説明

電子機器及び電子部品

【課題】
デザイン性を損なうことなく、正面から電子機器を操作するユーザがボタンの発光状態を確認できる電子機器及び電子部品を提供する。
【解決手段】
電源スイッチユニット10が、押下面42を備えるボタン13と、発光素子82、83が実装された基板17と、電子機器1の本体部3の一側面側から包囲部材15を挟んで露出するリング状の外周発光部63とを備える。このため、ボタン13の押下面42から面状に発光することが可能であるのに加えて外周発光部63の外周面69からリング状に発光することができる。従って、正面から電子機器1を操作するユーザがボタン13及び外周面69の発光状態を確認できる。このとき、外周発光部63の外周面69は、正面から電子機器1を操作するユーザによって非常に見易く、デザイン性が損なわれることはない。電源スイッチユニット10はメッキリング12によりデザイン性を向上させている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータなどの電子機器及びこのような電子機器に実装される電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型のパーソナルコンピュータなどの電子機器は、デザイン性を向上させながら、電源スイッチなどのボタン類の小型薄型化を阻害することなく配置することが要求される。特許文献1によれば、キーボードなどが設けられた筐体と表示部が設けられた筐体とを回転可能に連結するヒンジの一端に電源スイッチが設けられている。電源スイッチは、発光素子によって例えば電源がオンになっているときにはスイッチが発光する。これにより、例えば電源がオンになっている状態は、可視的にわかりやすくなる。
【特許文献1】特開2005−128805号公報(段落[0135]、図3、図35など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載された技術では、電源スイッチはヒンジの一端に露出しているので、ユーザなどが誤って電源スイッチに接触し、不意に電源が落ちるなどの問題がある。そこで、このような電源スイッチの周囲を囲み、電源スイッチの押下面よりも突き出した突き出し部を有する遮光部を配置することが考えられる。遮光部は、主にデザイン性の観点からメッキなどが施されている。
【0004】
しかしながら、このような遮光部が設けられると、正面から電子機器を操作するユーザは、遮光部に遮られて電源スイッチの発光が確認できないことがある。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、デザイン性を損なうことなく、正面から電子機器を操作するユーザがボタンの発光状態を確認できる電子機器及び電子部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、電子機器本体と、ボタンと、外周発光部品と、基板と、保持部材と、支持部材と、包囲部材とを具備する。前記電子機器本体は、一側面側にボタン配置部を有する。前記ボタンは、前記ボタン配置部に配置され、光を透過する材料からなり、前記一側面側に押下面を有し、前記一側面側と反対側の面側に光入射面を有するほぼ円柱形状である。前記外周発光部品は、前記ボタンの光入射面と対向する位置に配置され、外部に露出する外周面を有し、光を散乱させる材料からなるほぼ円柱形状である。前記基板は、前記ボタンと前記外周発光部品との間に介在され、前記ボタンの光入射面に向けて光を発光する第1の発光素子及び押圧されて切り替えられるスイッチ素子が第1の面に実装され、前記外周発光部品に向けて光を発光する第2の発光素子が第2の面に実装されている。前記保持部材は、前記ボタンと前記基板との間に介在され、前記ボタンを保持すると共に前記スイッチ素子と対向する位置に前記スイッチ素子と当接可能な突起部を有し、光を散乱させる材料からなる。前記支持部材は、前記保持部材を弾性的に支持する。前記包囲部材は、前記ボタン、前記基板、前記保持部材及び前記支持部材を包囲し、前記押下面より突き出した突き出し部を有し、光を透過しない材料からなる。
【0007】
本発明では、ボタンの押下面から発光することが可能であるのに加えて外周発光部品の外周面から発光することも可能である。従って、正面から電子機器を操作するユーザがボタンの発光状態を確認できる。電子機器本体の一側面側から包囲部材を挟んで、つまり所定の距離をもって外周発光部品の外周面が露出している。従って、発光可能に露出した外周発光部品の外周面は、正面から電子機器を操作するユーザによって非常に見易く、デザイン性が損なわれることはない。また、保持部材が、光を散乱させる材料からなる。従って、ボタンの押下面から均一に光が発光し、またユーザは押下面から内部構造が見えない。従って、デザイン性が非常に良いものとなる。基板が、第1の発光素子、第2の発光素子及びスイッチ素子を実装している。従って、部品点数の削減及び取り付け精度の向上を図ることができる。
【0008】
前記第1の発光素子は、前記ボタンのほぼ中心軸上の領域に配置され、前記第2の発光素子は、前記ボタンの中心軸から上の領域に配置されていてもよい。
これにより、第1の発光素子がボタンのほぼ中心軸上の領域に配置されているので、ボタンの押下面から均一に光が発光する。また、第2の発光素子がボタンの中心軸から上の領域に配置されているので、外周発光部品の外周面のうち上部側が強く発光する。正面から電子機器を操作するユーザは、上部側が目に入り、下部側は目に入ることは少ない。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、正面から電子機器を操作するユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【0009】
