説明

電力伝送ケーブル、電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置および電力伝送ケーブルの結線方法

【課題】ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能な電力伝送ケーブルを提供する。
【解決手段】U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wは接地線14gに対して対称になるように配置するとともに、U相電力線15u、V相電力線15vおよびW相電力線15wは接地線15gに対して対称になるように配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電力伝送ケーブル、電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置および電力伝送ケーブルの結線方法に関し、特に、電力伝送ケーブルの電磁波ノイズ対策に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
電気機器には、通常では電力伝送ケーブルを介して電源から電力が供給される。また、複数の電気機器を用いる場合、それらの電気機器は電力伝送ケーブルを介して接続される。ここで、電力伝送ケーブルとしては、多芯ケーブルを用いるのが一般的であり、3相交流電源であれば、3相4線ケーブルが用いられることがある。
図7は、従来の3相4線ケーブルの概略構成を示す断面図である。
図7において、3相4線ケーブルでは、4本の導線101〜104が設けられ、これらの導線101〜104はシース層105にて束ねられている。そして、これらの4本の導線101〜104のうち、3本の導線101〜103はU相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いられ、他の1本の導線104は接地線として用いられる。
【0003】
図8は、電力伝送ケーブルに用いられる導線の構成例を示す断面図である。
図8において、電力伝送ケーブルに用いられる導線111には、電力を伝送する導体111aが設けられ、導体111aは絶縁体111bにて周囲を覆われている。
そして、例えば、インバータをモータで駆動する場合、電源とインバータとの間およびインバータとモータとの間が、図7の電力伝送ケーブルにて接続される。
ここで、インバータでは、半導体スイッチング素子のスイッチング動作にて電力変換が行われ、そのスイッチング動作に伴ってノイズが発生する。このようなノイズは、周辺機器の誤動作などを引き起こすため、ノイズフィルタなどを用いてノイズ対策が行われる。
【0004】
また、EMC規格によって、システムとしてあるノイズレベル以下でなければその域内への流通が制限されることから、インバータが搭載された制御盤やシステムでは、認定機関などにおいてEMC試験が実施され、ノイズレベルが測定される。
このようなノイズレベルは、電力伝送ケーブルの種類や長さあるいは引き回し方法などによって変化することがあり、ノイズフィルタを用いてノイズ対策が施されたインバータであっても、EMC試験によってノイズレベルがEMC規格を満たさないという結果が得られることがあり、改めてノイズ対策を施す必要があった。また、このようなノイズを把握することは難しく、ノイズ対策はしばしば試行錯誤を繰り返すことがあった。
【0005】
また、例えば、特許文献1には、4本の絶縁線芯を星形カッド状に撚り合わせ、その外側に押さえ絶縁層、電磁シ−ルド層、その外側に熱可塑性樹脂製シース層を順次被覆する方法が開示されている。
【特許文献1】特開平11−144532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の電力伝送ケーブルでは、その幾何学的構造から各相のインダクタンスや容量がアースに対して非対称であることから、ノーマルモード(電源ラインを伝播する成分)とコモンモード(アース線を導通する成分)との間で転化が起こることがある。このため、電力伝送ケーブルを介して接続された電気機器から発生するノイズの把握が困難となり、ノイズ対策が複雑化するとともに、電力伝送ケーブルの種類や長さなどが変わると、電力伝送ケーブルのインダクタンスや容量が変化することから、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化の起こり方が変化し、ノイズ対策の繰り返しが必要となるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能な電力伝送ケーブル、電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置および電力伝送ケーブルの結線方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の電力伝送ケーブルによれば、接地線として用いられる第1の導線と、電力線として用いられる第2の導線とを備え、前記第2の導線は前記第1の導線に対して対称になるように配置されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の電力伝送ケーブルによれば、前記第2の導線は前記第1の導線を中心として互いに等間隔になるように同心円上に配置されていることを特徴とする。
また、請求項3記載の電力伝送ケーブルによれば、前記第2の導線は前記第1の導線と交互に等間隔で配置されるようにして同心円上に配置されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4記載の電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子によるスイッチング動作に基づいて直流を交流に変換するインバータと、電力線として用いられる導線が、接地線として用いられる導線に対して対称になるように配置され、前記インバータに電力を伝送する電力伝送ケーブルとを備えることを特徴とする。
