説明

除塵装置

【課題】従来の遠心力によるフィルター目詰まり除去手段を用いた除塵装置では、遠心力だけではフィルターの塵埃を払い落とす力が弱く、除去しきれずに塵埃がフィルターに残留するため、目詰まりの発生頻度が高い。また、気流が通る風路が複雑であり除塵装置としての圧力損失が高い。
【解決手段】図3に示すように、フィルター7に遠心送風用羽根8を具備し、気流を内側から外側に発生させながらフィルター7を直線ブラシ23で掃出することで塵埃を払い落とす力が強くなるため、目詰まりの発生頻度が低い。また、フィルター7を略円錐に形成する構成により、気流が通る風路の圧力損失を低減できる。さらにダクト2の中間に接続した筐体3の下面に点検扉5を有する除塵装置1の形態としたため室内からのメンテナンス作業が簡便となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてフィルターを用いた除塵装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅、事務所や工場などで外気を吸引して屋内に導入する換気ユニットにおいては、外気に浮遊している砂塵や粉塵などの塵埃を捕集し除去するためにフィルターを用いた除塵装置を設けられているものがある。
【0003】
従来、この種の換気ユニットに用いられる除塵装置は、砂塵や粉塵などの塵埃がフィルターに付着して堆積すると目詰まりを発生して換気風量低下の原因となるため、フィルターの掃除や新品への交換などのメンテナンス作業が頻繁に必要である。このメンテナンス作業を簡便にしてフィルターの交換サイクルを長くするためにフィルターの目詰まりを除去する手段に遠心力を用いた方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、その除去方法について図7の除塵装置を参照しながら説明する。図7の除塵装置101は略円筒形の外周面にフィルターを設けたフィルターユニット102とモータ103がカップリング104で軸同士が接続し、吸込口105と吐出口106を備えたケーシング107に内装されており、吐出口106はフィルターユニット102内部に繋がり、ケーシング107とは軸受108によって接続される構成のためフィルターユニット102は回転自在である。気流中の塵埃を捕集する際は、吸込口105から流入した塵埃を含んだ気流をフィルターユニット102の外側から内側に貫流させることで、フィルターユニット102の外周面で塵埃が捕集され、浄化された気体は吐出口106から流出される。そして、フィルターの目詰まりを除去する際は、フィルターユニット102を回転させて遠心力を利用することで外周面に付着した塵埃を払い落とすものである。
【特許文献1】特開平11−057365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の遠心力によるフィルター目詰まり除去手段を用いた除塵装置では、遠心力だけではフィルターの塵埃を払い落とす力が弱く、除去しきれずに塵埃がフィルターに残留する。さらにフィルターに積層材を使用している場合はいったん除去された塵埃がフィルターに再付着して残留量が多くなり、フィルターの目詰まり発生頻度が増加する。また、気流が通る風路が複雑であり除塵装置としての圧力損失が高く、メンテナンス作業も困難であるという課題がある。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、フィルターへの塵埃の残留を低減してフィルターの目詰まり発生頻度を低減でき、また、気流が通る風路の圧力損失を低減でき、室内からのメンテナンス作業が簡便となる除塵装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の除塵装置は気流が通るダクトの中間に接続する箱形の筐体内に、塵埃を捕集する円筒に形成されたフィルターと、前記フィルターを回転させる回転手段と、前記回転手段を前記筐体内に固定する固定手段と、前記筐体内の気流をフィルターに導いて風路を形成する仕切り部材で構成され、前記フィルターの円筒内には複数枚の遠心送風用羽根が均等に配置され、前記フィルターの上流側軸方向端面は閉口し、下流側軸方向端面は開口し、前記下流側軸方向端面の外径は前記上流側軸方向端面の外径と同等以上であり、気流がダクト内を通ると前記フィルターの外側から内側に向けて気流が貫流され、浮遊する塵・埃を捕集し、フィルターの目詰まりを除去するときは、前記フィルターと前記遠心送風用羽根を回転して遠心力と同時に内側から外側に気流を発生させることを特徴としたものである。この手段により、遠心力に加えて遠心送風用羽根によりフィルターの内側から外側に気流が発生し塵埃に抗力が作用することで塵埃を払い落とす力が強くなると同時にフィルターの空隙に気流が通ることで塵埃が再付着しにくくなるため、フィルターへの塵埃の残留を低減してフィルターの目詰まり発生頻度を低減できる。また、上流側軸方向端面の外径より下流側軸方向端面が大きいことからダクトから筐体に流入する気流がスムーズになり圧力損失を低減できる。
【0008】
また、フィルターの上流側軸方向端面に整流部材が取り付けられていることにより、ダクト内が整流されることで渦の発生を抑えられるため圧力損失を低減できる。
【0009】
