説明

電気錠個数判別装置

【課題】電気錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することが可能な電気錠個数判別装置を提供すること。
【解決手段】ドア錠機構7(8)には、解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)とが設けられている。解錠検出スイッチ71(81)は、錠前がドア内に没入されている位置(解錠位置)に存在しているときON作動する。一方、施錠検出スイッチ72(82)は、錠前がドアの端面から突出されている位置(施錠位置)に存在しているときON作動する。要するに、解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方が、錠前に対して一対一で設けられている。施解錠制御マイコン24は、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することで得られる個数のドア錠が存在している旨を認識する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気錠の個数を判別する電気錠個数判別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、対応する通信端末(電子キー)が利用されたときに作動制御装置により制御対象の作動を許可する電子キーシステムが提案されている。特許文献1には、対応する電子キー(携帯用送信機)の所持者がドア周辺の所定領域に進入してきたときに、作動制御装置(ドア自動開閉装置)によりドア錠の解錠を自動的に許可する住宅の電子キーシステムが開示されている。尚、特許文献1の電子キーシステムは、対応する電子キーの所持者がドア周辺の所定領域に進入してきたとき、ドア錠の解錠を自動的に許可することに留まらず、ドア錠を自動的に解錠するとともにドアを自動的に開ける自動ドア制御システムに供されている。
【0003】
この種の自動ドア制御システムによると、電子キーの所持者は、ドアを自力で開ける必要がない。従って、自動ドア制御システムは、人が両手に荷物を持っている場合の利便性に優れる。
【0004】
このような自動ドア制御システムでは、対応する電子キーが利用されたとき、ドア自動開閉装置によりモータが駆動されることに基づいてサムターン(つまみ)が駆動され、これにより錠前がドア内に没入される。つまり、この場合、ドア錠が解錠されてドアを開けることが可能となる。
【0005】
ここに、1枚のドアに対して設けられるドア錠の個数はドアの用途により異なる。例えば、一般住宅の玄関に供されるドアの場合、2個のドア錠が設けられることが多く、マンションの玄関に供されるドアの場合、1個のドア錠が設けられることが多い。
【0006】
そして、自動ドア制御システムでは、切替スイッチが用いられてドア錠の個数が手動で設定されると、同切替スイッチの設定状態に基づいてドア自動開閉装置によりドア錠の個数が認識される。そして、これにより、対応する電子キーが利用されたとき、ドア自動開閉装置により認識されているドア錠の全てについてサムターンが駆動され、その結果、ドアを開けることが可能となる。
【特許文献1】特開2003−307078号公報(段落番号0006)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ドア錠の個数の設定は切替スイッチが用いられて手動で行われることから、ドア錠の個数が誤って設定されてしまうことが考えられる。
例えば、ドアに対して設けられているドア錠の個数が実際には2個であるにも拘わらず、誤って1個であるものとして設定されてしまうことが考えられる。そうすると、この場合、ドア自動開閉装置により認識されている1個のドア錠についてはサムターンが正常に駆動されるが、実際にはもう1個存在する別のドア錠の存在がドア自動開閉装置により認識されないことから、同別のドア錠についてはサムターンが駆動されない。従って、この場合、該別のドア錠については錠前がドア外に突出されたまま保持される。つまり、この場合、対応する電子キーを所持していても、ドア錠は施錠されたままであり、ドアを開けることができない。
【0008】
一方、ドアに対して設けられているドア錠の個数が実際には1個であるにも拘わらず、誤って2個であるものとして設定されてしまうことも考えられる。そうすると、この場合、ドア自動開閉装置により認識されている2個のドア錠のうちの1個のサムターンの駆動が完了された時点で同サムターンを駆動するモータの駆動を停止させればよいところ、実際には存在しない別のドア錠の存在がドア自動開閉装置により認識されていることから、該モータが駆動され続けられる。従って、この場合、モータの駆動が開始されてから所定時間が経過した時点でアラームが鳴動されてしまう。
【0009】
従って、ドア錠(電気錠)の個数を手動で設定する場合、設定のし忘れや設定の誤りがないように注意を払う必要があり、そのことを含めて切替スイッチを用いた設定作業が非常に煩雑であった。
【0010】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、電気錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することが可能な電気錠個数判別装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、解錠位置と施錠位置との間に亘って変位される錠前が解錠位置に存在しているときON作動する解錠検出スイッチと、錠前が施錠位置に存在しているときON作動する施錠検出スイッチとの両方が、錠前に対して一対一で設けられ、ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することで得られる個数の電気錠が存在している旨を認識する認識手段を備えていることをその要旨としている。
