電動調理器
【課題】駆動部の駆動により容器において調理動作を実行している場合に、容器が電動調理器の本体から取り外される操作がされた時に、迅速に駆動部の駆動を停止する。
【解決手段】駆動部が装備された本体1に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、容器内に装備され、容器が本体1に取付けられた状態で駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で本体1に容器を係合固定し、係合解除状態で本体1から容器を離脱可能とする固定手段16、17とを備え、固定手段16、17は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在且つ第一姿勢に付勢され、第一姿勢にて係合状態をとり第二姿勢にて係合解除状態をとる電動調理器にて、固定手段16、17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段52と、検知手段52により固定手段16、17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更が検知されると駆動部の駆動を停止する停止手段を備える。
【解決手段】駆動部が装備された本体1に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、容器内に装備され、容器が本体1に取付けられた状態で駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で本体1に容器を係合固定し、係合解除状態で本体1から容器を離脱可能とする固定手段16、17とを備え、固定手段16、17は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在且つ第一姿勢に付勢され、第一姿勢にて係合状態をとり第二姿勢にて係合解除状態をとる電動調理器にて、固定手段16、17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段52と、検知手段52により固定手段16、17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更が検知されると駆動部の駆動を停止する停止手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動部が装備された本体と、本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、容器内に装備され、容器が本体に取り付けられた状態で駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で本体に容器を係合固定し、係合解除状態で本体から容器を離脱可能とする固定手段とを備え、固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ第一姿勢に付勢され、第一姿勢にて係合状態をとり、第二姿勢にて係合解除状態をとる電動調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動調理器の使用時における安全性確保のための駆動部の駆動停止構造として、例えば、特許文献1には、調理容器内に設けられた回転翼刃により、調理容器内に投入した食材を切削、混合、撹拌するなどの調理を行うための電動調理器において、調理容器の装着状態を検出して、電動調理器本体に装備されている駆動部の駆動を停止させる構造が開示されている。具体的には、電動調理器本体のフックボタンを押して本体の係止部と調理容器カバーの受部との係止が解除されると、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されることとなる。これにより、電動調理器本体上面の調理容器を設置する面に設けられた機械的なスイッチによって、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から外されたことを検出することが可能となっており、このスイッチにて調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から外されたことを検出すると、駆動部の駆動を停止させている。
【0003】
これにより、ユーザーが調理容器と調理容器カバーを電動調理器本体上面に載置して、駆動部を作動させて調理動作を実行している時に、調理物を取り出そうとして、あるいは誤使用により電動調理器本体のフックボタンが押された場合においても、調理容器カバーの係止部と電動調理器本体の受部との係止が解除されて、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されたことを検出することができ、安全スイッチ機構によって駆動部への電源の供給を停止して、駆動部の駆動を停止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−337524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電動調理器では、フックボタンによる電動調理器本体と調理容器の係合が解除された後に、実際に、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されたことを検出することで、駆動部の駆動を停止している。従って、調理容器と電動調理器本体との係合が解除されたときには、駆動部は駆動を続けることとなり、その結果、調理動作を実行している時に調理物を取り出そうとした場合に、駆動部が完全に停止状態となっておらず、危険であるという問題があった。また、フックボタンによる係合が解除され、調理容器が電動調理器本体上に固定されていない状態となった後も、電動調理器本体に内在する駆動部からの駆動力を受けることとなり、駆動力を受けた調理容器が電動調理器本体上で不安定になるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動調理器の本体に設けられた駆動部の駆動により容器において調理動作を実行している場合において、容器が電動調理器の本体から取り外される操作がされた時に、迅速に駆動部の駆動が停止する安全な電動調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る電動調理器は、駆動部が装備された本体と、前記本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、前記容器内に装備され、前記容器が前記本体に取り付けられた状態で前記駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で前記本体に前記容器を係合固定し、係合解除状態で前記本体から前記容器を離脱可能とする固定手段とを備え、当該固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ前記第一姿勢に付勢され、前記第一姿勢にて前記係合状態をとり、前記第二姿勢にて前記係合解除状態をとる電動調理器であって、その特徴構成は、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段と、当該検知手段により前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更が検知されると、前記駆動部の駆動を停止する停止手段を備えている点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、固定手段が、本体に容器を係合固定している係合状態である第一姿勢から、その係合を解除して本体から容器を離脱可能とする係合解除状態である第二姿勢への姿勢変更を、検知手段により検知すると、制御手段により駆動部の駆動を停止させることができる。なお、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更とは、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を開始した後、第二姿勢となるまでの姿勢変更途中、及び、第二姿勢変更となる姿勢変更完了を含むものであり、第一姿勢と第二姿勢との間において、第一姿勢を含まず、第一姿勢から第二姿勢となるまでの姿勢変更状態を意味する。
したがって、検知手段にて第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知するタイミングである、容器が本体から取り外されるよりも前であって、固定手段による係合が解除される係合解除状態となる手前のタイミング、或いは、係合解除状態となったタイミングに、駆動部の駆動を停止させることができる。
その結果、電動調理器において駆動部の動作中に、作業者が調理物を取り出そうとして、あるいは誤って固定手段による係合を解除しようとしても、その係合が解除される手前あるいはその係合が解除されたときには、駆動部の駆動を停止させることができるので、実際に、本体から容器が取り外されるまで駆動部の駆動を継続することなく、確実かつ迅速に駆動部の駆動を停止させることができる。
【0009】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記検知手段は、前記固定手段が前記第二姿勢となる前に、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知自在に構成されている点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、固定手段による係合が解除される第二姿勢となる前に、検知手段が、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知して、その検知手段の検知により停止手段が駆動部の駆動を停止できる。従って、実際に、固定手段が第二姿勢となる前に駆動部の駆動が停止させるので、駆動部の駆動をいち早く停止させることができる。例えば、固定手段が第二姿勢となることで、駆動部の駆動を停止すると、駆動部による駆動の慣性力などにより、その後、容器が本体から取り外されたときに駆動動作が残存してしまう可能性がある。しかしながら、本特徴構成によれば、固定手段が第二姿勢となる前に駆動部の駆動を停止することで、より安全に使用することができる。これにより、調理動作の実行中にユーザーが誤って容器を電動調理器の本体から取り外すためにフックボタンを押すという誤使用をした場合においても、より確実な安全性を確保することができる。