前記外周発光部品は、前記基板が配置された側とは反対側の面が円錐形状の凹部を有するようにしてもよい。
これにより、円錐形状の凹部によって外周発光部品の外周面に向かって反射する光が強くなる。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、ユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【0010】
前記外周発光部品の前記基板が配置された側とは反対側の面に配置された光反射層を具備するようにしてもよい。
これにより、光反射層により外周発光部品の基板が配置された側とは反対側と電子機器本体側との間の隙間から光が洩れることがない。これにより、ユーザには内部に軸があるように映り、デザイン性が向上する。
【0011】
前記外周発光部品、前記保持部材及び前記支持部材は、一体的に構成され、前記基板を保持する保持部を有するようにしてもよい。
これにより、部品点数の削減、取り付け精度の向上及び取り付け作業の工数削減を図ることができる。
【0012】
前記ボタンと前記保持部材との間に配置された拡散シートを具備するようにしてもよい。
これにより、ボタンの押下面からさらに均一に光が発光し、またユーザは押下面から内部構造が見えない。従って、デザイン性が非常に良いものとなる。
【0013】
前記基板は、前記第1の発光素子と前記保持部材との間の第1の距離が前記第2の発光素子と前記外周発光部品との間の第2の距離よりも短くなるように、配置されているようにしてもよい。
これにより、第2の距離を大きくし、外周発光部品の外周面に届く光を多くし、外周発光部品の外周面からより強く光を発光させることができる。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、ユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【0014】
前記電子機器本体は、操作部が設けられた第1の面を有する第1の筐体と、前記第1の面と対面可能で、表示部が設けられた第2の面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記電子機器本体の背面側で回転可能に連結し、一端に前記ボタン配置部が設けられた円筒形状のヒンジとを有するようにしてもよい。
これにより、円筒形状のヒンジの一端に押下面及び発光部の外周面から発光するボタンを配置することで、デザイン性がより良いものとなる。
【0015】
本発明に係る電子部品は、ボタンと、外周発光部品と、基板と、保持部材と、支持部材と、包囲部材とを具備する。前記ボタンは、光を透過する材料からなり、一側に押下面を有し、他側に光入射面を有するほぼ円柱形状である。前記外周発光部品は、前記ボタンの光入射面と対向する位置に配置され、外部に露出する外周面を有し、光を散乱させる材料からなるほぼ円柱形状である。前記基板は、前記ボタンと前記外周発光部品との間に介在され、前記ボタンの光入射面に向けて光を発光する第1の発光素子及び押圧されて切り替えられるスイッチ素子が第1の面に実装され、前記外周発光部品に向けて光を発光する第2の発光素子が第2の面に実装されている。前記保持部材は、前記ボタンと前記基板との間に介在され、前記ボタンを保持すると共に前記スイッチ素子と対向する位置に前記スイッチ素子と当接可能な突起部を有し、光を散乱させる材料からなる。前記支持部材は、前記保持部材を弾性的に支持する。前記包囲部材は、前記ボタン、前記基板、前記保持部材及び前記支持部材を包囲し、前記押下面より突き出した突き出し部を有し、光を透過しない材料からなる。
【0016】
本発明では、ボタンの押下面から発光することが可能であるのに加えて外周発光部品の外周面から発光することも可能である。従って、正面から電子部品を操作するユーザがボタンの発光状態を確認できる。包囲部材を挟んで、つまり所定の距離をもって外周発光部品の外周面が露出している。従って、発光可能に露出した外周発光部品の外周面は、正面から電子部品を操作するユーザによって非常に見易く、デザイン性が損なわれることはない。また、保持部材が、光を散乱させる材料からなる。従って、ボタンの押下面から均一に光が発光し、またユーザは押下面から内部構造が見えない。従って、デザイン性が非常に良いものとなる。基板が、第1の発光素子、第2の発光素子及びスイッチ素子を実装している。従って、部品点数の削減及び取り付け精度の向上を図ることができる。
【0017】
前記第1の発光素子は、前記ボタンのほぼ中心軸上の領域に配置され、前記第2の発光素子は、前記ボタンの中心軸から上の領域に配置されているようにしてもよい。
これにより、第1の発光素子がボタンのほぼ中心軸上の領域に配置されているので、ボタンの押下面から均一に光が発光する。また、第2の発光素子がボタンの中心軸から上の領域に配置されているので、外周発光部品の外周面のうち上部側が強く発光する。電子部品が装着された電子機器を正面から操作するユーザは、上部側が目に入り、下部側は目に入ることは少ない。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、正面から電子機器を操作するユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【0018】
前記外周発光部品は、前記基板が配置された側とは反対側の面が円錐形状の凹部を有するようにしてもよい。