また、フィルターが円錐面を形成しており、円錐の頂点側が上流側となることにより、フィルターの面積を増加させながらダクト内に流入する気流をスムーズにできるため圧力損失を低減できる。
【0010】
また、ダクト軸に直交する方向の筐体の寸法がダクト径よりも大きいことにより、フィルターの外径をダクト径よりも大きくすることができるようになり、フィルターの面積が増加して塵埃保持量が増加するため、目詰まり発生頻度を低減できる。
【0011】
また、フィルターの下流側軸方向端面の外周と仕切り部材との隙間を遮蔽する遮蔽手段を設けたことにより、気流を漏らすことなくフィルターに貫流させられるため塵埃の捕集率が向上できる。
【0012】
また、遮蔽手段としてラビリンス構造を用いたことにより、フィルター下流側軸方向端面と固定手段に加工を施すことで簡単に遮蔽手段として実現でき、従来例の軸受等の高価な部品を追加しなくとも遮蔽することができる。
【0013】
また、遮蔽手段として円筒に形成したブラシを用いたことにより、部品への複雑な加工や精度の高い軸心合わせが不要となり簡単に遮蔽手段として実現できる。
【0014】
また、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うように延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に遠心送風機の舌部を形成したことにより、遠心送風用羽根が回転して発生する気流が増加するため、塵埃を払い落とす力が強くなる。
【0015】
また、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに振動を与える加振手段を設けたことにより、フィルターに振動が加わり遠心力と抗力と合わせて塵埃を払い落とす力が強くなる。
【0016】
また、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに摺接する掃出手段を設けたことにより、フィルター面の塵埃を直接拭い去る作用が加わり遠心力と抗力と合わせて塵埃を払い落とす力が強くなる。
【0017】
また、仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置の垂直下方に集塵ボックスを設けたことにより、フィルターの回転によって除去される塵埃を一箇所に集めることができるため、筐体内を汚すことがなく、また、塵埃が舞い上がらないのでフィルターへの再付着も抑制できる。
【0018】
また、集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に加振手段を配置したことにより、遠心羽根が発生する気流が大きいときにフィルターに振動が加わり塵埃が払い落とされる量が増加する。さらに舌部が遠心送風機としての風路をさえぎるため、払い落とされた塵埃が舌部に衝突し下方に落下する。下方には集塵ボックスがあるため、塵埃の捕集率を高めることができる。
【0019】
また、加振手段が弾性復元力のあるバネ材とフィルター外周面に複数個設けられた突起部で構成され、前記フィルターが回転すると突起部とバネ材が衝突を繰り返すことで振動が発生するようにしたことにより、フィルターの回転を加振源として利用することができるため、フィルターを加振するために別の加振動力を備える必要がない。
【0020】
また、集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に掃出手段を配置したことにより、遠心羽根が発生する気流が大きいときにフィルターを掃出する作用が加わり塵埃が払い落とされる量が増加する。さらに舌部が遠心送風機としての風路をさえぎるため、払い落とされた塵埃が舌部に衝突し下方に落下する。下方には集塵ボックスがあるため、塵埃の捕集率を高めることができる。
【0021】
また、掃出手段を直線ブラシとし、前記直線ブラシをダクト軸方向に配置し、前記ブラシの毛先がフィルターに均等に摺接するようにしたことにより、フィルターを回転するときの摺接による負荷を小さくすることができるため、目詰まり除去運転の消費電力を低減できる。
【0022】
また、集塵ボックスが仕切り部材から分離できることにより、溜まった塵埃だけを外部に取り出し廃棄することが可能になる。
【0023】
また、フィルターの下流側に前記フィルターよりも除塵効率のよい高性能フィルターを配置したことにより、高性能フィルターには1段目のフィルターを通過した微細な塵埃しか付着しなくなるため、目詰まりの発生頻度を低く抑えることができ、除塵装置全体として除塵効率を高めながらメンテナンス作業も減らすことができる。
【0024】
また、筐体の下面に点検用の扉を設けたことにより、筐体をダクトに接続したまま、内部の点検やメンテナンス作業を簡単に実施することが可能となる。
【0025】
また、仕切り部材が固定手段に取り付けられており、固定手段を筐体から外すことにより一体化されたまま筐体の点検扉から下方に引き出せることにより、フィルターや回転手段の交換作業が手元で可能となりメンテナンス作業効率が向上できる。
【0026】
また、フィルターを回転させて行う目詰まり除去運転をダクト内に気流が通っていないことを検知して行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても日常の運転動作の中でフィルターの目詰まりを除去することが可能であることと、都度、除去運転を行うためフィルターへの塵埃付着を最小限に抑えることができる。