【0012】
同構成によると、解錠検出スイッチと施錠検出スイッチとの両方が錠前に対して一対一で設けられている。このため、錠前が解錠位置及び施錠位置のいずれかに存在していることを前提としたとき、ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することにより、錠前ひいては電気錠の個数を判別することが可能である。そして、このような算出手法を利用することで電気錠の個数が認識手段により自動的に認識される。つまり、切替スイッチを用いて電気錠の個数を手動で設定する必要はない。従って、電気錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気錠個数判別装置において、認識手段は、同じ錠前に対して設けられている解錠検出スイッチと施錠検出スイッチとの両方がいずれもON作動しているとき、ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することで得られる個数を無効化することをその要旨としている。
【0014】
同構成によると、錠前が解錠位置及び施錠位置のいずれかに存在していることを前提としたとき、同じ錠前に対して設けられている解錠検出スイッチと施錠検出スイッチとの両方がいずれもON作動している状況は有り得ない。そこで、同じ錠前に対して設けられている解錠検出スイッチと施錠検出スイッチとの両方がいずれもON作動しているとき、ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することで得られる個数が無効化される。従って、電気錠の個数を正確に判別することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電気錠個数判別装置において、認識手段は、電力が供給されて起動された直後に、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定することをその要旨としている。
【0016】
同構成によると、認識手段に対して所要の電力が供給された直後に、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数が特定される。そして、これにより、電気錠の個数が自動的に判別される。従って、電気錠の個数をいち早く判別することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電気錠個数判別装置において、必ず設けられる電気錠である必須電気錠の個数を示す基準個数データを記憶する記憶手段を備え、認識手段は、必要に応じて設けられる電気錠である付加電気錠の錠前に対して設けられる解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定し、該特定した個数と、記憶手段に記憶されている基準個数データから把握される必須電気錠の個数とを合計することで得られる個数の電気錠が存在している旨を認識することをその要旨としている。
【0018】
同構成によると、必須電気錠の錠前に対して設けられている解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定するまでもなく、必須電気錠の個数については前もって認識することが可能である。このため、付加電気錠の錠前に対して設けられる解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数から付加電気錠の個数を特定すれば、その付加電気錠の個数と必須電気錠の個数とを合計することで電気錠の個数を簡単に認識することが可能となる。従って、電気錠の個数を容易に判別することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電気錠個数判別装置において、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を示す合計個数データを記憶する不揮発性メモリを備え、認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定したとき、その特定した個数を示す合計個数データを不揮発性メモリに記憶させ、同認識手段は、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データを参照して電気錠の個数を認識することをその要旨としている。
【0020】
