説明

電子棚札システム

【課題】棚札サーバと電子棚札で構成される電子棚札システムにおいて、電子棚札システムの設置及び運用に、複雑な手間のかかる作業が不要な電子棚札システムを提供する。
【解決手段】商品の商品陳列位置情報を備えた商品陳列位置識別子101と、該商品陳列位置識別子101に近接して設置された電子棚札102と、通信回線で該電子棚札102と接続された棚札サーバ103とで電子棚札システムを構成すると共に、電子棚札102には、商品陳列位置情報を商品陳列位置識別子101から読取る陳列位置情報読取手段102aと、表示手段102bと、棚札サーバ103と通信を行う棚札通信手段102cとを備え、棚札サーバ103には、商品毎の商品ID、商品情報及び商品陳列位置情報を含んだ商品陳列情報を保持する陳列情報保持手段103aと、該商品陳列情報を管理する管理手段103bと、電子棚札102と通信を行うサーバ通信手段103cとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗に陳列される商品の近傍に設けられ、当該商品に関する商品情報の表示を行う電子棚札を用いた電子棚札システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットや小売店等の店舗では、販売する商品の名称や価格等の商品情報を表示する必要があり、この商品情報を商品に表示する作業は、従来、人手による手作業で行われており、作業効率や作業コストの点で問題であった。
【0003】
そこで、この商品に対する商品情報の表示を電子的に行う電子棚札システムが提案されている。このシステムは、店舗に陳列される商品の近傍に設けられた複数の電子棚札とサーバとが、無線通信回線で接続されたシステムであり、電子棚札には、電子棚札の近傍に陳列される商品の情報が、サーバから送信されて表示される。
【0004】
そのため、サーバは、電子棚札が表示するための商品の情報を保持すると共に、この商品情報とこの商品情報を表示する個別の電子棚札とを、具体的に対応付ける必要があり、種々のシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に記載のシステムでは、商品に商品IDを表すバーコードが備えられると共に、電子棚札にもバーコードが備えられ、サーバには、商品IDを含む商品情報が保持される。そして、バーコードリーダを備えた携帯端末を所持する係員によって、商品の商品IDを表すバーコードと、当該商品の商品情報を表示する電子棚札のバーコードとが共に読取られて、サーバに送信される。すると、サーバは、この双方を対応付けると共に、当該商品に関する商品情報を、当該商品に対応付けられた電子棚札に送信するので、この電子棚札に当該商品の商品情報が表示される。
【特許文献1】特開2004−265196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の特許文献1に記載のシステムでは、バーコードリーダを備えた携帯端末を所持する係員が、携帯端末に備えられたバーコードリーダを用いて、商品IDを表すバーコードと、電子棚札のバーコードとを読取る必要がある。このため、商品情報とこの商品情報を表示する個別の電子棚札とを対応付けるのに、商品IDを表すバーコード、及び、電子棚札のバーコードの読取という複雑な手間のかかる作業が必要であり、電子棚札システムの設置及び運用に、時間とコストがかかっていた。
【0007】
そこで、この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、棚札サーバと電子棚札とが無線等の通信回線で接続されて構成される電子棚札システムにおいて、電子棚札システムの設置及び運用に、複雑な手間のかかる作業が不要であり、電子棚札システムの設置及び運用にかかる時間とコストが削減可能な電子棚札システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
図1は、本発明の電子棚札システムの構成を示したブロック図である。図1において、本発明の電子棚札システムは、商品の商品陳列位置情報を備えて商品の商品陳列位置に配設された商品陳列位置識別子101と、該商品陳列位置識別子101の配設位置に近接して設置された電子棚札102と、通信回線で該電子棚札102と接続された棚札サーバ103と、で構成される電子棚札システムである。
【0009】
この内、電子棚札102は、商品陳列位置情報を商品陳列位置識別子101から読取る陳列位置情報読取手段102aと、表示手段102bと、棚札サーバ103と通信を行う棚札通信手段102cとを備えている。そして、棚札サーバ103は、商品毎の、商品ID、商品情報、及び、商品陳列位置情報を含んだ商品陳列情報を保持する陳列情報保持手段103aと、該商品陳列情報を管理する管理手段103bと、電子棚札102と通信を行うサーバ通信手段103cとを備えている。
【0010】
上記の電子棚札システムでは、第1段階において、電子棚札102では、陳列位置情報読取手段102aが商品陳列位置情報を読取ると、棚札通信手段102cが該商品陳列位置情報を棚札サーバ103に送信する。又、第2段階において、棚札サーバ103では、サーバ通信手段103cが、該商品陳列位置情報を受信して、管理手段103bが、該商品陳列位置情報に対応する商品IDを商品陳列情報の中から検索して該商品IDと対応する商品情報を抽出すると、サーバ通信手段103cが、該商品情報を電子棚札102へ送信する。そして、第3段階において、電子棚札102では、棚札通信手段102cが、該商品情報を受信すると、表示手段102bが、該商品情報を表示する。
【0011】
尚、本明細書において、「Aに対応するB」、「Bに対応するA」、「Aと対応するB」或いは「Bと対応するA」とは、AとBの双方が、お互いに関連付けられていることを表す。
【0012】
上記の電子棚札システムによれば、商品の商品陳列位置情報を備えた商品陳列位置識別子が、商品の商品陳列位置に配設されている。そして、電子棚札をこの電子棚札が商品情報を表示する商品の商品陳列位置情報を備えた商品陳列位置識別子に近接して設置することにより、電子棚札が商品陳列位置情報を読取って、棚札サーバに送信する。そして、この棚札サーバから商品情報が電子棚札へ送信されて、電子棚札に表示される。
【0013】
即ち、電子棚札を商品陳列位置識別子に近接して設置することで、棚札サーバから商品情報が電子棚札へ送信されて電子棚札に表示される。従って、商品情報とこの商品情報を表示する個別の電子棚札とを対応付けるのに、電子棚札を、商品陳列位置識別子に近接して設置するだけでよく、上述したような複雑な手間のかかる作業が不要であり、電子棚札システムの設置及び運用にかかる時間とコストを削減することができる。
【0014】
上記の電子棚札システムにおいて、商品陳列位置識別子として、商品陳列位置情報を電子情報として備える無線タグ(RFID)を用いると共に、電子棚札の陳列位置情報読取手段を、無線タグリーダとするのが推奨される。
【0015】
上記の商品陳列位置識別子に無線タグを用いることにより、商品陳列位置識別子のコストを低減することができると共に、商品陳列位置情報を無線により読取ることができ、読取を自動化することができるからである。
【0016】
又、上記の電子棚札システムにおいて、電子棚札に操作部を備えると共に、上記の第1段階において、電子棚札の操作部が操作されることにより、陳列位置情報読取手段が商品陳列位置情報を読取るようにしてもよい。
【0017】
上記の操作部としては、例えば、押しボタンスイッチ等を使用することができる。このようにすることにより、電子棚札に対する商品陳列位置情報の読取指示を、容易に行うことができる。
【0018】
又、上記の電子棚札システムにおいて、電子棚札には、該電子棚札を識別する棚札IDを保持する棚札ID保持手段と、電子棚札の棚札状態を判断する状態判断手段とを備える。そして、棚札サーバには、陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、棚札IDが記録される棚札IDエリア、及び、電子棚札の棚札状態が記録される棚札状態エリアを備えるようにしてもよい。
【0019】
この場合、上記の第1段階において、電子棚札では、棚札通信手段が、棚札IDを商品陳列位置情報と共に棚札サーバに送信する。又、上記の第2段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段が、棚札IDを商品陳列位置情報と共に受信すると、管理手段が、該商品陳列位置情報に対応する商品IDを商品陳列情報の中から検索して、受信された棚札IDを該商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出する。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。
【0020】
更に、上記の第3段階において、電子棚札では、棚札通信手段による商品情報の受信不良、又は、表示手段による該商品情報の表示不良の有無に基づき、状態判断手段が、棚札異常又は棚札正常のいずれかである棚札状態を出力すると、棚札通信手段が、該棚札状態及び棚札IDを棚札サーバに送信する。
【0021】
