説明

集中型方式における音声通話に関する付加サービスの調整のためのシステム及び方法

【課題】集中型方式における付加サービスの調整を容易にするよう構成される移動局の提供。
【解決手段】移動局は音声通話を回路交換型(CS)ドメインに置くよう構成されるCSドメインコンポーネント、IPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインに音声通話を置くよう構成されるIMSコンポーネントを含んでもよい。IMSコンポーネントは、IMSコアネットワークとの通信を容易にするためのトランスポートコンポーネントを含んでよい。IMSコンポーネントは、トランスポートコンポーネントを介してIMSコアネットワーク上の集中型サーバと情報を交換するよう構成されるシグナリングコンポーネントを含んでもよい。集中型サーバと交換される情報の少なくとも一部は、IMSドメインにおける音声通話だけでなくCSドメインにおける音声通話のための付加サービスに関連してよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、“IMSコアにおける集中型付加サービス”について2006年7月21日に出願され、譲受人に譲渡され、参照により本願明細書に引用される米国特許出願第60/832,568と関連し、この出願からの優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に無線通信システムに関する。より具体的には、本開示は、集中型方式における音声通話に関する付加サービスの調整のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器は複数の通信プロトコルを包含できる。例えば、モバイル機器は従来の移動体通信ばかりでなく頻繁なEメールの提供、インターネットアクセスのための多機能デバイスとなっている。モバイル機器は、例えば、以下の技術を利用した高域無線接続性を備えている。この技術は、第3世代無線またはセルラシステム(3G)、Institute for Electrical and Electronic Engineers(IEEE) 802.16(WiMax)、及び他の将来定義される無線広域ネットワーク(WWAN)技術)である。一方、IEEE 802.11を基礎にした無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の接続性もまたモバイル機器に組み込まれる。近い将来、超広帯域(UWB)及び/またはBluetooth(登録商標)を基礎とする無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)のローカル接続性もモバイル機器に利用可能となるかもしれない。
【0004】
電子機器における複数の通信プロトコルの他の例には、ラップトップと無線マウス、無線キーボードなどとを接続するために利用されるWPANを包含するラップトップが含まれる。そのほかに、ラップトップは当該ラップトップにWLANとの通信を可能にさせるためのIEEE 802.11bまたは802.11g機器を含んでもよい。WLANは大衆に普及しており、例えば個人用及び業務用のいずれに関しても家庭内でセットアップされている。加えて、コーヒーショップ、インターネットカフェ、図書館、公共団体及び民間団体がWLANを利用する。
【0005】
WWAN技術は、広域な(遍在する)サービスエリア及び広域な配置で区別される。しかしながら、WWAN技術は、建物の侵入損失、不感地帯、WLAN及びWPANに比べて限られた帯域に悩まされるおそれがある。WLAN及びWPAN技術は、数百MBpsに迫る非常に高いデータレートを実現させるが、サービスエリアは一般的にWLANの場合には数百フィート、WPANの場合には数十フィートに限られる。
【0006】
ネットワーク及びプロトコルの数は固有ユーザ要求及びプロトコルの不一致に関連する機能性に対する需要のために急速に増加し続けている。前述のものを考慮するに、ネットワーク間での継ぎ目のない移行及び/またはユーザにとって最適な通信プロトコルを最大限に利用し、かつ、集中するためのプロトコルを提供する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、多元接続無線通信システムの説明図である。
【図2】図2は、移動局の簡略化されたブロック図を示す。
【図3】図3は、集中型方式における付加サービスの調整のためのシステムの一実施形態を示す。
【図4】図4は、図3のシステムにおける移動局の動作のいくつかの態様を示す。
【図4A】図4Aは、図4に示す方法に対応するミーンズプラスファンクションブロックを示す。
【図5】図5は、図3のシステムにおける移動局の動作のいくつかの付加的な態様を示す。
【図5A】図5Aは、図5に示す方法に対応するミーンズプラスファンクションブロックを示す。
【図6】図6は、図3のシステムにおける移動局の動作のいくつかの付加的な態様を示す。
【図6A】図6Aは、図6に示す方法に対応するミーンズプラスファンクションブロックを示す。
【図7】図7は、図3のシステムにおける移動局及び集中型サーバによって実行され得る各種トランスポートプロトコルを示す。
【図8】図8は、移動局から集中型サーバへ、またはその逆方向に送信され得るシグナリングメッセージを示す。
【図9】図9は、通信装置において利用され得る各種コンポーネントを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
集中型方式における付加サービスの調整を容易にするように構成される移動局が開示される。移動局は、回路交換方式(CS)ドメインに音声通話を置くように構成されるCSコンポーネントを含んでよい。移動局は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインに音声通話を置くように構成されるIMSコンポーネントも含んでよい。IMSコンポーネントは、IMSコアネットワークとの通信を容易にするためのトランスポートコンポーネントを含んでよい。IMSコンポーネントは、トランスポートコンポーネントを介してIMSコアネットワーク上で集中型サーバと情報を交換するように構成されるシグナリングコンポーネントを含んでもよい。集中型サーバと交換される情報の少なくとも一部は、IMSドメインにおける音声通話だけでなくCSドメインにおける音声通話に関する付加サービスに関連してよい。
【0009】
移動局は、CSドメインに音声通話を置くように構成されてよい。移動局はIMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出すように構成されてもよい。移動局は、音声通話がCSドメインにある間に、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバと通信するように構成されてもよい。
【0010】
移動局は、集中型サーバと通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択するように構成されてもよい。選択したトランスポートプロトコル及び選択したシグナリングプロトコルは、付加サービスを呼び出し、また、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために用いられてもよい。
【0011】
移動局は、CSドメインからIMSドメインに音声通話を転送するように構成されてもよい。音声通話がIMSドメインに転送されたのち、移動局は付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバと通信するように構成されてもよい。
【0012】
移動局は、IMSドメインに音声通話を置くように構成されてよい。移動局は、IMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出すように構成されてもよい。移動局は、IMSドメインからCSドメインに音声通話を転送するように構成されてもよい。移動局は、CSドメインに音声通話が転送されたのちに、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバとの通信を継続するように構成されてもよい。
【0013】
トランスポートコンポーネントは、パケット交換型トランスポートプロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、パケット交換型トランスポートプロトコルを介して生じてよい。
【0014】
トランスポートコンポーネントは、データバーストメッセージプロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、データバーストメッセージプロトコルを介して生じてよい。
【0015】
トランスポートコンポーネントは、ショートメッセージサービスプロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、ショートメッセージサービスプロトコルを介して生じてよい。
【0016】
トランスポートコンポーネントは、デュアルトーンマルチ周波数プロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、デュアルトーンマルチ周波数プロトコルを介して生じてよい。
【0017】
トランスポートコンポーネントは、ダイヤル番号サフィックスプロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、ダイヤル番号サフィックスプロトコルを介して生じてよい。
