説明

電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器

【課題】内蓋外へ吹き出す泡状おねばの嵩、よりよくはおねばの吹き出し量と共に抑制し、お手入れ性が軽減でき、よりよくは美味しいご飯が炊けるようにする。
【解決手段】電気炊飯器100を用いて内蓋1、器体蓋2を通じ内鍋3内蒸気6の器体蓋2外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねば7の泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑えることにより、上記の目的を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータや電磁誘導により加熱して炊飯し、また炊飯後のご飯を保温する電気炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気炊飯器は、本発明の実施の形態を示す図1を参照して、中空の器体11内に内鍋3を着脱自在に収容して、器体11に開閉できるように軸19で枢支された器体蓋2で器体11の開口12を閉じるのに併せ、器体蓋2の内側で内蓋1により内鍋3の開口13を閉じた状態で加熱手段14の働きによって加熱し、炊飯や保温が行われる。炊飯中に発生する蒸気6は内蓋1、器体蓋2を通じて外部に放出し、異常昇圧にならないようにしている。この蒸気6の放出経路には、炊飯中に内鍋3内で発生し泡状に嵩を増す「おねば」と称される粘液が蒸気の放出に伴い吹き出る。通常、おねば7の吹き出しは内蓋1に設ける蒸気孔4を小さく明けることで制限し、最終的には器体蓋2に設ける蒸気放出口5の調圧弁20での複雑な通路構造にて放出蒸気から分離するので、器体蓋2の外面にはほとんど吹き出ない。調圧弁20で分離したおねば7は炊飯後に調圧弁20の下カバー20aを取り外して洗浄処理できる。内蓋1上に残るおねばは内蓋1単体で洗浄処理できる。
【0003】
下記の特許文献1は、米の量に対して水が過剰であったり、ハイパワーで炊飯して美味しいご飯に炊き上げるような場合、大量の泡立ちを伴ったおねばが内蓋の蒸気孔を経て、そのまま蒸気放出口から外部に吹き出し、電気炊飯器のみならずテーブルなども汚してしまうことにつき、内蓋と器体蓋との間に、内蓋の蒸気孔を上方から覆うのに併せ、その蒸気孔と器体蓋の蒸気放出口とを遮蔽する遮蔽板を設けて、内蓋の蒸気孔を経たおねばが器体蓋の蒸気放出口に直接噴出するのを防止する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2−121610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示の技術は、発生するおねばの器体蓋外への吹き出しを抑えるだけで、おねばの多量の内蓋外への排出による炊飯調整にはなるが、目盛に合わせた水量調節などで適正炊飯が図られる現在、特に問題とされない。むしろ、適正水量でのハイパワー加熱、連続加熱での炊飯時に、おねばが内蓋外へ多量に吹き出ることが、お手入れに手間が掛かり過ぎる点で問題となる。また、おねばはご飯のうま味成分を含んでおり、できるだけ内鍋内に残留させられれば好適である。しかし、これらを満足する技術はまだ提案されていない。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑み、内蓋外へ吹き出す泡状おねばの嵩、よりよくはおねばの吹き出し量と共に抑制し、お手入れ性が軽減でき、よりよくは美味しいご飯が炊ける、電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法は、電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねばの泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑えることを1つの特徴とする。
【0008】
このような構成の炊飯方法は、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にてご飯を美味しく炊き上げるのに、内蓋、器体蓋を通じた蒸気の器体蓋外への抜けを許容しながら、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すことにつき、泡化したおねばの潰し、またはおよび、収縮を図ることで、泡状おねばの内蓋外への吹き出しボリューム、またはおよび、内蓋外への吹き出し量を抑えられる。
【0009】
このような炊飯方法は、器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねばの泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑える泡抑制手段を設けたことを1つの特徴とする電気炊飯器によって実現する。
