説明

電圧検出回路

【課題】電圧を検出する回路自体が故障した場合においても、二次電池の異常やサンプリングスイッチの閉故障等による異常電圧を確実に検出する。
【解決手段】電圧計測回路14を過電圧から保護する保護回路に、過電圧を検出する回路を付加して回路11とする。回路11では過電圧を検出すると、電圧計測回路14を介することなく信号線100を用いて過電圧検出信号をマイコン16に供給する。マイコン16は、信号線100からの過電圧検出信号により、電圧計測回路14によらずに異常電圧状態を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電圧検出回路に関する。
【背景技術】
【0002】
電動機により車両駆動力を得ている電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両は、二次電池を搭載し、この二次電池に蓄積された電力により電動機を駆動する。電動車両は、回生制動、すなわち車両制動時に電動機を発電機として機能させ、車両の運動エネルギを電気エネルギに変換することにより制動する機能を備える。変換された電気エネルギは二次電池に戻され、加速を行う時等に再利用される。
【0003】
二次電池は、過放電あるいは過充電を行うと電池性能を劣化させることになるため、二次電池の充電状態(SOC:State of Charge)を把握して充電あるいは放電を制御する必要がある。例えば、ハイブリッド自動車においては、二次電池が回生電力を受け入れられるように、また要求があれば直ちに電動機に対して電力を供給できるようにするために、その充電状態を満充電状態(SOC=100%)と、全く蓄電されていない状態(SOC=0%)のおよそ中間付近(SOC=50%〜60%)に制御される。従って、二次電池のSOCは高精度に検出することが必要であり、このためには二次電池の電圧を正確に検出する必要がある。
【0004】
二次電池の電圧は、フライングキャパシタを用いて検出することができる。すなわち、二次電池の両端に入力側サンプリングスイッチを介してフライングキャパシタを接続し、かつ、フライングキャパシタに出力側サンプリングスイッチを介して差動増幅回路を接続する。そして、まず、入力側サンプリングスイッチをオンして二次電池の電圧をフライングキャパシタにホールドする。次に、入力側サンプリングスイッチをオフし、出力側サンプリングスイッチをオンにしてフライングキャパシタに蓄電された電圧を差動増幅回路の非反転入力端子及び反転入力端子に供給し、差動増幅回路で2つの入力端子間の電位差を検出することでフライングキャパシタの電圧、すなわち二次電池の電圧を検出する。具体的には、差動増幅回路からの出力電圧を演算回路あるいはCPU(マイコン)に供給し、マイコンで出力電圧を読み取る。
【0005】
下記の特許文献1には、マルチプレクサを構成するサンプリングスイッチの閉故障を検出することを課題として、サンプリングスイッチを1個だけ導通した状態での差動増幅回路の出力電圧値が0V近傍の適正範囲外となる場合、又は、計測した電池モジュールの電圧が所定の異常値となる場合に、サンプリングスイッチの閉故障可能性ありと判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3627922号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の従来技術では、差動増幅回路を含む電圧検出回路で検出された電圧値に基づいてサンプリングスイッチの閉故障を検出しているため、電圧検出回路自体が故障した場合にはサンプリングスイッチの閉故障を検出することができない問題がある。特に、電圧検出回路は、高電圧である二次電池の電圧を測定するため、高い抵抗値の抵抗を用いざるを得ない。抵抗の抵抗値が高い場合、リークの発生や周辺環境により、当該抵抗値が所定の抵抗値より低くなり、正確な電圧を計測できなくなる場合がある。
【0008】
