電気ポット
【課題】移動等に伴う振動によっても全く液量表示パイプ、表示パネル等の保持に支障をきたすことなく、液量表示パイプ近傍の外装体内部が見え難く、常に正常に液量を目視出来きる。又組立作業の手間を大きく減少させて、非常に作業効率の良いものとすることができる。
【解決手段】透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ18、19を設け、この左、右リブ18、19間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル29の上下端に上、下覆部32、33を設け、各上、下覆部32、33の中央に液量表示パイプ挿通の透孔34、35を穿孔し、液量表示パイプ25を表示パネル29の上、下覆部32、33に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ18、19間内に上方又は下方より挿通する構成としている。
【解決手段】透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ18、19を設け、この左、右リブ18、19間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル29の上下端に上、下覆部32、33を設け、各上、下覆部32、33の中央に液量表示パイプ挿通の透孔34、35を穿孔し、液量表示パイプ25を表示パネル29の上、下覆部32、33に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ18、19間内に上方又は下方より挿通する構成としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容器内の液量を表示し、液量を目視可能とする電気ポットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電気ポット、電気湯沸かし器等の液体容器としては、液体を収容する容器(内容器)21と、内容器を囲む外郭(外装体)42と、外郭の上端に着脱自在に装着し、容器の口元を開閉する蓋(蓋体)64と、容器内の液体を加熱するヒーター25と、容器内の液体を吐出パイプを介して外部へ吐出する吐出機構と、容器内の液量を表示する送水管(液量表示パイプ)34、化粧板(表示パネル)62等を備えた液量表示機構を設けた構造の電気湯沸かし器が特開2002−142986号公報(特許文献1 図1及び図2参照)として存在する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−142986号(図1及び図2)
【0004】
以下、特許文献1の図1及び図2により従来の電気湯沸かし器について説明する。
この特許文献1の電気湯沸かし器は、容器(内容器)21と、外郭(外装体)42との間に送水管(液量表示パイプ)34を配置し、送水管の後端に化粧板(表示パネル)62を装備し、外郭の前面で送水管の上下方向に沿って穴部44を設け、穴部により送水管を介して容器内の液量を目視する構成としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、この種の電気湯沸かし器では、穴部44内壁に一対の上下方向に平行な位置決めリブ48,48を設け、印刷鋼板の化粧板62の上端には、送水管を挟み持つ一対の爪63,63を設け、化粧板62の爪63,63間に送水管34を挟み込んだ状態で化粧板を位置決めリブ48,48間に挟み込んでいるにすぎないので、送水管と化粧板とは支えられているだけで固定されず、又、化粧板も両リブにて支えられているだけで固定されないために、電気湯沸かし器の移動等に伴う振動によって、送水管、化粧板等がずれたり、はずれたりして非常に不安定で、送水管近傍の外郭内部が見えやすくデザイン的に劣ると共に液量を目視出来なくなるという問題点があった。
【0006】
又、送水管、化粧板等の取り付け構造も複雑で組立時の手間が煩わしい作業となるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、液体を収容する内容器2と、内容器を囲む外装体3と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体4と、内容器内の液体を加熱するヒータ5と、内容器内の液体を吐出パイプ6を介して外部へ吐出する吐出機構7と、内容器内の液量を表示する液量表示機構8とを備え、外装体の前壁に上下方向に沿って透視窓17を設け、内容器と外装体の透視窓後方との間に内容器内の液量を表示する液量表示機構8の液量表示パイプ25を設け、液量表示パイプの裏側に液量表示パイプの液面を鮮明にする半円筒凹面形状の表示パネル29を装備し、外装体の透視窓により液量表示パイプを介して内容器内の液量を目視する電気ポット1に於いて、上記透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ18、19を設け、この左、右リブ18、19間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル29の上下端に上、下覆部32、33を設け、各上、下覆部32、33の中央に液量表示パイプ挿通の透孔34、35を穿孔し、液量表示パイプ25を表示パネル29の上、下覆部32、33に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ18、19間内に上方又は下方より挿通する構成としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、従来の問題点を解決したものであって、移動等に伴う振動によっても全く液量表示パイプ、表示パネル等の保持に支障をきたすことなく、液量表示パイプ近傍の外装体内部が見え難く、常に正常に液量を目視出来きる。