【0010】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法は、電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すのを、内蓋外への吹き出し嵩の増大を邪魔部材で機械的に邪魔して泡を潰し、またはおよび、内鍋上部での冷却風による泡の降温を図って収縮させ、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えることを別の特徴とする。
【0011】
このような構成の炊飯方法は、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にて、内蓋、器体蓋を通じた蒸気の器体蓋外への抜けを許容しながら、ご飯を美味しく炊き上げるのに、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すことにつき、その吹き出し嵩の増大を邪魔部材で機械的に邪魔して泡を潰すか、またはおよび、内鍋上部での冷却風による泡の降温を図って縮小させることで、泡状おねばの内蓋外への吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられる。内鍋上部での冷却風による泡の降温、縮小は、内蓋外からの冷却風による場合、吹き出しおねばには直接、内鍋内おねばには内蓋を介して間接に及び、内鍋上部の外回りからの冷却風による場合、内鍋内おねばには内鍋および内蓋を介して間接、内蓋外のおねばには内蓋を介して間接に及ぶので、いずれの場合でも、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられる。従って、内鍋上部での冷却風は、内鍋上部の外回りと、内蓋上と、の双方から及ぼすのが吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える上で好適となる。
【0012】
このような炊飯方法は、器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すのを、内蓋外への吹き出し嵩の増大を邪魔部材で機械的に邪魔して泡を潰し、またはおよび、内鍋上部での冷却ファンからの冷却風による泡の降温を図って収縮させ、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える泡抑制手段を備え、この泡抑制手段は泡状おねばが発生し内蓋外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で働き、また働かせることを別の特徴とする電気炊飯器によって実現する。
【0013】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法は、電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯し、炊飯後保温するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す
のを、内鍋上部に対する、内鍋上部外回りから、またはおよび、内蓋外から、の冷却風により泡の降温、収縮を図って吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑え、保温工程の初期に、内鍋の下部外回りで過剰となる炊飯終了時の過剰となる蓄熱につき冷却風による降温を図ることを他の特徴とする。
【0014】
このような構成の炊飯方法は、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にて、内蓋、器体蓋を通じた蒸気の器体蓋外への抜けを許容しながら、ご飯を美味しく炊き上げるのに、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すことにつき、内鍋上部外回りから、またはおよび、内蓋外からとなる、内鍋上部での冷却風による泡の降温、縮小を図って、泡状おねばの内蓋外への吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられる。また、炊飯後、つまり蒸らし工程後に移行する保温工程の初期には、内鍋の下部外回りで冷却風により保温工程の初期に過剰となる炊飯終了時の蓄熱の降温を図って、蒸らし工程にて適正範囲に水分が飛んでいるご飯が、炊飯終了直後の内鍋の過剰蓄熱の影響でご飯が褐変化したり設定以上の焦げが生じたりするのを防止できる。
【0015】
このような炊飯方法は、器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、内鍋上部外回り、またはおよび、内蓋外、の内鍋上部と、内鍋の下部外回りと、に冷却風を送る冷却ファンを備え、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で、冷却ファンによる冷却風を内鍋上部に送風して、内鍋上部での冷却ファンからの冷却風による泡の降温を図って収縮させ、炊飯後の保温工程の初期に、冷却ファンからの冷却風を内鍋の下部外回りに送風して保温工程にて過剰となる炊飯終了時の蓄熱の降温を図る冷却制御手段を設けたことを他の特徴とする電気炊飯器にて実行することができる。
【0016】
