説明

電子機器支持構造

【課題】 筐体に電子機器を脱着可能に支持するための支持構造において、簡素で耐振動・衝撃性能に優れる構成を提供する。
【解決手段】 支持構造1L・1Rは、筐体(選択図では図略)に固定される基部フレーム2と、この基部フレーム2に振動減衰部3t・3bを介して取り付けられる上下のガイド部材5t・5bと、このガイド部材5t・5bに対してスライド自在に取り付けられるスライド体6と、を備える。前記振動減衰部3t・3bは、前記スライド体6のスライド方向に間隔をおいて複数並べて設けた防振ゴム4により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動に弱い電子機器を支持するのに好適な支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は防振性を要するユニット(例えば、電子機器としてのハードディスクドライブユニットHDD)を筐体内に着脱可能に取り付けるための防振構造を開示している。この構成は、当該HDDユニットをHDDホルダに装着するとともに、その装着部分に防振ゴム等の振動減衰手段を設け、前記HDDホルダを筐体内の収納位置に案内する案内部材としてのガイドホルダを設けている。
【0003】
また、特許文献2は、電子機器としてのマルチビデオサーバ装置をラックに挿入する場合に、サーバ装置にインナーサポートを装着し、このインナーサポートのスライド部が、ラックに固定されたアウターサポートに乗った状態とする構成を開示する。この構成で、インナーサポートのスライド部とラックのアウターサポートの間には、摺動性(潤滑性)のある樹脂製のサポートクッション(緩衝手段)が4カ所装着されている。また、サポートクッションを樹脂製とする代わりに、ゴム製のシート材をアウターサポートの上面全域に接着した構成にも言及している。
【特許文献1】特開2003−314613号公報(図1(a)、図2、段落番号0027)
【特許文献2】特開2001−202769号公報(図3、図7、段落番号0029〜0032、ゴム製のシート材からなるサポートクッションについて図12、段落番号0041〜0043)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1のように、ホルダと電子機器との間に振動減衰手段を介在させる構成では、比較的大きな部品であるホルダが必要になって、部品コストの増大を招いてしまう。また、電子機器の下側にホルダのスペース及び振動減衰手段のスペースが必要になってしまい、筐体内の限られた空間に電子機器をコンパクトに収納することが困難になってしまう。
【0005】
この点、上記特許文献2では、電子機器の側面に設けたスライド部に緩衝手段が装着されているので、電子機器を上下方向に効率よく収納できる。しかしながら、サポートクッションとして樹脂を用いているため、振動吸収性能や衝撃緩和性能に限界がある。特許文献2ではゴム製のシート材でサポートクッションを構成する場合も開示しているが、この場合でもシート材は厚さ1ミリメートル程度としているため(特許文献2の段落番号0041)、振動吸収や衝撃緩和を十分に行えるとは言い難い。従って、結局は振動の少ない場所(例えば筐体の下部)に電子機器を設置せざるを得ず、機器のレイアウト設計の自由度が阻害されてしまっていた。
【0006】
また特許文献2ではサポートクッションだけでは様々な方向の振動を吸収できないとして、アングルクッションやストッパクッションを設けているが、この結果、部品点数の増大、製造工数の増大、及び電子機器の取付け/取外し作業の煩雑化を招いてしまっていた。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の観点によれば、以下のように構成する、筐体に電子機器を支持するための電子機器支持構造が提供される。前記筐体に固定される基体と、この基体に振動減衰部を介して取り付けられるガイド体と、このガイド体に対してスライド自在に取り付けられるスライド体と、を備える。前記振動減衰部は前記スライド体のスライド方向に沿って間欠状に構成されている。
【0009】