そして、第4段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段が、該棚札状態及び該棚札IDを受信すると、管理手段が、受信された該棚札IDと対応する商品IDを商品陳列情報の中から検索して、該商品IDと対応する棚札状態エリアに棚札状態を記録する。
【0022】
上記の電子棚札システムによれば、棚札サーバの備える商品陳列情報の中に、商品IDや商品陳列位置情報、商品情報のみならず、この商品情報を表示する電子棚札の棚札IDや棚札状態を含むので、棚札サーバにおけるきめ細かい電子棚札の管理を行うことができる。
【0023】
又、上記の電子棚札システムについては、上記の第3段階において、電子棚札では、棚札通信手段が棚札IDに代えて商品陳列位置情報を棚札状態と共に棚札サーバに送信し、上記の第4段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段及び管理手段が、棚札IDに代えて商品陳列位置情報を用いるようにしてもよい。
【0024】
即ち、 上記の第3段階において、電子棚札では、棚札通信手段が商品陳列位置情報を棚札状態と共に棚札サーバに送信し、上記の第4段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段が該棚札状態及び該商品陳列位置情報を受信すると、管理手段が商品陳列情報の中から受信された該商品陳列位置情報に対応する商品IDを検索して、該商品IDの棚札状態エリアに棚札状態を記録するのである。
【0025】
又、上記の電子棚札システムにおいて、棚札サーバには、陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、電子棚札から送信される商品陳列位置情報を記録する棚札位置エリアを備えるようにしてもよい。
【0026】
この場合、上記の第2段階において、棚札サーバでは、管理手段が、受信された棚札IDを商品IDと対応する棚札IDエリアに記録の際に、受信された商品陳列位置情報を商品IDと対応する棚札位置エリアに記録することができる。
【0027】
上記の電子棚札システムでは、上記の第2段階において、電子棚札から棚札サーバに送信される商品陳列位置情報は、この商品陳列位置情報を送信する電子棚札の設置位置を表していることから、このようにすることにより、棚札サーバにおいて、電子棚札の設置位置を明確に管理することができる。
【0028】
又、上述した電子棚札システムについては、棚札サーバにおいて、陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、電子棚札から送信される商品陳列位置情報を記録する棚札位置エリアを備えていない場合、次のようにしてもよい。即ち、上記の第2段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段が、棚札IDを商品陳列位置情報と共に受信すると、管理手段が該商品陳列位置情報に対応する商品IDを商品陳列情報の中から検索して、該商品IDと対応する棚札IDエリアに、既に記録されている棚札IDが存在するか否かをチェックする。
【0029】
このチェックで、既に記録されている棚札IDが存在しない場合は、受信された棚札IDを商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出する。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。即ち、上記のチェックで、既に記録されている棚札IDが存在しない場合は、上述した電子棚札システムの動作結果と同様の動作結果となる。
【0030】
上記のチェックで棚札IDが存在する場合は、商品IDと対応する棚札状態エリアに記録されている棚札状態をチェックして、次のように対処する。
【0031】
即ち、該棚札状態が棚札異常である場合は、商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札状態エリアから、既に記録されている棚札ID、及び、棚札状態をそれぞれ削除して、受信された棚札IDを該商品IDと対応する棚札IDエリアに新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出する。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。
【0032】
又、棚札状態が棚札正常である場合は、受信された棚札IDを、既に記録されている棚札IDと並存させて、商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出するのである。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。
【0033】
上記の電子棚札システムは、次のような状況下で、大きな効果が得られる。即ち、陳列されている商品に電子棚札を設置したものの、この既に設置された電子棚札の不良や故障等により、商品情報の受信や表示がうまく行われない場合がある。このような場合に、係員が不良や故障等の電子棚札を外して、代わりに、新たな電子棚札を設置した場合に、上記の電子棚札システムでは、この新たな電子棚札に商品情報を表示することができる。
【0034】
即ち、既に設置された電子棚札の棚札状態が棚札異常である場合は、商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札状態エリアから、既に記録されている棚札ID、及び、棚札状態をそれぞれ削除して、受信された新たな電子棚札の棚札IDを該商品IDと対応する棚札IDエリアに新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出して、電子棚札に送信することにより、新たな電子棚札に商品情報を表示するのである。
【0035】
又、陳列されている商品の量が多い等の理由により、複数の電子棚札を設置した場合に、上記の電子棚札システムでは、複数の電子棚札に商品情報を表示することができる。即ち、既に設置された電子棚札の棚札状態が棚札正常である場合は、受信された新たな電子棚札の棚札IDを、既に記録されている棚札IDと並存させて、商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出して、電子棚札に送信することにより、新たな電子棚札に商品情報を表示するのである。
【0036】
或いは、上述した電子棚札システムについては、棚札サーバにおいて、陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、電子棚札から送信される商品陳列位置情報を記録する棚札位置エリアを備えている場合は、次のようにしてもよい。即ち、上記の第2段階において、棚札サーバでは、サーバ通信手段が、棚札IDを商品陳列位置情報と共に受信すると、管理手段が該商品陳列位置情報に対応する商品IDを商品陳列情報の中から検索して、該商品IDと対応する棚札IDエリアに、既に記録されている棚札IDが存在するか否かをチェックする。
【0037】
このチェックで、既に記録されている棚札IDが存在しない場合は、受信された棚札IDを商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出する。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。即ち、上記のチェックで、既に記録されている棚札IDが存在しない場合は、上述した電子棚札システムの動作結果と同様の動作結果となる。
【0038】
上記のチェックで棚札IDが存在する場合は、商品IDと対応する棚札状態エリアに記録されている棚札状態をチェックして、次のように対処する。
【0039】
即ち、該棚札状態が棚札異常である場合は、商品IDと対応する棚札IDエリア、棚札状態エリア、及び、棚札位置エリアから、既に記録されている棚札ID、棚札状態、及び、棚札位置情報をそれぞれ削除して、受信された棚札IDを該商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出する。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。
【0040】
又、棚札状態が棚札正常である場合は、受信された棚札ID、及び、棚札位置情報を、既に記録されている棚札ID、及び、棚札位置情報と並存させて、商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出するのである。抽出された商品情報は、上述したように、電子棚札に送信されて、上記の第3段階で電子棚札に表示される。
【0041】
上記の電子棚札システムは、上記と同様の状況下で、大きな効果が得られる。即ち、上記と同様に、陳列されている商品に電子棚札を設置したものの、この既に設置された電子棚札の不良や故障等により、商品情報の受信や表示がうまく行われない場合がある。このような場合に、係員が不良や故障等の電子棚札を外して、代わりに、新たな電子棚札を設置した場合に、上記の電子棚札システムでは、この新たな電子棚札に商品情報を表示することができる。
【0042】
即ち、既に設置された電子棚札の棚札状態が棚札異常である場合は、商品IDと対応する棚札IDエリア、棚札状態エリア、及び、棚札位置エリアから、既に記録されている棚札ID、棚札状態、及び、棚札位置情報を削除して、受信された棚札IDを該商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出して、電子棚札に送信することにより、新たな電子棚札に商品情報を表示するのである。
