説明

電子キャッシュレジスタ

【課題】オペレータの負担を軽減するとともに、効果的に販売促進を行うことのできる電子キャッシュレジスタを提供する。
【解決手段】電子キャッシュレジスタに商品判定部110、クーポン判定部111および演算部112を設ける。商品判定部110は、商品識別情報101に基づいて商品明細テーブル104に当該購入商品に関する商品情報を登録する。このとき、当該購入商品を対象商品とするクーポンがクーポンチェックテーブル103に登録されていれば、当該クーポンの割引額を適用して、当該購入商品の商品情報を登録する。また、クーポン判定部111は、クーポン識別情報102に基づいてクーポンチェックテーブル103にクーポン情報を登録する。このとき、当該クーポンの対象商品が商品明細テーブル104に登録されていれば、当該クーポンの割引額を適用して、当該購入商品の商品情報を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子キャッシュレジスタにおいて、顧客の購買意欲を増進し、販売促進を行う技術に関する。より詳しくは、顧客が購入する商品のうちの特定の商品に関する割引演算を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーなどで顧客が複数の商品を購入する場合、それらを同時にレジカウンターに持参して精算する。このとき、各購入商品の売価に基づいて、顧客に請求する請求金額を演算する電子キャッシュレジスタが用いられる。電子キャッシュレジスタは、各購入商品の売価を取得し、これを合算して請求金額を演算するとともに、ディスプレイや印刷装置といった出力装置に、請求金額を出力する。
【0003】
一方、電子キャッシュレジスタは、店側と顧客との接点で用いられる装置であり、従来より、販売促進に役立つ電子キャッシュレジスタが提案されている。例えば、顧客の購買意欲を増進させる電子キャッシュレジスタが特許文献1に記載されている。
【0004】
特許文献1に記載されている電子キャッシュレジスタは、請求金額をレシートとして出力する印刷装置の機能を利用して、レシートにクーポン券を印刷する。レシートは印刷出力後に顧客に渡されるので、これによって商品を購入した顧客にクーポン券を発行して、次回の来店を促すのである。
【0005】
販売促進を行う手法は、商品に添付するラベルを印刷する装置においても提案されている。このような技術が、例えば特許文献2に記載されている。
【0006】
特許文献2に記載されている技術は、ラベルにタイアップ商品の割引に関する情報をクーポンとして印刷して、特定の商品(例えば「焼き肉用の肉」)を購入した顧客に対して、対象商品(例えば「焼き肉のたれ」)の購入をさらに促す技術である。このような販売促進手法は、特定の顧客に対するアピールとなるので、特に購買意欲の増進に効果的である。
【0007】
【特許文献1】実開平06−074362号公報
【特許文献2】特開平06−091950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、特許文献1に記載されている技術では、印刷される内容は、どの顧客に対しても画一的であるという問題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載されている技術では、レジカウンターに持参された複数の購入商品から「焼き肉用の肉」を見つけてから、「焼き肉のたれ」の値引きを行わなければならない。すなわち、すでに売価読み取り処理が終了した商品の中に、「焼き肉のたれ」が含まれていないか再度確認しなければならないだけでなく、これから処理する商品に「焼き肉のたれ」が含まれていないかも注意しながら処理する必要がある。すなわち、電子キャッシュレジスタを操作するオペレータの負担が増大するという問題があった。
【0010】
また、特許文献2に記載されている技術では、「焼き肉用の肉」を購入したものの「焼き肉のたれ」を購入しなかった顧客は、ラベルに印刷されたクーポン券を商品からわざわざ剥がして次回の買い物に持参しなければならず、販売促進効果が低下するという問題があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、オペレータの負担を軽減するとともに、効果的に販売促進を行うことのできる電子キャッシュレジスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、顧客によって購入される少なくとも1の購入商品の個々の売価に基づいて、前記顧客に対する請求金額を出力する電子キャッシュレジスタであって、前記少なくとも1の購入商品に応じて、割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記対象商品が、前記少なくとも1の購入商品に含まれているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記対象商品が前記少なくとも1の購入商品に含まれていると判定された場合には、前記対象商品の割引額に基づいて前記対象商品の売価を値引きしつつ請求金額を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る電子キャッシュレジスタであって、前記決定手段が、個々の販売商品について、当該販売商品が購入された場合に割引の対象となる予定対象商品と、前記予定対象商品の割引額とを関連づけて、前記個々の販売商品についての商品情報として記憶する記憶手段と、前記少なくとも1の購入商品を個別に識別する識別情報を受け付ける入力手段とを備え、前記決定手段は、前記入力手段により受け付けた前記識別情報に応じて、前記記憶手段に記憶された前記商品情報を検索することにより、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定することを特徴とする。