【0027】
また、前回のフィルター目詰まり除去運転より一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても定期的にフィルターの目詰まりを除去することができる。
【0028】
また、ダクト内を気流が通っている時間を積算して一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルターの目詰まりを除去することができる。
【0029】
また、フィルターの目詰まり状態を検知して一定以上の目詰まり状態となったとき、フィルター目詰まり除去運転を行うことを特徴としにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルターの目詰まりを除去することができる。目詰まり状態を検知しているので、不必要に除去運転が行われないため、除去に必要な消費電力を最低限に抑えることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、円筒や円錐形のフィルターに遠心送風用羽根を具備して回転させる構成により、遠心力に加えてフィルターの内側から外側に気流が発生し塵埃に抗力が作用することで塵埃を払い落とす力が強くなると同時にフィルターの空隙に気流が通ることで塵埃が再付着しにくくなるため、フィルターへの塵埃の残留を低減してフィルターの目詰まり発生頻度を低減できる。また、フィルターを円錐に形成しダクトの中間に接続した筐体の下面に点検扉を有する形態にしたことにより気流が通る風路の圧力損失を低減でき、室内からのメンテナンス作業が簡便となる除塵装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の請求項1記載の除塵装置は、気流が通るダクトの中間に接続する箱形の筐体内に、塵埃を捕集する円筒に形成されたフィルターと、前記フィルターを回転させる回転手段と、前記回転手段を前記筐体内に固定する固定手段と、前記筐体内の気流をフィルターに導いて風路を形成する仕切り部材で構成され、前記フィルターの円筒内には複数枚の遠心送風用羽根が均等に配置され、前記フィルターの上流側軸方向端面は閉口し、下流側軸方向端面は開口し、前記下流側軸方向端面の外径は前記上流側軸方向端面の外径と同等以上であり、気流がダクト内を通ると前記フィルターの外側から内側に向けて気流が貫流され、浮遊する塵・埃を捕集し、フィルターの目詰まりを除去するときは、前記フィルターと前記遠心送風用羽根を回転して遠心力と同時に内側から外側に気流を発生させることを特徴としたものであり、遠心力に加えて遠心送風用羽根によりフィルターの内側から外側に気流が発生し塵埃に抗力が作用することで塵埃を払い落とす力が強くなると同時にフィルターの空隙に気流が通ることで塵埃が再付着しにくくなるため、フィルターへの塵埃の残留を低減してフィルターの目詰まり頻度を低減できる。また、上流側軸方向端面の外径より下流側軸方向端面が大きいことからダクトから筐体内に流入する気流がスムーズになり圧力損失を低減できるという作用を有する。
【0032】
本発明の請求項2記載の除塵装置は、請求項1記載の除塵装置において、フィルターの上流側軸方向端面に整流部材が取り付けられていることにより、ダクト内が整流されることで渦の発生を抑えられるため圧力損失を低減できるという作用を有する。
【0033】
本発明の請求項3記載の除塵装置は、請求項1記載の除塵装置において、フィルターが円錐面を形成しており、円錐の頂点側が上流側となることにより、フィルターの面積を増加させながらダクト内に流入する気流をスムーズにできるため圧力損失を低減できるという作用を有する。
【0034】
本発明の請求項4記載の除塵装置は、請求項1から3いずれか記載の除塵装置において、ダクト軸に直交する方向の筐体の寸法がダクト径よりも大きいことにより、フィルターの外径をダクト径よりも大きくすることができるようになり、フィルターの面積が増加して塵埃保持量が増加するため、目詰まり発生頻度を低減できるという作用を有する。
【0035】
本発明の請求項5記載の除塵装置は、請求項1から4いずれか記載の除塵装置において、フィルターの下流側軸方向端面の外周と仕切り部材との隙間を遮蔽する遮蔽手段を設けたことにより、気流を漏らすことなくフィルターに貫流させられるため塵埃の捕集率が向上できるという作用を有する。
【0036】
本発明の請求項6記載の除塵装置は、請求項5記載の除塵装置において、遮蔽手段としてラビリンス構造を用いたことにより、フィルター下流側軸方向端面と固定手段に加工を施すことで簡単に遮蔽手段として実現でき、従来例の軸受等の高価な部品を追加しなくとも遮蔽することができるという作用を有する。
【0037】
本発明の請求項7記載の除塵装置は、請求項4または5記載の除塵装置において、遮蔽手段として円筒に形成したブラシを用いたことにより、部品への複雑な加工や精度の高い軸心合わせが不要となり簡単に遮蔽手段として実現できるという作用を有する。
【0038】
本発明の請求項8記載の除塵装置は、請求項1から7いずれか記載の除塵装置において、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うように延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に遠心送風機の舌部を形成したことにより、遠心送風用羽根が回転して発生する気流が増加するため、塵埃を払い落とす力が強くなるという作用を有する。