これにより、円錐形状の凹部によって外周発光部品の外周面に向かって反射する光が強くなる。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、ユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【0019】
前記外周発光部品の前記基板が配置された側とは反対側の面に配置された光反射層を具備するようにしてもよい。
これにより、光反射層により外周発光部品の基板が配置された側とは反対側と電子機器本体側との間の隙間から光が洩れることがない。これにより、ユーザには内部に軸があるように映り、デザイン性が向上する。
【0020】
前記外周発光部品、前記保持部材及び前記支持部材は、一体的に構成され、前記基板を保持する保持部を有するようにしてもよい。
これにより、部品点数の削減、取り付け精度の向上及び取り付け作業の工数削減を図ることができる。
【0021】
前記ボタンと前記保持部材との間に配置された拡散シートを具備するようにしてもよい。
これにより、ボタンの押下面からさらに均一に光が発光し、またユーザは押下面から内部構造が見えない。従って、デザイン性が非常に良いものとなる。
【0022】
前記基板は、前記第1の発光素子と前記保持部材との間の第1の距離が前記第2の発光素子と前記外周発光部品との間の第2の距離よりも長くなるように、配置されているようにしてもよい。
これにより、第2の距離を大きくし、外周発光部品の外周面に届く光を多くし、外周発光部品の外周面からより強く光を発光させることができる。従って、少ない光量、つまり消費電力を小さくして、ユーザに対して発光状態を確実に知らせることができる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、デザイン性を損なうことなく、正面から電子機器を操作するユーザがボタンの発光状態を確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0025】
本実施形態では電子機器としてノート型のパーソナルコンピュータを一例に挙げて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器の開いた状態の斜視図、図2は図1に示す電子機器の閉じた状態の斜視図、図3は図1に示す電子機器の背面図である。
電子機器1は、表示部2と、本体部3と、これら表示部2と本体部3とを連結するヒンジ4とを備えている。
【0026】
表示部2は、ヒンジ4を介して本体部3に対して開閉可能である。表示部2は、表示側筐体5、表示面6と、表示側筐体5内に設けられた表示処理を行う図示しない表示処理ユニットとを備えている。
【0027】
表示側筐体5は、図示しない表示処理ユニットを収容する表示部2の筐体である。表示面6は、情報を表示するための画面であり、閉じた状態で本体部3に対面する。
【0028】
本体部3は、本体側筐体7、キーボードユニット8、図示しない中央処理装置、図示しないハードディスク装置などの部品を備えている。
【0029】
本体側筐体7は、本体部3の筐体である。キーボードユニット8は、例えば複数のキー等を備えており、電子機器1の入力部として機能する。中央処理装置は、本体側筐体7内の多層プリント配線板に実装されている。中央処理装置は、キーボードユニット8からの入力信号を受けて、演算処理、制御処理、画像処理、表示部2への出力処理などの各種処理を行い、この電子機器1の実質的な機能上の本体として機能する。
【0030】
ヒンジ4は、表示部2に形成された連結部4aと、本体部3に固定された連結部4bとが回動自在に連結されることで構成されている。ヒンジ4の軸方向(図1のX方向)の右端の連結部4bには、電源スイッチユニット10が配置されている。電源スイッチユニット10は、例えば本体側筐体7に固定されている。
本体側筐体7は、図1に示すように、連結部4bの下側に入り込むように傾斜する傾斜面7aを備えている。
図3に示すように、後述する外周発光部63の外周面69が本体側筐体7の背面まで回りこんでいて、背面からでも外周面69の発光状態により、電子機器1の状態を把握できる。
【0031】
図4は図1に示す電源スイッチユニット10のA−A断面図、図5は図4に示す電源スイッチユニット10の分解斜視図である。
電源スイッチユニット10は、図5に示す固定用リング11、メッキリング12、ボタン13、拡散板(拡散シート)14、包囲部材15、支持部材16、基板17を備え、これらの部品が図4に示すように組み合わされて構成されている。
【0032】
図6(A)〜(G)は固定用リング11の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
固定用リング11は、同図に示すようにリング形状であり、貫通孔21が形成されている。固定用リング11は、図6(A)に示すように固定用リング11の外周側に行くにつれ突出する突き出し部22を備える。固定用リング11は、突き出し部22から貫通孔21に向けて落ち込むように傾斜する傾斜面23を備える。図6(B)に示すように、固定用リング11は、その底面24から突出する一対のピン25を備える。
【0033】
図5に示すように複数のピン25は、メッキリング12の後述する溝37に嵌る。固定用リング11は、ピン25によりメッキリング12に対して位置決めされる。固定用リング11は、メッキリング12に接着されている。固定用リング11は、図4に示すように、ボタン13よりX方向に突き出した位置に設けられ、突き出し部の一部を構成する。
【0034】
図7(A)〜(G)はメッキリング12の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
