説明

電子ユニット

【課題】放熱部材の熱をケースの放熱用空気孔から効率良く放熱でき、放熱用空気孔から入り込んだ埃や塵が基板に付着することを防止する。
【解決手段】電子ユニット1は、放熱用空気孔34が側壁32aに設けられた箱状のケース3と、発熱部品23と低耐熱部品24と発熱部品の熱を放熱する放熱部材25とが基板21に設けられたユニット本体2とを備え、ユニット本体2の基板21と共に発熱部品23と低耐熱部品24と放熱部材25とがケース3内に収容される。基板21と放熱部材25との間に配置されて放熱部材25が載置される放熱部材載置板12と、該放熱部材載置板12と放熱用空気孔34が形成された側壁32aを含むケース内壁35とで放熱部材25が囲まれる放熱用空間4をケース内部に形成する区画壁13とからなる遮熱隔壁板11を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニット本体を収容したケース内の熱を効率良く放熱することが可能な電子ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子ユニットとしては、特許文献1〜3に記載された構造のものがある。特許文献1記載の電子ユニットは、半導体チップ等の発熱部品と周辺部品とを遮熱板によって隔離することにより、半導体チップの周辺部品への熱放射を抑制する構造となっている。
【0003】
特許文献2記載の電子ユニットは、半導体モジュール等の発熱部品をヒートシンク(放熱部材)に配置すると共にヒートシンクに複数のフィンを設け、フィンをケースの入気孔に臨むように配置することにより、発熱部品の熱をフィンに伝熱して冷却する構造となっている。
【0004】
特許文献3記載の電子ユニットは、半導体チップ等の発熱部品をヒートシンクに取り付け、このヒートシンクをコンデンサ等の低耐熱部品を配置した基板に臨むように配置し、これらをケースに収容した構造となっている。この構造では、発熱部品の熱をヒートシンクに伝熱することにより、基板上の低耐熱部品への熱影響を少なくしている。
【0005】
以上の従来技術を組み合わせることにより、半導体チップ等の発熱部品及びコンデンサ等の低耐熱部品を配置した基板と、発熱部品の熱を放熱するヒートシンクとをケースの内部に配置し、ヒートシンクをケースに開口した空気孔に臨ませる構造の電子ユニットが得られる。
【0006】
図8及び図9は、このような構造の従来の電子ユニット100を示す。電子ユニット100では、図8に示すように、ケース110における一のケース側壁111に放熱用空気孔115が形成されており、このケース110の内部にユニット本体160が収容される。
【0007】
図9に示すように、ユニット本体160においては、リード部品等の発熱部品130と、アルミ電解コンデンサ等の低耐熱部品140とが基板120に配置されている。又、基板120上には、ヒートシンクからなる放熱部材150が複数配置されている。放熱部材150は、一のケース側壁111側、すなわち放熱用空気孔115側に位置するようにして基板120上に配置されており、これにより発熱部品130の熱を放熱部材150を介して放熱用空気孔115から放熱するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−60430号公報
【特許文献2】特開2007−115844号公報
【特許文献3】特開2008−130879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の電子ユニット100においては、放熱部材150が放熱用空気孔115に臨むだけであり、放熱部材の熱が周囲に広がるため、放熱部材150の熱を効率良く放熱用空気孔115から放熱するのに限界があり、ケース内部の空気が温まって低耐熱部品140に熱影響を及ぼす問題がある。特に、内部容積が小さい電子ユニットでは、ケース内部の空気全体が温まり易いため、低耐熱部品140への熱影響が出易いものとなる。
【0010】
