説明

電子蒸し器と電子レンジ蒸し器

[課題]フライなどの揚げ物やギョウザなどの焼物などはどうしても衣などの一部が硬くなり、私のような入歯のものには噛めないところが出る。これを極く短時間で蒸すことによって柔らかくしたい。それを可能とするには電子レンジの機能を応用するのが一番好いと考えた。そして、この課題から一般的な電子蒸し器へと発展させた。
[解決手段]電子レンジにおいて、マグネトロンで発生した高周波(2450MHz)を導波管で以て、扉箱内の底に導き、そこに耐高周波性の、底に水を入れてその上に穴を開けた板や網の板の棚を着脱できるように設けて蒸すべき食品を乗せうるようにして適当な穴を開けた蓋を着脱できるように設けた、蒸し器を置けるようにし、そして、その蒸し器の底だけに高周波を当てて中の水をほぼ専ら蒸発させるようにした、電子スチーマーと呼ぶことにする、電子蒸し器。

【発明の詳細な説明】
【0001】
[発明の属する技術分野]
本発明は、電子レンジの技術を応用した、電子蒸し器と言うべきものであり、そして、それを発展させたものである。
【0002】
[従来の技術]
電熱器式の電気蒸し器はあったそうであるが、本発明のような高周波加熱式の蒸し器はなかった。
【0003】
[発明が解決しようとする課題]
三日くらい前だったか、ケンタッキーフライドチキンに寄った。このところ、もう何年もブロイラーの柔らかい肉をスーパーで求めて食べることが出来なかったので、或いは、入歯でも食べられる柔らかいチキンカツがあるかも知れないと、寄った訳である。
しかし、肉はとても柔らかくて美味しかったのであるが、衣の先が水分が飛んで硬くなっていて、そこは噛むことが出来なかった。突出しのフライドポテトも同様の現象を呈していた。
この揚げ物に付き物の現象を柔らかくするには、従来天汁が用いられてきた。しかし、今日の傾向としては、その天汁を用いない方が一般化しているようである。
そこで、レストランや食堂でも或いは家庭でも、衣を簡単に瞬間的に柔らかくする方法があるとよい。
【0004】
[課題を解決するための手段]
形が崩れない方法で食品を柔らかくする方法の一としては、古来から蒸すことが行なわれてきた。それには、電子レンジを用いるとよいと思った。
しかし、一般に、天ぷらやフライを電子レンジに掛けると、衣の水分がそれ以上に乾いて全面的にか部分的にかなお硬くなる。
その伝で行くと、単純に蒸し器を電子レンジに入れて蒸したのでは、高周波が水だけでなくフライなどにも当たり、柔らかくならない部分も出てこよう。
そこで、高周波は、食品には当たらず、水だけに当たるようにすることが望まれる。
【0005】
[発明の実施の形態]
そこで、発明したのが本発明である。
本発明は、「特許請求の範囲」に簡潔に述記してある。
勿論、それには、それぞれの場合の水の使用量やそれに応じた加熱時間が設定出来るように、器に計量線を設けたり、またタイマーを設けたりしたい。
そのタイマーには、少量の水にも対応できるように、1分間以内を5秒間単位くらいで設定できる機能も付け加えたい。
そして、電子レンジスチーマーは、高周波の切り替え反射板はレンジ或いはスチーマーの各扉を開くと、自動的に開いた扉の方に反射板が切り替わるようにしたい。
【0006】
[発明の効果]
本発明によって、食品の蒸し作業は大変楽になろう。本発明の契機となったフライドチキンは勿論、天ぷら、シューマイやギョウザ、飯類、パン類、魚貝類などの、蒸し加熱には大きな威力を発揮しよう。
電子レンジの生産量は、平成2年には467万台であったが、平成12年には287万台に急落している。
本発明は、我国のマグネトロンや高圧トランスなどのメーカーにとっては彗星のように現れた希望の明星であろう。
現在、電子レンジは殆どのブランド共中国製である。メドインジャパンと国籍を誇れる立派な製品に開発して、世界の市場で再度覇権を握りたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子レンジにおいて、マグネトロンで発生した高周波(2450MHz)を導波管で以て、扉箱内の底に導き、そこに耐高周波性の、底に水を入れてその上に穴を開けた板や網の板の棚を着脱できるように設けて蒸すべき食品を乗せうるようにして適当な穴を開けた蓋を着脱できるように設けた、蒸し器を置けるようにし、そして、その蒸し器の底だけに高周波を当てて中の水をほぼ専ら蒸発させるようにした、電子スチーマーと呼ぶことにする、電子蒸し器。
【請求項2】
「請求項1」における電子蒸し器を発展させて、電子蒸し器と電子レンジを二階建にして、一本のマグネトロンの発射高周波を反射板で以て切り替えて、ある時には蒸し器に別の場合にはレンジにと送りうるようにして、蒸し器にもレンジにも使えるようにした、電子レンジスチーマーと呼ぶことにする、一マグネトロン式電子レンジ蒸し器。

【公開番号】特開2004−219036(P2004−219036A)
【公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−41910(P2003−41910)
【出願日】平成15年1月14日(2003.1.14)
【出願人】(594052526)
【出願人】(502234662)
【出願人】(502378678)
【出願人】(502395365)
【Fターム(参考)】