上記電気炊飯器による炊飯方法と、電気炊飯器において、さらに、内蓋外に吹き出す泡状おねばの嵩の増大を機械的に邪魔して泡を潰すのに用い、または設置しておくのは、内蓋の蒸気孔を泡状おねばの吹き出し嵩の増大域を下回る隙間を有して上方から覆い、蒸気孔と器体蓋の蒸気放出口との間を区画する邪魔板であり、静止状態または回転状態で用いることを特徴とする。
【0017】
このような構成では、邪魔板が内蓋の蒸気孔を上方から覆うのに、内蓋との間に泡状おねばの吹き出し嵩の増大域を下回る隙間を有していることにより、泡状おねばが吹き出し嵩の増大域まで吹き出すのを邪魔しながら内蓋上に広がらせるので、泡を機械的に潰して嵩低くすることができ、泡状おねばの内蓋外への吹き出し域の広がりが邪魔板による覆い域を超え難くする上、覆い域を超えても邪魔板は吹き出しおねばの器体蓋の蒸気放出口への流出経路を迂回したものとするので、吹き出しおねばが蒸気放出口に至るのを抑止することができる。ここで、邪魔板の回転があると、内蓋外に吹き出した泡状おねばは静止した内蓋と回転する邪魔板とに接触して吹き出しおねば各部に邪魔板の回転軸線まわりの剪断力を与えて潰しやすくなるし、回転を利用して冷却風を生じさせて泡の収縮に利用することもできる。
【0018】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載から明らかになる。本発明の各特徴は、それ自体単独で、あるいは可能な限り複合して採用することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器の1つの特徴によれば、炊飯中の昇温工
程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にてご飯を美味しく炊き上げることが、蒸気の器体蓋外への抜けを阻害することなく、内蓋外への泡化した吹き出しおねばの泡を潰すことによっては、吹き出しボリュームを抑えてお手入れ性を良くすることができるし、内鍋内で発生し、内蓋外へ吹き出す泡化したおねばの収縮を図ることによっては、泡状おねばの内蓋外への吹き出しボリュームおよび吹き出し量を低減してお手入れ性をさらに高められる。おねばの吹き出し量の低減は内鍋内への残留おねばの増量となってご飯の美味しい炊き上げに寄与する。
【0020】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器の別の特徴によれば、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にてご飯を美味しく炊き上げることが、蒸気の器体蓋外への抜けを阻害することなく、泡化して内蓋外に吹き出すおねばの嵩の増大を機械的に邪魔することで泡を確実に潰して吹き出しボリュームを抑え、お手入れ性を良くすることができるし、内鍋上部での冷却風による泡の降温を確実に図って縮小させて吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑え、お手入れ性を高められる。内鍋上部での冷却風による泡の降温、縮小は、内蓋外からでも、内鍋上部外回りからでも有効であり、それら双方から行うのが吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える上で好適となる。
【0021】
本発明の電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器の他の特徴によれば、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱や連続加熱してご飯を美味しく炊き上げるのに、内蓋、器体蓋を通じた蒸気の器体蓋外への抜けを阻害せず、内鍋上部での冷却風による泡の降温、縮小により泡状おねばの吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えてお手入れ性を高められるし、保温工程の初期に内鍋下部への冷却風により蓄熱の降温を図って、適正範囲に水分が飛んでいるご飯が、炊飯終了直後の内鍋の過剰蓄熱の影響でご飯が褐変化したり設定以上の焦げが生じたりするのを防止し、ご飯を美味しく保温し始められる。従って、内鍋が蓄熱性の高い土鍋などの非金属製である場合に特に好適となる。
【0022】
上記に加え、さらに、邪魔板で内蓋の蒸気孔を上方から覆うのに、内蓋との間に泡状おねばの吹き出し嵩の増大域を下回る隙間を有して、吹き出し嵩の増大域までの吹き出しを邪魔して内蓋上に広がらせながら泡を機械的に潰して確実に嵩低くしてお手入れ性を高められるし、泡状おねばが邪魔板による覆い域を超え難い上、超えても器体蓋の蒸気放出口への流出経路は迂回する長いものとなって蒸気放出口に至るのを抑止することができる。ここで、邪魔板の回転があると、内蓋外に吹き出した泡状おねばは静止した内蓋と回転する邪魔板とに接触して吹き出しおねば各部に邪魔板の回転軸線まわりの剪断力を与えて潰しやすくなるし、回転を利用して冷却風を生じさせて泡の収縮に利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の1つの具体例を示す前後方向で縦断して見た断面図である。
【図2】図1の要部の平面図である。