【0011】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記固定手段は、前記係合状態にて前記本体と前記容器とを係合させ且つ前記係合解除状態にて前記本体と前記容器との係合を解除する係合部と、前記固定手段を前記第一姿勢から前記第二姿勢に姿勢変更させる操作部とを一体の構成として備えている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、固定手段を操作するための操作部と、固定手段において本体と容器とを係合させるための係合部が一体として構成されているため、操作部に加えた動作が係合部の動作となるため、固定手段に行った操作に対して、係合部の動作に誤動作が発生することがなく、その固定手段の動作を検知手段により検知することで、より確実に駆動部の駆動停止動作を行うことができる。すなわち、その駆動部の駆動を停止させる安全装置としては、確実に動作することが重要であるが、固定手段の係合部とその操作部との間に他の中間部材等が介入すると、その中間部材等が破損等した場合には、操作部での動作を係合部に伝えることができず、正常に駆動部の駆動停止動作ができない可能性がある。そのため、固定手段の操作部と、係合部を一体構成にすることで、より確実な駆動手段の停止動作を行うことができる。
【0013】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記固定手段は、前記操作部の操作に連動して複数の前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態に動作させる連動機構を備え、前記操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象として、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、複数の係合部を設けることで本体と容器とをより確実に係合させて、本体に対する容器の固定を安定して適切に行うことができる。そして、連動機構を備えることで、操作部によって複数の係合部を同時に操作できるので、容易に本体と容器の係合解除のための操作を行うことができる。また、操作部において操作が行われると、その操作に連動して連動機構が動作して係合部が係合状態から係合解除状態に動作されるので、操作部の操作に伴って一連の動作が行われる。そこで、本特徴構成では、検知手段が、操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象とすることで、例えば、検知手段を1つ設ければ、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を適切に検知することができる。したがって、検知手段の数を極力少なくすることができ、構成の簡素化及びコストの低減を図りながら、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更の検知をも適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態に係る電動調理器の概略斜視図
【図2】第1実施形態に係る電動調理器の分解斜視図
【図3】第1実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【図4】第1実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【図5】第1実施形態に係る電動調理器の固定手段が第一姿勢にある状態を示す図
【図6】第1実施形態に係る電動調理器において停止手段が動作した状態を示す図
【図7】第1実施形態に係る電動調理器の固定手段が第二姿勢にある状態を示す図
【図8】第1実施形態に係る電動調理器の本体の上部切り欠き斜視図
【図9】第1実施形態に係る電動調理器の本体の概略構成図
【図10】第2実施形態に係る電動調理器の側面視図
【図11】第2実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔第1実施形態〕
本発明に係る電動調理器としてのミキサーの実施形態について、図面に基づいて説明する。このミキサーは、図1〜図4に示すように、本体1と容器Pとを主な構成部材として備え、容器Pは、容器台2、容器体3及び蓋4を備えて構成されている。そして、本体1に対して容器台2が着脱自在に構成されており、容器台2に対して容器体3が着脱自在に構成されており、容器体3に対して蓋4が着脱自在に構成されている。図1は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との4つの部材を取り付けたときの斜視図を示しており、図2は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの斜視図を示している。また、図3は、本体1に、容器台2と容器体3と蓋4とを装着したときの縦断側面図であり、図4は本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの縦断側面図を示している。
【0017】
本体1には、電動式のモータ5(駆動部に相当する)が備えられ、容器台2には、本体1に装着された状態でモータ5にて回転駆動される調理用のブレード6(調理用被駆動体に相当する)が備えられている。容器Pにおいて、容器体3は、ブレード6が内部に配置されるように容器台2に装着自在に構成されている。そして、容器体3を容器台2に装着して容器体3と容器台2とを一体結合した後に調理用の食材を投入した後、その容器体3と容器台2とを一体結合したものを本体1に装着することができる。次に、蓋4を装着して容器体3の上端部の開口を閉塞したのちに、本体1に備えられたスイッチボタン7をON操作(押し込み操作)することで、モータ5を駆動させてブレード6を回転駆動させ、容器体3内に投入された食材を調理する。なお、容器Pについては、容器台2、容器体3、蓋4の3つの部材に各別に分離できるようになっているので、例えば、容器台2、容器体3、蓋4の各部材を水で洗い流す等の作業を行うことで、容器体3、容器台2及びブレード6や蓋4等の清掃を簡易に行うことができる。
【0018】
以下、本体1について説明する。本体1は、容器台2を着脱させる本体第1部位8とその本体第1部位8の外側に張り出した本体第2部位9を備えて構成されている。
本体第1部位8は、その上方側部位8aが概略円柱状に形成され、その下方側部位8bが、概略、円錐台形状に形成されており、その上方側部位8aの上面の中央部に上方側に膨出する円盤状の基台部10が備えられている。そして、基台部10が容器台2の内部に入り込むように、本体第1部位8の上部に容器台2が装着自在に構成されている。本体第1部位8の内部には、モータ5が配設されており、そのモータ5の回転軸5aの下部には、冷却用のファン11が固定接続されており、回転軸5aの上部には、モータ5の回転駆動力をブレード6に伝達してブレード6を回転駆動させるためのクラッチ12の駆動側部材12aが固定接続されている。駆動側部材12aは、基台部10の中央側に周方向で均等に配置された複数の係合ブレードから構成されている。
【0019】
本体第2部位9は、本体第1部位8の周方向の一部から本体第1部位8の外側(本体第1部位8の径方向外側)に張り出すように延設して形成されており、概略、四角錘台形状に形成されている。そして、本体第2部位9の側壁部位9bには、モータ5の駆動開始や駆動停止等のときに操作するための複数のスイッチボタン7が配設されている。ちなみに、この実施形態では、スイッチボタン7が4つ設けられており、上方側から、食材を調理するときにON操作(押し込み操作)している間だけモータ5を駆動させるための第1スイッチボタン7a、ブレード6の清掃等を行うときにモータ5を駆動させるための第2スイッチボタン7b、食材を調理するときにモータ5を駆動させるための第3スイッチボタン7c、モータ5の駆動を停止させるための第4スイッチボタン7dが設けられている。
【0020】
また、本体第2部位9は、その上部に容器体3のハンドル部23が装着自在に構成されている。つまり、ハンドル部23の下端部23aは、下方側に突出する幅狭の凸状に形成されており、本体第2部位9の上端部9aは、ハンドル部23の下端部23aの凸部が嵌まり込む凹状に形成されており、ハンドル部23の下端部23aが本体第2部位9の上端部9aに嵌まり込むことで、本体第2部位9の上部にハンドル部23が装着される。
【0021】
次に容器Pについて説明する。容器Pは容器台2、容器体3及び蓋4より構成される。容器台2は、円筒状の容器台第1部位13とその容器台第1部位13の径方向内側に延設されてブレード6を回転自在に支持する容器台第2部位14を備えて構成されている。
容器台第1部位13は、その内部に本体第1部位8の基台部10が入り込む状態で本体第1部位8の上部に装着自在に構成されている。そして、容器台第1部位13は、その中心と本体第1部位8の中心とが合致する状態で本体第1部位8の上部に装着される。
【0022】
上述の如く、容器台2は本体1に着脱自在に構成されているが、本体1に容器台2を装着したときにその装着状態を保持するために、本体1側及び容器台2側の夫々に互いに係合自在な係合部が備えられている。
つまり、容器台第1部位13の下端部には、容器台第1部位13の径方向内側に延びる容器台側係合部15(係合部に相当する)が延設されている。
一方、本体1の本体第1部位8には、容器台側係合部15に係合自在な本体側係合部(係合部に相当する)が備えられており、この容器側係合部15と本体側係合部との係合により本体1に容器台2を装着した状態が保持される。本体側係合部は、操作側フック部材17(固定手段に相当する)の係合部17a及び連動用フック部材16(固定手段に相当する)の係合部16aとで構成され、これら係合部16a、17aと容器台側係合部15との係合により本体1に容器Pを装着した状態が保持される。本体側に備えられた一対の係合部16a、17aは、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置されている。なお、操作側フック部材17及び連動用フック部材16の構成については、後述するが、操作側フック部材17は本体1内部側へ押し込むことが可能に構成されており、その押し込み操作のための操作部17bが設けられているので、操作側フック部材17は、係合部17aと操作部17bとが一体の構成として備えるものとなっている。このように、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置された一対の係合部16a、17aの夫々が容器台側係合部15に係合して本体1に容器Pが装着された状態を安定して適切に保持することができる。
【0023】
