説明

電池の組み合わせ構造

【課題】 この発明の課題は水平方向に複数個の電池を配置する場合、用いられる保護回路基板を電池に対して電気的絶縁状態にでき、しかも確実な位置保持ができる電池の組み合わせ構造を提供するものである。
【解決手段】 水平に並置した二次電池と、この電池のプラス側を共通接続したプラスリード板と、前記電池のマイナス側を共通接続し前記片方の二次電池の側部に沿ってプラス側まで延長されたマイナスリード板と、このマイナスリード板の先端に固定され他端は前記プラスリード板に固定されて前記電池のプラス極を跨えるように設けられた電池をコントロールする回路基板と、前記マイナスリード板と電池とを絶縁する絶縁シールとからなり前記回路基板が前記プラスリード板と空間をもって設置されていることを特徴とする電池の組み合わせ構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数個の二次電池を水平に並置し、これに電池の保護回路を取り付ける場合の電池の組み合わせ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、とみに使用される様になった携帯電話機器或いはPDA等の端末機器は多くの機能が付加されている状況に達している。その為に電池の容量が不足し、従って複数個の電池を利用して不足容量を補うことが行われている。その場合電子機器の構造によって厚み方向に厚くするか平面方向に広くするかの2様である。しかし水平方向の場合は内部の電子回路基板を電池に対していかなる配置にするかの工夫が望まれている。つまり電気的に電池に対して基板を絶縁状態で配置する必要がある。
【特許文献1】特開2000−21374号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、この発明の課題は水平方向に複数個の電池を配置する場合、用いられる保護回路基板を電池に対して電気的絶縁状態にでき、しかも確実な位置保持ができる電池の組み合わせ構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、水平に並置した二次電池と、この電池のプラス側を共通接続したプラスリード板と、前記電池のマイナス側を共通接続し前記片方の二次電池の側部に沿ってプラス側まで延長されたマイナスリード板と、このマイナスリード板の先端に固定され他端は前記プラスリード板に固定されて前記電池のプラス極を跨えるように設けられた電池をコントロールする回路基板と、前記マイナスリード板と電池とを絶縁する絶縁シールとからなり前記回路基板が前記プラスリード板と空間をもって設置することにより水平方向に保護回路と電池とは電気的絶縁性を保って配置でき、しかも水平を維持できるものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1によれば、保護回路は電池に対して空間的に絶縁されしかも複数の電池は水平に維持されながら電池パック内に収納できる。
請求項2によれば、プラス又はマイナスのリード板を扁平にしこれをスポット溶接で電池の電極に固定したので電池自体が水平に維持される。
請求項3によれば、両面テープが絶縁シールであるからリード板が動くことがないものである。
請求項4によれば、リード板をマイナス、プラスを逆にしても実現できる。
請求項5によれば、複数の電池を両面テープで貼るので電池の水平が保てるものである。
電池パックの上下蓋のいずれかの側辺に突起を設け、本体にはこの突起が嵌合する嵌合構造を構成することで、電池パックが内蔵された際、前記突起が嵌合構造に嵌合し確実に電子機器内部に取り付けることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(実施形態1)
図1はこの発明の一実施形態を示す斜視図で以下に説明する。
1、2は扁平な電池で、この電池は2個を水平に並置してある。扁平な電池1,2の一方の電池の側部にはマイナスリード板3が配置してある。このマイナスリード板3の終端は電池1、2のマイナス極にスポット溶接してある。そして、電池1の側部とマイナスリード板3とは絶縁シール4で接着されていて両者を固定している。
【0007】
前記電池1,2のプラス極側にはプラスリード板5がスポット溶接されていてこのプラスリード板5の終端は立ち上がり回路基板6の回路に電気的に接続されている。このプラスリード板5を回路基板6に取り付けた回路基板6の反対側には前記マイナスリード板3が取り付けられていて電気的に接続している。
【0008】
従って、回路基板6はプラスリード板5上の空間で固定され従って、空間によるプラスリード板5と電気的絶縁状態にある。又、プラスリード板5とマイナスリード板3とは平板状で形成されているから2個の電池の結合が強固になる。つまり2個の電池の相互の密接部分を離すようなねじれの力が発生しても比較的影響力が生じないものでる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明に係わる電池の組み合わせ構造の斜視図。(実施形態1)
【符号の説明】
【0010】
1、2 電池
3 マイナスリード板
4 絶縁シート
5 プラスリード板
6 回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平に並置した二次電池と、この電池のプラス側を共通接続したプラスリード板と、前記電池のマイナス側を共通接続し前記片方の二次電池の側部に沿ってプラス側まで延長されたマイナスリード板と、このマイナスリード板の先端に固定され他端は前記プラスリード板に固定されて前記電池のプラス極を跨えるように設けられた電池をコントロールする回路基板と、前記マイナスリード板と電池とを絶縁する絶縁シールとからなり前記回路基板が前記プラスリード板と空間をもって設置されていることを特徴とする電池の組み合わせ構造。
【請求項2】
前記マイナスリード板及びプラスリード板は電池の電極にスポット溶接で接続することを特徴とする請求項1記載の電池の組み合わせ構造。
【請求項3】
前記絶縁シールは両面が接着性のある所謂両面テープでなることを特徴とする請求項1記載の電池の組み合わせ構造。
【請求項4】
水平に並置した二次電池と、この電池のマイナス側を共通接続したマイナスリード板と、前記電池のプラス側を共通接続し前記片方の二次電池の側部に沿ってマイナス側まで延長されたプラスリード板と、このプラスリード板の先端に固定され他端は前記マイナスリード板に固定されて前記電池のマイナス極を跨えるように設けられた電池をコントロールする回路基板と、前記プラスリード板と電池とを絶縁する絶縁シールとからなり前記回路基板が前記マイナスリード板と空間をもって設置されていることを特徴とする電池の組み合わせ構造。
【請求項5】
前記2個の電池はを水平位置に保持するための両面テープを橋絡接着したことを特徴とする請求項1及び4記載の電池の組み合わせ構造。

【図1】
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【公開番号】特開2006−40775(P2006−40775A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−221244(P2004−221244)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(300093467)トーカドエナジー株式会社 (21)
【Fターム(参考)】