同構成によると、合計個数データは不揮発性メモリに記憶されている。このため、不揮発性メモリに合計個数データが記憶されて以後、認識手段により解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定し直さなくても、記憶済の合計個数データを参照することで電気錠の個数を認識することが可能である。言い換えると、信憑性の高い合計個数データを不揮発性メモリに記憶させてしまえば、以後、その合計個数データを参照し続けることができる。つまり、揮発性メモリを用いた場合とは異なり、合計個数データを記憶し直すことに起因する誤認識の虞はない。従って、電気錠の個数を正確に判別することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電気錠個数判別装置において、認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数が、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも多いとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させる一方、同認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数が、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも少ないとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させることなく無効化することをその要旨としている。
【0022】
同構成によると、電気錠の個数が実際の個数よりも少ない個数であるものとして誤認識されてしまうことが回避される。従って、電気錠の個数を正確に判別することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の電気錠個数判別装置において、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも少ない個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させるために操作される設定変更手段を備えていることをその要旨としている。
【0023】
同構成によると、電気錠の個数が実際の個数よりも多い個数であるものとして誤認識されてしまうことが回避される。従って、電気錠の個数を正確に判別することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、電気錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を一般住宅の玄関に供されるドアを自動的に開閉する自動ドア制御システムに具体化した一実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、自動ドア制御システム1は、電子キー11と自動ドア装置12とを備えている。電子キー11は、住宅2に居住する家人によって所持されるものである。自動ドア装置12は、住宅2の玄関(主にドア3)に設けられるものである。自動ドア制御システム1は、電子キー11と自動ドア装置12との間での双方向通信が可能である。自動ドア制御システム1は、対応する電子キー11が利用されたとき、自動ドア装置12によりドア3を自動的に開ける。
【0026】
図3に示すように、電子キー11は、受信回路13、マイコン14、送信回路15を備えている。受信回路13は、自動ドア装置12から送信されてくるリクエスト信号を受信するための回路である。受信回路13は、自動ドア装置12からのリクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号を復調して受信信号を生成し、その受信信号をマイコン14に出力する。受信回路13には、受信アンテナ17aが接続されている。受信回路13は、受信アンテナ17aを介してリクエスト信号を受信する。
【0027】
マイコン14は、不揮発性のメモリ14aを備えている。メモリ14aには、電子キー11毎に個別に設定されたIDコード(電子キー11のIDコード)が記憶されている。マイコン14は、受信回路13から受信信号が入力されると、リクエスト信号に応答するために、電子キー11のIDコードを含む信号(IDコード信号)を送信回路15に出力する。
【0028】
送信回路15は、マイコン14から入力されたIDコード信号を所定周波数(本実施形態では300MHz)の電波に変調して外部に送信するための回路である。送信回路15には、送信アンテナ17bが接続されている。送信回路15は、送信アンテナ17bを介してIDコード信号を外部に送信する。
【0029】
図1及び図2に示すように、自動ドア装置12は、屋外アンテナユニット4、屋内アンテナユニット5、2つのドア錠機構7,8、ラッチ駆動部9、ドアクローザ10、施解錠制御部21、ドア制御部31を備えている。
【0030】
屋外アンテナユニット4は、ドア3の屋外側の側面に露出した状態で設けられている。屋内アンテナユニット5は、ドア3の屋内側の側面に露出した状態で設けられている。屋外アンテナユニット4は、図3に示す送信アンテナ4aと受信アンテナ4bとを備えている。屋内アンテナユニット5は、図3に示す送信アンテナ5aと受信アンテナ5bとを備えている。
【0031】
ドア錠機構7,8の各々は、ドア3内に配設されている。ドア錠機構7(8)は、錠前7a(8a)、サムターン7b(8b)を備えている。錠前7a(8a)は、サムターン7b(8b)が手動又は自動で駆動されることでドア3の端面3aから出没可能である。サムターン7b(8b)は、ドア3の屋内側の側面に設けられている。
【0032】
ラッチ駆動部9は、ドア3内におけるドア錠機構7,8間に配設されている。ラッチ駆動部9は、ラッチ部9aを備えている。ラッチ部9aは、ドア3の端面3aから突設されている。ラッチ駆動部9は、ドアハンドル6が操作されたときには手動で、ラッチ駆動部9内に設けられたラッチ解除機構(図示略)が駆動されたときには自動で、ラッチ部9aをドア3内に没入させる。即ち、ドア錠機構7,8によってドア錠が解錠された状態において、ドアハンドル6が操作されたときには手動で、ラッチ解除機構が駆動されたときには自動で、ドア3を開くことが可能である。
