説明

電気絶縁組成物及び電線

【課題】機械的強度、耐熱性、耐油性及び耐寒性をバランス良く兼ね備えた電気絶縁組成物を提供すること。
【解決手段】フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部が配合されている電気絶縁組成物。フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部と、平均粒径0.1〜2μmの金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末を合計で1〜70重量部と、酸化亜鉛粉末1〜15重量部が配合されている電気絶縁組成物。上記フッ素ゴムがフッ化ビニリデン系3元共重合体であることを特徴とする電気絶縁組成物。上記電気絶縁組成物からなる被覆を備えている電線。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的強度、耐熱性、耐油性及び耐寒性をバランス良く兼ね備えた、例えば、電気機器内配線や自動車用ハーネスの絶縁体として好適な電気絶縁組成物と、該電気絶縁組成物からなる被覆を備えた電線に関する。
【背景技術】
【0002】
フッ素ゴムは、耐熱性、耐油性、耐薬品性、難燃性、可とう性に優れていることから、自動車、産業ロボット、電気機器、熱機器等の各種の用途で使用される電線・ケーブルの被覆材料として幅広く使用されている。
【0003】
近年においては、フッ素ゴムに種々の添加剤を配合し、用途に合致した要求に応じて、耐ガソリン性、耐変形性、耐磨耗性など各種特性を向上させた組成物が開発され、電線の被覆材料として使用されている。(例えば、特許文献1)。
【0004】
又、本発明に関連する当該特許出願人による特許出願として、特許文献2〜4が挙げられる。
【0005】
【特許文献1】特開平5−258616号公報
【特許文献2】特開昭62−170107号公報
【特許文献3】特開昭62−192459号公報
【特許文献4】特願2006−69591明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、例えば、自動車のAT装置内に配置されるような電線の被覆材料においては、高温やATフルードに対する耐性に加え、優れた機械的強度と、低温下においても可とう性を損なわないような耐寒性が要求される。しかしながら、上記の特許文献1を含め、従来のフッ素ゴム電線では、耐寒性について考慮がされておらず、各種特性あるいは被覆をする際の成形性を向上させるがために耐寒性が犠牲となってしまい、低温下において小さい曲げ半径で屈曲させたときなどに、絶縁被覆にクラックが発生してしまうような問題が生じていた。
【0007】
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、機械的強度、耐熱性、耐油性及び耐寒性をバランス良く兼ね備えた電気絶縁組成物及び該電気絶縁組成物からなる被覆を備えた電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1による電気絶縁組成物は、フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部が配合されていることを特徴とするものである。
又、請求項2による電気絶縁組成物は、フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部と、平均粒径0.1〜2μmの金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末を合計で1〜70重量部と、酸化亜鉛粉末1〜15重量部が配合されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による電気絶縁組成物は、請求項1又は請求項2記載の電気絶縁組成物において、上記混和物が、フッ素ゴムと上記シリコーンゴムとを98:2〜77:23(重量比)の範囲で混和したものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による電気絶縁組成物は、請求項1乃至請求項3記載の電気絶縁組成物において、上記フッ素ゴムが、フッ化ビニリデン系3元共重合体であることを特徴とするものである。
又、請求項5による電線は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電気絶縁組成物からなる被覆を備えているものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明による電気絶縁組成物は、フッ素ゴムに、平均比表面積が200m/g以上のシリカ粉末を配合することにより、耐寒性を低下させることなく優れた機械的強度を得ることができる。