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る電子キャッシュレジスタであって、前記決定手段が、前記少なくとも1の購入商品に付してあるクーポン情報を読み取る読取手段を備え、前記決定手段は、前記読取手段により読み取られた前記クーポン情報に基づいて、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る電子キャッシュレジスタであって、前記判定手段により前記対象商品が前記少なくとも1の購入商品に含まれていないと判定された場合には、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とに応じたクーポン情報を印刷する印刷手段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る電子キャッシュレジスタであって、前記印刷手段は、前記クーポン情報として、前記対象商品の割引額と異なる割引額を印刷することを特徴とする。
【0017】
また、請求項6の発明は、請求項4または5の発明に係る電子キャッシュレジスタであって、前記印刷手段は、前記クーポン情報として、有効期限を印刷することを特徴とする。
【0018】
また、請求項7の発明は、顧客によって購入される少なくとも1の購入商品の個々の売価に基づいて、前記顧客に対する請求金額を出力する電子キャッシュレジスタであって、前記少なくとも1の購入商品に関する商品情報と提供するサービスに関するサービス情報とを読み込む読取手段と、前記読取手段によって読み取られた商品情報に基づいて、前記少なくとも1の購入商品を商品明細に登録する商品登録手段と、前記読取手段によって読み取られたサービス情報に基づいて、前記提供するサービスを登録するサービス登録手段と、前記商品明細に基づいて、前記請求金額を演算する演算手段と、前記演算手段により求めた前記請求金額を出力する出力手段とを備え、 前記商品登録手段は、前記少なくとも1の購入商品を登録する際に、前記少なくとも1の購入商品が、前記サービス登録手段によって登録されたサービスの対象商品に含まれている場合には、前記提供するサービスに基づいて前記商品明細を更新し、前記サービス登録手段は、前記提供するサービスを登録する際に、前記提供するサービスの対象商品が、前記商品明細に登録されている前記少なくとも1の購入商品に含まれている場合には、前記提供するサービスに基づいて前記商品明細を更新することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1ないし6に記載の発明では、対象商品が少なくとも1の購入商品に含まれていると判定された場合には、対象商品の割引額に基づいて対象商品の売価を値引きしつつ請求金額を演算することにより、オペレータが購入商品に対象商品が含まれているか否かをチェックしなくてもよいので、レジにおける支払い作業時間を短縮できるとともに、オペレータの負担を軽減できる。また、オペレータの見落としを防止することにより、顧客に対するサービスを確実に実行することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明では、入力手段により受け付けた識別情報に応じて、記憶手段に記憶された商品情報を検索することにより、割引の対象となる対象商品と対象商品の割引額とを決定することにより、クーポンを予め発行しておく必要がないので、例えば、割引情報を売り場に表示しておくだけで、割引サービスを実行できる。
【0021】
請求項4に記載の発明では、判定手段により対象商品が少なくとも1の購入商品に含まれていないと判定された場合には、割引の対象となる対象商品と対象商品の割引額とに応じたクーポン情報を印刷することにより、割引サービスを次回に持ち越すことができる。また、商品にクーポンが添付されている場合でも、顧客はわざわざ商品からクーポンを剥がして持参する必要がない。
【0022】
請求項5に記載の発明では、クーポン情報として、対象商品の割引額と異なる割引額を印刷することにより、例えば、再度来店してもらうために、後日使用する場合の割引額を高くするなど、当日使用する顧客と、後日使用する顧客とを差別化することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明では、クーポン情報として、有効期限を印刷することにより、再度の来店を強くアピールすることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明では、商品登録手段は、少なくとも1の購入商品を登録する際に、少なくとも1の購入商品が、サービス登録手段によって登録されたサービスの対象商品に含まれている場合には、提供するサービスに基づいて商品明細を更新し、サービス登録手段は、提供するサービスを登録する際に、提供するサービスの対象商品が、商品明細に登録されている少なくとも1の購入商品に含まれている場合には、提供するサービスに基づいて商品明細を更新することにより、対象商品の登録とクーポンの登録との先後を問わずサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0026】