【0039】
本発明の請求項9記載の除塵装置は、請求項1から8いずれか記載の除塵装置において、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに振動を与える加振手段を設けたことにより、フィルターに振動が加わり遠心力と抗力と合わせて塵埃を払い落とす力が強くなるという作用を有する。
【0040】
本発明の請求項10記載の除塵装置は、請求項1から8いずれか記載の除塵装置において、仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに摺接する掃出手段を設けたことにより、フィルター面の塵埃を直接拭い去る作用が加わり遠心力と抗力と合わせて塵埃を払い落とす力が強くなるという作用を有する。
【0041】
本発明の請求項11記載の除塵装置は、請求項1から10いずれか記載の除塵装置において、仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置の垂直下方に集塵ボックスを設けたことにより、フィルターの回転によって除去される塵埃を一箇所に集めることができるため、筐体内を汚すことがなく、また、塵埃が舞い上がらないのでフィルターへの再付着も抑制できるという作用を有する。
【0042】
本発明の請求項12記載の除塵装置は、請求項11記載の除塵装置において、集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に加振手段を配置したことにより、遠心羽根が発生する気流が大きいときにフィルターに振動が加わり塵埃が払い落とされる量が増加する。さらに舌部が遠心送風機としての風路をさえぎるため、払い落とされた塵埃が舌部に衝突し下方に落下する。下方には集塵ボックスがあるため、塵埃の捕集率を高めることができるという作用を有する。
【0043】
本発明の請求項13記載の除塵装置は、請求項9、11または12いずれか記載の除塵装置において、加振手段が弾性復元力のあるバネ材とフィルター外周面に複数個設けられた突起部で構成され、前記フィルターが回転すると突起部とバネ材が衝突を繰り返すことで振動が発生するようにしたことにより、フィルターの回転を加振源として利用することができるため、フィルターを加振するために別の加振動力を備える必要がないという作用を有する。
【0044】
本発明の請求項14記載の除塵装置は、請求項11記載の除塵装置において、集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に掃出手段を配置したことにより、遠心羽根が発生する気流が大きいときにフィルターを掃出する作用が加わり塵埃が払い落とされる量が増加する。さらに舌部が遠心送風機としての風路をさえぎるため、払い落とされた塵埃が舌部に衝突し下方に落下する。下方には集塵ボックスがあるため、塵埃の捕集率を高めることができるという作用を有する。
【0045】
本発明の請求項15記載の除塵装置は、請求項10、11または14いずれか記載の除塵装置において、掃出手段を直線ブラシとし、前記直線ブラシをダクト軸方向に配置し、前記ブラシの毛先がフィルターに均等に摺接するようにしたことにより、フィルターを回転するときの摺接による負荷を小さくすることができるため、目詰まり除去運転の消費電力を低減できるという作用を有する。
【0046】
本発明の請求項16記載の除塵装置は、請求項10から15いずれか記載の除塵装置において、集塵ボックスが仕切り部材から分離できることにより、溜まった塵埃だけを外部に取り出し廃棄することが可能になるという作用を有する。
【0047】
本発明の請求項17記載の除塵装置は、請求項1から16いずれか記載の除塵装置において、フィルターの下流側に前記フィルターよりも除塵効率のよい高性能フィルターを配置したことにより、高性能フィルターには1段目のフィルターを通過した微細な塵埃しか付着しなくなるため、目詰まりの発生頻度を低く抑えることができ、除塵装置全体として除塵効率を高めながらメンテナンス作業も減らすことができるという作用を有する。
【0048】
本発明の請求項18記載の除塵装置は、請求項1から17いずれか記載の除塵装置において、筐体の下面に点検用の扉を設けたことにより、筐体をダクトに接続したまま、内部の点検やメンテナンス作業を簡単に実施することが可能となるという作用を有する。
【0049】
本発明の請求項19記載の除塵装置は、請求項18記載の除塵装置において、仕切り部材が固定手段に取り付けられており、固定手段を筐体から外すことにより一体化されたまま筐体の点検扉から下方に引き出せることにより、フィルターや回転手段の交換作業が手元で可能となりメンテナンス作業効率が向上できるという作用を有する。
【0050】
本発明の請求項20記載の除塵装置は、請求項1から19記載の除塵装置において、フィルターを回転させて行う目詰まり除去運転をダクト内に気流が通っていないことを検知して行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても日常の運転動作の中でフィルターの目詰まりを除去することが可能であることと、都度、除去運転を行うためフィルターへの塵埃付着を最小限に抑えることができるという作用を有する。
