説明

電子制御装置

【課題】簡単な構成で、液体の浸入抑制効果の高い電子制御装置を提供する。
【解決手段】収容部10は、容器状であり、開口および底部13を有する。蓋部20は、板状であり、収容部10の開口を閉塞することで収容部10との間に収容空間15を形成する。爪部11は蓋部20を収容部10に固定する。制御部30は収容空間15に設けられる。蓋部20は、蓋部20と開口の周縁部とが当接する当接部230よりも外側に向かって延出して形成された第1延出部221、222、223、224、ならびに、第2延出部231を有する。第1延出部221、222は、収容部10の底部13側に向かって立設され当接部230を覆うよう形成される立設部234を有している。立設部234と、収容部10(側壁12)の外壁のうち当接部230近傍と、の間には所定の大きさの間隙が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モータによって操舵をアシストする電動パワーステアリングシステム(以下EPSという)が搭載された車両が多くなっている。このとき、車両には、モータを制御するための電子制御装置が搭載される。
この電子制御装置は、例えば、コラム軸の傍に取り付けられる。この場合、コラムの結露水や車内洗浄液などの液体が、電子制御装置に滴下することがあり、蓋部と収容部との間の隙間から電子制御装置内部にその液体が浸入し、システムダウンが発生する恐れがある。このような被水による影響を防ぐために、収容部としての筐体と蓋部としての蓋との間にシール剤を充填して密封することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−273807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、防水シートを用いて電子制御装置を包むことが考えられる。
しかしながら、シール剤を充填する方法、及びシートで包む方法は、いずれもコストが高い上、作業性が悪いという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡単な構成で、液体の浸入抑制効果の高い電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明によると、電子制御装置は、収容部、蓋部、結合部、および制御部を備える。収容部は、容器状であり、開口および底部を有する。蓋部は、板状であり、収容部の開口を閉塞することで収容部との間に収容空間を形成する。結合部は蓋部を収容部に固定する。延出部は、蓋部と前記開口の周縁の端面とが当接する当接部よりも外側に向かって延出するよう、蓋部または収容部に形成される。制御部は収容空間に設けられる。延出部は、底部または蓋部側に向かって立設され、当接部を覆うよう形成される立設部を有する。立設部と蓋部の外壁または収容部の外壁のうち当接部近傍との間には所定の大きさの間隙が形成されている。
これにより、液体が蓋部と収容部の開口周縁の端面との隙間から収容部の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0006】
請求項2に係る発明によると、収容部および蓋部は略矩形状に形成される。また、延出部、立設部および前記間隙は、収容部または蓋部の4つの隅部のうち少なくとも1つの隅部に対向して形成されている。
これにより、液体が隅部から収容部の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0007】
請求項3に係る発明によると、立設部は、隅部を覆うよう、隅部の外縁に沿って屈曲しながら形成されている。
これにより、液体が隅部から収容部の内部に浸入するのを抑制する効果をより高めることができる。
【0008】
請求項4に係る発明によると、収容部および前記蓋部は略矩形状に形成される。延出部は、収容部または蓋部の外周縁のうち隅部に対向して形成される第1延出部、および、収容部または蓋部の外周縁のうち隣り合う隅部同士を繋ぐ辺部に対向して形成される第2延出部を有している。第1延出部は、第2延出部よりも外側に延出するよう形成されている。また、第1延出部は、立設部および前記間隙が形成された第1拡大延出部、ならびに、立設部が形成されることなく外側に延出のみした第2拡大延出部を有する。
これにより、液体が隅部から収容部の内部に浸入するのを効果的に抑制することができる。
【0009】
請求項5に係る発明によると、収容部および蓋部の外周縁のうち1つの前記辺部に対向するよう設けられるコネクタをさらに備える。第1拡大延出部は、収容部または蓋部の4つの隅部のうちコネクタから離間した2つの隅部に形成されている。第2拡大延出部は、収容部または蓋部の4つの隅部のうちコネクタに近接した2つの隅部に形成されている。
この構成では、第2拡大延出部には立設部が形成されていないため、例えばコネクタにハーネスを接続するとき等、ハーネスが立設部に干渉するのを防ぐことができる。このように、本発明では、コネクタ近傍での作業性が向上する。
【0010】