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る電子キャッシュレジスタ1を示す斜視図である。また、図2は、電子キャッシュレジスタ1の接続を示すブロック図である。
【0027】
電子キャッシュレジスタ1は、主にターミナル2とスキャナ3とを備える。ターミナル2とスキャナ3とは、図1に示すように、無線によってデータ通信が可能に接続されている。なお、ターミナル2とスキャナ3とは、互いにデータの送受信が可能であれば、ケーブルによって接続されていてもよい。
【0028】
ターミナル2は、内部に制御部10を備えるとともに、オペレータディスプレイ20、カスタマディスプレイ21、キーボード22を備える。
【0029】
制御部10は、図2に示すように、データの演算や制御信号の生成を行うCPU11、CPU11のワーキングエリアとして使用されるメモリ12、およびプログラム等を記憶するハードディスク13を備え、一般的なコンピュータとしての機能を備えている。特に、ハードディスク13には、各商品に関する情報(商品情報)が識別情報に関連づけて記憶され、いわゆる商品データベースが構築される。商品データベースは、CPU11によって、適宜、参照可能とされている。
【0030】
オペレータディスプレイ20は、主にオペレータに対してデータを表示するディスプレイ装置であって、オペレータの立ち位置に画面が向くように配置される。また、オペレータディスプレイ20は、タッチパネル式のものを採用する。すなわち、オペレータディスプレイ20は、ターミナル2にデータを入力する際にも使用されることがあり、後述するキーボード22と兼用される。
【0031】
カスタマディスプレイ21は、主に顧客に対してデータを表示するディスプレイ装置であって、顧客の立ち位置に画面が向くように配置される。
【0032】
なお、ターミナル2が表示する情報について、オペレータディスプレイ20に表示するか、カスタマディスプレイ21に表示するかは、制御部10の制御によって決定される。
【0033】
キーボード22は、複数のボタンが配列した構造であり、オペレータがターミナル2に指示やデータを入力する際に使用される。キーボード22は、オペレータから受け付けた入力を電気信号に変換して制御部10に伝達する。
【0034】
また、ターミナル2は、磁気カードリーダ23およびレシートプリンタ24を備える。
【0035】
磁気カードリーダ23は、図示しない磁気カードに記憶されている情報を読み取るための入力装置である。これにより、電子キャッシュレジスタ1は、例えば、顧客用のポイントカード等の情報を読み取ることが可能となる。
【0036】
レシートプリンタ24は、レシート用紙にデータを印刷して出力する装置である。詳細は図示しないが、ターミナル2は、レシート用紙としてのロール紙を内部にセットできるようになっている。
【0037】
スキャナ3は、ハンディタイプの一般的なバーコードリーダであって、主に購入商品に添付されているラベルのバーコードを読み取って、ターミナル2に送信する。
【0038】
図3は、商品に添付されるラベル100の例を示す図である。本実施の形態では、商品識別情報101およびクーポン識別情報102は、バーコードであって、商品に添付されているラベル100に印刷されている。すなわち、商品識別情報101に示される商品(焼き肉ロース)とのタイアップ商品(×××焼き肉のたれ)についてのクーポンがクーポン識別情報102として、同じラベル100に印刷されている。
【0039】
スキャナ3は、各商品に関する商品識別情報101やクーポン識別情報102を読み取る機能を有しており、主に本発明における入力手段および読取手段に相当する。しかし、これらの情報は、キーボード22から入力されてもよい。
【0040】
図4は、CPU11がプログラムに従って動作することによって実現される機能構成をデータの流れとともに示すブロック図である。図4に示す商品判定部110、クーポン判定部111および演算部112がCPU11によって実現される機能構成である。
【0041】
ここで、商品マスタテーブル130およびクーポンマスタテーブル131は、予め作成され、ハードディスク13に記憶されているデータベースである。
【0042】
図5は、商品マスタテーブル130の例を示す図である。商品マスタテーブル130は、商品識別情報101(商品コード)をキーワードとして検索可能なデータベースとして構築されており、各商品について固有の様々な情報(商品情報)を取得することができるようにされている。図5では、商品情報の例として、「商品名称」および「金額(売価)」を示しているが、もちろんこれに限られるものではない。なお、図5において、「焼き肉ロース」および「焼き肉カルビ」の「金額」が商品マスタテーブル130に記憶されていないが、これらの商品は計量重量に応じて値付けされる商品であって、例えば、商品識別情報101であるバーコードに「金額」に関する情報が含まれる。
【0043】
図6は、クーポンマスタテーブル131の例を示す図である。クーポンマスタテーブル131は、クーポン識別情報102(識別コード)をキーワードとして検索可能なデータベースとして構築されており、各クーポンについて固有の様々な情報(クーポン情報)を取得することができるようにされている。図6では、クーポン情報の例として、「クーポン名称」、「対象商品(対象商品の商品コード)」、「有効期限」、「次回割引額」を示しているが、もちろんこれに限られるものではない。
【0044】