本発明は、たとえ電圧を検出する回路自体が故障した場合においても、二次電池の異常やサンプリングスイッチの閉故障等による異常電圧を検出することができる回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、二次電池の電圧検出回路であって、前記二次電池の両端子に入力側スイッチを介して接続され、前記二次電池により充電されるキャパシタと、前記キャパシタに出力側スイッチを介して接続され、前記キャパシタの端子電圧を計測することで前記二次電池の電圧を計測する電圧計測回路と、前記入力側スイッチと前記電圧計測回路の間に接続され、前記電圧計測回路を異常電圧から保護する保護回路と、前記保護回路に接続され、前記異常電圧を検出する検出回路を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の1つの実施形態では、前記検出回路は、前記保護回路に流れる電流を検出する電流検出回路である。
【0011】
また、本発明の他の実施形態では、前記保護回路は、前記キャパシタに並列に接続される、互いに逆向きに直列接続される一対のツェナーダイオード又は一対のバリスタを備え、前記電流検出回路は、異常電圧の場合に前記一対のツェナーダイオード又は前記一対のバリスタに流れる電流を検出する。
【0012】
また、本発明の他の実施形態では、前記電流検出回路は、前記一対のツェナーダイオード又は前記一対のバリスタに流れる電流により発光する発光素子と、前記発光素子により発光した光を受光する受光素子とを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、たとえ電圧計測回路自体が故障した場合においても、二次電池の異常やスイッチの閉故障等による異常電圧を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態の前提となる基本回路構成図である。
【図2】実施形態の前提となる基本回路構成図である。
【図3】実施形態の回路構成図である。
【図4】実施形態の回路構成図である。
【図5】実施形態の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0016】
まず、本実施形態において前提となる基本回路について説明する。図1に、本実施形態におけるフライングキャパシタ式電圧検出回路の基本回路構成を示す。二次電池は組電池であり、複数の電池ブロックを直列接続して構成される。図では、電池ブロックB1,B2,B3を例示的に示すが、電池ブロックの数はこれに限定されるものではない。各電池ブロックは、複数の電池モジュールを直列接続して構成され、各電池モジュールはさらに1つまたは複数の単電池(セル)を直列接続して構成される。二次電池は、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両に搭載される。二次電池は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等である。また、本発明では二次電池は組電池に限定されず、単電池であってもよい。
【0017】
電池ブロックB1,B2,B3には、バスを介してそれぞれ入力側サンプリングスイッチSW1,SW2,SW3,SW4が接続される。すなわち、電池ブロックB1の負極端子にはバスを介して入力側サンプリングスイッチSW1が接続され、電池ブロックB1の正極端子及び電池ブロックB2の負極端子にはバスを介して入力側サンプリングスイッチSW2が接続される。また、電池ブロックB2の正極端子及び電池ブロックB3の負極端子にはバスを介して入力側サンプリングスイッチSW3が接続される。また、電池ブロックB3の正極端子にはバスを介して入力側サンプリングスイッチSW4が接続される。
【0018】
入力側サンプリングスイッチSW1及びSW3は、ともにフライングキャパシタ12の一方の端子に接続され、入力側サンプリングスイッチSW2及びSW4は、ともにフライングキャパシタ12の他方の端子に接続される。入力側サンプリングスイッチSW1〜SW4は、例えばSSR(ソリッドステートリレー)で構成される。
【0019】
また、フライングキャパシタ12の一方の端子は出力側サンプリングスイッチSWaを介して電圧計測回路14に接続され、フライングキャパシタ12の他方の端子は出力側サンプリングスイッチSWbを介して電圧計測回路14に接続される。
【0020】
電圧計測回路14は、差動増幅器を含み、差動増幅回路の一方の端子にフライングキャパシタ12の一方の端子が接続され、差動増幅回路の他方の端子にフライングキャパシタ12の他方の端子が接続され、フライングキャパシタ12の両端子間の電圧が算出される。差動増幅回路の出力はマイコン16に供給される。マイコン16は、アナログデジタルコンバータA/Dを備え、電圧計測回路14からのアナログ出力をデジタルの電圧値に変換する。電圧値は適宜所定値と大小比較される。また、入力側サンプリングスイッチSW1〜SW4とフライングキャパシタ12との間には、電圧計測回路14を過電圧から保護するための保護回路10が接続される。