【図3】図1の要部の底面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の別の具体例を示す前後方向で縦断して見た要部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器幾つかの具体例について、図1〜図4を参照しながら説明する。以下の説明は本発明の具体例であって、特許
請求の範囲の記載事項を限定するものではない。
【0025】
本実施の形態に係る電気炊飯器による炊飯方法は、図1〜図3に示す例、図4に示す例の電気炊飯器100を参照して説明すると、電気炊飯器100を用いて内蓋1の蒸気孔4、器体蓋2の蒸気放出口5を通じ内鍋3内蒸気6の器体蓋2外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋3内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋3の開口を閉じている内蓋1外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねば7の泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑えることを基本的な特徴としている。このような基本的特徴では、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にてご飯を美味しく炊き上げるのに、内蓋1、器体蓋2を通じた蒸気6の器体蓋2外への抜けを許容しながら、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、内鍋3の開口を閉じている内蓋1外に吹き出すことにつき、泡化したおねば7の潰し、またはおよび、収縮を図ることで、泡状おねば7の内蓋1外への吹き出しボリューム、またはおよび、内蓋1外への吹き出し量を抑えられる。
【0026】
この結果、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にてご飯を美味しく炊き上げることが、蒸気6の器体蓋2外への抜けを阻害することなく、内蓋1外への泡化した吹き出しおねば7の泡を潰すことによっては、吹き出しボリュームを抑えてお手入れ性を良くすることができるし、内鍋3内で発生し、内蓋1外へ吹き出す泡化したおねば7の収縮を図ることによっては、泡状おねば7の内蓋1外への吹き出しボリュームおよび吹き出し量を低減してお手入れ性をさらに高められる。特に、おねば7の吹き出し量の低減は内鍋3内への残留おねば7の増量となってご飯の美味しい炊き上げに寄与する。
【0027】
このために電気炊飯器100は、器体11に収容された内鍋3に水を含む炊飯材料を収容して器体開口12を器体蓋2で閉じ、内鍋3の開口13を器体蓋2内側の内蓋1で閉じた状態で加熱手段14により加熱し、内蓋1の蒸気孔4、器体蓋2の蒸気放出口5を通じた内鍋3内蒸気6の器体蓋2外への抜けを図りながら炊飯するものにおいて、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねば7の泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑える泡抑制手段15を設けたものとする。ここに、加熱手段14はヒータでもよいが、本例では、器体11の内装ケース11a底部外面に配した電磁誘導用の加熱コイル14aと、この加熱コイル14aからの交番磁界によって渦電流を発生させて発熱するように土鍋などの非金属製の内鍋3の底部外面に設けた発熱体14bとからなる電磁誘導方式のものとしてある。電磁誘導方式とする場合でも内鍋3が金属製である場合は、当然それ自体が発熱体になるので、発熱体14bは不要となる。
【0028】
加熱コイル14aは発熱素子となるIGBTにより制御される高周波電流によって駆動されて、自身も発熱することから、器体11内に外気を吸引して駆動制御基板16のIGBTや加熱コイル14aなどの発熱部に送風して冷却する冷却ファン17を設け、IGBTなどの特に高温化する駆動制御基板16側の冷却にはアルミニウムなどの熱伝導性のよい材料を利用したヒートシンク18を介した熱交換により熱効率のよい冷却が図れるようにしている。
【0029】
本実施の形態の炊飯方法は、また、泡化したおねば7の内蓋1外への吹き出し嵩の増大を、泡抑制手段15としての邪魔部材15a機械的に邪魔して泡を潰し、またはおよび、内鍋3上部での泡抑制手段15としての送風ファン15bからの冷却風21aによる泡の降温を図って収縮させ、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えるようにすることができる。これにより、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にて、内蓋1、器体蓋2を通じた蒸気6の器体蓋2外への抜けを許容しながら、ご飯を美味しく炊き上げるのに、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、
内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出すことにつき、その吹き出し嵩の増大を邪魔部材15aにより機械的に邪魔して泡を潰すか、またはおよび、内鍋3上部での冷却風21aによる泡の降温を図って縮小させることで、泡状おねば7の内蓋1外への吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられる。