請求項6に係る発明によると、第2拡大延出部は、コネクタ側の端部がコネクタと重なるよう形成されている。これにより、液体が第2拡大延出部とコネクタとの間を経由して収容部の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0011】
請求項7に係る発明によると、第1拡大延出部は、第2拡大延出部よりも外側に延出している。これにより、収容部および蓋部の外周縁のうち特に隅部から液体が収容部の内部に浸入するのを効果的に抑制することができる。
【0012】
請求項8に係る発明によると、収容部または蓋部は、収容空間とは反対側の面に、液体の滴下が予想される液体滴下エリア、および、液体滴下エリアの液体が結合部を避けて流下するよう形成される隔離部を有する。
【0013】
ところで、結合部の近傍は、蓋部と収容部との隙間が大きく形成しやすい。本発明では、液体滴下エリアに滴下した液体は、結合部を避けて流れる。よって、液体が蓋部と収容部との間の結合部近傍の隙間から電子制御装置の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0014】
請求項9に係る発明によると、隔離部は、液体滴下エリアが形成される面に対して垂直な方向へ突起する流路形成部を含む。流路形成部は、液体滴下エリアと結合部との間に形成される。また、流路形成部の一端は他端より液体流下方向の上側に形成される。
【0015】
これにより、液体滴下エリアと結合部とは流路形成部により隔てられ、液体滴下エリアに滴下した液体が結合部近傍隙間から電子制御装置の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0016】
請求項10に係る発明によると、隔離部は、結合部の輪郭に沿うよう形成される特定隔離部を含む。この特定隔離部を具現化する構成として、請求項11に係る発明によると、特定隔離部は結合部と所定間隔を置いて形成される隔離壁である。また、特定隔離部は、隔離台または隔離溝で構成しても良い。
このような構成は、いずれも、液体滴下エリアに滴下された液体が結合部近傍の隙間から電子制御装置の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0017】
請求項12に係る発明によると、底部または蓋部の収容空間とは反対側の面には、周縁に沿って収容空間と反対側方向に立設された隔離周壁が形成される。
これにより、液体が蓋部と収容部との隙間から電子制御装置の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0018】
請求項13に係る発明によると、隔離周壁は、複数の排水溝を有する。ここで、排水溝は所定箇所に設けることが好ましい。所定箇所というのは、蓋部と収容部との隙間が覆われている箇所、および、排水溝から排出された液体が他部品へ影響を及ぼさない箇所等が考えられる。
これにより、液体が所定箇所に設けられた排水溝に沿って流れるため、液体が電子制御装置の内部に浸入するのを抑制することができ、また、他部品への影響を抑制することができる。
【0019】
請求項14に係る発明によると、蓋部は液体滴下エリアが形成される面とは反対側の面に収容部に嵌る嵌合部を有する。嵌合部は、液体が収容空間に浸入した場合、液体が収容空間内の所定エリアまで誘導されるようテーパ状に形成されている。ここで、所定エリアは、電子部品が配置されていないエリアであり、例えば、ネジ組付け部などが考えられる。
これにより、液体が電子制御装置の内部に浸入したとしても、液体は誘導形状の嵌合部によって、電子部品が配置されていないエリアに導かれ、電子部品の被水を抑制することができる。
【0020】
請求項15に係る発明によると、制御部は、電子部品を基板に配置することで形成される。嵌合部は、基板の周縁よりも収容部の内壁面に近い位置に形成されている外壁面を有する。ここで、収容部の側方内壁面と嵌合部の外壁面とは、隣接してもよいし、液体が表面張力によって嵌合部の外壁面から収容部の側方内壁面へ流れやすい隙間を有してもよい。また、収容部の側方内壁面を嵌合部の外壁面に平行に形成してもよい。
これにより、嵌合部の外壁面の液体が収容部の側方内壁面へ流れやすくなり、液体が電子制御装置の内部に浸入したとしても、液体が収容部の内壁に沿って流れるように誘導することができる。よって、液体が基板に付着するのを抑制することができる。
【0021】
請求項16に係る発明によると、嵌合部の基板側の端部は、基板の周縁よりも収容部の内壁面に近い位置に形成されている凸部を有する。
これにより、液体が電子制御装置の内部に浸入したとしても、液体が嵌合部を越えて基板まで至ることを抑制し、液体が基板に付着することを抑制することができる。
【0022】
請求項17に係る発明によると、収容部は、内壁面のうち蓋部の嵌合部の近傍に少なくとも一つの凹部および凸部を有する。
これにより、収容部の側方内壁面と嵌合部の基板側端部との隙間が小さくなり、液体が電子制御装置の内部に浸入したとしても、液体が収容部の側方内壁面にそって流れる。また、液体が表面張力によって基板側に誘導されることなく、収容部の内壁に沿って流れる。したがって、液体が基板に付着するのを抑制することができる。