又、粒径0.1〜2μmの金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末を合計で1〜70重量部更に配合することで、諸特性を低下させることなく押出成形性を向上させることができる。
又、酸化亜鉛粉末1〜15重量部を更に配合することで、耐熱性を向上させることができる。
又、フッ素ゴムとシリコーンゴムとを98:2〜77:23(重量比)の範囲で混和することで、更に優れた耐寒性が得られるとともに、耐油性や耐溶剤性についても向上させることができる。
又、フッ素ゴムをフッ化ビニリデン系3元共重合体とすることで、耐熱性を更に向上させることができるともに、耐油性についても向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の電気絶縁組成物を構成する各成分について説明する。
【0011】
(a)フッ素ゴム
本発明で使用されるフッ素ゴムとしては、例えば、テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン3元共重合体、フルオロシリコーン系ゴムなどが挙げられる。これらの中でも、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン3元共重合体のようなフッ化ビニリデン系3元共重合体であれば、耐熱性を向上させることができるとともに、油に対して膨潤し難いため耐油性を向上させることができる。
【0012】
(b)シリコーンゴム
本発明で使用されるシリコーンゴムとしては、例えば、フロロシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、メチルフェニルビニルシリコーンゴム、ジメチルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴム等が挙げられる。又、シリコーンゴムとしては、充填材等を含むような、通常シリコーンゴムコンパウンドとして市販されているものを用いることもできる。
【0013】
フッ素ゴムとシリコーンゴムの混和量について、フッ素ゴムとシリコーンゴムとが98:2〜77:23(重量比)の範囲で混和したものであることが好ましい。フッ素ゴムの混和量がこの範囲より少ない場合は、耐油性や耐溶剤性,引張破断強度の低下を招く可能性がある。また、フッ素ゴムの混和量がこの範囲より多い場合は、耐寒性向上の効果が不足することになる可能性がある。

【0014】
(c)シリカ粉末
本発明においては、耐寒性を低下させずに機械的強度を向上させるため平均比表面積が200m/g以上のシリカ粉末を配合する。シリカ粉末の比表面積が200m/g未満であると充分な耐寒性を得ることができない。
【0015】
上記したシリカ粉末は、フッ素ゴムとシリコーンゴムの混和物に対し、5〜20重量部配合する。シリカ粉末の配合量が5重量部未満では、機械的強度を向上させる効果が不十分であり、又、20重量部を超えると、押出成形性が低下して成形が困難となってしまうとともに、耐寒性が低下してしまう。
【0016】
(c)金属炭酸塩粉末、金属ケイ酸塩粉末
本発明においては、押出成形性を向上させることを目的として、金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末を配合することが好ましい。金属炭酸塩粉末としては、例えば、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、などが挙げられ、これらの中でも炭酸カルシウムが好適に使用される。金属ケイ酸塩粉末としては、例えば、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウムなどが挙げられ、これらの中でもケイ酸アルミニウムが好適に使用される。これらは単独で用いても複数を混合して用いても構わない。金属炭酸塩粉末や金属ケイ酸塩粉末を配合する場合、これらの粒径は、0.1〜2μmのものを使用する。0.1〜2μmの範囲外であると機械的強度や耐熱性、耐寒性が低下する傾向にある。又、金属炭酸塩粉末や金属ケイ酸塩粉末の粒子形状は、扁平状でないものを使用した方が、耐寒性に優れた組成物を得ることができるため好ましい。
【0017】
上記した金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末は、フッ素ゴムとシリコーンゴムの混和物に対し、1〜70重量部配合することが好ましい。金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末の配合量が1重量部未満では、押出成形性を向上させる効果が不十分であり、又、70重量部を超えると、機械的強度や耐熱性、耐寒性が低下してしまう。
【0018】
(d)酸化亜鉛粉末