【0051】
本発明の請求項21記載の除塵装置は、請求項20記載の除塵装置において、前回のフィルター目詰まり除去運転より一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても定期的にフィルターの目詰まりを除去することができるという作用を有する。
【0052】
本発明の請求項22記載の除塵装置は、請求項20記載の除塵装置において、ダクト内を気流が通っている時間を積算して一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルターの目詰まりを除去することができるという作用を有する。
【0053】
本発明の請求項23記載の除塵装置は、請求項20記載の除塵装置において、フィルターの目詰まり状態を検知して一定以上の目詰まり状態となったとき、フィルター目詰まり除去運転を行うことを特徴としにより、使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルターの目詰まりを除去することができる。目詰まり状態を検知しているので、不必要に除去運転が行われないため、除去に必要な消費電力を最低限に抑えることができるという作用を有する。
【0054】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0055】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の側面断面図、図2(a)は本発明の実施の形態1の除塵装置の気流の塵埃捕集時を示す側面断面図、図2(b)は本発明の実施の形態1のフィルター目詰まり除去運転時を示す側面断面図である。図1に示すように、除塵装置1は建物の天井裏に配設した換気用の気流が流れるダクト2の中間に接続されている。箱型の筐体3は例えばメッキ鋼板の溶接構造であり、アダプタ4を介してダクト2に接続されており下面には全面が開口できるように点検扉5が設けられている。点検扉5はダクト2に気流を流す状態では閉じており、点検などメンテナンス作業のときに開けて使用する。点検扉5の開閉に邪魔とならないように天井用内装材6もその部分では切り抜かれて施工されている。また、筐体3のダクト軸に直交する方向、すなわち高さ方向と幅方向の寸法はダクト2の内径よりも大きく、例えばダクト径Dd=150mmに対し、高さH=250mm、幅は図中には示していないが300mmとしている。
【0056】
筐体3の内部にはフィルター7が円筒に形成され円筒内には複数枚の遠心送風用羽根8が均等に配置されている。遠心送風用羽根8はシロッコファンの羽根形状を有しておりフィルター7の目詰まり除去のために回転するときに円筒の内側から外側に風が流れるような向きに配置されている。遠心送風用羽根8はターボファンの羽根形状でもかまわない。フィルター7の上流側軸方向端面9は閉口しその直径をD1、下流側軸方向端面10は開口しその直径をD2とすると寸法は例えばD1=100mm、D2=200mmとなっておりD2>D1およびD2>Ddという関係になっている。
【0057】
また、フィルター7の上流側軸方向端面9には整流部材としてお椀形状の整流コーン11が取り付けられている。フィルター7は回転中心を回転手段である電動機12に接続され、電動機12は固定手段であるフランジ金具13によって筐体の上面ならびに側面にねじを利用して固定されている。上流側のダクトから筐体内に流入する気流をフィルターに導いて風路を形成する仕切り部材としてのオリフィス板14は例えばメッキ鋼板製でフィルター7を貫流した気流が通る穴15が開けられ筐体3の上面ならびに側面にねじを利用して固定されている。点検扉5との間には隙間が発生するため、パッキン16が貼り付けてある。気流が通る穴15の直径は気流がスムーズになるよう遠心送風用羽根8の内径よりも大きく設定されており、その端面は曲率加工17が設けられている。
【0058】
フィルター7の下流側軸方向端面10には、オリフィス板14との隙間を遮蔽する遮蔽手段として円筒に形成されたブラシ18が取り付けられている。ブラシ18はオリフィス板14に取り付けても同じ作用を有するのでかまわない。ブラシ18の毛材はナイロンで直径0.3mmを使用している。毛材は細くて腰が弱いものを、密度を高く植えたものが隙間を遮蔽する効果にすぐれており、フィルター7が回転するときの抵抗負荷も少なくなる。
【0059】
上記構成において、塵埃を含んだ気流がダクト2の上流側から筐体3内に流入すると図2(a)に示すようにフィルター7の外側から内側に向けて気流が貫流され、浮遊する塵埃がフィルター7に付着して捕集され、浄化された気流が下流側に流れる。このとき、フィルター7の上流側軸方向端面9の外径D1より下流側軸方向端面10の外径D2が大きいこと、整流コーン11の整流作用によって筐体3内の渦の発生も抑えられ気流がスムーズになることから圧力損失を低減できる。
【0060】