商品判定部110は、スキャナ3によって読み取られた商品識別情報101に基づいて、ハードディスク13の商品マスタテーブル130を検索して、購入商品の金額(商品情報)を取得する。また、クーポンチェックテーブル103を参照して、当該購入商品を対象商品とするクーポンが存在するか否かを判定する。この判定結果に応じて、クーポンチェックテーブル103を更新するとともに、商品明細テーブル104に購入商品を登録する。
【0045】
クーポン判定部111は、スキャナ3によって読み取られたクーポン識別情報102に基づいて、ハードディスク13のクーポンマスタテーブル131を検索して、クーポン情報を取得する。そして、クーポン情報に含まれる「対象商品(商品コード)」をキーワードとして、商品明細テーブル104を検索し、クーポンの対象商品が登録されているか否かを判定する。この判定結果に応じて、クーポン判定部111は、クーポンチェックテーブル103および商品明細テーブル104を更新する。
【0046】
演算部112は、商品明細テーブル104が更新されるたびに、更新された商品明細テーブル104に基づいて、表示情報105を生成する。また、キーボード22から精算の指示があると、クーポンチェックテーブル103を参照して、未使用のクーポンの有無を判定し、その結果に応じて、印刷情報106を生成する。なお、詳細は省略するが、表示情報105は、オペレータディスプレイ20およびカスタマディスプレイ21ごとに作成される。
【0047】
以上が本実施の形態における電子キャッシュレジスタ1の構成および機能の説明である。次に、電子キャッシュレジスタ1の動作を説明する。
【0048】
図7および図8は、第1の実施の形態における電子キャッシュレジスタ1の動作を示す流れ図である。
【0049】
本実施の形態における電子キャッシュレジスタ1では、取引を開始する際に、まず初期設定が実行される(ステップS11)。初期設定では、クーポンチェックテーブル103および商品明細テーブル104の初期化などの処理が行われる。
【0050】
次に、スキャナ3が、購入商品(顧客が持参した商品)のバーコードを読み取る(ステップS12)。通常の商品に添付されるラベルには、商品識別情報101のみ印刷されているが、タイアップ商品には、図3に示すように、クーポン識別情報102も印刷されている。
【0051】
制御部10は、スキャナ3によって読み取られたバーコードが商品識別情報101であるか否かを判定し(ステップS13)、商品識別情報101である場合には、商品登録処理(ステップS14)を実行し、商品識別情報101でない場合は、クーポン登録処理(ステップS15)を実行する。
【0052】
まず、ステップS14の商品登録処理について説明する。
【0053】
図9は、第1の実施の形態における商品登録処理を示す流れ図である。商品識別処理では、スキャナ3によって取得された商品識別情報101をキーワードとして、商品判定部110が商品マスタテーブル130を参照する(ステップS31)。そして、商品マスタテーブル130から取得した商品情報(金額)に基づいて、商品明細テーブル104を作成する(ステップS32)。
【0054】
図10は、商品明細テーブル104の例を示す図である。例えば、最初に「焼き肉ロース」の商品識別情報101が読み込まれた場合には、図10に示すように、一番目のレコードとして当該購入商品に関する情報テーブルが作成される。すなわち、商品明細テーブル104に購入商品が登録される。
【0055】
なお、「焼き肉ロース」が商品登録処理される場合は、「焼き肉ロース」が計量商品(内容量が異なる)であるので、商品識別情報101に含まれている情報から「売価(1280円)」が記憶されている。一方、「×××焼き肉のたれ」が商品登録される場合は、商品マスタテーブル130に記憶されている「金額(298)」が、商品明細テーブル104の「売価(298)」として記憶される。
【0056】
次に、商品判定部110は、商品識別情報101をキーワードとしてクーポンチェックテーブル103を参照する(ステップS33)。
【0057】
図11は、クーポンチェックテーブル103の例を示す図である。クーポンチェックテーブル103の作成手法は後述するが、クーポンチェックテーブル103には、利用可能なクーポンに関する情報が記憶されている。
【0058】
商品判定部110は、購入商品に関するクーポンがクーポンチェックテーブル103に登録されているか否かを判定する(ステップS34)。この判定は、クーポンチェックテーブル103の「対象商品」を商品識別情報101でサーチすることによって行う。
【0059】
図11に示す例では、「焼き肉ロース」を対象商品とするクーポンは登録されていない。したがって、「焼き肉ロース」を商品登録処理する場合、商品判定部110はステップS34においてNoと判定し、ステップS35,S36をスキップする。
【0060】
商品明細テーブル104の更新が終了すると、演算部112が表示情報105を作成し、オペレータディスプレイ20およびカスタマディスプレイ21に表示させる(ステップS37)。
【0061】
図12は、カスタマディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。購入商品の「商品名称(焼き肉ロース)」とともに、その「売価(1280円)」が表示されている。これにより、顧客は、自分が購入した商品とその価格とを確認することができる。ただし、「焼き肉ロース」には割引は適用されない。
【0062】
一方、図11に示す例では、「×××焼き肉のたれ」を対象商品とするクーポンが登録されている。したがって、「×××焼き肉のたれ」を商品登録処理する場合、商品判定部110は、ステップS34においてYesと判定する。そして、クーポンチェックテーブル103のクーポン識別情報102に含まれる「割引額」に関する情報(下2桁〜5桁目)を取得し、ステップS32で作成した商品明細テーブル104の「値引額」に記憶する。これによって、商品明細テーブル104が更新される(ステップS35)。