これにより、筐体側に発生する振動を振動減衰部が3方向の振動成分すべてについて減衰させ得るので、部品点数を低減できる一方で、電子機器への振動の伝達を効果的に阻止できる。また、振動減衰部がスライド体のスライド方向に沿って間欠状に構成されているから、振動減衰部の弾性係数を小さくでき、特に低周波数領域の振動吸収に好適な構成とできる。
【0010】
前記の電子機器支持構造においては、前記ガイド体は上側ガイド部材及び下側ガイド部材を備えるとともに、この上側ガイド部材と前記基体との間、及び、下側ガイド部材と前記基体との間に、それぞれ前記振動減衰部が設けられていることが好ましい。これにより、電子機器を確実に防振支持できる。また、それぞれの振動減衰部の負担を小さくして疲労を遅らせることができ、メンテナンスの必要頻度を低減できる。
【0011】
前記の電子機器支持構造においては、前記振動減衰部は、前記スライド体のスライド方向に間隔をおいて複数並べて設けた弾性体からなることが好ましい。これにより、支持構造の一層簡素な構成が達成される。
【0012】
前記の電子機器支持構造においては、前記ガイド体の上下方向の振動を減衰させるためのダンパを更に備えることが好ましい。これにより、筐体の上下方向の振動を前記振動減衰部とともにダンパによって減衰させるので、電子機器が上下に跳ねるように振動する現象を有効に回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電子機器支持構造の全体的な構成を示した斜視図、図2はスライド体とともに電子機器を取り外した状態を示す斜視図である。図3は一側の支持構造を詳細に示す断面図である。
【0014】
図1において、本実施形態の電子機器支持構造1L・1Rは互いに対称な左右一組で構成されており、鎖線で略示する電子機器Uの左右両側面を、図示しない筐体に支持するように構成している。本実施形態において電子機器Uは、具体的には電子海図表示システムの処理ユニットとされており、この内部にはハードディスクドライブ等の振動を嫌う精密機器群が設置されている。本実施形態においては、電子機器支持構造1L・1Rは、船舶に設置された操船支援装置の筐体の内部に前記処理ユニットUを支持するために用いられている。
【0015】
以下、電子機器支持構造1L・1Rを詳細に説明する。図1に示すように、左右の電子機器支持構造1L・1Rのそれぞれは、前記筐体に固定される基部フレーム(基体)2を備えている。この基部フレーム2は水平に細長い形状に構成されているとともに、その開放側が左右で向き合うように断面コ字状に形成されている。具体的には基部フレーム2は、水平な上板2tと水平な下板2bとを、垂直な縦板2vで連結した構成となっている。基部フレーム2は例えば図3に示すように、その縦板2vをネジ13にて筐体に固定される。
【0016】
前記上板2tの下面及び前記下板2bの上面には、それぞれ振動減衰部3t・3bが設けられている。この上下の振動減衰部3t・3bは、弾性体としての丸型の防振ゴム4を、前記基部フレーム2の長手方向に適宜の間隔をおいて複数並べることで構成されている。この防振ゴム4は中空状(円筒状)に形成されている。
【0017】
上側の前記振動減衰部3tの下面(上側の防振ゴム4の下面)には、水平な上側ガイド部材5tが固定される。同様に、下側の振動減衰部3bの上面(下側の防振ゴム4の上面)には、水平な下側ガイド部材5bが固定される。これらのガイド部材5t・5bによってガイド体が構成されている。上下のガイド部材5t・5bは何れも、前記基部フレーム2の長手方向に平行に細長い金属製の水平板として構成されている。
【0018】
なお、前記基部フレーム2の上板2tには、油圧式のダンパ12の基部が固定されている。この油圧式のダンパ12は、その可動部が上側ガイド部材5tの上面に接当されており、上側ガイド部材5tの振動を減衰させ得るように構成されている。
【0019】
電子機器支持構造1L・1Rは更にスライド体6を備えている。このスライド体6も金属板を折り曲げた細長い形状に構成されており、水平な上板6tと、水平な下板6bと、上下の板6t・6bを連結する縦板6vと、を有する。図3に示すように、上板6t、下板6b、縦板6vは、断面がコ字状をなすように互いに連結されている。また下板6bには、下向きに突出する側板6wが形成されている。