【0023】
請求項18に係る発明によると、基板は周縁に結合部に対応する位置に切欠凹部を有する。嵌合部は滴下誘導部を有する。嵌合部は、爪部と対応する位置の両側に滴下誘導部が形成される。滴下誘導部の鉛直方向の投影は、切欠凹部を有する基板の鉛直方向の投影の水平方向の外側に位置する。
これにより、液体が電子制御装置の内部に浸入したとしても、電子制御装置内に浸入した液体が滴下誘導部に沿って基板の切欠凹部が形成された凹部空間を通過するか、基板の外側に落ちるため、液体が基板に落ちることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態による電子制御装置の実装状態を示す模式図。
【図2】本発明の第1実施形態による電子制御装置の斜視図。
【図3】本発明の第1実施形態による電子制御装置の蓋部の表面を示す平面図。
【図4】本発明の第1実施形態による電子制御装置の収容部側平面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】本発明の第1実施形態による電子制御装置の蓋部側平面図。
【図7】本発明の第2実施形態による電子制御装置の要部傾斜図。
【図8】本発明の第2実施形態による電子制御装置の側面図。
【図9】本発明の第2実施形態の電子制御装置において、(a)は収容部側平面図、(b)は(a)のb−b線断面図。
【図10】本発明の第3実施形態による電子制御装置の側面図。
【図11】本発明の第3実施形態による電子制御装置の蓋部側平面図。
【図12】本発明の第3実施形態による電子制御装置の要部傾斜図。
【図13】本発明の第4実施形態による電子制御装置の側面図。
【図14】本発明の第4実施形態による電子制御装置の蓋部側平面図。
【図15】本発明の第5実施形態による電子制御装置の側面図。
【図16】本発明の第6実施形態による電子制御装置の要部断面図。
【図17】本発明の第7実施形態による電子制御装置の要部断面図。
【図18】本発明の第8実施形態による電子制御装置の要部側面図。
【図19】本発明の第8実施形態による電子制御装置の要部模式図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図1〜図6に示す。本実施形態の電子制御装置は、例えば車両のEPSに用いられ、操舵トルク信号及び車速信号に基づいて、操舵のアシスト力を発生するモータを駆動制御するものである。
図1に示すように、電子制御装置1は、ハンドル92に繋がるコラム91の下側に設けられる。また、電子制御装置1は、略矩形状に形成され、四つの辺のうちいずれも鉛直方向に垂直な平面に対し傾斜した状態となるよう配置される。
【0026】
図2に示すように、電子制御装置1は、収容部10、蓋部20、爪部11、および制御部30を備える。
収容部10は、例えば亜鉛メッキ処理を施したステンレス等の金属によって形成され、略矩形状の底部13および側壁12を有する容器状である。側壁12は、底部13とは反対側の開口周縁に爪部11を有する。爪部11は、蓋部20に対してカシメを行うことで蓋部20を収容部10に固定する。
【0027】
制御部30は、MOS、アルミ電解コンデンサ、コイル、リレー、シャント抵抗等の電子部品を基板に実装することで形成される。基板31は、電子部品がないエリアにネジを通して、ネジ組付け部に組付けることによって、蓋部20に固定される。
【0028】
蓋部20は、図2、3および4に示すように、略矩形の板状であり、例えばアルミニウム等の金属によって形成される。また、電子制御装置1が鉛直方向に対し傾斜して配置されるため、蓋部20の四つの隅部232のうち、1つの隅部232が鉛直方向のもっとも上側に位置し、当該隅部232と対角の関係にある隅部232がもっとも下側に位置する。
【0029】
蓋部20は収容部10の開口を閉塞することによって、制御部30を収容する収容空間15を形成する。ここで、蓋部20の収容部10側の面を裏面とし、その反対側の面を表面とする。蓋部20は、裏面に、収容部10の開口周縁の端面14に当接する当接部230を有する。以下、当接部230より蓋部20の中心部に近い位置を「内側」とし、当接部230より中心部から遠い位置を「外側」とする。
【0030】
図4に示すように、蓋部20は、表面を含む平面方向において当接部230よりも外側に向かって延出する延出部として、外周縁のうち隅部232に対向して形成される第1延出部221、222、223、224を有している。また、蓋部20は、延出部として、外周縁のうち隅部232と隅部232とを繋ぐ辺部に対向して形成される第2延出部231を有している。ここで、第1延出部221、222、223、224は、第2延出部231よりも外側に延出するよう形成されている。
【0031】
第2延出部231には、第2延出部231から外側へ向かって延びるとともに収容部10の底部13側に向かって折れ曲がるようにして形成される爪状固定部233が設けられている。爪状固定部233は、蓋部20の四つの辺のうち三つの辺に形成され、収容部10を固定する。
【0032】