メッキリング12は、飾り部品であり、リング形状であり、貫通孔30が形成されている。メッキリング12は、その一面31に貫通孔30の外周に沿ってリング状突出部32が設けられている。リング状突出部32は、図4及び図7(A)に示すようにメッキリング12の中心から外側に向かうにつれ一面31からの突出量が大きくなる。図4に示すように、リング状突出部32は、固定用リング11の貫通孔21に嵌る。メッキリング12は、傾斜面33を備える。傾斜面33は、リング状突出部32の外周34から内周35に向かうにつれ貫通孔30に落ち込む。図4に示すように、傾斜面33は、固定用リング11の傾斜面23と滑らかに繋がる。図4に示すように、傾斜面33の外径は、傾斜面23の内径より僅かに小さい。
【0035】
メッキリング12は、図7(A)に示すように、その側周面36に形成された複数の溝37、38を備える。溝37、38は、メッキリング12の側周面36からメッキリング12の中心に向けて凹んだ形状である。図5に示すように、溝37に固定用リング11のピン25が嵌り、固定用リング11と、メッキリング12との位置が決められる。溝38は、図7に示すように包囲部材15の後述する位置決め突起52に対応した位置でメッキリング12に形成されている。図4に示すようにメッキリング12の溝38に、包囲部材15の位置決め突起52が嵌り、メッキリング12と包囲部材15との位置が決められる。
【0036】
メッキリング12は、その外表面がメッキされている。例えば、メッキリング12の傾斜面33等がメッキされている。メッキリング12は、図4に示すように包囲部材15に接着されている。
【0037】
図8(A)〜(G)はボタン13の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
ボタン13は、電子機器1に電源を投入するときにユーザにより押される電源スイッチのボタンである。ボタン13は、円柱形状であり、凸部40と、基部41とを備える。ボタン13は、光を透過する例えばポリカーボネート、ABS樹脂等の透明な材料からなる。
【0038】
凸部40は、ユーザにより押される押下面42を備える。凸部40の半径は、図8(E)に示すように第1の半径r1であり、基部41の半径は、第1の半径r1より大きい第2の半径r2である。凸部40は、図4に示すように、メッキリング12の貫通孔30に嵌る。凸部40の押下面42は、メッキリング12の傾斜面33に滑らかに繋がるように凹んでいる。
【0039】
基部41は、図8(B)に示すようにその底面43に、支持部材16との位置きめをするための複数のピン44が突設されている。
【0040】
図4に示すように、ボタン13の底面43には、拡散板(拡散シート)14が貼り付けられている。図4、図5に示すように、拡散板(拡散シート)14は、ボタン13のピン44を避けてボタン13の底面43のほぼ全面を覆うように配置されている。つまり、図4に示すようにボタン13と支持部材16との間に拡散板(拡散シート)14が配置されている。拡散板(拡散シート)14を配置することにより、ボタン13の底面43側から入射した光をボタン13の押下面42から均一に放射することが可能となる。また、ボタン13の内側の構造、例えば基板17の表面状態を拡散板(拡散シート)14により隠すことが可能となる。
【0041】
図9(A)〜(G)は包囲部材15の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
包囲部材15は、円筒状の包囲部材本体50と、位置決め部51とを備えている。図4に示すように、包囲部材本体50は、固定用リング11、メッキリング12、ボタン13、支持部材16等を包囲する。包囲部材15は、光を透過しない材料からなる。包囲部材本体50の内周面側には、メッキリング12の溝38に嵌る位置決め突起52が形成されている。図4及び図9(B)に示すように、包囲部材本体50の開口53側の内周面側には、複数のツメ部54が形成されている。ツメ部54は、包囲部材15に支持部材16を固定するために用いられる。ツメ部54は、図4に示すように、支持部材16の後述するフック部64に嵌る。図4に示すように包囲部材本体50は、ボタン13の押下面42よりX方向に突き出した突き出し部55を備える。突き出し部55は、固定用リング11等と共に、ボタン13(の押下面42)より突き出した突き出し部を形成する。
【0042】
位置決め部51は、包囲部材本体50の側面から突出して設けられている。位置決め部51は、本体側筐体7の例えば図1に示す位置決め部56にネジ止めされる。
【0043】
図10(A)〜(G)は支持部材16の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
支持部材16は、図10(G)に示すように、ボタン13を支持するボタン保持部61、弾性部62、外周発光部63、フック部64及び基板保持部65等を備えている。支持部材16は、例えば透光性を有する例えば光を散乱させる乳白色の樹脂材料等が用いられ、ボタン保持部61、弾性部62、基板保持部65及び外周発光部63及びフック部64等は一体的に形成されている。
【0044】
ボタン保持部61は、図10(A)及び(E)に示すように、その一面66に孔67が形成されている。孔67は、ボタン13のピン44に対応した位置に形成されている。図4に示すように孔67内にボタン13のピン44が挿入され、ボタン保持部61(支持部材16)にボタン13が固定される。ボタン保持部61のボタン13側と反対側の面には、図4、図10(G)に示すように突起部68が突設されている。突起部68は、図4に示すように後述するスイッチ素子81に対向する位置に設けられている。ボタン保持部61は、図4に示すように、後述する発光素子82から発光された光を拡散板(拡散シート)49(ボタン13)側に導く導光板としての機能を兼ね備える。ボタン保持部61は、光を散乱させる例えば乳白色の樹脂材料からなる。