又、従来の電子ユニット100においては、放熱用空気孔115からケース110の内部に入り込んだ埃や塵が基板120に付着してショート故障や誤動作の原因となる問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、放熱部材の熱をケースの放熱用空気孔から効率良く放熱でき、しかも放熱用空気孔から入り込んだ埃や塵が基板に付着することを防止することができる電子ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の発明は、放熱用空気孔が少なくとも一壁に設けられた箱状のケースと、発熱部品と低耐熱部品と発熱部品の熱を放熱する放熱部材とが基板に設けられたユニット本体とを備え、前記ユニット本体の前記基板と共に前記発熱部品と低耐熱部品と放熱部材とが前記ケース内に収容された電子ユニットであって、前記基板と前記放熱部材との間に配置されて前記放熱部材が載置される放熱部材載置板と、該放熱部材載置板と前記放熱用空気孔が形成された前記一壁を含むケース内壁とで前記放熱部材が囲まれる放熱用空間をケース内部に形成する区画壁とからなる遮熱隔壁板を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子ユニットであって、前記区画壁は、前記低耐熱部品と前記基板上の他の電子部品とを区画する遮熱板を有することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電子ユニットであって、前記区画壁は、前記基板上に設けられたリード部品を設置する台座を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の電子ユニットであって、前記区画壁には、前記放熱用空間を形成する前記ケース内壁に当接してケース内壁を支持する支持用リブが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、放熱部材載置板と区画壁とによって放熱部材を囲む放熱用空間がケース内部に形成され、しかも放熱用空間が放熱用空気孔に臨むため、放熱部材の熱が周囲に広がることがなく、放熱用空気孔から効率良く放熱することができる。このため、電子ユニットの内部容積であっても、良好な放熱を行うことができる。又、放熱部材載置板が基板と放熱部材との間に配置されるため、放熱用空気孔からケースの内部に入り込んだ埃や塵が基板に付着することがなく、埃や塵の付着によるショート故障や誤動作を防止することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、遮熱板が低耐熱部品を発熱部品等の他の電子部品と区画するため、発熱部品等の熱を遮断でき、低耐熱部品への熱影響を少なくすることができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、区画壁に台座が形成され、この台座にリード部品が設置されるため、リード部品を載置するための台座部品が不要となり、コストダウンが可能となる。又、台座の高さを調整することにより、表面実装部品を配置できるため、電子ユニットの全体サイズを小型とすることができる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3記載の発明の効果に加えて、区画壁に形成された支持用リブがケース内壁に当接して支持するため、ケース内壁に放熱用空気孔が形成されていても、ケースが撓むことを防止でき、ケース内部の電子部品を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子ユニットの内部を透視した斜視図である。
【図2】図1を縦に破断した状態を示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の斜視図である。
【図4】ユニット本体の平面図である。
【図5】ユニット本体の縦断面図である。
【図6】ユニット本体を別の角度から示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る電子ユニットの斜視図である。
【図8】従来の電子ユニットを示す斜視図である。
【図9】従来の電子ユニットを縦に破断した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を図示する実施形態により、具体的に説明する。なお、各実施形態において同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
【0022】
[第1実施形態]
図1〜図6は、本発明の第1実施形態に係る電子ユニット1を示し、図1は、内部を透視した斜視図、図2は、図1を縦に破断した斜視図、図3は、ユニット本体2の斜視図、図4は、ユニット本体2の平面図、図5は、ユニット本体2の縦断面図、図6は、ユニット本体2を別の角度から示す斜視図である。
