRU310は、アンテナ1205と、送信機1210と、受信機1215と、プロセッサ1220と、ユニバーサル加入者識別モジュール(universal subscriber identity module)(USIM)(またはLTEの同等物)1225とを含む。受信機1215は、セルIDを含むセルからアンテナ1205を経由してブロードキャストを受信するように構成されている。プロセッサ1220は、送信機1210と、受信機1215と、USIM(またはLTEの同等物)1225とに電気的に結合される。プロセッサ1220は、CSGセルに対するインバウンドハンドオーバのために上記で説明された方法を実行するように構成されている。
【0085】
特徴および要素が、特定の組合せの形で上記に説明されているが、おのおのの特徴または要素は、他の特徴および要素なしに単独で、または他の特徴および要素を伴って、またはそれらなしに様々な組合せの中で使用されることが可能である。本明細書の中で提供される方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行のためのコンピュータ読取り可能ストレージ媒体の中に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアの形で実装されることが可能である。コンピュータ読取り可能ストレージ媒体の例は、ROM(読取り専用メモリ)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)と、レジスタと、キャッシュメモリと、半導体メモリデバイスと、内部ハードディスクや着脱可能ディスクなどの磁気媒体と、磁気光学的媒体と、CD−ROMディスクやDVD(デジタル多用途ディスク)などの光媒体とを含む。
【0086】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、ASSP(特定用途向け標準プロダクト)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/または状態機械を含む。
【0087】
実施形態
実施形態1
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取るステップ
を具えたことを特徴とする方法。
【0088】
実施形態2
前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、
タイマを開始するステップと、
前記タイマが満了したことを条件に前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1記載の方法。
【0089】
実施形態3
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件として、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態2記載の方法。
【0090】
実施形態4
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1ないし3のいずれかに記載の方法。
【0091】
実施形態5
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする実施形態4記載の方法。
【0092】
実施形態6
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする実施形態4ないし5のいずれかに記載の方法。
【0093】
実施形態7
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するステップと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1ないし6のいずれかに記載の方法。
【0094】
実施形態8
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする実施形態1ないし7のいずれかに記載の方法。
【0095】
実施形態9
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルのシステム情報を読み取ることを特徴とする実施形態8記載の方法。
【0096】
実施形態10
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取るように構成されたプロセッサ
を具えたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0097】
実施形態11
前記タイマが満了したことを条件に前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、タイマを開始するステップと、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0098】
実施形態12
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件に前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態11記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0099】
実施形態13
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するように構成された送信機
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10ないし12のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0100】
実施形態14
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする実施形態13記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0101】
実施形態15
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする実施形態13ないし14のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0102】
実施形態16
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するように構成された前記プロセッサと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるように構成された送信機と
をさらに具えたことを特徴とする実施形態10ないし15のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0103】
実施形態17
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする実施形態10ないし16のいずれかに記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0104】
実施形態18
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルの前記システム情報を読み取ることを特徴とする実施形態17記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【0105】
実施形態19
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
隣接限定加入者グループ(CSG)セルの物理セル識別情報(PCI)を読み取るステップ
を具えたことを特徴とする方法。
【0106】
実施形態20
前記PCIが、あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応するかどうかを判定するステップ
をさらに具え、前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応することを条件として、前記隣接CSGセルは、許容されたオープンセルの範囲の中にあることを特徴とする実施形態19記載の方法。
【0107】
実施形態21
前記PCIが前記隣接CSGセルによって使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告するステップ
をさらに具えたことを特徴とする実施形態19ないし20のいずれかに記載の方法。
【0108】
実施形態22
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応しないことを条件として、前記隣接CSGセルは、限定セルの範囲の中にあることを特徴とする実施形態20記載の方法。
【0109】
実施形態23
前記隣接CSGセルが、限定セルの範囲の中にあることを条件として、前記PCIは、限定セルの範囲の中にあるCSGセルによって高い確率で使用されることを示す情報をネットワークに対して報告することを特徴とする実施形態20記載の方法。
【0110】
ソフトウェアに関連するプロセッサは、無線送信受信ユニット(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)または拡張パケットコア(EPC)、または任意のホストコンピュータの中で使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用されることが可能である。WTRUは、ソフトウェアにより定義された無線(SDR)と、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロフォン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、近接場通信(NFC)モジュール、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレイヤー、メディアプレイヤー、ビデオゲームプレイヤーモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)もしくは超広帯域(UWB)のモジュールなど、他のコンポーネントとを含めて、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で実装されたモジュールと組み合わせて使用されることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)の第1の組のシステム情報を読み取るステップと、
前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、
タイマを開始するステップと、