【0018】
トランスポートコンポーネントは、非構造付加サービスデータプロトコルを実行してよい。集中型サーバとの通信は、非構造付加サービスデータプロトコルを介して生じてよい。
【0019】
シグナリングコンポーネントは、集中型サーバにシグナリングメッセージを送信するように構成されてよい。シグナリングメッセージは、呼び出される付加サービスを識別するサービスIDフィールドを含んでよい。シグナリングメッセージは、呼び出された付加サービスに特有のデータを含んでもよい。シグナリングメッセージは、呼び出された付加サービスに特有の更なるデータを交換するためのダイアログの継続を示すフィールドを含んでもよい。
【0020】
移動局は、符号化/復号化コンポーネントを含んでもよい。符号化/復号化コンポーネントは、移動局から集中型サーバへ送信される情報を符号化するように構成されてよい。符号化/復号化コンポーネントは、集中型サーバから移動局へ送信される情報を復号化するように構成されてもよい。
【0021】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)コアネットワークの一部であって、音声通話に関する付加サービスを調整するように構成される集中型サーバもまた開示される。集中型サーバは、IMSドメインまたは回線交換型(CS)ドメインに移動局が接続されるときに当該移動局との通信を容易にするためのトランスポートコンポーネントを含んでよい。集中型サーバは、トランスポートコンポーネントを介して移動局と情報を交換するように構成されるシグナリングコンポーネントを含んでもよい。移動局と交換される情報は、移動局がIMSドメインまたはCSドメインに接続されるときに当該移動局に伴って生じる音声通話に関する付加サービスに関連してもよい。
【0022】
集中型サーバは、付加サービスに関して情報を保存するように構成されてよい。保存される情報は、IMSドメインにおける音声通話に対応するIMSドメイン関連の情報を含んでよい。保存される情報は、CSドメインにおける音声通話に対応するCSドメイン関連の情報を含んでもよい。
【0023】
集中型方式における付加サービスの調整を容易にするように構成される移動局もまた開示される。移動局は、CSドメインに音声通話を置くための手段を含んでよい。移動局は、IMSドメインに音声通話を置くための手段を含んでもよい。移動局は、IMSコアネットワーク上で集中型サーバと情報を交換するための手段を含んでもよい。集中型サーバと交換される情報の少なくとも一部は、IMSドメインにおける音声通話だけでなくCSドメインにおける音声通話のための付加サービスに関連してよい。
【0024】
移動局は、IMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出すための手段を含んでもよい。付加サービスは、CSドメインにおける音声通話に対応してよい。移動局は、音声通話がCSドメインにある間に付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバと通信するための手段を含んでもよい。
【0025】
移動局は、集中型サーバと通信をするために使用され得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択するための手段を含んでもよい。選択したトランスポートプロトコル及び選択したシグナリングプロトコルは、付加サービスを呼び出し、また、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために使用されてよい。
【0026】
移動局は、CSドメインからIMSドメインに音声通話を転送するための手段を含んでもよい。移動局は、音声通話がIMSドメインに転送されたのちに付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバと通信を継続するための手段を含んでもよい。
【0027】
移動局は、IMSドメインに音声通話を置くための手段を含んでよい。移動局は、IMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出すための手段を含んでもよい。移動局は、IMSドメインからCSドメインに転送するための手段を含んでもよい。移動局は、音声通話がCSドメインに転送されたのちに付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバと通信を継続するための手段を含んでもよい。
【0028】
コンピュータ読み取り可能な媒体を包含するコンピュータプログラム製品もまた開示される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にCSドメインに音声通話を置かせるためのコードを備えてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSドメインに音声通話を置かせるためのコードを備えてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSコアネットワーク上で集中型サーバと情報を交換させるためのコードを備えてもよい。集中型サーバと交換される情報の少なくとも一部は、IMSドメインにおける音声通話だけでなくCSドメインにおける音声通話のための付加サービスに関連してよい。
【0029】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出させるためのコードを備えてもよい。付加サービスは、CSドメインにおける音声通話に対応してよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局に音声通話がCSドメインにある間に付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバと通信させるためのコードを備えてもよい。
【0030】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局に集中型サーバとの通信のために使用され得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択させるためのコードを備えてもよい。選択されたトランスポートプロトコル及び選択されたシグナリングプロトコルは、付加サービスを呼び出し、また、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために使用されてよい。
【0031】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にCSドメインからIMSドメインへ音声通話を転送させるためのコードを備えてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局に音声通話がIMSドメインに転送されたのちに付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバと通信を継続させるためのコードを備えてもよい。
【0032】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSドメインに音声通話を置かせるためのコードを備えてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSコアネットワーク上で集中型サーバを介して付加サービスを呼び出させるためのコードを備えてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にIMSドメインからCSドメインに音声通話を転送させるためのコードを備えてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、移動局にCSドメインに音声通話が転送されたのちに付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク上で集中型サーバと通信を継続させるためのコードを備えてもよい。
【0033】
コンピュータ読み取り可能な媒体を包含するプログラム製品もまた開示される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、IPマルチメディアシステム(IMS)コアネットワークにおける集中型サーバに、移動局が回線交換型(CS)ドメインまたはIMSドメインに接続されているときに当該移動局との通信を容易にさせるためのコードを備えてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、集中型サーバに移動局と情報を交換させるためのコードを備えてもよい。この情報は、移動局がIMSドメインまたはCSドメインに接続されているときに当該移動局に伴って生じる音声通話のための付加サービスに関連してよい。
【0034】
いくつかの典型的な実施形態がこれから図面を参照して開示される。いくつかの典型的な実施形態についてのこの詳細な説明は、図示されるように、請求の範囲を制限することを意図しない。
【0035】
「典型的な(exemplary)」という用語は、もっぱら本願明細書において「実例(example)、事例(instance)または例証(illustration)としての役割を果たす」を意味するために用いられる。「典型的な(exemplary)」として記述されるどの実施形態も、他の実施形態に比べて推奨される、或いは有利であるものとして必ずしも解釈されるべきでない。