本実施形態では、蓋部20の外周縁のうち1つの辺部(隣り合う隅部232同士を繋ぐ部位)に対向するようコネクタ40が設けられている。コネクタ40は、第1延出部223と第1延出部224との間に設けられ、一端は基板31と電気的に接続され、他端は収容部10の外側に露出している。コネクタ40には、図示しないハーネスが接続される。
【0033】
第1延出部221、222は、収容部10の底部13側に向かって立設され当接部230を覆うよう形成される立設部234を有している。立設部234は、隅部232を覆うよう、隅部232の外縁に沿って屈曲しながら形成されている。立設部234と、収容部10(側壁12)の外壁のうち当接部230近傍と、の間には所定の大きさの間隙が形成されている(図4および5参照)。
【0034】
第1延出部223、224は、第1延出部221、222と同様に当接部230よりも外側に向かって延出するものの、第1延出部221、222とは異なり、立設部234は形成されていない。
【0035】
本実施形態では、4つの隅部232のうちコネクタ40から離間した2つの隅部232に形成される第1延出部221、222が、特許請求の範囲における「第1拡大延出部」に対応する。また、4つの隅部232のうちコネクタ40に近接した2つの隅部232に形成される第1延出部223、224が、特許請求の範囲における「第2拡大延出部」に対応する。
本実施形態では、第1延出部223、224(第2拡大延出部)は、コネクタ40側の端部がコネクタ40と重なるよう形成されている。
また、第1延出部221、222(第1拡大延出部)は、第1延出部223、224(第2拡大延出部)よりも外側に延出するよう形成されている。
【0036】
続いて、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態では、蓋部20は、表面を含む平面方向の外側に向かって当接部230よりも延出する第1延出部221、222、223、224、および、第2延出部231を有する。よって、コラム91に形成される結露水、または、ダッシュボード90とコラム91との隙間から流れ込んだ水等が、蓋部20と収容部10の開口周縁の端面14との隙間から収容部10の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0037】
また、蓋部20の四つの隅部232に対向して形成される第1延出部221、222、223、224は、蓋部20の辺部に対向して形成される第2延出部231よりも外側に延出している。よって、水等が蓋部20と収容部10の開口周縁の端面14との隙間のうち隅部232近傍から収容部10の内部に浸入するのを効果的に抑制することができる。
【0038】
さらに、第1延出部221および222の裏面には、隅部232を覆うよう立設される立設部234が形成されている。また、立設部234と、収容部10(側壁12)の外壁のうち当接部230近傍と、の間には所定の大きさの間隙が形成されている。本実施形態の場合、第1延出部221および222が第1延出部223および224より高く位置するよう、電子制御装置1を配置する。このため、たとえ水が第1延出部221および222近傍に滴下されたとしても、水は立設部234に沿って鉛直方向の下側に流れる。よって、水が第1延出部221および222近傍の当接部230を経由して収容部10の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0039】
(第2実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図7、8及び9に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の場合、四つの爪部11は二つが対称になるよう形成されている。蓋部20の表面には、爪嵌合部25が設けられ、爪嵌合部25と収容部10の爪部11とが嵌合することによって、蓋部20は収容部10に固定される。
【0040】
図7に示すように、蓋部20の表面には、爪嵌合部25が設けられ、爪嵌合部25と収容部10の爪部11とが嵌合することによって、蓋部20は収容部10に固定される。また、蓋部20の裏面には、収容部固定爪21を有する。収容部固定爪21は、蓋部20から収容部10の外壁に沿って延出し、蓋部20と収容部10との間の隙間に跨いで形成されている。この収容部固定爪21によって、収容部10は蓋部20の裏面方向に移動しないように蓋部20に固定される。
【0041】
蓋部20の表面には、上述した爪嵌合部25が複数個形成されているとともに、図8に示すように、液体滴下エリア100を有する。液体滴下エリア100は、本実施形態の電子制御装置2を車内に装着する際、結露水等の液体が滴下する位置を予測して決めたエリアである。例えば、本実施形態の電子制御装置2をコラムの下側に配置するとき、コラムの結露水が滴下する位置を予測して、液体滴下エリア100とする。
【0042】