容器台第2部位14は、容器台第1部位13の上端部から折り返して下方側に延びて容器台2の内壁部を形成するとともに、その内壁部の下端部から容器台第1部位13の中央部に向けて延びる容器台2の底部を形成する概略凹状に形成されている。そして、容器台第2部位14にて形成される容器台2の底部には、その中央部に回転軸18が回転自在に支持されており、回転軸18の上部にはブレード6が固定連結され、回転軸18の下部にはクラッチ12の従動側部材12bが固定連結されている。従動側部材12bは、周方向で均等に配置された複数の係合ブレードから構成されており、上述の駆動側部材12aと従動側部材12bとが係合することで、モータ5の回転駆動力が回転軸18に伝達されてブレード6が回転駆動される。容器台第2部位14にて形成される容器台2の底部には、その径方向の外端部に容器体3の下端部がパッキン19を介して嵌め込み自在に構成されている。そして、容器台第2部位14にて形成される容器台2の内壁部には、容器体3の下部に形成された容器側ネジ部20に螺合する容器台側ネジ部21が形成されている。これにより、容器側ネジ部20を容器台側ネジ部21に螺合することで、容器台2に容器体3を装着して容器台2と容器体3とを一体結合することができるように構成されている。
【0024】
容器体3については、食材を収納可能な容器本体22とその容器本体22の外側に張り出して容器本体22の上方側部位と下方側部位とを接続するハンドル部23を備えて構成されている。
容器本体22は、上端部及び下端部の夫々が開口された透明ガラス製又は透明樹脂製の概略円筒状に形成されており、容器本体22の下方側部位には容器側ネジ部20が形成されている。そして、上述の如く、容器本体22に形成された容器側ネジ部20を容器台第2部位14に形成された容器台側ネジ部21に螺合させて、容器本体22が容器台2に装着される。
ハンドル部23は、容器本体22の上方側部位から容器本体22の外側(容器本体22の径方向外側)に張り出して容器本体22の上方側部位と下方側部位とを接続するコ字状に形成されている。容器本体22は、上述の如く、容器台2に装着されるのであるが、ハンドル部23は、本体第2部位9に装着自在に構成されている。つまり、上述の如く、ハンドル部23の下端部23aを本体第2部位9の上端部9aに嵌め込むことで、ハンドル部23が本体第2部位9に装着され、このハンドル部23が本体第2部位9に装着される位置が本体1の周方向で容器台2及び容器体3を装着する所望の装着位置となっている。
【0025】
蓋4については、容器本体22の上端部の開口を開閉自在な蓋第1部位4aとその蓋第1部位4aの外側に張り出してハンドル部23の上部を覆う蓋第2部位4bとを備えて構成されている。
【0026】
次に本発明に係るミキサーの安全機構について説明する。上述の如く、本発明に係るミキサーは、本体1に対して容器台2と容器体3とを結合したものを装着することで、容器台2及び容器体3を装着するとともに、その装着された容器体3に対して蓋4を装着した上で、スイッチボタン7をON操作してモータ5にてブレード6を回転駆動させて、容器体3内に投入した食材の調理を行うようにしているが、容器体3を装着していないときや、容器体3を装着していても蓋4を装着していないときに、誤ってスイッチボタン7をON操作して、モータ5にてブレード6を回転駆動させてしまう可能性がある。そこで、容器体3を装着していないときや、容器体3を装着していても蓋4を装着していないときに、誤ってモータ5にてブレード6を回転駆動させてしまうのを防止するための安全機構が備えられている。
【0027】
この安全機構は、容器台2及び容器体3が装着されている容器装着状態を検知する第1検知手段24と、容器台2、容器体3及び蓋4が装着されている蓋装着状態を検知する第2検知手段25とを備えており、これら第1検知手段24及び第2検知手段25の検知情報に基づいて、モータ5の駆動を禁止又は許容する駆動禁止・駆動許容手段が備えられている。駆動禁止・駆動許容手段は、第1検知手段24にて容器装着状態を検知していない又は第2検知手段25にて蓋装着状態を検知していないときには、モータ5の駆動を禁止し、第1検知手段24にて容器装着状態を検知し且つ第2検知手段25にて蓋装着状態を検知しているときに、モータ5の駆動を許容するように構成されている。つまり、駆動禁止・駆動許容手段は、第1検知手段24にて容器装着状態を検知し且つ第2検知手段25にて蓋装着状態を検知しているときにだけモータ5の駆動を許容し、それ以外のときにはモータ5の駆動を禁止している。従って、上記モータ5の駆動を許容されている時に、スイッチボタン7a〜7cのON操作を行うことでモータ5の駆動が開始される。
【0028】
次に、図5〜図9に基づいて、本発明による特徴構成について説明する。
本体1に容器Pを装着するために、本体第1部位8には、本体第1部位8の径方向に移動自在な操作側フック部材17及び連動用フック部材16が備えられている。操作側フック部材17は使用者によって押し込み操作される操作部17bを有し、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C2により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。また、連動用フック部材16は連動機構Wにより操作側フック部材17の動きに連動して本体径方向に前後移動するものであり、操作側フック部材17と同様に、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C3により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。連動用フック部材16は、操作側フック部材17に対して本体1の外周部の周方向の反対側に設けられている。また、容器側係合部15に係合する一対の本体側係合部として、操作側フック部材17に一体的に形成された係合部17aと連動用フック部材16に形成された係合部16aが形成されている。本体側係合部である係合部16a、17aは、いずれも、本体径方向外方に向けて張り出す形状であり、上方に突出するように操作側フック部材17及び連動用フック部材16の夫々に備えられている。
【0029】
連動機構Wは、本体1上部に配設されており、フックレール50(停止手段としても機能する)とフックレバー51とを備えて構成される。ここで、フックレール50は、略コ字型形状の部材であり、本体1上部に水平に配設され、操作側フック部材17と連動用フック部材16とを結ぶ直線方向に水平移動が可能に構成されている。フックレール50は、操作側フック部材17に対向する部位において操作側フック部材17に当接されており、その当接部位と反対側において2股に分かれた一方の端部である第一端部50aは、マイクロスイッチ52(検知手段に相当)に当接するように配設されており、そして、もう一方の端部である第二端部50bはフックレバー51に係合されている。さらに、フックレール50は、第一端部50aにおいて付勢部材C1により操作側フック部材17側に付勢され、フックレール50と操作用フック部材17とは当接している。操作側フック部材17については、付勢部材C2により本体1の径方向外方側に付勢されている。
フックレバー51は、概ね「く」の字状に形成され、フックレバー51の中心付近に設けた貫通孔51aに嵌入された支持体1aを中心にして、水平回動が可能になっている。そして、フックレバー51の一端はフックレール50と係合しており、他端が連動用フック部材16に接続されている。ここで、連動用フック部材16は付勢部材C3(例えば弾性バネ)によって本体1の径方向外側に付勢されている。
【0030】
そして、操作側フック部材17が操作されておらず、本体1の外周部側に位置するときには、図5に示すように容器側係合部15と本体側係合部である係合部16a、17aとが係合している状態となっている。この状態を第一姿勢という。また、この第一姿勢から、操作側フック部材17を押し込み移動すると、図7に示すように容器側係合部15と本体側係合部である係合部16a、17aとの係合が解除された状態となり、本体1から容器Pを取り外すことができ、破線で示した容器Pの位置から、実線で示した容器Pの方向へ容器Pを取り外せる状態(第二姿勢)となる。
【0031】
詳述すると、操作側フック部材17は、本体第1部位8の外周部と略面一となる第一姿勢よりも本体第1部位8の径方向内側に押し込まれた第二姿勢とに移動自在に設けられており、付勢部材C2により本体1の外周部側に付勢され、第一姿勢をとる。操作側フック部材17が押し込まれると、操作側フック部材17と当接するフックレール50がフックレバー51を本体1の径方向内側へ押し込み、フックレバー51が支持体1aを中心に回転する。そのフックレバー51の回転により、フックレバー51の他端に取り付けられた連動側フック部材16を、付勢部材C3による本体1の外周側への付勢に反して、本体1の径方向内側に移動させることができる。
従って、操作側フック部材17が本体1の径方向内側に押し込まれることで、連動機構Wによってフック16においても本体の径方向内側に押し込まれる。その結果、操作側フック部材17及び連動側フック部材16が第二姿勢となる位置に移動し、一対の本体側係合部となる係合部17aと係合部16aとを同期させて容器Pとの係合が解除される。
【0032】
検知手段としてのマイクロスイッチ52は、操作側フック部材17が押し込まれない状態(第一姿勢)において、フックレール50の第一端部50aの下方延出面に当接しており、当該第一端部50aの下方延出面によりマイクロスイッチ52の検知部52aと接触した状態となる。一方、操作側フック部材17の押し込みによりフックレール50が移動すると、フックレール50の第一端部50aの下方延出面が、マイクロスイッチ52の検知部52aと被接触状態となることで、フックレール50を介して操作側フック部材17の動作が検知される構造となっている。なお、操作側フック部材17が押し込み操作されると、連動機構Wにより連動用フック部材16も連動して動作するので、操作側フック部材17の押し込み操作に連動したフック部材16、17の動作を、一つのマイクロスイッチ52によって検出することが可能となっている。
【0033】
次に、図5から図8に基づいて、モータ5を停止する際の動作について説明する。本体1内には、モータ5が駆動中に操作側フック部材17が押された場合に、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知して、後述する制御部53に検知信号を出力するマイクロスイッチ52(検知手段に相当する)が設けられている。即ち、マイクロスイッチ52は操作側フック部材17が操作されていない第一姿勢においては、フックレール50の第一端部50aの下方延出面が、マイクロスイッチ52の検知部52aに当接している状態となっている(図5)。