【0036】
本願明細書で用いられるように、「1つの実施形態(an embodiment)」、「実施形態(embodiment)」、「複数の実施形態(embodiments)」、「その実施形態(the embodiment)」、「その複数の実施形態(the embodiments)」、「1またはそれ以上の実施形態(one or more embodiments)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」、「とある実施形態(certain embodiments)」、「一実施形態(one embodiment)」、「別の実施形態(another embodiment)」及び類似の用語は、明確に異なるように指定される場合を除いて「1またはそれ以上(必ずしも全てでない)実施形態(one or more (but not necessarily all)」を意味する。
【0037】
「判断(determining)」なる用語(及びその文法的変形)は、極めて広い意味で用いられる。「判断(determining)」なる用語は、動作の幅広い種類を包含し、故に、「判断(determining)」は、計算、コンピュータ計算、処理、導出、調査、検索(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造における検索)、解明及び類似の動作を含み得る。同様に、「判断(determining)」は、受信(例えば、情報の受信)、アクセス(例えば、メモリ内データへのアクセス)及び類似の動作を含み得る。同様に、「判断(determining)」は、決定、選択、選出、確立及び類似の動作を含み得る。
【0038】
「〜に基づいて(based on)」なる言い回しは、明確に異なるように指定される場合を除いて「〜のみに基づいて(based only on)」を意味しない。換言すれば、「〜に基づいて(based on)」なる言い回しは、「〜のみに基づいて(based only on)」及び「少なくとも〜に基づいて(based at least on)」の双方を表す。
【0039】
図1は、多元アクセス無線通信システム100の説明図である。有線ローカルエリアネットワーク(LAN)に関連するWLANを含むシステム100が図示される。アクセスポイント102は、1またはそれ以上のモバイル機器105と通信できる。アクセスポイント(AP)102は、LANに関するイーサネット(登録商標)ハブまたはスイッチ102に接続されてよい。イーサネットハブ102は、パーソナルコンピュータ、周辺機器(例えば、ファクシミリ装置、複写機、プリンタ、スキャナなど)、サーバ及び類似の機器を含み得る1またはそれ以上の電子機器104に接続されてよい。イーサネットハブ102は、モデム108へデータパケットを送信するルータ106に接続され得る。モデム108は、例えばインターネットなどの広域ネットワーク(WAN)にデータパケットを送信する。システム100は、単一の、単純なネットワーク構成を例示している。代替的な電子機器を含むシステム100の多くの付加的な機器構成が見込まれる。システム100はLANに準拠して図示され説明されるが、システム100がWWAN及び/またはWPANを含むその他の技術を独立して或いは同時に利用することは可能である。
【0040】
システム100は、モバイル機器105が当該モバイル機器105によって現在利用されているアクセスポイントからシステム100に関連するアクセスポイント102へ継ぎ目なく切り替えることを容易にすることができる。アクセスポイント102及びアクセスポイント102によってサポートされるネットワークへのそのような転送は、モバイル機器105のユーザに求められている機能性を提供するために選択されてもよく、また、モバイル機器の位置またはユーザがアクセス若しくはアップロードをモバイル機器105に要求するデータの関数であってもよい。限定でない一例として、無線機器は電子機器104を介して利用可能なWWAN及び/またはWLANの機能性を利用するために当該電子機器104に結合できる。そのような移行は、ユーザ起動されてもよいし、システムにより自立的に行われてもよい。
【0041】
図2は、移動局200の簡略化されたブロック図を示す。移動局200は、モバイル機器とも呼ばれ、WWAN(例えば、符号分割多元アクセス(CDMA)、WCDMA、または直交周波数分割多元アクセス(OFDMA))、WLAN(例えば、IEEE 802.11)及び/または関連技術を包含できる。
【0042】
WWAN機能性を提供するWWANコンポーネント202及びWLAN機能性を提供するWLANコンポーネント204は、同時に設けられてよく、また、バス206またはその他の機構または機器を介して送受信器208と通信可能であってもよい。送受信器208は、モバイル機器200による送信及び/または受信を可能にする1またはそれ以上のアンテナ210に結合されて示されている。WLANコンポーネント204は、通信のために送受信器208に提供される音声データを生成できる。WWAN機能コンポーネント202及び/またはWLAN機能コンポーネント204はモバイル機器200のプロセッサに包含されてよい。或いは、WWAN機能性及びWLAN機能性は、別個の集積回路によって提供され得る。さらに或いは、WWAN機能性及びWLAN機能性は、1またはそれ以上の集積回路、プロセッサ、ASIC、FPGAまたはそれらの組み合わせを含む類似のものによって提供され得る。移動局200は、サービス及びユーザエクスペリエンス(user experiences)の豊富な組み合わせを可能とするために広域(WWAN)及びローカルエリア(WLAN及びWPAN)に関する接続オプションを備えてよい。
【0043】
WLAN機能コンポーネント204は、随意的なWPAN機能コンポーネント212を含み得る。移動局200は、当該移動局200の機能に関する1またはそれ以上の基準に基づいてWWANまたはWLAN及びWPANのいずれかに、或いは、同時に両方に接続できる。更に、ネットワーク及び/またはプロトコルの各々の間の切り替えに関する処理及び基準もまた用意されてよい。基準は移動局200のメモリに保存されてよく、プロセッサは保存された基準に基づいてネットワークを解析できる。
【0044】
移動局200は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)電話として利用され得る。VoIPは、音声の電話会話をインターネット及び/またはIPネットワークを経由して送信することを含み、WLANコンポーネント204によって提供され得る。VoIPは、家庭内で或いはモバイル機器200がVoIPサービスを提供するブロードバンドネットワークに接続される無線アクセスポイント(WAP)のそばにあるときに、モバイル機器200によって利用され得る。その他の状況において、通信サービスを提供している間に移動局200は通常の無線携帯電話機として機能してよい。
【0045】
G711、G723、G729、EVRC、SMV、4GV、AMRのようなボコーダを用いて、パケットが10ミリ秒または20ミリ秒毎に生成されてよい。WLAN上で各パケットの送信時間は、802.11 a/b/gのバージョン及びネットワーク内で見込まれる混雑状態に依存するかもしれない。送受信器208をon/offする時間に伴う遅延時間もあるかもしれない。
【0046】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)は、IPマルチメディアサービスをエンドユーザへ配信するためのアーキテクチャの枠組みであって、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)により当初策定された。IMSは可能な限りインターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)プロトコルを利用している。
【0047】
無線通信ネットワークは、コアネットワーク及びアクセスネットワークインフラストラクチャに論理的に分割されてよい。コアネットワークインフラストラクチャは、回路交換型(CS)ドメイン、パケット交換型(PS)ドメイン及びIMSドメインに論理的に分割されてよい。
【0048】
CSドメインは、関連するシグナリングをサポートするコンポーネントだけでなくユーザトラフィックのためにCSタイプの通信を提供するコアネットワークコンポーネントを含む。CSタイプの通信は、通信の確立時に専用のネットワークリソースが割り当てられ、通信の解放時に解放される通信である。
【0049】
PSドメインは、関連するシグナリングをサポートするコンポーネントだけでなくユーザトラフィックのためにPSタイプの通信を提供するコアネットワークコンポーネントを含む。PSタイプの通信はパケットと呼ばれるビットの自治的な連結を用いてユーザ情報を運び、PSタイプの通信において各パケットは過去のパケットと無関係に経路を設定され得る。IMSドメインは、PSドメイン上で配信されるIPマルチメディアサービス(例えば、音声、映像、テキスト、チャットなど)を提供するよう機能するコアネットワークコンポーネントを含む。
【0050】
ボイスコールコンティニュイティー(VCC)は、モバイル加入者にIMSドメインにおけるVoIPセッションとCSドメインにおける音声通話との間の技術間ハンドオフの実行を可能にする手続に与えられる名称である。故に、VCCは、異なるドメインを横断する継続中の音声通話に関して継ぎ目のないハンドオフを可能にする。