【0021】
このような構成において、電池ブロックB1〜B3の電圧が順次検出される。すなわち、まず、電池ブロックB1の電圧を検出する際には、SW1,SW2をオンし、他のスイッチをオフする。これにより、電池ブロックB1の電圧によりフライングキャパシタ12が充電され、電池ブロックB1の電圧がホールドされる。フライングキャパシタ12を充電した後、SW1,SW2をオフし、出力側サンプリングスイッチSWa,SWbをオンにすることでフライングキャパシタ12と電圧計測回路14が接続され、高圧の組電池と電圧計測回路14とが電気的に遮断された状態で電池ブロックB1の電圧が検出される。
【0022】
また、電池ブロックB2の電圧を検出する際には、SW2,SW3をオンしてフライングキャパシタ12を充電し、その後、SW2,SW3をオフしSWa,SWbをオンにして同様に電圧計測回路14で電池ブロックB2の電圧を検出する。電池ブロックB3の電圧を検出する際には、SW3,SW4をオンしてフライングキャパシタ12を充電し、その後、SW3,SW4をオフしSWa、SWbをオンにして同様に電圧計測回路14で電池ブロックB3の電圧を検出する。
【0023】
マイコン16は、検出されたそれぞれの電圧を所定の閾値と大小比較し、所定の閾値以上であれば異常電圧と判定して異常信号を出力する。電池ブロックのいずれか、あるいはサンプリングスイッチSW1〜SW4のいずれかが閉故障となった場合には、異常電圧が検出される。
【0024】
図2に、図1の回路構成の具体例を示す。フライングキャパシタ14は、互いに直列接続された2個のキャパシタ12a、12bから構成される。すなわち、キャパシタ12aの一方の端子はSW1,SW3に接続され、キャパシタ12aの他方の端子はキャパシタ12bの一方の端子に接続され、キャパシタ12bの他方の端子はSW2,SW4に接続される。
【0025】
また、保護回路12は、互いに逆方向に直列接続された2つのツェナーダイオード10a、10bから構成される。すなわち、ツェナーダイオード10aのカソード端子はSW1,SW3に接続され、ツェナーダイオード10aのアノード端子はツェナーダイオード10bのアノード端子に接続され、ツェナーダイオード10bのカソード端子はSW2,SW4に接続される。通常の範囲内の電圧が印加された場合、この保護回路10には電流は流れないが、通常の範囲を超える異常電圧(過電圧)が印加された場合、この保護回路10に電流が流れるとともにツェナーダイオード10a、10bによりその端子電圧が一定値に維持される。このとき、電圧計測回路14で検出される電圧もある上限の一定値に維持されることとなり、マイコン16はこの状態を検知することで異常電圧であると判定する。
【0026】
本実施形態は、以上のような電圧計測回路14を保護する保護回路10を備えた電圧検出回路を前提とし、この回路に、電圧計測回路14とは別に異常電圧を検出する回路を付加したものである。
【0027】
すなわち、図1及び図2の回路では、電圧計測回路14で検出される電圧値に基づいてマイコン16が異常電圧か否かを判定しているため、電圧計測回路14自体が故障してしまうと、マイコン16は正確に異常電圧が生じているか否かを判定することができない。
本実施形態では、たとえ電圧計測回路14自体に故障が生じても、二次電池の異常あるいは入力側サンプリングスイッチの閉故障による異常を確実に検出すべく、電圧計測回路14とは別個に、あるいは電圧計測回路14とは独立に異常電圧を検出する回路を備える。
【0028】
図3に、本実施形態における電圧検出回路の回路構成を示す。図1に示された回路構成と比較すると、過電圧保護回路10に代えて、過電圧保護回路と過電圧検出回路からなる回路11が付加されている。すなわち、本実施形態では、過電圧保護回路10に、過電圧検出回路の機能を付加したものである。回路11は、電圧計測回路14に過電圧が印加されることを抑制するとともに、過電圧を検出するとその検出信号をマイコン16に対して出力する。この検出信号は、信号線100を介してマイコン16に送信される。信号線100は、電圧計測回路14を介することなくマイコン16に供給される。従って、回路11で検出された過電圧検出信号は、電圧計測回路14の動作状態によらずにマイコン16に供給されるので、たとえ電圧計測回路14自体が故障していても、マイコン16はこの信号線100から送信される過電圧検出信号に基づいて異常電圧を判定することが可能である。