【0063】
このとき、処理フラグをチェックして、クーポンが使用済みであれば、商品明細テーブル104を更新しないようにしてもよい。処理フラグとは、当該クーポンが使用されたか否かを判定するためのフラグであって、「0」が未使用、「1」が使用済みを示す。
【0064】
商品明細テーブル104の更新が終了すると、商品判定部110は、クーポンチェックテーブル103の処理フラグを「1」に更新する(ステップS36)。これにより、後の処理において、クーポンが使用されたことを判定することができるようになる。
【0065】
商品明細テーブル104およびクーポンチェックテーブル103の更新が終了すると、演算部112が表示情報105を作成し、オペレータディスプレイ20およびカスタマディスプレイ21に表示させる(ステップS37)。
【0066】
図13は、カスタマディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。割引が適用される場合にも、購入商品の「商品名称(×××焼き肉のたれ)」とともに、その「売価(298円)」が表示される。また、クーポン値引がされた旨と、その「値引額(−50円)」が表示される。これにより、顧客は、タイアップ商品(購入商品)について値引きサービスを受けたことを確認することができる。
【0067】
ステップS37が実行されると、制御部10は商品登録処理を終了して、図7の処理に戻る。
【0068】
図7に戻って、商品登録処理(ステップS14)が終了すると、制御部10は、精算するか否かを判定し(ステップS16)、オペレータによって精算が指示されると、ステップS21の処理を実行する。一方、他の購入商品(またはクーポン)がある場合には、ステップS12の処理に戻る。
【0069】
次に、ステップS15のクーポン登録処理が実行される場合(ステップS13においてNo)について説明する。すなわち、スキャナ3によって、クーポン識別情報102が読み取られた場合について説明する。
【0070】
図14は、第1の実施の形態におけるクーポン登録処理を示す流れ図である。ステップS15のクーポン登録処理では、クーポン判定部111が、スキャナ3によって取得されたクーポン識別情報102をキーワードとして、クーポンマスタテーブル131を参照する(ステップS41)。
【0071】
クーポン判定部111は、クーポンマスタテーブル131から、クーポン識別情報102に該当するクーポンのクーポン情報を取得して、図11に示すようなクーポンチェックテーブル103を作成する(ステップS42)。これにより、クーポンチェックテーブル103に、クーポン識別情報102に該当するクーポンが登録される。このとき、クーポン判定部111は、処理フラグを「0」にセットする。
【0072】
クーポンの登録が終了すると、クーポン判定部111は、商品明細テーブル104を参照し(ステップS43)、当該クーポンのクーポン情報に含まれる「対象商品」をキーワードとして検索することにより、「対象商品」に一致する商品が商品明細テーブル104に購入商品として登録されているか否かを判定する(ステップS44)。
【0073】
図10に示す例では、「×××焼き肉のたれ」クーポンがクーポン登録処理される場合、当該クーポンの対象商品に一致する購入商品(×××焼き肉のたれ)が商品明細テーブル104に登録されている。この場合、クーポン判定部111は、クーポンチェックテーブル103の当該クーポンについての処理フラグを「1」にセットする(ステップS45)。また、クーポン判定部111は、クーポン識別情報102に含まれる「値引額」に関する情報(バーコードの所定の桁に示される数値)に基づいて、商品明細テーブル104の「×××焼き肉のたれ」の「値引額」を更新する(ステップS46)。
【0074】
商品明細テーブル104の更新が終了すると、演算部112がクーポンチェックテーブル103に基づいて、表示情報105を作成し、オペレータディスプレイ20およびカスタマディスプレイ21に表示させる。(ステップS47)。
【0075】
図15は、カスタマディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。図15に示すように、「対象商品」が存在した場合には、「クーポン名称(×××焼き肉のたれクーポン)」と、サービス内容を示す表示(クーポン値引)と、「値引額」とが表示される。これにより、顧客は、タイアップ商品についての値引きが実行されたことを確認することができる。
【0076】
一方、図10に示す例では、「△△△焼き肉のたれ」クーポンがクーポン登録処理される場合、当該クーポンの対象商品に一致する購入商品(△△△焼き肉のたれ)は商品明細テーブル104に登録されていない。したがって、クーポン判定部111は、ステップS44においてNoと判定し、ステップS45,S46の処理をスキップする。そして、演算部112がクーポンチェックテーブル103に基づいて、表示情報105を作成し、オペレータディスプレイ20およびカスタマディスプレイ21に表示させる。(ステップS47)。
【0077】
図16は、カスタマディスプレイ21に表示される画面の例を示す図である。図16に示すように、クーポン登録処理において、「対象商品」が存在しない場合には、「クーポン名称(△△△焼き肉のたれクーポン)」のみが表示される。これにより、顧客は、クーポンが利用可能な状態に登録されたことを確認することができる。