【0051】
とある態様において、本開示は、移動局によって利用されている現在のアクセスネットワークとは無関係な、IMSコアにおける集中型付加サービスをサポートすると共に、付加サービスに関係する呼に関してアクセスネットワークを横断する継ぎ目のない呼継続をサポートするための方法を提供する。
【0052】
共通の付加サービスは、通話保留、キャッチホン、多人数通話などを含む。従来、CSドメインにおいて呼び出される付加サービスはCSドメインにおいて管理される一方、IMSドメインにおいて呼び出される付加サービスはIMSドメインにおいて管理される。即ち、CSドメインはCSサービスエリアにある間に移動局によって呼び出される付加サービスを提供する一方、IMSドメインはIMSサービスエリアにある間に移動局によって呼び出される付加サービスを提供する。周知のアプローチにあっては、CSドメイン及びIMSドメインは呼び出された付加サービスの状態を交換しない。結果的に、1またはそれ以上の付加サービスに関係する移動局がCSドメイン及びIMSドメインの間でハンドオーバーを行うとき、移動局は過去のドメインにおいて呼び出した付加サービスを制御ないし管理できないかもしれない。付加サービスに関係する通話は、宙ぶらりんになるかもしれないし見失われるかもしれない。
【0053】
本開示は、移動局がCSドメインまたはIMSドメインのいずれにおいて付加サービスを呼び出していようとも無関係な、IMSコアにおける集中型方式の付加サービスを調整するための方法を提供する。この開示は、宙ぶらりんな通話や中断される通話といったアーチファクトを伴わずにCSドメイン及びIMSドメインの間で付加サービスに関係する通話の継ぎ目のないハンドオーバーを容易にし得る。本開示は、移動局に対して付加サービスを管理するための高速なリアルタイム制御をも容易にし得る。
【0054】
図3は、集中型方式における付加サービスの調整に関するシステム300の一実施形態を図示する。移動局302が示されている。移動局302は、CSコアネットワーク306及び/またはIMSコアネットワーク308と接続するためにアクセスネットワーク304を利用してもよい。移動局302は、CSドメインコンポーネント310及びIMSドメインコンポーネント312を備えて示されている。CSドメインコンポーネント310は、CSドメインに音声通話を置くために用いられてもよく、例えば、CSコアネットワーク306を介してCSタイプの通信を利用する。IMSドメインコンポーネント312は、IMSドメインに音声通話を置くために用いられてもよく、例えば、IMSコアネットワーク308を介してボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)を利用する。
【0055】
IMSコアネットワーク308は、集中型付加サービスサーバ(集中型サーバ)314を備えて示されている。移動局302が音声通話を、CSドメイン通話またはIMSドメイン通話のいずれかの音声通話を置くときに、集中型サーバ314は通話中に用いられる付加サービスを管理するために用いられてよい。故に、移動局302がCSドメインにおける音声通話に関係しているときさえも、IMSコアネットワーク308上の集中型サーバ314は通話中に用いられる付加サービスを管理するために用いられてよい。
【0056】
現在のIMS実装はVCCアプリケーションサーバとして参照されるサーバを利用する。VCCアプリケーションサーバは、本願明細書において記述される集中型サーバ314として機能できるように修正されてよい。或いは、集中型サーバ314がVCCアプリケーションサーバから独立して実装されてよい。
【0057】
移動局302によって用いられる付加サービスを管理することの一部として、集中型サーバ314は当該集中型サーバ314及び移動局302の双方によってサポートされるトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを用いて移動局302と通信してよい。図3は、移動局302のIMSドメインコンポーネント312をトランスポートコンポーネント316a及びシグナリングコンポーネント318aを含んでいるように示す。トランスポートコンポーネント316aは1またはそれ以上のトランスポートプロトコル320aの実装を備えて示されており、シグナリングコンポーネント318aは1またはそれ以上のシグナリングプロトコル322aを備えて示されている。
【0058】
図3は、集中型サーバ314をトランスポートコンポーネント316b及びシグナリングコンポーネント318bを含んでいるようにも示す。トランスポートコンポーネント316bは1またはそれ以上のトランスポートプロトコル320bの実装を備えて示されており、シグナリングコンポーネント318bは1またはそれ以上のシグナリングプロトコル322bを備えて示されている。
【0059】
移動局302及び集中型サーバ314上のトランスポートコンポーネント316a、316bは、移動局302及びIMSコアネットワークの間の通信手段を提供してよい。移動局302及び集中型サーバ314上のシグナリングコンポーネント318a、318bは、付加サービスを管理するためにトランスポートプロトコル320の下で利用される情報の交換を定義してよい。集中型サーバ314及び移動局302の双方によって実行される少なくとも1つのトランスポートプロトコル320及び少なくとも1つのシグナリングプロトコル322があってよい。
【0060】
適したトランスポートプロトコル320及び適したシグナリングプロトコル322を用いて、移動局302及び集中型サーバ314は付加サービスの管理を集中化するための情報を交換し得る。移動局302の現在の接続に関係なく、移動局302はサポートされるトランスポートプロトコル320の1つを選出し、適したシグナリングプロトコル322に従って音声通話における付加サービスを呼び出し、付加サービスにアクセスし、また付加サービスを更新するために集中型サーバ314と情報を交換してもよい。本開示は、それ故にCSドメイン及びIMSドメインの間で付加サービスに関係する音声通話の継ぎ目ないハンドオーバーを容易にし得る。
【0061】
図3は、移動局302を符号化/復号化コンポーネント324aを含んでいるように示す。図3は、集中型サーバ314を符号化/復号化コンポーネント324bを含んでいるようにも示す。移動局302によって集中型サーバ314へ送信され、または、集中型サーバ314によって移動局302へ送信される情報は、送信側で符号化され、それから受信側で復号化されてもよい。このことは、例えば、用いられているトランスポートプロトコル320がキャパシティの限界を有するときに必要なデータレートを削減するために、行われてよい。情報を符号化するために、本開示は付加サービスに特有のデータだけでなく付加サービスを符号化するための標準的な辞書の使用を提案する。符号化/復号化処理は、過去に符号化されたデータがそれに続くデータをより効率的に符号化するために使用できるような適応的なものであってもよい。
【0062】
集中型サーバ314は、管理される付加サービスに関して情報326を保存してもよい。図3は、この情報326がデータベース328に保存されていることを示す。保存される情報326は、CSドメインにおける音声通話に対応するCSドメイン関連情報330を含んでよい。保存される情報326は、IMSドメインにおける音声通話に対応するIMSドメイン関連情報332を含んでもよい。
【0063】
図3において、CSコアネットワーク306及びIMSコアネットワーク308は、別個のネットワークとして示される。或いは、これらネットワーク306及び308の間に一部のオーバラップがあってもよい。例えば、いくつかのコンポーネントがCSコアネットワーク306の一部でありながらIMSコアネットワーク308の一部であってもよい。一部の実装において、CSコアネットワーク306及びIMSコアネットワーク308は、CSコンポーネント(CSコアネットワーク306)及びIMSコンポーネント(IMSコアネットワーク308)を備える単一のコアネットワークとしてひとまとめにして参照されてよい。
【0064】
図4は、図3のシステム300における移動局302の動作のいくつかの態様を図示する。特に、描かれる方法400は、CSドメインにおける音声通話(例えば、CSコアネットワーク306を介したCSタイプの通信を用いる音声通話)中にどのように移動局302が動作するように構成され得るかを例示する。
【0065】
描かれる方法400に従って、移動局302はCSドメインに音声通話を置いてよい(402)。通話中のある時点で、移動局302は1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことを判断してよい(404)。例えば、移動局302のユーザは移動局302によって1またはそれ以上の付加サービスの呼び出しのための要求として解釈され得る何らかの操作を行うかもしれない。呼び出される付加サービスは、本願明細書において所望付加サービスとして参照されることになる。
【0066】
