説明

電子機器筐体用パッキン及びケース構造並びに電子機器

【課題】同一面内でケースパッキンとキャップパッキンが必要な構造の場合でも、小型化を実現可能にするのと同時に、デザインの自由度の制限を回避する電子機器筐体用パッキン及びケース構造並びに電子機器を提供すること。
【解決手段】
電子機器筐体を構成するフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22との間に介挿される環状のケースパッキン32の少なくとも一の領域に、前記フロントケースパーツとリアケースパーツとに跨って形成されるコネクタ用開口部36と、該コネクタ用開口部を着脱自在に蓋するコネクタキャップ36との間に介挿される環状のキャップパッキンが、前記領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様の分岐部32a,32bとして一体立設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器筐体用パッキン及びケース構造並びに電子機器に係り、詳しくは、ケースの防水等をするパッキンが要因の小型化の妨げやデザインの自由度の低下を回避することのできる電子機器筐体用パッキン及びケース構造並びに電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器は、ケースの内部に各種部品を実装する際にその内部を開放/閉塞することを目的として、ケースが複数のケースパーツに分割されている。また、利用時に操作する部品の操作口は、ケース外面に開口させてキャップパーツで開放/閉塞するようになっている。このケースに防水機能を備えさせるためには、ケースパーツ間の分割箇所や、操作口とキャップパーツとの間にパッキンを介在させることにより防水性や防塵性を確保している。
【0003】
しかるに、電子機器の場合には、このケースパーツの分割箇所毎にパッキンを介在させるのでは、そのパッキン分だけ並列方向に重なって大型化してしまうとともに、部品点数が多くなって作業性が悪い、という課題があった。例えば、図5に示すように、操作筐体ケース101と表示筐体ケース102とを開閉自在に連結する携帯電話機の場合には、その操作筐体ケース101の短尺側面101cにフロントケースパーツ103とリアケースパーツ104の分割箇所の縁部103a、104aが形成されてゴム製のケースパッキン105を挟み込むことにより防水性や防塵性を確保している。また、その短尺側面101cには、プリント配線基板106に実装されている外部接続用コネクタ107のコネクタ用開口部108が開口しており、そのコネクタ用開口部108を塞ぐコネクタキャップ(キャップパーツ)109との間にキャップパッキン110を挟み込んで防水性や防塵性を確保している。これでは、図6に示すように、ケースパッキン105の1本とキャップパッキン110の2本が短尺側面101の高さ方向に重なって厚くなってしまうとともに、部品点数が増加して管理や組立作業が煩雑になってしまう。
【0004】
この課題を解消することを目的として、例えば、特許文献1では、ケースパッキンとキャップパッキンとを一体化することにより、部品点数の増加や大型化を回避することが提案されている。
【特許文献1】実開平04−020268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構造にあっては、図5及び図6に示す携帯電話機に適用したとしても、ケースパッキン105の一部とキャップパッキン110の一部とを共通にして一体化するだけである。言い換えると、ケースパッキン105とキャップパッキン110のそれぞれが別個に重なることをなくすことで、電子機器の厚さが増大することを回避することができるだけである。すなわち、コネクタキャップ109で開閉するコネクタ用開口部108は、フロントケースパーツ103とリアケースパーツ104の縁部103a、104aと共に短尺側面101c内に存在することから、ケースパッキン105を介在させる縁部103a、104aをその短尺側面101cの片側に寄せる必要がある。すると、操作筐体ケース101の短尺側面101cの端辺側の外面を角張った形状にせざるを得ず、デザインの自由度が制限されてしまう、という問題があった。
【0006】
なお、この問題は、ケースパーツ間の縁部にケースパッキンを挟み込む必要がない、言い換えると、防水・防塵機能を備えていない電子機器においても同様に発生するが、特に、昨今の携帯電話機などの電子機器に対する小型化やデザイン性が重視されるのと同時に防水・防塵機能の要求に伴って顕在化してきている。
【0007】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、同一面内でケースパッキンとキャップパッキンが必要な構造の場合でも、小型化を実現可能にするのと同時に、デザインの自由度の制限を回避することのできる電子機器筐体用パッキン及びケース構造並びに電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明の構成は、電子機器筐体を構成する第1のケースパーツと第2のケースパーツとの間に介挿される環状のケースパッキンの少なくとも一の領域に、前記第1のケースパーツと前記第2のケースパーツとに跨って形成される開口部と、該開口部を着脱自在に蓋するキャップとの間に介挿される環状のキャップパッキンが、前記領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様で一体立設されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