モータ5が駆動中に、第一姿勢にある操作側フック部材17の押し込み操作を行うと、フックレール50が本体1の径方向内側に移動し、フックレール50の第一端部50aの下方延出面によるマイクロスイッチ52の検知部52aへの当接が解除される状態となる(図6)。そして、さらに操作側フック部材17を押し込み移動することで、本体1と容器Pとの係合が解かれる第二姿勢となる(図7)。従って、第一姿勢から第二姿勢とする過程において、マイクロスイッチ52の検知部52aからフックレール50の下方延出面の当接が解除される状態となる(図6)。これにより、係合部16aと17aとの係合が解除され、本体1から容器Pを取り外すことが可能な第二姿勢となる前に、マイクロスイッチ52により操作側フック部材17が第一姿勢から第二姿勢となるように操作されたことを検知することができる。そして、このマイクロスイッチ52の検知部52aによるフックレール50の下方延出面の当接解除は、マイクロスイッチ52から当接解除の検知信号が制御部53(停止手段に相当)に送られ、その後、制御部53によって停止信号がモータ5に出力されて、当該モータ5の駆動が停止される(図9参照)。モータ5の停止は、例えばモータ5への電源供給を遮断することで行われる。このように、本体1から容器Pが外れる第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止させることができ、従って、実際に、操作側フック部材17が第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止できるので、モータ5の駆動をいち早く停止させることができ、より安全性を向上させることができる。
【0034】
なお、マイクロスイッチ52の種類、あるいは第一姿勢におけるマイクロスイッチ52とフックレール50の第一端部50aとの距離を適宜選択、設定することにより、操作側フック部材17が押されてからモータ5への電源供給が停止するまでの時間を調節することができる。例えば、検出部52aのマイクロスイッチ52からの突出長さがより短い長さで検知信号を出力するマイクロスイッチ52を使用すれば、操作側フック部材17が押されてからモータ5の駆動が停止されるまでの時間を短くすることができる。
また、連動用フック部材16及び操作側フック部材17の係合部16a、17aの長さを変化させることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を調整することが可能である。例えば、係合部16a、17aの長さを長くすることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を長くすることが可能である。
【0035】
〔第2実施形態〕
次に、図10および図11に基づいて、本発明に係る電動調理器としてのジューサーについて説明する。ジューサーは、駆動部としてのモータ88が装備された本体80と、本体80に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器Pとを備えて構成される。
容器Pは、ファイバーケース40、仕切り板43、回転して食材を粉砕等することが可能な刃部を備えた調理部材50(調理用被駆動体に相当する)、ファイバーケースカバー60及び容器カバー70を主要な構成として備えている。容器カバー70は、円筒形状の側面を有して概略逆U字形状の断面を構成し、上面の中央部分には、ファイバーケースカバー60が有する上方に開口した筒状突出部61aに嵌合する筒状の突出部71が設けられ、突出部71の上側には、突出部71を覆うように被覆体73が設けられる。また、容器カバー70の上面には、ファイバーケースカバー60の上面に突出形成された窓部63と嵌合する開口部74が形成され、この窓部63と開口部74とを嵌合させて、容器カバー70とファイバーケースカバー60とが固定される。容器カバー70は、上記ファイバーケース40、仕切り板43、調理部材50、ファイバーケースカバー60を覆うように、本体80の上部に載置される。そして、容器カバー70には、後述する本体80のフックボタン84(固定手段に相当する)と係合する一対の容器側係合部75(固定手段に相当する)が径方向内側に延びる係合部として形成されている。
【0036】
また、本体80の周部上端には、径方向の相対する位置に一対のフックボタン84が設けられ、フックボタン84は、外側又は内側(本体80の上下方向とは直交する径方向)に移動して、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在で、かつ付勢部材(図示せず)により第一姿勢に付勢されている。ここで、第一姿勢は、フックボタン84が付勢部材の付勢力により、本体80の径方向外側に押し出され、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとが係合した状態の姿勢であり、第二姿勢は、フックボタン84が付勢部材の付勢力に抗して本体80の径方向内側に押し込まれ、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとの係合が解除された状態の姿勢である。フックボタン84が第一姿勢にある場合には、容器カバー70と本体80とが係合する係合状態となる。フックボタン84が第二姿勢にある場合には、容器カバー70と本体80とは係合が解除された係合解除状態となる。また、図11に示すように、フックボタン84は、係合部84aと操作部84bとを一体として備えてなる。そして、容器カバー70の外周部下側には、一対のフックボタン84の係合部84aと係合する一対の容器側係合部75が備えられている。したがって、本体80と容器カバー70とを、係合が解除された係合解除状態にする際には、図10、図11の状態から、一対のフックボタン84を同時に内側に押込み、一対のフックボタン84を第一姿勢から第二姿勢へ向けて姿勢変更することで、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとの係合が解除される。
【0037】
また、一対のフックボタン84の何れか或いは両方が操作されて、フックボタン84が第一姿勢から第二姿勢に姿勢変更したことを検知するマイクロスイッチ85(検知手段に相当する)が、本体80に設けられている。フックボタン84にはその内径側端部に断面略L字形状のフックレール86が配設され、フックボタン84が第一姿勢であると、フックレール86の下方延出面がマイクロスイッチ85の検知部に当接するように構成されている。そして、いずれかのフックボタン84の押し込みにより、いずれかのマイクロスイッチ85によりフックレール86とマイクロスイッチ85との当接の解除が検知されれば、図外の制御部(停止手段に相当する)によりモータ88が停止されるように構成されている。
【0038】
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態においては、電動調理器としてミキサー及びジューサーを用いて説明したが、本体と容器とを固定手段により固定する構成であれば、他の電気調理器を採用することも可能である。例えばスライサー、フードプロセッサー等に用いてもよい。
【0039】
(B)上記実施形態においては、容器P内に設けられた調理用被駆動体として回転可能な回転体(調理用のブレード、調理部材)を設けた例を示したが、調理用被駆動体は回転体に限られず、例えばスライサーでは往復運動する調理用の被駆動体としてもよい。
【0040】
(C)上記実施形態においては、本体に一対の固定手段を設ける構成について説明したが、これに限らず、本体の周方向に3つ或いは4つ以上の固定手段を設けてもよい。また、固定手段は連動機構Wを有しなくてもよい。
【0041】
(D)上記実施形態においては、本体に固定手段としての操作側フック部材17やフックボタン84を設けたが、これに限らず、容器側に固定手段を設けてもよい。
【0042】
(E)上記実施形態においては、固定手段として操作部と係合部が一体構造となっている操作側フック部材17やフックボタン84としたが、操作部と係合部が一体構造でなく別部材で構成してもよく、この場合、リンク機構などで接続されて連動する構成とされていてもよい。
【0043】
(F)上記実施形態においては、停止手段として検知部に接触(当接)して検知可能な接触式のマイクロスイッチを使用したが、非接触で検知可能な光センサ等を採用してもよい。
【0044】
(G)上記実施形態においては、検知手段としてのマイクロスイッチ52が、操作側フック部材17が第二姿勢となる前に、当該操作側フック部材17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知するように構成したが、マイクロスイッチ52による当該姿勢変更のタイミングは、このタイミングに限定されるものではない。例えば、操作側フック部材17の第一姿勢から第二姿勢に変更されるまでの間における姿勢変更を検知する構成であればよく、第二姿勢となった瞬間にマイクロスイッチ52が姿勢変更を検知する構成としてもよい。
【0045】
(H)上記実施形態においては、容器Pの容器台2と容器体3を、それぞれ別体として構成したが、これに限らず、容器台2および容器体3を一体に構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上説明したように、電動調理器の本体に設けられた駆動部の駆動により容器において調理動作を実行している場合に、容器が電動調理器の本体から取り外される操作がされた時に、迅速に駆動部の駆動が停止する安全な電動調理器を提供することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 本体
5 モータ(駆動部)
6 ブレード(調理用被駆動体)
15 係合部
16、17 固定手段
16a、17a 係合部
17b 操作部
50 フックレール(停止手段、連動機構)
51 フックレバー(連動機構)
52 マイクロスイッチ(検知手段、停止手段)
53 制御部(停止手段)
P 容器
W 連動機構
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動部が装備された本体と、本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、容器内に装備され、容器が本体に取り付けられた状態で駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で本体に容器を係合固定し、係合解除状態で本体から容器を離脱可能とする固定手段とを備え、固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ第一姿勢に付勢され、第一姿勢にて係合状態をとり、第二姿勢にて係合解除状態をとる電動調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動調理器の使用時における安全性確保のための駆動部の駆動停止構造として、例えば、特許文献1には、調理容器内に設けられた回転翼刃により、調理容器内に投入した食材を切削、混合、撹拌するなどの調理を行うための電動調理器において、調理容器の装着状態を検出して、電動調理器本体に装備されている駆動部の駆動を停止させる構造が開示されている。具体的には、電動調理器本体のフックボタンを押して本体の係止部と調理容器カバーの受部との係止が解除されると、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されることとなる。これにより、電動調理器本体上面の調理容器を設置する面に設けられた機械的なスイッチによって、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から外されたことを検出することが可能となっており、このスイッチにて調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から外されたことを検出すると、駆動部の駆動を停止させている。