また、請求項5記載の電力伝送ケーブルの結線方法によれば、電力線として用いられる導線が、接地線として用いられる導線に対して対称になるように電力伝送ケーブルを電気機器に結線することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、電力伝送ケーブルにおける各相のインダクタンスや容量をアースに対して対称化することが可能となり、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となることから、電力伝送ケーブルを介して接続された電気機器から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る電力伝送ケーブルについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。
図1において、三相交流電源11は、整流器12を介してインバータ13に接続され、インバータ13はモータ14に接続されている。ここで、整流器12には、整流ダイオードD1〜D6および平滑コンデンサC1が設けられるとともに、インバータ13には、スイッチング素子M11〜M16およびスイッチング素子M11〜M16にそれぞれ逆並列接続された帰還ダイオードD11〜D16が設けられている。
【0011】
なお、スイッチング素子M11〜M16としては、例えば、電界効果型トランジスタやバイポーラトランジスタあるいはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ:Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。
ここで、三相交流電源11からのU相、V相およびW相の三相交流は、U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wをそれぞれ介して整流器12に伝送されるとともに、三相交流電源11および整流器12は接地線14gを介して接地されている。また、インバータ13にて生成されたU相、V相およびW相の三相交流は、U相電力線15u、V相電力線15vおよびW相電力線15wをそれぞれ介してモータ14に伝送されるとともに、インバータ13およびモータ14は接地線15gを介して接地されている。
【0012】
ここで、U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wは接地線14gに対して対称になるように配置するとともに、U相電力線15u、V相電力線15vおよびW相電力線15wは接地線15gに対して対称になるように配置することができる。例えば、U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wは接地線14gを中心として互いに等間隔になるように同心円上に配置することができ、U相電力線14uと接地線14gとの距離lu、V相電力線14vと接地線14gとの距離lvおよびW相電力線14wと接地線14gとの距離lwは互いに等しくなるように設定するとともに、U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wの断面形状は互いに等しくなるように構成することができる。
【0013】
そして、三相交流電源11にて生成された交流電圧はU相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wを介して整流器12に伝送され、整流器12にて直流電圧に変換される。そして、整流器12にて生成された直流電圧は、インバータ13にて交流電圧に変換され、U相電力線15u、V相電力線15vおよびW相電力線15wを介してモータ14に伝送される。
【0014】
これにより、U相電力線14u、V相電力線14vおよびW相電力線14wにおける各相のインダクタンスや容量を接地線14gに対して対称化することが可能となるとともに、U相電力線15u、V相電力線15vおよびW相電力線15wにおける各相のインダクタンスや容量を接地線15gに対して対称化することが可能となる。このため、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となり、インバータ13から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
【0015】
図2は、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。
図2において、三相交流電源11は3芯ケーブル24を介して整流器12に接続されるとともに、インバータ13は3芯ケーブル25を介してモータ14に接続されている。
ここで、3芯ケーブル24には、U相電力線24u、V相電力線24vおよびW相電力線24wとして使用される電線が設けられるとともに、3芯ケーブル25には、U相電力線25u、V相電力線25vおよびW相電力線25wとして使用される電線が設けられている。
【0016】
そして、三相交流電源11からのU相、V相およびW相の三相交流は、U相電力線24u、V相電力線24vおよびW相電力線24wをそれぞれ介して整流器12に伝送されるとともに、三相交流電源11および整流器12は接地線24gを介して接地されている。また、インバータ13にて生成されたU相、V相およびW相の三相交流は、U相電力線25u、V相電力線25vおよびW相電力線25wをそれぞれ介してモータ14に伝送されるとともに、インバータ13およびモータ14は接地線25gを介して接地されている。
【0017】
ここで、3芯ケーブル24を構成するU相電力線24u、V相電力線24vおよびW相電力線24wは接地線14gに対して対称になるように配置するとともに、3芯ケーブル25を構成するU相電力線25u、V相電力線25vおよびW相電力線25wは接地線25gに対して対称になるように配置することができる。