この発明の構成によれば、キャップパッキンをケースパッキンの延在方向の両側に跨る形状に一体形成することができると共に、そのキャップで蓋する開口部を第1及び第2のケースパーツの縁部の延在方向の両側に跨る開口形状に形成することができる。したがって、別体のケースパッキンとキャップパッキンとが重なって嵩張ってしまうことを回避して小型化を容易に促進することができると共に、互いに突き合わせる第1及び第2のケースパーツの縁部がケースの角部などに寄せられてしまうことを回避してケースデザインの自由度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
電子機器筐体を構成する第1のケースパーツと第2のケースパーツとの間に介挿される環状のケースパッキンの少なくとも一の領域に、前記第1のケースパーツと前記第2のケースパーツとに跨って形成される開口部と、該開口部を着脱自在に蓋するキャップとの間に介挿される環状のキャップパッキンが、前記ケースパッキンの前記領域の端部から分岐されて該領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様で一体立設されている。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について詳細に説明する。
【実施形態】
【0011】
図1は、この発明の一実施形態である折り畳み式の携帯電話機の外観構成を示す斜視図、図2は、同携帯電話機の全体構成を分解して示す分解斜視図、また、図3は、同携帯電話機のパッキン構造を拡大して示す拡大断面図である。
【0012】
図1及び図2において、携帯電話機は、操作筐体ケース11と表示筐体ケース12とがヒンジ部13を介して開閉自在に連結されて、折り畳み式になっている。操作筐体ケース11には、各種のボタン群14が配列されており、表示筐体ケース12には、表示画面15が配設されている。操作筐体ケース11と表示筐体ケース12は、ヒンジ部13のヒンジユニット16の回動軸を中心にして回動させることにより、ボタン群14と表示画面15を対面させて重ねる閉状態にすることができる一方、そのボタン群14と表示画面15が離隔して伸長されている開状態にすることができる。なお、ヒンジユニット16は、図示していないトルク発生機構を内蔵しており、表示筐体ケース12の操作筐体ケース11に対する挟角が所望の角度になるように機能する。
【0013】
操作筐体ケース11は、各種ボタン群14の配設面11aとその背面11b(図3を参照)とを大面積にする一方、その周囲を短尺側面11cにする薄型に形成されている。この操作筐体ケース11は、短尺側面11cの高さ(厚さ)方向の略中央1周を上下に分割して、略同等の深さの箱型のフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22に分割されている。これにより、操作筐体ケース11は、短尺側面11cを1周するフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aを離隔させたり、互いに突き合わせて嵌着することにより、内部に各種部品類を搭載するプリント配線基板25の実装作業可能に開放/閉塞するようになっている。
【0014】
同様に、表示筐体ケース12は、表示画面15の配設面12aとその背面(不図示)とを大面積にする一方、その周囲を短尺側面12cにする薄型に形成されている。この表示筐体ケース12は、短尺側面12cの厚さ方向の略中央1周を上下に分割して、略同等の深さの箱型のフロントケースパーツ23とリアケースパーツ24に分割されている。これにより、表示筐体ケース12は、短尺側面12cを1周するフロントケースパーツ23とリアケースパーツ24の縁部23a、24aを離隔/嵌着させることにより、内部に各種部品類を搭載するプリント配線基板26の実装作業可能に開放/閉塞することができるようになっている。
【0015】
操作筐体ケース11と表示筐体ケース12は、内部に実装するプリント配線基板25、26をフレキシブル配線基板27を介して接続されている。ヒンジ部13は、操作筐体ケース11のフロントケースパーツ21端部の両側に連設されているヒンジ筒13aと、表示筐体ケース12のフロントケースパーツ23端部の中央に連設されているヒンジ筒13bとを連続する状態に連結して、ヒンジユニット16及び断面英文字C形状の筒部品17を組み込むことにより構成されている。このヒンジ部13のヒンジ筒13bは、下側を開口する半円形開口部13cが形成されており、この半円形開口部13cは、リアケースパーツ24の端部に連設されている半円形状部13dが嵌まり込んで塞ぐようになっている。フレキシブル配線基板27は、断面C形状の筒部品17の内部を通って操作筐体ケース11と表示筐体ケース12の内部に進入してプリント配線基板25、26を電気的に接続している。
【0016】
また、操作筐体ケース11は、リアケースパーツ22に電池28を収納するための電池用開口部29が開口されており、この電池用開口部29は、電池カバー31を嵌合することにより塞ぐようになっている。
【0017】
この操作筐体ケース11と表示筐体ケース12は、フロントケースパーツ21、23とリアケースパーツ22、24の縁部21a〜24aに、ゴム材料又は樹脂材料などの防水性を備える弾性部材からなるケースパッキン32、33をそれぞれ挟み込む状態で嵌着することにより各ケース間の隙間を塞いで防水機能を備えるようになっている。また、操作筐体ケース11の電池用開口部29は、電池カバー31との間に電池パッキン34を挟み込んで嵌着することによりその間の隙間を塞いで防水機能を備えるようになっている。なお、このケースパッキン32、33は、操作筐体ケース11と表示筐体ケース12の連結箇所においてはフレキシブル配線基板27を一体成型して通過させることにより防水性能を確保している。
【0018】
そして、操作筐体ケース11は、内部に実装するプリント配線基板25が外部接続する外部接続用コネクタ(部品)35を搭載しており、この外部接続用コネクタ35への接続操作を行なうことができるように外部に露出させるコネクタ用開口部36が形成されている。このコネクタ用開口部36は、コネクタキャップ(キャップパーツ)37を嵌合することにより塞ぐようになっている。なお、ここでは、外部接続用コネクタ35を外部に露出させるために開口するコネクタ用開口部36を一例に説明するが、これに限らず、例えば、ICカードなどの外部部品を挿入して装着することができるように開口する開口部にも適用することができる。