1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことの判断(404)に応えて、移動局302は集中型サーバ314と通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル320を選択してよい(406)。移動局302は、集中型サーバ314と通信するために用いられ得るシグナリングプロトコル322も選択してよい(408)。ひとたびトランスポートプロトコル320及びシグナリングプロトコル322が選択されると(406,408)、移動局302は集中型サーバ314を介して所望付加サービスを呼び出す(410)ために、選択したトランスポートプロトコル320及びシグナリングプロトコル322を使用してよい。換言すれば、移動局302は、所望付加サービスの呼び出しに関して、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用しながら、集中型サーバ314と通信してよい。ひとたび所望付加サービスが呼び出されると(410)、移動局302は、音声通話の継続期間中に、必要に応じ、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバ314と通信してよい(412)。
【0067】
別の実施形態において、移動局302は、1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことの判断(404)をきっかけとせずに、トランスポートプロトコル320を選択し(406)、シグナリングプロトコル322を選択して(408)よい。例えば、移動局302は、ユーザがのちに1またはそれ以上の付加サービスを呼び出すことを見越してトランスポートプロトコル320を選択し(406)、シグナリングプロトコル322を選択して(408)よい。ひとたびトランスポートプロトコル320及びシグナリングプロトコル322が選択される(406,408)と、移動局302は、集中型サーバ314を介した音声通話を確立するために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用してよい。通話中のある時点で、移動局302は1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことを判断して(404)よい。移動局302は、集中型サーバ314を介して所望付加サービスを呼び出す(410)ために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用してよい。換言すれば、移動局302は、所望付加サービスの呼び出しに関して、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用しながら、集中型サーバ314と通信してよい。ひとたび所望付加サービスが呼び出される(410)と、移動局302は、音声通話の継続期間中に、必要に応じ、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバ314と通信してよい(412)。
【0068】
前述された図4の方法400は、図4Aに例示される対応するミーンズプラスファンクションブロック400Aによって行われてよい。換言すれば、図4に例示されるブロック402乃至412は、図4Aに例示されるミーンズプラスファンクションブロック402A乃至412Aに対応する。
【0069】
図5は、図3のシステム300における移動局302の動作のいくつかの付加的な態様を例示する。特に、描かれる方法500は、移動局302が参加している音声通話がCSドメインからIMSドメインに移行するときに、どのように移動局302が動作するように構成され得るかを例示する。
【0070】
描かれる方法500に従って、移動局302は音声通話をCSドメイン(例えば、CSコアネットワーク306を介したCSタイプの通信)に置いてよい(502)。通話中のある時点で、移動局302は1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことを判断して(504)よい。それ(504)に応じて、移動局302は集中型サーバ314と通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル320を選択してよい。移動局302は、集中型サーバ314と通信するために用いられ得るシグナリングプロトコル322を選択しても(506)よい。ひとたびトランスポートプロトコル320及びシグナリングプロトコル322が選択される(506,508)と、移動局302は、集中型サーバ314を介して所望付加サービスを呼び出す(510)ために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用してよい。移動局302は、必要に応じて、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバ314と通信して(512)よい。方法500におけるこの時点で移動局302がCSドメインに接続されているかもしれないが、それでもなおIMSコアネットワーク308上の集中型サーバ314は通話中に用いられる付加サービスを管理するために使用されてよい。
【0071】
ある時点で、移動局302はCSドメインからIMSドメインに音声通話を転送して(514)よい。音声通話がIMSドメインに転送された(514)のち、移動局302は、通話の継続期間中に、必要に応じて、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するためにIMSコアネットワーク308上の集中型サーバ314と通信を継続して(516)よい。
【0072】
別の実施形態において、移動局302は、1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことの判断(504)をきっかけとせずに、トランスポートプロトコル320を選択し(506)、シグナリングプロトコル322を選択して(508)よい。例えば、移動局302は、ユーザがのちに1またはそれ以上の付加サービスを呼び出すことを見越して、トランスポートプロトコル320を選択し(506)、シグナリングプロトコル322を選択して(508)よい。ひとたびトランスポートプロトコル320及びシグナリングプロトコル322が選択される(506,508)と、移動局302は集中型サーバ314を介して音声通話を確立するために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用してよい。通話中のある時点で、移動局302は、1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことを判断して(504)よい。移動局302は集中型サーバ314を介して所望付加サービスを呼び出す(510)ために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用してよい。換言すれば、移動局302は、所望付加サービスの呼び出しに関して、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用しながら、集中型サーバ314と通信してよい。ひとたび所望付加サービスが呼び出される(510)と、移動局302は、必要に応じて、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバと通信して(512)よい。
【0073】
前述された図5の方法は、図5Aに例示される対応するミーンズプラスファンクションブロックによって行われてよい。換言すれば、図5に例示されるブロック502乃至516は、図5Aに例示されるミーンズプラスファンクションブロック502A乃至516Aに対応する。
【0074】
図6は、図3のシステム300における移動局302の動作のいくつかの付加的な態様を例示する。特に、移動局302が参加している音声通話がIMSドメインからCSドメインに転送されるときに、どのように移動局302が動作するように構成され得るかを例示する。
【0075】
描かれる方法600に従って、移動局302はIMSドメインに音声通話を置いて(602)よい。通話中のある時点で、移動局302は1またはそれ以上の付加サービスが呼び出されるべきことを判断して(604)よい。移動局302は、必要に応じて、付加サービス及び/または付加サービスを更新するために集中型サーバ314と通信してよい(606)。
【0076】
ある時点で、移動局302は、付加サービスと共に音声通話をIMSドメインからCSドメインに転送することを決定して(608)よい。それ(608)に応じて、移動局302はCSドメインから集中型サーバ314と通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル320を選択して(610)よい。移動局302は、CSドメインから集中型サーバ314と通信するために用いられ得るシグナリングプロトコル322を選択しても(612)よい。ひとたび音声通話がIMSドメインからCSドメインへ転送される(614)と、移動局302は、集中型サーバ314と通信を継続して、必要に応じて、付加サービスにアクセス及び/または付加サービスを更新するために、選択したトランスポートプロトコル320及び選択したシグナリングプロトコル322を使用して(616)よい。
【0077】
前述された図6の方法は、図6Aに例示される対応するミーンズプラスファンクションブロック600Aによって行われてよい。換言すれば、図6に例示されるブロック602乃至616は、図6Aに例示されるミーンズプラスファンクションブロック602A乃至616Aに対応する。
【0078】