前記タイマが満了したことを条件として、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと、
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件に、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するステップ
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するステップと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるステップと
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記現在のサービングセルの前記信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルのシステム情報を読み取ることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを具え、
該プロセッサは、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取り、
前記第1の組のシステム情報を記憶し、
タイマを開始し、
前記タイマが満了したことを条件として、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取り、
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件として、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するように構成されたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項9】
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するように構成された送信機
をさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項10】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする請求項9記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項11】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする請求項9記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するように構成された前記プロセッサと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるように構成された送信機と
をさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項13】
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項14】
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルの前記システム情報を読み取ることを特徴とする請求項13記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項15】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
隣接限定加入者グループ(CSG)セルの物理セル識別情報(PCI)を読み取るステップと、
前記PCIが、あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応するかどうかを判定するステップと、
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応することを条件として、前記隣接CSGセルは、許容されたオープンセルの範囲の中にあり、
前記PCIが前記隣接CSGセルによって使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応しないことを条件として、前記隣接CSGセルは、限定セルの範囲の中にあることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記隣接CSGセルが、限定セルの範囲の中にあることを条件として、前記PCIが限定セルの範囲の中にあるCSGセルによって高い確率で使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告することを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む、隣接限定加入者グループ(CSG)の第1の組のシステム情報を読み取るステップと、
前記第1の組のシステム情報を記憶するステップと、
タイマを開始するステップと、
前記タイマが満了したことを条件として、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取るステップと、
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件に、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するステップ
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するステップと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるステップと
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記現在のサービングセルの前記信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルのシステム情報を読み取ることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを具え、
該プロセッサは、
セルグローバル識別情報(CGI)と物理セル識別情報(PCI)とを含む隣接限定加入者グループ(CSG)セルの第1の組のシステム情報を読み取り、
前記第1の組のシステム情報を記憶し、
タイマを開始し、
前記タイマが満了したことを条件として、前記隣接CSGセルの第2の組のシステム情報を読み取り、
前記第2の組のシステム情報が、前記第1の組のシステム情報と同じであることを条件として、前記隣接CSGセルの前記CGIを識別するように構成されたことを特徴とする無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項9】
PCIの混乱が解決されていることを示すメッセージをネットワークに対して送信するように構成された送信機
をさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項10】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのPCIを含むことを特徴とする請求項9記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項11】
前記メッセージは、前記隣接CSGセルのCGIを含むことを特徴とする請求項9記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記隣接CSGセルからの信号のチャネル受信品質に基づいて、前記第1の組のシステム情報と前記第2の組のシステム情報とを読み取るための必要とされるギャップ持続期間を自律的に判定するように構成された前記プロセッサと、
前記必要とされるギャップ持続期間をネットワークに対して信号で伝えるように構成された送信機と
をさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項13】
現在のサービングセルの信号強度および信号品質は、あらかじめ定義されたしきい値と比較するために監視されることを特徴とする請求項8記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項14】
前記現在のサービングセルの前記の信号強度および信号品質が、前記あらかじめ定義されたしきい値より低い状態において、前記隣接CSGセルの前記システム情報を読み取ることを特徴とする請求項13記載の無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項15】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
隣接限定加入者グループ(CSG)セルの物理セル識別情報(PCI)を読み取るステップと、
前記PCIが、あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応するかどうかを判定するステップと、
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応することを条件として、前記隣接CSGセルは、許容されたオープンセルの範囲の中にあり、
前記PCIが前記隣接CSGセルによって使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記PCIが、前記あらかじめ定義されたハイブリッドセルの範囲に対応しないことを条件として、前記隣接CSGセルは、限定セルの範囲の中にあることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記隣接CSGセルが、限定セルの範囲の中にあることを条件として、前記PCIが限定セルの範囲の中にあるCSGセルによって高い確率で使用されることを示す情報を、ネットワークに対して報告することを特徴とする請求項12記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−524471(P2012−524471A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506145(P2012−506145)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/030971
【国際公開番号】WO2010/120837
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/030971
【国際公開番号】WO2010/120837
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】
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