【0020】
図1や図2に示すように、前記縦板6vには、その長手方向に適宜の間隔をおいてネジ挿通孔が複数形成されている。そして、このネジ挿通孔にネジ7を挿通させ、電子機器Uの側面に形成した図略のネジ孔に螺合することで、電子機器Uの側面にスライド体6を固定できるようになっている。
【0021】
図3等に示すように、上側ガイド部材5tと下側ガイド部材5bとの間には上下方向の大きな隙間が形成されており、この隙間に前記スライド体6の上板6t、下板6b、及び縦板6v(前記コ字状部分)を挿入できるようになっている。またスライド体6の前記側板6wは、下側ガイド部材5bと縦板2vとの間の隙間に挿入できるようになっている。
【0022】
そして、スライド体6の上板6tの上面は前記上側ガイド部材5tの下面に対し摺動可能になっており、下板6bの下面は前記下側ガイド部材5bの上面に対し摺動可能になっている。この結果、電子機器Uにスライド体6を固定したまま、電子機器Uをスライド体6とともに筐体手前側にスライドさせ、図2のように引き抜いて取り外すことができる。なお、このスライドの際、前記のガイド部材5t・5bや側板6wは、スライド体6のスライド方向を案内する役割を果たす。
【0023】
図2に示すように、上下のガイド部材5t・5bは、その筐体手前側の端部fにおいて、上下方向の間隔を増大させるように斜状(拡開状)に形成されている。また、前記スライド体6は、その筐体奥側の端部bが先細り状に形成されている。この結果、スライド体6を取り外した図2の状態から、再びスライド体6をガイド部材5t・5bの間に差し込み易くなっている。
【0024】
図2に示すように、前記下側ガイド部材5bの筐体奥側の端部においては、当該下側ガイド部材5bの一部を折り曲げて、斜上方に突出する規制突起8を形成している。また、下側ガイド部材5bの筐体手前側の端部を下方へ垂直に折り曲げて固定片14を形成するとともに、その部分にはネジ孔9を形成している。一方、スライド体6の下板6bも、その筐体手前側の端部を下方へ垂直に折り曲げて固定片15を形成するとともに、その部分にはネジ固定孔10を形成している。
【0025】
この構成で図1に示すように、スライド体6の全部をガイド部材5t・5bの間に挿入して、固定ネジ(固定手段)11を前記ネジ固定孔10に挿通して前記ネジ孔9に螺合することで、スライド体6を下側ガイド部材5bに対し固定できるようになっている。なお、図1の固定状態においては、前述の規制突起8が前記スライド体6の筐体奥側の端部に接当することで、スライド体6を下側ガイド部材5bに安定して固定できている。
【0026】
そして、この図1の状態で、電子機器Uの筐体に対する防振支持が実現される。即ち、図1の状態で筐体側に発生した振動ないし衝撃が基部フレーム2に伝達されたとしても、その振動・衝撃はスライド体6に伝達される前に、上下の振動減衰部3t・3bの防振ゴム4によって吸収ないし緩衝される。従って、電子機器Uの故障や誤作動などを回避できる。
【0027】
なお図1や図3に示すように、上下のガイド部材5t・5bは、上下方向、筐体前後方向(スライド体6のスライド方向)、及び、筐体左右方向(上記スライド方向と垂直な水平方向)の3方向の何れに移動しても、その移動量が所定量以内であれば基部フレーム2に接触しないように設けられている。またスライド体6も、前記ガイド部材5t・5bと一体的に上記3方向にある程度のストロークだけ移動できるように、ガイド部材5t・5bにネジ11等で固定されている。
【0028】
このことにより、上記振動減衰部3t・3b(防振ゴム4)は、筐体に加わる上記3方向の何れの方向の振動も減衰可能になっている。具体的にいえば、基部フレーム2に上下方向の振動が加わったときには防振ゴム4は縦方向に変形することでそれを減衰させ、基部フレーム2に水平方向の振動が加わったときには防振ゴム4はせん断変形することでそれを減衰させることができる。
【0029】