【0078】
ステップS47が実行されると、制御部10は商品登録処理を終了して、図7の処理に戻る。
【0079】
図7に戻って、クーポン登録処理(ステップS15)が終了すると、商品登録処理(ステップS14)が終了した場合と同様に、制御部10は、精算するか否かを判定する(ステップS16)。このとき、オペレータによって精算が指示されると、ステップS21の処理を実行する。一方、他の購入商品(またはクーポン)がある場合には、ステップS12の処理に戻る。
【0080】
オペレータによって精算が指示されると、ステップS16においてYesと判定され、図8に示すように、演算部112が、それまでに作成されている商品明細テーブル104に基づいて印刷情報106を生成する(ステップS21)。このとき、演算部112は、商品明細テーブル104に示される「売価」を合計しつつ「値引額」を減算して「請求金額(合計金額)」を求める。
【0081】
さらに、演算部112は、クーポンチェックテーブル103を参照して、処理フラグが「0」となっているクーポンが存在するか否かを判定する(ステップS22)。
【0082】
未処理のクーポンが存在する場合には、当該クーポンのクーポン情報を印刷情報106に追加する(ステップS23)。このとき、演算部112は、「割引額」として、クーポン識別情報102に示される「割引額」に関する情報ではなく、「次回割引額」に示される値を印刷情報106に含める。
【0083】
これにより、本実施の形態における電子キャッシュレジスタ1は、クーポンを当日使用する顧客と、後日使用する顧客とを差別化することができる。すなわち、柔軟なサービスを提供することができる。
【0084】
また、演算部112は、印刷情報106に当該クーポンの「有効期限」を含める。これにより、顧客を有効期限までに再度来店するように勧誘することができるので、さらに柔軟なサービスを提供することができる。
【0085】
演算部112は、ステップS23において、印刷情報106に追加したクーポンの処理フラグを「2」にセットする。これにより、後の処理において、使用されたクーポン(処理フラグが「1」)と、再発行されたクーポン(処理フラグが「2」)とを区別することができる。
【0086】
これにより、例えば、各取引について、クーポンチェックテーブル103を保存しておけば、タイアップ商品におけるクーポンの使用率等を演算することができ、さらなる販売促進に利用することができる。なお、このような処理を実現するためには、印刷情報106にクーポンを追加した場合に、印刷情報106の当該クーポンに関する情報(後述するレシートに印刷されるクーポン情報102)に処理フラグを含めればよい。
【0087】
処理フラグが「0」のクーポンが存在しなくなると、演算部112はステップS23を終了し、印刷情報106をレシートプリンタ24に印刷させ(ステップS24)、処理を終了する。
【0088】
図17は、図10および図11に示す例において、印刷情報106が印刷されたレシート107の例を示す図である。図17に示すように、レシート107には、演算部112によって演算された「合計(請求金額)」が印刷されている。また、使用されなかった「△△△焼き肉のたれ」クーポンが新たなクーポン識別情報102として印刷されており、その有効期限表示108も印刷されている。また、次回に使用される場合の割引額表示109は、90円と表示されており、クーポン情報の割引額(100円)とは異なる割引額となっている。なお、次回の割引額は、今回使用する場合の割引額よりも引き上げてもよい。すなわち、電子キャッシュレジスタ1は、店舗ごとの販売促進戦略に柔軟に対応することができる。
【0089】
以上のように、本実施の形態における電子キャッシュレジスタ1では、オペレータがクーポンの対象商品が購入商品に含まれているか否かを意識する必要がないので、オペレータの負担を軽減することができる。また、値引きミスを防止することによって、顧客満足度を向上させることができるので、効果的な販売促進を行うことができる。
【0090】
特に、ある特定の商品を購入した顧客に対して、さらにタイアップ商品の購入を勧める場合には、買い物カゴ等に別々に投入されている2つの商品を探す必要がないので、オペレータの負担を軽減できる。
【0091】
また、購入商品にクーポンが添付されているような場合には、クーポン識別情報102を商品識別情報101とともに表示することによって、商品識別情報101とクーポン識別情報102の読み取り順序にかかわらず、確実に値引サービスを行うことができる。すなわち、精算が指示されるまでであれば、どのタイミングでクーポンを読み取ってもよく、オペレータの負担が軽減される。
【0092】
また、使用されなかったクーポンを自動的にレシートに印刷することによって、次回の来店を促すことができ、より効果的な販売促進を行うことができる。
【0093】
また、図3に示したように、クーポン識別情報102が商品にラベル100に印刷された状態で添付されている場合であっても、顧客はラベル100を剥がして持参する必要がなく、クーポンの利便性が向上する。
【0094】
なお、本実施の形態では、図3に示すように、クーポン(クーポン識別情報102)が商品にバーコードとして添付されている例で説明したが、これに限られるものではなく、次回、顧客が持参したレシート107をスキャナ3で読み取っても同様の処理を行うことができる。また、チラシなどに印刷して、別途配布したクーポンであっても同様に利用可能である。
【0095】