【0033】
ドアクローザ10は、図示しないドア駆動機構を備えている。ドアクローザ10は、ドア駆動機構が駆動されたとき、ドア3を自動的に開くようになっている。ドアクローザ10は、ドア駆動機構が駆動されていないとき、一般的なドアクローザと同様にドア3を閉じる方向へ付勢するようになっている。
【0034】
図3に示すように、施解錠制御部21は、送信回路22、受信回路23、施解錠制御マイコン24を備えている。送信回路22には、送信アンテナ4a,5aが接続されている。受信回路23には、受信アンテナ4b,5bが接続されている。送信回路22は、施解錠制御マイコン24から入力されるリクエスト信号を所定周波数(本実施形態では134kHz)の電波に変調して送信アンテナ4a,5aを介して送信する。リクエスト信号は、各送信アンテナ4a,5aを介してドア3の周辺の所定領域A1(図2参照)に送信される。その結果、所定領域A1において電子キー11と施解錠制御部21との間での双方向通信が可能となる。
【0035】
受信回路23は、電子キー11から送信されてくるIDコード信号を受信アンテナ4b,5bを介して受信する。受信回路23は、電子キー11からのIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号を復調して受信信号を生成し、その受信信号を施解錠制御マイコン24に出力する。
【0036】
施解錠制御マイコン24は、不揮発性のメモリ24aを備えている。メモリ24aには、対応する電子キー11のIDコードと同一のIDコード(基準IDコード)が記憶されている。施解錠制御マイコン24は、送信回路22にリクエスト信号を間欠的に出力する。施解錠制御マイコン24は、リクエスト信号を出力したことに基づいて、受信回路23から受信信号が入力されたとき、受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、施解錠制御マイコン24は、IDコード照合を実行する。施解錠制御マイコン24は、両IDコードが一致したとき、ドア錠機構7,8の各々に解錠許可信号を出力するとともに、ラッチ駆動部9に駆動信号を出力する。
【0037】
ドア錠機構7(8)は、施解錠制御マイコン24から解錠許可信号が入力されると、サムターン7b(8b)を駆動することで錠前7a(8a)をドア3内に没入させてドア錠を解錠させる。ラッチ駆動部9は、施解錠制御マイコン24から駆動信号が入力されると、ラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入させる。施解錠制御マイコン24は、ドア錠の解錠が完了すると、ドア制御部31のドア制御マイコン34に解錠完了信号を出力する。
【0038】
ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24と電気的に接続されている。ドア制御マイコン34には、ドアクローザ10(詳しくはドア駆動機構)が電気的に接続されている。ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24から解錠完了信号が入力されると、ドアクローザ10のドア駆動機構に駆動信号を出力する。これにより、ドア駆動機構が駆動されてドア3が自動的に開かれる。
【0039】
施解錠制御マイコン24は、基準IDコードと一致するIDコードを含む受信信号が受信回路23から入力されなくなると、ドア制御マイコン34にドア閉指令信号を出力する。
【0040】
ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア閉指令信号が入力されると、ドアクローザ10のドア駆動機構に対する駆動信号の出力を停止する。これにより、ドア3は、ドアクローザ10からの付勢力によって自動的に閉じられる。
【0041】
施解錠制御マイコン24は、ドア3が閉まると、ドア錠機構7,8の各々に施錠指令信号を出力する。ドア錠機構7(8)は、施解錠制御マイコン24から施錠指令信号が入力されると、サムターン7b(8b)を駆動することで錠前7a(8a)をドア3から突出させてドア錠を施錠させる。
【0042】
次に、このように構成された自動ドア制御システム1によって行われる一連の動作態様を図4に示すシーケンスチャートに従って説明する。
図4にステップS1で示すように、自動ドア装置12から所定領域A1に対してリクエスト信号が出力される。所定領域A1内に電子キー11が入ってリクエスト信号を受信すると、ステップS2で示すように、電子キー11のマイコン14はIDコード信号を出力する。自動ドア装置12は、施解錠制御部21の受信回路23によってIDコード信号を受信すると、ステップS3で示すように、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。そして、ステップS4で示すように、施解錠制御マイコン24は、基準IDコードと一致するIDコードを含む受信信号が受信回路23から入力されたとき、ドア錠を解錠させるとともに、ラッチ駆動部9のラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入させる。
【0043】