【0043】
又、陳列されている商品の量が多い等の理由により、複数の電子棚札を設置した場合に、上記の電子棚札システムでは、複数の電子棚札に商品情報を表示することができる。即ち、既に設置された電子棚札の棚札状態が棚札正常である場合は、受信された棚札ID、及び、棚札位置情報を、既に記録されている棚札ID、及び、棚札位置情報と並存させて、商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出して、電子棚札に送信することにより、新たな電子棚札に商品情報を表示するのである。
【発明の効果】
【0044】
本発明の電子棚札システムによれば、商品の商品陳列位置情報を備えた商品陳列位置識別子を、商品の商品陳列位置に配設すると共に、電子棚札をこの電子棚札が商品情報を表示する商品の商品陳列位置情報を備えた商品陳列位置識別子に近接して設置することで、電子棚札により商品陳列位置情報が読取られて棚札サーバに送信され、この棚札サーバから電子棚札へ商品情報が送信されて、この商品情報が電子棚札に表示される。
【0045】
そのため、商品情報とこの商品情報を表示する個別の電子棚札とを対応付けるのに、電子棚札を、商品陳列位置識別子に近接して設置するだけでよく、複雑な手間のかかる作業が不要であり、電子棚札システムの設置及び運用にかかる時間とコストを削減することができる。
【0046】
又、本発明の電子棚札システムで使用される商品陳列位置識別子として、無線タグを用いることができるので、商品陳列位置情報を無線により読取ることができ、読取を自動化することができる。
【0047】
又、本発明の電子棚札システムでは、棚札サーバの備える商品陳列情報の中に、商品IDや商品陳列位置情報、商品情報のみならず、この商品情報を表示する電子棚札の棚札IDや棚札状態を含ませることができるので、棚札サーバにおけるきめ細かい電子棚札の管理を行うことができる。
【0048】
又、陳列されている商品に設置した電子棚札が、不良や故障等により、商品情報の受信や表示がうまく行われない場合に、係員が不良や故障等の電子棚札を外して、代わりに、新たな電子棚札を設置したときに、この新たな電子棚札にスムースに商品情報を表示することができる。又、陳列されている商品に、複数の電子棚札を設置した場合も、この複数の電子棚札に商品情報を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下、本発明の実施の形態における電子棚札システムについて、図面を参照しながら説明する。まず、本実施の形態における電子棚札システムの構成について説明する。図2は、本実施の形態における電子棚札システムの構成を示した構成図である。図2において、本実施の形態における電子棚札システムは、スーパーマーケットや小売店等の店舗で用いられるシステムであり、複数の電子棚札1と、棚札サーバ2、及び、複数の無線タグ3とで構成される。この内、電子棚札1と棚札サーバ2とは、無線通信回線で接続されている。
【0050】
スーパーマーケットや小売店等の店舗では、一般に、商品は商品陳列ケースに備えられた商品陳列棚に陳列されて販売される。図3は、このような商品陳列ケースの例の外観図である。この商品陳列ケース4には、4段の商品陳列棚5が備えられ、商品は、この商品棚陳列棚5の上に陳列される。又、異なる商品の間には、仕切板6が設けられる。
【0051】
上記の無線タグ3は、図3に示すように、商品陳列ケース4における商品陳列棚5の前端面上部に、この商品棚陳列棚5の上面に沿って一定間隔で装着される。図4は、上記の商品陳列ケース4の上から4段目の商品陳列棚5を示した外観図である。商品棚陳列棚5の上面には、商品が陳列されるので、無線タグ3の装着位置は、商品の陳列位置でもある。即ち、上記の無線タグ3が装着される位置は、上記のような商品陳列ケース4に陳列される商品の位置である商品陳列位置を示している。
【0052】
そこで、これらの無線タグ3には、それぞれ、無線タグ3が装着される位置に陳列される商品の位置である商品陳列位置を表すユニークな商品陳列位置情報が、後述するように電子情報として備えられている。この商品陳列位置情報は、商品陳列ケース番号、商品陳列棚番号、及び、商品陳列番号で、構成されている。商品陳列ケース番号は、スーパーマーケットや小売店等の店舗に配設された商品陳列ケースの番号である。商品陳列棚番号は、各商品陳列ケースにおける商品陳列棚5の番号であり、上から下にかけて1から始まる番号が用いられる。又、商品陳列番号は、無線タグ3の配列順番を表す番号であり、各商品陳列棚5毎に、左から右にかけて1から始まる番号が用いられる。
【0053】
商品陳列位置情報は、上記の商品陳列ケース番号、商品陳列棚番号、及び、商品陳列番号がこの順にハイフンで接続して表現される。図4において、無線タグ3の下に記載された数字は、この商品陳列位置情報を表しており、例えば、一番左の無線タグ3の下には、(05-04-01)と記載されている。これは、この無線タグ3の示す位置が、商品陳列ケース番号が05の商品陳列ケース4における上から4段目の商品陳列棚5の左端の位置であることを表している。但し、これらの記載は便宜上なされているもので、実際の商品陳列棚5には記載されていない。
【0054】
上記の無線タグ3は、RFID(Radio Frequency Identification)で形成されている。このRFIDは、数mm角のゴマ粒チップ形状で、ICメモリと無線通信回路からなるCMOSチップ等のLSIと、超小型アンテナを内蔵した情報記録媒体である。上記の商品陳列位置情報は、この無線タグ3のICメモリに電子情報として記録されている。RFIDには能動型と受動型とが有るが、無線タグ3としては、受動型のRFIDを用いている。
【0055】
図6は、上記の電子棚札1の構成を示したブロック図である。図6において、電子棚札1は、CPU11、メモリ12、無線通信部13、表示部14、無線タグリーダ15、及び、操作部16で構成されている。これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン17を介して、相互に接続されている。
【0056】
図6において、CPU11は、マイクロプロセッサで構成されている。メモリ12は、フラッシュメモリ、RAM等で構成されており、電子棚札1を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されている。CPU11は、このメモリ12に搭載されたソフトウエアにより、各種の処理を行う。又、メモリ12には、電子棚札1を識別するためのユニークな棚札IDが保持されている。無線通信部13は、アンテナ13aを備えており、棚札サーバ2との間で、各種の情報の送受信を行う。
【0057】
表示部14は、LCDで構成されており、商品名や単価等の表示を行う。この表示部14に使用されるLCDとしては、メモリ性液晶(これステリック液晶)を用いるようにしてもよい。このメモリ性液晶は、液晶にデータを一旦表示後は、メモリ性液晶の電源をOFFしても、表示状態を維持させることができるので、このメモリ性液晶を用いるのは、電子棚札1の消費電力の観点から利点がある。しかしながら、紫外線や温度変化等により、表示が劣化することもあり得るので、メモリ性液晶の電源OFF時も、自動的に電源を定期的にONして、表示データのリフレッシュを行うことが推奨される。
【0058】
無線タグリーダ15は、無線タグ3の読取用のリーダであり、RFIDリーダが用いられる。このRFIDリーダは、電波を出して、RFIDで形成されている無線タグ3が備える商品陳列位置情報を読取る。又、操作部16は、押しボタンスイッチで形成されている。この押しボタンスイッチを押すことで、操作部16の操作が行われる。この操作部16は、電子棚札1に対して、無線タグ3の読取を指示するのに用いられる。
【0059】
図7は、電子棚札1の外観を示した外観図である。電子棚札1の表面には、LCDで構成された表示部14が形成されている。又、表示部14の上部には、アンテナ13aが形成されている。又、表示部14の側部には操作部16が設けられている。
【0060】
上記の電子棚札1は、上述した無線タグ3のいずれかに近接するようにして無線タグ3の下側に設置される。この電子棚札1では、操作部16の操作が行われると、無線タグリーダ15により、電子棚札1が近接している無線タグ3の備える商品陳列位置情報が読取られる。図5は、図4に示した上記の商品陳列ケース4の上から4段目の商品陳列棚5における電子棚札1の設置状態を示した外観図である。図5において、例えば、左端の電子棚札1は、左から2番目の無線タグ3の下側に設置されている。この左から2番目の無線タグ3が備える商品陳列位置情報は、(05-04-02)である。そこで、上記の左端の電子棚札1では、商品陳列位置情報として、(05-04-02)が読取られることになる。
【0061】