又組立作業の手間を大きく減少させて、非常に作業効率の良いものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
電気ポット1は、液体を収容する内容器2と、内容器を囲む外装体3と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体4と、内容器内の液体を加熱するヒータ5と、内容器内の液体を吐出パイプ6を介して外部へ吐出する吐出機構7と、内容器内の液量を表示する液量表示機構8とから構成している。
【0010】
内容器2は、ステンレス等の金属材料にて有底筒状に形成しており、口元上端に外方に拡がった鍔部を設け、底部を上向きに段状に形成し、底の前方部に小口径の貫通パイプ9を一体的に設けている。
【0011】
内容器を囲む外装体3は、内容器2の胴部を囲む外装ケース10と、外装ケース10の上端に嵌着する肩部材11と、外装ケース10下端を覆う底板22とからなっている。外装ケース10の上部には、ハンドル12を装着している。
【0012】
肩部材11は、中央を上下に開口する開口部13を設け、開口部13の前面に前方に延びた嘴部14を設け、開口部13の後面に後述の蓋体を枢支するヒンジ部15を設けており、開口部を形成する周壁の下部に内側中央に向けて延びたフランジ部16を設けている。
【0013】
肩部材11の嘴部14は、下側から上向きに空洞としており、この空洞内に湯沸かし、保温用のランプや後述の吐出機構7の吐出パイプ6等を収納している。
【0014】
外装ケース10は、前面を内側に窪ませた筒状に形成しており、前面右側に縦方向に大きく切り欠いた透視窓17を設けている。
外装ケース10は、透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左リブ18,右リブ19を設け、この左リブ18,右リブ19間の幅L1を内容器2の中央に近い先端間の幅L2よりも大きく形成している。28は、透視窓17の表面に貼り付ける透明なシール材である。
【0015】
肩部材のヒンジ部15に枢支する蓋体4は、上蓋と下蓋と、下蓋の下面を覆い開口部13を閉鎖する金属製の覆板と、上蓋と下蓋間に設けたベローズポンプ20と、ベローズポンプ20を押圧する押板21とにて構成しており、押板21の押圧にてベローズポンプ20内の圧縮空気を内容器内に押出し、後述の吐出機構7を介して内容器内の液体を吐出するようにしている。
【0016】
内容器内の液体を加熱するヒータ5は、中央を空洞としており、内容器の底部の段部分に内容器外側より当接してヒータカバーと共に内容器底部外側に固定している。
23は、サーミスタ等の温度調節器で内容器内の液温を感知してヒータ5をON、OFFしている。
【0017】
吐出機構7は、内容器の貫通パイプ9に連通する下部ジョイントパイプ24と、下部ジョイントパイプ24に連通する液量表示パイプ25と、液量表示パイプ25の上端に連通する上部ジョイントパイプ26と、嘴部14の内側より斜め下方に向けて延びた吐出パイプ6と、上部ジョイントパイプ26と吐出パイプ6との間にあって転倒時液量表示パイプ内の液体を止めて吐出パイプからの流出を阻止する転倒流水弁部27とからなっている。
【0018】
液量表示機構8は、下部ジョイントパイプ24を介して内容器内と連通する液量表示パイプ25と、液量表示パイプ25の裏側にあって液量表示パイプ内の液面を鮮明に示す表示パネル29と、液量表示パイプ内の液面上に浮遊する液面ボール30と、液面ボールの離脱を防止し液量表示パイプの上下に備えたボール停止弁31,31とからなっている。
【0019】
表示パネル29は、図3に示すように、合成樹脂材料にて半円筒凹面形状に形成されており、上下端に上覆部32,下覆部33を一体的に形成している。この表示パネル29の内側凹面形状によって、鏡面的な働きをなし、前面の液量表示パイプ25及びその中の液面や液面ボール30をより一層目視しやすくしている。
この上覆部32,下覆部33は、それぞれ同一形状で、それぞれ中央に液量表示パイプ25挿通の透孔34、35を穿設している。
【0020】
この表示パネル29は、図3に示すように、上,下覆部32,33の各透孔34、35に液量表示パイプ25を挿通した状態では、液量表示パイプ25と表示パネル29とが常に湯平行状態に組み付けられるために、両者の位置合わせが非常に容易であると共に液量表示パイプを表示パネルの上覆部32,下覆部33に挿通するだけで組み立て作業も極めて簡単に行うことができる。