施解錠制御マイコン24は、ドア錠の解錠が完了すると、ドア制御部31のドア制御マイコン34に解錠完了信号を出力する。これにより、ステップS5で示すように、ドア制御マイコン34は、ドアクローザ10のドア駆動機構を駆動させてドア3を開かせる。従って、家人は、対応する電子キー11を所持してドア3に近付くだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させるとともにドア3を自動的に開かせることができる。
【0044】
その後、ステップS6で示すように、電子キー11が所定領域A1外に移動すると、電子キー11から自動ドア装置12に対してIDコード信号が送信されなくなる。このため、ステップS7で示すように、自動ドア装置12は、IDコード信号を受信不能となる。こうした場合、施解錠制御マイコン24は、ドア制御マイコン34にドア閉指令信号を出力する。ドア制御マイコン34は、ドア閉指令信号に基づいてドア駆動機構の駆動を停止させる。これにより、ステップS8で示すように、ドアクローザ10の付勢力によってドア3が閉じられる。そして、ステップS9で示すように、ドア3が完全に閉成状態となった後にドア錠を施錠させる。従って、家人は、ドア3から離間するだけで、何ら操作を行うことなくドア3を自動的に閉じさせるとともにドア錠を施錠させることができる。
【0045】
次に、自動ドア制御システム1の特徴点について説明する。
さて、ドア錠が解錠されているのか、或いは施錠されているのか、を特定するべく、ドア錠機構7(8)には、解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)とが設けられている。解錠検出スイッチ71(81)は、錠前7a(8a)がドア3内に没入されている位置(解錠位置)に存在しているときON作動する。一方、施錠検出スイッチ72(82)は、錠前7a(8a)がドア3の端面3aから突出されている位置(施錠位置)に存在しているときON作動する。要するに、解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方が、錠前7a(8a)に対して一対一で設けられている。
【0046】
そして、施解錠制御マイコン24は、解錠検出スイッチ71(81)がOFF作動している状態からON作動したとき、ドア錠の解錠が完了した旨を認識して、サムターン7b(8b)を駆動するモータ(図示略)の駆動を停止する。一方、施解錠制御マイコン24は、施錠検出スイッチ72(82)がOFF作動している状態からON作動したとき、ドア錠の施錠が完了した旨を認識して、サムターン7b(8b)を駆動するモータ(図示略)の駆動を停止する。
【0047】
ここで、錠前7a(8a)が解錠位置及び施錠位置のいずれかに存在していることを前提としたとき、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することにより、ドア3に対して設けられているドア錠の個数を判別することが可能である。言い換えると、ドア3に対して1個のドア錠(ドア錠機構7のみ)が設けられているのか、或いは2個のドア錠(ドア錠機構7とドア錠機構8との両方)が設けられているのか、を判別することが可能である。
【0048】
ちなみに、施解錠制御マイコン24は、1個のドア錠が設けられているドア3と、2個のドア錠が設けられているドア3とのいずれにも適用可能な汎用性を有している。従って、施解錠制御マイコン24は、対応する電子キー11が利用されたときに、ドア錠の全てを解錠させるべく、ドア3に対して設けられているドア錠の個数を認識する必要がある。そして、本実施形態の自動ドア制御システム1にあっては、ドア3に対して設けられているドア錠の個数を手動に頼ることなく施解錠制御マイコン24により自動的に判別するようにしている。つまり、施解錠制御マイコン24は、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することで得られる個数のドア錠が存在している旨を認識する認識手段に相当する。
【0049】
ところで、ドア3には少なくとも1個のドア錠が設けられる。従って、必ず設けられるドア錠を必須ドア錠としたとき、必須ドア錠の個数は1個である。本実施形態では、ドア錠機構7が必須ドア錠に相当する。一方、必要に応じて設けられるドア錠を付加ドア錠としたとき、付加ドア錠の個数は1個又は0個である。本実施形態では、ドア錠機構8が付加ドア錠に相当する。
【0050】
ここで、必須ドア錠の個数については前もって認識することが可能である。そして、メモリ24aには、必須ドア錠の個数を示す基準個数データとして、必須ドア錠が1個である旨を示すデータが記憶されている。そして、施解錠制御マイコン24は、少なくとも1個のドア錠が存在していることを前提として、2個目のドア錠が存在しているか否かを判別することで、都合幾つのドア錠が存在しているのかを認識する。
【0051】
次に、施解錠制御マイコン24によりドア錠の個数を自動的に判別する場合の動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
さて、施解錠制御マイコン24は、所要の電力が供給されて起動された直後、ステップS11において解錠検出スイッチ81がON作動しているか否かを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ステップS11において解錠検出スイッチ81がOFF作動していると判断したとき、ステップS12において施錠検出スイッチ82がON作動しているか否かを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ステップS12において施錠検出スイッチ82がOFF作動していると判断したとき、ステップS13においてドア3に対して設けられているドア錠が1個である旨を認識する。つまり、施解錠制御マイコン24は、このように付加ドア錠が存在していないとき、1個のドア錠が存在している旨を認識する。