【0029】
マイコン16には、電圧計測回路14で検出された電圧信号と、回路11で検出され信号線100を介して送信された過電圧検出信号が供給される。従って、これら2つの信号は冗長系を構成し、いずれか一方が故障しても他方の信号により異常電圧を判定することができる。通常、マイコン16は、電圧計測回路14で検出された電圧信号に基づいて電池ブロックの電圧を監視して異常電圧であるか否かを判定するが、信号線100から過電圧検出信号が送信された場合には、この過電圧検出信号に基づいて異常電圧と判定する。要するに、信号線100から過電圧検出信号が送信されない場合には電圧計測回路14で検出された電圧信号に基づいて判定し、信号線100から過電圧検出信号が送信された場合には電圧計測回路14で検出された電圧値によらずに異常電圧と判定する。よって、仮に、電圧計測回路14が故障したとしても、マイコン16は、信号線100から送信される過電圧検出信号に基づいて異常電圧を確実に検出することができる。
【0030】
図4に、図3における過電圧保護回路及び過電圧検出回路11の回路構成を示す。過電圧検出回路として、電流検出回路11aが設けられる。この電流検出回路11aは、過電圧保護回路10として機能する2つのツェナーダイオード10a、10bの間、すなわち、ツェナーダイオード10aのアノード端子とツェナーダイオード10bのアノード端子の接続節点に設けられる。
【0031】
上述したように、一定電圧以上の過電圧が印加されると、ツェナーダイオード10a、10bには電流が流れ始める。電流検出回路11aは、この過電圧により生じる電流を検出して信号線100を介して過電圧検出信号をマイコン16に送信する。
【0032】
図5に、図3及び図4の回路構成をより具体的に示す。過電圧検出回路としての電流検出回路11aは、ツェナーダイオード10a、10bの間に設けられる一対のツェナーダイオード11a1、11a2と、一対のツェナーダイオード11a、11a2と並列に接続された一対の発光素子11a3、一対の発光素子からの光を受光する受光素子11a4、受光素子の一端に接続される電源11a5から構成される。一対のツェナーダイオード11a1、11a2は、そのアノード端子が互いに接続される。測定対象である電池ブロックに異常が生じる、あるいは入力側サンプリングスイッチSW1〜SW4のいずれかが閉故障して短絡することにより適正電圧範囲を超える過電圧が印加されてツェナーダイオード10a、10bに電流が流れると、同様にツェナーダイオード11a1、11a2にも電流が流れ、これと並列に接続された一対の発光素子11a3のいずれか一方にも電流が流れて発光する。この発光は受光素子11a4で受光され、受光素子11a4に電流が流れる。受光素子11a4の一端には抵抗及び信号線100が接続されており、受光素子11a4で受光して通電したことによる電圧信号が出力される。受光素子11a4は、フォトダイオードやフォトトランジスタである。図では、フォトトランジスタを用いた場合を示す。また、発光素子11a3は発光ダイオードで構成され、発光素子11s3と受光素子11a4はフォトカプラを構成する。
【0033】
図5における電流検出回路11aは、発光素子11a3と受光素子11a4を含み、これらの素子は電気的に絶縁された状態であるため、電池ブロックの絶対電圧から絶縁した状態で過電圧検出信号をマイコン16に送信することができる。
【0034】
以上のように、本実施形態では、電圧計測回路14とは別に、かつ、電圧計測回路14に過電圧が印加されることを抑制する過電圧保護回路内に過電圧検出回路を設け、この過電圧検出回路からマイコン16に過電圧を検出したことを示す信号を供給する構成であるため、電圧計測回路14と過電圧検出回路は過電圧に対する冗長系を構成する。また、電圧計測回路14は、高電圧である二次電池の電圧を測定するために高い抵抗値の抵抗を用いるが、抵抗の抵抗値が高い場合、リークの発生や周辺環境により当該抵抗値が所定の抵抗値より低くなり、正確な電圧を計測できなくなるという故障が生じる場合が多い。一方、過電圧保護回路内の過電圧検出回路では、抵抗の抵抗値を電圧計測回路14に比して低く設定できるので、故障のリスクが低い。このため、たとえ電圧計測回路14が故障しても二次電池の異常あるいは入力側サンプリングスイッチの閉故障による異常電圧を確実に検出することができる。
