説明

電子機器およびその筐体

【課題】筐体内のスペース効率の向上が可能な電子機器およびその筐体を提供する。
【解決手段】表示部筐体11と、表示部筐体11の外面13および内面14を被覆する一の絶縁性フィルム21と、少なくとも表示部筐体11の外面13の一部を被覆した絶縁性フィルム21に形成された加飾層と、少なくとも表示部筐体11の内面14を被覆した絶縁性フィルム21に形成されたアンテナユニット20とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナを備えた電子機器およびその筐体に係り、特にアンテナを筐体に内蔵した電子機器およびその筐体に関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型パーソナルコンピュータをはじめとする電子機器には、一または複数の無線通信機能が搭載されることが一般的となっている。このような電子機器には、電波の送受信を行うアンテナが設けられる。アンテナは、デザインや安全上の観点から本体外部に突出するよりも筐体に内蔵されることが望ましい。
【0003】
従来、外装筐体とアンテナを複合化したアンテナ付き外装筐体が知られている(例えば、特許文献1参照)。このアンテナ付き外装筐体は、外装筐体本体を構成する樹脂成形品の外側表面が装飾フィルムで被覆されている。また、装飾フィルムと別部材で構成されたフィルム基材に、導電層からなる平面アンテナが形成されたフィルム基材が樹脂成形品と装飾フィルムとの間に狭持されることにより、実用性の高いアンテナ付き外装筐体を構成するものである。
【特許文献1】特開2007−221610号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日のノート型パーソナルコンピュータなどの電子機器は、小型化、薄型化、表示パネルの大型化などの種々の要因から、アンテナを実装するスペースの確保が難しくなってきているという現状がある。このため、小型化などの要求を満たすための構造設計が重要である。
【0005】
特許文献1に開示されたアンテナ付き外装筐体は、アンテナ内蔵に伴う筐体内のスペース効率や、製造時における効率化までは考慮されていなかった。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、筐体内のスペース効率の向上が可能な電子機器およびその筐体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、上述した課題を解決するために、外面と、この外面と反対側の内面とを有した筐体と、前記筐体の前記外面および前記内面を被覆する一の絶縁性フィルムと、少なくとも前記外面の一部を被覆した前記絶縁性フィルムに形成された加飾層と、少なくとも前記内面を被覆した前記絶縁性フィルムに形成されたアンテナユニットとを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る電子機器の筐体は、上述した課題を解決するために、外面および内面を被覆する一の絶縁性フィルムと、少なくとも前記外面の一部を被覆した前記絶縁性フィルムに形成された加飾層と、少なくとも前記内面を被覆した前記絶縁性フィルムに形成されたアンテナユニットとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る電子機器およびその筐体においては、筐体内のスペース効率の向上が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係る電子機器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る電子機器の一例であるノート型のパーソナルコンピュータが開いた状態である場合の外観斜視図である。図2は、図1に示すパーソナルコンピュータが閉じた状態である場合の外観斜視図である。
【0012】
このパーソナルコンピュータ1は、本体2に表示部3がヒンジ部4を介して開閉(回動)可能に接続されている。本体2の上面にはキーボード5とポインティングデバイスであるタッチパッド6およびボタン7が設けられている。表示部3内部には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示パネル8を有する。
【0013】
本体2は、非導電性の樹脂製の本体筐体9を有している。本体筐体9内部には、無線通信機能を実現する無線駆動部(図5参照)などの電子部品が実装される。本実施形態においては、無線駆動部以外の電子部品についての説明は省略する。表示部3は、本体2と同様に樹脂製の表示部筐体11を有する。表示部筐体11は表示パネル8を収納して露出させるための露出開口部12を有する。
【0014】
図2に示すように、パーソナルコンピュータ1が閉じた状態で表示部3の上面を構成する表示部筐体11の表示部筐体外面13は、その表面の少なくとも一部に所望の模様、色彩などの加飾(図示せず)が施される。また、表示部筐体外面13の自由端側15から表示部筐体内面14の固定端側16にかけて、アンテナユニット20が配置される。なお、表示部筐体内面14は、表示部筐体外面13と対向する面であって、図1および図2において露出しない面である。