図8は、棚札サーバ2の構成を示したブロック図である。図8において、棚札サーバ2は、CPU21、メモリ22、HDD23、無線通信部24、表示部25、及び、操作部26で構成されている。これらの各部は、CPU21に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン27を介して、相互に接続されている。又、CPU21は、マイクロプロセッサで構成されており、メモリ22は、RAMやフラッシュメモリ等で構成されている。又、HDD23には、棚札サーバ2を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されており、CPU21は、このメモリに搭載されたソフトウエアにより、棚札サーバ2における各種の処理を行う。無線通信部24は、電子棚札1との無線による通信を行う。
【0062】
上記の棚札サーバ2のメモリ22には、商品陳列情報が保持される。図9は、この商品陳列情報を示したテーブルである。この商品陳列情報は、商品ID、商品情報、商品陳列位置情報、棚札ID、棚札状態情報、及び、棚札位置情報で構成されている。この内、商品ID、商品情報、及び、商品陳列位置情報は、本実施の形態における電子棚札システムの運用当初から、棚札サーバ2のメモリ22に記録される情報である。
【0063】
即ち、商品陳列ケース4の商品陳列棚5に陳列される商品は、予め決定されており、この決定に従って、係員が、棚札サーバ2の操作部26や表示部25を用いて、商品陳列情報の商品ID、商品情報、及び、商品陳列位置情報が入力されて記録される。尚、図9に示す商品陳列情報は、図4に示す商品陳列ケース4の商品陳列棚5に陳列される商品に関する情報である。
【0064】
これに対して、棚札ID、棚札状態情報、及び、棚札位置情報は、棚札サーバ2が電子棚札1と通信を行うことにより、書込される情報である。従って、これらの、棚札ID、棚札状態情報、及び、棚札位置情報は、上記の電子棚札システムの運用当初は存在せず、これらの欄は、図9に示すように、空欄となっている。
【0065】
又、これらの棚札ID、棚札状態情報、及び、棚札位置情報が書込される棚札ID欄、棚札状態情報欄、及び、棚札位置情報欄、即ち、これらの棚札ID、棚札状態情報、及び、棚札位置情報が書込されるメモリ22におけるエリアは、それぞれ前述した、棚札IDエリア、棚札状態エリア、及び、棚札位置エリアに相当する。
【0066】
上記の商品陳列情報において、商品IDは、商品陳列ケース4の商品陳列棚5に陳列される商品のIDである。商品情報は、この商品IDが付与された商品に関する情報であり、本実施の形態では、商品名と単価で構成されている。商品陳列位置情報は、上記の商品IDが付与された商品が陳列される商品陳列位置を示す情報であり、上述した無線タグ3が備える商品陳列位置と同じである。
【0067】
棚札IDは、上記の商品IDが付与された商品が陳列される商品陳列位置に設置される電子棚札1の棚札IDである。棚札状態情報は、上記の棚札IDを備えた電子棚札1の棚札状態を表す情報である。そして、棚札位置情報は、上記の棚札IDを備えた電子棚札1の設置位置を表す情報である。
【0068】
次に、本実施の形態における電子棚札システムの動作について説明する。図11〜図13は、本実施の形態における電子棚札システムの動作を示したフローチャートである。この内、図11は、電子棚札1の動作を示したフローチャートであり、図12、図13は、棚札サーバ2の動作を示したフローチャートである。尚、これらのフローチャートにおいて、点線で示される部分は、電子棚札1の動作と棚札サーバ2の動作との間に、関連性があることを示している。又、図11〜図13のフローチャートにおいて、前述の第1段階は、S1〜S4に該当し、第2段階は、S21〜S33に該当し、第3段階は、S5〜S12に該当し、そして、第4段階は、S34〜S37に該当する。
【0069】
又、本実施の形態における電子棚札システムの動作の説明に際しては、ケース1、ケース2、及び、ケース3の、3つケースを例にして説明する。尚、図10は、これらの3つケースで用いられる電子棚札1A〜電子棚札1D、及び、交換用の電子棚札1Gが有する棚札IDを示したテーブルである。又、図14〜図23は、各ケースにおける電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚5の外観図である。これらの各図において、電子棚札の下側に記載されているのは、当該電子棚札が有する棚札IDを表している。又、この棚札IDの下側に記載されているのは、当該電子棚札1が設置されている棚札位置を表している。これらの記載は便宜上なされているもので、実際の商品陳列棚5には記載されていない。又、図24〜図32は、各ケースにおける商品陳列情報を示したテーブルである。
【0070】
まず、ケース1について説明する。ケース1は、商品陳列ケース4の商品陳列棚5において、図4に示すように、電子棚札1が全く設置されていない状態で、図14に示すように、(05-04-02)の商品陳列位置に(00100)の棚札IDを有する電子棚札1Aを設置したところ、設置された電子棚札1Aの商品情報の表示が、図15に示すように、正常に行われた場合である。
【0071】
このケース1において、図14に示すように、電子棚札1Aを商品陳列位置(05-04-02)に設置したときの商品陳列情報は、図9の状態である。この場合、商品陳列情報における棚札ID欄、棚札状態情報欄、及び、棚札位置情報欄は、上述したように空欄となっている。
【0072】
次に、ケース1の場合について、図11〜図13に示すフローチャートに基づき説明する。ケース1の場合、図11のフローチャートは、電子棚札1Aの動作を示すことになる。この図11において、まず、電子棚札1Aの操作部16における操作の有無をチェックし(S1)、操作されると(S2)、電子棚札1Aの無線タグリーダ15が、電子棚札1Aと近接している無線タグ3の備える商品陳列位置情報を読取る(S3)。電子棚札1Aと近接している無線タグ3は、図14に示すように、商品陳列位置情報として(05-04-02)を備えており、この商品陳列位置情報(05-04-02)が読取られる。
【0073】
そして、次に、この読取られた商品陳列位置情報(05-04-02)及び電子棚札1Aが備える棚札ID(00100)を、電子棚札1Aの無線通信部13が、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する。
【0074】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、電子棚札1Aから商品陳列位置情報(05-04-02)及び電子棚札1Aが備える棚札ID(00100)を受信したか否かをチェックし(S21)、受信していると(S22)、棚札サーバ2が備える商品陳列情報の中から、受信された商品陳列位置情報(05-04-02)と対応する商品IDを検索する(S23)。この検索時における商品陳列情報は、図9に示す状態であり、商品陳列位置情報(05-04-02)と対応する商品IDは、(1234)であるので、この商品ID(1234)が検索される。
【0075】
そして、次に、検索された商品ID(1234)と対応する棚札ID欄に、既に書込されている棚札IDが存在するか否かをチェックする(S24)。この場合、図9に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(1234)と対応する棚札ID欄には、既に書込されている棚札IDは存在しないので(S25)、S30へ進む。
【0076】
S30では、検索された商品ID(1234)と対応する棚札ID欄に、受信された棚札ID(00100)を書込む。そして、次に、検索された商品ID(1234)と対応する棚札位置情報欄に、受信された商品陳列位置情報(05-04-02)を書込む(S31)。その結果、商品陳列情報は、図24に示す状態となる。
【0077】
次に、検索された商品ID(1234)と対応する商品情報を商品陳列情報の中から抽出する。このときの商品陳列情報は、図24に示す状態であり、検索された商品ID(1234)と対応する商品情報は、商品名が「りんご」で売価が「\98」であるので、これらの商品情報を棚札サーバ2の無線通信部24が、電子棚札1Aの無線通信部13へ送信する(S32)。
【0078】
すると、図11に示す電子棚札1Aのフローチャートにおいて、S5で、電子棚札1Aから商品情報を受信したか否かをチェックし、受信していると(S6)、受信した商品情報を電子棚札1Aの表示部14に表示する(S7)。その結果、電子棚札1Aの表示は、図15に示すようになる。
【0079】
そして、次に、電子棚札1Aの無線通信部13による商品情報の受信不良の有無、及び、電子棚札1Aの表示部14による商品情報の表示不良の有無が、電子棚札1AのCPU11によりチェックされ(S8)、少なくともいずれかの不良が存在する場合は(S9)、電子棚札1AのCPU11により、棚札状態情報として「棚札異常」が出力され(S10)、いずれの不良も存在しない場合は(S9)、棚札状態情報として「棚札正常」が出力される(S11)。この場合、電子棚札1Aでは、商品情報の表示は正常に行われているので、棚札状態情報としては、「棚札正常」が出力される。
【0080】
そこで、次に、電子棚札1Aの無線通信部13が、この棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Aの棚札ID(00100)を、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する(S12)。