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、クーポン識別情報102が商品に添付(ラベルにバーコードとして印刷)される例について説明した。しかし、ある特定の商品を購入した顧客に対して、他のタイアップ商品を割り引くといったサービスを実現するには、クーポンを媒介としなくてもよい。
【0096】
図18は、このような原理に基づいて構成した第2の実施の形態における商品マスタテーブル130aの例を示す図である。なお、第2の実施の形態における電子キャッシュレジスタ1について、第1の実施の形態における電子キャッシュレジスタ1と同様の機能、構成および動作については、以下、説明を省略する。
【0097】
商品マスタテーブル130aは、「クーポン識別情報」という項目が設けられている点が、第1の実施の形態における商品マスタテーブル130と異なる。この「クーポン識別情報」に記憶されている情報は、第1の実施の形態におけるクーポン識別情報102に相当する情報である。
【0098】
第2の実施の形態における商品判定部110は、商品識別情報101をキーワードとして商品マスタテーブル130aを検索する際に、クーポン識別情報102として「クーポン識別情報」に記憶されている情報を取得して、クーポン判定部111に伝達する。
【0099】
クーポン判定部111は、商品判定部110からクーポン識別情報102を受け付けた場合も、スキャナ3によってクーポン識別情報102を読み取った場合と同様に処理を行う。
【0100】
これにより、第2の実施の形態における電子キャッシュレジスタ1は、予め、図3に示すようなラベル100が購入商品に添付されていない場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、各商品についてラベルの貼り替え等の作業を行わなくても、商品マスタテーブル130aを書き換えるだけで、すばやく所望のサービスを提供することができる。したがって、タイムサービス等と組合せる場合に、特に有効である。
【0101】
また、クーポンを印刷する機能のないラベル印刷装置であっても適用可能であるので、システムコストを安価にすることができる。
【0102】
また、クーポン識別情報102の読み取りミスによって、値引きがされないといった事態を防止することができる。
【0103】
さらに、スキャナ3による読み取り回数を減らすことができるので、オペレータの負担を軽減することができる。
【0104】
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0105】
例えば、第1の実施の形態では、商品に添付されているラベル100の2つのバーコード(商品識別情報101およびクーポン識別情報102)を、別々に読み取る例について説明したが、これらを同時に読み取るスキャナを用いてもよい。すなわち、スキャナ3が、2段のバーコードを同時に読み込む機能を有していてもよい。
【0106】
また、電子キャッシュレジスタ1の商品判定部110、クーポン判定部111および演算部112は、CPU11がプログラムに従って動作することによってソフトウェア的に実現されると説明したが、これらの機能の一部または全部を専用の回路によってハードウェア的に実現してもよい。
【0107】
また、上記実施の形態に示した電子キャッシュレジスタ1の動作工程は、これに限られるものではなく、例えば、各工程の順序は適宜変更されてもよい。すなわち、同様の効果が得られる順序であればよい。
【0108】
さらに、商品マスタテーブル130,130aや、クーポンマスタテーブル131等に含まれる情報は、上記実施の形態に示した例に限られるものではなく、サービスに応じて様々な情報が含められていてもよい。例えば、クーポン情報としては、「割引額」で説明したが「割引率」であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明に係る電子キャッシュレジスタを示す斜視図である。
【図2】電子キャッシュレジスタの接続を示すブロック図である。
【図3】ラベルの例を示す図である。
【図4】CPUが、プログラムに従って動作することによって実現される機能構成をデータの流れとともに示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態における商品マスタテーブルの例を示す図である。
【図6】クーポンマスタテーブルの例を示す図である。
【図7】電子キャッシュレジスタの動作を示す流れ図である。
【図8】電子キャッシュレジスタの動作を示す流れ図である。
【図9】商品登録処理を示す流れ図である。
【図10】商品明細テーブルの例を示す図である。
【図11】クーポンチェックテーブルの例を示す図である。
【図12】カスタマディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
【図13】カスタマディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
【図14】第1の実施の形態におけるクーポン登録処理を示す流れ図である。
【図15】カスタマディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
【図16】カスタマディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
【図17】図10および図11に示す例において、印刷情報が印刷されたレシートの例を示す図である。
【図18】第2の実施の形態における商品マスタテーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