【0003】
これにより、ユーザーが調理容器と調理容器カバーを電動調理器本体上面に載置して、駆動部を作動させて調理動作を実行している時に、調理物を取り出そうとして、あるいは誤使用により電動調理器本体のフックボタンが押された場合においても、調理容器カバーの係止部と電動調理器本体の受部との係止が解除されて、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されたことを検出することができ、安全スイッチ機構によって駆動部への電源の供給を停止して、駆動部の駆動を停止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−337524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電動調理器では、フックボタンによる電動調理器本体と調理容器の係合が解除された後に、実際に、調理容器および調理容器カバーが電動調理器本体から取り外されたことを検出することで、駆動部の駆動を停止している。従って、調理容器と電動調理器本体との係合が解除されたときには、駆動部は駆動を続けることとなり、その結果、調理動作を実行している時に調理物を取り出そうとした場合に、駆動部が完全に停止状態となっておらず、危険であるという問題があった。また、フックボタンによる係合が解除され、調理容器が電動調理器本体上に固定されていない状態となった後も、電動調理器本体に内在する駆動部からの駆動力を受けることとなり、駆動力を受けた調理容器が電動調理器本体上で不安定になるという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動調理器の本体に設けられた駆動部の駆動により容器において調理動作を実行している場合において、容器が電動調理器の本体から取り外される操作がされた時に、迅速に駆動部の駆動が停止する安全な電動調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る電動調理器は、駆動部が装備された本体と、前記本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、前記容器内に装備され、前記容器が前記本体に取り付けられた状態で前記駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、係合状態で前記本体に前記容器を係合固定し、係合解除状態で前記本体から前記容器を離脱可能とする固定手段とを備え、当該固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ前記第一姿勢に付勢され、前記第一姿勢にて前記係合状態をとり、前記第二姿勢にて前記係合解除状態をとる電動調理器であって、その特徴構成は、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段と、当該検知手段により前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更が検知されると、前記駆動部の駆動を停止する停止手段を備えている点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、固定手段が、本体に容器を係合固定している係合状態である第一姿勢から、その係合を解除して本体から容器を離脱可能とする係合解除状態である第二姿勢への姿勢変更を、検知手段により検知すると、制御手段により駆動部の駆動を停止させることができる。なお、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更とは、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を開始した後、第二姿勢となるまでの姿勢変更途中、及び、第二姿勢変更となる姿勢変更完了を含むものであり、第一姿勢と第二姿勢との間において、第一姿勢を含まず、第一姿勢から第二姿勢となるまでの姿勢変更状態を意味する。
したがって、検知手段にて第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知するタイミングである、容器が本体から取り外されるよりも前であって、固定手段による係合が解除される係合解除状態となる手前のタイミング、或いは、係合解除状態となったタイミングに、駆動部の駆動を停止させることができる。
その結果、電動調理器において駆動部の動作中に、作業者が調理物を取り出そうとして、あるいは誤って固定手段による係合を解除しようとしても、その係合が解除される手前あるいはその係合が解除されたときには、駆動部の駆動を停止させることができるので、実際に、本体から容器が取り外されるまで駆動部の駆動を継続することなく、確実かつ迅速に駆動部の駆動を停止させることができる。
【0009】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記検知手段は、前記固定手段が前記第二姿勢となる前に、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知自在に構成されている点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、固定手段による係合が解除される第二姿勢となる前に、検知手段が、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知して、その検知手段の検知により停止手段が駆動部の駆動を停止できる。従って、実際に、固定手段が第二姿勢となる前に駆動部の駆動が停止させるので、駆動部の駆動をいち早く停止させることができる。例えば、固定手段が第二姿勢となることで、駆動部の駆動を停止すると、駆動部による駆動の慣性力などにより、その後、容器が本体から取り外されたときに駆動動作が残存してしまう可能性がある。しかしながら、本特徴構成によれば、固定手段が第二姿勢となる前に駆動部の駆動を停止することで、より安全に使用することができる。これにより、調理動作の実行中にユーザーが誤って容器を電動調理器の本体から取り外すためにフックボタンを押すという誤使用をした場合においても、より確実な安全性を確保することができる。
【0011】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記固定手段は、前記係合状態にて前記本体と前記容器とを係合させ且つ前記係合解除状態にて前記本体と前記容器との係合を解除する係合部と、前記固定手段を前記第一姿勢から前記第二姿勢に姿勢変更させる操作部とを一体の構成として備えている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、固定手段を操作するための操作部と、固定手段において本体と容器とを係合させるための係合部が一体として構成されているため、操作部に加えた動作が係合部の動作となるため、固定手段に行った操作に対して、係合部の動作に誤動作が発生することがなく、その固定手段の動作を検知手段により検知することで、より確実に駆動部の駆動停止動作を行うことができる。すなわち、その駆動部の駆動を停止させる安全装置としては、確実に動作することが重要であるが、固定手段の係合部とその操作部との間に他の中間部材等が介入すると、その中間部材等が破損等した場合には、操作部での動作を係合部に伝えることができず、正常に駆動部の駆動停止動作ができない可能性がある。そのため、固定手段の操作部と、係合部を一体構成にすることで、より確実な駆動手段の停止動作を行うことができる。
【0013】
本発明に係る電動調理器の更なる特徴構成は、前記固定手段は、前記操作部の操作に連動して複数の前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態に動作させる連動機構を備え、前記操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象として、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、複数の係合部を設けることで本体と容器とをより確実に係合させて、本体に対する容器の固定を安定して適切に行うことができる。そして、連動機構を備えることで、操作部によって複数の係合部を同時に操作できるので、容易に本体と容器の係合解除のための操作を行うことができる。また、操作部において操作が行われると、その操作に連動して連動機構が動作して係合部が係合状態から係合解除状態に動作されるので、操作部の操作に伴って一連の動作が行われる。そこで、本特徴構成では、検知手段が、操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象とすることで、例えば、検知手段を1つ設ければ、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を適切に検知することができる。したがって、検知手段の数を極力少なくすることができ、構成の簡素化及びコストの低減を図りながら、固定手段の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更の検知をも適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態に係る電動調理器の概略斜視図
【図2】第1実施形態に係る電動調理器の分解斜視図
【図3】第1実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【図4】第1実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【図5】第1実施形態に係る電動調理器の固定手段が第一姿勢にある状態を示す図
【図6】第1実施形態に係る電動調理器において停止手段が動作した状態を示す図
【図7】第1実施形態に係る電動調理器の固定手段が第二姿勢にある状態を示す図
【図8】第1実施形態に係る電動調理器の本体の上部切り欠き斜視図
【図9】第1実施形態に係る電動調理器の本体の概略構成図
【図10】第2実施形態に係る電動調理器の側面視図
【図11】第2実施形態に係る電動調理器の縦断側面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔第1実施形態〕