【0081】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、S34で、電子棚札1Aから棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Aの棚札ID(00100)を受信したか否かをチェックし、受信していると(S35)、商品陳列情報の中から、受信された棚札ID(00100)と対応する商品IDを検索する(S23)。そして、この商品IDと対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。このときの商品陳列情報は、図24に示す状態であるので、受信された棚札ID(00100)と対応する商品IDは、(1234)である。そこで、商品ID(1234)と対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。その結果、商品陳列情報は、図25に示す状態となる。
【0082】
次に、ケース2について説明する。ケース2は、商品陳列ケース4の商品陳列棚5において、図15に示すように、電子棚札1Aが設置されている状態で、図16に示すように、(05-04-05)の商品陳列位置に(00101)の棚札IDを有する電子棚札1Bを設置したところ、設置された電子棚札1Bでは、商品情報の受信が正常に行われず、従って、表示が正常に行われない。そこで、この電子棚札1Bを、図17に示すように、(05000)の棚札IDを有する電子棚札1Gに交換したところ、この電子棚札1Gの商品情報の表示が、図17に示すように、正常に行われた場合である。
【0083】
このケース2において、図16に示すように、電子棚札1Bを商品陳列位置(05-04-05)に設置したときの商品陳列情報は、図25に示す状態である。この場合、商品陳列情報における棚札ID欄、棚札状態情報欄、及び、棚札位置情報欄は、商品ID(1234)と対応する部分のみ、書込がなされている。
【0084】
次に、ケース2の場合について、図11〜図13に示すフローチャートに基づき説明する。ケース2の場合、図11のフローチャートは、まず、電子棚札1Bの動作を示すことになる。この図11において、ケース1の場合と同様、まず、電子棚札1Bの操作部16における操作の有無をチェックし(S1)、操作されると(S2)、電子棚札1Bの無線タグリーダ15が、電子棚札1Bと近接している無線タグ3の備える商品陳列位置情報を読取る(S3)。電子棚札1Bと近接している無線タグ3は、図16に示すように、商品陳列位置情報として(05-04-05)を備えており、この商品陳列位置情報(05-04-05)が読取られる。
【0085】
そして、次に、この読取られた商品陳列位置情報(05-04-05)及び電子棚札1Bが備える棚札ID(00101)を、電子棚札1Aの無線通信部13が、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する。
【0086】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、電子棚札1Bから商品陳列位置情報(05-04-05)及び電子棚札1Bが備える棚札ID(00101)を受信したか否かをチェックし(S21)、受信していると(S22)、棚札サーバ2が備える商品陳列情報の中から、受信された商品陳列位置情報(05-04-05)と対応する商品IDを検索する(S23)。この検索時における商品陳列情報は、図25に示す状態であり、商品陳列位置情報(05-04-05)と対応する商品IDは、(5678)であるので、この商品ID(5678)が検索される。
【0087】
そして、次に、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄に、既に書込されている棚札IDが存在するか否かをチェックする(S24)。この場合、図25に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄には、既に書込されている棚札IDは存在しないので(S25)、S30へ進む。
【0088】
S30では、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄に、受信された棚札ID(00101)を書込む。そして、次に、検索された商品ID(5678)と対応する棚札位置情報欄に、受信された商品陳列位置情報(05-04-05)を書込む(S31)。その結果、商品陳列情報は、図26に示す状態となる。
【0089】
次に、検索された商品ID(5678)と対応する商品情報を商品陳列情報の中から抽出する。このときの商品陳列情報は、図26に示す状態であり、検索された商品ID(5678)と対応する商品情報は、商品名が「みかん」で売価が「\48」であるので、これらの商品情報を棚札サーバ2の無線通信部24が、電子棚札1Bの無線通信部13へ送信する(S32)。
【0090】
すると、図11に示す電子棚札1Bのフローチャートにおいて、S5で、電子棚札1Bから商品情報を受信したか否かをチェックし、受信していると(S6)、受信した商品情報を電子棚札1Bの表示部14に表示する(S7)。しかし、電子棚札1Bでは、商品情報の受信が正常に行われず、従って、表示も正常に行われない。
【0091】
そこで、次に、電子棚札1Bの無線通信部13による商品情報の受信不良の有無、及び、電子棚札1Bの表示部14による商品情報の表示不良の有無が、電子棚札1BのCPU11によりチェックされ(S8)、少なくともいずれかの不良が存在する場合は(S9)、電子棚札1BのCPU11により、棚札状態情報として「棚札異常」が出力され(S10)、いずれの不良も存在しない場合は(S9)、棚札状態情報として「棚札正常」が出力される(S11)。この場合、上述したように、電子棚札1Bでは、商品情報の受信が正常に行われず、従って、表示も正常に行われない。そこで、棚札状態情報としては、「棚札異常」が出力される。
【0092】
そこで、次に、電子棚札1Bの無線通信部13が、この棚札状態情報(棚札異常)と電子棚札1Bの棚札ID(00101)を、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する(S12)。
【0093】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、S34で、電子棚札1Bから棚札状態情報(棚札異常)と電子棚札1Bの棚札ID(00101)を受信したか否かをチェックし、受信していると(S35)、商品陳列情報の中から、受信された棚札ID(00101)と対応する商品IDを検索する(S23)。そして、この商品IDと対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札異常)を書込する。このときの商品陳列情報は、図26に示す状態であるので、受信された棚札ID(00101)と対応する商品IDは、(5678)である。そこで、商品ID(5678)と対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札異常)を書込する。その結果、商品陳列情報は、図27に示す状態となる。
【0094】
上述したように、電子棚札1Bでは、商品情報の受信が正常に行われず、従って、表示も正常に行われていないことから、図17に示すように、この電子棚札1Bを、(05000)の棚札IDを有する電子棚札1Gに交換して、図18に示すように、この電子棚札1Gを商品陳列棚5の電子棚札1Bが設置されていたのと同じ位置に設置する。そして、この電子棚札1Gに対して、電子棚札1Bと同様の処理を行う。
【0095】
即ち、この場合、図11のフローチャートは、電子棚札1Gの動作を示すことになる。この図11において、まず、電子棚札1Gの操作部16における操作の有無をチェックし(S1)、操作されると(S2)、電子棚札1Gの無線タグリーダ15が、電子棚札1Gと近接している無線タグ3の備える商品陳列位置情報を読取る(S3)。電子棚札1Gは、上述したように、電子棚札1Bと交換しただけで、設置位置は電子棚札1Bと同じである。そこで、電子棚札1Gと近接している無線タグ3は、電子棚札1Bの場合と同じであり、この無線タグ3は、図18に示すように、商品陳列位置情報として(05-04-05)を備えていることから、この商品陳列位置情報(05-04-05)が読取られる。
【0096】
そして、次に、この読取られた商品陳列位置情報(05-04-05)及び電子棚札1Gが備える棚札ID(05000)を、電子棚札1Gの無線通信部13が、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する。
【0097】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、電子棚札1Gから商品陳列位置情報(05-04-05)及び電子棚札1Gが備える棚札ID(05000)を受信したか否かをチェックし(S21)、受信していると(S22)、棚札サーバ2が備える商品陳列情報の中から、受信された商品陳列位置情報(05-04-05)と対応する商品IDを検索する(S23)。この検索時における商品陳列情報は、図27に示す状態であり、商品陳列位置情報(05-04-05)と対応する商品IDは、(5678)であるので、この商品ID(5678)が検索される。
【0098】