また、DdよりD2が大きいことから、フィルターの面積が増加して塵埃保持量が増加するため、目詰まり発生頻度を低減できる。次にフィルター7に付着した塵埃を払い落とし目詰まりを除去する際には図2(b)に示すように、気流がダクト2内を通っていないときに電動機12を駆動してフィルター7を回転させると、遠心力が発生して塵埃が外周側に飛散する。遠心力に加えて遠心送風用羽根8によりフィルター7の内側から外側に気流が発生し塵埃に抗力が作用することで塵埃を払い落とす力が強くなると同時にフィルター7の空隙に気流が通ることで塵埃が再付着しにくくなる。その結果、塵埃の残留が低減してフィルター7の目詰まり発生を抑制できるため、目詰まりの発生頻度を低減することができる。フィルター7を回転する時間は例えば30秒から3分以内であり、フィルター7に付着している塵埃はこの時間内で払い落とすことができる。
【0061】
なお、フィルター目詰まり除去運転を行う制御手段として、筐体3に気流が通っていないことをセンサーで検知し、電動機12を駆動することでフィルター7を回転させるものである。センサーには例えば筐体3内の風量を検知する熱線式などの風速センサーを用いるが、圧力差を検知する静電容量式などの圧力センサーでもかまわない。この制御手段によって使用者はメンテナンスを意識しなくても日常の運転動作の中でフィルター7の目詰まりを除去することが可能であることと、都度、除去運転を行うためフィルター7への塵埃付着を最小限に抑えることができる。
【0062】
また、他のフィルター目詰まり除去運転を行う制御手段として、前回のフィルター目詰まり除去運転より一定時間が経過すると、電動機12を駆動することでフィルター7を回転させるものである。一定時間を検知するためには例えばタイマーカウンターを用いている。るこの制御手段によって使用者はメンテナンスを意識しなくても定期的にフィルター7の目詰まりを除去することができる。
【0063】
また、他のフィルター目詰まり除去運転を行う制御手段として、ダクト2内を気流が通っている時間を積算して一定時間が経過すると、電動機12を駆動することでフィルター7を回転させるものである。一定時間を検知するためには例えばタイマーカウンターと風速センサーを組み合わせて用いている。この制御手段によって使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルター7の目詰まりを除去することができる。
【0064】
なお、一定時間とは設置する地域の大気汚染度によっても異なるが、例えば従来の除塵装置に設けられたフィルターの掃除期間である2カ月間に相当する時間が挙げられる。
【0065】
また、他のフィルター目詰まり除去運転を行う制御手段として、フィルター7の目詰まり状態を検知して一定以上の目詰まり状態となったとき、電動機12を駆動することでフィルター7を回転させるものである。
【0066】
目詰まり状態を検知するためには例えばLEDとフォトカプラを組み合わせてフィルター7の光透過度を計測する方式を用いているが、フィルター7前後の差圧を検知する方式でもかまわない。この制御手段によって使用者はメンテナンスを意識しなくても効率的にフィルター7の目詰まりを除去することができる。目詰まり状態を検知しているので、不必要に除去運転が行われないため、除去に必要な消費電力を最低限に抑えることができる。目詰まり状態の設定は接続されている送風手段や必要な風量によっても異なるが、例えば初期の風量に対し80%まで風量が低下した状態が挙げられる。
【0067】
(実施の形態2)
前記実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明を省略する。図3は実施の形態2の側面断面図、図4は実施の形態2の正面断面図である。図3ならびに図4に示すように、フィルター7は円錐状に形成され円錐内には複数枚の遠心送風用羽根8が複数枚均等に配置されている。フランジ金具13はオリフィス板14にねじを利用して取り付けられオリフィス板によって筐体3の上面ならびに側面にねじを利用して固定されている。すなわちオリフィス板を筐体から取り外すとフィルター7、電動機12を一体化された状態で取り出すことが可能な構造となっている。フィルター7の下流側軸方向端面10の外周とオリフィス板14との間は遮蔽手段としてのラビリンス構造19が設けられている。
【0068】
ラビリンス構造19はフィルター7の下流側軸方向端面10とオリフィス板14に加工を施すことで簡単に遮蔽手段を実現できるため、軸受等の高価な部品を追加しなくともよくコスト低減が可能となる。また、電動機12の下流側には高性能フィルター20が配置されている。フィルター7は例えばポリプロピレンや金属の網であり、除塵効率30%以上を有するものである。
【0069】
高性能フィルター20は例えば不織布をプリーツ加工したものであり、除塵効率60%以上を有するものである。なお、フィルター7は積層することで除塵効率を向上させ、例えば除塵効率を50%以上とする場合がある。オリフィス板14の筐体下面側は筐体内をフィルター7の円筒軸方向にフィルター7を覆う位置まで延長されており集塵ボックス21が設けられている。集塵ボックス21は通常はオリフィス板14に固定されているが、分離して筐体3の下面から取り出すことができる。さらにオリフィス板14のフィルター7と相対する位置には遠心送風機の舌部22とフィルター7に摺接する掃出手段としての直線ブラシ23が設けられており、集塵ボックス21からフィルター7の回転方向に舌部22、逆回転方向に直線ブラシ23が配置されている。
【0070】