【0023】
電子ユニット1は、ケース3と、ケース3の内部に収容されるユニット本体2とを備えている。
【0024】
ケース3は、四角形のケース底壁31と、ケース底壁31の周囲から立ち上がる4つのケース側壁32,32a、32bと、上面を覆うケース頂壁33とによって箱状に形成されている。4つの内の少なくとも一のケース側壁(一壁;たとえば1つのケース側壁32a)には、放熱用空気孔34が形成されている。放熱用空気孔34は、一のケース側壁32を横切るように横長に形成されており、ケース1内の空気を外部に放出すると共に、外部の空気をケース1の内部に導入する。これにより、ケース1内の熱を放熱用空気孔34から外部に放熱することができる。
【0025】
ユニット本体2は基板21を有している。基板21の表面側(下面側)には、一の発熱部品としての半導体スイッチング素子からなる半導体素子22が配置されている(図2参照)。図3〜図6に示すように、基板21の裏面側(上面側)には、コイル等のリード部品23、アルミ電解コンデンサ24、ヒートシンク25、その他の電子部品26が配置されている。リード部品23,アルミ電解コンデンサ24、その他の電子部品26が基板21に形成された配線パターンによって接続されることにより電子ユニット1が所定の機能を行う。
【0026】
リード部品23は、高温度に発熱する部品であり、以下、リード部品23を発熱部品23と記載する。アルミ電解コンデンサ24は、耐熱の小さな部品であり、以下、アルミ電解コンデンサ24を低耐熱部品24と記載する。
【0027】
図1に示すように、ヒートシンク25は、放熱用空気孔34が形成された一のケース側壁32a側に配置されている。ヒートシンク25は、平板状となっており、放熱用空気孔34からの空気の流動方向に対して複数が平行となるように設けられている。ヒートシンク25は、発熱部品23が発する熱を放熱する放熱部材であり、以下、ヒートシンク25を放熱部材25と記載する。この実施形態において、上述した低耐熱部品24は、放熱部材25と隣接すると共に、発熱部品23と隣接するように基板21に設けられている。
【0028】
ケース3の内部には、遮熱隔壁板11が設けられている。遮熱隔壁板11は、放熱部材載置板12と、区画壁13とによって形成されている。
【0029】
図1及び図3に示すように、放熱部材載置板12は、基板21上に取り付けられている。放熱部材載置板12は、平板状の本体部12aと、本体部12aの下面から基板21方向に延びる脚部12bからなり、脚部12bが基板21のスリットに差し込まれることにより、放熱部材載置板12が基板21に固定される。本体部12aは、基板21における放熱部材25の配置領域を覆うように設けられるものであり、本体部12aの上面には、複数の放熱部材25が平行となるように立設されている。すなわち、放熱部材載置板12は基板21と放熱部材25との間に配置される。
【0030】
区画壁13は、放熱部材載置板12から立ち上がるように放熱部材載置板12と一体に形成されている。区画壁13は、第1壁部14と、第2壁部15とを有している。
【0031】
第1壁部14は、複数の放熱部材25の並び方向に沿って延びるように放熱部材載置板12から立ち上がっており、第2壁部15は、第1壁部14の終端から直角状に屈曲された状態で放熱部材載置板12から立ち上がっている。
【0032】
区画壁13の第1壁部14は、放熱用空気孔34が形成されている一のケース側壁32aとの間で放熱部材25を挟むように設けられている。すなわち、第1壁部14は、放熱用空気孔34が形成されている一のケース側壁32aのケース内壁35(図2及び図4参照)との間で放熱部材25を挟むように設けられるものである。
【0033】
又、第1壁部14は、放熱部材25と、発熱部品23及び低耐熱部品24との間に設けられており、放熱部材25と、発熱部品23及び低耐熱部品24とを隔離している。第1壁部14が低耐熱部品24を放熱部材25と隔離することにより、低耐熱部品24が放熱部材25と隣接して配置されても、第1壁部14によって遮熱される。このため、放熱部材25からの低耐熱部品24への熱影響を少なくすることができる。
【0034】
第2壁部15は、第1壁部14の端部から直角に屈曲された状態で他のケース側壁32bと平行となるように形成されている。他のケース側壁32bは、ユニット本体2が取り付けられる側壁であり、ユニット本体2をケース3内に挿入すると共にユニット本体2の挿入の後は、ケース3を閉じる蓋部材として機能する。第2壁部15は、他のケース側壁32bと平行となった状態で、他の側壁32bと放熱部材25とを隔離する。