【0019】
ところで、操作筐体ケース11は、コネクタ用開口部36の形成位置では、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aが連続して互いに離隔する方向に屈曲することにより、そのコネクタ用開口部36を開口するように形成されている。すなわち、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22には、縁部21a、22aの延長線(仮想直線)に対して両側に対称に半開口部38、39が開口して、双方に跨るようにコネクタ用開口部36が形成されている。
【0020】
一方、ケースパッキン32は、同様に、コネクタ用開口部36の形成位置では、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の半開口部38、39の周縁部38a、39aに沿うように分岐して互いに離隔(拡開)する方向に屈曲することにより、そのコネクタ用開口部36の形成領域を跨ぐように一体立設されている。すなわち、ケースパッキン32は、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aの間に挟み込まれる本体部から分岐して、その分岐部32a、32bがキャップパッキンとして機能する。これにより、コネクタ開口部36は、ケースパッキン32で妨げることなく開口しており、そのケースパッキン32の分岐部32a、32bが半開口部38、39の周縁部38a、39aのそれぞれとコネクタキャップ37の周縁部37aとの間に挟み込まれて防水性能を確保している。
【0021】
これにより、操作筐体ケース11は、図3に示すように、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aの一部に周縁部38a、39aを形成することにより、その間にコネクタ用開口部36(半開口部38、39)を開口させて、コネクタキャップ37で開放/閉塞することができる。したがって、この操作筐体ケース11では、短尺側面11cの高さ方向の中央にフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aを形成することができる。なお、この図3でコネクタキャップ37に隣接する直線Lは、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aの形成位置を示している。
【0022】
そして、操作筐体ケース11は、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aの間にケースパッキン32を挟み込んで防水性を確保している。同時に、コネクタキャップ37の周縁部37aでの防水性は、その縁部21a、22aに連続する周縁部38a、39aとの間にケースパッキン32の分岐部(キャップパッキン)32a、32bを挟み込んで確保することができる。したがって、この操作筐体ケース11では、ケースパッキン32の一部品のみにして、短尺側面11c側でパッキンが不必要に重なることを回避することができ、キャップパッキンを別部品として管理・取付作業することをなくしてコスト削減をすることができる。
【0023】
このように、この実施形態によれば、操作筐体ケース11のフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aに連続して半開口部38、39(周縁部38a、39a)を形成することにより、短尺側面11cの中央にコネクタ用開口部36を開口させることができる。同時に、そのフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aの間を防水するケースパッキン32を分岐した分岐部32a、32bを一体成型することによりキャップパッキンとしての機能も持たせることができる。したがって、操作筐体ケース11では、パッキンが重複して嵩張ることなく、さらに小型化・薄型化を図ることができると共に短尺側面11cと配設面11a又は背面11bとの境界(短尺側面11cの端辺側)からフロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の縁部21a、22aを離隔させて自由な形状にデザインすることができる。
【0024】
この実施形態の他の態様としては、図4に示すように、フロントケースパーツ21とリアケースパーツ22の短尺側面11cと配設面11a又は背面11bとの境界部分の外面を湾曲形状に形成して丸みを持たせるなど自由にデザインすることができる。
【0025】
以上、この発明の一実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、分割箇所の縁部は、短尺面に限るものではなく、大面積に形成されている面内に配設されていても良い。また、ケースパッキンにキャップパッキンを一体形成する箇所は、一箇所に限られるものではなく、複数個所に形成することもできる。また、そのキャップパッキンの形状も四角形状に限らず、円形、楕円形など開口部の形状に合わせて形成すればよい。また、ケースパッキン及びキャップパッキンは、防水性だけでなく、防塵性を備えさせることを目的として設けることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
この発明は、携帯電話機に限らず、例えば、PDA(携帯情報端末)、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の携帯電子機器に広く適用できるとともに、携帯型に限らずに、固定型の電子機器にも広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態である折り畳み式の携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】同携帯電話機の全体構成を分解して示す分解斜視図である。