【0015】
表示部筐体外面13の加飾およびアンテナユニット20は、一の絶縁性フィルム21に形成されている。
【0016】
図3は、本実施形態におけるノート型パーソナルコンピュータの表示部筐体を被覆する絶縁性フィルムが展開した状態を示す図である。図4は、図3に示す絶縁性フィルムが表示部筐体に固定された場合の折り曲げられた状態を示す図である。
【0017】
絶縁性フィルム21は、表示部筐体11の表示部筐体外面13と表示部筐体内面14より小さい表面積を有する一枚のフィルムである。絶縁性フィルム21の材質としては、例えばポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系のエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの樹脂フィルムなどを用いることができる。
【0018】
絶縁性フィルム21は、多層構造を有しており、表示部筐体外面13を加飾する所望の模様、色彩などが印刷された加飾層が含まれる。加飾層は、絶縁性フィルム21の表示部筐体外面13を被覆する所定位置に少なくとも設けられていればよい。ただし、製造上の容易性から、表示部筐体外面13を被覆する領域のみならず、表示部筐体内面14を被覆する領域も含めた全領域に加飾層が形成された絶縁性フィルム21を用いることが好ましい。
【0019】
絶縁性フィルム21の加飾層は、着色インキ層である場合には、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂など、特にウレタン系樹脂、さらにはそのエラストマをバインダとして適切な色彩の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。着色インキ層の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法を採用することができる。
【0020】
絶縁性フィルム21に形成されたアンテナユニット20には、電波共振部22a、22b、グランド部23a、23b、アンテナパターン24a、24bおよび給電線接点部25が形成される。なお、同一無線通信方式を利用するために設けられたアンテナユニット20の各部には、同一の符号を付して説明する。
【0021】
アンテナユニット20は、一または複数の無線通信方式を利用した無線通信を実現するために設けられる。本実施形態においては、図3に示すように2種類の無線通信方式を利用するためのアンテナユニット20が設けられた例を説明する。採用される無線通信方式は、一例として無線LAN用のIEEE802.11a方式やIEEE802.11b方式、Bluetooth(登録商標)方式、第3世代(3G)方式などが該当する。なお、搭載されるアンテナユニット20は2種類の無線通信方式に適用されるもののみならず、1種であっても、2種以上であってもよい。
【0022】
電波共振部22a、22bは、採用される無線通信方式に応じた所定の波長を有する電波の送受信が行えるように、その形状や寸法が決定される。また、電波共振部22a、22bには送受信を行う波長に対応した大きさのグランド面積を有するグランド部23a、23bが接続される。
【0023】
電波共振部22a、22bからは、絶縁性フィルム21の長手方向に沿ってアンテナパターン24a、24bが伸びている。アンテナパターン24a、24bは、利用される無線通信方式の波長に応じてその長さなどが決定される。
【0024】
給電線接点部25は、各アンテナパターン24a、24bの終端位置である絶縁性シート21の一の短辺方向に沿って設けられる。給電線接点部25は、後述する給電線を介して本体筐体9に収納された無線駆動部と接続される。
【0025】
図4に示すように、電波共振部22a、22bは絶縁性フィルム21が表示部筐体11に固定された場合に折り曲げられる位置26である表示部筐体外面13と表示部筐体内面14との境界をまたぐ位置におおむね配置され、表示部筐体11に固定される際に折り曲げられると折り重なるようになっている。またこのとき、電波共振部22a、22bは、グランド部23a、23bと重ならないようになっている。
【0026】
アンテナユニット20の各部は、アンテナ機能をもたせられる導電性物質からなるものであれば特に制限はない。導電性を有する素材には、例えば金属であれば金、白金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、鉛などがある。また、導電性高分子などの導電性を有する高分子化合物も適用可能である。これら導電性物質からなるアンテナユニット20は、印刷、メッキ、ラミネート、スパッタリング、蒸着などの各種方法が利用されて絶縁性フィルム21の所定位置に形成される。
【0027】
次に、パーソナルコンピュータ1に絶縁性フィルム21が固定された場合の各部の構成について説明する。
【0028】