以上のように本実施形態では、基部フレーム2の内部に配置された防振ゴム4だけで3方向の振動の何れをも有効に減衰させることができるので、防振のための他の部材を更に設ける必要がない。例えば、前記固定片14と固定片15との間にゴム部材(特許文献2のアングルクッションに相当する部材)等を介在させる必要がない。従って、部品点数を低減できるとともに、電子機器Uの筐体への取付け/取外し作業が簡素化される。
【0030】
また、振動減衰部3t・3bの防振ゴム4のみで筐体に生じた振動を有効に減衰させることができるから、振動が若干大きな部分に電子機器Uを支持する場合でも、電子機器Uの故障や誤作動などを回避できる。これは、電子機器Uのレイアウトの自由度が向上することを意味する。
【0031】
また、振動減衰作用を営む部材(防振ゴム4やダンパ12)の全てが基部フレーム2に組み込まれている本実施形態の構成では、防振ゴム4等の劣化が進行した等の場合には、防振ゴム4ごと基部フレーム2を交換するだけで防振機構全体を交換できる。従って、メンテナンス性にも優れる。
【0032】
また、本実施形態において振動減衰部3t・3bは、スライド体6のスライド方向に間隔をおいて複数並べて設けた防振ゴム4から構成される。言い換えれば振動減衰部3t・3bは、スライド体6のスライド方向に沿って間隔をおいて間欠状に構成されている。従って、ガイド部材5t・5bを振動減衰部3t・3bによって安定して支持できる。また同時に、振動減衰部3t・3bを間欠的に構成しているので、振動減衰部3t・3bの弾性係数が過剰に大きくなることを防ぎ、振動減衰性能を有効に発揮させ得る。
【0033】
特に言えば、本実施形態では振動減衰部3t・3bを間欠的に構成している(防振ゴム4を隙間をあけて複数設置している)ために、船舶特有の振動を有効に減衰できる。即ち、船舶において生ずる振動は、低周波(1Hz〜30Hz)で且つ大きな振幅を有するのが特徴である。この点に鑑み本実施形態では、基部フレーム2の上板2tと上側ガイド部材5tとの間、及び、基部フレーム2の下板2bと下側ガイド部材5bとの間に上下方向のやや大きな隙間を形成し、その隙間に高さ20ミリメートル程度のやや大きな中空状防振ゴム4を設置するとともに、各防振ゴム4の間にも適宜の間隔が設けられている。この結果、振動減衰部3t・3b全体の弾性係数が小さくなって弾性系の固有振動数が小さくなり、上述のような低周波数の振動を効果的に減衰できるようになっている。
【0034】
これを仮に、上記特許文献2に開示されるような厚み1ミリメートル程度のシート状のゴムを上側ガイド部材5tと基部フレーム2の上板2tとの間(下側ガイド部材5bと下板2bとの間)に一面に設けた場合、ゴムの弾性係数が大きくなりすぎてしまい、上述の低周波数の振動を効果的に減衰できない。上記シート状のゴムの厚みを20ミリメートルに変更したとしても、低周波数の振動を効果的に減衰するには不十分である。一方、本実施形態では上記のように構成することにより、ガイド部材5t・5b及びスライド体6を弾性係数の低い振動減衰部3t・3bで柔らかく支持し、上記のような船舶特有の振動を効果的に減衰させることができる。
【0035】
ただし本実施形態では、筐体の上下方向の振動を防振ゴム4で減衰するのをサポートするために、油圧式のダンパ12が設けられている。即ち、上記の防振ゴム4は、水平方向の振動は効果的に減衰できるのに比べて、上下方向の振動の減衰効果が比較的低く、電子機器Uに振動が伝達されて電子機器Uが上下に跳ねるように振動することがある。本実施形態では、その点に鑑みてダンパ12を設けており、これにより、電子機器Uの振動をより一層効果的に抑制できている。
【0036】
なお本実施形態では、前記基部フレーム2を上板2tと下板2bを有するコ字状に構成し、その上板2tと下板2bとの間に十分な距離を確保した上で、上板2tに上側の振動減衰部3tを介して上側ガイド部材5tを支持し、下板2bに下側の振動減衰部3bを介して下側ガイド部材5bを支持している。この結果、上記の防振ゴム4として上下幅の大きなものを採用して、低周波数で振幅の大きい振動や筐体側に生じた大きな衝撃も的確に吸収できる。
【0037】