【図3】同携帯電話機のパッキン構造を拡大して示す拡大断面図である。
【図4】同携帯電話機の他の態様を示す図であり、そのパッキン構造を採用して外観形状をデザインした場合を拡大して示す拡大断面図である。
【図5】同携帯電話機の関連技術を示す図であり、その全体構成を分解して示す分解斜視図である。
【図6】同携帯電話機のパッキン構造を拡大して示す一部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0028】
11 操作筐体ケース
11c 短尺側面(短尺面)
12 表示筐体ケース
21 フロントケースパーツ
21a、22a 縁部
22 リアケースパーツ
35 外部接続用コネクタ(部品)
32 ケースパッキン
32a、32b 分岐部(キャップパッキン)
36 コネクタ用開口部
37 コネクタキャップ(キャップパーツ)
27a 周縁部
38、39 半開口部
38a、39a 周縁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器筐体を構成する第1のケースパーツと第2のケースパーツとの間に介挿される環状のケースパッキンの少なくとも一の領域に、前記第1のケースパーツと前記第2のケースパーツとに跨って形成される開口部と、該開口部を着脱自在に蓋するキャップとの間に介挿される環状のキャップパッキンが、前記領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様で一体立設されていることを特徴とする電子機器筐体用パッキン。
【請求項2】
前記キャップパッキンは、前記ケースパッキンの前記領域の端部から分岐されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器筐体用パッキン。
【請求項3】
前記キャップパッキンは、前記仮想直線に対して両側に対称に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器筐体用パッキン。
【請求項4】
前記ケースパッキン及び前記キャップパッキンは、防水弾性部材であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子機器筐体用パッキン。
【請求項5】
前記開口部は、電子機器筐体内の部品を操作するために開口することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の電子機器筐体用パッキン。
【請求項6】
前記開口部は、電子機器筐体内に外部部品を装着するために開口することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の電子機器筐体用パッキン。
【請求項7】
第1のケースパーツと第2のケースパーツとがケースパッキンを介在させて組み立てられるケース構造であって、
前記第1のケースパーツと前記第2のケースパーツとに跨って形成される開口部と、該開口部との間にキャップパッキンを介在させて当該開口部を蓋するキャップとを備えて、
前記キャップパッキンは、前記ケースパッキンの少なくとも一の領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様で一体立設されていることを特徴とするケース構造。
【請求項8】
前記キャップパッキンは、前記ケースパッキンの前記領域の端部から分岐されて形成されていることを特徴とする請求項7記載のケース構造。
【請求項9】
前記キャップパッキンは、前記仮想直線に対して両側に対称に形成されていることを特徴とする請求項7又は8記載のケース構造。
【請求項10】
前記ケースパッキン及び前記キャップパッキンは、防水弾性部材であることを特徴とする請求項7、8又は9記載のケース構造。
【請求項11】
前記開口部は、電子機器筐体内の部品を操作するために開口することを特徴とする請求項7乃至10の何れか一に記載のケース構造。
【請求項12】
前記開口部は、電子機器筐体内に外部部品を装着するために開口することを特徴とする請求項7乃至10の何れか一に記載のケース構造。
【請求項13】
第1のケースパーツと第2のケースパーツとの間にケースパッキンを介在させて組み立てることにより各種部品を内部に実装するケースが構成される電子機器であって、
前記第1のケースパーツと前記第2のケースパーツとに跨って形成される開口部と、該開口部との間にキャップパッキンを介在させて当該開口部を蓋するキャップとを備えて、
前記キャップパッキンは、前記ケースパッキンの少なくとも一の領域の両端を結ぶ仮想直線を跨ぐ態様で一体立設されていることを特徴とする電子機器。
【請求項14】
前記キャップパッキンは、前記ケースパッキンの前記領域の端部から分岐されて形成されていることを特徴とする請求項13記載の電子機器。
【請求項15】
前記キャップパッキンは、前記仮想直線に対して両側に対称に形成されていることを特徴とする請求項13又は14記載の電子機器。
【請求項16】
前記ケースパッキン及び前記キャップパッキンは、防水弾性部材であることを特徴とする請求項13、14又は15記載の電子機器。
【請求項17】
前記開口部は、電子機器筐体内の部品を操作するために開口することを特徴とする請求項13乃至16の何れか一に記載の電子機器。
【請求項18】
前記開口部は、電子機器筐体内に外部部品を装着するために開口することを特徴とする請求項13乃至16の何れか一に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−141588(P2010−141588A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315877(P2008−315877)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】