【0021】
又、表示パネル29は、図4に示すように、外装ケース10の透視窓17裏側で先端が細幅となる左,右リブ18,19間に表示パネルの半円筒の開放端を上方又は下方より挿通することにより、左,右リブ18,19間に固定保持されるために、表示パネル固定保持の組み立て作業も簡単に行うことができる。
【0022】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれら実施例構造のみに限定されるものではなく、液量表示機構を備えた魔法びんや電気湯沸かし器等であっても、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明実施例の斜視図。
【図2】本発明実施例の縦断面図。
【図3】本発明実施例の分解斜視図。
【図4】本発明実施例の要部を示す横断面図。
【符号の説明】
【0024】
1…電気ポット
2…内容器
3…外装体
4…蓋体
5…ヒータ
6…吐出パイプ
7…吐出機構
8…液量表示機構
9…貫通パイプ
10…外装ケース
11…肩部材
12…ハンドル
13…開口部
14…嘴部
15…ヒンジ部
16…フランジ部
17…透視窓
18…左リブ
19…右リブ
20…ベローズポンプ
25…液量表示パイプ
29…表示パネル
32…上覆部
33…下覆部
34…上の透孔
35…下の透孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容器内の液量を表示し、液量を目視可能とする電気ポットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電気ポット、電気湯沸かし器等の液体容器としては、液体を収容する容器(内容器)21と、内容器を囲む外郭(外装体)42と、外郭の上端に着脱自在に装着し、容器の口元を開閉する蓋(蓋体)64と、容器内の液体を加熱するヒーター25と、容器内の液体を吐出パイプを介して外部へ吐出する吐出機構と、容器内の液量を表示する送水管(液量表示パイプ)34、化粧板(表示パネル)62等を備えた液量表示機構を設けた構造の電気湯沸かし器が特開2002−142986号公報(特許文献1 図1及び図2参照)として存在する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−142986号(図1及び図2)
【0004】
以下、特許文献1の図1及び図2により従来の電気湯沸かし器について説明する。
この特許文献1の電気湯沸かし器は、容器(内容器)21と、外郭(外装体)42との間に送水管(液量表示パイプ)34を配置し、送水管の後端に化粧板(表示パネル)62を装備し、外郭の前面で送水管の上下方向に沿って穴部44を設け、穴部により送水管を介して容器内の液量を目視する構成としている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、この種の電気湯沸かし器では、穴部44内壁に一対の上下方向に平行な位置決めリブ48,48を設け、印刷鋼板の化粧板62の上端には、送水管を挟み持つ一対の爪63,63を設け、化粧板62の爪63,63間に送水管34を挟み込んだ状態で化粧板を位置決めリブ48,48間に挟み込んでいるにすぎないので、送水管と化粧板とは支えられているだけで固定されず、又、化粧板も両リブにて支えられているだけで固定されないために、電気湯沸かし器の移動等に伴う振動によって、送水管、化粧板等がずれたり、はずれたりして非常に不安定で、送水管近傍の外郭内部が見えやすくデザイン的に劣ると共に液量を目視出来なくなるという問題点があった。
【0006】
又、送水管、化粧板等の取り付け構造も複雑で組立時の手間が煩わしい作業となるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、液体を収容する内容器2と、内容器を囲む外装体3と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体4と、内容器内の液体を加熱するヒータ5と、内容器内の液体を吐出パイプ6を介して外部へ吐出する吐出機構7と、内容器内の液量を表示する液量表示機構8とを備え、外装体の前壁に上下方向に沿って透視窓17を設け、内容器と外装体の透視窓後方との間に内容器内の液量を表示する液量表示機構8の液量表示パイプ25を設け、液量表示パイプの裏側に液量表示パイプの液面を鮮明にする半円筒凹面形状の表示パネル29を装備し、外装体の透視窓により液量表示パイプを介して内容器内の液量を目視する電気ポット1に於いて、上記透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ18、19を設け、この左、右リブ18、19間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル29の上下端に上、下覆部32、33を設け、各上、下覆部32、33の中央に液量表示パイプ挿通の透孔34、35を穿孔し、液量表示パイプ25を表示パネル29の上、下覆部32、33に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ18、19間内に上方又は下方より挿通する構成としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、従来の問題点を解決したものであって、移動等に伴う振動によっても全く液量表示パイプ、表示パネル等の保持に支障をきたすことなく、液量表示パイプ近傍の外装体内部が見え難く、常に正常に液量を目視出来きる。又組立作業の手間を大きく減少させて、非常に作業効率の良いものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