【0035】
なお、本実施形態では、過電圧検出回路として電流検出回路11aを用いているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、過電圧状態を検出できるものであれば任意の回路を用いることができる。なお、上記実施形態では、電圧計測回路14で検出された電圧信号と、回路11で検出された過電圧検出信号の2つで異常電圧を判定しているが、電圧計測回路14での異常電圧の判定を行わない形態も、本実施形態に含まれる。電圧計測回路14は、高電圧である二次電池の電圧を測定するために高い抵抗値の抵抗を用いる必要があるが、抵抗の抵抗値が高い場合、リークの発生や周辺環境により、当該抵抗値が所定の抵抗値より低くなり、正確な電圧を計測できなくなるという故障が生じる場合が多い。一方、回路11では、抵抗の抵抗値を電圧計測回路14に比して低く設定できるので、そのような故障のリスクが低い。このため、電圧計測回路14による異常電圧の判定を行わなくても、異常電圧の検出との効果を確実に奏することができる。
【0036】
また、本実施形態では、過電圧保護回路10として一対のツェナーダイオード10a、10bを用いているが、これに限定されるものではなく、一対のバリスタ等を用いてもよい。但し、過電圧保護回路10と過電圧検出回路は、一体として機能することが望ましい。すなわち、過電圧保護回路が動作すると、これに応じて過電圧検出回路も連動して動作し、過電圧検出信号を信号線100からマイコン16に送信することが望ましい。また、本実施形態では、回路11(過電圧保護回路と過電圧検出回路)を入力側サンプリングスイッチSW1〜SW4とフライングキャパシタ12との間に設けているが、回路11の位置は本実施形態に限定されず、入力側サンプリングスイッチSW1〜SW4と電圧計測回路14の間に設ければよい。例えば、回路11をフライングキャパシタ12と出力側サンプリングスイッチSWa,SWbの間に設けてもよいし、出力側サンプリングスイッチSWa、SWbと電圧計測回路14の間に設けてもよい。
【符号の説明】
【0037】
10 過電圧保護回路、11 過電圧保護回路及び過電圧検出回路、11a 電流検出回路、12 フライングキャパシタ、14 電圧計測回路、16 マイコン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の電圧検出回路であって、
前記二次電池の両端子に入力側スイッチを介して接続され、前記二次電池により充電されるキャパシタと、
前記キャパシタに出力側スイッチを介して接続され、前記キャパシタの端子電圧を計測することで前記二次電池の電圧を計測する電圧計測回路と、
前記入力側スイッチと前記電圧計測回路の間に接続され、前記電圧計測回路を異常電圧から保護する保護回路と、
前記保護回路に接続され、前記異常電圧を検出する検出回路と、
を備えることを特徴とする電圧検出回路。
【請求項2】
請求項1記載の電圧検出回路において、
前記検出回路は、前記保護回路に流れる電流を検出する電流検出回路である
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項3】
請求項2記載の電圧検出回路において、
前記保護回路は、前記キャパシタに並列に接続される、互いに逆向きに直列接続される一対のツェナーダイオード又は一対のバリスタを備え、
前記電流検出回路は、異常電圧の場合に前記一対のツェナーダイオード又は前記一対のバリスタに流れる電流を検出する
ことを特徴とする電圧検出回路。
【請求項4】
請求項3記載の電圧検出回路において、
前記電流検出回路は、
前記一対のツェナーダイオード又は前記一対のバリスタに流れる電流により発光する発光素子と、
前記発光素子により発光した光を受光する受光素子と、
を備えることを特徴とする電圧検出回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−72711(P2013−72711A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211210(P2011−211210)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(399107063)プライムアースEVエナジー株式会社 (193)
【Fターム(参考)】