本発明においては、耐熱性を向上させることを目的として、酸化亜鉛粉末を配合することが好ましい。これにより、受酸剤としての作用により耐熱性を向上させることができる。
【0019】
上記した酸化亜鉛粉末は、フッ素ゴムとシリコーンゴムの混和物に対し、1〜15重量部配合する。酸化亜鉛粉末の配合量が1重量部未満では、耐熱性を向上させる効果が不十分であり、又、15重量部を超えると、フッ素ゴムを架橋させる際に架橋阻害を起こし、耐熱性が低下してしまう。
【0020】
これらのシリカ粉末、金属炭酸塩粉末、金属ケイ酸塩粉末は、例えば、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸、又はこれらのアルミニウム、マグネシウム、カルシウム塩などの高級脂肪酸金属塩、シランカップリング剤やチタネート系表面処理剤などの表面処理剤によって表面処理することができる。これら表面処理剤はフッ素ゴムやシリコーンゴムとの親和性及び分散性を向上させ、機械的強度などを向上させるために好ましく使用される。これらの表面処理剤は、1種単独でも、2種以上を併用して使用しても良い。又、表面処理をする場合は、予め表面処理されたものを使用しても良いし、未処理若しくは表面処理済のものとともに表面処理剤を配合し、表面処理を行っても良い。
【0021】
本発明においては、上記の成分以外にも、本発明の目的を阻害しない範囲内で、従来、電線、ケーブルにおいて一般的に使用されている各種の添加剤を配合しても良い。このような添加剤としては、例えば、難燃剤、老化防止剤、架橋剤、架橋助剤、滑剤、軟化剤、分散剤、着色剤などが挙げられる。
【0022】
上記の各構成材料を適宜に配合したものを、ロール、ニーダー、バンバリー、一軸混練機、二軸混練機などの公知の混練機を使用して充分に混練りすることによって本発明の電気絶縁組成物を得ることができる。
【0023】
上記の電気絶縁組成物を公知の方法によって導体周上に押出被覆し、その後、電気絶縁組成物の耐熱性を向上させるため適宜に架橋を施すことにより、本発明の他の態様による電線を得ることができる。
【0024】
架橋方法は特に限定されず、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物や、ポリオール、アミンなどを架橋剤として使用した化学架橋法、X線、γ線、電子線、陽子線、重陽子線、α線、β線などの電離性放射線を使用した照射架橋法などが挙げられる。
【0025】
また、上記のようにして得られた電線の外周に、他の樹脂材料やゴム材料などを押出成型等の工法により被覆して、シースを形成しても良い。シースを構成する材料には特に限定はないが、本発明による電気絶縁組成物の優れた耐熱性を活かすためには、フッ素系ポリマーを使用することが好ましい。フッ素系ポリマーとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレンエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン3元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、フルオロシリコーン系ゴムなどが挙げられる。
【実施例】
【0026】
以下に本発明の実施例を比較例と併せて説明する。この実施例で使用した各配合材料の詳細は表5に示す通りである。
【0027】
表3に示した配合材料を表1,2に示した配合部数により2軸混練機で十分に混練し、得られた電気絶縁組成物を180℃×10分、60kgf/cmの条件にてプレス加硫し、厚さ約1mmのシート状サンプルを作製した。
【0028】
ここで、この様にして得られた合計12種類のシート状サンプルについて、機械的強度(引張破断強度、引張破断伸び)、耐熱性、耐油性、耐寒性、押出成形性について、それぞれ評価を行った。結果は各配合材料の配合部数と共に表1,2に併せて示した。
【0029】
評価方法は以下の通りである。
(機械的強度)
JIS3005に準拠して、引張破断強度と引張破断伸びを測定した。合否の基準としては、引張破断強度が10MPa以上、引張破断伸びが150%以上のものを合格と判定した。
(耐熱性)
JIS3005に準拠して、250℃×4日加熱後の強度残率と伸び残率を測定した。合否の基準としては、強度及び伸びの残率が50%以上を合格と判定した。
(耐油性)
市販されているATフルードに165℃×5日浸漬後、強度残率、伸び残率を測定した。合否の基準としては、強度及び伸びの残率が50%以上を合格とした。
(耐寒性)
シート状サンプルを1.5mm幅の短冊状に切り取り、−45℃×3時間冷却後、−45℃雰囲気中で12.5Φの金属マンドレルに巻付け、クラックの有無を目視にて確認し評価した。合否の基準としては、巻付け時にクラックが発生していないものを合格とした。
(押出成形性)