そして、次に、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄に、既に書込されている棚札IDが存在するか否かをチェックする(S24)。この場合、図27に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄に、既に書込されている棚札ID(00101)が存在するので(S25)、S26へ進む。
【0099】
S26では、検索された商品ID(5678)と対応する棚札状態情報欄に書込まれている棚札状態をチェックし(S26)、棚札状態が「棚札異常」であれば(S27)、S28へ進み、「棚札正常」であれば(S27)、S28へ進む。この場合、図27に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(5678)と対応する棚札状態情報欄には、「棚札異常」が書込まれているので、S28へ進む。
【0100】
S28では、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄、及び、棚札状態情報欄に書込まれている棚札ID(00101)、及び、棚札状態情報(棚札異常)を削除すると共に、検索された商品ID(5678)と対応する棚札位置情報欄に書込まれている商品陳列位置情報(05-04-05)を削除して(S29)、S30へ進む。
【0101】
S30では、検索された商品ID(5678)と対応する棚札ID欄に、受信された棚札ID(05000)を書込む。そして、次に、検索された商品ID(5678)と対応する棚札位置情報欄に、受信された商品陳列位置情報(05-04-05)を書込む(S31)。その結果、商品陳列情報は、図28に示す状態となる。
【0102】
次に、検索された商品ID(5678)と対応する商品情報を商品陳列情報の中から抽出する。このときの商品陳列情報は、図28に示す状態であり、検索された商品ID(5678)と対応する商品情報は、商品名が「みかん」で売価が「\48」であるので、これらの商品情報を棚札サーバ2の無線通信部24が、電子棚札1Gの無線通信部13へ送信する(S32)。
【0103】
すると、図11に示す電子棚札1Gのフローチャートにおいて、S5で、電子棚札1Gから商品情報を受信したか否かをチェックし、受信していると(S6)、受信した商品情報を電子棚札1Gの表示部14に表示する(S7)。その結果、電子棚札1Gの表示は、図19に示すようになる。
【0104】
そこで、次に、電子棚札1Gの無線通信部13による商品情報の受信不良の有無、及び、電子棚札1Gの表示部14による商品情報の表示不良の有無が、電子棚札1GのCPU11によりチェックされ(S8)、少なくともいずれかの不良が存在する場合は(S9)、電子棚札1GのCPU11により、棚札状態情報として「棚札異常」が出力され(S10)、いずれの不良も存在しない場合は(S9)、棚札状態情報として「棚札正常」が出力される(S11)。この場合、電子棚札1Gでは、商品情報の表示は正常に行われているので、棚札状態情報としては、「棚札正常」が出力される。
【0105】
そこで、次に、電子棚札1Gの無線通信部13が、この棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Gの棚札ID(05000)を、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する(S12)。
【0106】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、S34で、電子棚札1Gから棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Gの棚札ID(05000)を受信したか否かをチェックし、受信していると(S35)、商品陳列情報の中から、受信された棚札ID(05000)と対応する商品IDを検索する(S23)。そして、この商品IDと対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。このときの商品陳列情報は、図28に示す状態であるので、受信された棚札ID(05000)と対応する商品IDは、(5678)である。そこで、商品ID(5678)と対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。その結果、商品陳列情報は、図29に示す状態となる。
【0107】
次に、ケース3について説明する。ケース3は、商品陳列ケース4の商品陳列棚5において、図19に示すように、電子棚札1A及び電子棚札1Gが設置されている状態で、図20に示すように、(05-04-07)の商品陳列位置に(00102)の棚札IDを有する電子棚札1Cを設置したところ、設置された電子棚札1Cの商品情報の表示が、図21に示すように、正常に行われる。そこで、さらに、新たに、図22に示すように、(05-04-09)の商品陳列位置に、(00103)の棚札IDを有する電子棚札1Dを設置したところ、設置された電子棚札1Dの商品情報の表示が、図23に示すように、正常に行われた場合である。
【0108】
このケース3において、図20に示すように、電子棚札1Cを商品陳列位置(05-04-07)に設置したときの商品陳列情報は、図29に示す状態である。この場合、商品陳列情報における棚札ID欄、棚札状態情報欄、及び、棚札位置情報欄は、商品ID(1234)、及び、商品ID(5678)と対応する部分のみ、書込がなされている。
【0109】
次に、ケース3の場合について、図11〜図13に示すフローチャートに基づき説明する。ケース3の場合、図11のフローチャートは、まず、電子棚札1Cの動作を示すことになる。この図11において、ケース3の場合における電子棚札1Cの動作は、ケース1の場合と同様であり、商品陳列位置情報が、棚札IDが(1234)から(7654)に、商品IDが、(00100)から(00102)に、又、商品情報が、商品名「りんご」で売価「\98」から、商品名「バナナ」で売価「\148」に、変わるだけであるので、説明を省略する。この結果、電子棚札1Cの表示は、図21に示すようになる。又、商品陳列情報は、図30に示す状態となる。
【0110】
上述したように、ケース3の場合は、この後、(05-04-09)の商品陳列位置に、(00103)の棚札IDを有する電子棚札1Dが設置される。そこで、次に、この電子棚札1Dの動作について、図11〜図13に示すフローチャートに基づき説明する。この場合、図11のフローチャートは、電子棚札1Dの動作を示すことになる。この図11において、まず、電子棚札1Dの操作部16における操作の有無をチェックし(S1)、操作されると(S2)、電子棚札1Dの無線タグリーダ15が、電子棚札1Dと近接している無線タグ3の備える商品陳列位置情報を読取る(S3)。電子棚札1Dと近接している無線タグ3は、図22に示すように、商品陳列位置情報として(05-04-09)を備えており、この商品陳列位置情報(05-04-09)が読取られる。
【0111】
そして、次に、この読取られた商品陳列位置情報(05-04-09)及び電子棚札1Dが備える棚札ID(00103)を、電子棚札1Aの無線通信部13が、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する。
【0112】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、電子棚札1Dから商品陳列位置情報(05-04-09)及び電子棚札1Dが備える棚札ID(00103)を受信したか否かをチェックし(S21)、受信していると(S22)、棚札サーバ2が備える商品陳列情報の中から、受信された商品陳列位置情報(05-04-09)と対応する商品IDを検索する(S23)。この検索時における商品陳列情報は、図30に示す状態であり、商品陳列位置情報(05-04-09)と対応する商品IDは、(7654)であるので、この商品ID(7654)が検索される。
【0113】
そして、次に、検索された商品ID(7654)と対応する棚札ID欄に、既に書込されている棚札IDが存在するか否かをチェックする(S24)。この場合、図30に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(7654)と対応する棚札ID欄には、既に書込されている棚札ID(00102)が存在するので(S25)、S26へ進む。
【0114】
S26では、検索された商品ID(7654)と対応する棚札状態情報欄に書込まれている棚札状態をチェックし(S26)、棚札状態が「棚札異常」であれば(S27)、S28へ進み、「棚札正常」であれば(S27)、S28へ進む。この場合、図30に示す商品陳列情報には、検索された商品ID(7654)と対応する棚札状態情報欄には、「棚札正常」が書込まれているので、S30へ進む。
【0115】
S30では、検索された商品ID(7654)と対応する棚札ID欄に、受信された棚札ID(00103)を書込む。そして、次に、検索された商品ID(7654)と対応する棚札位置情報欄に、受信された商品陳列位置情報(05-04-09)を書込む(S31)。その結果、商品陳列情報は、図31に示す状態となる。
【0116】
次に、検索された商品ID(7654)と対応する商品情報を商品陳列情報の中から抽出する。このときの商品陳列情報は、図31に示す状態であり、検索された商品ID(7654)と対応する商品情報は、商品名が「バナナ」で売価が「\148」であるので、これらの商品情報を棚札サーバ2の無線通信部24が、電子棚札1Dの無線通信部13へ送信する(S32)。