上で示唆したように、図3のシステム300における移動局302のトランスポートコンポーネント316aは1またはそれ以上のトランスポートプロトコル320aの実装を備えて示され、集中型サーバ314のトランスポートコンポーネント316bもまた1またはそれ以上のトランスポートプロトコル320bの実装を備えて示される。図7は、移動局302及び集中型サーバ314によって実行され得る各種トランスポートプロトコル720を例示する。移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、本開示で説明されるように、付加サービスの管理を集中化するための情報を交換するために、描かれるトランスポートプロトコル720の1またはそれ以上を実行してよい。
【0079】
移動局302は及び集中型サーバ314の双方とも、パケット交換型トランスポートプロトコル734を実装してよい。パケット交換型トランスポートプロトコル734のいくつかの例は、HSPAのような3GPPパケットデータサービス、EVDOまたはSCH、WiFi、WiMaxなどのような3GPP2パケットデータサービスを含む(が、これに限られない)。
【0080】
移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、データバーストメッセージプロトコル736を実装してよい。移動局302がCSドメインに接続されるとき、移動局302はデータバーストメッセージの特別な形式を利用できる。データバーストメッセージは、移動局302によって基地局またはスイッチ(例えば、携帯電話スイッチセンタまたはMSC)のいずれかに送信され得る。基地局またはスイッチは、データバーストメッセージを集中型サーバ314へ転送してよい。データバーストメッセージは、IPデータグラムを埋め込んでいてよい。IPデータグラムのソースアドレス及び宛先アドレスは、移動局302及び集中型サーバ314に夫々対応してよい。基地局またはスイッチは、標準的なIPルーティングを用いてIPデータグラムの経路を定めてよい。
【0081】
移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、ショートメッセージサービス(SMS)プロトコル738を実行してよい。移動局302は、当該移動局302がCSドメインまたはIMSドメインに接続されるとき、SMSプロトコル738の実装を使用してよい。従来のSMSは、付加サービスをインタラクティブに管理するにしては低速であるかもしれない。故に、本開示はSMSメッセージを高速な方式で経路設定する方法を提案する。この特別なトランスポートのために用いられるSMSメッセージは、特別なテレタイプまたは特別な宛先アドレスによって識別されてよい。そのようなメッセージは、ネットワークにおけるルーティングの間に優遇を受けてよい。そのようなメッセージは、集中型サーバ314が当該メッセージをいつでも利用できるように構成され得るので、ネットワークに保存されなくてよい。このことは、移動局に運命づけられる従来のSMSと異なる(従来のSMSについて、移動局は電源が切れていたり広域を移動していたりするおそれがあるので、信頼度の高い転送のためにこれらメッセージは移動局に配信され得るまで保存されるかもしれない)。
【0082】
移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、デュアルトーンマルチ周波数(DTMF)プロトコル740を実行してよい。移動局302は、当該移動局302がCSドメインまたはIMSドメインに接続されるときに、DTMFプロトコル740の実装を使用してよい。シグナリングプロトコル322は、トーンで符号化されてよい。これらトーンは、帯域内で送信されてよい。移動局302からのDTMFトーンの送信を考察しよう。帯域内トーンは、MSCからのどの処理も回避してメディアゲートウェイ(MGW)に到達してよい。メディアゲートウェイはトーンを復号化し、復号済みのトーンを集中型サーバ314に渡してよい。集中型サーバ314から移動局302への他方向におけるトランスポートも同様でよい。
【0083】
移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、ダイヤル番号サフィックスプロトコル742を実行してよい。ダイヤル番号サフィックスプロトコル742に従って、移動局302は、集中型サーバ314への呼発生中に、ダイヤル番号に符号化されたシグナリングをサフィックスとして付加してよい。CSコアネットワーク306は、呼設定中に集中型サーバ314へプレフィックスを渡してよい。集中型サーバ314は、サフィックスを検索し、シグナリングを復号化するためにサフィックスを翻訳してよい。集中型サーバ314は、呼設定を続けなくてもよいし、いかなるベアラも設定しなくてよい。ダイヤル番号のサフィックスが全体のシグナリング情報を運ぶのに十分でなければ、移動局302は全ての情報が集中型サーバ314に届けられるまで上記発生処理を繰り返してよい。集中型サーバ314から移動局302へもシグナリング情報を転送する必要があるならば、集中型サーバ314は同様の手続を使用してよい。集中型サーバ314は、呼終了される携帯電話機を設定してよい。シグナリング情報は、移動局302のディレクトリ番号に対するサフィックスとして符号化されてよい。或いは、シグナリング情報は、ソースディレクトリ番号として符号化されてもよい。上記プロセスは、移動局302に全ての情報が届けられるまで繰り返されてよい。
【0084】
移動局302及び集中型サーバ314の双方とも、非構造付加サービスデータ(USSD)プロトコル744を実行してよい。移動局302及び集中型サーバ314は、情報を相互交換するためのトランスポートとしてUSSDプロトコルを使用してよい。
【0085】
図8は、移動局302から集中型サーバ314へ、またはその逆方向に送信され得るシグナリングメッセージ846を示す。シグナリングメッセージ846は、サービス識別フィールド848を備えて示されている。サービス識別フィールド848は、呼び出される付加サービスを識別し得る。シグナリングメッセージ846は、サービス特有データ850、言い換えれば呼び出される付加サービスに特有のデータ850、を備えて示されてもいる。シグナリングメッセージ846は、付加サービスに特有の更なるデータを交換するためのダイアログの継続を表示するフラグフィールド852を備えて示されてもいる。付加サービスに特有の更なるデータを交換するためのダイアログの継続を表示するために、フラグフィールド852以外のその他のフィールド及び/または手法が用いられてもよい。更に、シグナリングメッセージ846は、図8に具体的に示されるものを越えて付加的な情報を含んでよい。前述のとおり、シグナリングメッセージ846に含まれる情報は符号化されてよいし、この情報は符号化されずに送信されてよい。
【0086】
図9は、通信装置901において利用され得る各種コンポーネントを例示する。図3のシステム300における移動局302は、通信装置901の一例であって、図9に示されるコンポーネントの一部または全部を含み得る。
【0087】
通信装置901は、装置901の動作を制御するプロセッサ903を含んでよい。プロセッサ903は、CPUとしても参照されてよい。メモリ905(読み取り専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の双方を含み得る)は、命令及びデータをプロセッサ903に提供する。一部のメモリ905は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。
【0088】
通信装置901は、当該通信装置901と遠隔地との間でのデータの送信及び受信を可能にする送信器911及び受信器913を包み込む筐体909を含んでもよい。送信器911及び受信器913は、送受信器915に一体化されてよい。アンテナ917は、筐体909に取り付けられ、送受信器915に電気的に結合されてよい。
【0089】
通信装置901は、送受信器915によって受信される信号のレベルを検出して定量化する信号検出器907を含んでもよい。信号検出器907は、総エネルギー、擬似雑音(PN)チップあたりのパイロットエネルギー、パワースペクトル強度及びその他の信号などのような信号を検出してよい。
【0090】
通信装置901の状態変更器919は、現在の状態と、送受信器915によって受信され信号検出器907によって検出される付加的な信号とに基づいて、通信装置901の状態を制御してよい。装置901は、多数の状態のうちいずれにおいても動作可能でよい。通信装置901は、当該装置901を制御し、現在のサービスプロバイダシステムが不適切であると判断するときに装置901が乗り換えるべきサービスプロバイダを決定するために用いられ得るシステム決定器921を含んでもよい。
【0091】
通信装置901の各種コンポーネントは、データバスに加えてパワーバス、制御信号バス及びステータス信号バスを含み得るバスシステム923によって、相互に連結されてよい。しかしながら、明瞭性のために、図9において各種バスが例示されている。通信装置901は、信号処理における使用のためにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)925を含んでもよい。
【0092】
情報及び信号は、いろいろな異なる技術及び手法のいずれかを用いて表現されてよい。例えば、上記説明の至る所で参照され得るデータ、命令、指令、情報、信号及び類似のものは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光子またはそれらの組み合わせによって表現されてよい。