【0035】
以上の第1壁部14及び第2壁部15を有した区画壁13は、放熱部材25を囲む放熱用空間4をケース3の内部に形成するものである。この場合、区画壁13が放熱部材25配置領域の放熱部材載置板12に立設されると共に、区画壁13の第1壁部14がケース内壁35との間で放熱部材25を挟むように設けられ、さらに第2壁部15が放熱部材25と他のケース側壁32bとを隔離するように設けられることから、放熱用空間4は、放熱部材載置板12と放熱用空気孔34が形成されたケース内壁35との間で放熱部材25を囲む構造となる。
【0036】
放熱用空気孔34が形成されたケース内壁35側で放熱部材25を囲む放熱用空間34を形成した構造では、放熱部材25からの熱を放熱用空気孔34から効率良く放熱できる。又、この放熱用空間34においては、放熱部材載置板12が基板21上を覆っているため、放熱用空気孔34から埃や塵が入っても基板21上に付着することがない。従って、埃や塵の付着に起因したショート故障や誤動作を防止することができる。
【0037】
図1、図3及び図6に示すように、区画壁13は遮熱板16を有している。遮熱板16は、第1壁部14に一側の端面が差し込まれることにより、放熱部材25から離れる方向に延びるように第1壁部14と直交した状態に基板21から立設している。遮熱板16は、低耐熱部品24を発熱部品23及び他の電子部品26から区画するように配置されるものである。このように遮熱板16が低耐熱部品24を発熱部品23等と区画する構造とすることにより、発熱部品23の熱が遮断されるため、低耐熱部品24への熱影響を少なくすることができる。このため、低耐熱部品24の動作を確保することができる。
【0038】
この実施形態において、図5及び図6に示すように、放熱部材載置板12には、発熱部品23の配置領域に延びる延設部11aが形成されており、この延設部11aに台座17が載置されている。台座17は、区画壁13の一部を形成するものであり、上述した遮熱板16は台座17の一側に一体に立設されている。台座17には、リード部品からなる発熱部品23が設置される。このように、区画壁13を延設して発熱部品23を設置する台座17を形成することにより、発熱部品23を設置するための台座部材が不要となり、コストダウンが可能となる。又、台座17の高さを調整して発熱部品23の下方のスペースに小型の表面実装部品を配置することができるため、電子ユニット1の全体サイズを小型化することができる。
【0039】
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る電子ユニット41を示す。この実施形態においても、箱状のケース1における少なくとも一のケース側壁(一壁;たとえば1つのケース側壁32a)には放熱用空気孔34が形成され、このケース1内にユニット本体2が収容される。
【0040】
ユニット本体2は、リード部品等の発熱部品23、アルミ電解コンデンサ等の低耐熱部品24及び複数の放熱部材25が基板21に配置されることにより形成されている。複数の放熱部材25は、放熱用空気孔34側に位置し、且つ放熱用空気孔34からの空気の流動方向に対して平行となるように設けられている。
【0041】
又、放熱部材載置板12及び区画壁13からなる遮熱隔壁板11が設けられる。放熱部材載置板12は、第1実施形態と同様に、基板21と放熱部材25との間に配置されている。放熱部材載置板12は、基板21における放熱部材25の配置領域を覆うものであり、その上には、放熱部材25が載置されている。
【0042】
区画壁13は、放熱部材25の並び方向に沿って延びる第1壁部14と、第1壁部14の終端から直交方向に延びる第2壁部15とを有している。第1壁部14は、放熱用空気孔34が形成された一の側壁32aとの間で放熱部材25を挟むように設けられていると共に、放熱部材25を発熱部品23及び低耐熱部品24から隔離するように設けられている。
【0043】
第1壁部14及び第2壁部15を有した区画壁13は、第1実施形態と同様に、放熱部材25を囲む放熱用空間4をケース3の内部に形成するものである。かかる放熱用空間4は、第1実施形態と同様に、放熱部材載置板12と放熱用空気孔34が形成されたケース内壁35との間で放熱部材25を囲む構造となっている。従って、放熱部材25からの熱を放熱用空気孔34から効率良く放熱できる。この放熱用空間34においては、放熱部材載置板12が基板21上を覆っているため、放熱用空気孔34から埃や塵が入っても基板21上に付着することがなくなる。