舌部22は三角形の板状の素材を折り曲げ加工したものでフィルターとの隙間が均一に維持されている。直線ブラシ23はダクト2軸方向に配置され毛先はフィルター7に均等に摺接している。毛材はナイロンで直径0.3mmを使用している。毛材は細くて毛足の長いものが塵埃を払い落とす効果にすぐれており、フィルター7が回転するときの抵抗負荷も少なくなる。上記構成において、塵埃を含んだ気流がダクト2から筐体3に流入する際はフィルター7が円錐であるため、ダクト2内の気流をスムーズにでき、フィルター7の面積が増えるため、圧力損失を低減できるだけでなく、塵埃の保持量も増加するため目詰まりしにくい。フィルター7を貫流した気流は塵埃を捕集され下流側の高性能フィルター20を貫流する。
【0071】
その結果、高性能フィルター20にはフィルター7で捕集しきれなかった微細な塵埃だけが捕集されるため、除塵装置1としての集塵効率を高めながら目詰まりの発生頻度を減らすことができる。次にフィルター7に付着した塵埃を払い落とし目詰まりを除去する際には、気流がダクト2内を通っていないときに電動機12を駆動してフィルター7を回転させると、遠心力に加えて遠心送風用羽根8によりフィルター7の内側から外側に気流が発生するが、舌部22によって気流が増加する。さらに直線ブラシ23がフィルター7の表面に付着している塵埃を払い落とすため、塵埃を除去する力が強くなる。直線ブラシ23によって払い落とされた塵埃は集塵ボックス21に蓄積される。
【0072】
次に除去した塵埃が集塵ボックス21に蓄積したとき外部に取り出す作業を行う際には、点検扉5を開口し、集塵ボックス21をオリフィス板14から取り外して蓄積した塵埃を廃棄する。同時に高性能フィルター20も垂直下方に引き出して交換することが可能である。また、長期間の使用によりフィルター7や電動機12などの点検および交換を行う際には、オリフィス板14を筐体3に固定しているねじを外せば一体化された状態で筐体外部に取り出すことができ、点検および交換が高所でなく手元で実施できることで作業が楽になるだけでなく安全作業にも貢献する。
【0073】
(実施の形態3)
前記実施の形態1または2と同一部分は同一番号を付し、詳細な説明を省略する。図5は実施の形態3の側面断面図、図6は実施の形態3の正面断面図である。図5ならびに図6に示すように、オリフィス板14の内面のフィルター7と相対する位置には遠心送風機の舌部22とフィルター7に振動を与える加振手段として弾性復元力のあるバネ材24とフィルター7外周面に複数個設けられた突起部25で構成され、フィルター7が回転するとバネ材24と突起部25とが衝突を繰り返すことで振動が発生する。
【0074】
バネ材として例えば樹脂や金属の薄板平板で板厚は0.3mm〜0.5mm程度のものを使用している。フィルターの回転数は例えば1200min-1以上である。上記構成において、フィルター7に付着した塵埃を払い落とし目詰まりを除去する際に、気流がダクト2内を通っていないときに電動機12を駆動してフィルター7を回転させると、遠心力に加えて遠心送風用羽根8によりフィルター7の内側から外側に気流が発生するが、舌部22によって気流が増加する。さらにフィルター7に振動が加わることで塵埃を払い落とす力が強くなる。フィルター7の回転を加振源として利用しているため、フィルター7を加振するために別の動力を備える必要がないという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明の除塵装置は、建物の換気・空調用として屋外の空気を給気する際に浮遊している塵埃を捕集し、浄化する用途として有用である。また、室内の空気を循環させながら使用するエアコンや空気清浄機としての用途にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態1の除塵装置の側面断面図
【図2】同気流の塵埃捕集時とフィルター目詰まり除去運転時を示す側面断面図((a)同気流の塵埃捕集時を示す側面断面図、(b)同フィルター目詰まり除去運転時を示す側面断面図)
【図3】本発明の実施の形態2の除塵装置の側面断面図
【図4】同除塵装置の正面断面図
【図5】本発明の実施の形態3の除塵装置の側面断面図
【図6】同除塵装置の正面断面図
【図7】従来の発明のフィルターユニットを示す断面図
【符号の説明】
【0077】
1 除塵装置
2 ダクト
3 筐体
4 アダプタ
5 点検扉
6 天井用内装材
7 フィルター
8 遠心送風用羽根
9 上流側軸方向端面
10 下流側軸方向端面
11 整流コーン
12 電動機
13 フランジ金具
14 オリフィス板
15 穴
16 パッキン
17 曲率加工
18 ブラシ
19 ラビリンス構造
20 高性能フィルター
21 集塵ボックス
22 舌部
23 直線ブラシ
24 バネ材
25 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気流が通るダクトの中間に接続する箱形の筐体内に、塵埃を捕集する円筒に形成されたフィルターと、前記フィルターを回転させる回転手段と、前記回転手段を前記筐体内に固定する固定手段と、前記筐体内の気流をフィルターに導いて風路を形成する仕切り部材で構成され、前記フィルターの円筒内には複数枚の遠心送風用羽根が均等に配置され、前記フィルターの上流側軸方向端面は閉口し、下流側軸方向端面は開口し、前記下流側軸方向端面の外径は前記上流側軸方向端面の外径と同等以上であり、気流がダクト内を通ると前記フィルターの外側から内側に向けて気流が貫流され、浮遊する塵埃を捕集し、フィルターの目詰まりを除去するときは、前記フィルターと前記遠心送風用羽根を回転して遠心力と同時に内側から外側に気流を発生させることを特徴とする除塵装置。