【0030】
ここで、内鍋3上部での冷却風による泡の降温、縮小は、内蓋1外からの冷却風21aによる場合、吹き出しおねば7には直接、内鍋3内おねば7には内蓋1を介して間接に及び、内鍋3上部の外回りからの冷却風21aによる場合、内鍋3内おねば7には内鍋3および内蓋1を介して間接、内蓋1外のおねば7には内蓋1を介して間接に及ぶので、いずれの場合でも、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられる。従って、内鍋3上部での冷却風21aは、図1に示すように内鍋3上部の外回りと、内蓋1上と、の双方から及ぼすのが吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える上で好適となる。
【0031】
このために、電気炊飯器100は、泡抑制手段15として、内蓋1外への吹き出し嵩の増大を機械的に邪魔して泡を潰す邪魔部材15a、またはおよび、内鍋3上部での冷却風21aによる泡の降温を図って収縮させる送風ファン15b、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える泡抑制手段を備えて、泡状おねば7が発生し内蓋1外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で、邪魔部材15aはそのままで働き、送風ファン15bは制御基板22からの制御によって自動的に働かせるようにし、送風ファン15bが無駄に動作し、また炊飯工程に対して不適切に働くのを回避する。
【0032】
本実施の形態の炊飯方法は、また、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出すのを、内鍋3上部に対する、内鍋3上部外回りから、またはおよび、内蓋1外から、の冷却風21aにより泡の降温、収縮を図って吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑え、保温工程の初期に、内鍋3の下部外回りで過剰となる炊飯終了時の過剰となる蓄熱につき冷却風21bによる降温を図るようにもできる。これにより、炊飯中の昇温工程でハイパワー加熱またはおよび連続加熱にて、内蓋1、器体蓋2を通じた蒸気6の器体蓋2外への抜けを許容しながら、ご飯を美味しく炊き上げるのに、内鍋3内でおねば7が泡化して嵩を増し、内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出すことにつき、内鍋3上部外回りから、またはおよび、内蓋1外からとなる、内鍋3上部での冷却風21aによる泡の降温、縮小を図って、泡状おねばの内蓋1外への吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えられるのに加え、さらに、炊飯後、つまり蒸らし工程後に移行する保温工程の初期には、内鍋3の下部外回りで冷却風21bにより保温工程の初期に過剰となる炊飯終了時の蓄熱の降温を図って、蒸らし工程にて適正範囲に水分が飛んでいるご飯が、炊飯終了直後の内鍋の過剰蓄熱の影響でご飯が褐変化したり設定以上の焦げが生じたりするのを防止できる。従って、本例のように内鍋3が土鍋などの蓄熱し易い非金属製である場合、特に有効である。
【0033】
このために、電気炊飯器100は、図1〜図3に示すように、内鍋3上部外回り、またはおよび、内蓋1外、の内鍋3上部と、内鍋3の下部外回りと、に冷却風21a、21bを送る送風ファン15bおよび、送風路15b1またはおよび15b2と、15b3とを備え、制御基板22が、内鍋3内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋3の開口13を閉じている内蓋1外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で、送風ファン15bによる冷却風21aを内鍋3上部に送風して、内鍋3上部での冷却風21aによる泡の降温を図って収縮させ、炊飯後の保温工程の初期に、送風ファン15bからの冷却風21bを内鍋3の下部外回りに送風して保温工程にて過剰となる炊飯終了時の蓄熱の降温を図る冷却制御を手段としての内部機能を発揮するようにしている。
【0034】
図示例では、上記邪魔部材15aは図1に示すように、内蓋1の蒸気孔4を泡状おねば7の吹き出し嵩の増大域S1を下回る隙間Sを有して上方から覆い、蒸気孔4と器体蓋2
の蒸気放出口5との間を区画する邪魔板であり、静止状態または回転状態で用いるようにしている。このように、邪魔部材としての邪魔板15aが内蓋1の蒸気孔4を上方から覆うのに、内蓋1との間に泡状おねば7の吹き出し嵩の増大域S1を下回る隙間を有していることにより、泡状おねば7が吹き出し嵩の増大域S1まで吹き出すのを邪魔しながら内蓋1上に広がらせるので、泡を機械的に確実に潰して嵩低くすることができ、泡状おねば7の内蓋1外への吹き出し域の広がりが邪魔板15aによる覆い域S3を超え難くする上、覆い域S3を超えても邪魔板15aは吹き出しおねば7の器体蓋2の蒸気放出口5への流出経路を迂回したものとするので、吹き出しおねば7が蒸気放出口5に至るのを抑止することができる。ここで、邪魔板15aの回転があると、内蓋1外に吹き出した泡状おねば7の層は静止した内蓋1と回転する邪魔板15aとに接触して吹き出しおねば7各部に邪魔板15aの回転軸線まわりの剪断力を与えて潰しやすくなるし、回転を利用して冷却風を生じさせて泡の収縮に利用することもできる。