【0117】
すると、図11に示す電子棚札1Dのフローチャートにおいて、S5で、電子棚札1Dから商品情報を受信したか否かをチェックし、受信していると(S6)、受信した商品情報を電子棚札1Dの表示部14に表示する(S7)。その結果、電子棚札1Dの表示は、図23に示すようになる。
【0118】
そこで、次に、電子棚札1Dの無線通信部13による商品情報の受信不良の有無、及び、電子棚札1Gの表示部14による商品情報の表示不良の有無が、電子棚札1DのCPU11によりチェックされ(S8)、少なくともいずれかの不良が存在する場合は(S9)、電子棚札1DのCPU11により、棚札状態情報として「棚札異常」が出力され(S10)、いずれの不良も存在しない場合は(S9)、棚札状態情報として「棚札正常」が出力される(S11)。この場合、電子棚札1Dでは、商品情報の表示は正常に行われているので、棚札状態情報としては、「棚札正常」が出力される。
【0119】
そこで、次に、電子棚札1Dの無線通信部13が、この棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Dの棚札ID(00103)を、棚札サーバ2の無線通信部24へ送信する(S12)。
【0120】
すると、図12、図13に示す棚札サーバ2のフローチャートにおいて、S34で、電子棚札1Dから棚札状態情報(棚札正常)と電子棚札1Dの棚札ID(00103)を受信したか否かをチェックし、受信していると(S35)、商品陳列情報の中から、受信された棚札ID(00103)と対応する商品IDを検索する(S23)。そして、この商品IDと対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。このときの商品陳列情報は、図31に示す状態であるので、受信された棚札ID(00103)と対応する商品IDは、(7654)である。そこで、商品ID(7654)と対応する棚札状態情報欄に、受信された棚札状態情報(棚札正常)を書込する。その結果、商品陳列情報は、図32に示す状態となる。
【0121】
上述した本実施の形態における電子棚札システムによれば、商品の商品陳列位置情報を備えた無線タグを、商品の商品陳列位置に配設すると共に、電子棚札をこの電子棚札が商品情報を表示する商品の商品陳列位置情報を備えた無線タグに近接して設置することで、電子棚札により商品陳列位置情報が読取られて棚札サーバに送信され、この棚札サーバから電子棚札へ商品情報が送信されて、この商品情報が電子棚札に表示される。
【0122】
そのため、商品情報とこの商品情報を表示する個別の電子棚札とを対応付けるのに、電子棚札を、無線タグに近接して設置するだけでよく、複雑な手間のかかる作業が不要であり、電子棚札システムの設置及び運用にかかる時間とコストを削減することができる。
【0123】
又、商品陳列位置情報の表示に、無線タグを用いることができるので、商品陳列位置情報を無線により読取ることができ、読取を自動化することができる。
【0124】
又、本発明の電子棚札システムでは、棚札サーバの備える商品陳列情報の中に、商品IDや商品陳列位置情報、商品情報のみならず、この商品情報を表示する電子棚札の棚札IDや棚札状態を含ませることができるので、棚札サーバにおけるきめ細かい電子棚札の管理を行うことができる。
【0125】
又、陳列されている商品に設置した電子棚札が、不良や故障等により、商品情報の受信や表示がうまく行われない場合に、係員が不良や故障等の電子棚札を外して、代わりに、新たな電子棚札を設置したときに、この新たな電子棚札にスムースに商品情報を表示することができる。又、陳列されている商品に、複数の電子棚札を設置した場合も、この複数の電子棚札に商品情報を表示することができる。
【0126】
上述した本実施の形態における電子棚札システムでは、商品陳列位置情報の表示に、無線タグを用いると共に、この商品陳列位置情報は電子棚札によって無線により自動的に読取られる仕組みを採用している。しかし、商品陳列位置情報の表示としてはこれには限られず、例えば、バーコード等を用いるようにしてもよい。
【0127】
この場合は、例えば、係員が携帯する携帯端末にバーコードリーダを備えると共に、このバーコードリーダでバーコードの商品陳列位置情報を読取って、読取られた商品陳列位置情報を、赤外線や無線で、或いは、電気的な接触子等による電子棚札との電気的接続により、電子棚札へ送信する等の方法が考えられる。
【0128】
又、上述した本実施の形態における電子棚札システムでは、図11に示す電子棚札の動作のフローチャートにおいて、S12で、棚札状態情報と棚札IDを棚札サーバへ送信しているが、棚札IDに代えて、商品陳列位置情報を用いるようにしてもよい。この場合は、図13に示す棚札サーバの動作のフローチャートにおいて、S36では、棚札IDに代えて、商品陳列位置情報を用いることになり、S36の内容は、商品陳列情報の中から受信した商品陳列位置情報と対応する商品IDを検索することになる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の電子棚札システムの構成を示したブロック図である。
【図2】本実施の形態における電子棚札システムの構成を示した構成図である。
【図3】本実施の形態における電子棚札システムに使用される商品陳列ケースの外観図である。
【図4】本実施の形態における電子棚札システムに使用される商品陳列ケースの商品陳列棚の外観図である。
【図5】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の設置状態を示した外観図である。
【図6】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の構成を示したブロック図である。
【図7】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の外観図である。
【図8】本実施の形態における電子棚札システムの棚札サーバの構成を示したブロック図である。
【図9】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブルである。
【図10】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札が有する棚札IDを示したテーブルである。
【図11】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作を示したフローチャートである。
【図12】本実施の形態における電子棚札システムの棚札サーバの動作を示したフローチャート(その1)である。
【図13】本実施の形態における電子棚札システムの棚札サーバの動作を示したフローチャート(その2)である。
【図14】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その1)である。
【図15】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その2)である。
【図16】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その3)である。
【図17】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その4)である。
【図18】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その5)である。
【図19】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その6)である。
【図20】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その7)である。
【図21】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その8)である。
【図22】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その9)である。
【図23】本実施の形態における電子棚札システムの電子棚札の動作状態を示した商品陳列棚の外観図(その10)である。
【図24】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その1)である。
【図25】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その2)である。
【図26】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その3)である。
【図27】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その4)である。
【図28】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その5)である。
【図29】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その6)である。