【0052】
一方、解錠制御マイコン24は、ステップS11において解錠検出スイッチ81がON作動していると判断したとき、ステップS14において施錠検出スイッチ82がON作動しているか否かを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ステップS14において施錠検出スイッチ82がOFF作動していると判断したとき、ステップS15においてドア3に対して設けられているドア錠が2個である旨を認識する。他方、施解錠制御マイコン24は、ステップS12において施錠検出スイッチ82がON作動していると判断したとき、ステップS15においてドア3に対して設けられているドア錠が2個である旨を認識する。つまり、施解錠制御マイコン24は、これらのように付加ドア錠が1個存在しているとき、必須ドア錠と合計して都合2個のドア錠が存在している旨を認識する。
【0053】
最後に、施解錠制御マイコン24は、ステップS14において施錠検出スイッチ82がON作動していると判断したとき、ステップS16においてエラー処理を実行する。つまり、施解錠制御マイコン24は、このように同じ錠前8aに対して設けられている解錠検出スイッチ81と施錠検出スイッチ82との両方がいずれもON作動しているとき、エラー処理を実行する。要するに、施解錠制御マイコン24は、このようなとき、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することで得られる個数を無効化する。
【0054】
そして、施解錠制御マイコン24は、これらのようにドア錠の個数を認識したとき、その認識した個数を示す合計個数データをメモリ24aに記憶させる。そして、施解錠制御マイコン24は、以後、メモリ24aに記憶されている合計個数データを参照してドア錠の個数を認識する。
【0055】
ここで、施解錠制御マイコン24は、このように認識したドア錠の個数が、メモリ24aに記憶されている合計個数データから把握されるドア錠の個数よりも多いとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させる。例えば、施解錠制御マイコン24は、ドア錠が1個である旨を示す合計個数データがメモリ24aに記憶されている状態で、ドア錠が2個である旨を認識したとき、ドア錠が2個である旨を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させる。
【0056】
一方、施解錠制御マイコン24は、上記のように認識したドア錠の個数が、メモリ24aに記憶されている合計個数データから把握されるドア錠の個数よりも少ないとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させることなく無効化する。例えば、施解錠制御マイコン24は、ドア錠が2個である旨を示す合計個数データがメモリ24aに記憶されている状態で、ドア錠が1個である旨を認識したとき、ドア錠が1個である旨を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させることなく無効化する。
【0057】
尚、施解錠制御マイコン24には、設定スイッチ25が電気的に接続されている。設定スイッチ25は、メモリ24aに記憶されている合計個数データから把握されるドア錠の個数よりも少ない個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させるために操作されるものである。例えば、設定スイッチ25は、ドア錠が2個である旨を示す合計個数データがメモリ24aに記憶されている状態で、ドア錠が1個である旨を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させたい場合に操作される。そして、この場合、施解錠制御マイコン24は、以後、メモリ24aに記憶されている合計個数データを参照してドア錠が1個である旨を認識する。
【0058】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方が錠前7a(8a)に対して一対一で設けられている。このため、錠前7a(8a)が解錠位置及び施錠位置のいずれかに存在していることを前提としたとき、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することにより、錠前7a(8a)ひいてはドア錠の個数を判別することが可能である。そして、このような算出手法を利用することでドア錠の個数が施解錠制御マイコン24により自動的に認識される。つまり、切替スイッチを用いてドア錠の個数を手動で設定する必要はない。従って、ドア錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することができる。
【0059】
(2)錠前7a(8a)が解錠位置及び施錠位置のいずれかに存在していることを前提としたとき、同じ錠前7a(8a)に対して設けられている解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方がいずれもON作動している状況は有り得ない。そこで、同じ錠前7a(8a)に対して設けられている解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方がいずれもON作動しているとき、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することで得られる個数が無効化される。従って、ドア錠の個数を正確に判別することができる。