架橋前の配合物について、スイングダイレオメーターにて60℃、3.5kgf/cm、1.66Hzにおけるトルクを測定した。この状態でのトルクが大きくなると押出成型が困難となるため、合否の基準としては、2N・m以上を不合格とした。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
【表3】

【0033】
本実施例による電線は、何れも機械的強度(引張破断強度、引張破断伸び)、耐熱性、耐寒性、耐油性及びについて合格する値を示しており、機械的強度、耐熱性、耐油性及び耐寒性に優れたものであることが確認された。
【0034】
実施例1と比較例1を比較すると、シリカ粉末の平均比表面積が200m/g未満の比較例1は、実施例1と比べて耐寒性に劣り、クラックが生じていることが確認された。
【0035】
実施例1〜3と比較例2を比較すると、シリカ粉末が本発明の範囲(5〜15重量部)に満たない量で配合されている比較例2は、実施例1〜3と比べて機械的強度が劣ることが確認された。又、実施例1〜3と比較例3を比較すると、シリカ粉末が本発明の範囲(5〜15重量部)を超えた量で配合されている比較例3は、実施例1〜3と比べて押出成形性に劣ることが確認された。
【0036】
実施例1,4と比較例4を比較すると、金属炭酸塩粉末が本発明の好ましい範囲(1〜70重量部)を超えて配合されている比較例4は、実施例1,4と比べて機械的強度が劣ることが確認された。又、金属炭酸塩粉末を配合していない実施例5は、実使用上問題ない程度だが実施例1,4と比べて押出成形性に劣ることが確認された。
【0037】
実施例1,6と実施例7を比較すると、酸化亜鉛粉末が本発明の好ましい範囲(1〜15重量部)を超えて配合されている実施例7は、架橋阻害を起こし耐熱性に劣ることが確認された。尚、酸化亜鉛粉末を配合していない実施例8について、本試験においては実施例1,6と同等の耐熱性を有していることが確認されたが、加熱時間を延長した追試験を行ったところ、長期の加熱においては、実施例1,6と比べて加熱後の強度及び伸びの低下が大きいことが確認された。
【0038】
実施例1,9,10と比較例5を比較すると、フッ素ゴムとシリコーンゴムが本発明の範囲(フッ素ゴム:シリコーンゴムが98:2〜77:23重量比)に満たない量で配合されている比較例5は、実施例1,9,10と比べて引張破断強度が劣ることが確認された。又、実施例1,9,10と比較例6を比較すると、フッ素ゴムとシリコーンゴムが本発明の範囲(フッ素ゴム:シリコーンゴムが98:2〜77:23重量比)に満たない量で配合されている比較例6は、実施例1,9,10と比べて耐寒性に劣り、クラックが生じていることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上詳述したように本発明によれば、機械的強度、耐熱性、耐油性及び耐寒性をバランス良く兼ね備えた電気絶縁組成物を得ることができる。その為、この電気絶縁組成物は、例えば、電気機器内配線や自動車用ハーネスの絶縁体などとして好適である。特に、自動車のAT装置内に配置されるような電線の被覆材料として最適なものである。又、使用用途としてはこれらに限定されることはなく、例えば、コード状ヒータの絶縁被覆材料、チューブの構成材料などとしても使用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部が配合されている電気絶縁組成物。
【請求項2】
フッ素ゴムとシリコーンゴムとの混和物100重量部に対し、平均比表面積200m/g以上のシリカ粉末5〜20重量部と、平均粒径0.1〜2μmの金属炭酸塩粉末及び/又は金属ケイ酸塩粉末を合計で1〜70重量部と、酸化亜鉛粉末1〜15重量部が配合されている電気絶縁組成物。
【請求項3】
上記混和物が、フッ素ゴムと上記シリコーンゴムとを98:2〜77:23の範囲で混和したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気絶縁組成物。
【請求項4】
上記フッ素ゴムが、フッ化ビニリデン系3元共重合体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の電気絶縁組成物。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電気絶縁組成物からなる被覆を備えている電線。


【公開番号】特開2008−266371(P2008−266371A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107510(P2007−107510)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000129529)株式会社クラベ (125)
【Fターム(参考)】