【0110】
1 電子キャッシュレジスタ
10 制御部
100 ラベル
101 商品識別情報
102 クーポン識別情報
103 クーポンチェックテーブル
104 商品明細テーブル
105 表示情報
106 印刷情報
107 レシート
108 有効期限表示
109 割引額表示
11 CPU
110 商品判定部
111 クーポン判定部
112 演算部
12 メモリ
13 ハードディスク
130,130a 商品マスタテーブル
131 クーポンマスタテーブル
20 オペレータディスプレイ
21 カスタマディスプレイ
22 キーボード
24 レシートプリンタ
3 スキャナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客によって購入される少なくとも1の購入商品の個々の売価に基づいて、前記顧客に対する請求金額を出力する電子キャッシュレジスタであって、
前記少なくとも1の購入商品に応じて、割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された前記対象商品が、前記少なくとも1の購入商品に含まれているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記対象商品が前記少なくとも1の購入商品に含まれていると判定された場合には、前記対象商品の割引額に基づいて前記対象商品の売価を値引きしつつ請求金額を演算する演算手段と、
を備えることを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項2】
請求項1に記載の電子キャッシュレジスタであって、
前記決定手段が、
個々の販売商品について、当該販売商品が購入された場合に割引の対象となる予定対象商品と、前記予定対象商品の割引額とを関連づけて、前記個々の販売商品についての商品情報として記憶する記憶手段と、
前記少なくとも1の購入商品を個別に識別する識別情報を受け付ける入力手段と、
を備え、
前記決定手段は、前記入力手段により受け付けた前記識別情報に応じて、前記記憶手段に記憶された前記商品情報を検索することにより、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項3】
請求項1に記載の電子キャッシュレジスタであって、
前記決定手段が、
前記少なくとも1の購入商品に付してあるクーポン情報を読み取る読取手段を備え、
前記決定手段は、前記読取手段により読み取られた前記クーポン情報に基づいて、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とを決定することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の電子キャッシュレジスタであって、
前記判定手段により前記対象商品が前記少なくとも1の購入商品に含まれていないと判定された場合には、前記割引の対象となる対象商品と前記対象商品の割引額とに応じたクーポン情報を印刷する印刷手段をさらに備えることを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項5】
請求項4に記載の電子キャッシュレジスタであって、
前記印刷手段は、前記クーポン情報として、前記対象商品の割引額と異なる割引額を印刷することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項6】
請求項4または5に記載の電子キャッシュレジスタであって、
前記印刷手段は、前記クーポン情報として、有効期限を印刷することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。
【請求項7】
顧客によって購入される少なくとも1の購入商品の個々の売価に基づいて、前記顧客に対する請求金額を出力する電子キャッシュレジスタであって、
前記少なくとも1の購入商品に関する商品情報と提供するサービスに関するサービス情報とを読み込む読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた商品情報に基づいて、前記少なくとも1の購入商品を商品明細に登録する商品登録手段と、
前記読取手段によって読み取られたサービス情報に基づいて、前記提供するサービスを登録するサービス登録手段と、
前記商品明細に基づいて、前記請求金額を演算する演算手段と、
前記演算手段により求めた前記請求金額を出力する出力手段と、
を備え、
前記商品登録手段は、前記少なくとも1の購入商品を登録する際に、前記少なくとも1の購入商品が、前記サービス登録手段によって登録されたサービスの対象商品に含まれている場合には、前記提供するサービスに基づいて前記商品明細を更新し、
前記サービス登録手段は、前記提供するサービスを登録する際に、前記提供するサービスの対象商品が、前記商品明細に登録されている前記少なくとも1の購入商品に含まれている場合には、前記提供するサービスに基づいて前記商品明細を更新することを特徴とする電子キャッシュレジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−244360(P2006−244360A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−62337(P2005−62337)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】