【0060】
(3)施解錠制御マイコン24に対して所要の電力が供給された直後に、解錠検出スイッチ71(81)及び施錠検出スイッチ72(82)に関してON作動しているものの個数が特定される。そして、これにより、ドア錠の個数が自動的に判別される。従って、ドア錠の個数をいち早く判別することができる。
【0061】
(4)必須ドア錠(ドア錠機構7)の錠前7aに対して設けられている解錠検出スイッチ71及び施錠検出スイッチ72に関してON作動しているものの個数を特定するまでもなく、必須ドア錠の個数については前もって認識することが可能である。このため、付加ドア錠(ドア錠機構8)の錠前8aに対して設けられる解錠検出スイッチ81及び施錠検出スイッチ82に関してON作動しているものの個数から付加ドア錠の個数を特定すれば、その付加ドア錠の個数と必須ドア錠の個数とを合計することでドア錠の個数を簡単に認識することが可能となる。従って、ドア錠の個数を容易に判別することができる。
【0062】
(5)合計個数データは不揮発性のメモリ24aに記憶されている。このため、メモリ24aに合計個数データが記憶されて以後、施解錠制御マイコン24により解錠検出スイッチ71(81)及び施錠検出スイッチ72(82)に関してON作動しているものの個数を特定し直さなくても、記憶済の合計個数データを参照することでドア錠の個数を認識することが可能である。言い換えると、信憑性の高い合計個数データをメモリ24aに記憶させてしまえば、以後、その合計個数データを参照し続けることができる。つまり、揮発性メモリを用いた場合とは異なり、合計個数データを記憶し直すことに起因する誤認識の虞はない。従って、ドア錠の個数を正確に判別することができる。
【0063】
(6)解錠検出スイッチ71(81)及び施錠検出スイッチ72(82)に関してON作動しているものの個数が、メモリ24aに記憶されている合計個数データから把握されるドア錠の個数よりも少ないとき、その個数を示す合計個数データが新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶されることなく無効化される。このため、ドア錠の個数が実際の個数よりも少ない個数であるものとして誤認識されてしまうことが回避される。従って、ドア錠の個数を正確に判別することができる。
【0064】
(7)メモリ24aに記憶されている合計個数データから把握されるドア錠の個数よりも少ない個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとしてメモリ24aに記憶させるために操作される設定スイッチ25を備えている。このため、ドア錠の個数が実際の個数よりも多い個数であるものとして誤認識されてしまうことが回避される。従って、ドア錠の個数を正確に判別することができる。
【0065】
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・必須ドア錠(ドア錠機構7)の個数(1個)を示す基準個数データをメモリ24aに記憶させずに、ON作動している解錠検出スイッチ71(81)の個数と、ON作動している施錠検出スイッチ72(82)の個数とを合計することで得られる個数のドア錠が存在している旨を施解錠制御マイコン24により認識する構成を採用してもよい。
【0066】
・必須ドア錠の個数は1個に限定されない。必須ドア錠の個数は2個以上(複数個)であってもよい。
・付加ドア錠の個数は1個又は0個に限定されない。付加ドア錠の個数は2個以上(複数個)又は0個であってもよい。或いは、付加ドア錠の個数は2個以上(複数個)又は1個又は0個であってもよい。
【0067】
・同じ錠前7a(8a)に対して設けられている解錠検出スイッチ71(81)と施錠検出スイッチ72(82)との両方がいずれもON作動しているとき、ドア3に対して設けられているものとして扱うドア錠の個数を「1」加算する構成を採用してもよい。
【0068】
・解錠検出スイッチ71(81)及び施錠検出スイッチ72(82)に関してON作動しているものの個数を施解錠制御マイコン24により特定するタイミングは、施解錠制御マイコン24に対して所要の電力が供給された直後に限定されない。
【0069】
・合計個数データを揮発性メモリに記憶し、施解錠制御マイコン24が起動される度に、解錠検出スイッチ71(81)及び施錠検出スイッチ72(82)に関してON作動しているものの個数を施解錠制御マイコン24により特定する構成を採用してもよい。このように構成しても、ドア錠の個数を手動に頼ることなく自動的に判別することができる。
【0070】
・自動ドア制御システム1は、開き戸式のドア3に代えて、引き戸式のドアに適用されてもよい。
・自動ドア制御システム1は、一般住宅の玄関に供されるドア3に限らず、店舗や事務所等の建物用のドアに適用されてもよい。
【0071】
・自動ドア制御システム1は、建物用のドアに限らず、車両用のドアに適用されてもよい。
・電子キー11と自動ドア装置12との間で双方向通信が行われる自動ドア制御システム1に限らず、電子キーに設けられたスイッチが操作されたときに、自動ドア装置によりドアが自動的に開閉される自動ドア制御システム(単方向通信が行われる自動ドア制御システム)に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】自動ドア制御システムが適用されるドアを示す概略斜視図。