本実施形態の電子制御装置2の蓋部20側から見る平面図を図8に示す。図8に示すように、蓋部20の表面において、液体滴下エリア100と爪嵌合部25との間には、流路形成部26が表面に対し垂直な方向に形成され、爪嵌合部25を遠く回って形成されている。二つの流路形成部26は液体滴下エリア100に対して、互いに対称になるよう形成される。
【0043】
二つの流路形成部26の間には、図8に示すように、誘導溝27が蓋部20の収容部固定爪21上に形成されている。蓋部20の周縁に導かれた液体は、誘導溝27に沿って下方向へ落下する。
【0044】
本実施形態の電子制御装置2の収容部10側から見る平面図を図9に示す。図7及び図9に示すように、蓋部20の裏面周縁には、延出壁23が立設されている。延出壁23は、蓋部20の裏面周縁に沿って、裏面に対し垂直な方向に形成され、例えば収容部10の側壁と平行に形成することが好ましい。図9(b)に示すように、延出壁23は、蓋部20と収容部10との隙間の収容部10側まで延設されている。例えば、延出壁23は3〜5mm程度の長さとすることが好ましい。
【0045】
また、蓋部20の裏面には、ネジ組付け部29、嵌合部28等が形成されている。ネジ組付け部29は、ネジによって基板31を固定する場所である。嵌合部28は、収容部10の内壁の近傍に形成されている。嵌合部28と収容部10の内壁とは、液体が嵌合部28から収容部10の内壁へ流れやすい隙間を有する。
【0046】
制御部30は、例えばガラス織布とエポキシ樹脂から形成され基板31の上に、MOS、アルミ電解コンデンサ、コイル、リレー、シャント抵抗等の電子部品32を実装することで形成される。基板31は、電子部品32がないエリアにネジを通して、ネジ組付け部29に組付けることによって、蓋部20に固定される。
【0047】
次に、本実施形態の電子制御装置2の効果について説明する。
本実施形態では、蓋部20の表面において、液体滴下エリア100と爪嵌合部25との間には、流路形成部26が形成されている。液体滴下エリア100の液体は、爪嵌合部25と爪部11との間の隙間に到達することなく、蓋部20の周縁に導かれる。よって、液体が、爪嵌合部25と爪部11との間の隙間から電子制御装置2の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0048】
また、二つの流路形成部26の間において、蓋部20の収容部固定爪21上に、誘導溝27が形成されている。よって、蓋部20の周縁に導かれた液体は、誘導溝27を沿って下方向に落ちる。
【0049】
さらに、収容部固定爪21は、蓋部20から収容部10の外壁に沿って延出し、蓋部20と収容部10との隙間に跨いで形成されている。よって、誘導溝27を流れる水が、蓋部20と収容部10との間の隙間に沿って、電子制御装置2の内部に浸入するのを抑制することができる。
【0050】
本実施形態の蓋部20の周縁には、延出壁23が形成されている。よって、液体が表面張力によって蓋部20と収容部10との間の隙間に浸入するのを抑制することができる。
結果、このようなシンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0051】
(第3実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図10、11、及び12に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図10及び11に示すように、本実施形態の蓋部20の表面には、爪嵌合部25の輪郭に沿った隔離壁261が形成されている。隔離壁261は、蓋部20の表面に露出されている爪部11を完全に囲むように形成することが好ましい。この隔離壁261は、図10に示すように、蓋部20の表面から裏面までに跨って、延出壁23の端部まで形成することが好ましい。
【0052】
本実施形態の変形例として、図12(b)に示すように、爪嵌合部25と一体となっている隔離台262を形成することができる。また、図12(c)に示すように、隔離壁261の代わりに隔離溝263を形成することができる。
【0053】
本実施形態の電子制御装置3に、隔離壁261、隔離台262、及び隔離溝263のような隔離部を形成することにより、液体が爪嵌合部25と爪部11との間の隙間から電子制御装置2の内部に浸入するのを抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0054】
(第4実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図13及び14に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図13及び14に示すように、電子制御装置4の蓋部20の表面には、周縁に沿って隔離周壁24が表面に対し垂直な方向に立設されている。また、隔離周壁24と隔離壁261との間には、排水溝241が形成されている。この排水溝241は、他部品に影響しない位置に配置することが好ましい。図14に示すように、コネクタ40の両側にも排水溝240が形成されている。
【0055】