これにより、多芯ケーブルを用いた場合においても、各相のインダクタンスや容量をアースに対して対称化することが可能となり、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となることから、インバータ13から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
【0018】
図3(a)は本発明の第3実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図、図3(b)は本発明の第4実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
図3(a)において、3相4線ケーブルには、4本の導線31〜34が設けられ、これらの導線31〜34はシース層35にて束ねられている。そして、これらの4本の導線31〜34のうち、3本の導線31〜33はU相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いるとともに、他の1本の導線34は接地線として用いることができる。ここで、U相、V相およびW相の電力線として3本の導線31〜33を用いる場合、これらの3本の導線31〜33は、接地線として用いられる1本の導線34に対して対称になるように配置することができ、例えば、電力線として用いられる3本の導線31〜33は、接地線として用いられる1本の導線34を中心として互いに等間隔になるように同心円上に配置することができる。
【0019】
これにより、接地線を含む多芯ケーブルを用いた場合においても、各相のインダクタンスや容量をアースに対して対称化することが可能となり、布線時の取り扱い性を向上させつつ、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となることから、電気機器から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
なお、上述した実施形態では、電力線として用いられる導線31〜33と、接地線として用いられる導線34との形状や断面積を同一とする方法を例にとって説明したが、電力線として用いられる導線31〜33と、接地線として用いられる導線34との形状や断面積は互いに異なっていてもよい。
【0020】
また、図3(b)において、3相4線ケーブルには、4本の導線41〜44が設けられ、これらの導線41〜44はシース層45にて束ねられている。そして、これらの4本の導線41〜44のうち、3本の導線41〜43はU相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いるとともに、他の1本の導線44は接地線として用いることができる。ここで、U相、V相およびW相の電力線として3本の導線41〜43を用いる場合、これらの3本の導線41〜43は、接地線として用いられる1本の導線44に対して対称になるように配置することができ、例えば、電力線として用いられる3本の導線41〜43は、接地線として用いられる1本の導線44を中心として互いに等間隔になるように変形させながら同心円上に配置することができる。
なお、上述した実施形態では、3相4線ケーブルを例にとって説明したが、電力伝送ケーブルの芯数や相数には制約はなく、芯数や相数は任意であってもよい。また、電力伝送ケーブルの形状や構成材料には制約はない。
【0021】
図4は、本発明の第5実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
図4において、12芯ケーブルには、12本の導線51〜62が設けられ、これらの導線51〜62はシース層63にて束ねられている。そして、これらの12本の導線51〜62のうち、3本の導線51〜53はU相の電力線、3本の導線54〜56はV相の電力線、3本の導線57〜59はW相の電力線として用いるとともに、他の3本の導線60〜62は接地線として用いることができる。
【0022】
ここで、12芯ケーブルを用いる場合、U相の電力線として用いられる3本の導線51〜53、V相の電力線として用いられる3本の導線54〜56およびW相の電力線として用いられる3本の導線57〜59は、接地線として用いられる3本の導線60〜62に対して対称になるように配置することができ、例えば、U相の電力線として用いられる3本の導線51〜53、V相の電力線として用いられる3本の導線54〜56およびW相の電力線として用いられる3本の導線57〜59は、接地線として用いられる3本の導線60〜62を中心として互いに等間隔になるように同心円上に配置することができる。
【0023】
あるいは、12本の導線51〜62のうち、1本の導線60はU相の電力線、1本の導線61はV相の電力線、1本の導線62はW相の電力線として用いるとともに、他の9本の導線51〜59は接地線として用いるようにしてもよい。
そして、U相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いられる3本の導線60〜62を中心として、接地線として用いられる9本の導線51〜59が互いに等間隔になるように同心円上に配置することができる。
【0024】
これにより、12芯ケーブルを3相に用いた場合においても、各相のインダクタンスや容量をアースに対して対称化することが可能となり、布線時の取り扱い性を向上させつつ、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となることから、電気機器から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
【0025】
図5は、本発明の第6実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