【図2】ドアの概略側面図。
【図3】自動ドア制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図4】自動ドア制御システムによって行われる一連の動作態様を示すシーケンスチャート。
【図5】施解錠制御マイコンによりドア錠の個数を自動的に判別する場合の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0073】
7…ドア錠機構(電気錠、必須電気錠)、8…ドア錠機構(電気錠、付加電気錠)、7a,8a…錠前、24…施解錠制御マイコン(認識手段)、24a…メモリ(記憶手段、不揮発性メモリ)、25…設定スイッチ(設定変更手段)、71,81…解錠検出スイッチ、72,82…施錠検出スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
解錠位置と施錠位置との間に亘って変位される錠前が解錠位置に存在しているときON作動する解錠検出スイッチと、錠前が施錠位置に存在しているときON作動する施錠検出スイッチとの両方が、錠前に対して一対一で設けられ、
ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することで得られる個数の電気錠が存在している旨を認識する認識手段を備えていることを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電気錠個数判別装置において、
認識手段は、同じ錠前に対して設けられている解錠検出スイッチと施錠検出スイッチとの両方がいずれもON作動しているとき、ON作動している解錠検出スイッチの個数と、ON作動している施錠検出スイッチの個数とを合計することで得られる個数を無効化することを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電気錠個数判別装置において、
認識手段は、電力が供給されて起動された直後に、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定することを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電気錠個数判別装置において、
必ず設けられる電気錠である必須電気錠の個数を示す基準個数データを記憶する記憶手段を備え、
認識手段は、必要に応じて設けられる電気錠である付加電気錠の錠前に対して設けられる解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定し、該特定した個数と、記憶手段に記憶されている基準個数データから把握される必須電気錠の個数とを合計することで得られる個数の電気錠が存在している旨を認識することを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電気錠個数判別装置において、
解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を示す合計個数データを記憶する不揮発性メモリを備え、
認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数を特定したとき、その特定した個数を示す合計個数データを不揮発性メモリに記憶させ、
同認識手段は、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データを参照して電気錠の個数を認識することを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項6】
請求項5に記載の電気錠個数判別装置において、
認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数が、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも多いとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させる一方、
同認識手段は、解錠検出スイッチ及び施錠検出スイッチに関してON作動しているものの個数が、不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも少ないとき、その個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させることなく無効化することを特徴とする電気錠個数判別装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の電気錠個数判別装置において、
不揮発性メモリに記憶されている合計個数データから把握される電気錠の個数よりも少ない個数を示す合計個数データを新たな合計個数データとして不揮発性メモリに記憶させるために操作される設定変更手段を備えていることを特徴とする電気錠個数判別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−120157(P2007−120157A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−314375(P2005−314375)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】