図5は、本実施形態におけるノート型パーソナルコンピュータに絶縁性フィルムが固定された場合の概略的な正面図である。図5では、表示パネル8は点線で表示されており、絶縁性フィルム21により被覆された表示部筐体内面14が露出した状態を示す。図6は、図5のノート型パーソナルコンピュータのVI−VI間の断面図である。
【0029】
パーソナルコンピュータ1の表示部筐体11には、絶縁性フィルム21が被覆される。絶縁性フィルム21は、表示部筐体外面13の外面を被覆することにより、表示部筐体外面13に所望の加飾を施す。表示部筐体外面13を被覆する絶縁性フィルム21は、表示部筐体11の成形時に一体成形されることにより、表示部筐体外面13に固定されて加飾を施す。具体的には、加飾層が設けられた絶縁性フィルム21をインサートフィルムとして用いて、成形用金型内でインサート成形することにより、絶縁性フィルム21と一体成形された表示部筐体11が製造される。
【0030】
このとき、絶縁性フィルム21は、アンテナユニット20が形成されて表示部筐体内面14などを被覆するための領域であって、折り返して表示部筐体11に固定されるはみだし部分が設けられるようになっている。アンテナユニット20が形成された絶縁性フィルム21のはみだし部分は、表示部筐体外面13に固定された領域との境界から表示部筐体内面14に巻き込むように固定される。このはみだし部分は、接着剤による接着などにより表示部筐体11に固定される。
【0031】
図6において、電波共振部22aは矢印で示す領域で図示されている。また、グランド部23aについても同様に、矢印で示す領域で図示されている。図6において、アンテナユニット20の電波共振部22a(22b)が形成された絶縁性フィルム21の部位は、表示部筐体外面13と表示部筐体内面14との境界17をまたがるように電波共振部22a(22b)を配置する。かつ、グランド部23a(23b)が形成された絶縁性フィルム21の部位は、表示部筐体外面13に配置された電波共振部22a(22b)の一側辺から、表示部3の固定端側16方向に向かって伸びるようにグランド部23a(23b)を配置する。また、電波共振部22aは表示部筐体11に収納された表示パネル8よりも、表示部3の自由端側15に配置される。すなわち、電波共振部22a、22bは、グランド部23a、23bおよび表示パネル8よりも表示部3の自由端側15に配置されることにより、導体の影響を受けて放射特性が劣化することを少なくすることができる。
【0032】
また、アンテナパターン24a、24bの終端部29に形成された給電線接点部25は、表示部3の固定端側16近傍に設けられるようになっている。このため、本体筐体9に収納された無線駆動部30a、30bと給電線接点部25とを接続する給電線28a、28bは、表示部3の固定端側16からヒンジ部4を通過して無線駆動部30a、30bまで伸びれば足り、例えば表示部3の自由端側15から同軸ケーブルなどを延ばしてくる場合に比べてこの同軸ケーブルの配置スペースを削減することができる。
【0033】
無線駆動部30a、30bは、システム基板31上に配置されており、受信時にはアンテナユニット20で受信された電波が給電線28a、28bを介して供給され、送信時には無線駆動部30a、30bより給電線28a、28bを介して電波がアンテナユニット20に供給される。また、無線駆動部30a、30bは、接続点32a、32bにおいて給電線28a、28bと接続される。
【0034】
このパーソナルコンピュータ1によれば、表示部筐体11に加飾を施す絶縁性フィルムにはみだし部分を設け、このはみだし部分にアンテナユニット20を形成することにより、部品点数を削減することができる。特に、複数の無線通信方式を利用するためのアンテナユニットが配置される場合には、大幅に部品点数を削減できる点で有効である。
【0035】
また、アンテナユニット20の電波共振部22a、22bを表示部3の自由端側15に配置する場合であっても、アンテナパターン24a、24bを固定端側16まで伸ばして給電線接点部25を設けることにより、表示部3の固定端側16で無線駆動部30a、30bと接続可能である。このため、アンテナユニット20と無線駆動部30a、30bとを接続するために表示部3の自由端側15まで配線を伸ばす必要がないため、スペース効率を向上させることができる。
【0036】
さらに、アンテナユニット20の各部を、周囲の導電性物質による放射特性の劣化を考慮して配置することにより、アンテナユニット20としての性能を維持することができる。
【0037】
さらにまた、一の薄肉の絶縁性フィルム21に印刷などによりアンテナユニット20を形成することができるため、表示部筐体11の小型化・薄型化も実現することができる。
【0038】
本発明に係る電子機器は、上記説明したノートブック型のパーソナルコンピュータのほかにも、様々な電子機器に適用可能であり、デスクトップ型コンピュータやワードプロセッサ、ゲーム機器、音響機器などの無線通信機能を備えた他の電子機器に適用することが可能である。
【0039】
また、本実施形態において説明した絶縁性フィルム21の固定方法、表示部筐体11の成形方法、アンテナユニット20の構成や、形成方法については一例であって、本実施形態において説明した効果を奏することができれば、他の構成や方法を用いてもかまわない。
【0040】