【0045】
弾性部62は、図4、図10(G)に示すように湾曲形状である。弾性部62は、ユーザによりボタン13の押下面42が押されたときにボタン13がX方向に凹みユーザが押下面42を押さないときに図4に示す初期位置に戻るように、ボタン13を弾性的に支持する。
【0046】
外周発光部63は、図10(A)に示すようにボタン保持部61より大きい円板形状である。外周発光部63は、導光板として機能すると共に図4に示すように包囲部材15の開口53の蓋として機能する。図4に示すように、外周発光部63は、その外周面69が包囲部材15に包囲されずに包囲部材15の外にリング状に露出している。外周発光部63は、図1に示すようにユーザが電子機器1を使用するときに、ユーザに見えるように、その外周面69が露出している。図4に示すように、外周発光部63の外径は、包囲部材15の外径とほぼ同じである。外周発光部63は、光を散乱させる例えば乳白色の樹脂材料からなる。外周発光部63は、基板17が配置された側とは反対側の外面70が円錐形状の凹部71を有する。例えば外周発光部63の半径rが11〜11.5mmのときには、凹部71の深さd(図4のX方向の深さ)は、0.3〜0.5mmとされる。例えば半径rが11.5mmのときには、深さdが0.5mmとされる。なお、これらの数値は限定されるものではなく適宜変更可能である。外周発光部63の外面70には、図10(B)に示すように、光反射層72が配置されている。光反射層72は、例えば後述する発光素子83から射出された光が外周面69から射出されるように光を反射する。光反射層72は、例えばタンポ印刷等により外周発光部63の外面70に形成されている。光反射層72外径は、図10(B)に示すように、外周発光部63の外面70より小さい。外周発光部63の外面70は、外面70の外周に沿うリング状の領域が光反射層72に覆われずにリング状に露出している。これにより、発光素子83からの光の外周面69での発光状態を調整する。
【0047】
フック部64は、図4に示すようにツメ部54が嵌り、包囲部材15に固定される。図10(A)及び(G)に示すフックが部64図9(B)に示すツメ部54にフックすることで、支持部材16が包囲部材15に固定されている。
【0048】
基板保持部65は、図4に示すように基板17を基板17の両面及び底部側などから保持する。基板保持部65は、基板17の面84側と基板17の面85側とを保持する。基板保持部65は、弾性部62及び外周発光部63等と一体的に形成されている。図4に示すように、基板17が基板保持部65に保持された状態では、スイッチ素子(タクトスイッチ)81が突起部68に対向しかつ発光素子82がボタン保持部61(ボタン13)のほぼ中央領域に対応する。
【0049】
基板17は、実装用基板80、及び実装用基板80に実装されたスイッチ素子81、発光素子82、83等を備えている。
【0050】
スイッチ素子81は、図4に示すように実装用基板80のボタンが13側の面84に突起部68に対向して配置されている。スイッチ素子81は、オンオフ状態が突起部68に当接して切り替えられる。
【0051】
発光素子82は、図4に示すように実装用基板80の面84に設けられている。発光素子82は、所定の間隔で複数個、実装用基板80に実装されている。例えば一方の発光素子82は、緑色に発光し、他方の発光素子82は赤(オレンジ)色に発光する。なお、発光素子82の個数、発光色は特に限定されない。発光素子82は、ボタン13の中心軸Kに対応する領域の付近に配置されている。中心軸Kは、例えば2個の発光素子82のそれぞれの光軸に平行であり、これら2個の光軸の中間に位置する。発光素子82は、ボタン13(拡散板49)のほぼ中心に向けて発光する。発光素子82と、拡散板(拡散シート)14との距離は、例えば距離L1とされている。
【0052】
実装用基板80の面84とは反対側の面85には、発光素子83が設けられている。発光素子83は、図5に示すように所定の間隔で複数個、実装用基板80に実装されている。一方の発光素子83は緑色に発光し、他方の発光素子83は赤(オレンジ)色に発光する。発光素子82、83は、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられている。なお、発光素子83の個数、発光色は特に限定されない。発光素子83は、ボタン13の中心軸Kから上の領域(図4の中心軸KからZ方向上側にずれた位置)に配置されている。発光素子83と、外周発光部63の外面70との間の距離は、距離L1より長い距離L2とされている。基板17から導出された図示しない配線は、電子機器1の本体部3内部の図示しない構造部の下側を通り、電子機器1の本体部3に取り付けられている。
【0053】
図11は電子機器1のシステムの構成を示すブロック図である。
電子機器1のシステム90は、基板17、電源回路91及びシステムコントローラ92を備える。
【0054】
基板17は、上述した実装用基板80、スイッチ素子81、発光素子82及び83に加え、実装用基板80に実装されたスイッチコントローラ94、電源切替回路95、ドライバ96、発光素子82、ドライバ97及び発光素子83を備えている。
【0055】
電源回路91は、商用AC電源、バッテリからの直流DC電源から電子機器1内の各回路で使用される直流電源を生成する。
【0056】