【0093】
本願明細書において開示される実施形態に関連して記述されるさまざまな図示される論理ブロック、モジュール、回路及びアルゴリズムステップは、電気的ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは双方の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明瞭に説明するために、さまざまな図示されるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップは大抵それらの機能性に関して記述されている。そのような機能性がハードウェアまたはソフトウェアのいずれとして実装されるかは、特定用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、夫々の特定用途のためにさまざまなやり方で上記機能性を実装し得るが、そのような実装の決定は請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。
【0094】
本願明細書において開示される実施形態に関連して記述されるさまざまな図示される論理ブロック、モジュール及び回路は、本願明細書において開示される機能を行うように設計された汎用のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラム可能な論理デバイス、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別的なハードウェアコンポーネントまたはそれらの任意の組み合わせを使って実装され、または実行されてよい。汎用のプロセッサはマイクロプロセッサでよいが、代案では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械でよい。プロセッサは、コンピュータデバイスの組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1またはそれ以上のマイクロプロセッサまたは任意のその他のこのような構成、として実装されてもよい。
【0095】
本願明細書において開示される実施形態に関連して記述される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールまたは2者の組み合わせにおいて直接的に具体化されてよい。ソフトウェアモジュールは、技術分野において知られている任意の形式の記憶媒体に存在してよい。用いられ得る記憶媒体のいくつかの例は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルディスク、CD-ROMなどを含む。ソフトウェアモジュールは、単一の命令または多数の命令を包含してよいし、複数の異なるコードセグメントにわたって分配されてよいし、異なるプログラムの間で分配されてよいし、また複数の記憶媒体にわたって分配されてもよい。典型的な記憶媒体は、当該記憶媒体から情報を読み出し、当該記憶媒体に情報を書き込めるプロセッサに結合されてよい。
【0096】
本願明細書に開示される方法は、前述した方法を実現ための1またはそれ以上のステップまたは作用を備える。方法ステップ及び/または作用は、請求の範囲を外れなければそれぞれ置き換えられてよい。換言すれば、ステップまたは作用の特定の順序が、記述される実施形態の適切な動作のために必要でない限り、特定のステップ及び/または作用の順序及び/または使い方は、請求の範囲を外れなければ変更されてよい。
【0097】
1またはそれ以上の典型的な実施形態において、記述される機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせにより実現されてよい。ソフトウェアにより実現されるのであれば、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上の1またはそれ以上の命令またはコードとして保存され、または送信されてよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及びある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移動を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体でよい。限定でなく一例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたはその他の磁気記憶装置、或いは、命令またはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを運びまたは保存するために用いられ、コンピュータによってアクセスされ得るその他の任意の媒体を包含できる。同様に、任意の通信はコンピュータ読み取り可能な媒体と相応に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線(radio)及びマイクロ波のような無線通信技術を用いてウェブサイト、サーバまたはその他の遠隔情報源からソフトウェアが送信されるならば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線及びマイクロ波のような無線通信技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本願明細書において用いられるように、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク (disk)、ブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生し、一方ディスク(disc)はデータをレーザを使って光学的に再生する。前述したものの組み合わせもまたコンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0098】
具体的な実施形態が図示され記述されているが、請求項は前述される明確な構成及びコンポーネントに限定されないと理解されるべきである。各種修正、変更及び変形は、請求の範囲から外れることなく、前述される実施形態の配置、作用及び細部においてなされてよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集中型方式における付加サービスの調整を容易にするよう構成される移動局において、
回路交換型(CS)ドメインに音声通話を置くよう構成されるCSドメインコンポーネントと、
IPマルチメディアサブシステム(IMS)ドメインに音声通話を置くよう構成されるIMSドメインコンポーネントと
を具備し、
前記IMSドメインコンポーネントは、
IMSコアネットワークとの通信を容易にするためのトランスポートコンポーネントと、
少なくとも一部が前記IMSドメインにおける前記音声通話だけでなく前記CSドメインにおける前記音声通話のための付加サービスに関連する情報を前記トランスポートコンポーネントを介して前記IMSコアネットワーク上で集中型サーバと交換するよう構成されるシグナリングコンポーネントと
を具備する移動局。
【請求項2】
前記移動局は、
前記CSドメインに音声通話を置き、
前記IMSコアネットワーク上の前記集中型サーバを介して付加サービスを呼び出し、
前記音声通話が前記CSドメインにある間に前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記集中型サーバと通信する
よう構成される請求項1記載の移動局。
【請求項3】
前記移動局は、前記集中型サーバと通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択するよう更に構成され、
前記選択したトランスポートプロトコル及び前記選択したシグナリングプロトコルは前記付加サービスを呼び出し、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために使用される
請求項2記載の移動局。
【請求項4】
前記移動局は、
前記CSドメインから前記IMSドメインに前記音声通話を転送し、
前記音声通話が前記IMSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続する
よう更に構成される請求項2記載の移動局。
【請求項5】
前記移動局は、
前記IMSドメインに音声通話を置き、
前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバを介して付加サービスを呼び出し、
前記IMSドメインから前記CSドメインに前記音声通話を転送し、
前記音声通話が前記CSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続する
よう構成される請求項1記載の移動局。
【請求項6】
前記トランスポートコンポーネントは、パケット交換型トランスポートプロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記パケット交換型トランスポートプロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項7】
前記トランスポートコンポーネントは、データバーストメッセージプロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記データバーストメッセージプロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項8】