【0035】
図示例では、送風ファン15bからは蒸気放出口5にも、昇温工程、炊き上げ工程で冷却風21cを送風するようにしてあり、高温蒸気6の器体蓋2外への放出に際し冷却し降温させて熱的安全が図れるようにしている。もっとも、内蓋1上への冷却風21aによっても放出蒸気6の冷却ができる。そこで、蒸気放出口5への冷却風21cは特に高温の蒸気6が発生する炊き上げ工程に限って行うようにすることもできる。
【0036】
図2に示す例では、特に、送風ファン15bから器体11と器体蓋2との軸19による連結部を経由して器体蓋2内に延び、内蓋1上、および蒸気放出口5に冷却風21a、21cを送風する送風経路41と、内鍋3上部外回り、下部外回りに冷却風21a、21bを送風するための共通送風路42とに、送風を切り替える切換え弁43を設けてソレノイド44により切替操作し、共通送風路42からの送風を内鍋3上部への送風経路45と、内鍋3下部への送風路46とに切り替える切換え弁47を設けてソレノイド48により切替操作するようにしてあり、内蓋1上および蒸気放出口5への冷却風21a、21cの送風、内鍋3上部への冷却風21aの送風、内鍋3下部への冷却風21bの送風が異時に行えるようにしてあり、そのために、制御基板22は炊飯中の必要なタイミングで、ソレノイド44、48を動作させて切換え操作することになる。
【0037】
既述したように内蓋1上および内鍋3上部外回りへの冷却風21aの送風を同時に行うには送風経路41を共用すればよいし、内蓋1上と蒸気放出口5への冷却風21a、21cの送風を異時に行う場合は、双方への送風経路41の分岐部41aにも切換え弁を設けてソレノイドにより切替動作させればよい。なお、送風経路45、46は、内装ケース11aの内鍋3の上部と下部とに形成した環状風道51、52に接続してそれぞれに冷却風21a、21bを吹き込み、環状風道51、52の周方向複数個所に設けた送風口51a、52aから、内鍋3の上部外回りと、下部外回りとに吹き出して、周方向に均等な冷却が行えるようにしている。さらに、内装ケース11aの胴部は金属板11bにより形成して、その外周りにヒータ53を設けて、保温や炊飯に用いるようにしている。
【0038】
図1に示す例の邪魔板15aは、内蓋1、器体蓋2の内側にあり上面に蓋ヒータ54を設けた放熱板31と共にアルミニウム製であり、相互に熱伝導性を活かせるようにしている。邪魔板15aは内蓋1の外面に、1つまたは2つの固定係合凹部32、固定係合爪33間の係合と、これに対向する固定係合凹部34、可動係合爪35間の係合とで、着脱できるように装着されている。装着は、固定係合凹部32、固定係合爪33間の係合を先行して行って後、可動係合爪35を固定係合凹部34に上方から押し付けて、可動係合爪35のばね36に抗し一時後退して復帰する作用を伴い固定係合凹部34に弾性係合させることにより行える。お手入れ時の取り外しは、可動係合爪35をばね36に抗し後退させて固定係合凹部34との係合を解除して、手がかり部35aにより内蓋1を持ち上げながら、固定係合爪33を固定係合凹部32から引き出すようにして係合を解除すればよい。
【0039】
固定係合凹部34、固定係合凹部32は樹脂製で、内蓋1の上面に鋲37によって取付け、固定係合爪33は樹脂製で内蓋1外周の巻込み部1aによって取付け、可動係合爪35は樹脂製で、内蓋1の外周に鋲などで取り付けた樹脂製のホルダー38と内蓋1との間にばね36と共に保持している。しかし、内蓋1に対する邪魔板15aの着脱構造は種々に設計できる。また、放熱板31の外周には内蓋1との間をシールするシールパッキン55が装着され、内蓋1の外周には内鍋3の上端フランジ部との間をシールするシールパッキン56が装着されている。さらに、器体11の前部には器体蓋2との間で器体蓋2を閉じ状態にロックし、またこのロックを解除できるロック部材57が設けられている。
【0040】
図4に示す電気炊飯器100は、金属製の内鍋3を採用し、泡抑制手段15としての邪魔板15aを回転させるようにした具体例を示している。器体蓋2の放熱板31を環状にした中央部に樹脂板61を装着し、樹脂板61に形成した蒸気放出口5の底部に蒸気排出孔63と、下向きに突出した支持軸62とを設け、この支持軸62の下向き頭部62aに邪魔板15aの中央部に装着したゴムなどよりなる弾性軸受64にて着脱自在、回転自在に装着してある。邪魔板15aはフェライト系などの磁性とし、器体蓋2内にギアドモータ66と、ギアドモータ65に接続した駆動ギヤ66に回転駆動されるように、蒸気放出口5の外回りに回転できるように支持した回転リング67とを設け、この回転リング67にマグネット68を保持して透磁性体としての樹脂板61を介し邪魔板15aに対向させている。これにより、回転リング67が回転駆動されるとマグネット68が旋回して邪魔板15aとの磁気結合により邪魔板15aを回転させ、内蓋1との間で既述のようにおねば7の泡を潰す。