【請求項2】
フィルターの上流側軸方向端面に整流部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。
【請求項3】
フィルターが円錐面を形成しており、円錐の頂点側が上流側となることを特徴とする請求項1記載の除塵装置。
【請求項4】
ダクト軸に直交する方向の筐体の寸法がダクト径よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項5】
フィルターの下流側軸方向端面の外周と仕切り部材との隙間を遮蔽する遮蔽手段を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項6】
遮蔽手段としてラビリンス構造を用いたことを特徴とする請求項5記載の除塵装置。
【請求項7】
遮蔽手段として円筒に形成したブラシを用いたことを特徴とする請求項5記載の除塵装置。
【請求項8】
仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うように延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に遠心送風機の舌部を形成したことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項9】
仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに振動を与える加振手段を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項10】
仕切り部材がフィルター円筒軸方向に前記フィルターを覆うまで延長され、延長した前記仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置に前記フィルターに摺接する掃出手段を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項11】
仕切り部材のフィルター円筒と相対する位置の垂直下方に集塵ボックスを設けたことを特徴とする請求項1または10に記載の除塵装置。
【請求項12】
集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に加振手段を配置したことを特徴とする請求項11記載の除塵装置。
【請求項13】
加振手段が弾性復元力のあるバネ材とフィルター外周面に複数個設けられた突起部で構成され、前記フィルターが回転すると突起部とバネ材が衝突を繰り返すことで振動が発生するようにしたことを特徴とする請求項9、11または12に記載の除塵装置。
【請求項14】
集塵ボックスからフィルターの回転方向に舌部、逆回転方向に掃出手段を配置したことを特徴とする請求項11記載の除塵装置。
【請求項15】
掃出手段を直線ブラシとし、前記直線ブラシをダクト軸方向に配置し、前記ブラシの毛先がフィルターに均等に摺接するようにしたことを特徴とする請求項10、11または14に記載の除塵装置。
【請求項16】
集塵ボックスが仕切り部材から分離できることを特徴とした請求項11から15のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項17】
円筒に形成されたフィルターの下流側に前記フィルターよりも除塵効率のよい高性能フィルターを配置したことを特徴とした請求項1から16のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項18】
筐体の下面に点検用の扉を設けたことを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項19】
仕切り部材が固定手段に取り付けられており、固定手段を筐体から外すことにより一体化されたまま筐体の点検扉から下方に引き出せることを特徴とする請求項18記載の除塵装置。
【請求項20】
フィルターを回転させて行う目詰まり除去運転を筐体内に気流が通っていないことを検知して行うことを特徴とした請求項1から19のいずれかに記載の除塵装置。
【請求項21】
前回のフィルター目詰まり除去運転より一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことを特徴とした請求項20記載の除塵装置。
【請求項22】
ダクト内を気流が通っている時間を積算して一定時間が経過すると、フィルター目詰まり除去運転を行うことを特徴とした請求項20記載の除塵装置。
【請求項23】
フィルターの目詰まり状態を検知して一定以上の目詰まり状態となったとき、フィルター目詰まり除去運転を行うことを特徴とした請求項20記載の除塵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−18220(P2009−18220A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180637(P2007−180637)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】