【0044】
区画壁13には、第1壁部14と直交した状態で放熱部材25から離れる方向に延びた遮熱板16が形成されている。遮熱板16は、低耐熱部品24を発熱部品23及び他の電子部品26から区画するものであり、遮熱板16によって発熱部品23の熱が遮断されるため、低耐熱部品24への熱影響を少なくすることができる。
【0045】
この実施形態では、区画壁13に支持用リブ18が形成されている。支持用リブ18は、放熱用空気孔34が形成されている一のケース側壁32aの方向に延びるように第1壁部14から直角に屈曲されている。この支持用リブ18は、放熱用空気孔34が形成された一のケース側壁32aのケース内壁35に当接可能な枠形状に形成されている。枠形状に形成されることにより、支持用リブ18は、厚さ方向が貫通状態となっている。又、支持用リブ18は、複数が第1壁部14の長さ方向に形成されており、それぞれが放熱部材25の間に挿入されている。支持用リブ18が貫通状の枠形状となっているため、放熱部材25の間に挿入されても、支持用リブ18の両側で隣接した放熱部材25が支持用リブ18によって遮断されることがない。このため、放熱部材25の放熱機能に影響することがない。
【0046】
このような支持用リブ18は、ユニット本体2をケース3内に収容すると、放熱用空気孔34が形成された一のケース側壁32aのケース内壁35に当接してケース内壁35を支持する。このため、放熱用空気孔34をケース側壁32aに形成しても支持用リブ18が内側から支持するため、ケース3の撓みを防止することができる。ケース3の撓みを防止できることから、ユニット本体2の発熱部品23、低耐熱部品24等の部品を保護することができる。
【0047】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、放熱用空気孔34は、一の側壁34aに形成するだけでなく、ケース頂壁33における放熱部材25の配置領域に形成してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1,41 電子ユニット
2 ユニット本体
3 ケース
4 放熱用空間
11 遮熱隔壁板
12 放熱部材載置板
13 区画壁
16 遮熱板
17 台座
18 支持用リブ
21 基板
23 発熱部品
24 低耐熱部品
25 放熱部材
32a 一のケース側壁
34 放熱用空気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱用空気孔が少なくとも一壁に設けられた箱状のケースと、
発熱部品と低耐熱部品と発熱部品の熱を放熱する放熱部材とが基板に設けられたユニット本体とを備え、前記ユニット本体の前記基板と共に前記発熱部品と低耐熱部品と放熱部材とが前記ケース内に収容された電子ユニットであって、
前記基板と前記放熱部材との間に配置されて前記放熱部材が載置される放熱部材載置板と、該放熱部材載置板と前記放熱用空気孔が形成された前記一壁を含むケース内壁とで前記放熱部材が囲まれる放熱用空間をケース内部に形成する区画壁とからなる遮熱隔壁板を有することを特徴とする電子ユニット。
【請求項2】
請求項1記載の電子ユニットであって、
前記区画壁は、前記低耐熱部品と前記基板上の他の電子部品とを区画する遮熱板を有することを特徴とする電子ユニット。
【請求項3】
請求項1又は2記載の電子ユニットであって、
前記区画壁は、前記基板上に設けられたリード部品を設置する台座を有することを特徴とする電子ユニット。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項記載の電子ユニットであって、
前記区画壁には、前記放熱用空間を形成する前記ケース内壁に当接してケース内壁を支持する支持用リブが形成されていることを特徴とする電子ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−151133(P2011−151133A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10171(P2010−10171)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】