電気ポット1は、液体を収容する内容器2と、内容器を囲む外装体3と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体4と、内容器内の液体を加熱するヒータ5と、内容器内の液体を吐出パイプ6を介して外部へ吐出する吐出機構7と、内容器内の液量を表示する液量表示機構8とから構成している。
【0010】
内容器2は、ステンレス等の金属材料にて有底筒状に形成しており、口元上端に外方に拡がった鍔部を設け、底部を上向きに段状に形成し、底の前方部に小口径の貫通パイプ9を一体的に設けている。
【0011】
内容器を囲む外装体3は、内容器2の胴部を囲む外装ケース10と、外装ケース10の上端に嵌着する肩部材11と、外装ケース10下端を覆う底板22とからなっている。外装ケース10の上部には、ハンドル12を装着している。
【0012】
肩部材11は、中央を上下に開口する開口部13を設け、開口部13の前面に前方に延びた嘴部14を設け、開口部13の後面に後述の蓋体を枢支するヒンジ部15を設けており、開口部を形成する周壁の下部に内側中央に向けて延びたフランジ部16を設けている。
【0013】
肩部材11の嘴部14は、下側から上向きに空洞としており、この空洞内に湯沸かし、保温用のランプや後述の吐出機構7の吐出パイプ6等を収納している。
【0014】
外装ケース10は、前面を内側に窪ませた筒状に形成しており、前面右側に縦方向に大きく切り欠いた透視窓17を設けている。
外装ケース10は、透視窓17裏面の左右両側に上下方向に沿って左リブ18,右リブ19を設け、この左リブ18,右リブ19間の幅L1を内容器2の中央に近い先端間の幅L2よりも大きく形成している。28は、透視窓17の表面に貼り付ける透明なシール材である。
【0015】
肩部材のヒンジ部15に枢支する蓋体4は、上蓋と下蓋と、下蓋の下面を覆い開口部13を閉鎖する金属製の覆板と、上蓋と下蓋間に設けたベローズポンプ20と、ベローズポンプ20を押圧する押板21とにて構成しており、押板21の押圧にてベローズポンプ20内の圧縮空気を内容器内に押出し、後述の吐出機構7を介して内容器内の液体を吐出するようにしている。
【0016】
内容器内の液体を加熱するヒータ5は、中央を空洞としており、内容器の底部の段部分に内容器外側より当接してヒータカバーと共に内容器底部外側に固定している。
23は、サーミスタ等の温度調節器で内容器内の液温を感知してヒータ5をON、OFFしている。
【0017】
吐出機構7は、内容器の貫通パイプ9に連通する下部ジョイントパイプ24と、下部ジョイントパイプ24に連通する液量表示パイプ25と、液量表示パイプ25の上端に連通する上部ジョイントパイプ26と、嘴部14の内側より斜め下方に向けて延びた吐出パイプ6と、上部ジョイントパイプ26と吐出パイプ6との間にあって転倒時液量表示パイプ内の液体を止めて吐出パイプからの流出を阻止する転倒流水弁部27とからなっている。
【0018】
液量表示機構8は、下部ジョイントパイプ24を介して内容器内と連通する液量表示パイプ25と、液量表示パイプ25の裏側にあって液量表示パイプ内の液面を鮮明に示す表示パネル29と、液量表示パイプ内の液面上に浮遊する液面ボール30と、液面ボールの離脱を防止し液量表示パイプの上下に備えたボール停止弁31,31とからなっている。
【0019】
表示パネル29は、図3に示すように、合成樹脂材料にて半円筒凹面形状に形成されており、上下端に上覆部32,下覆部33を一体的に形成している。この表示パネル29の内側凹面形状によって、鏡面的な働きをなし、前面の液量表示パイプ25及びその中の液面や液面ボール30をより一層目視しやすくしている。
この上覆部32,下覆部33は、それぞれ同一形状で、それぞれ中央に液量表示パイプ25挿通の透孔34、35を穿設している。
【0020】
この表示パネル29は、図3に示すように、上,下覆部32,33の各透孔34、35に液量表示パイプ25を挿通した状態では、液量表示パイプ25と表示パネル29とが常に湯平行状態に組み付けられるために、両者の位置合わせが非常に容易であると共に液量表示パイプを表示パネルの上覆部32,下覆部33に挿通するだけで組み立て作業も極めて簡単に行うことができる。
【0021】