図5において、6芯ケーブルには、6本の導線71〜76が設けられ、これらの導線71〜76はシース層77にて束ねられている。そして、これらの6本の導線71〜76のうち、1本の導線71はU相の電力線、1本の導線73はV相の電力線、1本の導線75はW相の電力線として用いるとともに、他の3本の導線72、74、76は接地線として用いることができる。
【0026】
ここで、6芯ケーブルを用いる場合、U相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いられる3本の導線71、73、75は、接地線として用いられる3本の導線72、74、76に対して対称になるように配置することができ、例えば、U相、V相およびW相の電力線としてそれぞれ用いられる3本の導線71、73、75と、接地線として用いられる3本の導線72、74、76とはそれぞれ交互に等間隔で配置されるようにして同心円上に配置することができる。
【0027】
これにより、6芯ケーブルを3相に用いた場合においても、各相のインダクタンスや容量をアースに対して対称化することが可能となり、布線時の取り扱い性を向上させつつ、ノーマルモードとコモンモードとの間の転化を抑制することが可能となることから、電気機器から発生するノイズの把握を容易化することが可能となるとともに、各相のノイズレベルのバラツキを低減することができ、ノイズ対策の効率化や簡素化を実現することができる。
【0028】
図6は、図5の電力伝送ケーブルの雑音端子電圧測定値を従来例と比較して示す図である。なお、図6(a)は、図5の6芯ケーブルにおいて、導線71、73、75はそれぞれU相、V相およびW相の電力線として用いるとともに、導線72、74、76は接地線として用いた場合、図6(b)は、図5の6芯ケーブルにおいて、導線74、75、76はそれぞれU相、V相およびW相の電力線として用いるとともに、導線71〜73は接地線として用いた場合を示す。
【0029】
そして、図1のインバータ駆動モータシステムにおいて、三相交流電源11と整流器12との間の電力伝送ケーブルとして図5の6芯ケーブルを用いた時の雑音端子電圧測定値を測定した。
図6において、図5の6芯ケーブルの導線74、75、76はそれぞれU相、V相およびW相の電力線として用いるとともに、導線71〜73は接地線として用いた場合に比べ、図5の6芯ケーブルの導線71、73、75はそれぞれU相、V相およびW相の電力線として用いるとともに、導線72、74、76は接地線として用いた場合には、相間のノイズレベルのばらつきが低減していることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る電力変換装置の概略構成を示す図である。
【図3】図3(a)は本発明の第3実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図、図3(b)は本発明の第4実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第5実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第6実施形態に係る電力伝送ケーブルの概略構成を示す断面図である。
【図6】図5の電力伝送ケーブルの雑音端子電圧測定値を従来例と比較して示す図である。
【図7】従来の3相4線ケーブルの概略構成を示す断面図である。
【図8】電力伝送ケーブルに用いられる導線の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
11 三相交流電源
12 整流器
13 インバータ
14 モータ
14u、15u、24u、25u U相電力線
14v、15v、24v、25v V相電力線
14w、15w、24w、25w W相電力線
14g、15g 接地線
24、25 3芯ケーブル
31〜34、41〜44、51〜62、71〜76 導線
35、45、63、77 シース層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地線として用いられる第1の導線と、
電力線として用いられる第2の導線とを備え、
前記第2の導線は前記第1の導線に対して対称になるように配置されていることを特徴とする電力伝送ケーブル。
【請求項2】
前記第2の導線は前記第1の導線を中心として互いに等間隔になるように同心円上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電力伝送ケーブル。
【請求項3】
前記第2の導線は前記第1の導線と交互に等間隔で配置されるようにして同心円上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電力伝送ケーブル。
【請求項4】
半導体スイッチング素子によるスイッチング動作に基づいて直流を交流に変換するインバータと、
電力線として用いられる導線が、接地線として用いられる導線に対して対称になるように配置され、前記インバータに電力を伝送する電力伝送ケーブルとを備えることを特徴とする電力伝送ケーブルを用いた電力変換装置。
【請求項5】
電力線として用いられる導線が、接地線として用いられる導線に対して対称になるように電力伝送ケーブルを電気機器に結線することを特徴とする電力伝送ケーブルの結線方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−176976(P2008−176976A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7832(P2007−7832)
【出願日】平成19年1月17日(2007.1.17)
【出願人】(000005234)富士電機ホールディングス株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】