前記トランスポートコンポーネントは、ショートメッセージサービスプロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記ショートメッセージサービスプロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項9】
前記トランスポートコンポーネントは、デュアルトーンマルチ周波数プロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記デュアルトーンマルチ周波数プロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項10】
前記トランスポートコンポーネントは、ダイヤル番号サフィックスプロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記ダイヤル番号サフィックスプロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項11】
前記トランスポートコンポーネントは、非構造付加サービスデータプロトコルを実行し、
前記集中型サーバとの通信は、前記非構造付加サービスデータプロトコルを介して生じる
請求項1記載の移動局。
【請求項12】
前記シグナリングコンポーネントは、前記集中型サーバへシグナリングメッセージを送信するよう構成され、
前記シグナリングメッセージは、
呼び出される付加サービスを識別するサービス識別フィールドと、
前記呼び出される付加サービスに特有のデータと、
前記呼び出される付加サービスに特有の更なるデータを交換するためのダイアログの継続を表示するフィールドと
を具備する
請求項1記載の移動局。
【請求項13】
前記移動局から前記集中型サーバに送信される情報を符号化し、前記集中型サーバから前記移動局に送信される情報を復号化するよう構成される符号化/復号化コンポーネント
を更に具備する請求項1記載の移動局。
【請求項14】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)コアネットワークの一部であって、音声通話のための付加サービスを調整するよう構成される集中型サーバにおいて、
移動局がIMSドメインまたは回路交換型(CS)ドメインに接続されるときに前記移動局との通信を容易にするためのトランスポートコンポーネントと、
前記移動局が前記IMSドメインまたは前記CSドメインに接続されるときに前記移動局に伴って生じる音声通話のための付加サービスに関連する情報を前記トランスポートコンポーネントを介して前記移動局と交換するよう構成されるシグナリングコンポーネントと
を具備する集中型サーバ。
【請求項15】
前記集中型サーバは、前記付加サービスについて情報を保存するよう更に構成され、
前記情報は、前記IMSドメインにおける前記音声通話に対応するIMSドメイン関連情報と、前記CSドメインにおける前記音声通話に対応するCSドメイン関連情報とを包含する
請求項14記載の集中型サーバ。
【請求項16】
集中型方式における付加サービスの調整を容易にするよう構成される移動局において、
CSドメインに音声通話を置くための手段と、
IMSドメインに音声通話を置くための手段と、
少なくとも一部が前記IMSドメインにおける前記音声通話だけでなく前記CSドメインにおける前記音声通話のための付加サービスに関連する情報をIMSコアネットワーク上で集中型サーバと交換するための手段と
を具備する移動局。
【請求項17】
前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバを介して、前記CSドメインにおける音声通話に対応する付加サービスを呼び出すための手段と、
前記音声通話が前記CSドメインにある間に前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記集中型サーバと通信するための手段と
を更に具備する請求項16記載の移動局。
【請求項18】
前記集中型サーバとの通信に用いられ得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択するための手段を更に具備し、
前記選択したトランスポートプロトコル及び前記選択したシグナリングプロトコルは、前記付加サービスを呼び出し、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために使用される
請求項17記載の移動局。
【請求項19】
前記音声通話を前記CSドメインから前記IMSドメインに転送するための手段と、
前記音声通話が前記IMSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続するための手段と
を更に具備する請求項17記載の移動局。
【請求項20】
前記IMSドメインに音声通話を置くための手段と、
前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバを介して付加サービスを呼び出すための手段と、
前記IMSドメインから前記CSドメインへ前記音声通話を転送するための手段と、
前記音声通話が前記CSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続するための手段と
を更に具備する請求項16記載の移動局。
【請求項21】
移動局に音声通話をCSドメインに置かせるためのコードと、
前記移動局に音声通話をIMSドメインに置かせるためのコードと、
前記移動局に、少なくとも一部が前記IMSドメインにおける前記音声通話だけでなく前記CSドメインにおける前記音声通話ための付加サービスに関連する情報をIMSコアネットワーク上で集中型サーバと交換させるためのコードと
を具備するコンピュータ読み取り可能媒体を包含するコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記移動局に、前記CSドメインにおける音声通話に対応する付加サービスを前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバを介して呼び出させるためのコードと、
前記移動局に、前記音声通話が前記CSドメインにある間に前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記集中型サーバと通信させるためのコードと
を更に具備する請求項21記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記移動局に、前記集中型サーバと通信するために用いられ得るトランスポートプロトコル及びシグナリングプロトコルを選択させるためのコードを更に具備し、
前記選択したトランスポートプロトコル及び前記選択したシグナリングプロトコルは前記付加サービスを呼び出し、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために使用される
請求項22記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記移動局に、前記音声通話を前記CSドメインから前記IMSドメインに転送させるためのコードと、
前記移動局に、前記音声通話が前記IMSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続させるためのコードと
を更に具備する請求項22記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
前記移動局に前記IMSドメインに音声通話を置かせるためのコードと、
前記移動局に前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバを介して付加サービスを呼び出させるためのコードと、
前記移動局に前記音声通話を前記IMSドメインから前記CSドメインに転送させるためのコードと、
前記移動局に、前記音声通話が前記CSドメインに転送されたのち、前記付加サービスにアクセス及び/または前記付加サービスを更新するために前記IMSコアネットワーク上で前記集中型サーバと通信を継続させるためのコードと
を更に具備する請求項21記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)コアネットワークにおける集中型サーバに、移動局がIMSドメインまたは回路交換型(CS)ドメインに接続されるときに前記移動局との通信を容易にさせるためのコードと、
前記集中型サーバに、前記移動局が前記IMSドメインまたは前記CSドメインに接続されるときに前記移動局に伴って生じる音声通話のための付加サービスに関連する情報を前記移動局と交換させるためのコードと
を具備するコンピュータ読み取り可能な媒体を包含するコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−59051(P2013−59051A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−228756(P2012−228756)
【出願日】平成24年10月16日(2012.10.16)
【分割の表示】特願2009−521922(P2009−521922)の分割
【原出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】