本発明に係る電動調理器としてのミキサーの実施形態について、図面に基づいて説明する。このミキサーは、図1〜図4に示すように、本体1と容器Pとを主な構成部材として備え、容器Pは、容器台2、容器体3及び蓋4を備えて構成されている。そして、本体1に対して容器台2が着脱自在に構成されており、容器台2に対して容器体3が着脱自在に構成されており、容器体3に対して蓋4が着脱自在に構成されている。図1は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との4つの部材を取り付けたときの斜視図を示しており、図2は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの斜視図を示している。また、図3は、本体1に、容器台2と容器体3と蓋4とを装着したときの縦断側面図であり、図4は本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの縦断側面図を示している。
【0017】
本体1には、電動式のモータ5(駆動部に相当する)が備えられ、容器台2には、本体1に装着された状態でモータ5にて回転駆動される調理用のブレード6(調理用被駆動体に相当する)が備えられている。容器Pにおいて、容器体3は、ブレード6が内部に配置されるように容器台2に装着自在に構成されている。そして、容器体3を容器台2に装着して容器体3と容器台2とを一体結合した後に調理用の食材を投入した後、その容器体3と容器台2とを一体結合したものを本体1に装着することができる。次に、蓋4を装着して容器体3の上端部の開口を閉塞したのちに、本体1に備えられたスイッチボタン7をON操作(押し込み操作)することで、モータ5を駆動させてブレード6を回転駆動させ、容器体3内に投入された食材を調理する。なお、容器Pについては、容器台2、容器体3、蓋4の3つの部材に各別に分離できるようになっているので、例えば、容器台2、容器体3、蓋4の各部材を水で洗い流す等の作業を行うことで、容器体3、容器台2及びブレード6や蓋4等の清掃を簡易に行うことができる。
【0018】
以下、本体1について説明する。本体1は、容器台2を着脱させる本体第1部位8とその本体第1部位8の外側に張り出した本体第2部位9を備えて構成されている。
本体第1部位8は、その上方側部位8aが概略円柱状に形成され、その下方側部位8bが、概略、円錐台形状に形成されており、その上方側部位8aの上面の中央部に上方側に膨出する円盤状の基台部10が備えられている。そして、基台部10が容器台2の内部に入り込むように、本体第1部位8の上部に容器台2が装着自在に構成されている。本体第1部位8の内部には、モータ5が配設されており、そのモータ5の回転軸5aの下部には、冷却用のファン11が固定接続されており、回転軸5aの上部には、モータ5の回転駆動力をブレード6に伝達してブレード6を回転駆動させるためのクラッチ12の駆動側部材12aが固定接続されている。駆動側部材12aは、基台部10の中央側に周方向で均等に配置された複数の係合ブレードから構成されている。
【0019】
本体第2部位9は、本体第1部位8の周方向の一部から本体第1部位8の外側(本体第1部位8の径方向外側)に張り出すように延設して形成されており、概略、四角錘台形状に形成されている。そして、本体第2部位9の側壁部位9bには、モータ5の駆動開始や駆動停止等のときに操作するための複数のスイッチボタン7が配設されている。ちなみに、この実施形態では、スイッチボタン7が4つ設けられており、上方側から、食材を調理するときにON操作(押し込み操作)している間だけモータ5を駆動させるための第1スイッチボタン7a、ブレード6の清掃等を行うときにモータ5を駆動させるための第2スイッチボタン7b、食材を調理するときにモータ5を駆動させるための第3スイッチボタン7c、モータ5の駆動を停止させるための第4スイッチボタン7dが設けられている。
【0020】
また、本体第2部位9は、その上部に容器体3のハンドル部23が装着自在に構成されている。つまり、ハンドル部23の下端部23aは、下方側に突出する幅狭の凸状に形成されており、本体第2部位9の上端部9aは、ハンドル部23の下端部23aの凸部が嵌まり込む凹状に形成されており、ハンドル部23の下端部23aが本体第2部位9の上端部9aに嵌まり込むことで、本体第2部位9の上部にハンドル部23が装着される。
【0021】
次に容器Pについて説明する。容器Pは容器台2、容器体3及び蓋4より構成される。容器台2は、円筒状の容器台第1部位13とその容器台第1部位13の径方向内側に延設されてブレード6を回転自在に支持する容器台第2部位14を備えて構成されている。
容器台第1部位13は、その内部に本体第1部位8の基台部10が入り込む状態で本体第1部位8の上部に装着自在に構成されている。そして、容器台第1部位13は、その中心と本体第1部位8の中心とが合致する状態で本体第1部位8の上部に装着される。
【0022】
上述の如く、容器台2は本体1に着脱自在に構成されているが、本体1に容器台2を装着したときにその装着状態を保持するために、本体1側及び容器台2側の夫々に互いに係合自在な係合部が備えられている。
つまり、容器台第1部位13の下端部には、容器台第1部位13の径方向内側に延びる容器台側係合部15(係合部に相当する)が延設されている。
一方、本体1の本体第1部位8には、容器台側係合部15に係合自在な本体側係合部(係合部に相当する)が備えられており、この容器側係合部15と本体側係合部との係合により本体1に容器台2を装着した状態が保持される。本体側係合部は、操作側フック部材17(固定手段に相当する)の係合部17a及び連動用フック部材16(固定手段に相当する)の係合部16aとで構成され、これら係合部16a、17aと容器台側係合部15との係合により本体1に容器Pを装着した状態が保持される。本体側に備えられた一対の係合部16a、17aは、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置されている。なお、操作側フック部材17及び連動用フック部材16の構成については、後述するが、操作側フック部材17は本体1内部側へ押し込むことが可能に構成されており、その押し込み操作のための操作部17bが設けられているので、操作側フック部材17は、係合部17aと操作部17bとが一体の構成として備えるものとなっている。このように、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置された一対の係合部16a、17aの夫々が容器台側係合部15に係合して本体1に容器Pが装着された状態を安定して適切に保持することができる。
【0023】
容器台第2部位14は、容器台第1部位13の上端部から折り返して下方側に延びて容器台2の内壁部を形成するとともに、その内壁部の下端部から容器台第1部位13の中央部に向けて延びる容器台2の底部を形成する概略凹状に形成されている。そして、容器台第2部位14にて形成される容器台2の底部には、その中央部に回転軸18が回転自在に支持されており、回転軸18の上部にはブレード6が固定連結され、回転軸18の下部にはクラッチ12の従動側部材12bが固定連結されている。従動側部材12bは、周方向で均等に配置された複数の係合ブレードから構成されており、上述の駆動側部材12aと従動側部材12bとが係合することで、モータ5の回転駆動力が回転軸18に伝達されてブレード6が回転駆動される。容器台第2部位14にて形成される容器台2の底部には、その径方向の外端部に容器体3の下端部がパッキン19を介して嵌め込み自在に構成されている。そして、容器台第2部位14にて形成される容器台2の内壁部には、容器体3の下部に形成された容器側ネジ部20に螺合する容器台側ネジ部21が形成されている。これにより、容器側ネジ部20を容器台側ネジ部21に螺合することで、容器台2に容器体3を装着して容器台2と容器体3とを一体結合することができるように構成されている。
【0024】
容器体3については、食材を収納可能な容器本体22とその容器本体22の外側に張り出して容器本体22の上方側部位と下方側部位とを接続するハンドル部23を備えて構成されている。
容器本体22は、上端部及び下端部の夫々が開口された透明ガラス製又は透明樹脂製の概略円筒状に形成されており、容器本体22の下方側部位には容器側ネジ部20が形成されている。そして、上述の如く、容器本体22に形成された容器側ネジ部20を容器台第2部位14に形成された容器台側ネジ部21に螺合させて、容器本体22が容器台2に装着される。
ハンドル部23は、容器本体22の上方側部位から容器本体22の外側(容器本体22の径方向外側)に張り出して容器本体22の上方側部位と下方側部位とを接続するコ字状に形成されている。容器本体22は、上述の如く、容器台2に装着されるのであるが、ハンドル部23は、本体第2部位9に装着自在に構成されている。つまり、上述の如く、ハンドル部23の下端部23aを本体第2部位9の上端部9aに嵌め込むことで、ハンドル部23が本体第2部位9に装着され、このハンドル部23が本体第2部位9に装着される位置が本体1の周方向で容器台2及び容器体3を装着する所望の装着位置となっている。
【0025】
蓋4については、容器本体22の上端部の開口を開閉自在な蓋第1部位4aとその蓋第1部位4aの外側に張り出してハンドル部23の上部を覆う蓋第2部位4bとを備えて構成されている。
【0026】
次に本発明に係るミキサーの安全機構について説明する。上述の如く、本発明に係るミキサーは、本体1に対して容器台2と容器体3とを結合したものを装着することで、容器台2及び容器体3を装着するとともに、その装着された容器体3に対して蓋4を装着した上で、スイッチボタン7をON操作してモータ5にてブレード6を回転駆動させて、容器体3内に投入した食材の調理を行うようにしているが、容器体3を装着していないときや、容器体3を装着していても蓋4を装着していないときに、誤ってスイッチボタン7をON操作して、モータ5にてブレード6を回転駆動させてしまう可能性がある。そこで、容器体3を装着していないときや、容器体3を装着していても蓋4を装着していないときに、誤ってモータ5にてブレード6を回転駆動させてしまうのを防止するための安全機構が備えられている。
【0027】
この安全機構は、容器台2及び容器体3が装着されている容器装着状態を検知する第1検知手段24と、容器台2、容器体3及び蓋4が装着されている蓋装着状態を検知する第2検知手段25とを備えており、これら第1検知手段24及び第2検知手段25の検知情報に基づいて、モータ5の駆動を禁止又は許容する駆動禁止・駆動許容手段が備えられている。駆動禁止・駆動許容手段は、第1検知手段24にて容器装着状態を検知していない又は第2検知手段25にて蓋装着状態を検知していないときには、モータ5の駆動を禁止し、第1検知手段24にて容器装着状態を検知し且つ第2検知手段25にて蓋装着状態を検知しているときに、モータ5の駆動を許容するように構成されている。つまり、駆動禁止・駆動許容手段は、第1検知手段24にて容器装着状態を検知し且つ第2検知手段25にて蓋装着状態を検知しているときにだけモータ5の駆動を許容し、それ以外のときにはモータ5の駆動を禁止している。従って、上記モータ5の駆動を許容されている時に、スイッチボタン7a〜7cのON操作を行うことでモータ5の駆動が開始される。