システムコントローラ92は、電子機器1のシステムの制御を行う。例えばスイッチコントローラ94からのシステム起動命令を入力したとき、システムを起動する処理を行う。また、システムコントローラ92は、システムのステータスを管理しており、スイッチコントローラ94にシステムのステータス(システムオン/オフ/スタンバイ)を通知する。
【0057】
スイッチコントローラ94は、システムコントローラ92からのステータスとに基づき、例えば二値信号を電源切替回路95に出力する。スイッチコントローラ94は、例えばステータスがシステムオンのときには、「1」を電源切替回路95に出力し、ステータスがスタンバイのときには、「0」を電源切替回路95に出力する。
【0058】
電源切替回路95は、スイッチコントローラ94からの二値信号に基づき、ドライバ96、ドライバ97に二値信号を出力する。
【0059】
ドライバ96は、電源切替回路95からの信号に基づき、電源回路91で生成された直流電源を発光素子82に供給/遮断する。ドライバ97は、電源切替回路95からの信号に基づき、電源回路91で生成された直流電源を発光素子83に供給/遮断する。
【0060】
図12は発光素子82、83から射出された光の光路図である。
例えばユーザにより電源スイッチユニット10のボタン13が押下されたときに、システムコントローラ92は、発光素子82、83を発光させる。発光素子82から射出された光は、支持部材16のボタン保持部61により均一に導光され拡散板(拡散シート)14により均一に拡散される。拡散板(拡散シート)14で拡散した光は、透明なボタン13に底面(光入射面)43から入射しボタン13を透過し、押下面42から射出される。これにより、ボタン13の押下面42が円形状に面発光する。このとき、発光素子82は、ボタン13のほぼ中心軸K上の領域に配置されているので、ボタン13の押下面42はほぼ均一に発光する。この結果、ユーザは、電子機器1の状態(システムオンやスタンバイ)を知ることができる。
【0061】
発光素子83から射出された光は、乳白色の支持部材16で拡散され、外周発光部63に入射し、外周発光部63の円錐形状の凹部71の外面70の光反射層72で外周面69側に向けてリング状に反射する。この結果、発光素子83からの光は、ボタン13の中心軸Kに対して90度の方向である図12の矢印Rで示す方向にリング状に拡がり外周面69からリング状に射出される。外周発光部63に入射した光は、光反射層72の外周発光部63側とは反対側には透過しない。このとき、発光素子83は、ボタン13の中心軸Kから上の領域(図4の中心軸KからZ方向上側にずれた位置)に配置されているので、外周発光部63のリング状の外周面69の上側が下側より高い輝度で発光する。これにより、図1に示すようにユーザが電子機器1を開いて使用しているときに、外周発光部63の外周面69の上側の部分がより明るく発光する。
【0062】
このように本実施形態によれば、電源スイッチユニット10が、押下面42を備えるボタン13と、発光素子82、83が実装された基板17と、電子機器1の本体部3の一側面側から包囲部材15を挟んで露出する外周発光部63とを備える。このため、ボタン13の押下面42から面状に発光することが可能であるのに加えて外周発光部63の外周面69からリング状に発光することができる。従って、正面から電子機器1を操作するユーザがボタン13及び外周発光部63の外周面69の発光状態を確認できる。このとき、外周発光部63の外周面69は、正面から電子機器1を操作するユーザによって非常に見易く、デザイン性が損なわれることはない。また、保持部61が、光を散乱させる乳白色の材料からなり、ボタン13の底面43に拡散板(拡散シート)14が配置されている。従って、ボタン13の押下面42から均一に光が発光し、またユーザは押下面42から内部構造が見えない。従って、デザイン性が非常に良いものとなる。また、メッキリング12にメッキが施されており、メッキリング12の傾斜面23と、固定用リング11の傾斜面33とが滑らかに繋がるように形成されているので、デザイン性に優れている。基板17が、発光素子82、発光素子83及びスイッチ素子81を実装しており、ボタン保持部61、弾性部62及び外周発光部63等が一体的に構成されている。従って、部品点数の削減、取り付け精度の向上、製造コストの削減及び小型化を図ることができる。
【0063】
これに対して、従来、相対する2方向へ発光するためには、通常、2枚の基板と、2つの導光・拡散部品、ユーザが押圧するための弾性構造体の計5部品が必要となる。
この場合には、構造の観点から考えると、筐体内部の空間に5部品を配置し、各部品の強度を十分に確保し、更に各部品を機器に固定する部品の空間が必要なことを考慮すると、構造体自体の容積が増加してしまう。
【0064】
次に、製造の観点から考えると、従来では5個の部品からなる構造体であるため、各部品の寸法公差及び部品の取付交差を考慮すると、精度よく本構造体を組み立てることは困難である。また、量産時に本構造体を差異なく製造すると同時に、導光部品を均一に発光させることは難しい。更に、上述した公差により、ボタンと筐体との干渉によるボタンの非動作といった問題が発生することも考えられる。
【0065】
更に、コストの観点から考えると、部品点数及び各部品を製造するための金型点数の増加によりコスト高となる。また、製造ラインにおける組立作業量の増加により、コスト高となるという問題がある。
【0066】
支持部材16の外周発光部63は、外面70が円錐形状の凹部71を有し、外面70には光反射層72が配置されている。これにより、発光素子83から外周発光部63に入射した光を、中心軸(光軸)Kに対して90度の方向に反射し、外周発光部63の外周面69をリング状に発光させることができる。
【0067】