本実施形態の電子制御装置4の蓋部20の表面に、隔離周壁24を形成することによって、液体滴下エリア100の液体が、蓋部20と収容部10との間の隙間に浸入するのをさらに抑制することができる。特に、コネクタ40と蓋部20との間の隙間から水等が浸入するのを抑制することができる。
また、排水溝241を複数個有することによって、電子制御装置3は、いずれの排水溝241側へ傾斜してもかまわない。よって、電子制御装置4の配置の自由度を高めることができ、滴下液が他部品に影響を及ぼさないように配置することができる。
【0056】
さらに、コネクタ40の両側の排水溝240は、液体を誘導排出することによって、液体がコネクタ40と収容部10との間の隙間に浸入するのを抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0057】
(第5実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図15に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図15に示すように、嵌合部28は、液体を所定エリアまで誘導するテーパ状で形成され、爪嵌合部25側よりネジ組付け部29側が裏面に対し垂直な方向に肉厚であるテーパ状で形成されている。
【0058】
本実施形態の電子制御装置5の蓋部20の裏面に形成されている嵌合部28がテーパ形状であることによって、電子制御装置4の中に浸入した液体を、電子部品のない所定エリアまで誘導することができる。図15に示すように、爪嵌合部25と爪部11との隙間から浸入した液体は、誘導形状の嵌合部28によってネジ組付け部29まで誘導され、電子部品32が配置されていないエリアから落ちる。よって、万が一液体が爪嵌合部25と爪部11との隙間から電子制御装置4の中に浸入したとしても、電子部品32の被水を抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0059】
(第6実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図16に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。嵌合部28は、例えば図16の(a)及び(b)に示すように、嵌合部28は、基板31の周縁端部よりも収容部10の側方内壁面の近傍に形成する外壁面280を有する。このとき、液体が表面張力によって嵌合部28の外壁面280から収容部10の側方内壁面へ流れやすい程度の隙間を有することが好ましい。また、外壁面280は、収容部10の側方内壁面に平行に形成することが好ましい。逆に、収容部10の側方内壁面が嵌合部28の外壁面280に平行に形成してもよい。
【0060】
また、図16の(b)及び(c)に示すように、嵌合部28の基板31側の端部において、収容部10の側方内壁側に、凸部281を形成してもよい。凸部281は、基板31の周縁よりも収容部10の側方内壁に近付いて形成されていることが好ましい。凸部281は、嵌合部28に沿って連続した凸壁として形成しても良いし、間隔を置いて形成しても良い。
【0061】
本実施形態の電子制御装置6の嵌合部28は、基板31の周縁端部よりも収容部10の側方内壁面の近傍に形成する外壁面280を有することによって、収容部10と蓋部20との隙間から浸入した液体を、収容部10の内壁に沿って流れるように誘導することができる。
また、嵌合部28に凸部281を形成することによって、液体が嵌合部28を越えて基板31まで至ることを抑制することができる。したがって、液体が基板31に落ちることを抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0062】
(第7実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図17に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図17に示すように、収容部10は、蓋部20の嵌合部28の近傍にある側方内壁面に、少なくとも一つの凹部121及び凸部122を有する。凸部122と嵌合部28との間には、嵌合部28の外壁面280から収容部10の側方内壁面へ流れやすい程度の隙間を有することが好ましい。また、図17の(c)に示すように、複数の凹部121と複数の凸部122とを有することが好ましい。凹部121と凸部122とは、さまざまな形で形成することができ、嵌合部28の近傍にある収容部10の側方内壁面の表面張力を増大させる形状であればよい。
【0063】
本実施形態の電子制御装置7の収容部10は少なくとも一つの凹部121及び凸部122を有することのよって、収容部10と蓋部20との隙間から浸入した液体を、収容部10の内壁に沿って流れるように誘導することができる。また、凸部122と嵌合部28との間には、嵌合部28の外壁面280から収容部10の側方内壁面へ流れやすい程度の隙間を有することによって、嵌合部28の外壁面280を流れる液体が、収容部10の側方内壁面へ流れやすくなる。さらにまた、複数の凹部121及び凸部122を形成して、収容部10の側方内壁面の単位表面積を増大させ、液体が表面張力によって収容部10の内壁に沿って流れるように促進する。よって、液体が基板31に到達することを抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。