また上記のとおり、上側ガイド部材5tと下側ガイド部材5bとの間には大きな上下方向の隙間が形成されているので、差込み隙間を大きく確保でき、スライド体6の挿入作業を極めて容易に行うことができる。
【0038】
本実施形態ではガイド部材5t・5b及び振動減衰部3t・3bを上下に配置した構成としているが、上側ガイド部材5t及び上側の振動減衰部3tを省略しても良い。ただし本実施形態のように上下双方に配置した方が、電子機器Uを確実に防振支持でき、上下それぞれの1振動減衰部3t・3bの防振ゴム4の負担を小さくして疲労破壊を回避できる点で優れている。
【0039】
また弾性体としては、防振ゴム4の代わりに例えばバネを配置しても良い。この場合は、前記スライド体6のスライド方向に沿ってバネを適宜の間隔をおいて並べて設置し、間欠状の振動減衰部3t・3bを構成することになる。
【0040】
また本実施形態ではダンパ12を上側ガイド部材5tに設けているが、逆に、下側ガイド部材5bにダンパ12を設ける構成でも良い。勿論、ダンパ12を上下両方に配置する構成であっても良い。一方、筐体が設置される状況や用途によっては、ダンパ12を省略しても良い。
【0041】
また、スライド体6とガイド部材5t・5bとを摺動させてスライドさせる代わりに、スライド体6側もしくはガイド部材5t・5bにローラを回転自在に支持して、スライド体6のスライドの際はローラが転動することで摩擦を小さくする構成としても良い。
【0042】
本実施形態では船舶用の電子機器Uを防振支持する場合を説明したが、例えば車両や航空機や家庭内など、船舶以外でも図1に示すような支持構造を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器支持構造の全体的な構成を示す斜視図。
【図2】スライド体とともに電子機器を取り外した状態を示す斜視図。
【図3】一側の支持構造を詳細に示す断面図。
【符号の説明】
【0044】
1L・1R 電子機器支持構造
2 基部フレーム(基体)
3t・3b 振動減衰部
4 防振ゴム(弾性体、振動減衰部の構成要素)
5t 上側ガイド部材(ガイド体)
5b 下側ガイド部材(ガイド体)
11 固定ネジ(固定手段)
12 ダンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に電子機器を支持するための電子機器支持構造であって、
前記筐体に固定される基体と、
この基体に振動減衰部を介して取り付けられるガイド体と、
このガイド体に対してスライド自在に取り付けられるスライド体と、を備え、
前記振動減衰部は前記スライド体のスライド方向に沿って間欠状に構成されていることを特徴とする、電子機器支持構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器支持構造であって、前記ガイド体は上側ガイド部材及び下側ガイド部材を備えるとともに、この上側ガイド部材と前記基体との間、及び、下側ガイド部材と前記基体との間に、それぞれ前記振動減衰部が設けられていることを特徴とする電子機器支持構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器支持構造であって、前記振動減衰部は、前記スライド体のスライド方向に間隔をおいて複数並べて設けた弾性体からなることを特徴とする電子機器支持構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の電子機器支持構造であって、前記ガイド体の上下方向の振動を減衰させるためのダンパを更に備えることを特徴とする電子機器支持構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−31892(P2006−31892A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212789(P2004−212789)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(000166247)古野電気株式会社 (441)
【Fターム(参考)】