【0028】
次に、図5〜図9に基づいて、本発明による特徴構成について説明する。
本体1に容器Pを装着するために、本体第1部位8には、本体第1部位8の径方向に移動自在な操作側フック部材17及び連動用フック部材16が備えられている。操作側フック部材17は使用者によって押し込み操作される操作部17bを有し、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C2により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。また、連動用フック部材16は連動機構Wにより操作側フック部材17の動きに連動して本体径方向に前後移動するものであり、操作側フック部材17と同様に、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C3により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。連動用フック部材16は、操作側フック部材17に対して本体1の外周部の周方向の反対側に設けられている。また、容器側係合部15に係合する一対の本体側係合部として、操作側フック部材17に一体的に形成された係合部17aと連動用フック部材16に形成された係合部16aが形成されている。本体側係合部である係合部16a、17aは、いずれも、本体径方向外方に向けて張り出す形状であり、上方に突出するように操作側フック部材17及び連動用フック部材16の夫々に備えられている。
【0029】
連動機構Wは、本体1上部に配設されており、フックレール50(停止手段としても機能する)とフックレバー51とを備えて構成される。ここで、フックレール50は、略コ字型形状の部材であり、本体1上部に水平に配設され、操作側フック部材17と連動用フック部材16とを結ぶ直線方向に水平移動が可能に構成されている。フックレール50は、操作側フック部材17に対向する部位において操作側フック部材17に当接されており、その当接部位と反対側において2股に分かれた一方の端部である第一端部50aは、マイクロスイッチ52(検知手段に相当)に当接するように配設されており、そして、もう一方の端部である第二端部50bはフックレバー51に係合されている。さらに、フックレール50は、第一端部50aにおいて付勢部材C1により操作側フック部材17側に付勢され、フックレール50と操作用フック部材17とは当接している。操作側フック部材17については、付勢部材C2により本体1の径方向外方側に付勢されている。
フックレバー51は、概ね「く」の字状に形成され、フックレバー51の中心付近に設けた貫通孔51aに嵌入された支持体1aを中心にして、水平回動が可能になっている。そして、フックレバー51の一端はフックレール50と係合しており、他端が連動用フック部材16に接続されている。ここで、連動用フック部材16は付勢部材C3(例えば弾性バネ)によって本体1の径方向外側に付勢されている。
【0030】
そして、操作側フック部材17が操作されておらず、本体1の外周部側に位置するときには、図5に示すように容器側係合部15と本体側係合部である係合部16a、17aとが係合している状態となっている。この状態を第一姿勢という。また、この第一姿勢から、操作側フック部材17を押し込み移動すると、図7に示すように容器側係合部15と本体側係合部である係合部16a、17aとの係合が解除された状態となり、本体1から容器Pを取り外すことができ、破線で示した容器Pの位置から、実線で示した容器Pの方向へ容器Pを取り外せる状態(第二姿勢)となる。
【0031】
詳述すると、操作側フック部材17は、本体第1部位8の外周部と略面一となる第一姿勢よりも本体第1部位8の径方向内側に押し込まれた第二姿勢とに移動自在に設けられており、付勢部材C2により本体1の外周部側に付勢され、第一姿勢をとる。操作側フック部材17が押し込まれると、操作側フック部材17と当接するフックレール50がフックレバー51を本体1の径方向内側へ押し込み、フックレバー51が支持体1aを中心に回転する。そのフックレバー51の回転により、フックレバー51の他端に取り付けられた連動側フック部材16を、付勢部材C3による本体1の外周側への付勢に反して、本体1の径方向内側に移動させることができる。
従って、操作側フック部材17が本体1の径方向内側に押し込まれることで、連動機構Wによってフック16においても本体の径方向内側に押し込まれる。その結果、操作側フック部材17及び連動側フック部材16が第二姿勢となる位置に移動し、一対の本体側係合部となる係合部17aと係合部16aとを同期させて容器Pとの係合が解除される。
【0032】
検知手段としてのマイクロスイッチ52は、操作側フック部材17が押し込まれない状態(第一姿勢)において、フックレール50の第一端部50aの下方延出面に当接しており、当該第一端部50aの下方延出面によりマイクロスイッチ52の検知部52aと接触した状態となる。一方、操作側フック部材17の押し込みによりフックレール50が移動すると、フックレール50の第一端部50aの下方延出面が、マイクロスイッチ52の検知部52aと被接触状態となることで、フックレール50を介して操作側フック部材17の動作が検知される構造となっている。なお、操作側フック部材17が押し込み操作されると、連動機構Wにより連動用フック部材16も連動して動作するので、操作側フック部材17の押し込み操作に連動したフック部材16、17の動作を、一つのマイクロスイッチ52によって検出することが可能となっている。
【0033】
次に、図5から図8に基づいて、モータ5を停止する際の動作について説明する。本体1内には、モータ5が駆動中に操作側フック部材17が押された場合に、第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知して、後述する制御部53に検知信号を出力するマイクロスイッチ52(検知手段に相当する)が設けられている。即ち、マイクロスイッチ52は操作側フック部材17が操作されていない第一姿勢においては、フックレール50の第一端部50aの下方延出面が、マイクロスイッチ52の検知部52aに当接している状態となっている(図5)。
モータ5が駆動中に、第一姿勢にある操作側フック部材17の押し込み操作を行うと、フックレール50が本体1の径方向内側に移動し、フックレール50の第一端部50aの下方延出面によるマイクロスイッチ52の検知部52aへの当接が解除される状態となる(図6)。そして、さらに操作側フック部材17を押し込み移動することで、本体1と容器Pとの係合が解かれる第二姿勢となる(図7)。従って、第一姿勢から第二姿勢とする過程において、マイクロスイッチ52の検知部52aからフックレール50の下方延出面の当接が解除される状態となる(図6)。これにより、係合部16aと17aとの係合が解除され、本体1から容器Pを取り外すことが可能な第二姿勢となる前に、マイクロスイッチ52により操作側フック部材17が第一姿勢から第二姿勢となるように操作されたことを検知することができる。そして、このマイクロスイッチ52の検知部52aによるフックレール50の下方延出面の当接解除は、マイクロスイッチ52から当接解除の検知信号が制御部53(停止手段に相当)に送られ、その後、制御部53によって停止信号がモータ5に出力されて、当該モータ5の駆動が停止される(図9参照)。モータ5の停止は、例えばモータ5への電源供給を遮断することで行われる。このように、本体1から容器Pが外れる第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止させることができ、従って、実際に、操作側フック部材17が第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止できるので、モータ5の駆動をいち早く停止させることができ、より安全性を向上させることができる。
【0034】
なお、マイクロスイッチ52の種類、あるいは第一姿勢におけるマイクロスイッチ52とフックレール50の第一端部50aとの距離を適宜選択、設定することにより、操作側フック部材17が押されてからモータ5への電源供給が停止するまでの時間を調節することができる。例えば、検出部52aのマイクロスイッチ52からの突出長さがより短い長さで検知信号を出力するマイクロスイッチ52を使用すれば、操作側フック部材17が押されてからモータ5の駆動が停止されるまでの時間を短くすることができる。
また、連動用フック部材16及び操作側フック部材17の係合部16a、17aの長さを変化させることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を調整することが可能である。例えば、係合部16a、17aの長さを長くすることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を長くすることが可能である。
【0035】
〔第2実施形態〕
次に、図10および図11に基づいて、本発明に係る電動調理器としてのジューサーについて説明する。ジューサーは、駆動部としてのモータ88が装備された本体80と、本体80に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器Pとを備えて構成される。
容器Pは、ファイバーケース40、仕切り板43、回転して食材を粉砕等することが可能な刃部を備えた調理部材50(調理用被駆動体に相当する)、ファイバーケースカバー60及び容器カバー70を主要な構成として備えている。容器カバー70は、円筒形状の側面を有して概略逆U字形状の断面を構成し、上面の中央部分には、ファイバーケースカバー60が有する上方に開口した筒状突出部61aに嵌合する筒状の突出部71が設けられ、突出部71の上側には、突出部71を覆うように被覆体73が設けられる。また、容器カバー70の上面には、ファイバーケースカバー60の上面に突出形成された窓部63と嵌合する開口部74が形成され、この窓部63と開口部74とを嵌合させて、容器カバー70とファイバーケースカバー60とが固定される。容器カバー70は、上記ファイバーケース40、仕切り板43、調理部材50、ファイバーケースカバー60を覆うように、本体80の上部に載置される。そして、容器カバー70には、後述する本体80のフックボタン84(固定手段に相当する)と係合する一対の容器側係合部75(固定手段に相当する)が径方向内側に延びる係合部として形成されている。
【0036】