【0041】
なお、邪魔板15aに仮想線で示すような羽根を抑え角を持って形成するなどして送風ファン15bとすれば、泡の潰しに有効であるし、形状によっては風を起こして泡の冷却による収縮にも有効となる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、電気炊飯器でおねばが泡状に嵩を増して内蓋外に吹き出ボリュームや吹き出し量を抑制するのに実用して、泡の潰しや縮小を図って確実に目的を達成させられる。
【符号の説明】
【0043】
1 内蓋
2 器体蓋
3 内鍋
4 蒸気孔
5 蒸気放出口
6 蒸気
7 おねば
11 器体
11a 内装ケース
12、13 開口
14 加熱手段
15 泡抑制手段
15a 邪魔部材
15b 送風ファン
19 軸
21a、21b、21c 冷却風
22 制御基板
43、47 切換え弁
44、48 ソレノイド
62 支持軸
64 弾性軸受
65 ギアドモータ
67 回転リング
100 電気炊飯器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねばの泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑えることを特徴とする電気炊飯器による炊飯方法。
【請求項2】
電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すのを、内蓋外への吹き出し嵩の増大を邪魔部材で機械的に邪魔して泡を潰し、またはおよび、内鍋上部での冷却風による泡の降温を図って収縮させ、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑えることを特徴とする電気炊飯器による炊飯方法。
【請求項3】
電気炊飯器を用いて内蓋、器体蓋を通じ内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯し、炊飯後保温するのに、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すのを、内鍋上部に対する、内鍋上部外回りから、またはおよび、内蓋外から、の冷却風により泡の降温、収縮を図って吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑え、保温工程の初期に、内鍋の下部外回りで過剰となる炊飯終了時の過剰となる蓄熱につき冷却風による降温を図ることを特徴とする電気炊飯器による炊飯方法。
【請求項4】
器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、昇温工程や炊き上げ工程で、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す吹き出しボリュームを、泡化したおねばの泡の潰し、またはおよび、収縮を図って、抑える泡抑制手段を設けたことを特徴とする電気炊飯器。
【請求項5】
器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出すのを、内蓋外への吹き出し嵩の増大を邪魔部材で機械的に邪魔して泡を潰し、またはおよび、内鍋上部での冷却ファンからの冷却風による泡の降温を図って収縮させ、吹き出しボリューム、または、吹き出しボリュームおよび吹き出し量を抑える泡抑制手段を備え、この泡抑制手段は泡状おねばが発生し内蓋外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で働き、また働かせることを特徴とする電気炊飯器。
【請求項6】
器体に収容された内鍋に水を含む炊飯材料を収容して器体開口を器体蓋で閉じ、内鍋の開口を器体蓋内側の内蓋で閉じた状態で加熱手段により加熱し、内蓋、器体蓋を通じた内鍋内蒸気の器体蓋外への抜けを図りながら炊飯する電気炊飯器において、内鍋上部外回り、またはおよび、内蓋外、の内鍋上部と、内鍋の下部外回りと、に冷却風を送る冷却ファンを備え、内鍋内でおねばが泡化して嵩を増し、内鍋の開口を閉じている内蓋外に吹き出す昇温工程や炊き上げ工程で、冷却ファンによる冷却風を内鍋上部に送風して、内鍋上部での冷却ファンからの冷却風による泡の降温を図って収縮させ、炊飯後の保温工程の初期に、冷却ファンからの冷却風を内鍋の下部外回りに送風して保温工程にて過剰となる炊飯終了時の蓄熱の降温を図る冷却制御手段を設けたことを特徴とする電気炊飯器。
【請求項7】
内蓋外に吹き出す泡状おねばの嵩の増大を機械的に邪魔して泡を潰すのに用い、または
設置しておくのは、内蓋の蒸気孔を泡状おねばの吹き出し嵩の増大域を下回る隙間を有して上方から覆い、蒸気孔と器体蓋の蒸気放出口との間を区画する邪魔板であり、これを回転駆動する駆動手段と、駆動手段を泡抑制タイミングで働かせる制御手段とを設けた請求項4〜6のいずれか1項に記載の電気炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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