【図30】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その7)である。
【図31】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その8)である。
【図32】本実施の形態における電子棚札システムの商品陳列情報を示したテーブル(その9)である。
【符号の説明】
【0130】
1 電子棚札
1A 電子棚札
1B 電子棚札
1C 電子棚札
1D 電子棚札
1G 電子棚札
2 棚札サーバ
3 無線タグ
4 商品陳列ケース
5 商品陳列棚
6 仕切板
7 商品
11 CPU
12 メモリ
13 無線通信部
13a アンテナ
14 表示部
15 無線タグリーダ
16 操作部
17 制御ライン
21 CPU
22 メモリ
23 HDD
24 無線通信部
25 表示部
26 操作部
27 制御ライン
101 商品陳列位置識別子
102 電子棚札
102a 陳列位置情報読取手段
102b 表示手段
102c 棚札通信手段
103 棚札サーバ
103a 陳列情報保持手段
103b 管理手段
103c サーバ通信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の商品陳列位置情報を備えて前記商品の商品陳列位置に配設された商品陳列位置識別子と、前記商品陳列位置識別子の配設位置に近接して設置された電子棚札と、通信回線で該電子棚札と接続された棚札サーバと、で構成される電子棚札システムであって、
前記電子棚札は、前記商品陳列位置情報を前記商品陳列位置識別子から読取る陳列位置情報読取手段と、表示手段と、前記棚札サーバと通信を行う棚札通信手段と、を備え、
前記棚札サーバは、前記商品毎の、商品ID、商品情報、及び、商品陳列位置情報を備えた商品陳列情報を保持する陳列情報保持手段と、該商品陳列情報を管理する管理手段と、前記電子棚札と通信を行うサーバ通信手段と、を備えており、
第1段階において、前記電子棚札では、前記陳列位置情報読取手段が前記商品陳列位置情報を読取ると、前記棚札通信手段が該商品陳列位置情報を前記棚札サーバに送信し、
第2段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段が該商品陳列位置情報を受信して、前記管理手段が該商品陳列位置情報に対応する商品IDを前記商品陳列情報の中から検索して該商品IDと対応する商品情報を抽出すると、前記サーバ通信手段が該商品情報を前記電子棚札へ送信し、
第3段階において、前記電子棚札では、前記棚札通信手段が該商品情報を受信すると、前記表示手段が該商品情報を表示することを特徴とする電子棚札システム。
【請求項2】
前記商品陳列位置識別子は、前記商品陳列位置情報を電子情報として備える無線タグであると共に、前記電子棚札の前記陳列位置情報読取手段は、無線タグリーダである請求項1記載の電子棚札システム。
【請求項3】
前記電子棚札は、操作部を備えると共に、
前記第1段階において、前記電子棚札では、前記操作部が操作されると、前記陳列位置情報読取手段が前記商品陳列位置情報を読取る請求項1又は2記載の電子棚札システム。
【請求項4】
前記電子棚札は、該電子棚札を識別する棚札IDを保持する棚札ID保持手段と、前記電子棚札の棚札状態を判断する状態判断手段と、を備えると共に、
前記棚札サーバは、前記陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、前記棚札IDが記録される棚札IDエリア、及び、前記電子棚札の棚札状態が記録される棚札状態エリアを備えており、
前記第1段階において、前記電子棚札では、前記棚札通信手段が、前記棚札IDを前記商品陳列位置情報と共に前記棚札サーバに送信し、
前記第2段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段が、前記棚札IDを前記商品陳列位置情報と共に受信すると、前記管理手段が該商品陳列位置情報に対応する商品IDを前記商品陳列情報の中から検索して、受信された前記棚札IDを前記商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出し、
前記第3段階において、前記電子棚札では、前記棚札通信手段による前記商品情報の受信不良又は前記表示手段による該商品情報の表示不良の有無に基づき、前記状態判断手段が棚札異常又は棚札正常のいずれかである前記棚札状態を出力すると、前記棚札通信手段が該棚札状態及び前記棚札IDを前記棚札サーバに送信し、
第4段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段が該棚札状態及び該棚札IDを受信すると、前記管理手段が受信された該棚札IDと対応する商品IDを前記商品陳列情報の中から検索して、該商品IDと対応する前記棚札状態エリアに前記棚札状態を記録する請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子棚札システム。
【請求項5】
前記第3段階において、前記電子棚札では、前記棚札通信手段が前記棚札IDに代えて前記商品陳列位置情報を前記棚札状態と共に前記棚札サーバに送信し、
前記第4段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段及び前記管理手段が、前記棚札IDに代えて前記商品陳列位置情報を用いる請求項4記載の電子棚札システム。
【請求項6】
前記棚札サーバは、前記陳列情報保持手段が保持する商品陳列情報に、前記電子棚札から送信される前記商品陳列位置情報を記録する棚札位置エリアを備えており、
前記第2段階において、前記棚札サーバでは、前記管理手段が、受信された前記棚札IDを前記商品IDと対応する棚札IDエリアに記録の際に、受信された前記商品陳列位置情報を前記商品IDと対応する前記棚札位置エリアに記録する請求項4又は5記載の電子棚札システム。
【請求項7】
請求項4又は5記載の電子棚札システムであって、
前記第2段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段が、前記棚札IDを前記商品陳列位置情報と共に受信すると、
前記管理手段が前記商品陳列情報の中から該商品陳列位置情報に対応する商品IDを検索して、該商品IDと対応する棚札IDエリアに、既に記録されている棚札IDが存在するか否かをチェックし、
存在しないと、受信された前記棚札IDを前記商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出し、
存在すると、前記商品IDの前記棚札状態エリアに記録されている前記棚札状態をチェックし、
該棚札状態が棚札異常であると、前記商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札状態エリアから、既に記録されている棚札ID、及び、棚札状態をそれぞれ削除して、受信された棚札IDを前記商品IDと対応する棚札IDエリアに新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出し、
前記棚札状態が棚札正常であると、受信された棚札IDを、既に記録されている棚札IDと並存させて、前記商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、前記商品IDと対応する商品情報を抽出する電子棚札システム。
【請求項8】
請求項6記載の電子棚札システムであって、
前記第2段階において、前記棚札サーバでは、前記サーバ通信手段が、前記棚札IDを前記商品陳列位置情報と共に受信すると、
前記管理手段が前記商品陳列情報の中から該商品陳列位置情報に対応する商品IDを検索して、該商品IDと対応する棚札IDエリアに、既に記録されている棚札IDが存在するか否かをチェックし、
存在しないと、受信された前記棚札IDを前記商品IDと対応する棚札IDエリアに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出し、
存在すると、前記商品IDの前記棚札状態エリアに記録されている前記棚札状態をチェックし、
該棚札状態が棚札異常であると、前記商品IDと対応する棚札IDエリア、棚札状態エリア、及び、棚札位置エリアから、既に記録されている棚札ID、棚札状態、及び、棚札位置情報をそれぞれ削除して、受信された棚札ID、及び、棚札位置情報を、前記商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ新たに記録すると共に、該商品IDと対応する商品情報を抽出し、
前記棚札状態が棚札正常であると、受信された棚札ID、及び、棚札位置情報を、既に記録されている棚札ID、及び、棚札位置情報と並存させて、前記商品IDと対応する棚札IDエリア、及び、棚札位置エリアに、それぞれ記録すると共に、前記商品IDと対応する商品情報を抽出する電子棚札システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2008−280140(P2008−280140A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125877(P2007−125877)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】