外周発光部63の外面70に光反射層72が配置されている。これにより、光反射層72により外周発光部63の外面70側と連結部4a側との間に隙間が形成され、この隙間から光が洩れることがない。この結果、ユーザには内部に軸があるように映り、デザイン性が向上する。
【0068】
基板17は、図4に示すように、発光素子82と、拡散板(拡散シート)14との距離L1が、発光素子83と外周発光部63(の外面70)との間の距離L2よりも短くなるように、配置されている。これにより、距離L2を大きくし、外周発光部63の外周面69に届く光を多くし、外周発光部63の外周面69からより強く光を発光させることができる。
【0069】
電子機器1は、例えば電源がオンになっているときは発光素子82、83に緑色の光を点灯させて、あるいは省電力待機状態のときには発光素子83に赤(オレンジ)の光を点滅させて、それらの状態をユーザに確認させることができる。
【0070】
デッドスペースであったヒンジ4の連結部4bに電源スイッチユニット10を配置することで、その分、本体部3や表示部2の各部品配置に自由度が生じ、それら部品配置を工夫することで本体部3や表示部2の薄型化を促進する。また、電源スイッチユニット10はキーボードユニット8と離れた位置に設けられ、しかもボタン13の周囲を囲み、ボタン13のその外周が突き出すように構成されている。従って、使用中に誤って電源を切ってしまうことなどを防げる。
本体側筐体7は、図1に示すように、連結部4bの下側に入り込むように傾斜する傾斜面7aを備えている。このため、外周発光部63から出射された光がこの傾斜面7aで反射されるので、ユーザが前方から外周発光部63の発光状態を視認し易くなる。また傾斜面7aが滑らかな流線型を有するのでデザイン的にも優れている。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。本発明は、その技術思想の範囲内で様々に変形して実施することが可能である。その実施の範囲は、本発明の技術的範囲に属するものである。
【0071】
上記実施形態では、本発明をノート型のパーソナルコンピュータに適用する例を示した。しかし、これに限定されず、本発明は、例えば電源スイッチを備える他の電子機器に適用可能である。
【0072】
上記実施形態では、本発明を押しボタン式の電源スイッチユニット10に適用する例を示した。しかし、これに限定されず、例えば回転式のボタンに本発明を適用してもよい。回転式のボタンとしては、例えばリモートコントローラの操作ボタン、自動車のワイパや家電製品等の回転式のノブを例示することができる。
【0073】
上記実施形態では、支持部材16の基板保持部65は、基板17を面84及び面85側から挟むように保持する例を示した。しかし、これに限定されず、例えば支持部材16が、基板17の両側面を挟むように保持する保持部を備えるようにしてもよい。
【0074】
上記実施形態では、発光素子83が、ボタン13の中心軸Kから上の領域(図4の中心軸KからZ方向上側にずれた位置)に配置されている例を示した。しかし、発光素子83の位置はこれに限定されず、例えば、ボタン13の中心軸Kより上側かつユーザにより近い手前側に発光素子83を実装用基板80に実装するようにしてもよい。これにより、外周発光部63の外周面69のうち上部側かつ手前側が強く発光する。正面から電子機器を操作するユーザは、上部側かつ手前側をより明るく発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器の開いた状態の斜視図である。
【図2】図1に示す電子機器の閉じた状態の斜視図である。
【図3】図1に示す電子機器の背面図である。
【図4】図1に示す電源スイッチユニットのA−A断面図である。
【図5】図4に示す電源スイッチユニットの分解斜視図である。
【図6】固定用リングの斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【図7】メッキリングの斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【図8】ボタンの斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【図9】包囲部材の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【図10】支持部材の斜視図、底面図、背面図、左側面図、平面図、右側面図及び正面図である。
【図11】電子機器のシステムの構成を示すブロック図である。
【図12】発光素子から射出された光の光路図である。
【符号の説明】
【0076】
K 中心軸
L1、L2 距離
1 電子機器
2 表示部
3 本体部
4 ヒンジ
4a、4b 連結部
5 表示側筐体
6 表示面
7 本体側筐体
10 電源スイッチユニット
11 固定用リング
12 メッキリング
13 ボタン
14 拡散板(拡散シート)
15 包囲部材
16 支持部材
17 基板
21 貫通孔
23、33 傾斜面
24 底面
25、44 ピン
30 貫通孔
31 一面
32 リング状突出部
42 押下面
43 底面(光入射面)
61 ボタン保持部
62 弾性部
63 外周発光部
64 フック部
65 基板保持部
68 突起部
69 外周面
70 外面
71 凹部
72 光反射層
81 スイッチ素子
82、83 発光素子
84、85 面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側面側にボタン配置部を有する電子機器本体と、
前記ボタン配置部に配置され、光を透過する材料からなり、前記一側面側に押下面を有し、前記一側面側と反対側の面側に光入射面を有するほぼ円柱形状のボタンと、