【0064】
(第8実施形態)
本実施形態の電子制御装置を図18及び19に示す。上記形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図18は、収容部10とコネクタ40とを取り外した状態の電子制御装置6の一部を示す側面図である。図18に示すように、基板31には切欠凹部33を有する。切欠凹部33は、基板31上において、爪嵌合部25に対応付けられているエリアに形成され、爪部11の幅よりも長い幅で形成することが好ましい。例えば、幅が13〜15mm、深さが2〜3mmである切欠口を形成することが好ましい。
【0065】
また、嵌合部28には、図18に示すように、誘導凹部282が形成されている。誘導凹部282は、その鉛直方向の投影が、爪部11の鉛直方向の投影と切欠凹部33を有する基板31の鉛直方向の投影との間にくるように形成されている。また、図18に示すように、誘導凹部282は、嵌合部28において、爪部11の端部を通る垂直線と切欠凹部33の端部を通る垂直線との間で形成することが好ましい。ここで、誘導凹部282は、特許請求の範囲における「滴下誘導部」に相当する。
【0066】
図19は、基板31の切欠凹部33の周囲を示す立体模式図である。図19に示すように、本実施形態の電子制御装置8の基板31には、切欠凹部33を有することによって、爪嵌合部25と爪部11との間から浸入した液体が基板31に落ちることを抑制し、シンプルな構成で高い防水効果を果たすことができる。また、爪部11の端部を通る鉛直方向直線と切欠凹部33の端部を通る鉛直方向直線との間に誘導凹部282を形成することによって、液体が基板31に落ちることをさらに抑制することができる。
【0067】
(他の実施形態)
上記実施形態では、収容部より蓋部が鉛直方向上側に位置するよう電子制御装置を配置し、液体滴下エリアを蓋部の表面に想定した。他の実施形態では、蓋部より収容部の底部が鉛直方向上側に位置するよう電子制御装置を配置し、収容部の収容空間とは反対側の面に、液体の滴下が予想される液体滴下エリアを想定してもよい。この場合、延出部(第1延出部、第2延出部)、立設部、延出壁、隔離部、流路形成部、および隔離周壁は収容部に形成され、立設部は蓋部側に向いて形成される。また、特定隔離壁は、第1立設部または収容部固定爪の輪郭に沿って、収容部の側壁に形成される。
上記実施形態では、二つの流路形成部が設けられている。他の実施形態では、流路形成部を3つ以上形成してもよい。例えば、コネクタ及び四つの爪嵌合部をそれぞれ囲む五つの流路形成部を形成してもよい。この場合、各流路形成部の間に誘導溝を形成してもよい。
上記実施形態では、嵌合部はテーパ状で形成されている。他の実施形態では、嵌合部は、爪嵌合部の裏面とネジ組付け部とを連結する棒として形成してもよい。この場合、嵌合部は、爪嵌合部側よりもネジ組付け部側で制御部に近づいて配置することが好ましい。つまり、嵌合部は、液体が爪嵌合部側からネジ組付け部まで誘導される形状であればよい。
上記実施形態では、嵌合部に誘導凹部が形成されている。他の実施形態では、同じ位置に誘導凹部の代わりに誘導凸部を形成してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限られることなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の実施形態とすることが可能である。
【符号の説明】
【0068】
1〜8 ・・・電子制御装置
10 ・・・収容部
11 ・・・爪部(結合部)
12 ・・・側壁
13 ・・・底部
14 ・・・端面
15 ・・・収容空間
20 ・・・蓋部
30 ・・・制御部
230 ・・・当接部
221、222、223、224 ・・・第1延出部(延出部)
231 ・・・第2延出部(延出部)
232 ・・・隅部
234 ・・・立設部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口および底部を有する容器状の収容部と、
前記収容部の前記開口を閉塞することで前記収容部との間に収容空間を形成する板状の蓋部と、
前記蓋部を前記収容部に固定する結合部と、
前記蓋部と前記開口の周縁の端面とが当接する当接部よりも外側に向かって延出するよう、前記蓋部または前記収容部に形成される延出部と、
前記収容空間に設けられる制御部とを備え、
前記延出部は、前記底部または前記蓋部側に向かって立設され、前記当接部を覆うよう形成される立設部を有し、
前記立設部と前記蓋部の外壁または前記収容部の外壁のうち前記当接部近傍との間には所定の大きさの間隙が形成されていることを特徴とする電子制御装置。
【請求項2】
前記収容部および前記蓋部は略矩形状に形成され、