また、本体80の周部上端には、径方向の相対する位置に一対のフックボタン84が設けられ、フックボタン84は、外側又は内側(本体80の上下方向とは直交する径方向)に移動して、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在で、かつ付勢部材(図示せず)により第一姿勢に付勢されている。ここで、第一姿勢は、フックボタン84が付勢部材の付勢力により、本体80の径方向外側に押し出され、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとが係合した状態の姿勢であり、第二姿勢は、フックボタン84が付勢部材の付勢力に抗して本体80の径方向内側に押し込まれ、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとの係合が解除された状態の姿勢である。フックボタン84が第一姿勢にある場合には、容器カバー70と本体80とが係合する係合状態となる。フックボタン84が第二姿勢にある場合には、容器カバー70と本体80とは係合が解除された係合解除状態となる。また、図11に示すように、フックボタン84は、係合部84aと操作部84bとを一体として備えてなる。そして、容器カバー70の外周部下側には、一対のフックボタン84の係合部84aと係合する一対の容器側係合部75が備えられている。したがって、本体80と容器カバー70とを、係合が解除された係合解除状態にする際には、図10、図11の状態から、一対のフックボタン84を同時に内側に押込み、一対のフックボタン84を第一姿勢から第二姿勢へ向けて姿勢変更することで、容器カバー70の容器側係合部75とフックボタン84の係合部84aとの係合が解除される。
【0037】
また、一対のフックボタン84の何れか或いは両方が操作されて、フックボタン84が第一姿勢から第二姿勢に姿勢変更したことを検知するマイクロスイッチ85(検知手段に相当する)が、本体80に設けられている。フックボタン84にはその内径側端部に断面略L字形状のフックレール86が配設され、フックボタン84が第一姿勢であると、フックレール86の下方延出面がマイクロスイッチ85の検知部に当接するように構成されている。そして、いずれかのフックボタン84の押し込みにより、いずれかのマイクロスイッチ85によりフックレール86とマイクロスイッチ85との当接の解除が検知されれば、図外の制御部(停止手段に相当する)によりモータ88が停止されるように構成されている。
【0038】
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態においては、電動調理器としてミキサー及びジューサーを用いて説明したが、本体と容器とを固定手段により固定する構成であれば、他の電気調理器を採用することも可能である。例えばスライサー、フードプロセッサー等に用いてもよい。
【0039】
(B)上記実施形態においては、容器P内に設けられた調理用被駆動体として回転可能な回転体(調理用のブレード、調理部材)を設けた例を示したが、調理用被駆動体は回転体に限られず、例えばスライサーでは往復運動する調理用の被駆動体としてもよい。
【0040】
(C)上記実施形態においては、本体に一対の固定手段を設ける構成について説明したが、これに限らず、本体の周方向に3つ或いは4つ以上の固定手段を設けてもよい。また、固定手段は連動機構Wを有しなくてもよい。
【0041】
(D)上記実施形態においては、本体に固定手段としての操作側フック部材17やフックボタン84を設けたが、これに限らず、容器側に固定手段を設けてもよい。
【0042】
(E)上記実施形態においては、固定手段として操作部と係合部が一体構造となっている操作側フック部材17やフックボタン84としたが、操作部と係合部が一体構造でなく別部材で構成してもよく、この場合、リンク機構などで接続されて連動する構成とされていてもよい。
【0043】
(F)上記実施形態においては、停止手段として検知部に接触(当接)して検知可能な接触式のマイクロスイッチを使用したが、非接触で検知可能な光センサ等を採用してもよい。
【0044】
(G)上記実施形態においては、検知手段としてのマイクロスイッチ52が、操作側フック部材17が第二姿勢となる前に、当該操作側フック部材17の第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知するように構成したが、マイクロスイッチ52による当該姿勢変更のタイミングは、このタイミングに限定されるものではない。例えば、操作側フック部材17の第一姿勢から第二姿勢に変更されるまでの間における姿勢変更を検知する構成であればよく、第二姿勢となった瞬間にマイクロスイッチ52が姿勢変更を検知する構成としてもよい。
【0045】
(H)上記実施形態においては、容器Pの容器台2と容器体3を、それぞれ別体として構成したが、これに限らず、容器台2および容器体3を一体に構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上説明したように、電動調理器の本体に設けられた駆動部の駆動により容器において調理動作を実行している場合に、容器が電動調理器の本体から取り外される操作がされた時に、迅速に駆動部の駆動が停止する安全な電動調理器を提供することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 本体
5 モータ(駆動部)
6 ブレード(調理用被駆動体)
15 係合部
16、17 固定手段
16a、17a 係合部
17b 操作部
50 フックレール(停止手段、連動機構)
51 フックレバー(連動機構)
52 マイクロスイッチ(検知手段、停止手段)
53 制御部(停止手段)
P 容器
W 連動機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部が装備された本体と、
前記本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、
前記容器内に装備され、前記容器が前記本体に取り付けられた状態で前記駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、
係合状態で前記本体に前記容器を係合固定し、係合解除状態で前記本体から前記容器を離脱可能とする固定手段とを備え、
当該固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ前記第一姿勢に付勢され、前記第一姿勢にて前記係合状態をとり、前記第二姿勢にて前記係合解除状態をとる電動調理器であって、
前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段と、当該検知手段により前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更が検知されると、前記駆動部の駆動を停止する停止手段を備えている電動調理器。
【請求項2】
前記検知手段は、前記固定手段が前記第二姿勢となる前に、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知自在に構成されている請求項1に記載の電動調理器。
【請求項3】
前記固定手段は、前記係合状態にて前記本体と前記容器とを係合させ且つ前記係合解除状態にて前記本体と前記容器との係合を解除する係合部と、前記固定手段を前記第一姿勢から前記第二姿勢に姿勢変更させる操作部とを一体の構成として備えている請求項1又は2に記載の電動調理器。
【請求項4】
前記固定手段は、前記操作部の操作に連動して複数の前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態に動作させる連動機構を備え、
前記操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象として、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する1つの前記検知手段が設けられている請求項3に記載の電動調理器。
【請求項1】
駆動部が装備された本体と、
前記本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、
前記容器内に装備され、前記容器が前記本体に取り付けられた状態で前記駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、
係合状態で前記本体に前記容器を係合固定し、係合解除状態で前記本体から前記容器を離脱可能とする固定手段とを備え、
当該固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ前記第一姿勢に付勢され、前記第一姿勢にて前記係合状態をとり、前記第二姿勢にて前記係合解除状態をとる電動調理器であって、
前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段と、当該検知手段により前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更が検知されると、前記駆動部の駆動を停止する停止手段を備えている電動調理器。
【請求項2】
前記検知手段は、前記固定手段が前記第二姿勢となる前に、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知自在に構成されている請求項1に記載の電動調理器。
【請求項3】
前記固定手段は、前記係合状態にて前記本体と前記容器とを係合させ且つ前記係合解除状態にて前記本体と前記容器との係合を解除する係合部と、前記固定手段を前記第一姿勢から前記第二姿勢に姿勢変更させる操作部とを一体の構成として備えている請求項1又は2に記載の電動調理器。
【請求項4】
前記固定手段は、前記操作部の操作に連動して複数の前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態に動作させる連動機構を備え、
前記操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象として、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する1つの前記検知手段が設けられている請求項3に記載の電動調理器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−244912(P2011−244912A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118986(P2010−118986)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】
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