前記ボタンの光入射面と対向する位置に配置され、外部に露出する外周面を有し、光を散乱させる材料からなるほぼ円柱形状の外周発光部品と、
前記ボタンと前記外周発光部品との間に介在され、前記ボタンの光入射面に向けて光を発光する第1の発光素子及び押圧されて切り替えられるスイッチ素子が第1の面に実装され、前記外周発光部品に向けて光を発光する第2の発光素子が第2の面に実装された基板と、
前記ボタンと前記基板との間に介在され、前記ボタンを保持すると共に前記スイッチ素子と対向する位置に前記スイッチ素子と当接可能な突起部を有し、光を散乱させる材料からなる保持部材と、
前記保持部材を弾性的に支持する支持部材と、
前記ボタン、前記基板、前記保持部材及び前記支持部材を包囲し、前記押下面より突き出した突き出し部を有し、光を透過しない材料からなる包囲部材と
を具備する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記第1の発光素子は、前記ボタンのほぼ中心軸上の領域に配置され、
前記第2の発光素子は、前記ボタンの中心軸から上の領域に配置されている
電子機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記外周発光部品は、前記基板が配置された側とは反対側の面が円錐形状の凹部を有する
電子機器。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記外周発光部品の前記基板が配置された側とは反対側の面に配置された光反射層
を具備する電子機器。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記外周発光部品、前記保持部材及び前記支持部材は、一体的に構成され、前記基板を保持する保持部を有する
電子機器。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記ボタンと前記保持部材との間に配置された拡散シート
を具備する電子機器。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記基板は、前記第1の発光素子と前記保持部材との間の第1の距離が前記第2の発光素子と前記外周発光部品との間の第2の距離よりも短くなるように、配置されている
電子機器。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の電子機器であって、
前記電子機器本体は、操作部が設けられた第1の面を有する第1の筐体と、前記第1の面と対面可能で、表示部が設けられた第2の面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを前記電子機器本体の背面側で回転可能に連結し、一端に前記ボタン配置部が設けられた円筒形状のヒンジとを有する
電子機器。
【請求項9】
光を透過する材料からなり、一側に押下面を有し、他側に光入射面を有するほぼ円柱形状のボタンと、
前記ボタンの光入射面と対向する位置に配置され、外部に露出する外周面を有し、光を散乱させる材料からなるほぼ円柱形状の外周発光部品と、
前記ボタンと前記外周発光部品との間に介在され、前記ボタンの光入射面に向けて光を発光する第1の発光素子及び押圧されて切り替えられるスイッチ素子が第1の面に実装され、前記外周発光部品に向けて光を発光する第2の発光素子が第2の面に実装された基板と、
前記ボタンと前記基板との間に介在され、前記ボタンを保持すると共に前記スイッチ素子と対向する位置に前記スイッチ素子と当接可能な突起部を有し、光を散乱させる材料からなる保持部材と、
前記保持部材を弾性的に支持する支持部材と、
前記ボタン、前記基板、前記保持部材及び前記支持部材を包囲し、前記押下面より突き出した突き出し部を有し、光を透過しない材料からなる包囲部材と
を具備する電子部品。
【請求項10】
請求項9に記載の電子部品であって、
前記第1の発光素子は、前記ボタンのほぼ中心軸上の領域に配置され、
前記第2の発光素子は、前記ボタンの中心軸から上の領域に配置されている
電子部品。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載の電子部品であって、
前記外周発光部品は、前記基板が配置された側とは反対側の面が円錐形状の凹部を有する
電子部品。
【請求項12】
請求項9又は請求項10に記載の電子部品であって、
前記外周発光部品の前記基板が配置された側とは反対側の面に配置された光反射層
を具備する電子部品。
【請求項13】
請求項9又は請求項10に記載の電子部品であって、
前記外周発光部品、前記保持部材及び前記支持部材は、一体的に構成され、前記基板を保持する保持部を有する
電子部品。
【請求項14】
請求項9又は請求項10に記載の電子部品であって、
前記ボタンと前記保持部材との間に配置された拡散シート
を具備する電子部品。
【請求項15】
請求項9又は請求項10に記載の電子部品であって、
前記基板は、前記第1の発光素子と前記保持部材との間の第1の距離が前記第2の発光素子と前記外周発光部品との間の第2の距離よりも短くなるように、配置されている
電子部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−295357(P2009−295357A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146373(P2008−146373)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】