前記延出部、前記立設部および前記間隙は、前記収容部または前記蓋部の4つの隅部のうち少なくとも1つの隅部に対向して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記立設部は、前記隅部を覆うよう、前記隅部の外縁に沿って屈曲しながら形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記収容部および前記蓋部は略矩形状に形成され、
前記延出部は、前記収容部または前記蓋部の外周縁のうち隅部に対向して形成される第1延出部、および、前記収容部または前記蓋部の外周縁のうち隣り合う隅部同士を繋ぐ辺部に対向して形成される第2延出部を有し、
前記第1延出部は、前記第2延出部よりも外側に延出するよう形成され、前記立設部および前記間隙が形成された第1拡大延出部、ならびに、前記立設部が形成されることなく外側に延出のみした第2拡大延出部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記収容部および前記蓋部の外周縁のうち1つの前記辺部に対向するよう設けられるコネクタをさらに備え、
前記第1拡大延出部は、前記収容部または前記蓋部の4つの隅部のうち前記コネクタから離間した2つの隅部に形成され、
前記第2拡大延出部は、前記収容部または前記蓋部の4つの隅部のうち前記コネクタに近接した2つの隅部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記第2拡大延出部は、前記コネクタ側の端部が前記コネクタと重なるよう形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記第1拡大延出部は、前記第2拡大延出部よりも外側に延出していることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項8】
前記蓋部または前記収容部は、前記収容空間とは反対側の面に、液体の滴下が予想される液体滴下エリア、および、当該液体滴下エリアの液体が前記結合部を避けて流下するよう形成される隔離部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項9】
前記隔離部は、前記液体滴下エリアが形成される前記面に対して垂直な方向へ突起する流路形成部を含み、
当該流路形成部は、前記液体滴下エリアと前記結合部との間に形成され、一端は他端より液体流下方向の上側に形成されることを特徴とする請求項8に記載の電子制御装置。
【請求項10】
前記隔離部は、前記結合部の輪郭に沿うよう形成される特定隔離部を含むことを特徴とする請求項8または9に記載の電子制御装置。
【請求項11】
前記特定隔離部は、前記結合部と所定間隔を置いて形成される隔離壁であることを特徴とする請求項10に記載の電子制御装置。
【請求項12】
前記底部または前記蓋部の前記収容空間とは反対側の面には、周縁に沿って前記収容空間と反対側方向に立設された隔離周壁が形成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項13】
前記隔離周壁は、複数の排水溝を有することを特徴とする請求項12に記載の電子制御装置。
【請求項14】
前記蓋部は前記液体滴下エリアが形成される前記面とは反対側の面に前記収容部に嵌る嵌合部を有し、
当該嵌合部は、液体が前記収容空間に浸入した場合、液体が前記収容空間内の所定エリアまで誘導されるようテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項15】
前記制御部は、電子部品を基板に配置することで形成され、
前記嵌合部は、前記基板の周縁よりも前記収容部の内壁面に近い位置に形成されている外壁面を有することを特徴とする請求項14に記載の電子制御装置。
【請求項16】
前記嵌合部の前記基板側の端部は、前記基板の周縁よりも前記収容部の内壁面に近い位置に形成されている凸部を有することを特徴とする請求項14または15に記載の電子制御装置。
【請求項17】
前記収容部は、内壁面のうち前記蓋部の前記嵌合部の近傍に少なくとも一つの凹部および凸部を有することを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載の電子制御装置。
【請求項18】
前記基板は周縁に前記結合部に対応する位置に切欠凹部を有し、
前記嵌合部は、前記爪部と対応する位置の両側に滴下誘導部が形成され、
当該滴下誘導部の鉛直方向の投影は、前記切欠凹部を有する前記基板の鉛直方向の投影の水平方向の外側に位置することを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の電子制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−103446(P2011−103446A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196751(P2010−196751)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】