さらに、表示部筐体11は樹脂材料からなる例を説明したが、所要の表面絶縁処理を行えば、マグネシウムなどの金属筐体を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る電子機器の一例であるノート型のパーソナルコンピュータが開いた状態である場合の外観斜視図。
【図2】図1に示すパーソナルコンピュータが閉じた状態である場合の外観斜視図。
【図3】本実施形態におけるノート型パーソナルコンピュータの表示部筐体を被覆する絶縁性フィルムが展開した状態を示す図。
【図4】図3に示す絶縁性フィルムが表示部筐体に固定された状態を示す図。
【図5】本実施形態におけるノート型パーソナルコンピュータに絶縁性フィルムが固定された場合の概略的な正面図。
【図6】図5のノート型パーソナルコンピュータのVI−VI間の断面図。
【符号の説明】
【0042】
1 パーソナルコンピュータ
2 本体
3 表示部
4 ヒンジ部
5 キーボード
6 タッチパッド
7 ボタン
8 表示パネル
9 本体筐体
11 表示部筐体
12 露出開口部
13 表示部筐体外面
14 表示部筐体内面
20 アンテナユニット
21 絶縁性フィルム
22a、22b 電波共振部
23a、23b グランド部
24a、24b アンテナパターン
25 給電線接点部
28a、28b 給電線
30a、30b 無線駆動部
31 システム基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外面と、この外面と反対側の内面とを有した筐体と、
前記筐体の前記外面および前記内面を被覆する一の絶縁性フィルムと、
少なくとも前記外面の一部を被覆した前記絶縁性フィルムに形成された加飾層と、
少なくとも前記内面を被覆した前記絶縁性フィルムに形成されたアンテナユニットとを備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
表示パネルを備えた表示部をさらに備え、
前記筐体は前記表示パネルを収納する表示部筐体である請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示部と回動可能に連結された本体と、
前記本体に備えられた本体筐体と、
前記本体筐体に収納され、前記アンテナユニットと給電線を介して接続された無線駆動部とをさらに備えた請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記アンテナユニットは、電波共振部と、前記電波共振部と接続されたグランド部と、前記電波共振部から伸びたアンテナパターンと、前記アンテナパターンの終端に設けられた給電線接点部とを備えた請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記給電線接点部は、前記表示部の固定端側近傍に設けられた請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記電波共振部は、前記表示部における前記グランド部および前記表示パネルよりも自由端側に配置された請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記絶縁性フィルムは、前記電波共振部を前記表示部筐体の前記外面と前記内面との境界をまたがせて前記表示部筐体を被覆し、かつ前記グランド部を前記外面に位置させて前記表示部筐体を被覆した請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
前記絶縁性フィルムは、全領域に加飾層が形成された請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示部筐体は、樹脂材料からなる請求項8記載の電子機器。
【請求項10】
前記表示部筐体の前記外面を被覆して加飾を施す前記絶縁性フィルムの一部領域は、前記表示部筐体の成形時に一体成形されて固定され、
前記アンテナユニットが形成された前記絶縁性フィルムの一部領域は、前記表示部筐体の成形後に接着された請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
アンテナユニットを内蔵する電子機器の筐体であって、外面と、この外面と反対側の内面とを有した筐体において、
前記外面および前記内面を被覆する一の絶縁性フィルムと、
少なくとも前記外面の一部を被覆した前記絶縁性フィルムに形成された加飾層と、
少なくとも前記内面を被覆した前記絶縁性フィルムに形成されたアンテナユニットとを備えたことを特徴とする電子機器の筐体。
【請求項12】
前記筐体は、表示パネルを収納した表示部筐体である請求項11記載の電子機器の筐体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−57094(P2010−57094A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222158(P2008−222158)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】