又、表示パネル29は、図4に示すように、外装ケース10の透視窓17裏側で先端が細幅となる左,右リブ18,19間に表示パネルの半円筒の開放端を上方又は下方より挿通することにより、左,右リブ18,19間に固定保持されるために、表示パネル固定保持の組み立て作業も簡単に行うことができる。
【0022】
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれら実施例構造のみに限定されるものではなく、液量表示機構を備えた魔法びんや電気湯沸かし器等であっても、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明実施例の斜視図。
【図2】本発明実施例の縦断面図。
【図3】本発明実施例の分解斜視図。
【図4】本発明実施例の要部を示す横断面図。
【符号の説明】
【0024】
1…電気ポット
2…内容器
3…外装体
4…蓋体
5…ヒータ
6…吐出パイプ
7…吐出機構
8…液量表示機構
9…貫通パイプ
10…外装ケース
11…肩部材
12…ハンドル
13…開口部
14…嘴部
15…ヒンジ部
16…フランジ部
17…透視窓
18…左リブ
19…右リブ
20…ベローズポンプ
25…液量表示パイプ
29…表示パネル
32…上覆部
33…下覆部
34…上の透孔
35…下の透孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する内容器(2)と、内容器を囲む外装体(3)と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体(4)と、内容器内の液体を加熱するヒータ(5)と、内容器内の液体を吐出パイプ(6)を介して外部へ吐出する吐出機構(7)と、内容器内の液量を表示する液量表示機構(8)とを備え、外装体の前壁に上下方向に沿って透視窓(17)を設け、内容器と外装体の透視窓後方との間に内容器内の液量を表示する液量表示機構(8)の液量表示パイプ(25)を設け、液量表示パイプの裏側に液量表示パイプの液面を鮮明にする半円筒凹面形状の表示パネル(29)を装備し、外装体の透視窓により液量表示パイプを介して内容器内の液量を目視する電気ポット(1)に於いて、上記透視窓(17)裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ(18)、(19)を設け、この左、右リブ(18)、(19)間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル(29)の上下端に上、下覆部(32)、(33)を設け、各上、下覆部(32)、(33)の中央に液量表示パイプ挿通の透孔(34)、(35)を穿孔し、液量表示パイプ(25)を表示パネル(29)の上、下覆部(32)、(33)に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ(18)、(19)間内に上方又は下方より挿通することを特徴とした電気ポット。
【請求項1】
液体を収容する内容器(2)と、内容器を囲む外装体(3)と、外装体の上端に着脱自在に装着し、内容器の口元を開閉する蓋体(4)と、内容器内の液体を加熱するヒータ(5)と、内容器内の液体を吐出パイプ(6)を介して外部へ吐出する吐出機構(7)と、内容器内の液量を表示する液量表示機構(8)とを備え、外装体の前壁に上下方向に沿って透視窓(17)を設け、内容器と外装体の透視窓後方との間に内容器内の液量を表示する液量表示機構(8)の液量表示パイプ(25)を設け、液量表示パイプの裏側に液量表示パイプの液面を鮮明にする半円筒凹面形状の表示パネル(29)を装備し、外装体の透視窓により液量表示パイプを介して内容器内の液量を目視する電気ポット(1)に於いて、上記透視窓(17)裏面の左右両側に上下方向に沿って左、右リブ(18)、(19)を設け、この左、右リブ(18)、(19)間の幅が透視窓裏面より内容器の中央に向けて短くする一方、半円筒凹面形状の表示パネル(29)の上下端に上、下覆部(32)、(33)を設け、各上、下覆部(32)、(33)の中央に液量表示パイプ挿通の透孔(34)、(35)を穿孔し、液量表示パイプ(25)を表示パネル(29)の上、下覆部(32)、(33)に貫通し、表示パネルの半円筒の開放端を透視窓の左、右リブ(18)、(19)間内に上方又は下方より挿通することを特徴とした電気ポット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2006−204651(P2006−204651A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22373(P2005−22373)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000104032)オルゴ株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000104032)オルゴ株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
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